JP5184143B2 - 昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巻取ドラムの巻取回転および巻出回転によって昇降体を上下昇降させる昇降装置に関する。
従来、コンサートホールや体育館、コンベンションホール等の比較的天井の高い大きな構造物では、天井に装着された照明器具のメンテナンスを容易に行うために、照明器具の昇降装置が利用されている。昇降装置は、主として、照明器具が接続される昇降体と、昇降体を吊下支持する吊材と、吊材を介して昇降体を上下昇降させる巻取ドラムと、天井に固定され巻取ドラムを支持する固定体と、で構成される(例えば特許文献1、2)。
吊材の長さは、昇降装置を構造物の天井等に設置する際に、同構造物の床面から天井までの距離に応じて適当な使用長さに設定され、これにより、昇降体は、照明器具が使用される天井付近に上昇させた位置と、照明器具のメンテナンスを行うため床面近くに下降させた位置と、の間で昇降移動可能となる。
ここで、吊材は巻取ドラムから巻き出され滑車に上掛けされて垂下されており、当該滑車は下側からバネ部材で支持されることにより、吊材の張力が増大するとバネ部材が圧縮変形されて滑車が下方へ移動し、逆に吊材の張力が減小するとバネ部材が伸張変形されて滑車が上方へ移動するようになっている。
そして、吊材の張力増大によりバネ部材が圧縮変形されて滑車が下方へ移動したことを検知すると巻取ドラムの電動モータの停止させる過負荷検知手段と、吊材の張力減小によりバネ部材が伸張変形されて滑車が上方へ移動したことを検知すると巻き取りドラムの回転を停止させるたるみ検知手段と、をさらに備えて構成されている。
したがって、両検知手段の検知によって、巻取ドラムによる吊材の巻取回転および巻出回転が停止されるので、昇降体に過負荷がかかる等して各吊材の張力が増大したり、各吊材が弛んだりする異常状態において、吊材の巻取回転および巻出回転が駆動停止されることとなり、安全性に優れるとともに、吊材の劣化が防止される。
そのため、過剰負荷を検知するためには、大きな力でバネ部材が圧縮変形されることを要し、逆に、吊材の弛みを検知するためには、この吊材の微小な張力差に応じてバネ部材が伸張変形されることを要する。
例えば、過剰負荷を確実に検知できるように、バネ部材のバネ定数を大きくすると、吊材の微小な張力変化程度では、バネ部材が伸縮変形しなくなって、吊材の弛みを検知し難くなる。逆に、微小な張力変化を確実に検知できるように、バネ部材のバネ定数を小さくすると、微小な荷重増加でもバネ部材は圧縮変形してしまい、大きな過剰負荷を正確に検知することができなくなる。すなわち、上記従来の技術で示した昇降装置にあっては、吊材の張力変化を異なるレベル各々で精度良く検知できず、過剰負荷及び弛みの両者を正確に検知できないという問題を生じる。
そこで、特許文献2に開示される昇降装置では、滑車を下側から支持するバネ部材は、バネ定数が大きいバネ部材と、バネ定数が小さいバネ部材と、が上下に直列に列べられて構成されている。
そのため、特許文献2に開示される昇降装置では、異なるレベルの吊材の張力変化が各々で精度良く検知され、安全性及び動作性に優れた昇降装置となる。
特開2002−104785号公報 特開2004−256279号公報
しかしながら、このようなバネ定数の異なる2つのバネ部材を直列に列べた構造では、バネ部材の配置方向に向けて装置のサイズが大きくなってしまう。
本発明は、上記従来技術における問題を解決するために為されたものであって、サイズの増大を抑制できる、安全性に優れた昇降装置の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、天井に回転自在に支持される巻取ドラムと、前記巻取ドラムから繰り出される吊材が上掛けされて当該吊材を下方向に向きを変えて垂下させる滑車と、前記吊材に吊下支持される昇降体と、を備え、前記巻取ドラムによる吊材の巻き取り/巻き出し回転によって前記昇降体を上下昇降させる昇降装置であって、前記滑車を下側から支持するバネ部材と、前記吊材の張力増大により前記バネ部材が圧縮変形して前記滑車が下方に移動したことを検知すると前記巻取ドラムの回転を停止させる過負荷検知手段と、前記吊材の張力減少により前記バネ部材が伸張変形して前記滑車が上方に移動したことを検知すると前記巻取ドラムの回転を停止させるたるみ検知手段と、を備え、前記バネ部材は、バネ定数の相違する複数のバネ部材が並列に配置されて構成されていることを特徴とするものである。
なお、前記吊材の張力増大により前記バネ部材が圧縮変形する際には、バネ定数の大きいバネ部材およびバネ定数の小さいバネで前記滑車を支持する一方で、前記吊材の張力減少により前記バネ部材が伸張変形する際には、バネ定数の大きいバネ部材が当接せずにバネ定数の小さいバネのみで前記滑車を支持するように、前記バネ定数の相違する複数のバネ部材が並列に配置されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の昇降装置であって、前記過負荷検知手段は、前記滑車の下方移動に対応して変位する1以上の検知ドグと、当該検知ドグの変位に応じて押釦されるリミットスイッチと、を備えて構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の昇降装置であって、前記たるみ検知手段は、前記滑車の上方移動に対応して変位する1以上の検知ドグと、当該検知ドグの変位に応じて押釦されるリミットスイッチと、を備えて構成されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、過負荷検知に適当なバネ定数の大きいバネと、たるみ検知に適当なバネ定数の小さいバネと、を設けることで、張力が増大した際においても、張力が減少した際においても、正確に変化を検知することができる。また、バネ定数の大きいバネと、バネ定数の小さいバネと、が並列に配置されているため、複数のバネが直列に配置される構造に比べて、装置を小型化できる。
請求項2に記載の発明によれば、検知ドグを介してリミットスイッチを押釦する構造であるため、リミットスイッチの配置レイアウトの自由度が高まる。
請求項3に記載の発明によれば、検知ドグを介してリミットスイッチを押釦する構造であるため、リミットスイッチの配置レイアウトの自由度が高まる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1〜13は本発明の一実施形態の昇降装置を示している。本実施形態の昇降装置は、図1に示すように、天井に固定される固定体1と、固定体1に支持された巻取ドラム2と、巻取ドラム2に巻き取られまたは巻き出される例えば金属製のワイヤーなどで構成される吊材3と、巻取ドラム2から巻き出した吊材3を上掛けして当該吊材3を下方向に向きを変えて垂下させる滑車5と、滑車5から垂下された吊材3に吊下支持される昇降体6と、を備えている。なお、この実施形態では、巻取ドラム2から繰り出された吊材3の先端は、固定体1に設けられた滑車4、5を経由し、さらに昇降体6に設けられた滑車7、8を経由して、最終的に固定体1の固定部9に固定されている。
巻取ドラム2を一方向に回転させると吊材3が巻取ドラム2に巻き取られて昇降体6が上昇し、巻取ドラム2を逆方向に回転させると吊材3が巻取ドラム2から巻き出されて昇降体6が下降する。
固定体1は、図2、図3に示すように、上方が開口する箱状に形成され、固定体1の底壁には、昇降体6を収容可能な収容凹部11が上方に向けて凹設されており、昇降体6を上昇させると当該収容凹部11内に昇降体6が嵌まり込むように収まり、昇降体6の揺動や回動が防止された安定状態で静止されることとなる。なお、固定体1は天井に取付固定されるものであるが、その際、天井面の下側に直付けされてもよく、天井面の上側に埋設されてもよい。
本実施形態の昇降体6は、図示せぬ照明器具が取付接続されるものであり、巻取ドラム2による吊材3の巻取回転および巻出回転によって、昇降体6に取り付けられた照明器具を上下昇降できる。そのため、昇降体6を床面近くに下降させた位置では、照明器具のメンテナンス作業を安全且つ容易に行うことができる。
固定体1内には、図2に示すように、吊材3を巻き取るための巻取機構が収容されており、この巻取機構は、巻取ドラム2と、巻取ドラム2を回転させる可逆転型の電動モータ21と、電動モータ21の駆動軸の回転を巻取ドラム2に伝達する減速ユニット23と、を備えている。この場合、減速ユニット23は複数の歯車列でなり、電動モータ21から巻取ドラム2へと動力を伝達するが、巻取ドラム2の回転が電動モータ21に対して逆に伝達されるのを阻止するためのセルフロック機能を有している。
そして、固定体1内には、図2、3に示すように、巻取ドラム2の回転中において所定の状態になったことを検知すると巻取ドラム2の回転を自動的に停止させる自動停止機構30が収容されている。
(自動停止機構)
以下、自動停止機構30について主に図4〜図13を参照しつつより詳しく説明する。
図4は自動停止機構の上方からみた斜視図、図5は下方からみた斜視図、図6は正面図、図7は左側面図、図8は下面図、図9は図6の正面図においてベース本体からブラケットおよび検知ドグを取り外した図である。
自動停止機構30は、図4〜図9に示すように、固定体1に固定されるベース31と、ベース31に回転自在に支持された前記滑車5と、前記ベース31に固定されたリミットスイッチ37、39と、前記ベース31に支持された複数の検知ドグ51、53、55、63と、を一体に組み立てて構成されている。
自動停止機構30のベース31は、図4に示すように、樹脂製のベース本体31aとベース本体31aに固定された金属製のブラケット31b、31cと組み合わせて構成されている。
ベース本体31aには、図9に示すように、バネ部材35a、35bを収容するバネ収容部34a、34bと、滑車5の回転軸である滑車軸33を片持ち支持する棚部32と、が形成されており、滑車軸33の一端33aが棚部32に支持されるとももに滑車軸33の他端33b側がバネ部材35a、35bにより下方から付勢支持されている。そのため、滑車軸33は、一端33aを支持する棚部32を中心にして他端33bが上下方向に回動可能となる(図10および図12参照)。これにより、吊材3を通じて滑車5に加わる下方向への力が大きくなると、滑車5が下方に移動し(図12参照)、逆に滑車5にかかる下方向への力が小さくなると滑車5が上方に移動することとなり(図10参照)、結果、吊材3の張力変化による衝撃がバネ部材35a、35bで緩衝される。なお、バネ部材35bの上端と滑車軸33との間には、後述する第1の検知板51のバネ座金部51bが介在しており、バネ部材35bの上端と滑車軸33とは直接接触していない。
本実施形態の自動停止機構30は、吊材3に過負荷がかかった際に巻取ドラム2の回転を停止させる過負荷検出手段と、吊材3がたるんだ際に巻取ドラム2の回転を停止させるたるみ検出手段を備えた構造であって、次に、これら過負荷手検出手段およびたるみ検出手段について、さらに図10〜図13を参照しつつより詳しく説明する。
(たるみ検知)
図10はたるみ検知を説明するために図6中の要部のみを図示した拡大図であり、図10(a)はたるみ検知前、図10(b)はたるみ検知時を示す図である。図11(a)はたるみ検知前、図11(b)はたるみ検知時を示す図7相当の図である。
たるみ検知手段は、昇降体6の下降中において、吊材3に加わる張力が所定値よりも小さくなったことを検知すると、昇降体6の下降を停止させるものであり、本実施形態のたるみ検知手段は、下降停止用のリミットスイッチ37と、検知ドグとしての検知板63と、を備えて構成されている。
具体的には、下降停止用のリミットスイッチ37は、図11に示すように、ブラケット31cを介してベース本体31aに固定されている。ブラケット31cには、検知ドグとしての検知板63が回転軸64を中心に回転自在に支持されている。検知板63の一方の回転端63aは、上述した滑車軸33の他端33bの上方に配置されており(図6、11参照)、滑車軸33の他端33bが上方へ向けて移動すると、図11(a)→(b)に示すように、検知板63の一方の回転端63aが押し上げられるようになっている。
また、この検知板33の一方の回転端63aの上方には、図11に示すように、下降停止用のリミットスイッチ37のヒンジレバー37cの回転自由端37dが設けられており、これにより、図11(a)→(b)に示すように、検知板63の一方の回転端63aが押し上げられると、ヒンジレバー37cが押し上げられてリミットスイッチ37のプランジャ37bが押釦されて、スイッチが入るようになっている。
このような構成により、たるみ検知手段は、以下のように動作する。
図10(a)→(b)に示すように、吊材3に加わる張力が減少して滑車軸33に加わる下方への力が減ると、滑車軸33の他端33bが上方へ移動する。すると、滑車軸33の他端33bが、図11(a)→(b)に示すように、回転軸64を中心に回転自在に設けられた検知ドグ63の一方の回転端63aを押し上げる。押し上げられた一方の回転端63aは、下降停止用のリミットスイッチ37のヒンジレバー37cを上方に押し上げ、当該リミットスイッチ37のプランジャ37bを押釦する。これにより、巻取ドラム2の電動モータ21への通電が停止され、巻取ドラム2の回転が停止する。
このようにたるみ検知では、吊材3に加わる張力が所定値未満に減少したときに昇降体6の下降を停止するため、例えば吊材3が途中で切断してしまい吊材3がたるんだ異常な状態や、例えば昇降体6が下降途中で障害物に乗り上げた異常な状態や、例えば昇降体6の下降時に昇降体6を作業員が受け止めて下降させる必要がない状態などに昇降体6を自動停止できる。なお、たるみ検知では、滑車軸33の他端33bが被検知部となる。
(過負荷検知)
図12は過負荷検知を説明するために図6中の要部のみを図示した拡大図であって、(a)は検知前を示し、(b)は過負荷時を示す図である。図13(a)は過負荷検知前、図13(b)は過負荷検知時を示す図8相当の図である。
過負荷検知手段は、昇降体6の上昇中において吊材3に加わる張力が所定値より大きくなったことを検知すると、昇降体6の上昇を停止するものである。具体的には、例えば昇降体6が何らかの障害物に引っかかったり、昇降体6を人為的に押さえたりすることで、吊材3の張力が増大することがあるが、このような場合に巻取ドラム2が回転しつづけると、吊材3ならびに当該吊材3を巻き取る巻取ドラム2の駆動モータ21に過負荷がかかることとなるため、過負荷検知手段によって、このような過負荷がかかった際に自動的に駆動モータ21を停止させて、当該駆動モータ21ならびに吊材3に過負荷がかかりつつけることを防止するものである。
本実施形態の過負荷検出手段は、上昇停止用のリミットスイッチ39と、複数の検知ドグ51、53、55と、を備えて構成されている。
具体的に構造を説明すると、上昇停止用のリミットスイッチ39は、図4、5に示すように、ブラケット31bを介してベース本体31aに固定されている。つまり、このブラケット31bの固定板部41が、ベース本体31aの前壁面にネジにより固定されており、このブラケット31bの固定板部41から直角に立設された取付板部43に、リミットスイッチ39がネジにより固定されている。
このブラケット31bの固定板部41と、ベース本体31aの前壁面と、の間には、第1の検知ドグとしての第1の検知板51がスライド自在に介在している(図6、9参照)。第1の検知板51は、図6、9に示すように、バネ部材35bに沿って延在し枠形状の板状本体部51aと、この板状本体部51aの上端から直角に立設されバネ部材35bの上端と滑車軸33との間に介在するバネ座金部51bと、板状本体部51aの中央開口51cの上端部から直角に立設された押圧片51dと、を備えて構成されている。このように、第1の検知板51のバネ座金部51bがバネ部材35b上端と滑車軸33との間に介在しているため、図10に示すようにバネ部材35bが伸張してバネ部材35bの上端が上昇すると、第1の検知板51全体が上昇し、逆に図12に示すようにバネ部材35bが圧縮してバネ部材35bの上端が下降すると、第1の検知板51全体が下降するようになっている。なお、第1の検知板51のバネ座金部51bと押圧片51dとは互いに逆向きに突設している。
また、ブラケット31の固定板部41には、図4〜6に示すように、第2の検知ドグとしての第2の検知板53が、その回転軸54を中心に回転自在に取り付けられている。この第2の検知板53は、受圧片53cと、押圧片53a(図5参照)と、を備えて構成されている。受圧片53cは、図12に示すように第1の検知板51の押圧片51dが下降した際に当該押圧片51dにより押し下げられることで、第2の検知板53を回転軸54を中心に回転させるものである。一方、押圧片53aは、このように第2の検知板53が回転した際に、後述する第3の検知板55の受圧片55cを押して、当該第3の検知板55をスライドさせるものである(図12、13参照)。
また、ブラケット31bの固定板部41の下端部からは、ベース本体31aの下面側に回り込むようにスライドガイド部45が直角に立設されており、このスライドガイド部45と、ベース本体31aの下面と、の間に、図13に示すように、第3の検知ドグとしての第3の検知板55が図中X方向にスライド自在に支持されている。この第3の検知板55には、図13に示すように、第2の検知板53の押圧片53aに押圧される受圧片55cが設けられている。
そして、この第3の検知板55の本体部55aからく字状のカム部55bが略直角に立設されており、このカム部55bは、当該第3の検知板55が図中X方向にスライドした際に、リミットスイッチ39のヒンジレバー39cの回転自由端39dを押してリミットスイッチ39のプランジャ39bを押釦するようになっている。
このような構成により、過負荷検知手段は、以下のように動作する。
何らかの原因で吊材3の張力が増大した場合、図12(a)→(b)に示すように、滑車5に下側に大きな力が加わり、滑車軸33の他端33b側が下降する。すると、図12(a)→(b)に示すように、バネ部材35a、35bが圧縮され、バネ部材35bの上端とともに第1の検知板51が下降する。このように第1の検知板51が下降すると、第1の検知板51の押圧片51dが、第2の検知板53の受圧片53cを押圧して下方に押し下げることで、第2の検知板53全体が回転軸54を中心に回転する。このように第2の検知板53が回転すると、図13(a)→(b)に示すように第2の検知板53の押圧片53aが第3の検知板55の受圧片55cを押し、これにより、第3の検知板55がX方向にスライドする。すると、第3の検知板55のカム部55bにより、上昇停止用のリミットスイッチ39のヒンジレバー39cが押されてプランジャ39bが押釦される。結果、巻取ドラム2の電動モータ21への通電が停止され、巻取ドラム2の回転が停止される。
このように過負荷検知手段は、昇降体6の上昇中において吊材3の張力が増大して吊材3および巻取ドラム2の電動モータ21に過負荷がかかった際に、当該過負荷がかかり続けることを防止できる。なお、過負荷検知では、滑車5の滑車軸33の他端33bが被検知部となる。
(滑車軸の支持構造)
ここで本実施形態では、滑車軸33を下方からバネ部材で支持しているが、当該バネ部材35a、35bはバネ定数の相違したバネ部材35a、35bを水平方向に並列に配置したものである。なお、第1バネ部材35aの方が第2バネ部材35bよりもバネ定数が小さく設定されており、過負荷によって滑車軸33が下方に移動する際には第1バネ部材35aおよび第2バネ部材35bがともに圧縮変形されるとともに、負荷が減少して滑車軸33が上方に移動する際には第2バネ部材35bは滑車軸33を押し上げずに第1バネ部材35aのみで滑車軸33を押し上げるようになっている。
このように、吊材3の弛み等による微小な張力変化に係る異常状態の場合には、バネ定数の小さなバネ部材35bの伸張変形による滑車5の移動をたるみ検知手段(37、63)が検知し、逆に、過負荷等による吊材3の過大な張力変化に係る異常状態の場合には、バネ定数の大きなバネ部材35aの圧縮変形による滑車5の移動を過負荷検知手段(39、51、53、55)が検知して、吊材3の張力変化を微小、過大の異なるレベル各々で精度良く検知することができる。そして、いずれの異常状態検知によっても、巻取ドラム2による吊材3の巻取回転および巻出回転が停止されるので、安全性が向上され、吊材3の弛みによる絡まりも防止されて動作性が確保される。
また、本実施形態の昇降装置においては、バネ定数の大きいバネ部材35aと、バネ定数の小さいバネ部材35bと、が並列に配置されているため、複数のバネ部材35a、35bが直列に配置される構造に比べて、装置を小型化できる。
以下、本実施形態の主な効果をまとめる。
(1)本実施形態の昇降装置は、滑車5を下側から支持するバネ部材35a、35bと、吊材3の張力増大によりバネ部材が圧縮変形して滑車5が下方に移動したことを検知すると、巻取ドラム2の回転を停止させる過負荷検知手段(39、51、53、55)と、吊材3の張力減少によりバネ部材が伸張変形して滑車5が上方に移動したことを検知すると、巻取ドラム2の回転を停止させるたるみ検知手段(37、63)と、を備えた昇降装置であって、バネ部材35a、35bは、バネ定数の相違する複数のバネ部材35a、35bが並列に配置されて構成されている。
そのため、本実施形態の昇降装置においては、過負荷検知に適当なバネ定数の大きいバネ部材35aと、たるみ検知に適当なバネ定数の小さいバネ部材35bと、を設けることで、張力が増大した際においても、張力が減少した際においても、正確に変化を検知することが可能となる。
しかもバネ定数の大きいバネ部材35aと、バネ定数の小さいバネ部材35bと、が並列に配置されているため、複数のバネ部材35a、35bが直列に配置される構造に比べて、バネ部材の長手方向に大型化することを避け、装置を小型化できる。
(2)また本実施形態の昇降装置は、過負荷検知手段(39、51、53、55)が、滑車5の下方移動に対応して変位する1以上の検知ドグ51、53、55と、当該検知ドグの変位に応じて押釦され巻取ドラム2の回転を停止させるリミットスイッチ39と、を備えて構成されている。そのため、検知ドグ51、53、55を介してリミットスイッチ39を押釦する構造であるため、リミットスイッチ39の配置レイアウトの自由度が高まる。
(3)また本実施形態の昇降装置は、たるみ検知手段(37、63)は、滑車5の上方移動に対応して変位する1以上の検知ドグ63と、当該検知ドグの変位に応じて押釦され巻取ドラム2の回転を停止させるリミットスイッチ39と、を備えて構成されている。そのため、検知ドグ63を介してリミットスイッチ39を押釦する構造であるため、リミットスイッチ39の配置レイアウトの自由度が高まる。
以上のように本発明によれば、バネ定数の大きいバネと、バネ定数の小さいバネと、が並列に配置されているため、複数のバネが直列に配置される構造に比べて装置を小型化できる。
(変形例)
上述の実施形態では、吊材3の一端を固定体1に固定し、吊材3の他端を1つの巻取ドラム2で巻き取る構造であったが、本発明ではこれに限定されず、例えば図14に示す変形例のように巻取ドラム2、2を2つ設けて吊材3の両端をそれぞれ巻取ドラム2、2で巻き取る構造であってもよいし、また例えば図15に示す変形例のように吊材3の一端を昇降体6に固定して吊材3の他端を巻取ドラム2で巻き取る構造であってもよく、またその他の構造であっても本発明を適用できる。
また、上記実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明の一実施形態の昇降装置の概念図。 同昇降装置の上方からの斜視図。 図2中のIII−III線に沿う断面図。 同昇降装置の自動停止機構の上方からみた斜視図。 同自動停止機構の下方からみた斜視図。 同自動停止機構の正面図。 同自動停止機構の左側面図。 同自動停止機構の下面図。 図6の自動停止機構の正面図においてベース本体からブラケットおよび検知ドグを取り外した図。 同自動停止機構によるたるみ検知を説明するために図6の正面図において要部のみを図示した要部拡大図であって、(a)はたるみを検知する前の通常状態であり、(b)はたるみを検知した状態を示す図。 (a)はたるみを検知する前の通常状態であり、(b)はたるみを検知した状態を示す図7相当の図。 同自動停止機構による過負荷検知を説明するために図6の正面図において要部のみを図示した要部拡大図であって、(a)は検知前の通常状態を示し、(b)は過負荷を検知した状態を示す図。 (a)は過負荷を検知する前の通常状態であり、(b)は過負荷を検知した状態を示す図8相当の図。 昇降装置の第1変形例を示す図1相当の図。 昇降装置の第2変形例を示す図1相当の図。
符号の説明
1…固定体
2…巻取ドラム
3…吊材
4…滑車
5…滑車
6…昇降体
7…滑車
9…固定部
11…収容凹部
21…電動モータ
23…減速ユニット
30…自動停止機構
31…ベース
31a…ベース本体
31b…ブラケット
31c…ブラケット
32…棚部
33…滑車軸
33a…一端
33b…他端
34a、35…バネ収容部
35a…第1バネ部材
35b…第2バネ部材
37…リミットスイッチ
37b…プランジャ
37c…ヒンジレバー
37d…回転自由端
39…リミットスイッチ
39b…プランジャ
39c…ヒンジレバー
39d…回転自由端
41…固定板部
43…取付板部
45…スライドガイド部
51、53、55、39…過負荷検知手段
51…第1の検知板(検知ドグ)
51a…板状本体部
51b…バネ座金部
51c…中央開口
51d…押圧片
53…第2の検知板
53a…押圧片
53c…受圧片
54…回転軸
55…第3の検知板
55a…本体部
55b…カム部
55c…受圧片
63、37…たるみ検知手段
63…検知板(検知ドグ)
63a…回転端
64…回転軸

Claims (3)

  1. 天井に回転自在に支持される巻取ドラムと、前記巻取ドラムから繰り出される吊材が上掛けされて当該吊材を下方向に向きを変えて垂下させる滑車と、前記吊材に吊下支持される昇降体と、を備え、前記巻取ドラムによる吊材の巻取回転/巻出回転によって前記昇降体を上下昇降させる昇降装置であって、
    前記滑車を下側から支持するバネ部材と、
    前記吊材の張力増大により前記バネ部材が圧縮変形して前記滑車が下方に移動したことを検知すると、前記巻取ドラムの回転を停止させる過負荷検知手段と、
    前記吊材の張力減少により前記バネ部材が伸張変形して前記滑車が上方に移動したことを検知すると、前記巻取ドラムの回転を停止させるたるみ検知手段と、
    を備え、
    前記バネ部材は、バネ定数の相違する複数のバネ部材が並列に配置されて構成されていることを特徴とする昇降装置。
  2. 請求項1に記載の昇降装置であって、
    前記過負荷検知手段は、前記滑車の下方移動に対応して変位する1以上の検知ドグと、当該検知ドグの変位に応じて押釦されるリミットスイッチと、を備えて構成されていることを特徴とする昇降装置。
  3. 請求項1に記載の昇降装置であって、
    前記たるみ検知手段は、前記滑車の上方移動に対応して変位する1以上の検知ドグと、当該検知ドグの変位に応じて押釦されるリミットスイッチと、を備えて構成されていることを特徴とする昇降装置。
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