JP5137343B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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本発明は、デジタルスチルカメラ等の撮像装置および撮像方法に関し、特にフラッシュを用いた撮影が可能な撮像装置に関する。
フラッシュの発光と非発光とを制御する従来のカメラでは、被写体の輝度に応じて通常のシンクロ撮影かスローシンクロ撮影かフラッシュ非発光かを自動的に切り換える(特許文献1参照)。
但し、被写体輝度だけでフラッシュの発光/非発光を制御すると、フラッシュ発光が必要でない場合にフラッシュ発光が行われたり、逆光シーンにおいてフラッシュ発光が行われず人物の顔が暗く撮影されてしまったりするという問題が生ずる。
このような問題を解消する方法として、画像信号から人物の顔(顔画像)を検出し、顔画像の明るさに基づいて逆光か否かを判定し、逆光である場合はフラッシュ発光を行う技術が提案されている(特許文献2参照)。この技術によれば、主被写体が人物の場合は、顔の明るさが暗い逆光シーンで自動的にフラッシュ発光が行われるため、人物(顔)を適正な露出で撮影することが可能である。
特開平7−20524号(段落0018〜0035、図4、5等) 特開2003−92700号(段落0011〜0015、図5等)
主被写体が人物である場合において、背景も一緒に撮影したいときは、人物だけでなく背景に対しても適正な露出が得られる必要がある。しかしながら、特許文献2に開示された技術では、顔画像を用いて逆光判定するため、人物の顔に対しては適正な露出が得られるが、夜景等の暗いシーンではいわゆるスローシンクロ撮影が自動的に行われず、背景が真っ暗な画像が撮影されてしまう。
本発明は、人物と背景のそれぞれに対して自動的に適正露出での撮影を行えるようにした撮像装置および撮像方法を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての撮像装置は、被写体像を光電変換する撮像素子と、該撮像素子を用いて得られた画像信号から被写体領域の輝度を判定する輝度判定手段と、該画像信号から顔が被写体に含まれているか否かを判定する被写体判定手段と、被写体にフラッシュ光が到達するか否かを判定するフラッシュ判定手段とを有する。そして、制御手段は、輝度判定手段により被写体領域が特定輝度よりも低輝度と判定され、かつ被写体判定手段により顔が被写体に含まれていると判定された場合に、フラッシュ発光を伴うスローシンクロ撮影のための撮影制御を行い、輝度判定手段により被写体領域が特定輝度よりも低輝度と判定され、被写体判定手段により顔が被写体に含まれていないと判定され、かつフラッシュ判定手段により該被写体にフラッシュ光が到達すると判定された場合に、スローシンクロ撮影と比べてシャッタスピードが相対的に高速であるフラッシュ発光を伴う撮影制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、被写体像を光電変換する撮像素子を有する撮像装置に適用される。該制御方法は、撮像素子を用いて得られた画像信号から被写体領域の輝度を判定するステップと、該画像信号から顔が被写体に含まれているか否かを判定するステップと、被写体にフラッシュ光が到達するか否かを判定するステップと、被写体領域が特定輝度よりも低輝度と判定され、かつ顔が被写体に含まれていると判定された場合に、フラッシュ発光を伴うスローシンクロ撮影のための撮影制御を行うステップと、被写体領域が特定輝度よりも低輝度と判定され、顔が被写体に含まれていないと判定され、かつ該被写体にフラッシュ光が到達すると判定された場合に、スローシンクロ撮影と比べてシャッタスピードが相対的に高速であるフラッシュ発光を伴う撮影制御を行うステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、被写体領域が特定輝度よりも低輝度で、かつ顔が被写体に含まれている場合は自動的にスローシンクロ撮影のための撮影制御が行われる一方、被写体領域が特定輝度よりも低輝度で、顔が被写体に含まれておらず、かつ被写体にフラッシュ光が到達する場合にスローシンクロ撮影ではないフラッシュ発光を伴う撮影制御が自動的に行われるので、これらの場合に撮影者の操作を必要とすることなく適切なフラッシュ発光を伴う撮影を行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、まず実施例1,2により、本発明の実施例である実施例3,4の前提となる技術について説明する。
図1は、本発明の実施例1である撮像装置としてのデジタルスチルカメラの構成を示す。本実施例のカメラは、撮影レンズ一体型のカメラである。但し、撮影レンズ(交換レンズ)の着脱が可能な一眼レフカメラにも本発明を適用することができる。
図1において、100はカメラである。10は撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッタユニットである。
14は撮影レンズ10により形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子であり、CCDセンサやCMOSセンサ等により構成される。120は撮像素子14から出力されたアナログ信号を増幅して撮影感度を設定するゲインアンプである。
16は撮像素子14から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。18は撮像素子14、A/D変換器16およびD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22およびシステム制御回路50により制御される。
20は画像処理回路であり、A/D変換器16からのデジタル信号或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行い、画像データを生成する。さらに、画像処理回路20は、画像データを用いて所定の演算処理を行う。
システム制御回路50は、画像処理回路20で行われた所定の演算処理の結果に基づいて露出制御回路40およびAF制御回路42を制御する。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理およびEF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。さらに、画像処理回路20は、画像データを用いた所定の演算処理の結果に基づいて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30および圧縮・伸長回路32を制御する。
A/D変換器16からのデータは、画像処理回路20およびメモリ制御回路22を介して、又はメモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT−LCD等により構成される画像表示部である。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。画像表示部28を用いて撮像素子14からの出力により生成された画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をオン/オフすることが可能であり、表示をOFFにした場合には画像処理装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
30は撮影画像データである静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮および伸長する圧縮・伸長回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理を行ったり伸長処理を行ったりする。そして、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40はシャッタユニット12を制御する露出制御回路である。該露出制御回路40は、画像処理回路20で撮影画像データを用いて行われた所定の演算の結果に基づいてAE(自動露出)処理を行う。また、露出制御回路40は、フラッシュユニット48と連携したフラッシュ調光機能も有する。
42はAF制御回路であり、画像処理回路20で撮影画像データを用いて行われた所定の演算の結果に基づいて、AF(自動焦点調節)処理を行う。44は撮像レンズ10のズーミングを制御するズーム制御回路、46はレンズバリア102の動作を制御するバリア制御回路である。
48はフラッシュ光を発光して被写体を照明するフラッシュユニットであり、フラッシュ調光機能を有するほか、AF補助光の投光機能も有する。
露出制御回路40およびAF制御回路42はTTL方式で制御されている。システム制御回路50は、撮影画像データを画像処理回路20によって演算した結果に基づいて、露出制御回路40およびAF制御回路42を制御する。
システム制御回路50は、カメラ100の全体を制御する。52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、コンピュータプログラム等を記憶するメモリである。
システム制御回路50は、低輝度判定演算部123、逆光シーン判定演算部124、被写体判定演算部121を含む。
低輝度判定演算部123は、メモリ制御回路22を介して得られた画像データから被写体領域、つまりは本カメラ100によって撮影される撮影領域の輝度レベルを演算し、該被写体領域が特定輝度よりも低輝度か否かを判定する。
なお、該特定輝度とは、設定されている撮影モードや感度に応じて決定される。例えば、撮影モードがポートレートモードに設定されていれば被写体が人物である可能性が極めて高いと考えられるため、被写体領域がアンダーになりにくいよう該特定輝度を高めに設定すればよい。また、感度が高く設定されていれば被写体領域がアンダーになりにくいため、該特定輝度を低めに設定すればよい。
逆光シーン判定演算部124は、メモリ制御回路22を介して得られた画像データから被写体領域の輝度レベルを演算する。そして、被写体領域の中央部や後述する被写体判定演算部121により判定された人物の領域がその周囲に比べて暗いか否かによって逆光シーンであるか否かを判定する。
被写体判定演算部121は、画像処理回路20を介して得られた画像データから主被写体の特徴を検出するための演算処理を行い、被写体領域に人物が含まれるか否か、つまりは主被写体が人物か否か(背景か)を判定する。画像データに基づく主被写体が人物か否かの判定方法は特に限定されない。例えば、人物の代表的なシルエットをパターンマッチング法によって検出したり、肌の色を検出したりすることで判定が可能である。また、図1に示すように、被写体判定演算部121に顔判定演算部122を設け、画像データから人物の顔の情報(目、鼻、口、耳等)をパターン認識技術等を利用して検出することで、主被写体が人物であることをより確実に判定することができる。
なお、ここにいう主被写体が人物の場合とは、背景中に不特定の人物が含まれるような場合は想定しておらず、所定の距離(例えば、数メートル)以内に人物が含まれる場合を想定している。人物までの距離は、撮影レンズ10内に含まれるズームレンズの位置やフォーカスレンズの合焦位置等に基づいて算出したり、測距センサを用いたりして得ることができる。
システム制御回路50は、低輝度判定演算部123、逆光シーン判定演算部124および被写体判定演算部121での判定結果に応じて露出制御回路40を制御する。すなわち、該判定結果に応じて本カメラの撮影制御を行う。
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、カメラ100の動作状態やメッセージ等を表す文字、画像および音声等を出力するLCD,LEDやスピーカを含む表示部である。該表示部54は、操作スイッチの近辺等、視認し易い位置に配置されている。また、表示部54の一部は、光学ファインダ104内に設置されている。
56はデータを電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROMが用いられる。
60、62、64、66、68および70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作スイッチであり、プッシュスイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティングデバイス、音声認識デバイス等で構成される。
60はモードダイアルスイッチで、電源のオン/オフや各種撮影モードの選択のために操作される。
62は撮影準備スイッチ(SW1)であり、不図示のシャッタボタンの半押し操作(第1ストローク操作)でオンになる。該撮影準備スイッチ62がオンすると、AF処理、AE処理、AWB処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作が開始する。
64は撮影スイッチ(SW2)であり、シャッタボタンの全押し操作(第2ストローク操作)でオンになる。該撮影スイッチ64がオンすると撮影処理が実行される。撮影処理では、撮像素子14から読み出された信号が、A/D変換器16およびメモリ制御回路22を介して画像データとしてメモリ30に書き込まれる。また、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理も行われる。さらに、撮影処理に続いて、メモリ30から画像データが読み出され、圧縮・伸長回路32で圧縮された画像データを記録媒体200,210に書き込む記録処理も実行される。
66は画像表示ON/OFFスイッチであり、画像表示部28のON/OFFを設定するためのスイッチである。
68はクイックレビューON/OFFスイッチであり、撮影直後に撮影画像データを自動再生するクイックレビュー機能のON/OFFを設定するためのスイッチである。なお、本実施例では、クイックレビューON/OFFスイッチ68は、画像表示部28がOFFの場合においてクイックレビュー機能のON/OFFを設定するために用いられる。
70は操作部であり、メニュー表示ボタン、メニュー決定ボタン、フラッシュ設定ボタン、画像再生ボタン、画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等が設けられている。
80は電源制御回路であり、電源86の装着の有無や残容量を検出し、検出結果およびシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御して、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各ブロックへ供給する。
82は電源制御回路80側のコネクタ、84は電源側のコネクタである。86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源である。
90,94はメモリカードやハードディスク等の記録媒体200,210とのインタフェースである。92,96は記録媒体200,210との接続を行うコネクタである。98は記録媒体200,210がカメラ100に装着されているか否かを検知する記録媒体検知回路である。
なお、本実施例のカメラは、記録媒体200,210を取り付けるインタフェース90,94およびコネクタ92,96を2系統有するが、これらを1系統又は3系統以上設けてもよい。また、複数系統のインタフェースおよびコネクタの規格を異ならせてもよい。
レンズバリア102は、カメラ100の非使用時に撮影レンズ10の前面を覆って撮影レンズ100の汚れや破損を防止するために設けられている。
光学ファインダ104は、画像表示部28による電子ビューファインダ機能を使用しない場合に被写体を観察するために設けられている。
110は通信回路であり、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等の各種通信機能を有する。
112は通信回路110によりカメラ100を他の機器と接続するコネクタや無線通信用のアンテナである。
記録媒体200,210は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202,212と、カメラ100とのインタフェース204,214およびカメラ100と接続を行うコネクタ206,216とを備えている。
図2には、本実施例のカメラ100における撮影処理ルーチンのうち測光処理ルーチンを示す。撮影処理は、システム制御回路50が、メモリ52に格納されたコンピュータプログラムに従って実行する。図2において、「S」はステップを意味する。これは後述する他の図でも同じである。
撮影者によって撮影準備スイッチSW1が押されると、システム制御回路50は、前述した撮影準備動作を開始する。これにより、測光演算処理が開始される。
ステップ100では、システム制御回路50(低輝度判定演算部123)は、被写体領域が低輝度か否かを判定する。低輝度でなければ(高輝度であれば)、ステップ103に進み、露出制御回路40にフラッシュ発光を行わない撮影(無フラッシュ撮影)を指示して処理を終了する。
ステップ100で被写体領域が低輝度であると判定した場合は、ステップ101に進み、被写体判定演算部121により、主被写体は人物か否かを判定する。主被写体が人物ではない場合は、ステップ103に進み、露出制御回路40に通常撮影を指示して処理を終了する。主被写体が人物である場合は、ステップ102に進み、露出制御回路40にフラッシュ発光を伴う撮影(フラッシュ撮影)を指示して処理を終了する。
撮影が指示された露出制御回路40は、該指示された撮影と測光結果に応じたシャッタスピード、絞り値およびフラッシュ発光量を設定し、撮影スイッチSW2が押されるのを待ってAE制御による記録用画像の撮影を行う。これについては、後述する他の実施例でも同様である。
図3には、被写体判定演算部121に顔判別演算部122を設けた場合の測光処理ルーチンを示している。
ステップ100では、システム制御回路50(低輝度判定演算部123)は、被写体領域が低輝度か否かを判定する。低輝度でなければ(高輝度であれば)、ステップ103に進み、露出制御回路40に無フラッシュ撮影を指示して処理を終了する。
ステップ100で被写体領域が低輝度であると判定した場合は、ステップ200に進み、顔判別演算部122により人物の顔を検出する処理を行う。人物の顔が検出されない場合は、ステップ203において主被写体は背景であると判定し、ステップ103に進み、露出制御回路40に通常撮影を指示して処理を終了する。人物の顔が検出された場合は、ステップ201において主被写体は人物であると判定し、ステップ202に進み、露出制御回路40にスローシンクロ撮影のためのフラッシュ撮影を指示して処理を終了する。
スローシンクロ撮影は、夜景を背景として人物を撮影するような場合に、通常よりシャッター時間を長く設定し、シャッター時間の最初又は最後にフラッシュを発光して人物を明るく写すとともに、背景も適正露出で写す撮影方法である。フラッシュ発光量を、通常のフラッシュ撮影よりも低くしてもよい。
従来のカメラでは、このような撮影シーンでは、撮影者の操作によってスローシンクロ撮影モード(夜景モード等)を設定する必要があったが、本実施例のカメラでは自動的にスローシンクロ撮影を行うことができる。
図4には、被写体判定演算部121に顔判別演算部122を設けるとともに、主被写体が背景である場合にフラッシュ光の到達距離に応じた撮影制御を行う場合の測光処理ルーチンを示している。
本実施例では、図1中に括弧書きで示すように、システム制御回路50内に、背景までの距離とフラッシュ光の到達距離とを比較するフラッシュ到達判定部125を設ける。背景までの距離情報は、撮影レンズ10に含まれるズームレンズの位置情報とフォーカスレンズの合焦位置情報とに基づいて得ることができる。また、フラッシュ光の到達距離は、撮影感度、絞り値、フラッシュユニット48の発光量に基づいて得ることができる。
ステップ100では、システム制御回路50(低輝度判定演算部123)は、被写体領域が低輝度か否かを判定する。低輝度でなければ(高輝度であれば)、ステップ103に進み、露出制御回路40に無フラッシュ撮影を指示して処理を終了する。
ステップ100で被写体領域が低輝度であると判定した場合は、ステップ200に進み、顔判別演算部122により人物の顔を検出する処理を行う。人物の顔が検出されない場合は、ステップ203において主被写体は背景であると判定し、ステップ300に進む。
ステップ300では、フラッシュ到達判定部125により背景までの距離がフラッシュ光の到達距離より近いか否か、すなわち背景がフラッシュ光の到達範囲内か否かを判別する。背景までの距離がフラッシュ光の到達距離より近い場合は、ステップ301に進み、露出制御回路40に通常のフラッシュ撮影を指示して処理を終了する。また、背景までの距離がフラッシュ光の到達距離より遠い場合は、ステップ302に進み、露出制御回路40にフラッシュ発光の禁止を指示して処理を終了する。
一方、ステップ200において、人物の顔が検出された場合は、ステップ201において主被写体は人物であると判定し、ステップ202に進み、露出制御回路40にスローシンクロ撮影のためのフラッシュ撮影を指示して処理を終了する。
なお、本実施例では、ズームレンズやフォーカスレンズの位置情報から背景までの距離情報を得ているが、フラッシュを発光させたときの背景による反射光量に基づいて、背景がフラッシュ光の到達範囲内にあるか否かを判定してもよい。
図5には、実施例3に、さらに逆光判定ステップを設け、その結果に応じた撮影制御を行う場合の測光処理ルーチンを示している。
ステップ100では、システム制御回路50(低輝度判定演算部123)は、被写体領域が低輝度か否かを判定する。被写体領域が低輝度であると判定した場合は、ステップ200に進み、顔判別演算部122により人物の顔を検出する処理を行う。人物の顔が検出されない場合は、ステップ203において主被写体は背景であると判定し、ステップ300に進む。ステップ300〜ステップ302の処理は、実施例3で説明した通りである。
一方、ステップ200において、人物の顔が検出された場合は、ステップ201において主被写体は人物であると判定し、ステップ202に進み、露出制御回路40にスローシンクロ撮影のためのフラッシュ撮影を指示して処理を終了する。
また、ステップ100において、被写体領域が低輝度でなければ(高輝度であれば)、ステップ401に進み、逆光シーン判定演算部124により逆光シーンか否かを判定する。逆光シーンと判定された場合は、ステップ303に進み、ステップ200と同様に、顔判別演算部122により人物の顔を検出する処理を行う。人物の顔が検出されない場合は、ステップ306において主被写体は背景であると判定し、ステップ307に進む。ステップ307では、露出制御回路40に無フラッシュ撮影を指示して処理を終了する。
一方、ステップ303で人物の顔が検出された場合は、ステップ304において主被写体は人物であると判定し、ステップ305に進み、露出制御回路40に日中シンクロ撮影のためのフラッシュ撮影を指示して処理を終了する。
日中シンクロ撮影は、逆光シーンにおいて被写体(人物)が背景に比べて暗くなっている場合に、フラッシュを発光して被写体の輝度を背景と同等にする撮影方法である。従来のカメラでは、このような逆光シーンでは、撮影者の操作によりフラッシュを強制的に発光させるような設定を行う必要があったが、本実施例のカメラでは自動的に日中シンクロ撮影を行うことができる。
なお、上記各実施例では、被写体が人物か背景かを判定する機能を有する場合について説明したが、これに加えて、ペットやぬいぐるみのように顔が識別できるものであれば、それを主被写体と判定して、人物を主被写体と判定した場合と同様の撮影処理を行う機能を設けてもよい。
本発明の実施例1であるカメラの構成を示すブロック図。 実施例1のカメラにおける撮影処理(測光処理)シーケンスを示すフローチャート。 本発明の実施例2であるカメラにおける撮影処理(測光処理)シーケンスを示すフローチャート。 本発明の実施例3であるカメラにおける撮影処理(測光処理)シーケンスを示すフローチャート。 本発明の実施例4であるカメラにおける撮影処理(測光処理)シーケンスを示すフローチャート。
符号の説明
10 撮影レンズ
12 シャッタユニット
14 撮像素子
20 画像処理回路
40 露出制御回路
48 フラッシュユニット
50 システム制御回路
121 被写体判定演算部
122 顔判定演算部
123 低輝度判定演算部
124 逆光シーン判定演算部
125 フラッシュ到達判定部

Claims (2)

  1. 被写体像を光電変換する撮像素子と、
    該撮像素子を用いて得られた画像信号から被写体領域の輝度を判定する輝度判定手段と、
    前記画像信号から顔が被写体に含まれているか否かを判定する被写体判定手段と、
    被写体にフラッシュ光が到達するか否かを判定するフラッシュ判定手段と、
    前記輝度判定手段により前記被写体領域が特定輝度よりも低輝度と判定され、かつ前記被写体判定手段により顔が被写体に含まれていると判定された場合に、フラッシュ発光を伴うスローシンクロ撮影のための撮影制御を行い、前記輝度判定手段により前記被写体領域が前記特定輝度よりも低輝度と判定され、前記被写体判定手段により顔が被写体に含まれていないと判定され、かつ前記フラッシュ判定手段により該被写体にフラッシュ光が到達すると判定された場合に、前記スローシンクロ撮影と比べてシャッタスピードが相対的に高速であるフラッシュ発光を伴う撮影制御を行う制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体像を光電変換する撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子を用いて得られた画像信号から被写体領域の輝度を判定するステップと、
    前記画像信号から顔が被写体に含まれているか否かを判定するステップと、
    被写体にフラッシュ光が到達するか否かを判定するステップと、
    前記被写体領域が特定輝度よりも低輝度と判定され、かつ顔が被写体に含まれていると判定された場合に、フラッシュ発光を伴うスローシンクロ撮影のための撮影制御を行うステップと、
    前記被写体領域が前記特定輝度よりも低輝度と判定され、顔が被写体に含まれていないと判定され、かつ該被写体にフラッシュ光が到達すると判定された場合に、前記スローシンクロ撮影と比べてシャッタスピードが相対的に高速であるフラッシュ発光を伴う撮影制御を行うステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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