JP5127530B2 - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

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Description

本発明は、立体画像表示装置に関する。
多数の視差画像を表示するインテグラルフォトグラフィー法(以下、IP法)あるいは立体像を何らかの方法で記録しこれを立体像として再生する光線再生法が知られている。左右の眼から物体を見たときに、近い距離にある点を見た時の左右の眼と成す角度をα、遠い距離にある点を見た時の左右の眼となす角度をβとすると、αとβはその物体と観察者の位置関係に応じて異なる。この角度差(α―β)を両眼視差と呼び、人はこの両眼視差に敏感で立体視をすることができる。
近年、眼鏡無しの立体画像表示装置の開発が進んでいる。これらの多くは通常の2次元の平面表示装置を用いるが、その平面表示装置の前面、あるいは背面に何らかの光線制御素子を置くことにより、先に述べた両眼視差を利用し、観察者から見た時、あたかも平面表示装置から前後数cmの距離の物体から光線が出ているように平面表示装置からの光線の角度を制御することにより可能となる。これは、平面表示装置の高精細化により、平面表示装置の光線を数種類の角度(視差と呼ぶ)に振り分けても、ある程度、高精細の画像を得ることができるようになったためである。
このように、IP法を立体画像表示装置に適用した3次元画像表示方法をII(インテグラルイメージング)方式と呼ぶ。II方式において、一つのレンズから射出される光線は要素画像群の数に相当する。通常、視差数と呼び、それぞれのレンズにおいて、視差光線は平行に射出される。このII方式は、観測者の位置、あるいは観測者の見る角度によって、1視差の画像、2視差の画像、3視差の画像という異なる画像を見ることになる。そのため、観測者は右目と左目に入る視差により、立体を知覚する。光線制御素子としてレンチキュラーレンズを用いた場合、スリットを用いた場合に比べて、光の利用効率が高いためディスプレイが明るいというメリットがある。また、レンズアレイと、画素との間の間隔はレンズの略焦点距離ほど離した方がよく、そうすると一つの画素を一つの方向に射出することができ、見る角度によって異なる視差画像を見ることができる。
II方式の立体画像表示装置において、表示面から離れた位置に立体を再現するようにすると、開口部あるいはレンズを介して割り当てられた光線束が広がることにより、解像度が急激に低下するという問題点がある(例えば、非特許文献1参照)。
眼鏡なしで立体画像を見ることのできる立体画像表示装置において、光線制御素子の背面にある平面表示装置の画像情報はそれぞれの視差画像に割り振られるため、光線制御素子の背面にある平面表示装置と比較し、解像度が低下する。
一方、視差画像の数を増大することは、正常な立体画像(3次元画像)を見ることが可能な視域角を増大することができたり、飛び出し表示範囲または奥行き表示範囲を増大させたりすることができるため、3次元画像の品質を向上させるためには有効である。これら、解像度、視域角、飛び出し表示範囲、および奥行き表示範囲を増大させるために、光線制御素子の背面に設けられる平面表示装置の高解像度化が図る必要があるが、製造コスト上、限界がある。
そこで、光線制御素子の背面に設けられる平面表示装置に、時分割表示といわれる時間方向に従来の2倍の速度で画像を表示させることにより、高解像度化を行う立体画像表示装置が知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この特許文献1に記載された表示装置は、液晶パネルの前面に,偏光板に挟んだ2枚のSTN(Super-Twisted Nematic)配列セルを設置し、左右眼方向のリタデーションの差(透過、遮光)を時分割し、切替えている。また、特許文献2に記載された表示装置は、左目映像情報と右眼映像情報とを有するディスプレイ素子と、入射光を左眼映像と右眼映像とに分離させる映像分離部と、入射光の偏光方向を経時的に変換させる偏光変換スイッチと、偏光変換スイッチを通過した光の偏光方向によって光を透過させるかまたは屈折させる1層の複屈折素子と、を備え、偏光変換スイッチにより偏光方向が変換された映像を、上記複屈折素子を通じてシフトさせることによって、解像度を向上させている。
H. Hoshino, F. Okano, H. Isono and I. Yuyama "Analysis of resolution limitation of integral photography",J. Opt. Soc. Am, A15 (1998) pp..2059-2065. 特開2004−198727号公報 特開2006−189833号公報
上述の文献に記載された技術を用いて、時分割表示を行う場合には、次の問題がある。
一つは、特許文献1に記載された表示装置においては、光の遮光、透過を高速に繰り返す方式を使用すると、光の利用効率が50%になるため、画面が暗くなるという問題点がある。
もう一つは、特許文献2に記載された表示装置においては、観測者の目が視域幅以内にある時に、画面内すべてから観測者の方向に視差画像を提供することにより、視域範囲が最大化され、見やすい立体画像が得られる。これは、観測者が立体画像を見る場合、立体画像表示装置上の水平方向の位置により、観測者から見た観測角度が変化する。そのため、立体画像表示装置において、画面中央部では平面表示装置の法線方向を中心に視差画像を振り分け、画面端では平面表示装置の法線方向ではなく、観測者の方向に画面端から線をひいた場合、そのベクトル方向の角度を中心に視差画像を振り分けるとよい。そのためには、時分割して光線方向を振り分ける場合、正確な視差画像の出射角度が計算できることが必要となる。このことは、立体画像表示装置が大型化するに連れて特に重要となる。正確な視差方向の制御がなされない場合、位置により明暗が存在するモアレが生じるという問題点が起こる。
またもう一つとして、液晶表示装置を、要素画像を表示する平面表示装置、あるいは切替部に使用する場合、液晶の応答速度が時分割表示に対応する程度に速いことが重要となる。すなわち、現在、1秒間に60フレーム表示する方式が一般的であるため、時間方向に2分割表示を行うためには、1秒間に120フレーム表示しなければならない。そのため、液晶の応答速度としては1/120=8.3msの間に液晶の応答が完了していなければならない。しかし、液晶の応答速度が遅いと、2分割表示の前画面と後画面が重なり、それぞれの表示画像での視差画像が時間方向に重なる。すると、本来の視差方向ではない方向に誤った視差画像が表示されるため、ぼけや2重像などの立体画像の表示劣化が起こる。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、時分割表示を行っても、視差画像間のクロストークを可及的に低減し、輝度が減少することを可及的に抑制し、かつ立体画像の表示劣化を抑制することのできる立体画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による立体画像表示装置は、表示面内に複数の画素が配列された平面表示装置と、前記表示面の前面に設けられ複数のレンズが第1の方向に並んで配列され前記画素からの光線を所定の角度に振り分けるレンズアレイと、前記平面表示装置と前記レンズアレイとの間に設けられ前記画素からの光線を偏光する偏光可変部と、前記第1の方向と直交する第2の方向に稜線を有し前記レンズアレイのレンズピッチの略2倍となるピッチで前記第1の方向に配列された複数の複屈折プリズムを有し、各複屈折プリズムは稜線方向の屈折率と、前記稜線方向と直交する方向の屈折率とが異なる複屈折を有し、前記レンズアレイに対して前記平面表示装置と反対側に設けられた複屈折プリズムアレイと、を備えていることを特徴とする。
また、本発明の他の態様による立体画像表示装置は、表示面内に複数の画素が配列された平面表示装置と、前記表示面の前面に設けられ複数のレンズが第1の方向に並んで配列され前記画素からの光線を所定の角度に振り分けるレンズアレイと、前記第1の方向と直交する第2の方向に稜線を有し前記レンズアレイのレンズピッチの略2倍となるピッチで前記第1の方向に配列された複数の複屈折プリズムを有し、各複屈折プリズムは稜線方向の屈折率と、前記稜線方向と直交する方向の屈折率とが異なる複屈折を有し、前記レンズアレイに対して前記平面表示装置と反対側に設けられた複屈折プリズムアレイと、前記複屈折プリズムアレイに対して、前記レンズアレイと反対側に設けられ前記複屈折プリズムアレイからの光線を偏光する第1偏光可変部と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、時分割表示を行っても、視差画像間のクロストークを可及的に低減し、輝度が減少することを可及的に抑制し、かつ立体画像の表示劣化を抑制することができる。
本発明の実施形態を以下に図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による立体画像表示装置を図1および図2を参照して説明する。図1に本実施形態の立体画像表示装置の水平断面を示す。本実施形態の立体画像表示装置は、平面表示装置2と、偏光可変セル10と、光線制御素子としてのレンズアレイ20と、複屈折プリズムアレイ30とを備えている。
平面表示装置2は、例えば液晶表示装置であって、画素3aがマトリクス状に配列された表示部3と、この表示部3を挟むように設けられた一対の透明基板4a、4bと、表示部3とは反対側の透明基板4a、4bの面にそれぞれ設けられた垂直偏光子(偏光板)5a、5bと、を備えている。垂直偏光子5aと垂直偏光子5bとは光の偏光方向が90度異なっている。液晶表示装置は、反射型、透過型のいずれであってもよい。液晶パネルは最上面に階調を制御するために偏光板を配置しており、偏光方向がすでにそろっている。また、偏向方向は、液晶パネルの前方に配置されるレンズアレイ20の稜線と同方向、あるいは90度傾けた方向に一致させる。レンズアレイ20の傾きは画素3aとの関係により決定されるため、必ずしも液晶パネルの偏向面と一致しているとは限らない。このため、本実施形態のように、液晶パネルの外側に偏向方向とレンズの稜線の傾きと一致させるために、偏向面を一定量回転させた垂直偏光子5a、5bが設けられる。一般的に知られている方法として、λ/2板の長軸方向を所定の方向に一致させることにより、偏光方向を回転させることができる。なお、本実施形態においては、平面表示装置として液晶表示装置を用いたが、液晶表示装置以外の表示装置、例えば有機EL表示装置、プラズマ表示装置等を用いることができる。本実施形態において、平面表示装置として、液晶表示装置以外の表示装置を用いる場合は、これらの表示装置の表示面には偏光方向を揃えるものが設けられていないので、表示面上に、偏光板を置き、偏光方向を複屈折プリズムアレイ30の最大主軸方向にそろえる必要がある。偏光板を置くと通常暗くなるため、液晶表示装置以外の表示装置を用いる場合は、表示装置の明るさをより明るくする必要がある。
偏光可変セル10は、一対の透明基板12a、12bと、これらの透明基板12a、12b間に設けられ、透明基板12a、12bを介して印加される交流電圧に応じて偏光方向が変化する材料を含む偏光可変部14と、を備え、平面表示装置2とレンズアレイ30との間に設けられる。偏向可変セル10は、交流電圧が印加されない状態では偏光可変セル10に入射した光線の偏光方向を90度変えて出射し、交流電圧が印加された状態では偏光可変セル10に入射した光線の偏光方向を変えずにそのまま出射させる。例えば、偏向可変セル10の一例として、ガラスやプラスチックなどの透明基板12a、12b間に、高速に駆動できるOCB液晶を格納したものが挙げられる。OCB液晶は応答速度が8msのものは既に知られているため、例えば1フレーム内時間(1/60s=16.6ms)で電圧のON,OFFにより2方向の偏光方向を可変にすることができる。図1では偏光可変セル10に電圧を印加しない場合に、入射光の偏光方向(矢印で示す)が90度回転する様子を示している。
レンズアレイ20は、平行に配列された複数のレンズを有し、各レンズに対応する要素画像を焦点距離に置くことにより、視差画像を所望の角度に提供することができる。レンズアレイの材料としては、偏光方向を一方向に保持したまま通過させたいため、等方性の屈折率を持つことが望ましい。
複屈折プリズムアレイ30は、レンズアレイ20の前面に設けられた透明な下部基板32と、この下部基板32上に接して設けられ、下部基板32側に三角柱状(図1の断面図においては、三角形状)の溝36aが設けられた透明な上部基板36と、溝36aに挿入された複屈折性物質34とを備えている。なお、上部基板36は下部基板32側に三角柱状の溝36aが設けられているためプリズムとなる。また、溝36aの片面は下部基板32に対して角度θprismで傾いている。角度θprismを本明細書では、プリズム36の底角という。
本実施形態においては、等方性のレンズアレイ20のレンズピッチは、上部基板36の溝36aのピッチの略2倍とし、レンズアレイ20のそれぞれの谷部(レンズとレンズとの境界)は上部基板30の溝36aの山部または谷部に略一致させる。また、複屈折プリズムアレイ30とレンズアレイ20は近接している方がよいため、複屈折プリズムアレイ30の下部基板32は薄い方がよい。この理由は、下部基板32が厚いと、レンズアレイ20の境界部において、一つのレンズを通過した光線束が隣接する反対の傾きを持つ上部基板36に入射した場合に、本来の光線が曲がる方向と逆の方向に曲がり、これによりクロストークと呼ばれるぼけや2重像が生じ、表示劣化の原因となるからである。
複屈折性物質として最も良く知られているものが方解石であり、液晶も複屈折性を有している。液晶は分子が細長い形をしており、その分子の長手方向のダイレクタと呼ばれる分子の方向に屈折率の異方性が生じる。例えば、ネマティック液晶の分子の多くは細長い分子であり、その長軸方向を揃え、配向しているが、分子の位置関係はランダムである。分子の配向方向が揃っているといっても、使用される雰囲気が絶対零度ではないので完全に平行ではなく、ある程度ゆらぎ(オーダーパラメータSで表す)がある。しかし、局所領域を見ればほぼ一方向を向いているといえる。そこで、巨視的には十分小さいが、液晶分子の大きさに比べれば十分に大きな領域を考えた時、その中での平均的な分子の配向方向は単位ベクトルを用いて表され、それをダイレクタまたは配向ベクトルという。ダイレクタが基板にほぼ平行となる配向をホモジニアス配向という。液晶の最大の特徴の一つが光学的な異方性にある。特に、結晶などの他の異方性媒質に比べて分子の配列の自由度が高いため、複屈折性の目安である長軸と短軸の屈折率の差が大きい。
複屈折性物質34は長軸方向がレンズアレイ20の稜線方向、すなわち三角柱状の溝36aの稜線方向に揃えられている。例えば、複屈折性物質として液晶を用いた場合、下部基板32および上部基板36の液晶と接する面に配向膜を塗布し、それぞれ溝36aの稜線方向に配向処理を行うことにより、液晶分子群を一定方向に配列させることができる。一例としてラビングがあり、液晶を挟む透明基板の表面上に配向膜を付け、それを一定方向に「擦る」処理を行う。
次に、本実施形態の立体画像表示装置における時分割駆動の原理について説明する。図1において、観測者は、複屈折プリズムアレイ30に対してレンズアレイ20と反対側の領域から立体画像を観測し、平面表示装置2に対して偏光可変セル10と反対側からバックライト(図示せず)で照らす。図1に示す状態において、偏光可変セル10に交流電圧を印加することによって、複屈折プリズムアレイ30にバックライト側から入射する光線40の偏向方向を90度回転させた状態を図2に示す。偏向方向の切り換えにより複屈折プリズムアレイ30から射出される光線40の方向を微小角度Δθシフトする。そして、図1に示す状態と図2に示す状態とを時間方向に交互に高速に切り換えることにより、時間方向に視差画像を複数表示することができる。すなわち、図1は1フレームの前半の状態を示し、図2は1フレームの後半の状態を示す。なお、図1の破線で示す光線は、図2に示す状態の光線を示す。
複屈折性物質34の長軸方向の屈折率をne、短軸方向の屈折率をnoとすると、複屈折物質34内で偏向面を有する光線が進行する時、光線の偏光方向を長軸方向に合わせると長軸方向の屈折率neが発現し、短軸方向に合わせると短軸方向の屈折率noが発現する。本実施形態においては、図3に示すように、液晶34aの長軸を上部基板36の三角柱形状の溝36aの稜線方向に配向させた場合を考える。複屈折性物質34の長軸方向の屈折率neは光線が溝36aの稜線方向に偏光面を持つ時に発現し、短軸方向の屈折率noは光線が溝36aの稜線方向と直交する方向に偏光面を持つ時に発現する。このため、図1に示す状態、すなわち偏光可変セル10に交流電圧を印加しない状態では、偏光可変セル10を通過した光線は、溝36aの稜線方向に偏光しているので、複屈折性物質34の長軸方向の屈折率neが発現する。図2に示す状態、すなわち偏光可変セル10に交流電圧を印加した状態では、偏光可変セル10を通過した光線は、溝36aの稜線方向と直交する方向に偏光しているので、複屈折性物質34の短軸方向の屈折率noが発現する。なお、図3において、複屈折プリズムアレイ30の下部基板32は省略している。また、図3において、符号35aは、複屈折性物質(図3では液晶)における屈折率が最大となる長軸方向を表し、符号35bは、複屈折性物質における屈折率が最小となる短軸方向を表している。
次に、上部基板(プリズム)36の屈折率nが複屈折性物質34の長軸方向の屈折率neより小さい場合、視差光線はプリズム36の山側方向にシフトすることについて説明する。
図1に示すように、プリズム36の下面(複屈折性物質34側の面)が下部基板32に対して傾き角度が右上がりとなる場合(図1に示すプリズム36の左半分の場合)を考える。プリズム36の屈折率nが、複屈折物質34の屈折率neに比べて小さい場合、プリズム36において、光線40の方向はプリズム36の厚さが薄くなる方向にシフトする。このため、視差光線の方向は、図1では右方向、すなわち複屈折プリズムアレイ30の頂点方向に変化する。次に、プリズム36の下面が下部基板32に対して傾き角度が右下がりとなる場合(図1に示すプリズム36の右半分の場合)を考える。この場合も同様に、プリズム36において、光線4の方向はプリズム36の厚さが薄くなる方向にシフトする。このため、視差光線方向は、図1では左方向、すなわち複屈折プリズムアレイ30の頂点方向に変化する。
すなわち、n < neの条件では、図1に示すように、視差光線はプリズムの頂点方向に光線がシフトする。そのため、下面が右上がりとなるプリズムの第1部分と右下がりとなるプリズムの第2部分では、シフト位置が反対方向になるため、これらの第1および第2部分に対応する要素画像として、同じ視差画像を当てはめることができない。
次に、平面表示装置の画素に提示する視差画像について説明する。視差画像の提示位置を観測者の位置から見て、左から#1視差画像,#2視差画像,#3視差画像,#4視差画像,#5視差画像とすると、複屈折プリズムアレイ30で屈折率の差がない場合の視差画像の提示位置を#2視差画像,#4視差画像とすると、プリズム36の角度が右上がりとなる第1部分に対応する画素領域では、視差画像の提示位置は右方向にシフトするので#3視差画像と#5視差画像、プリズム36の角度が右下がりとなる第2部分に対応する画素領域では、視差画像の提示位置は左方向にシフトするので#1視差画像と#3視差画像を提示することができる。
なお、プリズム36の下面を、すべて右上がりの鋸歯形状にすることも可能である。しかし、立体画像表示の場合、レンズアレイ20の光軸方向である表示装置の正面の方向だけでなく、斜め方向の軸外の光線も視差画像として使用する。そして、斜め方向の光線が境界部を通る場合、入射方向が浅いので反射が起き、屈折方向も本来のプリズムの角度と全く異なるため異常な光線方向となる。そのため、プリズム36のピッチをレンズアレイ20のピッチの略2倍とし、緩やかな山型状態のプリズムにすることにより、本来の右上がり、あるいは右下がりのプリズム36の位置ではなく、隣接の右下がり、あるいは右上がりのプリズムを通過した場合でも、最小限に視差光線の誤りを抑える。
交流電圧50を偏光可変セル10に印加した場合の視差光線40の方向は図2に示すようになる。偏光可変セル10では入射した光線の偏光方向がそのまま維持される。レンズアレイ20を通過した視差光線は複屈折プリズムアレイ30内では紙面に平行な方向の偏光方向を持つ。図3に示すように、液晶34aの長軸をプリズム36の稜線方向に配向させた場合を考える。短軸方向の屈折率noは、光線がレンズの稜線方向と90度の偏光面を持つ時に発現するため、図2では屈折率no となる。プリズム36の屈折率nが屈折率noと一致する場合、光線はプリズム36への入射方向と同一方向に進む。
時分割駆動時の光線の射出方向の最適値を、図4を参照して説明する。図4では複屈折プリズムアレイ30、レンズアレイ20、偏光可変セル10、平面表示装置2を含む立体表示装置と、視距離にいる観測者100とを示している。
まず、複屈折プリズムアレイ30の屈折率の選択範囲とプリズム36の底角θprismの最適値について求める。
複屈折プリズムアレイ30を置かない場合、視域角2θ、視差数Nの立体表画像示装置であるとする。また、複屈折プリズムアレイ30の複屈折物質34の屈折率の高い方をne、低い方をno、プリズム30の底角をθprismとする。複屈折物質34として、安価で製造が容易な液晶を用いるとすると、長軸方向の屈折率neおよび短軸方向の屈折率noの値がほぼ一定値となるため、最も自由度の高いものは底角θprismとなる。また、複屈折プリズムアレイ30の上部基板(プリズム)36の屈折率をnと置く。
隣接視差画像の補間位置として、本実施形態では図4、図5に示す2種類が考えられる。
図4、図5は、本実施形態の立体画像表示装置を上から見た図である。
まず、プリズム36の屈折率nを複屈折プリズムアレイ30の複屈折性物質34の2つの屈折率ne、noの一方と等しくなるようにする。このようにすることにより、偏光可変セル10によって光線が第1の方向に偏光された場合には、視差光線は屈折されず、第1の方向と90度異なる第2の方向に偏光された場合には、視差光線は、隣接視差光線間距離の1/2シフトさせる。すなわち、n = no、またはn = ne の場合、光線はプリズム36により、屈折されない。n = no、またはn = ne の条件は、材料の制約により、現実的でない。そこで、本発明者達が鋭意研究に努めた結果、下記の(1)式または(2)式に示す範囲であれば、同様の効果を得ることができることが分かった。
|A|はAの絶対値を表す。
no<ne
の時
|n-no|<0.1×(ne-no) (1)
または
|n-ne|<0.1×(ne-no) (2)
(1)式および(2)式の条件は、それぞれ図1および図2に示す状態に対応する。図4において、実線で示す光線42が、複屈折プリズムアレイ30のプリズム36の屈折率nが複屈折性物質34の屈折率neよりも小さい場合の視差光線である。また、点線で示す光線44は、プリズム36の屈折率nが複屈折性物質34の屈折率neと同じ場合の視差光線を示す。この光線44は、本実施形態において偏光可変セル10に交流電圧を印加した場合、すなわち図2に示す状態に相当し、光線42は本実施形態において偏光可変セル10に交流電圧を印加しない場合、すなわち図1に示す状態に相当する。視差光線44は、複屈折プリズムアレイ30を設けない場合の光線でもある。
図4に示すように、複屈折プリズムアレイ30を設けない場合の、視距離L(観測者100の位置からレンズアレイ20の前面までの距離)における隣接視差光線の中心間距離をWmotoで表し、偏光可変セル10に交流電圧を印加しない場合の光線方向と、プリズムにより射出角度が変化した場合の光線方向の視距離でのシフト量Wshiftとすると、
Wshift = Wmoto/2 (3)
となることが望ましい。
次に、図6を参照して、(1)式の条件におけるプリズム36の最適な底角θprismの導出を行う。本明細書では、Asinは逆正弦関数、すなわちarcsinを表している。図6において、光線40は、複屈折プリズムアレイ30において、屈折される光線を示し、光線47は、複屈折プリズムアレイ30が設けられない場合の光線を示している。θkは複屈折性物質34に入射する光線40の入射角を示し、θk'は複屈折性物質34によって屈折される光線40の屈折角を示す。すると、複屈折性物質34とプリズム36との界面に入射する光線40の入射角は、θk'prismとなる。このとき、プリズム36によって屈折される光線40の屈折角はθaとなる。プリズム36と、空気22との界面における光線40の入射角はθaprismとなり、この時の屈折角をθshiftとする。なお、後述する図15に示すように、入射角θkは観測者100の観測角に等しくなる。図6からわかるように、
sinθk = sinθk'×no
θk' = Asin(sinθk/no)
sin(θk'prism)×no = sinθa×n
となる。したがって、
θa = Asin(sin(θk'prism)×no/n)
= Asin(sin(Asin(sinθk/no)+θprism)×no/n)
となる。また、図6から
sin(θaprism)×n = sinθshift
であるから、偏光可変セル10によって複屈折性物質34に入射する光線が複屈折性物質の短軸方向に偏光しているときのプリズム36と空気との界面での屈折角θshift(no)は、
θshift(no) = Asin(sin(θaprism)×n)
= Asin(sin(Asin(sin(Asin(sinθk/no)+θprism)×no/n)-θprism)×n)
= Asin(sin(Asin(sin(Asin(sinθk/no)+θprism)×no/n)-θprism)×n) (3)
となる。また、偏光可変セル10によって複屈折性物質34に入射する光線が複屈折性物質の長軸方向に偏光しているときのプリズム36と空気との界面での屈折角θshift(ne)は、
θshift(ne)
= Asin(sin(Asin(sin(Asin(sinθk/ne)+θprism)×ne/n)-θprism)×n) (4)
となる。
上記(4)式は、図6に示すプリズム36の下面が右上がりの場合の式である。下面が右下がりの場合は、底角θprismが負の値として計算すればよい。また、入射角θkに関しても、複屈折物質34の下面の下方向に向く垂線を対して右回りが正、左回りが負として、正負を統一することにより、(4)式はすべての場合に対応できる。
また、本実施形態の立体画像表示装置の平面図を図7に示す。なお、図7においては、偏光可変セル10および複屈折プリズムアレイ30は省略してある。本実施形態の立体画像表示装置の視差数をN、視域角を2θ、サブピクセルピッチをspとする。図7より、レンズアレイ20と、平面表示装置2の画素との間のギャップgは以下の式で表される。
tanθ = N×sp/g (5)
よって、視距離Lでの視域幅Wは、
W=L×tanθ
この中にN視差の画像が振り分けられているとすると、一つの視差画像の中心間距離Wmoto、Wshiftは次のように表される。
Wmoto = L×tanθ/N (6a)
Wshift = L×tanθshift (ne) (6b)
また、図4に示すWmotoとWshiftは(3)の関係が望ましいため、
(3)式を変形して、
Wshift = 0.5×Wmoto
左式の両辺をWmotoで割ると
Wshift/Wmoto=0.5
となる。上記に(6a)、(6b)式を代入して
L×tanθ/(N)/(L×tanθshift (ne))=0.5
tanθ/(N)/tanθshift (ne)=0.5
tanθshift (ne)= tanθ/(N)/0.5 (7)
θshift (ne)= Asin(sin(Asin(sin(Asin(sinθk/ne)+θprism)×ne/n)-θprism)×n)
を満たすように、θprismを選択すればよい。しかし、実際には、観測角θが増大すると、提示位置のシフト量はスネルの法則により、増大する。そのため、観測角θ以内で、提示位置を、複屈折プリズムアレイ30を設ける前の視差画像間の許容範囲内におさめるようにすると観測角内での表示劣化を低減できる。
(7)式に下記の許容限界を設ける。ある視点位置から立体画像表示装置をみた場合、Wshift/Wmotoが0.5からずれていると、すなわち、Wshiftの値が小さいとシフトしない場合に見える角度方向の輝度にシフトした場合の角度方向の輝度がより重ねあわされるため、輝度が増大してみえる。このことは、ある視点位置で立体画像表示装置の領域ごとに輝度が異なってみえることになり、モアレが生じる。許容限界の基準として、モアレが生じない程度の許容限界を設けると、次式の範囲となる。
0.4< Wshift/Wmoto<0.6
そのため、(7)式を変形して、
0.4<tanθ/(N)/tanθshift (ne)<0.6 (8)
すなわち、(1)式、(8)式を満たすように、ne、no、n、θprismを決定する。この場合のフレームごとの視差画像の提示例を図21に示す。
本実施形態において、視差数Nを9、視域角の半分θを45度とした場合の観測角θによる提示位置シフト量を図8に示す。図8において、左右の斜線部分が(8)式を満たさない範囲である。図8からわかるように、観測角θが−32度から22度までは、モアレによる表示劣化の少ない視差画像を提示することができる。
次に、(2)式に示す条件、すなわち
|n-ne|<0.1×(ne-no)
におけるプリズム36の最適な底角θprismの導出を行う。
no < nの場合は、複屈折プリズムアレイの頂点側の方向にシフトする方向を正とすると、(4)式より
θshift(no)=
=Asin(sin(Asin(sin(Asin(sinθk/no)+θprism)×no/n)-θprism)×n) (9)
は負の値となる。そこで、屈折率noによるシフト量を隣接視差画像間の約半分にするためには、
-0.6≦tanθ/(N)/tanθshift (no)≦-0.4 (10)
となればよい。(2)式と(10)式を満たすように、ne、no、n、θprismを決定する。この場合のフレームごとの視差画像の提示例を図22に示す。
次に、本実施形態において、視差画像をシフトさせる場合について説明する。
まず、複屈折プリズムアレイ30により、従来の視差画像間の1/4,−1/4シフトさせる。そのためには、複屈折プリズムアレイ30のne、noに関して、一方の屈折率がプリズム36の等方性の屈折率nよりも大きくし、もう一方の屈折率がnよりも小さくする。これにより、シフト方向が互いに逆方向となる。
図9に、プリズム36の屈折率がneとなる場合について示す。図9では、プリズムの稜線と同方向に複屈折物質34の長軸がそろい、かつ偏光可変セル10により、プリズム36の稜線方向に偏光面がそろった場合である。図9より、複屈折プリズムアレイ30を設けない場合に比較して、プリズムの頂角方向にシフトする。シフト前の光線を破線で示し、シフト後の光線を実線で示す。なお、図9においては、複屈折プリズムアレイ30の図1に示す下部基板32は省略して表示している。
図10に、プリズム36の屈折率がnoとなる場合について示す。図10では、プリズム36の稜線と同方向に複屈折物質34の長軸がそろい、かつ偏光可変セル10により、プリズム36の稜線方向から90度回転した方向に偏光面がそろった場合である。図10より、複屈折プリズムアレイを設けない場合に比較して、プリズム36の頂角方向と反対側方向にシフトする。シフト前の光線を破線で示し、シフト後の光線を実線で示す。なお、図10においては、複屈折プリズムアレイ30の図2に示す下部基板32は省略して表示している。
シフト量は、プリズム36の下面の角度が右上がりの場合と、右下がりの場合とで、本来の視差画像の中心位置である同一位置に提示したいため、それぞれのシフト量は本来の視差画像間距離の1/4が望ましい。そのためには、それぞれの屈折率差であるne-n、n-noがほぼ等しくなるとよい。このことは、(11)式に示すように、プリズム36の屈折率nがne、noの中間程度の値をとる場合に相当する。
n = (ne + no)/2 (11)
しかし、実際の透明等方性物質、複屈折性を持つ透明物質の材料物性の種類には限りがあるので、上記(11)式は現実的ではない。そこで、本発明者達が鋭意研究に努めた結果、下記の(12)式に示す範囲であれば、同様の効果を得ることができることが分かった。
0.4×(ne + no) ≧ n ≧ 0.6×(ne + no) (12)
の場合は、ほぼ、左右のシフト量誤差が、表示劣化の要因となるモアレを生じさせないようにできる。次に、プリズムの底角θprismの最適範囲を決定する。まず、次の(13)式および(14)式を満たすことが望ましい。上記において、ne>n>noであるため、neが最も屈折角度が大きい。そこで、より屈折する方向、すなわち図9において、プリズムの頂角方向に屈折する範囲を正とすると、Wshift(ne)はWmotoに比較し、プリズム頂角方向に屈折するため正、 Wshift(no)はWmotoに比較し、プリズム頂角方向と逆方向に屈折するため負となる。
Wshift(ne)= Wmoto/4 (13)
Wshift(no)= −Wmoto/4 (14)
これらを立体画像表示装置の特性を表すパラメータ視差数N、視域角2θ、プリズムの底角θprismを用いて表すと、
tanθ/(4N) = tanθshift (ne) (15)
tanθ/(4N) = −tanθshift (no) (16)
(15)、(16)式の和をとると
tanθ/(2N)= tanθshift (ne)-tanθshift (no)
上式を変形すると
tanθ/(4N)/(tanθshift (ne)-tanθshift (no))=0.5 (17)
(17)式を満たすθprismを選択する場合に、図5に示すように視差画像の提示位置が等間隔になる。実際、観測角度θが増大すると、シフト量tanθshift (ne)、tanθshift (no)はスネルの法則により増大していく。そこで、上限値と下限値を設けることにより、左右のシフト量誤差が、観測角度を増大させながら、かつ、表示劣化の要因となるモアレを生じさせないようにできる。
0.4≦tanθ/4/N/(tanθshift (ne)-tanθshift (no))≦0.6 (18)
また、(4)式と同様に、
θshift (ne)=Asin(sin(Asin(sin(Asin(sinθk/ne)+θprism)×ne/n)-θprism)×n)
θshift (no)=Asin(sin(Asin(sin(Asin(sinθk/no)+θprism)×no/n)-θprism)×n)
となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による立体画像表示装置を説明する。
図1、図2に示すように、レンズアレイ20と、平面表示装置2との間に偏光可変セル10を置いた場合は、偏光可変セル10の厚みより、レンズアレイ20と平面表示装置2の画素との間のギャップgを小さくできない。レンズアレイ20と画素との間のギャップgは、(5)式より、視域角2θに反比例し、サブピクセルピッチsp、視差数Nに比例する。そこで、ギャップgが小さくするためには、視域角2θを広くするか、サブピクセルピッチを小さくするか、または視差数Nを少なくする必要があるが、これらの場合は、立体画像表示装置の構成が困難となる。そこで、本実施形態の立体画像表示装置においては、図11、図12のような構成にする。すなわち、平面表示装置2の透明基板4bと、垂直偏光子5bとの間に、レンズアレイ20と、複屈折プリズムアレイ30と、偏光可変セル10とをこの順序で設けた構成となっている。これにより、ギャップgを小さくすることができる。
本実施形態において、レンズアレイ20の直上に複屈折プリズムアレイ30が設けられている。レンズアレイ20を通過した後は、一つの要素画像の画素情報がレンズアレイ20の角レンズ幅で光軸方向に平行にそろっているので、本実施形態のようにレンズアレイ20と複屈折プリズムアレイ30との距離を近づけることにより、レンズアレイ20の隣接するレンズの情報が混じりにくくなる。また、プリズム36を通過する偏光方向が従来の1フレームの2倍の速度で切り替わり、観測者が切り替わる前後の画像情報が混じりあわないように、観測することができる。
図1に示す第1実施形態との違いは、画素の階調制御をする90度回転した固定偏向板5a、5b間に複屈折プリズムアレイ30を置くことである。そのため、複屈折プリズムアレイ30中で、長軸方向の屈折率neおよび短軸方向の屈折率noの両方の偏光が通過する。
本実施形態において、平面表示装置2として、液晶表示装置、有機EL、プラズマディスプレイなどを用いることができる。まず、平面表示装置2として液晶表示装置を用いて場合について説明する。液晶表示装置は、最上面に階調を制御するために偏光板を配置されるが、本実施形態で用いる場合には、偏光板を削除する。液晶表示装置が、ノーマリホワイトの駆動をした場合は、画素に電圧をかけない時に白表示となる。複屈折プリズムアレイ30の長軸方向、すなわち、屈折率neが発現するように、ノーマリホワイトの場合の白表示の光が通過する。複屈折プリズムアレイ30の直上にある偏光可変セル10に電圧をかけると、入射偏光面がそのまま維持されるため、白表示の光が最上面の直線偏光子を通過し、観測者が見ることができる。
図12において、液晶表示装置が、ノーマリブラックの駆動をした場合は、画素に電圧をかけた時に白表示となる。複屈折プリズムアレイの短軸方向、すなわち、noが発現するように、ノーマリブラックの場合の白表示の光が通過する。複屈折プリズムアレイ30の直上にある偏光可変セル10に電圧をかけると、入射偏光面が90度回転されるため、白表示の光が最上面の直線偏光子を通過し、観測者が見ることができる。
図11に示す状態の駆動を1フレームの前半とし、図12に示す状態の駆動を1フレームの後半とするように、時分割駆動することにより、画像の提示方向をシフトさせることができ、従来の視差画像数の2倍の視差画像を提供できる。図11、図12に示す駆動において、問題点となるのは、ノーマリホワイトとノーマリブラックを高速に切り換えるために、両者の白、あるいは黒の輝度が等しくないと観測者がフリッカのような輝度差を感じることになることである。両者の階調における輝度補正を十分行う必要がある。
また、両者を同一のノーマリホワイトで駆動するためには、図13に示すように、平面表示装置の透明基板4aと、垂直偏光子5aとの間に、もう一つの偏光可変セル15を設けるように構成すればよい。この偏光可変セル15は、透明基板17a、17bと、これらの透明基板17a、17b間に設けられた、透明基板間に交流電圧が印加されることにより偏光方向が変化する偏光可変部18と、を備えている。すなわち、図13に示す変形例の立体画像表示装置においては、2重の偏光可変構造を有している。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による立体画像表示装置を、図14を参照して説明する。図14に本実施形態の立体画像表示装置の水平断面を示す。本実施形態の立体画像表示装置は、図1に示す第1実施形態の立体画像表示装置の複屈折プリズムアレイ30の複屈折性物質34として、液晶ではなく、固化したUV硬化型液晶モノマー35を使用した構成となっている。これにより、複屈折プリズムアレイ30の下部基板32を除去することが可能となり、複屈折プリズムアレイ30とレンズアレイ20とをさらに近づけることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による立体画像表示装置を、図15を参照して説明する。本実施形態の立体画像表示装置は、図1に示す第1実施形態の立体画像表示装置において、プリズム36のピッチlprism_pをレンズアレイ20のピッチlpの2倍より若干短くした構成を有している。
図1において、ひとつの頂角を有するプリズムの直下に二つのレンズが存在する。図1より、表示面2から発した光線は左端のレンズを通過した場合、その光線は複屈折プリズム30において、左側の右肩上がりのプリズムの境界を通ることが望ましい。しかし、観測角度(θk)が大きくなると表示面2から発した光線は左端のレンズを通過した場合に、その光線は複屈折プリズム30において、右側の右肩下がりのプリズムの境界を通る現象が起こる。これにより、本来の視差画像が射出すべき角度と異なる方向に光線が屈折するため、本来見えるはずの視差画像とは別の視差画像が見えるクロストークが生ずる。このようなクロストークを防止するためには、観測者が中央にいる場合、立体画像表示装置の左端、右端のレンズにおいても、立体画像が正常に見えるように、レンズ中央と複屈折プリズムの中央を結んだ線が中央にいる観測者の方向に向けるとよい。そのため、図15に示すように、プリズム36のピッチlprism_pをレンズアレイ20のピッチlpの2倍より若干短くした構成を有すればよい。
図15を用いて、lprism_pとlpの関係を求める。
レンズ中央からレンズ端から2番目までの個々のレンズ数をq個とすると、プリズムの辺の数もq個となる。
三角形の相似の関係より、レンズアレイの頂点から観測者までの視距離をL、レンズアレイ20の上面から下面までのレンズの厚みをt_lens、複屈折プリズムアレイ30の下面から頂角上面までの距離をt_top_prismとすると、
(L+ t_lens): (L-t_top_prism)= (lp ×q) : (lprism_p × q/2)
(L+ t_lens): (L-t_top_prism)= (lp × 2) : (lprism_p)
(lprism_p)×(L+ t_lens)= (L-t_top_prism)×(lp × 2)
lprism_p=(L-t_top_prism)×lp × 2/(L+ t_lens) (19)
となるように、lprism_pを若干短くする。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態による立体画像表示装置を、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態の立体画像表示装置の水平断面図である。本実施形態の立体画像表示装置は、図1に示す第1実施形態の立体画像表示装置において、複屈折プリズムアレイ30を複屈折プリズムアレイ30Aに置き換えた構成となっている。この複屈折プリズムアレイ30Aは、下面が平坦で上面に三角柱状の第1溝が複数設けられた下部プリズム36Aと、上面が平坦で下面に上記第1溝と同じピッチの三角柱状の第2溝が複数設けられ、この第2溝が上記第1溝に対向するように配置される上部プリズム36Aと、対向する上記第1および第2溝との間に設けられた複屈折性物質34とを、備えている。なお、本実施形態においては、下部プリズムおよび上部プリズムのそれぞれの底角は、第1実施形態のプリズム36の底角θprismの半分となっている。
本実施形態のような構成にすることにより、視域角を増大させることができる。図8に示すように、片側の右上がりのプリズムを使用すると、(8)式を満たすようにするためには、観測角度θが―32度から22度の範囲となり、左右非対称になる。非対称になる理由は屈折率の異なる物質同士の界面において、入射角が浅くなるほど、シフト量が大きくなるからである。また、右下がりの界面に入射する場合、光線方向のシフト量を(8)式を満たすようにするためには、観測角度θが―22度から32度の範囲となる。そこで、本実施形態のように、プリズム面が右上がりと右下がりのプリズムを組み合わせて両面プリズムとすることにより、入射方向が浅い入射と垂直に近い入射が組み合わされるため、互いに相殺され、シフト量を平坦化する効果が起こる。
このことを、以下に説明する。図16において、左側の光線のように、光線が右上がりの界面を通過する場合は、界面で屈折率が上がる方向なので光線が左側に角度θ1dシフトする。この光線が複屈折性物質34を通って右下がりの界面を通過する場合は、界面で屈折率が下がる方向なので、やはり左方向に角度θ1uシフトする。最初の入射角度は界面に斜め入射になるため、シフト量は大きくなるが、2番目の右下がりの界面ではほぼ垂直入射に近く、シフト量は抑えられる。また、右側の光線のように、光線が右下がりの界面を通過する場合は、界面で屈折率が上がる方向なので光線が右側に角度θ2dシフトする。この光線が複屈折性物質34を通って右上がりの界面を通過する場合は、界面で屈折率が下がる方向なので、やはり右方向に角度θ2uシフトする。この場合は、シフト量は大きくなる。このように、両面プリズムとすることにより、入射方向が浅い入射と垂直に近い入射が組み合わされるため、互いに相殺され、シフト量を平坦化する効果が起こる。
このような両面プリズムにおいて、複屈折物質34の長軸方向をプリズム36A、36Aの稜線方向に合わせるとよい。そして、上部プリズム36Aの屈折率nupおよび下部プリズム36Aの屈折率ndownは複屈折性物質34の長軸方向の屈折率neと短軸方向の屈折率noのほぼ中間に合わせるとよい。すなわち、下記の式を満たすとよい。
nup = ndown = (ne + no)/2
nup = ndown =0.5×(ne + no) (20)
しかし、実際の透明等方性物質の屈折率nup、 ndown、複屈折性を持つ透明物質の材料物性値ne、noを上式に合わせるのは、物質の種類に限りがあるので、上記(20)式は現実的ではない。そこで、本発明者達が鋭意研究に努めた結果、下記の(21)式に示す範囲であれば、同様の効果を得ることができることが分かった。
0.4×(ne + no) < nup = ndown< 0.6×(ne + no) (21)
を満たすようにするとよい。
本実施形態のように、複屈折プリズムアレイ30を両面プリズム構造にすると、各プリズムの底角θprismを約半分にすることが可能となり、下部および上部プリズム36A、36Aの厚みをそれぞれ小さくすることができ、液晶を複屈折物質として用いた場合、配向しやすくすることができる。
本実施形態において、計算により求めた視差画像の提示位置を図17に示す。シフト量が複屈折プリズムアレイを置かない場合の隣接視差画像間の0.4から0.6になるようにするために(8)式を満たす場合の観測角度が、−35度から30度の範囲になる。片側の複屈折プリズムアレイに比べて大幅に増大させることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態による立体画像表示装置を図18に示す。本実施形態の立体画像表示装置は、図1に示す第1実施形態の立体画像表示装置において、複屈折プリズムアレイ30のプリズム36の山部および谷部を滑らかな球面形状とした構成となっている。
図19に示すように、プリズム36の山部および谷部が尖っていると、山部付近に斜めに入射した光線のうち、山部の左側に入射した光線48は左側にシフトし、山部の右側に入射した光線49は右側にシフトする。すなわち、山部付近を斜めに入射した光線は、山部を境にして、逆方向にシフトするため、視差画像が見る位置に応じて折り返すクロストークによる劣化が大きくなる。そのため、本実施形態のように、プリズム36の山部および底部を球面形状にすることにより、隣接するレンズ端を通る光線が。同方向に出射することにより、視差画像の折り返しを防ぐことができる。
この場合、球面形状となる範囲(球面半径)が問題となる。球面形状部では、プリズムの型と複屈折部の境界部の角度が、θprismと異なる。そのため、球面半径を大きくし、プリズム頂角の滑らかな部分を長くすると、レンズを通過後、複屈折プリズムにより正しい方向に屈折する領域が狭くなる。しかし、球面半径が短くすぎると、レンズを通過後、隣接する複屈折プリズムを通過した間違った方向に屈折する視差画像の折り返し部分が生じる。以上より、球面半径を最適範囲にすることにより、視差画像の折り返しを防止し、正しい光線領域を拡大することができる。視差画像の折り返し領域に関しては、複屈折プリズムアレイ36の頂角とレンズアレイ20の頂点までの厚み方向の距離t_top_prismとレンズアレイの厚みt_lensの合計値が深く関わっており、この距離が短い場合は、画素からレンズを通過した光線が、本来通過するべき複屈折プリズムを通過する正しい光線範囲が広くなる。
例えば、複屈折プリズムの形状を、曲率半径r、楕円係数kで表した場合、図18に示す(x,z)の座標は以下のように表される。
Figure 0005127530
この時、複屈折プリズム頂角が曲面となる部分のプリズムのピッチ方向の頂角部の左右方向を合計した長さxを求める。
例えば、θprism=16度〜26度の場合では楕円係数がk=-4から-12となるが、その時、プリズム頂角の曲率半径Rを0.05nmから0.2mmまで変化させた時の頂角が曲面となる部分xを計算した値を表1に示す。
Figure 0005127530
上記より、近似式を導くと
=r×0.4 (22)
となる。
次に、インテグラルイメージング方式による裸眼立体画像表示装置の視域角の範囲で、表示面からの光線がレンズを通り、本来通るべきプリズムに光線が入射するために必要なレンズ頂角が曲面となる部分xr‘を求める。
製造可能な値であるt_top_prism(0.1mm)+tlens(0.05mm)=0.15mmとする。裸眼立体画像表示装置の視域角±θの範囲で、あるレンズ端を通過した光線が本来通過すべきプリズムの境界に隣接する別のプリズムを通過することを防ぐために必要なマージン量x_marginを求める。上部基板(プリズム)36の屈折率nとすると、視域端である視域角θ度においてプリズムの頂角部に入射する角度範囲yは
sin(θ)=n×sin(y)
y=arcsin(sin(θ)/n) (23)
となる。
左右の触れ幅を考慮して2倍にし、xを求めると
Xmargin=(t_top_prism+tlens)×tan(y)×2
(23)を代入して、
Xmargin =(t_top_prism+tlens)×tan(arcsin(sin(θ)/n))×2
ここで、
Xmargin=xr
とするとよい。
(t_top_prism+tlens)×tan(arcsin(sin(θ)/n)×2=r×0.4
r=5×(t_top_prism+tlens)×tan(arcsin(sin(θ)/n))
の条件を満たすことにより、視差画像の折り返しを防止することができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態による立体画像表示装置を図20に示す。図20は、本実施形態の立体画像表示装置の水平断面図である。本実施形態の立体画像表示装置は、第1、第3、第4、第5、または第6実施形態の立体画像表示装置において、平面表示装置の偏光板(垂直偏光子)5bと、偏光可変セル10との間に位相差板(1/2波長板)70を設けた構成となっている。平面表示装置2の偏光板5bの偏光面がレンズアレイ20の稜線と一致しない場合は、位相差板70を用いて、光線の偏光面を回転し、この偏光面がレンズアレイ20の稜線に一致するようにする。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態による立体画像表示装置を、図23を参照して説明する。本実施形態の立体画像表示装置は、第1乃至第7実施形態のいずれかの立体画像表示装置である。図23は、本実施形態の立体画像表示装置の表示の一例を説明する図である。まず、図23に示すように、偶数視差画像と奇数視差画像のタイリング画像を作成しておき。マッピングによって1フレームの前半部と後半部の画像をレンズごとに交互に割り振る。偏光可変セル10の電圧を切換部によって切り替えると同時に、3次元パネルに表示される画像も切り替えることにより、時分割に立体画像を表示する。
画像を切り替える際に、1フレームの前半の画像情報が後半の画像情報と混ざる際に、クロストークが生じる。そのため、平面表示装置2としてバックライトを有する液晶表示装置を使用した場合、図24に示すように、バックライトを画像切り替わり時には消灯するように間欠駆動することにより、クロストークの少ない、立体画像を表示することができる。間欠駆動は液晶表示装置がエリア電源である場合は、エリアごとに間欠駆動してもよい。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態による立体画像表示装置を、図30を参照して説明する。本実施形態の立体画像表示装置は、図1に示す第1実施形態の立体画像表示装置において、プリズム36のピッチlprism_pをレンズアレイ20のピッチlpの2倍より若干短くした構成を有している。
図1において、ひとつの頂角を有するプリズムの直下に二つのレンズが存在する。図1より、表示面2から発した光線は左端のレンズを通過した場合、その光線は複屈折プリズム30において、左側の右肩上がりのプリズムの境界を通ることが望ましい。しかし、観測角度(θk)が大きくなると表示面2から発した光線は左端のレンズを通過した場合に、その光線は複屈折プリズム30において、右側の右肩下がりのプリズムの境界を通る現象が起こる。これにより、本来の視差画像が射出すべき角度と異なる方向に光線が屈折するため、本来見えるはずの視差画像とは別の視差画像が見えるクロストークが生ずる。このようなクロストークを防止するためには、観測者が中央にいる場合、立体画像表示装置の左端、右端のレンズにおいても、立体画像が正常に見えるように、レンズ中央と複屈折プリズムの中央を結んだ線が中央にいる観測者の方向に向けるとよい。そのため、図15に示すように、プリズム36のピッチlprism_pをレンズアレイ20のピッチlpの2倍より若干短くした構成を有すればよい。
図30を用いて、lprism_pとlpの関係を求める。
レンズ中央からレンズ端から2番目までの個々のレンズ数をq個とすると、プリズムの辺の数もq個となる。
三角形の相似の関係より、レンズアレイの頂点の位置から観測者までの視距離をL、レンズアレイ20の上面から下面までのレンズの厚みをt_lens、前記プリズム30の上面までの距離をt_prismとすると、
(L + t_lens): (L - t_prism)= (lp ×q) : (lprism_p × q/2)
(L + t_lens): (L - t_prism)= (lp × 2) : (lprism_p)
lprism_p=(L - t_prism)×lp × 2/(L + t_lens)
となるように、lprism_pを若干短くする。
次に、第1乃至第9実施形態の立体画像表示装置に用いられる偏光可変セル10の二つの例を説明する。第1の例は、偏光可変セル10の偏光可変部14としてOCB液晶を用いる。OCB液晶は高速駆動で知られている。
図25に示すように、下部基板12aのラビング方向84と45度傾いた方向の偏光面の光を入射する場合を考える。このとき、電源50によって下部基板12aと上部基板12bとの間には電圧は印加されていない。このとき、OCB液晶80のリタデーションReを、長軸と短軸の屈折率差Δn、厚みをdとすると
Re = Δn × d
とした場合、すなわち1/2波長にした場合、偏光面が90度回転する。
次に、図26に示すように、下部基板12aと上部基板12bとの間に電源50によって電圧を印加すると液晶80が垂直方向に立つため、偏光面は曲がらずにそのまま通過する。
上記のようにリタデーションを利用して偏光面を回転する場合、位相差フィルムによる微調整が必要な場合が多い。図26において、液晶をはさむ電極間に電圧をかけて、液晶を立ち上げている。しかし、電極基板近傍の液晶の立ち上がりの過渡状態を補正するために位相差フィルムを挿入する等の対策を行う。
次に、第2の例として、偏光可変セル10の偏光可変部14としてTN液晶を用いる。TN液晶においても、異方性の高い液晶で高速な液晶を用いる。図27に示すように、TN液晶82の、下部基板12aのラビング方向85aと上部基板12bのラビング方向85bとを90度にすることにより、下部基板12aのラビング方向85aと同方向に入射した光は液晶82の捩れとともに90度回転する。なお、図27は、下部基板12aと上部基板12bとの間に電源50によって電圧が印加されていない状態を示す。次に、図28に示すように、電源50によって下部基板12aと上部基板12bとの間に電圧を印加すると、液晶82が垂直方向に立つため、偏光面は曲がらずにそのまま通過する。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、時分割駆動することにより従来の視差画像の中間の位置に新たな視差画像を表示できるため、光線密度を増大することができる。図29に、非特許文献1に示す立体表示装置の解像度について示す。横軸は観測者からの距離を表している。視距離は0.5mとしたので、0.5mのところに立体画像表示装置が配置してある。数値が少なくなる方向は飛び出し位置で、数値が多くなる位置は奥行き位置である。縦軸は解像度で単位はcpr(cycle per radian)である。βimaxは一つのレンズから射出される光線密度で、平面表示装置2の表示面に近いほど光線密度が高い。βnyqは一つのレンズから観測者方向へ射出される光線の解像度で、視距離が決まれば、立体画像表示位置によらず一定である。インテグラルイメージング方式立体ディスプレイの解像度は、βimaxとβnyqの小さい方となる。図29で、βimaxとβnyqの交点の間が最大解像度を保持できる立体表現範囲である。本発明の各実施形態において、時分割表示をすることにより、従来の2倍の立体表現範囲が可能であることがわかる。
本発明の各実施形態において、Wshift/Wmotoが1.0以上にシフト量が増えると、正しい視差画像を提示できないとともに、ブラックマトリックスに焦点距離が合う場合など、輝度ムラが生じる原因となる。しかし、レンズアレイの各レンズに対応する要素画像において、垂直方向にブラックマトリックスの位置を変える、レンズのデフォーカスによりスポット幅を増大するなどの対策により、輝度ムラを解消することができる。
レンズアレイの稜線方向は背面にある平面表示装置のピクセル方向と異ならせる方法もある。これはモアレ対策のために行われる一つの方法であるが、モアレ対策が別の方法で行われている場合、レンズアレイの稜線方向とピクセル方向が同一であってもよい。
図8からわかるように、観測角度がー42度からー38度、31度から35度までは、Wshift/Wmotoが0.75以上1.0以下となっている。この場合、図21、図22に示すように隣接視差画像を割り当てるよりも、一つ隔てた隣接視差画像を割り当てた方が正しい視差画像を提示することとなる。例えば、図15に示すように、紙面でレンズが左端となる場合、右下がりのプリズムの場合は、プリズムへの入射角度が深いため、シフト量は問題ないが、右上がりのプリズムの場合はシフト量が大きくなる。その場合、図21において、1フレームの前半の左側の要素画像として、
#19、#17、#15、#13、#11、#9、#7、#5、#3視差ではなく、
#20、#18、#16、#14、#12、#10、#8、#6、#4視差を表示することにより、正しい視差画像を提示できる場合もある。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、複屈折プリズムアレイを用いることにより、視差画像表示速度を2倍にし、かつ、同速度で偏光方向を高速に90度回転することにより、視差画像間のクロストークを低減でき、かつ輝度をほぼ一定のままで、光線密度を2倍にすることができ、表示可能飛び出し、奥行き範囲を約2倍にすることができる。
本発明の第1実施形態による立体画像表示装置の一つの状態を示す水平断面図。 第1実施形態の立体画像表示装置のもう一つの状態を示す水平断面図。 複屈折性物質の屈折率の長軸方向および短軸方向の屈折率の発現を説明する図。 隣接視差画像の補間位置を説明する図。 隣接視差画像の補間位置を説明する図。 本発明の一実施形態に係る複屈折プリズムアレイにおける光線の進み方を示す図。 インテグラルイメージングディスプレイの光線の射出を説明する図。 観測角度と位置シフト量の関係を示す図。 第1実施形態におけるもう一つの状態を示す水平断面図。 第1実施形態におけるもう一つの状態を示す水平断面図。 第2実施形態による立体画像表示装置の一つの状態を示す水平断面図。 第2実施形態による立体画像表示装置のもう一つの状態を示す水平断面図。 第2実施形態の変形例による立体画像表示装置の水平断面図。 第3実施形態による立体画像表示装置の水平断面図。 第4実施形態による立体画像表示装置の水平断面図。 第5実施形態による立体画像表示装置の水平断面図。 第5実施形態において、計算により求めた視差画像の提示位置を示す図。 第6実施形態による立体画像表示装置の水平断面図。 第6実施形態の比較例による立体画像表示装置の水平断面図。 第7実施形態による立体画像表示装置の水平断面図。 第1実施形態における視差画像の一提示例を示す図。 第1実施形態の視差画像の他の提示例を示す図。 第8実施形態の立体画像表示装置の表示の一例を説明する図。 第1実施形態の立体画像表示装置におけるタイミングチャートを示す図。 偏光可変セルにOCB液晶を用いたときの一状態を説明する図。 偏光可変セルにOCB液晶を用いたときの他の状態を説明する図。 偏光可変セルにTN液晶を用いたときの一状態を説明する図。 偏光可変セルにTN液晶を用いたときの他の状態を説明する図。 観測者からの距離と解像度との関係を示す図。 第9実施形態による立体画像表示装置の水平断面図。
符号の説明
2 平面表示装置
3 表示部
3a 画素
4a 透明基板
4b 透明基板
5a 垂直偏光子(偏光板)
5b 垂直偏光子(偏光板)
10 偏光可変セル
12a 透明基板(下部電極基板)
12b 透明基板(上部電極基板)
14 偏光可変部
20 レンズアレイ
30 複屈折プリズムアレイ
32 透明基板(下部基板)
34 複屈折性物質
34a 液晶分子
34b 長軸方向
34c 短軸方向
36 上部基板(プリズム)
36A プリズム
36A 下部プリズム
36A 上部プリズム
36a 溝
37 位相差フィルム
40 光線
50 電源(交流電圧)
100 観測者

Claims (12)

  1. 表示面内に複数の画素が配列された平面表示装置と、
    前記表示面の前面に設けられ複数のレンズが第1の方向に並んで配列され前記画素からの光線を所定の角度に振り分けるレンズアレイと、
    記第1の方向と直交する第2の方向に稜線を有し前記レンズアレイのレンズピッチの略2倍となるピッチで前記第1の方向に配列され、山部または谷部が前記レンズアレイの隣接するレンズの境界に位置し、前記レンズアレイの並び方向に対称な二等辺三角形を持つ三角柱状の複数の複屈折プリズムを有し、各複屈折プリズムは稜線方向の屈折率と、前記稜線方向と直交する方向の屈折率とが異なる複屈折を有し、各複屈折プリズムの前記二等辺三角形の底角が所定の角度範囲にあり、前記レンズアレイに対して前記平面表示装置と反対側に設けられた複屈折プリズムアレイと、
    前記平面表示装置と前記レンズアレイとの間に設けられ前記画素からの光線を前記複屈折プリズムの稜線方向と平行または垂直な直線偏光に切り替える偏光可変部と、
    を備えていることを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 表示面内に複数の画素が配列された平面表示装置と、
    前記表示面の前面に設けられ複数のレンズが第1の方向に並んで配列され前記画素からの光線を所定の角度に振り分けるレンズアレイと、
    前記第1の方向と直交する第2の方向に稜線を有し前記レンズアレイのレンズピッチの略2倍となるピッチで前記第1の方向に配列され、山部または谷部が前記レンズアレイの隣接するレンズの境界に位置し、前記レンズアレイの並び方向に対称な二等辺三角形を持つ三角柱状の複数の複屈折プリズムを有し、各複屈折プリズムは稜線方向の屈折率と、前記稜線方向と直交する方向の屈折率とが異なる複屈折を有し、各複屈折プリズムの前記二等辺三角形の底角が所定の角度範囲にあり、前記レンズアレイに対して前記平面表示装置と反対側に設けられた複屈折プリズムアレイと、
    前記複屈折プリズムアレイに対して、前記レンズアレイと反対側に設けられ前記複屈折プリズムアレイからの光線を前記複屈折プリズムの稜線方向と平行または垂直な直線偏光に切り替える第1偏光可変部と、
    を備え、前記平面表示装置の画素からの光線は、前記複屈折プリズムの稜線方向と平行な成分および垂直な成分を含むことを特徴とする立体画像表示装置。
  3. 前記平面表示装置はバックライトを有する液晶表示装置であり、
    前記バックライトからの光線を偏光する第2偏光可変部を更に備えていることを特徴とする請求項2記載の立体画像表示装置。
  4. 前記複屈折プリズムは、前記レンズアレイ側の面と前記レンズアレイと反対側の面が平坦で前記レンズアレイ側の面に前記第2の方向に延在し、前記レンズアレイの並び方向に対称な二等辺三角形を持つ三角柱状の溝が設けられた透明な基板と、前記透明な基板の前記溝に挿入された複屈折性物質とを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像表示装置。
  5. 前記複屈折プリズムの溝の底部の曲率半径をr、前記レンズアレイのレンズの厚みをt_lens、前記プリズムの前記レンズアレイ側の面から前記三角柱状の溝の頂点までの距離をt_top_prism、前記プリズムの屈折率n、視域角を2θとすると、
    r=5×(t_top_prism+tlens)×tan(arcsin(sin(θ)/n))
    を満たすことを特徴とする請求項4記載の立体画像表示装置。
  6. 前記複屈折プリズムの屈折率をn、前記複屈折プリズムの前記二等辺三角形の底角をθprism、前記複屈折プリズムへ入射する光線の入射角をθk、前記複屈折プリズムに入射する光線が前記複屈折性物質の長軸方向に偏光しているときの前記複屈折プリズムから出射する光線の出射角をθshift(ne)、前記複屈折性物質の前記複屈折プリズムの稜線方向の屈折率をne、前記複屈折プリズムの稜線方向に直交する方向の屈折率をno、視差数をN、視域角を2θとすると、
    |n-no|<0.1×(ne-no)
    0.4 ≦ 2×N×tanθshift (ne)/tanθ ≦ 0.6
    θshift(ne)=arcsin(sin(arcsin(sin(arcsin(sinθk/ne)+θprism)×ne/n)-θprism)
    ×n)
    を満たすことを特徴とする請求項4または5記載の立体画像表示装置。
  7. 前記複屈折プリズムの屈折率をn、前記複屈折プリズムの前記二等辺三角形の底角をθprism、前記複屈折プリズムへ入射する光線の入射角をθk、前記複屈折プリズムに入射する光線が前記複屈折性物質の長軸方向に偏光しているときの前記複屈折プリズムから出射する光線の出射角をθshift(ne)、前記複屈折プリズムに入射する光線が前記複屈折性物質の短軸方向に偏光しているときの前記複屈折プリズムから出する光線の出射角をθshift(no)、前記複屈折性物質の前記複屈折プリズムの稜線方向の屈折率をne、前記複屈折プリズムの稜線方向に直交する方向の屈折率をno、視差数をN、視域角を2θとすると、
    |n-ne|<0.1×(ne-no)
    -0.6 ≦ 2×N×tanθshift (no)/tanθ ≦ -0.4
    θshift(no)=arcsin(sin(arcsin(sin(arcsin(sinθk/no)+θprism)×no/n)-θprism)×n)を満たすことを特徴とする請求項4または5記載の立体画像表示装置。
  8. 前記複屈折プリズムの屈折率をn、前記複屈折プリズムの前記二等辺三角形の底角をθprism、前記複屈折プリズムへ入射する光線の入射角をθk、前記複屈折プリズムに入射する光線が前記複屈折性物質の長軸方向に偏光しているときの前記複屈折プリズムから出射する光線の出射角をθshift(ne)、前記複屈折プリズムに入射する光線が前記複屈折性物質の短軸方向に偏光しているときの前記複屈折プリズムから出する光線の出射角をθshift(no)、前記複屈折性物質の前記複屈折プリズムの稜線方向の屈折率をne、前記複屈折プリズムの稜線方向に直交する方向の屈折率をno、視差数をN、視域角を2θとすると、
    0.4 × (ne + no) n 0.6 × (ne + no)
    0.4≦tanθ/4/N/(tanθshift (ne)-tanθshift (no))≦0.6
    θshift(ne)=arcsin(sin(arcsin(sin(arcsin(sinθk/ne)+θprism)×ne/n)-θprism)×n)
    θshift(no)=arcsin(sin(arcsin(sin(arcsin(sinθk/no)+θprism)×no/n)-θprism)×n)を満たすことを特徴とする請求項4または5記載の立体表画像示装置。
  9. 前記レンズアレイのレンズの厚みをt_lens、前記プリズムの前記レンズアレイ側の面から前記三角柱状の溝の頂点までの距離をt_top_prism、前記プリズムの屈折率n、前記レンズアレイの頂点から観測者までの距離をLとすると、
    lprism_p=(L - t_top_prism)×lp × 2/(L + t_lens)
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の立体画像表示装置。
  10. 前記複屈折プリズムは、下面が平坦で上面に三角柱状の第1溝が複数設けられた透明な第1基板と、上面が平坦で下面に上記第1溝と同じピッチの三角柱状の第2溝が複数設けられ、この第2溝が上記第1溝に対向するように配置される透明な第2基板と、対向する上記第1および第2溝との間に設けられた複屈折性物質とを、備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像表示装置。
  11. 前記レンズアレイのレンズの厚みをt_lens、前記第1基板の前記下面か上面までの距離をt_prism、前記レンズアレイの頂点から観測者までの距離をLとすると、
    lprism_p=(L - t_prism)×lp × 2/(L + t_lens)
    を満たすことを特徴とする請求項10記載の立体画像表示装置。
  12. 前記第1基板の屈折率をndown、前記第2基板の屈折率をnup、前記複屈折性物質の長軸方向の屈折率をne、短軸方向の屈折率をno、とするとき、
    0.4 × (ne + no) < nup = ndown< 0.6 ×(ne + no)
    を満足することを特徴とする請求項10または11記載の立体画像表示装置。
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