JP5154709B1 - 支柱周りの雑草防止カバーリング工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】支柱の根元のように、円形に雑草が生える場所であっても確実に雑草を防止できるように、アルミニウムやステンレス製の板のような耐候性の良い板で緩衝層をカバー可能とする。
【解決手段】円形の支柱Pの外面に弾性緩衝層4を有し、かつ支柱Pを立てた地面にも弾性緩衝層3を有すると共に、支柱Pの弾性緩衝層4と地面の弾性緩衝層3との間の直角の隅部を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層5で埋めて成る緩衝層と外面の弾性緩衝層4と地面の弾性緩衝層3とをアルミニウムやステンレスのカバー板Cを重ねて保護する方法によると、複雑な形状をした緩衝層3〜5が経年劣化して緩衝力が低下するのを金属のカバー板Cで保護でき、特に円形の支柱Pの根元の部分の緩衝層5を傾斜面や曲面の厚肉にできるので、雑草が生えるのを確実に防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、主として電柱やガードレールの支柱などの根元から雑草が生えるのを確実に防ぐ、支柱周りの雑草防止カバーリング工法に関する。さらに、狭い歩道と縁石との境界、又はマンホール等のようなリング状金属部とアスファルトやコンクリート部との境界の雑草防止カバーリング工法に関する。
図1において、fは歩道、rは車道であり、縁石20で仕切られている。電柱やガードレールの支柱Pは、歩道f側に立てられている。本発明は、この支柱Pの根元や歩道fと縁石20との境界に生えた雑草1を防止する工法を実現する。
経年変化による劣化や熱収縮応力などにより、電柱やポール類の根元に隙間や亀裂などが生じ、そこに雑草の種子や土埃などが溜まって雑草1が生え、景観を悪くしている。このように経年変化による伸縮を繰り返し、隙間や亀裂などができる問題は、縁石の周りや取り合い部、中央分離帯の打設部など、枚挙できない程である。
特開2006-37699 特開2001-182005 特願2012-84667
特許文献1のように、クラック箇所に生えた雑草等を高温高圧湯で吹き飛ばし洗浄することにより、雑草の残存毛根の細胞を高温で破壊した後、再び土や埃そして雑草の種子が入り込まないようシール剤を充填する発明が提案されている。
しかし、地表に露出した広い面でなく、クラック箇所などを洗浄しシール剤を充填する方法では、確実に洗浄したりシール剤を充填することができず、シール処理を確実に行なえない。あるいは、シール処理した短期間しか効果が期待できない。特に、シール処理した部分が自然劣化して脆くなったり、亀裂が生じたりして、雑草の発生を阻止できなくなることがある。
一方、特許文献2のように、帯か紐か縄状の物を、固い物の側にアスファルトで押しつぶす方法では、片側をアスファルトにする必要があり、両方ともコンクリート製の場合は適用できない。また、環境が悪いために、帯や紐が劣化すると、雑草の発生を阻止できなくなる。
このような問題を解決すべく、特許文献3として、「雑草抑止の目的で樹脂を詰めたり樹脂で覆って成る部分を、アルミニウムのように耐候性の良い材質のカバー板でカバーし、該カバー板を固定する構成において、前記カバー板が伸縮し易いように、上向きに突出した伸縮代を幅方向に1以上形成してあることを特徴とする雑草防止構造」を提案した。
ところが、前記特許文献3の構造は、雑草が直線状に生える場所を対象にしており、電柱の根元のように円形に生える場所には対応できない。また、幅方向の伸縮代を設ける余裕の無い狭い歩道などには適しない。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、支柱の根元のように、円形に雑草が生える場所や狭い歩道であっても確実に雑草を防止できる技術であって、アルミニウムやステンレス製の板のように耐候性の良い板で緩衝層をカバー可能とすることにある。
請求項1は、円形の支柱の外面に弾性緩衝層を有し、かつ前記支柱を立てた地面に弾性緩衝層を有すると共に、前記支柱の弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層との間の直角の隅部を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層で埋めて成る緩衝層と前記外面の弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層とをアルミニウム又はステンレスのカバー板を重ねて保護することを特長とする支柱周りの雑草防止カバーリング方法である。
カバー板がアルミニウム製の場合は、厚さが0.5mm以上のある程度の強度の有る板材が良く、またステンレス製の場合は、0.2mm厚程度がよい。箔やフィルムと呼ばれる厚さの薄いものは容易に破損するので、強度が足りない。
請求項2は、カバー板は、円形のプラグを挿入することによって、前記支柱外面の弾性緩衝層に被せるカバー面と前記厚肉弾性緩衝層の面に被せるカバー面と地面の弾性緩衝層に被せるカバー面とを形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の支柱周りの雑草防止カバーリング方法である。円形のプラグは、実際に使用する支柱と同程度の寸法が良い。
請求項3は、中心を通る位置で2分割して前記カバー板を形成すると共に、支柱を挟んで、前記カバー板同士を突き合わせ、突き合わ部に連結板を重ねて固定するか、又は2分割した前記カバー板の一端同士を重ねて固定し、他端同士は、別の板を重ねて固定してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支柱周りの雑草防止カバーリング方法である。
請求項4は、図8に示す歩道と縁石に渡って設けた伸縮層より上に、アルミニウムやステンレスから成るカバー板bを設け、歩道と縁石との境界部より歩道側のみを固定することで、カバー板bの縁石側をフリー状態とすることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の雑草防止カバーリング方法である。
請求項5は、円形の支柱の外面を覆う弾性緩衝層と、前記支柱を立てた地面を覆う弾性緩衝層との間を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層で埋めて成り、前記外面の弾性緩衝層と前記厚肉弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層とをアルミニウム又はステンレスのカバー板を重ねて保護してあることを特長とする支柱周りの雑草防止カバーリング構造である。
請求項6は、図8に示す歩道と縁石に渡って設けた伸縮層より上に、アルミニウムやステンレスから成るカバー板bを設け、歩道と縁石との境界部より歩道側のみを固定することで、カバー板bの縁石側をフリー状態としたことを特徴とする請求項5に記載の雑草防止カバーリング構造である。
請求項7は、円形の支柱の外面を覆う弾性緩衝層と、前記支柱を立てた地面を覆う弾性緩衝層と、前記両者の間を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層とをカバーリングするカバー板であって、
円孔の中に、アルミニウム又はステンレスの板を挟んで円形のプラグを挿入する際に、前記円孔と前記板の載置面との間を傾斜面又は曲面に形成し、かつ前記プラグとその本体との間を傾斜面又は曲面に形成して、前記カバー板の傾斜面又は曲面を形成して成る雑草防止カバーリング用のカバー板である。
請求項1のように、円形の支柱の外面に弾性緩衝層を有し、かつ前記支柱を立てた地面に弾性緩衝層を有すると共に、前記支柱の弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層との間の直角の隅部を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層で埋めて成る緩衝層と前記外面の弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層とをアルミニウム又はステンレスのカバー板を重ねて保護する方法によると、複雑な形状をした緩衝層が経年劣化して緩衝力が低下するのを金属のカバー板で保護でき、特に円形の支柱の根元の部分の緩衝層を傾斜面や曲面の厚肉にできるので、雑草が生えるのを確実に防止できる。
請求項2のように、カバー板は、円形のプラグを挿入することによって、前記支柱外面の弾性緩衝層に被せるカバー面と前記厚肉弾性緩衝層の面に被せるカバー面と地面の弾性緩衝層に被せるカバー面とを形成する方法によると、複雑な形状をした緩衝層をカバーリングするカバー板を容易にかつ一体に形成できる。
請求項3のように、中心を通る位置で2分割して前記カバー板を形成すると共に、支柱を挟んで、前記カバー板同士を突き合わせ、突き合わ部に連結板を重ねて固定するか、又は2分割した前記カバー板の一端同士を重ねて固定し、他端同士は、別の板を重ねて固定する方法によると、立っている円形の支柱の根元に後からカバー板を取付けることが可能となる。
請求項4のように、図8に示す歩道と縁石に渡って設けた伸縮層より上に、アルミニウムやステンレスから成るカバー板bを設け、歩道と縁石との境界部より歩道側のみを固定することで、カバー板bの縁石側をフリー状態とする雑草防止カバーリング方法によると、複雑な伸縮代を特に設けなくても、釘27より縁石20寄りのカバー板bが自由に伸縮でき、施工が簡単になる。
請求項5のように、円形の支柱の外面を覆う弾性緩衝層と、前記支柱を立てた地面を覆う弾性緩衝層との間を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層で埋めて成り、前記外面の弾性緩衝層と前記厚肉弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層とをアルミニウム又はステンレスのカバー板を重ねて保護してある構造によると、複雑な形状をした緩衝層が経年劣化して緩衝力が低下するのを金属のカバー板で効果的に保護でき、特に円形の支柱の根元の部分の緩衝層を傾斜面や曲面の厚肉にしてあるので、雑草が生えるのを確実に防止できる。
請求項6のように、図8に示す歩道と縁石に渡って設けた伸縮層より上に、アルミニウムやステンレスから成るカバー板bを設け、歩道と縁石との境界部より歩道側のみを、釘27のような固定手段で固定することで、カバー板bの縁石側をフリー状態とした雑草防止カバーリング構造によると、複雑な伸縮代を特に設けなくても、釘27より縁石20寄りのカバー板bが自由に伸縮でき、構造や施工が簡単になる。
請求項7のように、円形の支柱の外面を覆う弾性緩衝層と、前記支柱を立てた地面を覆う弾性緩衝層と、前記両者の間を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層とをカバーリングするカバー板であって、
円孔の中に、アルミニウム又はステンレスの板を挟んで円形のプラグを挿入する際に、前記円孔と前記板の載置面との間を傾斜面又は曲面に形成し、かつ前記プラグとその本体との間を傾斜面又は曲面に形成して、前記カバー板の傾斜面又は曲面を形成して成るカバー板によると、傾斜面や曲面から成る厚肉の緩衝層を重ねて取付け固定する一体のカバー板を容易に形成できる。
隙間や亀裂などから雑草が生えている状態を示す斜視図である。 カバー板によるカバーリング状態を示す中心断面図である。 図2のカバーリング状態を外方から見た側面図である。 支柱の根元に装着するカバー板の製造方法を示す図である。 カバー板の取付け方法を示す図である。 カバー板の他の取付け方法を示す図である。 前記支柱の立っている歩道と縁石との境界を示す平面図である。 図7の境界を示す拡大断面図である。
次に本発明によるカバー板で覆われる緩衝層について説明する。先ず、図1のように雑草1が支柱Pの根元に生えている場合は、雑草の生えている窪み中の雑草や土を取り去り、又はバーナで根を焼き切る。次に、高圧水洗浄によって汚れや付着物を洗い流す。高圧水洗浄の際の水分を充分に乾燥させた後、図2のように、窪みをコンパウンド2などで埋めて、地面と同一面に均す。コンパウンド2としては、砕石や砂なを混ぜたアスファルトコンパウンドが適しているが、通常の樹脂やコーキング材なども可能である。
地面Eは凹凸が有り、また支柱Pがコンクリート製の場合は小さな凹凸が有る。金属製のポールの場合は、滑り易い。従って、地面Eの表面には緩衝層3を塗布し、かつ表面をコテなどで平面状に均す。また、支柱Pの表面にも緩衝層4を塗布し、コテなどで滑らかに均す。さらに、特に雑草の生えやすい部分、すなわち支柱Pと地面Eの成すL状の隅部を埋めて肉厚5を厚くする。そのため、前記緩衝層3と緩衝層4の間の部分を直角に形成しないで、傾斜面や図示のような凹曲面に形成する。傾斜面は45度程度がよいが、緩衝層の上に被せる板金の形状に左右される。
前記緩衝層3と4、5の上に、アルミニウムやステンレス製のカバー板Cを被せて固定する。従って、カバー板Cは、地面の緩衝層3を覆う部分6と支柱Pの緩衝層4を覆う部分7と厚肉部5を覆う部分8とによって、地面から支柱にわたって一体に形成されている。
固定手法は、地面Eの上は、コンクリート釘9を緩衝層3の上から地面Eに打ち込むだけで足りるが、支柱Pの上は、図3のように、緩衝層4の上から市販の止めリングRなどで締め付けて固定する。このとき、緩衝層4に直接に重ねると具合が悪い場合は、アルミニウムのような軟質金属の帯板をリング状に形成したスペーサ10を1周させるのがよい。なお、両端は10’、10’’のように互いに重ね合わせるのがよい。
図示状態は、スペーサ10、10’、10’’の下端がわずかに曲がっているが、止めリングRを強く締め付けたことによる。
最後に、土埃などが溜まり難いように、直角の隅部はシーリング材11、12、13をリング状に埋めて完成である。
図3は、図2のカバーリング状態を外方から見た側面図であり、地面より板厚や緩衝層3の厚さに応じて、段差が出来るが、支柱Pから10±5cm程度の領域であって、人が歩いてつまずいたりする恐れは無いので、特に問題とならない。
破線で鋸刃状に描いてあるのは、支柱Pの緩衝層4を覆う部分7であり、鋸刃状部7の間には、弾性の有る緩衝層4が食い込み、しかもリング板状のスペーサ10を被せた上で、止めリングRで締め付けるので、外からは見えない。
なお、支柱カバー部7の高さ方向の寸法hは、2〜5cmで足りるか、hが大きい場合は、止めリングRを複数段にしてもよい。
カバー板Cを製造するには、図4のように、支柱Pと同径のプラグ14をオス型として板金をプレスするだけで足りる。すなわち、(1)のように、厚肉部5を覆う部分8の形状に応じたメス型15の上にアルミニウムなどの軟質の板金Aを載せたうえで、前記プラグ14をオス型として下降させると、(2)のように、前記プラグ14がメス型15の円形孔16の中に入る。しかも、メス型15の孔部16と載置面との成す境界部17と、前記プラグ14の根元部と本体部Bとの境界部18とに板金Aが挟まれた状態でプレスされることで、境界部17・18の形状に応じた形に形成される。
図の場合は約45度に傾斜しているので、板金Aも約45度に傾斜した状態に形成されるが、鎖線のようにメス型15の境界部17を凸曲面とし、プラグ14の境界部18を凹曲面にすると、図2のような凹曲面にすることができる。
この場合、厚肉の緩衝層5の表面も凹曲面に形成する必要があるが、指先を滑らせたり球体を転動させたりすることで容易に整形できる。
出来上がったカバー板Cを上下反転させて使用状態にすると、(3)のようになる。すなわち、プラグ14と円形孔16で挟まれた部分7は鋸刃状となる。側面から見ると、図5(3)のように、鋸刃状に開いて見える。
図示のように、正確な二等辺三角形状に形成するには、プラグ14を下降させる前に放射状の切り目を入れておくとよい。
施工に際しては、電柱の外径の小さい上端からカバー板Cの円形孔に挿通してから電柱を地面に立てることで、新規に施工できるが、現実には既存の既に立っている電柱の根元にカバー板Cを後から取付けるケースが多いだろう。
既に立っている支柱Pの根元にカバー板Cを取付ける場合は、カバー板Cを図4(3)の鎖線のように、中心を通る位置で2分割しておき、施工に際して、前記の緩衝層3〜5を塗布した後、図5(4)のように、支柱Pを挟んでカバー板C1とカバー板C2とを突き合わせ、突き合わ部に連結板19、19を重ねて、コンクリート釘91などで固定する。
そして、支柱Pの外に立った状態の鋸刃部7の外にスペーサ10を巻いて、両端10’、10’’を重ね、その外から止めリングRで締め付けて固定する。
突き合わせないで、図6のように端部を重ねて固定することもできる。この場合は、地面カバー部6、6の一端同士を重ね合わせてコンクリート釘91などで固定するが、他端同士は離れてしまう。従って、中継板61を追加し、その両端を、カバー部6、6の他端と重ねてコンクリート釘92、93などで固定する。なお、コンクリート釘に代えてコンクリートネジを螺入させてもよい。
中継板61は、図5(4)のような長方形状でも足りるが、図4(3)のカバー板Cを、中心を通る放射線に沿って切ることでも形成してもよい。なお、図6のように端部を重ねて実装した場合に、支柱カバー部7が二重になる部分は、片方を切除するのが良い。
正確な二等辺三角形状の鋸刃状カバー部7は、支柱Pが小径の場合であって、電柱のように20〜35cmと大径になると、支柱カバー部7は台形状となる。なお、放射方向の切れ目を入れない場合は、無秩序に裂ける場合もあり、その結果、見苦しくなる。地面カバー部6、6の外周は、円形である必要はなく、多角形でも差し支えない。
緩衝層3〜5の材質は、公知のアスファルト系コンパウンドのように少なくとも施工時にはゴム様の弾力を保持していることが必要であるが、コーキング材のようにできるだけ長期にわたって弾力を有していることが望ましい。ゴム様弾力の有る緩衝層材としては、軟質の合成樹脂が適しているが、天然のゴムや合成ゴムでも良く、塗布性の容易なことも必要である。
図7は、前記支柱P、Pの立っている歩道fの平面図であり、特に狭い歩道fを想定している。歩道fと縁石20との間にも隙間が出来て、図1のように雑草が生えやすいので、図8の断面図に示すように、高圧水洗浄などで清掃してプライマー樹脂21を塗布した後に、窪みや隙間に伸縮性に富むコンパウンドなどを埋めて均すと共に、歩道の路面の凹凸や縁石の凹凸を均一に均し、これを下部伸縮層22とする。なお、隙間や窪みなどが無い場合は、埋める作業が省ける。
次に、歩道fと縁石20との間に埋めた下部伸縮層22の上に絶縁層23を積層した後に、この絶縁層23の両側と上側に、伸縮性に富んだ上部伸縮層24、25と26を積層し接着する。なお、上部伸縮層24、25及び前記絶縁層23上の上部伸縮層26の全面にアルミニウム箔mを接着してある。従って、上部伸縮層24、25及び上部伸縮層26は一つの伸縮層であり、アルミニウム箔mを積層接着した状態で一定幅のテープ状に形成できる。
剥離紙のような絶縁層23が介在している領域だけ、下側と接着されないので、絶縁層23の両側の上部伸縮層24と25とは、下側から影響を受けずに独立して伸縮動作する。逆に、下側の歩道fと縁石20との隙間が自由に開閉できる、とも言える。
外部に露出している金属箔mは、ハイヒールの踵などで容易に損傷する恐れが有り、また段差のために躓く危険もあるので、バリアフリーの見地からも望ましく無い。特に狭い歩道fでは、金属箔mの歩道f寄りを踏みつける恐れがある。そこで、金属箔mの歩道f寄りの上に、アルミニウムやステンレス製の帯板bを被せてカバーし、コンクリート釘27やアンカーボルトなどで固定してある。しかも、つまずいたりしないように、帯板bの少なくとも歩道f寄りがスロープsとなるように斜めに加工してある。
なお、帯板bの板厚による段差ができる場合は、段差の部分をシーリング材13などで埋めて、斜めにするのは言うまでもない。
このように、釘27などで固定された帯板bは、前記絶縁層23の歩道f寄りのみに被せて有るので、幅方向の両端がフリーの状態となり、伸縮代無しでも自由に伸縮できる。また、前記絶縁層23の両側の上部伸縮層24、25の伸縮に支障を来す恐れがなく、自由に伸縮できる。
下部伸縮層22と上部伸縮層24〜26とは、同じ材質でも、異なる材質でもよい。図示例では、下部伸縮層22として、アスファルト系コンパウンドを用い、上部伸縮層24〜26として、ポリプロピレン膜及び特殊アスファルト接着層から成る材料を使用しているが、接着力と伸縮力を兼ね備えた材料としては、シリコーン樹脂を主成分とした材料なども有る。
カバー用の帯板bは、鎖線で示すように縁石20寄りまで延長してもよい。従って、金属箔mの領域を帯板bでカバーすることも可能である。別の金属帯板を用いて、歩道寄りの端部を帯板bの下に差し込んで、釘27などで固定してもよい。
また、金属箔mに代えて、0.2mm以下の薄手のアルミニウムやステンレス製の帯板を用いることもできる。金属箔mよりは堅牢なため、ハイヒールの踵などで容易に損傷する恐れはない。
支柱Pが電柱のように大径の場合は、支柱周りが縁石20に及ぶことも有るが、ガードレールの支柱のように小径の場合は、縁石20に影響しない場合も有りうる。
なお、縁石20に代えて、マンホール等のようなリング状金属部が道路に有る場合も、アスファルトやコンクリートなどから成る路面との境界に窪みが生じて、雑草が生えることがある。この場合は、リング状金属部の半径方向の断面形状が図8のようになり、外周に帯板bを設けるので、リング状の帯板となる。
以上のように、支柱の根元のように雑草が円状に生える場所であっても、合成樹脂等から成る厚肉の緩衝層の上から、アルミニウムやステンレス製のように耐候性の良い板でカバーすることで、確実かつ長期に渡って雑草を防止でき、景観が改善され、観光地に最適である。
1 雑草
P 支柱
2 コンパウンド
E 地面
3 地面に塗布した緩衝層
4 支柱の表面に塗布した緩衝層
5 厚肉の緩衝層
6 地面の緩衝層を覆うカバー板部分
61 中継板
7 支柱の緩衝層を覆う鋸刃状のカバー板部
8 厚肉緩衝層を覆うカバー板部分
9・91 固定手段
R 止めリング
10 帯板をリング状に形成したスペーサ
11〜13 シーリング材
A 板金
14 プラグ(オス型)
15 メス型
16 円形孔
17・18 境界部
C1・C2 2分割したカバー板
19 連結板
f 歩道
r 車道
20 縁石
21 プライマー樹脂
22 下部伸縮層
23 絶縁層
24〜26 上部伸縮層
m アルミニウム箔
27 コンクリート釘
b 帯板

Claims (7)

  1. 円形の支柱の外面に弾性緩衝層を有し、かつ前記支柱を立てた地面に弾性緩衝層を有すると共に、前記支柱の弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層との間の直角の隅部を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層で埋めて成る緩衝層と前記外面の弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層とをアルミニウム又はステンレスのカバー板を重ねて保護することを特長とする支柱周りの雑草防止カバーリング方法。
  2. カバー板は、円形のプラグを挿入することによって、前記支柱外面の弾性緩衝層に被せるカバー面と前記厚肉弾性緩衝層の面に被せるカバー面と地面の弾性緩衝層に被せるカバー面とを形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の支柱周りの雑草防止カバーリング方法。
  3. 中心を通る位置で2分割して前記カバー板を形成すると共に、支柱を挟んで、前記カバー板同士を突き合わせ、突き合わ部に連結板を重ねて固定するか、又は2分割した前記カバー板の一端同士を重ねて固定し、他端同士は、別の板を重ねて固定してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支柱周りの雑草防止カバーリング方法。
  4. 歩道と縁石に渡って設けた伸縮層より上に、アルミニウムやステンレスから成るカバー板を設け、歩道と縁石との境界部より歩道側のみを固定することで、カバー板の縁石側をフリー状態とすることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の雑草防止カバーリング方法。
  5. 円形の支柱の外面を覆う弾性緩衝層と、前記支柱を立てた地面を覆う弾性緩衝層との間を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層で埋めて成り、前記外面の弾性緩衝層と前記厚肉弾性緩衝層と前記地面の弾性緩衝層とをアルミニウム又はステンレスのカバー板を重ねて保護してあることを特長とする支柱周りの雑草防止カバーリング構造。
  6. 歩道と縁石に渡って設けた伸縮層より上に、アルミニウムやステンレスから成るカバー板を設け、歩道と縁石との境界部より歩道側のみを固定することで、カバー板の縁石側をフリー状態としたことを特長とする請求項5に記載の雑草防止カバーリング構造。
  7. 円形の支柱の外面を覆う弾性緩衝層と、前記支柱を立てた地面を覆う弾性緩衝層と、前記両者の間を傾斜した又は曲面の厚肉弾性緩衝層とをカバーリングするカバー板であって、
    円孔の中に、アルミニウム又はステンレスの板を挟んで円形のプラグを挿入する際に、前記円孔と前記板の載置面との間を傾斜面又は曲面に形成し、かつ前記プラグとその本体との間を傾斜面又は曲面に形成して、前記カバー板の傾斜面又は曲面を形成して成る雑草防止カバーリング用のカバー板。
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