JP5131885B1 - 携帯端末にネットワークを介してダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザのタクシー運転手に対する評価を反映できるタクシー配車サービスを実現する。
【解決手段】携帯端末にネットワークを介してダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムは、ユーザからタクシーの運転手を特定するＩＤを取得する機能と、取得されたＩＤを、携帯端末の記憶装置に保持される運転手テーブルに登録する機能と、ユーザから、タクシーの配車の要求を受け付ける機能と、タクシーの配車の要求を受け付けた場合、運転手テーブルに登録されているＩＤを含む配車要求信号を生成し、ネットワークを介してサーバに送信する機能と、配車要求信号に含まれるＩＤに基づきサーバ側で生成された配車確認信号を、ネットワークを介してサーバから受信する機能と、を携帯端末に実現させる。
【選択図】図１

Description

本発明は、携帯端末にネットワークを介してダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムに関する。

特許文献１、２、３には、携帯端末を使用したタクシー配車システムが開示されている。

特開２０００−８２１９９号公報 特開２０１１−２４８８４８号公報 特開２００３−３１７１９１号公報

従来のタクシー配車システムの大まかな流れは以下の通りである。
まず、ユーザが配車要求を携帯端末に入力し、携帯端末はその配車要求をシステム側にネットワークを介して送信する。システムは配車要求に基づきユーザにタクシーを割り当て、割り当てられたタクシーの情報を携帯端末に返す。携帯端末は割り当てられたタクシーの情報をディスプレイに表示させる。ここでタクシーの情報は、そのタクシーがどのような色であり、今どこにいて、いつごろ迎えに来るかに関する情報を含む。

特許文献１−３に記載されるようなタクシー配車システムでは、ユーザに割り当てるタクシーはユーザの位置に基づいて選択される。したがって、例えばユーザが前回の配車時にいやな思いをした運転手が運転するタクシーが、今回の配車の時にたまたまユーザの近くを走っている場合、再度その運転手がユーザに割り当てられる可能性がある。この場合、ユーザは再度いやな思いをする可能性が高い。また、そのような割り当てを行うタクシー会社はユーザの信用を失う可能性がある。

また、前回の配車時にユーザがたまたま良い運転手に当たった場合でも、今回の配車時に再度その運転手に当たる可能性は低く、むしろよくない運転手に当たってユーザががっかりしてしまうこともある。

本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザのタクシー運転手に対する評価を反映できるタクシー配車サービスを実現できる技術の提供にある。

本発明のある態様はコンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、携帯端末にネットワークを介してダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムであって、ユーザからタクシーの運転手を特定するＩＤを取得する機能と、取得されたＩＤを、携帯端末の記憶装置に保持される運転手テーブルに登録する機能と、ユーザから、タクシーの配車の要求を受け付ける機能と、タクシーの配車の要求を受け付けた場合、運転手テーブルに登録されているＩＤを含む配車要求信号を生成し、ネットワークを介してサーバに送信する機能と、配車要求信号に含まれるＩＤに基づきサーバ側で生成された配車確認信号を、ネットワークを介してサーバから受信する機能と、を携帯端末に実現させる。

なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。

実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行可能なスマートホンの機能および構成を示すブロック図である。 図１のＮＧ運転手テーブルの一例を示すデータ構造図である。 図１のＧＤ運転手テーブルの一例を示すデータ構造図である。 スマートホンが本実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより、タッチパネルに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。 スマートホンが本実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより、タッチパネルに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。 タッチパネルに表示される配車履歴画面の代表画面図である。

以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。

実施の形態に係るコンピュータプログラムは、サーバからインターネットなどのネットワークを介して携帯端末すなわち携帯電話にダウンロードされ、その携帯電話によって実行されるコンピュータプログラムである。携帯電話はいわゆるスマートホンなどであってもよく、タッチパネル、通話機能およびＷｅｂ通信機能を有し、ウェブブラウザを有していてもよい。携帯電話にはiPhone（登録商標）OS4などのマルチタスク対応のオペレーティングシステムが導入されている。

本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、例えばインターネット上のスマートホン用アプリケーションダウンロードサイトからダウンロードされるスマートホン用のアプリケーションプログラムであってもよく、あるいはまた、サーバから携帯電話のウェブブラウザにネットワークを介して送信され、そのウェブブラウザによって実行される、ＨＴＭＬ（HyperText Markup
Language）などのプログラミング言語により記述されたコンピュータプログラムであってもよい。

図１は、実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行可能なスマートホン１０の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのＣＰＵ（central processing unit）をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。

スマートホン１０は、タッチパネル１２と、制御部１４と、通信部１６と、記憶装置１８と、を備える。通信部１６はネットワーク２４との間での電話通信、パケット通信等を管理する。タッチパネル１２、制御部１４、通信部１６は公知の技術を使用して構成されてもよい。
記憶装置１８は例えばハードディスクドライブや半導体メモリであり、特にＮＧ運転手テーブル２０と、ＧＤ運転手テーブル２２と、を保持する。

図２は、ＮＧ運転手テーブル２０の一例を示すデータ構造図である。ＮＧ運転手テーブル２０はタクシーの運転手を特定するＩＤを保持する。以下、タクシーの運転手を特定するＩＤとしてタクシーの無線番号を採用する場合について説明する。なお、タクシーの運転手を特定するＩＤは、タクシーのナンバープレートに記載されている情報や運転手の名前などであってもよい。

ＮＧ運転手テーブル２０は、スマートホン１０のユーザに割り当てられるべきではない運転手のタクシーの無線番号をＮＧ運転手無線番号として保持する。

図３は、ＧＤ運転手テーブル２２の一例を示すデータ構造図である。ＧＤ運転手テーブル２２は、スマートホン１０のユーザに割り当てられるべき運転手のタクシーの無線番号をＧＤ運転手無線番号として保持する。

図４は、スマートホン１０が本実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより、タッチパネル１２に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。ユーザがスマートホン１０を操作することにより本実施の形態に係るコンピュータプログラム（以下、タクシー配車アプリケーションと称す）を起動すると、タクシー配車アプリケーションはスマートホン１０のＧＰＳ（Global Positioning System）機能を使用してスマートホン１０の位置を取得する。タクシー配車アプリケーションは、取得された位置の周辺の地図情報を記憶装置１８またはネットワーク２４から取得する。タクシー配車アプリケーションは、取得された地図情報とスマートホン１０の位置とをタッチパネル１０に地図画面２６として表示させる。

地図画面２６は、周辺地図表示領域２８と、配車目標カーソル３０と、配車要求受付ボタン３２と、を有する。配車目標カーソル３０は、最初は取得されたスマートホン１０の位置に合わされている。ユーザは周辺地図表示領域２８に表示される地図を見ながら、配車目標カーソル３０を所望の位置に動かす。配車目標カーソル３０の移動は、タッチパネル１２に対するタップ動作やスライド動作により実現されてもよい。ユーザは、配車目標カーソル３０を所望の位置に合わせた後、配車要求受付ボタン３２をタップする。タクシー配車アプリケーションは、配車要求受付ボタン３２がタップされたことを検知すると、それを配車目標カーソル３０が合わされている位置へのタクシーの配車の要求として受け付ける。

配車要求受付ボタン３２がタップされると配車注文確認画面３４がタッチパネル１２に表示される。配車注文確認画面３４は、タクシーの配車要求に関連するメッセージを表示する確認メッセージ表示領域３６と、戻るボタン３８と、通常注文ボタン４０と、ＮＧ忌諱注文ボタン４２と、指名注文ボタン４４と、を有する。

ユーザは、確認メッセージ表示領域３６に表示されるメッセージを確認し、タクシーの配車を続行する場合は通常注文ボタン４０、ＮＧ忌諱注文ボタン４２または指名注文ボタン４４のいずれかを、続行しない場合は戻るボタン３８を、タップする。タクシー配車アプリケーションは、戻るボタン３８がタップされたことを検知すると、タッチパネル１２に再度地図画面２６を表示させる。

タクシー配車アプリケーションは、ＮＧ忌諱注文ボタン４２がタップされたことを検知すると、配車要求信号４６を生成し、ネットワーク２４を介して配車サーバに送信する。
配車要求信号４６は、スマートホン１０においてタクシーの配車の要求が発生したことを配車サーバに知らせる信号であり、配車要求受付ボタン３２がタップされたときの配車目標カーソル３０の位置と、スマートホン１０のユーザを特定するＩＤすなわちユーザ名と、ＮＧ運転手テーブル２０に登録されているＮＧ運転手無線番号と、を含む。タクシー配車アプリケーションは、記憶装置１８からＮＧ運転手無線番号を取得し、配車要求信号４６に含める。

配車サーバは、配車要求信号４６を受信し、それに基づいてタクシーの配車処理を行うサーバである。特に配車サーバは受信された配車要求信号４６からＮＧ運転手無線番号を抽出し、抽出されたＮＧ運転手無線番号をオペレータに提示することにより、その無線番号に対応するタクシーがスマートホン１０のユーザに割り当てられないようにする。または、配車サーバが自動でタクシーの割り当て処理を行う場合は、配車サーバは、スマートホン１０のユーザに割り当てるタクシーの候補から、抽出された無線番号に対応するタクシーを排除する。

ＮＧ運転手無線番号に対応するタクシーが配車要求信号４６に含まれる位置の近くにいる場合でも、そのタクシーは配車サーバまたはオペレータによって割り当て対象から除外される。その結果、タクシーが配車要求信号４６に含まれる位置に到着するのにかかると予測される迎車時間について、スマートホン１０のユーザには、ＮＧ運転手無線番号に対応するタクシーの迎車時間よりも長い迎車時間を有する他のタクシーが割り当てられる。または、ＮＧ運転手無線番号に対応するタクシー以外のタクシーの迎車時間が所定の迎車可能時間、例えば２０分より長い場合、スマートホン１０のユーザにはタクシーが割り当てられない。
このように、配車サーバ側は、配車要求信号４６に含まれるＮＧ運転手無線番号に基づいて、スマートホン１０のユーザに空車のタクシーを割り当てる。特に配車サーバ側は、配車要求信号４６に含まれるユーザ名と、割り当てられた空車のタクシーの無線番号である割当タクシー無線番号と、を対応付ける。

配車サーバは、配車要求信号４６を発信したスマートホン１０のユーザに割り当てられたタクシーが、配車要求信号４６に含まれる位置に到着するのにかかると予測される迎車時間を演算する。あるいはまた、配車サーバはそのような迎車時間をタクシーまたはその運転手から取得する。配車サーバは配車確認信号４８を生成し、ネットワーク２４を介してスマートホン１０に送信する。

配車確認信号４８は、演算された迎車時間と、割当タクシー無線番号と、割り当てられたタクシーの車両種別などの情報と、を含む。
配車要求信号４６を発信してから配車確認信号４８を受信するまでタッチパネル１２には配車中画面５０が表示される。

配車確認信号４８が受信されるとタッチパネル１２には注文明細画面５２が表示される。タクシー配車アプリケーションは、配車サーバ側から配車確認信号４８を受信する。注文明細画面５２は、割り当てられたタクシーに関する情報が表示される割り当てタクシー情報表示領域５４と、迎え先や台数などの注文に関する情報が表示される注文情報表示領域５６と、終了ボタン５８と、を有する。

割り当てタクシー情報表示領域５４には、割り当てられたタクシーの無線番号と、車両種別と、割り当てられたタクシーが到着すると予想される時刻である到着予想時刻と、が表示される。タクシー配車アプリケーションは、受信された配車確認信号４８から迎車時間を抽出する。タクシー配車アプリケーションは、抽出された迎車時間に基づいて到着予想時刻を演算する。例えば、現在時刻が２時５４分であり、迎車時間が１０分である場合、到着予想時刻は３時４分と演算される。

ユーザは、注文明細画面５２に表示される情報を確認し、そのままタクシー配車アプリケーションを終了したい場合は終了ボタン５８をタップする。

図５は、スマートホン１０が本実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより、タッチパネル１２に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
タクシー配車アプリケーションは、指名注文ボタン４４がタップされたことを検知すると、配車要求信号６０を生成し、ネットワーク２４を介して配車サーバに送信する。
配車要求信号６０は、配車要求受付ボタン３２がタップされたときの配車目標カーソル３０の位置と、スマートホン１０のユーザのユーザ名と、ＧＤ運転手テーブル２２に登録されているＧＤ運転手無線番号と、を含む。タクシー配車アプリケーションは、記憶装置１８からＧＤ運転手無線番号を取得し、配車要求信号６０に含める。

配車サーバは受信された配車要求信号６０からＧＤ運転手無線番号を抽出し、抽出されたＧＤ運転手無線番号をオペレータに提示することにより、その無線番号に対応するタクシーがスマートホン１０のユーザに割り当てられるようにする。または、配車サーバが自動でタクシーの割り当て処理を行う場合は、配車サーバは、できる限りＧＤ運転手無線番号に対応するタクシーをスマートホン１０のユーザに割り当てる処理を行う。

配車サーバ側は、ＧＤ運転手無線番号に対応するタクシーよりも配車要求信号６０に含まれる位置の近くに他のタクシーが存在する場合でも、ＧＤ運転手無線番号に対応するタクシーを優先してスマートホン１０のユーザに割り当てる。その結果、ＧＤ運転手無線番号に対応するタクシーの迎車時間が他のタクシーの迎車時間より長い場合でも、ＧＤ運転手無線番号に対応するタクシーがスマートホン１０のユーザに割り当てられる。
このように、配車サーバ側は、配車要求信号６０に含まれるＧＤ運転手無線番号に基づいて、スマートホン１０のユーザに空車のタクシーを割り当てる。特に配車サーバ側は、配車要求信号６０に含まれるユーザ名と、割り当てられた空車のタクシーの無線番号である割当タクシー無線番号と、を対応付ける。

配車サーバは、配車要求信号６０を発信したスマートホン１０のユーザに割り当てられたタクシーが、配車要求信号６０に含まれる位置に到着するのにかかると予測される迎車時間を演算する。あるいはまた、配車サーバはそのような迎車時間をタクシーまたはその運転手から取得する。配車サーバは配車確認信号６２を生成し、ネットワーク２４を介してスマートホン１０に送信する。

配車確認信号６２は、演算された迎車時間と、割当タクシー無線番号と、割り当てられたタクシーの車両種別などの情報と、を含む。
配車要求信号６０を発信してから配車確認信号６２を受信するまでタッチパネル１２には配車中画面５０が表示される。

配車確認信号６２が受信されるとタッチパネル１２には注文明細画面６４が表示される。タクシー配車アプリケーションは、配車サーバ側から配車確認信号６２を受信する。注文明細画面６４は、割り当てられたタクシーに関する情報が表示される割り当てタクシー情報表示領域７０と、迎え先や台数などの注文に関する情報が表示される注文情報表示領域６６と、終了ボタン６８と、を有する。

図６は、タッチパネル１２に表示される配車履歴画面７２の代表画面図である。タクシー配車アプリケーションは、配車確認信号４８、６２を受信すると、配車確認信号４８、６２に含まれる割当タクシー無線番号と配車確認信号４８、６２の受信に関する時刻である配車依頼時刻とを対応付けて、不図示の履歴テーブルに登録する。履歴テーブルは記憶装置１８に保持される。

ユーザがタクシー配車アプリケーションのメインメニューから配車履歴を選択すると、タクシー配車アプリケーションは記憶装置１８に保持される履歴テーブルを参照し、履歴テーブルに登録されている情報を表示する配車履歴画面７２をタッチパネル１２に表示させる。配車履歴画面７２は、配車依頼時刻と割当タクシー無線番号とを対応付けてリスト形式で表示する。

ユーザが配車履歴画面７２に示されているリストのエントリのひとつをタップ動作等により指定すると、タクシー配車アプリケーションはそのように指定された割当タクシー無線番号に対する処理内容が列記されたメニュー領域７４をタッチパネル１２に表示させる。メニュー領域７４は、「ＮＧ運転手として登録」、「ＧＤ運転手として登録」、「電話で通報」、「メールで通報」、「ＳＮＳ連動」、の５つの項目を有する。

ユーザが「ＮＧ運転手として登録」の項目を指定した場合、タクシー配車アプリケーションは指定された割当タクシー無線番号をＮＧ運転手無線番号として取得し、ＮＧ運転手テーブル２０に登録する。
ユーザが「ＧＤ運転手として登録」の項目を指定した場合、タクシー配車アプリケーションは指定された割当タクシー無線番号をＧＤ運転手無線番号として取得し、ＧＤ運転手テーブル２２に登録する。

ユーザが「電話で通報」の項目を指定した場合、タクシー配車アプリケーションは指定された割当タクシー無線番号に対応するタクシーが属するタクシー会社の電話番号を、記憶装置１８に保持される不図示のデータベースやネットワーク２４から取得する。タクシー配車アプリケーションは取得された電話番号宛に発呼する。
ユーザが「メールで通報」の項目を指定した場合、タクシー配車アプリケーションは指定された割当タクシー無線番号に対応するタクシーが属するタクシー会社の電子メールアドレスを、記憶装置１８に保持される不図示のデータベースやネットワーク２４から取得する。タクシー配車アプリケーションは取得された電子メールアドレスを宛先とする電子メールの入力を促す画面（不図示）をタッチパネル１２に表示させる。この際、電子メールには指定された割当タクシー無線番号が自動で含められてもよい。

ユーザが「ＳＮＳ連動」の項目を指定した場合、タクシー配車アプリケーションは指定された割当タクシー無線番号に対応するタクシーに対するユーザの感想、特に「いいね！」などのポジティブな感想を、ユーザが参加するＳＮＳ（ソーシャルネットワークサービス）にユーザのコメントとして反映させる。特にタクシー配車アプリケーションは、割当タクシー無線番号を含むＳＮＳ連動信号を生成し、ネットワーク２４を介してＳＮＳを提供するＳＮＳサーバ（不図示）に送信する。

本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、ユーザは予めタクシーの無線番号をスマートホン１０に記憶させておき、タクシーの配車要求の際にはその無線番号を自動で配車サーバ側に送信することができる。これにより、配車サーバ側ではそのように送信されてくる無線番号に基づいたタクシー割り当てを実現できるので、タクシーの配車に、タクシーの運転手に対するユーザの評価を反映させることができる。また、ユーザは配車のたびに無線番号を入力しなくてもよいので、操作性も向上する。

また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、配車履歴から運転手テーブルへの登録が可能となっている。したがって、例えばユーザがある運転手について不快な思いをしたときは、タクシーから降車した後すぐまたは乗車中にその運転手をＮＧ運転手として登録できる。ユーザがある運転手を良いと思ったときも同様である。また、受信した配車確認信号に含まれる無線番号をＮＧ／ＧＤとして選択する形態なので、ユーザは自ら無線番号を調べて入力する必要はない。したがって、ユーザ側の入力の手間を省くことができる。
このように、本実施の形態では、単に履歴を表示させるだけではなく、履歴から運転手に対する評価を登録することができるので、ユーザ側の登録の手間を省くことができる。

また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、ユーザがＮＧ運転手として登録した運転手のタクシーは、基本的にはそのユーザには割り当てられない。したがって、また不快な思いをするかもしれないというユーザの不安を払拭することができる。これにより、本実施の形態に係るコンピュータプログラムに係るタクシー会社に対するユーザの評価は向上し、タクシー会社はより多くの配車要求を得ることができる。

また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、ユーザがＧＤ運転手として登録した運転手のタクシーはそのユーザに優先して割り当てられる。したがって、ユーザの好みをより反映した配車サービスを提供できる。

また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、配車履歴画面７２において電話や電子メールによりタクシー会社と通信できる機能が提供されている。これにより、ユーザは搭乗したタクシーについてのクレームなどを、より少ない手順でタクシー会社に通報することが可能となる。したがって、クレームなどを通報する際の手間が省かれるので、ユーザはより手軽にクレームを通報するようになり、タクシー会社は自己のタクシーについてのフィードバックをより多く得ることができる。その結果、タクシー会社は多くのフィードバックに基づいてよりユーザオリエントなサービスを提供することができる。例えば紙ベースのアンケートやご意見・ご要望を集める場合よりも、ユーザからのフィードバックの捕捉率は高まり、サービスのさらなる向上につなげることができる。

また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、配車履歴画面７２においてＳＮＳとの連動が可能となっている。したがって、ユーザは搭乗したタクシーについての感想をＳＮＳ上の友人と共有することができる。それが良い意見であれば、タクシー会社にとってはＳＮＳ上での広告効果が見込める。

以上、実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

実施の形態では、タクシーの運転手を特定するＩＤを登録し、配車要求信号に含める場合について説明したが、これに限られず、例えばタクシー会社を特定するＩＤを登録し、配車要求信号に含めてもよい。

実施の形態において、ユーザは、ＮＧ運転手テーブル２０やＧＤ運転手テーブル２２をネットワーク２４を介して他のユーザと共有してもよい。この場合、タクシー配車アプリケーションは、ＮＧ運転手テーブルやＧＤ運転手テーブルをネットワーク２４上の所定のデータベースサーバにアップロードし、またそのデータベースサーバから他のユーザのＮＧ運転手テーブルやＧＤ運転手テーブルをダウンロードする。これにより、他のユーザの運転手に対する評価を取り入れることができる。例えば、予め良くないと思われる運転手を避けることができる。

Claims (5)

1. 携帯端末にネットワークを介してダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムであって、
   ユーザから、タクシーの配車の要求を受け付ける機能と、
   タクシーの配車の要求を受け付けた場合、配車要求信号を生成し、ネットワークを介してサーバに送信する機能と、
   配車要求信号に対応してユーザに割り当てられたタクシーに対応するＩＤを含む配車確認信号を、ネットワークを介してサーバから受信する機能と、
   受信された配車確認信号に含まれるＩＤを配車履歴に登録する機能と、
   配車履歴においてユーザがＩＤを通報対象として指定した場合、指定されたＩＤに対応するタクシーが属するタクシー会社の電話番号宛に発呼する機能と、を携帯端末に実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
2. 携帯端末にネットワークを介してダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムであって、
   ユーザから、タクシーの配車の要求を受け付ける機能と、
   タクシーの配車の要求を受け付けた場合、配車要求信号を生成し、ネットワークを介してサーバに送信する機能と、
   配車要求信号に対応してユーザに割り当てられたタクシーに対応するＩＤを含む配車確認信号を、ネットワークを介してサーバから受信する機能と、
   受信された配車確認信号に含まれるＩＤを配車履歴に登録する機能と、
   配車履歴においてユーザがＩＤを通報対象として指定した場合、指定されたＩＤに対応するタクシーが属するタクシー会社の電子メールアドレスを宛先とする電子メールの入力を促す画面を携帯端末の表示手段に表示させる機能と、
   指定されたＩＤを電子メールに自動で含める機能と、を携帯端末に実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
3. 配車履歴においてユーザがＩＤを、ユーザに割り当てられるべきではない運転手を特定する運転手ＩＤとして指定した場合、指定された運転手ＩＤを取得する機能と、
   取得された運転手ＩＤを、ネットワークを介してサーバに送信する機能と、をさらに携帯端末に実現させ、
   配車確認信号は、送信された運転手ＩＤに基づきサーバ側で生成されることを特徴とする請求項１または２に記載のコンピュータプログラム。
4. 配車履歴においてユーザがＩＤを、ユーザに割り当てられるべき運転手を特定する運転手ＩＤとして指定した場合、指定された運転手ＩＤを取得する機能と、
   取得された運転手ＩＤを、ネットワークを介してサーバに送信する機能と、をさらに携帯端末に実現させ、
   配車確認信号は、タクシーが到着するのにかかると予測される迎車時間について、送信された運転手ＩＤによって特定される運転手のタクシーの迎車時間が他のタクシーの迎車時間より長い場合でも、送信された運転手ＩＤによって特定される運転手のタクシーがユーザに割り当てられたことを示す情報を含むことを特徴とする請求項１または２に記載のコンピュータプログラム。
5. インターネット上のダウンロードサイトから携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムであって、
   本コンピュータプログラムは、ダウンロードサイトにおいてダウンロード可能となっている複数のコンピュータプログラムのなかから、携帯端末のユーザによって、配車サーバを使用して提供されるタクシー配車サービスを利用するために選択されるコンピュータプログラムであり、
   本コンピュータプログラムは、
   ユーザから、タクシーの配車の要求を受け付ける機能と、
   タクシーの配車の要求を受け付けた場合、配車要求信号を生成し、ネットワークを介して配車サーバに送信する機能と、
   配車要求信号に対応してユーザに割り当てられたタクシーに関する情報を含む配車確認信号を、ネットワークを介して配車サーバから受信する機能と、
   受信された配車確認信号に示されるタクシーに対するユーザの感想を、タクシー配車サービスとは異なるＳＮＳを提供するＳＮＳサーバにネットワークを介して送信する機能と、を携帯端末に実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。

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