JP2008244733A - 平面アレーアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置 - Google Patents

平面アレーアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナ素子と分配器を一体化基板で形成して分配器をアンテナ素子近傍に配置するアンテナ装置において、指向特性に対する影響を低減する。
【解決手段】複数のアンテナ素子により受信された複数の無線信号を分配する分配器とを備えた平面アレーアンテナ装置において、複数のアンテナ素子にそれぞれ対向しかつ所定の距離だけ離隔するように設けられた複数の無給電素子と、複数のアンテナ素子と無給電素子と分配器とを、接地導体を有する基板上に一体的に形成し、分配器を基板の接地導体の形成位置上に導体パターンにより形成する。さらに、複数の無給電素子を基板上に形成された別の基板上に形成し、複数の無給電素子のアンテナ素子に対する位置関係を変更することにより当該平面アレーアンテナ装置のビーム方向を変更可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、平面アレーアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置に関する。
携帯電話システムなどの基地局に使用するアンテナは、広範囲での使用を可能にするために、高利得かつ無指向性な特性を有することが必要とされる。この場合、通常コーリニアアンテナと呼ばれる、スリーブアンテナの他段スタック形式アンテナをしばしば用いられている。
特許第2534734号公報。 特開2002−290144号公報。 特開2002−299949号公報 特開2006−180086号公報。
スリーブアンテナのスタックは、1/2λの長さに切断した同軸ケーブルを、半田付けで多段に接続するため、5GHz帯無線LANなど高周波を利用したシステムの場合、長さが30mm程度の同軸ケーブルで構成する。ここで、各々の同軸ケーブルは数mm以内の誤差で長さのプロセス管理を行う必要があるため、実現することは非常に困難であるという問題点があった。
また、一般的にアレーアンテナやスタックアンテナと呼ばれる、いわゆるダイポールアンテナを直列に配置してなるアンテナ装置は、コーリニアアンテナと同様の仕様を満たすが、複数素子による構成のため、電力合成分配器(送信時に電力分配器として動作し、受信時に電力合成器として動作する可逆装置である。)又は分配器により分配する無線信号を受信する各アンテナ素子への給電線路が必要となる。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、アンテナ素子と分配器を一体化基板で形成して分配器をアンテナ素子近傍に配置するアンテナ装置において、指向特性に対する影響を低減することができる平面アレーアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上記の目的に加えて、平面アレーアンテナ装置のビーム方向を設計段階で所定の方向に設計して高精度でビーム方向を固定できる平面アレーアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置を提供することにある。
第1の発明に係る平面アレーアンテナ装置は、複数のアンテナ素子と、上記複数のアンテナ素子により受信された複数の無線信号を分配する分配器とを備えた平面アレーアンテナ装置において、
上記複数のアンテナ素子にそれぞれ対向しかつ所定の距離だけ離隔するように設けられた複数の無給電素子と、
上記複数のアンテナ素子と上記無給電素子と上記分配器とを、接地導体を有する基板上に一体的に形成し、
上記分配器を上記基板の接地導体の形成位置上に導体パターンにより形成したことを特徴とする。
上記平面アレーアンテナ装置において、上記複数の無給電素子を上記基板上に形成された別の基板上に形成し、
上記複数の無給電素子の上記アンテナ素子に対する位置関係を変更することにより当該平面アレーアンテナ装置のビーム方向を変更可能であることを特徴とする。
第2の発明に係る無線通信装置は、
上記平面アレーアンテナ装置と、
上記平面アレーアンテナ装置により受信された無線信号を受信する無線受信回路とを備えたことを特徴とする。
第3の発明に係る無線通信装置は、
上記平面アレーアンテナ装置と、
上記平面アレーアンテナ装置により送信された無線信号を受信する無線送信回路とを備えたことを特徴とする。
第4の発明に係る無線通信装置は、
上記平面アレーアンテナ装置と、
上記平面アレーアンテナ装置により受信された無線信号を受信しかつ上記平面アレーアンテナ装置を介して送信する無線送受信回路とを備えたことを特徴とする。
従って、本発明に係る平面アレーアンテナ装置によれば、複数のアンテナ素子と分配器との一体化設計が可能となることから、分配器の容易な設計を実現でき、かつ当該平面アレーアンテナ装置を小型化できる。一般的に、アレーアンテナにおいて、サイドローブ低減など性能確保のためには、各アンテナ素子間における位相差を通常、数度以内に抑える必要がある。ここに、分配器の一体化設計は、複数のアンテナ素子と分配器との間を給電ケーブルで接続する必要がなくなる。従って、各アンテナ素子分の給電ケーブル及びコネクタが不必要となるばかりでなく、製造時における各ケーブルの位相差管理も不必要となるので、低コストで安定した特性を実現するアンテナ設計が可能となる。
また、上記平面アレーアンテナ装置において、上記複数の無給電素子を上記基板上に形成された別の基板上に形成し、上記複数の無給電素子の上記アンテナ素子に対する位置関係を変更することにより当該平面アレーアンテナ装置のビーム方向を変更可能である。従って、平面アレーアンテナ装置のビーム方向を設計段階で所定の方向に設計して高精度でビーム方向を固定できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係る平面アレーアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図2は図1の平面アレーアンテナ装置のおもて面を示す平面図であり、図3は図1のアレーアンテナ装置の裏面を示す裏面図である。また、図4は図1のA−A’面についての縦断面図であり、図5は図1のB−B’面についての縦断面図であり、図6は図1のC−C’面についての縦断面図である。本実施形態に係る平面アレーアンテナ装置は、ダイポールアンテナ11,12,13と、無給電素子21,22,23と、バラン31,32,33と、電力合成分配器35とが誘電体基板1に一体的に形成されたことを特徴としている。
図1乃至図6において、例えばテフロン(登録商標)基板である誘電体基板1の概ね半分のエリア(以下、第1のエリアという。)において、その両面の対向する部分は全面的に接地導体2,3が形成されている一方、残りの半分のエリア(以下、第2のエリアという。)において、半波長ダイポールアンテナ11,12,13と、半波長ダイポールアンテナ11,12,13よりも若干短い長さを有し導波器として動作する無給電素子21,22,23と、平衡/不平衡変換素子であるバラン31,32,33と、電力合成分配器35とが形成されている。第2のエリアの短辺方向の中央付近であって、接地導体2,3から距離L1の位置において、ダイポールアンテナ11,12,13は、それらのアンテナ素子11a乃至11d、12a乃至12d及び13a乃至13dが直線上で並置するように、第2のエリアの長辺方向にダイポールアンテナ11,12,13の順で設けられている。
誘電体基板1のおもて面にアンテナ素子12a,12bがそれらの給電点側各端部が互いに近接するように形成される一方、誘電体基板1の裏面に、アンテナ素子12a,12bとそれぞれ対向するようにアンテナ素子12c,12dが形成されている。ここで、各アンテナ素子12a,12cの両端近傍部は、誘電体基板1を厚さ方向に貫通するスルーホール15内に充填されたスルーホール導体15cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子12a,12cにより1つのアンテナ素子を構成する。また、各アンテナ素子12b,12dの両端近傍部は、誘電体基板1を厚さ方向に貫通するスルーホール15内に充填されたスルーホール導体15cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子12b,12dにより1つのアンテナ素子を構成する。そして、アンテナ素子12a,12cからなるアンテナ素子と、アンテナ素子12b,12dからなるアンテナ素子とによりダイポールアンテナ11を構成する。さらに、ダイポールアンテナ11と同様に、アンテナ素子12a,12b,12c,12dからなるダイポールアンテナ12と、アンテナ素子13a,13b,13c,13dからなるダイポールアンテナ13とが形成される。ダイポールアンテナ11のアンテナ素子11a,11bの給電点側各端部はそれぞれ給電導体11e,11fを介して平衡線路の形式でバラン31に接続され、ダイポールアンテナ12のアンテナ素子12a,12bの給電点側各端部はそれぞれ給電導体12e,12fを介して平衡線路の形式でバラン32に接続され、ダイポールアンテナ13のアンテナ素子13a,13bの給電点側各端部はそれぞれ給電導体13e,13fを介して平衡線路の形式でバラン33に接続される。なお、バラン31,32,33は、ダイポールアンテナ11,12,13と接地導体2,3との間に形成され、また、バラン31,32,33付近に電力合成分配器35(図7参照。)が誘電体基板1に形成される。
第2のエリアの短辺方向の縁端側付近であって、ダイポールアンテナ11,12,13から距離L2(1/4波長程度)の位置において、無給電素子21,22,23は、それらのアンテナ素子21a,21b,22a,22b,23a,23bが直線上で並置するように、第2のエリアの長辺方向に無給電素子21,22,23の順でかつ無給電素子21,22,23の中央部がそれぞれダイポールアンテナ11,12,13の給電点に対向するように設けられている。ここで、各アンテナ素子21a,21bの両端近傍部は、誘電体基板1を厚さ方向に貫通するスルーホール25内に充填されたスルーホール導体25cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子21a,21bにより1つの無給電素子21を構成する。各アンテナ素子22a,22bの両端近傍部は、誘電体基板1を厚さ方向に貫通するスルーホール25内に充填されたスルーホール導体25cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子22a,22bにより1つの無給電素子22を構成する。各アンテナ素子23a,23bの両端近傍部は、誘電体基板1を厚さ方向に貫通するスルーホール25内に充填されたスルーホール導体25cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子23a,23bにより1つの無給電素子23を構成する。
なお、電力合成分配器35の裏面全面は、例えば図3及び図6に示すように、接地導体3から延在する接地導体3が形成されている。また、給電導体11e,11f,12e,12f,13e,13fとは、好ましくはできる限り短い方がよく、ダイポールアンテナ11,12,13とバラン31,32,33とは直接に接続してもよい。すなわち、給電導体11e,11f,12e,12f,13e,13fを除去することが最も好ましい。さらに、給電線路を不平衡線路で構成する場合や、ダイポールアンテナではなく不平衡アンテナで構成するときは、不平衡線路のみで形成して、バラン31,32,33を設けなくてもよい。
図7は図1の平面アレーアンテナ装置の回路構成を示すブロック図である。図7において、ダイポールアンテナ11により受信された無線信号は平衡線路である給電導体11e,11fを介してバラン31に入力され、バラン31は入力される無線信号を平衡/不平衡変換した後、不平衡級路である給電導体31aを介して電力合成分配器35に出力する。また、ダイポールアンテナ12により受信された無線信号は平衡線路である給電導体21e,12fを介してバラン32に入力され、バラン32は入力される無線信号を平衡/不平衡変換した後、不平衡級路である給電導体32aを介して電力合成分配器35に出力する。ダイポールアンテナ13により受信された無線信号は平衡線路である給電導体13e,13fを介してバラン33に入力され、バラン33は入力される無線信号を平衡/不平衡変換した後、不平衡級路である給電導体33aを介して電力合成分配器35に出力する。ここで、給電導体31a,32,33aは互いに同一の電気長を有するように誘電体基板1のおもて面上で導体パターンの形式で形成される。電力合成分配器35は入力される3つの無線信号を合成した後、合成後の無線信号を端子T1を介して無線送受信回路36に出力する。なお、無線送受信回路36からの送信無線信号は、上記の受信無線信号とは逆の経路によりダイポールアンテナ11,12,13に給電されて放射される。
図17は、図1の第1の実施形態に係る平面アレーアンテナ装置との性能比較を行うための比較例に係る平面アレーアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図18は図17の平面アレーアンテナ装置のXY面の指向特性図であり、図19は図17の平面アレーアンテナ装置のYZ面の指向特性図であり、図20は図17の平面アレーアンテナ装置のZX面の指向特性図である。比較例に係る平面アレーアンテナ装置は、図1の平面アレーアンテナ装置に比較して、無給電素子21,22,23を除去したものである。
次いで、図1の第1の実施形態に係る平面アレーアンテナ装置と、図17の比較例に係る平面アレーアンテナ装置との指向特性に係るシミュレーションとその結果について以下に説明する。測定周波数は6GHzであり、誘電体基板1は周波数5,5GHzでの誘電率が2.1であるテフロン(登録商標)基板を仮定している。ダイポールアンテナ11,12,13の各アンテナ素子11a乃至11d,12a乃至12d,13a乃至13dの長さは11mmであり、無給電素子21,22,23の長さは18mmである。さらに、距離L1,L2はともに15mmである。
図8は図1の平面アレーアンテナ装置のXY面の指向特性図であり、図9は図1の平面アレーアンテナ装置のYZ面の指向特性図であり、図10は図1の平面アレーアンテナ装置のZX面の指向特性図である。また、図18は図17の平面アレーアンテナ装置のXY面の指向特性図であり、図19は図17の平面アレーアンテナ装置のYZ面の指向特性図であり、図20は図17の平面アレーアンテナ装置のZX面の指向特性図である。
一般的に、誘電体基板1の裏面に比較的大きな接地導体3を有する電力合成分配器35は、ダイポールアンテナ11,12,13から放射された電波によって、無給電素子としての役割を果たす。そのため、任意の周波数において、ダイポールアンテナ11,12,13からの電波放射と、電力合成分配器35からの放射が干渉し弱めあい、ヌルポイント発生の要因となる。
図8−図10及び図18−図20のシミュレーション結果から明らかなように、6GHzの周波数において、図18の比較例の−X方向において最も弱いヌルポイントが発生し、20dB以上も他の方向と比較して低い。これに対して、図8の第1の実施形態の−X方向においてそのヌルポイントは大幅に約20dB改善しており、ヌルポイントとなっていない。
以上説明したように、本実施形態によれば、ダイポールアンテナ11,12,13にてなるアレーアンテナと、電力合成分配器35とを一体化して形成することができ、電力合成分配器35を容易に設計することができ、かつ平面アレーアンテナ装置を大幅に小型化できる。一般的に、アレーアンテナは、サイドローブ低減など性能確保のためには、各アンテナ素子間における位相差を通常、数度以内に抑える必要がある。ここに、電力合成分配器35の一体化設計は、アンテナ素子と電力合成分配器との間を給電ケーブルで接続する必要がなくなる。従って、各アンテナ素子分の給電ケーブル及びコネクタが不必要となるばかりでなく、製造時における各給電ケーブルの位相差管理も不必要となるので、低コストで安定した特性を実現するアンテナ設計が可能となる。
第2の実施形態.
図11は本発明の第2の実施形態に係る平面アレーアンテナ装置のおもて面を示す平面図であり、図12は図11の平面アレーアンテナ装置の裏面を示す裏面図であり、図13は図11のD−D’面についての縦断面図である。本実施形態に係る平面アレーアンテナ装置は、図11乃至図13に示すように、図1の平面アレーアンテナ装置に比較して、誘電体基板1上に無給電素子21,22,23を形成せず、誘電体基板1の第2のエリアのおもて面上に誘電体層4(誘電体基板などの誘電体であってもよい。)を介して誘電体基板5を形成し、誘電体基板5上に、ダイポールアンテナ11,12,13よりも若干短い長さを有して導波器として動作する無給電素子41,42,43を形成したことを特徴としている。
図11乃至図13において、本実施形態では、各ダイポールアンテナ11,12,13の給電点から見て、Z方向から60度だけ接地導体2,3に向う方向の誘電体基板5の位置において、3本の無給電素子41,42,43がそれぞれ、ダイポールアンテナ11,12,13と対向するように形成されている。ここで、各アンテナ素子41a,41bの両端近傍部は、誘電体基板5を厚さ方向に貫通するスルーホール45内に充填されたスルーホール導体45cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子41a,41bにより1つの無給電素子41を構成する。また、各アンテナ素子42a,42bの両端近傍部は、誘電体基板5を厚さ方向に貫通するスルーホール45内に充填されたスルーホール導体45cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子42a,42bにより1つの無給電素子42を構成する。さらに、各アンテナ素子43a,43bの両端近傍部は、誘電体基板5を厚さ方向に貫通するスルーホール45内に充填されたスルーホール導体45cを介して電気的接続され、これにより、2つのアンテナ素子43a,43bにより1つの無給電素子43を構成する。
以上のように構成された平面アレーアンテナ装置によれば、第1の実施形態に係る作用効果に加えて、そのビーム方向をダイポールアンテナ11,12,13からそれぞれ無給電素子41,42,43に向かう方向に設定することができる。従って、設計時に無給電素子41,42,43の位置を決定して製造すれば、当該平面アレーアンテナ装置のビーム方向を高精度で設定することができる。
次いで、第2の実施形態に係る平面アレーアンテナ装置のシミュレーションとその結果について以下に説明する。なお、各素子の仕様は、無給電素子41,42,43の位置を除いて、第1の実施形態と同様である。
図14は図11の平面アレーアンテナ装置のXY面の指向特性図であり、図15は図11の平面アレーアンテナ装置のYZ面の指向特性図であり、図16は図11の平面アレーアンテナ装置のZX面の指向特性図である。図14乃至図16から明らかなように、無給電素子41,42,43からの再放射により、当該平面アレーアンテナ装置は指向性アンテナとなり、その指向性は、図14乃至図16に示す通り、ダイポールアンテナ11,12,13から無給電素子41,42,43に向う方向に対して、最も強く放射されることとなる。
以上の実施形態においては、無給電素子41,42,43を導波器で動作させているが、その長さをダイポールアンテナ11,12,13よりも長くすることにより反射器として動作させてもよい。
変形例.
以上の実施形態においては、半波長ダイポールアンテナ11,12,13を形成しているが、本発明はこれに限らず、他の平衡型アンテナや不平衡型アンテナを形成してもよい。また、電力合成分配器35を用いているが、受信専用であるときは、電力分配器のみで構成してもよく、送信専用であるときは、電力合成器で構成してもよい。すなわち、電力合成分配器35は、電力分配器と電力合成器の少なくとも一方の機能を有する電力処理器であってもよい。
以上の実施形態においては、図7において無線送受信回路36を図示しているが、無線送信回路又は無線受信回路であってもよい。ここで、本実施形態に係る平面アレーアンテナ装置と、無線送受信回路36(又は無線送信回路若しくは無線受信回路)とを備えて無線通信装置を構成してもよい。
以上詳述したように、本発明に係る平面アレーアンテナ装置によれば、複数のアンテナ素子と分配器との一体化設計が可能となることから、分配器の容易な設計を実現でき、かつ当該平面アレーアンテナ装置を小型化できる。一般的に、アレーアンテナにおいて、サイドローブ低減など性能確保のためには、各アンテナ素子間における位相差を通常、数度以内に抑える必要がある。ここに、分配器の一体化設計は、複数のアンテナ素子と分配器との間を給電ケーブルで接続する必要がなくなる。従って、各アンテナ素子分の給電ケーブル及びコネクタが不必要となるばかりでなく、製造時における各ケーブルの位相差管理も不必要となるので、低コストで安定した特性を実現するアンテナ設計が可能となる。
また、上記平面アレーアンテナ装置において、上記複数の無給電素子を上記基板上に形成された別の基板上に形成し、上記複数の無給電素子の上記アンテナ素子に対する位置関係を変更することにより当該平面アレーアンテナ装置のビーム方向を変更可能である。従って、平面アレーアンテナ装置のビーム方向を設計段階で所定の方向に設計して高精度でビーム方向を固定できる。
本発明に係る平面アレーアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置は、無線LANやBluetooth(ブルーツュース)を応用した家電製品。及び、その他の無線通信を利用した機器全てに使用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る平面アレーアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図1の平面アレーアンテナ装置のおもて面を示す平面図である。 図1のアレーアンテナ装置の裏面を示す裏面図である。 図1のA−A’面についての縦断面図である。 図1のB−B’面についての縦断面図である。 図1のC−C’面についての縦断面図である。 図1の平面アレーアンテナ装置の回路構成を示すブロック図である。 図1の平面アレーアンテナ装置のXY面の指向特性図である。 図1の平面アレーアンテナ装置のYZ面の指向特性図である。 図1の平面アレーアンテナ装置のZX面の指向特性図である。 本発明の第2の実施形態に係る平面アレーアンテナ装置のおもて面を示す平面図である。 図11の平面アレーアンテナ装置の裏面を示す裏面図である。 図11のD−D’面についての縦断面図である。 図11の平面アレーアンテナ装置のXY面の指向特性図である。 図11の平面アレーアンテナ装置のYZ面の指向特性図である。 図11の平面アレーアンテナ装置のZX面の指向特性図である。 比較例に係る平面アレーアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図17の平面アレーアンテナ装置のXY面の指向特性図である。 図17の平面アレーアンテナ装置のYZ面の指向特性図である。 図17の平面アレーアンテナ装置のZX面の指向特性図である。
符号の説明
1,5…誘電体基板、
2,3…接地導体、
4…誘電体層、
11,12,13…ダイポールアンテナ、
11a乃至11d,12a乃至12d,13a乃至13d…アンテナ素子、
11e,11f,12e,12f,13e,13f…給電導体、
15c…スルーホール導体、
21,22,23…無給電素子、
21a,21b,22a,22b,23a,23b…アンテナ素子、
25…スルーホール、
25c…スルーホール導体、
31,32,33…バラン、
31a,32a,33a…給電導体、
35…電力合成分配器、
36…無線送受信回路、
41,42,43…無給電素子、
41a,41b,42a,42b,43a,43b…アンテナ素子、
45…スルーホール、
45c…スルーホール導体、
T1…端子。

Claims (5)

  1. 複数のアンテナ素子と、上記複数のアンテナ素子により受信された複数の無線信号を分配する分配器とを備えた平面アレーアンテナ装置において、
    上記複数のアンテナ素子にそれぞれ対向しかつ所定の距離だけ離隔するように設けられた複数の無給電素子と、
    上記複数のアンテナ素子と上記無給電素子と上記分配器とを、接地導体を有する基板上に一体的に形成し、
    上記分配器を上記基板の接地導体の形成位置上に導体パターンにより形成したことを特徴とする平面アレーアンテナ装置。
  2. 上記複数の無給電素子を上記基板上に形成された別の基板上に形成し、
    上記複数の無給電素子の上記アンテナ素子に対する位置関係を変更することにより当該平面アレーアンテナ装置のビーム方向を変更可能であることを特徴とする請求項1記載の平面アレーアンテナ装置。
  3. 請求項1又は2記載の平面アレーアンテナ装置と、
    上記平面アレーアンテナ装置により受信された無線信号を受信する無線受信回路とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1又は2記載の平面アレーアンテナ装置と、
    上記平面アレーアンテナ装置により送信された無線信号を受信する無線送信回路とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1又は2記載の平面アレーアンテナ装置と、
    上記平面アレーアンテナ装置により受信された無線信号を受信しかつ上記平面アレーアンテナ装置を介して送信する無線送受信回路とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010166227A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Nissei Ltd アンテナ装置
JP2019036822A (ja) * 2017-08-14 2019-03-07 日本電信電話株式会社 位相差給電アンテナ装置
JP2019186625A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 アルプスアルパイン株式会社 電力変換装置、及び、折返しダイポールアンテナ

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