JP5169909B2 - リング型ネットワークシステム及びリング型ネットワークシステムの復旧方法 - Google Patents
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Description
このようなリング型ネットワークのシステムでは、例えばバスと接続する端末のコネクタの脱落や、バスケーブルの断線、端末の故障による障害が発生したときに、ネットワークシステム全体を停止させず、縮退状態で通信可能な端末間だけでネットワークシステムを動作させることができる。また、コネクタが再接続されたり、新しいバスケーブルに交換して再度バスと端末とが接続されたりして、ネットワークシステムの障害が解消すると、ネットワークシステムは自動的に縮退状態から通常(初期)状態に復旧する。
具体的に、障害が解消したときの接続状態が縮退状態となる前の接続状態と同じように正しく接続されて、ネットワークシステムの構成が縮退状態となる前のネットワークシステムの構成と同じであれば、ネットワークシステムを縮退状態から通常状態に復旧させることができる。
そこで、本発明の目的は、上記の課題に鑑み、障害解消時にネットワークシステムの構成が障害発生前のネットワークシステムの構成と同じであることを確認してから、ネットワークシステムを通常状態に復旧させることのできるリング型ネットワークシステム及びリング型ネットワークシステムの復旧方法を提供することにある。
本発明に係る第1のリング型ネットワークシステムは、マスタ局と、当該マスタ局と回線を介して接続され且つマスタ局に管理される複数のスレーブ局とでリング型ネットワークを構築し、いずれかのスレーブ局が、隣接する局との間での通信が不可となる通信系統の異常状態を検出したときにマスタ局に対して異常を通知し、ループバックを行うことにより回線を介してマスタ局と接続状態にあるスレーブ局間で通信を継続し、異常状態の復旧が検出されたときにマスタ局に対して復旧を通知して、ループバックを解除し、ループバックによりマスタ局から切り離された切離スレーブ局を、回線を介してマスタ局に再接続するリング型ネットワークシステムにおいて、マスタ局は、通信系統が正常状態であるときの複数のスレーブ局のリング型ネットワークに対する各スレーブ局の構成を示す構成情報を記憶する構成情報記憶手段と、復旧が通知されたときに、切離スレーブ局の構成情報を取得するための第1の構成情報取得用コマンドと切離スレーブ局の宛先情報とを生成し、当該コマンド及び宛先情報を、第1の構成情報取得用コマンドフレームにして、ループバックを行っているループバック局宛に送信する第1の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段と、第1の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段により送信された第1の構成情報取得用コマンドフレームに対する応答として、ループバック局から送信された応答コマンドフレームを受信して、当該応答コマンドフレームから切離スレーブ局の構成情報を取得する第1の構成情報取得手段と、第1の構成情報取得手段によって取得された切離スレーブ局の構成情報と構成情報記憶手段に記憶された正常時の構成情報とに基づき、正常時の構成情報と復旧後の前記切離スレーブ局の構成情報とが一致するか否かを判定する構成判定手段と、構成判定手段によって一致していると判定されたときに、ループバックを行っているループバック局宛にループバック解除の指示を与えるループバック解除指示手段と、を備え、ループバック局は、自局宛の第1の構成情報取得用コマンドフレームを受信したときに、当該コマンドフレームに含まれる宛先情報から特定される切離スレーブ局宛に、当該コマンドフレームに含まれる第1の構成情報取得用コマンドを含む構成情報取得透過コマンドフレームを送信するコマンドフレーム中継手段と、構成情報取得透過コマンドフレームに対する応答として切離スレーブ局から受信した、切離スレーブ局の構成情報を含む応答コマンドフレームを、マスタ局宛に送信する応答中継手段と、を備え、切離スレーブ局は、ループバック局から送信された自局宛の構成情報取得透過コマンドフレームを受信したときに、当該構成情報取得透過コマンドフレームに含まれる第1の構成情報取得用コマンドに応じて、自局の構成情報を含む応答コマンドフレームを前記ループバック局に送信する構成情報送信手段を備えることを特徴とする。
第3のリング型ネットワークシステムによれば、複数のスレーブ局は、共通の1つの第2の構成情報取得用コマンドフレームに各自局の構成情報を付加することが可能となる。
上記のリング型ネットワークシステムの復旧方法によれば、第1のリング型ネットワークシステムと同等の作用が得られる。
また、通信系統が異常状態から正常状態に復旧した後のネットワークの構成がいかなる構成であってもその構成情報を取得することが可能であり、通信系統が正常状態であるときのネットワークシステムの構成と、障害復旧後のネットワークシステムの構成とを簡易な構成で判定することができる。
まず、図1を参照して、本発明を適用したリング型ネットワークシステムの構成を説明する。図1は、本発明に係るリング型ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すリング型ネットワークシステムNWは、バスケーブルBUS、マスタ局M0及び複数のスレーブ局SL1〜SL4を備えて構成される。
バスケーブルBUSは、例えばLANケーブルであり、データや制御信号を送受する通信線である。マスタ局M0は、各スレーブ局SL1〜SL4を統括して管理し、これらを制御するものである。各スレーブ局SL1〜SL4は、被制御対象のシステム全体で所定の制御が行われるように、そのシステムの各部を制御するものである。例えば、システム全体としてロボットの制御を行うのであれば、各スレーブ局SL1〜SL4はロボットのアーム部分や各種センサなどの制御を行うものである。
また、リング型ネットワークシステムNWに接続されるスレーブ局の数は、上述した数に限定されるものでなく、制御対象に応じて任意の数であって良い。また、マスタ局又はスレーブ局をバスケーブルBUSに接続する順番についても、上述した順番に限定されない。
図2(a)に示すように、リング型ネットワークシステムNWの通信系統が正常状態であるとき、スレーブ局SL1〜SL4は、所定周期で隣接するスレーブ局にフレームを送信すると共に、所定周期で隣接するスレーブ局から送信されたフレームを受信することで、断線或いは故障などにより隣接するスレーブ局との間での通信不可となる通信系統の異常状態を検出する。
ループバック局になったスレーブ局SL2は、マスタ局M0から受信したデータ又は自局から送信したスレーブ局SL1宛のデータを、本来ならスレーブ局SL3に送信するところを自局で折り返してマスタ局M0に送信する。
また、スレーブ局SL2は、隣接するスレーブ局との間での通信が再開されたときには断線状態が復旧したと判断し、マスタ局M0に対して断線状態の復旧を通知する。なお、断線状態の検出方法はどのような方法であっても良いが、例えばフレーム送受信のタイムアウト時間やリトライ回数を予め設定しておき、この時間や回数を超過して送受信が無い場合に断線状態であることを検知したり、定期的に局間応答を確認する信号を送受信することにより断線状態であること検知したりする。
図3に示すようにマスタ局M0は、制御部201、異常通知受信部202、ループバック開始指示部203、復旧通知受信部204、前処理用コマンドフレーム送受信部205、構成情報取得用コマンドフレーム送信部206、構成情報取得用コマンドフレーム取得部207、構成情報記憶部208、構成情報判定部209、ループバック解除指示部210、及び接続順番情報生成部211を備えて構成される。
異常通知受信部202は、各スレーブ局SL1〜SL4から送信される通信系統の異常状態が検出されたことを通知する異常通知信号を受信するものである。
ループバック開始指示部203は、異常通知受信部202が異常通知信号を受信したとき、異常通知信号を通知した局に対してループバックの開始を指示するループバック開始指示信号を出力するものである。
前処理用コマンドフレーム送受信部205は、復旧通知受信部204が復旧通知信号を受信したとき、切離状態にあるグループ(例えば、図2(b)のグループB)の各スレーブ局が回線に復帰したことに伴う、前処理用コマンドフレームの送信処理と、前処理応答コマンドフレームの受信処理とを行うものである。
また、前処理応答コマンドフレームの受信処理は、送信した前処理用コマンドフレームに対するレスポンスとして切離スレーブ局から送信される前処理応答コマンドフレームを受信する処理である。
構成情報取得用コマンドフレーム取得部207は、構成情報取得用コマンドフレーム送信部206から送信された構成情報取得用コマンドフレームに対するレスポンスとして、切離スレーブ局から送信された各切離スレーブ局の構成情報が書き込まれた構成情報取得用コマンドフレーム(以下、構成応答コマンドフレームと称す)を受信して、当該構成応答コマンドフレームから各スレーブ局のネットワークに対する構成情報を読み出すものである。
なお、構成情報記憶部208に構成情報を記憶する際に、上述した構成情報取得用コマンドフレームによって各スレーブ局から構成情報を取得する以外にも、予め稼働初期時に正常状態であるときの構成情報を、例えばマスタ局M0の図示しない制御操作部から入力することによって記憶させておいても良い。この場合は、予め正常時の各スレーブ局の構成情報が解っているので、構成情報取得用コマンドフレームを用いて各スレーブ局の構成情報を取得する処理が不要となる。
なお、このループバック解除指示信号によりループバック処理を解除するときに、マスタ局M0では、ループバック局により切り離されている各切離スレーブ局が回線に復帰することに伴う、データ処理の追加や遅延時間の追加等といった回線復旧処理を行う。
この接続順番情報によって、リング型ネットワークシステムNWに接続される局の接続順番、つまりスレーブSL1,マスタM0,スレーブSL2,スレーブSL3,スレーブSL4の順番で接続されていることを把握することができる。
図5に示すスレーブ局SL1は、制御部301、状態検出部302、ループバック制御部303、コマンドフレーム中継部304、応答中継部305、構成情報送信部306、及び前処理実行部307を備えて構成される。なお、スレーブ局SL2〜SL4の局についても、スレーブ局SL1と同一の各部を有して構成されるため、ここではスレーブ局SL1の構成について説明する。
状態検出部302は、隣接するスレーブ局の故障や、隣接するスレーブ局との通信回線の断線等による通信系統の異常状態を検出し、異常状態が検出されたときにマスタ局M0に対して異常通知信号を送信するものである。
ループバック制御部303は、通信系統が異常状態であるときに、通常コマンドフレームを受信した場合、通常コマンドフレームを隣接する切離スレーブ局に対して送信せず、隣接する接続状態にあるスレーブ局に対して折り返して送信(ループバック)する処理を行うものである。
従って、ループバック制御部303は、上記の透過コマンドを含むコマンドフレームを受信した場合、そのコマンドフレームをループバックせずに、切離スレーブ局宛てに送信する処理を行う。
具体的に、切離スレーブ局の構成情報を取得するための構成情報取得用コマンドを含む自局宛の構成情報取得用コマンドフレームを受信したとき、そのコマンドデータヘッダに記述されている切離スレーブ局宛の構成情報取得用コマンドを含む透過コマンドフレーム(以下、構成情報取得透過コマンドフレームと称す)を生成する。
応答中継部305は、透過コマンドフレームに対する切離スレーブ局からのレスポンスである応答コマンドフレームを受信し、受信した応答コマンドフレームをそのままマスタ局宛に送信するものである。
構成情報送信部306は、マスタ局M0から自局宛の構成情報取得用コマンドフレームを受信したとき、そのレスポンスとして受信した構成情報取得用コマンドフレームに自局のネットワークに対する構成情報を付加して、これを応答コマンドフレーム(以下、正常時構成応答コマンドフレームと称す)として送信するものである。
前処理実行部307は、ループバック局からの自局宛の前処理透過コマンドフレームを受信したとき、この前処理透過コマンドフレームの前処理用コマンドに応じた前処理を行う。また、レスポンスとして前処理応答コマンドフレームをループバック局に対して送信する。
図6に示すフレーム400は、フレーム識別子401、宛先局番402、送信元局番403、コマンド種別404、データサイズ405、コマンドデータ406、及びフレームチェックコード407から構成される。
フレーム識別子401は、フレーム400が通常コマンドフレームであるか、又は透過コマンドフレームであるかを表す制御ビットである。
コマンド種別404は、コマンドの種類を表すものであり、例えばコマンド仕様でコマンド毎に決められているコマンドIDである。
データサイズ405は、可変長となるコマンドデータ406のデータサイズを表すものである。
フレームチェックコード407は、パリティチェック等のフレーム400の全体のデータ誤りを検出するために付加されるチェックコードである。
各スレーブ局SL1〜SL4は、マスタ局M0から送信されるフレーム400を受信し、宛先局番402に自局が指定されていれば自局宛のコマンドデータを読み込んで次局に送信し、宛先局番402に自局が指定されていなければ何も処理をせずにそのまま次局に送信する。
なお、上述したフレームのフォーマットの構成はあくまで一例であって、他の制御情報を含んでフレームのフォーマットを構成しても良い。
図7(a)は構成情報記憶部208に記憶される正常状態における構成情報のデータを示し、図7(b)及び図7(c)は正常状態から異常状態に移行したときに取得された構成情報のデータを示す。
構成情報記憶部208に記憶される正常状態における構成情報のデータは、各局に対応する複数のレコードから構成される。各レコードは、図7(a)に示すように、局番号501、状態502、位置503、種類1(504)、種類2(505)、及び種類3(506)の各フィールドから構成される。そして、構成情報記憶部208には、リング型ネットワークシステムNWに接続される局数と同じ数のレコードが記憶される。
状態502は、各局で上述した通信系統が正常状態であるか、異常状態であるかを示すものである。例えば、正常状態であれば「0」、異常状態であれば「1」が保持される。
位置503は、リング型ネットワークシステムNWのバスケーブルBUS上の各局の位置を示すものであり、例えば両端に接続される局を「1(端局)」、それ以外の局を「0(中間局)」として記憶する。本実施の形態において、スレーブ局SL1及びスレーブ局SL4の位置503は「1(端局)」であり、それ以外の局の位置は、「0(中間局)」である。
また、異常状態から復旧したとき、正常状態におけるスレーブ局が全て接続されていないと、その未接続である局のレコードが存在しない。逆に、異常状態から復旧したとき、正常状態におけるスレーブ局に加えて別のスレーブ局が接続されていると、その局のレコードも追加される。
まず、通信系統が正常状態であるとき、構成情報取得用コマンドフレーム送信部206は、構成情報取得用コマンドフレームを送信する(ステップS601)。そして、構成情報取得用コマンドフレーム取得部207は、構成情報取得用コマンドフレームに対する正常時構成応答コマンドフレームを受信して(ステップS602)、正常時構成応答コマンドフレームから各スレーブ局で付加された構成情報を取得し(ステップS603)、取得した正常状態における構成情報を、接続順番情報生成部211で生成された接続順番情報の示す順番で構成情報記憶部208に記憶する(ステップS604)。
その後、復旧通知受信部204は、ループバック局から通知される復旧通知信号の受信判定処理を継続して行い(ステップS607のNO)、復旧通知信号を受信すると(ステップS607のYES)、前処理用コマンドフレーム送受信部205は切離スレーブ局で行うべき前処理を指示する前処理用コマンドフレームを出力する(ステップS608)。
また、ステップS614で両者の構成が一致していなければ(ステップS614のNO)、例えばマスタ局M0の図示しない表示部にシステム構成が異常状態であることを表示して、ループバックの解除を行わず(システムを復旧せず)に一連の処理を終了する(ステップS616)。
上述した図9のステップS613における構成情報判定処理において、構成情報判定部209は、まず、構成情報記憶部208に記憶された図2(b)に示す切離スレーブ局に対応するスレーブ局SL3及びスレーブ局SL4のネットワークに対する構成情報の最初のレコードと、構成情報取得用コマンドフレーム取得部207により取得された切離スレーブ局の構成情報の最初のレコードを取得する(ステップS701)。
ここで、比較したデータ同士が1つでも一致しなければ(ステップS703のNO)、通信系統が正常状態であるときのリング型ネットワークシステムのネットワーク構成と、通信系統が異常状態から正常状態に復旧した後のリング型ネットワークシステムのネットワーク構成とが一致していないと判定する(ステップS704)。
まず、構成情報送信部306は通信系統が正常状態あるとき、マスタ局M0から送信された構成情報取得用コマンドフレームの受信判定処理を継続して行い(ステップS801のNO)、構成情報取得用コマンドフレームを受信したとき(ステップS801のYES)、構成情報取得用コマンドフレームのレスポンスとして、この構成情報取得用コマンドフレームにネットワークに対する自局の構成情報を付加したものを、正常時構成応答コマンドフレームとしてマスタ局M0に対して送信する(ステップS802)。
そして、状態検出部302は、隣接するスレーブ局の故障や、隣接するスレーブ局との通信回線の断線等が復旧したことを検出する処理を継続して行い(ステップS807のNO)、断線等が復旧したことを検出すると(ステップS807のYES)、マスタ局M0に対して復旧通知信号を送信する(ステップS808)。
一方、スレーブ局SL2は、マスタ局M0から透過コマンドフレーム以外の通常コマンドフレームを受信した場合、ループバック処理833によって、通常コマンドフレームを隣接する切離スレーブ局SL3に対して送信せず、隣接する接続状態にあるマスタ局M0に対して折り返して送信する。
なお、上述した故障状態にある各スレーブ局を回線に復帰させるための前処理は、上記のステップS807〜ステップS813までのループバック処理が行われている間に行えば良いので、構成情報取得透過コマンドフレームやループバック解除指示信号と一緒に前処理用コマンドフレームを送信することも可能である。
前処理実行部307は、自局宛の前処理用透過コマンドフレームの受信判定処理を継続して行い(ステップS901のNO)、自局宛の前処理用コマンドフレームを受信したとき(ステップS901のYES)、前処理用透過コマンドフレームの前処理用コマンドに応じた前処理を行う(ステップS902)。そして、前処理実行部307は、前処理用コマンドフレームのレスポンスとして前処理応答コマンドフレームをマスタ局M0に対して送信する(ステップS903)。
また、回線に復帰したスレーブ局の故障情報は、クリアされた状態で回線に復帰する。このため、例えば、ネットワークシステムの保守等のために、マスタ局M0側でスレーブ局の故障情報を保守情報として収集し記憶するように構成されている場合であっても、マスタ局M0では、スレーブ局は正常状態として認識するため、スレーブ局の故障情報が収集されることはない。従って、何らかにより一時的に通信を行うことができなくなった場合など、一時的な断線状態が生じた場合に、この一時的な断線状態に伴う故障情報が保守情報として収集されることを回避することができる。このため、一時的な断線状態といった比較的軽微な故障情報が保守情報として収集されることを回避することができる。
例えば、上記実施の形態においてネットワークの構成は、マスタ局及びスレーブ局をバス接続し、その両端に位置する局で回線を折り返すことにより構成されるリング型のネットワークについて説明したが、マスタ局及びスレーブ局を二重の回線によってループ状に接続し、断線状態が生じた箇所でループバックを行うことにより、マスタ局と回線を介して接続されるスレーブ局との間で通信を継続し、断線状態が復旧したときにループバックを解除するリング型のネットワークであっても良い。従って、本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
M0 マスタ局
SL1〜SL4 スレーブ局
BUS バスケーブル
201 制御部
202 異常通知受信部
203 ループバック開始指示部
204 復旧通知受信部
205 前処理用コマンドフレーム送受信部
206 構成情報取得用コマンドフレーム送信部
207 構成情報取得用コマンドフレーム取得部
208 構成情報記憶部
209 構成情報判定部
210 ループバック解除指示部
211 接続順番情報生成部
301 制御部
302 状態検出部
303 ループバック制御部
304 コマンドフレーム中継部
305 応答中継部
306 構成情報送信部
307 前処理実行部
Claims (6)
- マスタ局と、当該マスタ局と回線を介して接続され且つ前記マスタ局に管理される複数のスレーブ局とでリング型ネットワークを構築し、
いずれかのスレーブ局が、隣接する局との間での通信が不可となる通信系統の異常状態を検出したときに前記マスタ局に対して異常を通知し、ループバックを行うことにより前記回線を介して前記マスタ局と接続状態にあるスレーブ局間で通信を継続し、
前記異常状態の復旧が検出されたときに前記マスタ局に対して前記復旧を通知して、前記ループバックを解除し、前記ループバックにより前記マスタ局から切り離された切離スレーブ局を、前記回線を介して前記マスタ局に再接続するリング型ネットワークシステムにおいて、
前記マスタ局は、
前記通信系統が正常状態であるときの前記複数のスレーブ局の前記リング型ネットワークに対する各スレーブ局の構成を示す構成情報を記憶する構成情報記憶手段と、
前記復旧が通知されたときに、前記切離スレーブ局の前記構成情報を取得するための第1の構成情報取得用コマンドと前記切離スレーブ局の宛先情報とを生成し、当該コマンド及び宛先情報を、第1の構成情報取得用コマンドフレームにして、前記ループバックを行っているループバック局宛に送信する第1の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段と、
前記第1の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段により送信された前記第1の構成情報取得用コマンドフレームに対する応答として、前記ループバック局から送信された応答コマンドフレームを受信して、当該応答コマンドフレームから前記切離スレーブ局の構成情報を取得する第1の構成情報取得手段と、
前記第1の構成情報取得手段によって取得された前記切離スレーブ局の構成情報と前記構成情報記憶手段に記憶された正常時の前記構成情報とに基づき、前記正常時の構成情報と復旧後の前記切離スレーブ局の構成情報とが一致するか否かを判定する構成判定手段と、
前記構成判定手段によって一致していると判定されたときに、前記ループバックを行っているループバック局宛に前記ループバック解除の指示を与えるループバック解除指示手段と、を備え、
前記ループバック局は、
自局宛の前記第1の構成情報取得用コマンドフレームを受信したときに、当該コマンドフレームに含まれる前記宛先情報から特定される前記切離スレーブ局宛に、当該コマンドフレームに含まれる前記第1の構成情報取得用コマンドを含む構成情報取得透過コマンドフレームを送信するコマンドフレーム中継手段と、
前記構成情報取得透過コマンドフレームに対する応答として前記切離スレーブ局から受信した、前記切離スレーブ局の構成情報を含む応答コマンドフレームを、前記マスタ局宛に送信する応答中継手段と、を備え、
前記切離スレーブ局は、
前記ループバック局から送信された自局宛の前記構成情報取得透過コマンドフレームを受信したときに、当該構成情報取得透過コマンドフレームに含まれる前記第1の構成情報取得用コマンドに応じて、自局の構成情報を含む応答コマンドフレームを前記ループバック局に送信する構成情報送信手段を備えることを特徴とするリング型ネットワークシステム。 - 前記マスタ局は、更に、
前記通信系統が正常状態であるときに、前記複数のスレーブ局の構成情報を取得するための第2の構成情報取得用コマンドを生成し、当該コマンドを、第2の構成情報取得用コマンドフレームにして、前記複数のスレーブ局に対して送信する第2の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段と、
前記第2の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段により送信された前記第2の構成情報取得用コマンドフレームに対する応答として、前記複数のスレーブ局から送信された応答コマンドフレームを受信して、当該応答コマンドフレームから前記各スレーブ局の構成情報を取得する第2の構成情報取得手段と、を備え、
前記スレーブ局の前記構成情報送信手段は、前記マスタ局から送信された前記第2の構成情報取得用コマンドフレームを受信したときに、前記第2の構成情報取得用コマンドに応じて自局の構成情報を含む応答コマンドフレームを前記マスタ局に対して送信し、
前記第2の構成情報取得手段は、前記取得した各スレーブ局の構成情報を、前記通信系統が正常状態であるときの前記各スレーブ局の構成を示す構成情報として前記構成情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載のリング型ネットワークシステム。 - 前記第2の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段は、前記複数のスレーブ局に対して、当該複数のスレーブ局を宛先とした共通の前記第2の構成情報取得用コマンドフレームを1つ送信し、
前記複数のスレーブ局は、前記各局の構成情報送信手段において、前記マスタ局から送信された前記共通の第2の構成情報取得用コマンドフレームを受信したときに、前記応答コマンドフレームとして、前記共通の第2の構成情報取得用コマンドフレームに対して当該コマンドフレームを受信した順に各自局の構成情報を付加したものを送信することを特徴とする請求項2記載のリング型ネットワークシステム。 - 前記マスタ局と前記スレーブ局とをバス接続し、且つ両端に位置する局で回線を折り返すことにより前記リング型ネットワークを構築し、
前記構成情報は、前記スレーブ局が前記リング型ネットワークの端部に接続された局であるか否かを示す接続位置情報、及び前記スレーブ局を特定するために前記スレーブ局毎に割り当てられた固有情報を含み、
前記マスタ局は、更に、
前記第2の構成情報取得手段によって取得した前記複数のスレーブ局の構成情報に基づき、前記マスタ局及び前記複数のスレーブ局の接続順番を示す接続順番情報を生成する接続順番情報生成手段を備え、
前記第2の構成情報取得手段は、前記複数のスレーブ局の構成情報を、前記接続順番情報生成手段によって生成した前記接続順番情報に対応付けて、前記構成情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項3記載のリング型ネットワークシステム。 - 前記固有情報は、前記複数のスレーブ局に組み込まれる装置又はアプリケーションが有する情報を含み、
前記構成判定手段は、前記第1の構成情報取得手段によって取得された前記切離スレーブ局の構成情報に含まれる複数の識別情報と、前記構成情報記憶手段に記憶された正常時の前記構成情報に含まれる複数の識別情報とをそれぞれ比較して、前記正常時の構成情報と復旧後の前記切離スレーブ局の構成情報とが一致するか否かを判定することを特徴とする請求項4記載のリング型ネットワークシステム。 - マスタ局と、当該マスタ局と回線を介して接続され且つ前記マスタ局に管理される複数のスレーブ局とでリング型ネットワークを構築し、
いずれかのスレーブ局が、隣接する局との間での通信が不可となる通信系統の異常状態を検出したときに前記マスタ局に対して異常を通知し、ループバックを行うことにより前記回線を介して前記マスタ局と接続状態にあるスレーブ局間で通信を継続し、
前記異常状態の復旧が検出されたときに前記マスタ局に対して前記復旧を通知して、前記ループバックを解除し、前記ループバックにより前記マスタ局から切り離された切離スレーブ局を、前記回線を介して前記マスタ局に再接続するリング型ネットワークシステムの復旧方法において、
前記マスタ局は、
第1の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段が、前記復旧が通知されたときに、前記切離スレーブ局の前記構成情報を取得するための第1の構成情報取得用コマンドと前記切離スレーブ局の宛先情報とを生成し、当該コマンド及び宛先情報を、第1の構成情報取得用コマンドフレームにして、前記ループバックを行っているループバック局宛に送信するステップと、
第1の構成情報取得手段が、前記第1の構成情報取得用コマンドフレーム送信手段により送信された前記第1の構成情報取得用コマンドフレームに対する応答として、前記ループバック局から送信された応答コマンドフレームを受信して、当該応答コマンドフレームから前記切離スレーブ局の構成情報を取得するステップと、
構成判定手段が、前記第1の構成情報取得手段によって取得された前記切離スレーブ局の構成情報と、前記構成情報記憶手段に記憶された前記通信系統が正常状態であるときの前記複数のスレーブ局の前記リング型ネットワークに対する各スレーブ局の構成を示す構成情報とに基づき、前記正常時の構成情報と復旧後の前記切離スレーブ局の構成情報とが一致するか否かを判定するステップと、
ループバック解除指示手段が、前記構成判定手段によって一致していると判定されたときに、前記ループバックを行っているループバック局に前記ループバック解除の指示を与えるステップと、を有し、
前記ループバック局は、
コマンドフレーム中継手段が、自局宛の前記第1の構成情報取得用コマンドフレームを受信したときに、当該コマンドフレームに含まれる前記宛先情報から特定される前記切離スレーブ局宛に、当該コマンドフレームに含まれる前記第1の構成情報取得用コマンドを含む構成情報取得透過コマンドフレームを送信するステップと、
応答中継手段が、前記構成情報取得透過コマンドフレームに対する応答として前記切離スレーブ局から受信した、前記切離スレーブ局の構成情報を含む応答コマンドフレームを、前記マスタ局宛に送信するステップと、を有し、
前記切離スレーブ局は、
構成情報送信手段が、前記ループバック局から送信された自局宛の前記構成情報取得透過コマンドフレームを受信したときに、当該構成情報取得透過コマンドフレームに含まれる前記第1の構成情報取得用コマンドに応じて、自局の構成情報を含む応答コマンドフレームを前記ループバック局に送信するステップを有することを特徴とするリング型ネットワークシステムの復旧方法。
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