JP5191538B2 - 建物内収納装置およびその出庫方法 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根裏や、床下などの収納スペースに物品を収納することが可能な建物内収納装置およびその出庫方法に関する。
居室内の収納スペースは限られているので、物品を格納するための開閉蓋が設けられた床面の開口部分に、収納容器を配置した床下収納庫を設置して、無駄なスペースを有効活用することが図られている。しかし、収納容器を配置しただけの床下収納庫は、収納量が収納容器に収納可能なものに限られる。そこで、複数の収納容器を選択的に取り出し可能とすることで、収納量の増大を図った建物内収納装置が開発されている。このような建物内収納装置としては、例えば、特許文献1〜3に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の床下収納装置は、床面の一部を開口してなる床下空間に、平行に設けた2条のレールと、この2条のレールに沿って独立して移動可能な複数のローラー付き枠体と、このローラー付枠体にそれぞれ吊り下げられる複数個の収納容器と、昇降機に取り付けられた収納容器とを備えたものである。
特許文献2に記載の床下収納庫は、開閉蓋が設けられた床開口部の下方を通過するように敷設された走行レールと、走行レールに駆動走行自在に設けられると共に、昇降台を駆動昇降自在に設けた走行台車と、被吊持ち用のフランジが形成された収納ケースと、床開口部から離れた走行台車の走行経路の終端部に吊持ち間隔ごとに設けられた一対のL字型のハンガーとを備えたものである。
特許文献3に記載の建物内収納庫は、床板上にある収納物を入庫するに、出し入れ口を通して収納物であるコンテナを下ろして台車装置の受け渡し装置上に渡し、台車装置を通路部内で走行させて、コンテナを目的とする空の受け台に対向させ、受け渡し装置を作動させて、コンテナを空の受け台に渡すことで収納するものである。
実開昭56−176335号公報 特開昭60−215974号公報 特開平7−48924号公報
しかし、特許文献1に記載の床下収納装置は、昇降機に搭載した収納容器を取り出すときに、レールに吊り下げた収納容器の列に隙間を設ける必要がある。例えば、大量の収納容器をレールに吊り下げた場合には、昇降機の上方に位置する吊り下げられた収納容器を把持して隣接する収納容器を押すように移動させることで、レールに連なる収納容器全部を順次移動させる。従って、数多くの収納容器がレールに吊り下げられている場合には、連なった収納容器を一度に移動させる必要があるので、非力なものにとっては大変な作業である。
また、特許文献2に記載の床下収納庫では、走行レールを十字状にしたり、円形にしたり、格子状にしたりすることで、収納の容量を増加させることができるが、走行レールを十字状とすると、走行台車は直角に走行レールを曲がる必要がある。特許文献2には、走行台車が走行レールを直角に曲がるための機構について記載されていないが、モータで駆動する車輪を直角に曲がるようにするためには、複雑な機構が必要であり、容易ではない。
また、特許文献3に記載の建物内収納庫では、目的の収納容器の位置まで台車装置が走行するのに、相対向した固定収納棚間に形成されたコ字状の通路部を走行するので、特許文献2と同様に台車装置が通路の角部で直角に曲がる必要がある。従って、台車装置の車輪の構造が複雑となるおそれがある。
駆動される車輪を、ある程度簡単な構造とするためには、直角に曲がるのではなく円弧状に曲がるようにすることもできるが、そうなると、通路として広いスペースが必要である。
そこで本発明は、数多くの収納容器を収納しても容易に入出庫することができ、かつ収納物を搬送する搬送台車を簡単な構造で方向自在に移動させることができる建物内収納装置および出庫方法を提供することを目的とする。
本発明の建物内収納装置は、収納物が格納される収納スペースに設けられ、レール本体の長手方向と直交する方向へスライドする案内レールと、前記案内レールを移動する走行部、および収納物を搭載して昇降する台車昇降部が設けられた搬送台車と、前記搬送台車が収納位置に配置された収納物の下方を通過できる高さに収納物を吊り下げて保持する吊り下げ部と、前記案内レールをスライドさせ、前記案内レールに沿って前記搬送台車を移動させ、前記台車昇降部を昇降させて、目的の収納物を前記吊り下げ部から降ろして搬出すると共に、目的の収納物を前記吊り下げ部に吊り下げて収納する機能を有する制御装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の建物内収納装置は、収納スペース内に、収納物を吊り下げ部が吊り下げることで収納するものである。この吊り下げ部は、搬送台車が通過可能な高さに収納物を吊り下げることで収納物を保持することができる。搬送台車の進路が、案内レールのスライド方向に延びた通路と、スライド方向と直交する方向へ延びる通路からなる直角に曲がった通路であっても、制御装置が、案内レールをスライドさせた後に、案内レールに沿って搬送台車を移動させれば、直角の通路でも曲がることができる。つまり、案内レールと搬送台車とのそれぞれは直線移動しかしないので、案内レールや搬送台車を簡単な構造とすることができる。
また、収納物を取り出すために、搬送台車が目的の収納物へ向かうときには、制御装置が、案内レールをスライドさせると共に搬送台車を案内レールに沿って移動させることで、収納物を搭載していない状態の搬送台車を目的の収納物まで、既に収納されている収納物の下方を移動させることができる。つまり、収納物の収納状態に関わらず搬送台車が初期位置から目的の収納物が収納された目的位置まで大きく迂回することなく収納物の下方を移動することができる。従って、大量の収納物を収納しても搬送台車が取り出しを行うので操作者の労力を必要とせず、かつ収納物の取り出しにも短い経路で目的の収納物まで移動することができる。
前記制御装置は、前記案内レールをスライドさせつつ、前記搬送台車を移動させることで、初期位置から目的位置まで直線的に移動させる機能を備えるのが望ましい。搬送台車が初期位置から目的位置まで直線的に移動することにより、搬送台車が最短経路で移動することができるので、最短時間で出庫することができる。
前記吊り下げ部は、複数の列状に配置され、列間を前記搬送台車が収納物を前記昇降部に搭載した状態で走行可能な通路とするのが望ましい。
吊り下げ部が複数の列状に配置され、列間を搬送台車が収納物を昇降部に搭載した状態で走行可能な通路とすることで、収納物を取り出す際には、搬送台車が列状の収納物の下方を斜め横切るように走行して目的の収納物まで向かい、搬送台車が吊り下げられた収納物を搭載すると、通路を走行して取り出し口まで走行することができる。
前記吊り下げ部は、収納物の最大の幅より幅広く配置された一対の垂下部と、前記一対の垂下部のそれぞれに設けられ、該収納物の最大より幅狭く内側に突出して該収納物に係止して保持する保持部とを備えているのが望ましい。
搬送台車がこの吊り下げ部に収納物を吊り下げるときには、まず、収納物を搭載した昇降部を上昇して一対の垂下部の間に挿入する。次に、昇降部を下降させることで、保持部に収納物を保持させる。このようにして、収納物を吊り下げ部に吊り下げることができる。
更に、前記搬送台車に搭載された収納物を進入させるための隙間が設けられ、進入した収納物に係止して保持する一対の水平部と、前記一対の水平部を昇降して、収納物を出入口まで搬送するリフト部とが設けられたリフト装置を備えるのが望ましい。
このようなリフト装置を設けることで、取り出し口からの収納物の取り出しが容易である。
相対的なスライドにより前記案内レールと直線的な並びとなる他の案内レールが設けられ、前記制御装置は、前記案内レールと前記他の案内レールとのいずれか一方または両方をスライドさせ、直線的な並びとなった案内レールの間で前記搬送台車を往来させる機能を備えていることが望ましい。制御装置が、案内レールまたは他の案内レールのいずれか一方または両方をスライドさせて、案内レールを互いに直線的な並びとし、案内レールの間で搬送台車を往来させて、収納物を搬送することで、広い収納スペースであっても搬入や搬出を行うことができる。
前記案内レールがスライドするそれぞれの間には、直線的な並びとなった案内レールを往来する前記搬送台車の走行を中継する中継レールが設けられているのが望ましい。収納スペースが広く、収納スペースの天井面を支えるために柱を立設する必要がある場合でも、案内レールの間に搬送台車が往来する中継レールが設けられていることで、案内レールのスライドを邪魔することなく、柱を設けることができる。
前記制御装置は、スライド方向が平行する3以上の前記案内レールをスライドさせて直線的に並べて、前記搬送台車を一端に位置する案内レールから他端に位置する案内レールまで移動させる機能を備えるのが望ましい。本発明の建物内収納装置の搬送台車を一端に位置する案内レールから他端に位置する案内レールまで移動させるときに、制御装置が案内レールを直線的に並べる。そうすることで、搬送台車は、一端から他端までの移動に、案内レールから他の案内レールへ移るときの減速や停止をすることなく走行することができる。
本発明の建物内収納装置の出庫方法は、収納物を搬送する搬送台車が収納物の下方を通過できる高さに、収納物を吊り下げ保持する吊り下げ部が設けられた収納スペースの下方に、レール本体の長手方向と直交する方向へスライド可能に設けられた案内レールを、取り出し予定の収納物の下方位置まで移動させつつ、前記案内レールを移動する走行部、および収納物を搭載して昇降する台車昇降部が設けられた前記搬送台車を、前記吊り下げ部により吊り下げられた収納物の下方位置まで移動させることで、初期位置から収納物の下方位置まで、収納された他の収納物の下方を通過して目的位置まで移動するステップと、前記台車昇降部を上昇させて前記吊り下げ部から収納物を取り出すステップと、前記搬送台車を移動させると共に、案内レールをスライドさせて、収納物を取り出した吊り下げ部から離間して、出庫方向へ向かうステップとを含むことを特徴とする。
本発明の建物内収納装置の出庫方法によれば、収納物の収納状態に関わらず搬送台車が初期位置から目的の収納物が収納された目的位置まで大きく迂回することなく収納物の下方を移動することができる。従って、大量の収納物を収納しても搬送台車が取り出しを行うので操作者の労力を必要とせず、かつ収納物の取り出しにも短い経路で目的の収納物まで移動することができる。
前記搬送台車を初期位置から目的位置まで直線的に移動させるのが望ましい。搬送台車が初期位置から目的位置まで直線的に移動することにより、搬送台車が最短経路で移動することができるので、最短時間で出庫することができる。
本発明は、大量の収納物を収納しても搬送台車が取り出しを行うので操作者の労力を必要とせず、かつ収納物の取り出しにも最短経路で目的の収納物まで移動することができるので、数多くの収納物を収納しても容易に入出庫することができる。また、本発明は、案内レールと搬送台車とのそれぞれは直線移動しかしないので、案内レールや搬送台車を簡単な構造とすることができる。
本発明の実施の形態1に係る建物内収納装置を示す断面図である。 図1に示す建物内収納装置の床下収納装置を示す平面図である。 案内レールと搬送台車を示す図である。 搬送台車を横から見た図である。 搬送台車を示す平面図である。 吊り下げ部を示す斜視図である。 吊り下げ部と搬送台車との位置関係を示す図である。 収納コンテナを示す斜視図である。 リフト装置を示す斜視図である。 リフト装置の駆動部を示す図である。 リフト装置のステージを示す斜視図である。 制御装置を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータとコントローラとの構成を示すブロック図である。 搬送台車の移動経路を説明するための図である。 搬送台車の昇降部の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る建物内収納装置を示す平面図である。 案内レールと中継レールとを示す一部拡大図である。 案内レールを示す正面図である。 案内レールと中継レールとを示す一部拡大図である。 制御装置を示すブロック図である。 案内レールの移動経路を説明するための図である。 本発明の実施の形態3に係る建物内収納装置を示す垂直断面概略図である。 図21に示す建物内収納装置の1階部分を示す水平断面概略図である。 搬入出装置を示す斜視図である。 搬送台車と案内レールの一部を示す斜視図である。 搬送台車を示す側面図である。 リフト装置を示す斜視図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 図21に示す建物内収納装置の2階部分を示す水平断面概略図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る建物内収納装置について、図面に基づいて説明する。まずは、建物内収納装置の構成について、図1から図12に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る建物内収納装置を示す断面図である。図2は、図1に示す建物内収納装置の床下収納装置を示す平面図である。図3は、案内レールと搬送台車を示す図である。図4は、搬送台車を横から見た図である。図5は、搬送台車を示す平面図である。図6Aは、吊り下げ部を示す斜視図である。図6Bは、吊り下げ部と搬送台車との位置関係を示す図である。図7は収納コンテナを示す斜視図である。図8は、リフト装置を示す斜視図である。図9は、リフト装置の駆動部を示す図である。図10は、リフト装置のステージを示す斜視図である。図11は、制御装置を示すブロック図である。図12はパーソナルコンピュータとコントローラとの構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように本発明の実施の形態1に係る建物内収納装置1は、収納物10を、収納スペースである屋根裏Xと床下Yに入出庫したり、屋根裏Xと床下Yとの間を移動させたりするものである。建物内収納装置1は、屋根裏Xに設置された屋根裏収納装置2と、床下Yに設置された床下収納装置3と、その間をつなぐリフト装置4と、これらを制御する制御装置5とを備えている。屋根裏収納装置2と床下収納装置3とは、設置場所が異なるが同じ装置である。従って、本実施の形態1では、床下収納装置3を説明することで、屋根裏収納装置2の詳細な説明は省略する。
床下収納装置3は、案内レール31と、搬送台車32と、吊り下げ部33とを備え、収納容器であるトレイ11に収納コンテナ12を搭載した収納物10を出し入れ口EX1から出し入れするものである。収納物10は床下Yの長手方向に沿って4列に配置されることで、中央の2列と、壁側のそれぞれの1列との間が収納物10を搭載した搬送台車32が通行する通路Lとなっている。また、列状に配置された吊り下げ部33の両端外側も通路Lとなっている。
案内レール31は、図3に示すように、断面略三角状に形成されると共に、平行するように配置された一対のレール本体310と、レール本体310を平行に配置するために、レール本体310を所定間隔に離間させる接続フレーム311とを備えている。レール本体310には、車輪312がそれぞれの端部に設けられ、図示しない駆動モータによって駆動される。この案内レール31の車輪312が、床下Yの両端部に設けられた走行路313を走行することで、レール本体310の長手方向と直交する方向へスライドする。車輪312は、直線状に設けられた走行路313に沿って直線的に移動するため、レール本体310に対して車輪312の進行方向を変えるため回動部材は不要である。
また、レール本体310の中央部が下方へ撓むことを防止するために、レール本体310の中央部には、床下Y中央部に設けられた中央走行路314を走行する車輪315が設けられている。本実施の形態1では、中央走行路314が設けられているが、レール本体310が収納物10の重量でも撓まないようであれば、中央走行路314と中央走行路314を走行する車輪315とは省略することが可能である。
搬送台車32は、案内レール31に沿って移動して、収納物10を搬送するものである。ここで搬送台車32について、図4および図5に基づいて詳細に説明する。
図4および図5に示すように、搬送台車32は、平面視して矩形状に形成された本体フレーム3210と、本体フレーム3210に設けられた台車昇降部3220とを備えている。
本体フレーム3210には、走行部3211として、端部に車輪3211aを備えた車軸3211bが前後に設けられていると共に、一方の車軸3211bの中央部に設けられたシャフトギヤ3211cを、伝達ギヤ3211dを介して駆動するための台車駆動モータ3211eが設けられている。台車駆動モータ3211eは、制御装置5からの指示により正転、または逆転することで、案内レール31上を移動する。
台車昇降部3220は、収納物10を搭載する載置台3221と、載置台3221を上下方向に昇降する昇降駆動部3222とを備えている。載置台3221は、平面視して矩形状に形成された台部3221aと、台部3221aの裏面から下方に向かって垂直に延びる棒状の支持部3221bとで形成されている。載置台3221は、トレイ11を安定した状態で載置できる程度の広さに形成されている。また、載置台3221は、一方の幅が吊り下げ部33の詳細には後述する枠体の横枠材同士の間を昇降可能に形成されていると共に、他方の幅がリフト装置4の詳細には後述するU字状のテーブルの腕部同士の間を昇降可能に形成されている。支持部3221bの外周面には、雄ねじ面が形成されている。
昇降駆動部3222は、昇降駆動モータ3222aと、昇降駆動モータ3222aの駆動軸に設けられた駆動伝達ギヤ3222bと、駆動伝達ギヤ3222bにより回転する大径ギヤ3222cと、大径ギヤ3222cと同軸に設けられた小径ギヤ3222dと、小径ギヤ3222dを前後方向から挟むように設けられた第1中継ギヤ3222eと、1つの第1中継ギヤ3222eに歯合する2つの第2中継ギヤ3222fとを備えている。第2中継ギヤ3222fは、軸上に支持部3221bの外周面の雄ねじ面に螺合する雌ねじ面が内周面に形成された円筒状の載置台保持部3222gが設けられている。
案内レール31と搬送台車32とへの電源は、例えば、家庭用掃除機で用いられているような巻き取り可能なコードリールにて供給することができる。図3に示すように家庭用コンセントEに接続されたボックス3231は、案内レール31に設けられた第1のコードリール3232に接続されている。そして、第1のコードリール3232は、案内レール31の駆動モータに電源を供給すると共に、搬送台車32に設けられた第2のコードリール3233に接続されている。第2のコードリール3233は、搬送台車32の台車駆動モータ3211eおよび昇降駆動モータ3222aに電源を供給している。
図6Aおよび図6Bに示すように、吊り下げ部33は、収納物10を床下Yに吊り下げて保持するもので、所定間隔ごとに設けられた複数の矩形状の枠体331を備えている。それぞれの枠体331は、一対の縦枠材3311と一対の横枠材3312とで構成されている。4列に設けられた吊り下げ部33のうち、外側の2列の吊り下げ部33は、壁面に接している縦枠材3311と床下天井面に接している横枠材3312とで固定されている。また、内側(中央側)の2列の吊り下げ部33は、床下天井面に接している横枠材3312で固定されている。垂下部として機能する縦枠材3311は、収納物10の最大の幅より広くなるように配置されている。また、それぞれの縦枠材3311の下端に設けられた保持部として機能する横枠材3312は、縦枠材3311と合わせてT字状になるように両側に水平に突出することで、その間隔がトレイの最大の幅より狭くなっている。
吊り下げ部33は、収納物10を吊り下げた状態で、下方を案内レール31がスライドしながら、案内レール31上を移動する搬送台車32が通過可能な隙間Sが確保されている。
ここで、収納物10について図7に基づいて説明する。収納物10は、収納容器であるトレイ11と、物品を収納する収納コンテナ12とを備えている。トレイ11には、底面の長手方向に沿った直線状凹部111が形成されている。また、トレイ11の底面には、上昇する載置台3221の台部3221aが嵌合する矩形状凹部112が形成されている。トレイ11の幅は、トレイ11が吊り下げ部33により保持されるように、横枠材3312同士の間隔より広く形成されている。また、トレイ11の長さは、U字状のテーブルの腕部同士の間隔より長く形成されている。
収納コンテナ12は、上部が開口した箱体121と、箱体121の上部を覆う蓋体122とを備えている。物品はこの収納コンテナ12内に収納される。本実施の形態1では、収納コンテナ12に物品を収納しているが、トレイ11に載置した状態で搬送台車32が移動してもトレイ11から落下しないような物品であればトレイ11に直接載せてもよい。
次に、リフト装置4を図8から図10に基づいて説明する。リフト装置4は、収納物10を載せて上下するステージ41と、ステージ41を昇降する駆動部42と、ステージ41を案内する共に居室RM内を移動する際の収納物10の落下防止のための保護カバーとなる昇降路43とを備えている。
ステージ41は、収納物10を載せるためのテーブル411と、テーブル411を安定して昇降させるためのテーブル支持部412とを備えている。
テーブル411は、略U字状に形成され、前端部が内側に突出している。この略U字状に形成されたテーブル411は、トレイ11の長さ方向の両端部に腕部411aが位置するような間隔に形成されている。
テーブル支持部412は、垂直部412aと水平部412bとを備え、全体がL字状に形成されている。垂直部412aには、昇降路43に設けられたスリット43bに沿って昇降するための車輪412cが設けられている。
図9に示すように、駆動部42は、テーブル支持部412に一端が接続されたチェーン421と、回転することでチェーン421を介してステージ41を上下させる定滑車として機能するチェーンホイール422と、チェーンホイール422とシャフト423により連結された駆動ギヤ424と、駆動ギヤ424を回転させるステージ昇降モータ425とを備えている。チェーン421は、ステージ41が床下Yと屋根裏Xの間を上下可能な程度の長さを有し、他端側が壁面に固定されている。
図8に示すように昇降路43は、床下Yの出し入れ口EX1および屋根裏Xの出し入れ口EX2に接続する開口が設けられた水平断面が矩形状の筒状体である。昇降路43の前面の下部には、居住者が収納物10を出し入れする開口43aが設けられている。この開口43aに、安全のために、扉を設けるようにしてもよい。昇降路43の背面部には、スリット43bが設けられていると共に、このスリット43bに沿って断面コ字状に形成された昇降レール43cが設けられている。昇降レール43c内をステージ41の垂直部412aが案内されながら昇降することで、ステージ41が水平方向にずれることなく安定して昇降することができる。
ステージ41は、搬送台車32に対して収納物10の受け渡す際には、載置台3221を上昇させた状態で、台部3221aと、本体フレーム3210との間に位置するように高さが調整されている。
図1および図11に示すように、制御装置5は、居室RMに配置されたパーソナルコンピュータ51とコントローラ52とを備え、それぞれはUSB(Universal Serial Bus)により接続されている。コントローラ52は、案内レール31と搬送台車32とリフト装置4とに通信可能に接続されている。コントローラ52と、案内レール31、搬送台車32、およびリフト装置4との間は、本実施の形態1では有線としているが、無線信号による通信としてもよい。
図12に示すようにパーソナルコンピュータ51は、コンピュータ本体511に表示手段512と入力手段513とが接続されたものである。コンピュータ本体511は、管理ソフトが動作することで、レイアウト画面表示手段511a、収納物管理手段511b、動作指示手段511cとして機能する。
レイアウト画面表示手段511aは、収納スペース全体のレイアウト図を表示手段512に表示するものである。
収納物管理手段511bは、吊り下げ部33の所定位置に収納物10が収納されているか否かを管理し、収納物10が収納されている場所に収納物10を示すマークを、レイアウト画面表示手段511aが表示するレイアウト図に重畳させた状態で表示手段512に表示する機能を備えている。また、収納物管理手段511bは、入力手段513を操作して入力された収納物10の内容を、収納場所に割り当てられた識別情報に関連付けて記憶すると共に、表示手段512に表示する機能を備えている。
動作指示手段511cは、使用者となる居住者が、入力手段513を操作して出庫や入庫を指示した場合に、出庫や入庫をコントローラ52に指示する共に、出庫元となる収納物10が収納された収納場所に割り当てられた識別情報や入庫先となる収納物10を収納する収納場所に割り当てられた識別情報を、コントローラ52へ出力する機能を備えている。
表示手段512は、居住者に収納スペースのレイアウト図を表示するもので、CRTやLCDが使用できる。入力手段513は、入庫や出庫の指示を入力するもので、キーボートとマウスとすること以外に、ジョイスティックとすることも可能である。本実施の形態1では、入力手段513はタッチパネルとしている。
コントローラ52は、ワンチップマイコンが内蔵され、組み込み型のプログラムを動作させることで、収納物位置判定手段521、現在地管理手段522、搬送制御手段523として機能するものである。
収納物位置判定手段521は、パーソナルコンピュータ51の動作指示手段511cから出力された識別情報に基づいて、収納スペースに対する位置を判定する機能を備えている。
現在地管理手段522は、搬送台車32が所在する現在地を記憶する機能を備えている。
搬送制御手段523は、パーソナルコンピュータ51からの指示に基づいて、案内レール31に設けられた駆動モータと、搬送台車32に設けられた台車駆動モータ3211eおよび昇降駆動モータ3222aと、リフト装置4のステージ昇降モータ425とを、制御する機能を備えている。例えば、入庫の場合には、搬送制御手段523は、現在地管理手段522に記憶された搬送台車32の現在地からリフト装置4への移動と、リフト装置4からの収納物10の引き取りと、リフト装置4から収納が指定された収納場所への移動と、吊り下げ部33への収納物10の収納との一連の動作を指示する。また、出庫の場合には、搬送制御手段523は、搬送台車32の現在地から取り出しが指示された収納場所への移動と、吊り下げ部33からの収納物10の取り出しと、収納場所からリフト装置4までの移動と、リフト装置4への収納物10の渡しとの一連の動作を指示する。
搬送制御手段523は、搬送台車32の一連の動作が完了すると、移動することで変更となった搬送台車32の現在地を、現在地管理手段522へ格納する。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る建物内収納装置1の動作について、図面に基づいて説明する。図13は、搬送台車の移動経路を説明するための図である。図14は、搬送台車の昇降部の動作を説明するための図である。
まず、図13に示す収納場所P1に保管された収納物10を出庫する場合を説明する。収納物10は、吊り下げ部33に吊り下げられた状態である。
居住者は、パーソナルコンピュータ51のレイアウト画面出力手段511aおよび収納物管理手段511bにより表示手段512の画面に表示された出庫する収納物10の位置を確認し、入力手段513を操作して、出庫の指示を行う。この出庫の指示によりパーソナルコンピュータ51の動作指示手段511cは、出庫の指示と共に、出庫する収納物10の収納場所を示す識別情報をコントローラ52に通知する。
コントローラ52の収納物位置判定手段521は、パーソナルコンピュータ51からの識別情報に基づいて、出庫する収納物10の収納場所を判定する。搬送制御手段523は、収納物位置判定手段521からの収納場所の情報と、現在地管理手段522からの搬送台車32の現在地の情報とに基づいて、搬送台車32が所在する現在地から出庫する収納物10が収納されている収納場所まで、案内レール31をスライドさせつつ、案内レール31に沿って搬送台車32を移動させる。
搬送台車32は収納物10を載置台3221に搭載していないので、吊り下げ部33の下方を通過することができる。従って、コントローラ52の搬送制御手段523は、案内レール31の駆動モータと、搬送台車32の台車駆動モータ3211eとに、搬送台車32が出庫の指示を受けた位置(初期位置)から出庫する収納物10の下方の位置(目的位置)まで直線的に移動するように指示する。
吊り下げ部33の下方および通路Lを横切るように、移動する案内レール31に沿って搬送台車32が移動しても、吊り下げ部33に吊り下げられた収納物10には衝突しないので、出庫が指示された収納物10のある場所まで、迅速に搬送台車32が移動することができる。
例えば、図13に示すように搬送台車32がホームポジションHPから取り出しを指示された目的の収納物10まで移動する場合、通路Lをコ字状に走行する経路R1,R2が選択可能である(図13においては点線で示す。)。例えば、経路R1では床下Yの奥側の通路Lまで移動した後、直角に曲がり、コ字状に迂回して目的の収納物10まで向かう道順である。経路R2では、リフト装置4を搬送台車32が通行可能な程度まで上昇させて向かう道順である。しかし、経路R1,R2よりは、直線的な最短距離となる経路R3に沿って移動する方が移動時間を最も少なくすることができる。また、経路R4のように列状に配置された吊り下げ部33を直交するように横断しても通路Lを走行するよりは時間短縮を図ることができる。従って、経路R3,R4を通って目的の収納物10まで向かうことにより時間の短縮を図ることができる。
出庫が指示された収納物10が吊り下げられた吊り下げ部33の下方まで搬送台車32が移動すると、コントローラ52の搬送制御手段523からの指示により昇降駆動モータ3222aを駆動して、載置台3221を上昇させる。この上昇は、図14に示すように、まず、昇降駆動モータ3222aの駆動軸が時計回りに回転することで、駆動伝達ギヤ3222bが時計回りに回転する。駆動伝達ギヤ3222bが時計回りに回転することで、大径ギヤ3222cと共に小径ギヤ3222dが反時計回りに回転する。小径ギヤ3222dが反時計回りに回転すると、両方の第1中継ギヤ3222eが時計回りに回転する。そして、4つの第2中継ギヤ3222fと共に載置台保持部3222gが反時計回りに回転することで、内周面に雌ねじ面が形成された載置台保持部3222gのねじ溝に沿って載置台3221の支持部3221bが押し上げられ台部3221aが上昇する(図4参照)。
載置台3221が上昇することで、収納物10のトレイ11の底面を押し上げる。載置台3221の幅は横枠材3312同士の間隔より狭いので載置台3221が横枠材3312に衝突することはない。載置台3221がトレイ11の底面に設けられた矩形状凹部112に嵌合して押し上げることで、収納物10全体を吊り下げ部33の横枠材3312から浮かす。載置台3221が矩形状凹部112に嵌合することで、搬送台車32はより安定して収納物10を搬送することができる。
そして、搬送制御手段523は、収納物10を搭載した状態の搬送台車32を吊り下げ部33の下方から退出させて通路Lへ戻ると共に、そのままの状態で案内レール31および搬送台車32を制御して、通路Lを通行させて、リフト装置4まで移動させる。このとき、搬送制御手段523は、搬送台車32を経路R1または経路R2を通行するように指示する。
搬送台車32が経路R1または経路R2を通行するときには、直角に曲がる通路Lの角部を通る必要がある。例えば、経路R1の場合には、制御装置5が案内レール31をスライドさせてリフト装置4とは反対側となる奥側方向へ移動させ後、案内レール31に沿って搬送台車32を移動させることで、直角に曲がる通路Lを搬送台車32が移動することができる。つまり、案内レール31と搬送台車32とのそれぞれは直線移動しかしないので、案内レール31の車輪312や、搬送台車32の車輪3211aを簡単な構造とすることができる。また、搬送台車32が直角に移動できるので、収納物10を列状に配置することができるので、収納スペースを有効活用することができる。
このように、案内レール31をスライドさせた後、搬送台車32を移動させたり、搬送台車32を移動させた後に、案内レール31をスライドさせたり、案内レール31をスライドさせつつ、搬送台車32を移動させたりすることで、案内レール31の車輪312や、搬送台車32の車輪3211aの方向が変わらない簡単な構造であっても、搬送台車32を方向自在に移動させることができる。
次に、搬送制御手段523は、搬送台車32をリフト装置4のステージ41内まで進入させる。ステージ41は、載置台3221が上昇した状態で、台部3221aと、本体フレーム3210との間に位置するように高さが調整されているので、ステージ41内に搬送台車32が進入しても収納物10がステージ41に衝突することはない。そして、搬送制御手段523は、載置台3221を下降させることで、載置台3221に搭載された収納物10をステージ41に渡す。載置台3221は、テーブル411の腕部411a同士の間を昇降可能な長さに形成されているので、腕部411aに載置台3221が衝突することはない。
ステージ41に収納物10を置くと、搬送制御手段523は搬送台車32をステージ41が上昇する範囲から移動させる。搬送台車32がステージ41が上昇する範囲から移動すると、搬送制御手段523はステージ昇降モータ425(図9参照)を駆動してチェーン421をチェーンホイール422で引っ張り、ステージ41を上昇させて、開口43a(図8参照)の位置まで収納物10を持ち上げる。このようにして、居住者は、開口43aから数多くの収納物10の中から所望とする収納物10を取り出すことができる。従って、リフト装置4が出し入れ口EX1である開口43aまで収納物10を搬送するので、居住者は手を煩わすことなく、搬送台車32が取り出した収納物10を容易に出し入れ口EX1から受け取ることができる。
収納物10の入庫は、出庫の手順と反対の手順で動作することで行うことが可能である。収納物10を入庫する際に、物品を収納した収納物10が所定の重量以上である場合には、パーソナルコンピュータ51が4列に設けられた吊り下げ部33のうち、外側の2列の吊り下げ部33に収納するように制御し、所定の重量未満である場合には内側2列の吊り下げ部33に収納するように制御するようにしてもよい。これは、外側の2列の吊り下げ部33は、壁面に接している縦枠材3311と床下天井面に接している横枠材3312とで固定されているので、内側2列の吊り下げ部33より吊り下げ強度が高いからである。このように物品を収納した収納物10の重量に応じて収納場所を適切に割り振ることで、安全度を高めることができる。この収納物10の重量は、手操作でパーソナルコンピュータ51へ入力するようにしてもよいし、搬送台車32に重量を測定する重量測定部を設け、パーソナルコンピュータ51へ送信するようにしてもよい。
収納物10の入出庫以外に、床下Yから屋根裏Xへ、屋根裏Xから床下Yへ収納物10を移動させることも可能である。出庫する場合には、リフト装置4のステージ41を開口43aの位置まで収納物10を上昇させることで居住者が取り出し可能となるが、床下Yから屋根裏Xへ移動する場合には、ステージ41をそのまま屋根裏Xの出し入れ口EX2まで上昇させて、屋根裏Xに設置された屋根裏収納装置2を動作させることで、屋根裏Xの所定の収納場所へ収納物10を保管することができる。
また、屋根裏Xから床下Yへ収納物10を移動させる場合も、逆の手順で可能である。このように建物内収納装置1に屋根裏Xと床下Yとを接続するリフト装置4を備えていることで、屋根裏Xと床下Yとの間を、収納物10を移動させることが可能である。従って、床下Yに収納物10が一杯に保管されていたために屋根裏Xに保管していたが、屋根裏Xの寒暖の差の激しい夏期や冬期には、床下Yの収納物10と入れ替えるなどしたい場合など、容易に収納物10の配置替えを行うことができる。
また、本実施の形態1の建物内収納装置1では平屋に設置されているが、高層階のマンションやアパートなどの各階に建物内収納装置1を設置することが可能である。また、高層階のマンションやアパートなどの各階に建物内収納装置を設置する場合には、各階を連絡するようにリフト装置を接続してもよい。そうすることで、ゴミを屋根裏Xまたは床下Yに保管しておき、ゴミ出し日に屋根裏収納装置2または床下収納装置3でリフト装置まで搬送し、リフト装置で1階まで搬送することで、外出することなくゴミを1階まで搬送することが可能となる。
また、本実施の形態1では、収納物10を複数の列状に配置することで、直角に曲がる通路Lとなっているが、案内レール31がスライドする範囲であれば、収納物10を搭載した搬送台車32が移動することができるので、通路が鋭角、鈍角、または円弧状に曲がっていても、搬送台車32が収納物10を搭載した状態で移動して収納物10の入庫、または出庫が可能である。しかし、平面視して矩形状の床下や、屋根裏では、収納物10を多く収納するためには、図2に示すような複数の列状に収納して、直角に曲がるような通路Lとするのが望ましい。
以上のように、床下収納装置3は、収納物10を取り出すときには、収納物10の収納状態に関わらず搬送台車32が直線的に目的の収納物10まで移動することができる。従って、大量の収納物10を収納しても搬送台車32が取り出しを行うので操作者の労力を必要とせず、かつ収納物10の取り出しにも最短経路で目的の収納コンテナまで移動することができる。
なお、本実施の形態1では吊り下げ部33を、枠体331の横枠材3312が平行となるように所定間隔ごとに配置して、収納物10を下から保持するようにしたものであるが、垂下部として2本の棒状部材を一組として2組用意し、それぞれの間隔を収納物10の幅以上確保して配置し、それぞれの棒状部材の下端から内側に向かって保持部を突出させて、収納物10を保持するようにしてもよい。
また、本実施の形態1に係るリフト装置4は、昇降レール43cの内側面をステージ41の垂直部412aに設けられた車輪412cが走行することで、ステージ41の昇降を安定させている。例えば、瓦揚機のように、開口側がお互いに外側に向いたコ字状の平行レールの長手方向に沿った側壁部をステージの垂直部に設けた2個の車輪が挟むようにして走行するリフト装置としてもよい。
更に、搬送台車32の台車昇降部3220は、昇降駆動部3222として複数のギヤを組み合わせた構成としているが、油圧シリンダで載置台3221を上下するようにしてもよい。また、載置台3221を昇降させる機構として、特許文献1(実開昭56−176335号公報)に記載のパンタグラフ式のものでもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る建物内収納装置について、図面に基づいて説明する。図15は、本発明の実施の形態2に係る建物内収納装置を示す平面図である。図16は、案内レールと中継レールとを示す一部拡大図である。図17は、案内レールを示す正面図である。図18は、案内レールと中継レールとを示す一部拡大図である。図19は、制御装置を示すブロック図である。図20は、案内レールの移動経路を説明するための図である。なお、図15から図20においては、実施の形態1における建物内収納装置1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、本実施の形態2に係る建物内収納装置1xは、広い収納スペースに格納された大量の収納物10の入出庫を行うものである。
建物内収納装置1xには、複数の案内レール31xが設けられている。この複数の案内レール31xは、同じ走行路313を走行するものと、隣接する走行路313同士を平行させることでスライド方向が平行となるものとがある。図15に示す例では、同じ走行路313を走行する2本の案内レール31xが、3列設けられている。このそれぞれの2本の案内レール31xは、走行路313xを一端側から他端側までスライド可能である。走行路313xは、断面が略三角形状の平行した一対のレールである。
図16および図17に示すように案内レール31xは、平行するように配置された一対のレール本体310と、レール本体310を平行に配置するために、レール本体310を所定間隔に離間させる接続フレーム311とを備えている。2本のレール本体310を所定間隔に離間させる接続フレーム311が3本設けられている。
レール本体310には、それぞれの両端部の下面に、走行路313を走行して案内レール31xをスライドさせる車輪312が設けられている。この車輪312は、一方のレール本体310に設けられた一対の駆動輪312aと、他方のレール本体310に設けられた一対の従動輪312bとの4輪で構成されている。この車輪312は進行方向が走行路313に沿った方向に固定されている。
駆動輪312aは、回転シャフト316により駆動される。この回転シャフト316は、一方のレール本体310に取付部材317により回転自在に取り付けられている。
回転シャフト316は、駆動モータ318により回転駆動される。この回転駆動は、駆動モータ318の回転軸に設けられた駆動軸プーリ318aと、回転シャフト316と同軸に配置された従動軸プーリ318bとに巻き掛けられた駆動伝達ベルト318cにより伝達される。駆動モータ318が正転、または逆転することで、案内レール31xは、レール本体310の長手方向と直交する一方へスライドしたり、他方へスライドしたりする。
従動輪312bは、他方のレール本体310に、懸架部材319により回転自在に吊り下げた状態で取り付けられている。
接続フレーム311や取付部材317、懸架部材319は、レール本体310の上面より下方に位置し、駆動系である駆動モータ318、駆動軸プーリ318aは、レール本体310の外側に位置しているので、搬送台車32は、レール本体310の上面を走行する際に、一端から他端まで支障なく走行することができる。
図15に示すように、案内レール31xがスライドする範囲の間には、所定間隔ごとに収納スペースの天井面を支える柱Hが設けられている。それぞれの案内レール31xがスライドする範囲の間で、かつ柱Hの間には、中継レール34が設けられている。
図18に示すように、中継レール34は、レール本体310と同じ幅で、かつ同じ高さの短尺の2本のレールである。案内レール31xと隣接する他の案内レール31xとは、相対的なスライドにより、中継レール34も含めて直線的な並びとなる。
本実施の形態2では、走行路313x同士の中間に設置される、実施の形態1に係る建物内収納装置1における中央走行路314は省略している。従って、案内レール31xに、中央走行路314を走行する車輪315は設けられていない。
図19に示すように、複数の案内レール31xの駆動モータ318と、複数の搬送台車32の台車駆動モータ3211および昇降駆動モータ322aと、リフト装置4のステージ昇降モータ425とは、制御装置5により移動や昇降が制御される。この制御装置5の移動制御については、案内レール31xや搬送台車32が複数となった以外は実施の形態1と同じである。
以上のように構成された本実施の形態2に係る建物内収納装置1xの動作について、図面に基づいて説明する。
なお、本実施の形態2では、図20に示す収納スペースに収納された収納物M(斜線で示す)をリフト装置4へ搬送する場合を説明する。
コントローラ52の搬送制御手段523は、パーソナルコンピュータ51から通知された収納物Mが収納された場所を示す識別情報に基づいて、案内レール31xを制御する。この場合、搬送制御手段523は、スライド範囲が重なる案内アームA,Bのうち近い方の案内レールAに対してスライドを指示すると共に、搬送台車32の移動を指示し、初期位置から出庫を指示した収納物10までの目的位置まで、吊り下げ部33(図20においては図示せず)に吊り下げられた他の収納物10の下方を通過させながら直線的に移動させる(S10参照)。
搬送制御手段523は、この案内レールAのスライドの指示と共に、案内レールAのスライド範囲と隣接する案内レールCと、更に案内レールCのスライド範囲と隣接する案内レールDに、収納物Mを搭載した搬送台車32の受け渡し場所となる中継レール34aおよび中継レール34bの位置へのスライドを指示する(S20参照)。
案内レールA,C,Dがスライドするそれぞれの間には、中継レール34a,34bが設けられているので、収納スペースが広く、収納スペースの天井面を支えるために柱Hを立設する必要がある場合でも、案内レールA,C,Dのスライドを邪魔することなく、柱Hを設けることができる。
次に、搬送制御手段523は、案内レールA上を走行する搬送台車32に収納物Mを搭載させた後、中継レール34aの位置まで移動を指示する(S30参照)。
そうすることで、案内レールA,C,Dは、中継レール34a,34bを挟んで直線的に並ぶ(S40参照)。
搬送制御手段523は、収納物Mを搭載した搬送台車32を案内レールAから案内レールC,Dまで移動させる。搬送制御手段523が案内レールA,C,Dを直線的に並ばせているので、搬送台車32は速度を落とすことなく走行することができる。従って、搬送台車32が案内レールAから案内レールCへ、そして案内レールCから案内レールDへと順次渡っていく場合と比較して、減速や停止に要する時間を短縮することができる。
搬送制御手段523は、案内レールDまで搬送台車32が移動すると、案内レールDをリフト装置4まで移動させる(S50参照)。そして、搬送制御手段523の指示により搬送台車32が収納物Mをリフト装置4へ渡すことで、収納物Mを出庫することができる。
なお、本実施の形態2では、案内レールA,C,Dの全部を移動させ直線的な並びとなるようにしていたが、例えば、予め案内レールCが、図20に示す中継レール34aおよび中継レール34bの位置にいれば案内レールA,をスライドさせるだけでもよい。
以上のように本発明の実施の形態2に係る建物内収納装置によれば、実施の形態1により得られる効果の他に、制御装置5が、案内レール31xをスライドさせて、案内レール31xを互いに直線的な並びとし、案内レール31xの間で搬送台車32を往来させて、収納物を搬送することで、広い収納スペースであっても搬入や搬出を行うことができるという効果が得られる。
なお、本実施の形態2では、広い収納スペースの天井面を支えるために所定間隔ごとに柱Hが設けられているが、柱Hを設ける必要がない収納スペースでは中継レール34を省略することができる。
また、図20においては、案内レールAが中継レール34aの位置まで移動して、案内レールC,Dへ収納物10を受け渡していたが、他の案内レール31xの状態に応じて他の中継レール34を利用して受け渡すようにしてもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る建物内収納装置について、図面に基づいて説明する。図21は、本発明の実施の形態3に係る建物内収納装置を示す垂直断面概略図である。図22は、図21に示す建物内収納装置を示す水平断面概略図である。図23は、搬入出装置を示す斜視図である。図24は、搬送台車と案内レールの一部を示す斜視図である。図25は、搬送台車を示す側面図である。図26は、リフト装置を示す斜視図である。図27は、制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図21から図27においては、実施の形態1,2における建物内収納装置1,1xと同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図21および図22に示すように、建物内収納装置1yは、高層階のマンションに設けられた駐車場設備である。
建物内収納装置1yは、建物の出入口に設けられた水平移動装置6と、収納スペース内をスライドする案内レール31yと、案内レール31yに沿って移動する搬送台車32yと、車両を吊り下げる吊り下げ部33と、収納スペースの奥側に位置するリフト装置4yと、建物内収納装置1全体を制御する制御装置5yとを備えている。
図23に示すように、水平移動装置6は、車両を建物内へ搬入したり、搬出したりするものである。車両を搭載する駐車プレート13を載せる略U字状の本体フレーム61と、本体フレーム61の底部に設けられた車輪62と、車輪62を駆動する駆動部(図示せず)と、車輪62が走行する走行レール63とを備えている。水平移動装置6は、本体フレーム61に車両を搭載する駐車プレート13を載せた高さが、地表面と同じ位置となるように、建物の車両出入口に掘り下げて設置されている。
本体フレーム61は、駐車プレート13が載る上部フレーム611と車輪62が取り付けられる下部フレーム612と、下部フレーム612に設けられて上部フレーム611を支える支持部613とを備えている。
図24および図25に示すように、案内レール31yは、断面略三角形状に形成されると共に、車両の長さとほぼ同じ間隔で、平行するように配置された一対のレール本体310と、レール本体310を所定間隔に離間させる接続フレーム311とを備えている。レール本体310と接続フレーム311とは、駐車プレート13と車両を搭載して支えることができる程度の剛性を備えている。
レール本体310には、それぞれの両端部の下面に、走行路313を走行して案内レール31yをスライドさせる車輪312が設けられている。この車輪312は、一方のレール本体310に設けられた一対の駆動輪312aと、他方のレール本体310に設けられた一対の従動輪312bとの4輪で構成されている。
駆動輪312aを駆動する構成は、実施の形態2に係る案内レール31xと同じであるので詳細な説明は省略する。
この案内レール31の車輪312が走行路313を走行することで、レール本体310の長手方向と直交する方向へスライドする。
搬送台車32yは、平面視して矩形状に形成された本体フレーム321yと、本体フレーム321yに設けられた昇降台322yとを備えている。
本体フレーム321yと昇降台322yとの間には、制御装置5yにより伸縮する5本の油圧シリンダ323yが、4つの角位置と中央位置とに設けられている。本体フレーム321yには図示しない駆動モータにより駆動される車輪3211aが設けられている。本実施の形態では油圧シリンダ323yにより昇降台322yを昇降させているが、パンタグラフ式とすることも可能である。
図21および図22に示すように、吊り下げ部33は、車両を保持する程度の剛性を備えている以外は実施の形態1と同様に構成され、車両を搭載した駐車プレート13の両端を保持して吊り下げるものである。
吊り下げ部33は、下方を案内レール31yがスライドしながら、案内レール31y上を移動する搬送台車32yが通過可能な隙間Sが確保されている。この隙間Sは、吊り下げ部33に車両を搭載した駐車プレート13が吊り下げられた状態でも、搬送台車32yが通過可能である。
図26に示すように、リフト装置4yは、昇降レール43cに沿って略U字状のステージ41が昇降することで、ステージ41上の車両が搭載された駐車プレート13を昇降して、車両を下階から上階へ、その反対と移動するものである。リフト装置4yは、ステージ41に車両を搭載して昇降できるように、実施の形態1に係るリフト装置4に、ステージ41の先端部を昇降させる機構を更に設けている。
ステージ41の先端部には、2本の支柱426が立設されている。2本の支柱426の先端部には、チェーン427が取り付けられている。チェーン427は、支柱426の上方に配置されたシャフト428により回転する第1チェーンホール429と、シャフト423により回転する第2チェーンホール430により巻き上げられる。
シャフト428は、駆動ギヤ424の駆動を伝達するチェーン432により回転する従動スプロケット431により回転する。
図27に示しように、制御装置5yは、表示手段51yと、入力手段52yと、収納管理手段53yと、収納物位置判定手段54yと、現在地管理手段55yと、搬送制御手段56yとを備えている。
表示手段51yは、入力した階番号と車両の位置番号とを確認したり、搬入や搬出の状態を表示する液晶パネルである。入力手段52yは、階番号と位置番号とを入力したり、出庫や入庫を指示したりする数字キーと機能キーとを備えたキーパッドである。
収納管理手段53yは、吊り下げ部33の所定位置に車両が収納されているか否かを管理する機能を備えている。
収納物位置判定手段54yは、入力された階番号と車両番号とにより位置を判定する機能を備えている。
現在地管理手段55yは、搬送台車32が所在する現在地を記憶する機能を備えている。
搬送制御手段56yは、入力手段52yを操作して入力された階番号および位置番号を確認のために表示手段51yに表示し、階番号および位置番号と出庫または入庫の入力に基づいて水平移動装置6、案内レール31y、搬送台車32yおよびリフト装置4yの各装置を制御する機能を備えている。
以上のように構成された本発明の実施の形態3に係る建物内収納装置1yの動作について、更に図28を参照しながら説明する。図28は、2階の建物内収納装置1yを示す水平断面概略図である。
本実施の形態3では、図28に示す2階に駐車されている車両Nを出庫する場合について説明する。なお、車両位置は、図28に示すように奥側から順に「1」〜「4」と割り当てられているものとする。
まず、居住者は、入力手段52yを操作して、2階を示す「2」キーと、車両位置を示す「4」キーを押下し、そして「出庫」キーを押下する。搬送制御手段56yは、入力された情報を表示手段51yに表示すると共に、2階の「4」の位置に車両が駐車されているか否かを収納物管理手段53yに基づいて確認する。搬送制御手段56yは、車両Nが駐車されていることの確認が取れれば、収納物位置判定手段54yへ階番号示す情報「2」と位置番号を示す情報「4」とを出力することで、収納物位置判定手段54yから車両Nが駐車された2階の収納場所の情報を得る。
搬送制御手段56yは、収納物位置判定手段54yからの収納場所の情報と、現在地管理手段55yからの搬送台車32の現在地の情報とに基づいて、搬送台車32が所在する現在地から出庫する車両Nが収納されている収納場所まで、案内レール31をスライドさせつつ、案内レール31に沿って搬送台車32を移動させる。
このとき搬送制御手段56yは、搬送台車32yを車両Nの下方へ向かって、案内レール31yをスライドさせつつ、搬送台車32yを移動することで直線的に移動させる。吊り下げ部33は、その下端が搬送台車32yが案内レール31yと共に通過できる高さに位置しているので、搬送台車32yが吊り下げ部33に衝突することなく、車両Nの下方へ移動させることができる。従って、初期位置から目的位置まで最短で移動することができる。
搬送台車32yが車両Nの下方に位置すると、搬送制御手段56yは、油圧シリンダ323yにより昇降台322yを上昇させ、車両Nを載せた駐車プレート13を持ち上げて、吊り下げ部33から浮かせた状態とする。
搬送制御手段56yは、搬送台車32yを案内レール31yに沿って後退させる。そして、搬送制御手段56yは、搬送台車32yに車両Nを搭載し、昇降台322yを上昇させた状態で、案内レール31yをスライドさせて、リフト装置4yのステージ41内まで移動させる。
搬送台車32yが吊り下げ部33から後退し、リフト装置4yが位置する方向へ移動する際には、直角に曲がる必要があるが、本実施の形態3に係る搬送台車32yは、案内レール31yのスライド方向と直交する方向に搬送台車32yが移動するので、搬送台車32yを移動させ後に、案内レール31yをスライドさせることで容易に直角を曲がることができる。
搬送制御手段56yは、搬送台車32yの昇降台322yを下降させて、昇降台322y上の駐車プレート13を車両Nと共にステージ41へ渡した後、案内レール31yをスライドさせて搬送台車32yを後退させる。
搬送制御手段56yは、リフト装置4yの駆動モータ425を制御することで、車両Nを載せたステージ41を2階から1階へ下降させる。
搬送制御手段56yは、ステージ41が2階から1階へ移動すると、1階に設けられた案内レール31yをリフト装置4yの下方まで移動することで、昇降台322yを降下させた状態の搬送台車32yをステージ41内へ移動させる。
搬送制御手段56yは、昇降台322yを上昇させて駐車プレート13を車両Nと共に上昇させて、ステージ4から駐車プレート13を浮かせた状態として受け取る。
搬送制御手段56yは、案内レール31yを水平移動装置6の方向へスライドさせて、昇降台322yを上昇させた状態の搬送台車32yを水平移動装置6の本体フレーム61内まで移動させる。
搬送制御手段56yは、昇降台322yを下降させることで、昇降台322y上の駐車プレート13を車両Nと共に、水平移動装置6の上部フレーム611に渡す。
搬送制御手段56yは、水平移動装置6を走行レール63に沿って建物外へ移動させることで、居住者の元へ車両Nが届く。
以上のようにして、居住者は、2階に駐車した車両Nを出庫させることができる。車両の入庫は出庫の手順とは逆の手順で行われる。
このように本実施の形態3に係る建物内収納装置1yは、収納物としてサイズが大きく重量が重い車両であったとしても、スライドする案内レール31yとこの案内レール31yに沿って移動する搬送台車32yにより、実施の形態1,2と同様に、搬送台車32yが直角に曲がったり、斜めに直線的に移動したり、必要であれば階段状や円弧状に移動したりすることができる。従って、案内レール31yの車輪312や、搬送台車32の車輪3211aの方向が変わらない簡単な構造であっても、案内レール31と搬送台車32とを方向自在に移動させることができる。
また、建物内収納装置1yにはリフト装置4yが設けられているので、連続した複数階を駐車場としたり、各住戸の屋根裏を駐車場としたりすることができる。
なお、本実施の形態3では、1階ごとに4台の車両が駐車可能であるが、リフト装置4yを挟む両側の壁側にも、吊り下げ部33を設けることで更に2台の車両を駐車させることが可能である。この2台の車両を出庫したり入庫したりする場合には、リフト装置4yのステージ41を上昇させておけば、搬送中の車両とステージ41とは干渉することはない。
また、本実施の形態3では、建物内収納装置1yを高層階のマンションに設置した例を説明したが、建物内収納装置1yは、デパートやスーパーマーケット、ショッピングモールなどの商業施設に設置することも可能である。また、建物内収納装置1yは立体駐車場として建設された建物に設置することも可能である。
更に、本実施の形態3では、建物内収納装置1yとして、一つの階に一組の案内レール31yと搬送台車32yとを設置しているが、実施の形態2のように、複数の案内レール31xと搬送台車32xとの組み合わせを設置することで、大型の駐車場としても対応することが可能である。
本発明の建物内収納装置は、屋根裏に設置したり、床下に設置したりして、限られたスペースを有効に活用する屋根裏収納装置や床下収納装置として好適である。
1,1x,1y 建物内収納装置
2 屋根裏収納装置
3 床下収納装置
31,31x,31y,A〜D 案内レール
310 レール本体
311 接続フレーム
312 車輪
312a 駆動輪
312b 従動輪
313,313x 走行路
314 中央走行路
315 車輪
316 回転シャフト
317 取付部材
318 駆動モータ
318a 駆動軸プーリ
318b 従動軸プーリ
318c 駆動伝達ベルト
319 懸架部材
32,32y 搬送台車
3210 本体フレーム
3211 走行部
3211a 車輪
3211b 車軸
3211c シャフトギヤ
3211d 伝達ギヤ
3211e 台車駆動モータ
3220 台車昇降部
3221 載置台
3221a 台部
3221b 支持部
3222 昇降駆動部
3222a 昇降駆動モータ
3222b 駆動伝達ギヤ
3222c 大径ギヤ
3222d 小径ギヤ
3222e 第1中継ギヤ
3222f 第2中継ギヤ
3222g 載置台保持部
3231 ボックス
3232 第1のコードリール
3233 第2のコードリール
321y 本体フレーム
322y 昇降台
323y 油圧シリン
3 吊り下げ部
331 枠体
3311 縦枠材
3312 横枠材
34,34a,34b 中継レール
4 リフト装置
41 ステージ
411 テーブル
411a 腕部
412 テーブル支持部
412a 垂直部
412b 水平部
412c 車輪
42 駆動部
421 チェーン
422 チェーンホイール
423 シャフト
424 駆動ギヤ
425 ステージ昇降モータ
426 支柱
427 チェーン
428 シャフト
429 第1チェーンホイール
430 第2チェーンホイール
431 従動スプロケット
432 チェーン
43 昇降路
43a 開口
43b スリット
43c 昇降レール
4y リフト装
制御装置
51 パーソナルコンピュータ
511コンピュータ本体
511a レイアウト画面表示手段
511b 収納物管理手段
511c 動作指示手段
512 表示手段
513 入力手段
52 コントローラ
521 収納物位置判定手段
522 現在地管理手段
523 搬送制御手段
5y 制御装置
51y 表示手段
52y 入力手段
53y 収納物管理手段
54y 収納物位置判定手段
55y 現在地管理手段
56y 搬送制御手段
6 水平移動装置
61 本体フレーム
611 上部フレーム
612 下部フレーム
613 支持部
62 車輪
63 走行レール
10 収納物
11 トレイ
111 直線状凹部
112 矩形状凹部
12 収納コンテナ
121 箱体
122 蓋体
13 駐車プレート
E 家庭用コンセント
EX1,EX2 出し入れ口
S 隙間
L 通路
P1 収納場所
H 柱
M 収納物
N 車両
R1〜R4 経路

Claims (10)

  1. 収納物が格納される収納スペースに設けられ、レール本体の長手方向と直交する方向へスライドする案内レールと、
    前記案内レールを移動する走行部、および収納物を搭載して昇降する台車昇降部が設けられた搬送台車と、
    前記搬送台車が収納位置に配置された収納物の下方を通過できる高さに収納物を吊り下げて保持する吊り下げ部と、
    前記案内レールをスライドさせ、前記案内レールに沿って前記搬送台車を移動させ、前記台車昇降部を昇降させて、目的の収納物を前記吊り下げ部から降ろして搬出すると共に、目的の収納物を前記吊り下げ部に吊り下げて収納する機能を有する制御装置とを備えたことを特徴とする建物内収納装置。
  2. 前記制御装置は、前記案内レールをスライドさせつつ、前記搬送台車を移動させることで、初期位置から目的位置まで直線的に移動させる機能を備えた請求項1記載の建物内収納装置。
  3. 前記吊り下げ部は、複数の列状に配置され、列間を前記搬送台車が収納物を前記昇降部に搭載した状態で走行可能な通路とした請求項1または2記載の建物内収納装置。
  4. 前記吊り下げ部は、収納物の最大の幅より幅広く配置された一対の垂下部と、前記一対の垂下部のそれぞれに設けられ、該収納物の最大より幅狭く内側に突出して該収納物に係止して保持する保持部とを備えた請求項1または2記載の建物内収納装置。
  5. 前記搬送台車に搭載された収納物を進入させるための隙間が設けられ、進入した収納物に係止して保持する一対の水平部と、
    前記一対の水平部を昇降して、収納物を出入口まで搬送するリフト部とが設けられたリフト装置を備えた請求項1記載の建物内収納装置。
  6. 相対的なスライドにより前記案内レールと直線的な並びとなる他の案内レールが設けられ、
    前記制御装置は、前記案内レールと前記他の案内レールとのいずれか一方または両方をスライドさせ、直線的な並びとなった案内レールの間で前記搬送台車を往来させる機能を備えた請求項1記載の建物内収納装置。
  7. 前記案内レールがスライドするそれぞれの間には、直線的な並びとなった案内レールを往来する前記搬送台車の走行を中継する中継レールが設けられた請求項6記載の建物内収納装置。
  8. 前記制御装置は、スライド方向が平行する3以上の前記案内レールをスライドさせて直線的に並べて、前記搬送台車を一端に位置する案内レールから他端に位置する案内レールまで移動させる機能を備えた請求項6または7記載の建物内収納装置。
  9. 収納物を搬送する搬送台車が収納物の下方を通過できる高さに、収納物を吊り下げ保持する吊り下げ部が設けられた収納スペースの下方に、レール本体の長手方向と直交する方向へスライド可能に設けられた案内レールを、取り出し予定の収納物の下方位置まで移動させつつ、前記案内レールを移動する走行部、および収納物を搭載して昇降する台車昇降部が設けられた前記搬送台車を、前記吊り下げ部により吊り下げられた収納物の下方位置まで移動させることで、初期位置から収納物の下方位置まで、収納された他の収納物の下方を通過して目的位置まで移動するステップと、
    前記台車昇降部を上昇させて前記吊り下げ部から収納物を取り出すステップと、
    前記搬送台車を移動させると共に、案内レールをスライドさせて、収納物を取り出した吊り下げ部から離間して、出庫方向へ向かうステップとを含むことを特徴とする建物内収納装置の出庫方法。
  10. 前記搬送台車を初期位置から目的位置まで直線的に移動させる請求項9記載の建物内収納装置の出庫方法。
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