JP5195162B2 - トルクリミッタ - Google Patents

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Description

本発明は、トルクリミッタに関する。
従来、トルクリミッタとしては、特開昭62−159815号公報(特許文献1)に記載されているものがある。このトルクリミッタは、軸部材の外周面に筒部材の内周面を外嵌し、筒部材の油圧拡張室に圧油を供給し、その油圧拡張室の圧油で筒部材の内周面を縮径してその内周面を軸部材の外周面に押し付けて、軸部材と筒部材とを摩擦結合してトルクを伝達するようになっている。このトルクリミッタは、上記軸部材の係止部を、油圧拡張室に一端部が連通しているシャーバルブの他端部に係止している。
上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップして、軸部材が筒部材に対して軸回りの位置が変化したとき、上記係止部で上記シャーバルブの他端部を切断して、油圧拡張室の圧油が外部に排出されるようになっている。これにより、筒部材の内周面が、軸部材の外周面に押し付けられなくなって、軸部材と筒部材の摩擦結合を解いて、トルクの伝達を遮断している。
上記トルクリミッタは、複数の飛散防止カバーを有する。上記各飛散防止カバーは、キャップ状の部材であって、シャーバルブと同じ数だけ存在し、各シャーバルブを覆うように配置されている。上記キャップ状の部材は、筒部材に螺合によって固定されている。
上記飛散防止カバーは、上記シャーバルブの他端部が切断されたとき、この他端部および油圧拡張室内の油が外部に飛び散るのを防止している。
上記従来のトルクリミッタでは、軸部材が筒部材に対して軸回りの位置が変化して、シャーバルブの上記他端部が切断された後、トルクリミッタのメンテナンスをする際、上記複数の飛散防止カバーを全て取り外す作業と、新しいシャーバルブを所定の位置に嵌め込んだ後に、複数の飛散防止カバーを再度取り付け固定する作業が必要不可欠である。したがって、トルクリミッタの油圧拡張室内の油が外部に解放された後、トルクリミッタを、再度運転可能な状態にするために、工数および労力がかかり、迅速かつ円滑に再度運転可能な状態にすることが難しい。
特開昭62−159815号公報
そこで、本発明の課題は、液圧通路内の液体が外部に解放された後、迅速かつ円滑に再度運転可能な状態にすることができるトルクリミッタを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のトルクリミッタは、
軸部材と、
この軸部材に外嵌した筒部材と
を備え、
上記筒部材および上記軸部材のうちの一方の部材は、
その一方の部材と、上記筒部材および上記軸部材のうちの他方の部材との間でトルクの伝達を行うときに、上記一方の部材の周面を上記他方の部材の周面に押し付けるための液圧通路と、
径方向の外方に開口するシャーバルブ取付穴と、径方向の外方に開口する位置決め部材挿通穴とを有する外周面と、
一端部が上記液圧通路に開口する一方、他端部が上記シャーバルブ取付穴に開口する油抜き孔と、
一端部が上記油抜き孔に連通する一方、他端部が密封されたチューブを有し、かつ、上記シャーバルブ取付穴に取り付けられたシャーバルブと
を有し、
上記他方の部材は、上記シャーバルブを係止可能であると共に、貫通穴を有する係止部を有し、
上記係止部の径方向の外方に位置すると共に、貫通穴を有する環状のカバー部材を備え、
上記カバー部材は、
軸方向に移動可能であり、かつ、
上記カバー部材が上記シャーバルブを径方向に覆う第1状態と、上記カバー部材が上記シャーバルブ取付穴に軸方向に間隔をおいて位置すると共に、上記カバー部材の上記貫通穴、上記係止部の上記貫通穴および上記一方の部材の上記位置決め部材挿通穴が、略径方向に略一直線上に位置する第2状態とをとることが可能であることを特徴としている。
本発明によれば、上記カバー部材が、軸方向に移動可能であって、かつ、上記カバー部材がシャーバルブを径方向に覆う第1状態と、上記カバー部材が上記シャーバルブ取付穴に軸方向に間隔をおいて位置すると共に、上記三つの穴が略一直線上に位置する第2状態とをとることができる。
したがって、例えば、上記軸部材と上記筒部材との間に過大な回転トルクが作用して、係止部によって他端部が破断させられて、シャーバルブを交換する際に、カバー部材等を適宜移動させて、第2状態にした上で、ピンやねじ部材等からなる位置決め部材の挿通によって、上記三つの穴の周方向の相対移動を制限した上で、破断したシャーバルブを、新しいシャーバルブに交換し、その後、カバー部材を、軸方向に適宜移動させて、第1状態にするだけで、トルクリミッタを再稼働可能な状態にすることができる。したがって、簡易かつ迅速にシャーバルブの取り換えを行うことができ、トルクリミッタのメンテナンスを簡易かつ迅速に行うことができる。
また、一実施形態では、
一端部が、上記カバー部材に対して軸方向に移動不可能に上記カバー部材に取り付けられる一方、他端部が、上記係止部の径方向の外方の表面上を軸方向に摺動可能であり、かつ、上記カバー部材を上記係止部の上記表面に対して径方向の外方に付勢する付勢部材を備え、
上記係止部の上記表面は、上記付勢部材の上記他端部を係止可能な一以上の凹部を有する。
上記実施形態によれば、上記付勢部材の上記他端部が、上記凹部に嵌りこんで、上記凹部に係止される位置で、上記カバー部材を、上記係止部に対して安定的に位置決めできる。したがって、第1状態における、上記係止部に対するカバー部材の軸方向の相対位置や、第2状態における、上記係止部に対するカバー部材の軸方向の相対位置を、予め適切な位置に決定することができる。
また、一実施形態では、
上記一以上の凹部は、上記第2状態において、上記係止部の上記表面において上記付勢部材の上記他端部が接触する箇所に位置する凹部を含む。
上記実施形態によれば、第2状態を安定して維持することができる。
また、一実施形態では、
上記第2状態において、上記係止部の上記貫通穴を貫通すると共に、上記カバー部材の上記貫通穴の少なくとも一部および上記一方の部材の上記位置決め部材挿通穴の少なくとも一部に位置するピンを備え、
上記第2状態において、上記ピンによって、上記一方の部材に対する上記他方の部材の周方向の相対位置の範囲が制限される。
上記実施形態によれば、上記ピンを上記三つの穴に跨るように挿入することにより、メンテナンスの作業中、上記一方の部材に対する上記他方の部材の周方向の相対位置の範囲を制限することができる。したがって、シャーバルブの交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、ピンが上記三つの穴に跨るように挿入されている状態で、第2状態が維持されて、第2状態と異なる状態である第1状態になることができない。換言すると、第1状態でピンが挿通されることができないから、第1状態、すなわち、液圧通路内の液体の飛散防止を行っている最中であるトルクリミッタの回転動力伝達中に、取り忘れられたピンが、トルクリミッタに存在することを完全に防止できる。
したがって、過大な回転トルクが軸部材と筒部材との間に作用した際において、取り忘れた周方向位置決め用のピンによってその過大な回転トルクが軸部材と筒部材との間に伝達することを完全に防止でき、ピンの取り忘れによってトルクの遮断を行うことができないという致命的なミスを完全に防止することができる。
また、一実施形態では、
上記係止部の上記貫通穴は、雌ねじが形成されたねじ穴であり、
上記カバー部材の上記貫通穴は、上記雌ねじに螺合するねじ部材が通過可能であり、
上記位置決め部材挿通穴は、上記ねじ部材の少なくとも一部が挿通可能であり、
上記第2状態において、上記係止部の上記ねじ穴に螺合すると共に、上記カバー部材の上記貫通穴の少なくとも一部および上記一方の部材の上記位置決め部材挿通穴の少なくとも一部に位置する上記ねじ部材を備え、
上記第2状態において、上記ねじ部材によって、上記一方の部材に対する上記他方の部材の周方向の相対位置の範囲が制限される。
上記実施形態によれば、上記ねじ部材を上記三つの穴に跨るように挿入することにより、メンテナンスの作業中、上記一方の部材に対する上記他方の部材の周方向の相対位置の範囲を制限することができる。したがって、シャーバルブの交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、上記ねじ部材が上記三つの穴に跨るように挿入されている状態で、第2状態が維持されて、第1状態になることができない。換言すると、第1状態でねじ部材が挿通されることができないから、第1状態、すなわち、液圧通路内の液体の飛散防止を行っている最中であるトルクリミッタの回転動力伝達中に、取り忘れられたねじ部材が、トルクリミッタに存在することを完全に防止できる。
したがって、過大な回転トルクが軸部材と筒部材との間に作用した際において、取り忘れた周方向位置決め用のねじ部材によってその過大な回転トルクが軸部材と筒部材との間に伝達することを完全に防止でき、ねじ部材の取り忘れによってトルクの遮断を行うことができないという致命的なミスを完全に防止することができる。
本発明のトルクリミッタによれば、シャーバルブを簡易かつ迅速に交換できて、メンテナンスを簡易かつ迅速に行うことができる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のトルクリミッタの軸方向の模式断面図である。
このトルクリミッタは、一方の部材としての筒部材1、他方の部材としての軸部材2、四つのシャーバルブ6、玉軸受17および玉軸受18を備える。
上記筒部材1は、第1の筒部材10と、第2の筒部材11とからなっている。上記第1の筒部材10は、軸部材2の外周面20に当接する略円筒状の内周面21を有している。上記軸部材2の外周面20と、第1の筒部材10の内周面21との間には、焼付き防止用の潤滑油(トラクションオイルやタービンオイル等)が存在している。上記第2の筒部材11は、第1の筒部材10の略円筒状の外周面23に当接する略円筒状の内周面24を有している。上記第2の筒部材11は、四つのシャーバルブ取付穴30と、液圧通路としての環状の油圧拡張室26とを有する。
上記油圧拡張室26は、第2の筒部材11の内周面24の軸方向の所定長さに亘って略軸部材2の軸方向に延在している。上記四つのシャーバルブ取付穴30は、第2の筒部材11の外周面において、周方向に等間隔に位置している。上記シャーバルブ6は、シャーバルブ取付穴30の数と同一の数存在している。上記各シャーバルブ6は、シャーバルブ取付穴30に嵌入されて固定されている。
上記玉軸受17は、軸部材2の外周面に外嵌されて固定された内輪40と、第2の筒部材11の内周面に内嵌されて固定された外輪41と、内輪40の軌道面と外輪41の軌道面と間に配置された複数の玉42とを有している。また、上記玉軸受18は、軸部材2の外周面に外嵌されて固定された内輪44と、第1の筒部材10の内周面に内嵌されて固定された外輪45と、内輪44の軌道面と外輪45の軌道面と間に配置された複数の玉46とを有している。上記玉軸受17および18は、以下に詳述する軸部材2が筒部材1に対して相対回転している際、軸部材2を筒部材1に対して回転自在に支持するようになっている。
図2は、図1にbで示す図1におけるシャーバルブ6の周辺の拡大断面図である。
図2に示すように、第2の筒部材11は、油抜き孔28を有し、油抜き孔28の径方向の外方の他端は、シャーバルブ取付穴30に開口する一方、油抜き孔28の径方向の内方の一端は、油圧拡張室26に連通している。
上記各シャーバルブ6は、内部にチューブ(通路)を有している。上記チューブは、シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、略軸部材2の径方向に延在している。図2に示すように、上記シャーバルブ6の径方向の外方の端部は、T字状の頭部37を構成している。上記シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、上記頭部37は、第2の筒部材11の外周面よりも径方向の外方に突出している。
上記シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、上記チューブの径方向の内方の一端部は、油抜き孔28の他端に連通し、油圧拡張室26の軸方向の一端側に連通している。また、上記シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、上記チューブの径方向の外方の他端部は、頭部37まで延在し、第2の筒部材11の外周面よりも径方向の外方に突出している。上記チューブの径方向の外方の他端部は、密封されている。
図1および図2に示すように、上記軸部材2は、本体部(軸状部)8および係止部9を有し、本体部8は、略円筒状の外周面20を有している。上記係止部9は、本体部8に連なっている。上記係止部9は、本体部8に固定されている。上記係止部9は、断面略L字状の形状を有し、本体部8の外周面から突出している。
図2に示すように、上記係止部9は、径方向延在部50および軸方向延在部51を有する。上記径方向延在部50は、筒部材1の軸方向の一方の側の端面55に軸方向に対向すると共に、径方向に延在している。上記軸方向延在部51は、径方向延在部50につながっている。上記軸方向延在部51は、筒部材1の外周面に沿って軸方向に延在している。
上記軸方向延在部51は、軸方向の予め定められた範囲に環状の環状部を有している。また、上記軸方向延在部51の径方向延在部50側とは反対側の端部は、貫通孔のバルブ係止部118を構成し、このバブル係止部118は、シャーバルブ6の頭部37に接触せずに周囲を囲っている。筒部材1と軸部材2とが相対回転していないとき、上記軸方向延在部51の径方向延在部50側とは反対側の端部は、頭部37に対して相対移動不可になっている。
図2に示すように、このトルクリミッタは、環状のカバー部材80を備え、そのカバー部材80は、軸方向延在部51の径方向の外方に位置している。上記カバー部材80は、軸方向延在部51の環状部の外周面上を、軸方向に摺動可能に移動できるようになっている。
詳しくは、上記カバー部材80には、環状上の摺動を可能にする付勢部材が、カバー部材80に対して軸方向に相対移動不可に取り付けられている。
図3は、上記付勢部材90の構造を示す模式図である。
図3に示すように、上記カバー部材80は、内方側に有底の円筒穴81を有している。また、上記付勢部材90は、つる巻バネ91と、ボール92とを有している。上記つる巻バネ91の一端は、円筒穴81の底面に接続されている。また、上記ボール92は、つる巻バネ91の他端に接続されている。上記ボール92の直径は、円筒穴81の断面の直径と略同一で少し小さくなっている。上記ボール92の一部分は、円筒穴81からはみ出している。上記ボール92において円筒穴81からはみ出している上記一部分を、係止部9の環状部の外周面95上を軸方向に摺動させることにより、カバー部材80が、係止部9に対して軸方向に摺動できるようになっている。
再度、図2を参照して、上記カバー部材80は、貫通穴100を有し、係止部9は、ねじ穴101を有し、筒部材1の第2の筒部材11の外周面は、位置決め部材挿通穴としての有底の穴102を有している。上記ねじ穴101は、係止部9を径方向に貫通している。
図2に示すように、上記カバー部材80の貫通穴100、係止部9のねじ穴101、および、筒部材1の穴102が、略一直線上に位置している状態で、ねじ部材110を、係止部9のねじ穴101に螺合すると共に、カバー部材80の貫通穴100の少なくとも一部および有底の穴102の少なくとも一部に位置させることにより、筒部材1に対する係止部9およびカバー部材80の夫々の周方向の相対位置の範囲を制限するようになっている。
図2に示すように、ねじ部材110が、係止部9のねじ穴101に螺合すると共に、カバー部材80の貫通穴100の少なくとも一部および有底の穴102の少なくとも一部に位置している状態で、カバー部材80は、シャーバルブ挿通穴30に対して軸方向に間隔をおいて位置している。この状態において、シャーバルブ6の全体がバルブ係止部118と筒部材1の径方向に重なるようになっている。
上記ねじ部材110が、係止部9のねじ穴101に螺合すると共に、カバー部材80の貫通穴100の少なくとも一部および有底の穴102の少なくとも一部に位置している状態は、第2状態になっている。
上記付勢部材(図3に90で示す)は、カバー部材80においてその貫通穴100の軸方向の両側に位置している。図2に120および121で示す箇所、すなわち、上記第2状態において上記付勢部材が接触する係止部9の外周面の箇所(周方向の位置が図2の断面とは異なる)には、凹部(図3に130で示す)が形成されている。
図3を再度参照して、上記凹部130は、円錐内周面を有する有底の穴である。詳しくは、上記凹部130は、軸方向の断面において、略等脚台形の形状を有する一方、延在方向に垂直な方向の断面において、略円形の形状を有している。
図3に示すように、軸方向の断面において、凹部130の開口の軸方向の距離は、ボール92の直径よりも小さくなっている。図3に示すように、上記第2状態において、カバー部材80においてその貫通穴100の軸方向の両側に位置するボール92を、係止部9の凹部130に嵌入させることにより、係止部9に対するカバー部材80の軸方向の相対位置を、安定的に位置決めするようになっている。
図4は、第1状態をとっている、この実施形態のトルクリミッタの軸方向の模式断面図である。
トルクリミッタは、筒部材1と軸部材2との間で動力の伝達を行っている最中において、第1状態をとり、上記カバー部材100は、第1状態において、オイルの飛散防止を行っている。
図4に示すように、第1状態では、シャーバルブ6の全体が、カバー部材80の軸方向の環状の一端部140の内周面に、径方向に重なっている。すなわち、第1状態では、上記シャーバルブ6の径方向の外方が完全にカバー部材80によって覆われている。
第1状態も、図3に示す機構で安定的な軸方向の位置決めが行われるようになっている。すなわち、上記シャーバルブ6の全体が、カバー部材80の軸方向の環状の一端部140の内周面に径方向に重なっている状態において、上記付勢部材が接触する係止部9の外周面の箇所160,161(周方向の位置が図4の断面とは異なる)には、凹部(図3に130で示す)が形成されている。
第1状態において、付勢部材のボール92(図3参照)を、凹部130(図3参照)に嵌入して、第1状態を安定的に維持するようにしている。図4に示すように、第1状態では、カバー部材80の貫通穴100は、係止部9のねじ穴101に軸方向に間隔をおいて位置している。
尚、図3に示すように、凹部130の形状を、開口側に行くにしたがって末広がりな形状にすることによって、第1状態から第2状態、または、第2状態から第1状態に移行する際に、上記ボールが凹部から抜け出やすいようにしている。
また、図3に81で示す円筒穴は、カバー部材80の貫通穴100を挟んだ2箇所の夫々において、カバー部材80の軸方向の同じ位置に、周方向に略等間隔に3つ形成され、都合6つ形成されている。また、上記付勢部材90は、各円筒穴81に固定されている。上記付勢部材90は、軸方向に2列に亘って都合6つ配置されている。このように、6つの付勢部材90を、軸方向に2列かつ周方向に略等間隔に配置することにより、カバー部材80を、係止部9上で安定させるようになっている。
上記構成において、上記軸部材2または筒部材1に所定値以下の負荷(トルクの伝達を行う範囲の負荷)がかかっている場合には、カプラ(図示せず)によって油圧拡張室26に注入された油圧拡張用の油で、第1の筒部材10の内周面21を縮径してその内周面21を軸部材1の外周面20に押し付けて、軸部材1と筒部材2とを摩擦結合して、軸部材1と筒部材2との間でトルクを伝達するようになっている。
一方、上記軸部材2または筒部材1に所定値以上の負荷(トルクの伝達を行う範囲よりも大きな負荷)がかかって、軸部材2の外周面20が、第1の筒部材10の内周面21に対してスリップして、軸部材2と筒部材1の軸回りの位置が変化した場合、係止部9がシャーバルブ6の頭部37を切断して、油圧拡張室26内の油圧拡張用の油を、他端が切断されたシャーバルブ6のチューブを介して外部に排出するようになっている。このようにして、上記軸部材2の外周面20に対する第1の筒部材10の内周面21の押圧力をなくして、軸部材2と筒部材1の摩擦結合を解いて、トルクの伝達を遮断するようになっている。このようにして、上記軸部材2または筒部材1に過負荷が生じた場合において、トルクの伝達を遮断して、トルクリミッタ装置に連結されている高価な機械を保護するようになっている。
更には、このトルクリミッタは、トルクの伝達が遮断された場合、すなわち、シャーバルブ6が破断した場合において、例えば、次のように、シャーバルブ6の取り換え、および、油圧拡張室26への油の充填を行うようになっている。
先ず、図4に示す第1状態での配置になっているシャーバルブの破断直後のカバー部材80を、係止部9上を、係止部9のねじ穴101とカバー部材80の貫通穴100とが径方向に重なる方向に移動させ、各付勢部材90のボール92を、係止部9の凹部130に嵌め込むと同時に、カバー部材80の貫通穴100と筒部材1の穴102とが径方向に重なるように軸部材2に対して筒部材1を相対回転させる。このようにして、カバー部材80の貫通穴100、係止部9のねじ穴101、および、筒部材1の穴102を、略一直線上に位置させ、トルクリミッタの状態を、第2状態にする。
続いて、上記ねじ部材110を、係止部9のねじ穴101に螺合させると共に、カバー部材80の貫通穴100の少なくとも一部および有底の穴102の少なくとも一部に位置させて、第2状態を安定的に維持する。
ここで、上記ねじ部材110は、筒部材1と、軸部材2との位相を一致させる、詳しくは、係止部9の上記バルブ係止部118の周方向の位置と、シャーバルブ取付穴30の周方向の位置とを、一致させる役割を果たしている。
その後、頭部37が破断している4つの使用済みのシャーバルブ6を、頭部37が密封された新しいシャーバルブ6に交換し、係止部9のバルブ係止部118で、その新しいシャーバルブ6の周囲を囲み、この後に、カプラ(図示せず)を、カプラ挿通穴(図示せず)を通して給脂口(図示せず)に挿通し、所定量の油を、油圧拡張室26内に封入する。
その後、上記ねじ部材110を、筒部材1、係止部9およびカバー部材80から抜き取り、続いて、カバー部材80を、係止部9に対して軸方向に相対移動させて、カバー部材80で、上記新しいシャーバルブ6を完全に覆って、トルクリミッタを、再度、運転可能な第1状態にする。このようにして、シャーバルブ6の取り換えと、油圧拡張室26への油の再充填とを行う。
上記実施形態のトルクリミッタによれば、上記カバー部材80が、軸方向に移動可能であって、かつ、カバー部材80がシャーバルブ6を径方向に覆う第1状態と、カバー部材80がシャーバルブ取付穴30に軸方向に間隔をおいて位置すると共に、三つの穴100,101,102が略一直線上に位置する第2状態とをとることができる。
したがって、例えば、上記軸部材2と筒部材1との間に過大な回転トルクが作用して、係止部9によって他端部が破断させられたシャーバルブ6を交換する際に、カバー部材80等を適宜移動させて、第2状態にした上で、ねじ部材110の挿通によって、上記三つの穴100,101,102の周方向の相対移動を制限した上で、破断したシャーバルブ6を、新しいシャーバルブ6に交換し、その後、カバー部材80を、軸方向に適宜移動させて、第1状態にするだけで、トルクリミッタを再稼働可能な状態にすることができる。したがって、簡易かつ迅速にシャーバルブ6の取り換えを行うことができ、トルクリミッタのメンテナンスを簡易かつ迅速に行うことができる。
また、上記実施形態のトルクリミッタによれば、上記付勢部材90の他端部が、凹部130に嵌りこんで、凹部130に係止される位置で、カバー部材80を、係止部9に対して安定的に軸方向に位置決めすることができる。したがって、第1状態における、係止部9に対するカバー部材80の軸方向の相対位置や、第2状態における、係止部9に対するカバー部材80の軸方向の相対位置を、予め適切な位置に決定することができる。
また、上記実施形態のトルクリミッタによれば、第1および第2状態の夫々において、上記係止部9の外周面において付勢部材90が接触する箇所に、凹部130が形成されているから、第1状態および第2状態を安定して維持することができる。
また、上記実施形態のトルクリミッタによれば、上記ねじ部材110を上記三つの穴100,101,102に跨るように挿入することにより、メンテナンスの作業中、軸部材2に対する筒部材1の周方向の相対位置の範囲を制限することができる。したがって、上記シャーバルブ6の交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上記実施形態のトルクリミッタによれば、ねじ部材110が上記三つの穴100,101,102に跨るように挿入されている状態で、第2状態が維持されて、第1状態になることができない。換言すると、第1状態でねじ部材110が挿通されることができないから、第1状態、すなわち、油圧拡張室26内の油の飛散防止を行っている最中であるトルクリミッタの回転動力伝達中に、取り忘れられたねじ部材110が、トルクリミッタに存在することを完全に防止できる。
したがって、過大な回転トルク(係止部9が、シャーバルブ6を破断する時のトルク)が軸部材2と筒部材1との間に作用した際において、取り忘れた周方向位置決め用のねじ部材110によってその過大な回転トルクが軸部材2と筒部材1との間に伝達することを完全に防止でき、ねじ部材110の取り忘れによってトルクの遮断を行うことができないという致命的なミスを完全に防止することができる。
尚、上記実施形態のトルクリミッタでは、係止部9がねじ穴101を有し、第2状態において、略一直線上に位置する三つの穴100,101,102に雌ねじ110を挿通することにより、第2状態を維持したが、この発明では、係止部がねじを有さない貫通穴を有し、第2状態において、略一直線上に位置する三つの穴に跨るように、ピンを挿通することにより、第2状態を維持していても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、上記カバー部材80は、付勢部材90のボール92が係止部9の外周面上を摺動することにより、軸方向に移動可能な構成であったが、この発明では、カバー部材は車輪を有し、この車輪が係止部の外周面を転がることにより、カバー部材が軸方向に移動可能な構成であっても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、6つの付勢部材90が、各列3つずつ、軸方向に2列に配置されたが、この発明では、付勢部材は、軸方向において、一列または3列以上に亘って配置されても良く、また、付勢部材は、各列において、周方向に互いに間隔をおいた状態で、2つまたは4つ以上存在していても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、付勢部材90が、つる巻ばね91を有していたが、付勢部材が、つり巻ばねの替わりに、コイルばね、板バネ等のつる巻ばね以外のばねを有していていも良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、油圧拡張室26に封入した油の油圧を用いて軸部材2と筒部材1との摩擦結合を行ったが、この発明では、液圧通路に封入した油以外の液体を用いて、軸部材と筒部材との摩擦結合を行っても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、環状の油圧拡張室26が筒部材1に形成されたが、この発明では、環状の油圧拡張室が、軸部材に形成されて油圧拡張室を油圧で膨張させて、軸部材の外周面を筒部材の内周面に押圧するようにしても良い。この場合、例えば、図1において、玉軸受17の右側に、油圧拡張室に連通すると共に径方向に延在する通路を形成して、軸方向において、軸部材の玉軸受17の右側の外周面に、この通路に連通するシャーバルブ取付穴を形成すれば良い。このように、軸部材が、外部に露出する外周面を有している場合、軸部材に油圧拡張室を形成することができるのである。
本発明の一実施形態のトルクリミッタの軸方向の模式断面図である。 図1にbで示す図1におけるシャーバルブの周辺の拡大断面図である。 付勢部材の構造を示す模式図である。 第1状態をとっている、この実施形態のトルクリミッタの軸方向の模式断面図である。
符号の説明
1 筒部材
2 軸部材
6 シャーバルブ
9 係止部
10 第1の筒部材
11 第2の筒部材
20 軸部材の外周面
21 第1の筒部材の内周面
26 油圧拡張室
80 カバー部材
90 付勢部材
100 カバー部材の貫通穴
101 ねじ穴
102 穴
110 ねじ部材
130 凹部

Claims (5)

  1. 軸部材と、
    この軸部材に外嵌した筒部材と
    を備え、
    上記筒部材および上記軸部材のうちの一方の部材は、
    その一方の部材と、上記筒部材および上記軸部材のうちの他方の部材との間でトルクの伝達を行うときに、上記一方の部材の周面を上記他方の部材の周面に押し付けるための液圧通路と、
    径方向の外方に開口するシャーバルブ取付穴と、径方向の外方に開口する位置決め部材挿通穴とを有する外周面と、
    一端部が上記液圧通路に開口する一方、他端部が上記シャーバルブ取付穴に開口する油抜き孔と、
    一端部が上記油抜き孔に連通する一方、他端部が密封されたチューブを有し、かつ、上記シャーバルブ取付穴に取り付けられたシャーバルブと
    を有し、
    上記他方の部材は、上記シャーバルブを係止可能であると共に、貫通穴を有する係止部を有し、
    上記係止部の径方向の外方に位置すると共に、貫通穴を有する環状のカバー部材を備え、
    上記カバー部材は、
    軸方向に移動可能であり、かつ、
    上記カバー部材が上記シャーバルブを径方向に覆う第1状態と、上記カバー部材が上記シャーバルブ取付穴に軸方向に間隔をおいて位置すると共に、上記カバー部材の上記貫通穴、上記係止部の上記貫通穴および上記一方の部材の上記位置決め部材挿通穴が、略径方向に略一直線上に位置する第2状態とをとることが可能であることを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 請求項1に記載のトルクリミッタにおいて、
    一端部が、上記カバー部材に対して軸方向に移動不可能に上記カバー部材に取り付けられる一方、他端部が、上記係止部の径方向の外方の表面上を軸方向に摺動可能であり、かつ、上記カバー部材を上記係止部の上記表面に対して径方向の外方に付勢する付勢部材を備え、
    上記係止部の上記表面は、上記付勢部材の上記他端部を係止可能な一以上の凹部を有することを特徴とするトルクリミッタ。
  3. 請求項2に記載のトルクリミッタにおいて、
    上記一以上の凹部は、上記第2状態において、上記係止部の上記表面において上記付勢部材の上記他端部が接触する箇所に位置する凹部を含むことを特徴とするトルクリミッタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のトルクリミッタにおいて、
    上記第2状態において、上記係止部の上記貫通穴を貫通すると共に、上記カバー部材の上記貫通穴の少なくとも一部および上記一方の部材の上記位置決め部材挿通穴の少なくとも一部に位置するピンを備え、
    上記第2状態において、上記ピンによって、上記一方の部材に対する上記他方の部材の周方向の相対位置の範囲が制限されることを特徴とするトルクリミッタ。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトルクリミッタにおいて、
    上記係止部の上記貫通穴は、雌ねじが形成されたねじ穴であり、
    上記カバー部材の上記貫通穴は、上記雌ねじに螺合するねじ部材が通過可能であり、
    上記位置決め部材挿通穴は、上記ねじ部材の少なくとも一部が挿通可能であり、
    上記第2状態において、上記係止部の上記ねじ穴に螺合すると共に、上記カバー部材の上記貫通穴の少なくとも一部および上記一方の部材の上記位置決め部材挿通穴の少なくとも一部に位置する上記ねじ部材を備え、
    上記第2状態において、上記ねじ部材によって、上記一方の部材に対する上記他方の部材の周方向の相対位置の範囲が制限されることを特徴とするトルクリミッタ。
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