JP5174797B2 - 自動二輪車の後部ランプ - Google Patents
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Description
しかしながら、テールランプの領域又はストップランプの領域だけを見ると、その領域の中でレンズカットを異ならせるという思想はなかった。
しかし、ただ単にテールランプ機能とストップランプ機能とを共に有する光源として、小型化した場合、前述のようにレンズカットを異ならせるという思想がないため、後方からの見え方は一様であり、小型化されていても他車への注意をより喚起する工夫が望まれていた。
つまり、後部ランプの小型化を図る場合であっても、後部ランプへの注意を喚起できる配慮が求められる。
前記光源からの光を屈折させるレンズと、このレンズを覆うクリアーカバーとからなり、
前記光源には、複数の発光ダイオードが用いられ、
前記レンズは、正面視で、上に凸の略半円形状を呈していると共に、前記光源の軸線に対して垂直に設けられ、
前記略半円形状を呈する前記レンズの直線状の下辺に沿ってフレネルカットが施され、残部に魚眼カットが施されていることにより、下部が上部より明るく見えるように車両の後部に設けられている自動二輪車の後部ランプであって、
前記フレネルカットは、前記レンズの内面において前記直線状の下辺に沿って複数箇所に施されていると共に、それぞれの中心が前記複数の光源の軸線上に重なり、
前記魚眼カットは、前記レンズの外面において前記残部の複数箇所に施されていると共に、それぞれの中心が前記複数の光源の軸線上に重なっていることを特徴とする。
レンズの内面のうち、魚眼カットに対応する部位には、複数の光源のそれぞれの軸線上に重ねてプリズムカットが施されていることを特徴とする。
その上で、レンズは、上部と下部とで異なるレンズカットが施されていて、上部と下部とのどちらか一方が他方より明るく見えることで、後部ランプに明暗を付けることができる。後部ランプに対する他車からの注意を喚起して、後部ランプを目立たせるができ、高い視認性を得ることができる。
以上から、後部ランプの小型化を図りつつ、後部ランプへの注意の喚起、ひいては視認性を確保することができる。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の先端に設けられているヘッドパイプ12に操舵自在に取付けられるフロントフォーク13と、このフロントフォーク13の下端に回転自在に取付けられる前輪14と、フロントフォーク13に取付けられ前輪14が跳ね上げる泥や石を遮断するフロントフェンダ15と、ヘッドパイプ12の前部に取付けられ車体前方を照らすヘッドライト16と、このヘッドライト16の上部に設けられ破線で示されるメータユニット17と、このメータユニット17後方に設けられ車体を操舵するためのステアリングハンドル18と、このステアリングハンドル18に取付けられて後方を確認するためのバックミラー21と、車体フレーム11上に配置され燃料が貯えられる燃料タンク22と、車体フレーム11から後方へ延ばされるシートレール24に載せられるシート25と、車体フレーム11にマウントされているエンジン26と、車体フレーム11後部のスイングアーム28に回転自在に取付られる後輪29と、スイングアーム28からシートレール24に渡され後輪29の上下動を減衰させるリヤクッション31と、シートレール24の後部に取付けられる後部ランプ40とからなる。
また、エンジン26から排気管44、44が延ばされ、これらの排気管44、44にマフラー45が接続されている。
次図以降で、本発明に係る後部ランプ40について詳細に説明する。
レンズ75は、上下で施されたレンズカットが異なり、下部53と上部55との2つの領域に分けられる。
次図でこのような後部ランプ40の取付構造について説明する。
即ち、ベース部材68は、下部ボルト63及び上部ボルト82を介してステー61に取り付けられている。
次図でレンズ75に施されているレンズカットについて詳細を説明する。
光源50からの光を直進させたい下部53では、レンズ75の内面にフレネルカット95が施されている。光源50から発せられた光がレンズ75の厚さ内で拡散する心配はない。即ち、レンズカットが外面に施された場合に比べ、内面にフレネルカット95を施すことで、光をより直進させることができる。
以上の図6、図7のまとめを図8で説明する。
上部55の光源50は、想像線54で示されるように、上に凸の半円形状を呈するように並べられている。
その上で、レンズ75は、上部55と下部53とで異なるレンズカットが施されていて、上部55と下部53とのどちらか一方が他方より明るく見えることで、後部ランプ40に明暗を付けることができる。後部ランプ40に対する他車からの注意を喚起して、後部ランプ40を目立たせるができ、高い視認性を得ることができる。
以上から、後部ランプ40の小型化を図りつつ、後部ランプ40への注意の喚起、ひいては視認性を確保することができる。
本発明に係る後部ランプ40のテールランプ機能は、スイッチ操作で点灯される。このようなスイッチが配置されるメータユニットについて次図で説明する。
一方、デジタル表示のスピードメータ103は、スイッチ102のオンオフに関係なく、常にバックライトが点灯している。常にバックライトを点灯させておくことで、デジタル表示のスピードメータ103の視認性を高めている。
このようなメータユニット17の取り付け方を次図で説明する。
このステー107は、フロントフォーク13のトップブリッジ13aに差し込まれることで取り付けられている。
後部ランプ(図2、符号40)の別実施例について次図で詳細を説明する。
第1領域114の光の屈折について次図で詳細に説明する。
レンズ112は、これらの第1領域114及び第2領域115の他に下部(図2、符号53)で構成される第3領域を備える。これらの第1〜第3領域について次図で詳細に説明する。
略半円形状を呈する上部55の頂部に第1領域114が形成され、上部の残りの部位が第2領域とされている。
即ち、上部55の内面に異なる複数種類のレンズカットを施すことができる。
Claims (3)
- スイッチ(102)の操作で点灯させるテールランプ機能と、制動時に点灯させるストップランプ機能とを、共通の光源(50)で実施させるようにし、
前記光源(50)からの光を屈折させるレンズ(75)と、このレンズ(75)を覆うクリアーカバー(51)とからなり、
前記光源(50)には、複数の発光ダイオードが用いられ、
前記レンズ(75)は、正面視で、上に凸の略半円形状を呈していると共に、前記光源(50)の軸線(87)に対して垂直に設けられ、
前記略半円形状を呈する前記レンズ(75)は、直線状の下辺に沿ってフレネルカット(95)が施され、残部に魚眼カット(89)が施されていることにより、下部(53)が上部(55)より明るく見えるように車両の後部に設けられている自動二輪車の後部ランプ(40)であって、
前記フレネルカット(95)は、前記レンズ(75)の内面において前記直線状の下辺に沿って複数箇所に施されていると共に、それぞれの中心が前記複数の光源(50)の軸線(87)上に重なり、
前記魚眼カット(89)は、前記レンズ(75)の外面において前記残部の複数箇所に施されていると共に、それぞれの中心が前記複数の光源(50)の軸線(87)上に重なっていることを特徴とする自動二輪車の後部ランプ。 - 前記レンズ(75)の外面のうち、前記フレネルカット(95)に対応する部位には、前記複数の光源(50)のそれぞれの軸線(87)上に重ねてプリズムカット(96)が施され、
前記レンズ(75)の内面のうち、前記魚眼カット(89)に対応する部位には、前記複数の光源(50)のそれぞれの軸線(87)上に重ねてプリズムカット(92)が施されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の後部ランプ。 - 前記レンズ(75)の外面に施されている複数のプリズムカット(96)間には、それぞれフルートカット(97)が施されていることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車の後部ランプ。
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