JP2015021485A - 手押しポンプ - Google Patents

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Hideaki Yanagawa
英明 柳川
英吾 山下
Eigo Yamashita
英吾 山下
悠 油田
Hisashi Yuda
悠 油田
岩田 健二
Kenji Iwata
健二 岩田
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Abstract

【課題】軸封部材の寿命の向上が可能な手押しポンプを提供すること。【解決手段】下部に吸込側が、上部に吐出側が形成された筒状のシリンダ21、及び、シリンダ21の吐出側に設けられ、シリンダ21と吐出室11aを形成する吐出ケーシング22を具備する本体11と、シリンダ21の内周面に往復摺動可能に形成されたピストン55と、ピストン55の一端部を支持するピストンロッド51と、吐出ケーシング22の外側に設けられた支点を中心に回動可能に形成された操作レバー73、並びに、操作レバー73の回動をピストンロッド51の往復運動に変換するリンク部材71,72を具備するリンク機構部13と、吐出ケーシング22に設けられ、ピストンロッド51を挿入可能に形成された挿入孔41、ピストンロッド51及び吐出ケーシング22間を軸封するシール部材47、並びに、ピストンロッド51を支持する軸受部材46を具備する軸封部材34と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、液体の供給に用いる手押しポンプに関する。
現在、家庭用井戸からの水の汲み上げや、地震等の災害時における飲料水の確保等の水の供給に手押しポンプが用いられている。
このような手押しポンプは、一方の端部に吸込ケーシングが設けられ、且つ、他方の端部に吐出ケーシングが設けられたシリンダの内側に、水を吸い上げるためのピストン、及び、2つの弁体を設け、ピストンの往復動により弁体を開閉し、水を揚水する技術が知られている。また、手押しポンプは、ピストンに設けられたピストンロッドを介してピストンを往復動させるリンク機構及びリンク機構を駆動する操作レバーを設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような手押しポンプは、吐出ケーシングに軸封部材が設けられ、ピストンロッド及び吐出ケーシングの間が密封される。また、手押しポンプは、リンク機構により、操作レバーの回動をピストンロッドの往復動の運動に変換可能に形成される。
特開2009−013876号公報
上述した軸受部材を用いた手押しポンプでは、以下の問題があった。即ち、上述した手押しポンプは、リンク機構により操作レバーの回動操作をピストンロッドの往復動に変換する構成である。しかし、リンク機構は、操作レバーの回動操作をピストンロッドの往復動に変換するときに、ピストンロッドの軸心方向に交差する方向に荷重を印加する。この荷重によって、ピストンロッドは、その周方向の一部に押圧され、結果、ピストンロッドが軸封部材の周方向の一部を押圧する。
軸封部材の周方向の一部がピストンロッドに押圧された状態でピストンロッドが摺動すると、軸封部材は、当該周方向の一部において磨耗及び損傷が生じる虞がある。軸封部材に磨耗又は損傷が生じると、当該部位からの漏水が発生する虞があり、メンテナンスの回数が増加する、という問題がある。このため、軸封部材の寿命の向上が可能な手押しポンプの要望があった。
そこで本発明は、軸封部材の寿命の向上が可能な手押しポンプを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の手押しポンプは、次のように構成されている。
本発明の一態様として、下部に吸込側が、上部に吐出側が形成された筒状のシリンダ、及び、前記シリンダの吐出側に設けられ、前記シリンダと吐出室を形成する吐出ケーシングを具備する本体と、前記シリンダの内周面に往復摺動可能に形成され、前記シリンダ内を液密に区分するピストンと、前記ピストンの一端部を支持するピストンロッドと、前記吐出ケーシングの外側に設けられた支点を中心に回動可能に形成された操作レバー、並びに、前記操作レバーの端部及び前記ピストンロッドの端部を連結し、前記操作レバーの回動を前記ピストンロッドの往復運動に変換するリンク部材を具備するリンク機構部と、前記吐出ケーシングに設けられ、前記ピストンロッドを挿入可能に形成された挿入孔、前記ピストンロッド及び前記吐出ケーシング間を軸封するシール部材、並びに、前記ピストンロッドを支持する軸受部材を具備する軸封部材と、を備える。
本発明によれば、軸封部材の寿命の向上が可能な手押しポンプを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る手押しポンプの構成を示す断面図。 同手押しポンプの要部構成を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る手押しポンプの要部構成を示す断面図。
以下、本発明の第1の実施形態に係る手押しポンプ1を、図1及び図2を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る手押しポンプ1の構成を示す断面図、図2は手押しポンプ1の要部構成、具体的には手押しポンプ1に用いられる軸封部材34の構成を示す断面図である。
図1に示すように、手押しポンプ1は、吐出室11a及び吸込室11bを形成する本体11と、この本体10の内部に往復動可能に設けられたピストン部材12と、ピストン部材12に連結されたリンク機構部13と、を備えている。なお、手押しポンプ1は、ピストン部材12の往復動による揚水機能、及び、後述する第1突起部30b及び第2突起部28bによる降水機能を有する。
本体11は、井戸等に、例えば水面に対して下端部が対向するように配置される。本体11は、軸心が水面に対して直交する方向に延設される筒状のシリンダ21と、このシリンダ21の上端部に接続される吐出ケーシング22と、を備えている。本体11は、シリンダ21及び吐出ケーシング22の対向する端部にフランジ部を有し、シール部材を介在させたフランジ部をボルト等の締結部材により締結することで、シリンダ21及び吐出ケーシング22が一体に構成される。
シリンダ21は、その内周面をピストン部材12が摺動可能に形成された円筒部材25と、この円筒部材25の下端面に接続された椀形の吸込カバー26と、吸込カバー26に形成された第1逆止弁27と、円筒部材25及び吸込カバー26の間に設けられたカバー部材28と、を備えている。
シリンダ21は、円筒部材25及び吸込カバー26の対向する端部にフランジ部を有し、シール部材を介在させたフランジ部をボルト等の締結部材により締結することで、円筒部材25及び吸込カバー26が一体に構成される。
円筒部材25は、ピストン部材12が摺動可能に形成されている。円筒部材25は、内周面の表面粗さ及び軸心に対する円心度が所定の精度で形成される。なお、ここで、所定の精度とは、ピストン部材12の往復動において、ピストン部材12及び円筒部材25の間の漏水、往復動時のピストン部材12及び円筒部材25の間の抵抗及び干渉、又は、ピストン部材12の損傷等によるポンプ機能の低下を防止可能な精度であり、手押しポンプ1の性能によって適宜設定可能である。
吸込カバー26は、吸込カバー26の軸心上の下端に設けられた吸込口26aを備えている。吸込口26aは、例えば、水中に配設するホースを接続可能に、その内周面にねじ部26bが形成されている。
第1逆止弁27は、第1弁室29と、第1弁室29に設けられた第1弁体30と、を備えている。第1弁室29は、吸込口26aの上面に形成された第1弁座29aを備えている。第1弁体30は、第1弁座29aの上面に当接する第1弁部30aと、第1弁部30aの略中心から斜方向に突出し、カバー部材28から突出する第1突起部30bと、を備えている。
カバー部材28は、円板状に形成されている。カバー部材28は、水の流路を形成するとともに、その一部に第1突起部30bを配置可能な複数の孔部28aと、中央部に設けられ後述する第2弁体62の下面に当接する第2突起部28bと、を備えている。カバー部材28は、円筒部材25及び吸込カバー26間に設けられる。
吐出ケーシング22は、開口部が円筒部材25と接続される椀状に形成される。吐出ケーシング22は、その側面の一部に形成された吐出口31と、吐出口31に接続された吐出部32と、吐出ケーシング22の上面に設けられた孔部33と、孔部33に設けられた軸封部材34と、吐出ケーシング22の外面に設けられた支持部35と、吐出ケーシング22の外面に設けられた規制部材36と、を備えている。
孔部33は、ピストン部材12の後述するピストンロッド51を挿入可能、且つ、軸封部材34を配置可能に形成されている。具体的には、図2に示すように、孔部33は、ピストンロッド51を挿入する挿入孔41と、軸封部材34を配置する溝部42と、溝部42を閉塞する蓋体43と、を備えている。
挿入孔41は、吐出ケーシング22の上面であって、且つ、吐出ケーシング22の内面側に、換言すると、吐出ケーシング22の吐出室11a側に配置される。溝部42は、挿入孔41に隣接して設けられた第1溝部42aと、第1溝部42aに隣接して設けられた第2溝部42bと、を備えている。第1溝部42aは、その内径が、第2溝部42bの内径よりも小径に形成されている。
蓋体43は、吐出ケーシング22の孔部33が設けられた外面を覆うとともに、ピストンロッド51を挿入可能な挿入孔43aが形成されている。具体的には、蓋体43は、ピストンロッド51を挿入孔43aに挿入可能、且つ、第2溝部42bの開口を閉塞可能に形成されている。蓋体43は、ボルト等の締結部材により、吐出ケーシング22に固定される。また、蓋体43は、その上面に規制部材36を配置可能に形成されている。
図2に示すように、軸封部材34は、第1溝部42aに配置される軸受部材46と、第2溝部42bに配置されるシール部材47と、を備えている。軸受部材46は、例えば、挿入孔41,43aよりも内径が小径に形成された円筒状に形成される。軸受部材46は、ピストンロッド51を摺動可能に支持する。また、軸受部材46は、ピストンロッド51のラジアル方向の荷重を支持可能に形成されている。シール部材47は、オイルシール又はグランドパッキン等である。軸受部材46及びシール部材47は、例えば、水質に影響を与えない樹脂材料により形成されている。
ピストン部材12は、ピストンロッド51と、このピストンロッド51の下端側に固定されたピストン部52と、ピストンロッド51の上端側に設けられ、リンク機構部13と連結可能に形成された連結部53とを備えている。
ピストンロッド51は、円柱棒状に形成される。ピストンロッド51は、その外周面の少なくとも軸封部材34と摺動する部位の表面粗さが、所定の精度に形成されている。ピストンロッド51は、吐出室11aから挿入孔41、軸封部材34及び挿入孔43aを介して本体10の外部へ延設される。
ピストン部52は、例えば、ピストンロッド51の下端側に接続されたピストンヨーク55と、ピストンヨーク55に設けられ、シリンダ21の内周面を摺動可能に形成されたピストン56と、ピストン56をピストンヨーク55に固定するピストン押え57と、第2逆止弁58と、を備えている。
ピストンヨーク55は、例えばピストンロッド51を中心に一定の間隔を有する配置で複数、例えば四方向に分岐して延設される。ピストン56は、例えばゴム等の樹脂材料で形成され、弾性変形可能に形成されている。ピストン56は、その上部が開口する椀状に形成されるとともに、その下部の一部が開口して形成される。ピストン56は、シリンダ21の内部を液密に区分し、且つ、摺動可能に形成される。ピストン56は、シリンダ21の内部を吐出室11a及び吸込室11bに区分可能に形成されている。
ピストン押え57は、ピストン56を支持するとともに、ピストン56をピストンヨーク55と挟持することで、ピストンロッド51にピストン56を固定する。ピストン押え57は、中央部に形成された開口部57aと、開口部57aの上端に形成された第2弁座57bと、を備えている。
第2逆止弁58は、ピストン56の中心側であって、且つ、ピストンヨーク55及びピストン押え57の間の空間に形成された、第2弁座57bを有する第2弁室61と、第2弁室61内に設けられ、第2弁座57bに下面が当接する第2弁体62と、を備えている。第2逆止弁58は、第2弁室61及び第2弁体62により構成される。
連結部53は、リンク機構部13と連結可能に形成されている。
規制部材36は、樹脂材料により円環状に形成され、ピストンロッド51を挿入可能に形成されている。規制部材36は、例えば、その外周面の一部に軸心方向に伸びる切れ込みが設けられ、切れ込みから広げることで円弧状としてピストンロッド51を挿入可能に形成されている。規制部材36は、蓋体43に支持されるとともに、連結部53と当接可能に形成されている。
規制部材36は、連結部53と当接することで、ピストンロッド51の移動を規制可能に形成されている。なお、規制部材36は、ピストン部52が下死点に到達する手前でピストンロッド51の移動を規制可能な厚さに形成されている。換言すると、規制部材36は、ピストンロッド51が下死点に移動することで降水機能が作動することを防止可能に形成されている。
リンク機構部13は、吐出ケーシング22の支持部35に連結軸13aにより接続され、連結軸13aを中心に回動可能に支持された第1リンク部材71と、連結部53及び第1リンク部材71に連結軸13aにより接続され、連結部53及び第1リンク部材71に対して回動可能に支持された第2リンク部材72と、を備えている。また、リンク機構部13は、第2リンク部材72の端部に、操作レバー73が接続されている。
第1リンク部材71は、板状に形成され、その長手方向の両端部が、それぞれ支持部35及び第2リンク部材72に連結される。第2リンク部材72は、長手方向の一端に連結部53が連結され、長手方向の他端に操作レバー73が接続される。また、第2リンク部材72は、他端側の中途部に第1リンク部材71が連結される。
次に、手押しポンプ1を用いて水源、例えば井戸等から水を揚水する場合の動作説明をする。
まず、使用者は、操作レバー73の端部が下方に回動するように、操作レバー73を操作する。この操作により、操作レバー73は、第1リンク部材71の端部を中心に回動し、連結部53を上方に移動させる。このとき、ピストン部材12は、ピストンロッド51が軸受部材46に支持されるとともに、ピストン56がシリンダ21に当接し、軸受部材46及びシリンダ21の二点で支持される。このため、操作レバー73の回動に伴って、ピストンロッド51は、軸心方向に沿って上方へ移動する。
このピストンロッド51の上方移動に伴って、ピストン部52も上方へと移動する。ピストン部52が上方へ移動すると、ピストン部52、円筒部材25、吸込カバー26、第1逆止弁27及び第2逆止弁58で形成される吸込室11bの容積が大きくなる。
このとき、第1逆止弁20により吸込口26aが閉塞されているため、吸込室11bの容積が大きくなると、吸込室11bの圧力が減少する。第1逆止弁27の一次側の圧力が吸込室11bの圧力よりも高くなると、第1逆止弁20が上方に移動して開状態となり、吸込口26aが開口する。これにより吸込室11bに水が流入する。
このように、ピストン部52が上死点まで移動するまで、吸込室11bに水が揚水される。なお、このとき、第2弁体62は、第2弁座57bに当接する。即ち、第2弁体62は、ピストン押え57の開口部57aを閉塞している。このため、吐出室11aへの水の移動が規制される。
次に、使用者は、操作レバー73を第1リンク部材71の連結軸13aを中心に上方に回動させる。操作レバー73が上方に回動すると、第2リンク部材71は、第1リンク部材71と連結される連結軸13aを中心に連結部53と連結される連結軸13aが下方に移動するように回動し、結果、ピストンロッド51が下方に移動する。
このピストンロッド51の下方の移動に伴って、ピストン部52が下方に移動する。ピストン部52が下方へ移動すると、吸込室11bの圧力が高くなり、第1弁体30は、吸込室11b内の水により、閉塞する方向に押圧されるとともに、第2弁体62は、吸込室11b内の水により、開放する方向に押圧される。これにより、第1逆止弁27が閉状態となり、且つ、第2逆止弁58が開状態となることで、吸込室11bの水が吐出室11aへ揚水される。
この操作レバー73の上下方向への回動操作を繰り返すことで、ピストンロッド51及びピストン部52が上下方向に往復動する。これにより、第1逆止弁27及び第2逆止弁58の開閉が行われ、揚水された水が、吐出口31を介して吐出部32から吐出される。なお、このとき、規制部材36によりピストンロッド51の移動が規制されることから、ピストン部52が下方へ移動する終点の位置は、下死点ではなく、下死点よりも若干上死点側の位置である。
次に、手押しポンプ1を使用後、降水機能により、吐出室11a及び吸込室11bに溜まった水を降水させる動作を説明する。
手押しポンプ1による揚水終了後、本体10内の水を降水させる場合には、先ず、規制部材36を蓋体43及びピストンロッド51から取り外す。次に、操作レバー73を上方へと回動させる。このとき、連結部53が蓋体43と当接し、操作レバー73の移動が規制されるまで、操作レバー73を回動させる。
この操作レバー73の回動により、ピストン部52が下死点へと移動する。ピストン部52が下死点に移動すると、ピストン押え57の下面と第1弁体30の第1突起部30b、及び、第2弁体62の下面とカバー部材28の第2突起部28bがそれぞれ当接する。
第1弁体30の第1突起部30bがピストン押え57により押圧されると、第1突起部30bが第1弁体30の中心より偏心した位置で下方に押圧されるため、第1弁体30はその下面の一部を除いて第1弁座29aから離間する。これにより、第1弁体30が強制的に開放され、第1逆止弁27が開状態となる。
同様に、吸込室11bと吸込口26aとが連続する。第2弁体62の下面が第2突起部28bにより押圧されると、第2弁体62が第2突起部28bにより強制的に開放され、第2逆止弁58が開状態となり、吐出室11a及び吸込室11bが連続する。
このように、第1弁体30及び第2弁体62をそれぞれ強制的に開放させることで、吸込口26aから吐出室11aまでが連続する1つの空間となり、大気圧に押されることで、本体10内に溜まった水は水源へと逆流(降水)することとなる。
降水終了後、再度、規制部材36をピストンロッド51に設け、蓋体43上に配置することで、第1逆止弁27及び第2逆止弁58を閉塞する。
このような構成の手押しポンプ1によれば、ピストン部材12は、ピストンロッド51が軸受部材46に軸支されることから、シール部材47の摩耗を防止することが可能となる。
具体的に説明すると、ピストンロッド51は、第2リンク部材72及び操作レバー73の回動により一軸方向に往復動する。このため、第2リンク部材72の回動によって、ピストンロッド51には、ピストン部52を支点に回動する荷重、即ちラジアル荷重が連結部53により印加され、結果、ピストンロッド51は軸封部材34の周方向の一部を押圧する。
軸受部材46は、挿入孔41,43aの内径よりも小径の内径を有する。このため、軸受部材46は、ピストンロッド51を支持し、ピストンロッド51が過度にシール部材47を押圧することを防止することが可能となる。
このため、軸受部材46は、シール部材47がピストンロッド51と過度に接触下状態で摺動することを防止可能となる。即ち、軸受部材46は、高い荷重が印加された状態でピストンロッド51がシール部材47と摺動することによる、シール部材47の摩耗や損傷を防止することが可能となり、シール部材47の寿命の向上となる。これにより、手押しポンプ1は、軸封部材34の寿命の向上が可能となり、メンテナンスを低減することが可能となる。
上述したように、本実施の形態に係る手押しポンプ1によれば、軸封部材34の寿命の向上が可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る手押しポンプ1について、図3を用いて説明する。なお、第2の実施形態に係る手押しポンプ1において、上述した第1の実施形態に係る手押しポンプ1と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
手押しポンプ1は、吐出室11a及び吸込室11bを形成する本体11Aと、本体11Aの内部に往復動可能に設けられたピストン部材12と、ピストン部材12に連結されたリンク機構部13と、を備えている。
本体11Aは、例えば、水面に対して下端部を対向させて配置される。本体11Aは、軸心が水面に対して直交する方向に延設される筒状のシリンダ21と、このシリンダ21の上端部に接続される吐出ケーシング22Aと、を備えている。
吐出ケーシング22Aは、開口部が円筒部材25と接続される椀状に形成される。吐出ケーシング22Aは、その側面の一部に形成された吐出口31と、吐出口31に接続された吐出部32と、吐出ケーシング22の上面に設けられた孔部33Aと、孔部33Aに設けられた軸封部材34と、吐出ケーシング22の外面に設けられた支持部35と、を備えている。
孔部33Aは、ピストン部材12のピストンロッド51を挿入可能、且つ、軸封部材34を配置可能に形成されている。孔部33Aは、ピストンロッド51を挿入し、且つ、ピストンロッド51との間に所定の隙間を形成する。
具体的には、図3に示すように、孔部33Aは、ピストンロッド51を挿入する挿入孔41と、軸封部材34を配置する溝部42と、溝部42を閉塞する蓋体43と、を備えている。
挿入孔41は、吐出ケーシング22Aの上面の中央側に設けられる。溝部42は、挿入孔41に隣接し、且つ、吐出ケーシング22Aの外面側に設けられた第1溝部42aと、挿入孔41に隣接し、且つ、吐出ケーシング22Aの内面側に設けられた第2溝部42bと、を備えている。第1溝部42aは、第2溝部42bよりも、内径が小径に形成されている。
蓋体43は、吐出ケーシング22の孔部33が設けられた外面を覆うとともに、ピストンロッド51を挿入可能な挿入孔43aが形成された第1蓋体43bと、吐出ケーシング22の孔部33が設けられた内面を覆うとともに、ピストンロッド51を挿入可能な挿入孔43cが形成された第2蓋体43dと、を備えている。
具体的には、第1蓋体43bは、ピストンロッド51を挿入孔43aにより挿入可能、且つ、第1溝部42aの開口を閉塞可能に形成されている。第2蓋体43dは、ピストンロッド51を挿入孔43cにより挿入可能、且つ、第2溝部42bの開口を閉塞可能に形成されている。第1蓋体43b及び第2蓋体43dは、ボルト等の締結部材により、吐出ケーシング22に固定される。
図3に示すように、軸封部材34は、第1溝部42aに配置される軸受部材46と、第2溝部42bに配置されるシール部材47と、を備えている。軸受部材46は、例えば、挿入孔41,43aよりも内径が小径に形成された円筒状に形成される。
このように構成された第2の実施形態に係る手押しポンプ1は、上述した第1の実施形態に係る手押しポンプ1と、軸封部材34の軸受部材46及びシール部材47の配置が異なる構成であるが、他の構成は略同一構成に形成されている。
このように構成された手押しポンプ1によれば、上述した第1の実施形態に係る手押しポンプ1と同様に、ピストンロッド51との過度な接触による摩耗や損傷を防止することが可能となり、シール部材47の寿命の向上となる。これにより、手押しポンプ1は、軸封部材34の寿命の向上が可能となり、メンテナンスを低減することが可能となる。
上述したように、本実施の形態に係る手押しポンプ1によれば、軸封部材34の寿命の向上が可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した手押しポンプ1は、降水機能を有している構成を説明したが、これに限定されない。手押しポンプ1は、第1突起部30b及び第2突起部28bを備えず、降水機能を有さない構成であってもよい。降水機能を有さない手押しポンプとすることで、例えば凍結の虞のない温暖地域で使用する場合には、手押しポンプの製造コストをより低減させることが可能となる。
また、上述した手押しポンプ1は、吐出口31に吐出部32を設ける構成を説明したがこれに限定されない。例えば、手押しポンプ1は、吐出部32内にリリーフ弁又は逆止弁を設ける構成としても適用できる。これにより、より水圧を高めた状態で水を吐出することや、逆流の防止が可能となる。
また、上述した軸封部材34は、図1乃至図3に示すように、軸受部材46及びシール部材47をそれぞれ一つ設けた構成を用いて説明したがこれに限定されない。軸封部材34は、軸受部材46によりピストンロッド51をラジアル方向で支持可能であれば、軸受部材46及びシール部材47は複数有する構成であってもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…ポンプ、10…本体、11a…吐出室、11b…吸込室、11…本体、12…ピストン部材、13…リンク機構部、13a…連結軸、20…逆止弁、21…シリンダ、22…吐出ケーシング、25…円筒部材、26…吸込カバー、26a…吸込口、27…第1逆止弁、28…カバー部材、28a…孔部、28b…第1突起部、29…第1弁室、29a…第1弁座、30…第1弁体、30a…第1弁部、30b…第1突起部、31…吐出口、32…吐出部、33…孔部、33A…孔部、34…軸封部材、35…支持部、36…規制部材、41…挿入孔、42…溝部、42a…第1溝部、42b…第2溝部、43…蓋体、43a…挿入孔、43b…蓋体、43c…挿入孔、43d…蓋体、46…軸受部材、47…シール部材、51…ピストンロッド、52…ピストン部、53…連結部、55…ピストンヨーク、56…ピストン、57…ピストン押え、57a…開口部、57b…第2弁座、58…第2逆止弁、61…第2弁室、62…第2弁体、71…第1リンク部材、72…第2リンク部材、73…操作レバー。

Claims (3)

  1. 下部に吸込側が、上部に吐出側が形成された筒状のシリンダ、及び、前記シリンダの吐出側に設けられ、前記シリンダと吐出室を形成する吐出ケーシングを具備する本体と、
    前記シリンダの内周面に往復摺動可能に形成され、前記シリンダ内を液密に区分するピストンと、
    前記ピストンの一端部を支持するピストンロッドと、
    前記吐出ケーシングの外側に設けられた支点を中心に回動可能に形成された操作レバー、並びに、前記操作レバーの端部及び前記ピストンロッドの端部を連結し、前記操作レバーの回動を前記ピストンロッドの往復運動に変換するリンク部材を具備するリンク機構部と、
    前記吐出ケーシングに設けられ、前記ピストンロッドを挿入可能に形成された挿入孔、前記ピストンロッド及び前記吐出ケーシング間を軸封するシール部材、並びに、前記ピストンロッドを支持する軸受部材を具備する軸封部材と、
    を備えることを特徴とする手押しポンプ。
  2. 前記軸受部材は、前記挿入孔よりも大径に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手押しポンプ。
  3. 前記軸受部材は、前記ピストンロッドを摺動可能、且つ、ラジアル方向の荷重を支持可能に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の手押しポンプ。
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