JP3974353B2 - ジンバル機構及び関節機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アンテナ等の対象物の角度をその面に直交するふたつの回動軸回りに傾斜させるジンバル機構に関し、特に対象物の仮想的な回動軸を対象物の所定の面上に設けられるように改良したジンバル機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は例えば特開平05−206713号公報に示された従来の一般的なジンバル機構を用いた例としてのアンテナ指向装置の説明図である。図17において、201はアンテナ、202は方位軸、203は方位サーボモータ、205は仰角軸、206は仰角軸軸受け、207は仰角サーボモータである。仰角軸軸受け206は、アンテナ201の背面に配置されている。
【0003】
次に動作について説明する。方位サーボモータ203によって方位軸202が駆動され、アンテナ201は方位軸202回りに左右に回動する。仰角サーボモータ207によって仰角軸205が駆動され、アンテナ201は仰角軸205回りに図17の上下に回動する。
【0004】
従来の一般的なジンバル機構を用いたアンテナ指向装置は上述のように構成されているので、仰角軸軸受け206はアンテナ201の背面に配置されており、仰角軸205はアンテナ201の中心を通らずに中心から離れた後方を通さざるを得ない。そのため、アンテナ201を図17の上下に回動した場合、同時に上下方向の並進運動を起こさざるを得ない。
【0005】
このためアンテナ201の周囲に図示しない例えばレドームなどの障害物がある場合、このレドームなどと干渉しないようにアンテナ201の直径を小さくしなければならず、レドームなどに対してアンテナ直径を大きく取ることができないという問題点があった。
【0006】
また、アンテナ201の中央に図示しない穴が空いていて、そこに図示しない放射器などの障害物が貫通しているような場合、この放射器と干渉しないようにアンテナ201に設ける穴を大きくしなければならず、アンテナ面積を大きく取ることができないという問題点があった。
【0007】
一方、図18は例えば特開平05−108159号公報に示された従来の一般的なジンバル機構を用いた指向追尾装置の説明図である。図18において、210はアンテナ、211は方位軸(Az軸)、212は仰角軸(El軸)、213は仰角サーボモータである。仰角軸212はアンテナ210を挟むように構成されている。動作については図17の特開平05−206713号公報の例と概略同じである。
【0008】
従来のジンバル機構を用いた指向追尾装置は上述のように構成されているので、アンテナ210の中心に仰角軸212を通すことはできるが、アンテナの両側に仰角サーボモータ213や図示しない仰角軸受けなどが配置され、アンテナ210の直径に比較し、その周囲に部品を配置するのでかさばるという問題点があった。
【0009】
図19は例えば特解平11−188668号公報に示された従来の人型作業ロボットの腕体構造の例を示す正面図である。図19において、ひねりの関節215と曲げの関節216とひねりの関節217は、1点で交わる肩の3自由度の関節である。第1軸218と第3軸219が同軸となった姿勢は特異点である。例えば、図19に示された姿勢は特異点であって、この姿勢において肘関節220を紙面に対して直角な方向に動かすことはできない。従来の人型作業ロボットの腕体構造では、図19のように第1軸218を水平よりやや上方へ向くように取り付けることによって、通常の作業を行う姿勢では特異点にならないように構成されている。
【0010】
従来の人型作業ロボットの腕体構造は上述のように構成されているので、特異点を完全になくすことはできないという問題点があった。また、ケーブルは関節の外側を通さざるを得ないので、関節を曲げた際にケーブルをきつく引っ張ったり大きくたるませたりすることになり、ケーブルに負担がかかって破損させたりケーブルの寿命が短くなったりするという問題点があった。
【0011】
図20は例えば、淵上:ロボットを導入した生産システム、日刊工業新聞社、1994年の104ページに掲載された従来の一般的な6自由度垂直多関節型ロボットの斜視図である。また、図21は図20の破線H部分を拡大した3自由度ロボット手首の例の構造図である。図20及び図21において、第4軸224は手首223をロール軸回りにひねり、第5軸225は手首223をピッチ軸回りに曲げ、第6軸226は手首223をロール軸回りにひねる自由度を持ち、これらの組み合わせにより手首223を下記の場合を除いては任意の姿勢にすることができる。
【0012】
従来の一般的な3自由度ロボット手首はこのように構成されているので、第5軸225が曲がっていない状態、すなわち第4軸224と第6軸226が1直線にのった状態では、第4(第6)軸224(226)と第5軸225に直交する軸(図21の紙面に直角な軸)回りに手首223を曲げることができないという問題点がある。例えば図21の状態では手首223を上下に曲げることができない。このような状態を特異点と呼ぶ。
【0013】
一方、図22は例えば特開昭58−155198号公報に示された工業用ロボットの手首装置の略図である。図22において、231は手首、233、234、235、236は球面軸受け(ボールジョイント)、237、238、239、240はピンジョイント、241、242、243、244、245、246はリンク、249、250はリンク駆動軸である。
【0014】
次に動作について説明する。動作については特開昭58−155198号公報に以下のように記されている。駆動軸249を回動させると、リンク243が傾動し、リンク241と242はそれぞれ上下に動くので、手首231は球面軸受け235と236間を結んだ軸回りに傾動する。また、駆動軸250を回動させると、リンク246が傾動し、リンク244と245がそれぞれ上下に動くので、手首231は球面軸受け233と234間を結んだ軸回りに傾動する。
【0015】
ここで、駆動軸249を回動させてリンク243が傾動しリンク241と242が上下に動いて手首231が球面軸受け235と236間を結んだ軸回りに傾動した状態を考える。このとき球面軸受け233と234間を結んだ軸は傾動している。一方、駆動軸250を回動させてリンク246を傾動したとき、リンク246は駆動軸250に直角な面内を動き、リンク246とリンク244並びに245はピンジョイント239並びに240によって結合されているので、リンク244とリンク245も駆動軸250に直角でリンク246を含む面内を動く。したがって球面軸受け235と236も同様に駆動軸250に直角でリンク246を含む面内を動く。ところが球面軸受け235と236は球面軸受け233と234を結んだ軸に直角な面内を動こうとする。このため前述のように球面軸受け233と234を結んだ軸が傾動している場合、駆動軸250に直角でリンク246を含む面と、球面軸受け233と234を結んだ軸に直角な面は異なるので、結局球面軸受け235と236は動くことができない。すなわち特開昭58−155198号公報に示された工業用ロボットの手首装置は動作しない。
【0016】
図23は例えば特開平05−221311号公報に示された従来の移動式点検ロボットとそれに用いられる雲台の例を示す正面図である。この装置は、台車261,262がレール263に沿って移動し、旋回及び俯仰自在な雲台265にカメラ266が取り付けられて、点検作業を行うものである。台車261,262に門型の旋回フレーム268を旋回可能に取付け、前記門型の旋回フレーム268に俯仰フレーム269を俯仰可能に取付け、旋回モータ271及び俯仰モータ272をそれぞれ前記門型の旋回フレーム268の旋回時及び俯仰フレーム269の俯仰時のデッドスペースに取り付けたことを特徴とする門型雲台265を備えている。
【0017】
従来の雲台265は以上のように構成されているので、カメラ266の側方に俯仰フレーム269とその軸受け、カメラ266の上方に旋回フレーム268とその軸受けが配置されるので、通過断面積を小さくすることができない問題点があった。
【0018】
図24は例えば特開平09−134251号公報に示された従来のジョイススティック型操作機構の例を示す断面図である。図24に示された機構では、中央に操作軸275が貫通しており、その上部に手で握る握り276があり、機構の内部に操作軸275を操作軸275と直交する軸まわりに傾ける回動軸が2軸278,279ある。
【0019】
従来の操作機構は上述のように構成されているので、回動軸278,279の中心が握り276から離れたところになるので、角度を変化させる操作において、手の位置が動いてしまい、直感的に角度の変化がわかりにくいという問題点があった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、対象物を対象物面上の点を通る仮想的な回動軸回りに回動させることができるジンバル機構であって、特に対象物としてアンテナに適用された場合、アンテナ面を、アンテナ面上の点を通る仮想的な回動軸回りに回動することができ、アンテナとアンテナ中央を通る放射器やアンテナ周囲のレドームなどとの干渉を避けてアンテナ面積を最大限に取ることで、利得の低下を小さくできるジンバル機構を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るジンバル機構は、対象物の角度を直交するふたつの回動軸回りに回動させるジンバル機構であって、対象物の裏面に取り付けた少なくとも3個の第1の球面軸受け、一端を第1の球面軸受けに接続された少なくとも3本のロッド、3本のロッドの各々の略中央にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第2の球面軸受け、3本のロッドの各々の他端にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第3の球面軸受け、3個の第2の球面軸受けに接続され、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Xを有する第1の内側フレーム、第1の回動軸Xを介して前記第1の内側フレームと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に前記第1の回動軸Xと直交する第1の回動軸Yを有する□の字型の第1の外側フレーム、第1の内側フレームと同様に、3個の第3の球面軸受けに接続され、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Xと平行な第2の回動軸Xを有する第2の内側フレーム、第1の外側フレームと同様に、第2の回動軸Xを介して第2の内側フレームと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Yと平行な第2の回動軸Yを有する□の字型の第2の外側フレーム、第1の外側フレーム並びに第2の外側フレームを第1の回動軸Y並びに第2の回動軸Yを介して支持するベース、第1の回動軸Xまたは第2の回動軸Xを回動駆動するX軸駆動手段、第1の回動軸Yまたは第2の回動軸Yを回動駆動するY軸駆動手段、第1の回動軸Xまたは第2の回動軸Xの角度を検出するX軸検出手段、及び第1の回動軸Yまたは第2の回動軸Yの角度を検出するY軸検出手段を備え、3本のロッドは互いに平行であり、第1の回動軸Xと第1の回動軸Y並びに第2の回動軸Xと第2の回動軸Yはそれぞれ1点で交差し、3個の第1の球面軸受けの位置、3個の第2の球面軸受けの位置、3個の第3の球面軸受けの位置のそれぞれの3位置が形成する図形は互いに同一形状をなし、更に、3個の第2の球面軸受けの位置と第1の回動軸X及び第1の回動軸Yの交点位置の4位置が形成する図形と、3個の第3の球面軸受けの位置と第2の回動軸X及び第2の回動軸Yの交点位置の4位置が形成する図形は同一形状をなす。
【0022】
また、第1の内側フレーム及び第2の内側フレームは、第1の回動軸Y及び第2の回動軸Yを隔ててふたつに切り離され、切り離された各々2個の内側フレームは、それぞれ第1の外側フレーム及び第2の外側フレームに対して第1の回動軸X及び第2の回動軸Xまわりに独立に回動する。
【0023】
また、X軸駆動手段は、第1の回動軸Xを回動駆動する第1のX軸駆動手段と第2の回動軸Xを回動駆動する第2のX軸駆動手段とを有し、第2のX軸駆動手段は第1のX軸駆動手段と反対方向にトルクを加え、Y軸駆動手段は、第1の回動軸Yを回動駆動する第1のY軸駆動手段と第2の回動軸Yを回動駆動する第2のY軸駆動手段とを有し、第2のY軸駆動手段は第1のY軸駆動手段と反対方向にトルクを加える。
【0024】
また、複数の第1、第2、第3の球面軸受けのうち、少なくとも1個の所定の球面軸受けにガタをなくす対策を施した。
【0025】
また、対象物がアンテナ或いは反射鏡である。
【0026】
また、ベースはロボットアームに固定され、対象物がロボットハンドである。
【0027】
また、対象物がカメラである。
【0028】
また、対象物が反射板であり、反射板の中央を貫通する柱をさらに設け、柱の先端に反射板と向き合うように点検カメラを取り付けている。
【0029】
また、対象物が握りであり、握りを操作して姿勢を提示する。
【0030】
さらに、この発明に係る関節機構は、ロボットの肩や手首に用いられる関節機構であって、ロボットの胴体側に設けられた第1のベース、第1のベースに立設された2本の平行な第1の回動軸、第1の回動軸に各々中央を回動自在に支持され互いに平行となるように配置された2枚の第1のリンク、2枚の第1のリンク間を回動自在につなぎ互いに平行をなす2本の第1のロッド、一側の両端部を前記2本の第1のロッドの一端にそれぞれ回動自在に接続された軸受けブロック、軸受けブロックの他側の両端部に一端をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行となるように配置された2本の第2のロッド、2本の第2のロッドに両端部をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行をなす2枚の第2のリンク、第2のリンクの中央に立設され、第1の回動軸の軸方向に対して垂直な2本の平行な第2の回動軸、第2の回動軸に接続された第2のベースとを備え、第1のリンク第1のロッド、及び軸受けブロック、並びに軸受けブロック、第2のロッド及び第2のリンクは、各々平行リンクをなし、第2のベースは、第1のベースに対して、第1の回動軸及び第2の回動軸のそれぞれと平行であり、軸受けブロック内で直交する2軸まわりに回動自在である
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明のジンバル機構の実施の形態1を示す斜視図である。図1において、本実施の形態のジンバル機構は、縁のみを図示するアンテナ1の裏面に取り付けた4個の第1の球面軸受け2aと、一端を第1の球面軸受け2aに接続された4本のロッド3と、4本のロッド3の略中央外側に設けられた4個の第2の球面軸受け2bと、4本のロッド3の他端に設けられた4個の第3の球面軸受け2c、隣り合う2本ずつ2組のロッド3それぞれの略中央を第2の球面軸受け2bを介して1辺並びにそれと対向する辺につないだ□の字型の第1の内側フレーム5a、第1の内側フレーム5aの第2の球面軸受け2bが取り付けられている辺と直交する2辺それぞれの中央に設けられた第1の回動軸X4aを有している。
【0032】
そしてさらに、ジンバル機構は、第1の回動軸X4aを介して第1の内側フレーム5aとその対向する2辺でつながる□の字型の第1の外側フレーム7a、第1の外側フレーム7aの第1の回動軸X4aが取り付けられている辺と直交する2辺それぞれの中央に取り付けられ第1の回動軸X4aと直交する第1の回動軸Y6a、第1の内側フレーム5aと同様に、隣り合う2本ずつ2組のロッド3それぞれの他端を第3の球面軸受け2cを介して1辺並びにそれと対向する辺につないだ□の字型の第2の内側フレーム5b、第1の回動軸X4aと同様に、第2の内側フレーム5bの第3の球面軸受け2cが取り付けられている辺と直交する2辺それぞれの中央に取り付けられた第2の回動軸X4b、第1の外側フレーム7aと同様に、第2の回動軸X4bを介して第2の内側フレーム5bとその対向する2辺でつながる□の字型の第2の外側フレーム7bを有している。
【0033】
そしてさらにまた、ジンバル機構は、第1の回動軸Y6aと同様に、第2の外側フレーム7bの第2の回動軸X4bが取り付けられている辺と直交する2辺それぞれの中央に取り付けられ第2の回動軸X4bと直交する第2の回動軸Y6b、第1の外側フレーム7a並びに第2の外側フレーム7bをそれぞれの第1の回動軸Y6a、第2の回動軸Y6bを介して支持するベース8を有している。
【0034】
また、ジンバル機構は、第1の外側フレーム7aに取り付けられて第1の回動軸X4aを駆動する図示しないX軸駆動手段、並びに第1の回動軸X4aの角度を検出する図示しないX軸検出手段、ベース8に取り付けられて第1の回動軸Y6aを駆動する図示しないY軸駆動手段、並びに第1の回動軸Y6aの角度を検出する図示しないY軸検出手段、及び図示しない制御装置を有している。
【0035】
次にそれぞれの部品の位置関係を説明する。まず、4本のロッド3は常に相互に平行である。また、第1の回動軸X4aと第2の回動軸X4b、並びに第1の回動軸Y6aと第2の回動軸Y6bはそれぞれ互いに平行な関係に保たれる。
【0036】
第1の回動軸X4aを延長した軸線と第1の回動軸Y6aを延長した軸線、並びに第2の回動軸X4bを延長した軸線と第2の回動軸Y6bを延長した軸線はそれぞれ1点で交差し、第1の外側フレーム7aと第1の内側フレーム5a、並びに第2の外側フレーム7bと第2の内側フレーム5bはそれぞれジンバル構造をなしている。
【0037】
アンテナ1の裏面の4個の第1の球面軸受け2a、第1の内側フレーム5aに取り付けられた4個の第2の球面軸受け2b、第2の内側フレーム5bに取り付けられた4個の第3の球面軸受け2cの3組の球面軸受けのそれぞれの4位置が形成する四角形は互いに相似形をなしている。
【0038】
以上の関係から、アンテナ1、第1の内側フレーム5a、第2の内側フレーム5bは平行リンクの関係となり、また、アンテナ1、第1の外側フレーム7a、第2の外側フレーム7bも平行リンクの関係となる。
【0039】
更に、第1の内側フレーム5aに取り付けられた4個の第2の球面軸受け2bと第1の回動軸X4aと第1の回動軸Y6aの交点からなる5点と、第2の内側フレーム5bに取り付けられた4個の第3の球面軸受け2cと第2の回動軸X4bと第2の回動軸Y6bの交点からなる5点の位置は相似形をなしており、4個の第2の球面軸受け2bからなる四角形の面に対して、第1の回動軸X4aと第1の回動軸Y6aの交点は、所定の距離dだけ離れており、同様に4個の第3の球面軸受け2cからなる四角形の面に対して、第2の回動軸X4bと第2の回動軸Y6bの交点は、同じ距離dだけ離れている。
【0040】
図2及び図3を用いて動きを簡単に説明する。図2及び図3は、アンテナ1、球面軸受け2a,2b,2c、ロッド3、第1の回動軸X4a、第2の回動軸X4b、第1の内側フレーム5a、第2の内側フレーム5bのみを抜き出して、第1の回動軸X4a及び第2の回動軸X4bに直交する面に投影した図である。
【0041】
第2の球面軸受け2bと第1の回動軸X4aの間の距離と、第3の球面軸受け2cと第2の回動軸X4bの間の距離は、図2の上下方向にともにdである。本実施の形態においては、第1の球面軸受け2aとアンテナ1の表面との間の距離も図2の上下方向にdに設定している。第1の球面軸受け2aから図2の上方dの距離になるアンテナ1上の点をcとする。
【0042】
図3に示すように、第1の内側フレーム5a及び第2の内側フレーム5bがそれぞれ第1の回動軸X4a及び第2の回動軸X4bまわりに回動した場合、図の左右のロッド3が姿勢を変えずに移動してアンテナ1が回動するが、このときアンテナ1の回動の中心はcとなる。すなわち、アンテナ1は物理的には軸受けが存在しない仮想的な軸cまわりに回動する。
【0043】
以上は、第1の回動軸X4a及び第2の回動軸X4bまわりの説明だが、第1の回動軸Y6a及び第2の回動軸Y6bまわりでも同じである。
【0044】
尚、本実施の形態においては、仮想的な回動軸cはアンテナ1の表面に設定されているが、距離dを変化させれば、アンテナ1の厚さや第1の球面軸受け2aの大きさに関わらずアンテナ1の表面に回動軸cを設定することが可能で、また、アンテナ1の第1の球面軸受け2aと仮想的な回動軸cとの間の距離に対してdを変化させることにより、アンテナ1の上面の空中や、アンテナ1の内部に設定することも可能である。
【0045】
また、本実施の形態においては、図2に示されるように、それぞれ4個の球面軸受け2a、2b、2cがそれぞれ同一の平面内にあり、そこから距離dだけ離れた位置に第1の回動軸X4aと第2の回動軸X4bがあるように設定したが、前述のようにこれらは相似な位置関係にあればよい。
【0046】
尚、距離dが0でない場合、図2のリンクにおいて、例えば第1の回動軸X4aまわりに関して、図中左右の第2の球面軸受け2bの位相差は180度ではないので、図2のリンクには原理的に死点が存在しないという利点が生じる。
【0047】
次に図4から図6を用いて全体の動きを説明する。図4では、図示しないX軸駆動手段が、第1の外側フレーム7aに対して第1の内側フレーム5aを回動駆動している。第1の内側フレーム5aは第1の回動軸X4aまわりに、第2の内側フレーム5bは第2の回動軸X4bまわりに平行を保ちながら傾斜し、ロッド3が図の上下に動き、アンテナ1はアンテナ1裏側の4個の第1の球面軸受け2aがなす四角形の面に対して距離dだけ離れたところにある仮想的な回動軸まわりに第1の内側フレーム5a及び第2の内側フレーム5bと同じ角度だけ傾斜する。
【0048】
図5では、図示しないY軸駆動手段が、ベース8に対して第1の外側フレーム7aを回動駆動している。第1の外側フレーム7aは第1の回動軸Y6aまわりに、第2の外側フレーム7bは第2の回動軸Y6bまわりに平行を保ちながら傾斜し、ロッド3が図の上下に動き、アンテナ1はアンテナ1裏側の4個の第1の球面軸受け2aがなす四角形の面に対して距離dだけ離れたところにある仮想的な回動軸回りに第1の外側フレーム7a及び第2の外側フレーム7bと同じ角度だけ傾斜する。
【0049】
図6では、図示しないX軸駆動手段と図示しないY軸駆動手段が同時に動作することで、第1の外側フレーム7aが第1の回動軸Y6aまわりに、第2の外側フレーム7bが第2の回動軸Y6bまわりに平行を保ちながら傾斜し、更にその中で第1の内側フレーム5aが第1の回動軸X4aまわりに、第2の内側フレーム5bが第2の回動軸X4bまわりに平行を保ちながら傾斜することで、ロッド3が図の上下に動き、アンテナ1は、アンテナ1裏側の4個の第1の球面軸受け2aがなす四角形の面に対して距離dだけ離れたところにある第1の回動軸Y6a及び第2の回動軸Y6bと平行な仮想的な回動軸まわりに、第1の外側フレーム7a及び第2の外側フレーム7bと同じ角度だけ傾斜し、更にアンテナ1は、アンテナ1裏側の4個の第1の球面軸受け2aがなす四角形の面に対して距離dだけ離れたところにある第1の外側フレーム7a及び第2の外側フレーム7bと同じ角度だけ傾斜した第1の回動軸X4a及び第2の回動軸X4bと平行な仮想的な回動軸回りに、第1の内側フレーム5a及び第2の内側フレーム5bと同じ角度だけ傾斜する。
【0050】
第1の回動軸X4aと第1の回動軸Y6aは図示しないX軸駆動手段とY軸駆動手段により駆動され、その角度は図示しないX軸検出手段とY軸検出手段により検出され、そしてそれらは図示しない制御装置により制御され、アンテナ1は所望の角度に向けることができることとなる。
【0051】
尚、本実施の形態においては、ロッド3は4本が設けられているが、4本のうち1本が省略されてもよい。そして、第1,第2,第3の球面軸受けは、少なくとも3個あればよい。このように省略された構成においても、各々のフレーム及びアンテナ1は3点で支持されて所定の角度に位置決めされ、第1の外側フレーム7aが第1の回動軸Y6aまわりに、第2の外側フレーム7bが第2の回動軸Y6bまわりに平行を保ちながら回動し、更にその中で、第1の内側フレーム5aが第1の回動軸X4aまわりに、第2の内側フレーム5bが第2の回動軸X4bまわりに平行を保ちながら回動することが可能となるので同様な効果を得ることができる。
【0052】
このようなことから、本実施の形態のアンテナ1の角度を直交するふたつの回動軸回りに回動させるジンバル機構であって、アンテナ1の裏面に取り付けた少なくとも3個の第1の球面軸受け2a、一端を第1の球面軸受け2aに接続された少なくとも3本のロッド3、3本のロッド3の各々の略中央にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第2の球面軸受け2b、3本のロッド3の各々の他端にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第3の球面軸受け2c、3個の第2の球面軸受け2bに接続され、対向する2辺の略中央に第1の回動軸X4aを有する□の字型の第1の内側フレーム5a、第1の回動軸X4aを介して第1の内側フレーム5aと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に第1の回動軸X4aと直交する第1の回動軸Y6aを有する□の字型の第1の外側フレーム7a、第1の内側フレーム5aと同様に、3個の第3の球面軸受け2cに接続され、対向する2辺の略中央に第1の回動軸X4aと平行な第2の回動軸X4bを有する□の字型の第2の内側フレーム5b、第1の外側フレーム7aと同様に、第2の回動軸X4bを介して第2の内側フレーム5bと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Y6aと平行な第2の回動軸Y6bを有する□の字型の第2の外側フレーム7b、第1の外側フレーム7a並びに第2の外側フレーム7bを第1の回動軸Y6a並びに第2の回動軸Y6bを介して支持するベース8、第1の回動軸X4aまたは第2の回動軸X4bを回動駆動するX軸駆動手段、第1の回動軸Y6aまたは第2の回動軸Y6bを回動駆動するY軸駆動手段、第1の回動軸X4aまたは第2の回動軸X4bの角度を検出するX軸検出手段、及び第1の回動軸Y6aまたは第2の回動軸Y6bの角度を検出するY軸検出手段を備え、3本のロッド3は互いに平行であり、第1の回動軸X4aと第1の回動軸Y6a並びに第2の回動軸X4bと第2の回動軸Y6bはそれぞれ1点で交差し、3個の第1の球面軸受け2aの位置、3個の第2の球面軸受け2bの位置、3個の第3の球面軸受け2cの位置のそれぞれの3位置が形成する図形は互いに相似形をなし、更に、3個の第2の球面軸受け2bの位置と第1の回動軸X4a及び第1の回動軸Y6aの交点位置の4位置が形成する図形と、3個の第3の球面軸受け2cの位置と第2の回動軸X4b及び第2の回動軸Y6bの交点位置の4位置が形成する図形は相似形をなす。
【0053】
そのため、上述したように適当な距離dを取ることにより、アンテナ面上などの点を通る仮想的な直交するふたつの回動軸を取ることができるので、アンテナはこれらの仮想的な回動軸まわりに回動自在となり、しかも、図7に示すようにアンテナとアンテナ中央に開けられた穴を貫通する構造の放射器12や、アンテナとアンテナ周囲の図示しないレドームなどとの干渉を避けてアンテナ面積を最大限に取ることで利得の低下を小さくできる。
【0054】
尚、X軸駆動手段により駆動されるのは、第1の回動軸X4aでなく第2の回動軸X4bであってもよく、また、Y軸駆動手段により駆動されるのは第1の回動軸Y6aでなく第2の回動軸Y6bであってもよく、また、両方が駆動されるようにされてもよい。
【0055】
また、X軸検出手段により検出されるのは、第1の回動軸X4aでなく第2の回動軸X4bであってもよく、また、Y軸検出手段により検出されるのは第1の回動軸Y6aでなく第2の回動軸Y6bであってもよく、また、両方が検出されるようにされてもよい。
尚、第1,第2,第3の球面軸受けは、ユニバーサルジョイントに置き換えられてもよい。
【0056】
実施の形態2.
図8はこの発明のジンバル機構の実施の形態2を示す斜視図である。図8において、本実施の形態のジンバル機構は、実施の形態1のリンク構成において、2個の内側フレームがそれぞれ2個ずつに切り離され、切り離された2個ずつの内側フレームがそれぞれ外側フレームに対して回動軸Xまわりに独立に回動するようなリンク構成とされている。そして、駆動手段としては減速機付きモータが用いられている。
【0057】
すなわち、実施の形態1の第1の内側フレーム5aを第1aリンク21aと第1bリンク21bに分け、第2の内側フレーム5bを第2aリンク22aと第2bリンク22bに分けている。
【0058】
第1aリンク21a及び第1bリンク21bは、第1の外側フレーム7aに第1の回動軸X4aを介してそれぞれ取り付けられ回動自在である。また、第2aリンク22a及び第2bリンク22bは、第2の外側フレーム7bに第2の回動軸X4bを介してそれぞれ取り付けられ回動自在である。
【0059】
第1aリンク21aと第1bリンク21b及び第2aリンク22aと第2bリンク22bそれぞれの両端には第2の球面軸受け2bと第3の球面軸受け2cが取り付けられており、第2の球面軸受け2bと第3の球面軸受け2cを介してロッド3が取り付けられている点は実施の形態1と同様である。
【0060】
更に、本実施の形態は、図8に示されるように、第1のX軸駆動手段としての減速機付きモータ23aは第1の回動軸X4aを介して第1aリンク21aを駆動し、第2のX軸駆動手段としての減速機付きモータ23bは第2の回動軸X4bを介して第2bリンク22bを駆動し、第1のY軸駆動手段としての減速機付きモータ24aは第1の回動軸Y6aを介して第1の外側フレーム7aを駆動し、第2のY軸駆動手段としての減速機付きモータ24bは第2の回動軸Y6bを介して第2の外側フレーム7bを駆動する。
【0061】
モータの駆動は例えば以下のように行う。減速機付きモータ23aを駆動して第1の回動軸X4aにトルクをかけてアンテナ1を回動させる場合、減速機付きモータ23bには逆向きの小さなトルクをかける。
【0062】
本実施の形態のジンバル機構は、第1の内側フレーム及び第2の内側フレームは、第1の回動軸Y6a及び第2の回動軸Y6bを隔ててふたつに切り離され、切り離された各々2個の内側フレーム21a,21b,22a,22bは、それぞれ第1の外側フレーム7a及び第2の外側フレーム7bに対して第1の回動軸X4a及び第2の回動軸X4bまわりに独立に回動する。そのため、部品の寸法誤差等による組み立ての困難性を減少することができる。
【0063】
X軸駆動手段として、第1の回動軸X4aを回動駆動する第1のX軸駆動手段と第2の回動軸X4bを回動駆動する第2のX軸駆動手段とを有し、第2のX軸駆動手段は第1のX軸駆動手段と反対方向にトルクを加え、Y軸駆動手段として、第1の回動軸Y6aを回動駆動する第1のY軸駆動手段と第2の回動軸Y6bを回動駆動する第2のY軸駆動手段とを有し、第2のY軸駆動手段は第1のY軸駆動手段と反対方向にトルクを加える。そのため、回動軸の回動に対する対象物の動きのガタを小さくすることができる。
【0064】
すなわち、本実施の形態のジンバル機構は、上述のような構成とすることにより、モータの減速機にガタがあっても、逆向きのトルクによりガタが打ち消されるので、図示しないモータの検出器で検出した回転角に対して、アンテナの回動角度は一意に決まり、動きに対してガタがない。
【0065】
尚、本実施の形態においては、減速機付きモータを用いた例を示したが、ダイレクトドライブモータや超音波モータなどのモータであってもよい。また、球面軸受けでなく球面モータを用いてこれにより駆動してもよい。
【0066】
実施の形態3.
図9はこの発明のジンバル機構の実施の形態3を示す球面軸受けのガタが打ち消される様子を示す説明図である。本実施の形態の構成は、概略実施の形態2と同じであるが、球面軸受けに関し、ガタを無くしたものを一部に用い、残る球面軸受けにはガタを残したものを用いている。
【0067】
以下図9を用いて説明する。図9は説明のため、球面軸受けやロッドなどだけを抜き出して簡略化して描いている。図9において、31は実施の形態1における内側フレームまたは外側フレームまたは実施の形態2におけるリンクである。ここではリンクと呼ぶ。32は回動軸Xまたは回動軸Yである。ここでは回動軸と呼ぶ。33、34、37、38、40、41は球面軸受けである。35、36、42、43はロッドである。39はアンテナの取り付け面であり、アンテナは図示していない。
【0068】
リンク31は、回動軸32まわりに回動自在であって、図示しない駆動手段により回動駆動される。図示しない反対側のリンクは、実施の形態2の場合と同様、別の駆動手段によりリンク31と逆向きのトルクをかけられている。
【0069】
各々の球面軸受けは、ハウジングをリンクまたはアンテナ取り付け面に取り付けられ、太陽球(球面軸受けのハウジングに収まった大きな球)をロッドに取り付けられている。33aと34aはハウジングであり、それぞれリンク31の両端に取り付けられている。
【0070】
一方、33bと34bは太陽球であり、それぞれロッド35とロッド36に取り付けられている。リンクに取り付けられた球面軸受け33,34は、ハウジングと太陽球との間のガタを残して作製されており、アンテナ取り付け面に取り付けられた球面軸受け37、38、40、41は、ガタを無くして作製されている。このガタの調整については、例えば球面軸受けを組み立てるときの与圧の調整により行う。
【0071】
次に動作について説明する。図9に示すようにリンク31に矢印のように右回りのトルクをかけた場合を考える。このとき、球面軸受け33,34にはガタがあるので、球面軸受け33のハウジング33aは太陽球33bに対して図の下方へ動き、球面軸受け34のハウジング34aは太陽球34bに対して図の上方へ動く。
【0072】
この動きによりハウジングが太陽球に当接すると、図中矢印Aのように太陽球33bに取り付けられたロッド35には図の下向きの力、太陽球34bに取り付けられたロッド36には図中矢印Bのように図の上向きの力がかかる。このためアンテナ取り付け面39には図の右回りにモーメントが生じる。
【0073】
一方、図示しない反対側のリンクには逆向きのトルクがかかっているので、ロッド42には図中矢印Cのように図の上向きの力、ロッド43には図中矢印Dのように図の下向きの力がかかっている。ここでアンテナ取り付け面に取り付けられた球面軸受け37、38、40、41はガタを無くしてあるので、回動軸32の角度に対してアンテナ取り付け面の角度は一意に決まる。
【0074】
すなわち、本実施の形態のジンバル機構は、複数の第1、第2、第3の球面軸受けのうち、少なくとも1個の所定の球面軸受けにガタをなくす対策を施し、残る球面軸受けにはガタをなくす対策を施さないので、リンクやロッドに加工時の寸法誤差などがあっても、組み立て時に部品がこじれたり変形したり、また、組み立てが困難になったりせず、温度変化による寸法変化があっても、部品がこじれたり変形したりせず、しかも、球面軸受けのガタは打ち消されるので、モータの検出器で検出した回転角に対して、アンテナの回動角度は一意に決まり、更に減速機のガタがあっても、これも消去されるのでモータの検出器で検出した回転角に対して、アンテナの回動角度は一意に決まる。
【0075】
実施の形態4.
図10はこの発明の関節機構を示す斜視図である。本実施の形態の関節機構は、実施の形態1の例えば図2に示した2次元リンク機構を2組、直交させて向かい合わせに組み合わせた構成である。
【0076】
図10において、51は第1のベース、52は減速機付きモータ(第1の回動軸)、53は第1の回動軸である。減速機付きモータ52と第1の回動軸53は平行に第1のベース51に立設されている。54は第1のリンクであり、実施の形態1の図2における内側フレーム5などに相当する。2枚の第1のリンク54は減速機付きモータ52と第1の回動軸53に取り付けられて平行リンクの関係にあり回動可能とされている。
【0077】
また、55は第1のロッドであり、56は軸である。2本の第1のロッド55は軸56を介して第1のリンク54の両端に回動自在に取り付けられ、平行リンクを構成している。第1のリンク54において、リンク両端の軸56同士をつないだ線と第1の回動軸53との間は距離dだけ離されている。57は軸受けブロックであり、実施の形態1の図2におけるアンテナ1に相当し、軸56を介して第1のロッド55の先端とつながっている。
【0078】
この構成により、軸受けブロック57は第1のベース51に対して仮想的な回動中心cまわりに減速機付きモータ52、第1の回動軸53、軸56などと平行な軸回りに回動する。
【0079】
一方、軸受けブロック57の反対側には、第1のリンク54や第1のロッド55とは運動する面が直交または略直交するように、同様なリンクが取り付けられている。軸受けブロック57には、2本の第2のロッド58が回動自在に取り付けられている。2本の第2のロッド58の間には2枚の第2のリンク59が軸60まわりに回動自在に取り付けられており、第2のロッド58と第2のリンク59は平行リンクを構成している。第2のリンク59の中央の軸には、それぞれ減速機付きモータ61(第2の回動軸)と第2の回動軸62が取り付けられ、減速機付きモータ61と第2の回動軸62は平行にベース63に立設されている。
【0080】
この構成により、第2のベース63は軸受けブロック57に対して仮想的な回動中心cまわりに、減速機付きモータ61、第2の回動軸62、軸60などと平行な軸まわりに回動する。
【0081】
以上の構成により、第1のベース51に対して、反対側に設けられた第2のベース63は仮想的な回動中心cまわりに上下左右、すなわちアームの長手方向に直交する2軸まわりに回動自在である。軸受けブロック57は中空構造にできるので、中に図示しないケーブルなどを通すことができる。また、距離dが0でなければ、第1のリンク54と第1のロッド55がなす平行リンク、並びに第2のリンク59と第2のロッド58がなす平行リンクは原理的に死点が存在しないという利点がある。
【0082】
次に、図11は図10の関節機構を人間型ロボットの肩関節に適用した場合の説明図である。図中の各部の要素51から63までは図10と同一なものである。図において、65は人間型ロボットの胴体、66は肘、67は第2アーム(前腕)である。
【0083】
第1のベース51はロボットの肩に固定されている。図10における減速機付きモータ52(図示していない)と第1の回動軸53はロボットの肩に水平に平行に固定されている。2枚の第1のリンク54は減速機付きモータ52と第1の回動軸53に取り付けられ、減速機付きモータ52によりロボットの肩に対して垂直面内に回動駆動され、上下に動く。このとき第1のリンク54の動きは2本の第1のロッド55により軸受けブロック57に伝えられ、軸受けブロック57を垂直面内で、軸受けブロック57の内部にある仮想的な回動中心まわりに上下に動かす。軸受けブロック57は内部が中空構造になっており、ケーブル64を内部に貫通させている。
【0084】
軸受けブロック57には2本の第2のロッド58が水平面内に回動自在に取り付けられている。2本の第2のロッド58の間には垂直な軸60を介して2枚の第2のリンク59が水平面内で回動自在に取り付けられている。2枚の第2のリンク59は中央を減速機付きモータ61と第2の回動軸62に取り付けられている。減速機付きモータ61と第2の回動軸62は第2のベース63に垂直に且つ平行に取り付けられている。第1のベース51から第2のベース63までが人間型ロボットの第1アーム(上腕)をなしている。減速機付きモータ61により第2のリンク59を水平面内に回動駆動すると、第2のベース63は、軸受けブロック57に対して水平面内で軸受けブロック57の内部にある仮想的な回動中心まわりにロボットから見て前後に回動する。
【0085】
以上の動きにより、人間型ロボットの第1アームは、軸受けブロック57の内部にある仮想的な回動中心まわりに、ロボットから見て上下と前後、すなわちアームの長手方向に直交する軸まわりに回動自在である。本実施の形態の人間型ロボットはこのように構成されているので、従来の人間型ロボットのように肩の姿勢に関する特異点が存在しないという利点を持つ。
【0086】
また、軸受けブロック57を中空にできるので、ここにケーブル64を通すことができるという利点をもつ。また、軸受けブロック57の内部に仮想的な回動中心を持ち、この近くにケーブルを通すことができるので、肩関節を曲げたり伸ばしたりした際にケーブルをきつく引っ張ったり大きくたるませたりすることが少なくなり、ケーブルへの負担を少なくできるので、ケーブルが破損しにくくケーブルの寿命が短くならないという利点がある。
【0087】
尚、第1アームを上下に動かす軸を胴体側に、前後に動かす軸をアーム側に配置したが、この逆であってもよい。また、2軸は胴体に対して上下方向と前後方向でなく、アームの長手方向の軸まわりに各軸を回転させた方向であってもよく、2軸の関係は直交でなく略直交であってもよい。また、減速機付きモータが駆動する軸を軸受けブロック57に近い側の第1のリンク54及び第2のリンク59としたが、遠い側のリンクであってもよく、また、遠い側と近い側両方であってもよい。また、駆動源は、減速機付きモータでなく、ダイレクトドライブモータ、超音波モータなど他の種類のモータでもよい。
【0088】
このようなことから、本実施の形態の関節機構は、ロボットの肩や手首に用いられる関節機構であって、ロボットの胴体側に設けられた第1のベース51、第1のベース51に立設された2本の平行な第1の回動軸52,53、第1の回動軸52,53に各々中央を回動自在に支持され互いに平行となるように配置された2枚の第1のリンク54、2枚の第1のリンク54間を回動自在につなぎ互いに平行をなす2本の第1のロッド55、一側の両端部を2本の第1のロッド55の一端にそれぞれ回動自在に接続された軸受けブロック57、軸受けブロック57の他側の両端部に一端をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行となるように配置された2本の第2のロッド58、2本の第2のロッド58に両端部をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行をなす2枚の第2のリンク59、第2のリンク59の中央に立設された2本の平行な第2の回動軸61,62、第2の回動軸61,62に接続された第2のベース63とを備え、第1のリンク54、第1のロッド55、及び軸受けブロック57、並びに軸受けブロック57、第2のロッド58、第2のリンク59は平行リンクをなし、第1のリンク54と第1の回動軸52,53、及び第2の回動軸61,62と第2のリンク59はそれぞれ互いに略直交する。
【0089】
そのため、関節の特異点をなくすことができ、軸受けブロックの内部または近くの任意の位置にアーム長手方向に直交する2軸分の関節の回動中心を置くことができ、平行リンクの死点がなくなり、軸受けブロックの内部の関節の回動中心の近くにケーブルなどを通すことができる。
【0090】
実施の形態5.
図12はこの発明のジンバル機構の実施の形態5を示すロボットアームの手首に適用した場合の説明図である。また、図13は第2アーム近傍を拡大して示す説明図である。本実施の形態では、産業の分野でしばしば用いられる6自由度垂直多関節型ロボットアームにおいて、手首の自由度のうち、手首を上下に振る軸と左右に振る軸を実施の形態1で述べたジンバル機構を使って実現している。手首のひねりの自由度は実施の形態1におけるアンテナ1の面にモータと減速機を置いて実現している。ジンバル機構の仮想的な回動中心はロボットハンドの把持部分に置いている。
【0091】
図12及び図13において、71はロボットベース、72はロボット胴体、73は第1アーム、74は第2アームである。ロボットベース71から第2アーム74までは通常の6自由度垂直多関節型ロボットアームと同じ構造である。
【0092】
75はロボット手首を左右に振るための減速機付きモータであり、図8の減速機付きモータ24aまたは24bに相当する。76は外側フレームであり、減速機付きモータ75により回動駆動され、図1の7a及び7bに相当する。77はロボット手首を上下に振るための減速機付きモータであり、図8の減速機付きモータ23aまたは23bに相当する。
【0093】
また、78は内側フレームであり、外側フレームと直交する軸まわりに減速機付きモータ77により回動駆動され、図1の4a及び4bまたは図5の21a及び21b及び22a及び22bに相当する。79はロッドであり、図1におけるロッド3に相当する。80は減速機付きモータであり、図1におけるアンテナ1の取り付け面に取り付けられ、手首のひねり軸を回動駆動する。
【0094】
さらに、81はロボットハンドであり、図1におけるアンテナ1の取り付け面に取り付けられて、図示しないワークを把持する。82はケーブルであり、詳しくは減速機付きモータ80のケーブル及びロボットハンド81開閉用のエアチューブである。また、cは仮想的な回動中心であって、図2におけるcに相当し、ハンドに把持された図示しないワークはこの点まわりに回動可能になる。
【0095】
このように、本実施の形態のジンバル機構においては、ベースはロボットアームに固定され、対象物がロボットハンドである。そのため、関節の特異点をなくすことができ、関節外の任意の点をアーム長手方向に直交する2軸分の回動中心にすることができる。
【0096】
また、ロボットハンドで把持した物体の姿勢を変化させてもロボットアームの手首以外の軸を動かさなくてよいので教示が簡単になるという利点を持つ。
【0097】
また、ジンバル機構の中央部分は、実施の形態1の説明及び図7に示すように空間があいているので、図13に示すように手首のひねりの軸の減速機付きモータ80のケーブルやロボットハンド開閉用のエアチューブなどのケーブル82を通すことができるという利点を持つ。更に仮想的な回動中心cの近くにケーブルなどを通すことができるので、手首を曲げたり伸ばしたりした際にケーブルをきつく引っ張ったり大きくたるませたりすることが少なくなり、ケーブルへの負担を少なくできるので、ケーブルが破損しにくくなりケーブルの寿命が短くならないという利点がある。
【0098】
尚、外側フレーム76で左右の回動、内側フレーム77で上下の回動が実現する例を述べたが、逆に外側フレーム76で上下の回動、内側フレーム77で左右の回動としてもよい。また、ここでは6自由度垂直多関節型ロボットに適用した例を示したが、水平多関節型など他の関節構成のロボットアームに適用してもよい。また、ロボットの手首に適用した例を示したが、ロボットの肩の軸など他の関節に適用してもよい。また、手首にロボットハンドを取り付けてロボットハンド開閉用のエアチューブなどをジンバル機構の中央部分に通す例を示したが、塗装用ロボットに適用して、手首に塗装用のスプレーガンを取り付け、スプレー用のチューブをジンバル機構に通してもよい。この場合モータをスプレーガンから距離を離して配置できるので防爆の効果がある。
【0099】
さらには、溶接用ロボットや半田付けロボットに適用して、手首にトーチや半田ごてを取り付け、電源ケーブルをジンバル機構に通してもよい。この場合トーチや半田ごての先端をジンバル機構の仮想的な回動中心cと一致させておけば、姿勢を変化させてもロボットアームの他の軸を動かさなくてもよいので、教示が簡単になるという利点がある。
【0100】
実施の形態6.
図14はこの発明のジンバル機構の実施の形態6を示す雲台に適用した場合の斜視図である。本実施の形態の雲台は、実施の形態1などのアンテナに相当する部分にカメラを取り付けこのカメラの首を振る構成となっている。
【0101】
図14において、101はカメラであり、図中上方を向いている。そして、本実施の形態のジンバル機構は、カメラ101を取り付けた枠体112、枠体112の四隅に取り付けられた4個の第1の球面軸受け102a、一端を第1の球面軸受け102aに接続された4本のロッド103、4本のロッド103の略中央に取り付けられた4個の第2の球面軸受け102b、4本のロッド103の他端に取り付けられた4個の第3の球面軸受け102cを有している。
【0102】
また、ジンバル機構は、第2の球面軸受け102bを介して4本のロッド103の略中央とつながる□の字型の第1の外側フレーム107a、第1の外側フレーム107aの中央に取り付けられた第1の回動軸Y106a、第1の回動軸Y106aを介して第1の外側フレーム107aに対して回動自在な第1の内側フレーム105a、第1の内側フレーム105aの第1の回動軸Y106aと直交する面に取り付けられた第1の回動軸X104a、第1の回動軸X104aを介して第1の内側フレーム105aを回動自在に取り付けたベース108を有している。
【0103】
さらに、ジンバル機構は、第3の球面軸受け102cを介して4本のロッド103の他端とつながる□の字型の第2の外側フレーム107b、第1の外側フレーム107bの中央に取り付けられた第2の回動軸Y106b、第2の回動軸Y106bを介して第2の外側フレーム107bに対して回動自在な第2の内側フレーム105b、第2の内側フレーム105bの第2の回動軸Y106bと直交する面に取り付けられた第2の回動軸X104bを有している。
【0104】
そして、ジンバル機構は、ベース108に取り付けられて第1の回動軸X104aまわりに第1の内側フレーム105aを駆動する図示しないX軸駆動手段、並びに第1の回動軸X104aの角度を検出する図示しないX軸検出手段、第1の内側フレーム105aまたは第1の外側フレーム107aに取り付けられて、第1の回動軸Y106aまわりに、第1の内側フレーム105aに対して第1の外側フレーム107aを駆動する図示しないY軸駆動手段、並びに第1の回動軸Y106aの角度を検出するY軸検出手段、及び図示しない制御装置を有している。
【0105】
次にそれぞれの部品の位置関係を説明する。実施の形態1などでは、外側にベースがあり、ベースの内側に外側フレーム、その内側に内側フレームがあり、内側フレームにロッドが取り付けられているが、本実施の形態では逆に、内側にベースがあり、ベースの外側に内側フレーム、その外側に外側フレームがあり、外側フレームにロッドが取り付けられている。この構造により枠体の上でカメラを取り付けるスペースを大きく取ることができる。
【0106】
4本のロッド103同士は常に互いに平行である。
また、第1の回動軸X104aと第2の回動軸X104b、並びに第1の回動軸Y106aと第2の回動軸Y106bはそれぞれ平行関係を保っている。
【0107】
第1の回動軸X104aと第1の回動軸Y106a、並びに第2の回動軸X104bと第2の回動軸Y106bはそれぞれ1点で交差し、第1の外側フレーム107aと第1の内側フレーム105a、並びに第2の外側フレーム107bと第2の内側フレーム105bはそれぞれジンバル構造をなしている。
【0108】
枠体112の4個の球面軸受け102a、第1の外側フレーム107aに取り付けられた4個の第2の球面軸受け102b、第2の外側フレーム107bに取り付けられた4個の第3の球面軸受け102cの3組の球面軸受けの位置4点は互いに相似形をなしている。
【0109】
以上の関係から、枠体112、第1の内側フレーム105a、第2の内側フレーム105bは平行リンクの関係となり、また、枠体112、第1の外側フレーム107a、第2の外側フレーム107bも平行リンクの関係となる。
【0110】
更に第1の外側フレーム107aに取り付けられた4個の第2の球面軸受け102bと第1の回動軸X104aと第1の回動軸Y 106aの交点からなる5点と、第2の外側フレーム107bに取り付けられた4個の第3の球面軸受け102cと第2の回動軸X104bと第2の回動軸Y106bの交点からなる5点の位置は相似形をなしており、4個の第2の球面軸受け102bからなる図形に対して、第1の回動軸X104aと第1の回動軸Y106aの交点は、所定の距離dだけ離れており、下側の4個の第3の球面軸受け102cからなる図形に対して、第2の回動軸X104bと第2の回動軸Y106bの交点は、同じ距離dだけ離れている。
【0111】
同様に上側の4個の球面軸受け102aからなる図形に対して同じ距離離れた点をcとする。動きの説明は実施の形態1の図2及び図3による説明と同様なので省略する。最終的にはカメラ101と枠体112は仮想的な回動中心cまわりに回動する。
【0112】
このように、本実施の形態のジンバル機構においては、対象物がカメラ101である。そのため、カメラ101のレンズの主点がパンとチルトの回動中心と一致するようにでき、パンチルトをしたときに視差が生じず画面がひずまないのできれいなパノラマ映像が得られる。
【0113】
そして、このようにして実現された雲台は、点検や監視が必要な個所に取り付けて使用したり、図23に示されるようなレールに沿って台車が移動しながら連続的に点検作業が可能な移動点検ロボットに取り付けて使用したり、あるいは配管内を移動しながら配管の内壁を点検する移動点検ロボットに取り付けて使用したりすることが可能である。
【0114】
そして、カメラの側方や上方下方にカメラを支持して回動するためのフレームや軸受けを配置する必要がないので、移動点検ロボットに適用した場合、通過断面積を小さくできるという利点がある。
【0115】
また、カメラのレンズには、すべての光がその点を通る主点と呼ばれる点が存在する。この点はピンホールカメラであればピンホールに相当する。この主点を点cと一致させれば、カメラは仮想的な回動中心cまわりにパン(横)とチルト(縦)に首を振り、このとき主点は並進運動をしない。このようにカメラを回動させることで、視差が生じないので理想的なパノラマ画像を得られるという効果がある。
【0116】
ベース108の内部にカメラなどのケーブルを通してカメラ101につなげばケーブル実装上ケーブルに無理がかからない効果もある。
【0117】
尚、実施の形態1の図1のアンテナ1の部分にカメラを取り付けてもよく、同様の効果を奏する。また、逆に本実施の形態の図14の枠体112に実施の形態1のアンテナ1を取り付けてもよい。
【0118】
実施の形態7.
図15はこの発明のジンバル機構の実施の形態7を示す点検カメラ装置に適用した場合の側面図である。本実施の形態の点検カメラ装置においては、実施の形態1などのアンテナを上向きの反射板とし、これと対向するようにカメラを設置し、反射板を2軸まわりに振ることで周囲を監視できる構成となっている。
【0119】
図15において、121は上面が反射する反射板、122は球面軸受け、123はロッド、124は回動軸X、125は内側フレーム、126は回動軸Y、127は外側フレーム、128はベース、129は下向きに取り付けたカメラ、130はカメラを取り付ける柱である。
【0120】
□の字型の外側フレーム127はベース128に対して回動軸Y126まわりに回動自在に取り付けられており、□の字型の内側フレーム125は外側フレーム127に対して回動軸X124まわりに回動自在に取り付けられている。内側フレーム125には球面軸受け122を介してロッド123が取り付けられており、ロッド123の先端には球面軸受け122を介して反射鏡121が取り付けられている。
【0121】
反射鏡121の中央には穴が開いており、ベース128には柱130が立っており、図7の放射器と同様に、反射鏡121の穴を通り抜けて上方に伸びており、先端にはカメラ129が取り付けられている。外側フレーム127と内側フレーム125はそれぞれ図示しない回動手段により回動駆動され、その角度は図示しない角度検出手段により検出され、図示しない制御装置により制御される。
【0122】
本実施の形態の各部品の幾何学的な構成は実施の形態1などと同様になっているので、反射板121は中央の上面にある仮想的な回動中心まわりに回動自在である。
【0123】
カメラ129は、反射板121に写った像を撮影する。反射板121が回動軸X124と回動軸Y126のなす面に対して45度傾けば、カメラ129は水平方向(回動軸X124などに平行な方向)を撮影することができる。このためこの点検カメラ装置では、装置の上方の半球状の視野を得ることができる。この装置を逆向きに天井からぶら下げるように取り付けて監視を行ってもよい。
【0124】
すなわち、本実施の形態のジンバル機構においては、対象物が反射板121であり、反射板121の中央を貫通する柱130をさらに設け、柱130の先端に反射板121と向き合うように点検カメラ129を取り付けている。そのため、反射板121を2軸まわりに回動することで半球状の視野が得られる。
【0125】
実施の形態8.
図16はこの発明のジンバル機構の実施の形態8を示す操作機構に適用した場合の斜視図である。本実施の形態の操作機構においては、実施の形態1などのアンテナに相当する部分に手で握る握りを設け、これを2軸まわりに傾けることで角度を提示する構成となっている。
【0126】
図16において、141は握り、142は球面軸受け、143はロッド、144は回動軸X、145は内側フレーム、146は回動軸Y、147は外側フレーム、148はベース、149は枠体である。また、cは握り141の内部にある仮想的な回動中心である。また、回動軸X144と回動軸Y146の角度を検出する図示しない角度検出手段がベース148、内側フレーム145または外側フレーム147に取り付けられている。更に、この角度検出手段で検出した角度を取り込み、他のロボットや計算機などに指令値を出力する図示しない制御装置が設けられている。
【0127】
この操作機構のリンクの寸法関係、構成、動きについては、実施の形態6の雲台とほぼ同じなので省略する。本実施の形態の操作機構では、人間が握り141の部分を握って、回動軸X144と回動軸Y146に平行な軸まわりの角度を手首を傾けることで点cまわりに与える。回動中心cは握り141の内部にあるので、人間は手の中にあるものの角度を2本の軸まわりに傾けることになり、また、このとき傾けても回動中心cは動かないので、直感的に操作がわかりやすいという利点がある。
【0128】
更に、本操作機構を外骨格状に人間の腕に取り付けて、手首の角度を検出するようにしてもよい。また更に、枠体149にリング状の軸受けを取り付けてその内部で握り141が回転するように構成して、回動軸X144と回動軸Y146と直交する回動軸Zまわりの回転角度を検出できるようにしてもよい。
【0129】
尚、図16では、図14と同様、ベース148が内側にあり、ロッド143が外側フレーム147の外側にある構成としているが、図1のように、ベースが外側で、ロッドが内側であってもよい。
【0130】
また、図16では人間の腕が操作機構の内部にある構成としたが、操作機構を机上などに置いて、人間が上から握りを握るようにしてもよい。
【0131】
また、回動軸X144と回動軸Y146の角度を検出するように構成したが、更にこれらの軸にモータを取り付け、操作反力を人間に還せるようにしてもよい。
【0132】
【発明の効果】
この発明に係るジンバル機構は、対象物の角度を直交するふたつの回動軸回りに回動させるジンバル機構であって、対象物の裏面に取り付けた少なくとも3個の第1の球面軸受け、一端を第1の球面軸受けに接続された少なくとも3本のロッド、3本のロッドの各々の略中央にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第2の球面軸受け、3本のロッドの各々の他端にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第3の球面軸受け、3個の第2の球面軸受けに接続され、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Xを有する第1の内側フレーム、第1の回動軸Xを介して第1の内側フレームと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Xと直交する第1の回動軸Yを有する□の字型の第1の外側フレーム、第1の内側フレームと同様に、3個の第3の球面軸受けに接続され、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Xと平行な第2の回動軸Xを有する第2の内側フレーム、第1の外側フレームと同様に、第2の回動軸Xを介して第2の内側フレームと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Yと平行な第2の回動軸Yを有する□の字型の第2の外側フレーム、第1の外側フレーム並びに第2の外側フレームを第1の回動軸Y並びに第2の回動軸Yを介して支持するベース、第1の回動軸Xまたは第2の回動軸Xを回動駆動するX軸駆動手段、第1の回動軸Yまたは第2の回動軸Yを回動駆動するY軸駆動手段、第1の回動軸Xまたは第2の回動軸Xの角度を検出するX軸検出手段、及び第1の回動軸Yまたは第2の回動軸Yの角度を検出するY軸検出手段を備え、3本のロッドは互いに平行であり、第1の回動軸Xと第1の回動軸Y並びに第2の回動軸Xと第2の回動軸Yはそれぞれ1点で交差し、3個の第1の球面軸受けの位置、3個の第2の球面軸受けの位置、3個の第3の球面軸受けの位置のそれぞれの3位置が形成する図形は互いに同一形状をなし、更に、3個の第2の球面軸受けの位置と第1の回動軸X及び第1の回動軸Yの交点位置の4位置が形成する図形と、3個の第3の球面軸受けの位置と前記第2の回動軸X及び第2の回動軸Yの交点位置の4位置が形成する図形は同一形状をなす。そのため、対象物を対象物面上の点を通る仮想的な回動軸回りに回動させることができる。
【0133】
また、第1の内側フレーム及び第2の内側フレームは、第1の回動軸Y及び第2の回動軸Yを隔ててふたつに切り離され、切り離された各々2個の内側フレームは、それぞれ第1の外側フレーム及び第2の外側フレームに対して第1の回動軸X及び第2の回動軸Xまわりに独立に回動する。そのため、部品の寸法誤差等による組み立ての困難性を減少することができる。
【0134】
また、X軸駆動手段は、第1の回動軸Xを回動駆動する第1のX軸駆動手段と第2の回動軸Xを回動駆動する第2のX軸駆動手段とを有し、第2のX軸駆動手段は第1のX軸駆動手段と反対方向にトルクを加え、Y軸駆動手段は、第1の回動軸Yを回動駆動する第1のY軸駆動手段と第2の回動軸Yを回動駆動する第2のY軸駆動手段とを有し、第2のY軸駆動手段は第1のY軸駆動手段と反対方向にトルクを加える。そのため、回動軸の回動に対する対象物の動きのガタを小さくすることができる。
【0135】
また、複数の第1、第2、第3の球面軸受けのうち、少なくとも1個の所定の球面軸受けにガタをなくす対策を施した。そのため、回動軸の回動に対する対象物の動きのガタを小さくできるとともに、組み立て工程を容易にすることができる。
【0136】
また、対象物がアンテナ或いは反射鏡である。そのため、アンテナ面をアンテナ面上の点を通る仮想的な回動軸回りに回動可能にできるので、アンテナとアンテナ中央を通る放射器やアンテナ周囲のレドームなどとの干渉を避けてアンテナ面積を最大限に取ることで利得の低下を小さくすることができる。
【0137】
また、ベースはロボットアームに固定され、対象物がロボットハンドである。そのため、関節の特異点をなくすことができ、関節外の任意の点をアーム長手方向に直交する2軸分の回動中心にすることができ、関節の中にケーブルなどを通すことができる。
【0138】
また、対象物がカメラである。そのため、カメラのレンズの主点がパンとチルトの回動中心と一致するようにでき、パンチルトをしたときに視差が生じず画面がひずまないのできれいなパノラマ映像が得られる。
【0139】
また、対象物が反射板であり、反射板の中央を貫通する柱をさらに設け、柱の先端に反射板と向き合うように点検カメラを取り付けている。そのため、反射板を2軸まわりに回動することで半球状の視野が得られる。
【0140】
また、対象物が握りであり、握りを操作して姿勢を提示する。そのため、握りの内部に仮想的な回動中心を置くことができ、直感的な角度提示の操作ができる。
【0141】
さらに、この発明に係る関節機構は、ロボットの肩や手首に用いられる関節機構であって、ロボットの胴体側に設けられた第1のベース、第1のベースに立設された2本の平行な第1の回動軸、第1の回動軸に各々中央を回動自在に支持され互いに平行となるように配置された2枚の第1のリンク、2枚の第1のリンク間を回動自在につなぎ互いに平行をなす2本の第1のロッド、一側の両端部を前記2本の第1のロッドの一端にそれぞれ回動自在に接続された軸受けブロック、軸受けブロックの他側の両端部に一端をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行となるように配置された2本の第2のロッド、2本の第2のロッドに両端部をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行をなす2枚の第2のリンク、第2のリンクの中央に立設され、第1の回動軸の軸方向に対して垂直な2本の平行な第2の回動軸、第2の回動軸に接続された第2のベースとを備え、第1のリンク第1のロッド、及び軸受けブロック、並びに軸受けブロック、第2のロッド及び第2のリンクは、各々平行リンクをなし、第2のベースは、第1のベースに対して、第1の回動軸及び第2の回動軸のそれぞれと平行であり、軸受けブロック内で直交する2軸まわりに回動自在である。そのため、関節の特異点をなくすことができ、軸受けブロックの内部または近くの任意の位置にアーム長手方向に直交する2軸分の関節の回動中心を置くことができ、平行リンクの死点がなくなり、軸受けブロックの内部の関節の回動中心の近くにケーブルなどを通すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のジンバル機構の実施の形態1を示す斜視図である。
【図2】 ジンバル機構の動きを説明する説明図である。
【図3】 ジンバル機構の動きを説明する説明図である。
【図4】 ジンバル機構の全体の動きを説明する斜視図である。
【図5】 ジンバル機構の全体の動きを説明する斜視図である。
【図6】 ジンバル機構の全体の動きを説明する斜視図である。
【図7】 アンテナ中央に形成された穴を貫通する放射器が設けられた様子を示すジンバル機構の斜視図である。
【図8】 この発明のジンバル機構の実施の形態2を示す斜視図である。
【図9】 この発明のジンバル機構の実施の形態3を示す球面軸受けのガタが打ち消される様子を示す説明図である。
【図10】 この発明の関節機構を示す斜視図である。
【図11】 図10の関節機構を人間型ロボットの肩関節に適用した場合の説明図である。
【図12】 この発明のジンバル機構の実施の形態5を示すロボットアームの手首に適用した場合の説明図である。
【図13】 図12のロボットアームの第2アーム近傍を拡大して示す説明図である。
【図14】 この発明のジンバル機構の実施の形態6を示す雲台に適用した場合の斜視図である。
【図15】 この発明のジンバル機構の実施の形態7を示す点検カメラ装置に適用した場合の側面図である。
【図16】 この発明のジンバル機構の実施の形態8を示す操作機構に適用した場合の斜視図である。
【図17】 従来の一般的なジンバル機構を用いた例としてのアンテナ指向装置の説明図である。
【図18】 従来の一般的なジンバル機構を用いた指向追尾装置の説明図である。
【図19】 従来の人型作業ロボットの腕体構造の例を示す正面図である。
【図20】 従来の一般的な6自由度垂直多関節型ロボットの斜視図である。
【図21】 図20の破線H部分を拡大した3自由度ロボット手首の例の構造図である。
【図22】 従来の工業用ロボットの手首装置の略図である。
【図23】 従来の移動式点検ロボットとそれに用いられる雲台の例を示す正面図である。
【図24】 従来のジョイススティック型操作機構の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2a 第1の球面軸受け、2b 第2の球面軸受け、2c 第3の球面軸受け、3 ロッド、4a 第1の回動軸X、4b 第2の回動軸X、5a 第1の内側フレーム、5b 第2の内側フレーム、6a 第1の回動軸Y、6b 第2の回動軸Y、7a 第1の外側フレーム、7b 第2の外側フレーム、8 ベース、51 第1のベース、52 減速機付きモータ(第1の回動軸)、53 第1の回動軸、54 第1のリンク、55 第1のロッド、57 軸受けブロック、58 第2のロッド、59 第2のリンク、61 減速機付きモータ(第2の回動軸)、62 第2の回動軸、63 第2のベース。

Claims (10)

  1. 対象物の角度を直交するふたつの回動軸回りに回動させるジンバル機構であって、
    前記対象物の裏面に取り付けた少なくとも3個の第1の球面軸受け、
    一端を前記第1の球面軸受けに接続された少なくとも3本のロッド、
    前記3本のロッドの各々の略中央にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第2の球面軸受け、
    前記3本のロッドの各々の他端にそれぞれ取り付けられた少なくとも3個の第3の球面軸受け、
    前記3個の第2の球面軸受けに接続され、対向する2辺の略中央に第1の回動軸Xを有する第1の内側フレーム、
    前記第1の回動軸Xを介して前記第1の内側フレームと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に前記第1の回動軸Xと直交する第1の回動軸Yを有する□の字型の第1の外側フレーム、
    前記第1の内側フレームと同様に、前記3個の第3の球面軸受けに接続され、対向する2辺の略中央に前記第1の回動軸Xと平行な第2の回動軸Xを有する第2の内側フレーム、
    前記第1の外側フレームと同様に、前記第2の回動軸Xを介して前記第2の内側フレームと回動自在につながり、対向する2辺の略中央に前記第1の回動軸Yと平行な第2の回動軸Yを有する□の字型の第2の外側フレーム、
    前記第1の外側フレーム並びに前記第2の外側フレームを前記第1の回動軸Y並びに前記第2の回動軸Yを介して支持するベース、
    前記第1の回動軸Xまたは前記第2の回動軸Xを回動駆動するX軸駆動手段、
    前記第1の回動軸Yまたは前記第2の回動軸Yを回動駆動するY軸駆動手段、
    前記第1の回動軸Xまたは前記第2の回動軸Xの角度を検出するX軸検出手段、及び
    前記第1の回動軸Yまたは前記第2の回動軸Yの角度を検出するY軸検出手段
    を備え、
    前記3本のロッドは互いに平行であり、
    前記第1の回動軸Xと前記第1の回動軸Y並びに前記第2の回動軸Xと前記第2の回動軸Yはそれぞれ1点で交差し、
    前記3個の第1の球面軸受けの位置、前記3個の第2の球面軸受けの位置、前記3個の第3の球面軸受けの位置のそれぞれの3位置が形成する図形は互いに同一形状をなし、
    更に、前記3個の第2の球面軸受けの位置と前記第1の回動軸X及び前記第1の回動軸Yの交点位置の4位置が形成する図形と、前記3個の第3の球面軸受けの位置と前記第2の回動軸X及び前記第2の回動軸Yの交点位置の4位置が形成する図形は同一形状をなすことを特徴とするジンバル機構。
  2. 前記第1の内側フレーム及び前記第2の内側フレームは、前記第1の回動軸Y及び前記第2の回動軸Yを隔ててふたつに切り離され、該切り離された各々2個の内側フレームは、それぞれ前記第1の外側フレーム及び前記第2の外側フレームに対して前記第1の回動軸X及び前記第2の回動軸Xまわりに独立に回動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のジンバル機構。
  3. 前記X軸駆動手段は、前記第1の回動軸Xを回動駆動する第1のX軸駆動手段と前記第2の回動軸Xを回動駆動する第2のX軸駆動手段とを有し、前記第2のX軸駆動手段は前記第1のX軸駆動手段と反対方向にトルクを加え、前記Y軸駆動手段は、前記第1の回動軸Yを回動駆動する第1のY軸駆動手段と前記第2の回動軸Yを回動駆動する第2のY軸駆動手段とを有し、前記第2のY軸駆動手段は前記第1のY軸駆動手段と反対方向にトルクを加える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のジンバル機構。
  4. 前記複数の第1、第2、第3の球面軸受けのうち、少なくとも1個の所定の球面軸受けにガタをなくす対策を施したことを特徴とする請求項3に記載のジンバル機構。
  5. 前記対象物がアンテナ或いは反射鏡である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジンバル機構。
  6. 前記ベースはロボットアームに固定され、前記対象物がロボットハンドである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジンバル機構。
  7. 前記対象物がカメラである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジンバル機構。
  8. 前記対象物が反射板であり、該反射板の中央を貫通する柱をさらに設け、該柱の先端に前記反射板と向き合うように点検カメラを取り付けた
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジンバル機構。
  9. 前記対象物が握りであり、該握りを操作して姿勢を提示する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジンバル機構。
  10. ロボットの肩や手首に用いられる関節機構であって、
    前記ロボットの胴体側に設けられた第1のベース、
    前記第1のベースに立設された2本の平行な第1の回動軸、
    前記第1の回動軸に各々中央を回動自在に支持され互いに平行となるように配置された2枚の第1のリンク、
    前記2枚の第1のリンク間を回動自在につなぎ互いに平行をなす2本の第1のロッド、
    一側の両端部を前記2本の第1のロッドの一端にそれぞれ回動自在に接続された軸受けブロック、
    前記軸受けブロックの他側の両端部に一端をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行となるように配置された2本の第2のロッド、
    前記2本の第2のロッドに両端部をそれぞれ回動自在に接続され互いに平行をなす2枚の第2のリンク、
    前記第2のリンクの中央に立設され、前記第1の回動軸の軸方向に対して垂直な2本の平行な第2の回動軸、
    前記第2の回動軸に接続された第2のベース
    とを備え、
    前記第1のリンク前記第1のロッド、及び前記軸受けブロック、並びに前記軸受けブロック、前記第2のロッド、及び前記第2のリンクは、各々平行リンクをなし、前記第2のベースは、前記第1のベースに対して、第1の回動軸及び第2の回動軸のそれぞれと平行であり、前記軸受けブロック内で直交する2軸まわりに回動自在である
    ことを特徴とする関節機構。
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