JP5169937B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、LF信号に応答する携帯機に関するものである。
従来から、携帯キーを操作することなく車両のドアの施開錠を可能にするスマートエントリーシステムが知られている。スマートエントリーシステムにおいては、車両のユーザ(乗員)が携帯機を所持して車両のドアに接近し、車両側のアンロックボタンの操作を行うと、車両から送信されるリクエスト信号を携帯機が受信し、予め記憶された自己のIDコードを含むID信号を送信する。一方、車両は、このID信号を受信すると、このIDコードと車両固有のIDコードとの照合を行い、両者が一致したことを条件にドア錠を解錠するようになっている。また、ユーザが車両側のロックボタンを操作すると、車両は、これをトリガとしてドア錠を施錠する。このため、ユーザは、携帯機キーを操作することなくドア錠を施解錠することができる。
また、一般的なスマートエントリーシステムにおいては、特許文献1にも開示されているように、車両から携帯機に向けて発信する電波にはLF(低周波)を用い、携帯機から車両に向けて発信する電波にはRF(高周波)を用いる。なお、一般的なスマートエントリーシステムの携帯機(以下、スマート携帯機と呼ぶ)では、LF帯の信号であるLF信号に応答してこの携帯機の制御部を起動させ、起動した制御部によって車両に向けてのRF帯の信号であるRF信号の発信を行わせる構成となっている。
特開2007−36761号公報 特開2002−316618号公報
しかしながら、従来のスマート携帯機では、車室内や車室近辺に設置された電子機器等から放射されているLF周波数帯のノイズを正規のLF信号と誤認識することによってスマート携帯機の制御部を誤って起動(つまり、誤作動)させる場合がある。従って、従来のスマート携帯機では、この誤作動が生じることによってこの誤作動中に正規のLF信号を受信できなくなるといった問題点やこの誤作動を繰り返すことによってバッテリの寿命を著しく低下させてしまうという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ノイズによる誤作動を低減させることで、誤作動による正規のLF信号の受信の妨害をより低減させるとともにバッテリ寿命の低下をより防いだ携帯機を提供することにある。
請求項1の携帯機は、上記課題を解決するために、LF信号を受信するための所定の受信帯域および所定の利得をもつLFアンテナと、前記LFアンテナで信号を受信した場合に、前記LFアンテナで正規のLF信号を受信したか否かを判定するLF信号受信判定部と、前記LF信号受信判定部で正規のLF信号を受信したと判定したことに基づいて起動される制御部と、を備えている携帯機であって、前記LFアンテナに接続されているダンピング抵抗と、前記ダンピング抵抗の有効無効の状態を切り替える切り替えスイッチと、前記LFアンテナで正規のLF信号を受信しなかったと前記LF信号受信判定部で判定した場合に、ノイズを前記LFアンテナで受信したものとして前記切り替えスイッチで前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせ、当該ダンピング抵抗が接続されているLFアンテナの利得を低下させるアンテナ利得調整部と、を備えていることを特徴としている。
LFアンテナに接続されたダンピング抵抗の状態が有効の状態となった場合には、ダンピング抵抗の働きによって、LFアンテナの受信帯域の共振周波数の山の急峻さ(Q)が抑制され、LFアンテナの利得が低下する。
以上の構成によれば、ノイズをLFアンテナで受信した場合には、ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えてLFアンテナの利得を低下させることができるので、ノイズをLFアンテナで受信した場合には、LFアンテナで信号を受信しにくくすることが可能になる。LFアンテナで信号を受信しにくくなると、LFアンテナでノイズも信号として受信しにくくなるので、一旦ノイズをLFアンテナで受信した後はLFアンテナでノイズを信号として受信しにくくすることが可能になる。よって、以上の構成によれば、ノイズによって携帯機の制御部を誤って起動させる誤作動を低減することが可能になり、誤作動による正規のLF信号の受信の妨害をより低減させるとともにバッテリ寿命の低下をより防ぐことも可能になる。
また、正規のLF信号よりもノイズの信号レベルは一般的に弱い場合が多いため、以上の構成によれば、正規のLF信号を受信可能としながら大部分のノイズの信号を受信不可能とすることも可能になる。
また、請求項2の携帯機では、前記LFアンテナは、複数備えられているとともに、前記ダンピング抵抗および前記切り替えスイッチは、複数の前記LFアンテナの個々に対してそれぞれ備えられており、複数の前記LFアンテナのうちの少なくともいずれかで信号を受信した場合に、受信した信号の出力レベルが最も高かったLFアンテナを選択するアンテナ選択部をさらに備え、前記LF信号受信判定部は、複数の前記LFアンテナのうちの前記アンテナ選択部で選択されたLFアンテナである被選択LFアンテナについてのみ、正規のLF信号を受信したか否かを判定するとともに、前記アンテナ利得調整部は、当該被選択LFアンテナで正規のLF信号を受信しなかったと前記LF信号受信判定部で判定した場合に、当該被選択LFアンテナに対しての前記切り替えスイッチで当該被選択LFアンテナに対しての前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせ、複数の前記LFアンテナのうちの当該被選択LFアンテナについてのみ、利得を低下させることを特徴としている。
これによれば、複数のLFアンテナのうちの、ノイズを受信したLFアンテナの利得のみを低下させて当該LFアンテナでノイズを受信しにくくすることが可能になる。よって、特定の方位からのノイズを特定のLFアンテナでのみ受信している場合に、ノイズを受信しているその特定のLFアンテナの利得を低下させる一方、ノイズを受信していない残りのLFアンテナの利得は低下させないことによって、その特定の方位からのノイズを受信しにくくしながらも、複数のLFアンテナ全体での受信範囲をできるだけ広範囲に保つことが可能になる。例えば、特定の方位からのみノイズを受信している場合であって、ノイズを受信しているLFアンテナと正規のLF信号を受信するLFアンテナとが異なっていた場合に、以上の構成によれば、ノイズを受信するLFアンテナの利得を低下させてノイズによる誤作動を低減させながら、正規のLF信号を受信するLFアンテナの利得は低下させずに正規のLF信号を良好に受信することを可能にすることができる。
また、請求項3の携帯機では、前記アンテナ利得調整部により前記切り替えスイッチで前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせてから所定の時間が経過したときに、前記切り替えスイッチで前記ダンピング抵抗を無効の状態に切り替えさせ、低下させていた前記LFアンテナの利得を回復させるアンテナ利得回復部をさらに備えることを特徴としている。
この請求項3のように、アンテナ利得調整部により切り替えスイッチでダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせてから所定の時間が経過したときに、切り替えスイッチでダンピング抵抗を無効の状態に切り替えさせ、低下させていたLFアンテナの利得を回復させる態様としてもよい。
また、請求項4の携帯機では、所定の期間内に前記ダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが所定の回数以上繰り返されたか否かを判定する切り替え頻度判定部と、所定の期間内にダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが所定の回数以上繰り返されたと前記頻度判定部で判定した場合に、前記所定の時間をより長い時間に変更して設定する設定変更部と、をさらに備えることを特徴としている。
これによれば、携帯機が長時間ノイズにさらされているような、アンテナ利得調整部による切り替えスイッチでのダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが頻繁に行われる状況においては、有効の状態に切り替えたダンピング抵抗を無効の状態に戻すまでの時間をより長く設定することによって、アンテナ利得調整部による切り替えスイッチでのダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えの回数を抑え、無駄な処理を低減することが可能になる。
また、請求項5の携帯機では、前記ダンピング抵抗は、1つの前記LFアンテナに対して複数接続されているとともに、前記切り替えスイッチも、前記ダンピング抵抗に応じて複数備えられており、前記アンテナ利得調整部は、複数の前記切り替えスイッチで段階的に複数の前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせ、当該ダンピング抵抗が接続されているLFアンテナの利得を段階的に低下させることを特徴としている。
この請求項5のように、複数のダンピング抵抗を段階的に有効の状態に切り替えさせることによって、LFアンテナの利得を段階的に低下させる態様としてもよい。
また、請求項6の携帯機では、車両に設けられて無線での電力の供給および無線通信でのデータの送受信を行う車両側アンテナ部から無線で供給される電力を、前記LFアンテナを介して受電して充電する充電部と、前記充電部によって所定量以上の電力を充電したか否かを判定する充電判定部と、前記充電部によって所定量以上の電力を充電したと前記充電判定部で判定した場合、トランスポンダ機能における無線通信が開始される前に、前記切り替えスイッチで切り替える前記ダンピング抵抗の状態が有効の状態であった場合にも当該ダンピング抵抗の状態を無効の状態に固定するトランスポンダ対応設定部と、をさらに備えることを特徴としている。
所謂スマートエントリーシステムにおける、無線通信を用いたコード照合の結果に応じて車両のドアの施開錠を行う機能での携帯機と車両側のアンテナとの間の無線通信のような中距離通信では、携帯機のLFアンテナにおいて必ずしも高いQは必要とされていない。一方、所謂イモビライザーシステムにおける、例えば携帯機の電力が切れている場合等にエンジン始動スイッチに携帯機をかざすことで無線による電力の供給を行って携帯機の照合を行ない、エンジンを始動させるトランスポンダ機能での携帯機と車両側のアンテナとの間の無線通信のような近距離通信では、携帯機のLFアンテナにおいてより高いQが必要とされている。
以上の構成によれば、無線での電力の供給によって所定量以上の電力を充電したと判定することによって、上述のトランスポンダ機能における無線での電力の供給が行われていることを判定することが可能になるので、トランスポンダ機能における携帯機と車両側のアンテナとの間の無線通信のような近距離通信が開始される前に、ダンピング抵抗の状態を無効の状態に固定することによって、ダンピング抵抗の状態が有効の状態であった場合であってもLFアンテナのQを回復させ、トランスポンダ機能における携帯機と車両側のアンテナとの間の無線通信を良好に行わせることを可能にする。例えば、以上の構成によれば、LFアンテナにおいて必ずしも高いQが必要とされていない上述の中距離通信では、ノイズを受信したことに応じてLFアンテナのQを抑制してLFアンテナの利得を低下させ、ノイズによる誤作動の防止を優先させる一方、LFアンテナにおいてより高いQが必要とされている上述の近距離通信では、LFアンテナのQの抑制を行わず、上述の近距離通信を良好に行うことを優先させるという切り替えが可能になる。
スマート携帯機1の概略的な構成を示す図である。 受信IC13での動作フローを示すフローチャートである。 ダンピング抵抗が有効の状態のLFアンテナの受信帯域とダンピング抵抗が無効状態のLFアンテナの受信帯域と正規のLF信号とノイズとを示す図である。 スマート携帯機1aの概略的な構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用されたスマート携帯機1の概略的な構成を示す図である。図1に示すスマート携帯機1は、メカニカルキーを使用せずに車両のドアの施開錠を可能にするスマートエントリーシステムに用いられる携帯機である。
スマート携帯機1が用いられるスマートエントリーシステムでは、車両のユーザがスマート携帯機1を所持して車両のドアに接近すると、車両から送信されるリクエスト信号をスマート携帯機1が受信し、予め記憶された自己のIDコードを含むID信号を送信する。一方、車両は、このID信号を受信すると、このIDコードと車両固有のIDコードとの照合を行い、両者が一致したことを条件にドア錠を解錠するようになっている。また、スマート携帯機1を所持しているユーザが車両から離間すると、車両は、スマート携帯機1から送信されるID信号を受信不能となる。そして、車両は、このID信号を受信不能になったことをトリガとしてドア錠を施錠する。このため、スマート携帯機1を所持しているユーザは、車両に何ら触れることなくドア錠を施解錠することができる。なお、リクエスト信号はLF(low frequency)信号であり、ID信号はRF(radio frequency)信号であるものとする。また、本実施形態では、LF信号の周波数は約134kHzであるものとする。なお、無線通信を用いたコード照合の結果に応じて車両のドアの施開錠を行う機能における無線通信は、一般的に、通信可能な距離が数メートル程度の中距離通信である。
続いて、スマート携帯機1に備えられる部材についての説明を行う。図1に示すように、スマート携帯機1は、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11c、コンデンサ12a〜12c、受信IC13、制御部17、送信部18、および送信アンテナ19を備えている。
X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cは、上述のLF信号を受信するための所定の受信帯域および所定の利得をもつアンテナ(つまり、LFアンテナ)である。また、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cは、あらゆる方位からの電波(つまり、信号)を受信可能なように3軸方向に対して設けられている。そして、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cは、信号を受信した場合に、受信した信号を受信IC13に送る。なお、LFアンテナの受信帯域は、LF信号の周波数である134.2kHzにピークが合わさるよう設定されているとともに、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅がこのピークから例えば前後に約2kHzずつとなるように設定されている。また、LFアンテナの利得は、任意に設定可能なものであって、正規のLF信号を十分に受信できる程度に設定されている。本実施形態では、例えばデフォルトのLFアンテナの利得は、一般的なスマート携帯機のLFアンテナの利得と同程度になるように設定されているものとする。
コンデンサ12a〜12cは、それぞれX軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cに接続されて並列共振回路を構成している。詳しくは、コンデンサ12aはX軸アンテナ11aに接続されてコンデンサ12aとX軸アンテナ11aとで並列共振回路を構成しており、コンデンサ12bはY軸アンテナ11bに接続されてコンデンサ12bとY軸アンテナ11bとで並列共振回路を構成しており、コンデンサ12cはZ軸アンテナ11cに接続されてコンデンサ12cとZ軸アンテナ11cとで並列共振回路を構成している。なお、コンデンサ12a〜12cとして、容量を変化させることによってX軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11cの共振周波数を変更させ、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11cの受信帯域の微調整を行うことを可能にする可変コンデンサを用いる構成としてもよい。また、可変コンデンサの容量の変化は、受信IC13からの信号によって行うものとする。
受信IC13は、CPU14、ダンピング抵抗15a〜15c、およびスイッチ16a〜16cを含んでいる。なお、受信IC13に含まれるCPU14、ダンピング抵抗15a〜15c、およびスイッチ16a〜16c以外の構成は、一般的なスマート携帯機の受信IC(受信回路)に含まれる構成と同様であるものとし、ここでは説明を省略する。
ダンピング抵抗15a〜15cは、周知の電気抵抗であって、並列共振回路に並列に接続されることによって共振回路の共振の鋭さ(Q)、つまり、上述のLFアンテナの共振周波数の山の急峻さ(Q)を抑制し、LFアンテナの利得を低下させるものである。詳しくは、ダンピング抵抗15aはX軸アンテナ11aに接続され、ダンピング抵抗15bはY軸アンテナ11bに接続され、ダンピング抵抗15cはZ軸アンテナ11cに接続される。
スイッチ16a〜16cは、ダンピング抵抗15a〜15cに直列に接続され、CPU14からの指示に従ってスイッチング状態を切り替えることによってダンピング抵抗15a〜15cの有効無効の状態を切り替えるものである。詳しくは、スイッチ16aはダンピング抵抗15aに接続され、スイッチング状態がオンのときにダンピング抵抗15aを有効の状態に切り替えさせ、スイッチング状態がオフのときにダンピング抵抗15aを無効の状態に切り替えさせる。また、スイッチ16bはダンピング抵抗15bに接続され、スイッチング状態がオンのときにダンピング抵抗15bを有効の状態に切り替えさせ、スイッチング状態がオフのときにダンピング抵抗15bを無効の状態に切り替えさせる。そして、スイッチ16cはダンピング抵抗15cに接続され、スイッチング状態がオンのときにダンピング抵抗15cを有効の状態に切り替えさせ、スイッチング状態がオフのときにダンピング抵抗15cを無効の状態に切り替えさせる。よって、スイッチ16a〜16cは、請求項の切り替えスイッチとして機能する。なお、スイッチ16a〜16cは、デフォルトでは、スイッチング状態がオフとなっているものとする。
受信IC13のCPU14は、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうちの少なくともいずれかで信号を受信した場合に、そのLFアンテナから送られてくる信号のうち最も出力レベルの高いLFアンテナを選択してそのLFアンテナ(以下、被選択アンテナと呼ぶ)からの信号に応じた処理を行う。よって、CPU14は、請求項のアンテナ選択部として機能する。なお、受信IC13は、常に起動中である構成としてもよいし、信号を受けた場合に起動される構成としてもよいが、本実施形態では、受信IC13が常に起動中である場合を例に挙げて以降の説明を行う。
また、CPU14は、被選択LFアンテナから送られてきた信号をもとに、被選択LFアンテナで正規のLF信号を受信したか否かを判定する。つまり、CPU14は、LFアンテナで信号を受信した場合に、LFアンテナで正規のLF信号を受信したか否かを判定する。よって、CPU14は、請求項のLF信号受信判定部としても機能する。被選択LFアンテナで正規のLF信号を受信したことの判定は、例えば被選択LFアンテナから送られてくる信号の波形と予め登録しておいた正規のLF信号の波形とを比較することによって行う構成とすればよく、正規のLF信号の波形に実質的に一致する波形をもつ信号を一定時間以内に検出できた場合には、正規のLF信号を受信したと判定し、正規のLF信号の波形に実質的に一致する波形をもつ信号を一定時間以内に検出できなかった場合には、ノイズを受信したと判定する構成とすればよい。また、特許文献2に開示されているように、信号が所定の信号か否かに応じて正規のLF信号を受信したかノイズを受信したかを判定する構成としてもよい。
さらに、CPU14は、正規のLF信号を受信したと判定した場合には、制御部17の起動を行うものと決定し、制御部17にウェークアップの指示を行う。また、CPU14は、ノイズを受信したと判定した場合(つまり、正規のLF信号を受信したと判定しなかった場合)には、スイッチ16a〜16cのうちの対象となるスイッチに指示を行ってスイッチング状態をオンに切り替えさせる。なお、ここで言うところの対象となるスイッチとは、ダンピング抵抗15a〜15cのうちの被選択LFアンテナに接続されているダンピング抵抗に接続されているスイッチを示している。
制御部17は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROMやRAMなどのメモリ、I/O、およびこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)を備えている。なお、制御部17のROMには固有のIDコード(つまり、上述の自己のIDコード)や各種の制御プログラム等が格納されているものとする。制御部17は、受信IC13(詳しくは受信IC13のCPU14)からウェークアップの指示を受けた場合に起動し、ROMに格納されているIDコードのデータを送信部18に送る。なお、制御部17が起動される場合には、図示しないバッテリから必要な電力が供給されるようになっているものとする。また、制御部17は、制御部17で行う処理が終了した後に受信IC13(詳しくは受信IC13のCPU14)にリセット信号を送り、スリープ状態に移行する。
送信部18は、制御部17から送られてきたIDコードのデータを、RF信号に変換して送信アンテナ19に送る。送信アンテナ19は、送信部18から送られてきたRF信号を送信する。
次に、図3を用いて、受信IC13での動作フローについての説明を行う。図3は、受信IC13での動作フローを示すフローチャートである。なお、本フローは、受信IC13に電源が供給されたときに開始される。
まず、ステップS1では、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうちの少なくともいずれかのLFアンテナで信号を受信したか否かをCPU14が判定する。なお、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうちの少なくともいずれかのLFアンテナで信号を受信したか否かの判定は、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうちの少なくともいずれかのLFアンテナから信号が送られてきたか否かに応じて行うものとする。そして、信号を受信したと判定した場合(ステップS1でYes)には、ステップS2に移る。また、信号を受信したと判定しなかった場合(ステップS1でNo)には、ステップS1のフローを繰り返す。
ステップS2では、アンテナ選択処理をCPU14が行って、ステップS3に移る。アンテナ選択処理では、LFアンテナから送られてくる信号のうち最も出力レベルの高いLFアンテナをCPU14が選択する。ステップS3では、被選択LFアンテナから送られてきた信号をもとに、被選択LFアンテナで正規のLF信号を受信したか否かをCPU14が判定する。そして、正規のLF信号を受信したと判定した場合(ステップS3でYes)には、ステップS5に移る。また、正規のLF信号を受信したと判定しなかった場合(ステップS3でNo)には、ステップS4に移る。
ステップS4では、正規のLF信号として検出されない信号の受信が一定時間継続されているか否かをCPU14が判定する。なお、ここで言うところの一定時間とは、任意に設定可能な時間であって、例えば数百msec程度としてもよい。そして、一定時間受信が継続されていると判定した場合(ステップS4でYes)には、ノイズを受信したとものと判定してステップS6に移る。また、一定時間受信が継続されていると判定しなかった場合(ステップS4でNo)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
ステップS5では、制御部17にCPU14がウェークアップの指示を行い、ウェークアップの指示を行った後は制御部17からリセット信号が送られてくるまで待機する。そして、制御部17からリセット信号が送られてきた場合に、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
ステップS6では、CPU14が被選択LFアンテナに接続されているダンピング抵抗に対応するスイッチのスイッチング状態をオンに切り替えて、そのダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせることによって被選択LFアンテナの利得を低下させ、ステップS7に移る。詳しくは、被選択LFアンテナがX軸アンテナ11aであった場合には、スイッチ16aのスイッチング状態をオンに切り替えて、ダンピング抵抗15aを有効の状態に切り替えさせ、X軸アンテナ11aの利得を低下させる。また、被選択LFアンテナがY軸アンテナ11bであった場合には、スイッチ16bのスイッチング状態をオンに切り替えて、ダンピング抵抗15bを有効の状態に切り替えさせ、Y軸アンテナ11bの利得を低下させる。さらに、被選択LFアンテナがZ軸アンテナ11cであった場合には、スイッチ16cのスイッチング状態をオンに切り替えて、ダンピング抵抗15cを有効の状態に切り替えさせ、Z軸アンテナ11cの利得を低下させる。よって、CPU14は、請求項のアンテナ利得調整部としても機能する。なお、ダンピング抵抗15a〜15cによって低下させるLFアンテナの利得の幅は正規のLF信号を受信可能な範囲であれば任意に設定可能であって、例えば10dB程度とすればよい。
ステップS7では、ステップS6でダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせてから所定の時間が経過したか否かをCPU14が判定する。なお、ここで言うところの所定の時間とは、車両からリクエスト信号が送信されてくる間隔程度の余裕をもった時間であって、任意に設定可能な時間である。例えば、所定の時間は、数秒程度とすればよい。そして、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS7でYes)には、ステップS8に移る。また、所定の時間が経過したと判定しなかった場合(ステップS7でNo)には、ステップS7のフローを繰り返す。
ステップS8では、CPU14が被選択LFアンテナに接続されているダンピング抵抗に対応するスイッチのスイッチング状態をオフに切り替えて、そのダンピング抵抗を無効の状態に切り替えさせることによって、低下させていた被選択LFアンテナの利得を回復させ、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。詳しくは、被選択LFアンテナがX軸アンテナ11aであった場合には、スイッチ16aのスイッチング状態をオフに切り替えて、ダンピング抵抗15aを無効の状態に切り替えさせ、低下させていたX軸アンテナ11aの利得を回復させる。また、被選択LFアンテナがY軸アンテナ11bであった場合には、スイッチ16bのスイッチング状態をオフに切り替えて、ダンピング抵抗15bを無効の状態に切り替えさせ、低下させていたY軸アンテナ11bの利得を回復させる。さらに、被選択LFアンテナがZ軸アンテナ11cであった場合には、スイッチ16cのスイッチング状態をオフに切り替えて、ダンピング抵抗15cを無効の状態に切り替えさせ、低下させていたZ軸アンテナ11cの利得を回復させる。よって、CPU14は、請求項のアンテナ利得回復部としても機能する。
なお、本フローは、スマート携帯機1の電力が切れたとき(例えばスマート携帯機1から電池が外されたときや電池の電力が尽きたとき等)に終了する。
以上の構成によれば、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうちの、ノイズを受信したLFアンテナの利得のみを低下させて当該LFアンテナでノイズを受信しにくくすることが可能になる。また、当該LFアンテナで信号を受信しにくくなると、当該LFアンテナでノイズも信号として受信しにくくなるので、一旦ノイズを受信した後は当該LFアンテナでノイズを信号として受信しにくくすることが可能になる。よって、以上の構成によれば、ノイズによってスマート携帯機1の制御部17を誤って起動させる誤作動を低減することが可能になり、誤作動による正規のLF信号の受信の妨害をより低減させるとともにバッテリ寿命の低下をより防ぐことも可能になる。なお、正規のLF信号よりもノイズの信号レベルは一般的に弱い場合が多いため、以上の構成によれば、正規のLF信号を受信可能としながら大部分のノイズの信号を受信不可能とすることも可能になる。
さらに、以上の構成によれば、特定の方位からのノイズを特定のLFアンテナでのみ受信している場合に、ノイズを受信しているその特定のLFアンテナの利得を低下させる一方、ノイズを受信していない残りのLFアンテナの利得は低下させないことによって、その特定の方位からのノイズを受信しにくくしながらも、複数のLFアンテナ全体での受信範囲をできるだけ広範囲に保つことが可能になる。例えば、特定の方位からのみノイズを受信している場合であって、ノイズを受信しているLFアンテナと正規のLF信号を受信するLFアンテナとが異なっていた場合に、以上の構成によれば、ノイズを受信するLFアンテナの利得を低下させてノイズによる誤作動を低減させながら、正規のLF信号を受信するLFアンテナの利得は低下させずに正規のLF信号を良好に受信することを可能にすることができる。
ここで、本発明における作用効果について、具体的に図3を用いて説明を行う。図3は、ダンピング抵抗が有効の状態のLFアンテナの受信帯域とダンピング抵抗が無効状態のLFアンテナの受信帯域と正規のLF信号とノイズとを示す図である。図3中の横軸方向は周波数を示しており、縦軸方向は電界強度を示している。また、図3中のAは正規のLF信号を示しており、図3中のBは広帯域のノイズを示している。さらに、図3中のCはダンピング抵抗が無効状態のLFアンテナの受信帯域を示しており、図3中のDはダンピング抵抗が有効状態のLFアンテナの受信帯域を示している。
図3で示すように、ダンピング抵抗が無効状態のLFアンテナは、高い利得をもつ代わりに、正規のLF信号とともにBのノイズも受信してしまう。一方、ダンピング抵抗が有効状態のLFアンテナは、図3中の矢印で示す分だけ利得が低下する代わりに、Bのノイズを受信せずに正規のLF信号のみを受信することが可能となっている。本発明の構成によれば、Bのノイズが存在している環境下では、BのノイズをLFアンテナで受信することによって、Dの受信帯域に切り替えてLFアンテナの利得を低下させ、以降はBのノイズを受信しないようにして制御部17の誤作動を防ぐ。一方、Bのノイズが存在していない環境下では、デフォルトのCの受信帯域のままで正規のLF信号が送信されてくるのを待つことによって、正規のLF信号を良好に受信する。
なお、前述の実施形態では、一旦ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせてから無効の状態に切り替えるまでに所定の時間をおく構成を示したが、この所定の時間を状況に応じて設定し直す構成としてもよい。詳しくは、所定の期間内にダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが所定の回数以上繰り返されたか否かをCPU14が判定し、所定の期間内にダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが所定の回数以上繰り返されたと判定した場合に、当該所定の時間をより長い時間に変更してCPU14が設定し直す構成とすればよい。よって、CPU14は、請求項の切り替え頻度判定部および設定変更部として機能する。なお、ここで言うところの所定の期間および所定の回数とは、例えばスマート携帯機1が長時間(例えば数分以上など)ノイズにさらされ続けている場合にダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが行われる頻度と同程度になるように設定すればよく、任意に設定可能な値である。また、当該所定の時間をより長い時間に変更する場合の新たに設定し直す時間も任意に設定可能な値であって、例えば新たに数分程度に設定し直す構成としてもよい。
以上の構成によれば、スマート携帯機1が長時間ノイズにさらされているような、CPU14の指示によるスイッチ16a〜16cでのダンピング抵抗15a〜15cの有効無効の状態の切り替えが頻繁に行われる状況においては、有効の状態に切り替えたダンピング抵抗を無効の状態に戻すまでの時間をより長く設定することによって、CPU14の指示によるスイッチ16a〜16cでのダンピング抵抗15a〜15の有効無効の状態の切り替えの回数を抑え、無駄な処理を低減することが可能になる。
また、前述の実施形態では、1つのLFアンテナに対して1つのダンピング抵抗が接続されている構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、1つのLFアンテナに対して複数のダンピング抵抗が接続されている構成としてもよい。より詳しくは、1つの並列共振回路に複数のダンピング抵抗が並列に接続されている構成としてもよい。また、この場合、CPU14でノイズを受信したと判定するたびにこの複数のダンピング抵抗のうちの有効の状態に切り替えるダンピング抵抗の数を増やしていくことによって、当該ダンピング抵抗が接続されているLFアンテナの利得を段階的に低下させる構成とすればよい。また、上述のLFアンテナの利得の段階的な低下は、例えばノイズを受信したとの判定が行われなくなった場合にリセットされる構成とすればよい。
ここで、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11cのそれぞれに3つずつダンピング抵抗が接続されているものとし、1つのダンピング抵抗が有効の状態に切り替えられるごとに3dBずつLFアンテナの利得が低下するとした場合を例に挙げて説明する。前述の図2のフローにおいてX軸アンテナ11aでノイズを受信したとCPU14が1回目に判定した場合は、ダンピング抵抗を1つ有効の状態に切り替えてX軸アンテナ11aの利得を3db低下させる。なお、ノイズを受信したことのカウントは、ノイズを受信したとの判定が行われなくなるまで、各LFアンテナについてCPU14で行われ続けるものとする。続いて、前述の図2のフローにおいてX軸アンテナ11aでノイズを受信したとCPU14が2回目に判定した場合は、ダンピング抵抗を2つ有効の状態に切り替えてX軸アンテナ11aの利得を6db低下させる。さらに、前述の図2のフローにおいてX軸アンテナ11aでノイズを受信したとCPU14が3回目に判定した場合は、ダンピング抵抗を3つ有効の状態に切り替えてX軸アンテナ11aの利得を9db低下させる。なお、前述の図2のフローにおいてX軸アンテナ11aでノイズを受信したとCPU14が4回目以降に判定した場合は、ダンピング抵抗を3つ有効の状態に切り替えてX軸アンテナ11aの利得を9db低下させる。また、Y軸アンテナ11bおよびZ軸アンテナ11cについても同様であるものとする。そして、ノイズを受信したとの判定がCPU14で行われなくなった場合に、ノイズを受信したことのカウントを0に戻して上述したような処理を繰り返す。
なお、前述の実施形態では、請求項の携帯機として、携帯キーを操作することなく車両のドアの施開錠を可能にするスマートエントリーシステムに用いられるスマート携帯機1について説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。本発明は、LF信号に応答して(例えば、LF信号を受信したと判定したことに基づいて)制御部を起動させる携帯機であればスマートエントリーシステムに用いられる携帯機に限らず適用可能である。
また、前述の実施形態では、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうち、ノイズを受信したと判定されたLFアンテナについてのみ、ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えて利得を低下させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11cのうちのいずれかでノイズを受信したと判定された場合に、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのすべてについてダンピング抵抗15a〜15cを有効の状態に切り替え、すべてのLFアンテナの利得を低下させる構成としてもよい。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この次の実施形態について図面を用いて説明を行う。図4は、本発明が適用されたスマート携帯機1aの概略的な構成を示す図である。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、スマート携帯機1aは、二次電池やコンデンサ等を電力源としているものとする。
スマート携帯機1aは、所謂イモビライザーシステムにおける、例えばスマート携帯機1aの電力が切れている場合等に車両側の給電用のアンテナおよび無線通信用のアンテナ(以下、車両側アンテナ部と呼ぶ)が備えられた箇所(例えばエンジン始動スイッチ等)にスマート携帯機1aをかざすことで無線による電力の供給を行ってスマート携帯機1aの無線通信による照合を行ない、エンジンを始動させるトランスポンダ機能を有している点がスマート携帯機1と異なっている。また、スマート携帯機1aは、上述のトランスポンダ機能に関わる部材を備えている点を除けばスマート携帯機1と同様の構成である。スマート携帯機1aは、上述のトランスポンダ機能に関わる部材として、トランスポンダ送受信回路(図示せず)をさらに含む受信IC13および受電回路20を備えている。なお、受信IC13に含まれるCPU14、ダンピング抵抗15a〜15c、スイッチ16a〜16c、および受電回路20以外の構成は、トランスポンダ機能を備えた一般的なスマート携帯機の受信IC(受信回路)に含まれる構成と同様であるものとし、ここでは説明を省略する。
トランスポンダ送受信回路は周知のごとく、車両側アンテナ部からの受信電波を受けて受信アンテナに生ずる誘導起電力により励起動作をし、車両側アンテナ部から送信される信号をこの受信アンテナを介して受信するものである。なお、スマート携帯機1aでは、X軸アンテナ11aをトランスポンダ送受信回路でも共有することによって、X軸アンテナ11aをこの受信アンテナとしても用いるものとする。また、トランスポンダ機能における無線通信は、一般的に、通信可能な距離が2〜5センチ程度の近距離通信である。なお、本実施形態では、上述の受信アンテナとしてX軸アンテナ11aを用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らず、Y軸アンテナ11bを用いる構成としてもよいし、Z軸アンテナ11cを用いる構成としてもよい。
受電回路20は、車両側アンテナ部からの受信電波を受けてX軸アンテナ11aに生じた誘導起電力をスマート携帯機1aのCPU14や制御部17に供給するものであって、X軸アンテナ11aと同調を取るためのコンデンサ、受電利得を向上するためのインピーダンス整合回路、得られた電力の電圧を変換するための電圧変換回路、得られた交流電力を直流に変換するための整流回路、整流された電力を平滑するためのコンデンサ、電力を蓄えるための二次電池もしくは電気2重層コンデンサ等の大容量コンデンサ、電力を蓄える素子の充電を制御するための充電回路、CPU14や制御部17に対して供給する電力を制限するための電力制限回路等を備えている。よって、受電回路20は、請求項の充電部として機能する。なお、本実施形態では、電力を上述の大容量コンデンサに蓄える場合を例に挙げて以降の説明を行う。
続いて、スマート携帯機1aのCPU14は、受電回路20によって上述の大容量コンデンサに所定量以上の電力を蓄えた(つまり、充電した)か否かを判定することによって、トランスポンダ機能における無線での電力の供給が行われているか否かを判定する。よって、CPU14は、請求項の充電判定部として機能する。なお、ここで言うところの所定量とは、ノイズによってX軸アンテナ11aに生じる誘導起電力に従って上述の大容量コンデンサに充電される程度の電力量を超える値であればよく、任意に設定可能な値である。
また、スマート携帯機1aのCPU14は、受電回路20によって上述の大容量コンデンサに所定量以上の電力を充電したと判定した場合に、スイッチ16a〜16cのスイッチング状態を全てオフに固定し、ダンピング抵抗15a〜15cを無効の状態に固定する。よって、CPU14は、請求項のトランスポンダ対応設定部としても機能する。さらに、スイッチ16a〜16cのスイッチング状態を全てオフに固定し、ダンピング抵抗15a〜15cを無効の状態に固定した後は、一定時間が経過後にこの固定を解除する構成とすればよい。なお、ここで言うところの一定時間とは、任意に設定可能な時間であって、例えば数百msec程度としてもよい。
前述の無線通信を用いたコード照合の結果に応じて車両のドアの施開錠を行う機能における、スマート携帯機1aと車両側アンテナ部との間の無線通信のような中距離通信では、スマート携帯機1aのLFアンテナにおいて必ずしも高いQは必要とされない。一方、前述のトランスポンダ機能におけるスマート携帯機1aと車両側アンテナ部との間の無線通信のような近距離通信では、スマート携帯機1aのLFアンテナにおいてより高いQが必要とされる。
以上の構成によれば、上述のトランスポンダ機能における無線での電力の供給が行われていることを判定することによって、トランスポンダ機能における無線通信が開始される前に、ダンピング抵抗15a〜15cの状態を無効の状態に固定することによって、ダンピング抵抗15a〜15cの状態が有効の状態であった場合であってもLFアンテナのQを回復させ、トランスポンダ機能における無線通信を良好に行わせることを可能にする。例えば、以上の構成によれば、LFアンテナにおいて必ずしも高いQが必要とされていない上述の中距離通信では、ノイズを受信したことに応じてLFアンテナのQを抑制してLFアンテナの利得を低下させ、ノイズによる誤作動の防止を優先させる一方、LFアンテナにおいてより高いQが必要とされている上述の近距離通信では、LFアンテナのQの抑制を行わず、上述の近距離通信を良好に行うことを優先させるという切り替えが可能になる。
また、本実施形態では、スマート携帯機1にX軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cの3軸のLFアンテナを備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、スマート携帯機1に2軸のLFアンテナを備える構成であってもよいし、スマート携帯機1に1軸のLFアンテナを備える構成であってもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1・1a スマート携帯機(携帯機)、11a X軸アンテナ(LFアンテナ)、11b Y軸アンテナ(LFアンテナ)、11c Z軸アンテナ(LFアンテナ)、12a〜12c コンデンサ、13 受信IC、14 CPU(アンテナ選択部、LF信号受信判定部、アンテナ利得調整部、アンテナ利得回復部、充電判定部、トランスポンダ対応設定部)、15a〜15c ダンピング抵抗、16a〜16c スイッチ(切り替えスイッチ)、17 制御部、18 送信部、19 送信アンテナ、20 受電回路(充電部)

Claims (6)

  1. LF信号を受信するための所定の受信帯域および所定の利得をもつLFアンテナと、
    前記LFアンテナで信号を受信した場合に、前記LFアンテナで正規のLF信号を受信したか否かを判定するLF信号受信判定部と、
    前記LF信号受信判定部で正規のLF信号を受信したと判定したことに基づいて起動される制御部と、を備えている携帯機であって、
    前記LFアンテナに接続されているダンピング抵抗と、
    前記ダンピング抵抗の有効無効の状態を切り替える切り替えスイッチと、
    前記LFアンテナで正規のLF信号を受信しなかったと前記LF信号受信判定部で判定した場合に、ノイズを前記LFアンテナで受信したものとして前記切り替えスイッチで前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせ、当該ダンピング抵抗が接続されているLFアンテナの利得を低下させるアンテナ利得調整部と、を備えていることを特徴とする携帯機。
  2. 前記LFアンテナは、複数備えられているとともに、
    前記ダンピング抵抗および前記切り替えスイッチは、複数の前記LFアンテナの個々に対してそれぞれ備えられており、
    複数の前記LFアンテナのうちの少なくともいずれかで信号を受信した場合に、受信した信号の出力レベルが最も高かったLFアンテナを選択するアンテナ選択部をさらに備え、
    前記LF信号受信判定部は、複数の前記LFアンテナのうちの前記アンテナ選択部で選択されたLFアンテナである被選択LFアンテナについてのみ、正規のLF信号を受信したか否かを判定するとともに、
    前記アンテナ利得調整部は、当該被選択LFアンテナで正規のLF信号を受信しなかったと前記LF信号受信判定部で判定した場合に、当該被選択LFアンテナに対しての前記切り替えスイッチで当該被選択LFアンテナに対しての前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせ、複数の前記LFアンテナのうちの当該被選択LFアンテナについてのみ、利得を低下させることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
  3. 前記アンテナ利得調整部により前記切り替えスイッチで前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせてから所定の時間が経過したときに、前記切り替えスイッチで前記ダンピング抵抗を無効の状態に切り替えさせ、低下させていた前記LFアンテナの利得を回復させるアンテナ利得回復部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯機。
  4. 所定の期間内に前記ダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが所定の回数以上繰り返されたか否かを判定する切り替え頻度判定部と、
    所定の期間内にダンピング抵抗の有効無効の状態の切り替えが所定の回数以上繰り返されたと前記頻度判定部で判定した場合に、前記所定の時間をより長い時間に変更して設定する設定変更部と、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の携帯機。
  5. 前記ダンピング抵抗は、1つの前記LFアンテナに対して複数接続されているとともに、
    前記切り替えスイッチも、前記ダンピング抵抗に応じて複数備えられており、
    前記アンテナ利得調整部は、複数の前記切り替えスイッチで段階的に複数の前記ダンピング抵抗を有効の状態に切り替えさせ、当該ダンピング抵抗が接続されているLFアンテナの利得を段階的に低下させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯機。
  6. 車両に設けられて無線での電力の供給および無線通信でのデータの送受信を行う車両側アンテナ部から無線で供給される電力を、前記LFアンテナを介して受電して充電する充電部と、
    前記充電部によって所定量以上の電力を充電したか否かを判定する充電判定部と、
    前記充電部によって所定量以上の電力を充電したと前記充電判定部で判定した場合、トランスポンダ機能における無線通信が開始される前に、前記切り替えスイッチで切り替える前記ダンピング抵抗の状態が有効の状態であった場合にも当該ダンピング抵抗の状態を無効の状態に固定するトランスポンダ対応設定部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯機。
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