JP5167403B1 - 遠心式流体機械 - Google Patents

遠心式流体機械 Download PDF

Info

Publication number
JP5167403B1
JP5167403B1 JP2011268925A JP2011268925A JP5167403B1 JP 5167403 B1 JP5167403 B1 JP 5167403B1 JP 2011268925 A JP2011268925 A JP 2011268925A JP 2011268925 A JP2011268925 A JP 2011268925A JP 5167403 B1 JP5167403 B1 JP 5167403B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
working fluid
fluid
wall surface
vane
impeller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011268925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013119828A (ja
Inventor
誠一 茨木
浩一 杉本
啓一 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2011268925A priority Critical patent/JP5167403B1/ja
Priority to EP12856231.1A priority patent/EP2789861A4/en
Priority to PCT/JP2012/064796 priority patent/WO2013084525A1/ja
Priority to KR1020147002326A priority patent/KR101564858B1/ko
Priority to CN201280033063.6A priority patent/CN103635699B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5167403B1 publication Critical patent/JP5167403B1/ja
Publication of JP2013119828A publication Critical patent/JP2013119828A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/42Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/44Fluid-guiding means, e.g. diffusers
    • F04D29/441Fluid-guiding means, e.g. diffusers especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/444Bladed diffusers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D27/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or pumping systems specially adapted for elastic fluids
    • F04D27/02Surge control
    • F04D27/0207Surge control by bleeding, bypassing or recycling fluids
    • F04D27/0238Details or means for fluid reinjection
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/68Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
    • F04D29/681Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/68Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
    • F04D29/681Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/684Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps by fluid injection
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/50Inlet or outlet
    • F05D2250/52Outlet

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】インペラの吐出流れとベーン入口の角度不一致による流れの剥離を抑制し、翼付ディフューザの性能を向上させた遠心式流体機械を提供する。
【解決手段】複数枚のブレード、及びこれら複数枚のブレードを有するインペラと、インペラの下流側に設けられるとともに、対向するシュラウド側壁面22及びハブ側壁面23との間に複数枚のベーン24を有するディフューザ21とを備え、インペラを回転させて昇圧した流体がディフューザ21を通過して流出するように構成された遠心圧縮機であって、ハブ側壁面23に開口するとともに作動流体をベーン24の圧力面24aに沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口25を備え、該作動流体噴射口25がスロート半径(R2)よりベーン24の前縁側となる半径位置に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、翼付ディフューザを備えた遠心式流体機械、特に、舶用過給機、自動車用過給機、航空用ガスタービン等に用いられる遠心圧縮機等の遠心式流体機械に関するものである。
過給機等の遠心圧縮機に用いられる遠心式流体機械は、ケーシング内でインペラを回転させることにより、昇圧する流体(気体)がインペラ内の大半の流路を半径方向に通過して流れ、主に遠心力の作用で昇圧されるように構成されている。このような遠心式流体機械は、高圧力比、高効率、広作動範囲が求められることから、インペラの下流に複数枚のベーン(ディフューザ翼)を備えた翼付ディフューザが設けられており、この翼付ディフューザの高性能化が不可欠となっている。
特許文献1の遠心圧縮機では、空気の流れがベーンから剥離するのを防止するため、ベーンの負圧面と圧力面とを連通させる連通路を形成している。
また、特許文献2の遠心式流体機械には、シュラウドの側壁面及びハブの側壁面のうち少なくとも一方の壁面に設けた溝、あるいは、壁面と近接するベーンの端部に設けた連通孔により、ベーンの半径方向外側面と半径方向内側面とを連通させた構成が開示されている。このような構成によれば、ベーンの半径方向内側面に形成された境界層の厚さが減少するので、ディフューザの失速限界を低流量側に拡げることができ、広い流量範囲における安定した運転が可能になる。
特開平10−331794号公報 特開2005−155565号公報
ところで、遠心式流体機械のベーンには、インペラから吐出された昇圧後の流体が歪んだ流れとなって流入する。このため、ベーンの性能向上には、インペラの流れを考慮した改善が必要である。
歪んだ流れを具体的に説明すると、ディフューザのベーンには、昇圧した流体の流れが翼高さ方向に速度分布を持って流入する。このため、ベーン入口においては、流れ角と翼入り口角度との不一致が生じることとなる。このような角度の不一致は、ベーンの前縁で昇圧する流体の流れに剥離を生じさせるので、この剥離に起因して、翼付ディフューザの効率低下やベーンの失速を生じるという改善すべき課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インペラの吐出流れとベーン入口の角度不一致による流れの剥離を抑制し、翼付ディフューザの性能を向上させた遠心式流体機械を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の第1態様に係る遠心式流体機械は、複数枚のブレード、及びこれら複数枚のブレードを有するインペラと、前記インペラの下流側に設けられるとともに、対向するシュラウド側壁面及びハブ側壁面との間に複数枚のベーンを有するディフューザとを備え、前記インペラを回転させて昇圧した流体が前記ディフューザを通過して流出するように構成された遠心式流体機械であって、前記ハブ側壁面に開口するとともに作動流体を前記ベーンの圧力面に沿って前記流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口を備え、該作動流体噴射口がスロート半径(R2)より前記ベーンの前縁側となる半径位置に設けられていることを特徴とするものである。
このような遠心式流体機械によれば、ハブ側壁面に開口するとともに作動流体をベーンの圧力面に沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口を備え、該作動流体噴射口がスロート半径(R2)よりベーンの前縁側となる半径位置に設けられているので、ベーンの圧力面ハブ側に噴射された作動流体がインペラから吐出される歪んだ流れと合流し、流れ角と翼入り口角度との角度不一致に起因する剥離を抑制する。
すなわち、ベーン前縁部の圧力面から剥離しようとする流れは、作動流体噴射口から圧力面に沿って流体の流れ方向へ噴射された作動流体の影響を受けるため、圧力面から離間しにくくなる。この場合、圧力面側の剥離を抑制するためには、スロート幅の20%以下となる圧力面側の領域に作動流体噴射口を開口させて作動流体を噴射させることが望ましい。
本発明の第2態様に係る遠心式流体機械は、複数枚のブレード、及びこれら複数枚のブレードを有するインペラと、前記インペラの下流側に設けられるとともに、対向するシュラウド側壁面及びハブ側壁面との間に複数枚のベーンを有するディフューザとを備え、前記インペラを回転させて昇圧した流体が前記ディフューザを通過して流出するように構成された遠心式流体機械であって、前記シュラウド側壁面に開口するとともに作動流体を前記ベーンの負圧面に沿って前記流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口を備え、該作動流体噴射口がスロート半径(R2)より前記ベーンの前縁側となる半径位置に設けられていることを特徴とするものである。
このような遠心式流体機械によれば、シュラウド側壁面に開口するとともに作動流体をベーンの負圧面に沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口を備え、該作動流体噴射口がスロート半径(R2)よりベーンの前縁側となる半径位置に設けられているので、ベーンの負圧面シュラウド側に噴射された作動流体がインペラから吐出される歪んだ流れと合流し、流れ角と翼入り口角度との角度不一致に起因する剥離を抑制する。
すなわち、ベーン前縁部の負圧面から剥離しようとする流れは、作動流体噴射口から負圧面に沿って流体の流れ方向へ噴射された作動流体の影響を受けるため、負圧面から離間しにくくなる。この場合、負圧面側の剥離を抑制するためには、スロート幅の20%以下となる負圧面側の領域に作動流体噴射口を開口させて作動流体を噴射させることが望ましい。
本発明の遠心式流体機械において、前記作動流体噴射口を設ける半径位置は、前記ベーンの前縁半径(R1)を基準として95%の最小半径(Ro)を内周側限度とし、前記スロート半径(R2)を外周側限度とすることが好ましく、これにより、ベーンの前縁近傍となる領域に作動流体を噴射し、インペラの吐出流れとベーン入口との角度不一致に起因して発生する流れの剥離を最小限の作動流体噴射量で効率よく抑制することができる。
上記の発明において、前記作動流体噴射口の作動流体噴射角度(θ)は、前記流体の流れ方向に対して壁面から60度以下となるように設定されていることが好ましく、これにより、噴射した作動流体がベーンの前縁から圧力面ハブ側または負圧面シュラウド側に沿って効率よく流れるようになり、噴射した作動流体による剥離抑制の効率が向上する。
上記の発明において、前記作動流体は、前記ディフューザの下流から一部を還流させた流体、または、外部の圧力源から導入した流体を使用することが好ましい。
上述した本発明によれば、インペラの吐出流れとベーン入口の角度不一致による流れの剥離を抑制し、翼付ディフューザの性能を向上させた遠心式流体機械を提供するという顕著な効果が得られる。
特に、ベーンの圧力面ハブ側に噴射する作動流体は性能向上に有効であり、ベーンの負圧面シュラウド側に噴射する作動流体は作動範囲の拡大に有効であるから、圧力面ハブ側及び負圧面シュラウド側の両方に作動流体を噴射することで、高圧力比及び高効率で広作動範囲の遠心式流体機械を実現することが可能になる。
本発明に係る遠心式流体機械の一実施形態を示す図で、(a)は翼付ディフューザの要部構成例を示す斜視図、(b)は(a)の翼付ディフューザをシュラウド側から見た断面図、(c)は(b)のA−A断面図である。 遠心式流体機械の概要を示すインペラ及び翼付ディフューザの縦断面図である。 図2の遠心式流体機械をインペラ上流側から見た図である。
以下、本発明に係る遠心式流体機械(以下、遠心圧縮機を例示して説明する)の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図2及び図3に示すように、遠心圧縮機10は、インペラ11と、ディフューザ21とを主たる要素として構成されたものであり、導入した流体を昇圧して吐出する。インペラ11は、複数枚のブレード12と、これらブレード12の根元部Rに配置されたハブ13とを有するとともに、ブレード12はそれぞれ、ハブ13の小径側端部13aにその前縁LEが位置するとともに、ハブ13の大径側端部13bにその後縁TEが位置するようにして、ハブ13の表面上に設けられている。
なお、図において符号14は、ブレード12の先端側を覆うように配置されたシュラウドを示している。
ディフューザ21は、前述したインペラ11の下流側に設けられるとともに、対向するシュラウド側壁面22及びハブ側壁面23との間に複数枚のベーン(ディフューザ翼)24を有するものであり、インペラ11を通過して昇圧された流体(気体)が有する運動エネルギーを圧力エネルギーに変換する機能を有している。すなわち、ディフューザ21では、流体の流速が減速されることにより、流れの動圧が静圧の上昇に変換される。
こうして静圧が上昇した流れは、渦巻状のボリュート31により遠心圧縮機10の出口に導かれる。
すなわち、遠心圧縮機10は、複数枚のブレード12、及びこれら複数枚のブレード12の根元部Rに配置されるハブ13を有するインペラ11と、インペラ11の下流側に設けられるとともに、対向するシュラウド側壁面22及びハブ側壁面23との間に複数枚のベーン24を有するディフューザ21とを備え、インペラ11を回転させて昇圧した流体がディフューザ21を通過して流出するように構成されている。
図1は、ディフューザ21の一部を拡大した斜視図であり、インペラ11を通過した流体の出口側となるブレード12の後縁TE側から、すなわち、ディフューザ21の入口側から見た図である。
上述した流体圧縮機10に対し、図1に示す本実施形態の第1態様では、ハブ側壁面23に開口するとともに作動流体(図中の矢印Fa)をベーン24の圧力面24aに沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口25を備えている。そして、この作動流体噴射口25は、スロート半径(R2)よりもベーン24の前縁24c側となる半径位置に設けられている。
上述した作動流体噴射口25は、ベーン24の前縁24cに相当する半径R1、すなわち前縁24cの位置を結ぶ円の半径R1を基準とした95%半径位置Ro(95%R1)から、ベーン24のスロート27と翼負圧面24bとが交差する半径位置R2までの範囲内に、圧力面24aに沿って1または複数個の穴が設けられている。換言すれば、作動流体噴射口25を設ける半径位置(半径方向の領域)は、ベーン24の前縁半径R1を基準として定めた95%の最小半径Roを内周側限度とし、かつ、スロート半径R2を外周側限度とした範囲内となる。
作動流体噴射口25となる穴は、たとえば図1(c)に示すように、作動流体噴射角度(θ)が、流体の流れ方向に対してハブ側壁面23から60度以下(θ<60度)となるように設定されている。作動流体噴射口25は、一般的には円形断面とするが、これに限定されることはなく、楕円形や四角形等の断面形状は勿論のこと、圧力面24aに沿って細長いスリットとしてもよい。
また、作動流体噴射口25から噴射する作動流体は、たとえば図2に示すように、ディフューザ21の下流から抽気流路28を通って一部を還流させた流体でもよいし、あるいは、外部の圧力源40から導入した流体を使用してもよい。
このような作動流体噴射口25を有する遠心式圧縮機10は、ハブ側壁面23に開口してベーン24の圧力面24aに作動流体Faを噴射するので、ベーン24の圧力面ハブ側に噴射された作動流体がインペラ11から吐出される昇圧流体の歪んだ流れと合流し、流れ角と翼入り口角度との角度不一致に起因する剥離を抑制する。
すなわち、ベーン24の前縁部においては、前縁24cの周辺で圧力面24aから剥離しようとする流体の流れが、作動流体噴射口25から圧力面24aに沿って流体の流れ方向へ噴射された作動流体Faの影響を受けるため、圧力面24aから離間しにくくなる。換言すれば、前縁部周辺で圧力面24aから剥離しようとする流体の流れは、作動流体噴射口25から圧力面24aに沿って流体の流れ方向へ噴射された作動流体Faの流れによって剥離方向へ向かう流れが抑えられるため、圧力面24aから離間しにくくなる。
このようにして、作動流体噴射口25からベーン24の圧力面ハブ側に作動流体を噴射することにより、インペラ11の吐出流れとベーン24の翼入り口角度との不一致による流れの剥離が抑制され、この結果、ディフューザ21及び遠心圧縮機10の性能が向上する。
この場合、圧力面24aから流体の流れが剥離することを効率よく抑制するためには、スロート27の幅方向において、スロート幅の10%以下となる圧力面24a側の領域に作動流体噴射口25を開口させ流ことが望ましい。すなわち、スロート27の幅方向において、剥離抑制対象となる圧力面24aに近い位置から作動流体を噴射させることが望ましい。
また、このような剥離抑制に必要な作動流体の噴射流量は、圧縮する流体流量の2〜5%程度であり、5%以上にすると剥離防止の効果にほとんど変化はなく、2%以下では十分な剥離防止効果が得られない。
また、作動流体噴射口25を設ける半径位置について、内周側限度を最小半径(Ro)としたのは、噴射口作動流体による剥離防止効果が顕在化するためであり、外周側限度をスロート半径(R2)としたのは、これ以上では、剥離防止効果の変化がほとんど無いためである。
続いて、上述した流体圧縮機10に対し、図1に示す本実施形態の第2態様では、シュラウド側壁面22に開口するとともに作動流体(図中の矢印Fa)をベーン24の負圧面24bに沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口26を備えている。
そして、この作動流体噴射口26は、上述した作動流体噴射口25と同様に、スロート半径(R2)よりもベーン24の前縁24c側となる半径位置に設けられている。すなわち、上述した第1態様とは、作動流体噴射口26の位置がシュラウド側壁面22となって異なるものの、作動流体噴射口26の設置位置(領域)や作動流体等の基本事項については、ハブ側壁面23をシュラウド側壁面22に読み替え、圧力面24aを負圧面24aに読み替えればよい。
このような遠心圧縮機10によれば、シュラウド側壁面22に開口するとともに作動流体をベーン24の負圧面24bに沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口26を備え、この作動流体噴射口26がスロート半径(R2)よりベーン24の前縁24c側となる半径位置に設けられているので、ベーン24の負圧面シュラウド側に噴射された作動流体がインペラ11から吐出される歪んだ流れと合流し、流れ角と翼入り口角度との角度不一致に起因する剥離を抑制する。この結果、ディフューザ21及び遠心圧縮機10の作動範囲、具体的には、サージング発生の流量値により規定される低流量側(下限値)から、チョーク発生の流量値が規定する高流量値(上限値)までの作動流量範囲を広げることが可能になる。
すなわち、ベーン24の前縁部24cにおける負圧面24bから剥離しようとする流れは、作動流体噴射口26から負圧面24bに沿って流体の流れ方向へ噴射された作動流体の影響を受けるため、負圧面24bから離間しにくくなる。この場合、負圧面24b側の剥離を抑制するためには、作動流体噴射口25と同様に、スロート幅の10%以下となる負圧面24b側の領域に作動流体噴射口26を開口させて作動流体を噴射させることが望ましい。
また、圧縮する流体流量に対する噴射流量の割合や、内周側限度を最小半径(Ro)とし、かつ、外周側限度をスロート半径(R2)とすること、作動流体噴射角度(θ)を60度以下とする理由や作動流体の供給源等については、上述したハブ側壁面23側の作動流体噴射口25と同様である。
最後に、上述した流体圧縮機10に対し、図1に示す本実施形態の第3態様では、ハブ側壁面23に開口するとともに作動流体をベーン24の圧力面24aに沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口25と、シュラウド側壁面22に開口するとともに作動流体をベーン24の負圧面24bに沿って流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口26とを備えている。すなわち、上述した第1態様及び第2態様の作動流体噴射口25,26を共に備えた構成となる。
このような構成とすれば、上述した第1態様及び第2態様の作用効果が得られるので、ディフューザ21及び遠心圧縮機10の性能向上及び作動範囲拡大が可能になる。
このように、上述した本実施形態によれば、インペラ11の吐出流れとベーン入口の角度不一致による流れの剥離を抑制し、ベーン24を備えたディフューザ21の性能を向上させた遠心圧縮機10等の遠心式流体機械を提供することができる。
特に、作動流体噴射口25からベー24の圧力面ハブ側に噴射する作動流体は性能向上に有効であり、作動流体噴射口26からベーン24の負圧面シュラウド側に噴射する作動流体は作動範囲の拡大に有効であるから、圧力面ハブ側及び負圧面シュラウド側の両方に作動流体を噴射することで、高圧力比及び高効率で広作動範囲の遠心式流体機械を実現することが可能になる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、たとえば遠心式流体機械が遠心式流体機械(舶用過給機、自動車用過給機、航空用ガスタービン等)に限定されることはなく、遠心ポンプや遠心ブロワを包含するというように、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
10 遠心圧縮機(遠心式流体機械)
11 インペラ
12 ブレード
13 ハブ
14 シュラウド
21 ディフューザ
22 シュラウド側壁面
23 ハブ側壁面
24 ベーン(ディフューザ翼)
24a 圧力面
24b 負圧面
24c 前縁
25,26 作動流体噴射口
27 スロート
28 抽気流路
40 圧力源

Claims (5)

  1. 複数枚のブレード、及びこれら複数枚のブレードを有するインペラと、
    前記インペラの下流側に設けられるとともに、対向するシュラウド側壁面及びハブ側壁面との間に複数枚のベーンを有するディフューザとを備え、
    前記インペラを回転させて昇圧した流体が前記ディフューザを通過して流出するように構成された遠心式流体機械であって、
    前記ハブ側壁面に開口するとともに作動流体を前記ベーンの圧力面に沿って前記流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口を備え、該作動流体噴射口がスロート半径(R2)より前記ベーンの前縁側となる半径位置に設けられていることを特徴とする遠心式流体機械。
  2. 複数枚のブレード、及びこれら複数枚のブレードを有するインペラと、
    前記インペラの下流側に設けられるとともに、対向するシュラウド側壁面及びハブ側壁面との間に複数枚のベーンを有するディフューザとを備え、
    前記インペラを回転させて昇圧した流体が前記ディフューザを通過して流出するように構成された遠心式流体機械であって、
    前記シュラウド側壁面に開口するとともに作動流体を前記ベーンの負圧面に沿って前記流体の流れ方向へ噴射する1または複数個の作動流体噴射口を備え、該作動流体噴射口がスロート半径(R2)より前記ベーンの前縁側となる半径位置に設けられていることを特徴とする遠心式流体機械。
  3. 前記作動流体噴射口を設ける半径位置は、前記ベーンの前縁半径(R1)を基準として95%の最小半径(Ro)を内周側限度とし、前記スロート半径(R2)を外周側限度としたことを特徴とする請求項1または2に記載の遠心式流体機械。
  4. 前記作動流体噴射口の作動流体噴射角度(θ)は、前記流体の流れ方向に対して壁面から60度以下となるように設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遠心式流体機械。
  5. 前記作動流体は、前記ディフューザの下流から一部を還流させた流体、または、外部の圧力源から導入した流体を使用することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の遠心式流体機械。
JP2011268925A 2011-12-08 2011-12-08 遠心式流体機械 Expired - Fee Related JP5167403B1 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268925A JP5167403B1 (ja) 2011-12-08 2011-12-08 遠心式流体機械
EP12856231.1A EP2789861A4 (en) 2011-12-08 2012-06-08 CIRCULAR MACHINE FOR FLUIDE
PCT/JP2012/064796 WO2013084525A1 (ja) 2011-12-08 2012-06-08 遠心式流体機械
KR1020147002326A KR101564858B1 (ko) 2011-12-08 2012-06-08 원심식 유체 기계
CN201280033063.6A CN103635699B (zh) 2011-12-08 2012-06-08 离心式流体机械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268925A JP5167403B1 (ja) 2011-12-08 2011-12-08 遠心式流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5167403B1 true JP5167403B1 (ja) 2013-03-21
JP2013119828A JP2013119828A (ja) 2013-06-17

Family

ID=48134649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011268925A Expired - Fee Related JP5167403B1 (ja) 2011-12-08 2011-12-08 遠心式流体機械

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2789861A4 (ja)
JP (1) JP5167403B1 (ja)
KR (1) KR101564858B1 (ja)
CN (1) CN103635699B (ja)
WO (1) WO2013084525A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105041721A (zh) * 2015-07-15 2015-11-11 黑龙江凯普瑞机械设备有限公司 一种叶片扩压器与蜗壳组件以及压缩机

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6128230B2 (ja) 2013-10-31 2017-05-17 株式会社Ihi 遠心圧縮機及び過給機
US9803652B2 (en) 2014-02-10 2017-10-31 Pratt & Whitney Canada Corp. Centrifugal compressor diffuser and method for controlling same
US9926942B2 (en) 2015-10-27 2018-03-27 Pratt & Whitney Canada Corp. Diffuser pipe with vortex generators
US10570925B2 (en) 2015-10-27 2020-02-25 Pratt & Whitney Canada Corp. Diffuser pipe with splitter vane
CN106089808B (zh) * 2016-07-28 2018-11-16 中南大学 一种具有燕尾形前尾缘结构的叶片式扩压器及其造型方法
DE102017118950A1 (de) * 2017-08-18 2019-02-21 Abb Turbo Systems Ag Diffusor für einen Radialverdichter
KR102329915B1 (ko) * 2018-03-19 2021-11-23 한화에어로스페이스 주식회사 원심형 압축 장치
CN109162933A (zh) * 2018-11-02 2019-01-08 珠海格力电器股份有限公司 压缩机和空调器
KR102210694B1 (ko) 2019-08-14 2021-02-03 현대건설주식회사 회전원반투척기를 이용한 매립장치 및 매립공법
JP2021032106A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 三菱重工業株式会社 ベーンドディフューザ及び遠心圧縮機
EP3901468A1 (en) * 2020-04-24 2021-10-27 ABB Schweiz AG Secondary-fluid supply for the diffuser of a compressor stage
CN111550444A (zh) * 2020-05-11 2020-08-18 中国航发湖南动力机械研究所 混合式叶片径向/斜向扩压器
US11378005B1 (en) 2020-12-17 2022-07-05 Pratt & Whitney Canada Corp. Compressor diffuser and diffuser pipes therefor
TWI827145B (zh) * 2022-07-15 2023-12-21 復盛股份有限公司 離心式壓縮機
CN117725704B (zh) * 2024-02-07 2024-05-14 浙江飞旋科技有限公司 一种有叶扩压器设计方法及有叶扩压器

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5131142A (en) * 1990-10-30 1992-07-21 Carrier Corporation Method of making pipe diffuser structure
DE4334466A1 (de) * 1993-10-09 1995-04-13 Abb Management Ag Abgasturbolader
JPH10331794A (ja) * 1997-05-29 1998-12-15 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 遠心圧縮機
US6550574B2 (en) * 2000-12-21 2003-04-22 Dresser-Rand Company Acoustic liner and a fluid pressurizing device and method utilizing same
JP4126269B2 (ja) * 2003-11-28 2008-07-30 三菱重工業株式会社 遠心式流体機械
US7326027B1 (en) * 2004-05-25 2008-02-05 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Devices and methods of operation thereof for providing stable flow for centrifugal compressors
JP2006029200A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Toshiba Corp 遠心型ポンプおよびその運転方法
EP1710442A1 (de) * 2005-04-04 2006-10-11 ABB Turbo Systems AG Strömungsstabilisierungssystem für Kreiselverdichter
US7722316B2 (en) * 2005-09-13 2010-05-25 Rolls-Royce Power Engineering Plc Acoustic viscous damper for centrifugal gas compressor
CN100398840C (zh) * 2005-12-15 2008-07-02 上海交通大学 用于压缩机械叶片扩压器的楔形叶片
US7685819B2 (en) * 2006-03-27 2010-03-30 Aqwest Llc Turbocharged internal combustion engine system
CN201092978Y (zh) * 2007-09-21 2008-07-30 露笑集团有限公司 涡轮增压器
JP2010255609A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Toyota Motor Corp 遠心圧縮機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105041721A (zh) * 2015-07-15 2015-11-11 黑龙江凯普瑞机械设备有限公司 一种叶片扩压器与蜗壳组件以及压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
CN103635699B (zh) 2016-06-01
EP2789861A1 (en) 2014-10-15
JP2013119828A (ja) 2013-06-17
CN103635699A (zh) 2014-03-12
WO2013084525A1 (ja) 2013-06-13
KR20140039065A (ko) 2014-03-31
KR101564858B1 (ko) 2015-10-30
EP2789861A4 (en) 2015-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5167403B1 (ja) 遠心式流体機械
JP3816150B2 (ja) 遠心流体機械
US8475111B2 (en) Ring fan and shroud air guide system
US10041500B2 (en) Venturi effect endwall treatment
JP5444836B2 (ja) 遠心圧縮機
EP2930371B1 (en) Turbomachine with a bleeding port
JP2014502700A (ja) バイパスターボジェット
WO2016103799A1 (ja) 軸流機械およびジェットエンジン
JP2009133267A (ja) 圧縮機のインペラ
US11326619B2 (en) Diffuser for a radial compressor
US20150354588A1 (en) Centrifugal compressor
JP5319958B2 (ja) 遷音速二段遠心圧縮機
US20140212291A1 (en) Ring fan and shroud air guide system
JP6854687B2 (ja) 多段流体機械
US10823197B2 (en) Vane diffuser and method for controlling a compressor having same
JPH08284892A (ja) 遠心圧縮機のディフューザ
JP2012202260A (ja) インペラ及びこれを備えたターボ機械
JP2014062504A (ja) 遠心型流体機械
JP2018141422A (ja) インペラ及び回転機械
US10760499B2 (en) Turbo-machinery rotors with rounded tip edge
JP2008202415A (ja) 遠心圧縮機
JP2005240680A (ja) 遠心圧縮機
JP7041033B2 (ja) 軸流圧縮機
JP2014047692A (ja) 軸流ターボ機械
CN114321014A (zh) 一种离心压气机径向扩压器局部自循环流动控制结构

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees