JP5127534B2 - 警備装置 - Google Patents
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Description
また、この場合、利用者にとって不安感が増大する一方で、折角の警備システムを留守宅の警戒に活用できず、使い勝手が良いとはいえないという問題がある。
そして、通報部は、警備セットモードにおいてはセンサが異常を検知すると、また、遠隔セットモードにおいてはセンサが初期状態からの変化を検知すると異常通報する。即ち、遠隔セットモードにおいては、当該モードを開始したときに異常を検知していたセンサの出力が未検知(正常の検知)に変化しても通報するよう作用するのである。
また、遠隔地から警戒動作を設定する場合、仮に、窓の開放など警備を開始するにあたり不具合となる箇所が存在しても、このときの状態を基準として警戒を開始することにより、開放されたままの窓から賊が侵入しても当該窓を閉めた時点で異常事態の存在を検出でき、セキュリティ性の低下を抑制することが可能となる。
かかる構成によれば、遠隔からの警備開始が指示されたときにセンサが正常であれば、現地にて操作部から警備開始するのと同様にセンサが異常を検知するか否か監視することができ、状況に応じた最適な警戒動作を行うことが可能となる。
かかる構成によれば、利用者は、遠隔から警備開始を所望したときに窓の開放など異常を検出しているセンサが存在すれば、まず、利用者端末に提供される設定NG信号を参照することとなる。したがって、利用者が、警備を開始するにあたり不具合となる箇所の存在を認識することが遠隔セットモードを設定する条件となり、利用者の意志に基づきその時点で最適な警備状態を設定することが可能となる。
また、遠隔地から警戒動作を設定する場合、仮に、窓の開放など警備を開始するにあたり不具合となる箇所が存在しても、このときの状態を基準としてこれに対する変化について警戒を開始することにより、不具合が生じている箇所を完全に無警戒としないため、セキュリティ性の低下を抑制することが可能となる。
他方、警備解除モードは、監視区域の警戒を解除するモードであり、かかるモード中は、防災センサや非常ボタンなど24時間常時監視する必要がある異常についてのみ上述の処理を実行する。
監視センタ3は、上述したように警備会社が運営するセンタ装置5を備えた施設である。センタ装置5は、1又は複数のコンピュータで構成されており、本発明に関連する監視センタ3の機能を実現する。監視センタ3では、警備装置4から受信する各種情報をディスプレイに表示して監視員が監視区域を常時監視している。
監視員は、かかるディスプレイの表示を見て監視区域2に異常が発生していると判断すると、対処員への対処指示や、利用者に対する確認処理などの必要な措置をとる。対処員は、通常、各自の担当する地域にて待機又は巡回しており、監視センタ3から対処指示を受けると、異常の発生した監視区域2に急行する。対処員は、監視区域2に到着すると、警備装置4を対処モードに設定した後、監視区域2の点検を実施する。
警備コントローラ20は、図2に示されるように、通信部21、センサI/F(インターフェース)22、記憶部23、操作部24、報知部25、制御部31を備えており、制御部31が、警備コントローラ20の全体を制御する。
操作部24は、例えば、利用者により外出する際に操作されて警備セットモードを設定し、日中など利用者の出入りがあるときに操作されて警備解除モードが設定される。
なお、これに限らず、検知情報としては、全てのセンサについて現在正常状態か異常を検知した状態かを記憶してよい。また、センサが現在の検知状態を常時に送信するタイプであればこの受信信号から判別できる現状態を検知情報として記憶してよく、また、警備コントローラ20からセンサに対してポーリングして現在の検知状態を確認する構成としてもよい。
なお、遠隔セット初期状態は、遠隔セットモードに設定されたときに正常状態であったセンサと検知対象を検知していたセンサとが区別できればよく、遠隔セットモードに設定されたときに正常状態にあるセンサのみ、又は検知対象を検知した状態のセンサのみを記憶していてもよい。
制御部31は、図示のようにモード設定部32、計時部33、判定部34、通報部35を有している。これら構成も、これら構成の機能を実現するプログラムを制御部が実行することにより実現される。
また、モード設定部32は、利用者端末6から設定信号を受信したときに正常状態でないセンサが存在し警備セットモードの設定が禁止されると、警備状態として遠隔セットモードを設定する。遠隔セットモードは、全てのセンサが正常状態でないときに警戒を開始するために設定される警備状態であり、当該警備状態が設定されたときの各センサの検知情報を遠隔セット初期状態に記憶し、これに対して検知状態が変化すれば監視センタ3に異常通報するモードである。
そして、モード設定部32により警備状態が設定されるとその警備状態が現在の警備状態として記憶部23に記憶され、現在の警備状態に対応する制御が行われる。また、モード設定部32は、モード設定処理を行った結果として設定した警備状態をサーバ装置40に出力する。
計時部33は、モード設定部32により制御されて計時を行うタイマであり、モード設定部32の制御下でモード設定のための計時動作も行う。
また、通報部35は、異常信号の他に、モード設定部32により警備セットモードまたは遠隔セットモードに設定されたことを監視センタ3に送信する処理を行う。即ち、通報部35は、モード設定部32にて警備セットモードが設定されるとセット通知信号を監視センタ3に送信し、遠隔セットモードが設定されると遠隔セット通知信号を監視センタ3に送信する。これにより、監視センタ3では、警備を開始するにあたり不具合となる、即ち正常状態でない箇所が存在したことが把握でき、監視区域に異常が発生した場合の利用者への確認などを円滑に処理することが可能となる。
次に、サーバ装置40の構成について説明する。サーバ装置40は、webサーバの機能を有するコンピュータである。図2に示されるように、サーバ装置40は、通信部41、記憶部42及び制御部43を有しており、制御部43がサーバ装置40の全体を制御する。
すなわち、webサーバ部44は、警備装置4から利用者端末6に情報を通知する通知手段として機能し、且つ利用者端末6から設定信号を受け付ける受付手段として機能する。
また、「警備モードの変更」は、警備状態の変更を入力する部分であり、この例では、警備セットモードの設定を指示するボタンが表示されている。このボタンがクリックされると(押下されると)、該当する警備状態(この例では警備セットモード)の設定信号がサーバ装置40に送られ、webサーバ部44にて受け付けられて警備コントローラに警備セットモードの設定信号が送られる。
モード設定処理は、警備コントローラ20のモード設定部32により行われる。
モード設定部32は、上述したように、警備コントローラ20の操作部24からの入力または利用者端末6からサーバ装置40を経由しての入力を受け付けて、警備状態を設定する。そして、モード設定部32は、設定した警備状態をサーバ装置40に出力する。警備状態の情報は、警備コントローラ20の通信部21からサーバ装置40の通信部41を経て制御部43に送られ、制御部43により記憶部42の現在の警備状態が書き換えられるとともに、webサーバ部44は記憶部42に記憶された情報からホームページのコンテンツとなる警備状態を更新して変更後の警備状態をホームページ上に公開する。
以下、これらのモード設定処理について説明する。
利用者は、例えば日中など人の出入りがあるときに操作部24を操作して警備解除モードを設定し、外出など住戸2が無人となる場合に操作部24を操作して警備セットモードを設定する。
ここでは、図5を用いて、操作部24から警備セットモードの設定が入力されたときの動作について説明する。モード設定部32は、操作部24から警備セットモードの設定信号を受信すると記憶部23の検知情報を参照して全センサの状態確認を行う(ステップS11)。センサI/F22を介してセンサの状態確認をしてもよい。ここで、異常を検知した状態のセンサがあれば(ステップS11−No)、モード設定部32は異常個所の点検ガイダンスを報知部から出力する(ステップS12)。
他方、検知対象を検知しているセンサがない、即ち全センサが正常と判定すると(ステップS11−Yes)、モード設定部32は計時部33を制御して退館タイマを起動し(ステップS13)、利用者が住戸から退館する時間として予め設定された退館時間(例えば30秒)を計時する。そして、退館時間が経過し退館タイマが終了すると(ステップS14−Yes)、モード設定部32は警備状態を警備セットモードに設定する(ステップS15)。そして、通報部35が、セット通知信号を通信部21を介して監視センタ3へ送信し、これにより警備セットモードの設定を監視センタ3に通知する(ステップS16)。また、モード設定部32は、警備セットモードを設定したことをサーバ装置40に送信する(ステップS17)。
次に、利用者端末6から警備状態の設定信号を受信する処理について説明する。利用者は、例えば警備装置4の操作が困難な子供や老人が帰宅することを知ったときなどに遠隔から警備解除モードを設定し、また、住戸2が無人であるが警備セットモードの設定を忘れて外出した場合などに遠隔から警備セットモードを設定する。
ここでは、図6を用いて、サーバ装置40を介して携帯端末6から警備セットモードの設定信号を受信したときの動作について説明する。上述したように、設定信号は、サーバ装置40のwebサーバ部44によるホームページ提供機能を利用して、遠隔の利用者端末6からサーバ装置40に受信され、警備コントローラ20に提供される。
さらに、図7のホームページには、遠隔セットモードとして強制的に警戒開始を指示するためのボタンが表示されている。このボタンが押下されると同要求が再セット設定信号としてwebサーバ部44に送信される。図7の例では警備セットモード設定の要求ボタンが「強制的に遠隔セットモードを設定する」であり、このボタンが押下されて再セット設定信号が送信されると、以下のように遠隔セットモードが設定されることとなる。
モード設定部32は、設定NG信号をサーバ装置40に送信した後サーバ装置40から再セット設定信号を待ち受ける(ステップS26)。所定時間内に再セット設定信号の受信がなければ処理を終了してよい。サーバ装置40から再セット設定信号を受信すると(ステップS26−Yes)、記憶部23の検知情報を参照し、各センサの現在の検知状態を監視区域2の異常判定の基準となる初期状態として記憶部23の遠隔セット初期状態に記憶する(ステップS27)。即ち、検知情報に検知対象となる異常を検知した状態のセンサが記憶されていれば、このセンサについて、検知した状態を遠隔セット初期状態として記憶し、検知対象を検知していない正常状態のセンサについては、正常状態を遠隔セット初期状態として記憶する。
また、モード設定部32は、遠隔セットモードを設定したことをサーバ装置40に送信する(ステップS30)。サーバ装置40ではコンテンツ情報が更新されホームページ上の情報として利用者端末6に通知される。
また、遠隔セットモードを設定する際に、窓の開放など異常を検出しているセンサの情報を利用者端末6に通知するため、利用者は、警備を開始するにあたり不具合となる箇所の存在を認識することができ、状況に応じて、不具合箇所が存在するのを許容して遠隔セットモードを設定するか否かを判断することができる。
次に、図8を用いて、判定部34による異常判定処理の動作について説明する。
図8は、警備コントローラ20における異常判定処理のフローチャートである。警備コントローラ20は、センサI/F22を介してセンサからの信号が入力されると、図8の処理が行われ判定部34にて異常の有無が判定される。
図8に示すように、センサからの信号入力があると、判定部34は記憶部23に記憶される現在の警備状態を参照する(ステップS41)。現在の警備状態が警備解除モードであれば処理をステップS42に進めて、受信した信号に含まれるセンサのID番号より記憶部23のセンサ情報を参照してセンサ種類を特定し、センサからの信号が、常時監視すべき防災センサ、非常ボタンの何れかからの検知信号であるか否かを判定する(ステップS42)。これらセンサからの検知信号でなければ(ステップS42-No)、処理を終了する。
他方、防災センサ、非常ボタンの何れかからの検知信号であれば(ステップS42−Yes)、監視区域2の異常と判定し(ステップS43)、報知部25を作動させて区域内の利用者に異常を報知する(ステップS44)。判定部34にて異常有りと判定されると、通報部35は、公衆回線網7を介して監視センタ3のセンタ装置5へ異常信号を送信する(ステップS45)。監視センタ3が異常信号を受信すると、警備会社の対処員が監視区域に行き、監視区域2の内外を点検する。また、通報部35はLANを介してサーバ装置40に異常信号を送信し(ステップS46)、これにより異常発生がサーバ装置40から利用者端末6へとホームページを利用して提示される。
他方、センサからの信号が検知信号であれば(ステップS47−Yes)、監視区域2の異常と判定する(ステップS48)。このとき、報知部25を作動させて侵入者の威嚇などを行ってもよい。判定部34にて異常有りと判定されると、通報部35は、公衆回線網7を介して監視センタ3のセンタ装置5へ異常信号を送信する(ステップS49)。監視センタ3が異常信号を受信すると、警備会社の対処員が監視区域に行き、監視区域2の内外を点検する。また、通報部35はLANを介してサーバ装置40に異常信号を送信し(ステップS50)、これにより異常発生がサーバ装置40から利用者端末6へとホームページを利用して提示される。
他方、センサからの信号が検知信号又は復旧検知信号の何れかであれば(ステップS51−Yes)、受信した信号に含まれるセンサのID番号より送信元のセンサを特定し、受信した信号と記憶部23の遠隔セット初期状態とを比較する(ステップS52)。遠隔セット初期状態は上述したように、遠隔セットモードにて異常の判定に使用する各センサの基準となる状態であり、遠隔セットモードに設定されたときに各センサが正常状態であったか、検知対象を検知していたかが記憶されている。
他方、センサの検知状態が、初期状態から変化したと判別できれば(ステップS53-Yes)、監視区域2の異常と判定する(ステップS54)。このとき、報知部25を作動させて侵入者の威嚇などを行ってもよい。判定部34にて異常有りと判定されると、通報部35は、公衆回線網7を介して監視センタ3のセンタ装置5へ異常信号を送信する(ステップS55)。このときに監視センタ3に送信する異常信号には、遠隔セットモードにおける異常であることを示す情報を付加することが好ましい。監視センタ3が異常信号を受信すると、警備会社の対処員が監視区域に行き、監視区域2の内外を点検する。また、通報部35はLANを介してサーバ装置40に異常信号を送信し(ステップS56)、これにより異常発生がサーバ装置40から利用者端末6へとホームページを利用して提示される。
しかし、本発明はこれに限定されず、利用者端末6からサーバ装置40に直接電子メールや所定のコマンドを送信することにより警備状態の変更を受け付けてもよい。この場合、記憶部42の利用者情報に基づいて送信元の認証を行った上で要求を受け付ける。また、警備状態の設定NGや、異常を検知しているセンサの情報も電子メール等によって通知されてよい。この構成では、サーバ装置40がメールサーバ機能を備えるとともに、情報の通知は、利用者情報に記憶された利用者端末6のメールアドレスに電子メールを送信することで行なう構成とするのが好ましい。即ち、サーバ装置40が利用者端末6から警備セットモードの設定信号を受信するとこれを警備コントローラに出力し、この結果警備セットモードが設定NGであればこれを利用者端末6に通知するとともに当該利用者端末6からの再セット設定信号の受信を待ちうけ、再セット設定信号を受信すればこれを受け付けて警備コントローラ20に出力する。
また、遠隔地から警戒動作を設定する場合、仮に、窓の開放など警備を開始するにあたり不具合となる箇所が存在しても、このときの状態を基準として警戒を開始することにより、開放されたままの窓から賊が侵入しても当該窓を閉めた時点で異常事態の存在を検出でき、セキュリティ性の低下を抑制することが可能となる。
また、遠隔セットモードを設定する際に、窓の開放など異常を検出しているセンサの情報を利用者端末に通知するため、利用者は、警備を開始するにあたり不具合となる箇所の存在を認識することができ、状況に応じて、不具合箇所が存在するのを許容して遠隔セットモードを設定するか否かを判断することができる。
2 監視区域(住戸)
3 監視センタ
4 警備装置
5 センタ装置
6 利用者端末
7 公衆回線網
8 インターネット
9 LAN
20 警備コントローラ
21 通信部
22 センサI/F
23 記憶部
24 操作部
25 報知部
31 制御部
32 モード設定部
33 計時部
34 判定部
35 通報部
40 サーバ装置
41 通信部
42 記憶部
43 制御部
44 webサーバ部
Claims (5)
- 監視区域の異常を外部の装置に通報する警備装置であって、
前記監視区域の警備状態として異常を通報しない警備解除モードまたは異常を通報する警備セットモードの設定信号を入力する操作部と、
前記外部の装置及び利用者端末と通信し、前記利用者端末から少なくとも警備セットモードの設定信号を受信する通信部と、
前記監視区域に生じた変化を検知するセンサと接続されるセンサ信号入力部と、
前記センサの現在の検知情報を記憶する記憶部と、
前記操作部から警備セットモードの設定信号が入力されると、前記センサが現在異常を検知していない状態であれば警備状態を警備セットモードに設定し、前記利用者端末から警備セットモードの設定信号を受信すると、前記検知情報を初期状態として前記記憶部に記憶して警備状態を遠隔セットモードに設定するモード設定部と、
前記警備セットモード時に前記センサが前記監視区域の異常を検知すると前記外部の装置に異常通報し、前記遠隔セットモード時に前記センサが前記初期状態からの変化を検知すると前記外部の装置に異常通報する通報部と、
を備えることを特徴とした警備装置。
- 前記モード設定部は、
前記利用者端末から警備セットモードの設定信号を受信したときに、前記センサが現在異常を検知していない状態であれば、警備状態を前記警備セットモードに設定する請求項1に記載の警備装置。
- さらに、前記利用者端末から警備セットモードの設定信号を受信したときに、前記センサが現在異常を検知している状態であれば、前記利用者端末に設定NG信号を通知する通知部を備え、
前記モード設定部は、前記利用者端末から警備セットモードの設定信号を受信したときに、前記センサが現在異常を検知している状態であれば設定NGと判定し、該設定NGを判定した後に利用者端末から再セット設定信号を受信すると、前記検知情報を初期状態として遠隔セットモードに設定する請求項1または2に記載の警備装置。
- 前記設定NG信号は、現在異常を検知しているセンサの情報を含む請求項3に記載の警備装置。
- 前記通報部は、
前記モード設定部で警備セットモードが設定されるとセット通知信号を前記通信部を介して前記外部の装置に送信し、
前記モード設定部が前記現状態を初期状態として遠隔セットモードに設定すると、遠隔セット通知信号を前記外部の装置に送信する請求項1から4の何れかに記載の警備装置。
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