JP5194419B2 - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関し、特に画素が光電変換部と画素トランジスタ部で構成された、CMOSイメージセンサ及びその製造方法に関する。
ここで、CMOSイメージセンサとは、CMOSプロセスを応用して、又は部分的に使用して作製されたイメージセンサである。また、固体撮像装置の形態としては、ワンチップで構成されたもの、あるいは複数のチップから構成されたものであっても良い。
固体撮像装置としては、CMOSイメージセンサが知られている。図18に、従来のCMOSイメージセンサの画素(いわゆる単位画素セル)の一例を示す等価回路、図17にその概略断面構造を示す。図18において、画素1は、光電変換部を構成する例えばフォトダイオード(PD)2と、このフォトダイオード2での光電変換により生成された複数の電荷を画素信号に変換し垂直信号線に読み出す複数のMOSトランジスタによるいわゆる画素トランジスタを有して構成される。複数の画素トランジスタは、例えばnチャネルMOSトランジスタにより形成され、フォトダイオード2の電荷をフローティング・ディフージョン部FDに転送する転送用トランジスタ3と、フローティング・ディフージョン部FDの電位をリセットするリセット用トランジスタ4と、フォトダイオード2で生成された電荷を電圧変換して画素信号に変換する増幅用トランジスタ5で構成される。
フォトダイオード2のカソードは、転送用トランジスタ3を介して増幅用トランジスタ5のゲートに接続される。この増幅用トランジスタ5のゲートと電気的に繋がったノードをフローティング・ディフージョン部FDと呼ぶ。このフローティング・ディフージョン部FDは転送用トランジスタ3のドレイン領域で構成される。
転送用トランジスタ3は、フォトダイオード2のカソードとフローティング・ディフージョン部FDとの間に接続され、そのゲートに転送用配線7を介して転送パルスφTRGが印加される。リセット用トランジスタ4は、ドレインが画素電源線(Vdd)9に接続され、ソースがフローティング・ディフージョン部FDに接続され、ゲートにリセット用配線8を介してリセットパルスφRSTが印加される。
増幅用トランジスタ5は、ゲートがフローティング・ディフージョン部FDに接続され、ドレインが画素電源線9に接続され、ソースが垂直信号線11に接続される。
この画素1では、フォトダイオード2の蓄積画素の読出しに先立ち、リセット用トランジスタ4をオンしてフローティング・ディフージョン部FDを画素電源電圧にリセットし、リセット後のフローティング・ディフージョン部FDの電位を垂直信号線11に読み出す。次いで、転送用トランジスタ3をオンしてフォトダイオード2に蓄積された信号電荷をフローティング・ディフージョン部FDに転送し、増幅用トランジスタ5で画素信号に変換して垂直信号線11に読み出す。先のリセット電位と画素信号は、カラム処理回路のCDS処理回路にてCDS処理されてノイズ除去された後、画素信号として出力される。
画素1の半導体構造は、図17に示すように、第1導電型、例えばn型の半導体基板21に、第2導電型の例えばp型の第1の半導体ウェル領域22を介して光電変換部であるフォトダイオード2が形成され、またp型の第2の半導体ウェル領域23を介してフローティング・ディフージョン部FD及びその後段の画素トランジスタ4、5及び6が形成されて構成される。フォトダイオード2は、n型拡散領域による電荷蓄積領域24とその表面のp型拡散領域(p型アキュミュレーション層)25からなるHADセンサとして構成される。
転送用トランジスタ3は、フォトダイオード2とフローティング・ディフージョン部FDとなるn型拡散領域26間に、第1及び第2の半導体ウェル領域22及び23に跨がるように形成したゲート絶縁膜27を介して転送用ゲート電極28を形成して構成される。リセット用トランジスタ4は、n型拡散領域(FD)26とn型拡散領域29間に、ゲート絶縁膜32を介してリセット用ゲート電極33を形成して構成される。増幅用トランジスタ5は、n型拡散領域29とn型拡散領域30間にゲート絶縁膜34を介して増幅用ゲート電極35を形成して構成される。また、この図面では省略しているが、各画素トランジスタ3、4及び5のゲート電極には絶縁性の側壁(いわゆるサイドウォール)42が形成されるが、サイドウォール形成前にn型低濃度領域を有したLDD(Lightly Doped Drain)構造を行っている場合もある。
ここで、光電変換部であるフォトダイオード2のn型拡散領域24の不純物濃度は、フローティング・ディフージョン部FD、その他の画素トランジスタのn型拡散領域29、30の不純物濃度よりも低濃度である。
後述する寄生容量を低減する対策として、特許文献1、2など様々な固体撮像素子の製造方法が提案されている。
特開2004ー165479号公報 特開2005ー268812号公報
上述のCMOSイメージセンサにおいては、取り扱い信号電荷量の増大、電圧変換する際の変換効率の向上が求められている。CMOSイメージセンサにおける変換効率は、後述するようにフローティング・ディフージョン部FDとなるn型拡散領域での寄生容量が影響し、この寄生容量が大きくなると、変換効率が低減する。
特に、画素セル面積が微細化するに従って、光電変換部の受光面積を確保するために画素内の一部のトランジスタを複数の画素で共有する、いわゆる画素共有構造を採る場合がある。画素共有構造の場合には、フローティング・ディフージョン部FDを分割することが多く、それぞれのフローティング・ディフージョン部FDの拡散領域による寄生容量に加えて、分割したフローティング・ディフージョン部FDを接続するメタル配線の配線容量が付き、画素共有しないものに比べて変換効率は低下する。
ところで、信号電荷となる電子数は、撮像部及び電荷蓄積部となるフローティング・ディフージョン部FDの取扱い電荷量で決まる。この電子(信号電荷)を増幅用トランジスタのソースフォロア動作によって、垂直信号線へ電圧の変化として出力する。この場合、変換効率ηは後述の数1で表されるので、変換効率を向上させるためには、フローティング・ディフージョン部FDの寄生容量を低減することが望ましい。
寄生容量を低減する対策としては、前記した特許文献1、2等、様々な固体撮像素子の製造方法が提案されている。
一方、画素セル内のトランジスタ部(増幅用トランジスタ、リセット用トランジスタ)のソース・ドレイン領域となるn型拡散領域には、定電圧電源やソースフォロア動作の為の定電流電源が接続されている。また、リセット用トランジスタでは、リセットのカットオフ特性を維持するために、リセットドレインのポテンシャルを深く形成する必要があるので、ある程度の不純物濃度の濃いチャネル部を形成しなくてはならない。また、画素トランジスタとしては、拡散領域−ウェル端の電界緩和、すなわちソース・ドレイン領域のpn接合における電界緩和、応答速度維持のために、サイドウォール形成前にLDD形成のためのイオン注入を行っている場合もある。
しかし、フローティング・ディフージョン部FDと画素内のMOSトランジスタのソース・ドレイン領域を同時に形成すると、MOSトランジスタのn型拡散領域用の高不純物濃度のイオン注入と、LDD用の低不純物濃度のイオン注入がフローティング・ディフージョン部FDに入り、フローティング・ディフージョン部FDの寄生容量が増大する。
また、近年、1/fノイズやkTCノイズを低減するため、画素セル内のトランジスタとして、そのチャネルをゲート下に深く形成するデプレッション構造のMOSトランジスタを用いる場合があり、それに対応したトランジスタの閾値形成も求められる。
本発明は、上述に点に鑑み、フローティング・ディフージョン部の寄生容量を低減して変換効率を向上させ、光電変換した電荷を効率良く電圧変換できるようにした固体撮像素子及びその製造方法を提供するものである。
本発明に係る固体撮像装置は、光電変換部と画素トランジスタ部で構成された複数の画素が配列され、光電変換部形成領域、及び、フローティング・ディフージョン部とフローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部とを含む、画素トランジスタ部形成領域の深部に濃度ピークを有する第1の第2導電型不純物領域と、光電変換部形成領域を除いて画素トランジスタ部形成領域の深部と表面側との中間部に濃度ピークを有する第2の第2導電型不純物領域と、フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域のみに、表面側に濃度ピークを有する第3の第2導電型不純物領域と、により形成された、光電変換部下の第1半導体ウェル領域と、フローティング・ディフージョン部下の第2半導体ウェル領域と、フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部下の第3半導体ウェル領域と、を有し、第1半導体ウェル領域と、第2半導体ウェル領域と、第3半導体ウェル領域とは、それぞれ不純物濃度が異なり、第2半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度が、第3半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度より低濃度に設定されている。
本発明の固体撮像装置では、フローティング・ディフージョン部下の半導体ウェル領域の不純物濃度が、後段の画素トランジスタ部下の半導体ウェル領域より低濃度であるので、フローティング・ディフージョン部での空乏層の伸びが大きくなり、フローティング・ディフージョン部での寄生容量が低減される。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板の単位画素セル、あるいは画素共有セルを形成すべきセル領域の全面に、深部に濃度ピークを有する第1の第2導電型不純物をイオン注入する工程と、セル領域の光電変換部形成領域を除いてフローティング・ディフージョン部形成領域及び該フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域にわたり深部と表面側との中間部に濃度ピークを有する第2の第2導電型不純物をイオン注入する工程と、セル領域のフローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域のみに、表面側に濃度ピークを有する第3の第2導電型不純物をイオン注入する工程を有して、光電変換部形成領域の第1の第2導電型半導体ウェル領域を形成し、フローティング・ディフージョン部形成領域の第2の第2導電型半導体ウェル領域を形成し、フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ形成領域の第3の第2導電型半導体ウェル領域を形成し、第2の第2導電型半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度を、第3の第2導電型半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度より低濃度となるように形成し、さらに第1の第2導電型半導体ウェル領域に光電変換部を形成する工程と、第2の第2導電型半導体ウェル領域にフローティング・ディフージョン部となる第1導電型拡散領域を形成し、第3の第2導電型半導体ウェル領域にフローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタの第1導電型拡散領域を形成する工程を有する。
本発明の固体撮像装置の製造方法では、フローティング・ディフージョン部形成領域に、トランジスタ形成領域の第3の第2導電型半導体ウェル領域の不純物濃度より低濃度の第2の第2導電型半導体ウェル領域を形成し、この第2の第2導電型半導体ウェル領域にフローティング・ディフージョン部となる第1導電型拡散領域を形成することにより、フローティング・ディフージョン部での空乏層の伸びを大きくし、フローティング・ディフージョン部での寄生容量の低減を図ることができる。
本発明に係る固体撮像装置によれば、フローティング・ディフージョン部での空乏層の伸びが大きくなり寄生容量が低減するので、画素の変換効率を向上することができ、光電変換した電荷を効率良く電圧変換することができる。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法によれば、フローティング・ディフージョン部での空乏層の伸びが大きく寄生容量が低減されて画素の変換効率を向上させることができる固体撮像装置を製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本発明に適用される固体撮像装置、すなわちCMOS固体撮像装置(イメージセンサ)の一実施の形態の概略構成を示す。本実施の形態に係る固体撮像装置41は、半導体基板例えばシリコン基板100上に、複数の光電変換部を含む画素42が規則的に2次元アレイ状に配列された撮像領域43と、その周辺回路として主著区駆動回路44と、カラム信号処理回路45と、水平駆動回路46と、出力回路47と、制御回路48等を有して構成される。
制御回路48は、垂直同期信号、水平同期信号及びマスタクロックに基いて、垂直駆動回路44、カラム信号処理回路45及び水平駆動回路46などの動作の規準となるクロック信号や制御信号などを生成し、垂直駆動回路44、カラム信号処理回路45及び水平駆動回路46等に入力する。
垂直駆動回路44は、例えばシフトレジスタによって構成され、撮像領域43の各画素42を行単位で順次垂直方向に選択走査し、垂直信号線49を通して各画素の光電変換部(フォトダイオード)において受光量に応じて生成した信号電荷に基づく画素信号をカラム信号処理回路45に供給する。
カラム信号処理回路45は、画素42の例えば列毎に配置されており、1行分の画素42から出力される信号を画素列毎に黒規準信号(図示しないが、有効画素領域の周囲の形成される)からの信号によってノイズ除去、すなわち画素42の固有パターンノイズを除去するためのCDSや信号増幅等の信号処理を行う。カラム信号処理回路45の出力段には、水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線50との間に接続されて設けられる。
水平駆動回路46は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路45の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路45の各々から画素信号を水平信号線50に出力させる。
出力回路47は、カラム信号処理回路45の各々から水平信号線50を通して順次に供給される信号に対し、信号処理を行って出力する。
画素42の構成は、例えば前述の図18の等価回路で示す3画素トランジスタ構造の画素を用いることができる。なお、選択用トランジスタを追加して、転送用トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅用トランジスタ及び選択用トランジスタの4画素トランジスタ構造の画素を用いることもできる。その他の画素トランジスタ構成の画素を適用することもできる。
図2に、上述の固体撮像装置41における撮像領域の第1実施の形態を示す。なお、図2では単位画素セルの部分を示す。本実施の形態における撮像領域、すなわち単位画素セル421は、第1導電型、例えばn型の半導体基板51に、第2導電型である例えばp型の第1の半導体ウェル領域52を介して光電変換部であるフォトダイオード(PD)55を形成し、またp型の第2の半導体ウェル領域53を介してフローティング・ディフージョン部FDとなるn型拡散領域56を形成し、さらにp型の第3の半導体ウェル領域54を介してフローティング・ディフージョン部FDの後段の画素トランジスタ62、63を形成して構成される。
フォトダイオード55は、電荷蓄積領域となるn型拡散領域66とその表面の暗電流抑制のためのp型拡散領域(p型アキュミュレーション層)67からなるHADセンサとして構成される。
転送トランジスタ61は、フォトダイオード55とフローティング・ディフージョン部FDとなるn型拡散領域56間に、第1及び第2のp型半導体ウェル領域52及び53に跨がるように形成したゲート絶縁膜71を介して転送用ゲート電極75を形成して構成される。リセット用トランジスタ62は、n型拡散領域(FD)56とn型拡散領域57間に、ゲート絶縁膜72を介してリセット用ゲート電極63を形成して構成される。増幅用トランジスタ63は、n型拡散領域57とn型拡散領域58間に、ゲート絶縁膜73を介して増幅用ゲート電極77を形成して構成される。
また、この図面では省略しているが、各画素トランジスタ61、62及び63のゲート電極には絶縁性の側壁(いわゆるサイドウォール)82が形成されるが、サイドウォール形成前にn型低濃度領域を有したLDD(Lightly Doped Drain)構造を行っている場合もある。
そして、本実施の形態においては、第1、第2及び第3のp型半導体ウェル領域52、53及び54を互いの不純物濃度が異なるように作り分けし、フローティング・ディフージョン部FDであるn型拡散領域56が形成される第2のp型半導体ウェル領域53の不純物濃度を、後段の各画素トランジスタのn型拡散領域57及び58が形成される第3のp型半導体ウェル領域54の不純物濃度よりも低濃度にする。この場合、第2のp型半導体ウェル領域53は、少なくともフローティング・ディフージョン部FDであるn型拡散領域56が形成される表面側領域の不純物濃度を、第3のp型半導体ウェル領域54の各n型拡散領域57、58、59が形成される表面側領域の不純物濃度より低濃度となるように形成される。
フォトダイオード55が形成される第1のp型半導体ウェル領域52の不純物濃度は、第3のp型半導体ウェル領域54の不純物濃度より低濃度とされる。
さらに、フローティング・ディフージョン部を構成する拡散領域56と、前記画素トランジスタ部を構成する拡散領域57、58は、同じ不純物濃度で同時にイオン形成されても良いし、同時に形成を行わない場合は、フローティング・ディフージョン部の拡散領域56の不純物濃度は、画素トランジスタ部の拡散領域57,58の不純物濃度より低濃度で形成される。
次に、図3〜図6を用いて上述の第1、第2及び第3の半導体ウェル領域52、53及び54を作り分け工程を含む本実施の形態の固体撮像装置(特にその画素セル部)の製造方法について説明する。
先ず、図3Aに示すように、第1導電型の半導体基板、例えばn型の半導体基板51の画素セルを形成すべきセル領域の全面、すなわちフォトダイオード形成領域85、フローティング・ディフージョン部(FD)形成領域86及びフローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ形成領域87の全面に、深部に濃度ピークを有するように第1のp型不純物をイオン注入して、第1のp型ウェル・イオン注入領域91を形成する。このイオン注入時のp型不純物の濃度分布を図3Bに示す。
次に、図4Aに示すように、n型半導体基板51のセル領域のフォトダイオード形成領域85を除くフローティング・ディフージョン部(FD)形成領域86及び後段のMOSトランジスタ形成領域87に、深部より浅く表面側より深い中間位置に濃度ピークを有する第2のp型不純物をイオン注入して第2のp型ウェル・イオン注入領域92を形成する。第2のp型ウェル・イオン注入領域92は、第1のp型ウェル・イオン注入領域91に接して形成される。このイオン注入時のp型不純物の濃度分布を図4Bに示す。
この第2のp型ウェル・イオン注入領域92を形成する際の、イオン注入マスク95のマスクイメージを図7に示す。破線97が1単位画素セルに対応する。網点部分95aがフォトダイオード形成領域85に対応し、白抜き部分95bがフローティング・ディフージョン部形成領域86及び後段の画素トランジスタ形成領域87に対応する。
次に、第5Aに示すように、n型半導体基板51のセル領域の後段の画素トランジスタ形成領域87のみに、表面側に濃度ピークを有する第3のp型不純物をイオン注入して第3のp型ウェル・イオン注入領域93を形成する。第3のp型ウェル・イオン注入領域93は、第2のp型ウェル・イオン注入領域92に接して形成される。このイオン注入時の第3のp型不純物の濃度分布を図5Bに示す。
この第3のp型ウェル・イオン注入領域93を形成する際の、イオン注入マスク96のマスクイメージを図8に示す。網点部分96aがフォトダイオード形成領域85に対応し、網点部分96cがフローティング・ディフージョン部形成領域86に対応し、白抜き部分96bが後段のMOSトランジスタ形成領域87に対応する。
次に、図6に示すように、n型半導体基板51上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成し、このゲート電極をマスクにLDD構造の低不純物濃度領域を形成し、サイドウォールを形成する。
その後、フォトダイオード形成領域85にフォトダイオード55をイオン注入により形成する。また、フローティング・ディフージョン部形成領域86にフローティング・ディフージョン部FDとなるn型拡散領域56を、また後段の画素トランジスタ形成領域87に各画素トランジスタのn型拡散領域57及び58を、イオン注入により同時に形成する。さらに、配線形成工程で各配線を形成する。このようにして、図2に示す画素421を形成した固体撮像装置を得る。
なお、比較のために、図16を用いて従来の固体撮像装置、すなわちその画素の半導体ウェル領域の製造方法について説明する。従来は、図16に示すように、n型の半導体基板21のセル領域の全面、すなわちフォトダイオード形成領域85、フローティング・ディフージョン部(FD)形成領域86及びフローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ形成領域87の全面に、基板深部に濃度ピークを有する第1のp型不純物をイオン注入して、第1のp型ウェル・イオン注入領域91を形成する。
次に、n型半導体基板21のフォトダイオード形成領域85を除くフローティング・ディフージョン部(FD)形成領域86及び後段の画素トランジスタ形成領域87に、深部より浅く表面側より深い中間位置に濃度ピークを有する第2のp型不純物をイオン注入して第2のp型ウェル・イオン注入領域92を形成する。
次に、同じように、n型半導体基板21のフォトダイオード形成領域85を除くフローティング・ディフージョン部(FD)形成領域86及び後段の画素トランジスタ形成領域87に、表面側に濃度ピークを有する第3のp型不純物をイオン注入して第3のp型ウェル・イオン注入領域93を形成する。
この第2のp型ウェル・イオン注入領域92、及び第3のp型ウェル・イオン注入領域93を形成する際の、イオン注入では図7のイオン注入マスク95が用いられる。その後、n型半導体基板21上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成し、このゲート電極をマスクにLDD構造の低不純物濃度領域を形成し、サイドウォールを形成する。また、フォトダイオード、各トランジスタのゲート部(ゲート絶縁膜、ゲート電極、サイドウォールなど)を形成し、このゲート部をマスクにn型拡散領域をイオン注入で形成し、さらに配線形成工程で各配線を形成する。
上述の第1実施の形態において、画素内のMOSトランジスタのチャネルをゲート下に深く形成するディプレッション構造のMOSトランジスタを構成する場合は、それに対応したMOSトランジスタのチャネル閾値を調整するためのイオン注入が必要である。このときには、上記のようにp型半導体ウェル領域を形成した後、MOSトランジスタにチャネル閾値を決める位のエネルギーで不純物のイオン注入を行うが、フローティング・ディフージョン部FDが形成されるp型半導体ウェル領域には閾値調整用のイオン注入を省略することが望ましい。
上述した第1実施の形態によれば、フローティング・ディフージョン部FDが形成された第2のp型半導体ウェル領域53、少なくともそのフローティング・ディフージョン部FDが形成された表面側領域の不純物濃度を、後段のMOSトランジスタが形成された第3のp型半導体ウェル領域54の不純物濃度より低濃度にしている。フローティング・ディフージョン部FD下の第2のp型半導体ウェル領域53が低不純物濃度にすることより、フローティング・ディフージョン部FDでの第2のp型半導体ウェル領域53側への空乏層の広がりが大きくなり、フローティング・ディフージョン部FDの寄生容量が低減し、画素の変換効率を向上させることができる。これにより、光電変換した電荷を効率良く電圧変換することができる。
図9A、Bに、フローティング・ディフージョン部FDからp型半導体ウェル領域側に空乏層が伸びた場合のポテンシャル分布図を示す。図9Aは本発明の場合で、フローティング・ディフージョン部FD下のp型半導体ウェル領域の不純物濃度を低濃度とした場合の空乏層aの伸びを示す。図9Bの従来の不純物濃度のp型半導体ウェル領域でのフローティング・ディフージョン部FD下の空乏層bの伸びに比べて大きく延びているのが分かる。
図10に、フローティング・ディフージョン部FDの拡散容量(すなわち寄生容量)と電圧との関係を示す。曲線Iは本発明の場合、曲線IIは従来の場合である。この図10からも、本発明は拡散容量が低減しているのが分かる。図11は、変換効率を比較フグラフであり、従来に比べて本発明の方が変換効率の向上が認められる。
次に、フローティング・ディフージョン部FD下のp型半導体ウェル領域の不純物濃度を低濃度にした場合の変換効率との関係について、デバイスの理論式を用いて説明する。変換効率ηは、数1で表される。
Figure 0005194419
変換効率=出力部の増幅率
q :電子の電荷量
G :ソースフォロア回路全体の利得(≒0.6〜0.9)
FD:フローティング・ディフージョン部FDの容量
数1から、アンプソースフォロアの利得Gを上げる事、フローティング・ディフージョン部FDの容量CFDを小さくする事で、変換効率ηは下がる。今、このFD容量CFDに注目してみる。
ところで、順方向バイアス時は注入された少数キャリアもコンデンサに溜まった電荷として働く。この注入キャリアによる容量成分を拡散容量Cd、pn接合容量をCjとすると、FD容量CFDは、数2のような並列接続で表される。
Figure 0005194419
拡散容量Cdは、フローティング・ディフージョン部FDの拡散領域濃度を薄くすると、小さくすることができる。以下、pn接合容量Cjについて見る。
ところで、フローティング・ディフージョン部FD下の半導体ウェル領域の不純物濃度を薄くして空乏層を伸ばすと、FD容量CFDが小さくなることを以下に説明する。
片側階段接合の場合、フローティング・ディフージョン部FDの拡散領域とp型半導体ウェル領域の間には、図12Aのようなpn接合jの空乏層101が存在する。この場合、n型拡散領域濃度をNd、p型半導体ウェル領域の濃度をNa、それぞれの空乏層の伸びをWd(n),Wd(a)とすると、数3の関係が成り立つ。
Figure 0005194419
そこで、p型半導体ウェル領域の濃度を薄くした場合、
Figure 0005194419
となるので、空乏層は伸びる(図9A参照)。
ところで電界分布についてみると、図12Cの三角形の面積が内部電位となり、内部電位は保たれるので、最大電界強度Emaxは、数5で示すように、E′maxと下がる。
Figure 0005194419
ところで、空乏層容量Cjは、Q=CVより、
Figure 0005194419
の関係が成り立つ。
また、ポアソン方程式より数7、数8の関係が成り立つ。
Figure 0005194419
K :半導体の比誘電率
ε0 :真空の誘電率
Figure 0005194419
以上より数9が導かれる。
Figure 0005194419
つまり、空乏層を伸ばすと、フローティング・ディフージョン部FDの空乏層容量Cjは減少する。よって、変換効率は下がる。また、数3から、フローティング・ディフージョン部FDの拡散濃度とp型半導体ウェル領域の濃度を共に薄くした方が、変換効率を下げる効果は大きくなる。
次に、図13〜図15に、上述の固体撮像装置41における撮像領域の第2実施の形態を示す。なお、図13〜図15では画素を構成する画素トランジスタの一部を複数の画素で共有した画素共有構造を有する構成である。
先ず、図15を用いて、例えば4つの画素を共有した画素共有セルの等価回路について説明する。本例では、4つのフォトダイオードPD1、PD2、PD3及びPD4に対して、それぞれ対応する転送用トランジスタ111、112、113及び114のソースが接続される。この転送用トランジスタ111〜114のゲートには、それぞれ転送用配線116、117、118及び119を介して転送パルスφTRG1、φTRG2、φTRG3及びφTRG4が印加される。各転送用トランジスタ111〜114のドレインは、共通接続されて1つのリセット用トランジスタ121に接続されると共に、フローティング・ディフージョン部FDを介して1つの増幅用トランジスタ122のゲートに接続される。リセット用トランジスタ121と増幅用トランジスタ122のドレインは画素電源線123に接続される。リセット用トランジスタ121のゲートにはリセット用配線1124を介してリセットパルスφRSTが印加される。さらに、増幅用トランジスタ122のソースが1つの選択用トランジスタ125のドレインに接続される。選択用トランジスタ125のソースは垂直信号線49に接続され、そのゲートには選択用配線126を介して選択パルスφSELが印加される。
そして、本実施の形態においては、図13に示すように、フローティング・ディフージョン部FDを複数、本例では破線で示す3つのフローティング・ディフージョン部FD1,FD2,FD3に分割して構成される。フローティング・ディフージョン部FD1は、リセット用トランジスタが形成されたトランジスタ占有領域130に形成される。132はリセットゲートである。フローティング・ディフージョン部FD2は、2つのフォトダイオードPD1,PD2の信号電荷を蓄積するように2つの転送用トランジスタの共通のドレインとして形成される。133、134は転送ゲートである。フローティング・ディフージョン部FD3は、2つのフォトダイオードPD3,PD4の信号電荷を蓄積するように2つの転送用トランジスタの共通のドレインとして形成される。135、136は転送ゲートである。トランジスタ占有域131には、増幅用トランジスタ、選択用トランジスタが形成される。フローティング・ディフージョン部FD1,FD2,FD3とトランジスタ占有領域131の増幅用トランジスタのゲートとは、配線138で接続される。
図14は、図13の画素共有セルの一部の断面構造を示す。図14では、第1導電型、例えばn型の半導体基板141に、第2導電型であるp型の第1の半導体ウェル領域142を介して光電変換部であるフォトダイオードPD1〜PD3、図では代表してフォトダイオードPD1を形成し、またp型の第2の半導体ウェル領域143を介して複数に分割したフローティング・ディフージョン部FD、図では代表してフローティング・ディフージョン部FD1,FD2となるn型拡散領域145、146を形成し、さらにp型の第3の半導体ウェル領域144を介してフローティング・ディフージョン部FDの後段のリセット用トランジスタ121、増幅用トランジスタ122、選択用トランジスタ125を形成して構成される。
転送用トランジスタ111〜114、図では代表して転送用トランジスタ111は、フォトダイオードPD1とフローティング・ディフージョン部FD2となるn型拡散領域145間に、第1及び第2のp型半導体ウェル領域142及び143に跨がるように形成したゲート絶縁膜151を介して転送用ゲート電極133を形成して構成される。リセット用トランジスタ121は、フローティング・ディフージョンFD1となるn型拡散領域146とn型拡散領域147間に、ゲート絶縁膜152を介してリセット用ゲート電極132を形成して構成される。増幅用トランジスタ122は、n型拡散領域148とn型拡散領域149間に、ゲート絶縁膜153を介して増幅用ゲート電極137を形成して構成される。選択用トランジスタ125は、n型拡散領域149とn型拡散領域150間に、ゲート絶縁膜154を介して選択用ゲート電極138を形成して構成される。フローティング・ディフージョンFD2,FD1及び増幅用ゲート電極137は、配線139で接続される。また、拡散領域−ウェル端の電界緩和、すなわちソース・ドレイン領域のpn接合における電界緩和、応答速度維持のために、サイドウォール形成前にLDD構造に形成されている場合もある。
そして、本実施の形態においては、第1、第2及び第3のp型半導体ウェル領域142、143及び144を互いの不純物濃度が異なるように作り分けし、フローティング・ディフージョン部FD1〜FD2であるn型拡散領域145、146が形成される第2のp型半導体ウェル領域143の不純物濃度を、後段の各トランジスタのn型拡散領域147〜150が形成される第3のp型半導体ウェル領域144の不純物濃度よりも低濃度にする。この場合、第2のp型半導体ウェル領域143は、少なくともフローティング・ディフージョン部FD1,FD2であるn型拡散領域145、146が形成される表面側領域の不純物濃度を、第3のp型半導体ウェル領域144の各n型拡散領域147〜150が形成される表面側領域の不純物濃度より低濃度となるように形成される。
フォトダイオードPD1が形成される第1のp型半導体ウェル領域142の不純物濃度は、第3のp型半導体ウェル領域144の不純物濃度より低濃度とされる。
フローティング・ディフージョン部FD1〜FD3、図では145、146を構成する拡散領域と、画素トランジスタ部を構成する拡散領域147〜150は、同じ不純物濃度で同時にイオン形成されても良いし、同時に形成を行わない場合は、フローティング・ディフージョン部の拡散領域の不純物濃度は、画素トランジスタ部の拡散領域の不純物濃度より低濃度で形成される。
第2実施の形態の固体撮像装置、特にその画素共有セルの製造は、前述の図3〜図6で説明したと同様に行うことができる。
第2実施の形態によれば、複数分割されたフローティング・ディフージョン部FD〔FD1〜FD3〕を有した画素セルにおいて、フローティング・ディフージョン部FD〔FD1〜FD3〕が形成された第2のp型半導体ウェル領域143、少なくともフローティング・ディフージョン部FDが形成された表面側領域の不純物濃度を、後段の画素トランジスタが形成された第3のp型半導体ウェル領域144の不純物濃度より低濃度にしている。第2のp型半導体ウェル領域142を低不純物濃度にすることにより、フローティング・ディフージョン部FD1〜3での寄生容量が低減し、画素の変換効率を向上させることができる。これにより、光電変換した電荷を効率良く電圧変換することができる。
上例は、複数のフローティング・ディフージョン部FDの全てが形成されるp型半導体ウェル領域の不純物濃度を低濃度にしたが、複数のフローティング・ディフージョン部FDのうち、所要のフローティング・ディフージョン部下のp型半導体ウェル領域のみを低不純濃度として構成しても、寄生容量の低減により、画素の変換効率を向上することができ、光電変換した電荷を効率良く電圧変換することができる。
上例では、電荷として電子の方がホールより移動度が大きいため、半導体ウェル領域をp型で形成し、フォトダイオードやフローティング・ディフージョン部をn型で形成し、nMOSトランジスタを用いた構成としたが、ホールを電荷として用いた構成とすることもできる。ホールの場合はn型半導体ウェル領域内にMOSトランジスタとなるp型の拡散層(ソース・ドレイン領域)を形成する。
本発明に適用される固体撮像装置の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る固体撮像装置の画素部の第1実施の形態を示す断面図である。 A,B 第1実施の形態に係る固体撮像装置の画素部の製造方法の実施の形態を示す製造工程図(その1)である。 A,B 第1実施の形態に係る固体撮像装置の画素部の製造方法の実施の形態を示す製造工程図(その2)である。 A,B 第1実施の形態に係る固体撮像装置の画素部の製造方法の実施の形態を示す製造工程図(その3)である。 A 第1実施の形態に係る固体撮像装置の画素部の製造方法の実施の形態を示す製造工程図(その4)である。 図4のイオン注入工程で用いるイオン注入用マスクを示す平面図である。 図5のイオン注入工程で用いるイオン注入用マスクを示す平面図である。 A,B 本発明と従来例を比較したフローティング・ディフージョン部での空乏層の広がり状態を示す電界分布図である。 本発明と従来例とを比較したフローティング・ディフージョン部での電圧と拡散層容量の関係を示すグラフである。 本発明と従来例を比較した変換効率を示すグラフである。 A,B及びC 本発明の説明に供するpn接合の空乏層、空間電荷分布及び電界分布の説明図である。 本発明に係る固体撮像装置の画素部の第2実施の形態を示す平面図である。 第2実施の形態に係る画素共有セルの一部の断面図である。 第2実施の形態に係る画素共有セルの等価回路図である。 従来例の画素部の製造方法の説明に供する断面図である。 従来の固体撮像装置の画素部の例を示す断面図である。 3トランジスタ構造の画素セルの等価回路図である。
符号の説明
41・・固体撮像装置、42・・画素、43・・撮像領域、44・・垂直駆動回路、45・・カラム信号処理回路、46・・水平駆動回路、47・・出力回路、48・・制御回路、49・・垂直信号線、421・・画素セル、51・・半導体基板、52、53、54・・半導体ウェル領域、55・・光電変換部(フォトダイオード)、56,145,146・・フローティング・ディフージョン部となる拡散領域、57、58・・トランジスタの拡散領域、61,111・・転送用トランジスタ、62,121・・リセット用トランジスタ、63,122・・増幅用トランジスタ、91・・第1のpウェル・イオン注入領域、92・・第2のpウェル・イオン注入領域、93・・第3のpウェル・イオン注入領域、95、96・・イオン注入用マスク

Claims (6)

  1. 光電変換部と画素トランジスタ部で構成された複数の画素が配列され、
    光電変換部形成領域、及び、フローティング・ディフージョン部と前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部とを含む、画素トランジスタ部形成領域の深部に濃度ピークを有する第1の第2導電型不純物領域と、
    前記光電変換部形成領域を除いて前記画素トランジスタ部形成領域の前記深部と表面側との中間部に濃度ピークを有する第2の第2導電型不純物領域と、
    前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域のみに、前記表面側に濃度ピークを有する第3の第2導電型不純物領域と、により形成された、
    前記光電変換部下の第1半導体ウェル領域と、
    フローティング・ディフージョン部下の第2半導体ウェル領域と、
    前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部下の第3半導体ウェル領域と、を有し、
    前記第1半導体ウェル領域と、前記第2半導体ウェル領域と、前記第3半導体ウェル領域とは、それぞれ不純物濃度が異なり、
    前記第2半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度が、前記第3半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度より低濃度に設定されている
    固体撮像装置。
  2. 一部の前記画素トランジスタ部が複数の画素で共有され、前記フローティング・ディフージョン部が複数に分割されている場合に於いて、分割された前記フローティング・ディフージョン部下の第2半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度が、第3半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度より低濃度に設定されて成る請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記フローティング・ディフージョン部を構成する拡散領域は、前記画素トランジスタ部を構成する拡散領域の不純物濃度より低濃度で形成される請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 第1導電型の半導体基板の単位画素セル、あるいは画素共有セルを形成すべきセル領域の全面に、深部に濃度ピークを有する第1の第2導電型不純物をイオン注入する工程と、
    前記セル領域の光電変換部形成領域を除いてフローティング・ディフージョン部形成領域及び該フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域にわたり前記深部と表面側との中間部に濃度ピークを有する第2の第2導電型不純物をイオン注入する工程と、
    前記セル領域の前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域のみに、前記表面側に濃度ピークを有する第3の第2導電型不純物をイオン注入する工程を有して、
    光電変換部形成領域の第1の第2導電型半導体ウェル領域を形成し、フローティング・ディフージョン部形成領域の第2の第2導電型半導体ウェル領域を形成し、前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ形成領域の第3の第2導電型半導体ウェル領域を形成し、
    前記第2の第2導電型半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度を、前記第3の第2導電型半導体ウェル領域の表面領域の不純物濃度より低濃度となるように形成し、
    さらに前記第1の第2導電型半導体ウェル領域に光電変換部を形成する工程と、
    前記第2の第2導電型半導体ウェル領域にフローティング・ディフージョン部となる第1導電型拡散領域を形成し、前記第3の第2導電型半導体ウェル領域に前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタの第1導電型拡散領域を形成する工程を有する
    固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記フローティング・ディフージョン部の第1導電型拡散領域と、前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域の第1導電型拡散領域を、同じ不純物濃度で同時に形成する請求項4記載の固体撮像装置の製造方法。
  6. 前記フローティング・ディフージョン部の第1導電型拡散領域を、前記フローティング・ディフージョン部より後段の画素トランジスタ部形成領域の第1導電型拡散領域の不純物濃度より低濃度で形成する請求項4記載の固体撮像装置の製造方法。
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