JP5180016B2 - 電圧検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は電圧検出回路に関し、特に直列に接続された複数の電池セルの電圧を電池セル毎に測定する電圧検出回路に関する。
近年、ハイブリッド車等の車載用途でリチウムイオン電池が用いられるようになってきた。しかし、リチウムイオン電池は、1つのセルで出力できる電圧が限られるため、高い電圧が必要な車載用途などでは、電池セルを多段接続した組電池が用いられる。ここで、リチウムイオン電池は、過充電が発生すると安全性の低下や寿命の低下を生じる場合がある。そのため、リチウムイオン電池を用いた組電池では、それぞれの電池セルが出力する電圧値をモニタして過充電等による危険を回避する必要がある。
そこで、組電池を構成する電池セルの電圧を検出する電圧検出回路が多く提案されている。この電圧検出回路では、組電池と電圧検出回路とを含む電源モジュールの部品点数を削減するために、1つの電圧検出回路により複数の電池セルの電圧を検出することが行われる。このように、1つの電圧検出回路により、複数の電池セルを計測する場合、電圧検出回路の接地電圧は、計測対象の電池セルのうち最も低電位側に配置される電池セルの負極側端子の電圧が与えられ、電源電圧は、計測対象の電池セルのうち最も高電位側に配置される電池セルの正極側端子の電圧が与えられる。そのため、電池セルの電圧を個別に測定しようとした場合、計測部を構成する回路を1つの電池セルにより出力される電圧よりも高い電圧に対応した高耐圧素子により構成する必要がある。高耐圧素子は一般的に素子サイズが大きいため、高耐圧素子を多用した電圧検出回路はチップサイズが大きくなる問題がある。
そこで、低耐圧素子により計測部を構成するために、電圧検出回路による測定方式としてフライングキャパシタ方式が提案されている。フライングキャパシタ方式では、1つの電池セルから出力される電圧をサンプリングコンデンサでサンプリングし、サンプリングした電圧値をアナログデジタル変換器(例えば、A/D(Analog/Digital)コンバータ)等の計測部により測定する。これにより、計測部に入力される電圧値は1つの電池セルから出力される電圧範囲に限られるため、計測部を低耐圧素子により構成することができる。
一方、リチウムイオン電池を効率よく利用するためには、高精度に電池セルが出力する電圧値を測定する必要がある。フライングキャパシタ方式では、多数のスイッチを使用するが、このスイッチには寄生容量がある。そのため、フライングキャパシタ方式による測定では、この寄生容量によりサンプリングコンデンサによりサンプリングした電圧値の変動が生じ、測定精度が悪化する問題がある。そこで、フライングキャパシタ方式の電圧検出回路において測定精度を向上させる技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているセル電圧検出回路100の回路図を図6に示す。セル電圧検出回路100は、セル群101を構成するセル#(1)〜#(N)の電圧値をフライングキャパシタ方式の測定により個別に測定する。図6に示すように、セル電圧検出回路100は、セル選択スイッチ102、103、サンプリングスイッチ104、サンプリングコンデンサ105、トランスファスイッチ106、A/D107を有する。また、図6に示した各スイッチには、それぞれ寄生容量Csが付加される。
セル選択スイッチ102は、セル#(1)〜#(N)の負極側端子に接続されるスイッチSL(1)〜SL(N)を有する。セル選択スイッチ103は、セル#(1)〜#(N)の正極側端子に接続されるスイッチSU(1)〜SU(N)を有する。そして、セル選択スイッチは、セル群101内の単一セル又は複数セルを選択する。
サンプリングスイッチ104は、セルの正極側端子(又はサンプリングコンデンサ105の高電位側端子)に対応して設けられるスイッチSpl−Uと、セルの負極側端子(又はサンプリングコンデンサ105の低電位側端子)に対応して設けられるスイッチSpl−Lと、を有する。そして、サンプリングスイッチ104は、セル選択スイッチにより選択されたセルの負極側端子と正極側端子との電位差をサンプリングコンデンサ105の両側の端子に与える。サンプリングコンデンサ105は、サンプリングスイッチ104によりサンプリングされた電圧にて充電される。
トランスファスイッチ106は、セルの正極側端子(又はサンプリングコンデンサ105の高電位側端子)に対応して設けられるスイッチTrns−Uと、セルの負極側端子(又はサンプリングコンデンサ105の低電位側端子)に対応して設けられるスイッチTrns−Lと、を有する。そして、トランスファスイッチ106は、サンプリングスイッチ104がオフに遷移した後にサンプリングコンデンサ105の両端の電圧を出力端子に転送する。A/D107は、トランスファスイッチ106の出力端子に転送された電位差をデジタル値に変換して出力する。
つまり、セル電圧検出回路100では、サンプリングコンデンサ105にセルの電圧値をサンプリングした後、サンプリングスイッチ104をオフすることで、セル選択スイッチの寄生容量Csがその後の測定に影響を与えないようにする。これにより、セル電圧検出回路100では、セル選択スイッチの寄生容量Csによる測定誤差を低減する。
特開2001−201522号公報
しかしながら、セル電圧検出回路100では、サンプリングスイッチ104の寄生容量Csとトランスファスイッチ106の寄生容量Csによる測定誤差を低減することができない問題がある。より具体的には、セル電圧検出回路100では、サンプリングスイッチ104の寄生容量Csとトランスファスイッチ106の寄生容量Csには接地端子と選択されたセルの正極側端子との電位差に応じた電荷が蓄積される。そのため、サンプリングスイッチ104をオフした後、トランスファスイッチをオンするが、サンプリングスイッチ104とトランスファスイッチ106の寄生容量Csはサンプリングコンデンサ105に接続され続けるため、この寄生容量Csが測定結果に影響を及ぼす。
特に1つの電圧検出回路により測定する電池セルの数が増加した場合、サンプリングスイッチ104の寄生容量Csとトランスファスイッチ106の寄生容量Csにはより多くの電荷が蓄積されるため、寄生容量Csによる測定誤差の問題はより顕著になる。
本発明にかかる電圧検出回路は、直列に接続された複数の電池セルのうちいずれか1つを選択するスイッチ群と、前記スイッチ群により選択された電池セルの正極側端子と負極側端子との間の電位差を保持するサンプリングコンデンサと、前記サンプリングコンデンサの両端の電位差に応じた検出電圧値信号を出力する計測部と、前記サンプリングコンデンサの両端に生じた電位差を前記計測部に転送する伝達スイッチと、前記伝達スイッチと前記計測部との間において前記計測部の入力端子と並列に設けられる補正コンデンサと、前記補正コンデンサと並列に設けられ、開閉状態が前記伝達スイッチと排他的に制御される放電スイッチと、を有する。
本発明にかかる電圧検出回路は、伝達スイッチがオンする前に補正コンデンサの電荷を放電スイッチより放電する。そして、電荷が蓄積されていない補正コンデンサが並列に接続される入力端子を有する計測部に対して、トランスファスイッチを介してサンプリングコンデンサにおいて保持されている電池セルの電圧値が入力される。これにより、電圧検出回路のスイッチの寄生容量に蓄積された過大な電荷は、計測部による電圧測定時に補正コンデンサに吸収される。つまり、本発明にかかる電圧検出回路は、寄生容量に蓄積された過大な電荷を補正コンデンサにより吸収することで、測定結果の誤差を低減することができる。
本発明にかかる電圧検出回路は、電池セルの電圧値の測定精度を向上させることができる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に本実施の形態にかかる電源監視装置1のブロック図を図1に示す。図1に示すように電源監視装置1は、組電池2とコネクタにより接続され、複数の電池セルのそれぞれの電圧値を別に監視する。本実施の形態では組電池2は、1セル当たり3.6Vの電圧を出力する電池セルを直列に100個接続したものである。
電源監視装置1は、電圧検出回路10を複数有する。本実施の形態では、1つの電圧検出回路10により4つの電池セルの電圧を検出するものとする。従って、電源監視装置1は、100個の電池セルを監視するために、25個の電圧検出回路10を有する。なお、1つの電圧検出回路10により何個の電池セルの電圧を検出するかは、電源監視装置1の仕様により決定することができる。
また、電圧検出回路10の電源端子VCCは、電圧検出回路10が測定する電池セルのうち最も高電位側の電池セルの正極側端子に接続され、接地端子VSSは、電圧検出回路が測定する電池セルのうち最も低電位側の電池セルの負極側端子に接続される。そして、接地端子VSSに負極側端子が接続される電池セルは、1つ下の電池セルの正極側端子と接続される。つまり、隣接する電池セルの電圧を検出する2つの電圧検出回路10においては、高電位側の電池セルの電圧を検出する電圧検出回路10の接地端子VSSと低電位側の電池セルの電圧を検出する電圧検出回路10の電源端子VCCとが共通に接続される。
また、本実施の形態にかかる電圧検出回路10は、フライングキャパシタ方式により電池セルの電圧を検出する。ここで、本実施の形態にかかる電圧検出回路10は、サンプリングコンデンサとして大きな容量値のコンデンサを用いるために、サンプリングコンデンサCfを外付け部品とした。サンプリングコンデンサCfは、第1の外部端子CPと第2の外部端子CMとの間に接続される。
次に、本実施の形態にかかる電圧検出回路10の詳細について説明する。なお、電源監視装置1に搭載される電圧検出回路10はすべて同じ構成であるため、ここでは1つの電圧検出回路10について説明する。図2に電圧検出回路10の回路図を示す。図2に示すように、電圧検出回路10は、スイッチ群11、伝達スイッチ12、補正回路13、計測部14、スイッチ制御回路15、結果記憶部16、サンプリングコンデンサCfを有する。また、電圧検出回路10は、電池セルとの接続端子V1〜V4、電源端子VCC、接地端子VSS、第1の外部端子CP、第2の外部端子CM、通信端子Pout、Pinを有する。
スイッチ群11は、選択スイッチSW1a〜SW4a、SW1b〜SW4bを有する。選択スイッチSW1aは、測定対象の電池セルのうち最も高電位側の電池セルとなるセル1の正極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW2aは、セル1の負極側端子に正極側端子が接続されるセル2の正極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW3aは、セル2の負極側端子に正極側端子が接続されるセル3の正極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW4aは、測定対象の電池セルのうち最も低電位側の電池セルとなるセル4の正極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW1a〜SW4aの他方の端子は、第1の外部端子CPを介してサンプリングコンデンサCfの一方の端子に接続される。
選択スイッチSW1bは、測定対象の電池セルのうち最も高電位側の電池セルとなるセル1の負極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW2bは、セル1の負極側端子に正極側端子が接続されるセル2の負極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW3bは、セル2の負極側端子に正極側端子が接続されるセル3の負極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW4bは、測定対象の電池セルのうち最も低電位側の電池セルとなるセル4の負極側端子に一方の端子が接続される。選択スイッチSW1b〜SW4bの他方の端子は、第2の外部端子CMを介してサンプリングコンデンサCfの他方の端子に接続される。
なお、本実施の形態では、1つの電池セルに接続される選択スイッチは共にオン又はオフされるものとする。また、本実施の形態では、スイッチ群11が選択するスイッチは1つであるものとする。例えば、セル1を選択する場合は、選択スイッチSW1a、SW1bがオンし、選択スイッチSW2a〜SW4a及び選択スイッチSW2b〜SW4bはオフする。
伝達スイッチ12は高電位側伝達スイッチSWtaと低電位側伝達スイッチSWtbを有する。高電位側伝達スイッチSWtaの一方の端子は、サンプリングコンデンサCfの一方の端子と第1の外部端子CPを介して接続され、他方の端子は、計測部14の高電位側入力端子と接続される。低電位側伝達スイッチSWtbの一方の端子は、サンプリングコンデンサCfの他方の端子と第2の外部端子CMを介して接続され、他方の端子は、計測部14の低電位側入力端子と接続される。本実施の形態では、高電位側伝達スイッチSWtaと低電位側伝達スイッチSWtbとは、共にオン/オフ制御がなされる。
補正回路13は、放電スイッチSWca、容量値切り替えスイッチSWcb、SWcc、補正コンデンサCcを有する。なお、以下の説明では、高電位側伝達スイッチSWtaと計測部14の高電位側入力端子とを接続するノードを高電位ノードNHと称し、低電位側伝達スイッチSWtbと計測部14の低電位側入力端子とを接続するノードを低電位ノードNLと称す。また、低電位ノードNLは接地端子VSSに接続される。
補正コンデンサCcは、伝達スイッチSWta、SWtbがオン状態に切り替わると同時に、電圧検出回路10の測定電圧伝達経路に付加される寄生容量に蓄積された過大電荷を吸収する。補正コンデンサCcは、高電位ノードNHと低電位ノードNLとの間に設けられる。言い換えると、補正コンデンサCcは、計測部14の高電位側入力端子と低電位側入力端子との間に並列に接続される。また、本実施の形態では、3つの補正コンデンサCcを備える。そして、3つの補正コンデンサCcのうち1つは、容量値切り替えスイッチSWcbを介して高電位ノードNHと接続される。また、3つの補正コンデンサCcのうち2つは、容量値切り替えスイッチSWccを介して高電位ノードNHと接続される。本実施の形態では、補正コンデンサCcの容量値はすべて同じものとする。また、補正コンデンサCcの容量値は、選択スイッチ、伝達スイッチ及び第1、第2の外部端子に付加される寄生容量Cpの容量値に応じて決定される。この補正コンデンサCcの容量値の詳細な説明は後述することとする。
放電スイッチSWcaは、補正コンデンサCcの両端を短絡するか否かを切り替えるスイッチである。本実施の形態では、高電位ノードNHと低電位ノードNLとの間に設けられる。本実施の形態における放電スイッチSWcaは、容量値切り替えスイッチSWcb、SWccのうちオンしているスイッチに接続される補正コンデンサCcに蓄積された電荷を接地端子VSSに対して放電する。また、放電スイッチSWcaは、伝達スイッチSWta、SWtbとは排他的に制御される。つまり、放電スイッチSWcaは、伝達スイッチSWta、SWtbがオンしている期間はオフし、伝達スイッチSWta、SWtbがオフしている期間はオンする。
計測部14は、高電位ノードNHと低電位ノードNLとの間の電位差、つまりサンプリングコンデンサCfによりサンプリングされた測定対象となっている電池セルの電圧を測定し、その検出電圧値信号OUTを出力する。本実施の形態では、測定される電圧値はアナログ値であるが、計測部14としてアナログデジタル変換器(A/D(Analog/Digital)コンバータ)を用いることでデジタル値により示される検出電圧値信号OUTを出力する。
スイッチ制御回路15は、選択スイッチSW1a〜SW4a、SW1b〜SW4b、伝達スイッチSWta、SWtb、放電スイッチSWca、容量値切り替えスイッチSWcb、SWccの開閉状態を制御する。また、スイッチ制御回路15は、電圧検出回路10の電源が投入された後に自動的に動作を開始し、セル1〜セル4の測定が順次行われるように制御対象のスイッチを制御する。また、スイッチ制御回路15は、タイミング通知信号timを出力する。タイミング通知信号timは、他の回路(本実施の形態では結果記憶部16)に現時点において測定中のセルを特定するための情報を与えるものである。なお、スイッチ制御回路15は、外部からの制御信号に応じて動作する仕様であっても構わない。例えば、特定のセルを測定する指示を外部から制御信号により受け、スイッチ制御回路15が当該制御信号に応じてスイッチを切り替え、指示されたセルの測定を行っても良い。
結果記憶部16は、複数のレジスタ(本実施の形態ではレジスタ1〜4)を含み、レジスタに電池セル毎の測定結果を格納する。このとき、結果記憶部16は、タイミング通知信号timにより、結果をいずれのレジスタに格納するかを決定する。結果記憶部16は、通信端子Pout、Pinにより外部と接続される。通信端子Pinからは他の回路から読み出し命令が入力される。また通信端子Poutからは結果記憶部16に格納された値を出力する。つまり、結果記憶部16は、他の回路からの読み出し命令に応じて、レジスタに格納されている電池セルの測定結果を出力する。
ここで、補正コンデンサCcの詳細について説明する。まず、本実施の形態では、測定電圧測定経路上に配置される選択スイッチSW1a〜SW4aのドレイン側端子、第1の外部端子CP及び高電位側伝達スイッチSWtaのドレイン側端子に、それぞれ寄生容量Cpが付加される(図2参照)。この寄生容量Cpは、接地端子VSS側と電源端子VCC側とにそれぞれ形成される。選択スイッチSW1a〜SW4aのドレイン側端子及び伝達スイッチのドレイン側に付加される寄生容量Cpは、スイッチを構成するトランジスタのドレイン端子に付加される寄生容量である。第1の外部端子CPに付加される寄生容量Cpは、例えば、電圧検出回路10を格納するパッケージの端子容量、電圧検出回路10の端子に設けられる静電破壊保護回路(又は保護ダイオード)のジャンクション容量、パッド容量等を含めた寄生容量である。
このように、電圧検出回路10では、測定対象の電池セルの電圧を計測部14に伝達する測定電圧伝達経路において多くの寄生容量が付加される。そこで、本実施の形態にかかる補正コンデンサCcは、上記寄生容量の容量値の総和に応じた値とする。以下では、補正コンデンサCcの容量値の決定するための具体的な説明をする。
まず、補正コンデンサCcを設けない場合に高電位ノードNHと低電位ノードNLとの間に発生する測定電圧Vo(電池セルの電圧)は、(1)式により示される。なお、(1)式は、セル1を測定する場合の式である。(1)式においてVi1、Vi2は、セル1の正極側端子の電圧と接地端子VSSとの電位差及びセル1の負極極側端子の電圧と接地端子VSSとの電位差を示す値である。また、ΣCpは、寄生容量Cpの容量値の総和を示すものであり、CfはサンプリングコンデンサCfの容量値を示すものである。
Vo=(Vi1−Vi2)+(1/(1+Cf/ΣCp))*Vi2・・・(1)
(1)式において第1項は測定対象の電池セルの電圧値の理想値であり、第2項は測定誤差を示す。
次に、補正コンデンサを設けた場合における測定電圧Voを(2)式に示す。なお、(2)式においてNは高電位ノードNHに接続される補正コンデンサCcの数を示す値である。また、Ccは、補正コンデンサCcの容量値を示すものである。
Vo=(Vi1−Vi2)+((ΣCp+N*Cc)*Vi2−N*Cc*Vi1)
/(Cf+ΣCp*N*Cc)・・・(2)
(2)式においても第2項が測定誤差を示す。つまり、測定誤差をゼロにするためには第2項がゼロになるように補正コンデンサCcの値と高電位ノードNHに接続される補正コンデンサCcの数Nを決定すれば良い。つまり、補正コンデンサCcの数Nと補正コンデンサCcの容量値は(3)式で表すことができる。
N=(ΣCp/Cc)*(Vi2/(Vi1−Vi2))・・・(3)
そこで、本実施の形態では、補正コンデンサCcの値を寄生容量Cpの容量値の総和とする。従って、本実施の形態における補正コンデンサCcの容量値は(4)式により表される。
Cc=ΣCp・・・(4)
なお、寄生容量Cp又は寄生容量の総和ΣCpの大きさは、設計段階におけるシミュレーション、製品の出荷テストにおける測定による算出など様々な方法により求めることができる。なお、測定により寄生容量を求める場合は、1つの補正コンデンサCcの容量値をトリミング等の修正手段により変更できる回路構成としておくことが好ましい。
そして、(4)式を(3)式に代入すると、補正コンデンサCcの数Nは、(5)式により表される。
N=(Vi2/(Vi1−Vi2))・・・(5)
ここで、通常の動作状態においては、電池セルの電圧は均一に制御され、電池セル間の電圧差に大きなばらつきはないものと考えられる。従って、(5)式より、セル1を測定する場合に高電位ノードNHに接続する補正コンデンサCcの数Nは3となる。同様に、セル2を測定する場合のNは2となり、セル3を測定する場合のNは1となる。
なお、セル4を測定する場合のNはゼロとなる。これは、セル4を測定する場合は、フライングキャパシタ方式による測定に起因する誤差は生じないためである。より具体的に説明すると、セル4を測定する場合、サンプリングコンデンサCfへのセル4の電圧のサンプリング時と、その後の測定時において、サンプリングコンデンサCfの両端の電圧に変動が生じない。従って、セル4の測定時には、寄生容量Cpに過大な電荷が蓄積されず、寄生容量Cpに起因する測定誤差は生じない。
続いて、電圧検出回路10の動作について説明する。図3に電圧検出回路10の動作のタイミングチャートを示す。図3に示すように、電圧検出回路10は、測定対象の電池セルをセル1からセル4の順で1つずつ測定する。そして、セル4の測定が終わると再度セル1から測定を開始する。ここで、以下の説明では1つの電池セルを測定する期間をサイクルと称し、図3においては5つのサイクル(Cy1〜Cy5)を示した。なお、図3の例では、各スイッチに対する制御信号を示したが、制御信号がロウレベルである場合スイッチはオフし、制御信号がハイレベルである場合スイッチはオンするものとする。
図3に示す例では、サイクルCy1のタイミングt1において選択スイッチSW1a、SW1bがオンし、他の選択スイッチはオフする。これにより、セル1の正極側端子と負極側端子との間の電位差がサンプリングコンデンサCfにサンプリングされる。また、タイミングt1では、高電位側伝達スイッチSWta及び低電位側伝達スイッチSWtbがオフし、放電スイッチSWcaがオンし、容量値切り替えスイッチSWcb、SWccがオンする。これにより、補正回路13では、3つの補正コンデンサCcが高電位ノードNHに接続される。また、放電スイッチがオンしていることから、高電位ノードNHに接続された3つの補正コンデンサCcにそれ以前に蓄積されていた電荷は、接地端子VSSに放電される。
続いて、タイミングt2において、選択スイッチSW1a、SW1bがオフし、すべての選択スイッチがオフ状態となる。また、放電スイッチSWcaもオフする。次いで、タイミングt3において高電位側伝達スイッチSWta及び低電位側伝達スイッチSWtbがオンする。これにより、第1の外部端子CPに接続されるサンプリングコンデンサCfの一方の端子が高電位ノードNHに接続され、第2の外部端子CMに接続されるサンプリングコンデンサCfの他方の端子が低電位ノードNLに接続される。つまり、サンプリングコンデンサCfの他方の端子が接地電圧となり、サンプリングコンデンサCfの両端の間に保持されるセル1の電圧が高電位ノードNHに伝達される。また、このとき、寄生容量Cpには、セル4の負極側端子の電位とセル2の正極側端子の電位との電位差に相当する電荷が過大電荷として蓄積されているが、伝達スイッチ12が導通することでこの過大電荷は補正コンデンサCcに吸収される。これにより、上記(2)式で示した測定電圧Voの第2項はほぼゼロとなり、測定誤差がほぼ無くなる。その後、計測部14は測定タイミングmesにおいて測定電圧Voを測定し、検出電圧値信号OUTを出力する。また、検出電圧値信号OUTに基づきレジスタ1にセル1の電圧値が記憶される。サイクルCy5は、サイクルCy1の動作と同じになるため説明を省略する。
サイクルCy2〜サイクルCy4は、セル2〜セル4の測定に対応する期間である。サイクルCy2〜サイクルCy4の動作は実質的な動作はサイクルCy1と同様であるため、以下では、大きく異なる部分のみを説明する。
サイクルCy2では、タイミングt1〜t2において、選択スイッチSW2a、SW2bがオンする。また、容量値切り替えスイッチSWcbはオフし、容量値切り替えスイッチSWccはオンする。つまり、サイクルCy2では、高電位ノードNHに2つの補正コンデンサCcが接続される。そして、サイクルCy2では、タイミングt1〜t2の期間に2つの補正コンデンサCcの電荷が放電される。そして、タイミングt3〜t4の測定期間では、補正回路13の動作により誤差成分が除かれたセル2の電圧が測定される。
サイクルCy3では、タイミングt1〜t2において、選択スイッチSW3a、SW3bがオンする。また、容量値切り替えスイッチSWcbはオンし、容量値切り替スイッチSWccはオフする。つまり、サイクルCy3では、高電位ノードNHに1つの補正コンデンサCcが接続される。そして、サイクルCy3では、タイミングt1〜t2の期間に1つの補正コンデンサCcの電荷が放電される。そして、タイミングt3〜t4の測定期間では、補正回路13の動作により誤差成分が除かれたセル3の電圧が測定される。
サイクルCy4では、タイミングt1〜t2において、選択スイッチSW4a、SW4bがオンする。また、容量値切り替えスイッチSWcb、SWccは共にオフする。つまり、サイクルCy4では、高電位ノードNHに補正コンデンサCcは接続されない。そのため、サイクルCy4では、タイミングt1〜t2の期間に放電スイッチSWcaがオンしても補正コンデンサCcからの電荷の放電は行われない。そして、タイミングt3〜t4の測定期間では、セル4の電圧が測定される。なお、このセル4の測定では、上記で説明したように寄生容量Cpによる測定誤差は生じない。
上記説明より、本実施の形態にかかる電圧検出回路10は、電池セルの電圧値をサンプリングするサンプリング期間において補正コンデンサCcに蓄積される電荷を放電する。そして、保持する電荷量がゼロになった補正コンデンサCcが接続される高電位ノードNHと低電位ノードNLにサンプリングコンデンサCfを接続する。これにより、電圧検出回路10は、電池セルの電圧値をサンプリングするサンプリング期間において測定電圧伝達経路に付加される寄生容量Cpに蓄積された過大な電荷は、測定期間において補正コンデンサCcにより吸収される。つまり、寄生容量Cpに蓄積された過大な電荷が補正コンデンサCcに吸収されることで、この過大な電荷が測定電圧Voに与える影響が低減される。従って、電圧検出回路10は、電池セルの電圧を高精度に測定することができる。
特に、本実施の形態にかかる電圧検出回路10は、測定する電池セルを切り替える毎に放電スイッチSWcaによる補正コンデンサCcの放電を行う。これにより、電圧検出回路10は、前測定サイクルにおいて補正コンデンサCcに吸収された電荷が現測定サイクルの測定に影響を及ぼすことがない。つまり、電圧検出回路10は、いずれの測定サイクルにおいても高い測定精度を維持することができる。
また、本実施の形態にかかる電圧検出回路10は、補正コンデンサCcの容量値を寄生容量Cpの容量値の総和とする。これにより、上記(2)式の第2項で示される測定誤差を限りなくゼロに近づけることができる。なお、測定誤差を限りなくゼロとするためには、上記実施の形態において説明したように、測定対象の電池セルが測定対象の電池セル群の何番目の電池セルに該当するかに応じて、補正コンデンサCcの個数を切り替えることが好ましい。測定誤差は、測定対象の電池セルの負極側端子の電位と接地電位との電位差に比例した大きさを有するためである。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1において説明した電圧検出回路10の変形例となる電圧検出回路10aについて説明する。図4に電圧検出回路10aの回路図を示す。図4に示すように、電圧検出回路10aは、スイッチ群11、伝達スイッチ12a、補正回路13a、計測部14、スイッチ制御回路15a、結果記憶部16、サンプリングコンデンサCfを有する。また、電圧検出回路10は、電池セルとの接続端子V1〜V4、電源端子VCC、接地端子VSS、第1の外部端子CP、第2の外部端子CM、通信端子Pout、Pinを有する。なお、図4に示す電圧検出回路10aにおいて電圧検出回路10と同じ構成要素については、図2で示した電圧検出回路10と同じ符号を付して説明を省略する。
伝達スイッチ12aは低電位側伝達スイッチSWtbと高電位側伝達スイッチSWta1〜SWta4を有する。低電位側伝達スイッチSWtbの一方の端子は、サンプリングコンデンサCfの他方の端子と第2の外部端子CMを介して接続され、他方の端子は、計測部14の低電位側入力端子と接続される。高電位側伝達スイッチSWta1〜SWta4は、測定対象となっているセル1〜セル4にそれぞれ対応するスイッチである。高電位側伝達スイッチSWta1〜SWta4の一方の端子は、サンプリングコンデンサCfの一方の端子と第1の外部端子CPを介して接続され、他方の端子は、計測部14の高電位側入力端子と接続される。また、伝達スイッチ12aでは、高電位側伝達スイッチSWta1は、高電位ノードNH1を介して計測部14と接続され、高電位側伝達スイッチSWta2は、高電位ノードNH2を介して計測部14と接続され、高電位側伝達スイッチSWta3は、高電位ノードNH3を介して計測部14と接続され、高電位側伝達スイッチSWta4は、高電位ノードNH4を介して計測部14と接続される。本実施の形態では、高電位側伝達スイッチSWta1〜SWta4のいずれか1つと低電位側伝達スイッチSWtbとが共にオン/オフ制御がなされる。
補正回路13aは、放電スイッチSWca1〜SWca3、補正コンデンサCcを有する。補正回路13aにおいては、高電位ノードNH1〜NH3と低電位ノードNLとの間にそれぞれ補正コンデンサCcが接続される。このとき、高電位ノードNH1と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサは単位容量をCcで表現した場合、その3倍の3Ccの容量値を有する。高電位ノードNH2と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサは単位容量の2倍の2Ccの容量値を有する。高電位ノードNH3と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサは単位容量の1倍のCcの容量値を有する。
放電スイッチSWca1は、高電位ノードNH1と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサと並列に接続される。放電スイッチSWca2は、高電位ノードNH2と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサと並列に接続される。放電スイッチSWca3は、高電位ノードNH3と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサと並列に接続される。また、放電スイッチSWca1〜SWca3は、それぞれ高電位側伝達スイッチSWta1〜SWta3と開閉状態が排他的に制御される。また、補正コンデンサCcの単位容量は、実施の形態1において説明した(1)式〜(5)式により求められる。
計測部14aは、高電位ノードNH1〜NH4のいずれか1つのノードと低電位ノードNLとの間の電位差、つまりサンプリングコンデンサCfによりサンプリングされた測定対象となっている電池セルの電圧を測定し、その検出電圧値信号OUTを出力する。このとき、計測部14aは、スイッチ制御回路15aから出力されるタイミング通知信号timに基づき測定すべき高電位ノードを選択する。
スイッチ制御回路15aは、実施の形態1におけるスイッチ制御回路15と実質的に同じものであるが、伝達スイッチ12aのスイッチの増加に応じて制御対象とするスイッチの数を増加させたものである。また、スイッチ制御回路15aは、計測部14aに対してもタイミング通知信号timを出力する。
次に、電圧検出回路10aの動作について説明する。電圧検出回路10aの動作のタイミングチャートを図5に示す。図5に示すタイミングチャートは、図3において示した電圧検出回路10の動作に対応するものである。図5に示すように、電圧検出回路10aのスイッチ群11及び低電位側伝達スイッチSWtbの動作は、電圧検出回路10と同じである。そこで、以下では、電圧検出回路10とは異なる電圧検出回路10aの動作について特に説明を行う。
図5に示すように、サイクルCy1では、セル1が選択されるため、タイミングt1〜t2において放電スイッチSWca1がオンする。これにより、高電位ノードNH1と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサCcの放電が行われる。そして、タイミングt3〜t4において高電位側伝達スイッチSWta1と低電位側伝達スイッチSWtbとがオンする。これにより、高電位ノードNH1と低電位ノードNLとの間の電位差がサンプリングコンデンサCfによりサンプリングされたセル1の電圧となる。また、タイミングt3〜t4において、寄生容量Cpに蓄積された過大電荷は補正コンデンサCcにより吸収される。そして、計測部14aは、測定タイミングmesにおいて高電位ノードNH1と低電位ノードNLとの電位差を測定して検出電圧値信号OUTを出力する。
サイクルCy2では、セル2が選択されるため、タイミングt1〜t2において放電スイッチSWca2がオンする。これにより、高電位ノードNH2と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサCcの放電が行われる。そして、タイミングt3〜t4において高電位側伝達スイッチSWta2と低電位側伝達スイッチSWtbとがオンする。これにより、高電位ノードNH2と低電位ノードNLとの間の電位差がサンプリングコンデンサCfによりサンプリングされたセル2の電圧となる。また、タイミングt3〜t4において、寄生容量Cpに蓄積された過大電荷は補正コンデンサCcにより吸収される。そして、計測部14aは、測定タイミングmesにおいて高電位ノードNH2と低電位ノードNLとの電位差を測定して検出電圧値信号OUTを出力する。
サイクルCy3では、セル3が選択されるため、タイミングt1〜t2において放電スイッチSWca3がオンする。これにより、高電位ノードNH3と低電位ノードNLとの間に接続される補正コンデンサCcの放電が行われる。そして、タイミングt3〜t4において高電位側伝達スイッチSWta3と低電位側伝達スイッチSWtbとがオンする。これにより、高電位ノードNH3と低電位ノードNLとの間の電位差がサンプリングコンデンサCfによりサンプリングされたセル3の電圧となる。また、タイミングt3〜t4において、寄生容量Cpに蓄積された過大電荷は補正コンデンサCcにより吸収される。そして、計測部14aは、測定タイミングmesにおいて高電位ノードNH3と低電位ノードNLとの電位差を測定して検出電圧値信号OUTを出力する。
サイクルCy1では、セル4が選択される。このとき高電位ノードNH4には放電スイッチが設けられていないため、タイミングt1〜t2においてオンする放電スイッチはない。そして、タイミングt3〜t4において高電位側伝達スイッチSWta4と低電位側伝達スイッチSWtbとがオンする。これにより、高電位ノードNH4と低電位ノードNLとの間の電位差がサンプリングコンデンサCfによりサンプリングされたセル4の電圧となる。計測部14aは、測定タイミングmesにおいて高電位ノードNH4と低電位ノードNLとの電位差を測定して検出電圧値信号OUTを出力する。
上記説明より、電圧検出回路10aは、電圧検出回路10の変形例を示すものであり、計測部14aによる電池セルの電圧測定を行う時点で寄生容量Cpに蓄積された過大電荷を補正コンデンサCcにより吸収する動作は電圧検出回路10と同様に行われる。つまり、実施の形態2にかかる電圧検出回路10aにおいても、実施の形態1にかかる電圧検出回路10と同様に測定精度の向上が実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、スイッチ制御回路による測定シーケンスは、製品の仕様に応じて適宜変更することが可能である。また、測定結果の格納及び出力方法も製品の仕様に応じて適宜変更することが可能である。
実施の形態1にかかる電源監視装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる電圧検出回路の回路図である。 実施の形態1にかかる電圧検出回路の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる電圧検出回路の回路図である。 実施の形態1にかかる電圧検出回路の動作を示すフローチャートである。 従来の電圧検出回路の回路図である。
符号の説明
1 電源監視装置
10、10a 電圧検出回路
11 スイッチ群
12、12a 伝達スイッチ
13、13a 補正回路
14、14a 計測部
15、15a スイッチ制御回路
16 結果記憶部
Cc 補正コンデンサ
Cf サンプリングコンデンサ
Cp 寄生容量
SW1a〜SW4a、SW1b〜SW4b 選択スイッチ
SWca 放電スイッチ
SWcb 容量値切り替えスイッチ
SWta、SWta1〜SWta4 高電位側伝達スイッチ
SWtb 低電位側伝達スイッチ
CP、CM 外部端子
VCC 電源端子
VSS 接地端子
V1〜V4 接続端子
Pout、Pin 通信端子
NH、NH1〜NH4 高電位ノード
NL 低電位ノード
OUT 検出電圧値信号
tim タイミング通知信号

Claims (11)

  1. 直列に接続された複数の電池セルのうちいずれか1つを選択するスイッチ群と、
    前記スイッチ群により選択された電池セルの正極側端子と負極側端子との間の電位差を保持するサンプリングコンデンサと、
    前記サンプリングコンデンサの両端の電位差に応じた検出電圧値信号を出力する計測部と、
    前記サンプリングコンデンサの両端に生じた電位差を前記計測部に転送する伝達スイッチと、
    前記伝達スイッチと前記計測部との間において前記計測部の入力端子と並列に設けられる補正コンデンサと、を有し、
    前記補正コンデンサは、前記複数の電池セルのうち高電位側に接続される電池セルを測定する場合に容量値が大きくなるように容量値が切り替えられ、
    前記補正コンデンサの容量値は、前記サンプリングコンデンサの高電位側の端子と前記計測部の高電位側入力端子とを接続する高電位側伝達スイッチに対応する電池セルの正極側端子の電位と最も低電位側に接続される電池セルの負極側端子の電位との電位差に応じて決定される電圧検出回路。
  2. 前記補正コンデンサは、前記伝達スイッチに付加される寄生容量の容量値に応じた容量値を有する請求項1に記載の電圧検出回路。
  3. 前記補正コンデンサと並列に設けられ、開閉状態が前記伝達スイッチと排他的に制御される放電スイッチを有する請求項1又は2に記載の電圧検出回路。
  4. 前記補正コンデンサは、前記複数の電池セルのうち最も低電位側に接続される電池セルを測定する場合に前記伝達スイッチ及び前記計測部から切り離される請求項1乃至のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
  5. 前記サンプリングコンデンサは、前記電圧検出回路に対して外付けされるコンデンサであって、前記サンプリングコンデンサが接続される第1、第2の外部端子を有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
  6. 前記補正コンデンサは、前記伝達スイッチ及び前記第1、第2の外部端子に付加される寄生容量の容量値に応じた容量値を有する請求項に記載の電圧検出回路。
  7. 前記スイッチ群に含まれるスイッチ回路と、前記伝達スイッチと、の開閉状態を制御するスイッチ制御回路を有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
  8. 前記伝達スイッチは、
    前記サンプリングコンデンサの低電位側の端子と前記計測部の低電位側入力端子とを接続する低電位側伝達スイッチと、
    前記サンプリングコンデンサの高電位側の端子と前記計測部の高電位側入力端子とを接続する高電位側伝達スイッチと、
    を有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
  9. 前記伝達スイッチは、
    前記サンプリングコンデンサの低電位側の端子と前記計測部の低電位側入力端子とを接続する低電位側伝達スイッチと、
    前記サンプリングコンデンサの高電位側の端子と前記計測部の高電位側入力端子とを接続し、前記複数の電池セルの個数に対応した数の複数の高電位側伝達スイッチと、
    前記補正コンデンサと並列に設けられ、開閉状態が前記伝達スイッチと排他的に制御される複数の放電スイッチと、を有し、
    前記複数の高電位側伝達スイッチのうち最も低電位側に接続される電池セルに対応した高電位側伝達スイッチを除く高電位側伝達スイッチにはそれぞれ前記補正コンデンサ及び前記放電スイッチが接続される請求項1乃至のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
  10. 前記補正コンデンサの容量値は、前記補正コンデンサが接続される前記高電位側伝達スイッチに対応する電池セルの正極側端子の電位と最も低電位側に接続される電池セルの負極側端子の電位との電位差に応じて決定される請求項に記載の電圧検出回路。
  11. 前記計測部が測定した前記複数の電池セルの電圧値をそれぞれ格納するレジスタを有し、
    前記電圧検出回路は、所定のサイクルで前記複数の電池セルを順次測定し、該測定の結果を前記レジスタに格納し、
    他の回路からの要求に応じて前記レジスタに格納された値を出力する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
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