JP5179961B2 - 光源装置およびこれを用いる内視鏡システム - Google Patents

光源装置およびこれを用いる内視鏡システム Download PDF

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Description

本発明は、光源装置およびこれを用いる内視鏡システムに関する。
内視鏡は、その挿入部が人体等の生体内に挿入されて、臓器の診断や治療、標本の採取等に使用される。内視鏡の挿入部先端には、画像を取得するための撮像素子や、観察部位を照明するための照明光の出射口が設けられている。内視鏡内部には、光ファイバーの束(バンドル)からなるライトガイドが挿通されており、このライトガイドがキセノンランプ等の白色光源に接続されて、光源からの光を挿入部先端まで伝送する。
従来より、内視鏡用照明光学系として、種々の提案がなされている。
特許文献1には、内視鏡用照明光学系として、光源として発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(例えば、LD)、ランプ等の発光素子を用い、この発光素子を内視鏡先端部(挿入部先端)内に配置することにより、ライトガイド(LG)を排除し、操作性を良くし、観察範囲と照明範囲とのズレをなくし、均一な照明を得ることができることが開示されている。また、特許文献1には、被写体との距離に応じて選択的に発光させるために複数個の発光素子を搭載する例も開示されている。
また、特許文献2には、励起光として高発光効率の青色レーザ光をファイバでその先端に導き、先端に塗布された蛍光体を励起し、白色照明とする演色性の高い発色装置およびこれを用いる内視鏡装置が開示されている。このため、特許文献4には、種々の蛍光体が開示され、所定波長のレーザ光と組み合せて、特定の色調の照明、例えば、白色照明はもちろん、緑色照明や、青色照明や、黄色照明などとすることも開示されている。
さらに、特許文献3には、特許文献2に用いられる励起光として、青色波長域とこれより短波長域の青紫波長域との2種の励起光を用い、これらの2種の励起光で励起することにより、紫域の分光を加えて、さらに青色励起により、黄色と赤色の蛍光体からなる波長変換部材における波長変換損失を低減する発光装置が開示されている。このため、特許文献3に開示の発光装置は、青色波長域と青紫波長域との2種の励起光をそれぞれ射出する2種のレーザ素子と、励起光よりも長波長域の光を放出する1種以上の蛍光体を含む波長変換部材と、励起光を波長変換部材へ導出するライトガイドとを有している。
また、特許文献4には、被観察体に応じて最適な波長領域を選択して、可視波長域内での時系列的な照明で通常のカラー画像(可視情報)を内視鏡先端部に内蔵された固体撮像素子を用いて取得することができ、一般的な可視領域の画像では識別が困難な被観察体の各部位の色調差の検出を容易にするために、可視以外の赤外や紫外の波長域の含む光を時系列的に照明して赤外光や紫外光による画像を取得し、所望の色に割り当てて表示することができる電子内視鏡が開示されている。このため、特許文献4には、狭帯域の波長領域の光による照明を行うための光源として、狭帯域の波長領域で発光するレーザやLED等が上げられ、この他、キセノンランプ、ハロゲンランプ、ストロボランプ等の広帯域な光を発光するランプの出射口に、色素を混入した吸収型のフィルタまたは蒸着型のフィルタを設けて出力波長を限定するものを用いても良いことが開示されている。また、特許文献4には、このような光源を紫外域から赤外域までの波長領域において、多数用いることが開示されている。なお、特許文献4では、光源から射出された照明光は、紫外域から赤外域までの所定波長領域の多種の照明光を導光する必要があるため、従来同様に、内視鏡先端部まで、ライトガイドによって導光されている。
特開昭60−225820号公報 特開2005−205195号公報 特開2006−173324号公報 特許第2641653号公報
ところで、特許文献1のように、LEDや半導体レーザ等のような発光素子を内視鏡先端部内に搭載する場合、特に複数個の発光素子を配置する場合には、発光素子を極力小型化し、細くすることが要求される。このように、内視鏡の照明に適した白色照明の場合、例えば白色LEDや白色レーザを用いる場合には、特許文献2および3に開示されているように、励起光源となる半導体レーザやLEDと蛍光体とで構成するのが好ましいが、この場合、蛍光体を極力大きくできるほど、効率を上げやすいというトレードオフの関係にある。このため、発光素子を内視鏡先端部内に搭載する場合には、蛍光体の大きさにも限度があり、効率を上げるにも限度があるという問題があった。
一方、特許文献4に開示されている内視鏡のように、可視域以外の赤外光や紫外光も、画像診断、特に医療用画像診断に有用な画像を取得できる。
しかしながら、特許文献4に開示の内視鏡装置は、可視域内の光も、可視域以外の赤外光や紫外光も、狭帯域波長の光を時系列的に切り替えて用い、これらの光を直接ライトガイドに入射し、ライトガイドの先端から直接被写体に照射するもので、可視域の複数の波長成分を含む白色光を照射するものではない。このため、特許文献4には、ライトガイドを用いる電子内視鏡の代わりに、光ファイバを用いるファイバスコープを用いても良いことが記載されているが、特許文献4では、光ファイバは、ライトガイドと同様に、単に、多数の狭帯域波長の光を導光するために用いられるものである。
したがって、特許文献4に開示の内視鏡において、ライトガイドに替えて光ファイバを用いる場合であっても、励起光源となる半導体レーザやLEDから射出ざれた光をライトガイドや光ファイバに入射させ、ライトガイドや光ファイバの先端に蛍光体を塗布して、白色光を得る特許文献2および3に開示の白色LEDや白色レーザを用いることはできないという問題があった。
さらに、内視鏡の光源として、特許文献2および3に開示のように、励起光、例えば青色励起光を発光する半導体レーザやLEDと、励起光を導光する光ファイバと、光ファイバの先端に設けられ、励起光によって励起される蛍光体とを備える白色LEDや白色レーザを用いると共に、特許文献4に開示の内視鏡のように、医療分野では有用である、可視域以外の赤外光を発光する赤外発光素子を用いる場合に、従来は、励起光を導光する光ファイバは、励起光を効率よく導光するように構成されているため、赤外光を効率よく導光することができないし、また、従来の白色LEDや白色レーザに用いられている蛍光体では、赤外光が蛍光に波長変換されてしまうという問題があった。
このため、従来の内視鏡用光源装置では、励起光と赤外光とは別々の光ファイバを用いて導光されている。
このような従来の内視鏡用光源装置を用いる内視鏡システムを図8に示す。
同図に示すように、内視鏡システム100は、内視鏡装置102と制御装置104とを有する。内視鏡装置102は、挿入部106、操作部108、ユニバーサルコード部110、およびコネクタ部112から成り、挿入部106は、可撓性を持つ軟性部114、湾曲部116、および先端部118から成る。挿入部106の先端部118には、蛍光体部120と、照明光の照射口122と、対物レンズ(図示せず)およびCCD124とが設けられている。
また、制御装置104は、励起光光源となる青色レーザダイオード(以下、LDという)126および赤外LD128と、青色LD126および赤外LD128とを時系列的に発光させるように制御する光源制御器130と、プロセッサ132とを備えている。
また、内視鏡装置102の内部には、2本の光ファイバ134および136と、1本のスコープケーブル138が挿通されている。
光ファイバ134および136は、内視鏡装置102内に挿通され、一方でそれぞれ制御装置104の青色LD126および赤外LD128に接続され、他方で内視鏡装置102の先端部118まで延在している。内視鏡装置102の先端部118において、光ファイバ134は、その先端が蛍光体部120の位置まで伸びており、青色LD126からの青色光を蛍光体部120に入射させ、照明光となる白色光(または擬似白色光)として照射口122から出射させ、光ファイバ136は、その先端が照射口122まで伸びており、赤外LD128からの赤外光を照射口122から出射させる。
また、スコープケーブル138は、撮像信号伝送用のケーブルであり、一方の端部が制御装置104のプロセッサ130に接続され、他方の端部がCCD124に接続される。プロセッサ130は、CCD124から送られてきた撮像信号を映像信号に変換して、図示しないモニタ等に供給する。
ここで、青色LD126および赤外LD128と、2本の光ファイバ134および136と、蛍光体部120とは、光源装置140を構成する。
図9に光源装置140の詳細を示す。
同図に示すように、青色LD126と光ファイバ134との間には、コリメータレンズ142が配置され、保持端部144によって保持された光ファイバ134の先端には蛍光体部120が取り付けられた発光部146が設けられる。
また、赤外LD128と光ファイバ136との間には、コリメータレンズ148が配置され、光ファイバ136の先端には、凹レンズ150が設けられる。
このように、従来の光源装置140では、赤外LD128からの赤外光を光ファイバ136で単独で導光するので、赤外光の拡がり角を増すために、光ファイバ先端において凹レンズ150が必要である。
この光源装置140のように、青色LD126、光ファイバ134および蛍光体部120からなる白色レーザを観察光源に用いる場合に、医療分野で有用な赤外光による観察を行うために、赤外LD128をも観察光源として用いる場合には、青色LD126からの青色励起光を導光する光ファイバ134とは異なる、赤外光を導光する専用の光ファイバ136を用いる必要があり、装置構成が複雑となり、装置の小型化を実現できないという問題があった。
また、白色光と赤外光の射出位置が同一ではないので、例えば時系列的に白色光による通常画像と、赤外光による画像を取得して、表示する場合に、画像のズレや影の見え方の差が大きく、両画像間の比較が行い難いという問題もあった。
また、医療分野で有用な赤外光による観察を行うために赤外LEDとを用いる際に、内視鏡用の光源装置として、青色LEDと蛍光体とからなる白色(または擬似白色)LEDと赤外LEDとを一体として製作する場合であっても、白色LEDと、赤外LEDとは、別々に封止される必要がある。
このような内視鏡用光源装置を図10に示す。
同図に示すように、光源装置160は、分離壁161によって分離された2つの凹部162および163が形成された共通基板164と、凹部162に接着剤166によって固定された青色LED168と、凹部162内の青色LED168を蛍光体が混入された蛍光体入り樹脂によって封止領域に封止した樹脂封止部170と、共通基板164の凹部163に接着剤によって固定された赤外LED172と、凹部163内の赤外LED172を蛍光体が混入されていない赤外光を透過する樹脂によって封止領域に封止した樹脂封止部174とを備える。
ここで、青色LED168と蛍光体入り樹脂からなる樹脂封止部170とは、白色(または擬似白色)LEDを構成し、樹脂封止部170から白色光(または擬似白色光)を出射する。また、赤外LED172は、樹脂封止部174から赤外光を出射する。
この光源装置160のように、青色LED168および蛍光体入り樹脂からなる樹脂封止部170を備える白色LEDを観察光源に用いる場合に、医療分野で有用な赤外光による観察を行うために、赤外LED172をも観察光源として用いる場合には、青色LED168を封止する樹脂には、青色LED168からの青色励起光によって励起されて白色光(または擬似白色光)に波長変換する蛍光体を混入する必要があるのに対し、赤外LED172を封止する樹脂には、蛍光体を混入していない樹脂を用いる必要があり、効率の良い白色照明および装置の小型化を実現できないという問題があった。
また、白色光と赤外光の発光源が同一ではないので、例えば時系列的に白色光による通常画像と、赤外光による画像を取得して、表示する場合に、画像のズレや影の見え方の差が大きく、両画像間の比較が行い難いという問題もあった。
本発明の第1の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、波長の異なる2つの発光を同軸で導光することができ、小型化でき、細径化でき、低コストで、用途の多い光源装置およびこれを用いる内視鏡システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記第1の目的に加え、効率の良い白色照明および装置の小型化を実現することができ、また、白色光と赤外光との発光源をほぼ同一とすることができ、もしくは、白色光と赤外光とを同軸で導光して射出位置をほぼ同一とすることができ、例えば時系列的に白色光による通常画像と、赤外光による画像を取得して、表示する場合であっても、画像のズレや影の見え方の差を小さくして、両画像間の比較が行い易い光源装置およびこれを用いる内視鏡システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者は、白色光を用いて観察すると共に、医療分野では有用であり、ヘモグロビンの吸収や酸素飽和度の違いなどを利用し撮像し、診断に用いることができる赤外光(赤外線)を用いて観察するために、効率の良い白色照明および装置の小型化を実現することができ、また、白色光と赤外光との発光源もしくはそれらの射出位置をほぼ同一とすることができる光源装置について鋭意研究を重ねた結果、特許文献2に開示された白色レーザのように、青色光を光ファイバで導光し、光ファイバの先端の蛍光体で白色光に変換する照明の場合にも、赤色光や赤外光などの、使用する蛍光体をほとんど励起せず、蛍光体を透過する波長の発光光を、光ファイバの先端の蛍光体に導光することにより、また、赤色光や赤外光などを出射する赤外LDなどの光源を蛍光体下に搭載することにより、白色光と赤外光との射出位置をほぼ同一とすることができることを知見し、本発明に至ったものである。
また、本発明者は、上述した紫外光〜青色光の発光素子、例えばLEDで蛍光体を励起し、励起光と蛍光光から所望の白色を得る光源において、この蛍光体の下に赤外素子を並べて実装することにより、発光源をほぼ同一とすることができ、さらに、白色照明の効率と、その小型化を実現でき、例えば時系列的に白色光による通常画像と、赤外光による画像を取得して、表示する場合に、画像のズレや影の見え方の差が小さく、両画像間の比較が行いやすいことを知見し、本発明に至ったものである。
さらに、本発明者は、特許文献3に開示された白色レーザのように、文献2に開示された白色レーザの励起光として青色光および紫外光を入れるのではなく、逆に蛍光体を励起せずに、かつ光ファイバへの集光効率の良い、例えば赤色光や赤外光を出射する半導体レーザを光ファイバによって、その先端の蛍光体に送り込むことができ、このとき、蛍光部を構成する蛍光体ガラスや骨材、バインダなどを適切に選択することにより、蛍光体が、赤色光や赤外光に対して散乱体として光の拡がり角を拡げる働きを付与することができ、これにより、半導体レーザを用いた場合にその可干渉性により生じるスペックルなど、撮像の障害となる現象を防ぐことができることを知見し、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明の第1の態様は、第1の波長で発光して第1の励起光として出射する第1の発光素子と、前記第1の波長と異なる第2の波長で発光して第2の発光光として出射する第2の発光素子と、前記第1の励起光で励起され、前記第1の波長と異なる発光波長で第1の蛍光を発光し、発光された前記第1の蛍光を出射する、又は、前記第1の励起光の一部によって発光された前記第1の蛍光と、透過する前記第1の励起光の残りの一部と、を混合して出射すると共に、前記第2の発光光を通過させる蛍体とを有し、前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて、前記蛍光体から発光する第2の蛍光が、前記第1の励起光で励起されて、前記蛍光体から発光する前記第1の蛍光の1/10以下であり、前記第1の励起光が入射された際には、前記蛍光体から、前記第1の蛍光、または前記第1の蛍光と前記第1の励起光とが混合された光が出射される―方、前記第2の発光光が入射された際には、前記蛍光体から、前記第2の発光光、または前記第2の蛍光が混合された前記第2の発光光が出射されるように、前記第1の発光素子、前記第2の発光素子および前記蛍光体を組み合わせてなることを特徴とする光源装置を提供するものである。
ここで、前記第1の励起光が入射された際には、前記蛍光体は、前記第1の蛍光と前記第1の励起光とが混合された光を出射することが好ましい。
さらに、前記第1及び第2の発光素子に接続され、前記第1の発光素子の発光と前記第2の発光素子の発光を制御する光源制御器を有することが好ましく、また、前記光源制御器は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とを時系列に発光させるように制御することが好ましい。
さらに、前記第1の励起光と、前記第2の発光光と、を導光する同一の1本の光ファイバを有し、前記蛍光体は、前記1本の光ファイバの出射端に配置されることが好ましい。
また、さらに、前記1本の光ファイバの先端部分を保持する保持端部を有し、前記蛍光体は、前記保持端部によって保持された前記1本の光ファイバの先端に取り付けられることが好ましい。
また、さらに、前記第1の励起光の光路と、前記第2の発光光の光路と、を一致させる光路調整部を有し、前記1本の光ファイバの入射端は、前記第1の励起光と、前記第2の発光光と、の一致した光路の延長上に、配置されることが好ましく、また、前記光路調整部は、前記第2の発光光の光路を、前記第1の励起光の光路と一致させるダイクロイックミラーを有することが好ましい。
また、前記第1の発光素子および前記第2の発光素子は、共に、同じ前記蛍光体の下に実装されていることが好ましい。
ここで、前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて発光した前記第2の蛍光前記第1の励起光が前記蛍光体に入射された際に、前記第1の励起光で励起されて発光する前記第1の蛍光の1/100以下であるのが好ましい。
また、前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて発光した前記第2の蛍光前記第1の励起光が前記蛍光体に入射された際に、前記第1の励起光で励起されて発光する前記第1の蛍光の1/10000以下であるのが好ましい。
また、前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて発光した前記第2の蛍光前記第1の励起光が前記蛍光体に入射された際に、前記第1の励起光で励起されて発光する前記第1の蛍光に対して実質的に無視できるのが好ましい。
た、前記第2の発光光の前記第2の波長は、赤外領域の波長を含むのが好ましい。
また、前記蛍光体は、固化用樹脂によって固化されたものであることが好ましく、前記蛍光体は、さらに、前記第2の発光光に対して散乱体として光の拡がり角を拡げる働きを付与することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、上記第1の態様の光源装置を搭載することを特徴とする内視鏡システムを提供するものである。
本発明によれば、上記構成により、波長の異なる2つの発光を同軸で導光することができ、小型化でき、細径化でき、低コストで、用途の多い光源装置およびこれを用いる内視鏡システムを提供することができる。
また、本発明によれば、上記構成により、効率の良い白色照明および装置の小型化を実現することができ、また、白色光と赤外光との発光源をほぼ同一とすることができ、もしくは、白色光と赤外光とを同軸で導光して射出位置をほぼ同一とすることができ、例えば時系列的に白色光による通常画像と、赤外光による画像を取得して、表示する場合であっても、画像のズレや影の見え方の差を小さくして、両画像間の比較を行い易くすることができる。
本発明に係る光源装置およびこれを用いる内視鏡システムを、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の光源装置を用いる本発明の内視鏡システムの一実施例(第1実施形態)を示す模式的断面図である。図2は、図1に示す内視鏡システムに用いられる本発明の光源装置の詳細を示す模式図である。
図1に示す内視鏡システム10は、内視鏡12と制御装置14とを有している。図1では、内視鏡12を模式的な断面図で示し、その内部の光学系の配置および光路を示している。
内視鏡12は、先端に小型テレビカメラ(CCD)を搭載し、取得した画像情報を電気信号として制御装置14へ伝送する、いわゆる電子内視鏡である。
内視鏡12は、体内に挿入される挿入部16と、挿入部16の先端のアングル操作や、挿入部16の先端からの吸引、送気・送水等の操作を行うための操作部18と、内視鏡12を制御装置14に接続するコネクタ部22と、操作部18とコネクタ部22とをつなぐユニバーサルコード部20とからなる。
なお、構成を分り易く示すために、図1における内視鏡12の寸法比率は実際とは異ならせている。例えば、挿入部16は、実際には、他の部分に比べて大幅に細く、かつ、観察部位に到達するのに十分な長さを有している。また、図示しないが、内視鏡12の内部には、画像光学系以外にも、組織採取用処置具等を挿入する鉗子チャンネルや、送気・送水用のチャンネル等が設けられている。
挿入部16は、可撓性を持つ軟性部24と、アングル部26と、先端部28とから構成される。先端部28には、観察部位へ光を照射する照射口30と、観察部位の画像情報を取得する撮像素子(CCD)32および対物レンズ(図示しない。)が設けられている。
アングル部26は、軟性部24と先端部28との間に設けられ、操作部18からのワイヤ操作やアクチュエータの作動操作などにより湾曲可能な構成とされている。アングル部26は、例えば、上方へは0度〜210度、下方へは0度〜90度、左右へはそれぞれ0度〜100度というように、その内視鏡12が使用される部位等に応じて定められた任意の角度に湾曲でき、アングル部26を湾曲させることで、先端部28の照射口30および撮像素子32を目的とする観察部位に向けることができる。アングル部26の最小曲げ半径は、例えばR7.5mmとされている。
制御装置14は、2つの半導体レーザ光源(半導体発光素子)である、励起光光源となる青色レーザダイオード(以下、LDという)(B−LD)34および赤外LD36(IR−LD)と、青色LD34からの青色光と赤外LD36からの赤外光とを、それぞれ後述する1本の光ファイバ40に入射させるための光路調整部38と、青色LD34および赤外LD36とを時系列的に発光させるように制御する光源制御器42と、プロセッサ44とを有する。プロセッサ44は、内視鏡12から伝送された電気信号(撮像信号)をデジタルの画像信号(映像信号)に変換し、画像処理して、図示しないテレビモニタ等の画像出力装置に供給する。
内視鏡12の内部には、1本の光ファイバ40と、1本のスコープケーブル46が挿通されており、スコープケーブル46の先端には、撮像素子34が取り付けられている。
光ファイバ40は、内視鏡12の手元側(基端側)のコネクタ部22が制御装置14に接続されることにより、その基端が光路調整部38に接続され、青色LD34からの青色光と赤外LD36からの赤外光とを、それぞれ光路調整部38を介して、内視鏡12の先端へ向けて導光(導波)する。光ファイバ40は、内視鏡12内に挿通され、一方の端部(基端)が制御装置14の光路調整部38に接続され、他方端部(先端)が内視鏡12ののコネクタ部22からユニバーサルコード部20を経て、挿入部16の先端部28まで延在している。
内視鏡12の挿入部16の先端部28の照射口30の近傍において、1以上の蛍光体によって被覆されたもしくは1以上の蛍光体を含む蛍光体部48が、光ファイバ40の先端に取り付けられて配置されている。
内視鏡12の先端部28において、光ファイバ40は、その先端が蛍光体部48の位置まで伸びており、青色LD34からの青色光を蛍光体部48に入射させ、照明光となる白色光(または擬似白色光)として照射口30から出射させると共に、赤外LD34からの赤外光を蛍光体部48に入射させ、そのまま、好ましくは蛍光体部48に吸収させることなく、また波長変換させることなく通過させ、照射口30から出射させる。
また、スコープケーブル46は、撮像信号伝送用のケーブルであり、内視鏡12のコネクタ部22が制御装置14に接続されることにより、一方の端部(基端)が、プロセッサ44に接続され、他方の端部(先端)が撮像素子34に接続されている。撮像素子34によって取得された画像情報は、スコープケーブル46を介してプロセッサ44に送られ、画像処理された後、所定の表示画像情報に変換され、図示しないテレビモニタ等の画像出力装置に表示される。
本発明においては、青色LD34から出射され、光路調整部38を経て光ファイバ40に入射した青色励起光は、光ファイバ40によって蛍光体部48へ送られ、蛍光体部48を励起する。蛍光体部48は、青色励起光の一部をそれとは異なる波長の蛍光に変換して出射するとともに、残りの励起光を透過させる。蛍光体部48から出射された蛍光と励起光が合わさって、例えば白色の照明光が得られる。この白色照明光は、照射口30から出射され、観察部位を照射する。
一方、赤外LD36から出射され、光路調整部38を経て光ファイバ40に入射した赤外光は、光ファイバ40によって蛍光体部48へ送られて、蛍光体部48を通過し、照射口30から出射され、観察部位を照射する。
すなわち、青色LD34および赤外LD36からそれぞれ出射された青色励起光および赤外光は、光路調整部38によって一致した光路とされて光ファイバ40に入射され、光ファイバ40によって導波されて、蛍光体部48に導入される。蛍光体部48に導入された青色励起光は、蛍光体部48の蛍光体を励起して、白色(または擬似白色)光に変換され、白色(または擬似白色)光として、照射口30から出射され、蛍光体部48に導入された赤外光は、できるだけそのまま、好ましくは蛍光体部48に吸収されることもなく、また、波長変換されることもなく、蛍光体部48を通過してそのまま赤外光として、照射口30から出射される。
ここで、青色LD34、赤外LD36、光路調整部38、光ファイバ40、光源制御器42および蛍光体部48は、本発明の光源装置50を構成する。
ここで、図2に、図1に示す内視鏡システム10に用いられている本発明の光源装置50の詳細を示す。
同図に示すように、光源装置50は、青色励起光を出射する青色LD34と、青色励起光の出射方向に対して直交する方向に赤外光を出射する赤外LD36と、青色LD34からの青色励起光と赤外LD36からの赤外光とが交差する位置に配置され、青色励起光を透過し、赤外光を直交する方向に反射して、赤外光の光路を青色励起光の光路と一致させるダイクロイックミラー52と、青色LD34および赤外LD36とダイクロイックミラー52との間にそれぞれ配置されるコリメータレンズ54aおよび54bと、赤外光および青色励起光の一致した1本の光路の延長上に入射端が配置される光ファイバ40と、ダイクロイックミラー52と光ファイバ40との間に配置される集光レンズ55と、光ファイバ40の先端部分を保持する保持端部56と、保持端部56によって保持された光ファイバ40の先端に取り付けられる蛍光体部48とを有する。ここで、青色LD34、赤外LD36、光路調整部38および光源制御器42は、光源部51を構成する。
ここで、ダイクロイックミラー52と、コリメータレンズ54aおよび54bと、集光レンズ55とは、光路調整部38を構成し、また、光ファイバ40の先端分を保持する保持端部56と、蛍光体部48とは、発光部58を構成する。
また、青色LD34は、本発明の第1の発光素子に相当し、青色励起光は、第1の波長で発光する励起光に相当し、また、赤外LD36は、本発明の第2の発光素子に相当し、赤外光は、青色励起光の第1の波長と異なる第2の波長で発光する光に相当する。
また、発光部58は、第3の発光素子に相当し、白色光または擬似白色光は、青色励起光によって励起された蛍光体部48で波長変換されて、蛍光体部48から出射される第1の波長と異なる発光波長で第1の蛍光に相当する。
青色LD34としては、例えば、波長445nmの青色の半導体レーザ光源を用いることができ、蛍光体部48の蛍光体としては、例えば、YAG(YAG:Ce)(蛍光波長530〜580nm)系の黄色蛍光体、あるいはα−サイアロン(α−SiAlON)と赤色領域で発光するCaAlSiNを用いることができる。
このような半導体レーザ光源からの青光を励起光として、このような蛍光体部48の蛍光体を励起すると、蛍光体部48からは、蛍光体部48の蛍光体によって変換された黄色から赤色にわたる蛍光あるいは赤から緑にわたる蛍光と蛍光体部48を透過した青色の励起光とが出射される。この2種類の光が合わさることで、照射口30からは、白色の発光を得ることができる。
一方、赤外LD36としては、例えば、波長785nmの半導体レーザ光源を用いることができる。このような半導体レーザ光源からの赤外光は、蛍光体部48の蛍光体をあまり励起せず、蛍光体部48の蛍光体によって変換された蛍光も少なく、その殆どがそのまま蛍光体部48を通過する。
すなわち、本発明で蛍光体として、YAG(YAG:Ce2+)を用いる場合、波長が520nmを超えるとほとんど吸収無くなり、発光しなくなる。さらに、波長が550nmを超える発光スペクトルの長波長側では全く光らなくなる。
本発明においては、青色LD34として、波長400〜550nm、好ましくは、400〜500nmの従来公知の青紫〜青色半導体レーザ光源を用いることができる。
また、本発明においては、赤外LD36として、波長630nm以上、好ましくは、630〜800nm、より好ましくは650〜800nmの従来公知の赤〜赤外半導体レーザ光源を用いることができる。
また、本発明においては、蛍光体部48の蛍光体として、青色光励起緑−黄色蛍光体(Ca,Sr,Ba)SiO:Eu2+(蛍光波長500〜580nm)、SrGa:Eu2+,α−SiAlON:Eu2+,CaScSi12:Ce3+、青色光励起赤色蛍光体(Ca,Sr,Ba)Si:Eu2+、CaAlSiN:Eu2+等を用いることができる。
本発明においては、赤外光によって励起されて蛍光体部48から発光する蛍光(本発明の第2の蛍光)は、青色励起光によって励起されて蛍光体部48から発光する蛍光(本発明の第1の蛍光)の1/10以下である必要があり、好ましくは1/100以下であるのが良く、より好ましくは、1/10000以下であるのが良く。最も好ましくは、本発明の第2の蛍光は、本発明の第1の蛍光に対して実質的に無視できるのが良い。すなわち、最も好ましくは、蛍光体部48に導入された赤外光は、蛍光体部48の蛍光体に吸収されることもなく、また、波長変換されることもなく、蛍光体部48を通過してそのまま出射されるのが良い。
なお、発光部58の蛍光体部48は、その蛍光体が青色励起光によって励起され、青色励起光を波長変換して蛍光を発光し、白色光または擬似白色光として出射する。この際、波長変換された蛍光と青色励起光とが混合された光が、白色光または擬似白色光であっても良いが、波長変換された蛍光自体が、白色光または擬似白色光であっても良い。
ここで、蛍光体部48は、蛍光体部分を構成する、固定、固化用樹脂との屈折率差を考慮し、蛍光体そのものと充填剤に対する粒径を赤外域に対して吸収が小さく、かつ散乱が大きい材料系で構成することにより、赤や赤外域の光に対して散乱させる効果を追加したものであるのが良い。こうすることにより、図9に示す従来の光源装置140のように、赤外光を導光するための光ファイバ128の先端に必要となる、赤外の拡がり角を増すための凹レンズを不要とすることができる。すなわち、蛍光体部48を構成する蛍光体ガラスや骨材、バインダなどを適切に選択することにより、蛍光体に、赤色光や赤外光に対して散乱体として光の拡がり角を拡げる働きを付与することができる。これにより、半導体レーザ光源を用いた場合に、その可干渉性により生じるスペックルなど、撮像の障害となる現象を防ぐことができる。
なお、本発明の好ましい特徴の1つは、赤外光を通す時に蛍光体部48の蛍光体を散乱体として用いることができるということである。
また、図示例では、本発明の第1の発光素子として青色LD34を用い、本発明の第2の発光素子として赤外LD36を用い、本発明の第3の発光素子として、青色LD34からの青色励起光によって白色光となる蛍光を発する蛍光体部48を用いているが、本発明はこれに限定されず、第1および第2の発光素子として、波長の異なる2つの半導体レーザ光源を用い、また、一方の半導体レーザ光源からの励起光によって励起される蛍光体からなる蛍光体部を備える第3の発光源を用い、第3の発光源から励起光と異なる波長の蛍光を発光させることができ、他方の半導体レーザ光源からの光によって励起される蛍光体から発光する蛍光が第3の発光源からの蛍光の1/10以下であれば、いかなる半導体レーザ光源を用いても良いし、いかなる蛍光体を用いても良い。
第1の発光素子として、例えば蛍光体の励起効率の良い、波長405nmの青紫光の半導体レーザ光源を用いて、光の変換効率を向上させても良い。これにより、蛍光体部48の発熱量を抑えることができ、安定した発光を得ることができる。そのほかにも、半導体レーザ光源の励起光の波長および蛍光体部48の蛍光体の物性を選択することにより、内視鏡12による観察の目的に応じた色の照明光を得るようにしても良い。
上述したように、蛍光体として、YAG(YAG:Ce2+)を用いる場合、波長が520nmを超えるとほとんど吸収無くなり、発光しなくなる。さらに、波長が550nmを超える発光スペクトルの長波長側では全く光らなくなる。
また、緑のSHGレーザを光ファイバ40で導波させて、先端に蛍光体48がある場合と無い場合とを比較すると、後者では、ほとんどスペックル干渉が見られない。この理由は、蛍光体と蛍光体を固めるときの樹脂やガラスとの屈折率差により、屈折、反射、散乱等により、スペックルが発生しなくなるからである。この時の緑レーザの透過率は、50〜60%を超え、十分使用可能である。もちろん、発光スペクトルより長波長では、蛍光体の吸収はなく、固めるための樹脂、例えば、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂、ガラスでは赤外の波長程度(〜1500nm)までは吸収無く問題ないといえる。
また、上記実施例では、蛍光体部48の蛍光体によって、光源からの入力光(励起光)の一部を波長変換しているが、蛍光体を選択することにより、入力光の全部を波長変換して、観察に適した所望の色の出力光を得るようにしてもよい。すなわち、上記の例では、上述したように、蛍光体を青色光で励起し、青色光の一部を黄緑色と赤色の光へ変換し、残りの青色光(透過光)を併せて白色化しているが、さらに演色性を高めるためには、2種以上の蛍光体を用い、例えば紫色光から紫外線(400nm以下、例えば380nmや365nm)で、RGB3色の蛍光体を励起するのが望ましい。また、RGBにさらにオレンジを加えるなど、蛍光体をさらに増やすと、より一層演色性の高い望ましい出力光を得ることができる。
光ファイバ40は、青色励起光と赤外光を共に効率よく導光できる物であるのが好ましく、また、単一コアを持つ同様の構成の光ファイバであるのが好ましい。
図3に光ファイバ40の一実施例の断面構成を示す。光ファイバ40は、中心部から順に、コア40a、クラッド40b、ハードクラッド40c、ポリイミドの補強材40d、およびテフロン(登録商標)被覆40eを有している。例えば、コア40aを直径200μmとし、クラッド40bの厚さを35μm、ハードクラッド40cを約5μm、ポリイミドの補強材40dを5〜10μm、テフロン(登録商標)被覆40eを約100μmとすると、光ファイバ40の直径は、およそ0.3〜0.5mmとなる。これは、従来のライトガイドの直径の半分以下に相当する。
光ファイバ40として単一コアの光ファイバを用いることで、従来のバンドルの光ファイバを用いたライトガイドのように、光ファイバ間での摩擦を生じることがなく、実質的に強度を増すことができる。また、繰り返し使用に伴う光ファイバの破損による経時的な光出力の低下という問題を防ぐことができる。さらに、内視鏡12の挿入部28の細径化を大幅に促進することや、曲げ半径を小さくすることも可能となる。
ところで、図9に示す従来の光源装置140に用いられている、先端の蛍光体部120まで青色励起光を導光する光ファイバ126は、青色励起光専用であるため、青色励起光を効率よく、例えば、90%以上の効率で導光することができるが、赤外光を通すことができない。
これに対し、図3に示す光ファイバ40は、青色励起光および赤外光の両方を導光する必要があるため、そのコア40aに赤外光を通すための添加剤として、例えば、酸化マグネシウムが混入されているものである。この光ファイバ40は、酸化マグネシウムが混入されているため、青色励起光は85〜86%の効率でしか導光できなくなるので、多少効率は落ちるが、赤外光も同様に、また同等に導光することができる。
なお、本発明に用いられる光ファイバ40は、青色励起光および赤外光の両方を導光できれば、どのようなものでも良い。
また、赤外光を通すために光ファイバ40のコア40aに混入する添加剤も、光ファイバ40に、青色励起光および赤外光の両方を導光できる機能を付与できれば、どのようなものでも良い。
次に、ダイクロイックミラー52は、光路調整部38を構成するもので、青色LD34から出射された青色励起光を透過し、赤外LD36から出射された赤外光を直交する方向に反射して、赤外光の光路を青色励起光の光路と一致させる半透過半反射鏡であり、図示例では、青色LD34からの青色励起光の出射光路上であって、青色LD34からの青色励起光と赤外LD36からの赤外光とが交差する位置に配置される。なお、このダイクロイックミラー52は、図示例のものに限定されず、青色LD34から出射された青色励起光を反射し、赤外LD36から出射された赤外光を透過して、赤外光の光路を青色励起光の光路と一致させるものであっても良い。
コリメータレンズ54aおよび54bは、光路調整部38を構成するもので、青色LD34からの青色励起光と赤外LD36からの赤外光とをそれぞれダイクロイックミラー52の入射面に集光させるもので、凸レンズからなるものである。
また、集光レンズ55も、光路調整部38を構成するもので、ダイクロイックミラー52から出射される青色励起光と赤外光とを光ファイバ40の入射面に集光させるもので、凸レンズからなるものである。
保持端部56は、発光部58を構成するもので、光ファイバ40の先端部を支持し、この先端部に蛍光体部48を取り付けるためのものである。
発光部58は、光ファイバ40の先端部、蛍光体部48および保持端部56からなり、蛍光体部48で白色光を発光させて出射させ、かつ赤外光も出射させるものである。
なお、光源制御器42は、青色LD34および赤外LD36とを時系列的に発光させるように制御するものである。
本発明の光源装置50においては、青色LD34をONすると、ダイクロイックミラー52と光ファイバ40の入射面に集光させるコリメーターレンズ54aおよび54bならびに集光レンズ55を通って、光ファイバ40の先端の蛍光体部48に達する。この時、青色励起光と蛍光体部48内の蛍光体からの黄色〜赤色の光により、白色光となる。必要に応じて赤外LD36を点灯させて赤外光を出射させる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の光源装置を用いる本発明の内視鏡システムの他の実施例(第2実施形態)を示す模式的断面図である。図5は、図4に示す内視鏡システムに用いられる本発明の光源装置の詳細を示す模式図である。図6および図7は、それぞれ図5に示す光源装置に用いられる青色発光ダイオード(以下、LEDという)および赤外LEDの一実施例の模式的断面図である。
図4に示す内視鏡システム10aは、図1に示す内視鏡システム10と、制御装置の光源部の構成が異なる点および内視鏡の先端部に蛍光体部を備えていない点を除いて、同様な構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略し、主に相違する点について説明する。
図4に示す内視鏡システム10aは、内視鏡12aと制御装置14aとを有している。
内視鏡12aの挿入部16の先端部28において、光ファイバ40の先端に蛍光体部を備えておらず、光ファイバ40の先端部は、直接内視鏡12aの先端部28の先端の照射口30に繋がっている。
制御装置14aは、白色光と赤外光とを射出する光源ユニット62および光源ユニット62から時系列的に白色光と赤外光とを出射させるように制御する光源制御器64を備える光源部61と、プロセッサ44とを有する。
なお、光源ユニット62および光源制御器64を備える光源部61と、光ファイバ40とは、本発明の光源装置60を構成する。
図5に具体的に示すように、光源ユニット62は、凹部65が形成された共通基板66と、凹部65にそれぞれ接着剤68によって固定された青色LED70および赤外LED72と、凹部65内の青色LED70および赤外LED72を、蛍光体が混入された蛍光体入り樹脂によって封止領域に封止した樹脂封止部74とを備える。
ここで、赤外LED72の裏面側は金層69が形成されており、金層69が接着剤68によって共通基板66の凹部65に固定される。
共通基板66の凹部65の両側上面には、絶縁膜75を介して下部電極となる銅箔層76、銅箔層76に対して開口するようにその上に絶縁層となるレジスト層77、その上に銅箔層78が形成されている。
青色LED70の下部電極となるn側電極84は銅箔層76に、上部電極となるP側電極90は銅箔層78に、金ワイヤー79によってボンディングされている。
また、赤外LED72の下部電極となるP側電極91は銅箔層76に、上部電極となるP側電極98は銅箔層78に、金ワイヤー79によってボンディングされている。
本実施形態においては、複数のLEDチップ、図示例では、青色LED70および赤外LED72を共通基板66の同一箇所(凹部65)に同一に実装し、蛍光体を含む同じ樹脂で封止することにより、実装面積を小さくできる。
図10に示す従来の従来の素子(光源装置160)では、蛍光体入り樹脂を使用する青色LED168と、蛍光体を励起しない赤外LED172とを別々に実装封止していたため、実装面積が大きくなっていたが、本実施形態のように、青色LED70と赤外LED72とを同一に実装した場合には、従来の素子に比較して実装面積を小さくできる。
なお、光源制御器64は、第1実施形態の光源制御器42と同様に、青色LED70および赤外LED72とを時系列的に発光させるように制御する。
青色LED70は、励起光光源となるLED光源(半導体発光素子)であり、青色励起光を射出する。また、青色LED70は、本発明の第1の発光素子に相当し、青色励起光は、第1の波長で発光する励起光に相当する。
青色LED70としては、例えば、波長440〜460nmの青色LED光源を用いることができ、樹脂封止部74の樹脂に混入された蛍光体としては、例えば、YAG(YAG:Ce)(蛍光波長530〜580nm)系の黄色蛍光体を用いることができる。
このような青色LED光源からの青光を励起光として、このような樹脂封止部74の蛍光体を励起すると、樹脂封止部74からは、樹脂封止部74の蛍光体によって変換された黄色または黄色から赤色にわたる蛍光と樹脂封止部74を透過した青色の励起光とが出射される。この2種類の光が合わさることで、照射口30からは、白色の発光を得ることができる。したがって、青色LED70と蛍光体が混入された樹脂封止部74とは、青色光励起白色LEDを構成する。
一方、赤外LED72は、励起光光源となるLED光源(半導体発光素子)であり、赤外光を射出する。また、また、赤外LED72は、本発明の第2の発光素子に相当し、赤外光は、青色励起光の第1の波長と異なる第2の波長で発光する光に相当する。
赤外LED72としては、例えば、波長780nmの赤外LED光源を用いることができる。この赤外LED光源から射出された赤外光は、樹脂封止部74内の蛍光体をあまり励起せず、樹脂封止部74内の蛍光体によって変換される蛍光も少なく、その殆どがそのまま樹脂封止部74を通過する。
また、青色LED70からの青色励起光が励起する蛍光体が混入された樹脂封止部74は、第3の発光素子に相当し、白色光または擬似白色光は、青色励起光によって励起された樹脂封止部74で波長変換されて、樹脂封止部74から出射される第1の波長と異なる発光波長で第1の蛍光に相当する。
すなわち、青色LED70と蛍光体入り樹脂からなる樹脂封止部74とは、白色(または擬似白色)LEDを構成し、樹脂封止部74から白色光(または擬似白色光)を出射する。また、赤外LED72は、赤外光を出射し、樹脂封止部74をそのまま通過させ、赤外光を外部に出射する。
本実施形態においては、青色LED70として、上述した青色LED34と同様に、波長400〜550nm、好ましくは400〜500nmの従来公知の青紫〜青色LED光源を用いることができる。
また、本実施形態においては、赤外LED72として、上述した赤外LED36と同様に、波長630nm以上、好ましくは630〜800nm、より好ましくは650〜800nmの従来公知の赤〜赤外LED光源を用いることができる。
また、本実施形態においては、樹脂封止部74に混入させる蛍光体として、蛍光体部48内の蛍光体と同様に、青色光励起緑−黄色蛍光体(Ca,Sr,Ba)SiO:Eu2+(蛍光波長500〜580nm)、SrGa:Eu2+,α−SiAlON:Eu2+,CaScSi12:Ce3+、青色光励起赤色蛍光体(Ca,Sr,Ba)Si:Eu2+、CaAlSiN:Eu2+等を用いることができる。
本実施形態においては、赤外光によって励起されて蛍光体入り樹脂からなる樹脂封止部74から発光する蛍光(本発明の第2の蛍光)は、青色励起光によって励起されて樹脂封止部74から発光する蛍光(本発明の第1の蛍光)の1/10以下である必要があり、好ましくは1/100以下であるのが良く、より好ましくは、1/10000以下であるのが良く。最も好ましくは、本発明の第2の蛍光は、本発明の第1の蛍光に対して実質的に無視できるのが良い。すなわち、最も好ましくは、樹脂封止部74を通過する赤外光は、樹脂封止部74内の蛍光体に吸収されることもなく、また、波長変換されることもなく、樹脂封止部74を通過してそのまま出射されるのが良い。
なお、樹脂封止部74は、その蛍光体が青色励起光によって励起され、青色励起光を波長変換して蛍光を発光し、白色光または擬似白色光として出射する。この際、波長変換された蛍光と青色励起光とが混合された光が、白色光または擬似白色光であっても良いが、波長変換された蛍光自体が、白色光または擬似白色光であっても良い。
ここで、樹脂封止部74は、蛍光体入り樹脂を構成する、固定、固化用樹脂との屈折率差を考慮し、蛍光体そのものと充填剤に対する粒径を赤外域に対して吸収が小さく、かつ散乱が大きい材料系で構成することにより、赤や赤外域の光に対して散乱させる効果を追加したものであるのが良い。こうすることにより、図10に示す従来の光源装置160のように、赤外光を出射する赤外LED172を、青色励起光を出射する青色LED168とは分離して蛍光体が入らない樹脂で封止する必要性を無くすことができる。すなわち、樹脂封止部74の蛍光体入り樹脂を構成する蛍光体ガラスや骨材、バインダなどを適切に選択することにより、蛍光体に、赤色光や赤外光に対して散乱体として光の拡がり角を拡げる働きを付与することができる。これにより、LED光源を用いた場合に、その可干渉性により生じるスペックルなど、撮像の障害となる現象を防ぐことができる。
なお、本実施形態の好ましい特徴の1つは、赤外光を通す時に樹脂封止部74内の蛍光体を散乱体として用いることができるということである。
また、図示例では、本発明の第1の発光素子として青色LED70を用い、本発明の第2の発光素子として赤外LED72を用い、本発明の第3の発光素子として、青色LED70からの青色励起光によって白色光となる蛍光を発する蛍光体入り樹脂で封止された樹脂封止部74を用いているが、本発明はこれに限定されず、第1および第2の発光素子として、波長の異なる2つのLED光源を用い、また、一方のLED光源からの励起光によって励起される蛍光体入り樹脂で封止された樹脂封止部を備える第3の発光源を用い、第3の発光源から励起光と異なる波長の蛍光を発光させることができ、他方のLED光源からの光によって励起される蛍光体入り樹脂で封止された樹脂封止部から発光する蛍光が第3の発光源からの蛍光の1/10以下であれば、いかなるLED光源を用いても良いし、いかなる蛍光体入り樹脂を用いても良い。
なお、本実施形態における青色LED70、赤外LED72および樹脂封止部74に混入させる蛍光体は、上述した第1実施形態における青色LED34、赤外LED36および蛍光体部48内の蛍光体と同様に機能を有し、同様な効果を奏するものを用いることができる。
次に、図6および図7を参照して、青色LED70および赤外LED72の一実施例の構成について説明する。
図6に示すように、青色LED70は、サファイア基板80と、その上に形成された窒化アルミニウム(以下、AlNとする)バッファ層81と、その上に形成されたノンドープ窒化ガリウム(以下、GaNとする)層82と、その上に形成されたSiドープn型GaN層83と、その上の一部に形成された下部電極となるn側電極84と、Siドープn型GaN層83の残りの上部に形成されたSiとMgとを適当量ドープしたGaN量子井戸バリヤ層、発光層であるインジュウムガリウムナイトライド(以下、InGaNとする)層を積層して形成した単一量子井戸層(GaN/InGaN発光層/GaNキャリア閉じ込め層)85と、その上に形成されたMgドープp型AlGaNキャリヤブロック層86と、その上に形成されたMgを高濃度にドープしたp−GaN層88と、その上に形成されたp側ITO電極膜89と、その上に形成された上部電極となるP側電極90とを備える層構造を有する。
このような青色(または緑色)LED70は、以下の作製方法によって作製することができる。
まず、サファイア基板を準備し、準備したサファイア基板を前処理し、有機金属気相成長法(MOCVD)により、AlNバッファ層、次に、Siドープn−GaN)層、さらに次に、SiとMgとを適当量ドープしたGaN量子井戸バリヤ層と、発光層であるInGaN層を積層し、単一量子井戸層を形成する。
次に、Mgドープp型AlGaNキャリヤブロック層とMgを高濃度にドープしたp−GaN層を成長させ、LEDウエハを作製することができる。この後、p型キャリヤの活性化処理を行い、フォトリソグラフィと電極形成のためのITO膜やワイヤーボンディング用金属電極蒸着工程、エッチング工程を繰り返し、通常のLEDウエハが作製される。
その後、チップ分離のために各々のチップ間にダイヤモンドスクライブにより傷入れを行い、ブレーキング装置により壁開を行い、素子分離が完了する。
こうして、青色(または緑色)LED70を作製することができる。
図7に示すように、赤外LED72は、下部電極となるP側電極91と、その上に形成されたp型GaP基板92と、その上に接着層93を介して接着されたZnドープp型AlGaAsキャリヤブロックかつ電極コンタクト層(p−AlxGa1−xAs層)94と、その上に形成されたMgを適当量ドープしたAlGaAs発光層(p−AlyGa1−yAs発光層)95と(x>yアルミニウム組成)、Siドープn型AlGaAs層(n−AlxGa1−xAs層)96と、その上に形成されたp側ITO電極膜97と、その上に形成された上部電極となるP側電極98とを備える層構造を有する。
このような赤外LED72は、以下のようにして作製することができる。
まず、GaAs基板を準備し、準備したGaAs基板を上に有機金属気相成長法(MOCVD)により、Siドープn−GaAsバッファ層、次に、Siドープn型AlGaAs層(n−AlxGa1−xAs層)、次に、Mgを適当量ドープしたAlGaAs発光層(p−AlyGa1−yAs発光層)を積層して形成する。
次に、Znドープp型AlGaAsキャリヤブロックかつ電極コンタクト層(p−AlxGa1−xAs層)を成長させる。その後、p側AlGaAs層(p−AlxGa1−xAs層)とp型GaP基板を接着し、p−AlxGa1−xAs層の成長に使用したGaAs基板を取り去る。
青色(または緑色)LED70の場合と同様に、フォトリソグラフィ工程とITO膜形成工程、金属電極蒸着工程、エッチング工程を繰り返し、通常のLEDウエハが作製される。
その後、チップ分離のために各々のチップ間にダイヤモンドスクライブにより傷入れを行い、ブレーキング装置により劈開を行い、素子分離が完了する。
こうして、赤外LED72を作製することができる。
以上、本発明の光源装置およびこれを用いる内視鏡について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
例えば、本発明の光源装置は、例えば、以下のような内視鏡および内視鏡以外の用途にも適用することができる。
1.内視鏡、血管観察、血流測定、赤外蛍光
2.脳神経外科、整形外科、耳鼻咽喉科、サージカルナビゲーション(例えば、メドトロニックソファモアダネック社の製品のようなサージカルナビゲーション)
3.術中の赤外による血管観察(例えば、NOVADQ社SPYシステムのような術中の赤外による血管観察システム)
4.指の血管、血流量観察システムの光源
5.動物の薬物動態観察システム(赤外蛍光)
6.歯科、矯正歯科の咬筋酸素動態の測定、義歯プラスチックの判別
本発明の光源装置を用いる本発明の内視鏡システムの一実施例(第1実施例)を示す模式的断面図である。 図1に示す内視鏡システムに用いられる本発明の光源装置の一実施例の詳細を示す模式図である。 図2に示す光源装置に用いられる光ファイバの一実施例を示す模式的断面図である。 本発明の光源装置を用いる本発明の内視鏡システムの他の実施例(第2実施例)を示す模式的断面図である。 図4に示す内視鏡システムに用いられる本発明の光源装置の他の実施例の詳細を示す模式的断面図である。 図5に示す光源装置に用いられる青色発光ダイオード(LED)の一実施例の模式的断面図である。 図5に示す光源装置に用いられる赤外発光ダイオード(LED)の一実施例の模式的断面図である。 従来の内視鏡システムを示す模式的断面図である。 図8に示す内視鏡システムに用いられる従来の光源装置の詳細を示す模式的断面図である。 従来の光源装置の他の例を詳細を示す模式的断面図である。
符号の説明
10、10a、100 内視鏡システム
12、12a、102 内視鏡
14、14a、104 制御装置
16、106 挿入部
18、108 操作部
20、110 ユニバーサルコード部
22、112 コネクタ部
24、114 軟性部
26、116 アングル部(湾曲部)
28、118 先端部
30、122 照射口
32、124 撮像素子(CCD)
34、126 青色レーザダイオード(LD)
36、128 赤外レーザダイオード(LD)
38 光路調整部
40、134,136 光ファイバ
40a コア
40b クラッド
40c ハードクラッド
40d 補強材
40e テフロン(登録商標)被覆
42、64、130 光源制御部
44,132 プロセッサ
46、138 スコープケーブル
48、120 蛍光体部
50、60、140、160 光源装置
51、61 光源部
52 ダイクロイックミラー
54a、54b、142、148 コリメータレンズ
55 集光レンズ
56、144 保持端部
58、146 発光部
62 光源ユニット
65、162,163 凹部
66、164 共通基板
68、166 接着剤
69 金層
70、168 青色発光ダイオード(LED)
72、172 赤外LED
74、170、174 樹脂封止部
75 絶縁膜
76、78 銅箔層
77 レジスト層
79 金ワイヤ
80 サファイア基板
81 窒化アルミニウム(AlN)バッファ層
82 ノンドープ窒化ガリウム(GaN)層
83 Siドープn型GaN層
84 n側電極
85 単一量子井戸層(GaN/InGaN発光層/GaNキャリア閉じ込め層)
86 Mgドープp型AlGaNキャリヤブロック層
88 p−GaN層
89、97 p側ITO電極膜
90、91、98 P側電極
92 p型GaP基板92
93 接着層
94 p−AlxGa1−xAs層
95 AlGaAs発光層(p−AlyGa1−yAs発光層)
96 Siドープn型AlGaAs層(n−AlxGa1−xAs層)
150 凹レンズ

Claims (16)

  1. 第1の波長で発光して第1の励起光として出射する第1の発光素子と、
    前記第1の波長と異なる第2の波長で発光して第2の発光光として出射する第2の発光素子と、
    前記第1の励起光で励起され、前記第1の波長と異なる発光波長で第1の蛍光を発光し、発光された前記第1の蛍光を出射する、又は、前記第1の励起光の一部によって発光された前記第1の蛍光と、透過する前記第1の励起光の残りの一部と、を混合して出射すると共に、前記第2の発光光を通過させる蛍体とを有し、
    前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて、前記蛍光体から発光する第2の蛍光が、前記第1の励起光で励起されて、前記蛍光体から発光する前記第1の蛍光の1/10以下であり、
    前記第1の励起光が入射された際には、前記蛍光体から、前記第1の蛍光、または前記第1の蛍光と前記第1の励起光とが混合された光が出射される―方、前記第2の発光光が入射された際には、前記蛍光体から、前記第2の発光光、または前記第2の蛍光が混合された前記第2の発光光が出射されるように、前記第1の発光素子、前記第2の発光素子および前記蛍光体を組み合わせてなることを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1の励起光が入射された際には、前記蛍光体は、前記第1の蛍光と前記第1の励起光とが混合された光を出射する請求項1に記載の光源装置。
  3. さらに、前記第1及び第2の発光素子に接続され、前記第1の発光素子の発光と前記第2の発光素子の発光を制御する光源制御器を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記光源制御器は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とを時系列に発光させるように制御することを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. さらに、前記第1の励起光と、前記第2の発光光と、を導光する同一の1本の光ファイバを有し、
    記蛍光体は、前記1本の光ファイバの出射端に配置され請求項1〜のいずれかに記載の光源装置。
  6. さらに、前記1本の光ファイバの先端部分を保持する保持端部を有し、
    前記蛍光体は、前記保持端部によって保持された前記1本の光ファイバの先端に取り付けられることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. さらに、前記第1の励起光の光路と、前記第2の発光光の光路と、を一致させる光路調整部を有し、
    前記1本の光ファイバの入射端は、前記第1の励起光と、前記第2の発光光と、の一致した光路の延長上に、配置される請求項5または6に記載の光源装置。
  8. 前記光路調整部は、前記第2の発光光の光路を、前記第1の励起光の光路と一致させるダイクロイックミラーを有する請求項7に記載の光源装置。
  9. 前記第1の発光素子および前記第2の発光素子は、共に、同じ前記蛍光体の下に実装されている請求項のいずれかに記載の光源装置。
  10. 前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて発光した前記第2の蛍光前記第1の励起光が前記蛍光体に入射された際に、前記第1の励起光で励起されて発光する前記第1の蛍光の1/100以下である請求項1〜9のいずれかに記載の光源装置。
  11. 前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて発光した前記第2の蛍光前記第1の励起光が前記蛍光体に入射された際に、前記第1の励起光で励起されて発光する前記第1の蛍光の1/10000以下である請求項1〜10のいずれかに記載の光源装置。
  12. 前記第2の発光光が前記蛍光体を通過する際に、前記第2の発光光で励起されて発光した前記第2の蛍光前記第1の励起光が前記蛍光体に入射された際に、前記第1の励起光で励起されて発光する前記第1の蛍光に対して実質的に無視できる請求項1〜11のいずれかに記載の光源装置。
  13. 前記第2の発光光の前記第2の波長は、赤外領域の波長を含む請求項1〜12のいずれかに記載の光源装置。
  14. 前記蛍光体は、固化用樹脂によって固化されたものである請求項1〜13のいずれかに記載の光源装置。
  15. 前記蛍光体は、さらに、前記第2の発光光に対して散乱体として光の拡がり角を拡げる働きを付与する請求項14に記載の光源装置。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の光源装置を搭載することを特徴とする内視鏡システム。
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