JP5179976B2 - ニードルシートの製造方法 - Google Patents

ニードルシートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5179976B2
JP5179976B2 JP2008177690A JP2008177690A JP5179976B2 JP 5179976 B2 JP5179976 B2 JP 5179976B2 JP 2008177690 A JP2008177690 A JP 2008177690A JP 2008177690 A JP2008177690 A JP 2008177690A JP 5179976 B2 JP5179976 B2 JP 5179976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
polymer solution
mold
sheet
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008177690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010017214A (ja
Inventor
彩 望月
正太郎 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008177690A priority Critical patent/JP5179976B2/ja
Publication of JP2010017214A publication Critical patent/JP2010017214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5179976B2 publication Critical patent/JP5179976B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0053Methods for producing microneedles

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明はニードルシート及びその製造方法に係り、特に医療技術分野で経皮吸収システムとして使用される高アスペクト比構造のニードルを有するニードルシート及びその製造方法に関する。
近年、高アスペクト比構造が表面に形成された機能性膜が様々な分野で応用されている。例えば、医療技術分野では、高アスペクト比構造を有する機能性膜を用いることで、患者の皮膚表面又は皮膚角質層を介して、薬剤を患者に効率的に投与する経皮吸収システムが注目を集めている。
経皮吸収システム用の高アスペクト比構造としては、ニードル形状、先端ナイフ形状、矢じり形状などの様々な外形を有するシートが提案されている。これらのシートは従来、射出成形によって製造されている(たとえば特許文献1参照)。しかし、高アスペクト比構造の中に薬剤を混練する場合には、その劣化を防止する観点から、低温成形可能なキャスト成形で製造される。特に先端まで欠陥のない高アスペクト比構造のシートを作るには、構造を反転させた型(モールド)にキャスト材料を塗布して型内に充填させ、乾燥剥離するキャストインプリントが好ましい(特許文献2参照)。
ところで、近年では、様々な用途に適した形状の高アスペクト比構造が望まれている。たとえば、高アスペクト比構造が皮膚の弾力で戻されて抜けてしまうことを防止するため、中間部にくびれを有するくびれ形状のニードルが望まれている。
特開2003−238347号公報 特開2008−6178号公報
しかしながら、くびれ形状のニードルを備えたシートは、製造することが非常に難しく、特にニードルが三次元的に配列されたシートの製造は困難である。これを具体的に説明すると、くびれ形状のニードルを有するシートを射出成形によって製造する場合には、くびれ形状を反転させた型が必要になるが、この型内に成形したニードルが型から抜けなくなるという問題が発生する。このため、くびれ形状のニードルを有するシートを製造する場合には、くびれ形状のニードルのみを予め製造し、これをシートに配列する必要があり、生産性が悪いという問題があった。
また、くびれ形状のニードルは、皮膚の弾力で戻されて抜けてしまうことを防止できる反面、ニードルが折れやすいという問題もあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、くびれを有し、且つ、折れにくいニードルを備えたニードルシートを提供することを目的とする。また、本発明は、くびれを有するニードルを備えたシートを簡単に製造することができるニードルシートの製造方法を提供することを目的とする。
発明は前記目的を達成するために、400μmの幅を有する針状凹部を有するモールドに、10%以上20%以下のゼラチン濃度のポリマー溶解液を付与する付与工程と、前記付与工程で付与された前記ポリマー溶解液を乾燥収縮させることによって、170±20(μm)以上300±20(μm)以下の基底部膜厚を有するポリマーシートが形成されるように前記針状凹部の内部にくびれ形状のニードルを形成する乾燥収縮工程と、前記乾燥収縮工程で形成された前記ニードルを有するシートを前記モールドから剥離する剥離工程と、を経てニードルシートを製造することを特徴とするニードルシートの製造方法を提供する。
本発明の発明者は、モールドの針状凹部に付与したポリマー溶解液を乾燥収縮させることによって、針状凹部の内部にくびれ形状のニードルが形成されるという知見を得た。本発明はこのような知見に基づいて成されたものであり、モールドの針状凹部にポリマー溶解液を付与して乾燥収縮させることで、曲線状のくびれ形状を有するニードルシートを簡単且つ高精度に製造することができる。
発明において、前記モールドはシリコンを含むことが好ましい。本発明によれば、剥離性が良好なシリコンの特性により、剥離工程でシートを損傷せずにモールドから剥離することができる。
発明において、前記付与工程は、前記針状凹部の形状に応じて前記ポリマー溶解液の膜厚を調節することが好ましい。本発明によれば、針状凹部の形状に応じてポリマー溶解液の膜厚を調節することにより、曲線状のくびれ形状を有するニードルを確実に形成することができる。
発明において、前記ポリマー溶解液は薬剤を含むことが好ましい。本発明によれば、経皮吸収システムとして薬剤を含有したニードルシートを作製することができる。
発明において、前記ポリマー溶解液は生分解性材料のポリマーを含むことが好ましい
本発明によれば、皮膚等に貼付した際、ニードルを残して剥がれたりずれたりしにくい曲線状のくびれを有するニードルシートを、簡単且つ高精度に製作することができる。
以下添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。まず本発明の一実施形態に係るニードルシートの製造方法に説明する。
図1(a)〜図1(d)は、本実施の形態のニードルシートの製造過程を示している。図1(a)は付与工程前の状態を示しており、図1(b)は付与工程の状態を示しており、図1(c)は乾燥収縮工程の状態を示しており、図1(d)は剥離工程の状態を示している。
ニードルシートを製造する際、まず、図1(a)に示すようなモールド10を準備する。モールド10の上面には、高アスペクト比の針状凹部24が設けられており、この針状凹部24は、一定径の円柱状に形成された円柱部12Aと、その深部に設けられて径が徐々に小さくなる円錐部12Bとで形成される。なお、針状凹部24の形状はこれに限定されるものではなく、たとえば、円柱部12Aの代わりに角柱状の角柱部を設け、円錐部12Bの代わりに角錐状の角錐部を設けてもよい。また、針状凹部24の大きさ(内径や深さ)は、製造するニードルシート22のニードル24の形状に応じて設定され、たとえば、針状凹部24の内径φ0がニードル24の最大外径φ1に対して100〜500%になるように設定される。
針状凹部24の配置は、製造するニードルシート22のニードル24の配置に応じて設定され、たとえば、二次元的または三次元的に配置される。この針状凹部24の配置は特に限定されるものではなく、直線状、格子状、千鳥状など様々な態様が可能である。また、針状凹部24は全てを同じ形状にすることが好ましいが、これに限定するものではなく、形状の異なる複数の針状凹部24を設けてよい。
上述した構成のモールド10は様々な方法により製造することができる。たとえば、NiやCu等の金属板をドリル等で機械加工することによってモールド10を製造することができる。また、後述するように原盤を制作し、これを反転させてモールド10を製作したり、反転を繰り返してモールド10を製作したり、反転により製造したものを複数並べて接着または溶着することによってモールド10としたりしてもよい。なお、樹脂による型取りでモールド10を製造する場合には、シリコンゴム等による多孔質素材を使用することが好ましい。シリコンゴムによる多孔質素材を用いた場合には、図1(d)の剥離工程において、シリコンの高い剥離性と、多孔質材による通気性とによって、ニードル24が針状凹部12の表面から剥離しやすくなり、剥離時の損傷を防止することができる。
上述した構成のモールド10には、まず、図1(b)に示すように、ポリマー溶解液20が付与される。ポリマー溶解液20の付与方法は特に限定するものではなく、バー塗布、スピン塗布、スプレー塗布、ディスペンサを用いた滴下などの方法が挙げられる。中でも、ディスペンサを用いてポリマー溶解液20を滴下する態様は、ポリマー溶解液20の粘度を問わず、高精度に滴下量を制御できるため好ましい。
ポリマー溶解液20としては、水・アルコール・メチルエチルケトン(MEK)などの溶媒にポリマーを分散させた溶液が使用され、固形分濃度が5〜50%になるように希釈することが好ましく、その際の溶液の粘度としては、5Pa・s以下が好ましく、2Pa・s以下がより好ましい。なお、ポリマー溶解液20は、溶媒及びポリマー以外にも、種々の添加剤を含んでもよく、例えば、患者に投与すべき薬剤を添加してもよい。
ポリマー溶解液20のポリマーは、生体内で分解されやすい材料(生分解性材料)であるとともに、生体適合性を有する材料(生体適合材料)であることが好ましい。例えば、グルコース、マルトース、プルランなどの糖類や、蛋白質、ゼラチン、ポリ乳酸、乳酸・グリコール酸共重合体などの生分解性ポリマーを使用することができる。中でも、プルラン及びゼラチンは、50℃以下の低温でのキャスト成形が可能な材料であり、ポリマー溶解液20に薬剤を添加する場合に、ポリマーシート成形時の薬剤の熱劣化を防止できる点で好ましい。
図1(b)の付与工程では、モールド10の表面に形成される膜厚t1を制御する。この膜厚t1は、後述するように針状凹部12の形状、大きさと、ポリマー溶解液20の濃度とによって決定される。
付与工程の後、図1(c)に示すように乾燥収縮工程が行われる。乾燥収縮工程は、図1(b)のポリマー溶解液20を乾燥させることによって、針状凹部12の内部でポリマー溶解液20を収縮させる工程である。ポリマー溶解液20を乾燥させる方法は、ポリマー溶解液20の溶媒を揮発させる工程であればよく、その方法は特に限定するものではないが、たとえば加熱、送風、減圧等の方法が用いられる。
ポリマー溶解液20を乾燥させることによって、針状凹部12の内部では、ポリマー溶解液20が針状凹部12の表面から剥離され、その中心軸側に収縮される。その結果、後述する曲線状のくびれを有するニードル24が形成される。
この乾燥収縮工程により、モールド10上には、曲線状のくびれを有するニードル24を備えたニードルシート22が形成される。このニードルシート22は、図1(d)に示すように、剥離工程において、モールド10から剥離される。ニードルシート22の剥離方法は、特に限定するものではなく、様々な方法が可能である。たとえば片面に接着層を有するシートをニードルシート22の裏面(図1(d)の上面)に付着させてニードルシート22ごと剥離する方法や、ニードルシート22の裏面に吸盤を吸着させて剥離する方法などを採用することができる。
上述した製造方法によって、図2に示すような曲線状のくびれを有するニードル24を備えたニードルシート22を製造することができる。図2は、ニードル24の断面を示している。
同図に示すように、ニードル24は、先端にいくほど先細りになる先細り形状部24Bと、その先細り形状部24Bとニードルシート22との間に設けられて曲線状のくびれを有するくびれ形状部24Aとで構成される。先細り形状部24Bは略円錐状に形成されており、先端側になるほど径が小さく、逆に基端側になるほど径が大きく形成される。したがって、先細り形状部24Bとくびれ形状部24Aとの境界部分(以下、切替部24Cという)では、直径が大きくなっている。切替部24Cの直径をφ1とする。
くびれ形状部24Aは、切替部24Cから根元部24E(すなわち、ニードルシート22に接続される基底部)まで連続して径が変化しており、切替部24Cと根元部24Eの略中間位置で最もくびれた形状になっている。すなわち、くびれ形状部24Aは、中間位置に近づくほど縮径されており、且つ、その中間位置に近づくほど径の変化が小さくなり、緩やかな曲線のくびれ形状になっている。以下、最もくびれた部分を、最細径部24Dとし、その直径をφ2とする。
ニードル24の好ましい形状の一例としては、高さhが50〜2000μmであり、切替部24Cの径φ1が10〜400μmである。また、先細り形状部24Bは、先鋭度10μm以下の円錐もしくは角錐が好ましい。ニードル24をこのような形状にすることによって、ニードル24を皮膚に刺しやすくなる。
一方、くびれ形状部24Aは、緩やかな曲線状のくびれが形成されることが好ましく、最細径部24Dの径φ2が切替部24Cの径φ1の80%以上99%以下であることが好ましい。径φ2をφ1の80%以上とすることによって、ニードル24が折れにくくなる。また、径φ2をφ1の99%以下とすることによって、皮膚等に刺したニードル24が抜けにくくなる。
以上のような形状のニードル24を形成するには、前述した付与工程において、モールド10の針状凹部12の形状(直径φ0、深さh)と、ポリマー溶解液の物性とに応じて、ポリマー溶解液20の膜厚t1を適切な値に設定することが好ましい。例えば、針状凹部12の直径φ0が200μm〜400μm、深さh0が1000μm〜2000μmであり、ポリマー溶解液の濃度が5〜20%の場合、ポリマー溶解液20の膜厚t1は、150μm以上が好ましく、200μm以上がより好ましい。なお、ポリマー溶解液20の膜厚t1の代わりに、ポリマー溶解液20の濃度を調節したり、膜厚t1と濃度の両方を調節したりしてもよい。これにより、くびれ形状部24Aを有するニードル24を備えたニードルシート22を製造することができる。
このように製造されたニードルシート22は、患者に貼付した際、ニードル24が患者の皮膚表面又は皮膚角質層に入り込むので、薬剤を経皮的に吸収させることができ、薬剤を患者に効率良く投与することができる。さらに、本実施の形態では、ニードル24にくびれ形状部24Aが形成されているので、くびれ形状部24Aが皮膚にひっかかり、ニードル24が皮膚の弾力で戻されて抜けてしまうことを防止できる。したがって、本実施の形態では、貼付後のニードルシート22が患者から不用意に脱落することを防止できる。
さらに、本実施の形態では、ニードル24のくびれ形状部24が緩やかな曲線状にくびれているので、くびれ形状部22Aが不用意に折れることを防止できる。したがって、皮膚に差し込まれたニードル22が折れることを防止できるので、貼付後にニードルシート22が脱落したりずれたりすることを防止できる。
なお、上述したニードル24は、ニードルシート22の一方の面に少なくとも一本あればよいが、複数本設けることが好ましい。その場合には、複数本のニードル24を二次元的に配列してもよいし、三次元的に配列してもよい。ニードル24を三次元に配列した場合には、本発明の方法以外で製造することが困難であり、本発明の効果が顕著になる。
また、ニードル24の形状は、上述した実施形態に限定されるものではない。たとえば円柱や角柱などの柱形状、柱形状と錐形状とを組み合わせた形状(「錐柱形状」または「鉛筆形状」という)、これらに準ずる形状であってもよい。錐柱形状として、例えば、三角柱と三角錐を組み合わせた三角錐柱形状や、四角柱と四角錐を組み合わせた四角錐柱形状に代表される多角錐柱形状、円柱と円錐を組み合わせた円錐柱形状等が挙げられる。いずれの形状の場合にも、柱形状の部分にくびれを有することが重要である。また、ニードル24は、アスペクト比が1以上である高アスペクト比構造であることが好ましい。ここで、アスペクト比とは、ニードルの高さhと幅(直径)φ1により、h/φ1で定義される。
さらに上述した実施形態は、モールド10の針状凹部12を円柱部12Aと円錐部12Bとから成る形状としたが、針状凹部12の形状はこれに限定するものではなく、様々な形状が可能である。たとえば、図8(a)に示す針状凹部30は、鼓状に形成された鼓状部30Aと、その深部に設けられた円錐部30Bとで形成される。鼓状部30Aは、くびれの反転形状であり、側面の中央部が一周にわたって膨出している。この針状凹部30で製造されたニードル24は、最細径部24Dの径φ2が小さくなるので、くびれ度合い(φ1/φ2)が大きくなり、皮膚から抜けにくくなる。
また、図8(b)に示す針状凹部32は、上面側になるほど径が小さくなる円錐部32Aと、その深部に設けられて下方になるほど径が小さくなる円錐部32Bとで形成される。この針状凹部32で形成されたニードル24は、切替部24Cの径φ1が大きくなるので、くびれ度合い(φ1/φ2)が大きくなり、皮膚から抜けにくくなる。
なお、上述した実施形態は、全てのニードル24を同じ形状に形成したが、これに限定するものではなく、一枚のニードルシート22に形状の異なるニードル24を形成してもよい。たとえば、図3に示すニードルシート28は、その中央部に中空状のニードル26が形成され、中空状のニードル26を囲むようにくびれ形状のニードル24が形成される。このように構成されたニードルシート28は、外側に設けたくびれ形状のニードル24によってニードルシート28の脱落防止の効果が得られ、さらに、中央側に設けた中空状のニードル26によって薬剤の投与効率を高めることが可能となる。
なお、中空状のニードル26は、ポリマー溶解液がモールド10の凹部壁面に密着した状態を維持しながら、ポリマー溶解液を乾燥収縮させることで形成でき、乾燥収縮したニードル26はモールド10の表面に沿った形状を有している。中空状のニードル26は、その内部の中空率が50〜90%であることが好ましく、これによって、ニードル26の強度を維持しつつ十分な中空体積を確保することができる。また、中空状のニードル26の内部に薬剤等を充填し、裏面に別のシートを貼付してもよく、これによって、ニードル26そのものに含まれる薬剤と、ニードル26の中空部に含まれる薬剤とで、薬剤を二段階に投与することができる。
次に、上述したモールド10の作製方法の一例について説明する。図4は樹脂型取りによるモールド作製方法を示す図である。この方法では、図4に示す原版40に樹脂溶液を注型して固化した後に、原版40から剥離して、モールド10を作製する。モールド10の作製に用いる原版40は、金属材料を機械加工することで作製してもよいし、電子ビームリソグラフィ及びエッチングにより、石英、ガラス、シリコン等の無機材料を微細加工することで作製してもよい。耐久性の高い材料を用いて原版40を作製すれば、一個の原版40を繰り返し使用して、モールド10の作製を反復することも可能である。
上述の方法で作製されるモールド10は単独で使用してもよいし、複数のモールド10を並べて使用してもよい。図5は複数のモールドを含む大面積モールドを示す図である。
図5に示す大面積モールド100は、複数のモールド10が接着剤層42を介して基板44に固定された構成を有する。大面積モールド100を用いてポリマーシート22を製造すれば、生産効率が大幅に向上する。
以上、ニードルシート22の製造方法の一例について説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよい。
たとえば、モールド10にポリマー溶解液20を付与した後、ポリマー溶解液20を乾燥収縮させる前に、ポリマー溶解液20の針状凹部12への充填を促進させる工程を設けてもよい。促進させる方法としては、ポリマー溶解液20をモールド10に注型した後にポリマー溶解液20を加圧する方法や、ポリマー溶解液20を減圧下でモールド10に注型した後に大気圧に戻す方法などが挙げられる。
図6はポリマー溶解液の針状凹部への充填を促進する加圧充填装置を示す図である。図6に示す加圧充填装置50は、流入口58及び排出口60を備える耐圧容器52と、耐圧容器52の内部に設けられた台座54と、耐圧容器52に加圧流体を送り込むコンプレッサー56とを備える。以下、加圧充填装置50の動作について説明する。
ポリマー溶解液20を注型したモールド10が台座54に載置された状態で、コンプレッサー56により、流入口58を介して耐圧容器52に加圧流体を送り込む。コンプレッサー56による加圧は、例えば、圧力が0.01〜5MPaの範囲で、加圧時間が5sec〜5000secの条件で行われる。なお、ポリマー溶解液20の注型は、耐圧容器52の中で行ってもよい。
加圧流体は、気体又は液体を用いることができる。加圧流体として使用可能な気体には、空気を挙げることができるが、ポリマー溶解液20への加圧流体の溶解を防止する観点から、ポリマー溶解液20に対する溶解率が低い気体を選択することが好ましい。例えば、ポリマー溶解液20の溶媒が水の場合は、加圧流体として窒素ガスを用いることが好ましい。
ポリマー溶解液20の揮発による粘度上昇を防止する観点から、ポリマー溶解液20の溶媒と同種の液体を耐圧容器52の内部に予め溜めておき、耐圧容器52の内部が当該液体の蒸気で飽和した状態にすることが好ましい。
このようにして、ポリマー溶解液20の針状凹部24への充填を促進することによって、ポリマー溶解液20が凹部壁面14に密着した状態を積極的に作り出すことができ、中空針状凸部24の形成が容易になる。
<実施例>
[実施例1]
<モールドの作製>
まず、φ400μmの針金状金属を用い、その先端1000μmの部分を先端曲率半径5μmの円錐形状に研削加工した。そして、40mm×40mmの平滑なCu板の中央部に穴をあけた後、先端加工した針金状金属の先端を穴から2000μm突出させ、ピッチ1000μmにて5×5本で三次元に配列させて固定し、原盤とした。この原盤を用いることより、シリコンゴム(信越シリコーン型取り用RTVゴム)にて反転した転写品を作製し、中央部に5×5配列孔を含む40mmの平面部外を切り落とし、厚みを5mmとしたものを型として用いた。
<ポリマー溶解液の調製>
ゼラチン(新田ゼラチン732)を水で溶解し、20%の水溶液に調液した。これを40℃で攪拌し、同温度で保温した。その時の粘度は約300mPa・sであった。
<モールドへのポリマー溶解液層形成>
サイズが40mm×40mm、厚さが3mmのシリコンシート(信越ファインテック株式会社製、シンエツシリコシートBAグレード)の中央部分に、30mm×30mmの開口部を設けた。モールドの円錐柱状孔パターン部がシリコンシートの開口部から露出するように位置合わせした状態で、シリコンシートをモールドに積層・接着した。この後、ディスペンサを用いて、シリコンシートが接着されたモールド(シリコンシートの開口部)に、ポリマー溶解液を2.5ml滴下した。
<加圧充填装置>
内径150mm、長さ150mm、肉厚10mmのアクリルパイプに、肉厚1mmのアクリル底板を溶接して、上部の開口部にはO-リング用の溝が刻まれたアクリルフランジを取り付けた。この後、フランジにボルトで固定可能な蓋を取り付けて、耐圧容器を作製した。
蓋に2つの貫通口(流入口及び排出口)を設けて、流入口をコンプレッサーと接続し、排出口に弁を設けた。流入口とコンプレッサーとの間には、圧力計を配置した。
高さ50mmの脚に支持される、直径が100mmのアクリル製ステージを、耐圧容器の内部に設置した。さらに、耐圧容器全体を加熱ジャケットで覆った。
<ポリマー溶解液の充填>
ポリマー溶解液の溶媒である水の揮発を防止するため、耐圧容器内の底部に、高さ40mmまで温水を溜めた。ポリマー溶解液を注型したモールドを、耐圧容器内のステージ上に載置して、フランジと蓋の間にO-リングを挟み、耐圧容器をボルトで密封した。加熱ジャケットにより耐圧容器の内部を40℃まで加熱した後、コンプレッサーから耐圧容器内に圧縮空気を注入した。これにより、耐圧容器内の圧力を、0.5MPaで、5分間保持した。
<乾燥工程>
モールドを耐圧容器から取り出し、オーブンに投入して、50℃、12時間の乾燥処理を行った。乾燥処理により、ポリマー溶解液が固化して、ニードルシートが得られた。
<剥離工程>
モールドに積層・接着したシリコンシートを取り外した後、ニードルシートの裏面に粘着テープを貼りつけて、当該粘着テープごとモールドから剥離した。
<成形品>
型と接していた面のポリマー層には、切替部から先端にいくにしたがって先細りとなり、切替部と根元部の間には曲線状のくびれを有する、錐体構造が形成できた。
[実施例2]
実施例1の方法で、ゼラチン濃度が20重量%のポリマー溶解液を、ディスペンサで1.5ml滴下した。最終的に得られたポリマーシートは、基底部膜厚が250±20μm、くびれ形状部と切替部の比率は85%であった。
[実施例3]
実施例1の方法で、ゼラチン濃度が10重量%のポリマー溶解液を、ディスペンサで2.5ml滴下した。最終的に得られたポリマーシートは、基底部膜厚が250±20μm、くびれ形状部と切替部の比率は88%であった。
[実施例4]
実施例1の方法で、ゼラチン濃度が20重量%のポリマー溶解液を、ディスペンサで1.2ml滴下した。最終的に得られたポリマーシートは、基底部膜厚が170±20μm、くびれ形状部と切替部の比率は82%であった。
[比較例1]
実施例1の方法で、ゼラチン濃度が20重量%のポリマー溶解液を、ディスペンサで1.0ml滴下した。最終的に得られたポリマーシートは、基底部膜厚が150±20μm、くびれ形状部と切替部の比率は100%であり、くびれが存在しなかった。
[比較例2]
実施例1の方法で、ゼラチン濃度が10重量%のポリマー溶解液を、ディスペンサで1.5ml滴下した。最終的に得られたポリマーシートは、基底部膜厚が100±20μm、くびれ形状部と切替部の比率は100%であり、くびれが存在しなかった。
[実施例及び比較例の比較検討]
得られたニードルシートについて評価を行った。その結果を[表1]に示す。
Figure 0005179976
この表1から分かるように、ゼラチン濃度及びポリマー溶解液の滴下量に応じて、ポリマーシートの膜厚が変化している。そして、ポリマーシートの膜厚が250±20μm(実施例1)又は300±20μm(実施例2,3)の場合は、くびれニードルを形成可能である一方で、ポリマーシートの膜厚が150±20μmまたは100±20μの場合は、くびれニードルを形成できないことが分かる。また、濃度と膜厚によって最細径部24Dの径φ2が切替部24Cの径φ1の80〜99%で変化することがわかる。
[くびれ形状のニードルの形成条件]
くびれ形状のニードルが形成される条件を求めた。実施例1の方法で、ゼラチン濃度がそれぞれ、5重量%、10重量%、15重量%及び20重量%の4種類のポリマー溶解液を調製して、種々の滴下量でモールドに注型した。モールドは、実施例1と同様に、先細り形状部が底面直径400μm、高さ1000μの円錐であり、根元部が直径400μm、高さ1000μmの円柱である円錐柱状凹部パターンが形成されたものを用いた。
作製されたポリマーシートの膜厚(基底膜厚)と、ニードルの幅(くびれ形状の場合は最大部の幅)を測定した。その結果を図7に示す。図7は基底膜厚とニードル幅との関係を示している。同図において「非中空」はくびれ形状のニードル24を意味し、「中空」はくびれがなく内部が中空となっているニードル26を意味する。
図7から分かるように、基底膜厚が所定値(約170μm)より小さい場合は、ニードル幅が円錐柱状凹部の幅(400μm)と略同一であることから、中空のニードルが形成されていることが分かる。一方で、基底膜厚が所定値(約170μm)より大きい場合は、ニードル幅が円錐柱状凹部の幅よりも小さいことから、収縮によってくびれ形状のニードルが形成されていることが分かる。なお、基底膜厚が170μm近傍の場合は、中空のニードルとくびれ形状のニードルが混在した。
本実施形態のニードルシートが製造されるまでの様子を示す図 本実施形態のニードルシートのニードルを示す断面図 二種類のニードルを備えたニードルシートの断面図 モールド作製方法を説明する説明図 複数のモールドを含む大面積モールドを示す図 ポリマー溶解液を針状凹部に加圧充填する加圧充填装置を示す図 基底膜厚とニードル幅との関係を示す図 別形状の針状凹部を説明する図
符号の説明
10…モールド、12…針状凹部、20…ポリマー溶解液、22…ニードルシート、24…ニードル、26…ニードル、28…ニードルシート、40…原版、42…接着剤層、44…基板、100…大面積モールド

Claims (5)

  1. 400μmの幅を有する針状凹部を有するモールドに、10%以上20%以下のゼラチン濃度のポリマー溶解液を付与する付与工程と、
    前記付与工程で付与された前記ポリマー溶解液を乾燥収縮させることによって、170±20(μm)以上300±20(μm)以下の基底部膜厚を有するポリマーシートが形成されるように前記針状凹部の内部にくびれ形状のニードルを形成する乾燥収縮工程と、
    前記乾燥収縮工程で形成された前記ニードルを有するシートを前記モールドから剥離する剥離工程と、
    を備えたことを特徴とするニードルシートの製造方法。
  2. 前記モールドはシリコンを含むことを特徴とする請求項1に記載のニードルシートの製造方法。
  3. 前記付与工程は、前記針状凹部の形状に応じて前記ポリマー溶解液の膜厚を調節することを特徴とする請求項1または2に記載のニードルシートの製造方法。
  4. 前記ポリマー溶解液は薬剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のニードルシートの製造方法。
  5. 前記ポリマー溶解液は生分解性材料のポリマーを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のニードルシートの製造方法。
JP2008177690A 2008-07-08 2008-07-08 ニードルシートの製造方法 Expired - Fee Related JP5179976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008177690A JP5179976B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 ニードルシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008177690A JP5179976B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 ニードルシートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010017214A JP2010017214A (ja) 2010-01-28
JP5179976B2 true JP5179976B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=41702705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008177690A Expired - Fee Related JP5179976B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 ニードルシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5179976B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9993625B2 (en) 2010-01-29 2018-06-12 Mirus Llc Biodegradable protrusions on inflatable device
ES2851234T3 (es) * 2012-09-13 2021-09-03 Avraham Amir Dispositivos de suministro y métodos para aumento cutáneo
JP6330342B2 (ja) * 2014-01-23 2018-05-30 凸版印刷株式会社 マイクロニードルの製造方法
JP6586317B2 (ja) 2015-08-19 2019-10-02 花王株式会社 微細突起具及びその製造方法
KR102014592B1 (ko) * 2017-05-08 2019-08-29 주식회사 에스엔비아 마이크로니들
JP2021509344A (ja) * 2018-01-07 2021-03-25 アミール,アブラハム 皮膚増強のための高装填マイクロニードル及び組成物
WO2019245345A1 (ko) * 2018-06-22 2019-12-26 주식회사 에스엔비아 마이크로니들

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4090018B2 (ja) * 2002-02-18 2008-05-28 For Head株式会社 機能性マイクロパイル及びその製造方法
CA2594291C (en) * 2004-12-28 2012-03-06 Nabtesco Corporation Skin needle manufacturing apparatus and skin needle manufacturing method
US20080262444A1 (en) * 2005-01-31 2008-10-23 Bioserentach Co., Ltd. Percutaneously Absorbable Preparation, Percutaneously Absorbable Preparation Holding Sheet, and Percutaneously Absorbable Preparation Holding Equipment
JP2008006178A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Fujifilm Corp マイクロニードルシートの製造方法及び製造装置
JP2008142183A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Fujifilm Corp マイクロニードルシート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010017214A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179976B2 (ja) ニードルシートの製造方法
JP5063544B2 (ja) 経皮吸収シート及びその製造方法
JP5020080B2 (ja) 医薬物運搬用器具の製造方法
JP2011224332A (ja) 経皮吸収シート及びその製造方法
JP2009233170A (ja) 高アスペクト比構造シートの製造方法
WO2015174161A1 (ja) 経皮吸収シートおよび経皮吸収シートの製造方法
JP6588864B2 (ja) 経皮吸収シートの製造方法
JP2011083387A (ja) 針状体の製造方法並びに針状体および針状体保持シート
JP2013153866A (ja) 経皮吸収シート及び経皮吸収シートの製造方法
JP2006341089A (ja) 医薬物運搬用器具およびその製造方法
JP2010094414A (ja) マイクロニードルシート貼付剤とその製造方法および製造装置
JP2010233673A (ja) 経皮吸収シート及びその製造方法
JP6317690B2 (ja) 経皮吸収シート、及びその製造方法
JP2011245055A (ja) ニードルシートの製造方法
JP2009233808A (ja) 中空ニードルシート及び中空ニードルシートの製造方法
US10870223B2 (en) Method of manufacturing needle-like array sheet
US10639822B2 (en) Method of producing transdermal absorption sheet
US10456569B2 (en) Method of producing transdermal absorption sheet for medical use
JP5412045B2 (ja) 針状体アレイおよびそのアレイ製造方法
JP6255759B2 (ja) マイクロニードル
JP6581010B2 (ja) マイクロニードルアレイ
WO2020067102A1 (ja) モールド、及び、経皮吸収シートの製造方法
WO2020067101A1 (ja) 経皮吸収シートの製造方法
JP2009061212A (ja) マイクロニードルおよびマイクロニードル製造方法
Larrañeta et al. Microneedle manufacturing and testing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5179976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees