JP5142386B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

この発明は互いに電気的に接続する第1の接続部材と第2の接続部材とを備えたコネクタに関する。
従来、複数のピンコンタクトとインシュレータとFPCと弾性体裏打ちと導電性薄膜とを備えるコネクタが知られている(下記特許文献1参照)。
ピンコンタクトは弾性を有していない金属で形成され、ほぼ板状の本体と、この本体に連結されたピン部とを有している。ピンコンタクトは基板の実装面上に等間隔に並べられている。ピンコンタクトのピン部は基板の実装面に対して直角に突出している。
インシュレータはピンコンタクトの本体上に配置されている。インシュレータにはスルーホールが形成され、このスルーホールにピンコンタクトのピン部が挿入され、そのピン部の先端部はインシュレータの上面から突出している。
基板に配置された複数のピンコンタクトのピン部に対応させてFPCと弾性体裏打ちとには複数のスルーホールが形成されている。ピンコンタクトのピン部の外径は、FPCのスルーホールの径より小さく、弾性体裏打ちのスルーホールの径よりも大きい。
FPCは基板上のインシュレータの上面に配置される。FPCは導電パターンを有する。
弾性体裏打ちはFPCのインシュレータ対向面と反対側の面に貼り付けられている。
導電性薄膜は弾性体裏打ちのスルーホールに形成されている。導電性薄膜はFPCの導電パターンに接続されている。そして、複数のピンコンタクトとインシュレータとで第1の接続部材が構成され、FPCと弾性体裏打ちと導電性薄膜とで第2の接続部材が構成されている。
第1の接続部材のピンコンタクトのピン部を第2の接続部材のFPCのスルーホールを通じて弾性体裏打ちのスルーホールに挿入すると、スルーホールが径方向外方に弾性的に押し拡げられ、弾性体裏打ちのスルーホールの導電性薄膜が弾性体裏打ちの弾性力(弾性復帰力)によってピンコンタクトのピン部の外周面に弾性的に押し付けられ、両接続部材が導通する。
特許3252256号公報
上述のコネクタでは、ピンコンタクトのピン部をFPCのスルーホールを通じて弾性体裏打ちのスルーホールに挿入したとき、弾性体裏打ちのスルーホールの周辺部が径方向外方に弾性変形する他、ピン部の挿入方向にも弾性変形し、弾性体裏打ちのスルーホールの弾性力(弾性復帰力)が低下することがある。その結果、スルーホールの内周面の導電性薄膜とピン部の外周面と間に十分な接触力が生じず、接触不良が起きる虞がある。
また、ピンコンタクトのピン部をFPCのスルーホールを通じて弾性体裏打ちのスルーホールに挿入したとき、スルーホールの内周面の導電性薄膜がスルーホールの周辺部の弾性変形に追従できず、導電性薄膜が破損する虞があった。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、第1の接続部材と第2の接続部材との接触不良を防ぐことができるとともに、導体パターンの破損を防ぐことができるコネクタを提供することである。
前述の課題を解決するため請求項1の発明は、第1の接続部材と、この第1の接続部材に電気的に接続可能な第2の接続部材とを備えているコネクタにおいて、前記第1の接続部材は、絶縁フィルムと、この絶縁フィルムの一方の面に形成された導体パターンと、前記導体パターンのパッド部に設けられた複数の導体接触片部と、前記絶縁フィルムの他方の面に貼り付けられ、前記絶縁フィルムの厚さ方向で前記複数の導体接触片部と対向する第1の孔を有する弾性シートと、この弾性シートに貼り付けられ、前記弾性シートの厚さ方向の変形を規制する規制板とを有し、前記第2の接続部材は、前記第1の孔に前記複数の導体接触片部を押し込みながら圧入され、前記弾性シートの弾力によって前記複数の導体接触片部が押しつけられる柱状導体と、この柱状導体が固定される絶縁板とを有することを特徴とする。
上述のように、弾性シートに規制板が貼り付けられているので、弾性シートの厚さ方向の変形が規制される。
また、導体パターンのパッド部は伸縮性の極めて小さい絶縁フィルム上に形成され、弾性シートの孔に柱状導体を挿入したとき導体接触片部が弾性シートの孔に押し込まれ、その孔が拡張等弾性変形しても、絶縁フィルムは伸縮しないので、導体パターンは破損しない。
請求項2の発明は、請求項1記載のコネクタにおいて、前記導体接触片部が舌状であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のコネクタにおいて、前記規制板は、前記弾性シートの厚さ方向で前記第1の孔と対向するとともに、前記第1の孔より大きな径の第2の孔を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のコネクタにおいて、前記柱状導体の先端部の径は前記柱状導体の後端部の径より大きいことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は4記載のコネクタにおいて、前記第2の孔の径は前記柱状導体の先端部の径より大きいことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記第2の接続部材は、前記柱状導体に連結され、前記柱状導体が配置された前記絶縁板の一方の面と反対側の面に配置される端子部を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記複数の導体接触片部は、前記導体パターンのパッド部にX字形のスリットを形成してなることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記複数の導体接触片部は、前記導体パターンのパッド部にH字形のスリットを形成してなることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記柱状導体は円柱状であることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜8のいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記柱状導体は角柱状であることを特徴とする。
この発明によれば、第1の接続部材と第2の接続部材との接触不良を防ぐことができるとともに、導体パターンの破損を防ぐことができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態に係るコネクタの接続前の状態を示す断面図である。
図1に示すように、第1実施形態のコネクタは第1の接続部材3と第2の接続部材7とを備えている。このコネクタは電気モジュール(図示せず)とプリント基板(図示せず)とを電気的に接続するコネクタである。
図2は図1に示す第1の接続部材3の平面図、図3は図2に示す第1の接続部材3の底面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図、図5は図2に示す第1の接続部材3のフレキシブル基板4の拡大断面図である。
図2、図3、図4、図5に示すように、第1の接続部材3はフレキシブル基板4と弾性シート5と規制板6とを有する。
フレキシブル基板4は絶縁フィルム41と導体パターン42とを有する。フレキシブル基板4の図示しない一端部に電気モジュールが接続される。絶縁フィルム41は帯状である。絶縁フィルム41の材料として例えば、ポリイミド、アラミド等がある。
複数の導体パターン42は絶縁フィルム41の下面に形成され、絶縁フィルム41の幅方向DW41へ等間隔に並んでいる。導体パターン42はパッド部42aとパッド部42aに連なるライン状の導電路部42bとを有する。パッド部42aは正方形であり、絶縁フィルム42の他端部に位置している。複数のパッド部42aは絶縁フィルム41の幅方向DW41へ一列に並んでいる。複数の導電路部42bは絶縁フィルム41の長手方向へ延びている。
導体パターン42は層構造になっており(図5参照)、銅層42cとニッケル層42dと金層42eとを有する。銅層42cは絶縁フィルム41に積層されている。ニッケル層42dは銅層42cに積層されている。金層42eはニッケル層42dに積層されている。導体パターン42はフォトリソグラフィ技術や印刷技術等によって形成される。
導体パターン42のパッド部42aにX字形のスリット(パッド部42aの裏側に位置する絶縁フィルム41をも貫通するスリット)4aを形成することによって4つの舌状の導体接触片部4bが形成されている。X字形のスリット4aの中心はパッド部42aのほぼ中心に位置する。X字形のスリット4aを構成する2つの線分のそれぞれの長さは弾性シート5の孔5aの直径よりやや大きい。
弾性シート5の平面形状は長方形であり、絶縁フィルム41の上面に貼り付けられている。弾性シート5はフレキシブル基板4の他端部に位置している。弾性シート5は複数の円形の孔(第1の孔)5aを有する。孔5aは弾性シート5の厚さ方向DT5(フレキシブル基板4の厚さ方向に等しい)で4つの導体接触片部4bと対向する。スリット4aの中心は孔5aの中心線上にほぼ位置している。弾性シート5の材料として例えばシリコーンゴムがある。
規制板6の平面形状は弾性シート5の平面形状とほぼ同じである。規制板6は弾性シート5の上面に貼り付けられている。規制板6は複数の円形の孔(第2の孔)6aを有する。孔6aは絶縁シート5の厚さ方向DT5で弾性シート5の孔5aと対向する。孔6aの中心線と孔5aの中心線とはほぼ一致する。規制板6の孔6aの径は弾性シート5の孔5aの径よりも大きい。規制板6として例えば樹脂板や金属板がある。
図6は図1に示す第2の接続部材7の平面図、図7は図6のVII−VII線に沿う断面図である。
図6、図7に示すように、第2の接続部材7は複数の柱状導体8と絶縁板9とを有する。
複数の柱状導体8は絶縁板9の上面に一列に配置されている。複数の柱状導体8の配列は図3に示す第1の接続部材3の複数のパッド部42aの配列に対応している。柱状導体8はほぼ円柱状である。柱状導体8の先端部8aの径は柱状導体8の後端部8bの径よりも大きい。先端部8aの径は規制板6の孔6aの径よりも小さい。後端部8bの径は弾性シート5の孔5aの径よりも大きい。また、後端部8bの高さ寸法は弾性シート5の厚さ寸法よりも大きいが、弾性シート5と規制板6との厚さ寸法の和より小さい(図8参照)。
絶縁板9はほぼ矩形の板である。絶縁板9の材料として、例えばPET(Polyethylene Terephthalate)、ポリカーボネイト、PBT(Polybutyleneterephtalate)、塩化ビニル、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)、LCP(Liquid Crystal Polymer)等が挙げられる。
絶縁板9の上面には複数のパッド91が一列に形成されている。絶縁板9の下面にも複数のパッド92が形成されている。パッド91,92はビア93を介して互いに導通している。
パッド91上に上述の柱状導体8が電鋳法等によって形成される。パッド92は例えばプリント基板のパッド(図示せず)に半田付けされる。
フレキシブル基板4の絶縁フィルム41の厚さは4μm、フレキシブル基板4の導体パターン42の厚さは約6μmである。導体パターン42を構成する銅層42cの厚さは5.0μm、ニッケル層42dの厚さは0.8μm、金層42eの厚さは0.1μmである。弾性シート5の厚さは50μm、孔5aの径は100μmである。規制板6の厚さは50μm、孔6aの径は175μmである。柱状導体8の後端部8bの径は150μm、柱状導体8の高さは150μである。絶縁板9の厚さは50μmである。
次に、このコネクタの第1の接触部材3と第2の接触部材7との接続方法を説明する。
図1がコネクタの接続前の状態を示す断面図であるのに対し、図8はコネクタの接続後の状態を示す断面図である。
図1に示すように、まず、第2の接続部材7の柱状導体8に第1の接続部材3の弾性シート5の孔5aを位置決めする。
次に、第1の接続部材3を下ろし、弾性シート5の孔5a及び規制板6の孔6aに第2接続部材7の柱状導体8を相対的に挿入する。
導体パターン42のパッド部42aにスリット4aが形成されているので、柱状導体8は弾性シート5の孔5aに第1の接続部材3のフレキシブル基板4の導体接触片部4bを押し込みながら圧入される。柱状導体8の先端部8aは弾性シート5の孔5aを通過し、規制板6の孔6aに達する。このとき柱状導体8の後端部8bは弾性シート5の孔5aに圧入され、孔5aの径を弾性的に拡張しているので、図8に示すように、弾性シート5の弾力(弾性復帰力)によってフレキシブル基板4の導体接触片部4bが柱状導体8の後端部8bの外周面に弾性的に押し付けられる。このようにして第1の接続部材3と第2の接続部材7とが接続され、一方の接続対象物である電気モジュールと他方の接続対象物であるプリント基板とが電気的に接続される。
第2の接続部材7の柱状導体8が第1の接続部材3の孔5aに挿入されるとき、第1の接続部材3の弾性シート5の厚さ方向DT5の変形は規制板6によって抑制される。更に、柱状導体8の先端部8aの径が後端部8bの径よりも大きく、柱状導体8の先端部8aが弾性シート5の孔5aを通過するときに孔5aが大きく拡張し、その後、その拡張により蓄積された径方向の大きな弾性力(弾性復帰力)により縮むので、弾性シート5の厚さ方向DT5の変形が抑制される。したがって、孔5aに径方向の所定の弾性変形力(弾性復帰力)を生じさせることができ、フレキシブル基板4の導体接触片部4bが柱状導体8の外周面に確実に接触する。
上述したように、第1実施形態によれば、フレキシブル基板4の導体接触片部4bがより確実に柱状導体8の外周面に接触するので、第1の接続部材3と第2の接続部材7との確実かつ安定した接触が確保される。
また、導体パターン42のパッド部42aは伸縮性の極めて小さい絶縁フィルム41上に形成され、弾性シート5の孔5aに柱状導体8を挿入したときに導体接触片部4bが弾性シート5の孔5aに押し込まれて、その孔5aが拡張等変形しても、絶縁フィルム41は伸縮しないので、導体パターン5は破損しない。
更に、柱状導体8を弾性シート5の孔5aに挿入したとき、導体接触片部4bが柱状導体8によって擦られ、柱状導体8のワイピング機能が働くので、導体接触片部4bに付着したごみ等が除去される。
また、柱状導体8の先端部8aの径を後端部8bの径よりも大きくしたので、柱状導体8が一旦弾性シート5の孔5aに挿入されると、柱状導体8は孔5aから容易に抜けなくなり、第1の接触部材3と第2の接触部材7との接続状態が維持される。
図9は第1実施形態のコネクタの第1の接続部材3の変形例を示す平面図である。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
第1の実施形態の第1接続部材3では、導体パターン42のパッド部42aにX字形のスリット4aを形成して4つの導体接触片部4bを形成したが、この変形例では、導体パターン42のパッド部42aにH字形のスリット104aを形成することによって2つの舌状の導体接触片部104bを形成した。
図10Aは第1実施形態のコネクタの第2の接続部材7の第1変形例の一部分の断面図、図10Bは同第2の接続部材7の第1変形例の一部分の平面図である。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
第1実施形態の第2の接続部材7では、柱状導体8の先端部8aの径を柱状導体8の後端部8bの径よりも大きくしたが、この第1変形例の第2の接続部材117では、図10A、図10Bに示すように、柱状導体118の径を均一にした。柱状導体118の径は柱状導体8の後端部8bの径に等しい。
図11Aは図1に示すコネクタの第2の接続部材7の第2変形例の一部分の断面図、図11Bは同第2変形例の一部分の平面図である。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
第1実施形態の第2の接続部材7では、柱状導体8はほぼ円柱状であるが、第2変形例の第2接続部材127では、図11A、図11Bに示すように、柱状導体128は角柱状である。第1実施形態では、第1の接触部材のスリットがX字形のとき、第2の接触部材の形状が円柱状で、第1の接触部材のスリットがH字形のとき、第2の接触部材の形状が角柱状であるが、第1の接触部材のスリットがX字形のとき、第2の接触部材の形状が角柱状で、第1の接触部材のスリットがH字形のとき、第2の接触部材の形状が円柱状でも構わない。なお、第2の接触部材7の柱状導体128を角柱状にした場合、これと組み合わせる第1の接触部材3としては弾性シート5及び規制板6の孔5a,6aの形状を角形に形成するのが好ましい。
次に、この発明の第2実施形態に係るコネクタを説明する。
図12はこの発明の第2実施形態に係るコネクタの接続前の状態を示す断面図である。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
図12に示すように、第2実施形態のコネクタは1つの第1の接続部材203と2つの第2の接続部材7,7とで構成されている。このコネクタは一方の接続対象物であるプリント基板15と他方の接続対象物であるプリント基板15とを電気的に接続するコネクタである。
図13は図12に示す第1の接続部材203の平面図、図14は図12に示す第1の接続部材203の底面図である。
図12、図13、図14に示すように、第1の接触部材203のフレキシブル基板204の両端部には、導体パターン42のパッド部42aがそれぞれ有り、導電路部42bが両パッド部42a間を接続している。各パッド部42aはスリット4aにより形成された導体接触片部4bを有する。また、第1の接続部材203のフレキシブル基板204の両端部には孔5aを有する弾性シート5が貼り付けられている。弾性シート5には孔6aを有する規制板6が貼り付けられている。
図15は図12に示すコネクタを用いて2つのプリント基板15を接続した状態を示す断面図である。
図15に示すように、2つの第2の接続部材7,7は絶縁板9のパッド92をそれぞれプリント基板15のパッド151に半田152付けすることによって固定されている。2つの第2の接続部材7,7の柱状導体8,8に、第1の接続部材203の両端部の孔5a(6a),5a,(6a)を挿入することによって2つのプリント基板15が電気的に接続される。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、プリント基板15とプリント基板15とを接続することができる。
次に、この発明の第3実施形態に係るコネクタを説明する。
図16はこの発明の第3実施形態に係るコネクタの接続前の状態を示す断面図、図17は図16に示す第1の接続部材303の弾性シート5の孔305aの周辺部分の拡大図である。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
このコネクタは電気モジュール(図示せず)とプリント基板15とを電気的に接続するコネクタである。
図2、図3に示すように、第1、第2実施形態の第1の接続部材3,203の弾性シート5の孔5aや規制板6の孔6aの横断面形状は円形であるのに対し、図16、図17に示すように、この第3実施形態の第1の接続部材303の弾性シート5の孔305aや規制板6の孔306aの横断面形状は矩形である。また、フレキシブル基板4の導体パターン42のパッド部42aには、図9に示す第1の接触部材3と同様に、H字形のスリット304aを形成することにより2つの舌状の導体接触片304bが形成されている。2つの導体接触片部304bはフレキシブル基板4の長手方向で対向している。フレキシブル基板の一端には電気モジュールが接続される。
第2の接続部材307はコンタクト310と絶縁板9とを備える。
コンタクト310はステンレス鋼(SUS等)で形成され、ピン部(柱状導体)311と端子部312とを有する。ピン部311の横断面形状は矩形である。ピン部311は絶縁板9を貫通するとともに絶縁板9によって保持されている。端子部312はピン部311に連結されている。端子部312はプリント基板15(図20参照)のパッド151に半田付けされる。
フレキシブル基板4の厚さ、弾性シート5の厚さ、規制板6及び絶縁板9の厚さは第1実施形態と同じである。フレキシブル基板4の長手方向における孔305aの長さは100μmであり、フレキシブル基板4の長手方向における孔306aの長さは175μmである。コンタクト310のピン部311の高さ(絶縁板9の上面からの突出量)は150μm、フレキシブル基板4の長手方向におけるピン部311の長さは150μmである。
図18Aは図16に示すコネクタの第2の接続部材307のコンタクト310のコンタクト素材310´を示す側面図、図18Bは図18Aに示すコンタクト素材310´をL字形に折り曲げてコンタクト310を形成した状態を示す側面図、図18Cは図18Bに示すコンタクト310にいわゆるモールドイン成形法によって絶縁板9を形成した状態を示す側面図、図19は図18Cに示す第2の接続部材307の斜視図である。
第3実施形態のコネクタの第2の接続部材307を製造するには、まず、図18Aに示すように、コンタクト素材310´をステンレス鋼板材から打抜く。次に、図18Bに示すように、コンタクト素材310´をL字形に折り曲げてコンタクト310を形成する。
次に、図18C、図19に示すように、モールドイン成形法によって複数のコンタクト310と一体化された絶縁板9を形成する。以上のようにして第2の接続部材307が製造される。
図20は図16に示すコネクタをプリント基板15に実装した状態を示す部分断面図、図21は第3実施形態に係るコネクタの接続後の状態を示す断面図、図22は図21に示す第1の接続部材303の弾性シート5の孔305aの周辺部分の拡大図である。
図20に示すように、第2の接続部材307はコンタクト310の端子部312をプリント基板15のパッド151に半田152によって固定することにより、プリント基板15に実装される。
次に、このコネクタの第1の接触部材303と第2の接触部材307との接続方法を説明する。
図16に示すように、まず、第2の接続部材307のコンタクト310のピン部311に第1の接続部材303の弾性シート5の孔305aを位置決めする。
次に、第1の接続部材303を下ろし、図21、図22に示すように、弾性シート5の孔305a及び規制板6の孔306aに第2の接触部材307のコンタクト310のピン311を相対的に挿入する。すると、導体接触片304bが孔305aの内壁面に沿って入り込み、その内壁面とピン311の側面の間に弾性的に挟み込まれ、導体接触片304bとピン311とが電気的に接続される。
このようにして第1の接続部材303と第2の接続部材307とが接続され、一方の接続対象物の電気モジュールと他方の接続対象物のプリント基板15とが電気的に接続される。
第3実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様の効果を奏するとともに、プレス打抜き曲げ加工によってコンタクト310を形成するようにしたので、コネクタをより簡単に作ることができる。
なお、上述の各実施形態では、規制板6に孔6a,206a,306aを設けたが、柱状導体8やコンタクト310のピン部311が弾性シート5の孔5a,205a,305aから突出しないようにすれば、規制板6に孔6a,206a,306aを設ける必要はない。
また、上述の実施形態では、導体パターン42のパッド部42aにスリット4a、114aを形成して導体接触片部4b,104bを形成したが、導体接触片部としては必ずしもスリットによって形成する必要はなく、例えば十字形や星形の孔をパッド部に形成して複数の導体接触片部をパッド部に形成してもよいし、スリットと孔とを組み合わせて(例えばX字状のスリットの中心部に円形の孔を開けたもの)導体接触片部を形成してもよい。すなわち、スリットは導体接触片が形成できるようなものであれば、どのような形状であってもよい。
なお、上述の実施形態では、柱状導体8やパッド部42aをそれぞれ一列に並べたが、柱状導体8やパッド部42aの配列は特にこれに限定されず、例えば千鳥状(ジグザグ状)に配置したり、グリッド状(格子状)に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、第1の接触部材3,203,303と第2の接触部材7,307とが接続されているときに、柱状導体8やピン部311の先端部が規制板6の孔6a,306aから突出するようにしたが、必ずこのように構成する必要はなく、例えば柱状導体8,ピン部311の先端部が規制板6の孔6a,306a内に収まるようにしてもよい。この例ようにすれば、コネクタを低背化することができる。
なお、上述の実施形態では、柱状導体8をフォトリソグラフィ法や電鋳法によって形成したが、柱状導体8の形成方法はこれに限られず、例えばめっきした金属細線を絶縁板の孔に挿入し、レーザによって金属細線を切断し、その後、この金属細線と絶縁板とをレーザによって溶接して柱状導体を形成してもよい。
図1はこの発明の第1実施形態に係るコネクタの接続前の状態を示す断面図である。 図2は図1に示す第1の接続部材の平面図である。 図3は図2に示す第1の接続部材の底面図である。 図4は図2のIV−IV線に沿う断面図である。 図5は図2に示す第1の接続部材のフレキシブル基板の拡大断面図である。 図6は図1に示す第2の接続部材の平面図である。 図7は図6のVII−VII線に沿う断面図である。 図8はコネクタの接続後の状態を示す断面図である。 図9は第1実施形態のコネクタの第1の接続部材の変形例を示す平面図である。 図10Aは第1実施形態のコネクタの第2の接続部材の第1変形例の一部分の断面図である。 図10Bは同第2の接続部材の第1変形例の一部分の平面図である。 図11Aは図1に示すコネクタの第2の接続部材の第2変形例の一部分の断面図である。 図11Bは同第2変形例の一部分の平面図である。 図12はこの発明の第2実施形態に係るコネクタの接続前の状態を示す断面図である。 図13は図12に示す第1の接続部材の平面図である。 図14は図12に示す第1の接続部材の底面図である。 図15は図12に示すコネクタを用いて2つのプリント基板を接続した状態を示す断面図である。 図16はこの発明の第3実施形態に係るコネクタの接続前の状態を示す断面図である。 図17は図16に示す第1の接続部材の弾性シートの孔の周辺部分の拡大図である。 図18Aは図16に示すコネクタの第2の接続部材のコンタクトのコンタクト素材を示す側面図である。 図18Bは図18Aに示すコンタクト素材をL字形に折り曲げてコンタクト310を形成した状態を示す側面図である。 図18Cは図18Bに示すコンタクトにいわゆるモールドイン成形法によって絶縁板9を形成した状態を示す側面図である。 図19は図18Cに示す第2の接続部材の斜視図である。 図20は図16に示すコネクタをプリント基板に実装した状態を示す部分断面図である。 図21は第3実施形態に係るコネクタの接続後の状態を示す断面図である。 図22は図21に示す第1の接続部材の弾性シートの孔の周辺部分の拡大図である。
符号の説明
3,103,203,303 第1接続部材
4 フレキシブル基板
4b,104b,304b 導体接触片部
41 絶縁フィルム
42 導体パターン
42a パッド部
5 弾性シート
5a,305a 孔(第1の孔)
6 規制板
6a,306a 孔(第2の孔)
7,117,127,307 第2接続部材
8,118,128 柱状導体
8a 先端部
8b 後端部
9 絶縁板
310 コンタクト
311 ピン部(柱状導体)

Claims (10)

  1. 第1の接続部材と、この第1の接続部材に電気的に接続可能な第2の接続部材とを備えているコネクタにおいて、
    前記第1の接続部材は、
    絶縁フィルムと、この絶縁フィルムの一方の面に形成された導体パターンと、前記導体パターンのパッド部に設けられた複数の導体接触片部と、前記絶縁フィルムの他方の面に貼り付けられ、前記絶縁フィルムの厚さ方向で前記複数の導体接触片部と対向する第1の孔を有する弾性シートと、この弾性シートに貼り付けられ、前記弾性シートの厚さ方向の変形を規制する規制板とを有し、
    前記第2の接続部材は、
    前記第1の孔に前記複数の導体接触片部を押し込みながら圧入され、前記弾性シートの弾力によって前記複数の導体接触片部が押しつけられる柱状導体と、この柱状導体が固定される絶縁板とを有する
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記導体接触片部が舌状であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記規制板は、前記弾性シートの厚さ方向で前記第1の孔と対向するとともに、前記第1の孔より大きな径の第2の孔を有することを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記柱状導体の先端部の径は前記柱状導体の後端部の径より大きいことを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記第2の孔の径は前記柱状導体の先端部の径より大きいことを特徴とする請求項3又は4記載のコネクタ。
  6. 前記第2の接続部材は、前記柱状導体に連結され、前記柱状導体が配置された前記絶縁板の一方の面と反対側の面に配置される端子部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のコネクタ。
  7. 前記複数の導体接触片部は、前記導体パターンのパッド部にX字形のスリットを形成してなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のコネクタ。
  8. 前記複数の導体接触片部は、前記導体パターンのパッド部にH字形のスリットを形成してなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のコネクタ。
  9. 前記柱状導体は円柱状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のコネクタ。
  10. 前記柱状導体は角柱状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のコネクタ。
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