JP5140479B2 - エアバッグ装置、エアバッグ装置付オートバイ - Google Patents

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Description

本発明は、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両に搭載されるエアバッグ装置の構築技術に関するものである。
従来、オートバイ車両にエアバッグ装置を装着することによって乗員の拘束を図る種々の技術が知られている。例えば、自動二輪車において、前方衝突を起こした際に、車体フレームに取り付けられたケース内に収容されたエアバッグが膨張ガスによって展開膨張し、これにより乗員を拘束するという技術が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、この種のオートバイ車両においては、エアバッグ装置の各構成部品が過酷な条件に曝され易く、雨や湿度に起因する水分による影響や、乗員やエンジンの振動による影響を受けることが想定されるところ、エアバッグの適正な使用に影響を及ぼすことが懸念される。このような問題は、オートバイ車両のみならず、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした各種の車両においても同様とされる。
特開2002−137777号公報
そこで本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両に搭載されるエアバッグ装置において、当該エアバッグ装置の適正な使用を可能とするのに有効な技術を提供することを課題とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。これら各請求項に記載の発明は、典型的には、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした各種の車両に搭載されるエアバッグ装置の構成に適用することができる。なお、本明細書において、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両には、オートバイやスクーター等の自動二輪車をはじめ、三つ以上の走行輪を有しつつ乗員が鞍乗して着座する車両(例えば宅配等に用いられる三輪式バイク、悪路走破用の三輪ないし四輪バギー式バイク)、さらにはスノーモービル等のようにソリないし無限軌道帯によって走行しつつ乗員が鞍乗して着座する車両、更には屋根の無い、もしくは屋根を開放することの出来る車両(オープンカー、コンバーチブル或いはカブリオレ)等が広く包含されるものである。
本発明にかかるエアバッグ装置は、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両に搭載されるエアバッグ装置であって、エアバッグ、インフレータ、ガス供給部、ハーネス、コネクタ及びリテーナーを少なくとも備える。
エアバッグは、車両事故の際、乗員拘束領域に展開膨張するエアバッグ或いはガスバッグとして構成される。このエアバッグは、所定の折り畳み態様においてリテーナーに収容される。ここでいう「乗員拘束領域」には、事故発生の際に拘束される乗員の乗員前方、乗員側方、乗員上方、乗員下方等、当該乗員に連接する乗員周辺領域が広く包含される。また、ここでいう「所定の折り畳み態様」に関しては、典型的には蛇腹状に折り畳むような蛇腹折り、ロール状に巻き取るようなロール折り、また機械折りなどのうちの1または複数を組み合わせた折り畳み態様等が包含される。インフレータは、エアバッグ膨張用ガスを発生するガス発生器としての機能を有する。典型的には、このインフレータは、インフレータ本体にイグナイタ(点火装置)、着火剤、ガス発生剤、フィルタ等を収容する構成とされる。ガス供給部は、インフレータにて発生したエアバッグ膨張用ガスをエアバッグ内に供給する機能を有する。このガス供給部は、インフレータにおいて発生したエアバッグ膨張用ガスが、直にエアバッグ内に供給される構造においてはインフレータ自体によってガス供給部が構成され、またインフレータにおいて発生したエアバッグ膨張用ガスが別のガス流通経路を通じてエアバッグ内に供給される構造においては、当該ガス流通経路ないしインフレータの一部を用いてガス供給部が構成される。ハーネスは、インフレータと車両側の制御部とを電気的に接続する長尺状の部材として構成される。典型的には、車両衝突が検知されると車両側の制御部からの制御信号がハーネスを通じてインフレータのイグナイタ(点火装置)に伝達され、エアバッグ膨張用ガスが発生する。コネクタは、インフレータにおいてハーネスの一端部が接続される接続部分として構成される。リテーナーは、エアバッグ及びインフレータを収容する有底箱状の収容部材として構成される。ここでいう「有底箱状」には、少なくとも底板部分を有する形態が広く包含されるものであり、有底の箱形状全体が一体構造として構成されるものであってもよいし、或いは枠状体の底部に別体の底板部材を接合することによって有底の箱形状が構成されるものであってもよい。典型的には、このリテーナーの上部に当該リテーナーに収容されたエアバッグの展開膨張を許容する領域としてのエアバッグ開口を備える。すなわち、所定の態様に折り畳まれた状態のエアバッグ内にエアバッグ膨張用ガスが供給されることで、このエアバッグは、リテーナーの上部のエアバッグ開口を通じてリテーナー外へと突出しつつ展開膨張動作を遂行する。
ところで、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両にあっては、上記構成のエアバッグ装置が乗員やエンジンの周辺領域に搭載される関係上、組み付け不良などの要因によって組み付け時のガタツキがある場合には乗員やエンジンから入力される振動に起因して、リテーナー周辺において異音を生じることが懸念される。
そこで、このエアバッグ装置においては、前記のリテーナーは、当該リテーナーにインフレータを収容する際にインフレータと係合可能な係合構造を有し、この係合構造は、リテーナーに対するインフレータの組み付け時の位置決めを行う位置決め機構、或いは組み付け状態のリテーナー及びインフレータ間の相対移動を規制する規制機構を構成することを特徴としている。ここでいう「係合構造」には、凹部と凸部が互いに嵌り合う形態、一方が他方に引っ掛けられる形態などが広く包含される。特にこの係合構造が、リテーナー及びインフレータ間の相対移動を規制する規制機構を構成する場合においては、所定の規制方向と交差する方向に延在する延在成分を有する凹部及び凸部が互いに嵌り合う構成を採用するのが好ましい。このような構成によれば、リテーナーに対するインフレータの組み付け時において、インフレータの位置決めや、リテーナー及びインフレータ間の相対移動の規制を確実に行うことが可能となるため、組み付け不良などの要因によって組み付け時のガタツキが生じるのを防止するのに有効とされ、以って乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両であってもエアバッグ装置の適正な使用が可能とされる。
また、本発明にかかるエアバッグ装置では、前記のインフレータは、円柱状のインフレータ本体と、インフレータ本体の周壁部分において立設するインフレータフランジを有し、また前記のリテーナーは、インフレータを収容する際にインフレータフランジを支持する支持部と、インフレータ本体及びインフレータフランジの少なくとも一方の被係合部と係合可能な係合部を有し、これら被係合部及び係合部によって前記の係合構造が構成されるのが好ましい。ここでいうリテーナーによるインフレータフランジの支持に関しては、インフレータフランジの下面が支持される形態であってもよいし、或いはインフレータフランジの上面が支持される形態であってもよい。このような形状のインフレータは、いわゆるディスクタイプのインフレータとして構成される。このような構成によれば、ディスクタイプのインフレータを収容するリテーナーの構造に関し、インフレータの位置決めや、リテーナー及びインフレータ間の相対移動の規制を確実に行うことが可能とされる。
また、本発明にかかるエアバッグ装置は、更にインフレータと車両側の制御部とを電気的に接続する長尺状のハーネスと、インフレータにおいてハーネスの一端部が接続されるコネクタを備え、リテーナーは、インフレータフランジを支持部によって支持するインフレータの収容状態において、リテーナー底面とコネクタとの間に対向状に形成される対向空間を有し、当該対向空間は、当該リテーナー内に侵入した水にコネクタが浸水するのを防止する浸水防止空間として構成されるのが好ましい。このような構成によれば、ディスクタイプのインフレータを収容するリテーナーの構造に関し、リテーナー底面とコネクタとの間に対向状に形成される対向空間を、リテーナー内に侵入した水にコネクタが浸水するのを防止する浸水防止空間として利用した合理的な構成が実現される。これにより、一方では組み付け不良などの要因によって組み付け時のガタツキが生じるのを防止する機能と、他方ではコネクタが水分によって悪影響を受けるのを防止する機能の両機能を兼ね備えたリテーナーが提供される。
また、本発明にかかるエアバッグ装置では、前記のリテーナーは、一端側がコネクタに接続されたハーネスの他端側をリテーナー内からリテーナー外へと延出させるハーネス開口を備え、前記の対向空間は、リテーナー底面とコネクタとの対向領域からハーネス開口まで連通する連通空間として構成されるのが好ましい。このような構成によれば、リテーナー内に侵入した水がコネクタの配置高さに到達するのをより確実に防止することが可能となるとともに、ハーネス開口の本来のハーネス誘導機能に加えて、更にリテーナー内に侵入した水の排出機能を付与することが可能となるため合理的である。
本発明にかかるエアバッグ装置付オートバイは、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とし、車両の前方衝突の際、エアバッグにエアバッグ膨張用ガスが供給されることで、当該エアバッグが乗員前方の乗員拘束領域に展開膨張して乗員を拘束するエアバッグ装置が搭載されたエアバッグ装置付オートバイとされる。ここでいう、「前方衝突」には、オートバイ車両がその前方側において走行状態或いは静止状態の衝突対象物、例えば別車両、歩行者、障害物等に衝突する形態が広く包含される。また、ここでいう「乗員拘束領域」は、前方衝突時の運動エネルギーによって乗員がオートバイ車両前方に向かって移動しようとする場合に、当該乗員の前方移動方向上に延在し、オートバイ車両前方に投げ飛ばされようとする当該乗員を拘束するための空間として定義される。
このエアバッグ装置付オートバイでは、エアバッグ装置として前述のエアバッグの構成を採用するのが好ましい。このような構成によれば、適正な使用が可能とされたエアバッグ装置を搭載したエアバッグ装置付オートバイが提供される。
以上のように、本発明によれば、乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両に搭載されるエアバッグ装置において、特にエアバッグ及びインフレータを収容するリテーナーの構成に関し、当該リテーナーにコネクタの浸水防止機能或いはインフレータ組み付け時のガタツキ防止機能を付与することによって、エアバッグ装置の適正な使用が可能となった。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1を用いて、自動二輪車100の全体構成を説明する。ここで、図1は、本発明の「車両」或いは「エアバッグ装置付オートバイ」の一実施の形態に係る自動二輪車100を側面から視た図であって、当該自動二輪車100の車両にエアバッグ装置110を搭載した様子を示す。
図1に示すように、自動二輪車100は、乗員Rが車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両とされ、エンジンやメインフレーム等により構成される車体構成部101、乗員が跨って着座可能なシート103、ハンドル104、前輪106および後輪107、エンジン109等を主体とする、いわゆるツーリングタイプのオートバイとして構成される。
自動二輪車100の車体構成部101上方であって、シート103に着座した乗員の前方側領域は、自動二輪車100が前方衝突を起こした際に乗員Rを適正に拘束するための乗員拘束領域130として規定される。ここでいう乗員拘束領域130が、本発明における「乗員拘束領域」に相当する。本実施の形態において「前方衝突」には、自動二輪車100が前方側の各種の衝突対象物(便宜上、特に図示しないが、例えば他の自動二輪車、自動二輪車以外の各種車両、自転車、歩行者、障害物、ガードレールなどの衝突対象物)に対し衝突する形態を広く包含する。また、本実施の形態における「乗員拘束領域130」は、本発明における「乗員拘束領域」に対応する領域であり、シート103に着座した乗員Rが、前方衝突時の運動エネルギーによって車両前方に向かって移動しようとする場合に、当該乗員の前方移動方向線上に延在し、車両前方へと投げ飛ばされようとする当該乗員を拘束するための空間として定義される。
車体構成部101のうち車両前方側のフロント部102には、ヘッドライト、各種のメーター類、スイッチ類、ウインドシールド等が設けられている。このフロント部102と、シート103との間の領域には、燃料タンク105及びエアバッグ装置(「エアバッグモジュール」ともいう)110が搭載されている。燃料タンク105は、エンジン109の駆動用の燃料を貯留するタンクとされる。エアバッグ装置110は、この燃料タンク105の車両上方に(また燃料タンク105の給油口よりも車両後方に)配設されており、車両事故の際、乗員拘束領域130に展開膨張するエアバッグ(後述するエアバッグ121)によって乗員を拘束する装置として構成される。このエアバッグ装置110が、本発明における「エアバッグ装置」に対応している。
上記エアバッグ装置110の具体的な構成に関しては、図2〜図4が参照される。ここで、図2には図1中のエアバッグ装置110の断面構造が示される。また、図3は、図2中のリテーナー111の全体構成を示す斜視図であり、図4は、図2中のリテーナー111の平面図である。
図2に示すように、本実施の形態のエアバッグ装置110は、エアバッグ121、リテーナー111、インフレータ114、コネクタ115、ハーネス116、ウェビング119及びモジュールカバー120等を主体として構成される。
エアバッグ121は、自動車用のエアバッグ布と同様の素材の基布を用い、当該基布の複数片を互いに縫合することによって立体袋状とされている。このエアバッグ121は、所定の折り畳み態様で折り畳まれて有底箱状のリテーナー111に収容される。ここでいう「所定の折り畳み態様」とは、典型的には蛇腹状に折り畳むような蛇腹折り、ロール状に巻き取るようなロール折り、また機械折りなどのうちの1または複数を組み合わせた折り畳み態様とされる。このエアバッグ121は、その折り畳み状態においてウェビング119との縫合部119aが上向きに配置される、すなわち当該縫合部119aがリテーナー111のエアバッグ開口111c側に向かうように配置されるのが好ましい。このエアバッグ開口111cは、有底箱状のリテーナー111の上部においてエアバッグ121のリテーナー111外への展開ないし突出動作を許容する開口部分として構成される。これにより、リテーナー111に収容されたエアバッグ121が、リテーナー111のエアバッグ開口111cを通じてリテーナー111外へと展開ないし突出する際に、このエアバッグ121の展開動作ないし突出動作がウェビング119によって阻害されにくい。ここでいうエアバッグ121が本発明における「エアバッグ」に相当する。
ウェビング119は、長尺状の繋留体として構成され、その一端部がエアバッグ121に縫合される一方、その他端部が車体側の留め具(図示省略)に連結されている。このウェビング119は、エアバッグ121を自動二輪車100の車体側に繋ぎ留める機能を果たす。これにより、エアバッグ121が展開膨張する際の挙動を安定化させることが可能となり、且つ展開膨張したエアバッグ121が乗員Rを拘束する際の拘束安定性をウェビング119によって確保することが可能とされる。このウェビング119は、必要に応じて1本または複数本のウェビングによって構成することが可能である。また、このウェビング119は、典型的には自動車用のシートベルトと同様のウェビング素材(樹脂繊維糸を用いてベルト状に加工されたもの)、或いはエアバッグ布と同様の素材を用い、ベルト状ないし紐状に加工することによって形成することが可能である。また、エアバッグ121自体によって乗員Rを拘束する際の拘束安定性を確保する構成においては、エアバッグ121を車体側に繋ぎ留めるこのウェビング119を省略することもできる。
モジュールカバー120は、リテーナー111のエアバッグ開口111cを上方から覆うことで、収容状態の折り畳まれたエアバッグ121を被覆する部材として構成され、天板部120a及び立設部120bを少なくとも有する。このモジュールカバー120は、典型的には樹脂材料を用いた金型成形によって成形される。このモジュールカバー120の天板部120aは、リテーナー111のエアバッグ開口111cの領域にて開口面方向にほぼ水平状に延在することで、エアバッグ装置110の上面を規定する板状の部位として構成される。また、特に図示しないもののこの天板部120aには、エアバッグ121からの展開膨張力を受ける際に開裂する開裂予定線としてのテアラインが形成されている。このモジュールカバー120の立設部120bは、天板部120aの下面(裏面)から当該天板部120aの延在面と交差する垂直方向に、リテーナー111の立設壁面に沿って延在する板状の部位として構成される。また、この立設部120bの車両後方側(乗員側)には、モジュールカバー120の内部と外部とを連通するウェビング通し孔120cが形成されており、このウェビング通し孔120cを通じて、ウェビング119をモジュールカバー120のカバー内部とカバー外部との間にわたって延在させることが可能となる。この立設部120bが、リテーナー111の立設壁面に留め具(図示省略)を介して取り付け固定されることで、モジュールカバー120とリテーナー111とが連結される。
インフレータ114は、車両衝突の際、折り畳み状態のエアバッグ121がリテーナー111から展開しつつ膨張するように、エアバッグ膨張用ガスを発生させる機能を少なくとも備える。本実施の形態では、このインフレータ114は、円柱状、円筒状ないし円盤状のインフレータ本体114aと、インフレータ本体114aの周壁部分において立設するインフレータフランジ114bを有するいわゆるディスクタイプのインフレータとされ、本実施の形態では、ディスクタイプの2つのインフレータがリテーナー111内へと組み込まれて、車幅方向L1に沿って互いに並置される構成になっている。本構成においては、インフレータ114のインフレータフランジ114bの下面がリテーナー111の内側の所定の面に被着されるように、インフレータ114全体がリテーナー111の内部へと組み込まれる組み込み形態が採用される。なお、必要に応じては、この組み込み形態にかえて、インフレータ114のインフレータフランジ114bの上面がリテーナー111の外側の所定の面に被着されるように、インフレータ114が組み込まれる形態を採用することもできる。ここでいうインフレータ本体114a及びインフレータフランジ114bが、それぞれ本発明における「インフレータ本体」及び「インフレータフランジ」に相当する。
このインフレータ114には、インフレータ本体114aからエアバッグ膨張用ガスが流出するガス流出口114cが設けられるとともに、このガス流出口114cがエアバッグ121内に配設されており、発生した膨張用ガスを直にエアバッグ121内に供給する構成となっている。なお、必要に応じては、発生したエアバッグ用膨張ガスを、ガス供給経路等の手段を介して間接的にエアバッグ121内に供給する構成を採用することもできる。
また、特に図示しないものの、このインフレータ114のインフレータ本体114aにはイグナイタ(点火装置)、着火剤、ガス発生剤、フィルタ等が収容されている。このイグナイタ(点火装置)は、インフレータ114のケース底部のコネクタ115において長尺状のハーネス116と電気的に接続されている。このハーネス116は、リテーナー111の底部に設けられたハーネス開口111dを通じてリテーナー111外に導かれ、車両側の制御部(図示省略)に接続されている。このような構成において、車両衝突が検知されると車両側の制御部からの制御信号がハーネス116を通じてインフレータ114のイグナイタ(点火装置)に伝達され、エアバッグ膨張用ガスが発生する。ここでいうコネクタ115、ハーネス116及びハーネス開口111dが、それぞれ本発明における「コネクタ」、「ハーネス」及び「ハーネス開口」に相当する。なお、必要に応じては、ディスクタイプのインフレータを1つ或いは3つ以上配置してもよいし、またディスクタイプのインフレータにかえて、筒状のインフレータハウジングが横置きに配置される、いわゆるシリンダタイプのインフレータを採用することもできる。ここでいうインフレータ114が、本発明における「インフレータ」及び「ガス供給部」を構成する。
リテーナー111は、上述の折り畳み態様で折り畳まれた前記エアバッグ121及びインフレータ114を収容する有底箱状のケース体として構成される。ここでいうリテーナー111が、本発明における「リテーナー」に相当する。リテーナー111に収容されたエアバッグ121及びインフレータ114は、バッグリング122及び固定ボルト123を介してリテーナー111に取り付け固定される。
図3に示すように、このリテーナー111は、深さの異なる2つの底面111a,111bを有する二段底構造とされている。具体的には、このリテーナー111は、自動二輪車100の車長方向L2に関する長さが当該リテーナー111の縦幅よりも小さい第1底面111aと、この第1底面111aよりも車両上方に形成される第2底面111bを備える。リテーナー111のうち第1底面111aと第2底面111bとによって区画される第1空間部112は、主にインフレータ114の下部を収容する第1の収容部として構成され、リテーナー111のうちの最低所の空間を形成する。一方、リテーナー111のうち第2底面111bとエアバッグ開口111cとによって区画される第2空間部113は、主にエアバッグ121全体を収容する(一部はインフレータ114の上部を収容する)第2の収容部として構成される。なお、このリテーナー111は、有底の箱形状全体が一体構造として構成されるものであってもよいし、或いは枠状体の開口部分に別体の底板部材を接合することによって有底の箱形状が構成されるものであってもよい。
ところで、上記構成のエアバッグ装置110は、図1にて参照されるように、乗員Rが車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした自動二輪車100に搭載される構成ゆえ、屋根付き車両に比べるとエアバッグ装置110の各構成部品が過酷な条件に曝され易く、インフレータ114、特にはインフレータ114とハーネス116との接続部位であるコネクタ115が雨や湿度に起因する水分によって悪影響を受けることが懸念される。また、乗員Rが車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした上記構成の自動二輪車100にあっては、エアバッグ装置110が乗員Rやエンジン109の周辺領域に搭載される関係上、組み付け不良などの要因によって組み付け時のガタツキがある場合には乗員Rやエンジン109から入力される振動に起因して、リテーナー111周辺において異音を生じることが懸念される。そこで、本実施の形態のエアバッグ装置110では、水分対策としての第1の構造と、異音対策としての第2の構造の両方を兼ね備えたリテーナー構造を提案するものであり、図面を参照しつつ以下詳細に説明する。なお、必要に応じては、第1の構造と第2の構造のいずれか一方のみを備えるリテーナー構造を採用することもできる。
(リテーナーにおける第1の構造)
水分対策としてのこの第1の構造に関しては、図2が参照される。図2に示すように、本実施の形態のリテーナー111は、第1空間部112にインフレータ114を収容することによって、リテーナー111内のインフレータ114が直接的に外気に曝されにくくし、以ってインフレータ114に対し防錆効果が付与されることとなる。本構成は、典型的にはリテーナー111を有底状に構成することによって達成される。この場合、リテーナー111の有底部分は、リテーナー本体と一体構造とすることによって構成されてもよいし、或いはリテーナー本体と、このリテーナー本体とは別体構造の有底部材を互いに接合することによって構成されてもよい。
また、この第1の構造では、リテーナー111にインフレータ114が装着された状態、すなわちリテーナー111の第2底面111b上にインフレータ114のインフレータフランジ114bを載置した状態において、インフレータ114のケース底部のコネクタ115が、第1底面111aから上方へ離間状に配置されるように構成されている。なお、この場合、リテーナー111の第2底面111bは、インフレータ114を収容する際にインフレータフランジ114bの下面を支持する支持部としての機能を有する。ここでいうリテーナー111の第2底面111bが本発明における「支持部」を構成する。本構成は、典型的にはインフレータ114の第1空間部112における上下方向の高さを、或いはリテーナー111の第1空間部112における上下方向の深さを、インフレータ114のケース底部がコネクタ115において第1底面111aに接触しないように設定することによって達成される。このような構成においては、第1空間部112のうちコネクタ115と第1底面111aとによって対向状に区画される対向空間112aが形成されることとなる。この対向空間112aは、外気の水分がリテーナー111の最低所の空間である第1空間部112に持ち込まれた場合に、当該水分にコネクタ115が直接的に浸水するのを防止しつつ、当該水分をリテーナー111の底部に貯留する空間としての機能を果たす。すなわち、この対向空間112aは、リテーナー111内に侵入した水にコネクタ115が浸水するのを防止する浸水防止空間として構成される。この場合、この対向空間112aの機能によってインフレータ114自体の浸水が防止されることは勿論である。ここでいう対向空間112aが本発明における「対向空間」に相当する。
このような構成によれば、リテーナー111内に侵入した水は、コネクタ115の配置高さに到達することなく第1空間部112の対向空間112aに貯留されるため、コネクタ115が水分によって悪影響を受けるのを防止するのに有効とされ、以って乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両であってもエアバッグ装置110の適正な使用が可能となる。なお、本構成に関しては、対向空間112aが第1空間部112の全部または一部を構成することが可能である。
更に、この第1の構造では、第1空間部112の対向空間112aは、リテーナー111の底部に設けられたハーネス開口111dに連通する構成になっている。すなわち、対向空間112aは、リテーナー111の第1底面111aとコネクタ115との対向領域からハーネス開口111dまで連通する連通空間として構成される。このような構成によれば、リテーナー111内に侵入した水は、コネクタ115の配置高さに到達することなく第1空間部112の対向空間112aに貯留される一方、この対向空間112aを通じてハーネス開口111dまで誘導されてリテーナー111外へと排出されることとなる。従って、リテーナー111内に侵入した水がコネクタ115の配置高さに到達するのをより確実に防止することが可能となる。また、ハーネス開口111dの本来のハーネス誘導機能に加えて、更にリテーナー111内に侵入した水の排出機能を付与することが可能となるため合理的である。
(リテーナーにおける第2の構造)
異音対策としてのこの第2の構造に関しては、図2に加えて更に図4が参照される。これら図2及び図4に示すように、本実施の形態のリテーナー111は、円筒状の内壁面から内方へ突出する複数の第1突起(凸部)117を備える一方、各第1突起117と係合可能な第1係合凹部114dがインフレータ本体114aの周壁面に設けられている。また、図3に示すように、本実施の形態のリテーナー111は、第2底面111bに上方に向けて突出する第2突起118を備える一方、この第2突起118と係合可能な第2係合凹部114eがインフレータ114のインフレータフランジ114bに設けられている。ここでいう第1突起117及び第2突起118によって、本発明における「係合部」が構成され、ここでいう第1係合凹部114d及び第2係合凹部114eによって、本発明における「被係合部」が構成される。
このような構成によれば、リテーナー111に対するインフレータ114の組み付け操作の際、リテーナー111側の第1突起117とインフレータ114側の第1係合凹部114dが互いに係合する係合構造によって、またリテーナー111側の第2突起118とインフレータ114側の第2係合凹部114eが互いに係合する係合構造によって、リテーナー111に対しインフレータ114が容易に位置決めされ、またリテーナー111及びインフレータ114の相対的な回転動作(図4中の矢印によって示すような回転動作)が阻止される。すなわち、この回転方向は所望の規制方向に合致し、この規制方向と交差する方向に延在する延在成分を、少なくとも第2突起118が有している。第1突起117と第1係合凹部114dとの係合構造及び第2突起118と第2係合凹部114eとの係合構造は、いずれも凹部と凸部が互いに嵌り合う形態とされるが、一方が他方に引っ掛けられる形態などを採用してもよい。これにより、インフレータ114の位置決めや、リテーナー111及びインフレータ114間の相対移動の規制を確実に行うことが可能となるため、リテーナー111に対するインフレータ114の組み付け作業の円滑化を図るとともに、組み付け時の組み付け不良を防止することが可能となり、以ってエンジン駆動時の異音防止効果を得ることが可能となる。
このリテーナーにおける第2の構造に関しては、図4に示す実施形態の変更例として、図5及び図6に示す実施形態を採用することもできる。ここで図5には、別の実施の形態のリテーナー211の断面構造が示され、図6には、図5中のリテーナー211の平面図が示される。なお、これら図5及び図6において、図2及び図4に示す構成要素と同一の構成要素に関しては同一の符号を付している。
図5及び図6に示すリテーナー211は、図2及び図4に示すリテーナー111の第2底面111bの相当する部位の構成が異なる。このリテーナー211の第2底面211bは、インフレータ114のインフレータフランジ114bが嵌り込むことが可能な段付き形状とされている。すなわち、リテーナー211の第2底面211bは、インフレータ114のインフレータフランジ114bの外面形状に倣って凹んだ形状になっている。このような構成の第2底面211bは、インフレータ114を収容する際にインフレータフランジ114bの下面を支持する支持部としての機能を備えるとともに、更にインフレータフランジ114bとの間の係合構造によって、リテーナー211に対しインフレータ114が容易に位置決めされ、またリテーナー211及びインフレータ114の相対的な回転動作(図6中の矢印によって示すような回転動作)が阻止される。すなわち、この回転方向は所望の規制方向に合致し、この規制方向と交差する方向に延在する延在成分を、少なくともインフレータフランジ114bが有している。ここでいうリテーナー211の第2底面211bが本発明における「支持部」及び「係合部」を構成し、インフレータ114のインフレータフランジ114bが、本発明における「被係合部」に相当する。
このような構成によれば、インフレータ114の位置決めや、リテーナー211及びインフレータ114間の相対移動の規制を確実に行うことが可能となるため、リテーナー211に対するインフレータ114の組み付け作業の円滑化を図るとともに、組み付け時の組み付け不良を防止することが可能となり、以ってエンジン駆動時の異音防止効果を得ることが可能となる。特に本構成を用いた場合には、リテーナー211の第2底面211bをインフレータ114のインフレータフランジ114bの外面形状に倣って凹ませた簡便な構造によって異音防止効果を実現することが可能となる。
上記構成の自動二輪車100が、その進行方向側にて衝突事故を起こした場合、乗員は自動二輪車100の前方へ向けて移動し(投げ飛ばされ)ようとする。本実施の形態では、この前方衝突の検知により、車両側の制御部からの制御信号がハーネス116を通じてエアバッグ装置110のインフレータ114に伝達されると、このインフレータ114が作動し、当該インフレータ114にて発生したエアバッグ膨張用ガスがエアバッグ121内へと供給開始されることとなる。これにより、例えば作動前の状態である図2中のエアバッグ装置110において、矢印10方向に向かってエアバッグ121の展開動作ないし突出動作が開始される。そして、インフレータ114のガス流出口114cからエアバッグ121内にエアバッグ膨張用ガスが送り込まれ続けることにより、エアバッグ121内側から順次膨張部が形成されていくことになる。
エアバッグ装置110の作動開始直後では、エアバッグ121は、その展開膨張力によってモジュールカバー120の天板部120aを下面から押圧する。モジュールカバー120は、天板部120aがエアバッグ121からの展開膨張力を受けると開裂予定線としてのテアライン(図示省略)に沿って開裂し、立設部120bの車両前方側をヒンジとして車両前方へと展開されて、リテーナー111のエアバッグ開口111cの被覆状態を解除するように動作する。これによって、エアバッグ121の展開膨張動作が許容され、このエアバッグ121はリテーナー111のエアバッグ開口111cを通じてリテーナー111の外部へと展開ないし突出することとなる。なお、天板部120aにおけるテアラインの形状や位置、またモジュールカバー120の展開時におけるヒンジの形成部位等に関しては、必要に応じた変更が可能とされる。例えば、天板部120aの各部位のうち車両の前後方向に関する中央領域にテアラインを設け、天板部120aが当該テアラインに沿って車両前方へと展開する部位と車両後方へと展開する部位に開裂するように構成することもできる。
また、エアバッグ121の展開膨張動作の開始によって、当該エアバッグ121に縫合されたウェビング119には一端部を介して引っ張り荷重の作用が開始され、当該エアバッグ121の所望の位置における展開膨張動作がウェビング119を介して補助される。そして、エアバッグ121が完全に展開され膨張した展開膨張完了状態が形成されると、膨張したこのエアバッグ121は、乗員Rの前方に形成される乗員拘束領域(図1中の乗員拘束領域130)に充溢し、これにより車両衝突時の運動エネルギーによって前方移動方向へ移動しようとする乗員Rは、膨張した当該エアバッグ121によって拘束される。
以上のように、上記実施の形態によれば、一方ではコネクタが水分によって悪影響を受けるのを防止する機能(前述のリテーナーにおける第1の構造)と、他方では組み付け不良などの要因によって組み付け時のガタツキが生じるのを防止する機能(前述のリテーナーにおける第2の構造)の両機能を兼ね備えたリテーナー111,211、及び当該リテーナー111,211を有するエアバッグ装置110が提供される。また、上記実施の形態によれば、適正な使用を可能とするエアバッグ装置110を搭載したエアバッグ装置付オートバイが提供される。従って、エアバッグ装置110の適正な使用が可能となる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、単一のリテーナーが、水分対策として第1の構造と異音対策としての第2の構造の両構造を兼ね備える場合について記載したが、本発明では、水分対策として第1の構造と異音対策としての第2の構造の少なくとも一方を備えるリテーナー構造を採用することができる。このような構成を採用した場合であっても同様に、エアバッグ装置110の適正な使用が可能とされる。また、本実施の形態の特徴部分である、リテーナーにおける上記第1の構造或いは第2の構造は、ディスクタイプのインフレータを収容するリテーナーのみならず、シリンダタイプのインフレータを収容するリテーナーに対しても適用可能である。
また、上記実施の形態では、いわゆるツーリングタイプの自動二輪車100について記載したが、ハンドルとシートの間に乗員脚部の横移動を許容する空間を有するスクータータイプのような他の種類のオートバイ、また自動二輪車100以外の二輪以上の車輪構造を有するオートバイ車両、更には屋根の無い、もしくは屋根を開放することの出来る車両(オープンカー、コンバーチブル或いはカブリオレ)に対し、本発明を適用することもできる。
また、上記実施の形態では、エアバッグ装置110を燃料タンク105の車両上方に(燃料タンク105の給油口に関しては当該給油口よりも車両後方に)配設する場合ついて記載したが、車両衝突の際、エアバッグ121が所望の領域に展開膨張することが可能であれば、車体におけるエアバッグ装置110の配設箇所は適宜変更可能である。エアバッグ装置110を、例えば図1中に示す位置よりも車両後方或いは車両前方にずれた位置に配設することもできる。
本発明の「車両」或いは「オートバイ」の一実施の形態に係る自動二輪車100を側面から視た図であって、当該自動二輪車100の車両にエアバッグ装置110を搭載した様子を示す。 図1中のエアバッグ装置110の断面構造を示す図である。 図2中のリテーナー111の全体構成を示す斜視図である。 図2中のリテーナー111の平面図である。 別実施の形態のリテーナー211の断面構造を示す図である。 図5中のリテーナー211の平面図である。
100…自動二輪車
101…車体構成部
102…フロント部
103…シート
104…ハンドル
105…燃料タンク
106…前輪
107…後輪
109…エンジン
110…エアバッグ装置
111,211…リテーナー
111a…第1底面
111b,211b…第2底面
111c…エアバッグ開口
111d…ハーネス開口
112…第1空間部
112a…対向空間
113…第2空間部
114…インフレータ
114a…インフレータ本体
114b…インフレータフランジ
114c…ガス流出口
114d…第1係合凹部
114e…第2係合凹部
115…コネクタ
116…ハーネス
117…第1突起
118…第2突起
119…ウェビング
119a…縫合部
120…モジュールカバー
120a…天板部
120b…立設部
120c…ウェビング通し孔
121…エアバッグ
130…乗員拘束領域
R…乗員

Claims (2)

  1. 乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とした車両に搭載されるエアバッグ装置であって、
    車両事故の際、乗員拘束領域に展開膨張するエアバッグと、
    エアバッグ膨張用ガスを発生するインフレータと、
    前記インフレータにて発生したエアバッグ膨張用ガスを前記エアバッグ内に供給するガス供給部と、
    前記エアバッグ及びインフレータを収容する有底箱状のリテーナーと、
    を備え、
    前記リテーナーは、当該リテーナーに前記インフレータを収容する際に前記インフレータと係合可能な係合構造を有し、前記係合構造は、前記リテーナーに対する前記インフレータの組み付け時の位置決めを行う位置決め機構、或いは組み付け状態の前記リテーナー及び前記インフレータ間の相対移動を規制する規制機構を構成し、
    前記インフレータは、円柱状のインフレータ本体と、前記インフレータ本体の周壁部分において立設するインフレータフランジを有し、
    前記リテーナーは、前記インフレータを収容する際に前記インフレータフランジを支持する支持部と、前記インフレータ本体及びインフレータフランジの少なくとも一方の被係合部と係合可能な係合部を有し、これら被係合部及び係合部によって前記係合構造が構成され、
    前記インフレータと車両側の制御部とを電気的に接続する長尺状のハーネスと、
    前記インフレータにおいて前記ハーネスの一端部が接続されるコネクタと、
    を備え、
    前記リテーナーは、前記インフレータフランジを前記支持部によって支持する前記インフレータの収容状態において、リテーナー底面と前記コネクタとの間に対向状に形成される対向空間を有し、当該対向空間は、当該リテーナー内に侵入した水に前記コネクタが浸水するのを防止する浸水防止空間として構成され、
    前記リテーナーは、一端側が前記コネクタに接続された前記ハーネスの他端側をリテーナー内からリテーナー外へと延出させるハーネス開口を備え、
    前記対向空間は、前記リテーナー底面と前記コネクタとの対向領域から前記ハーネス開口まで連通する連通空間として構成されることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 乗員が車両外部に露出した状態での車両操作を常態とし、車両の前方衝突の際、エアバッグにエアバッグ膨張用ガスが供給されることで、当該エアバッグが乗員前方の乗員拘束領域に展開膨張して乗員を拘束するエアバッグ装置が搭載されたエアバッグ装置付オートバイであって、
    前記エアバッグ装置として請求項1に記載のエアバッグ装置が用いられていることを特徴とするエアバッグ装置付オートバイ。
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