JP5157956B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、振動やノイズを抑制しやすいリアクトルに関する。
従来から、図12に示す構造のリアクトル90が知られている。このリアクトル90は、樹脂の中に磁性体の粉末を分散させた磁性粉末混合樹脂からなるコア91の中に、コイル92および中芯部材93を埋設したものである。電流を流すとコイル92とコア91が発熱するため、放熱性を向上させるために中芯部材93を入れている。
一方、コイル92に交流電流を流した際に、リアクトル90内に発生する磁界に起因して、コイル92およびコア91が振動する現象が知られている。この振動を抑制するために、ケース94とコア91の間にウレタン樹脂95等を介在させている。
リアクトル90を製造する際には、まずコア91と、コイル92と、中芯部材93とが一体となった部材を形成する。そして、ケース94の中に液状のウレタン樹脂95を貯留しておき、そのケース94に上記コア91等が一体になった部材を収納する。これにより、液状のウレタン樹脂95をケース94とコア91の隙間に充填させることができる。
特開2008−198981号公報
しかしながら、上記製法を使用すると、図13に示すごとく、コア91を強く押し付けた場合にコア91の底面91aとケース94の底面94aとが接触してしまい、ウレタン樹脂95の薄膜が形成されないことがある。
この場合、通電に伴ってコイル92およびコア91が振動すると、その振動がケース94の底面に伝わりノイズが発生するという問題がある。そのため、ケース底面とコア底面との間にウレタン樹脂(制振材)の薄膜を一定の厚さで形成でき、振動やノイズが発生しにくいリアクトルが求められている。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ケース底面とコア底面との間に制振材の薄膜を一定の厚さで形成でき、振動やノイズが発生しにくいリアクトルを提供しようとするものである。
第1の発明は、樹脂の中に磁性体の粉末が分散した磁性粉末混合樹脂からなるコアと、
該コア内に埋設され、通電により磁束が発生するコイルと、
上記コイルの内側に位置し、該コイルの軸線方向を向く柱状に形成されるとともに、軸線方向における少なくとも一方の端面を上記コアの底面から露出させた状態で該コア内に埋設された中芯部材と、
上記コアを、上記コイルおよび上記中芯部材とともに収納する収納ケースとを備え、
該収納ケースのケース底面と上記中芯部材の上記端面が直接的又は間接的に当接していると共に、その当接部位よりも外周側において上記ケース底面と上記コア底面との間に底面側間隙が設けられており、上記収納ケースの内周面と上記コアの外周面との間には側面側間隙が設けられており、上記底面側間隙と上記側面側間隙とには、上記コアよりもヤング率が小さい材料からなる制振材が充填されており、
上記ケース底面は、上記当接部位がその外周側の部位よりも上記中芯部材側へ突出するよう構成されていることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
本発明では、上記ケース底面と、中芯部材の端面が当接し、その当接部位よりも外周側において、ケース底面とコア底面との間に底面側間隙が形成されるようにした。そして、この底面側間隙に制振材を充填した。
このようにすると、制振材の厚さを一定に保つことができる。すなわち、リアクトルを製造する際には、まず、上記コアと、中芯部材と、コイルとが一体になった部材を製造する。そして、収納ケースに液状の制振材を貯留し、その収納ケースに上記部材を収納する。この時、中芯部材の端面がケース底面に当接するため、コア底面とケース底面とが接触することがなくなり、この間に介在する制振材の厚さを一定に保つことができる。これにより、コイルやコアの振動を制振材によって吸収することができ、ノイズ等を抑制しやすくなる。
また、リアクトル製造時に、上記部材を収納ケースに強い力で入れて、中芯部材の端面がケース底面の当接部位に必ず当接するようにすれば、制振材が必要以上に厚くなることを防止できる。制振材が厚くなりすぎると、放熱性が低下する等の問題が生じやすくなる。
なお、本例では、側面側間隙にも制振材が充填されているため、コイル等の振動がケース側面に伝わることも防止できる。そのため、ノイズを効果的に抑制することができる。
以上のごとく本発明によれば、ケース底面とコア底面との間に制振材の薄膜を一定の厚さで形成でき、振動やノイズが発生しにくいリアクトルを提供することができる。
実施例1における、リアクトルの斜視図。 実施例1における、リアクトルの断面図。 図2の要部拡大図。 実施例1における、リアクトルの製造工程説明図。 図4に続く図。 図5に続く図。 図6に続く図。 参考例1における、中芯部材を突出させたリアクトルの要部拡大図。 実施例1における、底面と中芯部材を両方とも突出させた場合の断面図。 参考例2における、底上げ用部材を介在させた場合の断面図。 実施例1における、リアクトルを用いた回路の例。 従来例における、リアクトルの断面図。 従来例における、リアクトルの断面図であって、底部に制振材が形成されていない状態の説明図。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記ケース底面は、上記当接部位がその外周側よりも上記中芯部材側へ突出するよう構成されている。
したがって、上記当接部位が突出形成されているため、コアと、コイルと、中芯部材とが一体になった部材を収納ケースに入れた場合に、中芯部材の端面が当接部位に当接し、その外周側において底面側間隙が確実に形成される。また、当接部位の突出高さを予め定めておけば、その高さよりも制振材の厚さが薄くなることはなくなる。
また、上記中芯部材の端部は上記コア底面から突出し、該端部が上記ケース底面に接触していることが好ましい(請求項)。
このようにすると、中芯部材の端部がコア底面から突出しているため底面側間隙を形成することができる。また、端部の突出高さを予め定めておけば、その高さよりも制振材の厚さが薄くなることはなくなる。
また、上記収納ケースは、上記収納ケースの底部にコア固定用の突起部を有し、上記中芯部材は、上記突起部に嵌合する凹部を有し、上記突起部の外面と上記凹部の内面との間に、上記制振材が充填されていることが好ましい(請求項)。
このようにすると、上記突起部によってコアを収納ケースに固定できる。また、突起部の外面と凹部の内面との間に制振材が充填されている。制振材(ウレタン樹脂等)は空気よりも熱伝導率が高いため、上記構成にすると、制振材が充填されておらず、空気層が存在する場合と比較して、熱が中芯部材から収納ケースに伝わりやすくなる。そのため、放熱性を向上できる。
また、上記突起部は、上記収納ケースの底部から突出する基幹部と、該基幹部の先端側に設けられ、該基幹部よりも外径が小さい縮径部とを備え、上記凹部は、上記基幹部と上記縮径部とに各々嵌合する段形状に形成され、上記縮径部と上記中芯部材との間隙は、上記基幹部と上記中芯部材との間隙よりも狭くなっていることが好ましい(請求項)。
このようにすると、縮径部と中芯部材との間隙が狭くなっているため、コアと、中芯部材と、コイルとが一体になった部材を、収納ケースに対して正確な位置に固定することができる。これにより、上述した側面側間隙を正確に制御することができ、側面における制振材の厚さをコントロールしやすくなる。制振材が薄くなりすぎるとノイズが伝わりやすくなり、厚くなりすぎると放熱性が低下するが、上記構成にすることで、制振材の厚さをコントロールでき、ノイズ抑制効果と放熱性との双方を発揮できるようになる。
また、本発明のリアクトルは、車両用の電力変換回路に用いることが好ましい。車両用の電力変換回路は大電流を流すので、コイルの振動の振幅が大きい。また、車両の乗員にノイズが伝わらないように、静音性に対する要求が厳しい。そのため、本発明のリアクトルを車両用の電力変換回路に使用した場合に、得られる効果が特に大きい。
一方、上記底面側間隙は、0.5〜2.0mmであることが好ましい。また、側面側間隙は、0.5〜2.0mmであることが好ましい。底面側間隙が0.5mm未満、または側面側間隙が0.5mm未満になると、制振材が薄くなりすぎるため、十分に振動を吸収できない場合がある。また、底面側間隙が2.0mmを越えるか、または側面側間隙が2.0mmを越えると、制振材が厚くなりすぎるため、コアの熱が収納ケースに伝わりにくくなる場合がある。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるリアクトルにつき、図1〜図12を用いて説明する。
図1は本例に係るリアクトル1の分解斜視図であり、図2は断面図である。また、図3は図2の要部拡大図である。
図1、図2に示すごとく、本例のリアクトル1は、樹脂の中に磁性体の粉末が分散した磁性粉末混合樹脂からなるコア2を備える。
また、通電により磁束が発生するコイル3がコア2内に埋設されている。
そして、図2に示すごとく、コイル3の内側に位置し、コイル3の軸線方向を向く柱状に形成されるとともに、軸線方向における少なくとも一方の端面41をコア2の底面20から露出させた状態でコア2内に埋設された中芯部材4を備える。
また、コア2を、コイル3および中芯部材4とともに収納する収納ケース5を備える。
図2、図3に示すごとく、収納ケース5のケース底面50と中芯部材4の端面41が直接的に当接している。この当接部位51よりも外周側においてケース底面50とコア底面20との間に底面側間隙10が設けられている。そして、収納ケース5の内周面52とコア2の外周面21との間には側面側間隙11(図2参照)が設けられている。底面側間隙10と側面側間隙11とには、コア2よりもヤング率が小さい材料からなる制振材6が充填されている。
以下、詳説する。
本例のリアクトル1は、車両用の電力変換回路に用いられる。コア2は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に、鉄粉等の磁性体粉末を分散させたものが使用される。また、コイル3は銅線を巻き回してなり、収納ケース5および中芯部材4はアルミニウム合金からなる。さらに、制振材6はウレタン樹脂から構成される。
図3に示すごとく、ケース底面50は、当接部位51がその外周側よりも突出するよう構成されている。この当接部位51に、中芯部材4の端面41が当接している。
また、図7に示すごとく、収納ケース5は、収納ケース5の底部にコア固定用の突起部7を有し、中芯部材4は、突起部7に嵌合する凹部40を有する。そして、図2に示すごとく、突起部7の外面7aと凹部40の内面40aとの間に、制振材6が充填されている。
また、図7に示すごとく、突起部7は、収納ケース5の底部から突出する基幹部70と、基幹部70の先端側に設けられ、基幹部70よりも外径が小さい縮径部71とを備えている。凹部40は、基幹部70と縮径部71とに各々嵌合する段形状に形成され、縮径部71と中芯部材4との間隙d1(図2参照)は、基幹部70と中芯部材4との間隙d2よりも狭くなっている。
次に、本例のリアクトル1の製造方法について説明する。図4に示すごとく、まず、成形用の金型8(収納ケース5とは異なる)に中芯部材4とコイル3を収納する。その後、図5に示すごとく、金型8に液状のコア2を注ぐ。コア2は、上述したように熱硬化性樹脂に鉄粉等を分散させたもので、硬化前は液状になっている。
その後、所定温度で熱処理を行うと、熱硬化性樹脂が硬化し、図6に示すごとく中芯部材4と、コイル3と、コア2とが一体になった部材15が形成される。この部材15を金型8から取り出す。
次に図7に示すごとく、収納ケース5に液状の制振材6を所定量、貯留しておく。制振材6は、上述したようにウレタン樹脂を主成分としたもので、加熱して液状にすることができる。この状態で上記部材15を収納すると、中芯部材4の端面41が収納ケース5の当接部位51に当接する。ここで、当接部位51はその外周側よりも突出しているため、コア底面20とケース底面50との間に底面側間隙10(図2参照)が形成される。この底面側間隙10と側面側間隙11に、液状の制振材6が充填される。この後、冷却して、制振材6を固化させる。
上述したように、突起部7は基幹部70と縮径部71とを備えており、この基幹部70と中芯部材4との間隙d2(図2参照)は相対的に広く、縮径部71と中芯部材4との間隙d1は狭くなっている。より詳しくは、縮径部71と中芯部材4との間隙d1は、殆ど0になっている。そのため、強い力を加えないと凹部40が縮径部71に入らない。
なお、部材15を収納ケース5に収納した後、ボルト80を雌螺子部43に螺合し、部材15を収納ケース5に対して固定する。
また、図9に示すごとく、収納ケース5の当接部位51を、その外周側よりも突出させておき、さらに、中芯部材4の端部42がコア底面20から突出するように構成することもできる。
次に、本例のリアクトル1を使用した回路の例を図11に示す。リアクトル1は、車両用の電力変換回路82に用いられる。この電力変換回路82はインバータ部81とコンバータ部83とからなる。インバータ部81は、図示するごとく、複数個の半導体モジュール85から構成されている。個々の半導体モジュール85は、IGBT素子85a及びフライホイールダイオード85bを備える。また、リアクトル1は、コンバータ部83に使用されている。このコンバータ部83を使って直流電源84の電圧を昇圧し、その昇圧した電圧をインバータ部81の直流入力端子88a,88b間に印加する。IGBT素子85aをスイッチング動作させることにより、出力端子87から交流電圧を出力することができる。この交流電圧を使って三相交流モータ86を駆動し、車両を走行させる。
次に、本例のリアクトル1の作用効果について説明する。
本例では図2、図3に示すごとく、ケース底面50と、中芯部材4の端面41が当接し、その当接部位51よりも外周側において、ケース底面50とコア底面20との間に底面側間隙10が形成されるようにした。そして、この底面側間隙10に制振材6を充填した。
このようにすると、制振材6の厚さを一定に保つことができる。すなわち、リアクトル1を製造する際には、図4〜図6に示すごとく、まずコア2と、中芯部材4と、コイル3とが一体になった部材15を製造する。そして、図7に示すごとく、収納ケース5に液状の制振材6を貯留し、その収納ケース5に部材15を収納する。この時、中芯部材4の端面41がケース底面50の当接部位51に当接するため、コア底面20とケース底面50とが接触することがなくなり、この間に介在する制振材6の厚さを一定に保つことができる。これにより、コイル3やコア2の振動を制振材6によって吸収することができ、ノイズ等を抑制しやすくなる。
また、リアクトル製造時に、部材15を収納ケース5に強い力で入れて、中芯部材4の端面41が当接部位51に必ず当接するようにすれば、制振材6が必要以上に厚くなることを防止できる。制振材6が厚くなりすぎると、放熱性が低下する等の問題が生じやすくなる。
なお、本例では、側面側間隙11にも制振材6が充填されているため、コイル3等の振動がケース側面に伝わることも防止できる。これにより、ノイズを効果的に抑制することが可能となる。
また、本例では、図2、図3に示すごとく、ケース底面50は、当接部位51がその外周側よりも突出するよう構成されている。
このようにすると、当接部位51が突出形成されているため、部材15を収納ケース5に入れた場合に、中芯部材4の端面41が当接部位51に当接し、その外周側において底面側間隙10が確実に形成される。また、当接部位51の突出高さを予め定めておけば、その高さよりも制振材6の厚さが薄くなることはなくなる。
また、図2、図3に示すごとく、本例のリアクトル1は、突起部7の外面7aと凹部40の内面40aとの間に、制振材6が充填されている。より詳しくは、制振材6は、基幹部70と中芯部材4との間隙d2と、さらにその上方の隙間d3にも入っている。
この構成にすると、例えば図7に示すごとく、突起部7の雌螺子部45にボルト80を挿入することにより、コア2を収納ケース5に固定できる。また、図2に示すごとく、突起部7の外面7aと凹部40の内面40aとの間に制振材6が充填されている。制振材6(ウレタン樹脂等)は空気よりも熱伝導率が高いため、上記構成にすると、制振材6が充填されておらず、空気層が存在する場合と比較して、熱が中芯部材4から収納ケース5に伝わりやすくなる。そのため、放熱性を向上できる。
また、図2に示すごとく、縮径部71と中芯部材4との間隙d1は、基幹部70と中芯部材4との間隙d2よりも狭くなっている。
このようにすると、部材15(図7参照)を、収納ケース5に対して正確な位置に固定することができる。これにより、上述した側面側間隙11を正確に制御することができ、側面における制振材6の厚さをコントロールしやすくなる。制振材6が薄くなりすぎるとノイズが伝わりやすくなり、厚くなりすぎると放熱性が低下するが、上記構成にすることで、制振材6の厚さをコントロールでき、ノイズ抑制効果と放熱性との双方を発揮できるようになる。
一方、底面側間隙10は、0.5〜2.0mmであることが好ましい。また、側面側間隙11は0.5〜2.0mmであることが好ましい。底面側間隙10が0.5mm未満、または側面側間隙11が0.5mm未満になると、制振材6が薄くなりすぎるため、十分に振動を吸収できない場合がある。また、底面側間隙10が2.0mmを越えるか、または側面側間隙11が2.0mmを越えると、制振材6が厚くなりすぎるため、コア2の熱が収納ケース5に伝わりにくくなる場合がある。
以上のごとく、本例によれば、ケース底面50とコア底面20との間に制振材6の薄膜を一定の厚さで形成でき、振動やノイズが発生しにくいリアクトル1を提供することができる。
(参考例1)
次に、リアクトル1の参考例を図8に示す。このリアクトル1は、中芯部材4の端部42がコア底面20から突出し、端部42がケース底面50に接触している。
このように構成すると、図2の構成と同様に、コア底面20とケース底面50とが接触することを防止でき、底面側間隙10の間隔が狭くなりすぎることを防止できる。
また、中芯部材4の端部42がコア底面20から突出しているため、ケース底面50が平らであっても、底面側間隙10を確実に形成することができる。また、端部42の突出高さを予め定めておけば、その高さよりも制振材6の厚さが薄くなることはなくなる。
(参考例2)
また、図10に示すごとく、中芯部材4と収納ケース5との間に、底上げ用部材44が介在するように構成してもよい。この底上げ用部材44は金属製であることが好ましい。金属であれば熱伝導率が高いため、中芯部材4から収納ケース5に熱が早く伝導する。これにより、コア2等から発生した熱を効果的に収納ケース5に伝えることが可能となる。
1 リアクトル
10 底面側間隙
11 側面側間隙
2 コア
20 コア底面
3 コイル
4 中芯部材
5 収納ケース
50 ケース底面
6 制振材

Claims (4)

  1. 樹脂の中に磁性体の粉末が分散した磁性粉末混合樹脂からなるコアと、
    該コア内に埋設され、通電により磁束が発生するコイルと、
    上記コイルの内側に位置し、該コイルの軸線方向を向く柱状に形成されるとともに、軸線方向における少なくとも一方の端面を上記コアの底面から露出させた状態で該コア内に埋設された中芯部材と、
    上記コアを、上記コイルおよび上記中芯部材とともに収納する収納ケースとを備え、
    該収納ケースのケース底面と上記中芯部材の上記端面が直接的又は間接的に当接していると共に、その当接部位よりも外周側において上記ケース底面と上記コア底面との間に底面側間隙が設けられており、上記収納ケースの内周面と上記コアの外周面との間には側面側間隙が設けられており、上記底面側間隙と上記側面側間隙とには、上記コアよりもヤング率が小さい材料からなる制振材が充填されており、
    上記ケース底面は、上記当接部位がその外周側の部位よりも上記中芯部材側へ突出するよう構成されていることを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1において、上記中芯部材の端部は上記コア底面から突出し、該端部が上記ケース底面に接触していることを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項1又は請求項2において、上記収納ケースは、上記収納ケースの底部にコア固定用の突起部を有し、上記中芯部材は、上記突起部に嵌合する凹部を有し、上記突起部の外面と上記凹部の内面との間に、上記制振材が充填されていることを特徴とするリアクトル。
  4. 請求項において、上記突起部は、上記収納ケースの底部から突出する基幹部と、該基幹部の先端側に設けられ、該基幹部よりも外径が小さい縮径部とを備え、上記凹部は、上記基幹部と上記縮径部とに各々嵌合する段形状に形成され、上記縮径部と上記中芯部材との間隙は、上記基幹部と上記中芯部材との間隙よりも狭くなっていることを特徴とするリアクトル。
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