JP5142379B2 - 移動局装置及び基地局装置、並びに無線通信システムの通信制御方法 - Google Patents

移動局装置及び基地局装置、並びに無線通信システムの通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信等に用いられる移動局装置及び基地局装置、並びに無線通信システムの通信制御方法に関する。
携帯電話等の移動体通信用の無線通信システムでは、種々の多重化技術によって、伝送レートを向上させることが検討されている。最近の移動体通信用の無線通信システムでは、例えば無線LANやデジタル地上波放送などでも用いられているOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)などの周波数多重方式が検討されている。周波数多重方式を採用することにより、フェージング等による伝送品質の劣化を抑制し、無線伝送の高速化、高品質化を図ることが可能となる。また、OFDM等の周波数多重方式においては、フェージング耐性を向上させるために、周波数ホッピング(FH:Frequency Hopping)が採用されることがある。周波数ホッピングは、複数の周波数帯域の中で使用する周波数帯域を時間毎に変化させることにより、特定の周波数帯域のみが使用されることを防ぎ、周波数選択性フェージングによる性能劣化を抑制する技術である。
例えば、特許文献1には、時間領域のレピティション(Repetition)(Time spreading方式ともいう)及び周波数ホッピングを行うBluetooth(登録商標)等の無線通信システムにおいて、再送パケットの周波数ホッピング周期をシフトすることにより、同一無線通信システムを利用する他の機器との干渉を軽減する方法が提案されている。
図19に、上記特許文献1に記載された従来技術の動作例を示す。図19(a)は初回送信時の周波数ホッピングパターンを示しており、上段が所望信号を、下段が干渉信号(自装置において干渉となる他装置向けの信号)をそれぞれ示している。なお、この例では時間領域のレピティション数(RPF:Repetition Factor)を2としている。図19(a)において、所望信号として、例えばパケット(1)に着目すると、周波数帯域f1に配置された第一のパケットと、f2に配置された第二のパケットの双方が、干渉信号と同じ時間・周波数帯域に配置されていることがわかる。パケット(4)についても同様である。このような状態においては、所望信号が干渉信号から大きな干渉を受けるため、受信側で復調困難となる。
そこで、特許文献1の従来技術では、図19(b)に示す通り、再送パケットについては周波数ホッピングの周期をシフトする。図19(b)における干渉を見ると、所望信号のパケット(1)の第一パケット、パケット(3)の第二パケット、パケット(4)の第一パケット、パケット(6)の第二パケットが、それぞれ干渉信号から干渉を受けている。しかしながら、各パケットにおいて、レピティションされたパケット両方が干渉を受けているわけではないので、干渉を受けていないパケットを復調することで受信データを得ることが可能となる。
周波数ホッピングは、次世代移動通信規格である3GPP Long Term Evolution(以下、LTEと称する)の上り回線(Uplink)においても、適用が検討されている。LTEの上り回線のフレームフォーマットでは、時間軸方向に見た場合、1スロット(slot)が7個の送信シンボルから構成され、さらに2つのスロットによって1サブフレーム(subframe)が構成される。また、各スロット(7シンボル)の中央部にパイロット信号となる参照信号が1つだけ配置される。
このようなLTEの上り回線では、周波数ホッピングとして、スロット単位及びサブフレーム単位の周波数ホッピングの適用が検討されている。一般に、周波数ホッピングを適用することによって、周波数インタリーブ効果が得られ、スループットが改善すると言われている。
特開2006−333358号公報
しかしながら、LTEの上り回線において周波数ホッピングを適用する場合、ホッピングの最小単位がスロットであり、1つの送信単位すなわち1サブフレーム中に2スロットしかない状態でのホッピング動作となる。また、上記特許文献1の従来技術のような時間領域のレピティションを行っていない。このため、周波数選択性フェージングによって一部の周波数帯域の受信環境(伝搬路状況)が悪い状態のときなどに、周波数ホッピングによって時間軸上で異なる周波数帯域にスロットを割り当てると、復調困難となる確率が高まる場合がある。したがって、このような状況で画一的に周波数ホッピングを適用すると、再送の有無や符号化率などの各種条件によっては、受信性能が劣化する場合が生じうる。このことは、1送信単位内でのホッピング最小単位数が少ない他の通信フォーマットにおいても同様である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、1送信単位内でのホッピング最小単位数が少ない通信フォーマットにおいても、各種条件に応じて適切に周波数ホッピングを適用でき、受信性能を改善することが可能な移動局装置及び基地局装置、並びに無線通信システムの通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの移動局装置であって、基地局装置から通知される制御チャネルを受信する制御チャネル受信部と、前記制御チャネルに含まれる周波数ホッピング情報に基づき、送信データの周波数帯域のマッピングを行う周波数帯域マッピング部と、前記マッピングされた送信データを前記基地局装置へ送信する送信部とを備え、前記周波数帯域マッピング部は、前記第1のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行う移動局装置を提供する。
これにより、初回送信となる第1のサブフレームにおいては、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用せず、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。またこの場合、チャネル推定精度を改善でき、受信性能を向上できる。再送となる第2のサブフレームにおいては、サブフレーム内の周波数ホッピングとサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を適用することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。またこの場合、再送シンボルを用いて再送合成処理を行うことにより、高い受信性能を得られる。以上により、総合的に高いスループットを得ることが可能になる。
また、本発明は、第2に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの移動局装置であって、基地局装置から通知される制御チャネルを受信する制御チャネル受信部と、前記制御チャネルに含まれる周波数ホッピング情報に基づき、送信データの周波数帯域のマッピングを行う周波数帯域マッピング部と、前記マッピングされた送信データを前記基地局装置へ送信する送信部とを備え、前記周波数帯域マッピング部は、前記第1のサブフレームについて、前記送信データの符号化率が所定の閾値より大きい場合に第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記符号化率が所定の閾値以下の場合に第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行い、前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行う移動局装置を提供する。
これにより、初回送信となる第1のサブフレームにおいては、送信データの符号化率に応じて、符号化率が所定の閾値より大きい場合にサブフレーム内の周波数ホッピングを適用せず、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。一方、符号化率が所定の閾値以下の場合には、誤り訂正能力が高いため、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用することで、周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域に2つのスロットが連続してマッピングされることを避けることができる。再送となる第2のサブフレームにおいては、サブフレーム内の周波数ホッピングとサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を適用することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。以上により、総合的により高いスループットを得ることが可能になる。
また、本発明は、第3に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用する無線通信システムの移動局装置であって、基地局装置から通知される制御チャネルを受信する制御チャネル受信部と、前記制御チャネルに含まれる周波数ホッピング情報に基づき、送信データの周波数帯域のマッピングを行う周波数帯域マッピング部と、前記マッピングされた送信データを前記基地局装置へ送信する送信部とを備え、前記周波数帯域マッピング部は、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記サブフレームの第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、前記サブフレームの第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行う移動局装置を提供する。
これにより、ドップラー周波数が小さい低速移動環境の場合、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用することで、周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域に2つのスロットが連続してマッピングされることを避けることができる。また、ドップラー周波数が大きい高速移動環境の場合、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用不可として、サブフレーム内のスロット間の位相変動による復調エラーを抑制できる。これにより、良好なスループットを得る可能性を高めることが可能になる。
また、本発明は、第4に、上記第1または第2の移動局装置であって、前記周波数帯域マッピング部は、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、少なくとも前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行うものを含む。
本発明は、第5に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの基地局装置であって、移動局装置から伝送される信号を受信する受信部と、前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定部と、前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得部と、前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信部とを備え、前記周波数ホッピングパターン決定部は、前記送信データの再送回数に基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを同一の周波数帯域に配置し、再送となる前記第2サブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2サブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する基地局装置を提供する。
これにより、初回送信となる第1のサブフレームにおいては、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用せず、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。またこの場合、チャネル推定精度を改善でき、受信性能を向上できる。再送となる第2のサブフレームにおいては、サブフレーム内の周波数ホッピングとサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を適用することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。またこの場合、再送シンボルを用いて再送合成処理を行うことにより、高い受信性能を得られる。以上により、総合的に高いスループットを得ることが可能になる。
また、本発明は、第6に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの基地局装置であって、移動局装置から伝送される信号を受信する受信部と、前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定部と、前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得部と、前記送信データの符号化率を判定する符号化率判定部と、前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信部とを備え、前記周波数ホッピングパターン決定部は、前記送信データの再送回数と符号化率とに基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、前記送信データの符号化率が所定の閾値より大きい場合に第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記符号化率が所定の閾値以下の場合に第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行い、再送となる前記第2サブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する基地局装置を提供する。
これにより、初回送信となる第1のサブフレームにおいては、送信データの符号化率に応じて、符号化率が所定の閾値より大きい場合にサブフレーム内の周波数ホッピングを適用せず、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。一方、符号化率が所定の閾値以下の場合には、誤り訂正能力が高いため、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用することで、周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域に2つのスロットが連続してマッピングされることを避けることができる。再送となる第2のサブフレームにおいては、サブフレーム内の周波数ホッピングとサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を適用することで、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域にマッピングされる確率を小さくできる。以上により、総合的により高いスループットを得ることが可能になる。
また、本発明は、第7に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用する無線通信システムの基地局装置であって、移動局装置から伝送される信号を受信する受信部と、前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定部と、前記送信データのドップラー周波数を判定するドップラー周波数判定部と、前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信部とを備え、前記周波数ホッピングパターン決定部は、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記サブフレームの第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、前記サブフレームの第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行うための周波数ホッピングパターンを決定する基地局装置を提供する。
これにより、ドップラー周波数が小さい低速移動環境の場合、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用することで、周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域に2つのスロットが連続してマッピングされることを避けることができる。また、ドップラー周波数が大きい高速移動環境の場合、サブフレーム内の周波数ホッピングを適用不可として、サブフレーム内のスロット間の位相変動による復調エラーを抑制できる。これにより、良好なスループットを得る可能性を高めることが可能になる。
また、本発明は、第8に、上記第5または第6の基地局装置であって、前記送信データのドップラー周波数を判定するドップラー周波数判定部を備え、前記周波数ホッピングパターン決定部は、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、少なくとも前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行うための周波数ホッピングパターンを決定するものを含む。
本発明は、第9に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムにおける通信制御方法であって、移動局装置から基地局装置へ伝送される信号を受信する受信ステップと、前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定ステップと、前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得ステップと、前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信ステップとを有し、前記周波数ホッピングパターン決定ステップにおいて、前記送信データの再送回数に基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを同一の周波数帯域に配置し、再送となる前記第2サブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2サブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する通信制御方法を提供する。
また、本発明は、第10に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムにおける通信制御方法であって、移動局装置から基地局装置へ伝送される信号を受信する受信ステップと、前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定ステップと、前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得ステップと、前記送信データの符号化率を判定する符号化率判定ステップと、前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信ステップとを有し、前記周波数ホッピングパターン決定ステップにおいて、前記送信データの再送回数と符号化率とに基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、前記送信データの符号化率が所定の閾値より大きい場合に第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記符号化率が所定の閾値以下の場合に第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行い、再送となる前記第2サブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する通信制御方法を提供する。
また、本発明は、第11に、時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用する無線通信システムにおける通信制御方法であって、移動局装置から基地局装置へ伝送される信号を受信する受信ステップと、前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定ステップと、前記送信データのドップラー周波数を判定するドップラー周波数判定ステップと、前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信ステップとを有し、前記周波数ホッピングパターン決定ステップにおいて、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記サブフレームの第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、前記サブフレームの第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行うための周波数ホッピングパターンを決定する通信制御方法を提供する。
また、本発明は、第12に、上記第9または第10の通信制御方法であって、前記送信データのドップラー周波数を判定するドップラー周波数判定ステップを有し、前記周波数ホッピングパターン決定ステップにおいて、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、少なくとも前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行うための周波数ホッピングパターンを決定するものを含む。
本発明によれば、1送信単位内でのホッピング最小単位数が少ない通信フォーマットにおいても、各種条件に応じて適切に周波数ホッピングを適用でき、受信性能を改善することが可能な移動局装置及び基地局装置、並びに無線通信システムの通信制御方法を提供できる。
本実施形態では、携帯電話等の移動体通信用の無線通信システムに用いられる移動局装置及び基地局装置、並びに無線通信システムの構成例を一例として示して詳細に説明する。ここでは、無線通信システムの一例として、LTEにおいて検討されている移動局から基地局への上り回線(Uplink)の通信に適用する例を示す。
まず、本実施形態における周波数ホッピングの適用例、及び周波数ホッピングの効果について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システムの通信フォーマットを示す図であり、LTEの上り回線のフレームフォーマットを示したものである。LTEの上り回線のフレームフォーマットでは、時間軸方向に見た場合、1スロット(=0.5msec)が7個の送信シンボルから構成され、さらに2つのスロットによって1サブフレーム(=1.0msec)が構成される。また、各スロット(7シンボル)の中央部にパイロット信号となる参照信号が1つだけ配置され、他の送信シンボルがデータシンボルとなっている。ここで、1サブフレームが符号化単位であり、1送信単位となっている。LTEでは、送信シンボルはLong Block:LBとも呼ばれ、参照信号はDemodulation Reference Signal:DMRSと呼ばれている。
また、図2は、LTEの上り回線における送信データの周波数軸上での配置例を示す図である。LTEの上り回線では、変調方式にSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている。このため、周波数方向に見た場合、上り回線の送信データは、図2に示すように各ユーザの送信データを周波数分割多重した形になる。ここで、各ユーザに割り当てる帯域幅は、各ユーザの所要伝送レート等により、任意に変更することができる。
このようなLTEの上り回線において、本実施形態で適用する周波数ホッピングの例を示す。図3は、本実施形態における周波数ホッピングの適用例をいくつか示したものであり、(a)〜(d)にそれぞれの場合を示してある。図3において、横軸が時間、縦軸が周波数である。
図3(a)は周波数ホッピングを適用しなかった場合の例である。この場合、送信信号は常に特定の周波数帯域(図示例ではf)にマッピング(割り当て)され続ける。すなわち、各サブフレームの第一スロットと第二スロットは同一の周波数帯域にマッピングされる。以後、この場合を「FHなし」と呼ぶ。
図3(b)はスロット単位で周波数ホッピングを行った例である。この場合、各サブフレームの第一スロットと第二スロットは異なる周波数帯域にマッピングされる。図示例では、第一スロットはfに、第二スロットはfにそれぞれマッピングされる。ただし、この場合はサブフレーム単位でマッピング位置を変えることはしない。その結果、各スロットはfとfに交互にマッピングされることになる。以後、このマッピング方法によるサブフレーム内のスロット単位の周波数ホッピングを「Intra-FH」(Intra Frequency Hopping)(イントラ周波数ホッピング)と呼ぶ。
図3(c)はサブフレーム単位で周波数ホッピングを行った例である。この場合、各サブフレームの第一スロットと第二スロットは同じ周波数帯域にマッピングされるが、次サブフレームで異なる周波数帯域にマッピングされる。図示例では、サブフレーム毎にf、f、f、fと順に異なる周波数帯域にマッピングされる。以後、このマッピング方法によるサブフレーム間の周波数ホッピングを「Inter-FH」(Inter Frequency Hopping)(インター周波数ホッピング)と呼ぶ。
図3(d)は前記Inter-FHとIntra-FHを組み合わせた例である。この場合、各サブフレームの第一スロットと第二スロットが異なる周波数帯域にマッピングされるとともに、サブフレーム毎に異なる周波数帯域にマッピングされる。図示例では、最初のサブフレームの第一スロットはfに、第二スロットはfにそれぞれマッピングされ、次のサブフレームは第一スロットがf、第二スロットがf、その次のサブフレームは第一スロットがf、第二スロットがfと、順にスロット毎に異なる周波数帯域にマッピングされる。この場合、スロット単位及びサブフレーム単位でマッピング位置が変更されるため、最もランダム性が高い配置となる。以後、このマッピング方法によるイントラ周波数ホッピング及びインター周波数ホッピングを組み合わせたスロット単位及びサブフレーム単位の周波数ホッピングを「Inter/Intra-FH」(Inter and Intra Frequency Hopping)(インター/イントラ周波数ホッピング)と呼ぶ。
次に、LTEの上り回線における周波数ホッピングの有効性について考察する。上記のようなLTEの上り回線のフレームフォーマットでは、環境によって周波数ホッピングの効果が異なる条件として、(1)符号化率による受信性能の違い、(2)再送の有無(再送回数)、(3)移動局の移動速度の大小、などが考えられる。
(1)符号化率
図4は、周波数帯域fが周波数選択性フェージングの影響を受けている場合に周波数ホッピングを適用した例を示した図である。ここで、簡単のために各スロットは周波数帯域f及びfのみにマッピングされるものとすると、マッピングパターンは、図4に示す4つのパターンが考えられる。このうち、パターン1及びパターン2はIntra-FHを行ったもの、パターン3及びパターン4はIntra-FHを行っていないものと見なすことができる。
図5は、図4の例において符号化率毎に受信性能を表したものである。パターン1及びパターン2は1サブフレームのうち半分のスロットが周波数選択性フェージングの影響により劣悪な受信環境となっている。このような状態の場合、符号化率Rが高い場合(例えばR=3/4など)、誤り訂正困難となり、復調できない状態となる。一方、符号化率が低い場合(例えばR=1/3など)、誤り訂正能力が高いため、パターン3ほどではないが復調が可能となる。
また、パターン3は両スロットとも受信環境が良いため、符号化率によらず、受信信号の復調が可能となる。一方、パターン4は両スロットとも受信環境が悪いため、符号化率によらず、復調困難となる。
以上から、符号化率の大小による周波数ホッピングの有効性については、下記のことが言える。
・符号化率が低い場合は、パターン4のような事態を避けるためにも、Intra-FHを行ったほうがよい。
・符号化率が高い場合、誤り訂正能力が低いので、パターン1やパターン2は復調できない。Intra-FHを行うと、いずれかのスロットがfにマッピングされる確率が高くなるため、Intra-FHを行わないほうがよい。
(2)再送
図6は、再送時の周波数ホッピングの適用例を示す図であり、Inter/Intra-FH及びFHなしの場合を示している。ここで、受信環境の条件は上記(1)と同様、周波数帯域fが周波数選択性フェージングの影響を受けているものとする。
まず、Inter/Intra-FHを適用した場合では、初回送信時に第二スロットがfにマッピングされてしまっているが、再送1回目の再送シンボルはfを回避してマッピングされている。LTEでは、再送制御としてチェイス合成(Chase Combining)及びIR(Incremental Redundancy)方式が採用されているため、初回送信シンボルと再送シンボルを受信側で合成することで、高い誤り訂正能力を得ることが可能となる。この場合、初回送信及び再送1回目の計4スロットのうち、fにマッピングされるスロットは1つだけなので、受信側での復調が可能となる。
一方、FHなしの場合は、最悪の場合、図6のように常にfにマッピングされ続けることになる。このため、再送利得が得られず、チェイス合成やIRをもってしても復調することが困難となる。
以上から、再送時の周波数ホッピングの有効性については、下記のことが言える。
・Inter/Intra-FHを適用した場合、再送シンボルが初回送信と異なる周波数帯域にマッピングされるので、周波数インタリーブ効果によって高い再送利得が得られる。
・FHなしの場合、最悪の場合、常に受信状態が悪い周波数帯域にマッピングされることになるため、再送利得が得られにくい。
(3)移動速度
移動局が高速移動すると、ドップラー周波数が発生するため、1サブフレーム中に大きな位相回転が発生する。ここで、簡単のため、移動局の進行方向上に基地局が設置されている場合を考える。移動局の移動速度をv[m/sec]、光速をc[m/sec]とし、送信信号のキャリア周波数をf[Hz]とすると、ドップラー周波数fd,vは下記の数1で表される。
Figure 0005142379
移動通信システムにおいては、移動局側にAFC(Automatic Frequency Control)機能が実装されているため、実際には基地局と移動局の発振器に周波数誤差がないにもかかわらず、移動局側で上記ドップラー周波数fd,v分の周波数オフセットを発振器に加えてしまう。さらに移動局側は、このfd,vの周波数オフセットが加わった発振器を用いて上り信号を送信する。当然ながら、上り伝播路中にさらにfd,vのドップラー周波数が発生するため、基地局が受信する上り信号は、合計2fd,vのドップラー周波数が加わった状態となる。ただし、ここでは簡単のため、上りと下りのキャリア周波数は同じとみなしている。
一例として、移動局の移動速度を3[km/h]、キャリア周波数を2[GHz]、光速を3×108[m/sec]とすると、基地局の受信信号に加わるドップラー周波数fdb,3は下記の数2で求められる。
Figure 0005142379
この場合、1サブフレームの両端で下記の数3で表される位相回転θ3が発生することになる。
Figure 0005142379
同様に、移動速度が120[km/h]の場合は、ドップラー周波数fdb,120及び位相回転θ120は下記の数4、数5で求められる。
Figure 0005142379
Figure 0005142379
移動速度が3[km/h]の場合、1サブフレーム内でわずか4[deg]の位相回転しか発生しないので、特段の処理は不要である。しかし、120[km/h]の場合は160[deg]の位相回転が発生するため、受信側(基地局側)で位相回転を補正する必要がある。この位相補正手段としては、図1に示したフレームフォーマットにおいて、1サブフレーム中の2つの参照信号におけるチャネル推定値を求め、それぞれのチャネル推定値を線形補間する手法が挙げられる。ただし、この手法は2つの参照信号が同一周波数帯域にマッピングされていることが条件となる。換言すると、移動局が高速移動している場合はIntra-FHを行わず、2つのスロットを同一周波数帯域にマッピングする必要がある。
以上から、移動速度に関する周波数ホッピングの有効性については、下記のことが言える。
・低速移動環境の場合、ドップラー周波数による位相変動は無視できるため、Intra-FHが適用可能となる。
・高速移動環境の場合、1サブフレーム内で大きな位相変動が発生するため、2つの参照信号から位相変動を求めなければならない。すなわち、Intra-FHが適用不可となる。
本実施形態では、上記の周波数ホッピングの有効性についての考察に基づき、各種条件に応じて周波数ホッピングの適用可否を決定する。
(第1の実施形態)
図7は、第1の実施形態における周波数ホッピングの適用例を示す図であり、送信回数毎の各スロット及び各サブフレームのマッピングパターンの例を示したものである。
第1の実施形態では、再送の有無に応じて、周波数ホッピングの適用を変更する。具体的には、初回送信時にはIntra-FHを適用せず、2スロットの送信データを同一の周波数帯域にマッピングする。そして、再送時(再送1回目以降)の再送シンボルに対してのみ、Inter/Intra-FHを適用し、送信データをスロット毎に異なる周波数帯域にマッピングする。これにより、スループット特性の改善を図る。第1の実施形態における周波数ホッピングの効果の詳細は後述する。
第1の実施形態に係る無線通信装置の構成及び動作について説明する。まず、基地局装置における受信機について説明する。図8は第1の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図である。
基地局装置の受信部は、アンテナ31、RF部32、FFT部33、チャネル分離部34、チャネル推定部35、周波数領域等化部36、IDFT部37、誤り訂正復号化部38、受信データ抽出部39、上り回線品質測定部40、スケジューラ41、ACK/NACK生成部42、再送回数カウンタ43、FHパターン決定部44、制御チャネル送信部45を有して構成される。
ここで、RF部32等は、移動局装置から伝送される信号を受信する受信部の機能を実現する。再送回数カウンタ43は、送信データの再送回数を取得する再送回数取得部の機能を実現する。FHパターン決定部44は、移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定部の機能を実現する。制御チャネル送信部45は、周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、移動局装置へ送信する制御チャネル送信部の機能を実現する。
まず、アンテナ31より受信した高周波信号の受信信号について、RF部32にてベースバンド信号に変換した後、FFT部33にて高速フーリエ変換(FFT)によって時間領域信号を周波数領域信号に変換する。次に、チャネル分離部34にて受信信号をデータシンボル、参照信号、上り回線品質測定用チャネルの3種類に分類する。ここで、データシンボルはPhysical Uplink Shared Channel:PUSCHとも呼ばれ、上り回線品質測定用チャネルはSounding RSとも呼ばれる。上り回線品質測定用チャネルは、基地局から移動局へ定期的に送信されるものである。
これらの信号のうち、データシンボルについては周波数領域等化部36へ直接入力する。参照信号については、チャネル推定部35にて受信側で予め用意されているリファレンス用参照信号と相関演算を行うことによりチャネル推定値を得て、周波数領域等化部36へ入力する。そして、周波数領域等化部36では、チャネル推定値から得られた振幅・位相変動情報を元にデータシンボルの補正処理を行う。その後、IDFT部37にて離散逆フーリエ変換(IDFT)によって時間領域信号に変換し、誤り訂正復号化部38にて誤り訂正復号化処理を行い、受信データ抽出部39にて所望の受信データ系列を得る。
また、上り回線品質測定用チャネルについては、上り回線品質測定部40において、複数に分割された周波数領域の単位であるリソースブロック(Resource Block:RB)毎に、CQI(Channel Quality Indicator)などによる受信品質やドップラー周波数fd を測定し、測定結果をスケジューラ41に通知する。上り回線品質の測定結果は、受信品質テーブル等として格納しておく。なお、ここでは図示しないが、受信品質としては、上り回線品質測定用チャネルで測定するCQIではなく、移動局からPUCCH(Physical Uplink Control Channel)にて報告されるDownlink CQIを用いてもよい。スケジューラ41は、これらの受信品質やドップラー周波数の情報、図示しない上位レイヤから指定される割り当て要求情報を元に、変調方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)やマッピング情報(Resource Allocation)を決定する。
また、ACK/NACK生成部42は、誤り訂正復号化部38による誤り訂正結果に応じて、ACK(Acknowledgment)またはNACK(Negative Acknowledgment)の応答信号を生成する。ここで、誤り訂正後のデータシンボルを正常に復号できた場合はACK、正常に復号できなかった場合はNACKを生成する。再送回数カウンタ43は、データシンボルのACK/NACK情報を元に、上り信号の再送回数をカウントする。すなわち、ACKの場合は次サブフレームのデータシンボルは初回送信となるため、再送回数カウンタのカウンタ値を0にリセットする。一方、NACKの場合は次サブフレームのデータシンボルは再送シンボルとなるため、再送回数カウンタのカウンタ値を1つインクリメントする。そして、再送回数カウンタ43は、図示しない上位レイヤから指定される割り当て要求情報を元に、カウンタ値をFHパターン決定部44に出力する。
上記スケジューラ41による変調方式やマッピング情報の決定と並行して、FHパターン決定部44において周波数ホッピングのマッピングパターンを示すFHパターンを決定する。この際、FHパターン決定部44は、基地局にあらかじめ固有に割り当てられているセル環境情報と再送回数カウンタ43のカウンタ値とに基づき、FHパターンを決定し、FHパターン情報を生成する。再送回数カウンタ43が0の場合、FHパターン決定部44はIntra-FHを行わない旨を決定し、このIntra-FHなしを指示する周波数ホッピング情報としてのFHパターン情報を移動局側へ通知する(ここでは、FH Pattern=0とする)。再送回数カウンタ43が0でない場合は、Inter/Intra-FHを行うために、セル環境情報を元にFHパターンを決定し、Inter/Intra-FHの周波数ホッピングを指示する周波数ホッピング情報としてのFHパターン情報を移動局側へ通知する。
そして、制御チャネル送信部45において、上記の変調方式情報(MCS情報)、マッピング情報、ACK/NACK情報、FHパターン情報を含む下り制御チャネルの生成、変調を行い、図示しない送信RF部を経て通信相手局の移動局装置へ下り制御チャネルを送信して通知する。この下り制御チャネルは、Physical Downlink Control Channel:PDCCHとも呼ばれる。
続いて、移動局装置における送信機について説明する。図9は第1の実施形態に係る移動局装置の送信部の構成を示すブロック図である。
移動局装置の送信部は、制御チャネル受信部11、送信データ生成部12、誤り訂正符号化部13、送信データバッファ14、一次変調部15、DFT部16、参照信号決定部17、参照信号生成部18、時間・周波数領域マッピング部19、IFFT部20、CP付加部21、Time Windowing部22、RF部23、アンテナ24を有して構成される。
ここで、制御チャネル受信部11は、基地局装置から通知される制御チャネルを受信する制御チャネル受信部の機能を実現する。時間・周波数領域マッピング部19は、制御チャネルに含まれる周波数ホッピング情報に基づき、送信データの周波数帯域のマッピングを行う周波数帯域マッピング部の機能を実現する。また、RF部23等は、マッピングされた送信データを基地局装置へ送信する送信部の機能を実現する。
まず、制御チャネル受信部11にて、図示しない受信RF部を経て基地局装置からの下り制御チャネルを受信して復調する。下り制御チャネルのうち、MCS情報は送信データ生成部12に入力し、ACK/NACK情報は送信データ生成部12及び送信データバッファ14に入力する。また、マッピング情報は参照信号決定部17及び時間・周波数領域マッピング部19に入力し、FHパターン情報は時間・周波数領域マッピング部19に入力する。
送信データ生成部12は、MCS情報に基づき、上り送信信号の送信データを生成する。そして、誤り訂正符号化部13にてMCSに応じた符号化率で誤り訂正符号化処理を行い、一次変調部15にてMCSに応じた変調度により一次変調処理(QPSK等)を行った後、DFT部16にて離散フーリエ変換(DFT)により時間領域の変調信号を周波数領域に変換し、時間・周波数領域マッピング部19に入力する。誤り訂正符号化部13による誤り訂正符号化処理後の符号化データは、送信データバッファ14にも出力して保持しておく。送信データバッファ14は、ACK/NACK情報に基づき、NACKが入力された場合は再送のための再送シンボルを一次変調部15に出力する。
上記送信データの処理と並行して、参照信号決定部17においてマッピング情報から参照信号(DMRS)の系列長及びその内容を決定し、参照信号生成部18において参照信号を表すデータ系列であるDMRS系列を生成した後、時間・周波数領域マッピング部19に入力する。
次に、時間・周波数領域マッピング部19では、FHパターン情報により指定されたマッピングパターンに基づき、送信信号のデータシンボル及び参照信号をマッピングする。その後、IFFT部20にて送信シンボル毎に高速逆フーリエ変換(IFFT)によって送信シンボルを時間領域信号に変換する。そして、CP付加部21にてCP(Cyclic Prefix)を付加し、Time Windowing部22にてTime Windowing処理を行い、RF部23にてベースバンド信号を高周波信号に変換した後、この高周波信号の送信信号をアンテナ24より通信相手局の基地局装置へ送信する。
次に、第1の実施形態に係る無線通信装置の動作を手順に沿って説明する。図10は第1の実施形態における基地局装置の受信部の処理手順を示すフローチャート、図11は第1の実施形態における移動局装置の送信部の処理手順を示すフローチャートである。
基地局装置では、まずアンテナ31、RF部32にて移動局装置からの上り信号の受信処理を行い(ステップS11)、FFT部33にて時間領域から周波数領域への変換を行い(ステップS12)、チャネル分離部34にて受信信号をデータシンボル、参照信号、上り回線品質測定用チャネルの3つに分離してチャネル種別を判定する(ステップS13)。
ここで、参照信号(DMRS)については、チャネル推定部35にてチャネル推定値を算出し(ステップS14)、周波数領域等化部36にて周波数領域等化処理を行う(ステップS15)。また、ステップS13において、データシンボル(PUSCH)については、ステップS15に進んで周波数領域等化部36にて周波数領域等化処理を行う。その後、IDFT部37及び誤り訂正復号化部38にて復調処理、誤り訂正復号化処理を行い(ステップS16)、復号データのCRC検査結果が正常か否か(OK/NG)を判定する(ステップS17)。
ステップS17において、復号結果が正常の場合は、受信データ抽出部39にて復号された受信データ系列を抽出し(ステップS18)、これと共に、ACK/NACK生成部42にてACK/NACK情報としてACKを生成して(ステップS19)、再送回数カウンタ43のカウンタ値を0にリセットする(ステップS20)。一方、ステップS17において、復号結果が異常の場合は、ACK/NACK生成部42にてACK/NACK情報としてNACKを生成して(ステップS21)、再送回数カウンタ43のカウンタ値を1つインクリメントする(ステップS22)。
また、ステップS13において、上り回線品質測定用チャネル(Sounding RS)については、上り回線品質測定部40にて上り回線の周波数帯域毎の受信品質を測定し(ステップS23)、スケジューラ41にて受信品質に基づいてMCSやマッピング情報を決定する(ステップS24)。
さらに、上記と並行して、FHパターン決定部44において、再送回数カウンタ43のカウンタ値が0か否かを判定する(ステップS25)。ここで、再送回数カウンタ43が0の場合、すなわち初回送信の場合は、Intra-FHを行わない旨を決定し、FHパターンの値としてFH Pattern=0を設定する(ステップS26)。一方、ステップS25において、再送回数カウンタ43が0でない場合、すなわち再送時の場合は、Inter/Intra-FHを行う旨を決定して、セル環境情報を抽出し(ステップS27)、セル環境情報に基づいてFHパターンを決定する(ステップS28)。
そして、制御チャネル送信部45において、上記生成したMCS情報、マッピング情報、ACK/NACK情報、FHパターン情報を含む下り制御チャネルの生成、変調を行い、移動局装置へ送信して通知する(ステップS29)。ここで、マッピング情報及びFHパターン情報はスケジューリング情報とも呼ぶ。
一方、移動局装置では、まず制御チャネル受信部11にて基地局装置からの下り制御チャネルを受信して復調し(ステップS31)、ACK/NACK情報、MCS情報、スケジューリング情報をそれぞれ抽出して、チャネル種別を判定する(ステップS32)。ここで、MCS情報については、後述するステップS35での誤り訂正符号化処理、及びステップS37での一次変調処理において用いるために、送信データ生成部12を経て誤り訂正符号化部13、一次変調部15に出力する。
また、ステップS32において、ACK/NACK情報については、さらにACKかNACKかを判定する(ステップS33)。ここで、ACKを受信した場合は、送信データ生成部12から新規送信データを抽出し(ステップS34)、誤り訂正符号化部13にてMCSの符号化率に基づき誤り訂正符号化処理を行った後(ステップS35)、送信データバッファ14に符号化データを待避させ(ステップS36)、一次変調部15に出力する。一方、NACKを受信した場合は、送信データバッファ14から再送データを抽出し(ステップS37)、一次変調部15に出力する。そして、一次変調部15にてMCSの変調度に基づき一次変調処理を行い(ステップS38)、DFT部16にて周波数領域から時間領域への変換を行い(ステップS39)、時間・周波数領域マッピング部19に出力する。
また、ステップS32において、スケジューリング情報については、さらにマッピング情報かFHパターン情報かの情報種別の判定を行う(ステップS40)。ここで、マッピング情報については、後述するステップS42での時間・周波数領域マッピング処理に用いるために、時間・周波数領域マッピング部19に出力するとともに、参照信号決定部17に出力する。そして、参照信号決定部17にてマッピング情報から参照信号の系列長及びその内容を決定し、参照信号生成部18にて参照信号を生成して(ステップS41)、時間・周波数領域マッピング部19に出力する。また、ステップS40において、FHパターン情報については、時間・周波数領域マッピング部19に出力する。
次に、時間・周波数領域マッピング部19において、マッピング情報とFHパターン情報に基づき、送信信号のデータシンボル及び参照信号をマッピングする(ステップS42)。そして、IFFT部20にて送信シンボル毎に周波数領域から時間領域へ変換し(ステップS43)、CP付加部21にてCPを付加するとともに、Time Windowing部22にてTime Windowing処理を行い(ステップS44)、RF部23、アンテナ24より基地局装置へ上り信号の送信信号を送信する(ステップS45)。
次に、上述した第1の実施形態の適用基準を用いた周波数ホッピングによる効果について、それぞれの場合の確率を算出した結果を以下に示す。
図12は、各周波数ホッピング方式においてスロットが任意の周波数帯域fx に配置される確率を示す図である。図12では、初回送信時の2スロット、再送1回目(送信2回)における計4スロット、再送2回目(送信3回)における計6スロットについて、FHなし、Intra-FH、Inter-FH、Inter/Intra-FH、第1の実施形態の方式のそれぞれの周波数ホッピングを適用した場合における、周波数帯域fx に配置される確率を式にて示してある。ここで、周波数帯域の数をNとし、Nのうち周波数選択性フェージングの影響を受けている周波数帯域をfx 、fx に配置されるスロット数をnx としている。
図13は、図12において、図4に示した例(N=4、x=2)とした場合の各確率を算出した具体例を示す図である。なお、図12及び図13において、スロット配置はランダムに選択するものとする。
図13の結果から、周波数ホッピングの効果として以下のことがわかる。
・初回送信時は、Intra-FHを行わない場合(FHなし、Inter-FH、第1の実施形態の各ケース)が、周波数選択性フェージングの影響を受けているf2 を選択する確率が低い。すなわち、n2 =0となる確率が高い。なお、実際にはIntra-FHなしだと同一帯域に2つの参照信号が配置されるため、チャネル推定精度が高くなり、同じnx =0の場合でもより高い受信性能が得られる。初回送信の受信性能はスループットに与える影響が大きいため、特に信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Power Ratio)が高い環境において高いスループットが期待できる。
・再送1回目は、FHなし、Inter/Intra-FH、及び第1の実施形態の場合が、n2 =0ないし1となる確率が高い。なお、ここでは再送により計4スロットが送信されているため、受信側でチェイス合成処理もしくはIR処理等の再送合成処理を行うことで、n2 =1の場合でも高い受信性能が得られる。
・再送2回目でも同様に、FHなし、Inter/Intra-FH、及び第1の実施形態の場合が、n2 ≦2となる確率が高い。しかしながら、FHなしはn2 =6となる確率も高いため、必ずしも受信性能が良いとは言えない。結果的に、SNRが低く、再送が発生しやすい環境では、Inter/Intra-FH及び第1の実施形態の方式を適用した場合において良好なスループットが期待できる。
以上のことから、第1の実施形態の周波数ホッピング適用方式によって、データシンボルの各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域にマッピングされる確率を小さくでき、総合的に高いスループットが得られることがわかる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、符号化率に応じて、周波数ホッピングの適用を変更する。具体的には、初回送信時において、符号化率が所定値以下の場合はIntra-FHを行い、符号化率が所定値より大きい場合はIntra-FHを行わないようにする。これにより、スループット特性の改善を図る。
第1の実施形態では、初回送信時にIntra-FHを行わないようにしていたが、データシンボルの符号化率が低い状態であれば、図12の初回送信時においてnx =1となっても復調可能である。すなわち、符号化率が低い場合は誤り訂正能力が高いので、2つのスロットのうちの一方が周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域にマッピングされても、誤り訂正処理によって復調できる。逆に、2つのスロット共に周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域にマッピングされる、nx =2の状態を回避する(nx =2となる確率を小さくする)ために、初回送信時からIntra-FHを行った方がよい。
第2の実施形態に係る無線通信装置の構成及び動作について説明する。ここでは、基地局装置における受信機の動作についてのみ説明する。移動局装置における送信機については、図9及び図11に示した第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図14は第2の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図である。第2の実施形態の基地局装置の受信部は、図8に示した第1の実施形態の構成に加えて、符号率比較部51を備え、FHパターン決定部52の動作が異なっている。その他は第1の実施形態と同様であり、同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。ここで、符号率比較部51は、送信データの符号化率を判定する符号化率判定部の機能を実現する。
符号率比較部51は、スケジューラ41が決定したMCS情報を入力し、MCS情報に含まれる符号化率情報を用いて、符号化率Rと所定の判定閾値TR とを比較し、閾値TR 以下かどうかを判定する。FHパターン決定部52は、セル環境情報及び再送回数カウンタ43のカウンタ値に加えて、MCS情報も参照し、これらの情報に基づいてFHパターンを決定する。ここで、再送回数カウンタ43が0の場合、FHパターン決定部44は符号率比較部51による判定結果に基づき、符号化率Rが閾値TR 以下の場合は、Intra-FHが可能と判断する。そして、セル環境情報を元にFHパターンを決定し、Intra-FHの周波数ホッピングを指示する周波数ホッピング情報としてのFHパターン情報を移動局側へ通知する。一方、符号化率Rが閾値TR より大きい場合は、Intra-FHを行わない旨を決定し、Intra-FHなしを指示する周波数ホッピング情報としてのFHパターン情報を移動局側へ通知する(ここでは、FH Pattern=0とする)。また、再送回数カウンタ43が0でない場合は、Inter/Intra-FHを行うために、セル環境情報を元にFHパターンを決定し、Inter/Intra-FHの周波数ホッピングを指示する周波数ホッピング情報としてのFHパターン情報を移動局側へ通知する。
図15は第2の実施形態における基地局装置の受信部の処理手順を示すフローチャートである。図15において、ステップS11〜S25、S29の手順については、図10に示した第1の実施系態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステップS25において、再送回数カウンタ43が0の場合、すなわち初回送信の場合は、続いて符号率比較部51において、ステップS24で決定したMCS情報を参照し、符号化率Rが閾値TR 以下か否かを判定する(ステップS51)。ここで、符号化率Rが閾値TR より大きい場合は、FHパターン決定部52はIntra-FHを行わない旨を決定し、FHパターンの値としてFH Pattern=0を設定する(ステップS52)。一方、ステップS51において、符号化率Rが閾値TR 以下の場合は、FHパターン決定部52はIntra-FHを適用可能と判断し、セル環境情報を抽出し(ステップS53)、セル環境情報に基づいてFHパターンを決定する(ステップS54)。また、ステップS25において、再送回数カウンタ43が0でない場合、すなわち再送時の場合は、Inter/Intra-FHを行う旨を決定して、セル環境情報を抽出し(ステップS53)、セル環境情報に基づいてFHパターンを決定する(ステップS54)。
そして、制御チャネル送信部45において、生成したMCS情報、マッピング情報、ACK/NACK情報、FHパターン情報を含む下り制御チャネルの生成、変調を行い、移動局装置へ送信して通知する(ステップS29)。
第2の実施形態では、符号化率が小さい場合、初回送信時においてもIntra-FHを行うことによって、周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域に2つのスロットが連続してマッピングされることを避けることができる。これにより、さらに良好なスループットを得る可能性を高めることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、移動局の移動速度に応じて、周波数ホッピングの適用を変更する。具体的には、移動局の移動速度をドップラー周波数によって測定し、ドップラー周波数が所定値以下の場合はIntra-FHを行い、ドップラー周波数が所定値より大きい場合はIntra-FHを行わないようにする。これにより、スループット特性の改善を図る。
高速移動環境の場合は、Intra-FHを適用しないようにして、ドップラー周波数による位相変動を補正するために、2つのスロットを同一周波数帯域にマッピングさせ、参照信号のチャネル推定値の線形補間を可能にする。一方、低速移動環境の場合は、ドップラー周波数による位相変動は無視できるため、2つのスロット共に周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域にマッピングされることを避けるために、Intra-FHを行った方がよい。
第3の実施形態に係る無線通信装置の構成及び動作について説明する。ここでは、基地局装置における受信機の動作についてのみ説明する。移動局装置における送信機については、図9及び図11に示した第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図16は第3の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図である。第3の実施形態の基地局装置の受信部は、図8に示した第1の実施形態の構成に加えて、ドップラー周波数比較部61を備え、FHパターン決定部62の動作が異なっている。その他は第1の実施形態と同様であり、同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。ここで、ドップラー周波数比較部61は、送信データのドップラー周波数を判定するドップラー周波数判定部の機能を実現する。
ドップラー周波数比較部61は、上り回線品質測定部40で測定された上り回線品質測定結果のうち、ドップラー周波数fd の測定結果を抽出し、ドップラー周波数fd と所定の判定閾値Tfdとを比較し、閾値Tfd以下かどうかを判定する。FHパターン決定部62は、セル環境情報と共に、ドップラー周波数fd を参照し、これらの情報に基づいてFHパターンを決定する。ここで、ドップラー周波数fd が閾値Tfd以下の場合は、Intra-FHが可能と判断する。そして、セル環境情報を元にFHパターンを決定し、Intra-FHの周波数ホッピングを指示する周波数ホッピング情報としてのFHパターン情報を移動局側へ通知する。一方、ドップラー周波数fd が閾値Tfdより大きい場合は、Intra-FHを行わない旨を決定し、Intra-FHなしを指示する周波数ホッピング情報としてのFHパターン情報を移動局側へ通知する(ここでは、FH Pattern=0とする)。
図17は第3の実施形態における基地局装置の受信部の処理手順を示すフローチャートである。図17において、ステップS11〜S19、S21、S23、S24、S29の手順については、図10に示した第1の実施系態と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、第3の実施形態では、再送カウンタに関する処理であるステップS20、S22、S25は省いてある。
ステップS23において、上り回線品質測定部40により上り回線の周波数帯域毎の受信品質を測定した後、ドップラー周波数比較部61により、上り回線品質の測定結果を格納した受信品質テーブルを参照してドップラー周波数fd を抽出する(ステップS61)。そして、ドップラー周波数比較部61にてドップラー周波数fd が閾値Tfd以下か否かを判定する(ステップS62)。ここで、ドップラー周波数fd が閾値Tfdより大きい場合は、FHパターン決定部62はIntra-FHを適用不可と判断し、FHパターンの値としてFH Pattern=0を設定する(ステップS63)。一方、ステップS62において、ドップラー周波数fd が閾値Tfd以下の場合は、FHパターン決定部62はIntra-FHを適用可能と判断し、セル環境情報を抽出し(ステップS64)、セル環境情報に基づいてFHパターンを決定する(ステップS65)。
なお、上述した第1及び第2の実施形態では、初回送信時にIntra-FH適用可否を判断する機能を提案したが、第3の実施形態では、再送回数に関わらず、ドップラー周波数が閾値より大きければ常にIntra-FHを適用不可とする。この場合はInter-FHについては適用してもよい。
第3の実施形態では、ドップラー周波数が小さい低速移動環境の場合、Intra-FHを行うことによって、周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域に2つのスロットが連続してマッピングされることを避けることができる。また、ドップラー周波数が大きい高速移動環境の場合、Intra-FHの適用を不可として、サブフレーム内のスロット間の位相変動による復調エラーを抑制できる。これにより、良好なスループットを得る可能性を高めることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態として、第2及び第3の実施形態を複合的に用いた例を示す。図18は第4の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図である。第4の実施形態の基地局装置の受信部は、図8に示した第1の実施形態の構成に加えて、符号率比較部51とドップラー周波数比較部61とを備え、FHパターン決定部71の動作が異なっている。その他は第1の実施形態と同様であり、同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
FHパターン決定部71は、ドップラー周波数比較部61におけるドップラー周波数fd の比較結果と、再送回数カウンタ43のカウンタ値と、符号率比較部51における符号化率Rの比較結果とに基づき、FHパターンを決定する。ここで、ドップラー周波数fd が閾値Tfd以下の低速移動環境の場合は、Intra-FHを適用可能と判断する。一方、ドップラー周波数fd が閾値Tfdより大きい高速移動環境の場合は、再送回数に関わらず、Intra-FHを適用不可と判断する。Intra-FHの適用不可の場合、FHなし(FH Pattern=0)とするか、Inter-FHのみを適用可能としてセル環境情報を元にFHパターンを決定し、移動局側へ通知する。
また、再送回数カウンタ43のカウンタ値を参照し、カウンタ値が0の場合(初回送信時)は、さらに符号化率Rを参照し、符号化率Rが閾値TR 以下の場合は、Intra-FHを適用可能と判断する。そして、セル環境情報を元にFHパターンを決定し、移動局側へ通知する。一方、符号化率Rが閾値TR より大きい場合は、初回送信時のIntra-FHを適用不可と判断し、移動局側へ通知する。
また、再送回数カウンタ43が0でない場合(再送時)は、Inter/Intra-FHの適用を決定し、セル環境情報を元にFHパターンを決定し、移動局側へ通知する。なお、Inter-FHのみを適用可能な場合に、再送時のInter-FHの適用を決定し、セル環境情報を元にFHパターンを決定してもよい。
第4の実施形態によれば、第2及び第3の実施形態を組み合わせることにより、より広範な環境に適応でき、各環境において良好なスループットを得る可能性を高めることができる。
上述したように、実施形態では、再送回数、符号化率、移動速度などの各種条件における複数パターンの周波数ホッピングによる効果を勘案して、条件ごとに周波数ホッピングの適用の可否を判断し、好適な条件のみに周波数ホッピングを適用するように、適切なFHパターンの組み合わせを用いるようにしている。これによって、各スロットが周波数選択性フェージングの影響を受ける周波数帯域にマッピングされる確率を下げることができるとともに、受信性能を改善することができる。したがって、本実施形態によって総合的に高いスループットを得ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明は、1送信単位内でのホッピング最小単位数が少ない通信フォーマットにおいても、各種条件に応じて適切に周波数ホッピングを適用でき、受信性能を改善することが可能となる効果を有し、移動体通信等に用いられる移動局装置及び基地局装置、並びに無線通信システムの通信制御方法等として有用である。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの通信フォーマットを示す図 LTEの上り回線における送信データの周波数軸上での配置例を示す図 本実施形態における周波数ホッピングの適用例を示す図 周波数帯域fが周波数選択性フェージングの影響を受けている場合に周波数ホッピングを適用した例を示した図 図4の例において符号化率毎に受信性能を表した図 再送時の周波数ホッピングの適用例を示す図 第1の実施形態における周波数ホッピングの適用例を示す図 第1の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図 第1の実施形態に係る移動局装置の送信部の構成を示すブロック図 第1の実施形態における基地局装置の受信部の処理手順を示すフローチャート 第1の実施形態における移動局装置の送信部の処理手順を示すフローチャート 各周波数ホッピング方式においてスロットが任意の周波数帯域fx に配置される確率を示す図 図12において、図4に示した例(N=4、x=2)とした場合の各確率を算出した具体例を示す図 第2の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図 第2の実施形態における基地局装置の受信部の処理手順を示すフローチャート 第3の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図 第3の実施形態における基地局装置の受信部の処理手順を示すフローチャート 第4の実施形態に係る基地局装置の受信部の構成を示すブロック図 従来技術の動作例を示す図
符号の説明
11 制御チャネル受信部
12 送信データ生成部
13 誤り訂正符号化部
14 送信バッファ
15 一次変調部
16 DFT部
17 参照信号決定部
18 参照信号生成部
19 時間・周波数領域マッピング部
20 IFFT部
21 CP付加部
22 Time Windowing部
23、32 RF部
24、31 アンテナ
33 FFT部
34 チャネル分離部
35 チャネル推定部
36 周波数領域等化部
37 IDFT部
38 誤り訂正復号化部
39 受信データ抽出部
40 上り回線品質測定部
41 スケジューラ
42 ACK/NACK生成部
43 再送回数カウンタ
44、52、62、71 FHパターン決定部
45 制御チャネル送信部
51 符号化率比較部
61 ドップラー周波数比較部

Claims (9)

  1. 時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの移動局装置であって、
    基地局装置から通知される制御チャネルを受信する制御チャネル受信部と、
    前記制御チャネルに含まれる周波数ホッピング情報に基づき、送信データの周波数帯域のマッピングを行う周波数帯域マッピング部と、
    前記マッピングされた送信データを前記基地局装置へ送信する送信部とを備え、
    前記周波数帯域マッピング部は、前記第1のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行う移動局装置。
  2. 時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの移動局装置であって、
    基地局装置から通知される制御チャネルを受信する制御チャネル受信部と、
    前記制御チャネルに含まれる周波数ホッピング情報に基づき、送信データの周波数帯域のマッピングを行う周波数帯域マッピング部と、
    前記マッピングされた送信データを前記基地局装置へ送信する送信部とを備え、
    前記周波数帯域マッピング部は、前記第1のサブフレームについて、前記送信データの符号化率が所定の閾値より大きい場合に第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記符号化率が所定の閾値以下の場合に第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行い、前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行う移動局装置。
  3. 請求項1または2に記載の移動局装置であって、
    前記周波数帯域マッピング部は、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、少なくとも前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行う移動局装置。
  4. 時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの基地局装置であって、
    移動局装置から伝送される信号を受信する受信部と、
    前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定部と、
    前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得部と、
    前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信部とを備え、
    前記周波数ホッピングパターン決定部は、前記送信データの再送回数に基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを同一の周波数帯域に配置し、再送となる前記第2サブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2サブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する基地局装置。
  5. 時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムの基地局装置であって、
    移動局装置から伝送される信号を受信する受信部と、
    前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定部と、
    前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得部と、
    前記送信データの符号化率を判定する符号化率判定部と、
    前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信部とを備え、
    前記周波数ホッピングパターン決定部は、前記送信データの再送回数と符号化率とに基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、前記送信データの符号化率が所定の閾値より大きい場合に第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記符号化率が所定の閾値以下の場合に第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行い、再送となる前記第2サブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する基地局装置。
  6. 請求項またはに記載の基地局装置であって、
    前記送信データのドップラー周波数を判定するドップラー周波数判定部を備え、
    前記周波数ホッピングパターン決定部は、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、少なくとも前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行うための周波数ホッピングパターンを決定する基地局装置。
  7. 時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムにおける通信制御方法であって、
    移動局装置から基地局装置へ伝送される信号を受信する受信ステップと、
    前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定ステップと、
    前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得ステップと、
    前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信ステップとを有し、
    前記周波数ホッピングパターン決定ステップにおいて、前記送信データの再送回数に基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを同一の周波数帯域に配置し、再送となる前記第2サブフレームについて、第1スロット及び第2スロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2サブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する通信制御方法。
  8. 時間的に連続配置された第1のスロット及び第2のスロットを有するサブフレーム単位で送信を行い、前記スロット単位または前記サブフレーム単位で異なる周波数帯域に配置する周波数ホッピングが可能な通信フォーマットを使用し、第1のサブフレームで送信される信号に誤りが検出されたときに、以降の第2のサブフレームにおいて前記第1のサブフレームの再送を行う無線通信システムにおける通信制御方法であって、
    移動局装置から基地局装置へ伝送される信号を受信する受信ステップと、
    前記移動局装置から伝送される送信データに関する周波数ホッピングの適用を判断し、周波数ホッピングパターンを決定する周波数ホッピングパターン決定ステップと、
    前記送信データの再送回数を取得する再送回数取得ステップと、
    前記送信データの符号化率を判定する符号化率判定ステップと、
    前記周波数ホッピングパターンを指示する周波数ホッピング情報を含む制御チャネルを生成し、前記移動局装置へ送信する制御チャネル送信ステップとを有し、
    前記周波数ホッピングパターン決定ステップにおいて、前記送信データの再送回数と符号化率とに基づき、初回送信となる前記第1のサブフレームについて、前記送信データの符号化率が所定の閾値より大きい場合に第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記符号化率が所定の閾値以下の場合に第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行い、再送となる前記第2サブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングと、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームとを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム間の周波数ホッピングとの少なくとも一方を行うための周波数ホッピングパターンを決定する通信制御方法。
  9. 請求項またはに記載の通信制御方法であって、
    前記送信データのドップラー周波数を判定するドップラー周波数判定ステップを有し、
    前記周波数ホッピングパターン決定ステップにおいて、前記送信データのドップラー周波数が所定の閾値より大きい場合に、前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを同一の周波数帯域に配置し、前記ドップラー周波数が所定の閾値以下の場合に、少なくとも前記第2のサブフレームについて、第1のスロット及び第2のスロットを互いに異なる周波数帯域に配置するサブフレーム内の周波数ホッピングを行うための周波数ホッピングパターンを決定する通信制御方法。
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