JP5147581B2 - 往復動ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、往復動ポンプに関する。
従来、往復動部材が駆動部の駆動に従いシリンダ部内を往復動することにより、当該シリンダ部内の先端側に形成されたポンプ室で例えば水等の液体のポンプ作用を行う往復動ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような往復動ポンプにあっては、シリンダ部内のポンプ室側から駆動部側へ向かって、ポンプ室側から駆動部側へ液体が漏洩するのを防止するための高圧シール(シールパッキン)、低圧シール(シールパッキン)、駆動部の潤滑油を封止するためのオイルシールが、この順に往復動部材に液密に摺接するように設けられている。
ここで、低圧シールが摩耗や焼き付け等で液体漏れを起こすと、オイルシールから駆動部へ液体が容易に進入してしまい、潤滑油が汚染・劣化して潤滑性を失い、駆動部で焼き付きを生じポンプ破損を引き起こす虞がある。
そこで、特許文献1にあっては、漏洩液体の駆動部への進入を防止すべく、低圧シールとオイルシールとの間に配置され低圧シールを軸線方向に押圧・固定するためのシール押え(シールパッキン押え)に、往復動部材を1mm以下(好ましくは0.5mm以下)の所定の間隙をもって同軸に囲む環状の仕切板を設け、当該仕切板で漏洩液体を削ぎ落とす構成が開示されている。
特許第3992594号
このように、上記公報を始めとした往復動ポンプにあっては、漏洩液体が駆動部へ進入するのを防止することが要求され、最適な態様が求められている。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、漏洩液体が駆動部へ進入するのを簡易に防止できる往復動ポンプを提供することを目的とする。
本発明による往復動ポンプ(100)は、往復動部材(1)がシリンダ部(6)内を駆動部(7,8,9)の駆動に従い往復動することで、当該シリンダ部(6)内の先端側に形成されたポンプ室(10)でポンプ作用を行う往復動ポンプ(100)であって、シリンダ部(6)内の駆動部(7,8,9)側に配置され往復動部材(1)に液密に摺接するオイルシール(26)と、シリンダ部(6)内のポンプ室(10)側に配置され往復動部材(1)に液密に摺接する低圧シール(21)と、を具備した往復動ポンプ(100)において、シリンダ部(6)内のオイルシール(26)と低圧シール(21)との間に、ダストシール(27)を備え、ダストシール(27)は、往復動部材(1)が往復動時に低圧シール(21)に摺接する摺接範囲より駆動部(7,8,9)側に位置しており、往復動部材(1)は、低圧シール(21)とダストシール(27)との間に位置し半径方向外側に突出する鍔部(17)を有し、往復動部材(1)が最大に後退したときに、鍔部(17)とダストシール(27)との間に、外部との連通路(28d)を有していることを特徴としている。
このような往復動ポンプ(100)によれば、往復動部材(1)が往復動するシリンダ部(6)内であって往復動部材(1)に液密に摺接するポンプ室(10)側の低圧シール(21)と駆動部(7,8,9)側のオイルシール(26)との間に、ダストシール(27)が設けられるため、低圧シール(21)からオイルシール(26)へ向かう漏洩液体は、このダストシール(27)によって良好に遮られ、漏洩液体の駆動部(7,8,9)への進入が簡易に防止されるようになる。
ここで、ダストシール(27)が、往復動部材(1)の往復動時の低圧シール(21)との摺接範囲に位置していると、往復動部材(1)が低圧シール(21)との摺接箇所に例えば摩耗等による凹部や傷等を生じた場合、この凹部や傷等とダストシール(27)との間を通って漏洩液体がオイルシール(26)へ漏れてしまう虞がある。
このため、ダストシール(27)は、往復動部材(1)が往復動時に低圧シール(21)に摺接する摺接範囲より駆動部(7,8,9)側に位置しており、凹部や傷等はダストシール(27)よりポンプ室(10)側に位置するため、漏洩液体は、必ずダストシール(27)によって遮られ、漏洩液体の駆動部(7,8,9)への進入が一層防止される。また、往復動部材(1)が最大に後退したときに、鍔部(17)とダストシール(27)との間に、外部との連通路(28d)を有しているため、往復動部材(1)の後退による鍔部(17)の後退によって漏洩液体はダストシール(27)側へと送られ、往復動部材(1)が最大に後退したときに、鍔部(17)によりダストシール(27)側へ送られている漏洩液体は、鍔部(17)とダストシール(27)との間の連通路(28d)によって、外部へと排出される。このため、漏洩液体の駆動部(7,8,9)への進入が一層防止される。
また、往復動部材(1)は、ダストシール(27)とオイルシール(26)との間に、外部との連通路(29b)を有していると、例えばダストシール(27)の損傷や漏洩液体が大量となった等によって、漏洩液体がダストシール(27)から漏洩してしまった場合には、当該漏洩液体は、ダストシール(27)とオイルシール(26)との間の連通路(29b)によって、外部へと排出される。このため、漏洩液体の駆動部(7,8,9)への進入が一層防止される。
このように本発明によれば、漏洩液体が駆動部へ進入するのを簡易に防止できる往復動ポンプを提供することが可能となる。
以下、本発明に係る往復動ポンプの好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図、図2は、図1に示す往復動ポンプの一部断面平面図、図3は、図1の要部を拡大して示す縦断面図である。なお、図1に示す往復動部材1の中心線Aから上側部分は、往復動部材1が上死点の場合を示し、下側部分は、往復動部材1が下死点の場合を示す。
図1〜図3に示すように、往復動ポンプ100は、プランジャ1a及びこれの先端に装着されたプランジャスリーブ1bを有する往復動部材1を三個並設して成る(図2参照)三連式の往復動ポンプであって、クランクケース2とマニホルド3とをシリンダ元金具4を介して連結することでその外形が構成されている。
具体的には、図1及び図3に示すように、プランジャ1aとプランジャスリーブ1bとの間に、座金16、カップ座金(鍔部)17を介在させた状態で、シール座金18を内挿した六角ボルト19が、プランジャスリーブ1bを通してプランジャ1aに螺合することによって、プランジャ1aとプランジャスリーブ1bとが連結されて往復動部材1が構成され、また、図1及び図2に示すように、八個の六角穴付ボルト5が、マニホルド3、シリンダ元金具4を通してクランクケース2に各々螺合することによって、マニホルド3とクランクケース2とが連結されている。
そして、これらのマニホルド3、シリンダ元金具4及びクランクケース2の内部に、筒状を成し図示左右方向に延びるシリンダ部6が三個並ぶようにして設けられ(図2参照)、これらのシリンダ部6内に、上記往復動部材1が各々配置されている。
クランクケース2の内部には、往復動部材1の駆動部を構成するクランクシャフト7、コンロッド8及びピストンピン9が配置され、クランクシャフト7が回転することで、コンロッド8及びピストンピン9を介して、往復動部材1がシリンダ部6内を図示左右方向に往復動し、シリンダ部6内の先端側に各々形成されたポンプ室10が往復動部材1により加圧/減圧される構成とされている。
具体的には、図1の中心線Aより下側に示すように、往復動部材1がクランクシャフト7側に向かって移動すると、ポンプ室10が減圧され、マニホルド3に設けられた吸入弁11の弁体11a及び吐出弁12の弁体12aが各々開及び閉となり、使用液体は、マニホルド3に設けられた吸入口13から吸入弁11の流路を通ってポンプ室10へ吸入され、一方、図1の中心線Aより上側に示すように、往復動部材1がクランクシャフト7と反対側に向かって移動すると、ポンプ室10が加圧され、吸入弁11の弁体11a及び吐出弁12の弁体12aが各々閉及び開となり、ポンプ室10の使用液体は吐出弁12の流路をを通って、マニホルド3に設けられた吐出口14へ吐出され、使用流体を吸入し吐出するポンプ作用を行う構成とされている。なお、図1及び図2に示すように、吸入弁11及び吐出弁12は、プラグ15により栓をされた状態でマニホルド3に各々装着されている。
また、シリンダ部6にあっては、往復動する往復動部材1(プランジャスリーブ1b)との間を使用流体が伝ってポンプ室10側からクランクケース2側へ漏洩するのを防止するための環状の高圧シール20及び低圧シール21が、往復動部材1の外周面に液密に摺接するように、ポンプ室10側からこの順に設けられている。これらの高圧シール20及び低圧シール21は、例えば合成ゴム等を備える環状体である。低圧シール21は、環状を成してその筒穴を往復動部材1が往復動するシールケース22のその後部側(図示右側)に収容され、高圧シール20は、シールケース22よりクランクケース2側に配設されているシリンダ元金具4によって、シールケース22を介してポンプ室10側に押圧されることでマニホルド3に装着されている。そして、シールケース22の外周とマニホルド3の内周面との間は、Oリング25によって液密に封止されている。
また、シールケース22内の往復動部材1を囲繞する空間であって低圧シール21に面するポンプ室10側の環状の領域23には、吸入口13から吸入された使用流体の一部が冷却路24を通して供給され、この冷却領域23によって、往復動する往復動部材1が冷却される構成とされている。従って、低圧シール21は、冷却領域23の使用液体のクランクケース2側への漏洩を防止する。
一方、クランクケース2には、往復動する往復動部材1(プランジャ1a)との間を、ポンプ室10側からの漏洩液体が伝って駆動部(クランクシャフト7、コンロッド8及びピストンピン9等)へ漏洩するのを防止すると共に、駆動部の潤滑油が低圧シール21側へ漏洩しないように封止するための環状のオイルシール26が、往復動部材1の外周面に液密に摺接するように設けられている。このオイルシール26は、ここでは、ダストリップ付き多重リップ型が用いられている。
ここで、特に本実施形態においては、シリンダ部6内の低圧シール21とオイルシール26との間に、当該低圧シール21側とオイルシール26側とを隔離するための環状のダストシール27が配設されている。このダストシール27は、低圧シール21からの漏洩液体がオイルシール26へ向かうのを防止するためのものであり、往復動部材1が往復動時に低圧シール21に摺接する摺接範囲より駆動部側に位置する配置とされている。
このダストシール27は、環状を成してその筒穴を往復動部材1が往復動するダストシールケース28のその後部側に収容される一方で、このダストシールケース28の後端面とオイルシール26との間には、環状を成してその筒穴を往復動部材1が往復動するシール押え29が配設されている。そして、オイルシール26は、シリンダ元金具4によって、ダストシールケース28、シール押え29を介して駆動部側に押圧されることで、クランクケース2に装着されている。また、この状態で、ダストシール27は、ダストシールケース28内の後部側に収容されシール押え29により挟まれた状態でダストシールケース28に装着され、さらに、低圧シール21は、ダストシールケース28を介してポンプ室10側に押圧され、これによりシールケース22に装着されている。
そして、ダストシールケース28におけるシリンダ元金具4に対面する上下位置には、第一の液体抜き穴28a,28bが各々設けられ、また、ダストシールケース28における第一の液体抜き穴28a,28bとダストシール27を装着する部分との間の上下位置には、第二の液体抜き穴28c,28dが各々設けられ、また、シール押え29の上下位置には、第三の液体抜き穴29a,29bが各々設けられている。
これらの往復動部材1の往復動方向に沿って並設された液体抜き穴は、ポンプ室10側から使用液体が漏洩してきたときに当該漏洩液体を外部に排出するためのものであり、第一の液体抜き穴28a,28bは、図3の中心線Aより上側に示すように往復動部材1が上死点(前進限)のときに、プランジャ1aとプランジャスリーブ1bとの間のカップ座金17の直ぐ後に位置し、第二の液体抜き穴28c,28dは、図3の中心線Aより下側に示すように往復動部材1が下死点(後退限)のときに、カップ座金17の直ぐ後に位置する配置とされている。
また、本実施形態では、第一の液体抜き穴28a,28bが一番大きく、次いで第二の液体抜き穴28c,28d、第三の液体抜き穴29a,29bの順に小さくなっていて、十分な排水性能を有する構成とされている。
そして、図3に示すように、ダストシールケース28に対面するシリンダ元金具4の内周面には、ダストシールケース28の第一の液体抜き穴28a,28b同士を連通し使用液体の排出を補助するための逃がし溝30が周方向に沿って設けられ、また、ダストシールケース28に対面するクランクケース2の内周面には、ダストシールケース28の第二の液体抜き穴28c,28d同士を連通し使用液体の排出を補助するための逃がし溝31が周方向に沿って設けられ、また、シール押え29に対面するクランクケース2の内周面には、シール押え29の第三の液体抜き穴29a,29b同士を連通し使用液体の排出を補助するための逃がし溝32が周方向に沿って設けられ、さらに、下部の第一、第二、第三の液体抜き穴28b,28d,29bの下方に位置するシリンダ元金具4の部分やクランクケース2の部分は、外部と連通する凹部や切欠等とされ、これらの液体抜き穴28a〜28d,29a,29b、逃がし溝30〜32、凹部や切欠等により、外部との連通路が構成されている。従って、各上部位置の液体抜き穴28a,28c,29aは、十分なエア抜きと漏洩液体のオーバーフローとして機能する。
そして、上記ダストシール27、ダストシールケース28、シール押え29、カップ座金17、座金16、プランジャ1a、プランジャスリーブ1b、シール座金18、六角ボルト19、シリンダ元金具4、六角穴付ボルト5等の部品を用い、以下のように、ダストシール27が挿入されたダストシールケース28をクランクケース2に挿入しシール押え29をオイルシール26との間で挟み込み、次いで、カップ座金17、座金16、プランジャスリーブ1bをシール座金18と六角ボルト19によりプランジャ1aに固定し、次いで、シリンダ元金具4によりダストシールケース28を押え、次いで、吸入弁11及び吐出弁12並びにプラグ15等を装着したマニホルド組立体をプランジャスリーブ1bに外挿しシリンダ元金具4をクランクケース2との間に挟んだ状態で六角穴付ボルト5によりマニホルド組立体をクランクケース2に固定することによって、上記往復動ポンプ100が容易に得られることになる。
このような往復動ポンプ100にあって、低圧シール21から使用液体が漏洩してきた場合には、漏洩液体は、先ず、半径方向外側に環状に突出するカップ座金17により、当該カップ座金17よりダストシール27側への流出が阻止され塞き止められながら、ダストシールケース28の下部の第一の液体抜き穴28bを通して外部へ排出される。
また、大量に漏洩し漏洩液体がカップ座金17を越流した場合には、カップ座金17の往復移動による水かき効果(前進する場合には前側の下部の第一の液体抜き穴28bへ漏洩液体を押しやり、後退する場合には後側の下部の第二の液体抜き穴28dへ漏洩液体を押しやること)により、漏洩液体は、ダストシールケース28の下部の第一、第二の液体抜き穴28b,28dを通して外部へ排出される。
次いで、さらに漏洩量が増し下部の第一、第二の液体抜き穴28b,28dからの排出が追い付かなくなってダストシールケース28内の液位が上昇すると、ダストシール27が漏洩液体の進入を防止しながら、漏洩液体は、上部の第一、第二の液体抜き穴28a,28cから逃がし溝30,31を通して下部から外部へ排出される。
さらに漏洩量が大量になったり、ダストシール27が損傷し、使用液体がダストシール27よりオイルシール26へ漏洩してきた場合には、先ず、漏洩液体は、シール押え29の下部の第三の液体抜き穴29bを通して外部へ排出され、さらには、オイルシール26が漏洩液体の進入を防止しながら、漏洩液体は、上部の第三の液体抜き穴29aから逃がし溝32を通して下部から外部へ排出される。
そして、さらに漏洩がひどくなり、シール押え29内に漏洩液体が充満した場合には、ダストリップ付き多重リップ型のオイルシール26によって、短時間であるが駆動部側への漏洩が防止される。
このように、本実施形態にあっては、往復動部材1が往復動するシリンダ部6内であって往復動部材1に液密に摺接するポンプ室10側の低圧シール21と駆動部側のオイルシール26との間に、ダストシール27が設けられているため、低圧シール21からオイルシール26へ向かう漏洩液体は、このダストシール27によって良好に遮られ、漏洩液体の駆動部への進入が簡易に防止されている。
また、ダストシール27は、往復動部材1が往復動時に低圧シール21に摺接する摺接範囲より駆動部側に位置しているため、往復動部材1が低圧シール21との摺接箇所に例えば摩耗等による凹部や傷等を生じた場合には当該凹部や傷等はダストシール27よりポンプ室10側に位置することになり、従って、漏洩液体は、必ずダストシール27によって遮られ(漏洩液体が、凹部や傷等を通して駆動部側へ漏洩することは無く)、漏洩液体の駆動部への進入が一層防止されている。
また、往復動部材1は、低圧シール21とダストシール27との間に位置し半径方向外側に突出する鍔部としてのカップ座金17を有し、ダストシール27とオイルシール26との間に、第三の液体抜き穴29bを始めとした外部との連通路を有しているため、低圧シール21からの漏洩液体は、先ず、往復動部材1のカップ座金17により塞き止められ、次いで、このカップ座金17を越流し、例えばダストシール27の損傷や漏洩液体が大量となった等によって、漏洩液体がダストシール27から漏洩してしまった場合には、当該漏洩液体は、ダストシール27とオイルシール26との間の第三の液体抜き穴29bを始めとした外部との連通路によって、外部へと排出され、漏洩液体の駆動部への進入が一層防止されている。
また、往復動部材1が最大に後退したときに、鍔部であるカップ座金17とダストシール27との間に、第二の液体抜き穴28dを始めとした外部との連通路を有しているため、往復動部材1の後退によるカップ座金17の後退によって漏洩液体はダストシール27側へと送られ、往復動部材1が最大に後退したときに、カップ座金17によりダストシール27側へ送られている漏洩液体は、カップ座金17とダストシール27との間の第二の液体抜き穴28dを始めとした外部との連通路によって、外部へと排出され、漏洩液体の駆動部への進入が一層防止されている。
また、前述したように、ユーザーが使用液体の漏洩を発見しても、短時間であれば駆動部側への使用液体の進入を防ぐことができ直ちに運転を停止する必要が無いことから、メンテナンスの予定を余裕を持って組め、安心して往復動ポンプ100を使用することができるという効果もある。
なお、本実施形態によれば、低圧シール21とオイルシール26との間にフェルトパッキンを配設する場合に比して、オイルパン等の部品が不要とされると共に小型化が図れるという利点がある。
図4は、本発明の他の実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図であり、先の実施形態と同一な要素には同一符号を付し、ここでの説明は省略する。なお、この図にあっては、プランジャ31a及びこれの先端に装着されたプランジャスリーブ31bを有する往復動部材31の中心線Aより上側部分が、往復動部材31の下死点の場合を示し、下側部分が、往復動部材31の上死点の場合を示す。
この実施形態の往復動ポンプ200は、クランクケース32とマニホルド33とが直接連結されることで外形が構成されて往復動部材31が往復動し、ポンプ室側(図示左側)から駆動部側(図示右側)に向かって配設された環状の高圧シール40、低圧シール41がプランジャスリーブ31bに対して液密に摺接すると共に、低圧シール41より駆動部側に配設された環状のオイルシール46がプランジャ31aに対して液密に摺接するタイプであり、低圧シール41とオイルシール46との間に、環状のダストシール47が配設されると共にポンプ室側から駆動部側に向かって、環状のシール押え48、ダストシール47を収容しオイルシール46に当接する環状のダストシールケース49が配設され、さらに、ダストシール47とオイルシール46との間に、環状のシール押え50が、ダストシールケース49の後端部の内周面に重なるように配設され、これらのシール押え48、ダストシールケース49によって、低圧シール41がポンプ室側に押圧されてシールケース22に装着されると共に、オイルシール46が駆動部側に押圧されてクランクケース32に装着され、且つ、オイルシール46とダストシール47との間のシール押え50によって当該ダストシール47がポンプ室側に押圧されてダストシールケース49に装着されている。
ポンプ室側のシール押え48の上下位置には、第一の液体抜き穴48a,48bが各々設けられ、また、駆動部側のシール押え50の上下位置には、第三の液体抜き穴50a,50bが各々設けられ、また、ダストシールケース49の上下位置には、第三の液体抜き穴50a,50bに重なる第三の液体抜き穴49a,49bが各々設けられている。
そして、先の実施形態と同様に、上下の液体抜き穴同士を連通する逃がし溝や、外部と連通する凹部や切欠等が設けられ、これらの液体抜き穴48a,48b、49a,49b、50a,50b、逃がし溝、凹部や切欠等により、外部との連通路が先の実施形態と同様に構成されている。
このような構成を有する往復動ポンプ200では、漏洩液体は、第一の液体抜き穴48a,48bから先ず外部へ排出され、次いで、第三の液体抜き穴49a,49b、50a,50bから外部へ排出されていくことになる。
このような往復動ポンプ200にあっても、先の往復動ポンプ100とほぼ同様な効果を得ることができる。すなわち、低圧シール41とオイルシール46との間に、ダストシール47が設けられているため、低圧シール41からオイルシール46へ向かう漏洩液体は、このダストシール47によって良好に遮られ、漏洩液体の駆動部への進入が簡易に防止されている。
また、ダストシール47は、往復動部材31が往復動時に低圧シール41に摺接する摺接範囲より駆動部側に位置しているため、往復動部材1が低圧シール41との摺接箇所に例えば摩耗等による凹部や傷等を生じた場合には当該凹部や傷等はダストシール47よりポンプ室側に位置することになり、従って、漏洩液体は、必ずダストシール47によって遮られ、漏洩液体の駆動部への進入が一層防止されている。
また、往復動部材31は、低圧シール21とダストシール27との間に位置し半径方向外側に突出する鍔部としてのカップ座金17を有し、ダストシール47とオイルシール46との間に、第三の液体抜き穴49a,49b、50a,50bを始めとした外部との連通路を有しているため、低圧シール41からの漏洩液体は、先ず、往復動部材31のカップ座金17により塞き止められ、次いで、このカップ座金17を越流し、例えばダストシール47の損傷や漏洩液体が大量となった等によって、漏洩液体がダストシール47から漏洩してしまった場合に、当該漏洩液体は、ダストシール47とオイルシール46との間の第三の液体抜き穴49a,49b、50a,50bを始めとした外部との連通路によって、外部へと排出され、漏洩液体の駆動部への進入が一層防止されている。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、プランジャ1a,31aとプランジャスリーブ1b,31bとの間のカップ座金17を利用して、低圧シール21,41からの漏洩液体を塞き止めるようにしているが、カップ座金17に限定されるものではなく、往復動部材1、31に設けられて低圧シール21,41とダストシール27,47との間に位置し半径方向外側に突出する鍔部であれば良い。
本発明の一実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図である。 図1に示す往復動ポンプの一部断面平面図である。 図1の要部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図である。
符号の説明
1,31…往復動部材、1a,31a…プランジャ(往復動部材)、1b,31b…プランジャスリーブ(往復動部材)、6…シリンダ部、7…クランクシャフト(駆動部)、8…コンロッド(駆動部)、9…ピストンピン(駆動部)、10…ポンプ室、17…カップ座金(鍔部)、21,41…低圧シール、26,46…オイルシール、27,47…ダストシール、28c,28d…第二の液体抜き穴(連通路)、29a,29b,49a,49b,50a,50b…第三の液体抜き穴(連通路)、100,200…往復動ポンプ。

Claims (2)

  1. 往復動部材(1)がシリンダ部(6)内を駆動部(7,8,9)の駆動に従い往復動することで、当該シリンダ部(6)内の先端側に形成されたポンプ室(10)でポンプ作用を行う往復動ポンプ(100)であって、前記シリンダ部(6)内の駆動部(7,8,9)側に配置され前記往復動部材(1)に液密に摺接するオイルシール(26)と、前記シリンダ部(6)内のポンプ室(10)側に配置され前記往復動部材(1)に液密に摺接する低圧シール(21)と、を具備した往復動ポンプ(100)において、
    前記シリンダ部(6)内の前記オイルシール(26)と前記低圧シール(21)との間に、ダストシール(27)を備え
    前記ダストシール(27)は、前記往復動部材(1)が往復動時に前記低圧シール(21)に摺接する摺接範囲より前記駆動部(7,8,9)側に位置しており、
    前記往復動部材(1)は、前記低圧シール(21)と前記ダストシール(27)との間に位置し半径方向外側に突出する鍔部(17)を有し、
    前記往復動部材(1)が最大に後退したときに、前記鍔部(17)と前記ダストシール(27)との間に、外部との連通路(28d)を有していることを特徴とする往復動ポンプ(100)。
  2. 前記ダストシール(27)と前記オイルシール(26)との間に、外部との連通路(29b)を有していることを特徴とする請求項1記載の往復動ポンプ(100)。
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