JPH09262510A - 静電塗装機の汚れ度合監視装置 - Google Patents

静電塗装機の汚れ度合監視装置

Info

Publication number
JPH09262510A
JPH09262510A JP7345196A JP7345196A JPH09262510A JP H09262510 A JPH09262510 A JP H09262510A JP 7345196 A JP7345196 A JP 7345196A JP 7345196 A JP7345196 A JP 7345196A JP H09262510 A JPH09262510 A JP H09262510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
average value
load current
degree
high voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7345196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Kitagawa
義広 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP7345196A priority Critical patent/JPH09262510A/ja
Publication of JPH09262510A publication Critical patent/JPH09262510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】保守点検の必要性およびそのインターバルの決
定をするために有益な指標を自動的かつ定量的に監視警
報可能にする。 【解決手段】負荷電流検出手段(40)と,平均値算出
手段(51,52)と,判別手段(51,52)と,監
視警報出力制御手段(51,52)とを設け、検出され
た設定監視範囲(t2〜t3)内の負荷電流値(Ii)
の平均値Aiを算出しかつこの平均値Aiを設定値As
と比較してAi≧Asの場合に塗料噴霧手段(11,1
3)の汚れ度合を警報というかたちで監視可能に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料噴霧手段を形
成する本体に装着された荷電部に高電圧発生装置から高
電圧を印加して霧化塗料を帯電しつつワークに静電塗装
する静電塗装機の汚れ度合監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4において、静電塗装機10は、電気
的絶縁材の本体11に内蔵されたエアタービン12で高
速回転可能に装着されたベル(荷電部)13を含む塗料
噴霧手段,高電圧発生装置30P,図示しない塗料供給
手段等々を具備してなる。100はロボットアームであ
る。
【0003】高電圧発生装置30Pは、元電源発生回路
32と電圧コントローラ32Rと高電圧発生器31Pと
からなり、電圧コントローラ32Rからケーブル29を
介して高周波(例えば、数kHz〜数十kHz)の低電
圧Vl(例えば、12〜24V)を本体11に内蔵され
た高電圧発生器31Pに供給する。
【0004】この高電圧発生器31Pは、図4の場合
は、昇圧トランスとコッククロフト回路とからなる。こ
れにより発生された高電圧(例えば、−60kV)Vh
は、エアータービン12のフランジ部14およびエアー
タービン12自体を介してベル13に印加される。した
がって、ベル13は塗料を霧化しつつ帯電することがで
きるので、アースされたワークWに静電塗装することが
できる。
【0005】かかる高電圧Vhを印加する静電塗装機1
0では、ベル13とアースされた他の部材等との間にシ
ョートが発生する虞れがある。そこで、過負荷保護手段
33を設け、安全性を確保している。
【0006】この過負荷保護手段33は、負荷電流検出
器35で霧化塗料の帯電等に使用される負荷電流Iを検
出して得た検出電流値Idと,設定器34に予め設定さ
れた設定値Isとを比較して、Id≧Isとなった場合
に遮断信号Sを出力して元電源発生回路32を停電させ
ることができるように形成されている。
【0007】設定値Isは、運転態様に照しかつ経験を
ふまえて慎重に選択されるが、一般的には通常の負荷電
流Iの値(例えば、100μA)の2倍(200μA)
程度に選択設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一旦霧化し
た塗料,塵埃等が付着してベル13や本体11の外周面
が汚れると、経時的に付着塗料等が固形粒子化するとと
もにベル13の高速回転による風やその乱れによって飛
散しかつワークWに付着してしまう。つまり、塗装品質
の劣悪化を招く。そこで、例えば定期的な保守点検の際
に塗装運転を停止してその清掃を行っている。
【0009】しかし、塗料噴霧手段(11,13等)の
塗料等の付着による汚れ度合は、一義的かつ定量的に判
断することが難しい。使用環境はもとよりベル13の回
転速度,本体11の形態や大きさ等々の多くの要因や各
要因の重複程度により微妙に変化するからである。ま
た、塗料噴霧手段(11,13等)の塗料等の付着によ
る汚れ度合によっては、塗装品質の劣悪化を招く以前に
も電力損失を増大させるばかりか過負荷保護手段33の
見掛上の誤動作を招く虞れがある。したがって、電力損
失の防止や誤動作の回避を勘案しつつ汚れに対する保守
点検のインターバル決定に関する具体的な指標や監視方
法が強く求められている。
【0010】本発明は、保守点検の必要性およびそのイ
ンターバルの決定をするために有益な指標を自動的かつ
定量的に監視可能な静電塗装機の汚れ度合監視装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】塗料噴霧手段(11,1
3)の汚れ度合について分析すると、付着した塵埃,塗
料等の中には導電性を有するものが多い。特に、水分付
着が加わると導電性が高まる。非導電性の塗料でも吸水
すると導電性を有するようになる。したがって、この導
電性が高まると、高電圧Vhが印加されたベル13から
本体11を通り外部(アース)へリーク電流が流れ易く
なる。さらに、導電性が一定のレベルに止まっても、例
えばロボットとの関係において塗料噴霧手段(11)の
一層の小型軽量化要請が一段と強まる今日ではベル13
と本体11の担持体(例えば、ロボットアーム100)
との距離が短縮されるので、リーク電流の発生機会が増
大する傾向にある。
【0012】しかるに、リーク電流は汚れ度合,水分付
着の有無,高電圧Vhの値等の要因が重なった場合に発
生しまた負荷電流自体も変動するので、リーク電流であ
るか否かを具体的に把握することが難しい。しかも、リ
ーク電流自体も連続して発生するとは限らず、一方にお
いて発生しているリーク電流が突然としてその値が大き
くなることがある。例えば大気の流れ込みにより湿度が
一時的に高くなった場合である。さらにリーク電流発生
の有無に拘わらず高電圧発生装置の負荷電流は、例えば
図3(B)に示すように高電圧Vhの印加開始直後等に
おいて過渡的に急増する場合が多い。
【0013】本発明は、かかる固有的技術事項に着目し
かつリーク電流も高電圧発生装置の負荷電流の一種とし
て流れ込む事実を再認識の下に、高電圧印加開始時等に
おける過渡的な現象の影響を排除するために設定監視範
囲という概念を導入しかつ例外的乃至一時的で大きなリ
ーク電流相当負荷電流の影響を除去するために平均値と
いう概念を導入した上で、実際の負荷電流を検出すると
ともに設定監視範囲内で検出された負荷電流値の平均値
を算出し、この平均値と予め設定された設定値との比較
から塗料噴霧手段の汚れ度合を監視可能とするものであ
る。
【0014】すなわち、本発明は、塗料噴霧手段を形成
する本体に装着された荷電部に高電圧発生装置から高電
圧を印加して霧化塗料を帯電しつつワークに静電塗装す
る静電塗装機の汚れ度合監視装置であって、前記高電圧
発生装置の負荷電流の値を直接または間接的に検出する
負荷電流検出手段と,この負荷電流検出手段で検出され
た設定監視範囲内の負荷電流値の平均値を算出する平均
値算出手段と,予め設定された設定値と算出された平均
値とを比較して平均値が設定値以上であるか否かを判別
する判別手段と,この判別手段で平均値が設定値以上で
あると判別された場合に監視警報出力を行う監視警報出
力制御手段とを設け、検出された負荷電流値の平均値を
利用して前記塗料噴霧手段の汚れ度合を監視可能に形成
した、ことを特徴とする。
【0015】かかる発明では、負荷電流検出手段が高電
圧発生装置の負荷電流の値を直接または間接的に検出す
ると、平均値算出手段が設定監視範囲内の検出負荷電流
値の平均値を算出する。判別手段は、この平均値と予め
設定された設定値とを比較して平均値が設定値以上であ
ると判別する。すると、監視警報出力制御手段が、例え
ば表示,発音,印字等により監視警報出力する。
【0016】したがって、保守点検の直後に検出した負
荷電流値についての平均値を基準として設定値を選択決
定しかつ予め設定しておけば、次の保守点検以前でも塗
料噴霧手段の汚れ度合を警報という形で監視することが
できるとともに、その指標から保守点検の必要性および
そのインターバルを簡単かつ的確に決定することが可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本汚れ度合監視装置は、図1に示す
如く、基本的構成が従来例(図4)の場合と同様な静電
塗装機10に導入するものとされ、負荷電流検出手段
(40)と,平均値算出手段(51,52)と,判別手
段(51,52)と,監視警報出力制御手段(51,5
2)とを設け、検出された設定監視範囲(t2〜t3)
内の負荷電流値(Ii)の平均値Aiを算出しかつこの
平均値Aiを設定値Asと比較して塗料噴霧手段(1
1,13)の汚れ度合を監視可能に形成されている。
【0018】全体構成を示す図1において、静電塗装機
10は、塗料噴霧手段(11,13等),駆動制御盤2
0,高電圧発生装置30,図示省略した塗料供給手段等
々を含み、ロボットアーム100によって少なくとも1
次元方向に往復移動されつつワークWを塗装することが
できる。
【0019】駆動制御盤20は、駆動制御回路(例え
ば、シーケンサー)21を含み、塗料供給手段等々を適
時に適量だけ駆動制御することができる。
【0020】高電圧発生装置30は、従来例(図4)の
場合の構成(32,32R,31P)と同様としてもよ
いが、この実施形態では、高電圧発生回路31から形成
した外付け方式としてある。また、本体11内に設けた
限流抵抗39に高電圧ケーブル37を介して接続され
る。なお、過負荷保護手段33と、これがために必要な
負荷電流検出器35および設定器34は、従来例(図
4)の場合と同じとされている。
【0021】ここに、負荷電流検出手段は、高電圧発生
装置30(31)の負荷電流I(I+Ir)を直接また
は間接的に検出する手段であるから、その検出方式は適
宜に選択することができるが、この実施形態では間接的
検出方法で汚れ度合に直結するリーク電流Irを検出可
能なリーク電流検出手段40から形成してある。
【0022】すなわち、塗料噴霧手段を形成するベル
(荷電部)13から本体11を通して流れるリーク電流
Irは、塵埃,塗料等の付着による汚れ度合によって変
るが、霧化塗料を帯電(荷電)するために使用される本
来的な負荷電流Iの値(例えば、130μA)に比較す
れば、例えば10〜60μAと小さい。したがって、汚
れ度合を代表させるリーク電流Irを負荷電流Iとの和
として検出するよりも、リーク電流Ir自体を単独で検
出した方が分解能を高められ検出自体も容易となる。
【0023】かくして、リーク電流検出手段40は、本
体11のベル13の反対側に巻回させたアースバンド4
1と引出線42とリーク電流検出器43とから形成して
ある。さらに、増幅器44を設け、検出リーク電流値I
iを増幅する。なお、45はA/Dコンバータである。
【0024】ところで、リーク電流Irは、例えば図3
(A)に示すように時々刻々に変化し易い。また、本来
的負荷電流Iとリーク電流Irとの和である検出対象の
負荷電流I+Irは、同(B)に示すように高電圧Vh
の印加開始時(時刻t1)に過渡的に上昇し、塗料噴霧
開始時(時刻t2)から安定化する。また、時刻t3の
塗料噴霧終了時にも過渡的に上昇する。高電圧遮断時
(時刻t4)では、当然に零(0)となる。したがっ
て、この実施形態における設定監視範囲は、塗料噴霧開
始時(t2)から塗料噴霧終了時(t3)までとしてあ
る。
【0025】さらに、この実施形態では、平均値算出手
段(51,52),判別手段(51,52)および監視
警報出力制御手段(51,52)を、パーソナルコンピ
ュータ(パソコン50)を利用して構築してある。駆動
制御盤20内の構成要素(21)を利用して構築するよ
うにしてもよい。
【0026】パソコン50は、CPU51,ROM5
2,RAM53,キーボード(KB)54,表示器(I
ND)55,プリンタ(PTR)56,入力ポート(I
/P)57,出力ポート(O/P)58を含む汎用品で
ある。
【0027】RAM53の記憶エリアの一部には、設定
値Asを記憶するための設定値記憶手段53Mが設けら
れている。この設定値Asは、キーボード54のキー操
作により設定入力することができ、その値は設定変更可
能である。すなわち、設定値Asは、図3に示すように
例えば保守点検直後に検出かつ算出した平均値Aiの例
えば120%として設定される。
【0028】平均値算出手段は、平均値算出プログラム
を格納させたROM52とCPU51とから形成され、
設定監視範囲(t2〜t3)内である場合〔図2のステ
ップ(ST)10のYES〕にリーク電流検出手段40
で検出されたリーク電流値Iiを増幅器44,A/Dコ
ンバータ45および入力ポート57を介して読込み(S
T11)、RAM53のワークエリアに記憶(ST1
2)する。所定のサンプリング回数(ST13)だけ読
込み記憶する。例えば、1secに20回とする。しか
る後に、その平均値Aiを算出(ST14)する。算出
された平均値AiはRAM53に記憶される。
【0029】この平均値Aiは、駆動制御盤20内の表
示器25にサンプリングごとの検出リーク電流値Iiと
ともに表示出力可能としてある。設定値As以前の劣化
度合をも把握できるようにするためである。さらに、各
設定監視範囲内における平均値Aiは、設定値Asとと
もにパソコン50内の表示器55に表示出力可能で、か
つ後にプリンタ56で印字出力可能である。したがっ
て、保守点検の必要性等に有益な指標をその場その時の
みならず、事後的にも確認できる。
【0030】判別手段は、判別制御プログラムを格納さ
せたROM52とCPU51とから形成され、算出され
た平均値Aiと予め設定された設定値Asとを比較して
Ai≧Asであるか否かを判別する。すなわち、図2の
ST16で実行される。
【0031】監視警報出力制御手段は、判別手段(5
1,52)によってAi≧Asであると判別(ST16
のYES)された場合に監視警報出力を行う手段で、監
視警報出力制御プログラムを格納させたROM52とC
PU51とから形成され、図2のST17で実行され
る。この実施形態では、監視警報信号Saを出力するこ
とにより図1に示す駆動制御盤20内に設けたブザー2
6を駆動して指標たるブザー音で警報出力するものとし
てある。また、ブザー音は、キー操作によるリセットが
されるまで継続される。さらに、表示器25に監視表示
警報出力するものと形成されている。もとより,パソコ
ン50内の表示器55に監視警報表示出力したりプリン
タ56で監視警報印字出力するように形成してもよい。
【0032】次に、この実施形態の作用・動作を説明す
る。駆動制御回路21は、塗料供給手段等を制御して、
高電圧Vh(例えば−60KV)が印加されたベル13
から塗料を噴霧させる。したがって、ワークWを静電塗
装することができる。この場合の本来的な負荷電流I
は、例えば130μAである。
【0033】負荷電流検出手段を形成するリーク電流検
出手段40は時々刻々に変化するリーク電流Irを検出
する。設定監視範囲(t2〜t3)内になる(図2のS
T10のYES)と、検出されたリーク電流値Iiは、
増幅器44で増幅されてA/Dコンバータ45および入
力ポート57を介し、CPU51によって読込まれ(S
T11)、RAM53のワークエリアに一時記憶される
(ST12)。
【0034】CPU51は、図2のST11でRAM5
3から読込んだ検出リーク電流値Iiを両表示器55,
25に表示する(ST15)。したがって、ブース内の
駆動制御盤20のオペレータも、当該時における汚れ度
合(指標)に関する変化をその場合で定量的に知ること
もできる。
【0035】そして、所定回数だけサンプリング(読込
み記憶)される(ST13のYES)と、平均値算出手
段(51,52)が働き、その平均値Aiを自動的かつ
定量的に算出(ST14)し、RAM53に記憶する。
この平均値Aiも指標として両表示器55,25に表示
(ST15)される。
【0036】判別手段(51,52)は、算出された平
均値Aiと設定値記憶手段53Mに記憶されている設定
値Asとを比較して、Ai≧Asであるか否かを判別
(ST16)する。そして、Ai≧Asであると判別
(ST16のYES)されると、監視警報出力制御手段
(51,52)が、設定値Asに相当する汚れ度合にな
った旨の監視警報信号Saを出力(ST17)して、ブ
ザー26を駆動する。ブザー音は、キー操作によるリセ
ットがされるまで、継続される。
【0037】なお、図3(A)において、検出リーク電
流値Ii1の中に設定値As以上となる例外的乃至一時
的な大きい検出リーク電流値がある場合があっても設定
監視範囲内の平均値Aiが設定値As以上にならない
と、監視警報出力されない(ST16のNO)ので、無
用な監視警報を回避できる。検出リーク電流値Ii2の
場合は、点線で示す設定値Asである限りにおいて、全
く問題がないといえる。
【0038】しかして、この実施形態によれば、負荷電
流検出手段(40)と,平均値算出手段(51,52)
と,判別手段(51,52)と,監視警報出力制御手段
(51,52)とを設け、検出された設定監視範囲(t
2〜t3)内の負荷電流値(Ii)の平均値Aiを算出
しかつこの平均値Aiを設定値Asと比較して平均値A
iが設定値As以上になった場合に監視警報出力するよ
うに形成されているので、塗装運転中の何時でも塗料噴
霧手段(11,13)の汚れ度合を自動的かつ定量的に
監視することができる。したがって、汚れの清掃や保守
点検を適時かつ迅速に行えるとともに保守点検のインタ
ーバルを簡単かつ的確に決定できる。
【0039】また、負荷電流検出手段が汚れ度合に直結
するリーク電流Irを検出可能なリーク電流検出手段4
0から形成されているので、検出容易で分解能を高めら
れる。
【0040】また、リーク電流検出手段が、塗料噴霧手
段(本体11)に巻回されたアースバンド41,リーク
電流検出器43を含み、ベル(荷電部)13から本体1
1を通して外部(アース)に逃げるリーク電流Irのみ
を検出可能に形成されているので、この点からも汚れ度
合を一段と定量的かつ正確に検出することができる。
【0041】また、設定監視範囲が高電圧Vhの印加後
で塗料噴霧開始時(t2)から塗料噴霧終了時(t3)
までと選択されているので、リーク電流Irを含む負荷
電流(I+Ir)の過渡的急増領域を確実に排除でき
る。つまり、汚れ度合の監視の信頼性を一段と高められ
る。
【0042】また、算出された平均値Aiを表示器5
5,25に表示するものと形成されているので、パソコ
ン50のオペレータはもとより駆動制御盤20のオペレ
ータもその場で容易に確認することができる。したがっ
て、予想できない急激な汚れの発生に対しても緊急対処
できる。
【0043】また、平均値Aiをプリンタ56で印字出
力可能に形成されているので、後々の検討資料として有
効である。
【0044】また、設定値Asがキーボード54上のキ
ー操作により設定変更可能とされているので、保守点検
インターバルの長短化選択の自由度が高く、また塗装品
質に応じたインターバルとすることができるので適応性
が広い。さらに、過負荷保護手段33の徒らな誤動作を
未然防止することができる。
【0045】また、判別手段がCPU51とROM52
とから形成されているので、判別処理を高速に行える。
【0046】さらに、監視警報出力制御手段(51,5
2)が、監視警報信号Saを出力してブザー26を駆動
可能に形成されているので、表示を見ることのできない
作業者にとっても汚れ度合を確実に知ることができる。
【0047】なお、以上の実施形態では、負荷電流検出
手段をリーク電流検出手段40から形成したが、図1に
示す負荷電流検出器35から形成し、負荷電流(I+I
r)を直接検出するように形成してもよい。この場合に
は、図3(B)に示すように設定値Asは、当然に過負
荷保護手段33を保護動作させるための設定値Is(例
えば、200μA)よりも低く設定する。例えば、保守
点検直後に負荷電流検出器35を用いて検出された検出
負荷電流値Idの平均値(例えば、130μA)に推定
されるリーク電流Irの平均値(例えば、20μA)を
加えた150μAとする。
【0048】また、荷電部は高速回転するベル13から
形成されていたが、本発明においてはこれに限定されな
い。例えばエア霧化方式,エアレス霧化方式等々であっ
てもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、高電圧発生装置の負荷
電流の値を直接または間接的に検出する負荷電流検出手
段と,この負荷電流検出手段で検出された設定監視範囲
内の検出負荷電流値の平均値を算出する平均値算出手段
と,予め設定された設定値と算出された平均値とを比較
して平均値が設定値以上であるか否かを判別する判別手
段と,この判別手段で平均値が設定値以上であると判別
された場合に監視警報出力を行う監視警報出力制御手段
とを設け、検出された負荷電流値の平均値を利用して塗
料噴霧手段の汚れ度合を監視可能に形成されているの
で、次のような優れた効果を奏する。
【0050】 自動的かつ定量的な指標たる監視警報
の下に保守点検のインバータを最適かつ簡単に決定でき
る。 予定した保守点検以前でもその必要性を確実に監視
することができる。 設定する設定値によって運用態様を選択できる。す
なわち、保守点検インターバルの長短化選択の自由度が
高く、また塗装品質に応じたインターバルとすることが
できるので適応性が広い。また、電力損失の軽減や過負
荷保護手段の誤動作も未然防止可能となる。 設定値相当以上の汚れ度合になると警報出力される
ので、何時でも何処に居ても、その進行を確実に監視す
ることができる。したがって、塗装品質が劣悪化する前
に清掃することができ得る。 汚れの清掃を的確に行えるので、塗料噴霧手段の一
層の小型軽量化要請にも応えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体構成図である。
【図2】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】同じく、検出電流値Iiとその平均値Aiおよ
び設定値Asとの関係を説明するための図である。
【図4】従来例とその問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 静電塗装機 11 本体(塗料噴霧手段) 13 ベル(塗料噴霧手段,荷電部) 20 駆動制御盤 30 高電圧発生装置 31 高電圧発生回路 33 過負荷保護手段 34 設定器 35 負荷電流検出器(負荷電流検出手段) 40 リーク電流検出手段(負荷電流検出手段) 41 アースバンド 42 引出線 43 リーク電流検出器 45 A/Dコンバータ 50 パソコン 51 CPU(平均値算出手段,判別手段,監視警報出
力制御手段) 52 ROM(平均値算出手段,判別手段,監視警報出
力制御手段) 53 RAM 53M 設定値記憶手段 54 キーボード 55 表示器 56 プリンタ Vh 高電圧 I 負荷電流 Ir リーク電流(負荷電流) Ii 検出リーク電流値 Ai 平均値 As 設定値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料噴霧手段を形成する本体に装着され
    た荷電部に高電圧発生装置から高電圧を印加して霧化塗
    料を帯電しつつワークに静電塗装する静電塗装機の汚れ
    度合監視装置であって、 前記高電圧発生装置の負荷電流の値を直接または間接的
    に検出する負荷電流検出手段と,この負荷電流検出手段
    で検出された設定監視範囲内の負荷電流値の平均値を算
    出する平均値算出手段と,予め設定された設定値と算出
    された平均値とを比較して平均値が設定値以上であるか
    否かを判別する判別手段と,この判別手段で平均値が設
    定値以上であると判別された場合に監視警報出力を行う
    監視警報出力制御手段とを設け、検出された負荷電流値
    の平均値を利用して前記塗料噴霧手段の汚れ度合を監視
    可能に形成した、ことを特徴とする静電塗装機の汚れ度
    合監視装置。
JP7345196A 1996-03-28 1996-03-28 静電塗装機の汚れ度合監視装置 Pending JPH09262510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7345196A JPH09262510A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 静電塗装機の汚れ度合監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7345196A JPH09262510A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 静電塗装機の汚れ度合監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09262510A true JPH09262510A (ja) 1997-10-07

Family

ID=13518618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7345196A Pending JPH09262510A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 静電塗装機の汚れ度合監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09262510A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005009621A1 (ja) * 2003-07-24 2005-02-03 Ransburg Industrial Finishing K.K. 静電塗装装置
WO2006016472A1 (ja) * 2004-08-10 2006-02-16 Abb K.K. 静電塗装装置
JP2007029920A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Toyota Motor Corp 静電塗装装置
US7422773B2 (en) 2004-12-09 2008-09-09 Td Industrial Coverings, Inc. Method and apparatus for creating an enhanced electrical field to improve paint transfer efficiencies
JP2008279390A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Asahi Sunac Corp 静電塗装装置
US8585854B2 (en) 2007-03-27 2013-11-19 Butterworth Industries, Inc. Polymeric cover for robots
CN105471235A (zh) * 2015-12-21 2016-04-06 陇东学院 数字遥控高压静电场电源

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4678858B2 (ja) * 2003-07-24 2011-04-27 ランズバーグ・インダストリー株式会社 静電塗装装置
JPWO2005009621A1 (ja) * 2003-07-24 2006-09-07 ランズバーグ・インダストリー株式会社 静電塗装装置
KR101106696B1 (ko) * 2003-07-24 2012-01-18 랜스버그 인더스트리얼 피니싱 케이.케이. 정전도장장치
WO2005009621A1 (ja) * 2003-07-24 2005-02-03 Ransburg Industrial Finishing K.K. 静電塗装装置
US7617997B2 (en) 2003-07-24 2009-11-17 Ransburg Industrial Finishing K.K. Electrostatic coating system
WO2006016472A1 (ja) * 2004-08-10 2006-02-16 Abb K.K. 静電塗装装置
CN100421810C (zh) * 2004-08-10 2008-10-01 Abb株式会社 静电涂装装置
US8042488B2 (en) 2004-08-10 2011-10-25 Abb K.K. Electrostatic coating apparatus
US7926443B2 (en) 2004-08-10 2011-04-19 Abb K.K. Electrostatic coating apparatus
US7422773B2 (en) 2004-12-09 2008-09-09 Td Industrial Coverings, Inc. Method and apparatus for creating an enhanced electrical field to improve paint transfer efficiencies
JP2007029920A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Toyota Motor Corp 静電塗装装置
US8434702B2 (en) 2005-07-29 2013-05-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrostatic coating system
US8585854B2 (en) 2007-03-27 2013-11-19 Butterworth Industries, Inc. Polymeric cover for robots
US10556304B2 (en) 2007-03-27 2020-02-11 Butterworth Industries, Inc. Polymeric cover for robots
JP2008279390A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Asahi Sunac Corp 静電塗装装置
CN105471235A (zh) * 2015-12-21 2016-04-06 陇东学院 数字遥控高压静电场电源

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6776362B2 (en) Electrostatic painting device
KR101106696B1 (ko) 정전도장장치
US3786468A (en) Electric field proximity safety alarm
JP5423748B2 (ja) 車両運行通知音発生用スピーカ回路の異常検出装置
JP4388070B2 (ja) 静電塗装装置
US20040217199A1 (en) Spray delivery system
JPH09262510A (ja) 静電塗装機の汚れ度合監視装置
JPWO2013111664A1 (ja) 静電塗装装置
US9024641B2 (en) Wire breakage detecting method for high voltage generating device
EP0756915A3 (en) Apparatus for controlling inverter resistance welding
JP4020475B2 (ja) 除電装置
JPS63178718A (ja) 高電圧発生装置および電気アークから該装置を防護する方法
JP4367580B2 (ja) 除電装置
US20050063130A1 (en) Electrical ionizer
JP3747346B2 (ja) 帯電物の表面電位検出装置および該検出装置を用いた 除電装置
JPH06509974A (ja) 表面のコーティング方法と装置
JPH11312422A (ja) 高圧がいしの汚損状況の判断方法およびそれを利用した高圧がいし汚損監視システム
JPS60190252A (ja) 粉末塗装方法およびその装置
JPH03150474A (ja) 除電装置の検査器
JPH10188699A (ja) 碍子汚損状態監視装置
JP2001264281A (ja) 埋設塗覆装鋼管の塗膜損傷検出装置
KR20050064152A (ko) 실시간 정전기 검출 제전 장치 및 그 방법
JPH0725236Y2 (ja) 静電塗装用過電流検出装置
JPH08266945A (ja) 静電スプレー塗装装置
CN215486136U (zh) 一种矿用洒水降尘装置