JP5171202B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5171202B2
JP5171202B2 JP2007271702A JP2007271702A JP5171202B2 JP 5171202 B2 JP5171202 B2 JP 5171202B2 JP 2007271702 A JP2007271702 A JP 2007271702A JP 2007271702 A JP2007271702 A JP 2007271702A JP 5171202 B2 JP5171202 B2 JP 5171202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
image forming
transfer
image carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007271702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009098526A5 (ja
JP2009098526A (ja
Inventor
貴史 布施
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007271702A priority Critical patent/JP5171202B2/ja
Publication of JP2009098526A publication Critical patent/JP2009098526A/ja
Publication of JP2009098526A5 publication Critical patent/JP2009098526A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5171202B2 publication Critical patent/JP5171202B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、トナー補充手段を画像形成装置に装着して未使用トナーを補充可能な画像形成装置、詳しくは、未使用トナーの在庫放置期間に応じて転写電圧を調整する制御に関する。
像担持体、現像装置、クリーニング装置等を一体化したプロセスカートリッジを新品交換して画像形成装置のトナー補給を行うプロセスカートリッジ方式の画像形成装置が実用化されている。また、現像装置に対して着脱可能なトナーカートリッジ又はトナーボトルを新品交換して画像形成装置のトナー補給を行うトナーカートリッジ方式の画像形成装置が実用化されている。
これらのトナー補充手段に無線方式でデータ書き込み/読み出しが可能な記憶装置(例えば無線ICタグ)を取り付けて、読み出しデータに応じて画像形成条件を調整する画像形成装置が実用化されている。
特許文献1には、像担持体、現像装置、クリーニング装置等を一体化したプロセスカートリッジにメモリ素子を取り付けた画像形成装置が示される。メモリ素子にはプロセスカートリッジの製造年月日と品質保証日数のデータを記録している。画像形成装置は、メモリ素子から読み込んだ製造年月日と品質保証日数とに基づいて、品質保証期限までの残り日数を表示する。
特許文献2には、プロセスカートリッジの使用開始後、プロセスカートリッジ内でトナーの帯電性能が低下して、トナーが消費し尽くされる以前に実使用に耐えなくなる場合があることが示される。ここでは、プロセスカートリッジに無線ICタグを取り付けて、画像形成ごとのトナーの品質低下の履歴情報を書き込んでおり、起動ごとに無線ICタグから履歴情報を読み込んで、残り寿命と交換時期とを表示している。
特許文献3には、工場出荷時から実際に現像装置に充填されるまでの在庫放置期間が長いと、トナーの帯電性能が次第に低下して、トナー像の濃度過多を引き起すことが示される。ここでは、ロータリー現像装置を備えた1ドラム型のフルカラー画像形成装置が示され、現像剤供給装置に接続された古いトナーボトルを新しいトナーボトルに交換することによってトナーが補充される。新しいトナーボトルを接続して製造年月日を入力すると、放置時間に応じたトナー像の形成条件(帯電電圧及び現像電圧)が自動設定される。
特開平5−323716号公報 特開2005−178058号公報 特開2006−251384号公報
プロセスカートリッジ、トナーカートリッジ、トナーボトルでは、工場出荷時から実際に現像装置に装着されるまでの在庫放置期間が長いと、転写不良による画像不良が発生し易くなることが判明した。
工場出荷時から実際に現像装置に充填されるまでの在庫放置期間がばらばらの各色トナーを使用すると、各色トナー像の転写効率がばらついて、出力画像のカラーバランスが崩れ易くなることが判明した。
本発明は、トナー補充手段の流通期間が長くても、転写不良による画像不良が発生しにくい画像形成装置を提供することを目的としてる。また、流通期間が長短ばらついた各色トナーを用いた際に、各色トナー像の転写効率差による画像不良が発生しにくい画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、中間転写体に沿って配置された第1の像担持体と、第1の記録媒体が付設された第1のトナー補充手段から供給されたトナーを用いて前記第1の像担持体にトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、前記中間転写体を前記第1の像担持体に圧接させてトナー像の第1の転写部を形成する第1の転写部材と、前記第1の転写部に電圧を印加して、前記第1の転写部を通過する前記中間転写体へ前記第1の像担持体からトナー像を転写させる第1の電源手段と、前記中間転写体の回転方向における前記第1の像担持体の下流側に配置された第2の像担持体と、第2の記録媒体が付設された第2のトナー補充手段から供給されたトナーを用いて前記第2の像担持体にトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、前記中間転写体を前記第2の像担持体に圧接させてトナー像の第2の転写部を形成する第2の転写部材と、前記第2の転写部に電圧を印加して、前記第2の転写部を通過する前記中間転写体へ前記第2の像担持体からトナー像を転写させる第2の電源手段と、前記第1の記録媒体から第1の製造時期データを読み取るとともに、前記第2の記録媒体から第2の製造時期データを読み取る入力手段と、読み取った前記第1の製造時期データと前記第2の製造時期データとに基づいて前記第2の電源手段の出力電圧を設定する設定手段と、を備え、前記設定手段は、読み取った前記第1の製造時期データに基づいて、前記第1のトナー補充手段のトナーの製造時期が古いほど前記第2の電源手段の出力電圧を低く設定することを特徴とする
本発明の画像形成装置では、記録媒体から読み取った製造時期によって、トナー補給手段から供給されるトナーの帯電性能を間接的に検知する。そして、製造時期が古いほどトナーの帯電性能が低下していると見なして、転写手段に出力する電圧を低く設定する。
これにより、在庫放置期間が長くて帯電性能が低下したトナーに対しても適正な転写電流が確保される。転写電流の不足による転写効率の低下を阻止しつつ、同時に、転写電流の過剰によって搬送体から像担持体へのトナー再転写が増えて発生する転写効率の低下も阻止される。
従って、トナー補充手段の流通期間が長くても、転写不良による画像不良が発生しにくい。また、流通期間が長短ばらついた各色トナーを用いた際に、各色トナー像の転写効率差による画像不良が発生しにくい。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、トナー補給手段から取り出されるトナーの帯電性能を推定して結果的に転写電圧が調整される限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、記録材搬送ベルトを用いる画像形成装置に限らず、中間転写ベルトに担持されたトナー像を二次転写部で記録材へ転写する中間転写型の画像形成装置でも実施できる。ベルト部材に沿って複数の感光ドラムを配置したタンデム型の画像形成装置のみならず、1個の感光ドラムを配置した1ドラム型の画像形成装置でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1〜3に示される画像形成装置、無線ICタグに関する一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。説明中、特許請求の範囲で用いた構成名に括弧を付して示した参照記号は、発明の理解を助けるための例示であって、実施形態中の該当する部材等に構成を限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図2は画像形成部の構成の説明図、図3は現像装置の構成の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、記録材搬送ベルト21の直線区間に、4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを複数配置したタンデム型直接転写方式の画像形成装置である。
第1のトナー像形成手段の一例である画像形成部Paでは、感光ドラム3aにイエロートナー像が形成されて、記録材搬送ベルト21に担持された記録材Pに転写される。第2のトナー像形成手段の一例である画像形成部Pbでは、感光ドラム3bにマゼンタトナー像が形成されて、記録材Pのイエロートナー像に重ねて転写される。第3のトナー像形成手段の一例である画像形成部Pc、Pdでは、それぞれ感光ドラム3c、3dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて、同様に記録材Pに順次重ねて転写される。
四色のトナー像を順次重ねて転写された記録材Pは、記録材搬送ベルト21から分離して定着装置9へ給送され、加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された後に、排出トレイ20へ積載される。
分離装置11は、給紙カセット10から引き出された記録材Pを1枚ずつに分離して、レジストローラ13へ向かって送り出す。
レジストローラ13は、停止状態で記録材Pを受け入れて待機させ、感光ドラム3aに担持されたトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを記録材搬送ベルト21に受け渡す。
本実施形態では、温度23度C、絶対水分量10.6g/mの環境下にて画像形成を行っている。
<搬送体>
記録材搬送ベルト21は、従動ローラ15、駆動ローラ14、テンションローラ16、及び転写ローラ5a、5b、5c、5dに掛け渡して支持され、駆動ローラ14に駆動されて、矢印R2方向に回転する。
記録材搬送ベルト21は、エンドレス形状にしたものか、あるいは継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられている。記録材搬送ベルト21の体積抵抗率は、1×10Ω・cm(JIS−K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100V、印加時間60sec、23度C50%RH)に調整されている。
記録材Pは、最初の画像形成部Paにおけるイエロートナー像の転写に伴って帯電されて記録材搬送ベルト21に静電吸着する。最後の画像形成部Pdにおけるブラックトナー像の転写後、記録材Pは、分離帯電器23によって除電して静電吸着力を減衰させることによって、記録材搬送ベルト21から曲率分離される。
<像担持体、トナー像形成手段>
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、付設された現像装置1a、1b、1c、1dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについては、説明中の符号末尾のaを、b、c、dに読み替えて説明されるものとする。
図2に示すように、画像形成部Paは、感光ドラム3aの周囲に、帯電装置2a、露光装置6a、現像装置1a、転写ローラ5a、クリーニング装置4aを配置する。
感光ドラム3aは、外径30mmのアルミニウム製シリンダの外周面に、帯電特性が負帯電性の有機光導電体(OPC)を塗布して構成され、中心支軸を中心に130mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
帯電装置2aは、感光ドラム3aに帯電ローラを圧接して従動回転させる。電源D3は、帯電ローラに直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧を印加して、感光ドラム3aの表面を一様な負極性の暗部電位VD(−500V)に帯電する。
露光装置6aは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム3aの表面に画像の静電像を書き込む。露光された部分の電位は、明部電位VL(−200〜−500V)となる。
現像装置1aは、トナーに磁性キャリアを混合した二成分現像剤を攪拌してトナーを負極性に帯電させる。帯電したトナーは、マグネット102の周囲で回転する現像スリーブ101に穂立ち状態で担持されて、感光ドラム3aを摺擦する。
電源D4は、負極性の直流電圧Vdev(−350V)に交流電圧を重畳した電圧を現像スリーブ101に印加する。これにより、現像スリーブ101よりも相対的に正極性となった感光ドラム3aの静電像へトナーが移動して、静電像が反転現像される。
図3に示すように、現像装置1a(1b、1c、1d)には、イエロー(マゼンタ、シアン、ブラック)の非磁性のトナーと磁性キャリアとが所定の混合比で混合された二成分現像剤106が所定量充填されている。
現像装置1aは、大きく分けて、トナーを収容する現像容器104と、収容されたトナーを担持搬送して感光ドラム3a表面へと搬送する現像スリーブ101とからなる。現像容器104内には、二成分現像剤106が内包され、トナーと磁性キャリアとを攪拌して摩擦帯電させるための剤攪拌スクリュー105を備えている。
磁性キャリアは、抵抗が約1013Ω・cm、体積平均粒径が約40μmである。体積平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子製)を用いて、0.5〜350μmの範囲を32対数分割して測定し、体積50%メジアン径をもって定義した。
トナーは、ポリエステルを主体とした樹脂に着色料、荷電制御剤などを分散して、粉砕分級することで体積平均粒径9μm程度の粉体とした。トナーは、現像容器104内における磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。
製造直後のトナーの帯電量は、温度23度C、絶対水分量10.6g/mの環境下では、約−25μC/gである(以下、特に注釈などがない場合は、トナーは製造直後のものとする)。
現像スリーブ101は、規制部材103によって均一な層厚に調整された二成分現像剤106を担持して感光ドラム(3a:図2)との対向部(現像ニップ)へと搬送される。
現像スリーブ101によって現像ニップへ搬送されたトナーは、感光ドラム3aの静電潜像電位と現像スリーブ101との電位差によって電気力を受け、現像スリーブ101から感光ドラム3aへ向かって飛翔する。飛翔したトナーは、現像スリーブ101に印加された交流電圧によって現像スリーブ101と感光ドラム3aとの間を往復する。このような往復運動をしながら、負極性の電荷をもつトナーは、現像スリーブ101にかかる直流電圧Vdevと静電像との電位差に従って移動する。そして、暗部電位VD領域ではトナーが現像スリーブ101上に戻り、明部電位VL領域では電位に応じた量のトナーが感光ドラム(3a:図2)に付着する。
<転写手段>
図2に示すように、転写ローラ5aは、画像形成部部Paの転写部Taにおいて、感光ドラム3aに所定の押圧力をもって圧接される。転写ローラ5aは、記録材搬送ベルト21を介して感光ドラム3aに対向して、記録材搬送ベルト21と感光ドラム3aとの間に、記録材Pに対する転写部Taを形成する。
転写ローラ5aは、芯金と過塩素酸ナトリウム等のイオン導電性物質を混入したゴム、ウレタンなどの高分子エラストマー材料や高分子フォーム材料などの弾性材料により形成され、体積抵抗値は、1×10Ω・cmである。
電源Daは、一次転写ローラ5aのローラ軸に正極性の直流電圧を印加して、負極性に帯電して感光ドラム3aに担持されたトナー像を、転写部Taを通過する記録材Pへ移動させる。
クリーニング装置4aは、クリーニングブレードを感光ドラム3aに摺擦して、転写部Taを通過して感光ドラム3aの表面に残留した転写残トナーを除去する。
ベルトクリーニング装置22は、クリーニングブレードを中間転写ベルト21に摺擦させて、記録材搬送ベルト21に付着したトナーを除去する。
<トナー補給手段>
現像装置1aには、第1のトナー補給手段の一例であるトナーカートリッジ11aが接続されている。トナーカートリッジ11aは、現像装置1aの長さとほぼ等しい長さを持たせて直方体の外観に形成されている。トナーカートリッジ11aは、現像装置1aに沿って手前側へスライドすることにより現像装置1aから取り外され、背面側へスライドすることにより現像装置1aに装着される。
トナーカートリッジ11aの底面及び現像装置1aの天井面には、トナーカートリッジ11aと現像装置1aとの相対移動に伴ってスライドして開閉する不図示のシャッターを備えた開口部が形成されている。現像装置1aにトナーカートリッジ11aを装着した状態では、両方のシャッターが開いて相互の開口が連通しているが、トナーカートリッジ11aを引き出すと、両方のシャッターが閉じてトナーの飛散を防止する。
開口の上に配置された供給スクリューNaは、停止状態では開口を通じた現像装置1aへのトナーの落下をせき止めている。供給スクリューNaの回転に伴って、トナーカートリッジ11a内の未使用トナーが回転数に応じた量で切り取られて、開口から現像装置1a内に落下する。
トナーカートリッジ11aの背面側には、無給電にてデータ読み取り/書き込みが可能な記憶装置である無線ICタグ30aが貼付されている。無線ICタグ30aには、メーカー名、品番、対応する画像形成装置の機種、製造年月日等の固定情報が格納されている。
設定手段>
図4は画像形成装置の制御系のブロック図、図5は転写電圧の制御のフローチャート、図6は無線ICタグの利用に関する作業のフローチャートである。
図4に示すように、通信部40は、無線ICタグ30a、30b、30c、30dと無線通信して、トナーの製造年月日等のデータを入力する。また、トナーカートリッジ11a、11b、11c、11dの使用開始後、通信部40は、無線ICタグ30a、30b、30c、30dに記録された各色トナーの推定供給量、各色トナーの推定残量を随時更新する。
制御部41は、演算機能を備えたハードウェアとその演算動作を規定するソフトウェアを備え、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを制御して、トナー像の形成/転写を実行させる。また、制御部41は、電源Da、Db、Dc、Ddを制御して転写電圧制御を行うとともに、通信部40、時間管理部42及び記憶部43からの情報を処理する。
時間管理部42は、カレンダー機能を備え、現在の年月日や時刻を出力する。
記憶部43は、半導体メモリやハードディスク等によって構成され、転写電圧制御における目標転写電流値の環境テーブル等の各種データやプログラムを記憶する。
図4を参照して図5に示すように、制御部41は、画像形成装置100に電源が投入されると、トナーカートリッジ11aを交換する際に必ず開閉動作を行うドアが閉じているか否かを判別する(S10)。
ドアが閉じて運転可能な場合(S10のYES)、制御部41は、無線ICタグ30a、30b、30c、30dに記録された製造年月日を読み出す(S11)。
制御部41は、読み出した製造年月日に応じて目標転写電流を設定する(S12)。すなわち、制御部41は、通信部40を通じて取得したトナーカートリッジ11aの製造年月日と、時間管理部42に格納されている現在の年月日とを用いて、トナーが製造された年月日からの経時日数を算出する。そして、制御部41は、記憶部43のデータテーブルを経時日数で参照して、目標転写電流オフセット値を決定して、記憶部43に記憶する。
制御部41は、設定した目標転写電流を用いて転写電圧制御(ATCV:Auto Transfer Voltage Control)を実行する(S13)。転写電圧制御は、画像形成に先立たせて、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdにて順番に各色独立に行う。
転写電圧制御を行う理由は、転写ローラ5a(5b、5c、5d)や転写ベルト21を構成する材料の体積抵抗が温度変化や使用履歴によって変化して、目標転写電流を確保するために必要な電圧値が変化するからである。第1実施形態では、イオン導電性物質を用いて転写ローラ5a(5b、5c、5d)の抵抗値を調整しているので、電圧値の変化は顕著である。
転写電圧制御では、記録材搬送ベルト21および感光ドラム3aの空転状態にて、画像形成時と同様に感光ドラムaを帯電させ、露光することなく、電源Daから複数段階の電圧を転写ローラ5aに出力させる。そして、複数段階の電圧が印加された転写ローラ5aを流れる電流をそれぞれ検知し、複数段階の電圧−検知した電流の関係から目標転写電流が流れる目標転写電圧を演算して記録部43に記憶する。
このとき、制御部41は、製造直後の新品トナーを用いて画像形成を行うことを想定して設計された理想的目標転写電流に、経時日数に応じた目標転写電流オフセット値を加算した現実的目標転写電流を使用する。
制御部41は、ジョブを受信すると(S14のYES)、転写電圧制御で設定した目標転写電圧(定電圧)を用いて画像形成を実行する(S15)。直近の転写電圧制御で設定された目標転写電圧を記録部43から読み出して電源Daを制御し、転写ローラ5aへ目標転写電圧を出力させる。
制御部41は、ジョブが終了すると(S16のYES)、画像形成装置の電源をOFFする(S17)。
制御部41は、通信部40を通じて、トナーカートリッジ11a、11b、11c、11dに貼付されている無線ICタグ30a、30b、30c、30dから各色トナーの製造年月日等を読み取る。
図4を参照して図6に示すように、トナーカートリッジ11aが製造された段階で、無線ICタグ30aには、製造年月日やその他製造ロットに関する情報が記憶される(S21)。
その後、トナーカートリッジ11aは、密封梱包等がなされて、製品として出荷される(S22)。
画像形成装置100のユーザ、または整備管理者は、新たなトナーカートリッジ11aを使用する際に、トナーカートリッジ11aの梱包を開封して画像形成装置100に装着する(S23)。
この際、画像形成装置100の電源がONの場合には、上述したようにドアが閉じていることを確認して(S25)、無線ICタグ30aから通信部40を通じてトナーの製造年月日を読み取る(S26)。
しかし、画像形成装置100の電源がOFFの場合には、その後、電源がONされた際に(S24)、無線ICタグ30aから通信部40を通じてトナーの製造年月日を読み取る(S26)。
そして、電源がONされた時には、直前に新しいトナーカートリッジ11aが装着されたか否かに関わらず、無線ICタグ30aから通信部40を通じてトナーの製造年月日を読み取る(S26)。
<再転写トナーの問題>
画像形成装置100では、不図示の透磁率センサを用いて現像装置1a内の現像剤に占めるトナー比率を検知しており、現像剤中のトナー比率が規定値を割り込むと、トナーカートリッジ11aから現像装置1aへトナーが補給される。しかし、トナーカートリッジ11aの流通期間が長くなってトナーが長い間放置されると、この間にトナーの帯電性能が低下して、(図10参照)、現像装置1a内で攪拌動作を行っても、適切な画像形成に十分な帯電量を得にくくなる。このため、交換したトナーカートリッジ11aがたまたま流通期間の長い古いものであった場合、帯電性能が低下したトナーの補充が始まると、十分なトナー帯電量が得られなくなって、後述するように、トナー再転写の問題が発生し易くなる。
しかし、特許文献1、2に記載された従来技術は、トナーカートリッジの劣化を把握して品質保証期限や残りの印刷可能枚数を表示することはできるが、劣化による画像不良を解決することはできない。
また、特許文献3に記載された従来技術は、帯電量が低下したトナーを用いて画像形成する際に、帯電電圧、現像電圧を調整して像担持体に担持されるトナー像の濃度を一定に保つことを記載している。しかし、像担持体上に作像されたトナー像の帯電量の低下に対して、転写電圧や転写電流を適正化していないので、一定に形成したトナー像を転写効率高く中間転写体や記録材へ転写することができない。
最近の検討から、長期にわたり使用あるいは放置されたトナーは、新品のトナーと比較すると、経時変化によりトナーの帯電性能(被帯電能力)が大幅に低下していることが判明している。帯電性能が低下したトナーを用いて、経時変化が少ない(帯電性能の低下が少ない)トナーを想定した画像形成動作を行うと、トナーの帯電量に対して過剰な転写電流が流れるため、転写部においてトナー再転写が発生し易くなる。
トナー再転写とは、転写部で像担持体から記録材又は中間転写体へ転写されたトナーの一部が転写部下流側での放電によって電荷注入されて帯電極性を反転し、電気的に像担持体へ引き戻される現象である。また、記録材又は中間転写体に担持されて転写部を通過するトナーの一部が転写部上流側での放電によって電荷注入されて帯電極性を反転し、電気的に像担持体へ引き戻される現象でもある。トナー再転写は、帯電性能が低下して帯電極性が反転し易くなったトナーを用いると発生し易い。複数の像担持体がタンデム配置されている場合もトナー再転写が発生し易い。
このように、トナー再転写が発生している状況では、記録材に作像されるトナー量が減少するために画像濃度が薄くなったり、作像されないトナー量が多くなるために廃トナーが増加したりする。このため、多年数経過後のトナーを用いて正常な画像形成を継続するためには、経時劣化が少ないトナーが補給される場合とは別の画像形成制御を行う必要がある。
そこで、第1実施形態では、各色トナーの帯電性能の経時劣化を反映させて、転写電圧(目標転写電流)を設定している。設定手段(41)は、搬送体(21)の回転方向の上流側から複数配置された2番目以降の転写部材(5b、5c、5d)に印加する出力電圧を、入力手段(40)が読み取った製造時期データに基づく下限電圧値と上限電圧値との中間に設定する。
例えば、出力電圧は、転写部(Td)にて転写されるトナーのトナー補充手段(11d)の記録媒体(30d)から読み取った製造時期データに基づく下限電圧値と、転写部(Td)の上流側で転写されたトナーのトナー補充手段の記録媒体(30a、30b、30c)から読み取った製造時期データに基づく上限電圧値との中間に設定される。
設定手段(41)は、入力手段(40)が読み取った製造時期データに基づいて目標転写電流値を設定する。そして、トナー像の形成に先立たせて、電源手段(Da)から仮の出力電圧を出力させて転写手段(5a)に流れる電流を検知する。
そして、電流の検知結果に基づいて求めた定電圧を、画像形成時の電源手段(Da)の出力電圧として設定する。
第1実施形態の画像形成装置によれば、製造時からの経時日数が多くて、在庫保存中に帯電性能が低下したトナーを用いても、経時日数に対応した適正な目標転写電流を設定できる。転写残トナー、再転写トナーが増加して記録材に作像されるトナー量が減少するために画像濃度が薄くなったり、作像されないトナー量が多くなるために廃トナーが増加したりする弊害が防止される。
<比較例1>
図7は転写電流と転写残トナー濃度との関係を示す線図、図8は転写電流と再転写トナー濃度との関係を示す線図、図9は転写残トナー濃度と再転写トナー濃度とを考慮した目標転写電流の説明図である。図10はトナーの経時日数とトナーの帯電性能との関係の説明図である。
比較例1では、画像形成部Pbに注目して、転写部Tb通過後の感光ドラム3bに残留するトナーについて説明する。
図7は、感光ドラム3bに担持されたマゼンタトナー像を転写ローラ5bによって記録材Pに転写した際に感光ドラム3bに残留するトナー(転写残トナー)を、転写電流を異ならせて測定した結果である。ここで、横軸は転写ローラ5bに流した転写電流、縦軸は転写残トナー濃度である。
転写残トナー濃度を測定する方法としては、A3サイズでマゼンタ単色を最大濃度で出力して、転写部Tb下流の感光ドラム3b表面に残留したマゼンタトナーをテープ剥離して採取し、反射濃度を測定した。反射濃度の測定には、X−Rite社製の反射濃度計(X−Rite500シリーズ)を用いた(以下、本実施形態において、転写残トナー濃度、再転写トナー濃度を測定する方法は、これと同じである)。
図7に示すように、転写電流を増加させるほど、転写残トナー濃度は減少していく。転写残トナー量が多くなると、その分、記録材Pに転写されるマゼンタトナー量が減少して画像濃度が低下し、クリーニング装置(4b:図1)に回収される廃トナーが増加する。このため、転写残トナー量だけに注目すると、転写ローラ5bに流れる転写電流は大きい方が良い。
図8は、上流側の画像形成部Paで記録材Pに転写されたイエロートナー像が、転写部Tbで電荷注入されて感光ドラム3bに再転写される再転写トナー濃度を、転写電流を異ならせて測定した結果である。ここで、横軸は転写ローラ5bに流した転写電流、縦軸は再転写トナー濃度である。
再転写トナー量を測定する方法としては、A3サイズでイエロー単色を最大濃度で出力したイエロートナー像を画像形成部Paで記録材Pに担持させて、転写部Tbを通過させた。そして、転写部Tb下流の感光ドラム3b表面に付着したイエロートナーをテープ剥離して採取し、反射濃度を測定した。反射濃度の測定は、上述した転写残トナー濃度の測定と同様に行った。
図8に示すように、転写電流を増加させるほど、再転写トナー濃度は増加していく。再転写トナー量が多くなると、その分、記録材Pに残るイエロートナー量が減少して画像濃度が低下し、クリーニング装置(4b:図1)に回収される廃トナーが増加する。このため、再転写トナー量だけに注目すると、転写ローラ5bに流れる転写電流は小さい方が良い。
図7、図8の特性から、目標転写電流は、転写残トナーと再転写トナーの合計量が最も少なくなる値に設定されることが望ましい。図9は、図7と図8とを重ね合わせた線図であって、転写部Tbにおけるマゼンタ転写残トナー濃度及びイエロー再転写トナー濃度の転写電流に対する関係を示している。
図9に示すように、比較例1では、製造直後のトナーを想定しており、転写残トナー濃度と再転写トナー濃度とがともに0.025以下となる12〜18μAが転写電流値の適正範囲となる。このため、12〜18μAの中心値である15μAを設計値として設定している。
実際、製造直後のトナーを用いて、目標転写電流を15μAとして転写電圧制御(ATVC)を行うと、画像濃度が薄くなったり、廃トナーが増加したりすることなく、安定した画像形成が可能となる。
しかし、製造年月日から多年数を経過したトナーを用いて同様の画像形成を行うと、製造直後のトナーを使用した場合と比較して、転写電流に対する転写残トナー及び再転写トナーの量が変化することが判明した。
これは、未使用状態でトナーカートリッジ11a、11b内に放置されたトナーが経時変化を起こして、帯電性能(被帯電能力)が低下したためである。
図10に示すように、トナー帯電量は、未使用状態でトナーカートリッジ11a、11b内に放置された経時日数に従って低下する。ここで、経時日数は、トナーの製造からの日数であり、トナーの帯電量は、現像装置1b内で磁性キャリアとの摺擦により摩擦帯電されたトナーの帯電量の測定結果である。
経時日数が0日(製造直後)のトナー帯電量に対して、経時日数が3000日を過ぎたトナー帯電量は約半分にまで低下する。具体的には、製造直後に約−25μC/gであったトナー帯電量は、3000日経過後に約−10μC/gとなっていた。
経時日数によってトナー帯電量が低下する具体的なメカニズムはよく分かっていないが、原因としては、トナーに混合された外添剤やトナー自身が酸化することによる帯電性能の劣化が考えられる。また、トナー内部のオイル成分がトナー表面に析出して外添剤をオイル成分で埋没させてしまったり、磁性キャリア表面にトナーが付着し易くなって正常な摩擦状態を作り出せなくなったりすることも考えられる。
<比較例2>
図11は経時日数の異なるトナーにおける転写電流と転写残トナー濃度との関係の線図、図12は経時日数の異なるトナーにおける転写電流と再転写トナー濃度との関係の線図である。図13は経時日数1500日のトナーにおける目標転写電流の説明図である。
比較例2では、経時日数がほぼ0日のトナー(新品トナー)、1500日のトナー、及び3000日のトナーについて、転写部Tbにおける転写電流に対する転写残トナー濃度及び再転写トナー濃度の関係を比較した。
実験は、トナーを画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdで使用するトナーの経時日数を揃えて行い、比較例1と同様に、感光ドラム3b表面の転写残トナー濃度、再転写トナー濃度を測定している。出力した画像は、転写残トナー濃度については、A3サイズでマゼンタ単色を最大濃度で出力したもの、再転写トナー濃度については、A3サイズでイエロー単色を最大濃度で出力したものである。
図11に示すように、トナーの経時日数が0日、1500日、3000日と進むにつれて、等しい転写電流に対する転写残トナーの量が少なくなっていくことがわかる。
図12に示すように、トナーの経時日数が0日、1500日、3000日と進むにつれて、等しい転写電流に対する再転写トナーの量が多くなっていくことがわかる。
図13は、図11と図12との経時日数1500日の線図同士を重ね合わせた線図であって、転写部Tbにおけるマゼンタ転写残トナー濃度及びイエロー再転写トナー濃度を示している。
図13に示すように、経時日数1500日のトナーを用いた場合、マゼンタ転写残トナー濃度とイエロー再転写トナー濃度とが反射濃度0.025以下となる転写電流の範囲は、比較例1の12〜18μAとは異なる10〜16μAとなる。比較例2における適正な転写電流の範囲10〜16μAの範囲は、新品トナーを想定した比較例1の15μAを含むが、中心値が15μAではない。
比較例2の条件で、転写電圧制御(ATVC)の目標転写電流を比較例1の15μAとして画像形成を行うと、イエロー再転写トナーが僅かに増加した。同様に、画像形成部Pc、Pdにおいても、上流側で転写されたトナー像の再転写トナーが僅かに増加した。
また、定着された出力画像を観察したところ、転写不良に起因する画像不良は発生しなかったが、画像濃度がやや薄くなって出力され、カラーの色調も少し変化していた。
従って、新品トナーを想定した設計値の目標転写電流15μAを、経時日数が1500日の古いトナーを用いた画像形成で用いると画像品質が低下する。
<比較例3>
図14は経時日数3000日のトナーにおける目標転写電流の説明図である。
図14は、図11と図12との経時日数3000日の線図同士を重ね合わせた線図であって、転写部Tbにおけるマゼンタ転写残トナー濃度及びイエロー再転写トナー濃度を示している。
図14に示すように、経時日数3000日のトナーを用いた場合、マゼンタ転写残トナー濃度とイエロー再転写トナー濃度とが反射濃度0.025以下となる転写電流の範囲は、比較例1の12〜18μAとは異なる8〜14μAとなる。比較例3における適正な転写電流の範囲8〜14μAの範囲は、新品トナーを想定した比較例1の15μAを含まない。
比較例3の条件で、転写電圧制御(ATVC)の目標転写電流を比較例1の15μAとして画像形成を行うと、経時日数1500日トナーを用いた比較例2よりもイエロー再転写トナーが増加した。同様に、画像形成部Pc、Pdにおいても、上流側で転写されたトナー像の再転写トナーが、経時日数1500日トナーを用いた比較例2よりも増加した。
また、定着された出力画像を観察したところ、画像濃度が著しく薄くなっており、転写不良に起因してカラーの色調が変化する画像不良が多数箇所で発生していた。
従って、新品トナーを想定した設計値の目標転写電流15μAを、経時日数が3000日の古いトナーを用いた画像形成で用いると画像不良が発生する。
<実施例1>
図15は実施例1における経時係数の説明図、図16は実施例1の制御によって設定される目標転写電流の説明図、図17は実施例1の制御を実験した結果の説明図である。
図4に示すように、実施例1では、新品トナーを想定した設計値の目標転写電流15μAを一律に適用しないで、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdごとにトナーの経時日数に応じた目標転写電流を設定している。
ここで、製造直後からのトナーの経時日数がt日であるとして、経時係数kを次式のように定義する。
k(t)=1/3000×t (0≦t<3000)
k(t)=1 (t≧3000)
図15に示すように、経時係数kは、新品トナーの場合、k=0となり、経時日数が進むにつれて最大k=1まで変化する。図15の横軸は経時日数t、縦軸は経時係数kである。
このように定義した理由は、第1実施形態の画像形成装置100で用いた各色トナーが、経時0日から約3000日まで帯電量が徐々に低下したが、約3000日を過ぎると帯電量がほぼ安定していたからである。経時係数kは、トナーの特性、トナーカートリッジの密封状態、画像形成装置の各種条件等に応じて設定し、実験により確認することが好ましい。
トナーの経時日数がt日における目標転写電流Itr(t)は、次の式(1)にて算出される。
Itr(t)=Itr(0)+k(t)×α ・・・(1)
Itr(0)=15μA :実施例1における新品トナーを想定した目標転写電流
α=−4μA :実施例1における目標転写電流オフセット値
実施例1では、目標転写電流オフセット値αの値を、全画像形成部で共通としているが、画像形成部ごとにそれぞれ設定することもできる。
図15のデータテーブルから経時日数に応じて求めた経時係数k(t)を(1)式に代入することによって、トナーの経時日数に対応する目標転写電流は図16のように設定される。
図16に示すように、t=1500日のときの目標転写電流は13μA、t=3000日以上のときの目標転写電流は11μAである。
図9に示すように、トナーの経時日数が0日であれば、適正な転写電流の範囲は12〜18μA、中心値は15μAである。
図13に示すように、トナーの経時日数が1500日であれば、適正な転写電流の範囲は10〜16μA、中心値は13μAである。
図14に示すように、トナーの経時日数が3000日であれば、適正な転写電流の範囲は8〜14μA、中心値は11μAである。
図16にプロットした3つの丸印は、経時日数が0日、1500日、3000日に対応するこれらの中心値である。
プロットされた中心値は、実施例1の制御に基づく目標転写電流とよく一致しており、実施例1の制御を行うことによって、トナーの経時日数に対応して、目標転写電流を適正に設定できることがわかる。
図17は、実施例1の制御によって目標転写電流を設定して行った場合のトナー経時日数に対する転写残トナー及び再転写トナー量の推移を示す。
図17に示すように、経時日数0〜3500日のトナーに対して、転写残トナー、再転写トナーともに反射トナー濃度が0.025を超えることはなく、適正な目標転写電流を用いて転写電圧制御(ATVC)が行われたことが確認された。
実施例1の制御によれば、経時日数が多いトナーを用いた場合であっても、経時日数に対応した適正な目標転写電流を設定できる。この結果、転写残トナー、再転写トナーを低く抑えて、高濃度で色調再現性が高い高品質の画像を出力できる。転写残トナー、再転写トナーが増えて、記録材に残るトナー量が減少して画像濃度が薄くなったり、廃トナーが増加したりすることがなくなる。
なお、ここでは、画像形成部Pbについて説明したが、同様な制御が画像形成部Pc、Pdにおいても実施され、トナーカートリッジ11bが交換された場合でも、それ以前と濃度や色調の連続性が高い高品質の画像を安定して出力できるようになった。
<実施例2>
図18は実施例2における経時係数の説明図である。図19はイエロートナー及びマゼンタトナーの両方が新品トナーの場合の制御の説明図、図20はイエロートナーの経時日数が3000日でマゼンタトナーが新品トナーの場合の制御の説明図である。図21はイエロートナーが新品トナーであってマゼンタトナーの経時日数が3000日の場合の制御の説明図である。図22はイエロートナー及びマゼンタトナーの両方で経時日数が3000日の場合の制御の説明図である。
実施例1では、イエロー画像形成部Paとマゼンタ画像形成部Pbとで経時日数が揃ったトナーを使用している場合に好適な制御を説明した。
実施例2では、イエロー画像形成部Paとマゼンタ画像形成部Pbとで経時日数が異なるトナーを使用しているより一般的な場合に好適な制御を説明する。
マゼンタ画像形成部Pbの目標転写電流は、トナーカートリッジ11aに充填されたイエロートナーの経時日数と、トナーカートリッジ11bに充填されたマゼンタトナーの経時日数とを考慮して設定される。
シアン画像形成部Pcの目標転写電流は、トナーカートリッジ11a、11bに充填されたイエロー、マゼンタトナーの経時日数と、トナーカートリッジ11cに充填されたシアントナーの経時日数とを考慮して設定される。
ブラック画像形成部Pdの目標転写電流は、トナーカートリッジ11a、11b、11cに充填されたイエロー、マゼンタ、シアントナーの経時日数と、トナーカートリッジ11dに充填されたブラックトナーの経時日数とを考慮して設定される。
実施例2では、実施例1と同様に、転写残トナーが規定値以下となる転写電流の下限値と、再転写トナーが規定値以下となる転写電流の上限値との中間に目標転写電流を設定する。また、転写残トナーが規定値以下となる転写電流の下限値は、その画像形成部に接続されたトナーカートリッジの無線ICタグから読み込んだ製造年月日に基づいて設定される。
しかし、再転写トナーが規定値以下となる転写電流の上限値は、上流の画像形成部に接続されたトナーカートリッジの無線ICタグから読み込んだ製造年月日に基づいて設定される。上流側に画像形成部が複数ある場合には、複数の画像形成部に接続された複数のトナーカートリッジの無線ICタグから読み込んだ製造年月日に基づいて設定される。
ここで、製造直後からのトナーの経時日数がtx日であるとして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーの経時日数ta、tb、tc、td日に対して、経時係数kを次式のように定義する。
k(tx)=1/3000×tx (0≦t<3000)
k(tx)=1 (tx≧3000)
x =a、b、c、d
図18に示すように、経時係数kは、新品トナーの場合、k=0となり、経時日数が進むにつれて最大k=1まで変化する。図15の横軸は経時日数tx、縦軸は経時係数kである。
なお、実施例2では、全画像形成部において、経時日数に対する経時係数の関係を同一にしているが、画像形成部ごとに異なる関係を設定してもよい。経時係数kは、トナーの特性、トナーカートリッジの密封状態、画像形成装置の各種条件等に応じて設定することが好ましい。
まず、画像形成部Pbにおける目標転写電流の設定について説明する。
イエロートナーの経時日数をta日とし、マゼンタトナーの経時日数をtb日とすると、画像形成部Pbの目標転写電流Itrb(ta、tb)は、次の式(2)にて算出される。
Itrb(ta、tb)=Itrb(0、0)+[{k(ta)+k(tb)}/2]×α’・・・(2)
Itrb(0、0)=15μA :新品トナー(イエロー、マゼンタ)を用いたときの画像形成部Pbの目標転写電流値
α’=−4μA :画像形成部Pbの目標転写電流オフセット値
図18のデータテーブルから経時日数に応じて求めた経時係数k(tx)を式(2)に代入することによって、トナーの経時日数に対応する目標転写電流が設定される。
図19〜図22を参照して、イエロートナーの経時日数ta、マゼンタトナーの経時日数tbが下記の組み合わせ(1)〜(4)である場合について説明する。図19〜図22は、画像形成部Pbにおけるマゼンタ転写残トナー濃度及びイエロー再転写トナー濃度の転写電流に対する関係を示している。
(1)ta=0、tb=0のとき
図19に示すように、マゼンタ転写残トナー濃度とイエロー再転写トナー濃度とがともに0.025以下となる転写電流の適正範囲は、12〜18μAとなる。
一方、実施例2の制御では、式(2)に「ta=tb=0、k(ta)=k(tb)=0」を代入して、目標転写電流Itrb(ta、tb)は、適正範囲の中間値である15μAに設定される。
(2)ta=3000、tb=0のとき
図20に示すように、マゼンタ転写残トナー濃度とイエロー再転写トナー濃度とがともに0.025以下となる転写電流の適正範囲は、12〜14μAとなる。
一方、実施例2の制御では、式(2)に「ta=3000、tb=0、k(ta)=1、k(tb)=0」を代入して、目標転写電流Itrb(ta、tb)は、適正範囲の中間値である13μAに設定される。
(3)ta=0、tb=3000のとき
図21に示すように、マゼンタ転写残トナー濃度とイエロー再転写トナー濃度とがともに0.025以下となる転写電流の適正範囲は、8〜18μAとなる。
一方、実施例2の制御では、式(2)に「ta=0、tb=3000、k(ta)=0、k(tb)=1」を代入して、目標転写電流Itrb(ta、tb)は、適正範囲の中間値である13μAに設定される。
(4)ta=3000、tb=3000のとき
図22に示すように、マゼンタ転写残トナー濃度とイエロー再転写トナー濃度とがともに0.025以下となる転写電流の適正範囲は、8〜14μAとなる。
一方、実施例2の制御では、式(2)に「ta=tb=3000、k(ta)=k(tb)=1」を代入して、目標転写電流Itrb(ta、tb)は、適正範囲の中間値である11μAに設定される。
また、実際に上記(1)〜(4)のトナーの組み合わせについて、実施例2の制御を用いて画像形成を行ったところ、転写不良に起因する画像不良を発生することなく、濃度が高くて色調が安定した高品質の画像を出力できた。
また、様々な製造年月日のトナーカートリッジを用いて同様の検討を行ったところ、イエロートナー、マゼンタトナーの経時日数ta、tbがどのような組合せであっても、高品質の画像を安定して出力できた。転写残トナー及び再転写トナーが少なく制御され、転写不良に起因する画像不良は観察されなかった。
次に、シアン画像形成部Pcにおける目標転写電流の設定について説明する。
イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの経時日数をta、tb、tc日とすると、画像形成部Pcの目標転写電流Itrc(ta、tb、tc)は、次の式(3)にて算出される。
Itrc(ta、tb、tc)=Itrc(0、0、0)+[{k(ta)+k(tb)+k(tc)}/3]×α’’・・・(3)
Itrc(0、0、0)=15μA :新品トナー(イエロー、マゼンタ、シアン)を用いたときの画像形成部Pcの目標転写電流値
α’’=−4μA :画像形成部Pcの目標転写電流オフセット値
図18のデータテーブルから経時日数に応じて求めた経時係数k(tx)を式(3)式に代入することによって、トナーの経時日数に対応する目標転写電流が設定される。
画像形成部Pcにおいても、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの経時日数ta、tb、tcがどのような組合せであっても、実施例2の制御を適用して適正な目標転写電流を設定できる。これにより、転写残トナー及び再転写トナーによる画像不良を発生することなく、安定した画像形成が可能となった。
最後に、画像形成部Pdにおける目標転写電流の設定について説明する。
イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーの経時日数をta、tb、tc、td日とすると、画像形成部Pdの目標転写電流Itrd(ta、tb、tc、td)は、次の式(4)にて算出される。
Itrc(ta、tb、tc、td)=Itrc(0、0、0、0)+[{k(ta)+k(tb)+k(tc)+k(td)}/4]×α’’’・・・(4)
Itrc(0、0、0、0)=15μA :新品トナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を用いたときの画像形成部Pdの目標転写電流値
α’’’=−4μA :画像形成部Pdの目標転写電流オフセット値
図18のデータテーブルから経時日数に応じて求めた経時係数k(tx)を式(4)に代入することによって、トナーの経時日数に対応する目標転写電流が設定される。
画像形成部Pdにおいても、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーの経時日数ta、tb、tc、tdがどのような組合せであっても、実施例2の制御を適用して適正な目標転写電流を設定できる。これにより、転写残トナー及び再転写トナーによる画像不良を発生することなく、安定した画像形成が可能となった。
<第2実施形態>
図23は第2実施形態における現像装置の構成の説明図である。
図1に示すように、第2実施形態では、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに付設された現像装置だけが図23に示す現像装置1a(1b、1c、1d:図示略)に置き換えられる。現像装置1aは、図1を参照するために第1実施形態と共通の符号を付したが、内部構造および使用するトナーが第1実施形態とは異なっている。
図4に示すように、第2実施形態でも、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに付設された転写ローラ5a、5b、5c、5dに印加する定電圧を転写電圧制御(ATCV)によって設定する。そして、転写電圧制御で用いる目標転写電流は、実施例1又は実施例2の制御によって、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーの経時日数ta、tb、tc、tdに応じて設定される。
従って、以下では、現像装置1aについて説明し、第1実施形態と重複する説明を省略する。
図1に示すように、現像装置1a、1b、1c、1dには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの磁性トナー(一成分現像剤)が所定量充填されている。
図23に示すように、現像装置1aの現像スリーブ101は、非磁性金属素管からなり、固定のマグネット102の周囲で回転して、表面に磁性トナーを穂立ち状態で担持する。
現像スリーブ101の円筒面に規制部材103が接触している。この接触部を一成分現像剤107が通過する際に、現像スリーブ101、規制部材103との摩擦によって磁性トナーを負極性に摩擦帯電する。
このような構成であっても、在庫期間の経時日数によって、トナーの帯電量が低下することが判明している。このため、磁性トナーの経時変化を考慮せずに画像形成を行うと、再転写トナーに起因する画像不良が発生する可能性がある。
実際に、転写電圧制御(ATVC)の目標転写電流値を、新品トナーで画像形成すると想定した15μAとして、経時日数が3000日のトナーを用いて画像形成すると、各画像形成部において再転写トナーが増加した。このため、画像濃度が薄くなり、色味が変化する不良画像が発生し、廃トナー量の増加も確認された。
そこで、第2実施形態の画像形成装置においても、上述した実施例1及び実施例2の制御を行って目標転写電流を設定した。これにより、第1実施形態と同様に、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーの経時日数ta、tb、tc、tdがどのような組合せであっても、転写残トナー及び再転写トナーによる画像不良が発生しなくなった。そして、安定した高品質の画像形成が可能となった。
<第3実施形態>
第1実施形態の画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部部Pa、Pb、Pc、Pdを配列したタンデム型直接転写方式の画像形成装置である。
しかし、本発明は、複数色のトナーを搬送体(記録材又は中間転写体)に重ねて担持させる画像形成装置であれば、直接転写方式の画像形成装置以外でも実施できる。
第3実施形態の画像形成装置は、回転する中間転写ベルトの直線区間に第1実施形態と同様な複数の画像形成部を配列させたタンデム型中間転写方式の画像形成装置である。ここでは、回転する中間転写ベルトに複数の画像形成部が順次トナー像を一次転写して重ね合わせる。そして、最も下流に配置された画像形成部の下流に配置された二次転写部にて、中間転写ベルトに担持された複数色のトナー像を記録材に一括二次転写する。
このようなタンデム型中間転写方式の画像形成装置においても、複数の画像形成部における転写電圧制御において実施例1又は実施例2で説明した目標転写電流の設定を行うことができる。
これにより、多年数経過後のトナーが補給されても、トナー再転写による不良画像の発生を軽減し、多年数経過後のトナーが補給されても、使用者が通常通りの濃度と色調の画像を出力できる。
<第4実施形態>
第4実施形態の画像形成装置は、1つの像担持体上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像手段を設けた1ドラム型の画像形成装置である。ここでは、複数色のトナー像を順番に1色ずつ1つの像担持体に形成して、搬送体(記録材又は中間転写体)に1色ずつ転写して搬送体上で重ね合わせる。
このような1ドラム型の画像形成装置においても、複数色のトナーカートリッジに付設された無線ICタグからトナーカートリッジの製造年月日を読み込んで、トナーの経時日数に応じて転写電圧制御の目標転写電流を設定することができる。
<第5実施形態>
第5実施形態の画像形成装置は、トナーカートリッジからトナーとキャリアとを混合した二成分現像剤を補給する形式の画像形成装置である。
<第6実施形態>
第6実施形態の画像形成装置は、感光ドラム、帯電装置、現像装置、クリーニング装置を一体型のユニットとして画像形成装置の本体に着脱可能としたプロセスカートリッジ方式の画像形成装置である。プロセスカートリッジごと現像装置のトナーを補給する構成のものである。
<第7実施形態>
第7実施形態の画像形成装置は、図1に示す電源Da、Db、Dc、Ddが転写ローラ5a、5b、5c、5dに印加する電圧を定電流制御する。制御部41は、定電流制御における目標転写電流をトナーカートリッジ11a、11b、11c、11dの製造年月日に応じて設定する。
<第8実施形態>
第8実施形態の画像形成装置は、図1に示す電源Da、Db、Dc、Ddが転写電圧制御を行うことなく定電圧を出力する。制御部41は、トナーカートリッジ11a、11b、11c、11dの製造年月日が古いほど、定電圧を低く設定する。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成部の構成の説明図である。 現像装置の構成の説明図である。 画像形成装置の制御系のブロック図である。 転写電圧の制御のフローチャートである。 無線ICタグの利用に関する作業のフローチャートである。 転写電流と転写残トナー濃度との関係を示す線図である。 転写電流と再転写トナー濃度との関係を示す線図である。 転写残トナー濃度と再転写トナー濃度とを考慮した目標転写電流の説明図である。 トナーの経時日数とトナーの帯電性能との関係の説明図である。 経時日数の異なるトナーにおける転写電流と転写残トナー濃度との関係の線図である。 経時日数の異なるトナーにおける転写電流と再転写トナー濃度との関係の線図である。 経時日数1500日のトナーにおける目標転写電流の説明図である。 経時日数3000日のトナーにおける目標転写電流の説明図である。 実施例1における経時係数の説明図である。 実施例1の制御によって設定される目標転写電流の説明図である。 実施例1の制御を実験した結果の説明図である。 実施例2における経時係数の説明図である。 イエロートナー及びマゼンタトナーの両方が新品トナーの場合の制御の説明図である。 イエロートナーの経時日数が3000日でマゼンタトナーが新品トナーの場合の制御の説明図である。 イエロートナーが新品トナーであってマゼンタトナーの経時日数が3000日の場合の制御の説明図である。 イエロートナー及びマゼンタトナーの両方で経時日数が3000日の場合の制御の説明図である。 第2実施形態における現像装置の構成の説明図である。
符号の説明
1a、1b、1c、1d 現像装置
3a、3b、3c、3d 像担持体(感光ドラム)
5a、5b、5c、5d 転写手段(転写ローラ)
6a、6b、6c、6d 露光装置
11a トナー補充手段(トナーカートリッジ)
21 搬送体(記録材搬送ベルト)
30a 記録媒体(無線ICタグ)
40 読み取り手段(通信部)
41 設定手段(制御部)
100 画像形成装置
Da、Db、Dc、Dd 電源手段(電源)
Pa、Pb、Pc、Pd トナー像形成手段(画像形成部)
Ta 転写部

Claims (6)

  1. 中間転写体に沿って配置された第1の像担持体と、
    第1の記録媒体が付設された第1のトナー補充手段から供給されたトナーを用いて前記第1の像担持体にトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
    前記中間転写体を前記第1の像担持体に圧接させてトナー像の第1の転写部を形成する第1の転写部材と、
    前記第1の転写部に電圧を印加して、前記第1の転写部を通過する前記中間転写体へ前記第1の像担持体からトナー像を転写させる第1の電源手段と、
    前記中間転写体の回転方向における前記第1の像担持体の下流側に配置された第2の像担持体と、
    第2の記録媒体が付設された第2のトナー補充手段から供給されたトナーを用いて前記第2の像担持体にトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
    前記中間転写体を前記第2の像担持体に圧接させてトナー像の第2の転写部を形成する第2の転写部材と、
    前記第2の転写部に電圧を印加して、前記第2の転写部を通過する前記中間転写体へ前記第2の像担持体からトナー像を転写させる第2の電源手段と、
    前記第1の記録媒体から第1の製造時期データを読み取るとともに、前記第2の記録媒体から第2の製造時期データを読み取る入力手段と、
    読み取った前記第1の製造時期データと前記第2の製造時期データとに基づいて前記第2の電源手段の出力電圧を設定する設定手段と、を備え、
    前記設定手段は、読み取った前記第1の製造時期データに基づいて、前記第1のトナー補充手段のトナーの製造時期が古いほど前記第2の電源手段の出力電圧を低く設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体の回転方向における前記第2の像担持体の上流側に配置された第3の像担持体と、
    第3の記録媒体が付設された第3のトナー補充手段から供給されたトナーを用いて前記第3の像担持体にトナー像を形成する第3のトナー像形成手段と、
    前記中間転写体を前記第3の像担持体に圧接させてトナー像の第3の転写部を形成する第3の転写部材と、
    前記第3の転写部に電圧を印加して、前記第3の転写部を通過する前記中間転写体へ前記第3の像担持体からトナー像を転写させる第3の電源手段と、をさらに備え、
    前記入力手段は、前記第3の記録媒体から第3の製造時期データを読み取り、
    前記設定手段は、読み取った前記第1の製造時期データと前記第2の製造時期データと前記第3の製造時期データとに基づいて前記第2の電源手段の出力電圧を設定し、
    前記設定手段は、読み取った前記第3の製造時期データに基づいて、前記第3のトナー補充手段のトナーの製造時期が古いほど前記第2の電源手段の出力電圧を低く設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 中間転写体に沿って配置された像担持体と、
    記録媒体が付設されたトナー補充手段から供給されたトナーを用いて前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記中間転写体を前記像担持体に圧接させてトナー像の転写部を形成する転写部材と、
    前記転写部に電圧を印加して、前記転写部を通過する前記中間転写体へ前記像担持体からトナー像を転写させる電源手段と
    前記記録媒体から製造時期データを読み取る入力手段と、
    読み取った前記製造時期データに基づいて前記電源手段の出力電圧を設定し、製造時期が古いトナーほど前記電源手段の出力電圧を低く設定する設定手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記記録媒体が付設された前記トナー補充手段を複数備え、
    前記設定手段は、前記電源手段の出力電圧を、既に転写されたトナーの前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値と、これから転写しようとするトナーの前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値との中間に設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記転写部材、前記トナー像形成手段、および前記トナー補充手段を付設した前記像担持体が、前記中間転写体の回転方向に沿って複数配置され、
    前記設定手段は、前記中間転写体の回転方向における上流側から2番目以降の前記像担持体の転写部に印加される前記出力電圧を、その前記像担持体に付設された前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値と、その前記像担持体よりも上流側の前記像担持体に付設された前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値との中間に設定することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  5. 記録材搬送体に沿って配置された像担持体と、
    記録媒体が付設されたトナー補充手段から供給されたトナーを用いて前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記記録材搬送体を前記像担持体に圧接させてトナー像の転写部を形成する転写部材と、
    前記転写部に電圧を印加して、前記転写部を通過する前記記録材搬送体に担持された記録材へ前記像担持体からトナー像を転写させる電源手段と
    前記記録媒体から製造時期データを読み取る入力手段と、
    読み取った前記製造時期データに基づいて前記電源手段の出力電圧を設定し、製造時期が古いトナーほど前記電源手段の出力電圧を低く設定する設定手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記記録媒体が付設された前記トナー補充手段を複数備え、
    前記設定手段は、前記電源手段の出力電圧を、既に転写されたトナーの前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値と、これから転写しようとするトナーの前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値との中間に設定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記転写部材、前記トナー像形成手段、および前記トナー補充手段を付設した前記像担持体が、前記記録材搬送体の回転方向に沿って複数配置され、
    前記設定手段は、前記記録材搬送体の回転方向における上流側から2番目以降の前記像担持体の転写部に印加される前記出力電圧を、その前記像担持体に付設された前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値と、その前記像担持体よりも上流側の前記像担持体に付設された前記トナー補充手段に付設された前記記録媒体から読み取った前記製造時期データに基づく電圧値との中間に設定することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
JP2007271702A 2007-10-18 2007-10-18 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5171202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007271702A JP5171202B2 (ja) 2007-10-18 2007-10-18 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007271702A JP5171202B2 (ja) 2007-10-18 2007-10-18 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009098526A JP2009098526A (ja) 2009-05-07
JP2009098526A5 JP2009098526A5 (ja) 2010-12-02
JP5171202B2 true JP5171202B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=40701571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007271702A Expired - Fee Related JP5171202B2 (ja) 2007-10-18 2007-10-18 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5171202B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5444800B2 (ja) 2009-04-15 2014-03-19 日本電気株式会社 携帯端末

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3943940B2 (ja) * 2001-01-29 2007-07-11 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2004045877A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2005274896A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Sharp Corp 画像形成装置及びその制御方法
JP4315443B2 (ja) * 2004-04-23 2009-08-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP2006258868A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4847033B2 (ja) * 2005-03-24 2011-12-28 株式会社沖データ 画像形成装置
JP4842578B2 (ja) * 2005-07-29 2011-12-21 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009098526A (ja) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5311800B2 (ja) 画像形成装置
JP4976872B2 (ja) 画像形成装置
JP2009288481A (ja) 画像形成装置
JP4865408B2 (ja) 画像形成装置
JP2003122118A (ja) 画像形成装置
JP4939187B2 (ja) 画像形成装置
JP4363035B2 (ja) 画像形成装置
JP5171202B2 (ja) 画像形成装置
JP5159260B2 (ja) 画像形成装置
JP2004206088A (ja) 現像装置
JP2004252420A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007133024A (ja) 画像形成装置
JP2001042602A (ja) 画像形成装置および現像剤・帯電用磁性粒子補給容器
JP2014010340A (ja) バイアス制御装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009265220A (ja) 画像形成装置
JP4586456B2 (ja) トナー供給装置および画像形成装置
JP4560354B2 (ja) 画像形成装置
JP5534415B2 (ja) 現像装置、この現像装置を具備したプロセスカートリッジ、及びこの現像装置又はプロセスカートリッジを備えた画像形成装置
JP5157239B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像剤供給方法
JP2011095349A (ja) 画像形成装置
JP2005157124A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプロセスカートリッジ
JP4794772B2 (ja) 画像形成装置
JP2024059397A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2024061178A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2004233832A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101014

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120125

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5171202

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees