JP5152829B2 - 静電塗装装置 - Google Patents

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Description

本発明は塗装ガンの電極に電圧を印加することに基づいて塗装ガンの電極と塗装対象物との間に静電界を形成し、塗装ガンから噴出する塗料を静電界の作用で塗装対象物に付着させる静電塗装装置に関する。
上記静電塗装装置には塗装ガンの電極と塗装対象物との間を流れる電流の大きさを一定の時間間隔で検出し、両者が相互に異常接近しようとしていることを電流値の検出結果に基づいて事前に検出する異常検出機能を備えた構成のものがある。この構成の場合、両者が異常接近しようとしていることが検出されたときには塗装ガンの電極に対する送電処理を停止し、両者の間でスパークが発生することを防止している。この異常検出機能には過電流異常検出機能および変化量異常検出機能の2種類が存在する。過電流異常検出機能は電流値の検出結果が予め決められた限度値を上回る場合に異常接近有りと判定する機能であり、例えば塗装対象物が塗装ガンの電極にゆっくりと異常接近した場合に作動する。変化量異常検出機能は電流値の検出結果に基づいて電流値の時間的な変化率を演算し、変化率の演算結果が予め決められた許容値を上回る場合に異常接近有りと判定する機能であり、例えば塗装対象物が塗装ガンの電極を急に横切った場合に作動する。
上記静電塗装装置の場合、塗装ガンの電極と塗装対象物との間を流れる電流の大きさが湿度の高低に応じて変動するので、過電流異常検出機能が湿度の影響で誤作動しないように過電流異常検出機能の限度値を高い値に設定する必要があった。また、塗装対象物の表面がでこぼこしている場合には塗装ガンの電極および塗装対象物の表面相互間の距離が安定せず、距離が安定しない影響で電流値の時間的な変化率が大きく変動するので、変化量異常検出機能の許容値を設定することができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、塗装ガンの電極および塗装対象物が相互に異常接近しようとしていることを湿度の高低および塗装対象物の表面形状のそれぞれに影響されることなく安定的に検出することが可能な静電塗装装置を提供することにある。
本発明の静電塗装装置は塗装ガンの電極に電圧を印加することに基づいて塗装ガンの電極と塗装対象物との間に静電界を形成し、塗装ガンから噴出する塗料を静電界の作用で塗装対象物に付着させるものにおいて、前記電極と前記塗装対象物との間を流れる電流の大きさを検出する電流検出回路と、前記電流検出回路の検出結果を調整不能または調整可能な一定の時間間隔で取得する取得手段と、前記取得手段が前記電流検出回路の検出結果を取得する毎に前記取得手段の取得結果に基づいて加重平均値を演算する演算手段と、前記取得手段が前記電流検出回路の検出結果を取得する毎に前記取得手段の今回の取得結果を前記演算手段の前回の演算結果と比較する比較手段と、前記取得手段の今回の取得結果が前記演算手段の前回の演算結果に比べて調整不能または調整可能な許容値を超えて大きい場合に予め決められた異常処理を行う異常処理手段を備え、前記演算手段は前記取得手段の今回の取得結果に調整不能または調整可能な第1の重みk1(0<k<1)を乗じた乗算値および前回の加重平均値の演算結果に第2の重みk2(1−k1)を乗じた乗算値を相互に加算することで今回の加重平均値を演算し、前記比較手段は、最大値に設定された所定期間が減算されて「0」になるまでは前記取得手段の今回の取得結果と前記演算手段の前回の演算結果との比較を行わないように設定されているところに特徴を有する。
1.本発明の静電塗装装置の作用の説明
塗装ガンを使用して塗装対象物に静電塗装を施している運転中には塗装ガンの電極と塗装対象物との間を流れる電流値が一定の時間間隔で取得される。この電流値が取得される毎に今回の電流値の取得結果に基づいて加重平均値が演算され、電流値の今回の取得結果が加重平均値の前回の演算結果と比較される。この比較結果に基づいて「電流値の今回の取得結果>加重平均値の前回の演算結果+許容値」であることが検出された場合には塗装ガンの電極および塗装対象物が相互に異常接近しようとしていることが判定され、異常処理が行われる。
2.本発明の静電塗装装置の効果の説明
電流値の今回の取得結果に第1の重みk1(0<k<1)を乗じ、前回の加重平均値の演算結果に第2の重みk2(1−k1)を乗じ、両乗算値を相互に加算することで加重平均値を順に更新し、「電流値の今回の取得結果>加重平均値の前回の演算結果+許容値」であるか否かに基づいて塗装ガンの電極および塗装対象物相互間の異常接近の有無を判定している。このため、電流値の比較対象となる加重平均値が塗装対象物の表面形状および湿度の高低のそれぞれに追従して自動的に調整されるので、異常接近の有無が湿度の高低および塗装対象物の表面形状のそれぞれに影響されることなく安定的に検出されるようになる。
[実施例1]
塗装ガン1は、図1に示すように、アース接続された塗装対象物2に静電塗装を施すものであり、塗料バルブ3および空気バルブ4を有している。これら塗料バルブ3および空気バルブ4のそれぞれは開放状態および閉鎖状態相互間で切換わることが可能なものであり、塗料バルブ3は塗料ポンプ5を介して塗料タンク6に接続され、空気バルブ4はコンプレッサ7に接続されている。これら塗料バルブ3および空気バルブ4のそれぞれは引き金に連結されたものであり、引き金の非操作状態では塗料バルブ3および空気バルブ4のそれぞれが閉鎖状態に保持される。この引き金は塗装ガン1に装着されたものであり、塗料バルブ3および空気バルブ4のそれぞれは引き金の操作態で開放状態に保持される。この空気バルブ4の開放状態では圧縮空気がコンプレッサ7の吐出圧で塗装ガン1から前方へ噴出し、塗料タンク6内に貯留された塗料が塗料ポンプ5の吐出圧で塗装ガン1から前方へ噴出し、塗料が圧縮空気に乗ることで霧状化されて塗装対象物2に噴霧される。この塗装ガン1の引き金はロボットに連結されたものであり、ロボットは塗装ガン1の前方に塗装対象物2を自動的に搬送し、塗装ガン1の引き金を塗装対象物2の搬送タイミングに合せて自動的に操作する。
塗装ガン1の内部には昇圧トランス8と高電圧発生回路9と電極10が収納されている。昇圧トランス8は交流電源を昇圧するものであり、高電圧発生回路9は昇圧トランス8が昇圧した交流電源を高圧直流電源に変換する。この高電圧発生回路9はコッククロフト型の多段整流器からなるものであり、高電圧発生回路9の正極は帰還ケーブル11を介してアース接続されている。電極10は高電圧発生回路9の負極に接続されたものである。この電極10は高電圧発生回路9から高電圧が印加されることに基づいて前方の塗装対象物2との間に静電界を形成するものであり、塗装ガン1から噴霧される塗料は静電界の作用で塗装対象物2に付着する。
コントロールボックス12は塗装ガン1を電気的にコントロールするものであり、コントロールボックス12の内部には電源回路13と高周波発振回路14と高周波トランス15が収納されている。電源回路13は直流電源を生成するものであり、高周波発振回路14は電源回路13から出力される直流電源を高周波交流電源に変換し、高周波トランス15は高周波発振回路14から出力される高周波交流電源を降圧する。この高周波トランス15は送電ケーブル16を介して昇圧トランス8に接続されており、昇圧トランス8には高周波トランス15から交流電源が送電される。
コントロールボックス12の内部には制御回路17が収納されている。この制御回路17はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU18とROM19とRAM20を有している。この制御回路17には電源回路13および高周波発振回路14のそれぞれが接続されており、制御回路17のCPU18は電源回路13および高周波発振回路14のそれぞれを制御することに基づいて降圧トランス15から昇圧トランス8に高周波交流電源を送電し、塗装対象物2および電極10相互間に静電界を形成する。
コントロールボックス12の内部には電流検出回路21およびA/D変換回路22が収納されており、電流検出回路21はA/D変換回路22を介して制御回路17に接続されている。この電流検出回路21は帰還ケーブル11に介在された電流検出抵抗を主体に構成されたものであり、制御回路17のCPU18は電流検出回路21の検出結果をA/D変換回路22を介して検出することに基づいて帰還ケーブル11を流れる戻り電流Iの大きさを検出する。この帰還ケーブル11の外周部にはシールド23が装着されており、シールド23は帰還ケーブル11を流れる戻り電流Iに外部からノイズが乗ることを防止する。このシールド23は送電ケーブル16の外周部に配置されたものであり、送電ケーブル16で発生する高周波ノイズを大地に放出することで高周波ノイズが外部に飛散することを防止する。
制御回路17には操作手段に相当するオペレーションスイッチ31が接続されている。このオペレーションスイッチ31はコントロールボックス12に操作可能に装着されたものであり、制御回路17はオペレーションスイッチ31が操作されることに基づいて起動する。この制御回路17にはタイマ24が接続されており、制御回路17のCPU18はタイマ24のカウント結果に基づいて一定の時間間隔で異常接近検出用のタイマ割込み処理を起動する。この処理は塗装ガン1の電極10および塗装対象物2相互間が異常接近しようとしているか否かを判定するものであり、異常接近とは塗装ガン1の電極10および塗装対象物2相互間でスパークが発生する直前の接近状態を称する。
制御回路17には過電流LED25と変化量LED26と加重平均LED27が接続されている。これら過電流LED25〜加重平均LED27のそれぞれはコントロールボックス12に外部から視認可能に固定された報知手段に相当するものであり、制御回路17は異常接近有りを判定したときには過電流LED25〜加重平均LED27のいずれかを点灯することに基づいて作業者に塗装ガン1の電極10および塗装対象物2相互間が異常接近していることを報知する。制御回路17には過電流リレー28と変化量リレー29と加重平均リレー30が接続されている。これら過電流リレー28〜加重平均リレー30のそれぞれはロボットに接続されたものであり、制御回路17は異常接近有りを判定したときには過電流リレー28〜加重平均リレー30のいずれかに信号を出力することに基づいてロボットを運転停止する。
図2〜図4のそれぞれは制御回路17のROM19に予め記録された制御プログラムを示すフローチャトであり、異常接近検出機能は制御回路17のCPU18が漏れ電流Iの検出結果を図2〜図4の制御プログラムに基づいて処理することで実現される。以下、図2〜図4の制御プログラムについて説明する。
図2はオペレーションスイッチ31が操作されることに基づいてCPU18が起動直後に実行するメイン処理の詳細を示すものであり、CPU18は図2のステップS1で割込み禁止を設定することに基づいて図3のタイマ割込み処理および図4のA/D変換完了割込み処理のそれぞれが起動することを禁止する。そして、ステップS2で電流値Ioldに「0」をセットすることで電流値Ioldを初期化し、ステップS3で電流値Inowに「0」をセットすることで電流値Inowを初期化する。電流値Ioldは漏れ電流Iの前回の検出結果を示すものであり、電流値Inowは漏れ電流Iの今回の検出結果を示すものであり、CPU18はステップS3で電流値Inowを初期化したときにはステップS4へ移行する。
CPU18はステップS4へ移行すると、加重平均値Iaveに「0」をセットすることで加重平均値Iaveを初期化する。この加重平均値Iaveは前回の加重平均値の演算結果を示すものであり、CPU18はステップS4で加重平均値Iaveを初期化したときにはステップS5へ移行し、残り無効期間Tdに最大値Tmaxをセットすることで残り無効期間Tdを初期化する。この残り無効期間Tdは異常接近の有無を判定しない無効期間の終了タイミングを特定するためのものであり、CPU18はステップS5で残り無効期間Tdを初期化したときにはステップS6へ移行し、タイマ24を初期設定する。このタイマ24の設定処理は図3のタイマ割込み処理が1msec毎に発生するように行われるものであり、CPU18は図2のステップS6でタイマ24を初期設定したときにはステップS7へ移行する。このステップS7でA/D変換回路22を初期設定し、ステップS8で割込み禁止の設定を解除する。
図3のタイマ割込み処理はタイマ割込みフラグがオン状態にセットされることに基づいて起動するものである。このタイマ割込みフラグはタイマ24の計測結果に基づいてハードウェア的に1msec毎にオン状態にセットされるものであり、CPU18はタイマ割込みフラグのオン状態では図3のステップS11でタイマ割込みフラグをオフ状態にクリアし、ステップS12でA/D変換開始フラグをオン状態にセットする。A/D変換回路22はA/D変換開始フラグがオン状態にセットされることに基づいて漏れ電流Iのデジタル変換処理を開始するものであり、A/D変換開始フラグは漏れ電流Iのデジタル変換処理中にはオン状態にセットされ、漏れ電流Iのデジタル変換処理が完了することに基づいてハードウェア的にオフ状態にクリアされる。
図4のA/D変換完了割込み処理はA/D完了フラグがオン状態にセットされることに基づいて起動するものである。このA/D完了フラグはA/D変換回路22が漏れ電流Iのデジタル変換処理を完了することに基づいてハードウェア的にオン状態にセットされるものであり、CPU18はA/D完了フラグのオン状態では図4のステップS21でA/D完了フラグをオフ状態にクリアし、ステップS22で漏れ電流Iのデジタル変換結果を電流値Inowにセットする。即ち、電流検出回路21の戻り電流Iの検出結果は調整不能な一定の時間間隔1msecで取得されるものであり、図4のステップS22は取得手段に相当する。
CPU18はステップS22で戻り電流Iの検出結果を電流値Inowにセットすると、ステップS23で残り無効期間Tdを「0」と比較する。この残り無効期間Tdは図2のメイン処理で最大値Tmaxにセットされたものであり、CPU18は起動当初には図4のステップS23で「Td=0」ではないことを判断してステップS36へ移行する。
CPU18はステップS36へ移行すると、下記(1)式に基づいて加重平均値Iaveを演算する。この(1)式は制御回路17のROM19に予め記録されたものであり、電流値Inowは漏れ電流値Iの今回の検出結果であり、「1/2000」は第1の重みk1に相当する調整不能な固定値であり、「1999/2000」は第2の重みk2に相当する調整不能な固定値である。この加重平均値Iaveを演算するステップS36は演算手段に相当する。
Iave←Inow*1/2000+Iave*1999/2000 ・・・・(1)
CPU18はステップS36で加重平均値Iaveを演算すると、ステップS37で電流値Ioldに電流値Inowをセットする。この電流値Inowは今回の漏れ電流Iの検出結果であり、ステップS37では今回の漏れ電流Iの検出結果が前回の漏れ電流Iの検出結果として記録される。
CPU18はステップS37で電流値Ioldに電流値Inowをセットすると、ステップS38で残り無効期間Tdを「0」と比較する。この残り無効期間Tdは図2のメイン処理で最大値Tmaxにセットされたものであり、CPU18は起動当初には図4のステップS38で「Td>0」であることを判断してステップS39へ移行し、残り無効期間TdからROM19に予め記録された単位時間ΔT(1msec)を減算する。即ち、「残り無効期間Td>0」である起動当初には一定の時間間隔1msecで漏れ電流Iの検出処理が行われ、漏れ電流Iの検出結果が電流値Inowにセットされる。この起動当初には今回の電流値Inowおよび前回の加重平均値Iaveに基づいて加重平均値Iaveの演算処理が一定の時間間隔1msecで行われ、今回の電流値Inowが前回の電流値Ioldにセットされる。
CPU18は残り無効期間Tdが「0」に減算された状態ではステップS23からステップS24へ移行し、今回の電流値Inowの検出結果をROM19に予め記録された異常判定値I1と比較する。この異常判定値I1は漏れ電流Iの絶対値がスパークを誘発するのに相当する過大なものであるか否かを判定するための境界値であり、例えば塗装対象物2が塗装ガン1の電極10にゆっくりと近付くことに基づいて両者が異常接近しようとしたときにはスパークの発生前に今回の電流値Inowが異常判定値I1を上回る。この場合にはCPU18はステップS24で「Inow>I1」を判断してステップS25へ移行し、高周波発振回路14を駆動停止することに基づいて電極10に対する送電処理を停止する。そして、ステップS26で過電流LED25に点灯信号を出力し、過電流LED25を択一的に点灯することに基づいて作業者に過電流異常が発生したことを報知する。次にステップS27で過電流リレー28に信号を出力し、ロボットを運転停止する。
CPU18は過電流異常の非発生時にはステップS24で「Inow>I1」ではないことを判断し、ステップS28へ移行する。ここで前回の電流値IoldをROM19に予め記録された異常判定値I2に加算し、両者の加算結果を今回の電流値Inowと比較する。この異常判定値I2は漏れ電流Iの時間的な変化率がスパークを誘発するのに相当する過大なものであるか否かを判定するための境界値であり、例えば塗装対象物2が塗装ガン1の電極10の前方を急速に横切った場合にはスパークの発生前に今回の電流値Inowが前回の電流値Ioldおよび異常判定値I2相互の加算結果を上回る。この場合にはCPU18は「Inow>Iold+I2」を判断してステップS29へ移行し、高周波発振回路14を駆動停止することに基づいて電極10に対する送電処理を停止する。そして、ステップS30で変化量LED26に点灯信号を出力し、変化量LED26を択一的に点灯することに基づいて作業者に変化量異常が発生したことを報知する。次にステップS31で変化量リレー29に信号を出力し、ロボットを運転停止する。
CPU18は変化量異常の非発生時にはステップS28で「Inow>Iold+I2」ではないことを判断し、ステップS32で前回の加重平均値IaveをROM19に予め記録された異常判定値I3に加算する。この異常判定値I3は漏れ電流Iの加重平均値がスパークを誘発するのに相当する過大なものであるか否かを判定するための許容値に相当するものであり、CPU18はステップS32で前回の加重平均値Iaveおよび異常判定値I3を相互に加算したときには両者の加算結果を今回の電流値Inowと比較する。この今回の電流値Iaveおよび前回の加重平均値Iaveを相互に比較するステップS32は比較手段に相当するものである。
CPU18はステップS32で「Inow>Iave+I3」ではないことを判断すると、ステップS36で電流値Inowおよび加重平均値Iaveに基づいて加重平均値Iaveを更新し、ステップS37で今回の電流値Inowを前回の電流値Ioldにセットする。
CPU18はステップS32で「Inow>Iave+I3」であることを判断すると、ステップS33で高周波発振回路14を駆動停止することに基づいて電極10に対する送電処理を停止する。そして、ステップS34で加重平均LED27に点灯信号を出力し、加重平均LED27を択一的に点灯することに基づいて作業者に加重平均異常が発生したことを報知する。次にステップS35で加重平均リレー30に信号を出力し、ロボットを運転停止する。この異常報知を行うステップS34および異常停止を行うステップS33のそれぞれは異常処理手段に相当するものである。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
漏れ電流値の今回の取得結果Inowに第1の重み「1/2000」を乗じ、前回の加重平均値の演算結果Iaveに第2の重みk2「1999/2000」を乗じ、両乗算値を相互に加算することで加重平均値Iaveを順に更新し、「電流値の今回の取得結果Inow>加重平均値の前回の演算結果Iave+異常判定値I3」であるか否かに基づいて塗装ガン1の電極10および塗装対象物2相互間の異常接近の有無を判定した。このため、電流値Inowの比較対象となる加重平均値Iaveが塗装対象物2の表面形状および湿度の高低のそれぞれに追従して自動的に調整されるので、異常接近の有無が湿度の高低および塗装対象物2の表面形状のそれぞれに影響されることなく安定的に検出されるようになる。図5は電流値Inowと加重平均値Iaveと相対限界値Iave+I3のそれぞれの時間的変化を示す実験結果の一例であり、計測初期段階の電流値Inowの変動では「Inow>Iave+I3」が判断されず、電流値Inowの突発的な大きな変動時P1およびP2のそれぞれで「Inow>Iave+I3」が判断されることに基づいて異常接近が検出される。
上記実施例1においては、タイマ割込みの発生間隔ΔTと異常判定値I1と異常判定値I2と異常判定値I3と第1の重みk1と第2の重みk2のそれぞれを作業者が調整できるように構成しても良い。この構成の場合、コントロールボックス12に調整対象となる定数の種類を指定するための第1のスイッチおよび数値を入力するための第2のスイッチのそれぞれを装着し、制御回路17のCPU18がタイマ割込みの発生間隔ΔTと異常判定値I1と異常判定値I2と異常判定値I3と第1の重みk1と第2の重みk2のうち第1のスイッチの操作内容に応じたものを第2のスイッチの操作内容に応じた値に設定すると良い。
上記実施例1においては、過電流異常検出機能および変化量異常検出機能それぞれの残り無効期間Tdが「0」になるまでは加重平均値Iaveの演算処理を行わずに残り無効期間Tdが「0」になってから加重平均値Iaveの演算処理を開始しても良い。即ち、戻り電流値Iが不安定な制御プログラムの起動初期には加重平均値Iaveの演算処理を行わず、戻り電流値Iが安定することを待って加重平均値Iaveの演算処理を行っても良い。
上記実施例1においては、塗装ガン1として塗料バルブ3および空気バルブ4のそれぞれを電気的なアクチュエータで開閉操作する自動式のものを利用しても良い。
上記実施例1においては、塗装ガン1として作業者が引き金を手動操作する手動式のものを利用しても良い。
実施例1を示す図(電気的構成を示すブロック図) 制御プログラムを説明するためのフローチャート(メイン処理) 制御プログラムを説明するためのフローチャート(タイマ割込み処理) 制御プログラムを説明するためのフローチャート(A/D変換完了割込み処理) 戻り電流の時間的な変化を示す図
符号の説明
1は塗装ガン、10は電極、12は制御回路(取得手段,演算手段,比較手段,異常処理手段)、21は電流検出回路を示している。

Claims (1)

  1. 塗装ガンの電極に電圧を印加することに基づいて塗装ガンの電極と塗装対象物との間に静電界を形成し、塗装ガンから噴出する塗料を静電界の作用で塗装対象物に付着させるものにおいて、
    前記電極と前記塗装対象物との間を流れる電流の大きさを検出する電流検出回路と、
    前記電流検出回路の検出結果を調整不能または調整可能な一定の時間間隔で取得する取得手段と、
    前記取得手段が前記電流検出回路の検出結果を取得する毎に前記取得手段の取得結果に基づいて加重平均値を演算する演算手段と、
    前記取得手段が前記電流検出回路の検出結果を取得する毎に前記取得手段の今回の取得結果を前記演算手段の前回の演算結果と比較する比較手段と、
    前記取得手段の今回の取得結果が前記演算手段の前回の演算結果に比べて調整不能または調整可能な許容値を超えて大きい場合に予め決められた異常処理を行う異常処理手段を備え、
    前記演算手段は、
    前記取得手段の今回の取得結果に調整不能または調整可能な第1の重みk1(0<k1<1)を乗じた乗算値および前回の加重平均値の演算結果に第2の重みk2(1−k1)を乗じた乗算値を相互に加算することで今回の加重平均値を演算し、
    前記比較手段は、
    最大値に設定された所定期間が減算されて「0」になるまでは前記取得手段の今回の取得結果と前記演算手段の前回の演算結果との比較を行わないように設定されていることを特徴とする静電塗装装置。
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