JP2008099371A - 電圧変換回路およびバッテリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数直列に接続された蓄電素子から一の蓄電素子を選択する場合に、選択対象の蓄電素子の電位が高くなるほど、その選択に関わるスイッチ素子の駆動入力に要求される耐電圧が高くなることを有効に回避できる電圧変換回路とバッテリ装置を提供する。
【解決手段】一の蓄電素子からグランドレベルGNDへ流れる一定の駆動電流Ionに基づいて、選択回路121のp型のMOSトランジスタQ3,Q4をオンさせる一定の駆動電圧が発生する。すなわち、選択回路121において選択される蓄電素子がグランドレベルGNDに対して高電位になっても、MOSトランジスタQ3,Q4のゲートとソースの間に印加される駆動電圧を一定にすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、直列接続された蓄電素子それぞれの電圧を、所定の電位を基準とする電圧に変換する電圧変換回路に係り、例えば、バッテリ装置において直列接続された各バッテリセルの電圧を測定するために、各バッテリの電圧をグランドレベルの電圧に変換して出力する電圧変換回路に関するものである。
近年、リチウムイオン二次電池やニッケル−水素二次電池などのバッテリにおいてエネルギー密度の向上が著しく進んでおり、小型・軽量でありながら機器を長時間駆動することが可能になってきている。バッテリの性能向上は、携帯電話機に代表される携帯型電子機器の普及に大きく貢献している。
また、バッテリ本体の高性能化に伴って、その周辺回路も高機能化が進んでいる。例えばノート型コンピュータやビデオカメラなどのようにバッテリの交換が可能な電子機器には、残量管理機能などの各種機能を実現するための電子回路をバッテリ本体に組み込んだバッテリ装置(バッテリ・パックとも呼ばれる)が搭載されている。最近では、マイクロコンピュータを使ってこれらの機能を実現するバッテリ装置が一般的になっている。
他方、例えばリチウムイオン二次電池などの高性能なバッテリは、過充電によってセル電圧が異常に高くなったり、過放電によってセル電圧が極端に低下したり、あるいはセルに過大な充放電電流が流れたりした場合、特性の劣化や故障を構造的に起こし易いという問題がある。そのため、一般的なバッテリ装置には、異常な充放電が行われた場合にバッテリと電子機器との間の給電経路を遮断してバッテリを保護する回路が搭載されている。下記の特許文献には、バッテリ装置に搭載されるバッテリ保護回路に関する技術が記載されている。
特開2005−160169号公報
ところで、バッテリの最小単位であるセルの電圧と容量は、その種類によって決まることから、機器に要求される電源電圧や電力容量を実現するため、複数個のセルを直列接続して使用することがある。一般に、直列接続されたセルの充放電においては、個々の初期電圧や特性の違いに起因して、セルの電圧にばらつきが生じる。このばらつきを放置したまま充放電を続けると、特定のセルに過充電や過放電を行ってしまうことになる。そのため、特にリチウムイオン二次電池など、過充電や過放電に対する保護の要求レベルが高い二次電池においては、各セルの電圧を監視してセルごとに充放電を制御している。
直列接続されたセルの電圧を測定するためには、複数のセルから1つを選択して電圧測定系に接続するセレクタ回路が必要である。このセレクタ回路では、一般にMOSトランジスタをスイッチとして用いており、駆動回路がMOSトランジスタのゲートに駆動電圧を供給することで各スイッチをオンオフさせている。ところが、直列接続されるセルの数が多くなり、駆動回路の基準電位に対してセルの電位が高くなると、MOSトランジスタのゲートとソースの間には高い耐電圧が要求される。ゲートとソースの間の耐電圧を高くするためには、それに応じたMOSトランジスタの構造や製造プロセスを採用しなくてはならず、製造コストや素子面積の点で不利となる。
この耐電圧の問題については、セレクタ回路を多段に構成することで回避する方式もある。例えば、初段に2つのセレクタ回路を設けて、直列接続されたセルの上段部分と下段部分の半分ずつを当該2つのセレクタにより分担する。次段のセレクタ回路では、初段の2つの選択結果の一方を更に選択する。これにより、初段において要求されるゲートとソースの間の耐電圧は、一段のみで構成されるセレクタ回路に比べて半分になる。ところが、このような多段構成を採用すると、素子の数が増えて面積が大きくなるという問題が生じる。また、選択対象のセルの数が増えるほど回路規模の増大は顕著になる。
他方、直列接続するセルの数が増えて電圧が高くなると、セレクタ回路により選択されたセルの電位を測定系のグランドレベルに変換する際の誤差が大きくなるという問題がある。
従来、セル電圧のグランドレベルへの変換には抵抗分圧によってコモンモード電圧を減衰する差動増幅回路が一般的に利用されているが、測定対象のセルが高電位になるほど抵抗値に高い精度が要求されるため、精度のよい電圧測定が困難になるという不利益がある。
また、スイッチとキャパシタを用いて各セルの電圧をグランドレベルに変換する方式も考えられるが、スイッチを構成しているトランジスタの寄生的な容量が測定の誤差になり得るため、キャパシタの静電容量をこれに比較して十分大きくしなくてはならず、キャパシタのサイズが大きくなるという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、複数直列に接続された蓄電素子から一の蓄電素子を選択する場合に、選択対象の蓄電素子の電位が高くなるほど、その選択に関わるスイッチ素子の駆動入力に要求される耐電圧が高くなることを有効に回避できる電圧変換回路を提供することにある。
本発明の第2の目的は、回路素子のサイズを大きくすることなく精度のよい電圧変換を行うことができる電圧変換回路を提供することにある。
また本発明の第3の目的は、上記のような電圧変換回路を備えることによって、回路面積の増大を抑えつつ、直列接続された蓄電素子の電圧を均一に制御できるバッテリ装置を提供する
本発明の第1の観点に係る電圧変換回路は、直列接続された複数の蓄電素子それぞれの電圧を、所定の電位を基準とする電圧に変換する電圧変換回路であって、前記複数の蓄電素子から選択した一の蓄電素子を出力ノード対に接続する選択回路と、前記選択回路において前記一の蓄電素子が選択されると、前記所定の電位を基準として前記出力ノード対の電圧をサンプリングするサンプリング回路とを有する。
前記選択回路は、前記複数の蓄電素子それぞれの両極の端子と前記出力ノード対とを接続する複数のスイッチ回路を含む。
前記スイッチ回路は、一の前記蓄電素子と一の前記出力ノードとの間に接続されるスイッチ素子と、当該一の蓄電素子から前記所定の電位へ流れる一定の駆動電流に基づいて、前記スイッチ素子をオンさせる一定の駆動電圧を発生する駆動回路とを含む。
上記第1の観点に係る電圧変換回路によれば、一の蓄電素子から前記所定の電位へ流れる一定の駆動電流に基づいて、前記スイッチ素子をオンさせる一定の駆動電圧が発生する。すなわち、前記選択回路において選択される蓄電素子が前記所定の電位に対して高電位になっても、前記スイッチ素子をオンさせる駆動電圧は一定になる。したがって、選択対象の蓄電素子の電位が高くなっても、前記スイッチ素子の駆動入力の耐電圧は一定でよい。
好適に、前記駆動回路は、前記スイッチ素子をオンする場合に前記一定の駆動電流を発生する駆動電流発生回路と、前記駆動電流の経路に挿入されており、前記一定の駆動電流が流れると、前記スイッチ素子をオンさせる前記一定の駆動電圧を発生する電圧発生素子とを含む。
上記の構成によれば、前記駆動電流発生回路において前記一定の駆動電流が発生すると、前記電圧発生素子に前記一定の駆動電圧が発生し、この駆動電圧を受けて前記スイッチ素子がオンする。
また、前記スイッチ素子は、一の前記蓄電素子と一の前記出力ノードとの間に接続される第1導電型の第1トランジスタ及び第2トランジスタの直列回路を含んでよい。前記駆動電流発生回路は、直列に接続された前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの接続中点から前記所定の電位へ流れる前記駆動電流を発生してよい。前記電圧発生素子は、その一方の端子が前記接続中点に接続され、他方の端子が前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの各制御端子に接続されてよい。
上記の構成によれば、前記駆動電流発生回路によって前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの接続中点から前記所定の電位へ駆動電流が流れると、前記接続中点と前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの各制御端子との間には、前記電圧発生素子に発生する駆動電圧が印加される。この駆動電圧を受けて前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタはオンし、前記接続中点には前記蓄電素子からの電流が流れる。
また、前記スイッチ素子は、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路と並列に接続される第2導電型の第3トランジスタ及び第4トランジスタの直列回路を更に含んでよい。前記駆動回路は、前記スイッチ素子をオンする場合に前記駆動電流発生回路において発生する前記駆動電流が、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路をオンに駆動し得る所定のしきい値より小さいかを判定する判定回路と、前記判定回路の判定結果に応じて、前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタをオンさせる駆動電圧を発生する駆動電圧発生回路とを含んでよい。
上記の構成によれば、前記スイッチ素子をオンする場合、前記駆動電流発生回路において発生する前記駆動電流が、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路をオンに駆動し得る所定のしきい値より小さいか否かが前記判定回路において判定される。判定の結果、例えば前記駆動電流が前記所定のしきい値より小さい場合には、前記駆動電圧発生回路において前記駆動電圧が発生し、この駆動電圧を受けた前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路がオンする。
これにより、選択する蓄電素子の電位と前記所定の電位との電位差が小さいために前記電圧発生素子の駆動電圧が前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタをオンに駆動できない場合であっても、前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路が代わりにオンするため、前記スイッチ素子をオン状態にすることができる。
この場合、一の前記蓄電素子を選択する際に共通にオンする2つの前記スイッチ回路は、前記判定回路を共有してよく、当該共通の判定回路の判定結果に応じて前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路を共通にオン又はオフさせてよい。
上記の構成によれば、一の前記蓄電素子を選択する際に共通にオンする2つの前記スイッチ回路の一方において前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路がオンし、他方において前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路がオンするという事態が回避される。これにより、当該2つのスイッチ回路における電圧降下のバラつきが抑制される。
前記判定回路は、例えば、前記駆動電流発生回路と等価な回路構成を有しており、前記駆動電流発生回路において発生する前記一定の駆動電流と等価な一定の基準電流を発生する基準電流発生回路と、前記駆動電流発生回路における前記駆動電流の経路上のノード電圧と、前記基準電流発生回路における前記基準電流の経路上のノード電圧とを比較する比較回路と、前記スイッチ素子をオンする場合、前記比較回路の比較結果に応じて、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路又は前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路の一方をオン、他方をオフに設定する信号を発生する信号発生回路とを有してよい。
上記の構成によれば、前記駆動電流発生回路と等価な回路構成の前記基準電流発生回路において、前記一定の駆動電流と等価な一定の基準電流が発生する。前記比較回路では、前記駆動電流発生回路における前記駆動電流の経路上のノード電圧と、前記基準電流発生回路における前記基準電流の経路上のノード電圧とが比較される。
前記基準電流発生回路における前記基準電流は一定であるため、この経路上のノード電圧も一定となる。一方、前記駆動電流発生回路の駆動電流は前記蓄電素子の電位によって変化し得るため、この経路上のノード電圧も駆動電流に応じて変化し得る。したがって、前記比較回路がこれらのノード電圧を比較することによって、前記駆動電流発生回路の駆動電流の変化が検知される。
前記スイッチ素子をオンする場合、この比較回路の比較結果に応じて前記信号発生回路が発生する信号により、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路又は前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路の一方をオン、他方をオフに設定される。
好適に、前記サンプリング回路は、第1キャパシタと、第2キャパシタと、増幅回路と、第1スイッチ素子と、第2スイッチ素子と、第3スイッチ素子と、第4スイッチ素子と、第5スイッチ素子と、第6スイッチ素子と、第7スイッチ素子と、第8スイッチ素子と、第9スイッチ素子と、制御回路とを有する。前記出力ノード対は、第1ノードと第2ノードとを有する。
前記第1キャパシタは、第3ノードと第4ノードとの間に接続される。前記第2キャパシタは、第5ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第1のキャパシタと同等な静電容量を持つ。前記増幅回路は、前記所定の電位を基準として、第1入力端子の電圧から第2入力端子の電圧を引いた差の電圧を増幅する。前記第1スイッチ素子は、前記第3ノードと前記第1ノードとの間に接続される。前記第2スイッチ素子は、前記第4ノードと前記第1ノードとの間に接続される。前記第3スイッチ素子は、前記第5ノードと前記第1ノードとの間に接続される。前記第4スイッチ素子は、前記第6ノードと前記第2ノードとの間に接続される。前記第5スイッチ素子は、前記第3ノードと前記所定の電位との間に接続される。前記第6スイッチ素子は、前記第6ノードと前記所定の電位との間に接続される。前記第7スイッチ素子は、前記第4ノードと前記第2入力端子との間に接続される。前記第8スイッチ素子は、前記第5ノードと前記第1入力端子との間に接続される。前記第9スイッチ素子は、前記第3ノードと前記増幅回路の出力端子との間に接続される。
前記制御回路は、前記第1スイッチ素子ないし前記第9スイッチ素子をそれぞれ制御する。すなわち、前記制御回路は、第1段階において、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子、前記第3スイッチ素子及び前記第4スイッチ素子をオン、前記第5スイッチ素子、前記第6スイッチ素子、前記第7スイッチ素子、前記第8スイッチ素子及び前記第9スイッチ素子をオフに設定し、前記第1段階に続く第2段階において、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子、前記第3スイッチ素子及び前記第4スイッチ素子をオンからオフに変更し、前記第2段階に続く第3段階において、前記第5スイッチ素子及び前記第6スイッチ素子をオフからオンに変更し、前記第3段階に続く第4段階において、前記第5スイッチをオンからオフに変更し、前記第4段階に続く第5段階において、前記第7スイッチ素子、前記第8スイッチ素子及び前記第9スイッチ素子をオフからオンに変更する。
上記の構成によれば、前記第1段階において、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子により前記第1キャパシタが短絡される。また、前記選択回路で選択された蓄積素子の電圧が、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを介して前記第2キャパシタに印加される。
前記第2段階において前記第1ないし第4スイッチ素子がオフし、前記第3段階において前記第5スイッチ及び前記第6スイッチがオンすると、前記第1キャパシタには主として前記第2スイッチ素子及び前記第7スイッチ素子の寄生キャパシタに溜まる電荷が分配され、前記第2キャパシタには前記第3スイッチ素子及び前記第8スイッチ素子の寄生キャパシタに溜まる電荷が分配される。
前記第4段階において前記第5スイッチ素子がオフし、前記第5段階において前記第7スイッチ素子、前記第8スイッチ素子及び前記第9スイッチ素子がオンすると、前記第4ノードと前記第5ノードとの電圧差が小さくなるように前記増幅回路の出力電圧が負帰還制御される。その結果、前記増幅回路の出力電圧は、前記第1キャパシタの電圧と前記第2キャパシタの電圧との差に応じた電圧となる。
前記サンプリング回路は、入力電圧に応じた出力電圧を発生するバッファ回路と、前記増幅回路の前記出力端子と前記バッファ回路の入力端子との間に接続される第10スイッチ素子と、前記バッファ回路の前記入力端子と前記所定の電位との間に接続される第3キャパシタとを含む。前記制御回路は、前記第5段階に続く第6段階において、前記第10スイッチをオフからオンに変更し、前記第6段階に続く第7段階において、前記第10スイッチをオンからオフに変更する。
上記の構成によれば、前記第6段階において前記第10スイッチがオンすると、前記第3キャパシタに前記増幅回路の出力電圧が印加され、前記第7段階において前記第10スイッチがオフすると、前記第3キャパシタに印加された前記増幅回路の出力電圧が保持される。
本発明の第2の観点に係るバッテリ装置は、直列接続された複数の蓄電素子と、前記複数の蓄電素子それぞれ電圧を、所定の電位を基準とする電圧に変換する電圧変換回路と、前記複数の蓄電素子それぞれに流れる電流をバイパス可能な電流バイパス回路と、前記電圧変換回路において変換された各蓄電素子の電圧を測定し、当該測定結果に基づいて、前記複数の蓄電素子の電圧が均一となるように前記電流バイパス回路を制御する制御回路とを有する。
前記電圧変換回路は、前記第1の観点に係る電圧変換回路と同様の構成を有する。
上記バッテリ装置によれば、前記制御回路において前記電圧変換回路により変換された各蓄積素子の電圧が測定され、当該測定結果に基づいて、前記複数の蓄電素子の電圧が均一となるように前記電流バイパス回路が制御される。
本発明によれば、複数直列に接続された蓄電素子から一の蓄電素子を選択する場合に、選択対象の蓄電素子の電位が高くなるほど、その選択に関わるスイッチ素子の駆動入力に要求される耐電圧が高くなることを有効に回避できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るバッテリ装置の構成例を示す図である。
図1に示すバッテリ装置100は、P型のMOSトランジスタQ1,Q2と、バッテリB1と、電流検出用の抵抗Rs1と、アナログフロントエンド部(AFE部)110と、マイクロコンピュータ160とを有する。
AFE部110は、ダイオードD1,D2と、MOSトランジスタQ1,Q2の駆動回路111,112と、セットアップ回路113と、基準電圧発生回路114と、低電圧動作ロック回路115と、電源回路116と、選択回路117と、電圧アンプ回路118と、電流アンプ回路119と、過電流/短絡検出回路120と、電流バイパス回路121と、制御回路122とを含む。
選択回路117及び電圧アンプ回路118を含む回路ブロックは、本発明の電圧変換回路の一例である。
選択回路117は、本発明の選択回路の一例である。
電流バイパス回路121は、本発明の電流バイパス回路の一例である。
制御回路122及びマイクロコンピュータ160を含む回路ブロックは、本発明の制御回路の一例である。
バッテリB1は、例えばリチウムイオン二次電池などの蓄電素子を複数直列に接続して構成される。図1の例において、バッテリB1の正極BAT+と負極BAT−との間には10個の蓄電素子CL1〜CL10が直列接続されている。なお、この蓄電素子は、例えば1つのバッテリ・セルでもよいし、直列や並列に接続された複数のバッテリ・セルでもよい。
MOSトランジスタQ1及びQ2は、互いのドレインが共通に接続されており、MOSトランジスタQ1のソースはバッテリ装置100の正極PAC+に接続され、MOSトランジスタQ2のソースはバッテリB1の正極BAT+に接続される。
MOSトランジスタQ1,Q2のゲートは、それぞれAFE部110の駆動回路111,112によって駆動される。
バッテリB1の負極BAT−とバッテリ装置100の負極PAC−との間には、電流検出用の抵抗Rs1が接続される。
AFE部110は、バッテリB1から供給される電圧、若しくはホストの電子機器200から正極PAC+及びPAC−を通じて供給される電圧に基づいて電源電圧VREGを発生し、マイクロコンピュータ160に供給する。
マイクロコンピュータ160が起動すると、AFE部110は所定のインターフェースを介してマイクロコンピュータ160と通信を行い、マイクロコンピュータ160から送られてくる設定値を内部のレジスタに格納する。そして、レジスタに格納した設定値に従って、MOSトランジスタQ1,Q2のオンオフ制御や、各バッテリ・セル(CEL1〜CEL10)の電圧の検出を行う。
例えばAFE部110は、マイクロコンピュータ160からの設定値に従って、各バッテリ・セル(CEL1〜CEL10)の電圧を検出し、マイクロコンピュータ160に出力する。そして、この電圧を監視するマイクロコンピュータ160からの設定値に従って、各バッテリ・セル(CEL1〜CEL10)の電圧が均一となるように各々の充放電電流を制御する。
またAFE部110は、抵抗Rs1に生じる電圧を増幅し、バッテリB1の電流検出信号としてマイクロコンピュータ160に出力する。AFE部110からマイクロコンピュータ160へ出力される各バッテリ・セルの電圧やバッテリB1の電流の検出信号は、充電時にバッテリB1の満充電状態を検出する処理や、放電時にバッテリB1の残量の検出する処理に用いられる。
またAFE部110は、抵抗Rs1に生じる電圧に基づいてバッテリB1の充放電電流を監視し、過電流や短絡を検出した場合にMOSトランジスタQ1,Q2を遮断してバッテリB1を保護する。
マイクロコンピュータ160は、バッテリB1の充放電電流や各セルの電圧を監視し、各バッテリ・セルの電圧を均一化する処理や、バッテリB1の満充電状態、電池残量等を予測する処理、AFE部110における過電流/短絡電流の検出しきい値を設定する処理などを行う。
すなわち、マイクロコンピュータ160は、アナログ−デジタル変換回路を有しており、電圧アンプ回路118や電流アンプ回路119より出力されるアナログの検出信号をデジタルの検出信号に変換して処理する。また、制御回路122と所定のインターフェースを介して通信を行い、選択回路117の切り替えやMOSトランジスタQ1,Q2のオンオフを制御する。
またマイクロコンピュータ160は、SMBUS等のチップ間インターフェースによって電子機器200と通信を行い、バッテリ装置100の電池残量等の情報を電子機器200に提供する。
バッテリ装置100は、パーソナルコンピュータ等の電子機器200に接続されて使用される。電子機器200は、例えば図1に示すように、マイクロコンピュータ210と、負荷220と、充電回路230とを有する。
マイクロコンピュータ210は、バッテリ装置100のマイクロコンピュータ160とSMBUS等のインターフェースを通じて通信を行い、電池残量等の情報を取得する。また、バッテリ装置100から取得した情報に基づいて充電回路230を制御し、バッテリB1の充電電流を適切な値に設定する。
負荷220は、バッテリ装置100からの電源供給によって動作する電子機器200の内部負荷を表す。
充電回路220は、バッテリ装置100を充電するための充電電流を発生する。
次に、AFE部110の詳細構成について説明する。
ダイオードD1及びD2は、互いのカソードが共通に接続されており、ダイオードD1のアノードはバッテリ装置100の正極PAC+に接続され、ダイオードD2のアノードはバッテリB1の正極BAT+に接続される。
ダイオードD1及びD2の共通接続されたカソードに生じる電圧VDDは、後述する電源回路116に供給される。
駆動回路111は、制御回路122から出力される制御信号に応じて、MOSトランジスタQ1のゲートを駆動する。すなわち、MOSトランジスタQ1をオンする場合は、そのゲート電位をソース電位(正極BAT+の電位)より低下させて、MOSトランジスタQ1のゲートとソースの間にしきい値以上の電圧を加える。MOSトランジスタQ1をオフする場合は、ゲート電位をソース電位まで引き上げて、MOSトランジスタQ1のゲートとソースの間の電圧をしきい値より低くする。
駆動回路112は、制御回路122から出力される制御信号に応じて、MOSトランジスタQ2のゲートを駆動する。すなわち、MOSトランジスタQ2をオンする場合は、そのゲート電位をソース電位(正極PAC+の電位)より低下させて、MOSトランジスタQ2のゲートとソースの間にしきい値以上の電圧を加える。MOSトランジスタQ2をオフする場合は、ゲート電位をソース電位まで引き上げて、MOSトランジスタQ2のゲートとソースの間の電圧をしきい値より低くする。
セットアップ回路113は、正極BAT+に発生するバッテリB1の電圧、又は、正極PAC+に供給される電子機器200からの電圧に基づいて、AFE部110の起動に必要なスタートアップ電圧VSTUPを発生する。
基準電圧発生回路114は、例えばバンドギャップ回路などによって一定の基準電圧VBGを発生する回路であり、セットアップ回路113より供給されるスタートアップ電圧VSTUPを受けて動作する。
低電圧動作ロック回路115は、正極PAC+の電圧が所定の電圧より低い場合、電源回路116による電源電圧VREGの供給を停止させ、正極PAC+の電圧がこの所定の電圧を超えた場合に電源回路116を起動させる。低電圧動作ロック回路115は、セットアップ回路113より供給されるスタートアップ電圧VSTUPを受けて動作する。
電源回路116は、AFE部110内部の各回路やマイクロコンピュータ160に供給する電源電圧VREGを発生する。
電源回路116は、例えば低ドロップアウト(low-dropout)のリニア・レギュレータを含んでおり、バッテリ装置100の正極PAC+からダイオードD1を介して供給される電圧、若しくは、バッテリB1の正極BAT+からダイオードD2を介して供給される電圧を入力し、この入力電圧を降圧して一定値の電源電圧VREGを発生する。電源回路116の制御回路は、セットアップ回路113より供給されるスタートアップ電圧VSTUPを受けて起動する。
選択回路117は、直列接続された蓄電素子CL1〜CL10から選択した1つの蓄電素子を出力ノード対(N1,N2)に接続する。選択回路117の詳細については、後に図2〜図5を参照して説明する。
電圧アンプ回路118は、選択回路117において選択された蓄電素子の電圧を所定のグランドレベルを基準とする電圧に変換し、マイクロコンピュータ160に出力する。電圧アンプ回路118の詳細については、後に図6〜図19を参照して説明する。
電流アンプ回路119は、抵抗Rs1に発生する電圧を増幅し、バッテリB1に流れる充放電電流の検出信号としてマイクロコンピュータ160に出力する。
過電流/短絡検出回路120は、抵抗Rs1に発生する電圧が所定のしきい値を所定時間以上超えたか否かに応じて、バッテリB1における過電流又は短絡の発生を検出し、この検出結果を制御回路122に出力する。
電流バイパス回路121は、制御回路122より入力される制御信号に応じて、蓄電素子CL1〜CL10のそれぞれに流れる電流をバイパスする。電流バイパス回路121は、例えば図1に示すように、蓄電素子CL1〜CL10と並列に接続された10個のスイッチを有する。各スイッチには内部抵抗が含まれており、制御回路122の制御信号に応じてオンすると、並列接続された蓄電素子を短絡することなく蓄電素子の充放電電流をバイパスする。
制御回路122は、電源電圧VREGの供給を受けて動作する回路であり、AFE部110内部の各回路を制御するための制御信号を出力する。すなわち、制御回路122は、所定のインターフェースを介してマイクロコンピュータ160と通信を行い、マイクロコンピュータ160から送られてくる設定値を内部のレジスタに格納する。そして、レジスタの設定値に応じてAFE部110内部の各回路を制御する。
例えば、レジスタに格納される設定値に応じて、選択回路117における検出対象の蓄電素子の選択や、電流バイパス回路121における各蓄電素子の電流バイパスの有無、過電流/短絡検出回路119の検出結果に応じたMOSトランジスタQ1,Q2のオンオフ制御、過電流/短絡検出回路119における過電流検出しきい値の設定などを行う。
次に、本発明の実施形態に関わる電圧変換回路を構成する選択回路117と電圧アンプ回路118を詳細に説明する。
[選択回路117]
図2は、選択回路117の構成の一例を示す図である。
図2に示す選択回路117は、蓄電素子CL1,…,CL10の両極の端子と出力ノード対(N1,N2)とを接続するスイッチ回路SW1_1,SW2_1,…,SW10_1及びSW2_2,SW3_2,…,SW11_2を有する。
蓄電素子CL1,CL2,…,CL10は、この順序で直列に接続されており、蓄電素子CL1の正極はバッテリB1の正極BAT+、蓄電素子CL10の負極はバッテリB1の負極BAT−に対応する。
このような接続において、図1におけるノードVC1,VC2,…,VC10はそれぞれ蓄電素子CL1,CL2,…,CL10の正極を示し、ノードVC11は、蓄電素子CL10の負極(バッテリB1の負極BAT−)を示す。
ここで、「n」を1から10までの整数とすると、スイッチ回路SWn_1はノードVCnとノードN1との間に接続され、スイッチ回路SW(n+1)_2はノードVC(n+1)とノードN2との間に接続される。
蓄電素子CLnを選択する場合、制御回路122はスイッチ回路SWn_1とスイッチ回路SW(n+1)_2を共にオンに設定し、他のスイッチ回路をオフに設定する。
図3は、このスイッチ回路の構成の一例を示す図である。
スイッチ回路SWn_1は、ノードVCnとノードN1との間に接続されるp型MOSトランジスタQ3及びQ4の直列回路と、この直列回路に並列に接続されるn型MOSトランジスタQ5及びQ6の直列回路と、n型のMOSトランジスタQ7,Q8と、抵抗R1,R2とを有する。
またスイッチ回路SW(n+1)_2は、ノードVC(n+1)とノードN2との間に接続されるp型MOSトランジスタQ3及びQ4の直列回路と、この直列回路に並列に接続されるn型MOSトランジスタQ5及びQ6の直列回路と、n型のMOSトランジスタQ7,Q8と、抵抗R1,R2とを有する。
なお、スイッチ回路SWn_1,SW(n+1)_2は同等な回路構成を有しているため、各構成要素を同一の符号により示している。
MOSトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4を含む回路ブロックは、本発明のスイッチ素子の一例である。
MOSトランジスタQ3及びQ4の直列回路は、本発明における第1トランジスタ及び第2トランジスタの直列回路の一例である。
MOSトランジスタQ5及びQ6の直列回路は、本発明における第3トランジスタ及び第4トランジスタの直列回路の一例である。
MOSトランジスタQ7,Q8及び抵抗R1を含む回路ブロックは、本発明の駆動電流発生回路の一例である。
抵抗R2は、本発明の電圧発生素子の一例である。
MOSトランジスタQ3及びQ4のソースは共通に接続され、MOSトランジスタQ3のドレインは蓄電素子の電極端子(VCn又はVC(n+1))に接続され、MOSトランジスタQ4のドレインは選択回路117の出力ノード(N1又はN2)に接続される。
MOSトランジスタQ3及びQ4の共通接続されたソースは、抵抗R2の一方の端子に接続される。抵抗R2の他方の端子は、MOSトランジスタQ3及びQ4のゲートに接続される。
MOSトランジスタQ5及びQ6のソースは共通に接続され、MOSトランジスタQ5のドレインは蓄電素子の電極端子(VCn又はVC(n+1))に接続され、MOSトランジスタQ6のドレインは出力ノード(N1又はN2)に接続される。
MOSトランジスタQ5及びQ6の各ゲートには、後述する駆動電圧発生回路134の駆動電圧N_ONが供給される。
MOSトランジスタQ8のソースは抵抗R1を介してグランドレベルGNDに接続され、そのドレインはMOSトランジスタQ7及び抵抗R2を介してMOSトランジスタQ3,Q4のソースに接続される。MOSトランジスタQ8のゲートには、基準電圧発生回路114において生成された基準電圧VBGが印加される。
MOSトランジスタQ7は、MOSトランジスタQ3,Q4のソースから抵抗R2、MOSトランジスタQ8、抵抗R1を介してグランドレベルGNDに流れる電流Ionの経路上に挿入される。MOSトランジスタQ7のゲートには、後述するAND回路133の出力信号P_ONが供給される。
スイッチ回路SWn_1及びSW(n+1)_2は、上述した個別の構成要素の他に、両者の共通の構成要素として、基準電流発生回路130と、比較回路131と、キャパシタCdと、ラッチ回路132と、AND回路133と、駆動電圧発生回路134とを有する。
基準電流発生回路130、比較回路131、ラッチ回路132及びAND回路133を含む回路ブロックは、本発明の判定回路の一例である。
基準電流発生回路130は、本発明の基準電流発生回路の一例である。
比較回路131は、本発明の比較回路の一例である。
ラッチ回路132及びAND回路133を含む回路ブロックは、本発明の信号発生回路の一例である。
駆動電圧発生回路134は、本発明の駆動電圧発生回路の一例である。
基準電流発生回路130は、上述したMOSトランジスタQ7,Q8,抵抗R1と同等な構成要素であるMOSトランジスタQ7A,Q8A,抵抗R1Aを有するとともに抵抗R4を有しており、MOSトランジスタQ3,Q4がオン状態のときMOSトランジスタQ8に流れる一定の駆動電流Ionと等価な一定の基準電流Irefを発生する
MOSトランジスタQ8Aのソースは抵抗R1Aを介してグランドレベルGNDに接続され、そのドレインはMOSトランジスタQ7A及び抵抗R4を介して電源電圧VREG2に接続される。電源電圧VREG2は、電源回路116より供給される電圧である。MOSトランジスタQ8Aのゲートには、基準電圧VBGが印加される。
MOSトランジスタQ7Aは、電源電圧VREG2から抵抗R4、MOSトランジスタQ8A、抵抗R1Aを介してグランドレベルGNDに流れる基準電流Ionの経路上に挿入される。MOSトランジスタQ7Aのゲートには、スイッチ回路SWn_1及びSW(n+1)_2の共通の制御信号ONが入力される。
比較回路131は、MOSトランジスタQ8のドレイン電圧とトランジスタQ8Aのソース電圧とを比較する。すなわち、MOSトランジスタQ8のドレイン電圧INPがトランジスタQ8Aのソース電圧INMより高い場合にハイレベル、その逆の場合にローレベルとなる信号DET_OUTを出力する。キャパシタCdは、比較回路131の出力とグランドレベルGNDとの間に接続される。
ラッチ回路132は、制御信号ONがローレベルの場合、駆動電圧発生回路134の入力信号をローレベル、AND回路133の入力信号をハイレベルに初期化する。この初期状態で、制御信号ONがローレベルからハイレベルに変化すると、比較回路131の出力がハイレベルであれば、駆動電圧発生回路134の入力信号及びAND回路133の入力信号を初期状態に保持する。比較回路131の出力がハイレベルからローレベルに変化すると、駆動電圧発生回路134の入力信号をハイレベル、AND回路133の入力信号をローレベルに反転する。
駆動電圧発生回路134は、ラッチ回路132よりハイレベルの信号を入力された場合、MOSトランジスタQ5、Q6のゲートにハイレベルの駆動電圧N_ONを入力して、これらをオンさせる。ラッチ回路132よりローレベルの信号を入力された場合は、駆動電圧N_ONをローレベルとして、MOSトランジスタQ5、Q6をオフさせる。
AND回路133は、ラッチ回路132からの入力信号と制御信号ONとの論理積を演算し、その演算結果の信号をMOSトランジスタQ7のゲートに入力する。
このスイッチ回路SWn_1及びSW(n+1)_2の動作について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、スイッチ回路SW(n+1)_2の駆動電流Ionが基準電流Irefより十分大きい場合の動作例を示す図である。
制御信号ONがハイレベルになると(図4(A))、AND回路133にはラッチ回路132からハイレベルの信号が入力されるため、AND回路133の出力信号P_ONはハイレベルになり(図4(B))、MOSトランジスタQ7がオンする。これにより、MOSトランジスタQ3,Q4のソースから抵抗R2,MOSトランジスタQ7を介して駆動電流I2が流れる。抵抗R1には基準電圧VBGからMOSトランジスタQ8のしきい値Vthを引いたほぼ一定の電圧(VBG−Vth)が印加されるため、駆動電流Ionは「(VBG−Vth)/r1」で表される一定の電流となる(「r1」は抵抗R1の抵抗値を示す)。基準電流発生回路130の基準電流Irefも、この駆動電流Ionとほぼ同じ大きさとなる。
駆動電流Ionが抵抗R2に流れると、抵抗R2には「(VBG−Vth)・(r2/r1)」の駆動電圧が発生する(「r2」は抵抗R2の抵抗値を示す)。この一定の駆動電圧がゲートとソースの間に印加されることによって、MOSトランジスタQ3,Q4はオンする。
他方、抵抗R1とR1Aは同等な抵抗値を有しているため、駆動電流Ionと基準電流Irefがほぼ等しい場合、MOSトランジスタQ7とQ8のソースはほぼ同じ電圧となる。
したがって、MOSトランジスタQ8のドレイン電圧INPはトランジスタQ8Aのソース電圧INMに比べてMOSトランジスタQ8のドレイン−ソース電圧分だけ高い電圧となり(図4(E))、比較回路131の出力信号DET_OUTはハイレベル(図4(D))、駆動電圧発生回路134の駆動電圧N_ONはローレベルになる(図4(C))。
駆動電圧N_ONがローレベルになるため、MOSトランジスタQ5,Q6はオフする。
図5は、スイッチ回路SW(n+1)_2の駆動電流Ionが基準電流Irefより小さい場合の動作例を示す図である。
蓄電素子CL(n+1)が低電位側に接続されており、ノードVC(n+1)の電位がグランドレベルGNDに近くなると、MOSトランジスタQ8のソースは電圧(VBG−Vth)を保てなくなり、駆動電流Ionは基準電流Irefより小さくなる。その結果、MOSトランジスタQ8のドレイン電圧INPがMOSトランジスタQ8Aのソース電圧INMより低くなるため(図5(E))、比較回路131の出力信号DET_OUTはローレベルになる(図5(D))。出力信号DET_OUTがローレベルになると、ラッチ回路132からAND回路133に入力される信号がローレベルになり、AND回路133の出力信号P_ONがローレベルになるため(図5(B))、MOSトランジスタQ3,Q4はオフする。他方、ラッチ回路132から駆動電圧発生回路134に入力される信号がハイレベルになり、駆動電圧N_ONがハイレベルになるため(図5(C))、MOSトランジスタQ5,Q6がオンする。
以上が、選択回路117の説明である。
[電圧アンプ回路118]
次に、電圧アンプ回路118について説明する。
図6は、電圧アンプ回路118の構成の一例を示す図である。
図6に示す電圧アンプ回路118は、サンプルホールド回路140と、差動増幅回路144と、校正信号入力回路147とを有する。
サンプルホールド回路140は、スイッチ素子SW1〜SW13と、キャパシタC1〜C3と、増幅回路141と,バッファ回路143とを有する。
差動増幅回路144は、抵抗R5〜R8と、増幅回路145と、バッファ回路146とを有する。
校正信号入力回路147は、スイッチ素子101〜108と、増幅回路148とを有する。
サンプルホールド回路140は、本発明のサンプリング回路の一例である。
増幅回路141は、本発明の増幅回路の一例である。
キャパシタC1は、本発明の第1キャパシタの一例である。
キャパシタC2は、本発明の第2キャパシタの一例である。
スイッチ素子SW1は、本発明の第1スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW2は、本発明の第2スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW3は、本発明の第3スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW4は、本発明の第4スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW5は、本発明の第5スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW6は、本発明の第6スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW7は、本発明の第7スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW8は、本発明の第8スイッチ素子の一例である。
スイッチ素子SW9は、本発明の第9スイッチ素子の一例である。
バッファ回路143は、本発明のバッファ回路の一例である。
スイッチ素子SW12は、本発明の第10スイッチ素子の一例である。
キャパシタC3は、本発明の第3キャパシタの一例である。
サンプルホールド回路140は、選択回路117において選択された蓄電素子の電圧が出力ノード対(N1,N2)に出力されると、制御回路122の制御に従ってスイッチSW1〜SW13をオンオフすることにより、グランドレベルGNDを基準として出力ノード対(N1,N2)の電圧をサンプリングして、電圧VoSに変換する。そして、このサンプリングした電圧VoSを一定期間ホールドし、電圧VoHとして出力する。
キャパシタC1は、ノードN3とノードN4との間に接続される。
キャパシタC2は、キャパシタC1と同等な静電容量を持っており、ノードN5とノードN6との間に接続される。
増幅回路141は、グランドレベルGNDを基準として、正入力端子の電圧から負入力端子の電圧を引いた差の電圧を増幅し、電圧VoSとして出力する。例えば増幅回路141は、正入力端子及び負入力端子の入力インピーダンスが非常に高く、増幅ゲインが非常に大きい電圧増幅型の演算増幅器によって構成される。
スイッチ素子SW1は、ノードN3とノードN1との間に接続される。
スイッチ素子SW2は、ノードN4とノードN1との間に接続される。
スイッチ素子SW3は、ノードN5とノードN1との間に接続される。
スイッチ素子SW4は、ノードN6とノードN2との間に接続される。
スイッチ素子SW5は、ノードN3とグランドレベルGNDとの間に接続される。
スイッチ素子SW6は、ノードN6とグランドレベルGNDとの間に接続される。
スイッチ素子SW7は、ノードN4と増幅回路141の負入力端子との間に接続される。
スイッチ素子SW8は、ノードN5と増幅回路141の正入力端子との間に接続される。
スイッチ素子SW9は、ノードN3と増幅回路141の出力端子との間に接続される。
このスイッチ素子SW1〜SW9は、例えば図3の点線枠において示したスイッチSWn_1,SW(n+1)_2の回路ブロックと同様な構成を有する。
スイッチ素子SW10は、増幅回路141の正入力端子とグランドレベルGNDとの間に接続される。
スイッチ素子SW11は、増幅回路141の出力端子と負入力端子との間に接続される。
スイッチ素子SW12は、増幅回路141の出力端子とバッファ回路143の入力端子との間に接続される。
スイッチ素子SW13は、スイッチ素子SW12におけるクロックフィードスルーの影響を相殺するためのダミースイッチであり、スイッチ素子SW12とバッファ回路143の入力端子との間の電流経路に並列に接続され、スイッチ素子SW12と逆の位相で駆動される。
キャパシタC3は、バッファ回路143の入力端子とグランドレベルGNDとの間に接続される。
バッファ回路143は、ハイインピーダンスの入力端子に入力される電圧とほぼ等しい出力電圧VoHを発生する回路であり、例えば図6に示すように、出力電圧を負入力端子に負帰還した電圧増幅型の演算増幅器によって構成される。バッファ回路143は、制御回路122の制御信号SH_ENに応じて、出力端子をハイインピーダンスに設定することができる。
差動増幅回路144は、サンプルホールド回路140においてサンプルホールドされた蓄電素子の電圧VoHを所定のゲインで増幅し、電圧VoHとして出力する。
抵抗R5は、バッファ回路143の出力端子と増幅回路145の負入力端子との間に接続される。
抵抗R6は、抵抗R5と同等な抵抗値を持っており、増幅回路145の正入力端子とグランドレベルGNDとの間に接続される。
抵抗R8は、バッファ回路146の出力端子と増幅回路145の正入力端子との間に接続される。
抵抗R7は、抵抗R8と同等な抵抗値を持っており、増幅回路145の出力端子と負入力端子との間に接続される。
バッファ回路146は、ハイインピーダンスの入力端子に入力される基準電圧VBGとほぼ等しい出力電圧を発生する回路であり、例えば図6に示すように、出力電圧を負入力端子に負帰還した電圧増幅型の演算増幅器によって構成される。
増幅回路145は、グランドレベルGNDを基準として、正入力端子の電圧から負入力端子の電圧を引いた差の電圧を増幅し、電圧VOとして出力する。例えば増幅回路145は、正入力端子及び負入力端子の入力インピーダンスが非常に高く、増幅ゲインが非常に大きい電圧増幅型の演算増幅器によって構成される。増幅回路145は、制御回路122の制御信号CEL_ENに応じて、出力端子をハイインピーダンスに設定することができる。
抵抗R5,R6の抵抗値を「r5」、抵抗R7,R8の抵抗値を「r7」とすると、増幅回路145から出力される電圧VOは概ね「VBG−(r7/r5)×VoS」となる。
校正信号入力回路147は、サンプルホールド回路140及び差動増幅回路144を経て出力される蓄電素子の電圧を校正するために、制御回路122の制御に従ってサンプルホールド回路140及び差動増幅回路144の各部に所定の信号を入力する。
スイッチ素子SW101は、差動増幅回路144の入力端子(バッファ回路146の出力端子)とグランドレベルGNDとの間に接続される。
スイッチ素子SW102は、バッファ回路146の出力端子と、差動増幅回路144の入力端子との間に接続される。
スイッチ素子SW103は、バッファ回路146の出力端子と差動増幅回路144の出力端子(増幅回路145の出力端子)との間に接続される。
スイッチ素子SW104は、バッファ回路148の出力端子と差動増幅回路144の入力端子との間に接続される。
スイッチ素子SW105は、バッファ回路146の出力端子とノードN1との間に接続される。
スイッチ素子SW106は、ノードN2とグランドレベルGNDとの間に接続される。
スイッチ素子SW107は、バッファ回路146の出力端子とノードN2との間に接続される。
スイッチ素子SW108は、バッファ回路148の出力端子とノードN1との間に接続される。
バッファ回路148は、ハイインピーダンスの入力端子に入力される基準電圧VBG2とほぼ等しい出力電圧を発生する回路であり、例えば図6に示すように、出力電圧を負入力端子に負帰還した電圧増幅型の演算増幅器によって構成される。
次に、上述した構成を有する電圧アンプ回路118の動作を説明する。
まずサンプルホールド回路140の動作を説明する。
図7は、図6におけるサンプルホールド回路140の要部を示す図である。
図7に示すように、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4,SW10,SW11は、制御信号Φ1に応じて共通にオンオフする。選択回路121のスイッチ回路SWn_1,SW(n+1)_2は、制御信号Φ1Aに応じて共通にオンオフする。スイッチ素子SW6は、制御信号Φ2に応じてオンオフする。スイッチ素子SW5は、制御信号Φ3に応じてオンオフする。スイッチ素子SW7,SW8,SW9は、制御信号Φ4に応じて共通にオンオフする。スイッチSW12は、制御信号Φsに応じてオンオフする。スイッチSW13は、制御信号Φsと逆相の制御信号Φsaに応じてオンオフする。
図8は各スイッチ素子(SW1〜SW11)のオンオフのタイミングを示す図である。
図8の例において、制御回路122より供給される制御信号(Φ1,Φ1A,Φ2,Φ3,Φ4,Φs,Φsa)がハイレベルのときにスイッチ素子はオンし、制御信号がローレベルのときにスイッチ素子はオフする。
なお、図8(A)のクロック信号CLKは、制御回路122の動作タイミングの基準となる信号を示す。
まず時刻t1において、制御信号Φ1,Φ1Aがハイレベル(図8(B),(C))、他の制御信号がローレベルに設定される(図8(D)〜(H))。
これにより、図9に示すように、スイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4,SW10,SW11がオンに設定され、スイッチ素子SW5,SW6,SW7,SW8,SW9がオフに設定される。
このとき、スイッチ素子SW1,SW2によって短絡されるため、キャパシタC1の電圧Vc1はゼロになる。他方、ノードN5,N6とノードN1,N2とがスイッチ素子SW3,SW4を介して接続されるため、キャパシタC2の電圧Vc2は蓄電素子CLnの電圧と等しくなる。以下、ノードVCn,VC(n+1)の電圧を同一の記号で表すものとすると、キャパシタC2の電圧は「VCn−VC(n+1)」となる。
またこのとき、スイッチ素子SW10,SW11がオンするため、増幅回路141の各入力端子の寄生的な容量成分(Cpn,Cpp)は共にゼロボルトに放電される。
次に、時刻t2において、スイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4,SW10,SW11がオンからオフに変更され(Φ1=ローレベル)、時刻t2’においてスイッチ回路SWn_1,SW(n+1)_2がオンからオフに変更される(Φ1A=ローレベル)。
スイッチ回路SWn_1,SW(n+1)_2がオンの状態でスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4,SW10,SW11をオフすることにより、ノードN1,N2を蓄電素子に対してローインピーダンスに保った状態で、スイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4がオフに設定される。
このとき、キャパシタC1に蓄積される電荷Qc1と、キャパシタC2に蓄積される電荷Qc2は、次式で表される。
[数1]
Qc1=VCn・(Cp2+Cp7) …(1)
Qn2=(VCn−VCn+1)・C2+VCn・(Cp3+Cp8) …(2)
上記の式において、「C1」はキャパシタC1の静電容量、「C2」はキャパシタC2の静電容量を示す。また、「Cp2」,「Cp7」,「Cp3」,「Cp8」はそれぞれスイッチ素子SW2,SW7,SW3,SW8の寄生容量をそれぞれ示す。
次に、時刻t3において、スイッチ素子SW5,SW6がオフからオンに変更されると(Φ2,Φ3=ハイレベル)、キャパシタC1,C2の電圧Vc2はグランドレベルGNDにレベルシフトされる。図10は、このときのサンプルホールド回路140の接続状態を示す。
このとき、キャパシタC1の電荷Qc1はキャパシタC1と寄生容量Cp2,Cp7に分配され、キャパシタC2の電荷Qc2はキャパシタC2と寄生容量Cp3,Cp8に分配されるため、電圧Vc1,Vc2は次の式で表される。
[数2]
Vc1={VCn・(Cp2+Cp7}/(C1+Cp2+Cp7) …(3)
Vc2={(VCn−VCn+1)・C2+VCn・(Cp3+Cp8)}/(C2+Cp3+Cp8) …(4)
次に、時刻t4において、スイッチ素子SW5がオンからオフに変更される(Φ3=ローレベル)。図11は、このときのサンプルホールド回路140の接続状態を示す。これにより、ノードN3がグランドレベルGNDから切り離される。
次に、時刻t5において、スイッチ素子SW7,SW8,SW9がオフからオンに変更される(Φ4=ハイレベル)。図12は、このときのサンプルホールド回路140の接続状態を示す。
これにより、増幅回路141の出力電圧はスイッチ素子SW9とキャパシタC1を介して負入力端子に負帰還されるため、増幅回路141の正入力端子と負入力端子とが等しい電圧となるように負帰還制御が働く。
ここで単純化のため、キャパシタC1,C2の静電容量を共に等しく「C」、寄生容量の和(Cp2+Cp7)及び(Cp3+Cp8)を共に等しく「CP」、蓄電素子の電圧(VCn−VCn+1)を「Vcell」、増幅回路141の正入力端子及び負入力端子の電圧を共に等しく「CPA」とする。
この場合、スイッチ素子SW7,SW8,SW9がオフからオンに変わった直後の電圧Vc1,Vc2は次の式で表される。
[数3]
Vc1=VCn・CP/(C+CP+CPA) …(5)
Vc2={Vcell・C+VCn・CP}/(C+CP+CPA) …(6)
ここで、増幅回路141の負入力端子が負帰還制御によって電圧Vc2まで充電されるものとすると、キャパシタC1に充電される電荷は次の式で表される。
[数4]
Qc1=(Vc2−Vc1)・(CP+CPA)
={C・Vcell・(CP+CPA)}/(C+CP+CPA) …(7)
増幅回路141の負入力端子が電圧Vc2まで充電されたとき、キャパシタC1の電圧は(Qc1/C)だけ低下する。このときキャパシタC1に蓄積される全体の電荷Qc1_2は、次式で表される。
[数5]
Qc1_2=Vc1・C−Qc1
={Vcn・CP−Vcell・(CP+CPA)}・C/(C+CP+CPA) …(8)
増幅回路141の出力電圧VoSは、式(6)に示す電圧Vc2と、式(8)に示す電荷Qc1_2を蓄積するキャパシタC2の電圧Vc1_2より、次式で表される。
[数6]
VoS=Vc2−Vc1_2
=Vc2−Qc1_2/C
=Vcell …(9)
式(9)に示すように、増幅回路141の出力においては寄生容量Cp2,Cp7,Cp3,Cp8の影響が相殺され、蓄電素子CLnの正確な電圧Vcellが出力される。
次に、校正信号入力回路147の動作を説明する。
(ステップ1)
電圧アンプ回路118の出力電圧を校正する場合、まずスイッチ素子SW101がオン、他のスイッチ素子(SW102〜SW108)がオフに設定され、増幅回路145の出力電圧VoHがマイクロコンピュータ160により測定される。すなわち、差動増幅回路144の入力端子をグランドレベルGNDに短絡した状態で出力電圧VoHが測定される。このとき、バッファ回路143の出力は制御信号SH_ENによって高インピーダンスに設定される。図13は、この状態における電圧アンプ回路118の接続状態を示す。
この接続状態で測定される電圧VoHは、「Vo1」としてマイクロコンピュータ160のメモリに記録される。
(ステップ2)
次に、スイッチ素子SW102がオン、他のスイッチ素子(SW101,SW103〜SW108)がオフに設定され、出力電圧VoHがマイクロコンピュータ160により測定される。すなわち、差動増幅回路144の入力端子に基準電圧VBGが入力された状態で出力電圧VoHが測定される。このとき、バッファ回路143の出力は制御信号SH_ENによって高インピーダンスに設定される。図14は、この状態における電圧アンプ回路118の接続状態を示す。
この接続状態で測定される電圧VoHは、「Vo2」としてマイクロコンピュータ160のメモリに記録される。
(ステップ3)
次に、スイッチSW103がオン、他のスイッチ素子(SW101,SW102,SW104〜SW108)がオフに設定され、基準電圧VBGが直接マイクロコンピュータ160により測定される。このとき、増幅回路145の出力は制御信号CEL_ENによって高インピーダンスに設定される。図15は、この状態における電圧アンプ回路118の接続状態を示す。
この接続状態で測定される電圧VoHは、「Vo3」としてマイクロコンピュータ160のメモリに記録される。
差動増幅回路144のゲインKactとオフセット電圧Vosは、次の式で計算される。
[数7]
VBG=Vo3 …(10)
Kact=(Vo2−Vo1)/VBG …(11)
Vos=(Vo1−VBG)/(1+Kact) …(12)
(ステップ4)
次に、スイッチ素子SW104がオン、他のスイッチ素子(SW101〜SW103,SW105〜SW108)がオフに設定され、出力電圧VoHがマイクロコンピュータ160により測定される。すなわち、差動増幅回路144の入力端子に基準電圧VBG2が入力された状態で出力電圧VoHが測定される。このとき、バッファ回路143の出力は制御信号SH_ENによって高インピーダンスに設定される。図16は、この状態における電圧アンプ回路118の接続状態を示す。
この接続状態で測定される電圧VoHは、「Vo4」としてマイクロコンピュータ160のメモリに記録される。
基準電圧VBG2は、次の式で計算される。
[数8]
VBG2={VBG+VOS・(1+Kact)−Vo4}/Kact …(13)
(ステップ5)
次に、スイッチ素子SW105,SW1,SW9,SW12がオン、他のスイッチ素子(SW101〜SW104,SW106〜SW108)がオフに設定され、出力電圧VoHがマイクロコンピュータ160により測定される。すなわち、バッファ回路143の入力端子に基準電圧VBGが入力された状態で出力電圧VoHが測定される。図17は、この状態における電圧アンプ回路118の接続状態を示す。
この接続状態で測定される電圧VoHは、「Vo5」としてマイクロコンピュータ160のメモリに記録される。
このときのバッファ回路143のオフセットVos_bufは、次の式で計算される。
[数9]
Vos_buf=(Vo2−Vo5)/Kact …(14)
(ステップ6)
次に、スイッチ素子SW108,SW1,SW9,SW12がオン、他のスイッチ素子(SW101〜SW107)がオフに設定され、出力電圧VoHがマイクロコンピュータ160により測定される。すなわち、バッファ回路143の入力端子に基準電圧VBG2が入力された状態で出力電圧VoHが測定される。図18は、この状態における電圧アンプ回路118の接続状態を示す。
この接続状態で測定される電圧VoHは、「Vo6」としてマイクロコンピュータ160のメモリに記録される。
このときのバッファ回路143のオフセットVos_buf2は、次の式で計算される。
[数10]
Vos_buf2=(Vo4−Vo6)/Kact …(15)
式(14)と式(15)から、バッファ回路143のコモンモード除去比CMRR_bufは、次の式で計算される。
[数11]
CMRR1_buff=(Vos_buf2−Vos_buf)/(VBG2−VBG) …(16)
(ステップ7)
次に、スイッチ素子SW108及びSW107がオン、他のスイッチ素子(SW101〜SW106)がオフに設定された状態で、先に説明したサンプルホールド動作が実行され、そのサンプルホールド結果の出力電圧VoHがマイクロコンピュータ160により測定される。すなわち、ノードN1を基準電圧VBG2、ノードN2を基準電圧VBGとした状態でサンプルホール動作を実行した場合の出力電圧VoHが測定される。図19は、この状態における電圧アンプ回路118の接続状態を示す。
この接続状態で測定される電圧VoHは、「Vo7」としてマイクロコンピュータ160のメモリに記録される。
このときのバッファ回路143のオフセットVos_buf3とコモンモード除去比CMRR_capは、次の式で計算される。
[数12]
Vos_buf3=(VBG-VBG2)+{VBG+Vos・(1+Kact)−Vo7}/Kact …(17)
CMRR_cap={Vos_buf3−Vos_buf−CMRR_buf・(VBG2−2・VBG)}/VBG …(18)
コモンモード除去比CMRR_capは、主としてキャパシタC1,C2の静電容量のミスマッチによって制限される。
ここでノードN1及びN2の間の電圧を「VIN」とすると、VoS,VoHは次の式で計算される。
[数13]
VoH=VBG+(1+Kact)・Vos−Kact・VoS …(19)
VoS=(VBG/Kact)+(1+1/Kact)・Vos−VoH/Kact …(20)
VoS=VIN+(VCn+1・CMRR_cap)+Vos_buf+(VIN−VBG)・CMRR_buf …(21)
これらの式から、電圧VINは次の式で計算される。
[数14]
VIN=[VoS−VCn+1・CMRR_cap−Vos_buf+VBG・CMRR_buf]/(1+CMRR_buf) …(22)
ここで、「VCn+1」の値は以前の測定によっておおよその値が分かっているものとする。そうすると、コモンモード除去比CMRR_buf,CMRR_capが十分小さく無視できる場合、電圧VINは次の式で計算される。
[数14]
VIN=VoS−Vos_buf
=(VBG/Kact)+(1+1/Kact)・Vos−VoH/Kact−Vos_buf …(23)
なお、式(23)によって電圧VINを計算する場合、先に説明した(ステップ4),(ステップ6),(ステップ7)の測定は不要である。
以上説明したように、本実施形態によれば、一の蓄電素子からグランドレベルGNDへ流れる一定の駆動電流Ionに基づいて、選択回路121のp型のMOSトランジスタQ3,Q4をオンさせる一定の駆動電圧が発生する。すなわち、選択回路121において選択される蓄電素子がグランドレベルGNDに対して高電位になっても、MOSトランジスタQ3,Q4のゲートとソースの間に印加される駆動電圧を一定にすることができる。
したがって、直列接続する蓄電素子の数が多くなり、選択対象の蓄電素子の電位が高くなる場合であっても、MOSトランジスタQ3,Q4のゲートとソースの間の耐電圧を一定にすることができるため、MOSトランジスタQ3,Q4の素子サイズを抑制し、回路面積の増大を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、スイッチ素子をオンする場合、抵抗R2からMOSトランジスタQ8に流れる駆動電流Ionが、MOSトランジスタQ3,Q4の直列回路をオンに駆動し得る所定のしきい値より小さいか否かが基準電流Irefとの比較により判定され、その判定の結果、駆動電流Ionが所定のしきい値より小さい場合には、駆動電圧発生回路134において生成される駆動電圧N_ONによって、MOSトランジスタQ3,Q4の直列回路と並列接続されたn型MOSトランジスタQ5,Q5の直列回路がオンする。
これにより、選択する蓄電素子とグランドレベルGNDとの電位差が小さいために抵抗R2の電圧がMOSトランジスタQ3,Q4をオンに駆動できない場合であっても、MOSトランジスタQ5,Q6が代わりにオンするため、蓄電素子のノード(VCn,VCn+1)と出力ノード(N1,N2)とを確実に接続することができる。
また、本実施形態によれば、一の蓄電素子を選択する際に共通にオンするスイッチ回路SWn_1,SW(n+1)_2について、その駆動電流Ionが所定のしきい値より小さいかについての判定が共通に行われ、その共通の判定結果に応じて、MOSトランジスタQ3,Q4の直列回路又はMOSトランジスタQ5,Q6の直列回路の一方がオンする。これにより、スイッチ回路SWn_1,SW(n+1)_2の一方においてオン抵抗の大きいp型MOSトランジスタQ3,Q4がオンし、他方においてオン抵抗の小さいn型MOSトランジスタQ5,Q6の直列回路がオンするという事態が回避されるため、2つのスイッチ回路における電圧降下のバラつきが抑制される。
また、本実施形態によれば、サンプルホールド回路140においてスイッチ素子の寄生キャパシタの影響が相殺された精度の高い電圧変換を行うことができるため、キャパシタC1,C2の静電容量が寄生容量に比べてあまり大きくない場合でも、電圧変換の精度が大きく損なわれることがない。したがって、寄生容量の影響を相殺できない方式に比べて、キャパシタC1,C2の静電容量を小さくできるため、回路面積の増大を抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の形態のみに限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
図20は、サンプルホールド回路140の変形例を示す図である。
図20に示すサンプルホールド回路140は、図6に示すサンプルホールド回路140にスイッチ素子SW50,SW51を追加したものであり、他の構成要素は図6に示すサンプルホールド回路140と同じである。
スイッチ素子SW50,SW51は、スイッチ素子SW10,SW11とほぼ同等な寄生容量を有する素子であり、定常的にオフに設定される。スイッチ素子SW50は増幅回路141の負入力端子とグランドレベルGNDとの間に接続され、スイッチ素子SW51は増幅回路141の正入力端子とその出力端子との間に接続される。
増幅回路141の出力端子はグランドレベルGNDに比べてインピーダンスが高いため、スイッチ素子SW10,SW11の寄生容量が互いに等しくても、両者に蓄積される電荷量は異なる。この電荷が異なると、出力電圧VoSは蓄電素子の電圧Vcellに対して誤差を生じる。そこで、図20に示すようにスイッチ素子SW50,SW51を設ければ、増幅回路141の各入力端子が増幅回路141の出力端子とグランドレベルGNDとに対してそれぞれ同等な寄生容量を持つため、増幅回路141の各入力端子の寄生容量に蓄積される電荷量の差異が小さくなり、出力電圧VoSの誤差が低減する。
なお、スイッチ素子SW50,SW51は上述のように定常的にオフさせてもよいし、蓄電素子の電圧変換結果を出力する期間以外においては、そのオンオフを動的に制御してもよい。
図21は、サンプルホールド回路140の他の動作例について説明するための図である。
図8〜図12を参照して説明したサンプルホールド回路140の動作例では、選択回路117において選択した蓄電素子の電圧をキャパシタC2に一旦サンプリングした後、キャパシタC2をグランドレベルGNDに接続することによって、電圧レベルの変換を行っている。しかしながら、既にグランドレベルGNDに接続されている蓄電素子CL10の電圧を出力する場合は、上述のような電圧レベルの変換を行わずに、選択回路117の出力をそのまま出力してよい。図21は、その場合の各スイッチ素子の状態を示している。
図21の動作例においては、選択回路117が蓄電素子CL10を選択している状態で、スイッチ素子SW3,SW4,SW6,SW8,SW11がオンに設定され、スイッチ素子SW1,SW2,SW5,SW7,SW9,SW10がオフに設定される。これにより、増幅回路141はバッファ回路として動作し、出力ノード対(N1,N2)の電圧をそのまま出力するため、電圧VoSは蓄電素子CL10の電圧とほぼ等しくなる。
上述の実施形態では、サンプリング回路の一例としてサンプルホールド回路140を挙げているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、増幅回路141の出力電圧VoSに基づいて各蓄電素子の過電圧を監視する場合、出力電圧VoSを高精度に測定する必要はないため、電圧VoSを直接コンパレータによって比較して過電圧の判定を行うことも可能であり、この場合、ホールド回路(バッファ回路143,スイッチ素子SW12,SW13)は不要である。また、高速に動作する高精度のアナログアナログ−デジタル変換回路をマイクロコンピュータ160が内蔵している場合も、ホールド回路は不要である。このように、本発明の実施形態に応じて、サンプリング回路の後段のホールド回路は適宜省略可能である。
例えば本実施形態で例として挙げた蓄電素子の直列数や、スイッチの数などは任意であり、実施態様にあわせて適宜変更可能である。
抵抗R2は駆動電流Ionに応じた駆動電圧を発生でいる素子であればよく、例えばツェナダイオードなどの電圧発生素子でもよい。
本発明の実施形態に係るバッテリ装置の構成例を示す図である。 選択回路の構成の一例を示す図である。 選択回路における、スイッチ回路の構成の一例を示す図である。 スイッチ回路の駆動電流が基準電流より十分大きい場合の動作例を示す図である。 スイッチ回路の駆動電流が基準電流より小さい場合の動作例を示す図である。 電圧アンプ回路の構成の一例を示す図である。 図6におけるサンプルホールド回路の要部を示す図である。 サンプルホールド回路における各スイッチ素子のオンオフのタイミングの一例を示す図である。 サンプルホールド回路における各スイッチ素子の状態を説明するための第1の図である。 サンプルホールド回路における各スイッチ素子の状態を説明するための第2の図である。 サンプルホールド回路における各スイッチ素子の状態を説明するための第3の図である。 サンプルホールド回路における各スイッチ素子の状態を説明するための第4の図である。 校正時における電圧アンプ回路の接続状態を説明するための第1の図である。 校正時における電圧アンプ回路の接続状態を説明するための第2の図である。 校正時における電圧アンプ回路の接続状態を説明するための第3の図である。 校正時における電圧アンプ回路の接続状態を説明するための第4の図である。 校正時における電圧アンプ回路の接続状態を説明するための第5の図である。 校正時における電圧アンプ回路の接続状態を説明するための第6の図である。 校正時における電圧アンプ回路の接続状態を説明するための第7の図である。 サンプルホールド回路の変形例を示す図である。 サンプルホールド回路の他の動作例について説明するための図である。
符号の説明
100…バッテリ装置、Q1〜Q4…p型MOSトランジスタ、Q5〜Q8,Q7A,Q8A…n型MOSトランジスタ、117…選択回路、118…電圧アンプ回路、SW1_1〜SW11_1,SW1_2〜SW11_2…スイッチ回路、R1〜R4,R1A…抵抗,122…制御回路、160…マイクロコンピュータ、130…基準電流発生回路、131…比較回路、132…ラッチ回路、133…AND回路、134…駆動電圧発生回路、140…サンプルホールド回路、144…差動増幅回路、C1〜C3…キャパシタ、SW1〜SW13…スイッチ素子、141,145…増幅回路、143…バッファ回路

Claims (9)

  1. 直列接続された複数の蓄電素子それぞれの電圧を、所定の電位を基準とする電圧に変換する電圧変換回路であって、
    前記複数の蓄電素子から選択した一の蓄電素子を出力ノード対に接続する選択回路と、
    前記選択回路において前記一の蓄電素子が選択されると、前記所定の電位を基準として前記出力ノード対の電圧をサンプリングするサンプリング回路と
    を有し、
    前記選択回路は、前記複数の蓄電素子それぞれの両極の端子と前記出力ノード対とを接続する複数のスイッチ回路を含み、
    前記スイッチ回路は、
    一の前記蓄電素子と一の前記出力ノードとの間に接続されるスイッチ素子と、
    当該一の蓄電素子から前記所定の電位へ流れる一定の駆動電流に基づいて、前記スイッチ素子をオンさせる一定の駆動電圧を発生する駆動回路と
    を含む、
    電圧変換回路。
  2. 前記駆動回路は、
    前記スイッチ素子をオンする場合に前記一定の駆動電流を発生する駆動電流発生回路と、
    前記駆動電流の経路に挿入されており、前記一定の駆動電流が流れると、前記スイッチ素子をオンさせる前記一定の駆動電圧を発生する電圧発生素子と
    を含む、
    請求項1に記載の電圧変換回路。
  3. 前記スイッチ素子は、一の前記蓄電素子と一の前記出力ノードとの間に接続される第1導電型の第1トランジスタ及び第2トランジスタの直列回路を含み、
    前記駆動電流発生回路は、直列に接続された前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの接続中点から前記所定の電位へ流れる前記駆動電流を発生し、
    前記電圧発生素子は、その一方の端子が前記接続中点に接続され、他方の端子が前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの各制御端子に接続される、
    請求項2に記載の電圧変換回路。
  4. 前記スイッチ素子は、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路と並列に接続される第2導電型の第3トランジスタ及び第4トランジスタの直列回路を更に含み、
    前記駆動回路は、
    前記スイッチ素子をオンする場合に前記駆動電流発生回路において発生する前記駆動電流が、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路をオンに駆動し得る所定のしきい値より小さいかを判定する判定回路と、
    前記判定回路の判定結果に応じて、前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタをオンさせる駆動電圧を発生する駆動電圧発生回路と
    を含む、
    請求項3に記載の電圧変換回路。
  5. 一の前記蓄電素子を選択する際に共通にオンする2つの前記スイッチ回路は、前記判定回路を共有しており、当該共通の判定回路の判定結果に応じて前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路を共通にオン又はオフさせる、
    請求項4に記載の電圧変換回路。
  6. 前記判定回路は、
    前記駆動電流発生回路と等価な回路構成を有しており、前記駆動電流発生回路において発生する前記一定の駆動電流と等価な一定の基準電流を発生する基準電流発生回路と、
    前記駆動電流発生回路における前記駆動電流の経路上のノード電圧と、前記基準電流発生回路における前記基準電流の経路上のノード電圧とを比較する比較回路と、
    前記スイッチ素子をオンする場合、前記比較回路の比較結果に応じて、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの直列回路又は前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの直列回路の一方をオン、他方をオフに設定する信号を発生する信号発生回路と
    を有する請求項4又は5に記載の電圧変換回路。
  7. 前記出力ノード対は、第1ノードと第2ノードとを有し、
    前記サンプリング回路は、
    第3ノードと第4ノードとの間に接続される第1キャパシタと、
    第5ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第1のキャパシタと同等な静電容量を持つ第2キャパシタと、
    前記所定の電位を基準として、第1入力端子の電圧から第2入力端子の電圧を引いた差の電圧を増幅する増幅回路と、
    前記第3ノードと前記第1ノードとの間に接続される第1スイッチ素子と、
    前記第4ノードと前記第1ノードとの間に接続される第2スイッチ素子と、
    前記第5ノードと前記第1ノードとの間に接続される第3スイッチ素子と、
    前記第6ノードと前記第2ノードとの間に接続される第4スイッチ素子と、
    前記第3ノードと前記所定の電位との間に接続される第5スイッチ素子と、
    前記第6ノードと前記所定の電位との間に接続される第6スイッチ素子と、
    前記第4ノードと前記第2入力端子との間に接続される第7スイッチ素子と、
    前記第5ノードと前記第1入力端子との間に接続される第8スイッチ素子と、
    前記第3ノードと前記増幅回路の出力端子との間に接続される第9スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子ないし前記第9スイッチ素子をそれぞれ制御する制御回路と
    を含み、
    前記制御回路は、
    第1段階において、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子、前記第3スイッチ素子及び前記第4スイッチ素子をオン、前記第5スイッチ素子、前記第6スイッチ素子、前記第7スイッチ素子、前記第8スイッチ素子及び前記第9スイッチ素子をオフに設定し、
    前記第1段階に続く第2段階において、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子、前記第3スイッチ素子及び前記第4スイッチ素子をオンからオフに変更し、
    前記第2段階に続く第3段階において、前記第5スイッチ素子及び前記第6スイッチ素子をオフからオンに変更し、
    前記第3段階に続く第4段階において、前記第5スイッチをオンからオフに変更し、
    前記第4段階に続く第5段階において、前記第7スイッチ素子、前記第8スイッチ素子及び前記第9スイッチ素子をオフからオンに変更する、
    請求項1,2,3,4,5又は6の何れかに記載の電圧変換回路。
  8. 前記サンプリング回路は、
    入力電圧に応じた出力電圧を発生するバッファ回路と、
    前記増幅回路の前記出力端子と前記バッファ回路の入力端子との間に接続される第10スイッチ素子と、
    前記バッファ回路の前記入力端子と前記所定の電位との間に接続される第3キャパシタと
    を含み、
    前記制御回路は、
    前記第5段階に続く第6段階において、前記第10スイッチをオフからオンに変更し、
    前記第6段階に続く第7段階において、前記第10スイッチをオンからオフに変更する、
    請求項7に記載の電圧変換回路。
  9. 直列接続された複数の蓄電素子と、
    前記複数の蓄電素子それぞれ電圧を、所定の電位を基準とする電圧に変換する電圧変換回路と、
    入力される制御信号に応じて、前記複数の蓄電素子それぞれに流れる電流をバイパスする電流バイパス回路と、
    前記電圧変換回路において変換された各蓄電素子の電圧を測定し、当該測定結果に基づいて、前記複数の蓄電素子の電圧が均一となるように、前記電流バイパス回路を制御する前記制御信号を生成する制御回路と
    を有し、
    前記電圧変換回路は、
    前記複数の蓄電素子から選択した一の蓄電素子を出力ノード対に接続する選択回路と、
    前記選択回路において前記一の蓄電素子が選択されると、前記所定の電位を基準として前記出力ノード対の電圧をサンプリングするサンプリング回路と
    を有し、
    前記選択回路は、前記複数の蓄電素子それぞれの両極の端子と前記出力ノード対とを接続する複数のスイッチ回路を含み、
    前記スイッチ回路は、
    一の前記蓄電素子と一の前記出力ノードとの間に接続されるスイッチ素子と、
    当該一の蓄電素子から前記所定の電位へ流れる一定の駆動電流に基づいて、前記スイッチ素子をオンさせる一定の駆動電圧を発生する駆動回路と
    を含む、
    バッテリ装置。
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