JP5133839B2 - リニアガイド装置および単軸ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、スライダをガイドレールに沿って平行移動させるリニアガイド装置およびこのリニアガイド装置を備えた単軸ロボットに関するものである。
従来、ワークやツールを往復動作させる装置としては、たとえば特許文献1に記載されているような単軸ロボットがある。この単軸ロボットは、ワークやツールが搭載されたスライダを並行移動自在に支持するリニアガイド装置と、前記スライダを駆動する駆動装置とを備えている。
前記リニアガイド装置は、基台と、この基台に設けられた一対のガイドレールと、これらのガイドレールにそれぞれ移動自在に支持されたスライドブロックと、このスライドブロックが取付けられた前記スライダとを備えている。
特許文献1に開示されている前記ガイドレールは、基台とは別体に形成されており、前記基台の平坦なガイドレール用取付座に重ねた状態で複数の固定用ボルトによって固定されている。
前記各スライドブロックは、一対のガイドレールの外側部と上部とを囲む形状に形成されている。従来の一般的な単軸ロボットに使用されているスライドブロックは、ガイドレールに沿って転動するボールを有する直動式ボール軸受によって構成されている。
前記スライダは、前記スライドブロックの上部に取付けられている。
近年の単軸ロボットの中には、2本のガイドレールの間隔が異なる他の機種とガイドレールを共用することができるように、特許文献1に開示された単軸ロボットと同様にガイドレールが基台とは別体に形成されているものがある。この種のガイドレールは、基台に複数の固定用ボルトの締結力だけで固定されていることが多い。
特開2002−46093号公報
特許文献1に記載されているリニアガイド装置では、ワークやツールが高速で移動しているときに障害物に衝突し、スライダの一側部が後方に押されると、スライドブロックにいわゆるガタが生じ、スライダがガイドレールの幅方向(2本のガイドレールが並ぶ方向)に遊動し易くなってしまうという問題があった。
前記「ガタ」が発生する原因は、前記衝突によりスライダが強く捻られてスライドブロックに衝撃荷重が加えられ、その結果、ガイドレールが歪んだり、スライドブロックがスライダに対して位置ずれを起こすからであると考えられる。ガイドレールが歪むことを防ぐためには、ガイドレールが重ねられている基台の取付座に、ガイドレールの側方への移動を規制するための補強壁を形成することが考えられる。
しかし、この補強壁は、ガイドレールの側面に隙間なく密着する必要があるために、たとえば切削加工などの機械加工によって高い精度で形成しなければならない。このように補強壁を基台に形成すると、基台の製造コストが著しく高くなってしまう。
一方、スライダに対するスライドブロックの位置ずれを防止するためには、上記ガイドレールの補強壁と同様に、スライドブロックの移動を規制する壁をスライダに形成することが考えられる。しかしながら、この構成を採ると、スライダの製造コストが著しく高くなってしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、それほどコストアップになることがないようにしながら、スライダに搭載したワークやツールが障害物に衝突したとしてもスライダにガタが生じ難いリニアガイド装置およびこのリニアガイド装置を備えた単軸ロボットを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るリニアガイド装置は、基台に取付られた一対のガイドレールと、これらのガイドレールに移動自在に支持された直動式の軸受からなるスライドブロックと、このスライドブロックが取付けられたスライダとを備えたリニアガイド装置において、前記スライドブロックは、前記スライダと前記基台との間でガイドレールの幅方向に荷重が伝達されたときの荷重伝達経路内に位置するように、前記スライダにおける前記幅方向の両端部にそれぞれ取付けられ、前記スライダにおける前記一対のスライドブロックどうしの間に位置する部分には、前記スライダの移動する方向に長く形成されて一側部が前記スライドブロックに当接する一対の押圧部材と、これらの押圧部材の長手方向の両端部どうしの間に係入する一対の楔部材とが取付けられ、前記楔部材は、前記押圧部材の他側部に形成された傾斜面に接触する傾斜面を有し、かつ前記スライダの移動する方向に押圧されることにより前記押圧部材を前記スライドブロックに押し付けることを特徴とするものである。
請求項に記載した発明に係る単軸ロボットは、請求項1に記載されたリニアガイド装置と、このリニアガイド装置のスライダを駆動する駆動装置とを備えたものである。
本発明によれば、前記互いに隣接するスライダとスライドブロックとの間の隙間が押圧部材と楔部材とによって実質的に0になるから、前記荷重伝達経路内で互いに隣接するスライダとスライドブロックの端面どうしを互いに密着させる必要がなくなる。このため、ガイドレールの移動を規制するための基台の補強壁やスライドブロックの移動を規制するためのスライダの壁などを高い精度で形成する必要がなくなる。したがって、本発明によれば、製造コストがそれほど高くなることなく、スライダのガタが発生することを防ぐことができる。
本発明の実施例)
以下、本発明に係るリニアガイド装置および単軸ロボットの一実施例を図1〜図5によって詳細に説明する。
図1〜図5において、この実施例による単軸ロボット1は、ツール2や図示していないワークを所定の位置に平行移動させるものである。なお、この実施例においては、ツール2やワークが最も上に位置し、水平方向に移動する単軸ロボットについて説明する。また、この実施例においては、ツール2やワークが移動する方向を前後方向といい、この前後方向とは直交する水平方向を幅方向という。
単軸ロボット1は、ツール2が搭載されたスライダ3を有するリニアガイド装置4と、前記スライダ3を駆動する駆動装置5とを備えている。
前記リニアガイド装置4は、図1〜図3に示すように、基台11と、この基台11に設けられた一対のガイドレール12,12と、これらのガイドレール12に移動自在に支持されたスライドブロック13と、このスライドブロック13が取付けられた前記スライダ3などによって構成されている。
前記基台11は、アルミニウム合金を材料として押出し加工によって所定の形状に成形されている。この基台11の幅方向(2本のガイドレール12,12が並ぶ方向)の両端部には、図3に示すように、ガイドレール12を取付けるための取付座14と、ガイドレール12の側方への移動を規制するための補強壁15とが形成されている。
前記取付座14は、基台11の前後方向の一端部から他端部まで途切れることなく延在する平坦面によって構成されている。
この取付座14は、機械加工によって所定の平面度が得られるように形成されている。この実施例による取付座14は、図3に示すように、基台11の幅方向の中央部16に較べて段差をもって高くなるように形成されている。この取付座14には、ガイドレール固定用のボルト17を螺着させるためのねじ孔18が複数形成されている。これらのねじ孔18は、基台11の前後方向に等間隔おいて形成されている。
前記補強壁15は、図3および図5に示すように、基台11の両端部に上方へ突出するように形成されている。この補強壁15も基台11の前後方向の一端部から他端部まで途切れることなく一連に形成されている。この補強壁15の幅寸法(厚み)は、図5に示すように、後述するガイドレール12との間に所定の隙間d1が形成されるように設定されている。この補強壁15は、基台11の押出し成形時に他の部位と一体に成形され、成形後に機械加工等は何も施すことなく使用する。
前記ガイドレール12は、図3および図4に示すように、断面形状が略4角形の棒体によって形成されている。ガイドレール12の一側部(2本のガイドレール12の互いに対向する側部)であって、上端部と下端部とには、後述するスライドブロック13のボール21が転動するレール本体22が設けられている。このガイドレール12は、図3に示すように、前記レール本体22が基台11の幅方向の内側に位置するように前記取付座14に重ねられ、前記固定用ボルト17によって固定されている。この実施例によるガイドレール12は、基台11の幅方向の一方と他方とのいずれにも取付けることができるように、上下方向に対称となるように形成されている。
これらの一対のガイドレール12は、図示してはいないが、治具によって平行になるように保持された状態で基台11上の所定位置に載置させられ、固定用ボルト17によって基台11に固定されている。前記治具は、2本のガイドレール12を所定の間隔で並ぶように保持するとともに、2本のガイドレール12を高い精度で基台11上の所定の取付位置に位置決めする機能を有している。
このガイドレール12の幅方向外側の端面12aと、この端面12aと対向する前記補強壁15の端面15aとの間の隙間d1には、図3および図5に示すように、接続部材を構成する合成樹脂23が充填されている。この合成樹脂23としては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂などを使用することができる。前記隙間d1に合成樹脂21を充填して固化させることによって、ガイドレール12が補強壁15に接続される。この実施例においては、前記隙間d1と、この隙間d1に充填された前記合成樹脂23とによって、接続部が構成されている。本明細書においては、この接続部を以下においては第1の接続部Aという。
前記合成樹脂23の強度は金属に較べると低い。このため、合成樹脂23がガイドレール12と補強壁15とによって圧縮されたときの歪み量を低減するためには、前記隙間d1を合成樹脂23の充填可能な範囲で可及的狭く形成することが望ましい。なお、図3においては、隙間d1内に合成樹脂23が充填されていることを容易に判別できるように、隙間d1を実際より拡げた状態で描いてある。
前記スライドブロック13は、直動式ボール軸受からなり、図3に示すように、後述するスライダ3の側部下面に取付けられたスライドブロック本体24と、このスライドブロック本体24のボール循環路(図示せず)に保持された多数の前記ボール21とによって構成されている。
前記スライドブロック本体24は、図示してはいないが、治具によって保持された状態で後述するスライダ3の両側部に取付けられている。スライドブロック本体24をスライダ3に取付けるための治具は、2個のスライドブロック本体24を高い精度で並行に保持するとともに、各スライドブロック本体24をスライダ3の所定の取付位置に位置決めする機能を有している。これらのスライドブロック13は、このように治具に保持されてスライダ3に位置決めされた状態で、スライダ3を上下方向に貫通する固定用ボルト25によってスライダ3に固定されている。
前記スライダ3は、アルミニウム合金を材料として押出し加工によって所定の形状に成形されている。この実施例によるスライダ3の上端部には、図3に示すように、ツール2を取付けるための一対のツール取付用ブラケット26が形成されている。スライダ3の上下方向の中央部には、後述する駆動装置5のボールねじナット27(図2参照)を取付けるための断面円形の貫通穴28が形成されている。
このスライダ3の下部であって幅方向の両端部には、前記スライドブロック13を取付けるための取付座29がそれぞれ形成されている。これらの取付座29は、下方を指向する平坦面からなり、基台11のガイドレール用取付座14と同様に、機械加工によって所定の平面度を有するように形成されている。
スライダ3の下端部であって前記幅方向の中央部には、前記取付座29より下方に突出する下方延在部30が形成されている。この下方延在部30の下端部は、スライドブロック13の下端部の内端面13aに隙間d2(図5参照)だけ離間して対向するように形成されている。
この下方延在部30の下面には、図4に示すように、スライドブロック13に隣接する一対の主押圧板31と、これら両主押圧板31,31の間に位置して主押圧板31をスライドブロック13側に押圧する楔状押圧板32とが取付けられている。この実施例においては、前記主押圧板31によって本発明でいう押圧部材が構成され、前記楔状押圧板32によって本発明でいう楔部材が構成されている。
前記主押圧板31と楔状押圧板32は、金属製の板からなり、前記下方延在部30の下面に固定用ボルト33,34と接着剤35とによって固定されている。この接着剤としては、嫌気性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤などの構造物用接着剤を使用することができる。
主押圧板31は、図4に示すように、スライダ3の前後方向に長い平板状に形成されている。この主押圧板31におけるスライドブロック13と対向する一側部は、スライドブロック13の前記内端面13a(一対のスライドブロック13の互いに対向する端面)に当接するように、平面視において一直線状に形成されている。この主押圧板31の他側部には、主押圧板31の長手方向の両端部に向かうにしたがって主押圧板31の幅が次第に狭くなるように傾斜面31aが形成されている。
前記楔状押圧板32は、平面視において台形状に形成されており、その傾斜面32aが主押圧板31の傾斜面31aと接触する状態で二つの主押圧板31の間に係入している。この楔状押圧板32を固定する固定用ボルト34は、楔状押圧板32に形成された長穴32bに挿通されている。
これらの主押圧板31と楔状押圧板32とをスライダ3に取付ける作業は、スライドブロック13が取付けられたスライダ3を下方延在部30が上に位置するように倒立させた状態で行う。前記両押圧板31,32をスライダ3に取付けるに当たっては、先ず、前記下方延在部30における主押圧板31と楔状押圧板32とが取付けられる部分に接着剤35を塗布する。そして、この接着剤35が硬化する前に、主押圧板31と楔状押圧板32とを下方延在部30の所定位置に載置し、固定用ボルト33,34によって仮に保持させる。
次に、楔状押圧板32をスライダ3の前後方向の中央に向けて押圧し、この楔状押圧板32によって二つの主押圧板31の間隔を拡げる。主押圧板31は、このように楔状押圧板32によりスライドブロック13側に押されることによって、スライドブロック13の前記内端面13aに押し付けられる。
このように主押圧板31をスライドブロック13に当接させた後、固定用ボルト33,34を締め付けて主押圧板31と楔状押圧板32とをそれぞれスライダ3に固定する。主押圧板31が楔状押圧板32によりスライドブロック13に押し付けられることによって、スライダ3の下端部にスライドブロック13の下端部が接続される。
この実施例においては、前記隙間d2と、この隙間d2に介在するように設けられた主押圧板31および楔状押圧板32とによって、接続部が構成されている。本明細書においては、この接続部を以下において第2の接続部Bという。
前記スライダ3を駆動する駆動装置5は、図1および図2に示すように、スライダ3の前記貫通穴28に取付けられた前記ボールねじナット27と、このボールねじナット27に螺合したボールねじ軸41と、このボールねじ軸41を回転させるモータ42などによって構成されている。ボールねじ軸41は、基台11の前後方向の両端部に軸受部材43,44によって回転自在に支持されている。
前記モータ42は、ボールねじ軸41の一端部を支持する軸受部材44に取付けられており、ボールねじ軸41の一端部に接続されている。
上述したように構成されたリニアガイド装置4を備えた単軸ロボット1においては、モータ42によりボールねじ軸41が回転させられることによって、スライダ3が前進または後退する。
このようにスライダ3が移動しているときにツール2がたとえば障害物(図示せず)に衝突した場合、スライダ3が平面視において時計方向または反時計方向に捻られる。スライダ3がこのように捻られると、スライダ3からスライドブロック13→ガイドレール12→基台11という荷重伝達経路によって荷重が幅方向に伝達される。
この実施例によれば、前記荷重伝達経路の中に前記第1の接続部Aと前記第2の接続部Bとが設けられている。第1の接続部Aにおいては、ガイドレール12と補強壁15との間に合成樹脂23が充填されているから、この隙間d1が実質的に0になる。
このため、この実施例によれば、ガイドレール12の端面12aと補強壁15の端面15a(前記荷重伝達経路内で互いに隣接する二つの部材の端面)どうしを互いに密着するように高い精度で形成しなくてもガイドレール12を補強壁15によって確実に支えることができる。
このようにガイドレール12を補強壁15によって側方から支えることができるために、上述したようにスライダ3が捻られてガイドレール12に衝撃荷重が伝達されたとしても、ガイドレール12が歪むことはない。前記合成樹脂23は、互いに対向する端面12a,15a間に流れ込んだ状態で固化するものであれば、どのようなものでもよく、安価なものを使用することができる。
一方、第2の接続部Bにおいては、スライダ3とスライドブロック13との間に形成された隙間d2が主押圧板31と楔状押圧板32とによって実質的に0になる。
このため、この実施例によれば、スライダ3の側面とスライドブロック13の内端面13a(前記荷重伝達経路内で互いに隣接する二つの部材の端面)どうしを互いに密着するように高い精度で形成しなくても、スライダ3に対してスライドブロック13の位置が変わることを確実に阻止することができる。主押圧板31および楔状押圧板32は、打ち抜き加工等によって容易に製造することができる。
したがって、この実施例によれば、少ないコストでスライダ3のガタつきを防止することが可能なリニアガイド装置4を提供することができる。この実施例による単軸ロボット1は、上述したリニアガイド装置4を備えているから、ツール2やワークが障害物に衝突したとしてもこれらを正しい位置に高い精度で移動させることができるようになる。
この実施例においては、主押圧板31と楔状押圧板32とを接着剤によってスライダ3に接着した例を示したが、主押圧板31と楔状押圧板32とをスライダ3に固着するに当たっては、接着に限定されることはなく、両押圧板31,32を貫通してスライダ3に打ち込まれる鋲状の止めピン(図示せず)を使用することができる。
第1の参考例
スライダ3とスライドブロック13との間に設ける接続部材としては、図6〜図9に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図5および図6に示す二つのスライドブロック13,13のうち、これらの図において右側に位置する一方のスライドブロック13の上端部とスライダ3との間には、スライダ3の下方延在部30に凹部30aを形成することによって隙間d3(図8参照)が形成されている。この隙間d3には、レバー51が介装されている。
このレバー51は、図8および図9に示すように、棒状であって、てこの原理によってスライダ3に対してスライドブロック13を幅方向の外側に付勢することができるように形成されている。この参考例によるレバー51は、てこの原理の作用点52が上端部に位置するとともに、力点53が下端部に位置し、支点54が上下方向の中間部に位置するように形成されている。また、このレバー51は、図7に示すように、スライダ3の前後方向に離間した二箇所に設けられている。
レバー51の前記作用点52は、スライドブロック13の上端部に接触し、前記支点54は、スライダ3の下方延在部30の上側部分に接触している。前記力点53には、押圧用ボルト55が挿通されている。この押圧用ボルト55は、レバー51を幅方向に貫通し、スライダ3の下方延在部30に螺着している。すなわち、この押圧用ボルト55を下方延在部30に締め込むことにより、レバー51の力点53がスライダ3の下方延在部30側に向けて押圧され、てこの原理によってスライドブロック13が側方(スライダ3から離間する方向)に付勢される。
この押圧用ボルト55は、二つのスライドブロック13を図示していない治具によってスライダ3に保持させた状態、言い換えれば二つのスライドブロック13,13の間隔を変えることができない状態で締め込む。このような状態で押圧用ボルト55を締め込むことにより、レバー51によって一方のスライドブロック13が側方に押圧されるとともに、この反力によってスライドブロック13の下方延在部30が他方のスライドブロック13に押し付けられる。押圧用ボルト55を締め込むときに加える力は、押圧用レバー45に過大な曲げ荷重が加えられることがないように、トルクレンチ(図示せず)を使用して最適な大きさに設定する。
この参考例においては、前記レバー51がスライダ3とスライドブロック13とに押し付けられるから、第2の接続部Bにおいては、スライダ3とスライドブロック13との間の隙間d3が実質的に0になる。
このため、スライダ3とスライドブロック13とを互いに密着するように高い精度で形成する必要はない。しかも、レバー51が揺動することによってスライダ3とスライドブロック13との間に介在するようになるから、レバー51を製造する上で高い精度が要求されることもない。すなわち、レバー51は、製造コストが可及的低くなるように形成することができる。
したがって、この参考例によれば、低いコストでスライダ3のガタつきを防止することが可能なリニアガイド装置4を提供することができる。この参考例によるリニアガイド装置4を装備した単軸ロボット1は、ツール2やワークが障害物に衝突したとしてもこれらを正しい位置に高い精度で移動できるものとなる。
第2の参考例
スライダ3とスライドブロック13との間に設ける接続部材としては、図10〜図12に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10に示すスライダ3とスライドブロック13との間には、隙間d4が形成されており、この隙間d4には、合成樹脂61が充填されて固化されている。この合成樹脂61は、前記第1の接続部Aにおいて使用されている合成樹脂23と同じものが用いられている。この参考例によるスライドブロック13の上端部には、位置決め用の突起62がスライダ3の下方延在部30に近接するように突設されている。このため、前記合成樹脂61は、少なくとも前記突起62とスライダ3との間に充填されていればよい。
前記合成樹脂61の強度は金属に較べると低い。このため、合成樹脂61がスライダ3と前記突起62とによって圧縮されたときの歪み量を低減するためには、これら両者間の隙間を合成樹脂61の充填可能な範囲で可及的狭く形成することが望ましい。なお、図10および図12においては、前記隙間内に合成樹脂61が充填されていることを容易に判別できるように、隙間を実際より拡げた状態で描いてある。
合成樹脂61を隙間d4に充填する作業は、スライドブロック13が取付けられたスライダ3を下方延在部30が上に位置するように倒立させた状態で行う。スライダ3を倒立させると、前記隙間d4のうち相対的に広い部分が上方に向けて開口するために、合成樹脂61を注入する作業が容易になる。
この参考例に示すように、第2の接続部Bにおいては、スライダ3とスライドブロック13との間の隙間d4に合成樹脂61を充填して固化させることにより、この隙間d4を実質的に0にすることができる。このため、スライダ3とスライドブロック13とを互いに密着するように高い精度で形成しなくても、スライダ3に対するスライドブロック13の移動を確実に阻止することができる。前記合成樹脂61は、スライダ3とスライドブロック13の互いに対向する端面間に流れ込んだ状態で固化するものであれば、どのようなものでもよく、安価なものを使用することができる。
したがって、この参考例によれば、少ないコストでスライダ3のガタつきを防止することが可能なリニアガイド装置4を提供することができる。この参考例によるリニアガイド装置4を装備した単軸ロボット1は、ツール2やワークが障害物に衝突したとしてもこれらを正しい位置に高い精度で移動できるものとなる。
上述した実施例においては、スライダ3の「ガタ」を防止するために、第1の接続部Aと第2の接続部Bとの両方で端面間の隙間を0にする構成が採られている。しかし、本発明に係るリニアガイド装置4および単軸ロボット1においては、第2の接続部Bを備えていれば同等の効果を奏することができる。図3〜図9に示したように、押圧板31,32やてこ式のレバー51を用いる場合は、合成樹脂23,61を用いる場合に較べて合成樹脂23,61の固化が完了するまで待機する必要がないから、製造時間を短縮することができる。
上述した実施例においては、本発明に係る単軸ロボット1をスライダ3が水平方向に移動するように使用する例を示したが、スライダ3の移動する方向は水平方向に限定されることはなく、適宜変更することができる。また、上述した実施例においては、駆動装置5としてボールねじ式のものを使用する例を示したが、駆動装置5は、リニアモータやその他のアクチュエータによって構成することができる。
上述した実施例においては、スライドブロック13を直動式ボール軸受によって構成した例を説明したが、スライドブロック13としては、他の直動式の軸受によって構成することができる。他の直動式の軸受としては、例えばころ軸受やすべり軸受を挙げることができる。すべり軸受を採用する場合は、摺接面がフッ素樹脂によって形成されているものが好ましい。
本発明に係る単軸ロボットの平面図である。 図1におけるIIーII線断面図である。 リニアガイド装置の縦断面図で、同図は図1におけるIII−III線断面図である。 スライダおよびスライドブロックの底面図である。 要部を拡大して示す断面図である。 第1の参考例におけるリニアガイド装置の縦断面図である。 第1の参考例におけるスライダおよびスライドブロックの底面図である。 第1の参考例の一部を拡大して示す断面図である。 レバーを示す図で、同図(A)はスライダ側から見た側面図、同図(B)は正面図である。 第2の参考例におけるリニアガイド装置の縦断面図である。 第2の参考例におけるスライダおよびスライドブロックの底面図である。 第2の参考例の一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1…単軸ロボット、3…スライダ、4…リニアガイド装置、5…駆動装置、11…基台、12…ガイドレール、12a,13a,15a…端面、13…スライドブロック、15…補強壁、23,61…合成樹脂、31…主押圧板、32…楔状押圧板、51…レバー、55…押圧用ボルト、d1〜d4…隙間、A…第1の接続部、B…第2の接続部。

Claims (2)

  1. 基台に取付られた一対のガイドレールと、
    これらのガイドレールに移動自在に支持された直動式の軸受からなるスライドブロックと、
    このスライドブロックが取付けられたスライダとを備えたリニアガイド装置において、
    前記スライドブロックは、前記スライダと前記基台との間でガイドレールの幅方向に荷重が伝達されたときの荷重伝達経路内に位置するように、前記スライダにおける前記幅方向の両端部にそれぞれ取付けられ、
    前記スライダにおける前記一対のスライドブロックどうしの間に位置する部分には、前記スライダの移動する方向に長く形成されて一側部が前記スライドブロックに当接する一対の押圧部材と、これらの押圧部材の長手方向の両端部どうしの間に係入する一対の楔部材とが取付けられ、
    前記楔部材は、前記押圧部材の他側部に形成された傾斜面に接触する傾斜面を有し、かつ前記スライダの移動する方向に押圧されることにより前記押圧部材を前記スライドブロックに押し付けるものであることを特徴とするリニアガイド装置。
  2. 請求項1に記載されたリニアガイド装置と、このリニアガイド装置のスライダを駆動する駆動装置とを備えたことを特徴とする単軸ロボット。
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