JP5184380B2 - 磁気検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、外部磁界の磁極変化に対して動作安定性に優れたラッチ型の磁気検出装置に関する。
磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子は、磁気スイッチや磁気エンコーダ等の磁気センサとしての需要と、ハードディスク装置に内臓される磁気ヘッドとしての需要がある。
磁気抵抗効果素子を磁気ヘッドとして使用する場合、外部磁界の変動に対する磁気感度は良好であることが必要である。
特開平7−83699号公報 特開2003−43123号公報
しかしながら、磁気センサに磁気抵抗効果素子を用いる場合、例えば磁気スイッチのように磁極変化によってON/OFFの切換信号を出力するような用途に使用する場合、前記磁気抵抗効果素子の磁気感度が良好であると逆に、外部磁界の磁極変化によって前記磁気抵抗効果素子の電気抵抗値は感度良く変化してしまうため、外部磁界の磁極変化付近では、磁気抵抗効果素子の電気抵抗値がばたつきやすく、チャタリングが生じやすい等、安定した動作を得ることができなかった。
特許文献1及び特許文献2にはホール素子を用いた磁気センサが開示されている。
しかしながらホール素子を用いた場合、ホール電圧のオフセットや感度のばらつきにより安定した動作を得ることが難しかった。さらに、切換信号の出力タイミングを変更したい場合には、集積回路を変更することが必要となり、感度の異なる磁気センサを作製するためには、そのたび毎に、集積回路の改良を余儀なくされた。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、外部磁界の磁極変化に対して動作安定性に優れたラッチ型の磁気検出装置を提供することを目的としている。
本発明における磁気検出装置は、
(+)方向の外部磁界に対して電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果を利用した第1磁気抵抗効果素子と、前記(+)方向とは逆方向の(−)方向の外部磁界に対して電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果を利用した第2磁気抵抗効果素子と、前記第1磁気抵抗効果素子 及び前記第2磁気抵抗効果素子に夫々、電気的に接続される共通のラッチ回路を備えた集積回路とを有し、
前記ラッチ回路は、前記第1磁気抵抗効果素子からの電気抵抗変化に基づいて生成された High信号及びLow信号のレベル信号を入力する入力部Aと、前記第2磁気抵抗効果 素子からの電気抵抗変化に基づいて生成されたHigh信号及びLow信号のレベル信号 を入力する入力部Bとを備え、
前記(+)方向の外部磁界の印加により前記第1磁気抵抗効果素子の電気抵抗値が変化し て前記入力部A及び前記入力部Bから夫々、異なる前記レベル信号が得られたときに第1 の信号を生成し、一旦生成された前記第1の信号を、前記入力部Aからの前記レベル信号 が変化しかつ前記入力部Bからの前記レベル信号が変化せずに、前記入力部A及び前記入 力部Bの双方から同じ前記レベル信号が得られる前記(+)方向の外部磁界及び前記(−)方向の外部磁界に対して保持し、前記(−)方向の外部磁界の印加により前記第2磁気 抵抗効果素子の電気抵抗値が変化して前記入力部A及び前記入力部Bから異なる前記レベ ル信号であってかつ前記第1の信号を生成するための前記レベル信号の組み合わせとは逆 の組み合わせの前記レベル信号が得られたときに第2の信号を生成し、一旦生成された前記第2の信号を、前記入力部Bからの前記レベル信号が変化しかつ前記入力部Aからの前 記レベル信号が変化せずに、前記入力部A及び前記入力部Bの双方から同じ前記レベル信 号が得られる前記(−)方向の外部磁界及び前記(+)方向の外部磁界に対して保持する ための論理回路が前記ラッチ回路に設定されていることを特徴とするものである。
本発明では、外部磁界の磁極変化に対して動作安定性に優れたラッチ型の磁気検出装置にできる。また、本発明では、集積回路の構成を変えずに、磁気抵抗効果素子の構成を調整することで、適切且つ簡単に信号の出力タイミングを変化させることができ、集積回路を標準化できる。
本発明では、前記入力部AからLow信号が得られ、前記入力部BからHigh信号が得 られたときに第1の信号が得られ、前記第1の信号が出力されている状態にて、前記入力 部A及び前記入力部BからともにHigh信号が得られるとき前記第1の信号が保持され
前記入力部BからLow信号が得られ、前記入力部AからHigh信号が得られたときに 第2の信号が得られ、前記第2の信号が出力されている状態にて、前記入力部A及び前記 入力部BからともにHigh信号が得られるとき前記第2の信号が保持されることが好ま しい。
また本発明では、前記第1磁気抵抗効果素子を有する第1ブリッジ回路、前記第2磁気抵 抗効果素子を有する第2ブリッジ回路、前記第1ブリッジ回路に接続される第1差動増幅 器、前記第2ブリッジ回路に接続される第2差動増幅器、前記第1差動増幅器に接続され るとともに出力部が前記入力部Aに接続され閾値電圧が設定された第1比較回路、及び前 記第2の差動増幅器に接続され出力部が前記入力部Bに接続された閾値電圧が設定された 第2比較回路を有し、前記集積回路は、前記第1差動増幅器、前記第2差動増幅器、前記 第1比較回路、前記第2比較回路及び前記ラッチ回路を有して構成されることが好ましい
また本発明では、前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子は、共に、磁化方向が一方向に固定された固定磁性層と、外部磁界に対して磁化方向が変動するフリー磁性層とが非磁性中間層を介して対向する構造を有し、前記固定磁性層と前記フリー磁性層間に作用する層間結合磁界Hinが、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第2磁気抵抗効果素子とで逆符号に調整されていることが好ましい。これにより出力を大きくでき、また装置間での感度のばらつきを抑制できる。また、前記層間結合磁界Hinの調整で、(+)方向の外部磁界、及び、(−)方向の外部磁界に夫々、電気抵抗値が変化する第1磁気抵抗効果素子及び第2磁気抵抗効果素子を簡単に形成できるとともに感度調整を簡単に行うことが可能である。
本発明では、外部磁界の磁極変化に対して動作安定性に優れたラッチ型の磁気検出装置にできる。また、本発明では、集積回路の構成を変えずに、磁気抵抗効果素子の構成を調整することで、適切且つ簡単に信号の出力タイミングを変化させることができ、集積回路を標準化できる。
図1は第1実施形態の磁気検出装置の回路構成図、図2は、第2実施形態の磁気検出装置の回路構成図、図3は、本実施形態のラッチ回路の構成図、図4は、第1磁気抵抗効果素子及び第2磁気抵抗効果素子のR−H曲線(ヒステリシス特性)を示すグラフ、図5は、外部磁界と電圧(差動電位)との関係を示すグラフ、図6は、外部磁界とON/OFF信号の出力状態との関係を示すグラフ、図7及び図8は、本実施形態の磁気検出装置を用いた磁気スイッチ(電子機器)の斜視図(図8は、図7の状態から磁石が180度回転した状態を示す)、図9は、本実施形態の第1磁気抵抗効果素子を図7に示すA−A線に沿って膜厚方向に向けて切断し矢印方向から見たときの部分拡大断面図、図10は本実施形態の第2磁気抵抗効果素子を図7に示すB−B線に沿って膜厚方向に向けて切断し矢印方向から見たときの部分拡大断面図、図11は、図7に示す磁気検出装置をA−A線に沿って膜厚方向に向けて切断し矢印方向から見たときの部分拡大断面図、である。
図7ないし図9に示すX1−X2方向、Y1−Y2方向、Z1−Z2方向の各方向は、残り2つの方向に対して直交する関係となっている。Y1−Y2方向は、磁気抵抗効果素子23,31と磁石50とが対向する方向であり、Z1−Z2方向は、磁気抵抗効果素子23,31の積層方向である。
図1に示す本実施形態の磁気検出装置20は、抵抗素子部21と集積回路(IC)22とを有して構成される。
前記抵抗素子部21には、2つのブリッジ回路37,41が設けられている。第1ブリッジ回路37には、巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用した第1磁気抵抗効果素子(GMR素子)23、第1固定抵抗素子24、第2固定抵抗素子27、第3固定抵抗素子28が設けられている。前記第1磁気抵抗効果素子23と第1固定抵抗素子24は第1出力取り出し部25を介して直列接続され、前記第2固定抵抗素子27と第3固定抵抗素子28は第2出力取り出し部29を介して直列接続されている。
第2ブリッジ回路41には、巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用した第2磁気抵抗効果素子(GMR素子)31、第4固定抵抗素子32、第5固定抵抗素子34、第6固定抵抗素子35が設けられている。前記第2磁気抵抗効果素子31と第4固定抵抗素子32は第3出力取り出し部33を介して直列接続され、前記第5固定抵抗素子34と第6固定抵抗素子35は第4出力取り出し部36を介して直列接続されている。
前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31は、外部磁界によって電気抵抗値Rが変動する。一方、固定抵抗素子24、27、28、31、32、34、35は外部磁界によって電気抵抗値Rが変化しない。
図1に示すように前記集積回路22には入力端子(電源)39、アース端子42及び外部出力端子40が設けられている。前記入力端子39、アース端子42及び外部出力端子40は夫々図示しない機器側の端子部とワイヤボンディングやダイボンディング等で電気的に接続されている。
図1に示すように集積回路22内には、各ブリッジ回路37,41に接続される差動増幅器44、45が設けられている。第1差動増幅器44の入力部には、第1ブリッジ回路37の第1出力取り出し部25及び第2出力取り出し部29が接続されている。第2差動増幅器45の入力部には、第2ブリッジ回路41の第3出力取り出し部33及び第4出力取り出し部36が接続されている。
各差動増幅器44,45の出力部は、夫々、例えばシュミットトリガー型の比較回路(コンパレータ)46,47に接続されている。さらに各比較回路46,47の出力部は、共通のラッチ回路48に接続され、前記ラッチ回路48の出力部が前記外部出力端子40に接続されている。
本実施形態の磁気検出装置20は、図11に示すように、基板70上に、集積回路22を構成する差動増幅器やコンパレータ等の能動素子71〜74が形成されている。
図11に示すように、前記基板70上及び集積回路22上は、レジスト層等から成る絶縁層78で覆われている。前記絶縁層78上には、磁気抵抗効果素子23,31や固定抵抗素子24、27、28、32、34、35が形成され、前記磁気抵抗効果素子23、31上及び固定抵抗素子24、27、28、32、34、35上は、例えばアルミナやシリカで形成された絶縁層80で覆われている。そして前記磁気検出装置20はモールド樹脂によりパッケージ化される。
前記磁気抵抗効果素子23,31及び固定抵抗素子24、27、28、32、34、35と集積回路22間は図示しない配線層によって電気的に接続されている。
第1磁気抵抗効果素子23は、図9に示す積層構造で形成される。図9に示すように、前記磁気抵抗効果素子23は、下から反強磁性層62、固定磁性層63、非磁性中間層64、フリー磁性層65、及び保護層66の順で積層されている。前記反強磁性層62は、元素α(ただしαは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料、又は、元素αと元素α′(ただし元素α′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成される。例えば前記反強磁性層62は、IrMnやPtMnで形成される。前記固定磁性層63及びフリー磁性層65はCoFe合金、NiFe合金、CoFeNi合金等の磁性材料で形成される。また前記非磁性中間層64はCu等で形成される。また前記保護層66はTa等で形成される。前記固定磁性層63やフリー磁性層65は積層フェリ構造(磁性層/非磁性層/磁性層の積層構造であり、非磁性層を挟んだ2つの磁性層の磁化方向が反平行である構造)であってもよい。また前記固定磁性層63やフリー磁性層65は材質の異なる複数の磁性層の積層構造であってもよい。また前記反強磁性層62の下側にTa等で形成された下地層や、NiFeCr等で形成されたシード層が設けられていてもよい。
前記第1磁気抵抗効果素子23では、前記反強磁性層62と前記固定磁性層63とが接して形成されているため磁場中熱処理を施すことにより前記反強磁性層62と前記固定磁性層63との界面に交換結合磁界(Hex)が生じ、前記固定磁性層63の磁化方向は一方向に固定される。図9では、前記固定磁性層63の磁化方向63aを矢印方向で示している。前記固定磁性層63の磁化方向63aは図示X2方向である。
また、無磁場状態(外部磁界が作用していないとき)での前記フリー磁性層65の磁化方向65aは図示X2方向である。よって無磁場状態では、前記固定磁性層63の磁化方向63aと前記フリー磁性層65の磁化方向65aは平行状態である。
第2磁気抵抗効果素子31は、図10に示す積層構造で形成される。図10に示すように、前記第2磁気抵抗効果素子31は、下から反強磁性層62、固定磁性層63、非磁性中間層67、フリー磁性層65、及び保護層66の順で積層されている。図10に示す前記第2磁気抵抗効果素子31は、図9に示す前記第1磁気抵抗効果素子23と、非磁性中間層67の膜厚を除いて同じ膜構成であることが、第1磁気抵抗効果素子23と第2磁気抵抗効果素子31の温度係数(TCR)のばらつきを小さくでき好適である。
例えば、前記第1磁気抵抗効果素子23の非磁性中間層64及び第2磁気抵抗効果素子31の非磁性中間層67は共にCuで形成される。Cu厚を変化させると、固定磁性層63とフリー磁性層65間に作用する層間結合磁界Hinの大きさが変化する。前記層間結合磁界Hinの大きさを変えることで、固定磁性層63とフリー磁性層65の磁化方向63a、65aを平行あるいは反平行にできる。図10に示すように第2磁気抵抗効果素子31での固定磁性層63の磁化方向63aは図示X2方向で、無磁場状態でのフリー磁性層65の磁化方向65aは図示X1であり、互いの磁化方向63a,65aは反平行状態となっている。
前記第1固定抵抗素子24、第2固定抵抗素子27、第3固定抵抗素子28、第4固定抵抗素子32、第5固定抵抗素子34、第6固定抵抗素子35は、夫々、外部磁界に対して電気抵抗値が変化しなければどのような構造であってもよい。ただし、本実施形態では、図9,図10に示す磁気抵抗効果素子23,31と同じ材料構成で、且つ、磁気抵抗効果素子23,31と異なって、フリー磁性層65に相当する磁性層と、非磁性中間層64,67(このとき前記非磁性中間層の膜厚は、非磁性中間層64の膜厚あるいは非磁性中間層67の膜厚と同じであっても異なってもよい)とが逆積層される構成であることが各固定抵抗素子24、27、28、32、34、35と磁気抵抗効果素子23,31の温度係数(TCR)のばらつきを小さくでき好適である。フリー磁性層65に相当する磁性層と、非磁性中間層64とを逆積層すると、フリー磁性層65に相当する磁性層は固定磁性層63に接することで外部磁界に対して磁化変動せず、これにより外部磁界に対して電気抵抗が変化しない固定抵抗素子となる。
本実施形態の第1磁気抵抗効果素子23は、図4の右図に示すR−H曲線(ヒステリシス特性)を有している。前記第1磁気抵抗効果素子23は、外部磁界がゼロから(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度を強めると、経路C1を辿って電気抵抗値Rは増大し、(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度を弱めると、経路C2を辿って電気抵抗値Rは減少する。図4の右図に示すように第1磁気抵抗効果素子23のR−H曲線はループ状となっている。
前記第1磁気抵抗効果素子23の電気抵抗値Rの最小抵抗値と最大抵抗値の中間抵抗値でのR−H曲線のループ幅の中心が、R−H曲線の「中点」である。そして前記「中点」から外部磁界がゼロまでの磁界の強さでフリー磁性層65と固定磁性層63間に作用する層間結合磁界Hinの大きさが決定される。
前記第1磁気抵抗効果素子23に作用する第1層間結合磁界Hin1は、図4のグラフ上では、(+)方向の外部磁界(+H)の領域に現れる。
一方、本実施形態の第2磁気抵抗効果素子31は、図4の左図に示すR−H曲線(ヒステリシス特性)を有している。前記第2磁気抵抗効果素子31は、外部磁界がゼロから(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度を強めると、経路C3を辿って電気抵抗値Rは減少し、(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度を弱めると、経路C4を辿って電気抵抗値Rは増大する。図4の左図に示すように第2磁気抵抗効果素子31のR−H曲線はループ状となっている。
前記第2磁気抵抗効果素子31の電気抵抗値Rの最小抵抗値と最大抵抗値の中間抵抗値でのR−H曲線のループ幅の中心が、R−H曲線の「中点」である。そして前記「中点」から外部磁界がゼロまでの磁界の強さでフリー磁性層65と固定磁性層63間に作用する層間結合磁界Hinの大きさが決定される。
前記第2磁気抵抗効果素子31に作用する第2層間結合磁界Hin2は、図4のグラフ上では、(−)方向の外部磁界(−H)の領域に現れる。
(+)方向の外部磁界(+H)を正値、(−)方向の外部磁界(−H)を負値とすると、第1層間結合磁界Hin1は正値で、第2層間結合磁界Hin2は負値となっている。このように、前記第1磁気抵抗効果素子23の第1層間結合磁界Hin1と第2磁気抵抗効果素子31の第2層間結合磁界Hin2を正負逆符号にするには、上記した非磁性中間層64,67の膜厚を調整することで可能である。
図4に示すR−H曲線を有する第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31を夫々、第1ブリッジ回路37及び第2ブリッジ回路41に設けることで、外部磁界の磁界強度と前記第1ブリッジ回路37及び第2ブリッジ回路41から得られる電圧(差動電位)との関係は図5のようになる。
図5の右図は、第1磁気抵抗効果素子23を備えた第1ブリッジ回路37から得られた外部磁界に対する電圧(差動電位)の変化を示している。図5の左図は、第2磁気抵抗効果素子31を備えた第2ブリッジ回路41から得られた外部磁界に対する電圧(差動電位)の変化を示している。
図1に示す比較回路46,47には、夫々閾値電圧が設定されている。なお以下に説明するように、各比較回路46,47には夫々、一つずつ閾値電圧を設定しているが、入力電圧に対して上限値と下限値との二つのスレッショルドレベルを持つシュミット・トリガー入力のように、各比較回路46,47に複数の閾値電圧が設定されていてもよい。
例えば第1比較回路46では、第1ブリッジ回路37から得られた電圧(差動電位)が、ある閾値電圧V1以下になったとき、低レベル信号(LowにはLと表記)を出力し、前記閾値電圧V1よりも大きいとき、高レベル信号(High;図面にはHと表記)を出力するように制御されている。外部磁界ゼロから(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度を徐々に強めていき、前記閾値電圧V1に達したときの磁界強度をH1とする。(+)方向の外部磁界(+H)が磁界強度H1以上であれば、第1比較回路46では低レベル信号(Low)が生成され、(+)方向の外部磁界(+H)が磁界強度H1より小さく、あるいは(−)方向の外部磁界(−H)が作用した場合、第1比較回路46では高レベル信号(High)が生成される。
一方、第2比較回路47では、第2ブリッジ回路41から得られた電圧(差動電位)が、ある閾値電圧V2以下になったとき、低レベル信号(Low)を出力し、前記閾値電圧V2よりも大きいとき、高レベル信号(High)を出力するように制御されている。外部磁界ゼロから(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度を徐々に強めていき、前記閾値電圧V2に達したときの磁界強度をH2とする。(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度がH2以上であれば、第2比較回路47では低レベル信号(Low)が生成され、前記(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度がH2より小さく、あるいは(+)方向の外部磁界(+H)が作用した場合、第1比較回路46では高レベル信号(High)が生成される。
前記第1比較回路46及び第2比較回路47で生成された高レベル信号(High)及び低レベル信号(Low)は、共通のラッチ回路48に入力される。
前記ラッチ回路48は図3に示す論理回路を有して構成される。図3に示す入力部Aは、前記第1比較回路46の出力部と接続され、入力部Bは、前記第2比較回路47の出力部と接続されている。
図3に示すように入力部A及び入力部Bは途中で夫々二手に分かれ、一組の入力部A及び入力部Bは、前記入力部Aとの接続側にNOT回路を備えるNAND回路52に接続されている。またもう一組の入力部A及び入力部Bは、ExOR回路53に接続されている。図3に示すようにNAND回路52及びExOR回路53は夫々、Dラッチ54に接続されている。
以下の表1には、入力部A、入力部B、入力部D、入力部G及び出力部Y(Q)での信号レベルが示されている。
Figure 0005184380
まず外部磁界ゼロから(+)方向の外部磁界(+H)を強めていき、磁界強度がH1以上になると、図4に示すように第1磁気抵抗効果素子23の電気抵抗値Rの変化により第1ブリッジ回路37での電圧は閾値電圧V1以下になり、低レベル信号(Low)が入力部Aに入力される。このとき、第2磁気抵抗効果素子31の電気抵抗値Rは高いまま一定であるため、第2ブリッジ回路41での電圧は閾値電圧V2より高く、高レベル信号(High)が入力部Bに入力される。よって表1に示すように、出力部Yからは低レベル信号(Low)が出力される。出力部Yから出力される低レベル信号(Low)は、ON信号(第1の信号)として、外部出力端子40から出力される。
次に、上記の状態から、(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度を弱めると、前記第1ブリッジ回路37での電圧はやがて閾値電圧V1よりも大きくなり、高レベル信号(High)が入力部Aに入力される。このとき、第2磁気抵抗効果素子31の電気抵抗値Rは高いまま一定であるため、第2ブリッジ回路41での電圧は閾値電圧V2より高く、高レベル信号(High)が入力部Bに入力される。よって表1に示すように、出力部Yからは、入力信号変化前の状態、すなわち低レベル信号(Low)が出力されるため、ON信号(第1の信号)が、外部出力端子40から出力され続けている。
次に、上記の状態から(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度を強めていき、磁界強度がH2以上になると、図4に示すように第2磁気抵抗効果素子31の電気抵抗値Rの変化により、第2ブリッジ回路41での電圧は閾値電圧V2以下になり、低レベル信号(Low)が入力部Bに入力される。このとき、第1磁気抵抗効果素子23の電気抵抗値Rは高いまま一定なので、第1ブリッジ回路37での電圧は閾値電圧V1より高く、高レベル信号(High)が入力部Aに入力される。よって表1に示すように、出力部Yからは高レベル信号(High)が出力される。出力部Yから出力される高レベル信号(High)は、OFF信号(第2の信号)として、外部出力端子40から出力される。
次に、上記の状態から、(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度を弱めると、前記第2ブリッジ回路41での電圧はやがて閾値電圧V2よりも大きくなり、高レベル信号(High)が入力部Bに入力される。このとき、第1磁気抵抗効果素子23の電気抵抗値Rは高いまま一定なので、第1ブリッジ回路37での電圧は閾値電圧V1より高く、高レベル信号(High)が入力部Aに入力される。よって表1に示すように、出力部Yからは、入力信号変化前の状態、すなわち高レベル信号(High)が出力されるため、OFF信号(第2の信号)が、外部出力端子40から出力され続けている。
上記した状態を、外部磁界の磁界強度変化と、ON/OFF信号の出力タイミングとの関係で見ると、図6のようになっている。図6に示すように、(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度がH1以上になると、出力部Yからは低レベル信号(Low)が生成され、前記外部出力端子40からはON信号が出力される。
一旦ON信号が生成されると、(+)方向の外部磁界(+H)、及び、磁界強度がH2よりも小さい(−)方向の外部磁界(−H)に対しては、出力部Yから入力信号変化前の状態である低レベル信号(Low)が出力され続けるため、ON信号が保持される(図6に示す経路(1))。
次に、(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度がH2以上になると、出力部Yからは高レベル信号(High)が生成されるため、前記外部出力端子40からはOFF信号が出力される。
一旦OFF信号が生成されると、(−)方向の外部磁界(−H)、及び、磁界強度がH1よりも小さい(+)方向の外部磁界(+H)に対しては、出力部Yから入力信号変化前の状態である高レベル信号(High)が出力され続けるため、OFF信号が保持される(図6に示す経路(2))。
このように本実施形態では、一旦生成されたON信号は、前記(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度変化に対して、及び、(−)方向の外部磁界(−H)のうち、OFF信号が生成される磁界強度(H2)よりも小さい磁界強度変化に対して保持される。すなわちON信号は、H2以上の(−)方向の外部磁界(−H)が作用しない限り、保持され続けるのである。
また本実施形態では、一旦生成されたOFF信号は、前記(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度変化に対して、及び、(+)方向の外部磁界(+H)のうち、ON信号が生成される磁界強度(H1)よりも小さい磁界強度変化に対して保持される。すなわちOFF信号は、H1以上の(+)方向の外部磁界(+H)が作用しない限り、保持され続けるのである。
よって本実施形態では、外部磁界が(+)方向から(−)方向(あるいはその逆方向)へ変動する近辺では、ON信号/OFF信号が感度良く切り換わらず、外部磁界が(+)方向から(−)方向へ変動する近辺は不感領域となって、そのときの信号を保持し続けている。このため、従来のように、外部磁界が(+)方向から(−)方向(あるいはその逆方向)へ変動する近辺でチャタリングは生じず、従来に比べて動作安定性を向上させることができる。
しかも、例えば、ON信号を生成する(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度をH1から変更したい場合、閾値電圧V1を変更せずとも、前記第1磁気抵抗効果素子23の第1層間結合磁界Hin1を調整することで、(+)方向の外部磁界(+H)に対する感度を制御できる。(−)方向の外部磁界に対する感度も、前記第2磁気抵抗効果素子31の第2層間結合磁界Hin2を調整することで制御できる。既に説明したように、層間結合磁界Hinの調整は、例えば非磁性中間層64、67の膜厚を調整することで行うことができる。したがって本実施形態では、集積回路22の構成を簡単にできるともに標準化することが可能であり、製品ごとに集積回路22の改良を行う必要がない。
また図1に示すように集積回路22内には、第1磁気抵抗効果素子23を備える第1ブリッジ回路37、及び、第2磁気抵抗効果素子31を備える第2ブリッジ回路41に電気的に接続される共通のラッチ回路48が設けられ、前記ラッチ回路48にてON/OFF信号が保持される。これにより、集積回路22の構成を簡単に且つ小型化でき好適である。
上記で説明した第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31は巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用したGMR素子であったが、それに代えて非磁性中間層64、67が絶縁層で形成されたトンネル効果を利用したTMR素子、あるいは異方性磁気抵抗効果(AMR効果)を利用したAMR素子であってもよい。ただしAMR素子である場合、出力が小さくまた装置間での感度のばらつきが大きくなりやすいことから、前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31には、GMR素子やTMR素子を用いることが好適である。特にGMR素子やTMR素子では、(+)方向の外部磁界(+H)に対して電気抵抗値Rが変化する第1磁気抵抗効果素子23と、(−)方向の外部磁界(−H)に対して電気抵抗値Rが変化する第2磁気抵抗効果素子31を夫々、層間結合磁界Hinの調整によって適切に製造でき、また(+)方向の外部磁界(+H)及び(−)方向の外部磁界(−H)に対する感度調整も層間結合磁界Hinの調整によって簡単に行うことができ好適である。
また、図4に示す第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31のR−H曲線、及び図5に示す電圧変化曲線は、一例であり、これに限定されるわけではない。第1磁気抵抗効果素子23は(+)方向の外部磁界(+H)に対して電気抵抗値Rが変化し、第2磁気抵抗効果素子31は、(+)方向の外部磁界(+H)に対して電気抵抗値Rが変化する要件を満たせば、外部磁界の磁界強度変化に対する電気抵抗値Rの増減傾向が図4とは逆傾向であってもよい。また外部磁界の磁界強度変化に対する電圧値Vの増減傾向が図5とは逆傾向であってもよい。
また図3に示すラッチ回路48の構成も一例である。すなわち、一旦生成されたON信号は、前記(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度変化に対して、及び、(−)方向の外部磁界(−H)のうち、OFF信号が生成される磁界強度(H2)よりも小さい磁界強度変化に対して保持され、また、一旦生成されたOFF信号は、前記(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度変化に対して、及び、(+)方向の外部磁界(+H)のうち、ON信号が生成される磁界強度(H1)よりも小さい磁界強度変化に対して保持されれば、どのような論理回路にてラッチ回路48を構成するかは自由である。
図2に示す磁気検出装置55は、集積回路22の構成が図1と同じであるが、抵抗素子部56の構成が図1の抵抗素子部21の構成と異なる。図2の構成では、固定抵抗素子57,58の直列回路が、第1磁気抵抗効果素子23と第1固定抵抗素子24との直列回路、及び第2磁気抵抗効果素子31と第4固定抵抗素子32との直列回路の夫々と、ブリッジ回路を構成している。すなわち固定抵抗素子57,58の直列回路が、第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31の夫々を含むブリッジ回路での共通回路となっている。よって図2の構成では図1の構成に比べて抵抗素子の数を少なくできる。
なお抵抗素子部21,56の素子構成は図1,図2以外の構成であってもよい。
本実施形態の磁気検出装置20は例えば図7,図8に示す磁気スイッチ51に使用できる。
前記磁気スイッチ51は磁気検出装置20と磁石50とを備える。前記磁石50の中心には、図示しない回転軸(図示Y1−Y2方向へ延びる軸)が設けられており、前記磁石50は前記回転軸を中心にして回転自在に支持されている。前記磁気検出装置20は固定されている。
前記磁石50の前記磁気検出装置20との対向面(X−Z平面)は半分がN極に、残り半分がS極に着磁されている。
前記磁気抵抗効果素子23,31は、素子幅Wが向く方向(Y1−Y2方向)と素子長さLが向く方向(X1−X2方向)から成るX−Y平面が、前記磁石50との対向面と直交する向きに支持されている。前記X−Y平面は、前記磁気抵抗効果素子23を構成する各層の界面と平行な面である。図7に示すように素子長さLは素子幅Wよりも大きく形成されている。図7では、前記磁気抵抗効果素子23,31の平面(X−Y平面)は長方形状であるが、そのほか、例えばミアンダー形状で形成することも出来る。
図7は前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31に対して、最も強く(+)方向の外部磁界(+H)が作用している状態を示す。
前記磁石50を回転させると、徐々に前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31に作用する(+)方向の外部磁界(+H)の磁界強度が弱くなり、やがて前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31に作用する外部磁界がゼロになる。さらに前記磁石50を回転させると、前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31に(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度が作用し、徐々に、(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度が強くなり、やがて前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31に作用する(−)方向の外部磁界(−H)の磁界強度が最大に大きくなる(図8の状態)。
図7,図8に示す磁気スイッチを用いることで、前記磁石50の回転に伴って、ON信号とOFF信号を交互に切換えることが出来る。しかも、図6に示すように(+)方向の外部磁界がH1以上の磁界強度に、(−)方向の外部磁界がH2以上の磁界強度にならないと、OFF信号とON信号とが切り換わらないため、磁極が変化する近辺でのわずかな磁界強度の変動によって信号の切り換えがばたつかず、チャタリングの発生を従来よりも抑えることができる。
また前記第1磁気抵抗効果素子23及び第2磁気抵抗効果素子31は、水平磁場(界面と平行な面に作用する磁界)を検知するものであり、また弱磁場をも検知できるので、磁気スイッチ51内部での広い範囲を前記磁気検出装置20の設置場所に設定できる。
本実施形態の磁気検出装置20は、(+)方向の外部磁界、及び(−)方向の外部磁界が作用し、磁極の変化によって信号を切り換える電子機器であれば、図7,図8に示す回転式の磁気スイッチ以外に、例えばスライド式の磁気スイッチにも適用可能である。また、本実施形態の磁気検出装置20は、例えば磁気エンコーダにも適用可能である。
第1実施形態の磁気検出装置の回路構成図、 第2実施形態の磁気検出装置の回路構成図、 本実施形態のラッチ回路の構成図、 第1磁気抵抗効果素子及び第2磁気抵抗効果素子のR−H曲線(ヒステリシス特性)を示すグラフ、 外部磁界と電圧(差動電位)との関係を示すグラフ、 外部磁界とON/OFF信号の出力状態との関係を示すグラフ、 本実施形態の磁気検出装置を用いた磁気スイッチ(電子機器)の斜視図、 本実施形態の磁気検出装置を用いた磁気スイッチ(電子機器)の斜視図(図8は、図7の状態から磁石が180度回転した状態を示す)、 本実施形態の第1磁気抵抗効果素子を図7に示すA−A線に沿って膜厚方向に向けて切断し矢印方向から見たときの部分拡大断面図、 本実施形態の第2磁気抵抗効果素子を図7に示すB−B線に沿って膜厚方向に向けて切断し矢印方向から見たときの部分拡大断面図、 図7に示す磁気検出装置をA−A線に沿って膜厚方向に向けて切断し矢印方向から見たときの部分拡大断面図、
符号の説明
20 磁気検出装置
21、56 抵抗素子部
22 集積回路(IC)
23 第1磁気抵抗効果素子
24、27、28、31、32、34、35、57、58 固定抵抗素子
25 第1出力取り出し部
29 第2出力取り出し部
31 第2磁気抵抗効果素子
37 第1ブリッジ回路
39 入力端子
40 外部出力端子
41 第2ブリッジ回路
42 アース端子
44、45 差動増幅器
46、47 比較回路(コンパレータ)
48 ラッチ回路
50 磁石
51 磁気スイッチ
52 NAND回路
53 ExOR回路
54 Dラッチ
62 反強磁性層
63 固定磁性層
64、67 非磁性中間層
65 フリー磁性層
66 保護層
70 基板
71〜74 能動素子
78、80 絶縁層

Claims (4)

  1. (+)方向の外部磁界に対して電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果を利用した第1磁気抵抗効果素子と、前記(+)方向とは逆方向の(−)方向の外部磁界に対して電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果を利用した第2磁気抵抗効果素子と、前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子に夫々、電気的に接続される共通のラッチ回路を備えた集積回路とを有し、
    前記ラッチ回路は、前記第1磁気抵抗効果素子からの電気抵抗変化に基づいて生成されたHigh信号及びLow信号のレベル信号を入力する入力部Aと、前記第2磁気抵抗効果素子からの電気抵抗変化に基づいて生成されたHigh信号及びLow信号のレベル信号を入力する入力部Bとを備え、
    前記(+)方向の外部磁界の印加により前記第1磁気抵抗効果素子の電気抵抗値が変化して前記入力部A及び前記入力部Bから夫々、異なる前記レベル信号が得られたときに第1の信号を生成し、一旦生成された前記第1の信号を、前記入力部Aからの前記レベル信号が変化しかつ前記入力部Bからの前記レベル信号が変化せずに、前記入力部A及び前記入力部Bの双方から同じ前記レベル信号が得られる前記(+)方向の外部磁界及び前記(−)方向の外部磁界に対して保持し、前記(−)方向の外部磁界の印加により前記第2磁気抵抗効果素子の電気抵抗値が変化して前記入力部A及び前記入力部Bから異なる前記レベル信号であってかつ前記第1の信号を生成するための前記レベル信号の組み合わせとは逆の組み合わせの前記レベル信号が得られたときに第2の信号を生成し、一旦生成された前記第2の信号を、前記入力部Bからの前記レベル信号が変化しかつ前記入力部Aからの前記レベル信号が変化せずに、前記入力部A及び前記入力部Bの双方から同じ前記レベル信号が得られる前記(−)方向の外部磁界及び前記(+)方向の外部磁界に対して保持するための論理回路が前記ラッチ回路に設定されていることを特徴とする磁気検出装置。
  2. 前記入力部AからLow信号が得られ、前記入力部BからHigh信号が得られたときに第1の信号が得られ、前記第1の信号が出力されている状態にて、前記入力部A及び前記入力部BからともにHigh信号が得られるとき前記第1の信号が保持され、
    前記入力部BからLow信号が得られ、前記入力部AからHigh信号が得られたときに第2の信号が得られ、前記第2の信号が出力されている状態にて、前記入力部A及び前記入力部BからともにHigh信号が得られるとき前記第2の信号が保持される請求項1記載の磁気検出装置。
  3. 前記第1磁気抵抗効果素子を有する第1ブリッジ回路、前記第2磁気抵抗効果素子を有する第2ブリッジ回路、前記第1ブリッジ回路に接続される第1差動増幅器、前記第2ブリッジ回路に接続される第2差動増幅器、前記第1差動増幅器に接続されるとともに出力部が前記入力部Aに接続され閾値電圧が設定された第1比較回路、及び前記第2の差動増幅器に接続され出力部が前記入力部Bに接続された閾値電圧が設定された第2比較回路を有し、前記集積回路は、前記第1差動増幅器、前記第2差動増幅器、前記第1比較回路、前記第2比較回路及び前記ラッチ回路を有して構成される請求項1又は2に記載の磁気検出装置。
  4. 前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子は、共に、磁化方向が一方向に固定された固定磁性層と、外部磁界に対して磁化方向が変動するフリー磁性層とが非磁性中間層を介して対向する構造を有し、前記固定磁性層と前記フリー磁性層間に作用する層間結合磁界Hinが、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第2磁気抵抗効果素子とで逆符号に調整されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
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