JP5143857B2 - 加速度センサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加速度センサの製造方法に係る発明であり、例えば、電極部を臨む開口部を有する封止用上基板を有する加速度センサの製造方法に適用することができる。
加速度センサは、封止用上基板と封止用下基板と(以下、単に上基板、下基板と称する)により、センサ部等を封止する事により形成されている。また、加速度センサは、上基板と下基板との間に、センサ部や固定電極等と接続された電極部も有している。
当該電極部を外部のワイヤー配線と接続されるために、従来、上基板に開口部を設けていた。
具体的に、上基板に電極部を臨む開口部を形成し、当該開口部内から上基板の上面に至る、電極部と接続された電極用配線を形成していた。そして、上基板の上面において、当該電極用配線と外部からのワイヤー配線とは、ワイヤボンディング接続されていた。これにより、ワイヤー配線、電極用配線を介して電極部と外部機器とを接続し、外部からセンサ部等の電位の取り出し等を行っていた。
ここで、センサ部を外部圧力から保護する目的のために、上基板、下基板の厚さは、少なくとも300〜400μm以上は必要であった。
当該厚さの上基板に対して開口部を形成する方法として、次のような方法が従来技術として採用されていた。
つまり、サンドブラスト加工により、所定の厚さまで上基板に未貫通の窪みを形成し、その後、センサ部等を封止するように当該上基板と下基板とを接合していた。その後、当該窪みに対して等方性エッチングを施すことにより、上基板に貫通した開口部を形成していた。
例えば、400μm程度の厚さを有する上基板に開口部を形成する場合には、まず、サンドブラスト加工処理により、深さ300μm程度の窪みを形成する。その後、等方性エッチング処理により、当該窪みの底部に存する100μm程度の厚さの上基板を完全に除去する。当該等方性エッチング処理の際、上基板の上面も全体的に100μm程度除去する。
以上により、厚さ300μm程度の上基板に貫通した開口部が形成される。
また、等方性エッチングを用いずに、サンドブラスト加工処理のみにより、上基板に貫通した開口部を形成する技術も存する。
なお、上基板に開口部が形成されている、従来技術に係る加速度センサとして、例えば特許文献1がある。
特開平10−115635号公報
上記サンドブラスト加工処理を施した後に、等方性エッチング処理を施すことにより、上基板に開口部を形成する技術を採用した場合、又はサンドブラスト加工処理のみにより開口部を形成する技術を採用した場合には、以下に示す問題点があった。
つまり、サンドブラスト処理および等方性エッチングにより開口部を形成していたので、横方向にも上基板は除去されてしまい、開口部の開口径が大きくなっていた(厚さ300μm程度の上基板において、開口部の底部で50〜200μm程度、開口部の上部で400μm程度)。
ところで、空洞部を完全に封止するためには、電極部は、当該開口部の底面を隙間無く塞ぐ必要がある。しがたって、電極部は、予想される開口部の最大開口径よりも大きな寸法に設計する必要がある(つまり、電極部の寸法=予想される最大開口径+マージン寸法)。
そうすると、上記従来技術の場合、予想される開口部の最大開口径は400μmであるので、電極部の寸法は、400μmよりも大きくする必要がある。このように、上記従来技術の場合には、開口部の予想される最大開口径(具体的には、開口部の上部における開口径)が大きかったので、電極部の寸法は、さらに大きく設定されていた。
上記により、従来技術では、電極部の寸法が大きくならざるを得なかったので、結果として、加速度センサ全体の大きさが大きくせざるを得なかったという問題点を有していた。
そこで、この発明は、加速度センサ全体の大きさの増大を抑制しつつ、電極部を臨む開口部を上基板に形成することができる加速度センサの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る加速度センサの製造方法は、第一基板と、前記第一基板と対向して配置される第一の層と前記第一の層の一部の上面に形成される一又は複数の第二の層とから構成される第二基板と、前記第一基板と前記第二基板との対向間に形成され封止された空洞部に配設されるセンサ部とを、備えており、前記第一基板と前記第二基板とに挟持されており、前記空洞部を囲繞する枠体と、前記空洞部に配設されており、前記センサ部および前記枠体のいずれかと接続される電極部と、前記第一の層において、前記電極部の上面を臨むように形成される開口部と、前記開口部に形成されており、前記電極部と接続する電極用配線とを、さらに備えており、前記第二の層は、前記センサ部の上方に積層されると共に、前記電極部の上面の一部においても、前記第一の層上に形成されている、加速度センサの製造方法であって、前記第二基板は、(A)ガラスを構成要素として含み、前記第一基板より厚さの薄い前記第一の層を用意する工程と、(B)ガラスを構成要素として含み、前記第一の層よりも横幅の狭い、第二の層を用意する工程と、(C)サンドブラスト加工処理により、前記第一の層に前記開口部を形成する工程と、(D)前記工程(C)の後に、前記第一の層上面における前記センサ部の上方となる位置に、前記第二の層を配設する工程と、(E)前記工程(D)の後、加熱による溶融接合または陽極接合により、前記第一の層と前記第二の層とを接合する工程とにより、作成されることを特徴とする。
本発明に係る加速度センサの製造方法は、第一基板と、前記第一基板と対向して配置される第一の層と前記第一の層の一部の上面に形成される一又は複数の第二の層とから構成される第二基板と、前記第一基板と前記第二基板との対向間に形成され封止された空洞部に配設されるセンサ部とを、備えており、前記第一基板と前記第二基板とに挟持されており、前記空洞部を囲繞する枠体と、前記空洞部に配設されており、前記センサ部および前記枠体のいずれかと接続される電極部と、前記第一の層において、前記電極部の上面を臨むように形成される開口部と、前記開口部に形成されており、前記電極部と接続する電極用配線とを、さらに備えており、前記第二の層は、前記センサ部の上方に積層されると共に、前記電極部の上面の一部においても、前記第一の層上に形成されている、加速度センサの製造方法であって、前記第二基板は、(A)ガラスを構成要素として含み、前記第一基板より厚さの薄い前記第一の層を用意する工程と、(B)ガラスを構成要素として含み、前記第一の層よりも横幅の狭い、第二の層を用意する工程と、(C)サンドブラスト加工処理により、前記第一の層に前記開口部を形成する工程と、(D)前記工程(C)の後に、前記第一の層上面における前記センサ部の上方となる位置に、前記第二の層を配設する工程と、(E)前記工程(D)の後、加熱による溶融接合または陽極接合により、前記第一の層と前記第二の層とを接合する工程とにより、作成される。
したがって、第二の層が形成されていない領域の第一の層に、サンドブラスト処理により、電極封止用の開口部を設けられるので、当該第一の層において、最大開口径の小さな当該開口部を形成することができる。これは、第一の層の層厚は比較的薄いからである。また、センサ部の上方は、第一の層および第二の層で覆われている。したがって、センサ部上方の層厚は厚くなっているので、外部圧力からセンサ部等を強固に保護することができる。
実施の形態1に係る加速度センサの全体構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの構成を示す拡大断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの製造方法を説明するための工程断面図である。 実施の形態1に係る加速度センサの問題点を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る加速度センサの構成を示す拡大断面図である。 実施の形態3に係る加速度センサの構成を示す拡大断面図である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
図1に、本実施の形態1に係る加速度センサの構成を示す断面図を示す。また、図2は、図1に示した加速度センサの電極部7および開口部2a付近の構成を示した拡大断面図である。ここで、可動質量体4と固定電極5とを合わせて、センサ部と称する。
なお、実際の加速度センサは、可動質量体4や固定電極5等の形状が図1,2に示す形状よりも、複雑な構成のものである。しかし、図1,2では、簡略化のために、当該可動質量体および固定電極5の形状等は、簡素化している。
図1,2に示すように、封止用第一基板(以下単に、第一基板と称する)1と対向して、封止用多層第二基板(以下単に、多層第二基板と称する)2が配設されている。
ここで、第一基板1は、例えばガラスで構成されており、その厚さは400μm程度である。
また、多層第二基板2は、複数の層から構成されている。つまり、多層第二基板2は、下層から、ガラス層・低融点ガラス層(またはシリコン層)・ガラス層の順に積層された積層構造を有している。ここで、多層第二基板2を構成する各層の厚さは、100μm程度である。
また、第一基板1と多層第二基板2との対向間には、封止された空洞部3が形成されている。当該空洞部3内には、可動質量体4が配設されている。ここで、可動質量体4は、当該空洞部3内での可動が自由に行うことができるように構成されている。
また、空洞部3内の可動質量体4の近傍には、所定の空間を隔てて固定電極5が配設されている。
なお、上述したように、可動質量体4と固定電極5とにより、センサ部が構成されている。
可動質量体4と固定電極5との間で生じる静電気力の変化を観測することにより、加速度センサにかかる加速度を測定することができる。
また、第一基板1と多層第二基板2とに挟持されるようにして、枠体6が形成されている。ここで、枠体6は、空洞部3を囲繞するように形成されている。
また、前記空洞部3には、電極部7が配設されている。当該電極部7は、センサ部(可動質量体4、固定電極5)および枠体6のいずれかと接続されている。
例えば、電極部7が可動質量体4(固定電極部5)の電位を取り出すための電極であるなら、当該電極部7は可動質量体4(固定電極5)と接続される。また、例えば、電極部7が枠体6の電位を接地電位に設定するための電極であるならば、当該電極部7は枠体6と接続される。
また、多層第二基板2には、電極取出し用の開口部2aが形成されている。開口部2aは、多層第二基板2の上面から下面に至って形成されている(つまり、多層第二基板2において、上層から下層に至って貫通するように、開口部2aが形成されている。)。また、開口部2aの底面からは、電極部7が露出している(つまり、電極部7の上面を臨むように開口部2aは形成されている)。開口部2aの開口径は、底部において50〜200μm程度であり、上部において200〜300μm程度である。
また、開口部2aの内部には、電極用配線8が形成されている。電極用配線8は、電極部7と接続しており、開口部2a内から多層第二基板2の上面の一部に至って形成されている。なお、電極用配線8の膜厚は、3μm程度である。
また、多層第二基板2の上面に配設されている電極用配線8には、ワイヤー配線9がボンディング接続されている。したがって、外部機器と電極部7との間での、電位の取り出しや接地電位の設定等は、当該ワイヤー配線9および電極用配線8を介して行われる。
次に、本実施の形態に係る加速度センサの製造方法について説明する。
まずはじめに、図3に示すように、多層第二基板2を構成するガラス層2A、低融点ガラス層(またはシリコン層)2B、ガラス層2Cを用意する。
そして、図3に示すように、上記各層2A,2B,2Cに対して、別個独立に、貫通孔である開口部2aa,2ab,2acを各々形成する。当該開口部2aa〜2acの形成は、例えばサンドブラスト加工により行われる。
ここで、層厚100μm程度の各層2A,2B,2Cに対してサンドブラスト加工処理により、開口部2aa〜2acが形成される。また、サンドブラスト開口処理により形成された開口部2aa〜2acの断面形状は、すり鉢状である(図面では、矩形状で示している)。
したがって、開口部2aa〜2acの底部における開口径が約50〜200μm程度であるなら、開口部2aa〜2acの上部における開口径は、200〜300μm程度となる。
なお、各層2A〜2Cにおいて、開口部2aa〜2acの開口径の大きさおよび断面形状は、全てほぼ同一である。
次に、図4に示すように、開口部2aa〜2acの開口径の中心が揃うように位置調整しながら、各層2A〜2Cを重ね合わせる。そして、当該重ね合わせ後に、各層2A〜2Cの接合処理を施す。
ここで、中間層として低融点ガラス層2Bを用いた場合には、熱処理により各層2A〜2Cを溶着接合する。また、中間層としてシリコン層2Bを用いた場合には、陽極接合により各層2A〜2Cを接合する。これにより、小さい開口径の開口部2aを備える多層第二基板2が形成される。
一方、厚さ625μm程度のバルクのシリコン10を用意する。そして、異方性エッチング処理を施すことにより、当該シリコン10の上面の一部(後に形成される可動質量体4の上方)を約10μm程度除去する。当該異方性エッチング処理後のシリコン10の様子を図5に示す。
次に、図5に示したシリコン10の上面と、図4に示した多層第二基板2の下面とを、陽極接合により接合する。当該陽極接合後の様子を図6に示す。
次に、上記陽極接合後のシリコン10の下面に対して研磨処理を施すことにより、図7に示すように、シリコン10の厚さを57μm程度にする。
次に、上記研磨処理後のシリコン10の下面に対して異方性エッチング処理を施す。これにより、図8に示すように、シリコン10対して、センサ部(可動質量体4および固定電極5)、電極部7および枠体6等をパターニングする。
他方、ガラス等で構成された厚さ400μm程度の第一基板1を用意する。そして、当該第一基板1の上面を異方性エッチング処理により、一部除去する。当該除去後の様子を図9に示す。
次に、図10に示すように、図8に示したシリコン10の下面と、図9に示した第一基板1の上面とを、陽極接合により接合する。
図10に示すように、多層第二基板2と第一基板1との間には、空洞部3が形成され、当該空洞部3内に、センサ部(可動質量体4、固定電極5)、電極部7が配設されている。また、空洞部3を囲繞するように枠体6が形成されており、当該枠体6は、外周部において多層第二基板2と第一基板1とで挟持されている。なお、可動質量体4は、空洞部3内において自由に可動できるように配設されている。
次に、図10で示した構造に対して上方から、アルミニウムの蒸着処理を施す。当該蒸着処理により、図11に示すように、厚さ3μm程度のアルミニウム製の電極用配線8が配設される。電極用配線8は、開口部2a内から多層第二基板2の上面の一部に至って形成されている。また、電極用配線8は、開口部2aの底部において電極部7と接続されている。さらに、多層第二基板2の上面において、電極用配線8は、平面視において略矩形状に形成されている。
その後、多層第二基板2の上面において配設されている電極用配線8に対して、ワイヤー配線9を接続する。当該接続は、超音波によるワイヤーボンディング処理により行うことができる。
以上までの工程により、図1,2に示した構成の加速度センサが完成する。
本実施の形態に係る加速度センサは、上記のように、多層第二基板2が複数層2A〜2Cから構成されている。したがって、各層2A〜2Cの厚さは、多層第二基板2全体の厚さより薄くなるので、以下に示す効果を有する。
サンドブラスト加工処理により開口部2aを形成する場合、当該開口部2aの断面形状は、擂り鉢状になる。つまり、開口部の底部から上部にかけて開口部の開口径が大きくなる。したがって、当該サンドブラスト加工処理により、厚さの厚い第二基板に対して開口部2aを形成すると、開口部2aの上部の開口径が大変大きくなる。
例えば、300μm程度の厚さの第二基板に対して、開口部2a形成のため、サンドブラスト加工処理を施したとする。この場合、開口部2aの底部における開口径の大きさが50〜200μm程度であるなら、開口部の上部において開口径の大きさは400μm程度以上となる。
しかし、本実施の形態に係る加速度センサを採用した場合には、厚さの薄い各層2A〜2C毎に、別個独立に開口部2aa〜2acを形成することことができる。したがって、各開口部2aa〜2acの上部における開口径の大きさを抑制することができ、結果として、多層第二基板2の開口部2aの上部における径の大きさをより小さくすることができる。
例えば、100μm程度の厚さの各層2A〜2Cに対して、開口部2aa〜2ac形成のため、サンドブラスト加工処理を施したとする。この場合、開口部2aa〜2acの底部における開口径の大きさが50〜200μm程度であるなら、開口部2aa〜2acの上部において開口径の大きさは200〜300μm程度となる。
したがって、多層第二基板2の開口部2aの開口径の大きさも、上部において約200〜300μmとなる(開口部2aの底部では径の大きさは、50〜200μm程度である)。
上記したように、電極部7は、予想される開口部2aの最大径よりも大きな寸法に設計する必要がある。そして、上記従来技術の場合、開口部の底部における開口径が50〜200μm程度であるとするなら、電極部の寸法は、予想される最大開口径の400μmよりも大きい必要がある。
しかし、本実施の形態に係る加速度センサを適用すると、開口部2aの底部における開口径が50〜200μm程度であるとするなら、電極部3の寸法は、開口部2aの予想される最大開口径200μm〜300μmより大きければ良い。
両者の比較から分かるように、本実施の形態に係る加速度センサの方が、電極部3の寸法を小さく設定することができる。
このように、本実施の形態に係る加速度センサを採用することにより、電極部7の寸法を小さくできるので、結果として、加速度センサ全体の大きさを小さくすることができる。つまり、本実施の形態に係る加速度センサを採用することにより、加速度センサ全体の大きさの増大を抑制しつつ、電極部7を臨む開口部2aを第二基板2に形成することができる。
なお、各部材の材質および寸法等は一例であり、これに限る必要はない。特に、多層第二基板2を構成する各層2A〜2Cの層数は、上記のように3層に限る必要はなく、例えば、2層であっても、もしくは4層以上であって良い。なお、多層第二基板2の層数を増やせば増やすほど、各層の層厚を薄くすることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、各層2A〜2Cに形成される各開口部2aa〜2acの開口径の大きさおよび断面形状は、全てほぼ同一であった。しかし、このような構成の実施の形態1の場合には、以下に示す問題点がある。
つまり、多層第二基板2を構成するために、各層2A〜2Cを重ね合わせる必要があるが(図4参照)、この重ね合わせの際に、下層の開口部の開口径中心に対して、上層の開口部の開口径中心が水平方向にズレることもある。このようなズレが生じた場合の一例を図12に示す。図12では、層2Cの開口部の開口径中心に対して、層2Bの開口部の開口径中心が左方向にズレている。
上記ズレが生じると、例えば丸で囲んだ部分(図12)において、層2Cに対して層2Bが、電極用配線8の配設工程(蒸着処理)の際に庇となる。したがって、当該丸で囲んだ部分において、正常に電極用配線8が配設されず、断線が生じてしまう。
そこで、本実施の形態に係る加速度センサでは、下層に形成される開口部の開口径の大きさよりも、上層に形成される開口部の開口径の大きさを大きくする。当該構成の開口部を有する加速度センサを図13に示す。ここで、図13は、加速度センサの電極部7および開口部2a付近の構成を示した拡大断面図である。
図13に示すように、本実施の形態に係る加速度センサでは、開口部2aの断面形状が、底部から上部にかけて、階段状に広くなっている。
つまり、最下層2Cの開口部2acの上部における開口径の大きさよりも、中間層2Bの開口部2abの底部における開口径の大きさの方が大きい。また、中間層2Bの開口部2abの上部における開口径の大きさよりも、最上層2Bの開口部2aaの底部における開口径の大きさの方が大きい。
なお、サンドブラスト加工処理のより、各層2A〜2Cに対して各開口部2aa〜2acを形成した場合には、各開口部2aa〜2acの断面形状は、擂り鉢状となる。しかし、図13では簡略化のため、各開口部2aa〜2acの断面形状は、略矩形状としている。
開口部2aの断面形状以外の構成は実施の形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態に係る加速度センサでは、上記階段状の断面形状を有する開口部2aが形成されている。したがって、多層第二基板2構成のための重ね合わせ処理の際に、下層に対して上層が水平方向に多少ズレたとしても、下層に対して上層が、電極用配線8の配設工程(蒸着処理)の際に庇となることを防止することができる。
このように、多少の層ズレが許容されるので、多層第二基板2の組立(重ね合わせ)が容易となる。また、仮に多少層ズレが生じたとしても、電極用配線8の断線を防止することができる。
<実施の形態3>
本実施の形態に係る加速度センサの構成を図14に示す。ここで、図14は、加速度センサの電極部7および開口部20a付近の構成を示した拡大断面図である。
本実施の形態に係る加速度センサは、図14に示すように、第一基板1と、当該第一基板1と対向して配置される第二基板20とを備えている。
第二基板20は、第一の層20Dと第二の層20Uとから構成されている。ここで、第一の層20Dは、第一基板1と対向して配置されている。また第二の層20Uは、第一の層20の所定の上面に形成されており、複数層から構成されている。
第一の層20Dの層厚は、100μm程度であり、第二の層20Uの全体の層厚は200μm程度である(したがって、第二の層20Uが形成されている部分において、第二基板20の全体の層厚は、300μm程度となる)。なお、第一基板1の構成は、実施の形態1と同様である。
また、第一の層20Dは、例えばガラス層を採用することができる。また、第二の層20Uは、例えば、ガラス層(上層)20U1/低融点ガラス層(シリコン層)(下層)20U2から構成されている。
また、第一の層20Dおよび第二の層20Uにおいて、開口部20a側の端部は、底部から上部にかけて広がる段差形状を有している。つまり、開口部20a側において、層20U1の端部よりも層20U2の端部の方が突出しており、層20U2の端部よりも第一の層20Dの端部の方が突出している。
実施の形態1と同様に、第一基板1と第二基板20との対向間に形成される封止された空洞部3には、可動質量体4が配設されている。また、当該可動質量体4に近接して空洞部3内において固定電極5が配設されている。また、第一基板1と第二基板20の外周部において、前記両基板1,20とに挟持されるように枠体6が設けられている。ここで、枠体6は、空洞部3を囲繞している。さらに、空洞部3には電極部7が配設されており、当該電極部7は、センサ部(可動質量体4、固定電極5)および枠体6のいずれかと接続されている。
本実施の形態に係る加速度センサでは、図14に示すように、枠体6の上方には第一の層20Dのみが形成されている。具体的には、狭い空洞部3を介して、枠体6の上面から電極部7の上面の一部に至る部分には、第一の層20Dのみが形成されている。
また、図14に示すように、センサ部の上方には、第二の層20Uが第一の層20D上に積層されている。具体的には、センサ部の上方に積層されると共に、電極部7の上面の一部においても、第一の層20D上に第二の層20Uが積層されている。
つまり、図面上下方向からの外部圧力に対する空洞部3内の機械的強度が強い部分には、第一の層20Dのみが配設されている。これに対して、図面上下方向からの外部圧力に対する空洞部3内の機械的強度が弱い部分には、第二の層20Uも配設される。例えば、図14から分かるように、枠体6の配設部分は、図面上下方向からの外部圧力に対する機械的強度は強い。また、空洞部3の体積が広い可動質量体4および固定電極5の配設部分は、図面上下方向からの外部圧力に対する機械的強度が弱い。
また、第一の層20Dにおいて、電極部7の上面を臨むように開口部20aが形成されている。
また、電極用配線8は、開口部20a内に形成されており、第二基板20の上面の一部に至って形成されている。ここで、電極用配線8は、第一の層20Dの上面において、外部からのワイヤー配線9と接続可能なパッド部を有している。また、電極用配線8は、電極部7と接続している。
本実施の形態に係る加速度センサが有する第二基板20は、例えば以下のようにして形成することができる。
まず、ガラス等の第一の層20Dを用意する。また、当該第一の層20Dよりも横幅の狭い低融点ガラス層(またはシリコン層)20U2、および当該低融点ガラス層(またはシリコン層)20U2よりも横幅の狭いガラス層20U1を、各々用意する。
次に、第一の層20Dの所定の箇所に、例えばサンドブラスト加工処理により開口部20aを形成する。その後、第一の層20D上面の所定の位置に低融点ガラス層(またはシリコン層)20U2を配置し(重ね合わせ)、低融点ガラス層(シリコン層)20U2上面の所定の位置にガラス層20U1を配置する(重ね合わせる)。
具体的に、可動質量体4および固定電極5が配設されている領域の第一の層20D上に、第二の層20Uを配置する。また、開口部20aが形成されている側の各層20D,20U1,20U2の端部が、断面視において、底部から上部にかけて階段状に広がるように、第一の層20Dおよび第二の層20Uを配設する。
そして、上記重ね合わせ工程後に、各層20D,20Uの接合処理(例えば、加熱による溶融接合や陽極接合等)を施す。
以上により、開口部20aを有する、本実施の形態に係る第二基板20を形成することができる。
本実施の形態に係る加速度センサでは、上記構成の第二基板20を有している。したがって、層厚の薄い第一の層20Dに対してサンドブラスト処理を施せば、実施の形態1と同様に、開口径の小さな開口部20aを形成することができる。(さらには、電極部7の寸法を小さくできるので、センサ全体の大きさも小さくできる)。
また、本実施の形態に係る加速度センサでは、図面上下方向からの外部圧力に対する空洞部3内の機械的強度が弱い部分にのみ、第二の層20Uを形成している。したがって、第二基板20の全てを複層構成とするよりも、製造コストが安価にすることができ、また、加速度センサ全体の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る加速度センサでは、電極用配線8は、開口部20a内から第一の層20Dの上面部にかけて形成されており、当該第一の層20Dの上面部において、パッド部を有している。
したがって、第一の層20D上に第二の層20Uを重ね合わせる際に、極端に第二の層20Uが水平方向にズレない限り、電極部7の接続部分から第一の層20Dの上面に至る経路において、電極用配線8の形成の(蒸着処理の)際に庇となる部分が発生することが無い。よって、電極用配線8を断線すること無く形成することができる。
なお、上記では、第一の層20Dおよび第二の層20Uにおいて、開口部20a側の端部は、底部から上部にかけて広がる段差形状を有している場合について言及した。しかし、当該階段形状を有しない場合であっても良い。
また、各部材の材質および寸法等は一例であり、これに限る必要はない。特に、第二の層20Uを構成する各層20U1,20U2の層数は、上記のように2層に限る必要はなく、例えば、1層であっても、もしくは3層以上であって良い。なお、多層第二基板2の層数を増やせば増やすほど、各層の層厚を薄くすることができる。
1 第一基板、2 多層第二基板、3 空洞部、4 センサ部、5 固定電極、6 枠体、7 電極部、8 電極用配線、9 ワイヤー配線、20 第二基板、20D 第一の層、20U 第二の層、2a,20a 開口部。

Claims (1)

  1. 第一基板と、前記第一基板と対向して配置される第一の層と前記第一の層の一部の上面に形成される一又は複数の第二の層とから構成される第二基板と、前記第一基板と前記第二基板との対向間に形成され封止された空洞部に配設されるセンサ部とを、備えており、前記第一基板と前記第二基板とに挟持されており、前記空洞部を囲繞する枠体と、前記空洞部に配設されており、前記センサ部および前記枠体のいずれかと接続される電極部と、前記第一の層において、前記電極部の上面を臨むように形成される開口部と、前記開口部に形成されており、前記電極部と接続する電極用配線とを、さらに備えており、前記第二の層は、前記センサ部の上方に積層されると共に、前記電極部の上面の一部においても、前記第一の層上に形成されている、加速度センサの製造方法であって、
    前記第二基板は、
    (A)ガラスを構成要素として含み、前記第一基板より厚さの薄い前記第一の層を用意する工程と、
    (B)ガラスを構成要素として含み、前記第一の層よりも横幅の狭い、第二の層を用意する工程と、
    (C)サンドブラスト加工処理により、前記第一の層に前記開口部を形成する工程と、
    (D)前記工程(C)の後に、前記第一の層上面における前記センサ部の上方となる位置に、前記第二の層を配設する工程と、
    (E)前記工程(D)の後、加熱による溶融接合または陽極接合により、前記第一の層と前記第二の層とを接合する工程とにより、作成される、
    ことを特徴とする加速度センサの製造方法。
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