JP5186242B2 - 揺動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、揺動装置、特にテーブルなどの板部材を、水平面を基準としてユニバーサルに大きな角度まで傾斜回転させることが可能な揺動装置に関するものである。
従来の揺動装置としては、例えば、ジンバル機構と呼ばれるものがあり、この機構の一事例としては例えば特許文献1に開示されたものがある。この機構は、図4に示すような機構である。図4はジンバル機構の概略構成を示す平面図であり、この図において、符号1はジンバル機構の全体構造を示す。このジンバル機構1は、試験装置のフレームなどに回転可能に取り付けられた環状構造の枠体2と、この枠体2の内部に配置され枠体2に回転可能に支持されたテーブル3とを有して成る。枠体2は、図4で見て左右の側の部位に枠体2自身が装置のフレーム4に支持されるための取付ブロック5を有し、この取付ブロック5に設けられたピン6及びフレーム4に設けられた軸受7を介してフレーム4に取り付けられている。ピン6は環状構造の枠体2の180度対向位置に対にして2本設けられている。また、枠体2は、図4で見て上下の側の部位にテーブル3を支持するための支持ブロック8を有している。テーブル3は支持ブロック8に隣接する直径方向両端の部分に2本のピン9を対にして有している。一方支持ブロック8の略中央部分には軸受10が設けられ、この軸受にピン9を挿入して支持することにより、テーブル3が枠体2に回転可能に取り付けられる。また、枠体2とテーブル3を水平状態にしたとき、両部材2,3はほぼ同一の平面になる。ピン6とピン9は互いに直角の関係になるように延びており、ピン6が延びる方向にX軸、ピン9が延びる方向にY軸をとることによりX−Y直交座標が形成される。また、2本のピン6のうち一方のピンの先端部は回転駆動部材としてのX軸モータ11に連結されている。さらに、2本のピン9のうち一方のピンの先端部は他の回転駆動部材としてのY軸モータ12に連結されている。X軸モータ11とピン6との間には減速機13が設けられる一方、Y軸モータ12とピン9との間には減速機14が設けられている。
このような構成を有するジンバル機構において、X軸モータ11を作動させると、枠体2全体がX軸を中心として回転する。これにともなってテーブル3もまたX軸を中心として回転する。さらに、Y軸モータ12を作動させると、テーブル3がY軸を中心として回転する。このとき枠体2は回転しない。このようにX軸モータ11を作動させたときは枠体2及びテーブル3の全体がX軸を中心として回転するが、Y軸モータ12を作動させたときはテーブル3のみがY軸を中心として回転する。したがって、X軸モータ11及びY軸モータ12をコントローラに接続しそれぞれの回転動作を制御すれば、テーブル3を種々の方向へ傾斜運動、すなわち揺動運動させることができる。各種の用途に適用させることが可能である。
特開2003−344254号公報
上述したように、揺動装置の例としてジンバル機構を採用し、各種の作業に適用することは可能である。しかしながら、ジンバル機構は、テーブル3及びY軸モータ12を支持するのに十分な剛性を持った枠体2がテーブルの周囲を包囲するような構造で設けられているため、実際に揺動運動に使われるテーブル3に対してジンバル機構全体の占める面積が大きくなる(余分の面積が大きい)。よって、揺動運動を行わせるためには、枠体が動くためのスペース空間(3次元空間)も確保しなければならず、無駄が生じたり、或いは小さなスペースでの揺動装置の実現に困難がともなう。またジンバル機構は、図4からも明らかなように、X軸モータ11は装置フレーム、すなわち基体に取り付けられているものの、Y軸モータ12は可動部材である枠体2に取り付けられているため、枠体2を駆動するのに大きな駆動力が必要となる。その上、枠体2を駆動して停止動作する際には、上記Y軸モータ12が質量体として作用するため、慣性力が働き、作動停止し難いという状況が生じ、これらが相俟って迅速、且つ俊敏なる駆動及び駆動停止の実現が困難であるという不具合がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、テーブルを揺動させる装置本体が軽量であり、迅速、且つ俊敏なる駆動及び駆動停止が行える揺動装置を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、テーブルの傾斜角度を大きくとることが可能な揺動装置を提供することである。
本願の請求項1記載の発明は、中心を揺動回転自在に支持され、当該回転中心を原点とし基準面に対して平行な平面上のX−Y直交座標の2軸において回転作動を受ける板部材と、前記板部材の外側のX軸上に配置された第1の回転駆動部材と、前記板部材の外側のY軸上に、前記第1の回転駆動部材に対し直交して配置された第2の回転駆動部材と、前記第1の回転駆動部材に一端が結合され、他端が前記板部材に結合されて前記第1の回転駆動部材の回転動作を板部材に伝達する第1のアーム部材と、前記第2の回転駆動部材に一端が連結され、他端が前記板部材に連結されて前記第2の回転駆動部材の回転動作を板部材に伝達する第2のアーム部材とを備え、前記回転中心をO、前記第1の回転駆動部材の位置をM1、前記板部材と第1のアーム部材の結合点をAとすると、O−M1とO−Aは直交し、また、前記第2の回転駆動部材の位置をM2、前記板部材と第2のアーム部材の連結点をBとすると、O−M2とO−Bは直交するように設定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、板部材は回転中心部分で支持されるため、第1及び第2のアーム部材には板部材の重量の一部しか加わらず、しかもアーム部材にはモータの重量が加わらないため、アーム部材は軽快に作動でき、迅速な運動ができる。
本願の請求項2記載の発明は、前記板部材と第1のアーム部材の結合点A、または前記板部材と第2のアーム部材の結合点をBのうち、一方は板部材とアーム部材が回転可能に固定結合され、他方は板部材とアーム部材が回転可能で且つ相対的に移動可能に連結されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、板部材は回転中心部分で支持された状態で第1および第2のアーム部材を回転させることにより、これら第1及び第2のアーム部材と板部材との結合点が相対的に変位しても、この変位を吸収して板部材を円滑に揺動運動させることができる。
本願の請求項3記載の発明は、前記板部材の回転中心Oの位置には球体が取り付けられ、板部材が設置されるベース部には凹状球面座を有する支柱部材が立設され、前記球体が支柱部材の凹状球面座に嵌合することにより板部材が揺動回転自在に支持されることを特徴とするものである。
この構成によれば、板部材は回転中心部分に設けられた球体と凹状球面座の接合により全方位への回転が可能であるから板部材をあらゆる方向へ傾斜させるように揺動運動させることができる。
本願の請求項4記載の発明は、前記板部材と第1のアーム部材の結合点Aにおいて、板部材には球体が取り付けられ、第1のアーム部材には凹状球面座を有する第1の腕木部材が立設され、前記球体が第1の腕木部材の凹状球面座に嵌合することにより板部材が結合点Aにおいて回転自在に支持され、また、前記板部材と第2のアーム部材の結合点Bにおいて、板部材には球体が取り付けられ、第2のアーム部材には凹状球面座を有する第2の腕木部材が立設され、前記球体が第2の腕木部材の凹状球面座に嵌合することにより板部材が結合点Bにおいて回転自在に支持されることを特徴とするものである。
この構成によれば、板部材は回転中心部分以外の結合点においても、板部材に設けられた球体とアーム部材側に設けられた凹状球面座の接合により全方位への回転が可能となり板部材をあらゆる方向へ傾斜させるように揺動運動させることができる。
本願の請求項5記載の発明は、前記板部材と第1のアーム部材の結合点A、または前記板部材と第2のアーム部材の結合点をBのうち、一方は板部材とアーム部材が球体及び腕木部材を介して回転可能に固定結合され、他方は板部材の球体取り付け部に円弧状の軌道部が設けられ、この軌道部に沿って球体が移動可能に取り付けられることにより板部材とアーム部材が球体及び腕木部材を介して回転可能で且つ相対的に移動可能に連結されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、板部材は回転中心部分で支持された状態で第1および第2のアーム部材を回転させることにより、これら第1及び第2のアーム部材と板部材との結合点が相対的に変位しても、板部材の球体取り付け部に設けられた円弧状の軌道部に一方の結合点をなす球体が移動可能に取り付けられることにより変位を吸収して板部材を円滑に揺動運動させることができる。
本願の請求項6記載の発明は、前記軌道部は回転中心を中心として円弧状に形成された溝からなり、この溝に対応するアーム部材が係合していることを特徴とするものである。
この構成によれば、板部材の球体取り付け部に設けられた円弧状の軌道部を溝とすることにより、対応する球体と板部材との結合を容易に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、中心を揺動回転自在に支持され、当該回転中心を原点とし基準面に対して平行な平面上のX−Y直交座標の2軸において回転作動を受ける板部材と、前記板部材の外側のX軸上に配置された第1の回転駆動部材と、前記板部材の外側のY軸上に、前記第1の回転駆動部材に対し直交して配置された第2の回転駆動部材と、前記第1の回転駆動部材に一端が結合され、他端が前記板部材に結合されて前記第1の回転駆動部材の回転動作を板部材に伝達する第1のアーム部材と、前記第2の回転駆動部材に一端が連結され、他端が前記板部材に連結されて前記第2の回転駆動部材の回転動作を板部材に伝達する第2のアーム部材とを備えたため、第1及び第2のアーム部材には回転中心部分で支持される板部材の重量の一部しか加わらず、しかもアーム部材にはモータの重量が加わらないため、アーム部材は軽快に作動でき、迅速な運動ができるという効果がある。
図1乃至図3は本発明の一実施の形態を示す図である。これらの図のうち、図1は、第1及び第2のアーム部材の両方をいずれも水平位置から所定の角度だけ下方へ回転させたときの状態を斜め上方からみた斜視図である。図2はX軸上に配置された第1の回転駆動部材に連結された第1のアームはほぼ水平位置に固定した状態で第2のアーム部材を水平位置から所定の角度だけ下方へ回転させたときの状態をY軸方向の斜め上方からみた斜視図である。図3は、図1と同様の状態を斜め下方(板部材の裏側)からみた斜視図である。これらの図において、符号21は本実施の形態に係る揺動装置が載置されるベース部を示す。ベース部21の上には当該ベース部21から直立する支柱部材22と、支柱部材22の頂部に配置された球体25と、球体25にほぼ中心部が結合された板部材としてのテーブル23とが設けられている。球体25とテーブル23とを結合するために、球体25には先端にネジ部を有するロッド45が取り付けられ、このロッド45にテーブル23がナット26により締結されることにより球体25とテーブル23とが結合される(図2及び図3参照)。支柱部材22の頂部には凹状の球面座24が形成されており、この凹状球面座24に球体25が嵌合することにより、球体25およびテーブル23は、球体25を中心として支柱部材22に対して全方位に回転運動(ユニバーサル運動)することができる。
テーブル23を支柱部材22上で水平になるように設定したときの当該テーブル23の外側においては、ベース部21の上に支持部材27が立設され、この支持部材27には第1の回転駆動部材としての第1モータ28が、テーブル25の方へ出力軸30を向けた状態で固定取り付けされている。第1モータ28の出力側には第1モータ28の回転を低減させるための減速機29が設けられている。
他方、テーブル23の回転中心(球体25の中心に相当する)からみて、第1モータ28の配置位置とは直角の方向の位置には第2モータ32が配置されている。この第2モータ32を配置するために、ベース部21の上に支持部材31が立設され、この支持部材31には第2の回転駆動部材としての第2モータ32が、テーブル25の方へ出力軸34を向けた状態で固定取り付けされている。第2モータ32の出力側には第2モータ32の回転を低減させるための減速機33が設けられている。
上述のような、テーブル23、第1モータ28、第2モータ32の配置関係により、第1モータ28の出力軸はテーブル23の回転中心に向かって延び、第2モータ32の出力軸は、第1モータ28の位置とは直角方向の位置からテーブル23の回転中心に向かって延びている。したがってこの実施の形態においては、第1モータ28の出力軸の延びる方向をX軸、第2モータ32の出力軸の延びる方向をY軸とすると、テーブル23の回転中心を通りベース部21に平行な面上にX−Y直交座標が設定される。そして、テーブル23の回転中心に相当する球体25の中心をこのX−Y直交座標の原点Oとする。この位置は支柱部材22とテーブル23の結合点でもある。また上述のテーブル23、第1モータ28、第2モータ32の配置関係において、第1モータ28の配置位置をM1、第2モータ32の配置位置をM2とする。
さらに、第1モータの出力軸には第1のアーム部材35が固定取り付けされている。この第1のアーム部材35は第1モータ28の出力軸先端からさらに先方へ湾曲して延びており、その先端部には腕木36が取り付けられている。第1のアーム部材35上における腕木36の取り付け位置は、第1のアーム35を水平位置に定置したとき当該第1のアーム部材35がY軸と交差する位置である(概略位置関係は図2に現れている)。そして、この条件を満足すれば、第1のアーム部材35の構造は湾曲構造でなくてもよく、カギ形構造や直線構造(X軸に対して開脚構造をなす)であってもよい。同様に、第2モータの出力軸には第2のアーム部材39が固定取り付けされている。この第2のアーム部材39は第2モータ32の出力軸先端からさらに先方へ湾曲して延びており、その先端部には腕木40が取り付けられている。第2のアーム部材39上における腕木40の取り付け位置は、第2のアーム39を水平位置に定置したとき当該第2のアーム部材39がX軸と交差する位置である。そして、この条件を満足すれば、第2のアーム部材39の構造は湾曲構造でなくてもよく、カギ形構造や直線構造(Y軸に対して開脚構造をなす)であってもよい。
第1のアーム部材35側において、腕木36の頂部には凹状の球面座37が形成されており、この凹状球面座37には球体38が嵌合し、この球体38はさらにテーブル23に結合されている。球体38とテーブル23とを結合するために、球体38には先端にネジ部を有するロッド46が取り付けられ、このロッド46にテーブル23がナット54により締結されることにより球体38とテーブル23とが結合される(図2及び図3参照)。腕木36に設けられた凹状の球面座37に球体38が嵌合することにより、第1のアーム部材38とテーブル23の結合部分においても、テーブル23は、球体38を中心として腕木36に対して全方位に回転運動(ユニバーサル運動)することができる。この実施の形態において球体38の中心を第1のアーム部材35とテーブル23の結合点Aとする。
第2のアーム部材39側において、腕木40の頂部には凹状の球面座41が形成されており、この凹状球面座41には球体42が嵌合し、この球体42はさらにテーブル23に連結されている。球体42とテーブル23とを結合するために、球体42には先端にネジ部を有するロッド47が取り付けられ、このロッド47にテーブル23がナット44により締結されることにより球体42とテーブル23とが連結される(図2及び図3参照)。球体42とテーブル23との連結部分において、テーブル23にはロッド47を収容する軌道部としての溝43が形成され、この溝43にロッド47を通してナット44が締結される。溝43は回転中心を中心とする円弧状に延びている。上記腕木40に設けられた凹状の球面座41に球体42が嵌合することにより、第2のアーム部材39とテーブル23の連結部分においても、テーブル23は、球体42を中心として腕木40に対して全方位に回転運動(ユニバーサル運動)することができる。この実施の形態において球体42の中心を第2のアーム部材39とテーブル23の結合点Bとする。
以上の構成により、テーブル23は回転中心Oにおいて支柱部材22に結合され、結合点Aにおいて第1のアーム部材35に結合され、結合点Bにおいて第2のアーム部材39に連結されている形の3点支持構造となっている。そして、回転中心Oは移動しないが、結合点A、Bはそれぞれ第1及び第2のアーム部材35,39の回転により移動可能である。しかも、回転中心O、第1モータ28の配置位置M1、第2モータ32の配置位置M2、および結合点A、Bの位置関係が上述のようになっているため、O−M1とO−Aは直交し、また、O−M2とO−Bは直交することになる。
さらに本実施の形態に係る揺動装置には、第1モータ28及び第2モータ32に電力を供給する電源部材55と、コントロールレバー49、50を有し第1モータ28及び第2モータ32の動作を制御するコントロ48とを備えている。電源部材55には例えばバッテリーが用いられる。この電源部材55とコントローラ48は配線51により接続され、コントローラ48と第1モータは配線52により接続され、コントローラ48と第2モータ32は配線53により接続されている。コントローラ48に取り付けられたコントロールレバー49は例えば第1モータ28の動作を制御するために用いられ、コントロールレバー50は例えば第2モータ32の動作を制御するために用いられる。
かかる構成において、電源部材55がオンの状態で、コントロールレバー49、50を操作して第1モータ28および第2モータ32を回転動作させると、各モータ28,32はそれぞれX軸(第1モータ28の場合)、Y軸(第2モータ32の場合)を回転軸として概略的にX−Y平面座標に対して−180度から+180度まで回転動作する(実際には支柱部材22や球体25,38,42の存在により180度までは回転できない)。これにより第1のアーム部材35及び第2のアーム部材39が回転して球体38、42で規定される結合点A、Bが円周運動、すなわち、回転中心Oに対して公転運動をするため、テーブル23は回転中心Oに対して全方位に回転運動(ユニバーサル運動)することができる。この運動の間中心点Oは不動である。上述の動作の間において、第1のアーム部材35及び第2のアーム部材39が回転して球体38、42が各種公転運動をする際、当該球体38、42は相対的に近接したり離間したりする。この近接、離間運動は、球体42とテーブル23が軌道部材である溝43を介して連結されており、球体42がテーブル23に対しては溝43に沿って相対的に移動することにより吸収される。
これにより、本実施の形態に係る揺動装置では、テーブル23をあらゆる傾斜面の方向をとらせることができる。また、上述の動作を行うに当たり、テーブル23は回転中心O部分で支柱部材22により支持されるため、第1及び第2のアーム部材35、39にはテーブル23の重量の一部しか加わらず、しかもアーム部材35、39にはモータの重量が加わらないため、これらのアーム部材35、39は軽快に作動でき、迅速な運動ができる。
なお、本実施の形態においては、回転中心Oは、回転自在であるが不動の(移動しない)構造としているが、支柱部材に上下運動を実現する昇降部材を組み込むことによりZ軸方向に移動可能とすることも可能である。
本発明による揺動装置によれば、揺動運動のための可動部材であるアーム部材にテーブルや駆動機構の重量が加わらず、しかもテーブルの周囲に大掛かりな構造物を配置することなくテーブルを揺動させることができるため、テーブルの傾斜角度を大きくとることが可能であり、また、アーム部材は軽快に作動でき、迅速な運動ができる。この機構は、磨耗試験機やその他テーブルを揺動させる必要がある各種装置や設備において、大きな傾斜を実現した場面で適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る揺動装置の第1及び第2のアーム部材の両方をいずれも水平位置から所定の角度だけ下方へ回転させたときの状態を斜め上方からみた斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る揺動装置のX軸上に配置された第1の回転駆動部材に連結された第1のアームはほぼ水平位置に固定した状態で第2のアーム部材を水平位置から所定の角度だけ下方へ回転させたときの状態をY軸方向の斜め上方からみた斜視図である。 本発明の一実施の形態において、図1と同様の状態を斜め下方(板部材の裏側)からみた斜視図である。 従来の揺動装置の一例を示す平面図である。
21 ベース部
22 支柱部材
23 テーブル
24
25、38、42 球体(結合点O、A、B)
28 第1モータ(第1の回転駆動部材)
30 出力軸
32 第2モータ(第1の回転駆動部材)
35 第1のアーム部材
39 第2のアーム部材
48 コントローラ
55 電源部材

Claims (6)

  1. 中心を揺動回転自在に支持され、当該回転中心を原点とし基準面に対して平行な平面上のX−Y直交座標の2軸において回転作動を受ける板部材と、
    前記板部材の外側のX軸上に配置された第1の回転駆動部材と、
    前記板部材の外側のY軸上に、前記第1の回転駆動部材に対し直交して配置された第2の回転駆動部材と、
    前記第1の回転駆動部材に一端が結合され、他端が前記板部材に結合されて前記第1の回転駆動部材の回転動作を板部材に伝達する第1のアーム部材と、
    前記第2の回転駆動部材に一端が連結され、他端が前記板部材に連結されて前記第2の回転駆動部材の回転動作を板部材に伝達する第2のアーム部材とを備え、
    前記回転中心をO、前記第1の回転駆動部材の位置をM1、前記板部材と第1のアーム部材の結合点をAとすると、O−M1とO−Aは直交し、また、
    前記第2の回転駆動部材の位置をM2、前記板部材と第2のアーム部材の連結点をBとすると、O−M2とO−Bは直交するように設定されていることを特徴とする揺動装置。
  2. 前記板部材と第1のアーム部材の結合点A、または前記板部材と第2のアーム部材の結合点をBのうち、一方は板部材とアーム部材が回転可能に固定結合され、他方は板部材とアーム部材が回転可能で且つ相対的に移動可能に連結されていることを特徴とする請求項1記載の揺動装置。
  3. 前記板部材の回転中心Oの位置には球体が取り付けられ、板部材が設置されるベース部には凹状球面座を有する支柱部材が立設され、前記球体が支柱部材の凹状球面座に嵌合することにより板部材が揺動回転自在に支持されることを特徴とする請求項2記載の揺動装置。
  4. 前記板部材と第1のアーム部材の結合点Aにおいて、板部材には球体が取り付けられ、第1のアーム部材には凹状球面座を有する第1の腕木部材が立設され、前記球体が第1の腕木部材の凹状球面座に嵌合することにより板部材が結合点Aにおいて回転自在に支持され、また、前記板部材と第2のアーム部材の結合点Bにおいて、板部材には球体が取り付けられ、第2のアーム部材には凹状球面座を有する第2の腕木部材が立設され、前記球体が第2の腕木部材の凹状球面座に嵌合することにより板部材が結合点Bにおいて回転自在に支持されることを特徴とする請求項3記載の揺動装置。
  5. 前記板部材と第1のアーム部材の結合点A、または前記板部材と第2のアーム部材の結合点をBのうち、一方は板部材とアーム部材が球体及び腕木部材を介して回転可能に固定結合され、他方は板部材の球体取り付け部に円弧状の軌道部が設けられ、この軌道部に沿って球体が移動可能に取り付けられることにより板部材とアーム部材が球体及び腕木部材を介して回転可能で且つ相対的に移動可能に連結されていることを特徴とする請求項4記載の揺動装置。
  6. 前記軌道部は回転中心を中心として円弧状に形成された溝からなり、この溝に対応するアーム部材が係合していることを特徴とする請求項5記載の揺動装置。
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