JP5176710B2 - 中性点クランプ電力変換装置とその制御方法 - Google Patents
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Description
中性点クランプ式電力変換装置は2つの直流電源を直列接続し、電源の高圧電位、低圧電位および、その接続点である中間電位をスイッチ素子により選択出力してPWM変調を行い3相交流へ電力変換している。中性点の電位を制御するために出力するベクトルを変えてPWMを行っている(特許文献4参照)
特許文献2の電力変換装置では、高圧の燃料電池と低圧のバッテリを使って、モータ駆動し、回生電力はバッテリへ充電し、チョッパ回路によって、燃料電池からバッテリへの充電ができるような回路構成になっている。
特許文献3の電力変換装置では、燃料電池とバッテリを切替えてモータ駆動し、モータの回生電力をバッテリに充電している。
マトリクスコンバータにはスイッチ素子の保護回路や複雑な保護動作が必須である(特許文献5 図8)。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、空間ベクトルを利用し、PWM演算を簡単化するとともに、燃料電池からバッテリを充電することができ、追加のスナバ回路が不要な小形・低コストの中性点クランプ電力変換装置とその制御方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、出力電圧の指令値を決定する出力電圧指令演算部と、前記3値の電位をもつ直流電源の3つの異なる電位差に基づき、当該3つの電位差のそれぞれに対応する長さの出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の中性点クランプ電力変換装置において、前記3値の電位をもつ直流電源は直流発電機およびバッテリで構成されることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の中性点クランプ電力変換装置において、前記誘導性負荷は、電動機であることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の中性点クランプ電力変換装置において、前記電圧ベクトル演算部は、前記電動機の停止中に、前記直流発電機電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の中性点クランプ電力変換装置において、前記電動機を回転駆動中に、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを生成し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ充電することを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の中性点クランプ電力変換装置において、出力に誘導性フィルタリアクトルを備え、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記誘導性フィルタリアクトルのインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ充電することを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、出力電圧指令を決定する出力電圧指令演算部と、前記3値の電位をもつ直流電源の電位差に基づいて、出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、を備え、前記誘導性負荷は、電動機であり、前記電圧ベクトル演算部は、前記電動機の停止中に、前記直流発電機の電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電し、前記インダクタンスに電流をチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、ディスチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、の和は零であることを特徴とするものである。
請求項9記載の発明は、3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、出力電圧指令を決定する出力電圧指令演算部と、前記3値の電位をもつ直流電源の電位差に基づいて、出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、を備え、前記誘導性負荷は、電動機であり、前記電動機を回転駆動中に、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを生成し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電し、前記インダクタンスに電流をチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、ディスチャージする電圧ベクトルと出力時間の積との和は零であることを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、出力電圧指令を決定する出力電圧指令演算部と、前記3値の電位をもつ直流電源の電位差に基づいて、出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、を備え、前記誘導性負荷は系統交流電源であり、出力に誘導性フィルタを備え、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記誘導性フィルタのインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電し、前記インダクタンスに電流をチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、ディスチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、の和は零であることを特徴とするものである。
請求項11記載の発明は、3値の電位をもつ直流電源と、前記直流電源が直流発電機およびバッテリで構成され、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置の制御方法において、出力3相電圧またはベクトルの電圧指令を演算するステップと、電圧指令のa,bベクトル方向の成分と電圧指令の存在する領域を演算するステップと、外部から入力されるバッテリを充電するか否かの指令に基づいて、出力する電圧ベクトルを選択し、スイッチング回数が少なくなるよう決定するステップと、電圧ベクトルの出力時間を演算するステップと、出力電圧ベクトルの順序と時間に基づいて電力変換部のスイッチをオンオフ駆動させるステップと、を備えることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明によると、発電機からバッテリへ充電する中性点クランプ電力変換装置を提供できる。
請求項5に記載の発明によると負荷運転中にも発電機からバッテリへ充電する中性点クランプ電力変換装置を提供できる。
請求項6、7に記載の発明によると、系統連系した状態で発電機からバッテリへ充電する中性点クランプ電力変換装置を提供できる。
請求項8〜10に記載の発明によると、発電機からバッテリに充電しても零ベクトルを生成する中性点クランプ電力変換装置を提供できる。
請求項11に記載の発明によると、電圧指令のベクトル成分を利用しPWMするので、直流電圧の変動が大きい場合でもPWMの発生回路を簡単にした中性点クランプ電力変換装置の制御方法を提供することができる。
本発明によると、保護回路や複雑な保護動作がないので装置の小形化・低コスト化ができる。
θm=asin[sin60°×V2/√(V1^2−V1×V2+V2^2)]・・・(1)
|Va|=k×2×sin(60°−θ’)/√3
|Vb|=k×2×sin(θ’)/√3 ・・・(2)
電圧指令が3相交流電圧の場合は、図5のように、インバータ出力電圧の最大値V1の0.5倍となる振幅を持つ三角波(PWM搬送波)との対比をイメージし、相電圧の最大値と中間値の差分を|Va|、中間値と最低値との差分を|Vb|として演算してもよい。また、この場合の指令が図3の領域の何処に存在するかの判定は、電圧指令の大小と相との対応によって決定される。U相電圧指令をVu、V相電圧指令をVv,W相電圧指令をVwとすると、
A領域:Vu>Vv>Vw
B領域:Vv>Vu>Vw
C領域:Vv>Vw>Vu
D領域:Vw>Vv>Vu
E領域:Vw>Vu>Vv
F領域:Vu>Vw>Vv
である。
最も簡単なPWM変調は、電圧指令のベクトルに近接するaおよびbベクトルと零ベクトルを使ってPWMを行う。この場合はPWM周期をTc、aベクトルの出力時間をTaとbベクトルの出力時間をTb、零ベクトルの出力時間をToとすると、(3)式のように表される。
Ta=Tc×|Va|/V1
Tb=Tc×|Vb|/V1 ・・・(3)
To=Tc−Ta−Tb
図1の構成ではaベクトル、bベクトルのみを使う場合はバッテリから負荷へ電力が供給される。零ベクトルはOp,Om,Onのいずれを利用しても良いが、出力するa,bベクトルから最低のスイッチング回数で移行できる零ベクトルを利用するとスイッチング損失が低減できる。
Tan=Tc×|Va|/V2、Tbn=Tc×|Vb|/V2、To
=Tc−Tan−Tbn ・・・(4)
以上のように。本発明の電力変換装置では、電圧指令のベクトル成分と電圧指令に近接するベクトルを利用し出力時間の演算を行うことで簡単にPWMができる。
Tan’=Tan+To×V1/(V1+V2) ・・・(5)
更に、an(MNN)と逆向きのb(NPP)ベクトルの出力時間をTbxとするとtbxは(6)式のようになる。
Tbx=To×V2/(V1+V2) ・・・(6)
PWM周期中に零ベクトルを出力せずにan(MNN)ベクトルの出力時間を増加させ、b(NPP)ベクトルを出力する。この動作により、モータにan(MNN)ベクトルの出力増加分To×V1/(V1+V2)の電圧が印加され、モータへエネルギーが蓄えられる。そのエネルギーをb(NPP)ベクトルを出力することによって、バッテリへ充電できる。モータへ印加される電圧の平均値は、an(MNN)ベクトルの増加分V2×To×V1/(V1+V2)、b(NPP)ベクトルによる逆電圧−V1×To×V2/(V1+V2)なので、その和は零となり、負荷モータに印加される平均電圧は変化しない。
このようにすることでモータを通常に駆動しつつ燃料電池からバッテリに充電することができる。この例はanベクトルを増加させ逆向きのbベクトルを出力する例を示したが、bnベクトルを増加させ、bnベクトルと逆向きのaベクトルを出力するようにしても良く、更にan,bnベクトル両方を増加させ、逆向きのa,bベクトルを出力するようにしても良い。
Tan’=Tan+α×To×V2/(V1+V2) ・・・(7)
Tbx =α×To×V1/(V1+V2) ・・・(8)
To’=(1−α)×To ・・・(9)
このようにαを用いて制御することで、充電電流の制御も可能となる。
Ta=Tc×|Va|/V1、Tb=Tc×|Vb|/V1、To=Tc−Ta−Tb
・・・(10)
零ベクトルはOp,Om,Onのいずれを利用しても良いが、出力するa,bベクトルから最低のスイッチング回数で移行できる零ベクトルを利用するとスイッチング損失が低減できる。
Tan=Tc×|Va|/V2
Tbn=Tc×|Vb|/V2 ・・・(11)
To=Tc−Tan−Tbn
以上のように。本発明の電力変換装置では、電圧指令のベクトル成分と電圧指令に近接するベクトルを利用し出力時間の演算を行うことで簡単にPWMができる。
この動作の場合、bn(NMM)ベクトルを出力するので、充電電流が少ない場合、バッテリからモータへのエネルギーが環流電流として戻る場合がある。これを防ぐには、例えばbn(NMM)ベクトルではなく、U相のスイッチ素子はすべてオフ、V相,W相をMへ接続することで、U相の環流ダイオードの整流動作により、バッテリからモータへの電流を阻止できる。
Ta’=Ta+To×V2/(V1+V2) ・・・(12)
更に、a(PNN)と逆向きのbn(NMM)ベクトルの出力時間をTbnxとすると(13)式になる。
Tbnx=To×V1/(V1+V2) ・・・(13)
PWM周期中に零ベクトルを出力せずにaベクトルの出力時間を増加させ、bn(NMM)ベクトルを出力する。この動作により、モータにa(PNN)ベクトルの出力増加分To×V2/(V1+V2)の電圧が印加され、モータへエネルギーが蓄えられる。そのエネルギーをbn(NMM)ベクトルを出力することによって、バッテリへ充電できる。
Ta’=Ta+α×To×V2/(V1+V2) ・・・(14)
Tbnx=α×To×V1/(V1+V2) ・・・(15)
出力するベクトルの時間を減少させ、時間の減少分を零ベクトルの出力時間To’を(16)式のように補正する。
To’=(1−α)×To ・・・(16)
このようにαを用いて制御することで、充電電流の制御も可能となる。
Tan=Tc×|Va|/V4
Tbn=Tc×|Vb|/V4 ・・・(17)
To=Tc−Tan−Tbn
となる。零ベクトルはOp,Om,Onのいずれを利用しても良いが、出力するan,bnベクトルから最低のスイッチング回数で移行できる零ベクトルを利用するとスイッチング損失が低減できる。
Tap=Tc×|Va|/V3
Tbp=Tc×|Vb|/V3 ・・・(18)
To=Tc−Tap−Tbp
以上のように、本発明の電力変換装置では、電圧指令のベクトル成分と電圧指令に近接するベクトルを利用し出力時間の演算を行い、ベクトルの選択によって簡単に燃料電池駆動とバッテリ駆動を切替えることができる。
Ta’=Ta+To×V3/(V3+V4) ・・・(19)
更に、an(MNN)と逆向きのbp(MPP)ベクトルの出力時間をTbpxとすると(20)式になる。
Tbpx=To×V4/(V3+V4) ・・・(20)
PWM周期中に零ベクトルを出力せずにanベクトルの出力時間を増加させ、bp(MPP)ベクトルを出力する。この動作により、モータにan(MNN)ベクトルの出力増加分To×V3/(V3+V4)の電圧が印加され、モータへエネルギーが蓄えられる。そのエネルギーをbp(MPP)ベクトルを出力することによって、バッテリへ充電できる。
モータへ印加される電圧の平均値は、ap(MNN)ベクトルの増加分V4×To×V3/(V3+V4)、bp(MPP)ベクトルによる逆電圧−V3×To×V4/(V3+V4)なので、その和は零となり、負荷モータに印加される平均電圧は変化しない。このようにすることでモータを通常に駆動しつつ燃料電池からバッテリに充電することができる。この例はanベクトルを増加させ逆向きのbpベクトルを出力する例を示したが、bnベクトルを増加させ、bnベクトルと逆向きのapベクトルを出力するようにしても良く、更にan,bnベクトル両方を増加させ、逆向きのap,bpベクトルを出力するようにしても良い。
Ta’=Ta+α×To×V2/(V1+V2)
Tbnx=α×To×V1/(V1+V2) ・・・(21)
出力するベクトルの時間を減少させ、時間の減少分を零ベクトルの出力時間To’を(22)式のように補正する。
To’=(1−α)×To ・・・(22)
このようにαを用いて制御することで、充電電流の制御も可能となる。
ステップST1で出力すべき3相電圧またはベクトルの電圧指令を演算して発生し、ステップST2で電圧指令のa,bベクトル方向の成分と電圧指令の存在する領域を演算する。次に、ステップST3で外部から入力されるバッテリを充電するか否かの指令に基づいて、電力変換装置が出力する電圧ベクトルを選択し、その出力順序をなるべくスイッチング回数が少なくなるよう決定する。次に、ステップST4で出力する電圧ベクトルの出力時間を演算する。(αを用いる場合はそれに応じて補正も行う)次に、ステップ5で出力する電圧ベクトルの順序と時間に基づいて電力変換装置のスイッチをオンオフ駆動させる。
2 燃料電池
3 中性点クランプインバータ主回路
4 制御装置
41 出力電圧指令演算部
42 電圧ベクトル演算部
43 出力時間演算部
44 PWM出力部
5 負荷(モータ)
6 3相フィルタリアクトル
7 交流系統電源
Claims (11)
- 3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、
出力電圧指令を決定する出力電圧指令演算部と、
前記3値の電位をもつ直流電源の3つの異なる電位差に基づき、当該3つの電位差のそれぞれに対応する長さの出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、
前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、
を備えることを特徴とする中性点クランプ電力変換装置。 - 前記3値の電位をもつ直流電源は直流発電機およびバッテリで構成されることを特徴とする請求項1記載の中性点クランプ電力変換装置。
- 前記誘導性負荷は、電動機であることを特徴とする請求項1または2に記載の中性点クランプ電力変換装置。
- 前記電圧ベクトル演算部は、前記電動機の停止中に、前記直流発電機の電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電することを特徴とする請求項3記載の中性点クランプ電力変換装置。
- 前記電動機を回転駆動中に、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを生成し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電することを特徴とする請求項3または4に記載の中性点クランプ電力変換装置。
- 前記誘導性負荷は系統交流電源であることを特徴とする請求項1または2に記載の中性点クランプ電力変換装置。
- 出力に誘導性フィルタを備え、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記誘導性フィルタのインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電することを特徴とする請求項6記載の中性点クランプ電力変換装置。
- 3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、
出力電圧指令を決定する出力電圧指令演算部と、
前記3値の電位をもつ直流電源の電位差に基づいて、出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、
前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、を備え、
前記誘導性負荷は、電動機であり、
前記電圧ベクトル演算部は、前記電動機の停止中に、前記直流発電機の電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電し、
前記インダクタンスに電流をチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、ディスチャージする電圧ベクトルと出力時間の積との和は零であることを特徴とする中性点クランプ電力変換装置。 - 3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、
出力電圧指令を決定する出力電圧指令演算部と、
前記3値の電位をもつ直流電源の電位差に基づいて、出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、
前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、を備え、
前記誘導性負荷は、電動機であり、
前記電動機を回転駆動中に、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記電動機のインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを生成し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電し、
前記インダクタンスに電流をチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、ディスチャージする電圧ベクトルと出力時間の積との和は零であることを特徴とする中性点クランプ電力変換装置。 - 3値の電位をもつ直流電源と、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置において、
出力電圧指令を決定する出力電圧指令演算部と、
前記3値の電位をもつ直流電源の電位差に基づいて、出力電圧ベクトルを演算する電圧ベクトル演算部と、
前記出力電圧指令のベクトル成分と前記出力電圧ベクトルに基づいて、一定周期中の出力電圧ベクトルおよび出力時間を決定する出力時間演算部と、を備え、
前記誘導性負荷は系統交流電源であり、
出力に誘導性フィルタを備え、前記出力電圧ベクトルが零ベクトルの出力時間の期間内に、前記直流発電機の電力を前記誘導性フィルタのインダクタンスへ印加して電流をチャージする電圧ベクトルを発生し、次に、前記インダクタンスにチャージされた電流を前記バッテリへディスチャージする電圧ベクトルを生成する動作を繰り返し、前記直流発電機から前記バッテリへ電荷を充電し、
前記インダクタンスに電流をチャージする電圧ベクトルと出力時間の積と、ディスチャージする電圧ベクトルと出力時間の積との和は零であることを特徴とする中性点クランプ電力変換装置。 - 3値の電位をもつ直流電源と、前記直流電源が直流発電機およびバッテリで構成され、前記3値の電位を3相交流へ変換し誘導性負荷を駆動する中性点クランプ電力変換装置の制御方法において、
出力3相電圧またはベクトルの電圧指令を演算するステップと、
電圧指令のa,bベクトル方向の成分と電圧指令の存在する領域を演算するステップと、
外部から入力されるバッテリを充電するか否かの指令に基づいて、出力する電圧ベクトルを選択し、スイッチング回数が少なくなるよう決定するステップと、
電圧ベクトルの出力時間を演算するステップと、
出力電圧ベクトルの順序と時間に基づいて電力変換部のスイッチをオンオフ駆動させるステップと、
を備えることを特徴とする中性点クランプ電力変換装置の制御方法。
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