JP5199209B2 - テーブル旋回5軸加工機用数値制御装置 - Google Patents

テーブル旋回5軸加工機用数値制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、テーブルに取り付けられた加工物(以下、「ワーク」という。)に対して直線軸3軸および少なくともテーブル旋回用回転軸1軸を含む回転軸2軸によって加工する5軸加工機械を制御する数値制御装置に関する。
近年は、例えば特許文献1に開示されているように、テーブル上に定義される座標系(以下、「テーブル座標系」という。)上での工具先端点位置の移動をプログラムで指令することによって加工することが通常となってきている。その場合、テーブル座標系位置をワーク位置にしたがって定義すれば、テーブル座標系位置に依存せず、つまり、ワーク位置に依存せず同じプログラム指令で同じワークを加工することができる。
特開2003−195917号公報
背景技術で説明したようにテーブル座標系をワーク位置にしたがって定義すれば、ワーク位置に依存せず同じプログラム指令で同じワークを加工することができるが、テーブル旋回5軸加工機においては、テーブル上のワークの位置、すなわちテーブル座標系の位置が重要である。このことを、図1に示される機械構成のテーブル旋回5軸加工機において、ワークをテーブル座標系上のプログラム指令によって加工する例で説明する。なお、図1に示されるテーブル旋回5軸加工機の回転軸2軸はA軸(テーブルを傾斜する回転軸),C軸(テーブルを旋回する軸)としているが、他にA,B軸、B,C軸の組み合わせもある。
図2は、図1に示されるテーブル旋回5軸加工機のテーブル1にワーク3が載置されていることを示している。ここで、テーブル旋回5軸加工機によって、ワーク3をテーブル座標系上でA=0からA=−90.0の指令とともに、ワーク3の点P1から点P2に向かって加工する時、テーブル1は図2から図3に示されるようにその姿勢を変化する。そして、ワーク3はテーブル旋回5軸加工機に装着された工具2によって加工される。図3に示される破線矢印5は、ワーク3を点P1から点P2まで加工した時の工具2の工具先端点の移動経路である。
次に、図4に示されるように、図1に示されるテーブル旋回5軸加工機のテーブル1上に治具4が取り付けられ、治具4の上にワーク3が載置されているとする。この場合、ワーク3を点P1から点P2まで加工する場合、テーブル1、工具2、ワーク3、および治具4は、図4に示される状態から図5に示される状態の動作となる。図5に示される破線矢印6は、テーブル1上に治具4を取り付け治具4にワーク3を載置し、ワーク3を点P1から点P2まで加工した時の工具2の工具先端点の移動経路である。
テーブル1上に治具4が取り付けられている場合、および、取り付けられていない場合において、図3および図5に示される工具2の移動経路をテーブル旋回中心と工具2の工具先端点との関係のみに着目して図示すると、図6に示されるようになる。図6からわかるように、同じワーク3を同じ加工プログラムによって加工する場合であっても、ワーク3の位置(ここでは、テーブル座標系原点位置)に依存して工具先端点の直線軸移動量(直線軸移動距離)は相違する。上記の例の場合、図4に示される状態から図5に示される状態への工具先端点の直線軸移動量に比べて、図2に示される状態から図3に示される状態への工具先端点の直線軸移動量の方が小さい。
直線軸であるX,Y,Z軸の各軸の許容速度によってX,Y,Z軸の合成速度は一定速度であるとすると、図2に示される状態から図3に示される状態に工具先端点が移動する方が図4に示される状態から図5に示される状態に工具先端点が移動するより加工時間は短くなるので、より望ましい加工である。また、直線軸移動量が小さい分、省エネルギー加工でもある。この直線軸移動量の相違は、概略的に説明すると数1式から発生する。つまり、図2に示される状態から図3に示される状態に工具先端点が移動する方が、「回転軸移動量」は同じ状態であっても「工具先端点の位置とテーブル旋回中心との距離」が短いので、図4に示される状態から図5に示される状態に工具先端点が移動するより、直線軸移動量が小さい。
Figure 0005199209
回転軸移動量は加工プログラムで指定されているので変更することはできない。一方、工具先端点の位置はシフトすることによりテーブル旋回5軸加工機を構成するテーブルのテーブル旋回中心に近づけることができるか、あるいは、一致させることができる。しかしながら、従来は、工具先端点とテーブル旋回中心との関係に考慮することなく、つまり、ワークの位置がテーブル旋回5軸加工機械の旋回テーブルのどこにあるかは明確に問題とされることなく加工が行われていた。例えば、特許文献1に開示される技術において、ワーク座標系ΣWが記憶されてテーブル座標系となるが、この特許文献1には「テーブル座標系原点位置の望ましい位置」という技術思想は開示も示唆もされていない。したがって、特許文献1には「工具先端点の位置とテーブル旋回中心との距離」と「回転軸移動量」から発生する直線軸移動量を小さくするという技術思想は開示も示唆もされていない。
そこで、本発明の目的は、「工具先端点の位置とテーブル旋回中心との距離」と「回転軸移動量」に基づく直線軸移動量を小さくし、より短時間、および、より省エネルギーでの加工が可能なテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置を提供することである。より具体的には、本発明の目的は、指定プログラム座標系上の位置であって、その位置をテーブル旋回中心に移動すれば、「工具先端点の位置とテーブル旋回中心との距離」と「回転軸移動量」に基づく直線軸移動量ができる限り小さくなる推奨加工中心位置を求め、該推奨加工中心位置をテーブル旋回中心に一致させる、または近づけるための推奨加工位置変更量を求めることが可能なテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、指定プログラム座標系上で工具方向および直線軸位置を指令し、テーブルに取り付けられたワークに対して直線軸3軸および少なくともテーブル旋回用回転軸1軸を含む回転軸2軸によって加工するテーブル旋回5軸加工機を制御するテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置であって、前記指定プログラム座標系上の位置であって前記テーブルのテーブル旋回中心に移動すれば前記直線軸の移動量ができるだけ小さくなる位置である推奨加工中心位置を求める推奨加工中心位置計算手段と、前記推奨加工中心位置が前記テーブル旋回中心に一致するように、または、該推奨加工中心位置が該テーブル旋回中心に近づくように推奨加工位置変更量を求める推奨加工位置変更量計算手段と、を備えたことを特徴とするテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記指定プログラム座標系はテーブル上に定義されるテーブル座標系であり、前記推奨加工位置変更量は、推奨テーブル座標系原点位置、推奨テーブル座標系原点シフト量、または、指令プログラムにおける指令直線軸位置に対する推奨直線軸位置シフト量であることを特徴とする請求項1に記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記指定プログラム座標系は機械座標系からシフトしたワーク座標系であり、前記推奨加工位置変更量は、推奨ワーク座標系原点位置、推奨ワーク座標系原点シフト量、または、指令プログラムにおける指令直線軸位置に対する推奨直線軸位置シフト量であることを特徴とする請求項1に記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記推奨加工中心位置計算手段は、指令プログラムにおける前記直線軸指令位置および回転軸指令位置を用いて加重平均による計算を行って求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記推奨加工中心位置計算手段は、指令プログラムにおける前記直線軸指令位置および回転軸指令位置を用いて最小二乗法による計算を行って求めること特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項6に係る発明は、前記推奨加工中心位置計算手段は、補間周期ごとの直線軸補間位置および回転軸補間位置を用いて加重平均による計算を行って求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項7に係る発明は、前記推奨加工中心位置計算手段は、補間周期ごとの直線軸補間位置および回転軸補間位置を用いて最小二乗法による計算を行って求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
本願の請求項8に係る発明は、前記推奨加工位置変更量計算手段は、指令プログラムにおける直線軸指令点列が加工可能な直線軸の最大位置と最小位置で設定されている直線軸加工領域内となる範囲内で、前記推奨加工中心位置が前記テーブル旋回中心に一致するように、または、前記推奨加工中心位置が前記テーブル旋回中心に近づくように推奨加工位置変更量を求めることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項9に係る発明は、前記推奨加工中心位置計算手段は前記テーブル旋回5軸加工機によるワークの加工を行いながら動作することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項10に係る発明は、前記推奨加工中心位置計算手段は前記テーブル旋回5軸加工機によるワークの加工は行わずシミュレーションによって動作することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項11に係る発明は、前記テーブル旋回5軸加工機の前記回転軸2軸は、そのうち1軸がテーブルを旋回する回転軸であり他の1軸がテーブルを傾斜する回転軸であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
請求項12に係る発明は、前記テーブル旋回5軸加工機の前記回転軸2軸は、そのうち1軸がテーブルを旋回する回転軸であり他の1軸が工具ヘッドを傾斜する回転軸であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置である。
本発明により、「工具先端点の位置とテーブル旋回中心との距離」と「回転軸移動量」に基づく直線軸移動量を小さくし、より短時間、および、より省エネルギーでの加工が可能なテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置を提供でき、より具体的には、本発明は、指令プログラム座標系上の位置であって、その位置をテーブル旋回中心に移動すれば、「工具先端点の位置とテーブル旋回中心との距離」と「回転軸移動量」に基づく直線軸移動量ができる限り小さくなる推奨加工中心位置を求め、該推奨加工中心位置をテーブル旋回中心に一致させる、または近づけるための推奨加工位置変更量を求めることが可能なテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置を提供できる。
A,C軸の回転軸2軸を有するテーブル旋回5軸加工機の構成を説明する概略図である。 ワークをテーブル座標系上で点P1から点P2に向かってA=0から加工することを説明する図である。 A=−90.0になりワークの加工が点P2まで進んだことを説明する図である。 テーブル上に治具が取り付けられた場合のワークをテーブル座標系上で点P1から点P2に向かってA=0から加工することを説明する図である。 テーブル上に治具が取り付けられた場合のA=−90.0になりワークの加工が点P2まで進んだことを説明する図である。 テーブル旋回中心と工具先端点との関係を説明する図である。 プログラム指令を説明する図である。 工具方向ベクトルで指令するプログラム指令を説明する図である。 テーブル上に治具が載置された場合の各ベクトルの関係を説明する図である。 図9においてan回転した状態をXプラス側からみた図である(A軸としてan回転することはテーブルとしては−an回転する。)。 推奨加工中心位置Paの求め方を説明する図である。 指令点列Pl0〜Plneに対して推奨加工中心位置Paが求まることを説明する図である。 各直線軸の最大指令位置と最小指令位置とのみに着目して加工可能領域を示す図である。 推奨加工中心位置Paがテーブル旋回中心に近づいたことを説明する図である。 数値制御装置において、推奨加工中心位置計算手段、推奨加工位置変更量計算手段がプログラム解析手段から呼び出されて処理を行うことを説明する図である。 最小二乗法を用いて推奨加工中心位置と推奨加工位置変更量とを計算により求める処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 数値制御装置において、推奨加工中心位置計算手段、推奨加工位置変更量計算手段が補間手段から呼び出されて処理を行うことを説明する図である。 ワーク座標系で指令される場合も推奨加工中心位置と推奨加工位置変更量を計算できることを説明する図である。 1つの軸はテーブルを旋回する回転軸であり他の1軸は工具ヘッドを傾斜する回転軸である5軸加工機の概略図である。 ワークをテーブル旋回中心の近くに置いて旋回しながら加工した場合の工具先端点の移動経路を説明する図である。 ワークをテーブル旋回中心から離れて置いて旋回しながら加工した場合の工具先端点の移動経路を説明する図である。 一般に「トラニオン」と呼ばれる旋回テーブルを持ったテーブル旋回5軸加工機の構成を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、機能が類似している構成は同じ符号を用いて説明している。
本発明のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置の特徴は、加工するテーブル旋回5軸加工機を制御するテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置であって、指定プログラム座標系上の位置であってテーブルのテーブル旋回中心に移動すれば直線軸の移動量ができるだけ小さくなる位置である推奨加工中心位置を求める推奨加工中心位置計算手段と、前記推奨加工中心位置が前記テーブル旋回中心に一致するように、または、該推奨加工中心位置が該テーブル旋回中心に近づくように推奨加工位置変更量を求める推奨加工位置変更量計算手段と、を備えたことである。
そこで、まず、推奨加工中心位置の求め方を説明する。
(1)推奨加工中心位置の計算
(1−1)指令プログラム座標系はテーブル座標系である場合
(1−1−1)ブロック単位で直線軸移動量を計算する場合
上記のように、加工プログラムである指令プログラムで指令される指令プログラム座標系はテーブル座標系であり、ブロック単位で直線軸移動量を計算する場合を例として推奨加工中心位置の求め方を説明する。プログラム指令は図7に記載されるように指令されているとする。図7では、工具方向は回転軸位置(A,C)で指令されるプログラム例が示されている。一方、図8に示されるように、工具方向を工具方向ベクトル(I,J,K)で指令することもできる。ここで、G43.5は工具方向ベクトルで工具方向を指令する工具先端点指令であることを示している。ただし、工具方向ベクトルでの指令に対応する回転軸位置は数2式の計算で容易に回転軸位置での工具方向の指令に変換できることから、図7のプログラム例で説明する(ここでは、Y軸方向をA軸原点方向、X軸方向をC軸原点方向としている。)。
Figure 0005199209
図7において、G43.4は工具先端点制御開始の指令であり、このブロックでのワーク座標系がテーブル座標系として記憶され、テーブル座標系は回転軸の回転とともに旋回する。これ以降のブロックでのX,Y,Z指令は、テーブル座標系上の工具先端点の位置として指令される。また、X,Y,Z,A,C指令はアブソリュート指令とする。H1は工具長補正番号である。Fは工具先端点の指令速度である。ただし、プログラム指令により制御点(機械としての移動位置、機械座標位置、図9参照)の速度が許容速度を超える場合は、制御点の速度は許容速度でクランプされる。G49は工具先端点制御終了の指令である。
推奨加工中心位置の計算に用いられるベクトルおよび行列(マトリックス)を次のように定義する。Pln(xn,yn,znTは、NnnのブロックのX,Y,Z軸指令位置のベクトルである。Pl0はG43.4のブロックのX,Y,Z軸指令位置のベクトルである。Vo(Vox,Voy,Voz)Tは、X,Y,Z軸のテーブル座標系原点の初期位置、つまりG43.4のブロックでワーク座標系をテーブル座標系として記憶するテーブル座標系原点位置のベクトルである。Pc(Pcx,Pcy,Pcz)Tは、テーブル旋回中心(A軸回転中心とC軸回転中心の交点)の機械座標位置のベクトルである。これは、別途パラメータで設定されている。Vh(Vhx,Vhy,Vhz)Tは工具長補正ベクトルである。工具がZ軸を向いている場合は、Vh=(0,0,h)である。ここで、工具長補正ベクトルVhの要素hは工具長補正量である。
図9は、テーブル上に治具が載置された場合の前記各ベクトルの関係を説明する図である。図9に示されるように、テーブル1上に治具4が載置されているとする。前記各ベクトルは図9に示されるような関係を有する。なお、図上では、各ベクトルの表記において簡便のため添え字「n」を記載していない。
次に、A軸位置による回転行列とC軸位置による回転行列を説明する。
数3式で示されるRAnはA軸位置(図9、図10参照)による回転行列である。
Figure 0005199209
数4式で示されるRCnはC軸位置(図9参照)による回転行列である。
Figure 0005199209
Plnに対応する制御点の機械座標位置ベクトルPmn(Pmnx,Pmny,Pmnz)Tは、数5式のように(Vo+Pln)(図9参照)に対してPcを中心とするcn,anの回転を行い、工具長補正Vhを加算することで得られる。なお、cnはC軸のアブソリュート指令位置(回転移動位置)、anはA軸のアブソリュート指令位置(回転移動位置)である。
Figure 0005199209
ここで、A軸位置でan回転した状態をXプラス側から図示すると図10のようになる。
数5式の最後の2項であるPcとVhは回転軸移動量によって発生する直線軸移動量に直接関係しないので除外し、数6式のようにNnn-1ブロック終点とNnnブロック終点の中点をNnnブロックの代表点として数5式のPlnの代わりとする。そして、A,C軸位置の(an-1,cn-1)から(an,cn)へ回転することのみによる直線軸移動量Ln(n=1,2,・・・,ne)を数6式により求める。Lnはベクトルの絶対値なのでスカラー量である。
Figure 0005199209
これが数1式で概略的に述べた回転軸移動により各ブロックで発生する直線軸移動量に相当する。第1括弧が数1式の「回転軸の移動量」に相当し、第2括弧が「工具先端点の位置とテーブル旋回中心との距離」に相当する。
次に、推奨加工中心位置Paを方法1)(加重平均)、方法2)(最小二乗法)によって計算することについて説明する。
方法1)(加重平均)
直線軸移動量Ln(n=1,2,・・・,ne)の合計が小さくなるように、Nnn-1ブロック終点とNnnブロック終点の中点をNnnブロックの代表点とし、数7式のようにLnをそれに対する重みとして考えた場合の加重平均を行うことにより、推奨加工中心位置Pa(Pax,Pay,Paz)Tを求める。直線軸移動量Ln(n=1,2,・・・,ne)の合計が小さくなるように推奨加工中心位置Paを求めることは、Paがテーブル旋回中心となるように加工点をシフトすることと考えられる。
Figure 0005199209
これをベクトルPln-1とベクトルPln間で図示すると図11のようになる。ここではベクトルPln-1とベクトルPlnの間の中点を、Nnnブロックを代表する点としたが、Nnnブロックの終点PlnやNnnブロックの始点Pln-1をNnnブロックを代表する点としてもよい。また、直線軸、回転軸の指令位置を読み込みながら逐次処理できる。つまり、指令プログラム全体、つまり、加工プログラム全体を読み込んでから処理する必要はない。さらに、数7式において、治具、テーブル、主軸、工具、各軸コラムなどの重量や位置など機械の他の構成や、加工速度、主軸回転速度、工具種などの他の加工条件を加味することも可能である。
次に方法2)(最小二乗法)について説明する。
方法2)(最小二乗法)
数6式における第2括弧内を数8式のようにrn=(rxn,ryn,rznTとする。
Figure 0005199209
Mを数9式の行列計算の行列(マトリックス)とする。
Figure 0005199209
マトリックスMの各要素を次のように表記する。
Figure 0005199209
そうすると、数3式、数4式、数9式から各要素m11n〜m33nは数11式で表すことができる。
Figure 0005199209
ワークの加工位置をPaシフトした場合のLnに対応する直線軸移動量をLan(n=1,2,・・・,ne)とすると、Lanは数12式のようになる。
Figure 0005199209
そして、数13式に示されるように、Lanの平方和をSとし、Sが最小となる推奨加工中心位置Pa(Pax,Pay,Paz)Tを最小二乗法で求める。
Figure 0005199209
最小二乗法から数14式〜数16式の条件式を適用できる。
Figure 0005199209
Figure 0005199209
Figure 0005199209
数14式から数17式が導かれる。
Figure 0005199209
数15式から数18式が導かれる。
Figure 0005199209
数16式から数19式が導かれる。
Figure 0005199209
数17式、数18式、数19式の係数(α〜σ)は直線軸、回転軸の指令位置やパラメータ設定値から確定する値であるので、数17式、数18式、数19式の連立方程式で推奨加工中心位置Pa(Pax,Pay,Paz)Tを求めることができる。また、数17式、数18式、数19式の係数(α〜σ)は直線軸、回転軸の指令位置を読み込みながら逐次処理できる、つまり、指令プログラム全体、つまり、加工プログラム全体を読み込んでから処理する必要はない点や、ここではベクトルPln-1とベクトルPlnの間の中点をNnnブロックを代表する点としたが、Nnnブロックの終点PlnやNnnブロックの始点Pln-1をNnnブロックを代表する点としてもよい点、治具やテーブルの重量など機械の他の構成要素や加工条件などを加味することも可能な点などは、方法1)(加重平均)の場合と同様である。
その結果、方法1)や方法2)によって、図12に示されるように、指令点列Pl0〜Plneに対して推奨加工中心位置Paが求まる。Paを旋回テーブルの旋回中心に近づけることが望ましい。可能ならば、Paを旋回テーブルの旋回中心に一致させられればよい。したがって、後述する直線軸加工可能領域の制限がなければ、数20式のVrl(Vrlx,Vrly,Vrlz)Tが推奨テーブル座標系原点シフト量として表した場合の推奨加工位置変更量である。
Figure 0005199209
推奨加工位置変更量を推奨テーブル座標系原点位置として表せば、数21式のVr2(Vr2x,Vr2y,Vr2z)Tのようになる。
Figure 0005199209
また、指令直線軸位置をVrlだけシフトして再度加工プログラムを作成し直せば同様の加工位置の変更が得られるので、推奨加工位置変更量としてVrlを推奨直線軸位置シフト量としてもよい。
しかし、図12のような加工位置の場合、推奨テーブル座標系原点位置Vr2をテーブル座標系原点とするとテーブル自体の中で加工することになるので、実際にはこのような加工はできない。もちろん、加工できるかどうかは加工位置と機械構造の関係によるため、特に問題なくVr2をテーブル座標系原点として加工が可能である場合もある。例えば、図22のような一般に「トラニオン」と呼ばれる旋回テーブルを持ったテーブル旋回5軸加工機であれば、テーブル面がテーブル旋回中心(A軸回転中心とC軸回転中心の交点位置)より下にあるため、推奨加工中心位置がテーブル旋回中心に一致するように、または、推奨加工中心位置が該テーブル旋回中心により近づくように推奨加工中心位置変更量を求めることができる。つまり、Vr2をテーブル座標系原点として加工が可能である場合もある。
図12の場合は、直線軸指令点列Pl0〜Plneは図12の破線で示された加工可能領域内になければならない。つまり、治具4を変更することにより、破線領域内で加工するようにPl0〜Plneの位置を変更することは可能であるが、その領域を超えてPl0〜Plneの位置を変更して指令することはできない。ここで、直線軸加工領域は次のように各直線軸の最大位置と最小位置で設定されているとする。
AXmax:加工可能領域のX軸最大位置
AXmin:加工可能領域のX軸最小位置
AYmax:加工可能領域のY軸最大位置
AYmin:加工可能領域のY軸最小位置
AZmax:加工可能領域のZ軸最大位置
AZmin:加工可能領域のZ軸最小位置
直線軸指令点列Pl0(x0,y0,z0)〜Pln(xn,yn,zn)〜Plne(xne,yne,zne)について、数22式に示されるように各直線軸の最大指令位置と最小指令位置を計算する。
Figure 0005199209
記号Max(xn)はxn(n=0,1,2,・・・,ne)の最大値であり、Min(xn)は最小値を示す。Y,Zについても同様である。したがって、CXmaxなどは次に示すとおりである。
CXmax:指令位置のX軸最大位置
CXmin:指令位置のX軸最小位置
CYmax:指令位置のY軸最大位置
CYmin:指令位置のY軸最小位置
CZmax:指令位置のZ軸最大位置
CZmin:指令位置のZ軸最小位置
テーブル座標系上でこれらの値のみに着目して図示すると図13のようになる。簡便のため、Y,Z軸の図としているが、X軸も同様である。
ここで、推奨加工位置変更量としてVr3(Vr3x,Vr3y,Vr3z)を数23式〜数25式のように求める。Y軸に着目した時、直線軸指令位置Plynを移動することができる範囲(AYmin−CYmin)〜(AYmax−CYmax)の中で最もVr1yに近い量をY軸の推奨加工位置変更量Vr3yとするものである。
Figure 0005199209
X軸、Z軸についても同様である。X軸は数24式、Z軸は数25式が対応する。
Figure 0005199209
Figure 0005199209
その結果、直線軸指令点列は直線軸加工領域内となり、かつ推奨加工中心位置Paはできるだけテーブル旋回中心に近づく。ここで、Vr3はシフト量として求めたが、テーブル座標系原点位置Vr4として数26式により求められる。
Figure 0005199209
一般には、指令プログラム(加工プログラム)はCAMで作成される。その場合、CAMに推奨加工位置変更量としてVrlまたはVr2を通知して再度指令プログラムを作成し直す。その時は通常CAM内に直線軸も含めた直線軸加工領域が設定されており、数値制御装置内での直線軸加工領域の設定、およびそれを考慮した数23式、数24式、数25式のようにVr3を求める、または、数26式のようにVr4を求める推奨加工位置変更量の計算は不要である。
テーブル旋回5軸加工機においては直線軸のみならず回転軸との関係で工具と治具やテーブルを含めた機械部品との干渉が発生することが多く、CAMにおいて干渉チェックすることが多い。したがって、その場合は推奨加工位置変更量としてVr1またはVr2をCAMに入力して直線軸加工可能領域も含めた干渉条件をチェックしながらCAMによって再度プログラムを作成し直すことになる。
次に、図15のブロック図を説明する。数値制御装置は、一般に、プログラム読込み手段10で加工プログラムである指令プログラムを読込み、プログラム解析手段11で指令プログラムを解析して補間用データを作成し、補間手段12で補間周期毎に補間を行って制御点の補間位置を求め、制御点の補間位置に機械が動作するように各軸のサーボを駆動する。推奨加工中心位置計算手段14と推奨加工位置変更量計算手段15は、プログラム解析手段11から呼び出されて処理を行う。
次に、図16に示されるフローチャートを用いて、最小二乗法による処理のアルゴリズムを説明する。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップS100]G43.4ブロックで指令Pl0(x0,y0,z0),a0,c0を読み込み、ブロック指令Pln(xn,yn,zn),an,cnとして記憶する。係数α〜σ=0とする。CXmax=CXmin=x0,CYmax=CYmin=y0,CZmax=CZmin=z0とする。
●[ステップS101]次ブロックを読み込む。
●[ステップS102]読み込んだブロックはG49のブロックか否か判断し、G49のブロックの場合にはステップS106へ移行し、G49のブロックでない場合にはステップS103へ移行する。
●[ステップS103]現在のブロック指令Pln(xn,yn,zn),an,cnを1ブロック前のデータPln-1(xn-1,yn-1,zn-1),an-1,cn-1として記憶する。今回のNnnブロック指令Pln(xn,yn,zn),an,cnを記憶する。
●[ステップS104]xn>CXmaxなら、CXmax=xnとする。xn<CXminなら、CXmin=xnとする。yn>CYmaxなら、CYmax=ynとする。yn<CYminなら、CYmin=ynとする。zn>CZmaxなら、CZmax=znとする。zn<CZminなら、CZmin=znとする。
●[ステップS105]数8式によるrnの計算、数9式によるMnの計算を行う。数17式のα,β,γ,δ、数18式のε,ζ,η,θ、数19式のλ,μ,ξ,σの各Σ()の中の()部分を計算し、α〜σに加算する。
●[ステップS106]数17式、数18式、数19式の連立方程式を解いて、推奨加工中心位置Paを求める。
●[ステップS107]直線軸加工可能領域は設定されているか否か判断し、設定されている場合にはステップS108へ移行し、設定されていない場合にはステップS109へ移行する。
●[ステップS108]数23式〜数25式によりVr3、または数26式によりVr4を計算し、推奨加工位置変更量とし、処理を終了する。
●[ステップS109]数20式によりVr1、または数21式でVr2を計算し、推奨加工位置変更量とし、処理を終了する。
(1−1−2)補間周期で直線軸移動量を計算する場合
次に、補間周期で直線軸移動量を計算する場合について説明する。
まず、図17のブロック図を説明する。このブロック図の数値制御装置は、推奨加工中心位置計算手段14と推奨加工位置変更量計算手段15は、補間手段12から呼び出されて処理を行う。この構成では、第n補間周期での補間された直線軸補間位置(制御点位置)がPmn、A軸位置がan、C軸位置がcnとすれば、対応するテーブル座標系上の工具先端点位置Plnは数27式により求めることができる。
Figure 0005199209
ここで、RAn -1は、数3式で示されるanに対する回転行列に対する逆行列である。また、RCn -1は、数4式で示されるcnに対する回転行列に対する逆行列である。このことにより、第1補間周期から第ne補間周期まで補間が行われると考えることによって、上述の(1−1−1)で説明したのと同様の方法によって、推奨加工中心位置を計算するとともに推奨加工位置変更量を計算することができる。つまり、数3式、数4式のan、cnは第n補間周期での回転軸補間位置(A,C軸補間位置)とし、数5式のPmnを第n補間周期での直線軸制御位置とし、数7式でのPln,Pln-1を数27式で求められる第n−1,第n補間周期でのテーブル座標系における直線軸指令位置とし、第1補間周期から第ne補間周期まで補間が行われると考えて(1−1−1)で上述したのと同様の方法を用いて推奨加工中心位置Paを求めればよい。
(1−2)指令プログラム座標系はワーク座標系である場合
次に、指令プログラム座標系はワーク座標として指令される場合を説明する。(1−1)では、テーブル座標系での指令で説明したが、ワーク座標系で指令される場合も直線軸指令位置をテーブル座標系に変換することにより同様の計算が可能になる。この場合、ワーク座標系は機械座標系からVOだけシフトした座標系であり、テーブルが旋回しても移動しない(図18参照)。数28式の計算によって、ワーク座標系上の直線軸指令位置Pwnはテーブル旋回中心Pcを原点と想定したテーブル座標系上の位置Plnに変換される。
Figure 0005199209
このPlnがテーブル旋回中心Pcを原点と想定したテーブル座標系上で指令されたとみなすことにより、(1−1)で述べたのと同様の方法で推奨加工中心位置Paと推奨加工位置変更量を求めることができる。
(1−3)加工を行いながらの処理とシミュレーション
上述した(1−1)、(1−2)の方法は、実際に加工を行いながら動作する、つまり、図15、図17における各軸のサーボを駆動させながら動作することも可能であるし、シミュレーションで動作することも可能である。シミュレーションで動作する場合には、図15に示される数値制御装置においてはプログラム解析手段11まで実行すればよく、図17に示される数値制御装置においては補間手段12まで実行すればよい。このことにより、実際にワークを加工しなくても推奨加工中心位置Paを計算し、推奨加工位置変更量を求めることができる。
例えば、数値制御装置にはすでにグラフィック機能として、実際に加工を行うことなく加工経路のみを描画する機能を備えている。この機能に本発明を適応すれば、容易にシミュレーションにより推奨加工中心位置Paおよび推奨加工位置変更量を計算することができる。
(1−4)混合型5軸加工機
上述した(1−1)〜(1−3)までは、回転軸2軸でテーブルを旋回する5軸加工機として説明したが、回転軸2軸のうち1軸はテーブルを旋回する回転軸であり他の1軸は工具ヘッドを傾斜する回転軸である混合型5軸加工機とよばれる5軸加工機(図19参照)においても本発明を適用することができる。
それは、図19に示される混合型5軸加工機の例であれば、C軸によって旋回するテーブル1のどこにワーク3を載置するかによって、図2〜図5で説明したのと同様に直線軸移動量が相違することが起こるためである。
例えば、図20に示されるように図19の混合型5軸加工機をZ方向からみた場合、ワーク3をテーブル旋回中心近くに置いて、図20のように旋回しながら加工すると、破線矢印のように工具先端点は移動する。一方、ワーク3をテーブル旋回中心から離れて置くと、図21に示される破線矢印のように工具先端点は移動する。つまり、同じワーク3を同じ加工プログラムで加工する場合であっても、ワーク3の位置(ここでは、テーブル座標系原点位置)によって、工具先端点の移動距離は大きく相違する。この場合、直線軸移動量は、図20の加工状態の方が小さいため、加工時間が短縮でき、加工に必要なエネルギーも削減することが可能である。
したがって、図19に示される混合型5軸加工機においても本発明を適用できる。ただし、この場合、テーブル旋回の回転軸はC軸のみであるので、(1−1)〜(1−3)で説明した他の回転軸((1−1)〜(1−3)ではA軸、図19の場合はB軸)については考慮は不要である。
1 テーブル
1A A軸テーブル
1C C軸テーブル
2 工具
3 ワーク
4 治具
5,6 工具先端点の移動経路を表す破線矢印
Pa 推奨加工中心位置

Claims (12)

  1. 指定プログラム座標系上で工具方向および直線軸位置を指令し、テーブルに取り付けられたワークに対して直線軸3軸および少なくともテーブル旋回用回転軸1軸を含む回転軸2軸によって加工するテーブル旋回5軸加工機を制御するテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置であって、
    前記指定プログラム座標系上の位置であって前記テーブルのテーブル旋回中心に移動すれば前記直線軸の移動量ができるだけ小さくなる位置である推奨加工中心位置を求める推奨加工中心位置計算手段と、
    前記推奨加工中心位置が前記テーブル旋回中心に一致するように、または、該推奨加工中心位置が該テーブル旋回中心に近づくように推奨加工位置変更量を求める推奨加工位置変更量計算手段と、
    を備えたことを特徴とするテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  2. 前記指定プログラム座標系はテーブル上に定義されるテーブル座標系であり、
    前記推奨加工位置変更量は、推奨テーブル座標系原点位置、推奨テーブル座標系原点シフト量、または、指令プログラムにおける指令直線軸位置に対する推奨直線軸位置シフト量であることを特徴とする請求項1に記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  3. 前記指定プログラム座標系は機械座標系からシフトしたワーク座標系であり、前記推奨加工位置変更量は、推奨ワーク座標系原点位置、推奨ワーク座標系原点シフト量、または、指令プログラムにおける指令直線軸位置に対する推奨直線軸位置シフト量であることを特徴とする請求項1に記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  4. 前記推奨加工中心位置計算手段は、指令プログラムにおける前記直線軸指令位置および回転軸指令位置を用いて加重平均による計算を行って求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  5. 前記推奨加工中心位置計算手段は、指令プログラムにおける前記直線軸指令位置および回転軸指令位置を用いて最小二乗法による計算を行って求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  6. 前記推奨加工中心位置計算手段は、補間周期ごとの直線軸補間位置および回転軸補間位置を用いて加重平均による計算を行って求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  7. 前記推奨加工中心位置計算手段は、補間周期ごとの直線軸補間位置および回転軸補間位置を用いて最小二乗法による計算を行って求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  8. 記推奨加工位置変更量計算手段は、指令プログラムにおける直線軸指令点列が加工可能な直線軸の最大位置と最小位置で設定されている直線軸加工領域内となる範囲内で、前記推奨加工中心位置が前記テーブル旋回中心に一致するように、または、前記推奨加工中心位置が前記テーブル旋回中心に近づくように推奨加工位置変更量を求めることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  9. 前記推奨加工中心位置計算手段は前記テーブル旋回5軸加工機によるワークの加工を行いながら動作することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  10. 前記推奨加工中心位置計算手段は前記テーブル旋回5軸加工機によるワークの加工は行わずシミュレーションによって動作することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  11. 前記テーブル旋回5軸加工機の前記回転軸2軸は、そのうち1軸がテーブルを旋回する回転軸であり他の1軸がテーブルを傾斜する回転軸であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
  12. 前記テーブル旋回5軸加工機の前記回転軸2軸は、そのうち1軸がテーブルを旋回する回転軸であり他の1軸が工具ヘッドを傾斜する回転軸であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のテーブル旋回5軸加工機用数値制御装置。
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