JP5142255B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

本発明は遊技機に関し、詳細には、変動後に停止表示することで当たり判定の結果を示す図柄が変動している間に、予告手段を用いて判定結果を遊技者に予告する遊技機に関する。

従来、パチンコ遊技機等の遊技機においては、図柄表示部で図柄を変動させた後に停止表示させ、停止表示された図柄に応じて所定の遊技価値を付加する、所謂可変表示ゲームによって遊技者の興趣を惹き付ける遊技機が知られている。この遊技機では、遊技球が特定の領域を通過することによって当たり判定が行われ、図柄の変動が開始される。そして、当たり判定の結果に応じた図柄を所定時間後に停止表示させ、この図柄が「当たり」を示す図柄であった場合には、入賞口に設けられた開閉部材を開放する当たり遊技を実行する。従って、遊技者は図柄表示部に「当たり」を示す図柄が停止表示されるか否かに注目しながら遊技を行うこととなる。

このような遊技機の中には、遊技内容を多様化させて遊技者の興趣を惹き付けるために、図柄表示部を複数備えた遊技機がある。例えば、遊技盤上に第一図柄表示部及び第二図柄表示部が設けられており、第一図柄表示部に「当たり」を示す図柄が表示された場合には所定の当たり遊技を実行すると共に、第二図柄表示部に「当たり」を示す図柄が表示された場合にも同じ当たり遊技を実行する。これにより、図柄表示部の数が１つである遊技機よりも当たり判定が実行される頻度が高くなる印象を遊技者に与え、さらに遊技が単純化することを防止して、遊技者の興趣を惹き付けている。

また、２つの図柄表示部を備え、各図柄表示部に表示されている図柄が変動している間に、その後「当たり」を示す図柄が停止表示されることを予告する遊技機が提案されている（例えば、特許文献１参照）。この遊技機では、２つの図柄表示部のいずれかが、その後に「当たり」を示す図柄の変動である当たり変動を行っている場合に、予告手段を用いて当たりとなる旨の予告を事前に行うことで、遊技者の期待感を高揚させている。この予告手段は、２つの図柄表示部に共通の予告手段となっている。
特開２００６−２８９１２５号公報

しかしながら、このような従来の遊技機では、当たり遊技が連続して行われる場合、当たり遊技がその後何回実行されるのかを正確に遊技者に報知することができなかった。例えば、変動中である一方の図柄表示部について当たりとなることが予告されている間に、他方の図柄表示部に当たりを示す図柄が停止表示されて当たり遊技が開始される場合には、既に予告されている当たりが何れの図柄によるものであったのかを遊技者が把握することは困難であった。従って、当たり遊技がその後２回実行されるのか、１回しか実行されないのかを判別することができずに、遊技者に不安を抱かせてしまうという問題点があった。

本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、２つの図柄表示部に連続して当たりが表示される場合に、当たり遊技がその後何回実行されるのかを遊技者に正確に報知することができる遊技機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、請求項１に記載の遊技機は、遊技盤上に設けられた第一始動口への遊技球の入賞を検出する第一遊技球検出手段と、当該第一遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための第一当たり乱数を取得する第一当たり乱数取得手段と、当該第一当たり乱数取得手段によって取得された前記第一当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う第一当たり判定手段と、当該第一当たり判定手段による判定結果を示す第一図柄を表示する第一図柄表示手段と、当該第一図柄表示手段を制御して、前記第一図柄を変動させた後に確定表示させることで、前記第一当たり判定手段による判定結果を表示させる第一図柄表示制御手段と、前記遊技盤上に設けられた第二始動口への遊技球の入賞を検出する第二遊技球検出手段と、当該第二遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための第二当たり乱数を取得する第二当たり乱数取得手段と、当該第二当たり乱数取得手段によって取得された前記第二当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う第二当たり判定手段と、当該第二当たり判定手段による判定結果を示す第二図柄を表示する第二図柄表示手段と、当該第二図柄表示手段を制御して、前記第二図柄を変動させた後に確定表示させることで、前記第二当たり判定手段による判定結果を表示させる第二図柄表示制御手段と、前記第一図柄表示手段に当たりを示す第一図柄が表示された場合、又は前記第二図柄表示手段に当たりを示す第二図柄が表示された場合に前記当たり遊技を実行する当たり遊技実行制御手段と、前記第一図柄又は前記第二図柄が、変動終了後に当たりを示す変動である当たり変動を行っている場合に、前記当たり遊技が実行される旨を遊技者に予告する予告動作を行う当たり遊技実行予告手段と、当該当たり遊技実行予告手段の動作を制御する予告制御手段とを備え、前記第一図柄の変動と前記第二図柄の変動とが重複して実行され得る遊技機であって、前記当たり遊技実行予告手段が行う前記予告動作は、図柄の変動終了後に前記当たり遊技が実行される旨を前記当たり変動中から遊技者に予告する第一予告動作と、当該第一予告動作が終了する可能性があることを遊技者に報知する第二予告動作とを含み、前記予告制御手段は、前記予告動作の契機となった前記当たり変動を行っている図柄とは異なる他方の図柄を契機として前記当たり遊技が開始される場合は、前記第一予告動作の後に前記第二予告動作を実行させ、その後再び前記第一予告動作を実行させることで、前記予告動作を継続させ、前記予告動作の契機となった前記当たり変動が終了して前記当たり遊技が開始される場合に、前記第一予告動作の後に前記第二予告動作を実行させてから前記予告動作を終了させることを特徴とする。

また、本発明の請求項２に記載の遊技機は、請求項１に記載の発明の構成に加え、前記第一予告動作は、前記第二予告動作が実行される前の動作である第一通常予告動作と、当該第一通常予告動作とは異なる動作であり、前記第二予告動作を経た後の動作である第一継続予告動作とを含むことを特徴とする。

また、本発明の請求項３に記載の遊技機は、請求項１又は２に記載の発明の構成に加え、前記当たり遊技実行予告手段は発光体であり、前記第一予告動作は前記発光体の点灯であり、前記第二予告動作は前記発光体の点滅であることを特徴とする。

請求項１に記載の遊技機によると、図柄の変動終了後に当たり遊技が実行される旨を、図柄の変動中に遊技者に予告することができる。この予告動作は、２つの図柄のうち、予告の契機となった図柄の変動が終了して当たり遊技が開始される場合には終了する。一方で、予告の契機となった図柄でない他方の図柄により当たり遊技が開始される場合には、予告動作は継続する。すなわち、予告の契機となった図柄による当たり遊技が開始されるまで予告動作が継続することとなる。従って、予告された当たり遊技が実際に開始されるまでに、他方の図柄による当たり遊技が実行された場合、すなわち２つの当たり変動が重複した場合でも、予告を終了させて遊技者に不安感を抱かせる虞がなく、遊技者はその後再び当たり遊技が行われることを正確に把握することができる。さらに、予告動作を継続させることで遊技者を喜ばせることができ、他の遊技機で遊技を行っている遊技者の注目を集めることもできる。
また、本発明の請求項１に記載の遊技機は、当たり遊技が開始された後も予告動作を継続させる場合には、予告動作が終了する可能性がある第二予告動作を実行させた後、再び第一予告動作を実行させるため、遊技者を喜ばせることができる。また、第二予告動作終了後は、再び第一予告動作が実行される場合があるため、第二予告動作を行うことで遊技者の注意を惹き付けることができ、期待感を高めることができる。さらに、第二予告動作の後に再び第一予告動作が実行された場合には、遊技者は、その時点で実行されている当たり遊技の後に再び当たり遊技が実行されることを知ることができる。従って、当たり遊技実行予告手段の予告動作により遊技者の興趣を惹き付けることができる。

また、本発明の請求項２に記載の遊技機は、請求項１に記載の発明の効果に加え、第二予告動作を経て予告動作が継続される場合には、第二予告動作の前後で第一予告動作の動作態様が変化する。従って、遊技者は、第二予告動作終了時に実行されている当たり遊技の後に再び当たり遊技が連続して行われることを、第二予告動作終了後に実行される第一継続予告動作を見るだけで把握することができる。これにより、当たり遊技が連続して行われることが分かりやすくなり、遊技者を喜ばせることもできる。

また、本発明の請求項３に記載の遊技機は、請求項１又は２に記載の発明の効果に加え、当たり遊技実行予告手段に発光体を使用し、この発光体の発光態様を変化させることで当たり遊技の予告を行うことができるため、当たり遊技の予告を簡易な構成で行いつつ、遊技者の注目を惹き付けることができる。

以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態であるパチンコ機１について、図面を参照して説明する。まず、パチンコ機１の機械的構成について、図１及び図２を参照して説明する。図１は、パチンコ機１の正面図であり、図２は、図柄表示装置８の正面図である。

図１に示すように、パチンコ機１の正面の上半分の部分には、発射ハンドル７の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤２が設けられている。この遊技盤２は略正方形であり、透明なガラス板を保持した前面枠９で保護されている。遊技盤２の下方部には、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿５が設けられている。そして、上皿５の直下には賞品球を受ける下皿６が設けられ、下皿６の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル７が設けられている。さらに、前面枠９の右上角及び左上角にはスピーカ４８がそれぞれ設けられている。尚、遊技盤２上には、遊技球を導く遊技釘が多数配置されているが、図１においては省略されている。

また、遊技盤２の前面には、ガイドレール３で囲まれた略円形の遊技領域４が設けられている。この遊技領域４の略中央には、後述する表示画面２８や第一普通図柄表示部１１、第二普通図柄表示部１２、第三普通図柄表示部１３、第四普通図柄表示部１４（図２参照）、各種ランプ、ＬＥＤを備えた図柄表示装置８が設けられている。この図柄表示装置８の下方には第一始動口３０が、図柄表示装置８の右側には第四普通電動役物３５が設けられている。また、第四普通電動役物３５の右斜め下方には第一普通電動役物３２が、その左斜め下方には第二普通電動役物３３が設けられている。また、第二普通電動役物３３の左斜め下方には第三普通電動役物３４が、さらにその上方には第四始動口３１が設けられている。

尚、第一普通電動役物３２、第二普通電動役物３３、第三普通電動役物３４、及び第四普通電動役物３５のそれぞれには、所定のタイミングで開閉される開閉部材が設けられており、通常は開閉部材が閉鎖（普通電動役物３２〜３５が閉鎖）されているため、遊技球は普通電動役物３２〜３５へ入賞できない。しかし、普通当たりと判定されて開閉部材が開放（普通電動役物３２〜３５が開放）されると、普通電動役物３２〜３５へ遊技球を入賞させることが可能となる。本実施の形態では、第一始動口３０へ遊技球が入賞すると第一普通当たり判定が行われ、当たりと判定されると第一普通電動役物３２が開放される。また、第四始動口３１へ遊技球が入賞すると第四普通当たり判定が行われ、当たりと判定されると第四普通電動役物３５が開放される。そして、開放された第一普通電動役物３２又は第四普通電動役物３５へ遊技球が入賞すると第二普通当たり判定が行われ、第二普通電動役物３３が開放される。さらに、第二普通電動役物３３へ遊技球が入賞すると第三普通当たり判定が行われ、第三普通電動役物３４が開放される。これにより、普通電動役物３２〜３５が次々に開放されて多数の遊技球が払い出される。この詳細は図面を参照して後述する。

次に、図２を参照して、図柄表示装置８について説明する。図２に示すように、図柄表示装置８の中央部には、正面視横長の長方形状のＬＥＤで構成された表示画面２８が設けられている。この表示画面２８は、遊技者の目を惹くように広い領域を占めており、第一普通当たり判定の結果を表示するためのデモ図柄表示部Ｄ１，Ｄ３，Ｄ２が左から順に横並びに形成されている。デモ図柄表示部Ｄ１〜Ｄ３は、数字や図柄等からなる複数種類のデモ図柄を表示し、上から下方向にスクロールするように変動表示した後、順に停止する。また、第四普通当たり判定が行われた場合には、表示画面２８内におけるデモ図柄表示部Ｄ１〜Ｄ３の下方で判定結果が表示される。さらに、表示画面２８には、デモ図柄以外にも動画やメッセージ等様々な映像が表示される。尚、デモ図柄表示部Ｄ１〜Ｄ３の配置、停止順序、スクロールの方向等は任意に変更できることは言うまでもない。

また、図柄表示装置８の上部左側には、１つのＬＥＤからなる第一普通図柄表示部１１及び２つのＬＥＤからなる第一普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６１が設けられている。そして、第一普通図柄表示部１１の下方には第四普通図柄表示部１４及び第四普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６４が設けられている。また図柄表示装置８の上部右側には、第二普通図柄表示部１２、第二普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６２、第三普通図柄表示部１３、及び第三普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６３がそれぞれ設けられている。

そして、普通図柄表示部１１〜１４は全て１つのＬＥＤにより構成されており、対応する普通当たり判定により当たりと判定されたことを、ＬＥＤの点灯により示す。また、はずれと判定された場合にはＬＥＤは消灯し、普通図柄の変動中には点滅する。尚、先述したように、第一普通当たり判定の結果、及び第四普通当たり判定の結果は、第一普通図柄表示部１１又は第四普通図柄表示部１４だけでなく、表示画面２８にも表示される。

また、普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６１〜６４は全て２つのＬＥＤにより構成され、対応する始動口又は普通電動役物に入賞した遊技球の中で、普通図柄表示部１１〜１４に普通当たりか否かの判定結果がまだ表示されていない遊技球の個数、所謂普通図柄作動保留球数を４個まで表示することができる。詳細には、普通図柄作動保留球数が「０」の場合は「消灯・消灯」、「１」の場合は「点灯・消灯」、「２」の場合は「点灯・点灯」、「３」の場合は「点滅・点灯」、「４」の場合は「点滅・点滅」となる。

また、表示画面２８の上方には予告ランプ５５が設けられている。この予告ランプ５５は、第一普通図柄表示部１１又は第四普通図柄表示部１４が、変動終了後に当たりを示す当たり変動を行っている場合に、その後当たりを示す普通図柄が表示されることを当たり変動中から遊技者に予告するためのランプである。本実施の形態では、第一普通図柄表示部１１及び第四普通図柄表示部１４は当たり遊技中にも変動を行い、第一普通図柄表示部１１が当たり変動を行っている場合には、当たり遊技中である場合に予告ランプ５５が点灯し、当たりとなることが予告される。一方で、第四普通図柄表示部１４が当たり変動を行っている場合には、当たり遊技中であるか否かに関わらず予告が行われる。この詳細は図面を参照して後述する。

ここで、本実施の形態のパチンコ機１の遊技及び演出について説明する。パチンコ機１では、遊技球が第一始動口３０へ入賞すると、第一普通当たり判定が行われる。この第一普通当たり判定において「当たり」と判定される確率は１／１３０に設定されており、「当たり」と判定されると、パチンコ機１が第一普通当たり状態となって第一普通電動役物３２が開放される。また、遊技球が第四始動口３１へ入賞すると第四普通当たり判定が行われ、この第四普通当たり判定において「当たり」と判定される確率は第一普通当たり判定と同じ１／１３０となっている。第四普通当たり判定により「当たり」と判定されると第四普通当たり状態となり、第四普通電動役物３５が開放される。

そして、第一普通電動役物３２及び第四普通電動役物３５は、所定時間が経過するか、遊技球が４個入賞するかのどちらかの条件が満たされると閉鎖される。ここで、第一普通当たり判定の結果は第一普通図柄表示部１１に表示され、さらに表示画面２８のデモ図柄表示部Ｄ１〜Ｄ３に表示される。また、第四普通当たり判定の結果は第四普通図柄表示部１４に表示されると共に、表示画面２８の下部に表示される。表示画面２８は、普通図柄表示部１１，１４よりも遊技者の目を惹くように構成されており、さらに、表示画面２８の背景画面や電飾ランプ、スピーカ４８による演出を判定結果の表示に同期させることで、遊技者の期待感を高めている。

次いで、第一普通電動役物３２又は第四普通電動役物３５へ遊技球が入賞すると、第二普通当たり判定が行われる。本実施の形態では、第二普通当たり判定において「当たり」と判定される確率は１００％に設定されている。そして、当たりを示す第二普通図柄が第二普通図柄表示部１２に停止表示されると、パチンコ機１が第二普通当たり状態となり、第二普通電動役物３３が開放されて遊技球の入賞が可能となる。また、開放された第二普通電動役物３３は、所定時間が経過するか、遊技球が４個入賞するかのどちらかの条件が満たされると閉鎖される。

次いで、第二普通電動役物３３へ遊技球が入賞すると、第三普通当たり判定が行われる。第三普通当たり判定において「当たり」と判定される確率は１００％である。そして、当たりを示す第三普通図柄が第三普通図柄表示部１３に停止表示されると、パチンコ機１が第三普通当たり状態となり、第三普通電動役物３４が開放される。また、開放された第三普通電動役物３４は、所定時間が経過するか、遊技球が４個入賞するかのどちらかの条件が満たされると閉鎖される。

また、本実施の形態のパチンコ機１は、第四普通図柄表示部１４が当たり変動を行った場合、又は当たり遊技中に第一普通図柄表示部１１が当たり変動を行った場合には、予告ランプ５５を点灯させて、当たりとなることを遊技者に予告する。そして、予告を行う契機となった図柄の当たり変動が終了し、当たりを示す図柄が停止表示されると、予告ランプ５５を点滅させた後に消灯させて、当たり遊技を開始させる。また、予告ランプ５５の点灯中に、予告を行う契機となった図柄ではない他方の図柄が当たり図柄を停止表示させた場合には、予告ランプ５５を点滅させた後に再び点灯させる。そして、次の当たり遊技が実行されるまでは、予告ランプ５５を通常の点灯よりも弱く発光させて、当たり遊技が連続することを予告する。

次に、本実施の形態のパチンコ機１の電気的構成について、図３を参照して説明する。図３は、パチンコ機１の電気的構成を示すブロック図である。図３に示すように、制御部４０は、主基板４１、電源基板４２、音基板４３、演出制御基板４４、払出制御基板４５、電飾基板４６、中継基板４７、及びサブ統合基板５８から構成されている。この制御部４０は、パチンコ機１（図１参照）の裏側（背面側）に設けられている。

はじめに、主基板４１について説明する。パチンコ機１の主制御を司る主基板４１には、プログラムに従って各種の処理を行う主基板ＣＰＵユニット５０が設けられている。この主基板ＣＰＵユニット５０には、各種の演算処理を行うＣＰＵ５１と、演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するＲＡＭ５２と、制御プログラム、各種データの初期値、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したＲＯＭ５３とが設けられており、これらは１つのＬＳＩとして一体にモールディングされている。また、ＣＰＵユニット５０には割込信号発生回路５７が接続されており、ＣＰＵ５１は、この割込信号発生回路５７から割込信号が入力される毎に、ＲＯＭ５３に記憶されている制御プログラムを実行する。尚、割込信号発生回路５７からは０．００２秒（以下、「２ｍｓ」と略す。）毎に割込信号が出力されるため、制御プログラムは２ｍｓ毎に実行されることとなる。

また、主基板４１にはＩ／Ｏインタフェイス５４が設けられており、サブ統合基板５８、払出制御基板４５、中継基板４７等のサブ基板はこのＩ／Ｏインタフェイス５４を介して主基板４１に接続されている。また、Ｉ／Ｏインタフェイス５４には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機１の情報を出力する出力ポート８１が接続されており、この出力ポート８１はケーブル８２を介して遊技場管理用コンピュータに接続されている。

次いで、電源基板４２及びサブ統合基板５８について説明する。電源基板４２は主基板４１、電飾基板４６、サブ統合基板５８等のサブ基板に接続されており、パチンコ機１に直流の安定化した電力を供給している。尚、電源基板４２には図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電界コンデンサからなる平滑回路、レギュレータＩＣからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の１２Ｖ及び５Ｖを各基板へ供給できるようになっている。また、サブ統合基板５８には、ＣＰＵ５８１、ＲＡＭ５８２、及びＲＯＭ５８３が設けられており、音基板４３、演出制御基板４４、及び電飾基板４６に接続されている。そして、主基板４１から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行っている。

次いで、音基板４３、演出制御基板４４、及び払出制御基板４５について説明する。音基板４３には、ＣＰＵ４３ａや図示外の入力インタフェイス、ＲＡＭ及びＲＯＭが内蔵されており、スピーカ４８に接続されている。そして、サブ統合基板５８から送信されるコマンドに従って、スピーカ４８により発生させる音声の制御を行っている。また、演出制御基板４４はＣＰＵ４４ａや図示外の入力インタフェイス、ＲＡＭ及びＲＯＭを内蔵しており、サブ統合基板５８から送信されるコマンドに従って表示画面２８の制御を行っている。また、払出制御基板４５はＣＰＵ４５ａや図示外の入力インタフェイス、ＲＡＭ及びＲＯＭを内蔵しており、主基板４１から送信されるコマンドに従って賞品球払出装置４９の制御を行っている。

次いで、電飾基板４６について説明する。電飾基板４６はＣＰＵ４６ａや図示外の入力インタフェイス、ＲＡＭ及びＲＯＭを内蔵している。そして、予告ランプ５５、第一普通図柄表示部１１、第二普通図柄表示部１２、第三普通図柄表示部１３、第四普通図柄表示部１４、第一普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６１、第二普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６２、第三普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６３、第四普通図柄記憶数表示ＬＥＤ６４、及び遊技盤２や前面枠９に多数設けられた電飾ランプ６５の制御を行っている。

次いで、中継基板４７について説明する。中継基板４７には、第一普通電動役物３２の開閉部材を開放・閉鎖する第一普通電動役物開放ソレノイド７０、第二普通電動役物３３の開閉部材を開放・閉鎖する第二普通電動役物開放ソレノイド７１、第三普通電動役物３４の開閉部材を開放・閉鎖する第三普通電動役物開放ソレノイド７２、第四普通電動役物３５の開閉部材を開放・閉鎖する第四普通電動役物開放ソレノイド７３、第一始動口３０へ入賞した遊技球を検出する近接スイッチである第一始動口スイッチ７４、第四始動口３１へ入賞した遊技球を検出する第四始動口スイッチ、第一普通電動役物３２へ入賞した遊技球を検出する第一普通電動役物スイッチ７６、第二普通電動役物３３へ入賞した遊技球を検出する第二普通電動役物スイッチ７７、第三普通電動役物３４へ入賞した遊技球を検出する第三普通電動役物スイッチ７８、第四普通電動役物３５へ入賞した遊技球を検出する第四普通電動役物スイッチ７９が接続されている。そして、中継基板４７は、スイッチやソレノイドの配線の中継を行っている。尚、始動口３０，３１、及び普通電動役物３２〜３５へ遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。

次に、図４を参照して、主基板４１のＲＡＭ５２の記憶エリアについて説明する。図４は、ＲＡＭ５２の記憶エリアを示す概念図である。図４に示すように、ＲＡＭ５２には、各種のカウンタを記憶するカウンタ記憶エリア５２０１、各入賞口や各電動役物に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶する入賞球フラグ記憶エリア５２０２、第一始動口３０への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３、第一普通図柄作動保留球数を記憶する第一保留球数記憶エリア５２０４、第四始動口３１への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する第四普通当たり関係情報記憶エリア５２０５、第四普通図柄作動保留球数を記憶する第四保留球数記憶エリア５２０６、第二普通図柄作動保留球数を記憶する第二保留球数記憶エリア５２０７、第三普通図柄作動保留球数を記憶する第三保留球数記憶エリア５２０８、主基板４１からサブ統合基板５８、払出制御基板４５、中継基板４７に出力される制御コマンドを記憶するコマンド関係記憶エリア５２０９、各種フラグを記憶するフラグ関係記憶エリア５２１０が設けられている。さらに、ＲＡＭ５２には、図示外の各種記憶エリアが設けられている。

次に、ＲＡＭ５２のカウンタ記憶エリア５２０１に記憶される各カウンタについて説明する。ＲＡＭ５２に記憶されるカウンタには、乱数を取得するための乱数取得カウンタ、時間を計測するためのタイマカウンタ、入賞球数を計数するための入賞球数カウンタ等がある。

まず、乱数取得カウンタについて説明する。乱数取得カウンタとしては、第一普通当たり判定カウンタ、第一変動パターン決定カウンタ、及び第四普通当たり判定カウンタ等がある。これらのカウンタの値は、割込信号発生回路５７（図３参照）からの割込信号に基づいて実行されるメイン処理のカウンタ更新処理（Ｓ１２、図７参照）において、一定間隔の時間（例えば、割込信号発生の間隔である２ｍｓ）毎に所定量（例えば、「１」）ずつ加算される。また、各カウンタには最小値（下限値）及び最大値（上限値）が設けられており、最小値から最大値までの範囲の数値内を循環するように構成されている。つまり、更新の結果、カウンタの値が最大値と同じ値になると、次の更新でカウンタの値は最小値を取ることとなる。そして、各乱数取得カウンタには、パチンコ機１の起動時に初期値として「０」が記憶されており、更新により値が一巡して初期値「０」と同じ値となると、新たな初期値が取得され、その初期値に対して「１」ずつの加算が行われる。この新たな初期値は、ＣＰＵ５１がメイン処理（図７参照）を行わない間（メイン処理が終了し、割込信号により新たなメイン処理が開始されるまでの間）に繰り返し実行されている、図示外の初期値乱数処理（所定のアルゴリズムによって乱数を発生させる処理）によって生成された乱数が用いられる。

例えば、第一普通当たりを判定するために使用される第一普通当たり判定カウンタの最大値は「１２９」、最小値は「０」である。そして、１割込毎（２ｍｓ毎）に「１」加算され、「１３０」以上となった際に「０」へ戻る。また、初期値乱数処理によって前回生成された乱数が「１８」であった場合には、「０」から「１」、「２」と加算されて、「１８」となった時点でまた新たな初期値が取得され、その初期値に対して「１」ずつの加算が行われる。尚、これらの乱数取得カウンタは、後述するメイン処理の第一普通図柄処理（図８参照）や第四普通図柄処理（図１０参照）等において使用される。

次いで、タイマカウンタについて説明する。タイマカウンタは時間を計測するために使用されるカウンタであり、時間の計測開始時に初期値として所定の値が記憶される。例えば、１秒を計測する場合には初期値として「５００」が記憶される。そして、割込信号発生の間隔である２ｍｓ毎に行われるカウンタ更新処理（Ｓ１２、図７参照）において「１」ずつ減算されて、値が「０」でなければ時間の計測中であると判断され、値が「０」となることで所定時間が経過したと判断される。そして、タイマカウンタの値は、「０」となった後は更新されないようにプログラムされている。

また、パチンコ機１には多数のタイマカウンタが設けられているが、４つの普通電動役物３２〜３５のいずれかが開放されている間は、第一普通図柄の変動時間を計測する第一普通図柄変動時間カウンタ、及び第四普通図柄の変動時間を計測する第四普通図柄変動時間カウンタの値は更新されないように設定されている。従って、これら２つの普通図柄の変動時間は、普通電動役物３２〜３５が頻繁に開放される大当たり遊技中には通常よりも計測の終了までに長い時間を要することとなる。これにより、大当たり遊技中に当たり変動を開始した第一普通図柄又は第四普通図柄の変動を大当たり遊技終了後に終了させることができ、払い出される遊技球数が大当たり遊技の重複によって減少することを防止している。

次いで、入賞球数カウンタについて説明する。入賞球数カウンタは、１回の開放動作中に普通電動役物３２〜３５へ入賞した遊技球の個数を計数するために使用される。このカウンタの初期値は「０」であり、後述するメイン処理の第一〜第四電普通動役物処理（図９、図１１、図１３、図１５参照）において、入賞が確認される毎に「１」加算される。そして、普通電動役物３２〜３５が閉鎖すると初期化される。

次に、図５を参照して、ＲＡＭ５２の第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３について説明する。図５は、ＲＡＭ５２の第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３を示す概念図である。この第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３は、後述するメイン処理の第一普通図柄処理（図８参照）において使用される。図５に示すように、第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３には判定エリア及び第一〜第四記憶エリアが設けられており、第一〜第四記憶エリアには、第一始動口３０へ入賞し、まだ第一普通当たり判定の結果が報知されていない遊技球（第一保留球）の取得した乱数が記憶される。また、判定エリアには、現在行われている第一普通当たり判定の結果報知や、第一普通当たり遊技の基になった乱数が記憶されている。

この判定エリア及び第一〜第四記憶エリアのそれぞれには、第一普通当たり判定カウンタの値が記憶される第一普通当たり乱数欄と、第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄とが設けられている。そして、第一始動口３０への遊技球の入賞が確認されると、ＲＡＭ５２の第一保留球数記憶エリア５２０４の値（第一保留球数）に対応する記憶エリアに各値が記憶され、この値に基づいて第一普通当たり判定及び第一変動パターンの決定が行われる。ここで、第一変動パターンとは、第一普通図柄表示部１１に表示される第一普通図柄の変動の時間、及びこれに同期して行われる表示画面２８等による演出の内容や時間を決定するためのパターンであり、後述するＲＯＭ５３の第一普通図柄変動パターン記憶エリア５３０４に複数の第一変動パターンが記憶されている。そして、第一変動パターン決定乱数欄に記憶されている値と、第一普通当たり判定の結果とに応じて、複数の第一変動パターンから１つが決定されることとなる。尚、第四普通図柄の変動パターンは、第四普通当たり時の変動パターン及びはずれ時の変動パターンの２つしか設けられていない。よって、図示しないが、ＲＡＭ５２の第四普通当たり関係情報記憶エリア５２０５には変動パターン決定乱数欄は設けられておらず、判定エリア、及び第一〜第四記憶エリアの第四普通当たり乱数欄に第四普通当たり判定カウンタの値が記憶されるのみである。

次に、図６を参照して、主基板４１のＲＯＭ５３の記憶エリアについて説明する。図６は、ＲＯＭ５３の記憶エリアを示す概念図である。ＲＯＭ５３には、パチンコ機１のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値等を記憶する初期設定記憶エリア５３０１と、ＣＰＵ５１がパチンコ機１を制御するための各種プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア５３０２と、主基板４１からサブ統合基板５８等に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア５３０３と、第一普通図柄の変動パターンが記憶されている第一普通図柄変動パターン記憶エリア５３０４と、普通当たり判定等が行われる際に参照される各種テーブルを記憶する判定テーブル記憶エリア５３０５とが設けられている。さらに、ＲＯＭ５３には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。

次に、パチンコ機１の主基板４１による動作の詳細について、図７乃至図１６のフローチャートを参照して説明する。図７は、主基板４１におけるメイン処理のフローチャートであり、図８は、メイン処理で行われる第一普通図柄処理のフローチャートであり、図９は、第一普通電動役物処理のフローチャートである。また、図１０は、メイン処理で行われる第四普通図柄処理のフローチャートであり、図１１は、第四普通電動役物処理のフローチャートである。また、図１２は、メイン処理で行われる第二普通図柄処理のフローチャートであり、図１３は、第二普通電動役物処理のフローチャートである。また、図１４は、メイン処理の中で行われる第三普通図柄処理のフローチャートであり、図１５は、第三普通電動役物処理のフローチャートであり、図１６は、予告ランプ制御処理のフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「Ｓ」と略記する。

パチンコ機１の制御は、ＲＯＭ５３の制御プログラム記憶エリア５３０２に記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメイン処理は、割込信号発生回路５７（図３参照）が発生する割込信号をＣＰＵ５１が感知した際に、ＣＰＵ５１において実行される。割込信号は、一定の間隔（本実施の形態では２ｍｓ）毎に発生されるので、メイン処理は２ｍｓ毎に繰り返し実行されることになる。

まず、主基板４１で行われるメイン処理について、図７を参照して説明する。図７に示すように、割込信号の感知によってメイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる（Ｓ１０）。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、Ｉ／Ｏインタフェイス５４を介してサブ統合基板５８や払出制御基板４５、中継基板４７等に出力される。制御コマンドとは、表示画面２８の表示制御、普通図柄表示部１１〜１４の変動や停止の制御、予告ランプ５５の動作の制御、スピーカ４８からの効果音の発生制御、中継基板４７を介して電動役物の開閉部材の開閉を制御するコマンド、払出制御基板４５を介して賞品球の払出を制御するコマンド等の各種制御コマンドがある。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理において、ＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリア５２０９に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。

次いで、スイッチ読込処理が行われる（Ｓ１１）。このスイッチ読込処理では、第一始動口３０、第四始動口３１、及び普通電動役物３２〜３５への遊技球の入賞を検知する処理が行われる。具体的には、第一始動口スイッチ７４、第四始動口スイッチ７５、普通電動役物スイッチ７６〜７９（図３参照）により遊技球が検出されたか否かが判断される。そして、遊技球が検出された場合には、ＲＡＭ５２の入賞球フラグ記憶エリア５２０２（図４参照）に記憶された各スイッチに対応したフラグがＯＮとされる。尚、スイッチ読込処理の開始時には、入賞球フラグ記憶エリアの全てのフラグがリセットされる。

次いで、カウンタ更新処理が行われる（Ｓ１２）。先述したように、このカウンタ更新処理では、ＲＡＭ５２のカウンタ記憶エリア５２０１に記憶されている乱数取得カウンタの各値が所定量だけ加算され、タイマカウンタの各値が所定量だけ減算される。ここで、先述したように、４つの普通電動役物３２〜３５のいずれかが開放されている間は、第一普通図柄の変動時間を計測する第一普通図柄変動時間カウンタ、及び第四普通図柄の変動時間を計測する第四普通図柄変動時間カウンタの値は更新されない。これにより、大当たり遊技中に当たり変動を開始した第一普通図柄又は第四普通図柄の変動を大当たり遊技終了後に終了させている。

次いで、第一普通電動役物処理が行われる（Ｓ１３）。この第一普通電動役物処理では、第一普通当たりとなってその結果が第一普通図柄表示部１１に停止表示された場合に、遊技球が第一普通電動役物３２へ入賞可能となるように、第一普通電動役物３２を開放させる制御が行われる。つまり、第一普通当たり遊技のための制御が行われる。この第一普通電動役物処理については、図９のフローチャートを参照して後述する。

次いで、第一普通図柄処理が行われる（Ｓ１４）。この第一普通図柄処理では、第一始動口３０に遊技球が入賞した場合に乱数が取得され、第一普通当たりの判定や第一普通図柄表示部１１に表示される第一普通図柄の表示制御が行われる。この第一普通図柄処理については、図８のフローチャートを参照して後述する。

次いで、第四普通電動役物処理が行われる（Ｓ１５）。この第四普通電動役物処理では、第四普通当たりとなってその結果が第四普通図柄表示部１４に停止表示された場合に、遊技球が第四普通電動役物３５へ入賞可能となるように、第四普通電動役物３５を開放させる制御が行われる。つまり、第四普通当たり遊技のための制御が行われる。この第四普通電動役物処理については、図１１のフローチャートを参照して後述する。

次いで、第四普通図柄処理が行われる（Ｓ１６）。この第四普通図柄処理では、第四始動口３１に遊技球が入賞した場合に乱数が取得され、第四普通当たりの判定や第四普通図柄表示部１４に表示される第四普通図柄の表示制御が行われる。この第四普通図柄処理については、図１０のフローチャートを参照して後述する。

次いで、第二普通電動役物処理が行われる（Ｓ１７）。この第二普通電動役物処理では、第二普通当たりを示す図柄が第二普通図柄表示部１２に停止表示された場合に、遊技球が第二普通電動役物３３へ入賞可能となるように、第二普通電動役物３３を開放させる制御が行われる。つまり、第二普通当たり遊技のための制御が行われる。この第二普通電動役物処理については、図１３のフローチャートを参照して後述する。

次いで、第二普通図柄処理が行われる（Ｓ１８）。この第二普通図柄処理では、第一普通電動役物３２又は第四普通電動役物３５に遊技球が入賞した場合に、第二普通図柄表示部１２に表示される第二普通図柄を変動させ、当たりを示す図柄を確定表示させる制御が行われる。この第二普通図柄処理については、図１２のフローチャートを参照して後述する。

次いで、第三普通電動役物処理が行われる（Ｓ１９）。この第三普通電動役物処理では、第三普通当たりを示す図柄が第三普通図柄表示部１３に停止表示された場合に、遊技球が第三普通電動役物３４へ入賞可能となるように、第三普通電動役物３４を開放させる制御が行われる。つまり、第三普通当たり遊技のための制御が行われる。この第三普通電動役物処理については、図１５のフローチャートを参照して後述する。

次いで、第三普通図柄処理が行われる（Ｓ２０）。この第三普通図柄処理では、第二普通電動役物３３に遊技球が入賞した場合に、第三普通図柄表示部１３に表示される第三普通図柄を変動させ、当たりを示す図柄を確定表示させる制御が行われる。この第三普通図柄処理については、図１４のフローチャートを参照して後述する。

次いで、予告ランプ制御処理が行われる（Ｓ２１）。パチンコ機１では、第一普通図柄表示部１１又は第四普通図柄表示部１４が、変動終了後に当たりを示す当たり変動を行っている場合に、その後当たりを示す普通図柄が表示されることを当たり変動中から遊技者に予告する場合がある。予告ランプ制御処理では、予告を行うための予告ランプ５５（図２参照）の動作を指示するためのコマンドが記憶される。このコマンドは、次に行われるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０）で、サブ統合基板５８を経由して電飾基板４６へ送信される。この詳細は、図１６のフローチャートを参照して後述する。

次いで、賞品球の払い出しを行う払出処理（Ｓ２２）、及びエラーチェック（Ｓ２３）が行われる。パチンコ機１にエラーが発生している場合には、表示画面２８にエラー表示を行わせたり、電飾ランプ６５を点灯・点滅させたり、スピーカ４８にエラー音を発音させたりする。そこで、Ｓ１０のコマンド出力処理にてサブ統合基板５８へ送信するためのエラーコマンドがＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される。エラーチャックが終わるとメイン処理は終了する。そして、割込信号発生回路５７から割込信号を受信すると、また最初からメイン処理が実行される。

次に、メイン処理で使用される各種フラグについて説明する。ＲＡＭ５２のフラグ関係記憶エリア５２１０には、大当たり遊技状態フラグ、第一作動終了フラグ、第四作動終了フラグ、第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、第四変動フラグ、第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、第四開放フラグ、第一予告フラグ、第四予告フラグ、第一普通当たり開始フラグ、及び第四普通当たり開始フラグがある。

大当たり遊技状態フラグは、第一普通当たりを契機として実行される第一大当たり遊技中、及び第四普通当たりを契機として実行される第四大当たり遊技中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となっており、そうでない場合には「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。また、第一作動終了フラグは、１回の第一普通当たりに起因して１回実行される第一普通電動役物３２の開閉動作が終了している場合に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、そうでない場合には「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。また、第一変動フラグは第一普通図柄、第二変動フラグは第二普通図柄、第三変動フラグは第三普通図柄、第四変動フラグは第四普通図柄の変動状態を示すフラグであり、図柄が変動している場合には「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、そうでない場合には「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。また、第一開放フラグは第一普通電動役物３２、第二開放フラグは第二普通電動役物３３、第三開放フラグは第三普通電動役物３４、第四開放フラグは第四普通電動役物３５の開閉の状態を示すフラグであり、開放中に「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ、閉鎖中に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」とされる。

第一予告フラグは、第一普通図柄の変動が終了すると当たり図柄が停止表示される旨を遊技者に予告する予告動作を行う場合に「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ、予告動作を行っていない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」とされる。また、第四予告フラグは、第四普通図柄の変動が終了すると当たり図柄が停止表示される旨を遊技者に予告する予告動作を行う場合に「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ、予告動作を行っていない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」とされる。また、第一普通当たり開始フラグは、予告動作を行っている予告ランプ５５の動作の態様を、第一普通当たり遊技の開始を契機として変化又は消灯させるためのフラグであり、第一普通当たり遊技が開始されて動作態様を変更する場合に「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ、そうでない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」とされる。また、第四普通当たり開始フラグは、予告動作を行っている予告ランプ５５の動作態様を、第四普通当たり遊技の開始を契機として変化又は消灯させるためのフラグであり、第四普通当たり遊技が開始されて動作態様を変更する場合に「ＯＮ」とされ、そうでない場合に「ＯＦＦ」とされる。

次にメイン処理の第一普通図柄処理（Ｓ１４）の詳細について、図８を参照して説明する。先述したように、この第一普通図柄処理では、第一普通当たり判定や、第一普通図柄表示部１１を制御するコマンドの記憶等が行われている。尚、第一普通図柄処理では、表示画面２８、スピーカ４８、及び電飾ランプによって行われる演出を制御するために変動パターンが決定され、サブ統合基板５８に送信されるコマンドが記憶されるが、説明の簡略化のためこれを省略する。

図８に示すように、メイン処理の第一普通図柄処理が開始されると、第一始動口３０に遊技球が入賞したか否かが判断される（Ｓ３１）。メイン処理のスイッチ読込処理（Ｓ１１、図７参照）において、第一始動口３０に設けられている第一始動口スイッチ７４により遊技球の入賞が検出された場合には、入賞球フラグ記憶エリア５２０２の対応するフラグが「ＯＮ」となっている。「ＯＮ」となっていない場合には（Ｓ３１：ＮＯ）、遊技球は第一始動口３０に入賞していないので、そのままＳ３５の判断へ移行する。

第一始動口スイッチ７４に対応するフラグが「ＯＮ」である場合には（Ｓ３１：ＹＥＳ）、第一始動口３０に遊技球が入賞しているので、その遊技球についての乱数が取得され、第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３（図５参照）に記憶される。しかし、乱数を記憶することができる第一普通図柄作動保留球数（以下、「第一保留球」という。）の数は４個である。そこで、ＲＡＭ５２の第一保留球数記憶エリア５２０４の値が「４」であるか否かの判断が行われ（Ｓ３２）、「４」である場合には（Ｓ３２：ＹＥＳ）、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままＳ３５の判断へ移行する。

第一保留球数記憶エリア５２０４の値が「４」でない場合、すなわち第一保留球数が「０」〜「３」のいずれかである場合には（Ｓ３２：ＮＯ）、第一保留球数記憶エリア５２０４の値に「１」が加算される（Ｓ３３）。そして、第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３の第一〜第四記憶エリアのうち、第一保留球数記憶エリア５２０４の値に対応する番号の記憶エリアに乱数が記憶される。詳細には、第一普通当たり乱数欄には第一普通当たり判定カウンタの値が記憶され、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される（Ｓ３４）。

次いで、普通電動役物の開放中に新たな第一大当たり遊技が開始されることを防ぐために、全ての普通電動役物３２〜３５が閉鎖中であるか否かの判断が行われる（Ｓ３５）。この判断は、第一〜第四開放フラグの全てが「ＯＦＦ」とされているか否かを判断することによって行われ、普通電動役物が１つでも開放されている場合には（Ｓ３５：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。全ての電動役物が閉鎖中であると判断された場合には（Ｓ３５：ＹＥＳ）、第一変動フラグにより、第一普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる（Ｓ３６）。

第一変動フラグが「ＯＦＦ」となっており、第一普通図柄が変動中でない場合には（Ｓ３６：ＮＯ）、第一普通当たり判定が行われる。そこで、第一普通当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの確認が行われる（Ｓ３７）。第一保留球数記憶エリア５２０４の値が「１」以上でなければ（Ｓ３７：ＮＯ）、第一普通当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「１」以上であれば（Ｓ３７：ＹＥＳ）、第一普通当たり判定を行うべき遊技球が存在するので、第一保留球数記憶エリア５２０４の値が「１」減算され（Ｓ３８）、第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３に記憶されている値がシフトされる。すなわち、第一記憶エリアに記憶されている乱数が判定エリアにシフトされ、第二〜第四記憶エリアに記憶されている乱数が番号の１つ若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる（Ｓ３９）。

次いで、判定エリアに記憶されている乱数が「第一普通当たり」を示すあたりであれば「当たり」を示す第一判定結果指定コマンドが、「はずれ」であれば「はずれ」を示す第一判定結果指定コマンドがコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ４０）。この第一判定結果指定コマンドは、第一普通図柄表示部１１に第一普通当たり判定の結果を表示させるために、次に行われるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図７参照）においてサブ統合基板５８に出力される。そして、このコマンドが出力されることにより、第一普通図柄は変動を開始する。次いで、第一普通図柄の変動時間が第一普通図柄変動時間カウンタに記憶される（Ｓ４１）。第一普通図柄の変動時間の長さは複数種類設けられており、第一変動パターン決定カウンタの値により決定される変動パターンに応じて、変動時間の長さが決定される。そして、第一普通図柄が変動中であることを示す「１」が第一変動フラグに記憶されて「ＯＮ」とされる（Ｓ４２）。

次いで、大当たり遊技状態中であり、且つ第一普通当たり判定の結果が「第一普通当たり」であるか否かの判断が行われる（Ｓ４３）。大当たり遊技状態中の新たな第一普通当たりであった場合には（Ｓ４３：ＹＥＳ）、第一普通図柄の変動終了後に第一大当たり遊技が開始されることが遊技者に予告される。そこで、第一予告フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ４４）、メイン処理へ戻る。一方で、大当たり遊技状態中の新たな第一普通当たりでない場合には（Ｓ４３：ＮＯ）、大当たりの予告は行われないため、そのままメイン処理へ戻る。

そして、次に行われる第一普通図柄処理では、第一変動フラグが「ＯＮ」となっており、第一普通図柄が変動中であるため（Ｓ３６：ＹＥＳ）、第一普通図柄の変動時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ４７）。Ｓ４１でセットされた第一普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には（Ｓ４７：ＮＯ）、第一普通図柄表示部１１の変動が継続される。そこで、第一普通図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。その後メイン処理が繰り返し行われ、第一普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となった場合には（Ｓ４７：ＹＥＳ）、第一普通図柄の変動を停止させるための第一普通図柄停止コマンドが記憶され（Ｓ４８）、第一普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第一変動フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされる（Ｓ４９）。

次いで、第一普通当たり判定の結果が「第一普通当たり」であったか否かの判断が行われる（Ｓ５０）。「はずれ」であった場合には（Ｓ５０：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。一方で、「第一普通当たり」であった場合には（Ｓ５０：ＹＥＳ）、大当たり遊技中であることを示す「１」が大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ５１）、第一普通電動役物３２の開閉動作が終了していないことを示す「０」が第一作動終了フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされる（Ｓ５２）。次いで、第一普通当たりとなる旨の予告中であるか否かの判断が行われる（Ｓ５３）。第一予告フラグが「ＯＦＦ」であり、第一普通当たりとなる旨の予告中でないと判断された場合には（Ｓ５３：ＮＯ）、第四普通当たりとなる旨の予告中であるか否かの判断が行われ（Ｓ５４）、いずれの予告も行われていない場合には（Ｓ５４：ＮＯ）、メイン処理へ戻る。一方で、第一予告フラグ及び第四予告フラグの少なくともいずれかが「ＯＮ」となっており、予告中であると判断された場合には（Ｓ５３：ＹＥＳ又はＳ５４：ＹＥＳ）、予告ランプ５５の動作態様を変化又は終了させるために、第一普通当たり開始フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ５５）、メイン処理へ戻る。

次に、メイン処理の第一普通電動役物処理（Ｓ１３）の詳細について、図９を参照して説明する。第一普通電動役物処理では、第一普通電動役物３２の開閉に関する処理が行われる。図９に示すように、メイン処理の第一普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技状態フラグにより、大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる（Ｓ６１）。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」であり、大当たり遊技中でないと判断された場合には（Ｓ６１：ＮＯ）、第一普通電動役物３２に関する処理は行われずにメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」である場合には（Ｓ６１：ＹＥＳ）、第一作動終了フラグにより、第一普通電動役物３２の作動が終了したか否かの判断が行われる（Ｓ６２）。第一作動終了フラグが「ＯＮ」となっていれば（Ｓ６２：ＹＥＳ）、実行されるべき第一普通電動役物３２の開閉動作は終了しているので、そのままメイン処理へ戻る。第一作動終了フラグが「ＯＦＦ」である場合には（Ｓ６２：ＮＯ）、第一普通電動役物３２が開放中であるか否かの判断が行われる（Ｓ６３）。

そして、第一開放フラグが「ＯＦＦ」となっており、第一普通電動役物３２が閉鎖中であると判断された場合には（Ｓ６３：ＮＯ）、第一普通電動役物３２を開放させるための第一普通電動役物開放コマンドが、コマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ６４）。次いで、第一普通電動役物３２の最大開放時間（以下、「第一開放時間」という。）が第一普通電動役物開放時間カウンタに記憶され（Ｓ６５）、第一普通電動役物３２が開放していることを示す「１」が第一開放フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ６６）、メイン処理へ戻る。

そして、次に行われる第一普通電動役物処理では、第一開放フラグが「ＯＮ」となっており、第一普通電動役物３２が開放中であるため（Ｓ６３：ＹＥＳ）、第一開放時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ６７）。Ｓ６５でセットされた第一普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなく、第一開放時間が経過していない場合には（Ｓ６７：ＮＯ）、第一普通電動役物３２へ遊技球が入賞したか否かの判断が行われる（Ｓ６８）。メイン処理のスイッチ読込処理（Ｓ１１、図７参照）において、第一普通電動役物スイッチ７６により遊技球の入賞が検出され、対応するフラグがＯＮとなっている場合には（Ｓ６８：ＹＥＳ）、第一普通電動役物３２へ入賞した遊技球の個数を計数する第一入賞球数カウンタに「１」が加算されて（Ｓ６９）、第一入賞球数が４個であるか否かの判断が行われる（Ｓ７０）。また、第一普通電動役物３２へ遊技球が入賞していなければ（Ｓ６８：ＮＯ）、そのままＳ７０の判断へ移行する。

次いで、第一入賞球数カウンタの値により、第一入賞球数が４個であるか否かの判断が行われる（Ｓ７０）。第一入賞球数が３個以下である場合には（Ｓ７０：ＮＯ）、第一普通電動役物３２の開放が継続されるため、そのままメイン処理へ戻る。一方、繰り返しメイン処理が実行される中で、第一入賞球数が４個以上となった場合（Ｓ７０：ＹＥＳ）、若しくは第一開放時間が経過した場合には（Ｓ６７：ＹＥＳ）、第一普通電動役物３２を閉鎖させるための第一普通電動役物閉鎖コマンドが記憶される（Ｓ７１）。次いで、第一普通電動役物３２が閉鎖していることを示す「０」が第一開放フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ７２）、第一普通電動役物３２の作動が終了していることを示す「１」が第一作動終了フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ７３）、第一普通電動役物処理を終了してメイン処理へ戻る。尚、第一普通電動役物３２を閉鎖させる際に、第一入賞球数カウンタの値が初期化されて「０」となる。

次に、メイン処理の第四普通図柄処理（Ｓ１６）の詳細について、図１０を参照して説明する。第四普通図柄処理では、第四普通当たり判定や、第四普通図柄表示部１４を制御するコマンドの記憶等の処理が行われているが、演出を制御するための変動パターンの処理については説明を省略する。まず、第四普通図柄処理が開始されると、第四始動口３１に遊技球が入賞したか否かが判断される（Ｓ８１）。第四始動口スイッチ７５に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっており、第四始動口３１に遊技球が入賞していないと判断された場合には（Ｓ８１：ＮＯ）、そのままＳ８５の判断へ移行する。

第四始動口スイッチ７５に対応するフラグが「ＯＮ」とされている場合には（Ｓ８１：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２の第四保留球数記憶エリア５２０６の値が「４」であるか否かの判断が行われる（Ｓ８２）。「４」である場合には（Ｓ８２：ＹＥＳ）、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままＳ８５の判断へ移行する。

第四保留球数記憶エリア５２０６の値が「４」でない場合、すなわち第一保留球数が「０」〜「３」のいずれかである場合には（Ｓ８２：ＮＯ）、第四保留球数記憶エリア５２０６の値に「１」が加算される（Ｓ８３）。そして、第四普通当たり関係情報記憶エリア５２０５の第一〜第四記憶エリアのうち、第四保留球数記憶エリア５２０６の値に対応する番号の記憶エリアに第四普通当たり判定カウンタの値が記憶される（Ｓ８４）。ここで、第四普通図柄の変動パターンは第一普通図柄の変動パターンとは異なり、第四普通当たりの場合、及びはずれの場合の２種類のみであるため、第四普通図柄の変動パターンを決定するための乱数は設けられていない。しかし、当該変動パターンを３種類以上設けて、乱数により決定するようにしてもよい。

次いで、普通電動役物の開放中に新たな第四大当たり遊技が開始されることを防ぐために、全ての普通電動役物３２〜３５が閉鎖中であるか否かの判断が行われる（Ｓ８５）。この判断は、第一〜第四開放フラグの全てが「ＯＦＦ」とされているか否かを判断することによって行われ、普通電動役物が１つでも開放されている場合には（Ｓ８５：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。全ての電動役物が閉鎖中であると判断された場合には（Ｓ８５：ＹＥＳ）、第四変動フラグにより、第四普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる（Ｓ８６）。

第四変動フラグが「ＯＦＦ」となっており、第四普通図柄が変動中でない場合には（Ｓ８６：ＮＯ）、第四普通当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの確認が行われる（Ｓ８７）。第四保留球数記憶エリア５２０６の値が「１」以上でなければ（Ｓ８７：ＮＯ）、第四普通当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「１」以上であれば（Ｓ８７：ＹＥＳ）、第四保留球数記憶エリア５２０６の値が「１」減算され（Ｓ８８）、第四普通当たり関係情報記憶エリア５２０５に記憶されている値が１つ番号の若いエリアへシフトされる（Ｓ８９）。

次いで、判定エリアに記憶されている乱数が「第四普通当たり」を示すあたりであれば「当たり」を示す第四判定結果指定コマンドが、「はずれ」であれば「はずれ」を示す第四判定結果指定コマンドがコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ９０）。この第四判定結果指定コマンドは、第四普通図柄表示部１４に第四普通当たり判定の結果を表示させるために、次に行われるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図７参照）においてサブ統合基板５８に出力される。そして、このコマンドが出力されることにより、第四普通図柄は変動を開始する。次いで、第四普通図柄の変動時間が第四普通図柄変動時間カウンタに記憶される（Ｓ９１）。この変動時間は、判定結果が「第四普通当たり」の場合は４０秒に、「はずれ」の場合は１秒に固定されている。そして、第四普通図柄が変動中であることを示す「１」が第四変動フラグに記憶されて「ＯＮ」とされる（Ｓ９２）。

次いで、第四普通当たり判定の結果が「第四普通当たり」であるか否かの判断が行われる（Ｓ９３）。「第四普通当たり」であった場合には（Ｓ９３：ＹＥＳ）、第四普通図柄の変動終了後に第四大当たり遊技が開始されることが遊技者に予告される。そこで、第四予告フラグが「ＯＮ」とされて（Ｓ９４）、メイン処理へ戻る。一方で、判定結果が「はずれ」であった場合には（Ｓ９３：ＮＯ）、大当たりの予告は行われないため、そのままメイン処理へ戻る。

そして、次に行われる第四普通図柄処理では、第四変動フラグが「ＯＮ」となっており、第四普通図柄が変動中であるため（Ｓ８６：ＹＥＳ）、第四普通図柄の変動時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ９７）。Ｓ９１でセットされた第四普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には（Ｓ９７：ＮＯ）、第四普通図柄表示部１４の変動が継続される。そこで、第四普通図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。その後メイン処理が繰り返し行われ、第四普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となった場合には（Ｓ９７：ＹＥＳ）、第四普通図柄の変動を停止させるための第四普通図柄停止コマンドが記憶され（Ｓ９８）、第四普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第四変動フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされる（Ｓ９９）。

次いで、第四普通当たり判定の結果が「第四普通当たり」であったか否かの判断が行われる（Ｓ１００）。「はずれ」であった場合には（Ｓ１００：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。一方で、「第四普通当たり」であった場合には（Ｓ１００：ＹＥＳ）、大当たり遊技中であることを示す「１」が大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１０１）、第四普通電動役物３５の開閉動作が終了していないことを示す「０」が第四作動終了フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされる（Ｓ１０２）。そして、予告ランプ５５によって実行されている予告動作を変化又は終了させるために、第四普通当たり開始フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１０３）、第四普通図柄処理を終了してメイン処理へ戻る。

次に、メイン処理の第四普通電動役物処理（Ｓ１５）の詳細について、図１１を参照して説明する。第四普通電動役物処理では、第四普通電動役物３５の開閉に関する処理が行われる。図１１に示すように、メイン処理の第四普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技状態フラグにより、大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１１１）。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」であり、大当たり遊技中でないと判断された場合には（Ｓ１１１：ＮＯ）、第四普通電動役物３５に関する処理は行われずにメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」である場合には（Ｓ１１１：ＹＥＳ）、第四作動終了フラグにより、第四普通電動役物３５の作動が終了したか否かの判断が行われる（Ｓ１１２）。第四作動終了フラグが「ＯＮ」となっていれば（Ｓ１１２：ＹＥＳ）、実行されるべき第四普通電動役物３５の開閉動作は終了しているので、そのままメイン処理へ戻る。第四作動終了フラグが「ＯＦＦ」である場合には（Ｓ１１２：ＮＯ）、第四普通電動役物３５が開放中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１１３）。

そして、第四開放フラグが「ＯＦＦ」となっており、第四普通電動役物３５が閉鎖中であると判断された場合には（Ｓ１１３：ＮＯ）、第四普通電動役物３５を開放させるための第四普通電動役物開放コマンドが、コマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ１１４）。次いで、第四普通電動役物３５の最大開放時間（以下、「第四開放時間」という。）が第四普通電動役物開放時間カウンタに記憶され（Ｓ１１５）、第四普通電動役物３５が開放していることを示す「１」が第四開放フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１１６）、メイン処理へ戻る。

そして、次に行われる第四普通電動役物処理では、第四開放フラグが「ＯＮ」となっており、第四普通電動役物３５が開放中であるため（Ｓ１１３：ＹＥＳ）、第四開放時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ１１７）。Ｓ１１５でセットされた第四普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなく、第四開放時間が経過していない場合には（Ｓ１１７：ＮＯ）、第四普通電動役物３５へ遊技球が入賞したか否かの判断が行われる（Ｓ１１８）。第四普通電動役物スイッチ７９に対応するフラグがＯＮとなっている場合には（Ｓ１１８：ＹＥＳ）、第四普通電動役物３５へ入賞した遊技球の個数を計数する第四入賞球数カウンタに「１」が加算されて（Ｓ１１９）、第四入賞球数が４個であるか否かの判断が行われる（Ｓ１２０）。また、第四普通電動役物３５へ遊技球が入賞していなければ（Ｓ１１８：ＮＯ）、そのままＳ１２０の判断へ移行する。

次いで、第四入賞球数カウンタの値により、第四入賞球数が４個であるか否かの判断が行われる（Ｓ１２０）。第四入賞球数が３個以下である場合には（Ｓ１２０：ＮＯ）、第四普通電動役物３５の開放が継続されるため、そのままメイン処理へ戻る。一方、繰り返しメイン処理が実行される中で、第四入賞球数が４個以上となった場合（Ｓ１２０：ＹＥＳ）、若しくは第四開放時間が経過した場合には（Ｓ１１７：ＹＥＳ）、第四普通電動役物３５を閉鎖させるための第四普通電動役物閉鎖コマンドが記憶される（Ｓ１２１）。次いで、第四普通電動役物３５が閉鎖していることを示す「０」が第四開放フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１２２）、第四普通電動役物３５の作動が終了していることを示す「１」が第四作動終了フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１２３）、第四普通電動役物処理を終了してメイン処理へ戻る。尚、第四普通電動役物３５を閉鎖させる際に、第四入賞球数カウンタの値が初期化されて「０」となる。

次に、メイン処理の第二普通図柄処理（Ｓ１８）の詳細について、図１２を参照して説明する。第二普通図柄処理では、第二普通図柄表示部１２を制御するコマンドの記憶等の処理が行われる。図１２に示すように、メイン処理の第二普通図柄処理が開始されると、第一普通電動役物３２又は第四普通電動役物３５に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる（Ｓ１２１）。この判断では、入賞球フラグ記憶エリア５２０２に記憶されているフラグの中で、第一普通電動役物スイッチ７６に対応するフラグ、及び第四普通電動役物スイッチ７９に対応するフラグの値が用いられ、いずれのフラグも「ＯＦＦ」である場合には（Ｓ１２１：ＮＯ）、そのままＳ１２４の判断へ移行する。いずれかのフラグが「ＯＮ」である場合には（Ｓ１２１：ＹＥＳ）、第二保留球数記憶エリア５２０７の値により、第二普通図柄作動保留球（以下、「第二保留球」という。）が「４」であるか否かの判断が行われる（Ｓ１２２）。「４」である場合には（Ｓ１２２：ＹＥＳ）、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままＳ１２４の判断へ移行する。一方で、第二保留球数が「４」でない場合には（Ｓ１２２：ＮＯ）、第二保留球数記憶エリア５２０７の値に「１」が加算される（Ｓ１２３）。

次いで、第二変動フラグにより、第二普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１２４）。第二変動フラグが「ＯＦＦ」となっており、変動中でないと判断された場合には（Ｓ１２４：ＮＯ）、第二普通図柄の変動を開始させる処理が行われる。しかし、第二普通電動役物３３の開放中には第二普通図柄の変動を開始しないため、第二開放フラグにより、第二普通電動役物３３が開放中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１２５）。開放中であれば（Ｓ１２５：ＹＥＳ）、メイン処理へ戻り、閉鎖中であれば（Ｓ１２５：ＮＯ）、第二普通図柄の変動開始の契機となる遊技球が存在するか否かの確認が行われる（Ｓ１２６）。第二保留球数記憶エリア５２０７の値が「０」であれば（Ｓ１２６：ＮＯ）、変動開始の契機となる遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「１」以上であれば（Ｓ１２６：ＹＥＳ）、第二保留球数記憶エリア５２０７の値が「１」減算され（Ｓ１２７）、第二普通図柄の変動を開始させるための第二普通図柄変動開始コマンドが記憶される（Ｓ１２８）。そして、第二普通図柄の変動時間の計測を開始するために、変動時間が第二普通図柄変動時間カウンタに記憶され（Ｓ１２９）、第二普通図柄が変動中であることを示す「１」が第二変動フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１３０）、メイン処理へ戻る。

そして、次に実施されるメイン処理の第二普通図柄処理では、第二変動フラグが「ＯＮ」であり、第二普通図柄が変動中であるため（Ｓ１２４：ＹＥＳ）、第二普通図柄の変動時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ１３３）。Ｓ１２９でセットされた第二普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなく、変動時間がまだ経過していないと判断された場合には（Ｓ１３３：ＮＯ）、第二普通図柄の変動を継続するため、第二普通図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。

そして、メイン処理が繰り返し行われ、第二普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となった場合には（Ｓ１３３：ＹＥＳ）、第三普通電動役物の遊技が全て終了してから第二普通図柄の変動を停止させるために、第三普通電動役物の遊技が全て終了したか否かの判断が行われる（Ｓ１３４）。この判断では、第三保留球数記憶エリア５２０８の値が「０」となっており、第三変動フラグが「ＯＦＦ」となっており、さらに第三開放フラグが「ＯＦＦ」となっている場合に、第三普通電動役物の遊技が全て終了したと判断される。第三普通電動役物の遊技が終了していないと判断された場合には（Ｓ１３４：ＹＥＳ）、第二普通図柄の変動が継続されるため、そのままメイン処理へ戻る。

一方で、一連の第三普通当たり遊技中でないと判断された場合には（Ｓ１３４：ＮＯ）、第二普通図柄の変動を停止させるための第二普通図柄停止コマンドが記憶される（Ｓ１３５）。次いで、第二普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第二変動フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１３６）、第二普通電動役物３３を開放させるための第二普通電動役物開放コマンドがコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ１３７）。そして、第二普通電動役物３３の開放時間（以下、「第二開放時間」という。）を計測するために、第二普通電動役物開放時間カウンタに所定の値が記憶され（Ｓ１３８）、第二普通電動役物３３が開放されていることを示す「１」が第二開放フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１３９）、メイン処理へ戻る。

次に、メイン処理の第二普通電動役物処理（Ｓ１７）の詳細について、図１３を参照して説明する。第二普通電動役物処理では、第二普通電動役物３３の閉鎖に関する処理が行われる。図１３に示すように、メイン処理の第二普通電動役物処理が開始されると、第二開放フラグにより、第二普通電動役物３３が開放中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１３１）。第二開放フラグが「ＯＦＦ」となっており、第二普通電動役物３３が閉鎖中である場合には（Ｓ１３１：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。

第二開放フラグが「ＯＮ」であり、第二普通電動役物３３が開放中であると判断された場合には（Ｓ１３１：ＹＥＳ）、第二開放時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ１３２）。Ｓ１３８（図１２参照）でセットされた第二普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなく、第二開放時間が経過していないと判断された場合には（Ｓ１３２：ＮＯ）、第二普通電動役物３３に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる（Ｓ１３３）。第二普通電動役物スイッチ７７（図３参照）に対応するフラグが「ＯＮ」となっており、第二普通電動役物３３に遊技球が入賞していると判断された場合には（Ｓ１３３：ＹＥＳ）、第二普通電動役物３３に入賞した遊技球の個数を計数する第二入賞球数カウンタに「１」が加算されて（Ｓ１３４）、第二入賞球数が４個であるか否かの判断が行われる（Ｓ１３５）。また、第二普通電動役物３３に遊技球が入賞していなければ（Ｓ１３３：ＮＯ）、そのままＳ１３５の判断へ移行する。

次いで、第二入賞球数カウンタの値により、第二入賞球数が４個であるか否かの判断が行われる（Ｓ１３５）。第二入賞球数が３個以下である場合には（Ｓ１３５：ＮＯ）、第二普通電動役物３３の開放が継続されるため、そのままメイン処理へ戻る。一方、繰り返しメイン処理が実行される中で、第二入賞球数が４個以上となった場合（Ｓ１３５：ＹＥＳ）、若しくは第二開放時間が経過した場合には（Ｓ１３２：ＹＥＳ）、第二普通電動役物３３を閉鎖させるための第二普通電動役物閉鎖コマンドが記憶される（Ｓ１３６）。そして、第二普通電動役物３３が閉鎖していることを示す「０」が第二開放フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１３７）、第二普通電動役物処理を終了し、メイン処理へ戻る。尚、第二普通電動役物３３を閉鎖させる際に、第二入賞球数カウンタの値が初期化されて「０」となる。

次に、メイン処理の第三普通図柄処理（Ｓ２０）の詳細について、図１４を参照して説明する。第三普通図柄処理では、第三普通図柄表示部１３を制御するためのコマンドの記憶、第三普通電動役物３４を開放させるためのコマンドの記憶、大当たり遊技状態を終了させる処理等が行われる。図１４に示すように、メイン処理の第三普通図柄処理が開始されると、第二普通電動役物３３に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる（Ｓ１４１）。この判断では、入賞球フラグ記憶エリア５２０２に記憶されているフラグの中で、第二普通電動役物スイッチ７７に対応するフラグの値が用いられ、「ＯＦＦ」である場合には（Ｓ１４１：ＮＯ）、そのままＳ１４４の判断へ移行する。フラグが「ＯＮ」である場合には（Ｓ１４１：ＹＥＳ）、第三保留球数記憶エリア５２０８の値により、第三普通図柄作動保留球（以下、「第三保留球」という。）が「４」であるか否かの判断が行われる（Ｓ１４２）。「４」である場合には（Ｓ１４２：ＹＥＳ）、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままＳ１４４の判断へ移行する。一方で、第三保留球数が「４」でない場合には（Ｓ１４２：ＮＯ）、第三保留球数記憶エリア５２０８の値に「１」が加算される（Ｓ１４３）。

次いで、第三変動フラグにより、第三普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１４４）。第三変動フラグが「ＯＦＦ」となっており、変動中でないと判断された場合には（Ｓ１４４：ＮＯ）、第三普通図柄の変動を開始させる処理が行われる。しかし、第三普通電動役物３４の開放中には第三普通図柄の変動を開始しないため、第三開放フラグにより、第三普通電動役物３４が開放中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１４５）。開放中であれば（Ｓ１４５：ＹＥＳ）、メイン処理へ戻り、閉鎖中であれば（Ｓ１４５：ＮＯ）、第三普通図柄の変動開始の契機となる遊技球が存在するか否かの確認が行われる（Ｓ１４６）。第三保留球数記憶エリア５２０８の値が「１」以上であれば（Ｓ１４６：ＹＥＳ）、第三保留球数記憶エリア５２０８の値が「１」減算され（Ｓ１４７）、第三普通図柄の変動を開始させるための第三普通図柄変動開始コマンドが記憶される（Ｓ１４８）。そして、第三普通図柄の変動時間の計測を開始するために、変動時間が第三普通図柄変動時間カウンタに記憶され（Ｓ１４９）、第三普通図柄が変動中であることを示す「１」が第三変動フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１５０）、メイン処理へ戻る。

また、第三変動フラグが「ＯＮ」となっており、第三普通図柄が変動中であると判断された場合には（Ｓ１４４：ＹＥＳ）、第三普通図柄の変動時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ１５３）。Ｓ１４９でセットされた第三普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなく、変動時間が経過していない場合には（Ｓ１５３：ＮＯ）、第三普通図柄の変動を継続するため、第三普通図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。

そして、メイン処理が繰り返し行われ、第三普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となった場合には（Ｓ１５３：ＹＥＳ）、第三普通図柄の変動を停止させるための第三普通図柄停止コマンドが記憶される（Ｓ１５４）。次いで、第三普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第三変動フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１５５）、第三普通電動役物３４を開放させるための第三普通電動役物開放コマンドがコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ１５６）。そして、第三普通電動役物３４の開放時間（以下、「第三開放時間」という。）を計測するために、第三普通電動役物開放時間カウンタに所定の値が記憶され（Ｓ１５７）、第三普通電動役物３４が開放されていることを示す「１」が第三開放フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１５８）、メイン処理へ戻る。

また、第三普通図柄が変動中でなく（Ｓ１４４：ＮＯ）、第三普通電動役物が閉鎖中であり（Ｓ１４５：ＮＯ）、第三保留球数が「０」の場合には（Ｓ１４６：ＮＯ）、第三普通図柄を変動させる契機となる遊技球は存在せず、一連の第三普通当たり遊技が終了する。ここで、第三普通当たり遊技と共に大当たり遊技も終了となる場合があり、この場合には大当たり遊技終了の処理を行う必要がある。そこで、まず大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１６３）。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」となっており、大当たり遊技状態中でない場合には（Ｓ１６３：ＮＯ）、行うべき処理はないため第三普通図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。

また、大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」となっており、大当たり遊技状態中であると判断された場合には（Ｓ１６３：ＹＥＳ）、第一作動終了フラグにより、第一普通電動役物３２の作動が終了したか否かの判断が行われる（Ｓ１６４）。第一作動終了フラグが「ＯＦＦ」となっており、第一普通電動役物３２の作動が終了していなければ（Ｓ１６４：ＮＯ）、第一大当たり遊技における第一普通電動役物３２の開放前のタイミングであり、大当たり遊技終了の処理を行ってはならないので、そのまま第三普通図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。また、第一作動終了フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１６４：ＹＥＳ）、第四作動終了フラグにより、第四普通電動役物３５の作動が終了したか否かの判断が行われる（Ｓ１６５）。第四作動終了フラグが「ＯＦＦ」となっており、第四普通電動役物３５の作動が終了していなければ（Ｓ１６５：ＮＯ）、第四大当たり遊技における第四普通電動役物３５の開放前のタイミングであり、大当たり遊技終了の処理を行ってはならないので、そのままメイン処理へ戻る。

また、第四作動終了フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１６５：ＹＥＳ）、第二保留球数が「１」以上であるか否かの判断が行われる（Ｓ１６６）。第二保留球数記憶エリア５２０７の値が「１」以上であれば（Ｓ１６６：ＹＥＳ）、ここでは一連の第三普通当たり遊技が終了するのみで大当たり遊技は終了しないため、そのままメイン処理へ戻る。第二保留球数記憶エリア５２０７の値が「０」であれば（Ｓ１６６：ＮＯ）、第二普通当たり判定が行われていない遊技球も存在せず、全ての電動役物に関する遊技が終了しているため、大当たり遊技状態フラグに「０」が記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１６７）、パチンコ機１の大当たり遊技が終了する。その後、第三普通図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。

次に、メイン処理の第三普通電動役物処理（Ｓ１９）の詳細について、図１５を参照して説明する。第三普通電動役物処理では、第三普通電動役物３４の閉鎖に関する処理が行われる。図１５に示すように、メイン処理の第三普通電動役物処理が開始されると、第三開放フラグにより、第三普通電動役物３４が開放中であるか否かの判断が行われる（Ｓ１６１）。第三開放フラグが「ＯＦＦ」となっており、第三普通電動役物３４が閉鎖中である場合には（Ｓ１６１：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。

第三開放フラグが「ＯＮ」であり、第三普通電動役物３４が開放中であると判断された場合には（Ｓ１６１：ＹＥＳ）、第三開放時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ１６２）。Ｓ１５７（図１４参照）でセットされた第三普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなく、第三開放時間が経過していないと判断された場合には（Ｓ１６２：ＮＯ）、第三普通電動役物３４に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる（Ｓ１６３）。第三普通電動役物スイッチ７８（図３参照）に対応するフラグが「ＯＮ」となっており、第三普通電動役物３４に遊技球が入賞していると判断された場合には（Ｓ１６３：ＹＥＳ）、第三普通電動役物３４に入賞した遊技球の個数を計数する第三入賞球数カウンタに「１」が加算されて（Ｓ１６４）、第三入賞球数が７個であるか否かの判断が行われる（Ｓ１６５）。また、第三普通電動役物３４に遊技球が入賞していなければ（Ｓ１６３：ＮＯ）、そのままＳ１６５の判断へ移行する。

次いで、第三入賞球数カウンタの値により、第三入賞球数が７個であるか否かの判断が行われる（Ｓ１６５）。第三入賞球数が６個以下である場合には（Ｓ１６５：ＮＯ）、第三普通電動役物３４の開放が継続されるため、そのままメイン処理へ戻る。一方、繰り返しメイン処理が実行される中で、第三入賞球数が７個以上となった場合（Ｓ１６５：ＹＥＳ）、若しくは第三開放時間が経過した場合には（Ｓ１６２：ＹＥＳ）、第三普通電動役物３４を閉鎖させるための第三普通電動役物閉鎖コマンドが記憶される（Ｓ１６６）。そして、第三普通電動役物３４が閉鎖していることを示す「０」が第三開放フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１６７）、第三普通電動役物処理を終了し、メイン処理へ戻る。尚、第三普通電動役物３４を閉鎖させる際に、第三入賞球数カウンタの値が初期化されて「０」となる。

次に、メイン処理の予告ランプ制御処理（Ｓ２１）の詳細について、図１６を参照して説明する。予告ランプ制御処理では、第一普通図柄処理（図８参照）、及び第四普通図柄処理（図１０参照）で制御されたフラグの値に応じて、大当たり遊技が実行されることを遊技者に予告する予告ランプ５５（図２参照）の動作を制御するためのコマンドがコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される。このコマンドは、次に行われるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図７参照）においてサブ統合基板５８へ送信され、さらにサブ統合基板５８から電飾基板４６へ送信される。そして、電飾基板４６は、受信したコマンドに応じて予告ランプ５５の動作を制御する。

図１６に示すように、予告ランプ制御処理が開始すると、第一予告フラグが「ＯＮ」となっているか否かの判断が行われる（Ｓ１７１）。第一予告フラグは、当たりを示す第一普通図柄が停止表示される旨を、第一普通図柄の変動中から遊技者に予告する予告動作を行う場合に「ＯＮ」とされる。この第一予告フラグが「ＯＦＦ」となっている場合には（Ｓ１７１：ＮＯ）、そのままＳ１８５の判断へ移行する。第一予告フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１７１：ＹＥＳ）、予告ランプ５５が点灯中であるか否かが判断される（Ｓ１７２）。予告ランプ５５が点灯していないことを示す「０」が点灯中フラグに記憶されて「ＯＦＦ」となっている場合には（Ｓ１７２：ＮＯ）、予告ランプ５５の点灯開始を指示する点灯開始コマンドが記憶され（Ｓ１７３）、予告ランプ５５が点灯中であることを示す「１」が点灯中フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１７４）、Ｓ１７５の判断へ移行する。一方で、点灯中フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１７２：ＹＥＳ）、そのままＳ１７５の判断へ移行する。

次いで、第四普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっているか否かの判断が行われる（Ｓ１７５）。予告動作を行っている予告ランプ５５の動作態様を、第四普通当たり遊技の開始を契機として変化又は消灯させる場合には、第四普通当たり開始フラグが「ＯＮ」とされている。第一大当たり遊技となる旨が予告されており、且つ第四普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１７５：ＹＥＳ）、予告ランプ５５の動作態様を変化させつつ点灯を継続させるための点灯継続動作開始コマンドが記憶される（Ｓ１７６）。そして、第四普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」とされて（Ｓ１７７）、Ｓ１７８の判断へ移行する。一方で、第四普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」となっている場合には（Ｓ１７５：ＮＯ）、そのままＳ１７８の判断へ移行する。

次いで、第一普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっているか否かの判断が行われる（Ｓ１７８）。予告動作を行っている予告ランプ５５の動作態様を、第一普通当たり遊技の開始を契機として変化又は消灯させる場合には、第一普通当たり開始フラグが「ＯＮ」とされている。第一大当たり遊技となる旨が予告されており、且つ第一普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１７８：ＹＥＳ）、予告されていた第一大当たり遊技が実際に実行されているため、予告動作を終了させる必要がある。そこで、予告ランプ５５の動作を終了させるための消灯動作開始コマンドが記憶され（Ｓ１７９）、第一普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」とされる（Ｓ１８０）。そして、第一大当たり遊技となる旨の予告動作を行わないことを示す「０」が第一予告フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１８１）、予告ランプ５５が点灯していないことを示す「０」が点灯中フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされて（Ｓ１８２）、Ｓ１８５の判断へ移行する。また、第一普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」となっている場合には（Ｓ１７８：ＮＯ）、そのままＳ１８５の判断へ移行する。

次いで、第四予告フラグが「ＯＮ」となっているか否かの判断が行われる（Ｓ１８５）。当たりを示す第四普通図柄が停止表示される旨を、第四普通図柄の変動中から遊技者に予告する予告動作を行う場合には、第四予告フラグが「ＯＮ」とされている。この第四予告フラグが「ＯＦＦ」となっている場合には（Ｓ１８５：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。第四予告フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１８５：ＹＥＳ）、予告ランプ５５が点灯中であるか否かが点灯中フラグにより判断される（Ｓ１８６）。点灯中でない場合には（Ｓ１８６：ＮＯ）、予告ランプ５５の点灯開始を指示する点灯開始コマンドが記憶され（Ｓ１８７）、点灯中フラグが「ＯＮ」とされて（Ｓ１８８）、Ｓ１８９の判断へ移行する。一方で、点灯中フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１８６：ＹＥＳ）、そのままＳ１８９の判断へ移行する。

次いで、第一普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっているか否かの判断が行われる（Ｓ１８９）。第四大当たり遊技となる旨が予告されており、且つ第一普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１８９：ＹＥＳ）、予告ランプ５５の動作態様を変化させつつ点灯を継続させるための点灯継続動作開始コマンドが記憶される（Ｓ１９０）。そして、第一普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」とされて（Ｓ１９１）、Ｓ１９２の判断へ移行する。一方で、第一普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」となっている場合には（Ｓ１８９：ＮＯ）、そのままＳ１９２の判断へ移行する。

次いで、第四普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっているか否かの判断が行われる（Ｓ１９２）。第四普通当たり遊技となる旨が予告されており、且つ第四普通当たり開始フラグが「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ１９２：ＹＥＳ）、予告されていた第四大当たり遊技が実際に実行されているため、予告動作を終了させる必要がある。そこで、予告ランプ５５の動作を終了させるための消灯動作開始コマンドが記憶され（Ｓ１９３）、第四普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」とされる（Ｓ１９４）。そして、第四大当たり遊技となる旨の予告動作を行わないことを示す「０」が第四予告フラグに記憶されて「ＯＦＦ」とされ（Ｓ１９５）、点灯中フラグが「ＯＦＦ」とされて（Ｓ１９６）、予告ランプ制御処理を終了し、メイン処理へ戻る。また、第四普通当たり開始フラグが「ＯＦＦ」となっている場合には（Ｓ１９２：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。

次に、本実施の形態のパチンコ機１における遊技の一例について、図１７を参照して説明する。図１７は、第一始動口３０に遊技球が入賞して第一普通当たりとなった場合の各電動役物の基本動作を示すタイミングチャートである。尚、第四始動口３１に遊技球が入賞して第四普通当たりとなった場合の動作も、第一普通電動役物３２の代わりに第四普通電動役物３５が開閉を行う点が異なるのみであるため、この説明は省略する。

まず、第一始動口３０へ遊技球が入賞すると第一普通当たり判定が行われ、第一普通図柄が変動を開始する。そして、第一普通当たりと判定されると第一大当たり遊技が実行され、第一普通電動役物３２が開放される。この第一普通電動役物３２は、所定時間が経過するか、４球の遊技球が入賞するかのいずれかの条件が満たされると閉鎖する。また、第一普通電動役物３２へ遊技球が入賞すると、遊技球が払い出されるだけでなく、第二普通電動役物３３が開放される契機となる。ここで、パチンコ機１は、第一普通電動役物３２の１回の開放動作中に第一保留球を４つまで保留することができるため、第一大当たり遊技中には第二普通電動役物３３は最大で４回開放されることとなる。また、本実施の形態では１つの第一保留球に対して必ず第二普通電動役物３３が１回開放される構成となっているが、第一保留球が記憶された際に乱数を取得し、この乱数に基づいて第二普通電動役物３３を開放するか否かの判定を行ってもよい。

さらに、第二普通電動役物３３も、第一普通電動役物３２と同様に、遊技者が遊技球を獲得するための入賞口としての機能だけでなく、第三普通電動役物３４が開放されるための契機となる。この第二普通電動役物３３は、所定時間の経過、及び４個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖する。そして、第二普通電動役物３３に入賞した遊技球を保留することができる数（第二保留球数）も、第一保留球数と同様に最大で４つである。よって、第二普通電動役物３３の１回の開放に対して、第三普通電動役物３４は最大で４回開放されることとなる。尚、１つの第二保留球に対して第三普通電動役物３４が開放される確率は１００％となっているが、必ずしも１００％である必要はない。

また、第二普通電動役物３３を開放させる契機となる第二普通図柄の停止表示は、一連の第三普通当たり遊技（第三普通電動役物３４の最大４回の開閉動作）が全て終了するまで行われない構成となっている。従って、１回の第一大当たり遊技中に、一連の第三普通当たり遊技が第二保留球の数と同じ回数（最大４回）だけ繰り返し行われ、多数の遊技球が遊技者に払い出される。そして、全ての第一保留球に対して第二普通電動役物３３の開放動作が行われ、さらに一連の第三普通当たり遊技が全て終了すると、大当たり遊技が終了する。

尚、大当たり遊技中であっても、４つの普通電動役物３２〜３５の全てが閉鎖していれば第一普通図柄及び第四普通図柄は変動及び停止を行う。しかし、先述したように、普通電動役物３２〜３５のいずれかが開放している間は、第一普通電動役物及び第四普通電動役物の変動時間の計測は行われないように設定されている。また、大当たり遊技中に変動を行う頻度がより高い第四普通図柄は、当たり変動を行う場合の変動時間がはずれの場合の変動時間よりも大幅に長く設定されている。これにより、大当たり遊技中に第一普通図柄又は第四普通図柄が当たり変動を行っている場合でも、当たり変動が終了して次の大当たり遊技が開始される時間を遅らせることができる。従って、遊技者が獲得可能な遊技球の数が、大当たり遊技の重複により減少してしまうことを防止することができるため、遊技者の期待感を損なうことがない。さらに、特に大当たり遊技中には、第一普通図柄又は第四普通図柄の変動が終了すると大当たり遊技が開始される旨を図柄の変動中から遊技者に予告することで、遊技者の興趣をより強く惹き付けることができる。

次に、パチンコ機１の電飾基板４６において行われる電飾基板処理について説明する。本実施の形態のパチンコ機１は、第四普通図柄が当たり変動を行った場合、又は大当たり遊技中に第一普通図柄が当たり変動を行った場合には、予告ランプ５５を点灯させて、当たりとなることを遊技者に予告する。そして、予告を行う契機となった図柄の当たり変動が終了し、当たりを示す図柄が停止表示されると、予告ランプ５５を点滅させた後に消灯させて当たり遊技を開始させる。また、予告ランプ５５の点灯中に、予告を行う契機となった図柄でない他方の図柄が当たり図柄を停止表示させた場合には、予告ランプ５５を点滅させた後に再び点灯させる。そして、次の当たり遊技が実行されるまでは、予告ランプ５５を通常の点灯よりも弱く発光させて、当たり遊技が連続することを遊技者に予告する。

まず、電飾基板４６のＲＯＭ及びＲＡＭについて説明する。電飾基板４６のＲＯＭ（図示外）には、ＣＰＵ４６ａがパチンコ機１の制御を補助するための各種プログラムが記憶されている。また、電飾基板４６のＲＡＭ（図示外）には、各種カウンタを記憶するカウンタ記憶エリア、各種フラグを記憶するフラグ関係記憶エリア等が設けられている。このフラグ関係記憶エリアには、主に待機中フラグ、点灯継続動作フラグ、及び点滅中フラグが記憶されている。待機中フラグは、サブ統合基板５８から予告ランプ５５の点灯開始指示を受けてから、実際に予告ランプ５５を点灯させるまでの待機時間中に「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ、そうでない場合には「０」が記憶されて「ＯＦＦ」とされる。また、点灯継続動作フラグは、予告ランプ５５の発光態様を変化又は消灯させる前の点滅動作を行った後に点灯を継続させる場合は「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ、点灯を終了させる場合は「０」が記憶されて「ＯＦＦ」とされる。また、点滅中フラグは、点滅動作中に「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ、そうでない場合に「０」が記憶されて「ＯＮ」とされる。

以下、電飾基板４６で行われる電飾基板処理について、図１８を参照して説明する。図１８は、電飾基板４６における電飾基板処理のフローチャートである。この電飾基板処理は、電飾基板４６のＲＯＭに記憶されているプログラムにより、ＣＰＵ４６ａにおいて実行される。電飾基板処理が開始されると、まず、予告ランプ５５の点灯開始を指示する点灯開始コマンドをサブ統合基板５８から受信したか否かの判断が行われる（Ｓ２０１）。受信した場合には（Ｓ２０１：ＹＥＳ）、実際に予告ランプ５５を点灯させるまでの待機時間が点灯待機時間カウンタに記憶され（Ｓ２０２）、待機時間中であることを示す「１」が待機中フラグに記憶されて「ＯＮ」とされる（Ｓ２０３）。また、点灯開始コマンドを受信していない場合には（Ｓ２０１：ＮＯ）、そのままＳ２０４の判断へ移行する。

次いで、待機中フラグにより、点灯開始までの待機時間中であるか否かの判断が行われる（Ｓ２０４）。待機中フラグが「ＯＮ」となっており、待機時間中であると判断された場合には（Ｓ２０４：ＹＥＳ）、Ｓ２０２でセットされた点灯待機時間カウンタの値により、待機時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ２０５）。点灯待機時間カウンタの値が「０」でない場合には（Ｓ２０５：ＮＯ）、待機時間の計測を継続するため、そのままＳ２０８の判断へ移行する。また、待機時間が経過している場合には（Ｓ２０５：ＹＥＳ）、予告ランプ５５に通常の予告点灯を開始させる（Ｓ２０６）。この通常の予告点灯とは、後述する連続大当たり予告点灯の発光態様よりも強い一定の強さで行われる点灯である。そして、待機中フラグが「ＯＦＦ」とされて（Ｓ２０７）、Ｓ２０８の判断へ移行する。また、点灯開始までの待機時間中でない場合には（Ｓ２０４：ＮＯ）、そのままＳ２０８の判断へ移行する。

次いで、予告ランプ５５の動作態様を変化させつつ点灯を継続させるための点灯継続動作開始コマンドをサブ統合基板５８から受信したか否かの判断が行われる（Ｓ２０８）。そして、受信した場合には（Ｓ２０８：ＹＥＳ）、点灯開始までの待機時間中であるか否かの判断が行われる（Ｓ２０９）。実際に点灯が開始される前である待機時間中に点灯継続動作開始コマンドを受信した場合には、予告ランプ５５には通常の予告点灯を実行させる。そこで、待機中である場合には（Ｓ２０９：ＹＥＳ）、そのままＳ２２５の処理へ移行する。

また、待機時間が終了して予告ランプ５５が点灯している間に点灯継続動作開始コマンドを受信した場合には、予告ランプ５５を所定時間点滅させた後に発光態様を変更し、点灯動作を継続させる。そこで、待機中でない場合には（Ｓ２０９：ＮＯ）、点滅動作後に点灯動作を継続させることを示す「１」が点灯継続動作フラグに記憶されて「ＯＮ」とされる（Ｓ２１０）。次いで、点灯している予告ランプ５５を点滅させ（Ｓ２１１）、点滅中であることを示す「１」が点滅中フラグに記憶されて「ＯＮ」とされる（Ｓ２１２）。そして、所定の点滅時間が点滅時間カウンタに記憶されて（Ｓ２１３）、予告ランプ５５が点滅中であるか否かの判断が行われる（Ｓ２１９）。点滅中フラグが「ＯＦＦ」となっており、点滅中でないと判断された場合には（Ｓ２１９：ＮＯ）、そのままＳ２２５の処理へ移行する。点滅中であると判断された場合には（Ｓ２１９：ＹＥＳ）、点滅時間カウンタの値により、点滅時間が経過したか否かの判断が行われる（Ｓ２２０）。カウンタの値が「０」でなく、点滅時間が経過していない場合には（Ｓ２２０：ＮＯ）、そのままＳ２２５の処理へ移行する。そして、繰り返し電飾基板処理が行われる中で点滅時間が経過すると（Ｓ２２０：ＹＥＳ）、点滅中フラグが「ＯＦＦ」とされる（Ｓ２２１）。

次いで、点灯継続動作フラグにより、点灯を継続するか否かの判断が行われる（Ｓ２２２）。点滅動作後に点灯動作を継続させることを示す「１」が点灯継続フラグに記憶されて「ＯＮ」となっている場合には（Ｓ２２２：ＹＥＳ）、予告ランプ５５に連続大当たり予告点灯を開始させる（Ｓ２２３）。この連続大当たり予告点灯とは、先述した通常の予告点灯よりも弱い発光態様で強弱を付けて行われる点灯である。そして、点灯継続動作フラグが「ＯＦＦ」とされて（Ｓ２２４）、電飾ランプ６５等の発光態様を制御するその他の処理が行われて（Ｓ２２５）、Ｓ２０１の判断へ戻る。

また、サブ統合基板５８から点灯継続動作開始コマンドを受信していない場合には（Ｓ２０８：ＮＯ）、予告ランプ５５の動作を終了させるための消灯動作開始コマンドをサブ統合基板５８から受信したか否かの判断が行われる（Ｓ２１５）。点灯継続動作開始コマンド、及び消灯動作開始コマンドの何れも受信していない場合には（Ｓ２１５：ＮＯ）、点滅中であるか否かの判断へ移行する（Ｓ２１９）。一方で、消灯動作開始コマンドを受信した場合には（Ｓ２１５：ＹＥＳ）、点灯開始までの待機時間中であるか否かの判断が行われる（Ｓ２１６）。実際に点灯が開始される前である待機時間中に消灯動作開始コマンドを受信した場合には（Ｓ２１６：ＹＥＳ）、予告ランプ５５の点灯を中止するため、待機中フラグを「ＯＦＦ」として（Ｓ２１７）、Ｓ２１９の判断へ移行する。

また、待機時間が終了して予告ランプ５５が点灯している間に消灯動作開始コマンドを受信した場合には、予告ランプ５５を所定時間点滅させた後に消灯させる。そこで、待機中でない場合には（Ｓ２１６：ＮＯ）、点灯している予告ランプ５５を点滅させる処理が行われ（Ｓ２１１）、点滅中フラグが「ＯＮ」とされて（Ｓ２１２）、所定の点滅時間が点滅時間カウンタに記憶される（Ｓ２１３）。そして、繰り返し電飾基板処理が行われる中で点滅時間が経過すると（Ｓ２１９：ＹＥＳ、Ｓ２２０：ＹＥＳ）、点滅中フラグが「ＯＦＦ」とされて（Ｓ２２１）、点灯を継続させるか否かの判断が行われる（Ｓ２２２）。点灯継続フラグが「ＯＦＦ」とされている場合には（Ｓ２２２：ＮＯ）、予告ランプ５５を消灯させる処理が行われて（Ｓ２２６）、その他の処理が実行され（Ｓ２２５）、Ｓ２０１の判断へ戻る。

次に、本実施の形態のパチンコ機１における予告ランプ５５の動作について、図１９及び図２０を参照して説明する。図１９は、第一大当たり遊技となる旨の予告中に第四大当たり遊技が実行されない場合のタイミングチャートであり、図２０は、第四大当たりとなる旨の予告中に第一大当たりが実行されて予告ランプ５５の動作態様が変化する場合のタイミングチャートである。尚、第一普通図柄及び第四普通図柄の変動には、変動終了後に当たりを示す図柄を停止表示させる当たり変動と、変動終了後にはずれを示す図柄を停止表示させるはずれ変動とがあるが、図１９及び図２０では、説明の簡略化のため当たり変動のみを表示する。

まず、図１９を参照して、動作態様が変化しない場合の予告ランプ５５の動作の一例について説明する。第一始動口３０に遊技球が入賞して第一普通当たり判定が行われ、判定結果が「第一普通当たり」となると、第一普通図柄は当たり変動を開始する（ＬＥＤである第一普通図柄表示部１１が点滅を開始する）。図１９に示す第一普通図柄の最初の当たり変動は大当たり遊技中の当たり変動ではないため、予告ランプ５５が点灯されることはない。そして、変動パターンに応じて決められている変動時間が経過すると、変動は終了し、第一普通図柄表示部１１には当たりを示す図柄が表示される（ＬＥＤが点灯する）。すると、一連の第一大当たり遊技が開始される（図１７参照）。

次いで、第一普通図柄は、第一大当たり遊技中に２回目の当たり変動を開始する。すると、電飾基板４６へは予告ランプ５５を点灯させるための点灯開始コマンドが送信され、この点灯開始コマンドの受信から所定の点灯待機時間の経過後に予告ランプ５５が点灯する。この予告は通常予告であり、予告ランプ５５は後述する連続大当たり予告点灯の発光態様よりも強い一定の強さで点灯する。これにより、第一普通図柄が変動を停止すると新たな第一普通当たり遊技が開始されることを遊技者は容易に把握することができるため、遊技者の興趣を惹き付けることができる。

そして、１回目の第一大当たり遊技が終了するが、予告ランプ５５は通常の予告点灯を継続する。ここで、当たり変動を行っている第一普通図柄の変動時間に関するカウンタは、普通電動役物３２〜３５の開放中は計測されない構成となっている。よって、第一普通図柄の変動時間は大当たり遊技中でない場合よりも大幅に長くなり、１回目の大当たり遊技の終了後に変動時間が終了する。すると、２回目の第一大当たり遊技が開始され、電飾基板４６へは消灯動作開始コマンドが送信される。そして、予告ランプ５５は、この消灯動作開始コマンドの受信から所定の点滅時間が経過するまでの間は点滅を行う。この点滅が終了すると、予告ランプ５５が消灯して予告が終了する場合と、消灯せずに点灯が継続して行われる場合とがあり、点灯が継続した場合にはその後さらに大当たり遊技が実行されることとなる。従って、予告ランプ５５を消灯させる前に点滅させることで、遊技者の注意を予告ランプ５５に惹き付けることができ、点灯が継続されることを遊技者に期待させることができる。図１９に示す例では、予告されていた２回目の第一大当たり遊技が実際に実行されることにより、予告ランプ５５は点滅時間の経過と共に消灯する。

次いで、第四普通図柄が当たり変動を開始する（ＬＥＤである第四普通図柄表示部１４が点滅を開始する）。すると、電飾基板４６へは点灯開始コマンドが送信され、所定の点灯待機時間の経過後に予告ランプ５５が再び点灯する。この２回目の予告ランプ５５の点灯動作は、１回目の予告が終了した後の点灯動作であるため、１回目の予告動作と同様に通常予告の態様で点灯する。そして、２回目の第一大当たり遊技が終了し、当たり変動を行っている第四普通図柄が変動を停止すると（ＬＥＤが点灯すると）、第四大当たり遊技が開始される。すると、予告されていた第四大当たり遊技が実際に実行されることにより、予告ランプ５５は点滅動作を経て消灯する。

次に、図２０を参照して、動作態様が途中で変化する場合の予告ランプ５５の動作の一例について説明する。図２０に示す例では、まず、第一普通図柄が当たり変動を開始し、変動が終了すると一連の第一大当たり遊技が実行される。そして、第一大当たり遊技中に第四普通図柄が当たり変動を開始する。すると、所定の点灯待機時間を経て、予告ランプ５５が通常予告の態様で点灯する。

次いで、第一普通図柄も当たり変動を開始する。すると、第一大当たりの予告を行うことを示す第一予告フラグが「ＯＮ」とされるが、予告ランプ５５は既に点灯しているため、電飾基板４６に点灯開始コマンドが送信されることはなく（Ｓ１７１及びＳ１７２、図１６参照）、予告ランプ５５はそのまま点灯を継続する。そして、１回目の第一大当たり遊技が終了し、第一普通図柄及び第四普通図柄の変動時間の計測が行われる。

ここで、パチンコ機１では、第四普通図柄の当たり変動時間は１種類（４０秒）に固定されているのに対し、第一普通図柄の当たり変動時間は複数種類設けられており、その多くが４０秒よりも短い時間に設定されている。そして、図２０に示す例では、第一普通図柄の２回目の当たり変動時間は４０秒よりも短い時間が決定されており、第四普通図柄よりも遅いタイミングで当たり変動を開始した第一普通図柄の方が、変動時間が先に経過する。すると、予告ランプ５５の動作態様を変化させつつ点灯を継続させるための点灯継続動作開始コマンドが電飾基板４６へ送信され、予告ランプ５５は、この点灯継続動作開始コマンドの受信から所定の点滅時間が経過するまでの間は点滅を行う。

そして、図２０に示す例では、予告されていた第四大当たり遊技が実行される前に第一大当たり遊技が実行されているため、予告ランプ５５は点滅時間の経過と共に点灯態様を連続大当たり予告点灯に変更し、点灯を継続する。この連続大当たり予告点灯とは、先述した通常の予告点灯よりも弱い発光態様で強弱を付けて行われる点灯であり、遊技者は、連続大当たり予告点灯を行っている予告ランプ５５を見ることで、その時点で開始された大当たり遊技の終了後にさらに新たな大当たり遊技が連続して行われることを知ることができる。これにより、遊技者の興趣を惹き付けることができる。また、第四大当たり遊技の予告の開始から実際に第四大当たり遊技が開始されるまでの間に第一大当たり遊技が実行された場合でも、予告を終了させて遊技者に不安感を抱かせる虞がない。

次いで、２回目の第一大当たり遊技が終了し、当たり変動を行っている第四普通図柄が変動を停止すると、第四大当たり遊技が開始される。そして、予告されていた第四大当たり遊技が実際に実行されることにより、予告ランプ５５は点滅動作を経て消灯する。

以上説明したように、本実施の形態のパチンコ機１によると、図柄の変動終了後に大当たり遊技が実行される旨を、図柄の変動中に遊技者に予告することができる。この予告動作は、２つの図柄のうち、予告の契機となった図柄の変動が終了して大当たり遊技が開始される場合には終了する。一方で、予告の契機となった図柄でない他方の図柄により大当たり遊技が開始される場合には、予告動作は継続される。従って、予告の開始から、予告された大当たり遊技が実際に開始されるまでの間に、他方の図柄による大当たり遊技が実行された場合でも、予告を終了させて遊技者に不安感を抱かせる虞がない。すなわち、２つの普通図柄の当たり変動が重複した場合でも、大当たりの予告を分かりやすく遊技者に報知することができる。さらに、予告された大当たり遊技が開始されるまで予告動作を継続させることで、遊技者を喜ばせることができ、他の遊技機で遊技を行っている遊技者の注目を集めることもできる。

また、予告動作を終了または変化させる場合には、予告動作が変化して継続される可能性がある点滅動作を実行させて遊技者の注目を惹き付けた後に、予告動作を終了又は変化させる。これにより、遊技者の期待感を高めることができる。また、予告動作が継続される場合には、点滅動作の前後で点灯の態様が変化するため、その後再び大当たり遊技が連続して行われることを遊技者に報知することができる。これにより、遊技者の興趣を惹き付けることができる。

尚、本実施の形態における第一始動口スイッチ７４が本発明の「第一遊技球検出手段」に相当し、図８に示すＳ３４で第一普通当たり乱数を取得する主基板４１のＣＰＵ５１が「第一当たり乱数取得手段」として機能する。また、図８に示すＳ３９、Ｓ４３、及びＳ５０で第一普通当たりか否かの判断を行う主基板４１のＣＰＵ５１が「第一当たり判定手段」として機能する。また、第一普通図柄表示部１１が「第一図柄表示手段」に相当し、第一普通図柄表示部１１を制御する主基板４１及び電飾基板４６が「第一図柄表示制御手段」に相当する。また、第四始動口３１が「第二始動口」に相当し、第四始動口スイッチ７５が「第二遊技球検出手段」に相当し、第四普通当たり乱数が「第二当たり乱数」に相当する。また、図１０に示すＳ８４で第四普通当たり乱数を取得する主基板４１のＣＰＵ５１が「第二当たり乱数取得手段」として機能し、図１０に示すＳ８９、Ｓ９３、及びＳ１００で第二普通当たりか否かの判断を行う主基板４１のＣＰＵ５１が「第二当たり判定手段」として機能する。また、第四普通図柄表示部１４が「第二図柄表示手段」に相当し、第四普通図柄表示部１４を制御する主基板４１及び電飾基板４６が「第二図柄表示制御手段」に相当する。

また、図８に示すＳ５１、及び図１０に示すＳ１０１で大当たり遊技状態フラグをＯＮとして大当たり遊技を実行する主基板４１のＣＰＵ５１が「当たり遊技実行制御手段」として機能する。また、予告ランプ５５が「当たり遊技実行予告手段」に相当し、予告ランプ５５の動作を制御する主基板４１及び電飾基板４６が「予告制御手段」に相当する。また、予告ランプ５５の通常の予告点灯が「第一通常予告動作」に相当し、連続大当たり予告点灯が「第一継続予告動作」に相当する。また、予告ランプ５５の点滅が「第二予告動作」に相当する。

尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。まず、本実施の形態では、一方の図柄が大当たりとなることを予告している間に他方の図柄を契機とした大当たり遊技が開始された場合のみ、通常点灯していた予告ランプ５５の動作を連続大当たり予告点灯に変更しているが、これに限られない。例えば、本実施の形態では図柄の変動開始と同時に第一普通当たり判定及び第四普通当たり判定を行っている（図８及び図１０参照）。しかし、これを変更して、始動口３０，３１に遊技球が入賞した時点、すなわち普通当たり乱数を取得した時点（図８に示すＳ３４、及び図１０に示すＳ８４）で普通当たり判定を行い、大当たり遊技開始時に第一保留球及び第四保留球の中に大当たりとなる保留球が存在していれば、予告の契機となった当たり変動がいずれの図柄であったか否かに関わらず連続大当たり予告点灯を行う構成としてもよい。また、図８に示すＳ３５、及び図１０に示すＳ８５の条件を変更し、大当たり遊技の開始前に次の保留球についての変動を開始させる構成として、この変動が当たり変動であった場合にも連続大当たり予告点灯を行う構成とすることも可能である。これにより、大当たりが連続して行われることをより正確に遊技者に予告できると共に、連続大当たり予告点灯が行われる頻度を増やすことができ、遊技を楽しませることができる。

また、第一始動口スイッチ７４（本発明の第一遊技球検出手段）又は第四始動口スイッチ７５（本発明の第二遊技球検出手段）が遊技球を検出することにより保留される保留球を表示する保留球表示手段を備え、この保留球表示手段によって、保留球の個数及び保留状況だけでなく、当たり判定の判定結果を同時に表示する構成としてもよい。この場合には、当たりが確定である保留球が存在すると、当該保留球による図柄変動前であっても保留球表示手段に当たりの判定結果が表示されるが、同時に予告ランプ５５による通常予告点灯や連続大当たり予告点灯を行ってもよい。

また、本実施の形態では、大当たり遊技が開始された時点で予告ランプ５５の点滅動作を開始させているが、これに限られない。例えば、大当たり遊技開始時に記憶されている全ての保留球の変動が開始されるまで予告ランプ５５をそのまま点灯させ、その間に変動を開始した保留球中に当たりとなる保留球が存在している場合には連続大当たり予告点灯を行う構成とすることも可能である。この場合にも、大当たりが連続して行われることをより正確に予告できると共に、連続大当たり予告点灯が行われる頻度を増やすことができ、遊技を楽しませることができる。また、大当たり遊技の開始後所定時間が経過してから点滅動作を開始させてもよい。また、本実施の形態では、通常予告点灯の点灯態様と連続大当たり予告点灯の点灯態様とを変化させているが、点灯態様を区別せずに同じ態様としてもよい。

また、大当たり遊技開始時に表示画面２８で実行される、大当たり遊技が開始されたことを遊技者に報知するための開始デモ時間内に、通常予告点灯から連続大当たり予告点灯への変更動作や、予告ランプ５５を消灯させる動作を行ってもよい。これにより、連続大当たりが潜伏しているか否かを大当たり遊技の開始デモ時に識別することができ、遊技者の興趣を向上させることができる。また、大当たり遊技開始後の最初の電動役物開放時に、通常予告点灯から連続大当たり予告点灯への変更動作や、予告ランプ５５を消灯させる動作を行うことも可能である。これにより、連続大当たりが潜伏しているか否かを最初の電動役物の開放時に識別することができ、遊技者の興趣を惹き付けることができる。さらに、大当たり遊技の開始デモ時間内に通常予告点灯を終了し、連続大当たり予告点灯を最初の電動役物の開放時又は閉鎖時に開始するようにして、大当たり遊技の進行に併せて通常予告点灯と連続大当たり予告点灯とを区別することも可能である。

また、予告ランプ５５を消灯・変化させる前に実行される点滅動作は、大当たり遊技の実行と同時に開始させる必要はなく、大当たり遊技の実行から所定時間経過後に開始させてもよいし、開始デモの動作や電動役物の開閉動作に併せて開始させてもよい。また、点滅動作を経ずに予告ランプ５５を消灯・変化させることも可能である。

また、本実施の形態では、当たり変動が開始してから所定時間後に予告ランプ５５を点灯させているが、このタイミングも変更が可能である。例えば、当たり変動が開始すると同時に予告ランプ５５を点灯させてもよいし、普通当たり乱数を取得した時点で普通当たり判定を行う構成とした場合には、乱数を取得した時点で予告ランプ５５を点灯させてもよい。また、本実施の形態では、第四普通図柄が当たり変動を開始した場合には必ず予告ランプ５５を点灯させ、第一普通図柄が当たり変動を開始した場合には大当たり遊技中の当たり変動に限り予告ランプ５５を点灯させているが、この構成の変更も可能である。例えば、第四普通図柄が当たり変動を行った場合であっても大当たり遊技中以外は予告を行わない構成としてもよいし、予告を行うか否かの抽選を行い、抽選に当選した場合のみ予告を行う構成としてもよい。

また、本実施の形態では、大当たり遊技が実行されることを予告するために発光体である予告ランプ５５を用いているが、モータにより駆動する役物を用いて予告を行ってもよいし、表示画面による表示や音声により予告を行ってもよい。また、本実施の形態では、予告ランプ５５における光の強さの変化や点灯・点滅を使い分けることにより予告内容を多様化させているが、点滅スピードを変化させる等、他の方法により予告内容を多用化させてもよいことは言うまでもない。他の方法により予告内容を多用化させる場合には、例えば、図１９や図２０に示す予告ランプの「点灯」をある特定の色の点灯、「点滅」を異なる特定の色の点灯として、色の相違により予告ランプ５５の予告内容を多用化させてもよい。

また、普通当たりと判定される確率、最大保留球数、普通電動役物の数等を変更した場合でも本発明の実現が可能であることは勿論である。さらに、周知の確率変動状態や時短遊技状態等を生起可能な遊技機に本発明を適用することもできる。

本発明の遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機等の各種の遊技機に適用可能である。

パチンコ機１の正面図である。 図柄表示装置８の正面図である。 パチンコ機１の電気的構成を示すブロック図である。 ＲＡＭ５２の記憶エリアを示す概念図である。 ＲＡＭ５２の第一普通当たり関係情報記憶エリア５２０３を示す概念図である。 ＲＯＭ５３の記憶エリアを示す概念図である。 主基板４１におけるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第一普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第一普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第二普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第二普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第三普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第三普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第四普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる第四普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理で行われる予告ランプ制御処理のフローチャートである。 第一始動口３０に遊技球が入賞して第一普通当たりとなった場合の各電動役物の基本動作を示すタイミングチャートである。 電飾基板４６における電飾基板処理のフローチャートである。 第一大当たり遊技となる旨の予告中に第四大当たり遊技が実行されない場合のタイミングチャートである。 第四大当たりとなる旨の予告中に第一大当たりが実行されて予告ランプ５５の動作態様が変化する場合のタイミングチャートである。

１ パチンコ機
２ 遊技盤
１１ 第一普通図柄表示部
１４ 第四普通図柄表示部
３０ 第一始動口
３１ 第四始動口
３２ 第一普通電動役物
３５ 第四普通電動役物
４１ 主基板
４６ 電飾基板
４６ａ ＣＰＵ
５１ ＣＰＵ
５２ ＲＡＭ
５３ ＲＯＭ
５５ 予告ランプ
５８ サブ統合基板
７０ 第一普通電動役物開放ソレノイド
７３ 第四普通電動役物開放ソレノイド
７４ 第一始動口スイッチ
７５ 第四始動口スイッチ

Claims (3)

1. 遊技盤上に設けられた第一始動口への遊技球の入賞を検出する第一遊技球検出手段と、
   当該第一遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための第一当たり乱数を取得する第一当たり乱数取得手段と、
   当該第一当たり乱数取得手段によって取得された前記第一当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う第一当たり判定手段と、
   当該第一当たり判定手段による判定結果を示す第一図柄を表示する第一図柄表示手段と、
   当該第一図柄表示手段を制御して、前記第一図柄を変動させた後に確定表示させることで、前記第一当たり判定手段による判定結果を表示させる第一図柄表示制御手段と、
   前記遊技盤上に設けられた第二始動口への遊技球の入賞を検出する第二遊技球検出手段と、
   当該第二遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための第二当たり乱数を取得する第二当たり乱数取得手段と、
   当該第二当たり乱数取得手段によって取得された前記第二当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う第二当たり判定手段と、
   当該第二当たり判定手段による判定結果を示す第二図柄を表示する第二図柄表示手段と、
   当該第二図柄表示手段を制御して、前記第二図柄を変動させた後に確定表示させることで、前記第二当たり判定手段による判定結果を表示させる第二図柄表示制御手段と、
   前記第一図柄表示手段に当たりを示す第一図柄が表示された場合、又は前記第二図柄表示手段に当たりを示す第二図柄が表示された場合に前記当たり遊技を実行する当たり遊技実行制御手段と、
   前記第一図柄又は前記第二図柄が、変動終了後に当たりを示す変動である当たり変動を行っている場合に、前記当たり遊技が実行される旨を遊技者に予告する予告動作を行う当たり遊技実行予告手段と、
   当該当たり遊技実行予告手段の動作を制御する予告制御手段とを備え、
   前記第一図柄の変動と前記第二図柄の変動とが重複して実行され得る遊技機であって、
   前記当たり遊技実行予告手段が行う前記予告動作は、
   図柄の変動終了後に前記当たり遊技が実行される旨を前記当たり変動中から遊技者に予告する第一予告動作と、
   当該第一予告動作が終了する可能性があることを遊技者に報知する第二予告動作とを含み、
   前記予告制御手段は、
   前記予告動作の契機となった前記当たり変動を行っている図柄とは異なる他方の図柄を契機として前記当たり遊技が開始される場合は、前記第一予告動作の後に前記第二予告動作を実行させ、その後再び前記第一予告動作を実行させることで、前記予告動作を継続させ、
   前記予告動作の契機となった前記当たり変動が終了して前記当たり遊技が開始される場合に、前記第一予告動作の後に前記第二予告動作を実行させてから前記予告動作を終了させることを特徴とする遊技機。
2. 前記第一予告動作は、
   前記第二予告動作が実行される前の動作である第一通常予告動作と、
   当該第一通常予告動作とは異なる動作であり、前記第二予告動作を経た後の動作である第一継続予告動作とを含むことを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
3. 前記当たり遊技実行予告手段は発光体であり、
   前記第一予告動作は前記発光体の点灯であり、
   前記第二予告動作は前記発光体の点滅であることを特徴とする請求項１又は２に記載の遊技機。

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