JP5198101B2 - 警備装置 - Google Patents
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Description
そして、モード設定手段は、現在の警備状態が遠隔セット禁止モードか否かを判定し、この判定を利用者端末からの要求を受けて警備セットモードを設定する条件とするように作用する。即ち、現在の警備状態が遠隔セット禁止モードであれば利用者端末から警備セットモードの設定を禁止する処理として、例えば、利用者端末から警備セットモードの設定信号を受信しても警備セットモードの設定を禁止したり、利用者端末からの警備セットモードの設定信号を受信不可としたり、利用者端末から警備セットモードの設定信号を送信不可とするなどの処理を行う。
したがって、本発明によれば、監視区域が有人であることが明らかである場合には、監視区域の状況が把握できない遠隔地から警戒動作を設定することが禁止されるので、内在者が居るのに誤って遠隔から警備セットモードを設定することを防ぎ、誤報可能性を低減することができる。
かかる構成では、利用者が所望する警備状態について、監視区域の状況が把握できない遠隔地から警備セットモードに設定することを禁止することができる。
したがって、本発明によれば、監視区域の営業形態や生活スタイルなど、利用環境が異なる状況において、利用者が所望する警備状態を内在者が存在する警備状態として設定し、遠隔地からの警備セットを禁止でき、利便性を向上させつつ誤報可能性を低減することができる。
これは、利用者が外出する際の警備状態設定操作に操作ミスがあった場合や、現在の警備状態に拘らず利用者自身が監視区域は無人であると把握している場合に特に有用であり、内在者が既に不在であるにも拘らず警備セットモードを遠隔設定できないという事態を回避できる。
また、警備コントローラ20は、異常が復旧したことを検知すると異常復旧の情報を復旧信号として監視センタ3に送信し、サーバ装置40は警備コントローラ20が検知した異常復旧の情報でホームページを更新する。
他方、警備解除モード中は、防災センサや非常ボタンなど24時間監視する必要がある異常についてのみ上述の処理を実行する。
監視センタ3は、上述したように警備会社が運営するセンタ装置5を備えた施設である。センタ装置5は、1又は複数のコンピュータで構成されており、本発明に関連する監視センタ3の機能を実現する。監視センタ3では、警備装置4から受信する各種情報をディスプレイに表示して監視員が監視区域を常時監視している。
監視員は、かかるディスプレイの表示を見て監視区域2に異常が発生していると判断すると、対処員への対処指示や、利用者に対する確認処理などの必要な措置をとる。対処員は、通常、各自の担当する地域にて待機又は巡回しており、監視センタ3から対処指示を受けると、異常の発生した監視区域2に急行する。対処員は、監視区域2に到着すると、警備装置4を対処モードに設定した後、監視区域2の点検を実施する。
警備コントローラ20は、図2に示されるように、通信部21、センサI/F(インターフェース)22、記憶部23、操作部24、報知部25、制御部31を備えており、制御部31が、警備コントローラ20の全体を制御する。
操作部24は、例えば、利用者により外出する際に操作されて警備セットモードを設定し、日中など利用者の出入りがあるときに操作されて警備解除モードが設定され、就寝時や夜間など利用者が内在しているが人の出入りがないときに在宅警備モードが設定される。
また、操作部24は、対処員や利用者から異常の復旧操作を受けると操作者を認証し、認証OKであれば復旧操作信号を制御部31に出力する。
遠隔セット禁止情報は、該当する警備状態を識別して記憶できるものであればよい。また、遠隔セット禁止情報は、記憶部23内の記憶情報に限定されず、例えば、後述するモード設定部32の処理プログラム内に設定された情報であってもよい。
制御部31は、図示のようにモード設定部32、計時部33、判定部34、及び通報部35を有している。これら構成も、これら構成の機能を実現するプログラムを制御部が実行することにより実現される。
本実施形態では、遠隔セット禁止情報として在宅警備モードと対処モードを記憶している。したがって、図3に矢印記号で示したように、モード設定部32は、在宅警備モード(対処モードも同様)に設定されているときには、利用者端末6からサーバ装置40を介して受信される設定信号による警備セットモードの設定を禁止する。
モード設定部32によるモード設定処理については後述にて詳細に説明する。
そして、モード設定部32により警備状態(モード)が設定されるとそのモードが現在の警備状態として記憶部23に記憶され、現在の警備状態に対応する制御が行われる。
計時部33は、モード設定部32により制御されて計時を行うタイマであり、モード設定部32の制御下でモード設定のための計時動作も行う。
なお、各警備状態と異常判定対象のセンサの情報とが判定部34のプログラム上で決められてもよく、また、各警備状態と異常判定対象のセンサの情報とを対応付けるテーブルが記憶部23に記憶されて判定部34により参照されてもよい。
また、通報部35は、異常信号及び復旧信号の他に、モード設定部32により警備セットモードに設定されたことを監視センタ3に送信する処理を行う。即ち、通報部35は、モード設定部32にて警備セットモードが設定されるとセット通知信号を監視センタ3に送信する。
次に、サーバ装置40の構成について説明する。サーバ装置40は、webサーバの機能を有するコンピュータである。図2に示されるように、サーバ装置40は、通信部41、記憶部42及び制御部43を有しており、制御部43がサーバ装置40の全体を制御する。
なお、この場合、警備セットモードへの移行を指示するボタンをホームページ上に表示しないようにしてもよく、当該構成によっても現在の警備状態が遠隔セット禁止属性として記憶する警備状態であれば、モード設定部が出力する遠隔セット禁止情報にて利用者端末からの警備セットモードの設定を禁止することができる。
なお、上述したように、この場合には、警備セットモードへの移行を指示するボタンをホームページ上に表示しないようにしてもよい。
現在の警備状態が対処モードである場合にも同様である。
図5は、警備コントローラ20における異常通報処理のフローチャートである。警備セットモードまたは在宅警備モードであるときにセンサから検知信号が入力されると、判定部34が警備状態に応じて異常の有無を判定する。判定部34にて異常と判定されると図5の処理が行われる。
図5に示すように、判定部34にて異常有りと判定されると、通報部35はLANを介してサーバ装置40に異常信号を送信し(ステップS1)、これにより異常発生がサーバ装置40から利用者端末6へとホームページを利用して提示される。また、通報部35は、公衆回線網7を介して監視センタ3のセンタ装置5へ異常信号を送信する(ステップS2)。監視センタ3が異常信号を受信すると、警備会社の対処員が監視区域に行き、監視区域2の内外を点検する。
モード設定部32は、上述したように、警備コントローラ20の操作部24からの入力または利用者端末6からサーバ装置40を経由しての入力を受け付けて、警備解除モード、在宅警備モード又は警備セットモードの各警備状態を設定する。
そして、モード設定部32は、設定した警備状態をサーバ装置40に出力する。警備状態の情報は、警備コントローラ20の通信部21からサーバ装置40の通信部41を経て制御部43に送られ、制御部43により記憶部42の現在の警備状態が書き換えられるとともに、webサーバ部44は記憶部42に記憶された情報からホームページのコンテンツとなる警備状態を更新して変更後の警備状態をホームページ上に公開する。
また、このときモード設定部32は、この設定した警備状態を記憶部23の遠隔セット禁止情報と比較し、遠隔セット禁止情報に記憶された警備状態であればセット禁止信号をサーバ装置40に出力する。サーバ装置40では、警備コントローラ20からのセット禁止信号の受信有無に基づき、制御部43によりセット可否情報が書き換えられる。
以下、これらのモード設定処理について説明する。
利用者は、例えば日中など人の出入りがあるときに操作部24を操作して警備解除モードを設定し、また、就寝時や夜間など利用者が内在しているが人の出入りがないときに操作部24を操作して在宅警備モードを設定し、さらに、外出など住戸2が無人となる場合に操作部24を操作して警備セットモードを設定する。
操作部24が利用者により操作されると、利用者が認証されて警備解除モード、在宅警備モード又は警備セットモードの設定信号が操作部24から入力されて、制御部31のモード設定部32にて受け付けられる。
モード設定部32は、警備解除モードの設定信号を受信すると警備状態を警備解除モードに設定する。モード設定部32は、警備解除モードを設定すると、この警備状態を示す信号をサーバ装置40に出力する。
また、モード設定部32は、操作部24から在宅警備モードの設定信号を受信すると、記憶部23のセンサ情報にて在宅警備フラグが付されているセンサの状態確認を行う。ここでは、センサI/F22を介して該当のセンサが検知対象を検知した状態であるか否かが判定される。記憶部23のセンサ情報にセンサの状態を書き込み記憶している場合は当該情報を参照することで判別してもよい。そしてモード設定部32は、該当センサの何れも検知対象を検知していない、即ち正常と判定すると、警備状態を在宅警備モードに設定する。本実施形態の例では、遠隔セット禁止情報として在宅警備モードと対処モードを記憶している。在宅警備モードは、遠隔セット禁止情報に記憶される警備状態であるため、モード設定部32は、在宅警備モードを設定すると、この警備状態を示す信号とセット禁止信号をサーバ装置40に出力する。サーバ装置40は、セット禁止信号を受信するとセット可否情報を書き換え、コンテンツ情報を更新して警備セットモードの設定が禁止されていることをホームページ上に表示する。対処員が対処モードを設定した場合も同様である。
他方、検知対象を検知しているセンサがない、即ち全センサが正常と判定すると(ステップS11−Yes)、モード設定部32は計時部33を制御して退館タイマを起動し(ステップS13)、利用者が住戸から退館する時間として予め設定された退館時間(例えば30秒)を計時する。そして、退館時間が経過し退館タイマが終了すると(ステップS14−Yes)、モード設定部32は警備状態を警備セットモードに設定する(ステップS15)。そして、通報部35が、セット通知信号を通信部21を介して監視センタ3へ送信し、これにより警備セットモードの設定を監視センタ3に通知する(ステップS16)。また、モード設定部32は、警備セットモードを設定したことをサーバ装置40に送信する(ステップS17)。
次に、利用者端末6から警備状態の設定信号を受信する処理について説明する。利用者は、例えば警備装置4の操作が困難な子供や老人が帰宅することを知ったときなどに遠隔から警備解除モードを設定し、また、子供や老人など内在者が居るが住戸2の防犯を監視したい場合などに遠隔から在宅警備モードを設定し、さらに、住戸2が無人であるが警備セットモードの設定を忘れて外出した場合などに遠隔から警備セットモードを設定する。
利用者端末6からの設定信号は、サーバ装置40にてwebサーバ部が提供するホームページを利用して受信され、警備コントローラ20へと入力される。
モード設定部32は、上記のようにサーバ装置40を介して利用者端末6から警備解除モード、在宅警備モード、警備セットモードの設定信号を受信する。モード設定部32は、この設定信号に基づき、モード設定処理を実行し、上述した操作部24への操作によるモード設定処理と同様に、設定した警備状態をサーバ装置40に出力する。サーバ装置40では変更後の警備状態がホームページ上に公開される。
また、モード設定部32は、サーバ装置40から在宅警備モードの設定信号を受信すると、上述した操作部24への操作による場合と同様に、記憶部23のセンサ情報にて在宅警備フラグが付されているセンサの状態確認を行い、該当センサが正常と判定すると警備状態を在宅警備モードに設定して、この警備状態を示す信号とセット禁止信号をサーバ装置40に出力する。サーバ装置40は、セット禁止信号を受信するとセット可否情報を書き換え、コンテンツ情報を更新して警備セットモードの設定が禁止されていることをホームページ上に表示する。
他方、モード設定部32は、該当センサの何れかが検知対象を検知していれば設定NGと判定して、サーバ装置40に当該センサの情報を含む設定NG信号を出力する。サーバ装置40は、設定NG信号を受信すると、webサーバ部44がホームページのコンテンツ情報を更新して、センサ検知があるため在宅警備モードの設定がNGであったこと、及び検知したセンサの情報をホームページ上に公開する。
モード設定部32は、遠隔の携帯端末6から警備セットモードの設定信号を受信すると、記憶部23に記憶された現在の警備状態及び遠隔セット禁止情報を参照し、現在の警備状態が遠隔セット禁止情報に記憶された警備状態か否かを判定する(ステップS21)。本実施形態では、在宅警備モードと対処モードを遠隔セット禁止情報として記憶している。現在の警備状態が遠隔セット禁止情報の警備状態でなければ、つまり在宅警備モード又は対処モードでなければ(ステップS21−No)、全センサの状態確認を行う(ステップS22)。上述のようにセンサI/F22を介して、又は記憶部23のセンサ情報を参照することで状態確認する。ここで、異常を検知した状態のセンサがあれば(ステップS22−No)、モード設定部32は設定NGと判定してサーバ装置40に当該センサの情報を含む設定NG信号を出力する。(ステップS23)。サーバ装置40は、設定NG信号を受信すると、センサ検知があるため警備セットモードの設定がNGであったこと、及び検知したセンサの情報をホームページ上に公開する。
さらに、図8のホームページでは、警備セットモードの設定を再度要求するためのボタンが表示されている。このボタンが押下されると同要求が再セット設定信号としてwebサーバ部44に送信される。図8の例では警備セットモード設定の要求ボタンが「強制的に警備セットモードを設定する」であり、このボタンが押下されて再セット設定信号が送信されると、以下のように警備セットモードが設定されることとなる。
モード設定部32は、設定禁止信号をサーバ装置40に送信した後サーバ装置40から再セット設定信号を待ち受ける(ステップS28)。所定時間内に再セット設定信号の受信がなければ処理を終了してよい。サーバ装置40から再セット設定信号を受信すると(ステップS28−Yes)、現在の警備状態に拘らず、全センサの状態確認を行い、全センサが正常と判定すると(ステップS29−Yes)、警備状態を警備セットモードに設定する(ステップS30)。またこのとき、モード設定部32は報知部25を制御して警備セットモードが設定されることを監視区域2内に報知させる。そして、通報部35が、禁止属性セット通知信号を通信部を介して監視センタ3へ送信し、内在者が居ることが明らかな遠隔セット禁止属性の警備状態において遠隔から警備セットモードが設定されたことを監視センタ3に通知する(ステップS31)。禁止属性セット通知信号は、監視区域2に内在者が居ることが明らかな警備状態で再セット設定信号の受信に応じて警備セットモードを設定したことを示す信号である。監視センタ3のセンタ装置5は、禁止属性セット通知信号を受信したときには、セット通知信号を受信したときと区別して警備セットモードの設定時に内在者が居る警備状態であったことを識別可能に表示する。これにより、監視センタ3では、異常が通報されたときに内在者が居た可能性を認識することができ、それに応じて利用者確認などを円滑に処理することができる。
また、ステップS29において、何れかのセンサが検知対象を検知していれば設定NGと判定してサーバ装置に当該センサの情報を含む設定NG信号を出力する(ステップS33)。サーバ装置は、設定NG信号を受信すると、センサ検知があるため警備セットモードの設定がNGであったこと、及び検知したセンサの情報をホームページ上に公開する。
これにより、無人であるのに誤って現在の警備状態を設定した場合や利用者自身が監視区域は無人であると把握している場合において、無人であるのに警備セットモードが設定できないといった事態を回避することが可能となる。
2 監視区域(住戸)
3 監視センタ
4 警備装置
5 センタ装置
6 利用者端末
7 公衆回線網
8 インターネット
9 LAN
20 警備コントローラ
21 通信部
22 センサI/F
23 記憶部
24 操作部
25 報知部
31 制御部
32 モード設定部
33 計時部
34 判定部
35 通報部
40 サーバ装置
41 通信部
42 記憶部
43 制御部
44 webサーバ部
Claims (5)
- 監視区域の異常を外部の装置に通報する警備装置であって、
前記監視区域に生じた変化を検知するセンサと接続されるセンサ信号入力部と、
前記監視区域の警備状態として、異常を通報しない警備解除モード、異常を通報する警備セットモード、または利用者端末からの前記警備セットモードの設定を禁止する警備状態であって内在者が居ることが明らかな警備状態である遠隔セット禁止モードの設定信号を入力する操作部と、
前記外部の装置及び利用者端末と通信し、前記利用者端末から少なくとも警備セットモードの設定信号を受信する通信部と、
前記操作部から警備セットモードの設定信号が入力されると、または前記通信部を介して前記利用者端末から警備セットモードの設定信号を受信すると警備状態を警備セットモードに設定する手段であって、現在の警備状態が前記遠隔セット禁止モードであれば前記利用者端末から警備セットモードの設定を禁止するモード設定手段と、を備えることを特徴とした警備装置。
- 前記遠隔セット禁止モードは、窓や戸など監視区域の内外を接続する監視区域外周部分のみ異常を通報する在宅警備モード、および/または、警備員が前記監視区域を点検するときに設定する警備員用の警備状態である請求項1に記載の警備装置。
- さらに、
前記遠隔セット禁止モードとして任意の警備状態を記憶した遠隔セット情報を記憶する記憶部を備え、
前記遠隔セット情報は、前記操作部からの入力により任意の警備状態に書き換え可能である請求項1記載の警備装置。
- さらに、
前記利用者端末から警備セットモードの設定信号を受信したとき、又は前記利用者端末から接続要求を受信したときに、現在の警備状態が前記遠隔セット禁止モードの警備状態であれば、前記警備セットモードの設定禁止を前記利用者端末に通知する通知手段を備え、
前記モード設定手段は、前記通知手段が前記利用者端末に警備セットモードの設定禁止を通知したとき、前記利用者端末から再セット設定信号を受信すると警備状態を警備セットモードに設定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の警備装置。
- さらに、
前記モード設定手段で警備セットモードが設定されるとセット通知信号を前記通信部を介して前記外部の装置に送信する通報手段を備え、
前記通報手段は、前記モード設定手段が前記再セット設定信号を受信した結果として警備セットモードを設定すると、禁止属性セット通知信号を前記外部の装置に送信する請求項4に記載の警備装置。
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