JP5173643B2 - 液晶パネルの処理方法および処理装置 - Google Patents
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Description
詳しくは、廃液晶テレビもしくは液晶テレビ生産工程から発生する工場廃材としての廃液晶パネルを粉砕した粉砕物をバーナに供給し、火炎中で加熱することで原料粉に含有される液晶、偏光フィルムなどの有機物を燃焼除去し、かつカラーフィルター基板、アレイ基板に付着する透明電極をなす酸化インジウム・スズ(ITO)薄膜中の酸化インジウムを昇華させ、固形分として残るガラス粉を回収し、かつ酸化インジウムを凝縮して回収する技術に関する。
液晶パネルは偏光板、カラーフィルタ基板、スペーサー、液晶、シール材、アレイ基板などから構成され、さらに詳しくは、偏光板はPVA,TAC,PETなどのフィルム材、カラーフィルター基板は無アルカリガラス、透明電極であるITO(5〜10%SnO2−In2O3)、顔料など、アレイ基板は無アルカリガラス、透明電極であるITO(5〜10%SnO2−In2O3)、TFT(Si,SiOx,SiNx,Ta,Mo,W,Al)などから構成されている。
この先行発明は、1)液晶パネルの破砕工程、2)有機物分解工程、3)金属および金属薄膜剥離工程、4)ガラスカレット分離工程、5)酸化物半導体分離工程で構成され、廃液晶パネルは破砕された後、酸化チタンに代表される酸化物半導体粉体と混合し、これを攪拌、350〜400℃に加熱することにより液晶などの有機物が完全に分解除去される。
第二に、透明電極に使用されるITOは希少金属であるインジウムを含んでいるため、回収の必要に迫られている。また、無アルカリガラスも転用できることが望ましい。
第三に、液晶は自然には分解しにくいため、埋め立てよりも熱分解処理や燃焼処理することが望ましい。
請求項1にかかる発明は、液晶パネルの粉砕物を、燃料と支燃性ガスとで形成された火炎中に供給し、加熱することで、液晶パネルに含まれる有機物を燃焼するとともに、液晶パネルに含まれる酸化インジウムを昇華して気体状とし、その後酸化インジウムを凝縮して固体状にして回収することを特徴とする液晶パネルの処理方法である。
前記加熱炉に加熱炉内温度調整用の希釈空気導入ポートを設け、前記サイクロンとバグフィルターとの間にバグフィルター入口での気流温度を調整するための希釈空気導入ポートを設けたことを特徴とする液晶パネルの処理装置である。
また、透明電極をなす酸化インジウムは揮発製錬の原理で簡便に回収でき、ガラスカレットは酸を含まないために非鉄製錬プロセスやセメント原料としてリサイクルが可能となる。さらに、液晶やその他の有機物は燃焼火炎中で完全に燃焼、分解処理される。
図1において、符号1は加熱炉を示す。この加熱炉1は、円筒形の縦型炉であって、その天井の中央にはバーナ2がその先端部を下向きにして設けられている。
このバーナ2には、液化石油ガス(LPG)などの燃料が燃料供給源3から流量調整されて供給されるようになっている。
図中符号5は、原料フィーダーを示す。この原料フィーダー5には、廃液晶パネルを粉砕した粉砕物が貯蔵され、この粉砕物が時間当たり一定量掻き出され、空気などの搬送用気体に乗って管6を通り、バーナ2に送り込まれるようになっている。搬送用気体は、搬送用気体供給源7から流量調節されてバーナ2に送り込まれる。
また、加熱炉1には、その内部雰囲気温度を計測する温度センサー10、10が取り付けられている。
サイクロン12からのガスは、ダクト13を介してバグフィルター14に送られ、ここでさらに酸化インジウムが捕集されるようになっている。
この例のバーナ2は、五重管構造となっており、中心には原料供給管21が配され、この原料供給管21の外側に同軸的に、燃料供給管22、支燃性ガス供給管23、給水管24および排水管25が順次配された構造となっている。
燃料供給管22の先端開口部は燃料噴出ノズル27となっており、この燃料噴射ノズル27から燃料供給ポート22Aを介して燃料供給管22に供給されたLPGなどの燃料が噴出するようになっている。
給水管24には給水ポート24Aを介して冷却水などの冷却媒体が送り込まれ、この冷却媒体はバーナ2の先端側に向けて流れ、先端部で折り返して排水管25を逆方向に流れて排水ポート25Aを通り外部に流出するようになっており、これにより中心側に配されている原料供給管21、燃料供給管22および支燃性ガス供給管23を冷却できるようになっている。
このバーナ2は、その先端部が加熱炉1内を臨むようにして、加熱炉1の天井の中央部に取り付けられ、後端部は加熱炉1外に位置するように配されている。
これによりバーナ2の先端部には燃焼室29が形成されることになる。
この構成により、燃焼室29内で火炎が形成されることになる。
なお、図2および図3に示されたバーナ2では、バーナ中心から半径方向外側に向かって原料供給管21、燃料供給管22、支燃性ガス供給管23と配置しているが、この順番は適宜変更してもよく、例えば、中心から燃料供給管、原料供給管、支燃性ガス供給管の順であってもかまわない。
図3に示したバーナにあっては、燃焼室29内での燃料と支燃性ガスとの混合が良くなり、火炎温度が比較的高くなり、粉砕物の火炎中での分散が比較的悪くなる。このため、分散性が良く、粒子の昇温に必要な熱量が多くなる平均粒径の大きな廃液晶パネル粉砕物の処理に向いている。
まず、廃液晶パネルを粉砕機にて32メッシュ(500μm)以下の粒度に粉砕して廃液晶パネル粉砕物とし、これを原料フィーダー5に貯蔵する。この粉砕物の粒度が32メッシュよりも大きくなると、粉砕物を搬送用気体で搬送するニューマティック搬送ができなくなる。
廃液晶パネルとしては、液晶テレビジョン受像器として使用され回収されたパネルの他、生産工程において発生した不良品のパネルなどがある。
運転中は温度センサー10、10によって、加熱炉1内の温度を監視しながら、炉内温度を850℃以上1400℃以下に維持するように導入ポート9、9・・からの希釈空気導入量を調整する。
このように、加熱炉2内雰囲気温度を850℃以上、1400℃以下に維持することで、燃焼生成ガスや昇華した気体状酸化インジウムがガラスに取り込まれることなく、ガラスカレットと気体状酸化インジウムを加熱炉2外に排出することができる。
サイクロン12ではガラスカレットが分離、捕集される。サイクロン12内の雰囲気温度は850℃以上となるように制御され、サイクロン12内で気体状酸化インジウムが凝縮しないようになっている。このため、サイクロン12出口でのガスの温度を温度センサー15で監視することにより出口での温度が850℃以上に維持されるように加熱炉1から排出されるガスの温度が制御される。
ガスの温度が850℃以下になると、燃焼生成ガスに含まれる気体状酸化インジウムが凝縮して固体となり、バグフィルター14にて捕集される。
かくして、ガラスカレットは、サイクロン12により捕集、回収され、酸化インジウムはバグフィルター14にて捕集、回収され、有機物は燃焼分解される。
廃液晶パネルに含まれるインジウムの量は1kgあたり200〜750mgと微量である。一方、液晶パネルの製造工程、特にITOのスパッタリング工程においては治具などに付着したITOの洗浄廃液が発生しており、廃液晶パネル粉砕粉にこの洗浄廃液を含浸させることにより、より多くの酸化インジウムを回収することが可能となる。
廃液晶パネルを高速衝撃スクリーン式微粉砕機で32メッシュ以下に粉砕し、原料フィーダーに貯蔵した。パイロットバーナに種火を点火後、バーナに燃料としてプロパンガス125Nm3/h、酸素ガス625Nm3/h、搬送ガスとして空気483Nm3/hを供給し点火した。原料フィーダーから廃液晶パネル粉砕粉625kg/hを供給した。
24時間運転した結果、回収された酸化インジウムの量は5.5kg、ガラスカレットの量は15トンであり、いずれも回収率はほぼ100%であった。また、得られた酸化インジウムはITO原料として再使用可能な品質であった。
廃液晶パネルを高速衝撃スクリーン式微粉砕機で32メッシュ以下に粉砕し、これにITOの洗浄廃液を含浸し、乾燥させたものを原料フィーダーに貯蔵した。実施例1と同じ条件で処理運転をおこない、24時間運転した結果、回収された酸化インジウムの量は44kgに増加した。また、回収された酸化インジウム、ガラスカレットの品質も同様であった。
Claims (3)
- 液晶パネルの粉砕物を、燃料と支燃性ガスとで形成された火炎中に供給し、加熱することで、液晶パネルに含まれる有機物を燃焼するとともに、液晶パネルに含まれる酸化インジウムを昇華して気体状とし、その後酸化インジウムを凝縮して固体状にして回収することを特徴とする液晶パネルの処理方法。
- 前記火炎が形成された加熱炉内に希釈空気を導入し、その希釈空気導入量を調整することで、加熱炉内雰囲気温度を850℃以上1400℃以下に調整するとともに、前記加熱炉の後段に接続されたサイクロンとその後段に接続されたバグフィルターとの間に希釈空気を導入し、その希釈空気導入量を調整することで、前記バグフィルター入口での気流温度を850℃以下に調整することを特徴とする請求項1記載の液晶パネルの処理方法。
- 液晶パネルに含まれる有機物を燃焼するとともに、液晶パネルに含まれる酸化インジウムを昇華して気体状とする加熱炉と、この加熱炉の天井に下向きに設置したバーナと、このバーナに連結した液晶パネル粉砕粉を貯蔵する原料フィーダーと、前記加熱炉の後段に接続したサイクロンと、サイクロンの後段に連結したバグフィルターを有し、
前記加熱炉に加熱炉内温度調整用の希釈空気導入ポートを設け、前記サイクロンとバグフィルターとの間にバグフィルター入口での気流温度を調整するための希釈空気導入ポートを設けたことを特徴とする液晶パネルの処理装置。
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