JP5176210B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工装置に関し、特に、加工材料を弾性支持する弾性力を調整するものに関する。
従来の加工装置を説明する。従来の加工装置を用いて穴加工を実施する場合、加工材料は加工装置のテーブルに頑丈に固定され、加工材料の加工面に対してドリルの回転軸を垂直に保持しなければならない。1mm以上の直径を有するドリルであれば、送りを調整するだけで、加工中にドリルに発生するトルクをドリルのねじり限界の範囲内に抑えることが可能であり、ドリルが折損に至ることがない。
しかし、ドリルの直径が0.1mm〜1mmのドリルでは、回転軸の振れの大きさがドリルの折損原因となることがあり、高精度の回転発生装置が必要となる。また、長穴加工を実施するためには、ドリルに発生するトルクを検出する必要性が生じる。そのために、回転軸にトルクを検出する機能を有する穴加工装置が開発されている。
さらに、ドリルの直径が0.1mm以下では、回転駆動側でトルクを検出する装置を組み込んでも、回転軸の振動ノイズにかく乱されて微小なドリルに発生するトルクを測定することは不可能となる。
ドリルの直径が0.1mm以下のドリルに発生する力とトルクを検出する方法として、ドリルに発生する力及びトルクの反作用として加工材料に発生する力及びトルクを検出する方法が考えられる。しかし、従来のように被加工物を工作機械のテーブルに頑丈に固定する方法では、被加工物に発生する微小な力及びトルクを検出することはできない。
そこで、加工材料を弾性支持することによりドリルに生じる微小な力とトルクを検出する加工装置100が開発されている。加工装置100を図7及び図8に基づき説明する。
図7に示すように、ステージ106の側面には、第一位置検出片107と、第二位置検出片108と、第三位置検出片109とが設置されている。また、ステージ106の側面には、変位センサは、第一変位センサ113と、第二変位センサ114と、第三変位センサ115と、第四変位センサ116と、第五変位センサ117と、第六変位センサ118とが設置されている。これらの変位センサ及び位置検出片によって、ステージ106の水平方向の位置と、高さ方向の位置とを検出する。
また、図8に示すように、ステージ106の上方には、第一電磁石119と、第二電磁石120と、第三電磁石121との三つの電磁石が、ステージ106と所定の間隔をあけて設置されている。第一電磁石119と、第二電磁石120と、第三電磁石121とは、ステージ106に対してZ軸方向に沿った電磁力を作用させる。
また、第四電磁石122と、第五電磁石123と、第六電磁石124との3組の電磁石は、ステージ106の側面に対して所定の間隔をあけて設置されている。第四電磁石122と第五電磁石123とは、ステージ106に対してX軸方向に沿った電磁力を作用させる。第六電磁石124は、ステージ106に対してY軸方向に沿った電磁力を作用させる。
上記各電磁石に電力が供給されると、それぞれの電磁石に電磁力が発生する。この電磁力が吸引力となって、磁性体で構成されるステージ106を移動させる。そして、各電磁石に供給する電力を調整して、電磁力すなわち吸引力の強弱をつけることにより、ステージ106の位置決めを行うことができる。
特開2007−136600号公報
しかしながら、前述の加工装置100には、以下のような改善すべき点がある。加工装置100のように加工材料を弾性支持する場合であっても、ドリルと加工材料の接触によって生じる弾性変位を一時的に許容することになり、その弾性変位の中には加工面が傾斜する動作が含まれている。
この加工面の傾斜は、加工穴に拘束されるドリルに対して曲げを発生させる。また、強制的に加工面の傾斜を補正しようとしても、逆にドリルに対して曲げを発生させる結果となる。
そこで、ドリルと加工材料の接触があっても加工面が傾斜することなく弾性変位すればドリルに対して曲げを発生させることはない。
力学の知見によれば、空間中に弾性支持される剛体の一点に力が作用する場合、その剛体には並進運動と傾斜運動が発生する。しかし、剛体を支持する弾性体の弾性定数により決定される特別な一点があり、その点に力が作用すると傾斜運動が発生せず、並進運動のみが発生することが知られている。この点を弾性中心と呼ぶ。この弾性中心は弾性定数を調整することによりその位置を設定するこが可能である。
したがって、加工材料が取り付けられ、弾性支持されたステージにも弾性中心が存在し、弾性定数を調整することによりドリルと加工材料が接触する点を弾性中心となるように調整すれば、加工材料の加工面が傾斜することなく、弾性変位のみを生じさせることが可能である。その結果、ドリルに発生する曲げを抑制することができる。しかし、ドリルと被加工物の接触点が弾性中心となるよう自動的に弾性定数を調整する手段はこれまでのところ見出されていない。
そこで、本発明は、ドリルと被加工物の接触点が弾性中心となるように加工材料を弾性支持する弾性力を調整することができる加工装置を提供する。
本発明者は、様々な検討を重ねた結果、本発明に係る加工装置を完成した。本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係る加工装置及び加工方法では、前記加工材料載置手段の傾斜量を検出し、前記加工材料載置手段の傾斜量に基づき、前記加工材料載置手段を所定の状態にするように弾性力を調整し、前記加工材料載置手段を弾性的に支持する。
これにより、加工材料載置手段の傾斜量に基づく弾性力の調整により、容易に加工材料載置手段の状態を調整することができる。
本発明に係る加工装置では、前記弾性力に関する弾性定数を調整する。
これにより、加工材料の加工位置が弾性中心となるように調整することが可能となる。したがって、加工材料載置手段に並進変位のみを生じさせることができる。
本発明に係る加工装置では、前記工具によって前記加工材料を加工する際に前記加工材料載置手段の傾斜を抑制するように、前記弾性力を調整する。
これにより、加工材料載置手段の傾斜による工具の破損を防止することができる。
本発明に係る加工装置では、前記加工材料載置手段の位置を検出し、検出された前記位置から、前記傾斜量を算出する。
これにより、加工材料載置手段の位置を検出するだけで、加工材料載置手段の傾斜量を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
1.マイクロ加工装置51の全体構成
本発明の実施例1に係るマイクロ加工装置51の構成を示す概略図を図1に示す。図1に示すように、本実施形態のマイクロ加工装置51は、ドリル1、加工ユニット3、ステージ6、変位センサ13〜18(一部、図示せず)、アクチュエータ、弾性支持用制御装置25及び制御装置26を有する。以下において、各構成要素を説明する。
なお、後述するアクチュエータ及び変位センサの配置を特定する基準として、水平面に平行なX軸、Y軸、及び鉛直方向に平行なZ軸からなる直交座標系(以下、基準直交座標系という)を設定する(図2参照)。本実施例では、ステージ6の載置面がZ軸と直交する状態を所定の状態とする。
1.1. 加工ユニット53
加工ユニット53は、ドリル保持具2、ドリル回転装置3を有している。ドリル保持具2は、中心軸Zを中心に回転して加工材料を切削するドリル1を当該中心軸Z上に保持する。ドリル回転装置3には、ドリル保持具2が取り付けられる。
ドリル1は、ドリル保持具2に差し込まれた後、保持手段(図示せず)を用いてドリル保持具2に保持される。
ドリル保持具2は、保持手段(図示せず)を用いてドリル回転装置3に取り付けられている。ドリル保持具2及びドリル回転装置3は、それぞれの回転軸がZ軸と平行となるように配置されている。ドリル回転装置3を回転させることによって、ドリル保持具2、ひいてはドリル保持具2に保持されたドリル1が回転する。
1.2. ステージ6
ステージ6は、ドリル1により加工される加工材料4を搭載する。ステージ6は、加工材料4を固定する固定治具5を有している。固定治具5は、保持手段(図示せず)を用いてステージ6に取り付けられている。ステージ6は、平面視において正方形をなす板状に形成されている(図2、図3参照)。ステージ6は、鉄などの磁気的性質を有する材料を含む材料により形成されている。
ステージ6は、第一位置検出片7、第二位置検出片8、及び第三位置検出片9を有している。ここで、マイクロ加工装置51における変位センサの配置を示す平面図を図2に示す。第一位置検出片7、第二位置検出片8、及び第三位置検出片9は、ステージ6の側面に配置される。第一位置検出片7、第二位置検出片8、及び第三位置検出片9は、ステージ6と同じ材質、すなわち、鉄などの磁気的性質を有する材料を含む材料により形成されている。ステージ6にはz方向負向きに重力が作用しているものとする。
1.3. 変位センサ13〜18
変位センサは、ステージ6の位置を検出する。変位センサは、第一変位センサ13、第二変位センサ14、第三変位センサ15、第四変位センサ16、第五変位センサ17、及び第六変位センサ18とから構成される。第一変位センサ13〜第六変位センサ18は、それぞれ変位信号y〜yを出力する。変位センサは、全体として、ステージ6の水平方向の位置と、鉛直方向の位置とを検出できるように設置されている。変位センサとして、非接触式の渦電流式変位センサを用いている。
本実施例では、図2に示すように、第一変位センサ13、第二変位センサ14、及び第三変位センサ15は、ステージ6と所定の間隔をとってステージ6の下方に配置されるが、ステージ6の上方に配置しても良い。第一変位センサ13、第二変位センサ14、及び第三変位センサ15は、それぞれ、ステージ6に対向するように配置される。第一変位センサ13は、平面視においてY軸に対して平行な中心線SとY軸との距離がaSとなるように設置される。第二変位センサ14は、平面視においてX軸に対して平行な中心線SとX軸との距離がbSとなるように設置される。同様に、第三変位センサ15は、中心線SとX軸との距離がbSとなるように配置される。
第一変位センサ13、第二変位センサ14、及び第三変位センサ15は、ステージ6のZ軸方向の変位を検出する。これらの変位センサにより検出されたステージ6の変位から、ステージ6の高さ方向の位置を測定する。そして、このようにして測定されたステージ6の高さ方向の位置データy〜yが、後述する弾性支持用制御装置25と制御装置26に入力される。
一方、第四変位センサ16は、ステージ6の側面と所定の間隔をとり、かつ、位置検出片7に対向するように設置される。第五変位センサ17は、ステージ6の側面と所定の間隔をとり、かつ、位置検出片8に対向するように設置される。第四変位センサ16及び第五変位センサ17は、それぞれ各変位センサの中心線S、SがX軸に対して平行になるように設置される。
第六変位センサ18は、ステージ6の側面と所定の間隔をとり、かつ、位置検出片9に対向するように設置される。第六変位センサ18は、中心線SがY軸に対して平行になるように設置される。
第四変位センサ16によって第一位置検出片7の変位が、第五変位センサ17によって第二位置検出片8の変位が、第六変位センサ18によって第三位置検出片9の変位が、それぞれ検出される。このようにして測定されたステージ6の水平方向の位置データy〜yが、後述する弾性支持用制御装置25に入力される。
1.4. アクチュエータ
アクチュエータは、変位センサ13〜18によって得られたそれぞれの変位信号y〜yに基づきステージ6を移動させる。アクチュエータの配置を示す平面図を図3に示す。アクチュエータは、第一電磁石19、第二電磁石20、第三電磁石21、第四電磁石22、第五電磁石23、及び第六電磁石24から構成される。第一電磁石19〜第六電磁石24が発生する電磁力をそれぞれf1〜f6とする。
ステージ6の上方には、第一電磁石19、第二電磁石20、及び第三電磁石21の三つの電磁石が、ステージ6と所定の間隔をあけて設置される。第一電磁石19、第二電磁石20、及び第三電磁石21は、ステージ6に対してz方向に沿った正向きの電磁力を作用させ、ステージ6に作用する重力と平衡する。本実施例では、第一電磁石19は、第一変位センサ13とステージ6を挟んで対向するように配置される。第二電磁石20及び第二変位センサ14、第三電磁石21及び第三変位センサ15についても同様である。
第一電磁石19は、中心線MがY軸に対して平行になるように設置される。第一電磁石19は、平面視において中心線MとY軸との距離がaとなるように設置される。また、第二電磁石20、第三電磁石21は、それぞれ、中心線M、MがX軸方向に対して平行になるように設置される。第二電磁石20、第三電磁石21は、平面視において、それぞれの中心線M、MからX軸までの距離がbとなるように設置される。
本実施例では、第一変位センサ13及び第一電磁石19は、ステージ6を挟んで対向するように配置されている。また、第一変位センサ13及び第一電磁石19は、第一変位センサ13についての中心線S−Y軸間の距離aSと第一電磁石19についての中心線M−Y軸間の距離aとが同じになるように配置されている。これにより、第一電磁石19が配置されるxy座標点でのz方向変位と第一変位センサ13が配置されるxy座標点でのz方向変位を一致させることができる。第二電磁石20及び第二変位センサ14、第三電磁石21及び第三変位センサ15についても同様である。
また、第四電磁石22と、第五電磁石23と、第六電磁石24との3組の電磁石は、ステージ6の側面に対して所定の間隔をあけて配設されている。第四電磁石22と、第五電磁石23と、第六電磁石24とは、2個の電磁石が1組となって構成される。第四電磁石22と第五電磁石23とは、図3に示すように、一組の電磁石の中心線M、MとがX軸に対して平行になるように配設されている。また、第四電磁石22と第五電磁石23とは、それらの一組の電磁石の中心線M、MとがX軸に対して対称をなし、平面視においてそれらの中心線M、MからX軸までの距離がlとなるように配設されている。第四電磁石22と第五電磁石23とは、ステージ6に対してX軸方向に沿った電磁力を作用させる。
第六電磁石24は、その一組の電磁石の中心線MがY軸に対して平行になるように配設されている。第六電磁石24は、ステージ6に対してY軸方向に沿った電磁力を作用させる。
そして、上記各電磁石に電力が供給されると、それぞれの電磁石に電磁力が発生する。この電磁力が吸引力となって、磁性体で構成されるステージ6を移動させる。そして、各電磁石に供給する電力を調整して、電磁力すなわち吸引力の強弱をつけることにより、ステージ6の位置決めを行うことができる。
1.5. 弾性支持用制御装置25
弾性支持用制御装置25は、第一変位センサ13〜第六変位センサ18における変位信号y〜yに基づきステージ6を弾性支持するためのフィードバック制御信号を与える出力信号v〜vを要素とする出力信号ベクトルvを出力する。出力信号ベクトルvによりアクチュエータとして動作する第一電磁石19〜第六電磁石24が発生する電磁力がステージ6に対する弾性力として作用する。このフィードバック制御に基づき、ステージ6はアクチュエータによって弾性支持され、適切な位置に位置決めされる。なお、弾性支持用制御装置25におけるステージ6の弾性支持制御については、特許第3452305号公報及び特開2007−136600号公報に開示されている技術を用いて実行する。
制御装置25は、フィードバック制御を実施することにより、アクチュエータとして動作する第一電磁石19〜第六電磁石24が発生するそれぞれの電磁力f〜fがステージ6対して以下の式(1)で示される弾性力として作用するよう制御する。なお、電磁力f〜fがステージ6対して弾性力として作用する弾性定数をそれぞれk〜kとする。
1.6. 制御装置26
制御装置26は、第一変位センサ13〜第三変位センサ15のそれぞれの変位信号y〜yを要素とする変位信号ベクトルyを入力とし、弾性支持用制御装置25に対して弾性定数k〜kを要素とする出力信号ベクトルkを出力する。その結果、ステージ6の載置面が所定の状態となる効果が得られる。
制御装置26のハードウェア構成を図4に示す。制御装置26は、CPU211、メモリ212、ハードディスク213、キーボード214、マウス215、ディスプレイ216、光学式ドライブ217、通信回路218を有している。
CPU211は、ハードディスク213に記録されているオペレーティング・システム(OS)、制御プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ212は、CPU211に対して作業領域を提供する。ハードディスク213は、オペレーティング・システム(OS)、制御プログラム等その他のアプリケーションを記録保持する。また、ハードディスク213は、ドリル1の送り速度、ステージ6の目標とする位置信号、加工材料4に対するドリル1の加工力の制限値などを記憶保持する。
キーボード214、マウス215は、外部からの命令を受け付ける。ディスプレイ216は、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。光学式ドライブ217は、制御プログラムが記録されている光学式メディア210から制御プログラムを読み取り、また、他の光学式メディアからその他のアプリケーションのプログラムを読み取る等、光学式メディアからのデータの読み取りを行う。通信回路218は、第一変位センサ13、第二変位センサ14、第三変位センサ15からの変位の取得、アクチュエータへの制御信号の出力、及び、外部の通信機器とのデータの送受信を行う。
2.制御装置26の動作
制御装置26が行うアクチュエータの制御動作について以下で説明する。
2.1. 動作の概要
制御装置26が行うアクチュエータ制御動作の概要を図5を用いて説明する。図5は、ステージ6に載置された加工材料4(図示せず)に対してドリル1(図示せず)によって加工を施した状態を簡易に示している。図5には、加工材料4を固定するためのステージ6、ステージ6を鉛直方向に弾性支持するアクチュエータとして、第一電磁石19、第二電磁石20、第三電磁石21を示している。また、ドリル1による加工材料への加工力をF、第一変位センサ13、第二変位センサ14、第三変位センサ15によって検出される鉛直方向の変位y、y、yを要素とする鉛直方向変位ベクトルyを以下の式(2)で定義する。
第一電磁石19、第二電磁石20、第三電磁石21がステージ6および加工材料4を鉛直方向に弾性支持するために発生する弾性支持力f、f、fを要素とする鉛直方向弾性支持力ベクトルfを以下の式(3)で定義する。
鉛直方向弾性支持力ベクトルfと鉛直方向変位ベクトルyとの間には、前述の式(1)が成立する。
加工材料4に対してテーブル上の座標点Q(x、y)において加工力F(=−f)が発生したとすると、力の平衡式及びモーメントの平衡式は以下の式(4)〜式(6)で表すことができる。
式(4)〜式(6)をy、y、yについて解くと、以下の式(7)〜式(9)が得られる。
x軸まわりの傾斜角をθ、y軸まわりの傾斜角をθとすると、傾斜角θ、θは、以下の式(10)及び式(11)で表すことができる。
式(7)〜式(9)を用いると、式(10)、式(11)は、以下の式(12)、式(13)で表すことができる。
式(12)、式(13)において、傾斜角θ=0、傾斜角θ=0とすると、座標点Qのx座標値、y座標値は、以下の式(14)、式(15)で表すことができる。
式(14)及び式(15)で表されるxEC、yECに、ドリルの加工力が作用するとき、ステージの傾斜角θ、θは、それぞれ「0」となる。このことから、弾性支持された加工材料4の加工位置が座標点(xEC、yEC)であれば、加工材料4の加工面を傾斜させることなく加工を行うことができる。この座標点(xEC、yEC)が弾性中心に該当する。
本実施例においては、加工すべき任意の位置に対して、被削材にドリルが接触したときに発生する僅かな傾斜角から加工位置が弾性中心となるように弾性定数k、k、kを自動的に調整し、ステージ6の傾斜を抑制することが可能である。
弾性定数kを適切に設定し、−1≦ζ≦1、−1≦ζ≦1となる変数ζ、ζを用いて弾性定数k、k、kを以下の式(16)〜式(18)に設定する。なお、弾性定数kは、使用者の経験等から適切な値を設定する。
式(12)、式(13)及び式(16)〜式(18)を用いることによって、傾斜角θ、θを以下の式(19)及び式(20)で表すことができる。
なお、c1〜c5は、それぞれ、以下の式(21)〜式(25)で表す。
ここで、変数ζ、ζとステージの傾斜角θ、θとの間の関係式を以下の式(26)及び式(27)とする。なお、γは正の定数とする。
式(19)及び式(20)より、式(26)、式(27)は、それぞれ以下の式(28)、式(29)で表すことができる。
ここに、d=γcである。式(28)及び式(29)に示す微分方程式は安定であることが容易に示される。したがって、式(28)、式(29)の変数ζ、ζは一定値ζx0、ζy0に収束し、以下の式(30)、式(31)が成立する。
式(30)及び式(31)は、式(26)、(27)によって傾斜角θ、θは0に収束することを表している。また、このときの弾性定数k、k、kは、式(16)〜式(18)の変数ζ、ζにそれぞれζx0、ζy0を代入することにより算出することができる。
また、式(14)、式(15)、及び式(16)〜式(18)から、加工位置Qのx座標値、y座標値は、それぞれ、以下の式(32)、式(33)で表すことができる。
なお、式(32)及び式(33)の変数ζ、ζのそれぞれに、ζx0、ζy0を代入することにより、弾性中心(XEC、YEC)を算出することができる。
以上のことから、変数ζ、ζとステージ6の傾斜角θ、θとの間の関係が式(26)、式(27)で表すことができる変数ζ、ζを調整すれば、加工材料4に加工を実施する位置を特定せずとも、加工材料4にドリル1が接触したときに発生する僅かなステージ6の傾斜角から、現在の加工位置が弾性中心となるように自動的に弾性定数k、k、kを調整し、ステージ6の傾斜、ひいては加工材料4の加工面の傾斜を抑制することが可能となる。
ここまでは、加工材料4および加工材料4を固定するステージ6に作用する重力の影響については考慮していない。しかし、計測される変位信号y〜yに重力の影響が含まれる場合がある。そこで、以下では、重力の影響を排除する手段について説明する。
力学の知見によれば、物体に作用する重力は物体の重心に作用する外力とみなしても差し支えない。したがって、加工材料4に対してドリル1が接触していないときは、加工材料4とステージ6とを一体とみなした物体Bの重心に重力と等しい外力が作用している状態とみなすことができる。
その結果、重力のみが作用している状態に対して、これまで記述した手段が適用できる。重力によって発生する鉛直方向変位ベクトルyVGを、以下の式(34)で表す。
物体Bの重心Gに重力が作用するものとすれば、式(4)〜式(6)と同様に、力の平衡式及びモーメントの平衡式は以下の式(35)〜式(37)で表すことができる。なお、重心Gのテーブル上の座標点を(x、y)、物体Bの質量をm、重力加速度をg(≒9.8m/s)とする。
式(35)〜式(37)は、式(4)〜式(6)において、f=mgとおいた式と一致する。さらに、重力が作用している状態のもとで、座標点P(x、y)にドリルによる外力(−f)が作用するものとすれば、力の平衡式及びモーメントの平衡式は以下の式(38)〜式(40)で表すことができる。
式(38)〜式(40)の両辺から式(35)〜式(37)の両辺を、それぞれ差し引くことにより、以下の式(41)〜式(43)が得られる。なお、yFi=y−yGi(i=1,2,3)とする。
式(41)〜式(43)によれば、重力が作用する状態で、さらにドリル1の接触による加工力が作用する場合であっても、各変位センサによって計測した変位y(i=1,2,3)から、重力の影響による変位yGi(i=1,2,3)を差し引けば、式(4)〜式(6)が成立することを示している。したがって、ドリル1によって加工をする前に、加工材料4及びステージ6の重力による変位を計測しておき、各変位センサが計測した弾性変位から重力による変位を差し引くか、又は、本発明の手段を用いて加工する前の傾斜角θ=0、θ=0となるように予め弾性定数k、k、kを調整しておけば、重力が作用する状態であっても、本発明の適用に支障はない。
2.2. フローチャート
制御装置26のCPU211の動作を図6示すフローチャートを用いて説明する。制御装置26は、加工材料4に加工力が作用したときにステージに発生する傾斜角θ、θに対して、変数ζ、ζを変化させることにより、弾性定数k、k、kを調整し、ステージ6の傾斜を補正する。
加工材料4を介してステージ6に作用する加工力は、第1電磁石19、第二電磁石20、第三電磁石21によるステージ6を浮上させる弾性力と平衡する。したがって、第1電磁石19、第二電磁石20、第三電磁石21による弾性力を計測することにより、ステージ6に作用した加工力を計測することができる。
加工装置51の使用者は、加工装置51の使用に先立って、変数ζ、ζの値を、それぞれ、「0」に設定しておくことにより、第一電磁石19の弾性定数k、第二電磁石20の弾性定数k、第三電磁石21の弾性定数kを弾性定数kに設定しておく。また、ドリル1による加工材料4の加工位置をステージ6における加工面内のXY座標において(a/3、0)に設定する。
CPU211は、第一変位センサ13、第二変位センサ14、及び第三変位センサ15からy、y、yを取得すると(S601)、式(10)、式(11)を用いてステージの傾斜角θ、θを算出する(S603)。CPU211は、算出した傾斜角θ、θが、予め設定された許容範囲内であるか否かを判断する(S605)。
CPU211は、算出した傾斜角θ、θが許容範囲内でない、つまり許容範囲外であると判断すると、式(26)、式(27)を用いて変数ζ、ζを算出する(S606)。なお、変数ζ、ζは以下のようにして算出する。
式(26)、式(27)を積分すると、以下の式(44)、式(45)を得ることができる。
よって、ステップS603で算出した傾斜角θ、θをそれぞれ時間で積分し、それに定数γを乗算することによって、変数ζ、ζを算出する。なお、傾斜角θ、θの時間積分の方法については、一定間隔のサンプリング時間をおいて取得される傾斜角θ、θの離散値を順次足していけばよい。
CPU211は、算出した変数ζ、ζを用いて、式(16)〜式(18)から弾性定数k、k、kを算出し、弾性支持用制御装置25に対して出力する(S607)。さらに、CPU211は、式(32)、式(33)を用いて、弾性中心の座標値(XEC、YEC)を算出する(S609)。CPU211は、ステップS605において傾斜角θ、θが、予め設定された許容範囲内であると判断されるまで、ステップS601〜ステップS609の処理を繰り返す。
CPU211は、ステップS605において傾斜角θ、θが、予め設定された許容範囲内であると判断すると、弾性定数k、k、k、及び、弾性中心の座標値(XEC、YEC)を作業者に対して出力する(S611)。
CPU211は、作業者から終了指示があるまで(S613)、ステップS601〜ステップS611の処理を実行する。
複数の穴を複数の加工材料に対して加工する場合、加工位置がQ(x,y)、Q(x,y)・・・Q(x,y)として与えられたとき、本発明の手段を適用することによってそれぞれの加工位置が弾性中心となるように弾性定数(k11,k21,k31)(k12,k22,k32)・・・(k1n,k2n,k3n)を調整し、記憶することで穴加工工程の時間を短縮することが可能である。

[その他の実施形態]
(1)ドリル1
前述の実施例1においては、切削工具としてドリルを用いたが、その他の切削工具、例えば、ミリング工具などを用いることができる。さらに、実施例1の加工装置51においては、切削工具を用いたが、切削以外のその他の加工を行う工具を用いることもできる。
(2)ステージ6
前述の実施例1においては、ステージ6には、磁気的性質を有する材料であれば、他の材料を含ませることもできる。また、ステージ6の形状は、上記正方形状に限定されるものではなく、他の形状、例えば、長方形状、三角形状など様々な形状に形成されていてもよい。
(3)変位センサ
前述の実施例1においては、変位センサとして渦電流式変位センサを用いたが、非接触式の変位センサであれば他の変位センサを用いてもよい。例えば、レーザー式変位センサ、静電式変位センサなどを用いてもよい。
(4)アクチュエータ
前述の実施例1においては、アクチュエータとして電磁石を用いたが、その他のアクチュエータ、例えばピエゾ素子などを用いてもよい。
(5)ステージ6の状態
前述の実施例1においては、ステージ6における加工材料4の載置面がZ軸に直交する状態を所定の状態として、アクチュエータの制御を行うこととしたが、例示のものに限定されない。例えば、加工材料4における加工面がステージ6の載置面と平行ではない場合、加工面がZ軸に直交するような載置面の状態を所定の状態としてもよい。
(6)制御装置26のハードウェア構成
前述の実施例1においては、制御装置26のハードウェア構成としてCPU211を用いることとしたが、ハードウェアロジック回路を用いて構成するようにしてもよい。
(7)制御装置26の処理
前述の実施例1においては、本発明の特長と効果を強調するために、制御装置26とステージ6を弾性支持するための弾性支持用制御装置25を分離した形態で記述しているが、制御装置26と弾性支持用制御装置25を一体とした制御装置としてもよい。
(8)フローチャート
前述の実施例1においては、図6に示すフローチャートにより各処理を実現したが、各処理における目的を実現できるものであれば、例示のものに限定されない。
(9)電磁石及び変位センサの配置
前述の実施例1においては、第一電磁石19〜第三電磁石21は第一変位センサ13〜第三変位センサ15とステージ6を挟んでそれぞれ対向するよう配置することにより第一変位センサ13〜第三変位センサ15のz方向の変位と第一電磁石19〜第三電磁石21のz方向の変位がそれぞれ一致するとしたが、第一変位センサ13〜第三変位センサ15のz方向の変位を第一電磁石19〜第三電磁石21のz方向の変位とを関連づけることができるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、第一電磁石19〜第三電磁石21及び第一変位センサ13〜第三変位センサ15がステージ6に対して同じ側に配置されるようにしてもよい。このとき、第一電磁石19〜第三電磁石21を、第四電磁石22〜第六電磁石24と同様に、それぞれ2個の電磁石がステージ6を挟んで一組となるよう構成してもよい。ただし、この場合、式(46)の行列を鉛直方向変位ベクトルyVの左側に乗じて得られる結果を新たに鉛直方向変位ベクトルyVとし、その要素y、y、yに対する正負の符合を調整する。
本発明は、被加工物を保持するステージに対して、微小ドリルに発生する力により生じるステージの傾斜と同時にドリルに発生する曲げを抑制することにより微小ドリルの折損を予防し、加工品位を高める加工装置として有用である。
本発明に係る加工装置51の概略図である。 変位センサの配置を示す平面図である。 アクチュエータの配置を示す平面図である。 制御装置26のハードウェア構成を示す図である。 制御装置26が行うアクチュエータ制御動作を説明するための図である。 制御装置26のCPU211の動作を示すフローチャートである。 従来の加工装置を示す図である。 従来の加工装置を示す図である。
符号の説明
51・・・加工装置
53・・・加工ユニット
1・・・ドリル
2・・・ドリル保持具
3・・・ドリル回転装置
4・・・加工材料
6・・・ ステージ
7・・・第一位置検出片
8・・・第二位置検出片
9・・・第三位置検出片
13・・・第一変位センサ
14・・・第二変位センサ
15・・・第三変位センサ
16・・・第四変位センサ
17・・・第五変位センサ
18・・・第六変位センサ
19・・・第一電磁石
20・・・第二電磁石
21・・・第三電磁石
22・・・第四電磁石
23・・・第五電磁石
24・・・第六電磁石
25・・・弾性支持用制御装置
26・・・制御装置

Claims (2)

  1. 加工材料が載置される加工材料載置手段、
    加工材料を加工するための工具を保持し、前記加工材料を前記工具によって加工する加工手段、
    弾性力を発生する弾性支持手段であって、前記加工材料載置手段を弾性的に支持する弾性支持手段、
    前記加工材料載置手段の傾斜量を検出する傾斜量検出手段、
    前記加工材料の加工位置に前記工具による加工力が作用した際の前記加工材料載置手段の傾斜量に基づき、前記加工材料の加工位置が弾性中心となるように、前記弾性支持手段の弾性係数を調整する制御装置、
    を有し、
    前記加工材料載置手段の傾斜を抑制し、かつ、
    前記加工材料の加工位置に前記工具による加工力が作用する場合に、前記加工材料載置手段に対して並進変位のみを生じさせることを特徴とする加工装置。
  2. 前記傾斜量検出手段は、さらに、
    前記加工材料載置手段の位置を検出する位置検出手段、
    検出された前記位置から、前記傾斜量を算出する傾斜量算出手段、
    を有すること、
    を特徴とする請求項1に記載の加工装置。

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