JP5162513B2 - 基地局制御装置及び基地局制御方法 - Google Patents

基地局制御装置及び基地局制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5162513B2
JP5162513B2 JP2009080110A JP2009080110A JP5162513B2 JP 5162513 B2 JP5162513 B2 JP 5162513B2 JP 2009080110 A JP2009080110 A JP 2009080110A JP 2009080110 A JP2009080110 A JP 2009080110A JP 5162513 B2 JP5162513 B2 JP 5162513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
site connection
throughput
expected value
mobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009080110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010233088A (ja
Inventor
尚史 金子
隆 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI R&D Laboratories Inc
Original Assignee
KDDI R&D Laboratories Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI R&D Laboratories Inc filed Critical KDDI R&D Laboratories Inc
Priority to JP2009080110A priority Critical patent/JP5162513B2/ja
Publication of JP2010233088A publication Critical patent/JP2010233088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5162513B2 publication Critical patent/JP5162513B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、基地局制御装置及び基地局制御方法に関する。
近年、日本国内の携帯電話サービスにおいては、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)およびCDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)に代表されるIMT−2000(International Mobile Telecommunications 2000)と称される第3世代移動通信システムが普及してきている。さらに、そのIMT−2000の高度化システムおよびIMT−2000の次世代システムとして、IMT−Advancedと称される第4世代移動通信システムに関する標準規格が策定されつつある。
IMT−Advancedは、低速移動時に1Gbpsの伝送速度を、高速移動時には100Mbpsの伝送速度をそれぞれ実現することを目標としている。このような高速通信を実現するためには、広帯域な周波数帯を使用した通信方式を利用することが必要になるが、そのような通信方式の一つとして、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)方式が知られている。OFDMA方式は、広帯域の周波数帯をサブキャリアと称する直交した狭帯域に分割し、各サブキャリアで情報を伝送する方式である。このOFDMA方式によれば、無線装置で生じる周波数特性をサブキャリア毎に補正したり、又、伝送路で生じる周波数特性の時間変動に対して適応的に周波数多重伝送および周波数分割多元接続を行ったりすることができることから、広帯域通信を実現する有力な伝送方式の一つとして注目されている。
また、複数のアンテナを用いた伝送路マルチ化(Multiple Input Multiple Output:MIMO)技術は、送信側の複数のアンテナから個別に送信された信号を受信側の複数のアンテナで受信し、その受信信号から空間信号分離することで周波数利用効率の向上を図る技術として注目されている。
セルラ移動通信システムは、複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリア(セル)によって連続的な通信サービスエリアを構築するものであるが、セルラ移動通信システムに対し、OFDMA方式やMIMO技術を用いた通信方式を適用する場合、使用可能な周波数領域の制限により、全周波数帯域を各セルに割当てる指針が考えられる。この場合、基地局近傍に位置する移動局については、通信基地局からの所望信号が高いレベルで受信できると共に、隣接する基地局からの無線信号が距離減衰によりレベル低下するため、高い通信品質を確保でき、広帯域通信の効果としてユーザースループットの高速化が期待できる。しかし、セル境界に位置する移動局については、所望信号のレベルが距離減衰により低下するだけでなく、隣接基地局の無線信号が通信信号と同レベルの干渉信号となり、通信品質を大きく劣化させるため、広帯域通信の効果が十分に得られないという課題がある。この課題は、移動局よりも基地局の送信電力が大きいため、特に下り回線(基地局から移動局方向の回線)で顕著になる。
その課題に対し、例えば特許文献1,2,3に対処方法が開示されている。この従来技術では、複数の基地局を制御する基地局コントローラを設け、基地局コントローラが、セル境界にいる移動局に対し複数の基地局が連携してMIMO技術等を用いた通信を行うように、複数の基地局を制御する。
特開2007−134844号公報 特開2007−043332号公報 国際公開第2006/016485号パンフレット
しかし、上述した従来技術では、セルラ移動通信システム全体の無線リソースの効率的な利用を図ることが課題である。セル境界にいる移動局に対し複数の基地局が連携してMIMO技術等を用いた通信を行うと、その瞬間は該複数の基地局の無線リソースを当該移動局が占有することになるので、セルラ移動通信システム全体としては無線リソースの利用効率が低下する。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、複数の基地局が連携して一移動局と通信することで移動局個々の通信品質の向上を図ると共に、セルラ移動通信システム全体の無線リソースの利用効率の低下を防止することのできる基地局制御装置及び基地局制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る基地局制御装置は、複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、複数の基地局を制御する基地局制御装置であって、移動局の通信方法であるシングルサイト接続又はマルチサイト接続のいずれかに応じた無線リソースを、該移動局と通信を行う基地局で確保する無線リソース割当手段と、前記無線リソース割当手段によって無線リソースが確保された移動局に関し、マルチサイト接続によって得られるスループットの期待値とシングルサイト接続によって得られるスループットの期待値を評価する評価手段と、を備え、前記無線リソース割当手段は、前記評価結果に基づいて、マルチサイト接続の移動局に対する無線リソース割当を停止することを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記評価手段は、マルチサイト接続の移動局がマルチサイト接続を行う場合のスループットの期待値と、マルチサイト接続の移動局がシングルサイト接続を行う場合のスループットの期待値とを評価することを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記評価手段は、マルチサイト接続の移動局のスループットの期待値が基準に満たない移動局についてのみ、シングルサイト接続を行う場合のスループットの期待値を評価することを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記評価手段は、前記無線リソース割当手段によって無線リソースが確保された全移動局を対象に各々の通信方法によって得られるスループットの期待値の第1の総和を算出する手段と、スループットの期待値が基準に満たないマルチサイト接続の移動局のスループットの期待値にはシングルサイト接続を行う場合のスループットの期待値を使用して、前記無線リソース割当手段によって無線リソースが確保された全移動局を対象に各々の通信方法によって得られるスループットの期待値の第2の総和を算出する手段と、前記第1の総和と前記第2の総和を比較する手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る基地局制御方法は、複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、複数の基地局を制御する基地局制御方法であって、移動局の通信方法であるシングルサイト接続又はマルチサイト接続のいずれかに応じた無線リソースを、該移動局と通信を行う基地局で確保するステップと、前記無線リソースが確保された移動局に関し、マルチサイト接続によって得られるスループットの期待値とシングルサイト接続によって得られるスループットの期待値を評価するステップと、前記評価結果に基づいて、マルチサイト接続の移動局に対する無線リソース割当を停止するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の基地局が連携して一移動局と通信することで移動局個々の通信品質の向上を図ると共に、セルラ移動通信システム全体の無線リソースの利用効率の低下を防止することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係るセルラ移動通信システムの概略構成図である。 同実施形態に係るセル構成の例である。 同実施形態に係る論理リソーステーブルの概念図である。 同実施形態に係る基地局制御方法のフローチャートである。 同実施形態に係る基地局制御方法のフローチャートである。 同実施形態に係るセルラ移動通信システムの通信エリアの区分けの例である。 同実施形態に係る論理リソーステーブルのクラスタ化の例である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るセルラ移動通信システムの概略構成図である。図1において、セルラ移動通信システムは、各々セルを提供する複数の基地局1、基地局1に無線接続して通信する移動局(ユーザ端末)2、及び、複数の基地局1を制御する基地局コントローラ10を有する。図1には、2台の基地局1(基地局識別子がA,Bであるもの)並びに、基地局1(A)が提供するセル3A及び基地局1(B)が提供するセル3Bが、例示されている。
各基地局1は、バックボーンネットワーク4を介してコアネットワーク5に接続される。バックボーンネットワーク4及びコアネットワーク5は、それぞれルータ6を有する。基地局コントローラ10は、バックボーンネットワーク4内に設けられ、各基地局1と有線で接続される。
本実施形態に係るセルラ移動通信システムにおいて、基地局1及びユーザ端末2は複数のアンテナを備え、基地局1とユーザ端末2が、1対1で通信する場合も、複数の基地局1が連携してユーザ端末2と通信する場合も、MIMO技術を用いた伝送(MIMO伝送)を行うことが可能である。MIMO伝送の種類(MIMOモード)としては、最大比合成送信ダイバーシチ等の送信ダイバーシチ、時空間符号化、固有ビーム空間多重方式等の空間多重、及び、それらの組合せなどがある。
また、本実施形態に係るセルラ移動通信システムにおいて、基地局1とユーザ端末2間の多元接続方式にはOFDMA方式を用いる。本実施形態では、論理的な無線リソースと物理的な無線リソースとの対応関係(マッピングの仕方)は、全ての基地局で共通であるとする。OFDMAとMIMO伝送を利用する場合、無線リソースは、時間領域と周波数領域と空間領域とから構成される。一ユーザ端末2に対し複数の基地局1が連携したMIMO伝送を行う場合、それら基地局には同じ無線リソースを割り当てる必要がある。
基地局コントローラ10は、制御対象の基地局1の情報及び該基地局1に接続するユーザ端末2の情報を各基地局1から取得する。基地局コントローラ10は、制御対象の基地局1の全てついて、その無線リソースの割当を一括で行う。基地局コントローラ10は、無線リソース割当結果を各基地局1へ送信する。
図2は、本実施形態に係るセル構成の例である。図2の例では、セル内をセクタに分割していないが、本発明はセル内をセクタに分割する場合にも適用可能である。図2において、各基地局1(A〜G)は、基地局コントローラ10と有線で通信可能である。各基地局1(A〜G)は、それぞれセル3A〜3Gを提供する。ユーザ端末2は、在圏するセルの基地局1と無線接続し、通信することができる。複数のセルの重複部分(セル境界)に在るユーザ端末2は、その複数のセルの基地局1と無線接続し、通信することができる。さらに、セル境界に在るユーザ端末2は、複数の基地局1が連携したMIMO伝送により、下り回線の通信を行うことができる。
以下、本実施形態に係る基地局制御方法を説明する。なお、以下の説明において、「シングルサイト接続」とは一ユーザ端末と一基地局で1対1の通信を行うことを指し、「マルチサイト接続」とは一ユーザ端末と複数の基地局で1対多の通信を行うことを指す。
図3は、本実施形態に係る論理リソーステーブルの概念図である。基地局コントローラ10は、制御対象の基地局1毎に、論理リソーステーブルを有する。論理リソーステーブルは、一無線フレームにおける無線リソースの割り当て結果を保持するためのものである。図3において、横軸は時間軸であってOFDMAシンボル単位の刻みである。縦軸は周波数軸であってサブキャリア単位の刻みである。所定のサブキャリア数n×所定のOFDMAシンボル数mからなる矩形領域に相当する無線リソース量のことを、スロットと称する。スロットは、OFDMAシンボル数mの整数倍が一無線フレームのOFDMAシンボル数となるように定義される。無線リソースの割り当ては、スロット単位で行われる。
図4及び図5は、本実施形態に係る基地局制御方法のフローチャートである。以下、図4及び図5を参照して、本実施形態に係る基地局制御方法を説明する。
まず図4のステップS1から開始する。
ステップS1:ユーザ端末2のMIMOモード等を決定する。ユーザ端末2のMIMOモード等の決定方法としては、以下の二通りの方法1,2が挙げられる。
(方法1)
ユーザ端末2が、接続先の基地局(以下、接続基地局と称する)1と、接続基地局1以外で自端末の周辺に在る基地局(以下、周辺基地局と称する)1とについて、無線受信品質を取得する。そして、ユーザ端末2が、その無線受信品質を用いて、基地局1の連携の有無、連携有の場合には連携する基地局(以下、連携基地局と称する)1の組合せ、及び、MIMOモードを決定する。ユーザ端末2は、基地局1の連携の有無、連携有の場合には連携基地局1の組合せ、及び、MIMOモードを、接続基地局1を介して基地局コントローラ10へ通知する。
(方法2)
ユーザ端末2が、接続基地局1と周辺基地局1とについて、無線受信品質を取得する。ユーザ端末2は、接続基地局1と周辺基地局1の各無線受信品質を、接続基地局1を介して基地局コントローラ10へ通知する。そして、基地局コントローラ10が、ユーザ端末2毎に、その無線受信品質を用いて、基地局1の連携の有無、連携有の場合には連携基地局1の組合せ、及び、MIMOモードを決定する。
無線受信品質は、無線区間における受信品質を表す情報である。無線受信品質としては、例えば、搬送波対干渉波及び雑音電力比(Carrier to Interference and Noise power Ratio:CINR)、受信信号強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)などが利用可能である。
なお、CINRの測定においては、所望基地局を決める際、各基地局1に係るRSSI及び基地局1間のRSSIの差に対してそれぞれ基準値を設定し、基準値を満たすRSSI及びRSSI差を持つ基地局1を所望基地局とする。そして、所望基地局とそれ以外の基地局1の組毎に、CINRの測定を行う。ここで、複数の基地局1が連携した通信を行う場合、該複数の基地局1を所望基地局としてCINRの測定を行う。
また、基地局1の連携の有無の判断およびMIMOモードの決定は、例えば、各基地局1に係るRSSIと基地局1間のRSSIの差などを用いて行う。このとき、基地局1の連携の有無の判断方法として、例えば、RSSIの閾値Tha,Thb(但し、Thb<Tha)を設定し、RSSIが閾値Tha以上である基地局1を連携対象としてもよい。さらに、RSSIが閾値Thb以上閾値Tha未満である基地局1が、当該基地局連携通信に割当てられる無線リソースにおいて、当該基地局連携通信に対し干渉を抑制するため、電波を送信しないようにしてもよい。この場合、干渉の抑制のために電波を送信しない基地局1も、実際にユーザ端末2と通信する基地局1と共に、当該基地局連携通信に係る連携基地局に含める。
ステップS2:基地局コントローラ10が、制御対象の各基地局1の論理リソーステーブルのクラスタ化を行う。
ここで、図6を参照して、論理リソーステーブルのクラスタ化を説明する。図6は、本実施形態に係るセルラ移動通信システムの通信エリアの区分けの例である。図6において、セルラ移動通信システムの通信エリアは、シングルサイト接続エリア(Area0)とマルチサイト接続エリア(Area1〜15(図6中の丸数字1〜6でArea1〜6を示し、四角数字7〜15でArea7〜15を示す))とに分割される。マルチサイト接続エリアは、3つの基地局1が連携可能な3基地局連携エリア(Area1〜6(図6中の丸数字1〜6のエリア)と、2つの基地局1が連携可能な2基地局連携エリア(Area7〜15(図6中の四角数字7〜15のエリア)とに分けられる。なお、マルチサイト接続エリアを15個のエリア(Area1〜15)に分割する理由は、連携基地局1の組合せが異なるからである。
図6の例では、エリア配置は、α、β、γの3つのパターンの組合せで構成される。これにより、α、β、γの3つのパターンで面的に展開すれば、シングルサイト接続エリアとマルチサイト接続エリアに対し、矛盾なく、無線リソースを割当てることが可能である。
図7は、図6のエリア配置に基づいた論理リソーステーブルのクラスタ化の例である。図7において、1個のシングルサイト接続エリア(Area0)と15個のマルチサイト接続エリア(Area1〜15)とのそれぞれに対し、論理サブチャネルが設けられる。論理サブチャネルは、当該エリアに割り当てられたサブキャリアの集合である。1個の論理サブチャネルは、スロットを構成するサブキャリア数nの整数倍とする。
シングルサイト接続エリア(Area0)に在るユーザ端末2に対して無線リソースを割当てる場合には、当該エリアの基地局1のみの無線リソースを考慮すればよく、他の基地局1の無線リソースを考慮する必要がない。一方、マルチサイト接続エリア(Area1〜15)に在るユーザ端末2に対して無線リソースを割当てる場合には、基地局連携通信を行うことが可能であるので、複数の連携基地局1の共通の無線リソースを割り当てることを考慮する。
説明を図4に戻す。
ステップS3:基地局コントローラ10が、ステップS1でMIMOモード等が決定されたユーザ端末2の中から、割当対象の無線フレームに係る無線リソースを割り当てるユーザ端末(選択ユーザ端末)2を選択する。このユーザ端末選択方法としては、例えば、プロポーショナルフェアネス手法を用いることにより、各ユーザ端末2に対する無線リソースの割当の機会を均等にするように、ユーザ端末2の選択を行う。
ステップS4:基地局コントローラ10が、選択ユーザ端末2の所属するエリアを判断する。具体的には、選択ユーザ端末2の無線受信品質に基づいて、該選択ユーザ端末2がどのエリアに在るのかを判断する。或いは、選択ユーザ端末2の位置を示す情報(例えば、ユーザ端末2が有するGPS(Global Positioning System)で得られる位置情報)を該選択ユーザ端末2から取得し、該位置情報に基づいて該選択ユーザ端末2がどのエリアに在るのかを判断する。
ステップS5:ステップS6,S7の処理を、選択ユーザ端末2の所属エリアに関して行う。
ステップS6:基地局コントローラ10が、選択ユーザ端末2に対し、ステップS1で決定された基地局連携の有無、連携有の場合には連携基地局1の組合せ、及び、MIMOモードに基づいて、所属エリアに係る無線リソースが割り当て可能か否かを判断する。ステップS6の結果、所属エリアに係る無線リソースが割り当て可能ならばステップS7に進み、一方、所属エリアに係る無線リソースが割り当て不可能ならば選択ユーザ端末2に無線リソースを割り当てず、ステップS3に戻る。
ステップS7:基地局コントローラ10が、選択ユーザ端末2に必要な無線リソース量に相当するスロット数分を、選択ユーザ端末2との通信を行う基地局1の論理リソーステーブルにおいて選択ユーザ端末2の所属エリアの無線リソース領域でマッピングする。このとき、選択ユーザ端末2の所属エリアがマルチサイト接続エリア(Area1〜15)である場合には、選択ユーザ端末2と通信を行う各連携基地局1の論理リソーステーブルにおいて同じ無線リソース領域にマッピングする。これにより、選択ユーザ端末2に必要な無線リソース量が、該当する基地局1において確保される。
ステップS8:基地局コントローラ10が、制御対象の各基地局1の論理リソーステーブルにおける割当可能スロット残数を参照し、まだ割り当て可能な無線リソースが残っているかを調べる。この結果、割り当て可能な無線リソースが残っている場合にはステップS9に進む。一方、割り当て可能な無線リソースがない場合には本フローチャートの処理を終了する。
ステップS9:基地局コントローラ10が、評価値Mを(1)式で計算し、該評価値Mを所定の閾値αと比較する。この結果、評価値Mが閾値α未満である場合は(ステップS9、YES)、図5のステップS10へ進み、一方、評価値Mが閾値α以上である場合は(ステップS9、NO)、ステップS3に戻る。
M=m÷m ・・・(1)
但し、m、mは以下の方法で算出される。
(m、mの算出方法)
まず、当該無線リソース割当タイミングにおいて既に無線リソース割当済みのユーザ端末(以下、割当端末と称する)2の中から、所属エリアがマルチサイト接続エリア(Area1〜15)であるユーザ端末(以下、マルチサイト接続エリア端末と称する)2を処理対象に選択する。
次いで、マルチサイト接続エリア端末2の各々の通信速度(スループット)の期待値として、該所属のマルチサイト接続エリアでシングルサイト接続によって得られるスループットの期待値aと、該所属のマルチサイト接続エリアでマルチサイト接続によって得られるスループットの期待値bとを計算する。
次いで、割当端末2の中から、所属エリアがシングルサイト接続エリア(Area0)であるユーザ端末(以下、シングルサイト接続エリア端末と称する)2を処理対象に選択する。次いで、シングルサイト接続エリア端末2の各々のスループットの期待値として、該所属のシングルサイト接続エリアでシングルサイト接続によって得られるスループットの期待値cを計算する。
なお、スループットの期待値a,b,cは、割当端末2の信号対干渉雑音電力比(Signal to Interference Noise power Ratio:SINR)から算出することができる。
次いで、マルチサイト接続エリア端末2の中から、スループットの期待値a,bが次式「b≧k×a」の条件を満たさないマルチサイト接続エリア端末(以下、期待値未達端末と称する)2を処理対象に選択する。但し、kは、所定の定数である。なお、定数kは、セルラ移動通信システムの運用方針に沿って決定すればよい。
次いで、期待値未達端末2のスループットの期待値に「b」を使用して、全ての割当端末2を対象にスループットの期待値の総和mを算出する。この総和mは、全てのシングルサイト接続エリア端末2のスループットの期待値cと、全てのマルチサイト接続エリア端末2の期待値bとを総加算した値である。
次いで、期待値未達端末2のスループットの期待値に「k×a」を使用して、全ての割当端末2を対象にスループットの期待値の総和mを算出する。この総和mは、全てのシングルサイト接続エリア端末2のスループットの期待値cと、全ての期待値未達端末2のスループットの期待値「k×a」と、期待値未達端末2を除いた残り(つまり、スループットの期待値a,bが次式「b≧k×a」の条件を満たすもの)の全てのマルチサイト接続エリア端末2の期待値bとを総加算した値である。
上述の方法で算出されたスループット期待値の総和m、mが上記(1)式に適用される。
説明を図5に進める。
ステップS10:基地局コントローラ10が、制御対象の各基地局1の論理リソーステーブルのクラスタ化を解除する。これにより、基地局コントローラ10は、制御対象の各基地局1の論理リソーステーブルで未割当として残っている無線リソースの全てを、シングルサイト接続用とする。
ステップS11:基地局コントローラ10が、ステップS1で決定された基地局連携の有無に基づいて、基地局連携なし(シングルサイト接続)のユーザ端末2の中から、無線リソースを割り当てる対象(以下、シングルサイト接続選択ユーザ端末と称する)2を選択する。このユーザ端末選択方法としては、例えば、プロポーショナルフェアネス手法を用いることにより、シングルサイト接続の各ユーザ端末2に対する無線リソースの割当の機会を均等にするように、シングルサイト接続選択ユーザ端末2の選択を行う。
ステップS12:基地局コントローラ10が、シングルサイト接続選択ユーザ端末2がシングルサイト接続する基地局(以下、所属基地局と称する)1を判断する。具体的には、シングルサイト接続選択ユーザ端末2の無線受信品質に基づいて、該シングルサイト接続選択ユーザ端末2がどの基地局1とシングルサイト接続するのが最適かを判断する。或いは、シングルサイト接続選択ユーザ端末2の位置を示す情報(例えば、ユーザ端末2が有するGPSで得られる位置情報)を該シングルサイト接続選択ユーザ端末2から取得し、該位置情報に基づいて該シングルサイト接続選択ユーザ端末2がどの基地局1とシングルサイト接続するのが最適かを判断する。
ステップS13:ステップS14,S15の処理を、シングルサイト接続選択ユーザ端末2の所属基地局1に関して行う。
ステップS14:基地局コントローラ10が、シングルサイト接続選択ユーザ端末2に対し、ステップS1で決定されたMIMOモードに基づいて、所属基地局1に係る無線リソースが割り当て可能か否かを判断する。このとき、基地局コントローラ10は、所属基地局1の論理リソーステーブルで未割当として残っている無線リソースの全てを利用可能として、シングルサイト接続選択ユーザ端末2への無線リソース割当の可否を判断する。ステップS14の結果、所属基地局1に係る無線リソースが割り当て可能ならばステップS15に進み、一方、所属基地局1に係る無線リソースが割り当て不可能ならばシングルサイト接続選択ユーザ端末2に無線リソースを割り当てず、ステップS11に戻る。
ステップS15:基地局コントローラ10が、シングルサイト接続選択ユーザ端末2に割り当てるスロット数分を、所属基地局1の論理リソーステーブルの未割当の無線リソース領域でマッピングする。これにより、シングルサイト接続選択ユーザ端末2に必要な無線リソース量が、所属基地局1において確保される。
ステップS16:基地局コントローラ10が、制御対象の各基地局1の論理リソーステーブルにおける割当可能スロット残数を参照し、まだ割り当て可能な無線リソースが残っているかを調べる。この結果、割り当て可能な無線リソースが残っている場合にはステップS11に戻る。一方、割り当て可能な無線リソースがない場合には本フローチャートの処理を終了する。
上述したように本実施形態によれば、ユーザ端末2の通信方法(シングルサイト接続又はマルチサイト接続)に応じた無線リソース割当を行うことができる。さらに、マルチサイト接続によって得られるスループットの期待値とシングルサイト接続によって得られるスループットの期待値を評価し、該評価結果に基づいてマルチサイト接続のユーザ端末2に対する無線リソース割当を停止することにより、マルチサイト接続による無線リソース利用効率の低下を防止することができる。これにより、複数の基地局が連携して一移動局と通信することで移動局個々の通信品質の向上を図ると共に、セルラ移動通信システム全体の無線リソースの利用効率の低下を防止することができるという効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…基地局、2…移動局(ユーザ端末)、10…基地局コントローラ

Claims (5)

  1. 複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、複数の基地局を制御する基地局制御装置であって、
    移動局の通信方法であるシングルサイト接続又はマルチサイト接続のいずれかに応じた無線リソースを、該移動局と通信を行う基地局で確保する無線リソース割当手段と、
    前記無線リソース割当手段によって無線リソースが確保された全移動局に対する、マルチサイト接続によって得られるスループットの期待値とシングルサイト接続によって得られるスループットの期待値の総和を評価する評価手段と、を備え、
    前記無線リソース割当手段は、前記評価結果に基づいて、マルチサイト接続の移動局に対する無線リソース割当を停止する、
    ことを特徴とする基地局制御装置。
  2. 前記評価手段は、マルチサイト接続エリアの移動局がマルチサイト接続を行う場合のスループットの期待値と、マルチサイト接続エリアの移動局がシングルサイト接続を行う場合のスループットの期待値とを評価することを特徴とする請求項1に記載の基地局制御装置。
  3. 前記評価手段は、マルチサイト接続の移動局のスループットの期待値が基準に満たない移動局についてのみ、シングルサイト接続を行う場合のスループットの期待値を評価することを特徴とする請求項2に記載の基地局制御装置。
  4. 前記評価手段は、
    前記無線リソース割当手段によって無線リソースが確保された全移動局を対象に各々の通信方法によって得られるスループットの期待値の第1の総和を算出する手段と、
    スループットの期待値が基準に満たないマルチサイト接続の移動局のスループットの期待値にはシングルサイト接続を行う場合のスループットの期待値を使用して、前記無線リソース割当手段によって無線リソースが確保された全移動局を対象に各々の通信方法によって得られるスループットの期待値の第2の総和を算出する手段と、
    前記第1の総和と前記第2の総和を比較する手段と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の基地局制御装置。
  5. 複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、複数の基地局を制御する基地局制御方法であって、
    移動局の通信方法であるシングルサイト接続又はマルチサイト接続のいずれかに応じた無線リソースを、該移動局と通信を行う基地局で確保するステップと、
    前記無線リソースが確保された全移動局に対する、マルチサイト接続によって得られるスループットの期待値とシングルサイト接続によって得られるスループットの期待値の総和を評価するステップと、
    前記評価結果に基づいて、マルチサイト接続の移動局に対する無線リソース割当を停止するステップと、
    を含むことを特徴とする基地局制御方法。
JP2009080110A 2009-03-27 2009-03-27 基地局制御装置及び基地局制御方法 Active JP5162513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009080110A JP5162513B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 基地局制御装置及び基地局制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009080110A JP5162513B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 基地局制御装置及び基地局制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010233088A JP2010233088A (ja) 2010-10-14
JP5162513B2 true JP5162513B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=43048464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009080110A Active JP5162513B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 基地局制御装置及び基地局制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5162513B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4526459B2 (ja) * 2005-08-01 2010-08-18 シャープ株式会社 セルラ移動通信システムの基地局選択制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010233088A (ja) 2010-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101384505B1 (ko) 복조 기준 신호들에 대한 리소스 할당을 통지하는 방법
KR101229322B1 (ko) 간섭 조정 방법 및 액세스 네트워크 장치
JP4568284B2 (ja) セルラ無線通信システムにおける干渉均衡化のための、チャネル割り当て中の送信電力範囲設定
JP4568285B2 (ja) セルラ無線通信システムにおける干渉均衡化のための、チャネル割り当て中の送信電力レベル設定
JP5436237B2 (ja) Ofdmaネットワークにおいてリソースを割り当てる方法
JP5121392B2 (ja) データ伝送方法
KR101066326B1 (ko) 분산 안테나 시스템에서 스케줄링 장치 및 방법
KR20150011354A (ko) 셀룰러 이동 통신 시스템에서 협력 통신을 위한 채널 추정 방법 및 장치
JP2010206794A (ja) 基地局のセットを含むマルチセル直交周波数分割多元接続ネットワークの性能を最適化する方法
KR20110026017A (ko) 직교주파수 분할 다중 접속 방식 (ofdma) 에서 부분 주파수 재사용
US9161333B2 (en) Systems and methods for wireless communication system channel allocation using intentional delay distortion
JP2011142375A (ja) 基地局制御装置及び無線リソース割当方法
JP5250841B2 (ja) 基地局制御装置及び基地局連携通信制御方法
US8958407B2 (en) Method for allocating frequency subchannels on an air interface of a wireless communication system and corresponding radio resource allocation module
JP5808680B2 (ja) 無線通信システム、基地局及び無線端末
JP5603288B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法および基地局装置
JP5186423B2 (ja) 基地局制御装置及び基地局制御方法
JP5097719B2 (ja) 基地局制御装置及び基地局制御方法
JP5162513B2 (ja) 基地局制御装置及び基地局制御方法
WO2024109613A1 (zh) 一种通信方法、装置及存储介质
KR102074569B1 (ko) 다중 셀 비직교 다중 액세스 네트워크의 다수 사용자 스케줄링을 위한 적응적 주파수 및 전력 할당 기법
JP5150544B2 (ja) 基地局制御装置及び基地局制御方法
Xu et al. Adaptive base station cooperation and subchannel reallocation at cell edge in cellular networks with fractional frequency reuse
JP5100776B2 (ja) 無線通信装置
KR20110091394A (ko) 무선 통신 시스템에서 사운딩 신호 송/수신 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5162513

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350