JP5190378B2 - 肥満症を治療するためのベンゾ縮合複素環スルファミド誘導体の使用 - Google Patents

肥満症を治療するためのベンゾ縮合複素環スルファミド誘導体の使用 Download PDF

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Description

関連出願に対する相互参照
本出願は、2005年12月19日付けで出願した米国仮出願60/751,499(引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)の利点を請求するものである。
本発明は、肥満症を治療し、減量を促進しそして/または食欲を抑制する目的でベンゾ縮合複素環スルファミド誘導体を用いることに向けたものである。
肥満症は脂肪組織の質量が過剰な状態である。それはしばしば増加した体重に相当すると見なされるが、それはケースリーン(case−lean)である必要はなく、非常に筋肉質な人は、脂肪が多くなくても任意基準によって過剰体重であり得る。体重はある集団の中で連続的に分布していることから、細身と肥満の間の医学的に意味のある区別はいくらか任意裁量である。従って、肥満症はこれと疾病率または死亡率の関連を評価することでより有効に定義される。
脂肪過多症の直接的な尺度ではないが、肥満症を計る目的で最も幅広く用いられている方法は肥満度指数(body mass index(BMI))であり、これは体重/身長(kg/m)に相当する。肥満症を量化する他の方策には、人体測定(皮膚のひだ(skin−fold)の厚み)、密度測定(水中重量測定)、コンピューター断層撮影(CT)または磁気共鳴映像法(MRI)および電気インピーダンスが含まれる。Metropolitan Life Tablesによるデータを用いると、男性および女性両方の全部の身長および骨組みの中点のBMIは19から26kg/mの範囲であり、BMIが同様であるとすると女性の方が男性よりも体脂肪が多い。実質的な疾病率の明確なデータを基にして、BMIが30であることが男性および女性両方における肥満症の閾値として最も一般的に用いられる。大規模な疫学的研究により、BMIが25になるとあらゆる原因の代謝および心臓血管疾病率が上昇し始める(ゆっくりではあるが)ことが示唆され、このことは、肥満症のカットオフ(cut−off)を下げるべきであることを示している。ある専門家はBMIが25または27から30の範囲の人を記述する目的で用語「過剰体重」(肥満ではなく)を用いている。BMIが25から30の範囲であるならば治療的診療行為が医学的に有意に価値があると見なすべきであり、特に脂肪過多症の影響を受ける危険因子、例えば高血圧および耐糖能異常などが存在する時に価値があると見なすべきである。
National Health and Nutrition Examination Surveys(NHANES)による最近のデータは、肥満症(BMI > 30)にかかっている米国成人人口のパーセントが14.5%(1976年から1980年の範囲)から22.5%(1998年から1994年の範囲)に上昇したことを示している。1998年から1991年の間では年齢が20歳の米国成人の約50%が過剰体重(BMI > 25として定義)であった。BMIが25から30の範囲の数多くの人達には実質的に健康の危険性が存在することから、医学的に有意な肥満症の患者数が増えていることに大きな関心が持たれている。肥満症は女性および貧民層の方がより一般的であり、また、子供の患者数も心配な速度で上昇している。
肥満症は健康に重大な悪影響を及ぼす。病的に肥満な人(理想的体重の>200%)の死亡率は約12倍高い。肥満症が増加するにつれて死亡率も上昇し、特に肥満症が腹内脂肪増加に関連している時に上昇する(上を参照)。また、肥満症が個々の器官系に影響を
与える度合は感受性遺伝子(これは集団の中で多様である)の影響を受けることも明らかである。肥満な人があらゆる原因で早期に死亡する危険性は体重が正常な人に比べて50−100%高い。米国では1年間に300,000人以上の死亡者の死因が肥満症によるものである可能性がある。
肥満症の有効な治療法を提供する必要性が存在したままである。
発明の要約
本発明は、肥満症を治療し、減量を促進しそして/または食欲を抑制する方法に向けたものであり、この方法は、それを必要としている被験体に式(I)
Figure 0005190378
[式中、
およびRは、各々独立して、水素および低級アルキルから成る群から選択され;
は、水素および低級アルキルから成る群から選択され;
aは、1から2の整数であり;
Figure 0005190378
から成る群から選択され、ここで、
bは0から4の整数であり;そしてcは0から2の整数であり;
各Rは、独立して、ハロゲン,低級アルキルおよびニトロから成る群から選択されるが;但し
Figure 0005190378
の時にはaが1であることを条件とする]
で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩を治療的に有効な量で投与することを含んで成る。
本発明は、更に、肥満症を治療し、減量を行いそして/または食欲を抑制する方法にも向けたものであり、この方法は、それを必要としている被験体に式(II)
Figure 0005190378
で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩を治療的に有効な量で投与することを含んで成る。
本発明は、更に、肥満症を治療し、減量を促進しそして/または食欲を抑制する方法にも向けたものであり、この方法は、少なくとも1種の減量促進薬および/または少なくとも1種の食欲抑制薬および本明細書に記述する式(I)または式(II)で表される化合物を治療的に有効な量で用いて共治療(co−therapy)を施すことを含んで成る。1つの態様において、本発明は、肥満症を治療しそして/または減量を促進する方法に向けたものであり、この方法は、少なくとも1種の減量促進薬および本明細書に記述する式(I)で表される化合物、好適には本明細書に記述する如き化合物番号8を用いて共治療を施すことを含んで成る。
本発明の具体例は肥満症を治療する方法であり、この方法は、それを必要としている被験体に上述した化合物のいずれかを治療的に有効な量で投与することを含んで成る。別の例において、本発明は、減量を促進する方法に向けたものであり、この方法は、それを必要としている被験体に上述した化合物のいずれかを治療的に有効な量で投与することを含んで成る。別の例において、本発明は、食欲を抑制する方法に向けたものであり、この方法は、それを必要としている被験体に上述した化合物のいずれかを治療的に有効な量で投与することを含んで成る。本発明のさらなる具体例は胃内容排出時間を遅らせる方法であり、この方法は、それを必要としている被験体に本明細書に記述する化合物のいずれかを治療的に有効な量で投与することを含んで成る。
発明の詳細な説明
本発明は、肥満症を治療し、減量を促進しそして/または食欲を抑制する方法に向けたものであり、この方法は、それを必要としている被験体に式(I)
Figure 0005190378
[式中、
Figure 0005190378
,a,R,RおよびRは、本明細書で定義する如くである]
で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩を治療的に有効な量で投与することを含んで成る。本発明は、更に、胃内容排出時間を遅らせる方法にも向けたものであり、この方法は、それを必要としている被験体に本明細書に記述する化合物のいずれかを治療的に有効な量で投与することを含んで成る。
本発明は、更に、肥満症の治療にも向けたものであり、これは、それを必要としている被験体に少なくとも1種の減量促進薬および/または少なくとも1種の食欲抑制薬および本明細書に記述する式(I)または式(II)で表される化合物を治療的に有効な量で用いた共治療を施すことを含んで成る。
本発明の1つの態様において、本発明は、肥満症を治療する方法に向けたものであり、この方法は、それを必要としている被験体に上述した如き式(I)または式(II)で表される化合物またはこれらの製薬学的塩を治療的に有効な量で投与することを含んで成り、ここで、減量は脂肪の減量であり、より好適な態様における減量は白色脂肪組織の減量である。
本発明の1つの態様において、本発明は、減量を促進する方法に向けたものであり、この方法は、減量を必要としているか或は減量が望ましい被験体に上述した如き式(I)または式(II)で表される化合物またはこれらの製薬学的塩を治療的に有効な量で投与することを含んで成り、ここで、減量は脂肪の減量であり、より好適な態様における減量は白色脂肪組織の減量である。
本明細書で用いる如き用語“肥満症”は、肥満度指数(BMI)が約25に等しいか或はそれ以上、とりわけBMIが約30に等しいか或はそれ以上であると定義する。従って、本明細書で用いる如き用語“肥満症”には過剰体重および臨床的に肥満の両方の被験体/患者が含まれる。
本明細書で用いる如き用語“減量促進薬”は、減量を促進する薬剤(pharmaceutical agent)のいずれかを意味する。適切な例には、これらに限定するものでないが、リモナバント(rimonabant),オルリスタット(orlistat),シブトラミン(sibutramine),マジンドール(mazindol),
ベンゾフェタミン(benzphetamine),フェンメトラジン(phenmetrazine),フェンテルミン(phentermine),ジエチルプロピオン(diethylpropion),マジンドール(mazindol),フェニルプロパノールアミン,エフェドリン(ephedrine),キパジン(quipazine),フルオキセチン(fluoxetine),セルトラリン(sertraline),フェンフルラミン(fenfluramine),デキソフェンフルラミン(dexfenfluramine),アポモルフィン(apomorphine),エキセンジン(Exendin),デヒドロエピアンドロステロン(dehydroepiandrosterone),エチオコランジオン(etiocholandione),テストステロン(testosterone),オキサンドロロン(oxandrolone),トピラメート(topiramate)などが含まれる。好適には、減量促進薬はリモナバント、トピラメート、オルリスタットまたはシブトラミンである。同様に、本明細書で用いる如き用語“食欲抑制薬”は、食欲を抑制する薬剤または天然産物のいずれかを意味し、それには、これらに限定するものでないが、アドレナリン作動性作用によって働く食欲抑制薬、例えばベンゾフェタミン,フェンメトラジン,フェンテルミン、ジエチルプロピオン、マジンドール、シブトラミン、フェニルプロパノールアミンまたはエフェドリンなど;セロトニン作動性作用によって働く食欲抑制薬、例えばキパジン、フルオキセチン、セルトラリン、フェンフルラミンまたはデキソフェンフルラミンなど、ドーパミン作用によって働く食欲抑制薬、例えばアポモルフィンなど、ヒスタミン作動性作用によって働く食欲抑制薬(例えばヒスタミン模擬物、H3受容体モジュレーター);エネルギー消費増加薬、例えばベータ−3アドレナリン作動薬および脱共役(uncoupling)蛋白質機能刺激薬など;レプチンおよびレプチン模擬物;神経ペプチドY拮抗薬;メラノコルチン−1,3および4受容体モジュレーター;コレシストキニン作動薬;グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)模擬物および類似物(例えばエキセンジン);アンドロゲン(例えばデヒドロエピアンドロステロンおよび誘導体、例えばエチオコランジオン),テストステロン,蛋白同化ステロイド(例えばオキサンドロロン)およびステロイドホルモン;ガラニン受容体拮抗薬;サイトカイン薬、例えば毛様体神経栄養因子など;アミラーゼ阻害薬;エンテロスタチン作動薬/模擬物;オレキシン/ヒポクレチン拮抗薬;ウロコルチン拮抗薬;ボンベシン作動薬;蛋白質キナーゼAのモジュレーター;コルチコトロピン放出因子模擬物;コカイン調節およびアンフェタミン調節転写物模擬物;カルシトニン遺伝子関連ペプチド模擬物;および脂肪酸合成酵素阻害薬が含まれる。
本明細書で用いる如き用語「被験体」は、治療、観察または実験の対象である動物、好適には哺乳動物、最も好適には人を指す。
本明細書で用いる如き用語「治療的に有効な量」は、研究者、獣医、医者または他の臨床医が探求している活性化合物または薬剤が組織系、動物または人に生物学的もしくは医薬的反応(治療を受けさせる病気または障害の症状の軽減を包含)を引き出す量を意味する。
本発明が式(I)または式(II)で表される1種以上の化合物と1種以上の減量促進薬および/または少なくとも1種の食欲抑制薬を投与することを含んで成る共治療または組み合わせ治療(combination therapy)に向けたものである場合の“治療的に有効な量”は、薬剤を一緒に組み合わせた時にその組み合わせ効果によって所望の生物学的もしくは医薬的反応が現れるような量を意味する。例えば、式(I)または式(II)で表される化合物と少なくとも1種の減量促進薬および/または少なくとも1種の食欲抑制薬を投与することを含んで成る共治療の治療的に有効な量は、前記式(I)または式(II)で表される化合物と減量促進薬および/または少なくとも1種の食欲抑制薬を一緒に投与するか或は逐次的に投与した時の組み合わせ効果が治療的に有効であるようなそれらの量であろう。その上、本分野の技術者は、この上の例に示した如き治療的
に有効な量を用いた共治療の場合の前記式(I)または式(II)で表される化合物の量および/または減量促進薬および/または少なくとも1種の食欲抑制薬の量は単独で治療的に有効な量であるか或は有効な量でなくてもよいことも認識するであろう。
本明細書で用いる如き用語“共治療”および“組み合わせ治療”は、その治療を必要としている被験体に式(I)または式(II)で表される1種以上の化合物を1種以上の減量促進薬および/または食欲抑制薬と組み合わせて投与することで治療を実施することを意味し、この場合、前記式(I)または式(II)で表される化合物と前記減量促進薬および/または食欲抑制薬を適切ないずれかの手段で同時、逐次的、個別または単一の製剤として投与する。式(I)または式(II)で表される化合物と減量促進薬および/または食欲抑制薬を個別の剤形として投与する場合、各化合物を1日当たりに投与する投与回数は同じまたは異なってもよい。式(I)または式(II)で表される化合物と減量促進薬および/または食欲抑制薬を同じまたは異なる投与経路で投与してもよい。適切な投与方法の例には、これらに限定するものでないが、経口、静脈内(iv),筋肉内(im),皮下(sc),経皮および直腸が含まれる。また、化合物を神経系に直接投与することも可能であり、それには、これらに限定するものでないが、脳内、脳室内、大脳室内、鞘内、嚢内、髄腔内および/または脊髄周辺投与経路(ポンプ装置の使用有り無しによる頭蓋内または脊髄内針および/またはカテーテルを用いた送達による)が含まれる。式(I)または式(II)で表される化合物と減量促進薬および/または食欲抑制薬を同時または交互療法に従って治療過程中の同じまたは異なる時に分割または単一形態で同時に投与してもよい。
本発明の1つの態様では、Rを水素およびメチルから成る群から選択する。本発明の別の態様では、Rを水素およびメチルから成る群から選択する。本発明の更に別の態様では、RおよびRの各々が水素であるか或はRおよびRの各々がメチルである。
本発明の1つの態様では、−(CH−を-CH−および-CH−CH−から成る群から選択する。本発明の別の態様における−(CH−は-CH−である。
本発明の1つの態様では、Rを水素およびメチルから成る群から選択し、好適には、Rは水素である。
本発明の1つの態様におけるaは1である。
本発明の1つの態様におけるbは0から2の整数である。本発明の別の態様におけるcは0から2の整数である。本発明の別の態様におけるbは0から1の整数である。本発明の別の態様におけるcは0から1の整数である。本発明の更に別の態様では、bとcの合計が0から2の整数,好適には0から1の整数である。本発明の更に別の態におけるbは0から2の整数でありそしてcは0である。
本発明の1つの態様では、
Figure 0005190378
から成る群から選択する。本発明の別の態様では、
Figure 0005190378
から成る群から選択する。
本発明の1つの態様では、
Figure 0005190378
を2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(ベンゾ[1,3]ジオキソリル),3−(3,4−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキセピニル),2−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(クロマニル),2−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソリル),2−(7−ニトロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシ
ニル),2−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(8−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(2,3−ジヒドロ−ナフト[2,3−b][1,4]ジオキシニル)および2−(4−メチル−ベンゾ[1,3]ジオキソリル)から成る群から選択する。
本発明の別の態様では、
Figure 0005190378
を2−(ベンゾ[1,3]ジオキソリル),2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル)および2−(6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル)から成る群から選択する。本発明の別の態様では、
Figure 0005190378
を2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル)および2−(6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル)から成る群から選択する。
本発明の1つの態様では、Rをハロゲンおよび低級アルキルから成る群から選択する。本発明の別の態様では、Rをクロロ,フルオロ,ブロモおよびメチルから選択する。
本発明の1つの態様では、前記式(I)で表される化合物の立体中心の配置はS配置である。本発明の別の態様では、前記式(I)で表される化合物の立体中心の配置はR配置である。
本発明の1つの態様における前記式(I)で表される化合物は、ある鏡像異性体が豊富に存在する混合物として存在し、ここで、鏡像異性体豊富度%(% ee)は約75%より上,好適には約90%より上,より好適には約95%より上,最も好適には約98%より上である。
本発明の追加的態様は、本明細書で定義する変項の中の1つ以上に関して選択した置換基(即ちR,R,R,R,X−YおよびA)が独立して本明細書で定義する如き完全なリストから選択した個々の置換基のいずれかまたは置換基サブセットのいずれかであるように選択した態様を包含する。
本発明の代表的化合物は以下の表1に示す如くである。本発明の追加的化合物は表3に示す如くである。以下の表1および2中の見出しが“立体”の縦列に、星付き結合の所に結合している複素環の炭素原子の所の立体配置を示す。表示無しに示す場合の化合物は立体配置混合物として生じた化合物である。“R”または“S”の表示を付けて示す場合の立体配置は、その鏡像異性体が豊富に存在する出発材料を基にした配置である。
Figure 0005190378
Figure 0005190378
Figure 0005190378
Figure 0005190378
本明細書で用いる如き「ハロゲン」は、特に明記しない限り、塩素、臭素、フッ素およびヨウ素を意味する。
本明細書で用いる如き用語「アルキル」は、特に明記しない限り、これを単独で用いるか或は置換基の一部として用いるかに拘らず、直鎖および分枝鎖を包含する。例えば、アルキル基にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチルなどが含まれる。”低級”をアルキルに関して用いる場合、特に明記しない限り、炭素原子数が1−4の炭素鎖組成物を意味する。
本明細書で用いる如き「アルコキシ」は、特に明記しない限り、上述した直鎖もしくは分枝鎖アルキル基の酸素エーテル基を表す。例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ヘキシルオキシなど。
本明細書で用いる如き記号「*」は立体中心の存在を表す。
個々の基(例えばアルキル、アリールなど)が「置換されている」場合、そのような基は置換基のリストから独立して選択される置換基を1つ以上、好適には置換基を1から5個、より好適には置換基を1から3個、最も好適には置換基を1から2個持っていてもよい。
置換基の言及に関して、用語「独立して」は、そのような置換基が2個以上可能な場合にそのような置換基が互いに同じまたは異なってもよいことを意味する。
本開示の全体に渡って用いる標準的命名法の下では、表示する側鎖の末端部分を最初に記述し、その後、それに隣接する官能性を結合点に向かって記述する。従って、例えば「フェニル−アルキル−アミノ−カルボニル−アルキル−」置換基は、式
Figure 0005190378
で表される基を指す。
本明細書、特に本スキームおよび実施例で用いる省略形は下記の如くである:
DCC = ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCE = ジクロロエタン
DCM = ジクロロメタン
DIPEAまたはDIEA = ジイソプロピルエチルアミン
DMF = N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO = ジメチルスルホキサイド
EDC = エチルカルボジイミド
EtNまたはTEA = トリエチルアミン
EtO = ジエチルエーテル
EAまたはEtOAc = 酢酸エチル
EtOH = エタノール
IPA = 2−プロパノール
Hept = ヘプタン
HOBT = 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC = 高圧液クロ
LAH = 水素化リチウムアルミニウム
MまたはMeOH = メタノール
NMR = 核磁気共鳴
Pd−C = 炭素に担持されているパラジウム触媒
RP HPLC = 逆相高圧液クロ
RTまたはrt = 室温
TEA = トリエチルアミン
TFA = トリフルオロ酢酸
THF = テトラヒドロフラン
TLC = 薄層クロマトグラフィー
本発明に従う化合物がキラル中心を少なくとも1つ有する場合、それらはそれに応じて
鏡像異性体として存在し得る。本化合物がキラル中心を2つ以上有する場合、それらは追加的にジアステレオマーとしても存在し得る。そのような異性体およびこれらの混合物の全部を本発明の範囲内に包含させると理解されるべきである。その上、本化合物が示す結晶形態のいくつかは多形として存在する可能性があり、このように、それらも本発明に包含させることを意図する。加うるに、本化合物の数種は水と一緒に溶媒和物(即ち水化物)または一般的有機溶媒と一緒に溶媒和物を形成する可能性があり、そのような溶媒和物もまた本発明の範囲内に包含させることを意図する。
本発明の化合物の塩を医薬(medicine)で用いる場合、これは無毒の「製薬学的に受け入れられる塩」を指す。しかしながら、本発明に従う化合物またはこれらの製薬学的に受け入れられる塩を調製する時に他の塩を用いることも有用である。本化合物の適切な製薬学的に受け入れられる塩には酸付加塩が含まれ、これらは、例えば本化合物の溶液を製薬学的に受け入れられる酸、例えば塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、こはく酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸または燐酸などの溶液と一緒に混合することで調製可能である。更に、本発明の化合物が酸性部分を持つ場合、これらの適切な製薬学的に受け入れられる塩には、アルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩など、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩など、そして適切な有機配位子と一緒にした時に生じる塩、例えば第四級アンモニウム塩などが含まれ得る。このように、代表的な製薬学的に受け入れられる塩には下記が含まれる:
酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート(esylate)、フマル酸塩、グルセプテート(gluceptate)、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシネート(hexylresorcinate)、ヒドラバミン(hydrabamine)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムコ酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、パモ酸塩(エンボネート)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、燐酸塩/二燐酸塩、ポリガラクツロネート、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、こはく酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクレート(teoclate)、トシル酸塩、トリエチオジド(triethiodide)および吉草酸塩。
製薬学的に受け入れられる塩を調製する時に使用可能な代表的酸および塩基には下記が含まれる:
酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−樟脳酸、樟脳スルホン酸、(+)−(1S)−樟脳−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、蟻酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、L−グルタミン酸、α−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、しゅう酸、パルミチン酸、パモ酸、燐酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、こはく酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸およびウンデシレン酸を包含する酸、および
アンモニア、L−アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、第二級アミン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミンおよび水酸化亜鉛を包含する塩基。
式(I)で表される化合物の調製はスキーム1に概略を示す方法に従って実施可能である。
Figure 0005190378
従って、適切に置換されている式(X)で表される化合物(公知化合物または公知方法で調製可能な化合物)とスルファミド(公知化合物)の反応を好適には前記スルファミドを約2から約5当量の範囲内の量で存在させて有機溶媒、例えばTHF,ジオキサンなど中で好適には約50℃から約100℃の範囲内の高められた温度、より好適にはほぼ還流温度で起こさせることで相当する式(Ia)で表される化合物を生じさせる。
別法として、適切に置換されている式(X)で表される化合物(公知化合物または公知方法で調製可能な化合物)と適切に置換されている式(XI)で表される化合物(公知化合物または公知方法で調製可能な化合物)を塩基、例えばTEA,DIPEA,ピリジンなどの存在下の有機溶媒、例えばDMF,DMSOなど中で反応させることで相当する式(I)で表される化合物を生じさせる。
Figure 0005190378
である式(X)で表される化合物の調製はスキーム2に概略を示す方法に従って実施可能である。
Figure 0005190378
従って、適切に置換されている式(XII)で表される化合物(公知化合物または公知方法で調製可能な化合物)(例えばこの上のスキーム3に記述したようにして)とNHOH(公知化合物)を場合により有機溶媒、例えばアセトニトリルなど中で反応させることで相当する式(XIII)で表される化合物を生じさせる。
式(XIII)で表される化合物と適切に選択した還元剤、例えばLAHなどを有機溶媒、例えばTHF,ジエチルエーテルなど中で反応させることで相当する式(Xa)で表される化合物を生じさせる。
Figure 0005190378
から選択される式(X)で表される化合物の調製はスキーム3に概略を示す方法に従って実施可能である。
Figure 0005190378
従って、適切に置換されている式(XIV)で表される化合物(公知化合物または公知方法で調製可能な化合物)とNHOHをカップリング剤、例えばDCCなどの存在下で場合により有機溶媒、例えばアセトニトリルなど中で反応させることで相当する式(XV)で表される化合物を生じさせる。
前記式(XV)で表される化合物と適切に選択した還元剤、例えばLAHなどを有機溶媒、例えばTHF,ジエチルエーテルなど中で反応させることで相当する式(Xb)で表される化合物を生じさせる。
Figure 0005190378
から選択されそしてaが2である
式(X)で表される化合物の調製はスキーム4に概略を示す方法に従って実施可能である。
Figure 0005190378
従って、Jが適切な脱離基、例えばBr,Cl,I,トシル,メシル,トリフリルなどである適切に置換されている式(XVI)で表される化合物(公知化合物または公知方法で調製可能な化合物)(例えば,JがOHである相当する化合物に活性化を受けさせることなどで)とシアン化物、例えばシアン化カリウム,シアン化ナトリウムなどを有機溶媒、例えばDMSO,DMF,THFなど中で反応させることで相当する式(XVII)で表される化合物を生じさせる。
前記式(XVII)で表される化合物に還元を公知方法に従って例えばそれを適切な還元剤、例えばLAH,ボランなどと反応させることなどで受けさせることで相当する式(Xc)で表される化合物を生じさせる。
Figure 0005190378
から選択されそしてaが1である式(X)で表される化合物の調製はスキーム5に概略を示す方法に従って実施可能である。
Figure 0005190378
従って、適切に置換されている式(XVIII)で表される化合物(公知化合物または公知方法で調製可能な化合物)に活性化を公知方法に従って受けさせることでJが適切な脱離基,例えばトシレート,Cl,Br,I,メシレート,トリフレートなどである相当する式(XIX)で表される化合物を生じさせる。
前記式(XIX)で表される化合物とフタルイミド塩、例えばカリウムフタルイミド,ナトリウムフタルイミドなどを有機溶媒、例えばDMF,DMSO,アセトニトリルなど中で好適には50℃から約200℃の範囲内の高められた温度、より好適にはほぼ還流温度で反応させることで相当する式(XX)で表される化合物を生じさせる。
前記式(XX)で表される化合物とN(公知化合物)を有機溶媒、例えばエタノール,メタノールなど中で好適には約50℃から約100℃の範囲内の高められた温度,より好適にはほぼ還流温度などで反応させることで相当する式(Xd)で表される化合物を生じさせる。
本分野の技術者は、
Figure 0005190378
から選択される式(X)で表される化合物の調製を公知方法に従って同様に実施することができるか或は例えば前記スキーム2から5に概略を示す方法に従うが相当するナフチル縮合化合物をベンゾ縮合出発材料の代わりに選択して用いることで実施することも可能であることを理解するであろう。
本分野の技術者は、更に、式(X)で表される化合物の単一の鏡像異性体(または一方の鏡像異性体が豊富に存在する鏡像異性体混合物)が必要な場合に相当する単一の鏡像異性体(または一方の鏡像異性体が豊富に存在する鏡像異性体混合物)を妥当な出発材料の代わりに用いて前記スキーム1から5に記述した如き方法を適用することができることも理解するであろう。
本分野の技術者は、本発明の反応段階をいろいろな溶媒もしくは溶媒系中で実施してもよいがまた前記反応段階を適切な溶媒もしくは溶媒系の混合物中で実施することも可能であることを理解するであろう。
本発明に従う化合物を生じさせる過程で立体異性体の混合物がもたらされる場合には、通常の技術、例えば分取クロマトグラフィーなどを用いてそのような異性体を分離することができる。このような化合物はラセミ形態で調製可能であるか、或は鏡像特異的合成または分割のいずれかを用いて個々の鏡像異性体を生じさせることも可能である。標準的技術、例えば光学活性酸、例えば(−)−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸および/または(+)−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸などを用いて塩を生じさせジアステレオマー対を生じさせた後に分別結晶化を行いそして遊離塩基を再生させることなどで、そのような化合物を例えばそれらの成分である鏡像異性体に分割することも可能である。また、ジアステレオマーであるエステルまたはアミドを生じさせた後にクロマトグラフィーによる分離を行いそしてキラル補助剤を除去することで、そのような化合物の分割を行うことも可能である。別法として、キラルHPLCカラムを用いてそのような化合物の分割を行うことも可能である。
本発明の化合物を調製する過程のいずれかを実施する時、関係する分子のいずれかが有する敏感もしくは反応性基を保護する必要がありそして/またはその方が望ましい可能性
がある。これは通常の保護基、例えばProtective Groups in Organic Chemistry,J.F.W.McOmie編集,Plenum Press,1973およびT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991などに記述されている如きそれらを用いて達成可能である。そのような保護基は本技術分野で公知の方法を用いて後の便利な段階で除去可能である。
本発明は、更に、式(I)で表される1種以上の化合物を製薬学的に受け入れられる担体と一緒に含有する製薬学的組成物も包含する。本明細書に記述する本発明の1種以上の化合物を有効成分(active ingredient)として含有する製薬学的組成物の調製は、本化合物1種または2種以上を通常の薬剤配合技術(pharmaceutical compounding techniques)に従って製薬学的担体と一緒に密に混合することで実施可能である。そのような担体は所望の投与経路(例えば経口、非経口)に応じて幅広く多様な形態を取り得る。このように、液状の経口用製剤、例えば懸濁液、エリキシルおよび溶液などの場合の適切な担体および添加剤には、水、グリコール、油、アルコール、風味剤、防腐剤、安定剤、着色剤などが含まれ、固体状の経口用製剤、例えば粉末、カプセルおよび錠剤などの場合に適切な担体および添加剤には、澱粉、糖、希釈剤、顆粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などが含まれる。固体状の経口用製剤にまた糖などの如き物質による被覆または腸溶性被膜による被覆を受けさせることで主要な吸収部位を調節することも可能である。非経口投与の場合の担体を一般に無菌水で構成させるが、溶解性または防腐性を向上させる他の材料を添加することも可能である。また、注射可能な懸濁液または溶液を調製することも可能であり、この場合には水性担体を適切な添加剤と一緒に用いてもよい。
本発明の製薬学的組成物を調製する時、本発明の1種以上の化合物を有効成分として製薬学的担体と通常の薬剤配合技術に従って密に混合するが、そのような担体は投与で望まれる製剤の形態、例えば経口または非経口、例えば筋肉内投与などに応じて幅広く多様な形態を取り得る。本組成物を経口剤形で調製する時、通常の製薬学的媒体のいずれも使用可能である。このように、液状の経口用製剤、例えば懸濁液、エリキシルおよび溶液などの場合の適切な担体および添加剤には、水、グリコール、油、アルコール、風味剤、防腐剤、着色剤などが含まれ、固体状の経口用製剤、例えば粉末、カプセル、カプレット、ゲルカップおよび錠剤などの場合に適切な担体および添加剤には、澱粉、糖、希釈剤、顆粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などが含まれる。投与が容易なことが理由で錠剤およびカプセルが最も有利な経口単位剤形に相当し、この場合には明らかに固体状の製薬学的担体を用いる。望まれるならば、錠剤に糖による被覆または腸溶性被膜による被覆を標準的な技術で受けさせてもよい。非経口投与の場合の担体は一般に無菌水を含んで成るが、他の材料、例えば溶解性を補助するか或は防腐の目的などで他の材料を含有させることも可能である。また、注射可能懸濁液を調製することも可能であり、この場合には適切な液状担体、懸濁剤などを用いてもよい。本明細書に示す製薬学的組成物では、投薬単位、例えば錠剤、カプセル、粉末、注射、茶サジ1杯など当たりの有効成分含有量を、それをこの上に記述した如き有効量で送達するに必要な量にする。本明細書に示す製薬学的組成物では、単位投薬単位、例えば錠剤、カプセル、粉末、注射、座薬、茶サジ1杯など当たりの含有量を約0.1−1000mgにして、それを約0.01−200.0mg/kg/日、好適には約0.1から100mg/kg/日、より好適には約0.5−50mg/kg/日、より好適には約1.0−25.0mg/kg/日、より好適には約0.5−10.0mg/kg/日、最も好適には約1.0から約5.0mg/kg/日またはそれらのいずれかの範囲の投薬量で投与してもよい。しかしながら、このような投薬量は当該患者の要求、治療すべき病気のひどさおよび用いる化合物に応じて変わり得る。毎日の投与またはポストペリオディックドーシング(post−periodic dosing)のいずれ
の使用も利用可能である。
本組成物を好適には単位剤形にし、例えば、経口、非経口、鼻内、舌下もしくは直腸投与または吸入もしくは吹送による投与に適した錠剤、ピル、カプセル、粉末、顆粒、無菌の非経口用溶液もしくは懸濁液、定量エーロゾルもしくは液体スプレー、滴、アンプル、自動注入デバイスまたは座薬などの形態にする。別法として、本組成物を週に1回または月に1回投与するに適した形態で提供することも可能であり、例えば本活性化合物の不溶塩、例えばデカン酸塩などは筋肉内注射用持続性薬剤製剤を生じさせるに適合し得る。固体状組成物、例えば錠剤などを調製する場合、本主要有効成分を製薬学的担体、例えば通常の錠剤用材料、例えばコーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、燐酸ジカルシウムまたはゴムなどおよび他の製薬学的希釈剤、例えば水などと混合して本発明の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩の均一な混合物を含有する固体状の予備調合組成物を生じさせる。このような予備調合組成物が均一であると述べる場合、これは、この組成物を等しく有効な剤形、例えば錠剤、ピルおよびカプセルなどに容易に細分可能なように有効成分が組成物全体に渡ってむらなく分散していることを意味する。次に、このような固体状の予備調合組成物を細分して本発明の有効成分を0.1から約1000mg含有する前記種類の単位剤形にする。作用が長期に渡ると言った利点を与える剤形が得られるように本新規組成物の錠剤またはピルに被覆を受けさせてもよいか或は他の様式で配合してもよい。例えば、そのような錠剤またはピルに内部の投薬成分と外側の投薬成分を含めて、その後者が前者の上を覆う形態にしてもよい。この2成分を腸溶性層[これは胃の中で起こる崩壊に抵抗して前記内部成分が無傷のまま十二指腸の中に運ばれるようにするか或は放出が遅れるようにする働きをする]で分離しておいてもよい。そのような腸溶性層または被膜ではいろいろな材料が使用可能であり、そのような材料には数多くの高分子量酸(polymeric
acids)に加えてシェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの如き材料が含まれる。
本発明の新規な組成物を経口または注射で投与する目的で添加することができる液体形態には、水溶液、適切な風味のシロップ、水性または油懸濁液、そして食用油、例えば綿実油、ゴマ油、椰子油または落花生油などが用いられている風味付き乳液ばかりでなく、エリキシルおよび同様な製薬学的媒体が含まれる。水性懸濁液用の適切な分散もしくは懸濁剤には、合成および天然のゴム、例えばトラガカント、アカシア、アルギン酸塩、デキストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドンまたはゼラチンなどが含まれる。
本発明に記述する鬱病を治療する方法は、また、本明細書で定義した如き化合物のいずれかと製薬学的に受け入れられる担体を含んで成る製薬学的組成物を用いることでも実施可能である。この製薬学的組成物の本化合物含有量は約0.1mgから1000mg、好適には約50から500mgの範囲であってもよく、そしてこれを選択した投与様式に適した如何なる形態に構築してもよい。担体には、必要かつ不活性な製薬学的賦形剤が含まれ、これには、これらに限定するものでないが、結合剤、懸濁剤、滑沢剤、風味剤、甘味剤、防腐剤、染料およびコーティングが含まれる。経口投与に適した組成物には、固体形態物、例えばピル、錠剤、カプレット、カプセル[各々に瞬時放出、好機放出および徐放製剤が含まれる]、顆粒および粉末など、そして液状形態物、例えば溶液、シロップ、エリキシル、乳液および懸濁液などが含まれる。非経口投与で用いるに有用な形態物には無菌の溶液、乳液および懸濁液が含まれる。
本発明の化合物は有利に1日1回の投与で投与可能であるか、或は1日当たりの投薬量全体を1日当たり2回、3回または4回に分割した用量で投与することも可能である。更に、本発明の化合物を適切な鼻内媒体を局所的に用いることによる鼻内形態で投与するか
或は本分野の通常の技術者に良く知られた経皮皮膚パッチを用いて投与することも可能である。投与を経皮送達系の形態で行う時には、勿論、そのような投与は断続的ではなくむしろ投薬療法全体に渡って連続的であろう。
例えば錠剤またはカプセル形態の経口投与の場合には、本活性薬剤成分を無毒で製薬学的に受け入れられる不活性な経口用担体、例えばエタノール、グリセロール、水などと一緒にしてもよい。その上、望まれるか或は必要な場合には、また、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤をそのような混合物に添加することも可能である。適切な結合剤には、これらに限定するものでないが、澱粉、ゼラチン、天然糖、例えばグルコースまたはベータ−ラクトースなど、コーン甘味剤、天然および合成ゴム、例えばアカシア、トラガカントなど、またはオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれる。崩壊剤には、これらに限定するものでないが、澱粉、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンゴムなどが含まれる。
液状形態には適切な風味の懸濁もしくは分散剤、例えば合成および天然ゴム、例えばトラガカント、アカシア、メチル−セルロースなどを含有させてもよい。非経口投与の場合には無菌の懸濁液および溶液が望まれる。静脈内投与が望まれる場合には一般に適切な防腐剤が入っている等浸透圧性製剤を用いる。
本発明の化合物はこの上に示した組成物のいずれかの状態で鬱病の治療が必要とされている時にはいつでも本技術分野で確立された投薬療法に従って投与可能である。
本製品の1日当たりの投薬量は成人1人当たり0.01から150mg/日に及ぶ幅広い範囲に渡って多様であり得る。経口投与の場合には、本組成物を、好適には、治療を受けさせるべき患者の症状に応じて投薬量を調整して、本有効成分を0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、200、250、500および1000ミリグラム含有する錠剤の形態で提供する。通常は、有効量の本薬剤を体重1kg当たり約0.01mg/日から体重1kg当たり約1500mg/日の投薬レベルで供給する。この範囲は好適には体重1kg当たり約0.1から約100.0mg/日、より好適には体重1kg当たり約0.5から約50mg/日、より好適には体重1kg当たり約1.0から約25.0mg/日である。本化合物を1日当たり1から4回の計画で投与してもよい。
本分野の技術者は投与すべき最適な投薬量を容易に決定することができ、これは使用する個々の化合物、投薬様式、製剤の濃度、投与様式および病気の状態の進行に伴って変わるであろう。加うるに、治療を受けさせる個々の患者に関連した要因の結果として投薬量を調整する必要もあり、そのような要因には、患者の年齢、体重、食事および投与時期が含まれる。
本分野の技術者は、一般に受け入れられる適切な公知の細胞および/または動物モデルを用いたインビボおよびインビトロ両方の試験が試験化合物が所定疾患の治療または予防で示す能力の予測になることを認識するであろう。
本分野の技術者は、更に、健康な患者および/または所定疾患に苦しんでいる患者におけるヒト臨床試験(ヒトに関する用量範囲および効力を初めて示す試験を包含)を臨床および医学技術で良く知られている方法に従って達成することができることも認識するであろう。
以下に示す実施例は本発明の理解の補助で示すものであり、決して本明細書に示す請求
の範囲に挙げる発明を限定することを意図するものでなく、そのように解釈されるべきでない。
((3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−3−イル)メチル)スルファミド(化合物番号3)
Figure 0005190378
カテコール(5.09g,46.2ミリモル)および炭酸カリウムをアセトニトリル中で一緒にして還流に1時間加熱した。2−クロロメチル−3−クロロ−1−プロペン(5.78g,46.2ミリモル)を加えた後の反応物を継続して還流下に24時間置いた。その溶液を室温に冷却した後、濾過した。その濾液に蒸発を受けさせ、その残留物を水で希釈した後、ジエチルエーテル(3 x)で抽出した。その有機溶液を一緒にしてMgSOで乾燥させた後、濃縮した。クロマトグラフィー(ヘキサン中2%のエチルエーテル)で3−メチレン−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピンを無色の油として得た。
MS(ESI):163.2(M+H
1H NMR(300MHz,CDCl),δ:6.94(m,4H),5.07(s,2H),4.76(s,4H).
3−メチレン−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン(5.00g,30.8ミリモル)を無水THF(100mL)に溶解させた。ボラン−THF(THF中1.0M,10.3mL)を0℃で加えた。その反応物を室温で5時間撹拌した。アミノスルホン酸(6.97g,61.6ミリモル)を加えた。その反応物を還流に一晩加熱した。その反応物を室温に冷却した後、水酸化ナトリウム水溶液(3.0M,100mL)を加えた。その溶液に酢酸エチル(3 x 100mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機溶液を一緒にしてMgSOで乾燥させた。その溶液に濃縮を真空下で受けさせた後、クロマトグラフィー(ジクロロメタン中2%から8%のメタノール)による精製で((3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−3−イル)メチル)アミンを無色の油として得た。
MS(ESI):180.1(M+H
1H NMR(300MHz,DMSO),δ:6.92(m,4H),4.21(m,2H),4.07(m,2H),3.33(幅広,2H),3.16(d,J=4Hz,1H),2.72(d,J=4Hz,1H),2.30(m,1H).
((3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−3−イル)メチル)アミン(2.90g,16.2ミリモル)およびスルファミド(3.11g,32.4ミリモル)を無水ジオキサン(60ml)中で一緒にして還流に一晩加熱した。クロロホルムを加えた後、沈澱物を濾過で除去した。その濾液に濃縮を真空下で受けさせた後、クロマトグラフィー(ジクロロメタン中2%から8%のアセトン)による精製で表題の化合物をオフホワイトの固体として得た。
258.8(M+H
1H NMR(300MHz,DMSO),δ:6.92(m,4H),6.71(幅広
,1H),6.59(幅広,2H),4.19(m,2H),4.04(m,2H),3.00(m,2H),2.39(m,1H).
N−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミド(化合物番号1)
Figure 0005190378
ラセミ型2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イルメチルアミン(4.4g,26ミリモル)およびスルファミド(5.1g,53ミリモル)を1,4ジオキサン(100mL)中で一緒にして2時間還流させた。その反応物を室温に冷却し、濾過で固体を少量取り出した後、廃棄した。その濾液に蒸発を真空下で受けさせた後、その残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:メタノール−10:1)で精製することで白色の固体を得た。その固体をDCMから再結晶化させることで表題の化合物を白色の固体として得た。
融点:97.5−98.5℃
元素分析:
計算分析値: C,44.25;H,4.95;N,11.47;S,13.13
測定分析値: C,44.28;H,4.66;N,11.21;S,13.15
NMR(DMSO d6)δ6.85(m,4H),6.68(bd s,3H,NH),4.28(m,2H),3.97(dd,J=6.9,11.4Hz,1H),3.20(m,1H),3.10(m,1H).
(ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−イルメチル)スルファミド(化合物番号2)
Figure 0005190378
カテコール(10.26g,93.2ミリモル),ナトリウムメトキサイド(メタノール中25重量%,40.3g,186ミリモル)およびジクロロ酢酸メチル(13.3g,93.2ミリモル)を無水メタノール(100mL)中で一緒にした。その溶液を還流に一晩加熱した。その反応物を室温に冷却し、濃塩酸を添加して酸性にした後、真空下で体積を約50mLにまで小さくした。水を加えた後の混合物にジエチルエーテル(3 x
100mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機溶液を一緒にしてMgSOで乾燥させ、濃縮して褐色の固体を得た後、クロマトグラフィー(ヘキサン中2%の酢酸エチル)にかけることでベンゾ[1,3]ジオキソール−2−カルボン酸メチルエステルを無色の油として得た。
MS(ESI):195.10(M+H).
1H NMR(300MHz,CDCl),δ:6.89(幅広,4H),6.29(
s,1H),4.34(q,J=7Hz,2H),1.33(t,J=7Hz,3H).
ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−カルボン酸メチルエステル(7.21g,40.0ミリモル)に水酸化アンモニウム(水中29%,10mL)およびアセトニトリルを混合物が均一になるに充分な量(〜5mL)で加えた。その溶液を室温で2時間撹拌した後、蒸留水を加えた。ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−カルボン酸アミドが白色の固体として沈澱し、それを濾過で集めた後、さらなる精製無しに用いた。
MS(ESI):160.00(M+H
1H NMR(300MHz,DMSO),δ:7.99(s,幅広,1H),7.72(s,幅広,1H),6.94(m,2H)6.86(m,2H),6.30(s,1H).
ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−カルボン酸アミド(5.44g,32.9ミリモル)をテトラヒドロフラン(THF,100mL)に溶解させた。水素化リチウムアルミニウム(LAH,THF中1M,39.5mL,39.5ミリモル)を室温の前記溶液にゆっくり加えた。その反応物を室温で24時間撹拌した。蒸留水を添加することで余分なLAHを分解させた。水酸化ナトリウム水溶液(3.0M,100mL)を加えた後の溶液に酢酸エチル(3 x 100mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機溶液を一緒にして水で洗浄した後、MgSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させることでC−ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−イル−メチルアミンを無色の油として得た。
MS(ESI):152.1(M+H
1H NMR(300MHz,CDCl),δ:6.87(m,4H),6.09(t,J=4Hz,1H),3.13(d,J=4Hz,2H)
C−ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−イル−メチルアミン(2.94g,19.4ミリモル)およびスルファミド(3.74g,38.9ミリモル)を無水ジオキサン(50mL)中で一緒にした後、その溶液を還流に一晩加熱した。その反応物に濃縮を受けさせた後、その残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2%から10%のアセトン)にかけることで表題の化合物を白色の固体として得た。
MS(ESI):230.0(M+H
1H NMR(300MHz,CDCl),δ:6.87(m,4H),6.25(t,J=4Hz,1H),4.79(幅広,1H),4.62(幅広,1H),3.64(d,J=4Hz,2H).
(2S)−(−)−N−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミド(化合物番号4)
Figure 0005190378
カテコール(13.2g,0.12モル)および炭酸カリウム(16.6g,0.12モル)をDMF(250mL)に入れて撹拌しながらこれに(2R)−グリシジルトシレート(22.8g,0.10モル)を加えた後、その反応物を60℃で24時間撹拌した。その反応物を室温に冷却し、氷水(1L)で希釈した後、ジエチルエーテルで抽出(4回)した。その有機溶液を一緒にして10%の炭酸カリウムで3回,水で1回そして食塩
水で1回洗浄した後、真空下で蒸発させることで白色の固体を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:メタノール−50:1)で精製することで((2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メタノールを固体として得た。
その固体(13.3g,68ミリモル)をピリジン(85mL)に溶解させ、0℃に冷却し、p−トルエンスルホニルクロライド(13.0g,68ミリモル)を加えた後、その反応混合物を室温で20時間撹拌した。その反応物をジエチルエーテル(1L)および1N HCl(1.2L)で希釈した。その有機層を分離し、1N HCl(500mL)で2回,水(150mL)で4回そして食塩水で1回洗浄し、乾燥(MgSO)させた後、真空下で蒸発させることで白色の固体を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(Hept:EA−2:1)で精製することでトルエン−4−スルホン酸(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチルエステルを白色の固体として得た。
その白色の固体とカリウムフタルイミド(14.4g,78ミリモル)をDMF(250mL)中で一緒にして還流に1時間加熱し、室温に冷却し、激しく撹拌している水(1.5L)の中に注ぎ込んだ後、撹拌を30分間実施した。白色の固体を濾過で取り出し、その固体を水で数回,2% NaOH,そして再び水で洗浄した後、空気中に放置して乾燥させることで(2S)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオンを白色粉末状固体として得た。
その粉末状の白色固体とヒドラジン(2.75g,86ミリモル)をEtOH(225mL)中で一緒にして還流に2時間加熱し、室温に冷却し、1N HClを添加してpH1.0にした後、撹拌を15分間実施した。白色の固体を濾過で取り出し、新鮮なEtOHで洗浄し(固体を廃棄)た後、その濾液に蒸発を真空下で受けさせることで固体を得て、それをジエチルエーテルと希NaOH水溶液の間で分離させた。そのジエチルエーテル溶液を乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることで明黄色の油を得た。その油をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH−10:1)で精製することで油を得た。その油の一部(4.82g,29ミリモル)を2−プロパノール(250mL)に入れて1N HCl(30mL)で処理し、蒸気浴上で均一になるまで加熱した後、室温になるまで冷却した。3時間後の混合物を氷で2 時間冷却した。薄片状の白色固体((2S)−C−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチルアミンの相当するHCl塩)を濾過で取り出した後、2−プロパノールを用いて再び再結晶化させることで白色の固体を得た。
[α]=−69.6(c=1.06,EtOH)
その白色の固体をDCMと希NaOHの間で分離させ、そのDCMを乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることで(2S)−C−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチルアミンを油として得た。
[α]=−57.8(c=1.40,CHCl
その油(2.1g,12.7ミリモル)およびスルファミド(2.44g,25.4ミリモル)をジオキサン(75mL)に入れて2時間還流させた後、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH 10:1)で精製することで白色の固体を得て、それをDCMから再結晶化させることで表題の化合物を結晶性の白色固体として得た。
融点102−103℃
[α]=−45.1°(c=1.05,M);
H NMR(DMSOd6)δ6.86(m,4H),6.81(bd s,3H,N
H),4.3(m,2H),3.97(dd,J=6.9,11.4Hz,1H),3.20(dd,J=5.5,13.7Hz,1H),3.10(dd,J=6.9,13.7Hz,1H)
元素分析:
計算分析値: C,44.25;H,4.95;N,11.47;S,13.13
測定分析値: C,44.20;H,4.69;N,11.40;S,13.22.
N−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−N’,N’ジメチルスルファミド(化合物番号6)
Figure 0005190378
ラセミ型2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イルメチルアミン(8.25g,5.0ミリモル)およびトリエチルアミン(1.52g,15ミリモル)をDMF(10mL)中で一緒にして氷浴内で冷却しながらこれにジメチルスルファモイルクロライド(1.44g,10ミリモル)を加えた。次に、その反応混合物を継続して冷却しながら3時間撹拌した。その反応混合物を酢酸エチルと水の間で分離させ、その酢酸エチル溶液を食塩水で洗浄し,乾燥(MgSO)させた後、真空下で蒸発させることで油を得た。その油をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘプタン−1:1)で精製することで白色の固体を得て、それを再結晶化(酢酸エチル/ヘキサン)させることで表題の化合物を綿状の白色固体として得た。
融点76−78℃
MS 273(MH
元素分析:
計算分析値: C,48.52;H,5.92;N,10.29;S,11.78
測定分析値: C,48.63;H,5.62;N,10.20;S,11.90
H NMR(CDCl)δ6.87(m,4H),4.59(bd m,1H,NH),4.35(m,1H),4.27(dd,J=2.3,11.4Hz,1H),4.04(dd,J=7.0,11.4,1H),3.36(m,2H),2.82(s,6H).
N−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−N−メチルスルファミド(化合物番号7)
Figure 0005190378
ラセミ型2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イルメチルアミン(825mg,5ミリモル)を蟻酸エチル(15mL)に溶解させ、30分間還流させた後、真空下で蒸発させることでN−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−ホルムアミドを油として得た。
その油をジエチルエーテル(25mL)に入れて0℃でTHF中1MのLAH(9.0mL,9.0ミリモル)で処理した後、室温で5時間撹拌した。その反応物を氷浴内で冷却しながら水(0.50mL)に続いて3N NaOH(0.50mL)そして水(0.50mL)で反応を消滅させた。次に、その混合物を室温で1時間撹拌した。固体を濾過で除去し、その濾液に真空下の蒸発を受けさせることで残留物を得て、それを1N HClとジエチルエーテルの間で分離させた。その水相を1N NaOHで塩基性にした後、ジエチルエーテルを用いた抽出を実施した。その有機相を乾燥(MgSO)させた後、真空下で蒸発させることで(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−メチル−アミンを油として得た。
MS 180(MH
H NMR(CDCl)δ6.85(m,4H),4.30(m,2H),4.02(dd,J=7.9,11.6Hz,1H),2.85(m,2H),2.50(s,3H)
その油(380mg,2.1ミリモル)およびスルファミド(820mg,8.5ミリモル)をジオキサン(15mL)中で一緒にして1.5時間還流させた後、真空下で蒸発させることで粗残留物を得た。その残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン 1:1)で精製し、その結果として得た固体を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させることで表題の化合物を白色の固体として得た。
融点97−98℃
MS 257(M−1
元素分析:
計算分析値: C,46.50;H,5.46;N,10.85;S,12.41
測定分析値: C,46.48;H,5.65;N,10.90;S,12.07
H NMR(CDCl)δ6.86(m,4H),4.52(bs,2H),4.46(m,1H),4.29(dd,J=2.3,11.5Hz,1H),4.05(dd,J=6.5,11.5Hz,1H),3.51(dd,J=6.7,14.9Hz,1H),3.40(dd,J=5.9,14.9Hz,1H),2.99(s,3H).
(2S)−(−)−N−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミド(化合物番号8)
Figure 0005190378
前記実施例4に概略を示した手順に従い、4−クロロカテコールを反応させることで(2S)−C−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチルアミンと(2S)−C−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチルアミンの混合物(RP HPLCで6−クロロ:7−ク
ロロ異性体が約3:1の比率)を得た。
その混合物を2−プロパノール(100mL)に溶解させた後、ジエチルエーテル中1NのHClをpH=1.0になるまで加えた。沈澱してきた塩酸塩を濾過で取り出し(2.65g)た後、メタノール/IPAを用いた再結晶化を実施することで白色の結晶を得た。その白色の結晶をDCMと希NaOHの間で分離させた。そのDCMを乾燥させた後、真空下で蒸発させることで精製された(2S)−C−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチルアミンを油として得た。
[α]=−67.8(c=1.51,CHCl
その油(7.75ミリモル)およびスルファミド(1.50g,15.5ミリモル)をジオキサン(50mL)中で一緒にして2.0時間還流させ、室温に冷却した後、真空下で蒸発させることで固体を得た。生成物をDCM/メタノール(20:1)を用いたフラッシュカラムで精製することで表題の化合物を白色の固体として得た。
MS 277(M−1
[α]=−59.9°(c=1.11,M)
H NMR(CDCl)δ6.90(d,J=2.2Hz,1H),6.81(m,2H),4.76(m,1H),4.55(s,2H),4.40(m,1H),4.29(dd,J=2.4,11.5Hz,1H),4.05(dd,J=7.1,11.5Hz,1H),3.45(m,2H)
元素分析:
計算分析値: C,38.78;H,3.98;N,10.05
測定分析値: C,38.80;H,3.67;N,9.99.
この上で調製した(2S)−C−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチルアミンの結晶化塩酸塩の濾液を回収(6−クロロ:7−クロロ異性体が約1:1)した後、真空下で蒸発させることで固体を得て、それをDCM(200mL)と希NaOH(0.5M,50mL)の間で分離させた。そのDCM溶液を食塩水で1回洗浄し、乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることで油を得て、それを逆相HPLC[TFAが0.20%の水中10−50% ACN(TFAが0.16%)]で精製することで(2S)−C−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチルアミンを残留物として得た。
その残留物とスルファミド(0.90g,9.4ミリモル)をジオキサン(25mL)中で一緒にして2.5時間還流させ、室温に冷却した後、真空下で蒸発させることで油を得た。その油をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/メタノール−10:1を使用)で精製することで(2S)−(−)−N−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミドを白色の固体として得た。
MS 277(M−1
H NMR(CDCl/CDOD)δ6.88(d,J=0.7Hz,1H),6.81(m,2H),4.37(m,1H),4.30(dd,J=2.3,11.6Hz,1H),4.04(dd,J=7.0,11.6Hz,1H),3.38(m,2H).
クロマン−2−イルメチルスルファミド(化合物番号10)
Figure 0005190378
クロマン−2−カルボン酸(4.5g,25ミリモル)およびHOBT(3.86g,25ミリモル)をDCM(40mL)とDMF(10mL)中で一緒にした。ジメチルアミノプロピルエチルカルボジイミド(EDC,4.84g,25ミリモル)を室温で加えた後の反応混合物を30分間撹拌した。水酸化アンモニウム(2.26mL,33.4ミリモル)を加えた後の反応混合物を16時間撹拌した。その反応混合物をDCM(50mL)および水(50mL)で希釈した後、その混合物のpHを1N HClで約pH=3.0に調整した。そのDCMを分離した後、その水相にDCMを用いた抽出を2回受けさせた。そのDCM相を一緒にして乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることで油を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することで油を得た。
その油(5.35g,30ミリモル)をTHF(90mL)に入れて撹拌しながらこれにTHF中1MのLAH(36mL,36ミリモル)を加えた後、その反応混合物を室温で20時間撹拌した。水で反応を消滅させ、撹拌を2時間実施し、その溶液を傾斜法で取り出し、乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることでC−クロマン−2−イル−メチルアミンを油状アミンとして得た。
その油状アミン(1.63g,10ミリモル)およびスルファミド(1.92g,20ミリモル)をジオキサン(50mL)中で一緒にして2時間かけて還流にした。その溶液を冷却した後、真空下で蒸発させることで油を得て、それをカラムクロマトグラフィー(DCM:メタノール 10:1)で精製することで白色の固体を得た。その固体を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させることでクロマン−2−イルメチルスルファミドを白色の固体として得た。
融点100−101℃
MS 241(M−1
元素分析:
計算分析値: C,49.57;H,5.82;N,11.56;S,13.23
測定分析値: C,49.57;H,5.80;N,11.75;S,13.33.
2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−エチルスルファミド(化合物番号16)
Figure 0005190378
シアン化カリウム(2.05g,31.5ミリモル)をDMSO(90mL)に入れておいた2−ブロモメチル−(2,3ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン)(6.87g
,30ミリモル)に加えた後、周囲温度で20時間撹拌した。次に、その反応混合物を水(250mL)で希釈した後、ジエチルエーテルを用いた抽出を2回実施した。そのジエチルエーテルを水で洗浄した後、食塩水で2回洗浄し、乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることで2−シアノメチル−(2,3ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン)を白色の固体として得た。
H NMR(CDCl)δ6.89(m,4H),4.50(m,1H),4.31(dd,J=2.3,11.5Hz,1H),4.08(dd,J=6.2,11.6Hz,1H),2.78(d,J=6.1,Hz,2H)
その2−シアノメチル−(2,3ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン)をTHF(50mL)に溶解させ、THF中1MのBH(80mL,80ミリモル)を加え、その反応混合物を5時間還流させた後、周囲温度で16時間撹拌した。氷浴で冷却しながら2N
HClをpH=1.0になるまで加えた。次に、その反応混合物を室温で1時間撹拌した後、真空下で蒸発させることで油を得た。その油を3N NaOHとジエチルエーテルの間で分離させ、そのジエチルエーテル溶液を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることで粗2−(2,3ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)エチルアミンを得た。
MS(M+H) 180.
その粗2−(2,3ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)エチルアミンをジオキサン(100mL)に入れてスルファミド(3.0g,31ミリモル)と一緒にした後、還流に2時間加熱した。その溶液を冷却した後、真空下で蒸発させることでオレンジ色の固体を得て、それをカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH−10:1)で精製することで白色の固体を得た。その固体をDCMから再結晶化させることで表題の化合物を固体として得た。
MS(M−1)257
融点101−103℃(corr)
H NMR(CDCl):δ6.86(m,4H),4.70(m,1H),4.52(s,2H),4.30(m,2H),3.94(dd,J=7.4,11.3Hz,1H),3.43(dd,J=6.4,12.9Hz,2H),1.94(dd,J=6.5,12.9,2H).
元素分析:
測定値: C,46.48;H,5.60;N,10.81;S,12.41
計算値: C,46.50;H,5.46;N,10.85;S,12.41
(2S)−(−)−N−(6,7ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミド(化合物番号29)
Figure 0005190378
4,5ジクロロアテコール(8.6g,48ミリモル)および炭酸カリウム(6.64g,48ミリモル)をDMF(200mL)に入れて撹拌した。(2R)−グリシジルトシレート(9.12g,40ミリモル)を加えた後の反応混合物を60℃で24時間撹拌
した。その反応混合物を室温に冷却した後、氷水(600mL)で希釈し、そしてジエチルエーテルを用いた抽出(4回)を実施した。その有機溶液を一緒にして10%の炭酸カリウムで3回、食塩水で2回洗浄し、乾燥(MgSO)させた後、真空下で蒸発させることで(2S)−2−(6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン)メタノールの粘性のある油を得た。
その(2S)−2−(6,7ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン)メタノール油(6.4g,27ミリモル)をピリジン(50mL)に溶解させて0℃に冷却した。次に、p−トルエンスルホニルクロライド(5.2g,27ミリモル)を加えた後の反応混合物を室温で20時間撹拌した。その反応混合物をジエチルエーテルおよび1N HCl(750mL)で希釈し、その有機層を分離し、1N HCl(250mL)で2回、水(150mL)で1回、食塩水で2回洗浄し、乾燥(MgSO)させた後、真空下で蒸発させることでトルエン−4−スルホン酸(2S)−6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチルエステルの明黄色固体を得た。
H NMR(CDCl3):δ7.79(d,J=8.3Hz,2H),7.36(d,J=8.0Hz,2H),6.94(s,1H),6.83(s,1H),4.37(m,1H),4.2(m,3H),4.03(dd,J=6.3,11.7Hz,1H),2.47(s,3H).
トルエン−4−スルホン酸(2S)−6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチルエステル(8.0g,20.5ミリモル)とカリウムフタルイミド(6.1g,33ミリモル)をDMF(75mL)中で一緒にして還流に1時間加熱し、室温に冷却し、激しく撹拌している水(0.5L)の中に注ぎ込んだ後、撹拌を30分間実施した。白色の固体を濾過で取り出し、その固体を水で数回、2% NaOHそして再び水で洗浄した後、空気中で乾燥させることで(2S)−2−(6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオン(6.0g,80%)を白色粉末状固体として得た。
その白色粉末状固体とヒドラジン(1.06g,33ミリモル)をEtOH(80mL)中で一緒にして還流に2時間加熱した後、室温に冷却した。1N HClを加えて反応混合物のpHをpH1.0に調整した後、その反応混合物を15分間撹拌した。白色の固体を濾過で取り出し、新鮮なEtOHで洗浄し(固体を廃棄)た後、その濾液に蒸発を真空下で受けさせることで固体を得て、それをジエチルエーテルと希NaOH水溶液の間で分離させた。そのジエチルエーテル溶液を乾燥(NaSO)させた後、真空下で蒸発させることで(2S)−2−アミノメチル−(6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン)の粘性のある油を得た。
H NMR(CDCl3):δ6.98(s,1H),6.96(s,1H),4.25(dd,J=2.0,11.2Hz,1H),4.15(m,1H),4.0(m,1H),2.97(d,J=5.5Hz,2H)
その油の一部(3.8g,16ミリモル)とスルファミド(3.1g,32.4ミリモル)をジオキサン(100mL)に入れて2時間還流させた後、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH 20:1)で精製することで表題の化合物を白色の固体として得て、それを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させることで表題の化合物を結晶性の白色固体として得た。
MS[M−H]311.0
融点119−121℃
[α]=−53.4°(c=1.17,M)
H NMR(DMSOd6):δ7.22(s,1H),7.20(s,1H),6.
91(bd s,1H),6.68(bd s,2H),4.35(m,2H),4.05(dd,J=6.5,11.5Hz,1H),3.15(m,2H)
元素分析:
元素分析:
測定値: C,34.52;H,3.22;N,8.95;Cl,22.64;S,10.24
計算値: C,34.64;H,2.68;N,8.87;Cl,22.94;S,10.35.
(2S)−(−)−N−(7−アミノ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミド(化合物番号36)
Figure 0005190378
(2S)−(−)−N−(2,3−ジヒドロ−7−ニトロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミド(1.2g,4.15ミリモル)の調製を4−ニトロカテコールを用いて実施例4に概略を示した方法に従って実施した。次に、その(2S)−(−)−N−(2,3−ジヒドロ−7−ニトロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミドと10% Pd/Cをメタノール(120mL)中で一緒にした後、水素雰囲気(39psi)下室温で3時間振とうした。固体を濾過で取り出し、DCM中10%のMで洗浄した後、その濾液に真空下の蒸発を受けさせることで粗生成物を得た。その粗生成物を0.2N HCl(25mL)に溶解させた後、凍結乾燥させることで表題の化合物を相当する塩酸塩として薄片状の白色固体として得た。
MS(M+H) 260
H NMR(DMSO d6):δ10.2(bd s,3H),6.86(m,1H),6.85(s,1H),6.74(dd,J=2.5,8.4Hz,1H),4.22(m,2H),3.88(dd,J=6.7,11.4Hz,1H),3.04(m,2H)
(2S)−(−)−N−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミド(化合物番号19)
Figure 0005190378
表題の化合物の調製を前記実施例4に記述した手順に従うが4−メチルカテコールを用いて出発することで白色の固体を得て、それを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させる
ことで表題の化合物を白色の固体として得た。
MS[M−H]257
H NMR(CDCl3):δ6.76(m,1H),6.66(m,2H),4.80(m,1H),4.57(bd s,1H),4.40(m,1H),4.28(m,1H),4.03(dd,J=6.9,11.4Hz,1H),3.45(m,2H),2.25(s,3H).
元素分析
計算値: C,46.50;H,5.46;N,10.85;S,12.41
測定値: C,46.65;H,5.60;N,10.84;S,12.61.
AKR/J 肥満マウスのインビボ検定
AKR/Jマウスは食事誘発肥満症にかかり易いことが本技術分野で公知である(Rossmeisl M,Rim JS,Koza RA,Kozak LP.Diabetes.2003 Aug;52(8):1958−66)。
4−5週齢のオスAKR/Jマウス(〜20グラム)(Jackson Laboratories,Bar Harbor,ME)を個別に21℃の靴箱ケージの中に入れて、12時間の明暗サイクル下に置いた。これらのマウスに高脂肪餌を8週間与えることで肥満症を誘発した。その餌の組成はエネルギーで表して45%のエネルギーが脂肪であり、20%が蛋白質でありそして35%が炭水化物であった(Research Diets,D12451,New Brunswick,NJ)。
この検定では体重が35から46グラムの範囲の肥満マウスを選択した。13週齢の時にマウスを体重に応じて無作為に処置グループに分けた。これらのマウスに媒体対照(0.5%のメチルセルロース,pH7.4)または化合物番号8(300mg/kg)を入れておいた媒体を日に1回強制経口投与した(1500−1700時に0.2ml)。これらのマウスの体重および餌摂取量を数日毎に監視した。11日目のマウスにナトリウムペントバルビタール(1ml/kg,i.p,Sleepaway,Fort Dodge,Iowa)で麻酔をかけた。白色脂肪組織(WAT)(後腹膜脂肪)および骨格筋(腓腹筋およびヒラメ筋)を切除して重量を測定した。
以下に示すデータを1処置グループ当たり9−10匹のマウスを用いて計算した平均および標準誤差として表す。両側スチューデントt検定を統計学的分析で用いた。あらゆる動物試験をInstitutional Animal Care and Use Committeeの指針に従わせた。
10日間の処置後、化合物番号8で処置したマウスが示した減量の度合の方が媒体処置マウスよりも大きかった。この減量に伴って白色脂肪組織が失われ、化合物番号8で処置したマウスの後腹膜脂肪は媒体処置マウスのそれに比べて26.6%減少していたが、骨格筋の質量には有意な変化がなかった。従って、化合物番号8で処置したマウスの無脂肪質量に対する脂肪の比率(白色脂肪組織/骨格筋)は媒体処置マウスのそれに比べて16.8%低下した(媒体:8.9 ± 0.4と対比して化合物番号8:7.4 ± 0.5,p<0.05)。また、化合物番号8で処置したマウスでは4日目から10日目の餌摂取量が対照動物のそれに比べて低下したことも観察した。また、化合物番号8は胃内容排出時間も統計学的に有意な度合(p<0.05)で遅らせることも測定した。
媒体処置および化合物番号8処置マウスの測定体重、餌摂取、脂肪および筋肉質量に関するデータの要約は以下の表4に示す如くである。
Figure 0005190378
従って、前記データは、化合物番号8が減量促進に有効であることを示しており、ここで、減量は筋肉質量ではなく脂肪の減量でありかつ更に餌摂取量の低下(即ち食欲抑制)にも有効であった。
肥満症インビボ検定
手に持つホモジナイザーを用いて化合物番号8を0.5%のMethocelに入れて懸濁させることで粒径を小さくしそして磁気撹拌子と撹拌板を用いて前記粒子が投与期間全体に渡って均一に懸濁したままであるようにした。0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(Methocel)を媒体/対照として用いた。
体重が35から46グラムの範囲のオスAKR/Jマウスを減量検定で用いた。AKR/Jマウスは食事誘発肥満にかかり易い。4−5週齢のオスAKR/Jマウス(平均体重が約20グラム)(Jackson Laboratories,Bar Harbor,MEから入手)を1ケージ当たり5匹ずつのグループに分けて21℃の靴箱ケージの中に入れて、12時間の明暗サイクル下に置いた。あらゆるマウスを1週間隔離した後、動物処置室に移した。これらのマウスに高脂肪餌を8週間与えることで肥満症を誘発した。その餌の組成はエネルギーで表して45%のエネルギーが脂肪であり、20%が蛋白質でありそして35%が炭水化物であった(Research Diets,D12451,New Brunswick,NJから入手)。非肥満対照として、週齢および体重が合致する追加的グループのマウスに低脂肪餌(Research Diets,D12450B,New Brunswick,NJから入手)を与えた。肥満症(体重が35から46グラムの範囲であると定義)を発症したマウスのみを減量検定の目的で選択した。動物を1匹ずつ分離して薬剤処置前の少なくとも3日間に渡ってケージに入れることで新しい環境に慣れさせておいた。
この検定を下記の2つの個別検定で構成させた:1番目の検定では、10匹のマウスに媒体対照である0.5%のMethocelを与え、10匹のマウスを媒体中300mg/kgの化合物番号8で処置し、そして正対照として用いる10匹のマウスには媒体中10mg/kgのシブトラミン(減量薬)を与えた。2番目の検定では、48匹のマウスを各々が12匹のマウスから成る4処置グループに分けた。次に、その4グループのそれぞれに0.5%のMethocel(媒体),媒体中10mg/kgの化合物番号8,30mg/kgの化合物番号8および100mg/kgの化合物番号8を用いた処置を受けさせた。
これらのマウスに媒体対照(0.5%のmethocel,pH7.4)または化合物
番号8を入れた媒体を10日間に渡って日に1回(1500−1700時)強制経口投与した。投与体積を体重1kg当たり5mL(40グラムのマウスの場合には0.2mL)にした。これらのマウスの体重および餌摂取を試験全体に渡って定期的に監視した。11日目の明サイクル中4時間に渡ってマウスを絶食状態にした(餌を0600−1000時に取り除いた)。最後の投与を実施してから18時間後に解剖を実施した。これらのマウスにナトリウムペントバルビタール(1ml/kg,腹腔内[i.p.]注入,SleepAway,Fort Dodge,Iowa)で麻酔をかけ、心臓に穴を開けて1mLのシリンジを用いて血液を取り出した後、ヘパリンで処理しておいた管の中に集めた。白色脂肪組織(WAT)(後腹膜および鼠径部の脂肪体),褐色脂肪組織(BAT)および骨格筋(腓腹筋およびヒラメ筋)および胃の内容物を切除して重量を測定した。全血を2000〜3000gの遠心分離に4℃で10〜20分間かけることで血漿サンプルを得た後、インスリン,HDL,LDL,総コレステロールおよびトリグリセリドのさらなる測定を行う目的で-20℃で貯蔵した。
尾に穴を開けることで血液を2ミクロリットル集めた後に血糖値をグルコメーター(OneTouch UltraSmart,Lifescan,Milpitas,CA)で測定した。ラット/マウスインスリン酵素結合免疫吸着検定(ELISA)キット(EZRMI−13K,LINCO Research,St.Charles,Missouri)を用いて血漿中インスリン濃度を測定した。血液サンプルをELISAキットに入っているマウス血清(炭を用いたストリッピングを受けさせておいた)で1:4に希釈した。この手順の残りは製造業者の指示に従った。全蛍光度をOrion 1 Microplate Luminometer(Berthold Detection Systems,Pforzheim,Germany)で検出した。血漿中総コレステロール,高密度リポ蛋白(HDL),低密度リポ蛋白(LDL)およびトリグリセリド濃度の測定をBayer ADVIA 1650血液化学分析装置(Bayer HealthCare LLC,Diagnostic Division,Tarrytown,NY)を用いて実施した。製造業者のプロトコルに従うコレステロール測定はコレステロールエステラーゼおよびコレステロールオキシダーゼ変換に続くTrinder終点を用いた酵素方法であり、消去/カタラーゼ方法をHDLおよびLDL測定で用い、Trinder終点を用いた酵素方法をトリグリセリド測定で用いた。
この検定で得たデータを標準的両側スチューデントt検定で分析して、平均および標準誤差として以下の表に示す。脂肪/筋肉比を鼠径部脂肪と後腹膜脂肪の総重量/筋肉の重量として計算した。表に示す値は平均± SE(n=9〜10)に相当する。
高脂肪餌を与え始める前のAKR/Jマウスの平均体重は21.7±0.49gであった。高脂肪餌を8週間与えた後のマウスの平均体重は37.6±0.45gであった。体重上昇が最も大きかったマウスを化合物番号8または媒体を投与する目的で選択した。
1番目の検定では、以下の表5に示すように、化合物番号8を300mg/kg用いて処置したマウスは10日間の投与後に媒体処置マウスのそれに比べて有意な減量を示した。そのような減量効果は処置してから3日後に観察されかつ検定終了時まで存続した。また、化合物番号8で処置すると媒体処置に比べて処置してから3日後に餌摂取の有意な抑制も確認した。それとは対照的に、抗肥満薬であるシブトラミンを用いて処置したマウスは3日間の処置後に減量を示しはしたが、検定終了時には対照マウスに比べて体重に全く差がなかった。また、シブトラミンで処置したマウスにも0日目から3日目に餌摂取量の低下が見られはしたが、4日目から9日目には見られなかった。検定終了時に測定した総胃内容量は化合物番号8で処置した時(0.27 ± 0.05g,p<0.05)の方が媒体で処置した時(0.16 ± 0.02g)よりも有意に多かった。
Figure 0005190378
化合物番号8で処置したマウスは、また、10日間の投与後に媒体処置のそれに比べて白色脂肪組織重量の低下も示した。その結果として、以下の表6に示すように、化合物番号8で処置したグループのマウスでは筋肉に対する脂肪の重量比が低かった。以下の表6に示す筋肉に対する脂肪の比率は鼠径部脂肪と後腹膜脂肪の総重量/筋肉の重量として計算した比率であった。
Figure 0005190378
2番目の用量反応検定では、以下の表7に示すように、化合物番号8を10,30および100mg/kg用いて処置したマウスにおける減量も餌摂取抑制も有意ではなかった(P>0.05)。この検定では、組織を集めず、このように、脂肪および筋肉の値の測定を実施しなかった。
Figure 0005190378
経口用組成物の具体的態様として、実施例7に示したようにして調製した化合物番号8を100mg用いて、これをサイズOのハードゲルカプセルを満たす総量である580から590mgになるに充分な量の微細ラクトースと一緒に配合する。
この上に示した明細に説明の目的で与えた実施例を伴わせて本発明の原理を教示してきたが、本発明の実施は本請求項およびこれらの相当物の範囲内に入る如き通常の変形、応用形および/または修飾形の全部を包含することは理解されるであろう。

Claims (8)

  1. 肥満症を治療するか、減量を促進するか或は食欲を抑制するための製薬学的製剤の製造における、下記式(I)で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩の使用方法であって
    式(I)
    Figure 0005190378
    式中、
    1およびR2は、各々独立して、水素および 1-4 アルキルから成る群から選択され;
    4は、水素および 1-4 アルキルから成る群から選択され;
    aは、1から2の整数であり;
    Figure 0005190378
    であり、ここで、
    bは0から4の整数であり
    各R5は、独立して、ハロゲンおよびC 1-4 アルキルから成る群から選択される
    方法。
  2. 式(I)で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩において、R1およびR2が各々独立して水素および 1-4 アルキルから成る群から選択され;
    4が水素および 1-4 アルキルから成る群から選択され;
    aが1から2の整数であり;
    Figure 0005190378
    であり、ここで、
    bが0から2の整数であり
    各R5が独立してハロゲンおよびC 1-4 アルキルから成る群から選択される請求項1記載の方法。
  3. 式(I)で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩において、R 1 およびR 2 が各々独立して水素およびC 1-4 アルキルから成る群から選択され;
    4 が水素およびメチルから成る群から選択され;
    aが1から2の整数であり;
    Figure 0005190378
    が2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(ベンゾ[1,3]ジオキソリル),2−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソリル),2−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),および2−(8−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル)から成る群から選択される請求項2記載の方法。
  4. 式(I)で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩において、R 1 およびR 2 が各々独立して水素およびメチルから成る群から選択され;
    4 が水素およびメチルから成る群から選択され;
    aが1から2の整数であり;
    Figure 0005190378
    が2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル),2−(6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル)および2−(6,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル)から成る群から選択される;
    請求項3記載の方法。
  5. 前記式(I)で表される化合物を(2S)−(−)−N−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミドおよびこれの製薬学的に受け入れられる塩から成る群から選択する請求項1記載の方法。
  6. 肥満症を治療するための製薬学的製剤の製造における、(2S)−(−)−N−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミドおよびこれの製薬学的に受け入れられる塩から成る群から選択した化合物の使用方法。
  7. 減量を促進するための製薬学的製剤の製造における、(2S)−(−)−N−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミドおよびこれの製薬学的に受け入れられる塩から成る群から選択した化合物の使用方法。
  8. 食欲を抑制するための製薬学的製剤の製造における、(2S)−(−)−N−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−スルファミドおよびこれの製薬学的に受け入れられる塩から成る群から選択した化合物の使用方法。
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