JP5123517B2 - アンブロキソール口腔内速崩性錠剤 - Google Patents

アンブロキソール口腔内速崩性錠剤 Download PDF

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本発明は口腔内速崩性錠剤に関する。さらに詳しくは、通常の装置で成形が可能であり、実用上問題のない硬度を有し、口腔内で口当たりよく速崩する口腔内速崩性錠剤に関する。
口腔内速崩性錠剤は口腔内で速やかに崩壊する錠剤であり、薬剤の飲みやすさを改善して患者コンプライアンス向上を図る剤形として注目されていて、種々のものが発明されている。口腔内速崩性錠剤は、口腔内での速溶性を考慮してマンニトールなどの糖アルコールを賦形剤とするものが多いが、糖アルコールは錠剤成形時に打錠障害(スティッキングなど)の要因で圧縮成形性が不良となり、実用上問題のない硬度の確保もしばしば困難となる。そのため、製造時に適当量の水分を含ませて打錠する技術が提示されている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、この技術は、一般に特殊な装置を必要とするうえに低圧で打錠するため、硬度に限界があった。また、平均粒子径30μm以下の微細な糖アルコールを用いて乾燥状態で打錠成形する技術(特許文献2参照)も開示されているが、糖アルコールを主成分とすることに変わりはないことから、上記打錠障害を防止するために滑沢剤の増量や打錠時圧力の制限を余儀なくされ、口腔内速崩性や硬度に限界があった。また、セルロース等の結合剤を添加する技術(例えば特許文献3参照)が提示されているが、結合剤の添加は口腔内崩壊時の口当たりを悪くする等の問題点があった。また、糖アルコールを含有する顆粒を崩壊剤で被覆したものを打錠成形する技術(特許文献4参照)が提示されているが、口腔内崩壊時間が長いという問題点があった。さらに、特許文献5には顆粒の内外に崩壊剤が存在する錠剤が開示されているが、顆粒が崩壊剤で被覆されているわけではなく、本発明の錠剤とは崩壊剤の分布が異なり、本件発明の効果をもたないものである。
特開平5−271054号公報 米国特許出願公開第2003/0215500号 米国特許出願公開第2003/0049315号 国際公開第2004/064810号明細書 米国特許出願公開第2005/0112196号
本発明の目的は、通常の装置で成形が可能であり、実用上問題のない硬度を有し、口腔内で口当たりよく速崩する口腔内速崩性錠剤を提供することである。
本発明者らは、錠剤を構成する顆粒内部に崩壊剤を含有し、かつ該顆粒が崩壊剤で被覆されてなる錠剤であれば、通常の装置で成形が可能であり、実用上問題のない硬度を有し、かつ口腔内で口当たりよく速崩することを見出した。
すなわち本発明は、崩壊剤で被覆された顆粒を圧縮成形してなる錠剤であって、該顆粒の内部にも崩壊剤が含まれており、該顆粒の内部および/または外部に薬物が含まれている口腔内速崩性錠剤である。
かかる本発明は、少なくとも崩壊剤を含む粉末から顆粒を調製し、次にこれを崩壊剤で被覆し、さらにこれを圧縮成形してなる錠剤であって、該顆粒調製時および/または該圧縮成形時において薬剤が加えられる口腔内速崩性錠剤、と表現することもできる。
また、本発明はかかる錠剤成形に用いられる顆粒であって、その内部に崩壊剤を含んでおり、さらに薬物を含んでいてもよく、かつ崩壊剤で被覆されている顆粒である。
本発明の錠剤は、通常の装置で成形可能であり、実用上問題のない硬度を有し、口腔内で口当たりよく速崩する効果を有する。
本発明の錠剤で用いられる薬物は、塩酸アンブロキソールである。もっとも、通常の製造方法で錠剤を製造するのに特段の障害となる特性のものでない限り、他の薬物であっても本発明と同様の効果が得られる。他の薬物としては、例えば中枢神経系用薬、末梢神経系用薬、循環器官用薬、消化器官用薬、ホルモン剤、泌尿生殖器官用薬、血液・体液用薬、代謝性医薬品、痛風治療薬、腫瘍用薬、アレルギー用薬、気管支拡張剤、抗生物質、抗細菌薬、抗ウイルス薬、創傷治癒物質、鎮痙剤、抗コリン作用剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、抗コレステロール血剤、抗脂質剤、食欲抑制剤、興奮剤、凝血剤、制酸剤、化学療法剤、栄養補給剤、診断薬、麻薬・覚醒剤、鎮痛剤、鎮咳剤、喀痰剤等から選ばれる一種または二種以上の活性成分が挙げられる。
例えば、アスコルビン酸、アセトアミノフェン、エテンザミド、アレンドロネート、フェブキソスタット、塩酸クレンブテロール、イコサペント酸エチル、タカルシトール、ピコスルファート、アルファカルシドール、国際公開WO99/26918号記載の化合物、国際公開WO01/53291号記載の化合物、および国際公開WO99/25686号記載の化合物およびこれらの塩、ならびにこれらの化合物や塩の水和物からなる群から選ばれる一種または二種以上の活性成分が挙げられる。
本発明の錠剤において、薬物は錠剤を構成する顆粒の内部または崩壊剤で被覆された顆粒の外部の少なくとも一方に含まれるが、顆粒の外部のみに含まれることが速崩性を確保するうえで好ましい。
また、本発明の錠剤に用いる薬物は、フィルムコーティング剤、賦形剤、結合剤、滑沢剤等によるコーティングがなされていてもよく、可塑剤が加えられていてもよい。
本発明の錠剤で用いられる崩壊剤は、医薬製剤で用いられる崩壊剤であれば特に制限はないが、例えば、クロスポビドン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、カルボキシスターチナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、バレイショテンプン、コムギデンプン、トウモロコシデンプン、コメデンプン、部分アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチを挙げることができる。これらを一種または二種以上使用することができる。特にクロスポビドンが好ましい。本発明において、顆粒の被覆のために用いる崩壊剤の種類は、顆粒内部に用いるものと同一であっても異なっていてもよい。
かかる崩壊剤は、本発明の錠剤を構成する顆粒の内部および被覆部両方に存在しなければならない。崩壊剤が顆粒の内部あるいは被覆部のどちらか一方のみに存在するだけでは、十分な口腔内速崩性は達成されない。ここでいう口腔内速崩性とは、一般的には口腔内で1分ないし30秒以内に崩壊する性質をいう。もっとも、口腔内速崩性が目的に照らして十分であればよく、この絶対値に拘泥する必要はない。
また、崩壊剤による被覆は圧縮成形性の向上にも寄与する。すなわち、顆粒の内部および被覆部に崩壊剤が存在することが良好な圧縮成形性のために必要である。
なお、崩壊剤が顆粒の「内部」に存在するといっても、顆粒の表面に近い部分に崩壊剤が存在しないわけではない。顆粒内部の崩壊剤は、顆粒の他の構成成分とともに顆粒内で均一に分散されていることが速崩性確保の観点から好ましい。さらに、本発明の錠剤において、崩壊剤は顆粒の内部や被覆部のほか、さらに顆粒外部に加えられていてもよい。
本発明で用いられる崩壊剤は、上述のように顆粒の内部および被覆部に存在すればよく、それらの量に特に制限はないが、一般に顆粒内部および被覆部とも、多すぎると口当たり、食感、崩壊性、圧縮成形性が悪くなり、少なすぎると崩壊性および/または圧縮成形性が悪くなる。
かかる崩壊剤の含有量の好ましい値は、崩壊剤、後述する賦形剤あるいは結合剤を含有する場合はそれらの添加剤、あるいはそれらの粒径、製造機器の素材等の影響を受けるが、一般に顆粒内部の崩壊剤の割合が錠剤全体の4−20重量%であり、顆粒被覆部の崩壊剤の割合が錠剤全体の4−20重量%である。
これらを超えた場合、崩壊性の観点からは、恐らく錠剤あるいは顆粒表面が完全に崩壊剤で被覆されてしまうことで導水機構が不十分となることが崩壊性悪化の原因と推定されるが、この上限値は、後述する賦形剤とともに用いた場合、顆粒内部の賦形剤の種類およびその粒径の影響を受ける場合がある。例えば、顆粒内部の賦形剤がエリスリトールでその平均粒子径が20μm程度の場合、顆粒被覆部と顆粒内部の崩壊剤の割合が全体の30重量%を超えると崩壊性が不良となる場合があり、同じエリスリトールでもその平均粒子径が30−35μm程度の場合、顆粒被覆部と顆粒内部の崩壊剤の割合が全体の20重量%を超えると崩壊性が不良となる場合がある。賦形剤がマンニトールの場合はその平均粒子径が50μm程度の場合、顆粒被覆部と顆粒内部の崩壊剤の割合が全体の30重量%を超えると崩壊性が不良となる場合がある。
食感を考慮したさらに好ましい値は、後述する賦形剤とともに用いた場合、顆粒内部の賦形剤の種類により異なる。賦形剤としてエリスリトールを用いる場合は、顆粒内部には錠剤全体の4−8重量%、被覆部には錠剤全体の4−8重量%存在させることが特に好ましいが、賦形剤としてマンニトールを用いる場合は、食感を考慮しても崩壊剤の含有量の好適範囲は上記の通りで変わらない。
本発明で用いられる崩壊剤の典型的な平均粒子径は10−100μm程度である。一般に、崩壊性や浸透速度の点では粒子が大きい方が有利である。一方、圧縮成形性は、粒子が小さく結合部分が多い方が有利である。また、食感の点でも粒子径が小さい方が好ましい。
本発明の錠剤は、実用上の硬度を損なわない範囲において顆粒内に空隙を有することが好ましい。このような空隙を顆粒内に保持させることにより、圧縮成形性および/または速崩性が向上する。
このような空隙を顆粒内に保持させるためには、例えば、水および/またはエタノールで膨潤させた崩壊剤を含む顆粒を調製し、これを崩壊剤で被覆したものを乾燥してから圧縮成形して錠剤とすればよい。なお、結合剤を添加しない場合において、流動層乾燥等の負荷の大きい乾燥法を採用すると、圧縮成形前の顆粒の構成が破壊されて錠剤の所望する機能が失われることがあるので、この場合には負荷の小さい静置乾燥を採用することが好ましい。
本発明の錠剤で用いられる製薬学的に許容される添加剤としては、例えば賦形剤、滑沢剤、pH調整剤、矯味剤、甘味剤、酸味剤、清涼剤、発泡剤、保存剤、流動化剤、抗酸化剤、着色剤、安定化剤、界面活性剤、緩衝剤、香料、結合剤、薬物の溶解補助剤を挙げることができる。これら添加剤の具体例は、当業者であれば直ちに列挙することができよう。
これらの添加剤は本発明の効果を損なわない範囲内で、顆粒の内部、崩壊剤で被覆された顆粒の外部、崩壊剤被覆部、またはそれらのすべてに適宜配合することができるが、口腔内での口当たりを損なわないため、または崩壊性を良くするため、結合剤は添加しない方が好ましい。
本発明の錠剤で用いられる賦形剤としては、医薬製剤で用いられる賦形剤であれば特に制限はないが、例えばエリスリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、ラクチトール、パラチニット、パラチノース、マルチトール、マルトース、トレハロース、乳糖、白糖、ブドウ糖、オリゴ糖、果糖、麦芽糖等の糖類を挙げることができる。これらを一種または二種以上使用することができる。特にエリスリトール、マンニトールから選択される一種以上を用いることが好ましい。
本発明で用いられる賦形剤は、錠剤を構成する顆粒の内部および/または崩壊剤被覆部および/または崩壊剤で被覆された顆粒の外部に含まれる。なお、薬物の種類によっては圧縮成形性を確保するために賦形剤の添加を必要とする場合があるが、こうした賦形剤添加の要否は当業者の通常程度の予備検討により容易に決めることができる。
また、賦形剤の粒子径に関しても、当業者であれば適宜条件検討をすることにより、好適範囲を容易に見出すことができる。典型的な崩壊剤の粒子径は20−40μm程度である。一般に、粒子径が小さい方が崩壊性や食感の点で有利であるが、賦形剤の粒子径は圧縮成形性にはほとんど影響しない。
本発明の錠剤で用いられる滑沢剤としては、医薬製剤で用いられる滑沢剤であれば特に制限はないが、例えば軽質無水珪酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸アルミニウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリルアルコール、タルク、酸化チタン、含水二酸化ケイ素、珪酸マグネシウム、合成珪酸アルミニウム、リン酸水素カルシウム、硬化ヒマシ油、硬化ナタネ油、カルナウバロウ、ミツロウ、マイクロクリスタリンワックス、ラウリル硫酸ナトリウムを挙げることができる。これらを一種または二種以上使用することができる。なかでも軽質無水珪酸、ステアリン酸マグネシウムから選択される一種以上を用いることが好ましい。特に、軽質無水珪酸が顆粒の内部に含まれ、ステアリン酸マグネシウムが顆粒の外部に含まれる組み合わせが好ましい。
本発明の錠剤の形状は、通常の製造装置により、またはそれに手を加えた製造装置により困難なく製造できるものである限り特に限定されないが、一般的な錠剤の概念である、円盤状のものが典型例として例示できる。全体の大きさは特に限定されないが、例えば短径(円盤状の錠剤の場合は直径)は6−20mmの範囲内のものが適当であり、なかでも8−12mmが好ましい。厚みについても制限されないが、1−10mmが適当であり、なかでも2−8mmが好ましい。
本発明の錠剤は、通常の装置により、あるいはそれに手を加えた製造装置により困難なく製造することができる。例えば、崩壊剤および必要により一種類以上の製薬学的に許容される添加剤を含む顆粒を崩壊剤で被覆し、それを必要により一種類以上の製薬学的に許容される添加剤と共に圧縮成形することで製造される。
顆粒内部に一種類以上の製薬学的に許容される添加剤を含有させるには、顆粒調製前の崩壊剤と必要とする添加剤とを混合してから顆粒を調製すればよい。また、崩壊剤で被覆された顆粒の外部に一種類以上の製薬学的に許容される添加剤を含有させるには、崩壊剤で被覆された顆粒を圧縮成形して錠剤を製造する際に、必要とする添加剤と顆粒とを混合してから圧縮成形すればよい。
本発明はさらに、かかる口腔内速崩性錠剤を成形するために用いられる顆粒であって、その内部に崩壊剤を含んでおり、さらに薬物を含んでいてもよく、かつ崩壊剤で被覆されている顆粒である。この顆粒には、内部に一種類以上の製薬学的に許容される添加剤を含んでいてもよい。かかる添加剤の具体例、好適例については前記したものがそのまま例示できるが、特にエリスリトールやマンニトールが好ましい。
さらに、顆粒内部に空隙を有することが好ましく、また、結合剤を含有しないことが好ましい。
顆粒内部や被覆部における崩壊剤としては、クロスポビドンが好ましい。
次に、本発明を実施例を用いて説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
[評価方法]
後述する実施例、比較例においては、次の評価方法を採用した。
a)「硬度」は富山産業のTH−203MP型錠剤破壊強度測定器を用いて測定した。
b)「摩損度」は萱垣医科工業の摩損度試験機を用いて測定した。具体的には、錠剤55錠を投入し、100回転させ、(初期重量−試験後)/初期重量 を%表示した。
c)「官能評価」は咀嚼せずに口腔内で崩壊に要する時間を測定した。なお、実施例/比較例におけるプラセボ製剤では成人男子1名のN=6の平均値を用い、実施例におけるアクティブ3種では、成人男子3名のN=3の平均値を用いた。
d)「日局崩壊試験」は日局崩壊試験法によった。試験液はミリQ水を使用した。
e)「浸透時間」は青色1号で着色したミリQ水1mlをシャーレ錠に滴下し、この上に錠剤を置き、錠剤全体に水が浸透するのに要する時間を測定した。
[参考例1]
D−マンニトール(東和化成工業(株)、商品名;マンニットP(平均粒子径は50μm程度)、以下の例で同じ)264.4g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))14.2g、クロスポビドン(ISP、商品名;ポリプラスドンXL−10(平均粒子径はメーカー記載値で30μm)、以下の例で特に記載のない限り同じ)20.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン11.0gを膨潤させた精製水を噴霧し、顆粒を得た。この顆粒にクロスポビドン48.8gを投入し、クロスポビドン1.2gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。得られた崩壊剤被覆顆粒177.0gにフェブキソスタット(帝人ファーマ(株))20.0g、ステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[参考例2]
D−マンニトール(東和化成工業(株))264.4g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))14.2g、クロスポビドン(ISP)20.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン11.0gを膨潤させた精製水を噴霧し、顆粒を得た。この顆粒にクロスポビドン48.8gを投入し、クロスポビドン1.2gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。得られた崩壊剤被覆顆粒177.0gにアスコルビン酸(武田薬品工業(株))20.0g、ステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[実施例1]
D−マンニトール(東和化成工業(株))264.4g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))14.2g、クロスポビドン(ISP)20.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン11.0gを膨潤させた精製水を噴霧し、顆粒を得た。この顆粒にクロスポビドン48.8gを投入し、クロスポビドン1.2gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。得られた崩壊剤被覆顆粒177.0に塩酸アンブロキソール(日本バルク薬品(株))20.0g、ステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
実施例1および参考例1ないし2の錠剤の評価結果を表1に示す。
Figure 0005123517
この結果から、本発明錠剤は硬度、圧縮成形性(摩損度)、崩壊性の評価項目すべてを満足することがわかる。また、こうした効果は、薬物の種類を問わずに達成されることがわかる。
[実施例2]
エリスリトール(日研化成(株)、グレード100M(平均粒子径15μm程度)で以下比較例1、2でも同じ)296.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン21.9gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。
得られた崩壊剤被覆造粒物197.1gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用い圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量200mg、Φ10mm割線平フチ丸の杵で硬度約3kgfとなるよう打錠した。
[比較例1]
エリスリトール(日研化成(株))325.2g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン22.0gを投入し、精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用い圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量200mg、Φ10mm割線平フチ丸の杵で硬度約3kgfとなるよう打錠した。この比較例は、顆粒内に崩壊剤が存在することによる成型性や速崩性に対する効果を確認するため、顆粒内に崩壊剤が存在しないものを製造したものである。
[比較例2]
エリスリトール(日研化成(株))310.8g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株)、HPC−L)14.6gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン21.9gを投入し、精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用い圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量200mg、Φ10mm割線平フチ丸の杵で硬度約3kgfとなるよう打錠した。この比較例は、比較例1で顆粒結合力の不足から成形ができず、速崩性を検証できないため、さらに結合剤を加えて成形したものである。
実施例2、および比較例1ないし2の錠剤の評価結果を表2に示す。
Figure 0005123517
この結果、比較例1の錠剤は実施例2の約2倍の打錠圧をかけても硬度が0.6kgfまでしか上がらず、非常に脆く、摩損度試験機では測定不能であった。ゆえに比較例1の錠剤は実用には不適である。この結果から、実施例2の錠剤において顆粒内に崩壊剤が存在することが成形性のために不可欠であることがわかる。
比較例1の処方に結合剤を加えて錠剤を成形した比較例2では、実施例2に比べ、結合剤が入っているにもかかわらず摩損度が高く、圧縮成型性がなお不十分であるほか、崩壊時間も約2倍となっている。このことから顆粒内に崩壊剤が存在することにより崩壊性や圧縮成形性が向上することがわかる。
なお、崩壊剤が顆粒内および被覆部の両方に存在することによる圧縮成型性向上の機構は明らかになっていない。
[実施例3]
D−マンニトール(東和化成工業(株))318.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)9.2gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン5.0gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン14.6gを投入し、クロスポビドン0.6gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[実施例4]
D−マンニトール(東和化成工業(株))303.4g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン14.6gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[実施例5]
D−マンニトール(東和化成工業(株))296.1g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン21.9gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[実施例6]
D−マンニトール(東和化成工業(株))288.8g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン29.2gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[実施例7]
D−マンニトール(東和化成工業(株))281.5g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン36.5gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.3gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[実施例8]
D−マンニトール(東和化成工業(株))237.5g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン80.4gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[実施例9]
D−マンニトール(東和化成工業(株))318.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)9.1gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン5.0gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン14.6gを投入し、クロスポビドン0.6gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を流動層造粒乾燥機内で乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物196.9gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[比較例3]
D−マンニトール(東和化成工業(株))318.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン11.0gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた造粒物196.8gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[比較例4]
D−マンニトール(東和化成工業(株))318.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、を流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン29.3gを投入し、精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
[比較例5]
D−マンニトール(東和化成工業(株))331.3g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))13.2g、クロスポビドン(ISP)9.5gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン5.7gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた造粒物189.0gにクロスポビドン(ISP)8.0gを加えて1次混合し、さらにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて2次混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。
実施例3ないし9、および比較例3ないし5の錠剤の評価結果を表3に示す。
Figure 0005123517
実施例3ないし8は顆粒内の賦形剤としてマンニトールを用いたもので、顆粒内および被覆部における崩壊剤の割合(重量%)を変化させたものである。これらの錠剤はいずれも硬度、圧縮成形性(摩損度)、崩壊性の評価項目すべてを満足することがわかる。この結果より顆粒内及び被覆部とも、崩壊剤の割合が少なくとも4−20重量%であればよいが被覆部の崩壊剤が20重量%より多いと食感や崩壊性が若干低下する(実施例8)。
また、乾燥方法を静置乾燥に代えて流動層乾燥としても本発明の効果を奏することは変わらないが、若干高い打錠圧を要する(実施例9)ので静置乾燥の方が望ましいことがわかる。これは、流動層乾燥により顆粒構造に何らかの変化をもたらし、その変化のひとつが顆粒内の空隙の数や大きさを静置乾燥のそれより減らすということで、主にこれにより圧縮成形性が低下すると考えられる。
比較例3の錠剤は、崩壊剤による被覆がなされていないものである。この錠剤は本発明の錠剤に比較して崩壊性が劣るほか、圧縮成形性が劣り、打錠圧が実用上の限界を超えている。
比較例4の錠剤は、顆粒内部に崩壊剤を含まないものである。この錠剤も本発明の錠剤に比較して崩壊性が大きく劣るほか、打錠圧が実用上の限界に近いものである。
比較例5の錠剤は、顆粒内部のほか顆粒外部にも崩壊剤が含まれているが、顆粒は崩壊剤により被覆されていないものである。この錠剤も本発明の錠剤と比較して、高い打錠圧を要するものであり、圧縮成形性が劣る。すなわち、顆粒内部のほか、単に顆粒外部にも崩壊剤が含まれていればよいのではなく、崩壊剤による被覆が必要であることが確認された。
したがって、顆粒内の崩壊剤および顆粒被覆部の崩壊剤の存在が良好な圧縮成形性、崩壊性、十分な硬度のために不可欠であることがわかる。また、全体としては同じ崩壊剤含有量の錠剤(表3の実施例3、比較例3−5)でも、本発明の錠剤(表3の実施例3)に限り、良好な圧縮成形性、崩壊性、十分な硬度を有しており、このことは、本発明により、より少ない崩壊剤の量でこれら速崩錠剤として必要な性質が達成されるという利点を有することを意味する。
[実施例10]
エリスリトール(日研化成(株)、グレード50M(平均粒子径35μm程度)で以下実施例例11−14でも同じ)318.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.7g、クロスポビドン(ISP)9.1gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン5.0gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン14.6gを投入し、クロスポビドン0.6gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物196.9gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。評価は、密閉容器中、室温条件下にて3日間保存し、硬度・摩損度が安定した後実施した。
[実施例11]
エリスリトール(日研化成(株))303.4g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.9g、クロスポビドン(ISP)13.7gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン7.4gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン21.9gを投入し、クロスポビドン0.8gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.2gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。評価は、密閉容器中、室温条件下にて3日間保存し、硬度・摩損度が安定した後実施した。
[実施例12]
エリスリトール(日研化成(株))288.7g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン29.1gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.1gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。評価は、密閉容器中、室温条件下にて3日間保存し、硬度・摩損度が安定した後実施した。
[実施例13]
エリスリトール(日研化成(株))274.1g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン43.8gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.1gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))2.9gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。評価は、密閉容器中、室温条件下にて3日間保存し、硬度・摩損度が安定した後実施した。
[実施例14]
エリスリトール(日研化成(株))237.5g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)69.6gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン29.3gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.2gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量120mg、Φ8mm割線平フチ丸の杵で硬度約5kgfとなるよう打錠した。評価は、密閉容器中、室温条件下にて3日間保存し、硬度・摩損度が安定した後実施した。
実施例10−14の錠剤の評価結果を表4に示す。
Figure 0005123517
実施例10ないし14は顆粒内の賦形剤としてエリスリトールを用いたもので、顆粒内および被覆部における崩壊剤の割合(重量%)を変化させたものである。これらの錠剤はいずれも硬度、圧縮成形性(摩損度)、崩壊性は許容範囲であるが、表3の結果と比較すると、その範囲はマンニトールと比較して狭い傾向が認められる。すなわち、エリスリトールの場合、顆粒内及び被覆部とも、崩壊剤の割合が少なくとも4−8重量%であればよいが顆粒内部の崩壊剤が8重量%以上で食感や崩壊性が若干低下し(実施例12−13)、20重量%を超えると崩壊性が特に低下する(実施例14)。
また、いずれの錠剤でも、硬度につき製造時よりも3日後で向上しており、このことは少なくともエリスリトールでは、製造後に時間をおくことにより、何らかの機構で硬度が増すことがわかった。
[参考例3]
アスコルビン酸(武田薬品工業(株):80メッシュ)36.6g、D−マンニトール(東和化成工業(株):マンニットP)201.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株):アドソリダー101)12.8g、クロスポビドン(ISP:ポリプラスドンXL−10)54.8gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン(XL−10)9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン(XL−10)43.9gを投入し、クロスポビドン(XL−10)1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量200mg、Φ10mm割線平フチ丸の杵で硬度約3kgfとなるよう打錠した。
[参考例4]
アスコルビン酸(武田薬品工業(株):80メッシュ)36.5g、D−マンニトール(東和化成工業(株):マンニットP)201.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株):アドソリダー101)12.8g、クロスポビドン(ISP:ポリプラスドンINF−10(平均粒子径はメーカー記載値で11μm))54.8gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン(INF−10)9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン(INF−10)43.9gを投入し、クロスポビドン(INF−10)1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量200mg、Φ10mm割線平フチ丸の杵で硬度約3kgfとなるよう打錠した。
[参考例5]
アスコルビン酸(武田薬品工業(株):80メッシュ)36.6g、D−マンニトール(東和化成工業(株):マンニットP)201.0g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株):アドソリダー101)12.8g、クロスポビドン(ISP:ポリプラスドンINF−10)54.8gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン(INF−10)9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン(XL−10)43.9gを投入し、クロスポビドン(INF−10)1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量200mg、Φ10mm割線平フチ丸の杵で硬度約3kgfとなるよう打錠した。
[参考例6]
アスコルビン酸(武田薬品工業(株):80メッシュ)36.5g、D−マンニトール(東和化成工業(株):マンニットP)201.1g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株):アドソリダー101)12.8g、クロスポビドン(ISP:ポリプラスドンINF−10)54.8gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン(INF−10)9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン(XL(平均粒子径はメーカー記載値で100μm))43.9gを投入し、クロスポビドン(INF−10)1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。得られた崩壊剤被覆造粒物197.0gにステアリン酸カルシウム(日本油脂(株))3.0gを加えて混合後、ロータリー打錠機〔(株)畑鐵工所製、HT−AP6SS−U〕を用いて圧縮成形した。成形条件は、錠剤重量200mg、Φ10mm割線平フチ丸の杵で硬度約3kgfとなるよう打錠した。
参考例3−6の錠剤の評価結果を表5に示す。なお、表5で崩壊剤(%)の項目の括弧内の数字は用いた崩壊剤のメーカー記載の平均粒子径である。
Figure 0005123517
参考例3ないし6は、顆粒内および被覆部における崩壊剤の割合(重量%)を同じとし、用いる崩壊剤の平均粒子径を変化させたものである。顆粒内および被覆部とも崩壊剤の平均粒子径11μmのものを用いた場合(参考例4)、崩壊時間および浸透時間が、それらが31μmの場合(参考例3)に比較して若干遅延した。顆粒内を11μm、被覆部を31μmとした場合(参考例5)は、それらが11μmの場合(参考例4)に比較して、成型性、崩壊時間、浸透時間とも優れていた。顆粒内を11μm、被覆部を100μmとした場合(参考例6)は、31μmの粒子での被覆錠剤(参考例5)に比べると崩壊時間、浸透時間ともに速くなっている。以上のことから次のことがいえる。崩壊剤の粒子の大きさについて、崩壊性や浸透時間は、その粒子が大きい方が有利である。成形性は、粒子が小さい方が有利である。ただし、顆粒表面にクロスポビドンの微粒子が過剰になりすぎるとスティッキング(くもり)の原因となる。
[実施例15]X線光電子分光分析装置(XPS、ESCA)による顆粒表面分析
顆粒を調製した段階のもの、およびそれに崩壊剤による被覆を施したものの表面の窒素量をESCAで測定することにより、上述した崩壊剤被覆操作でクロスポビドン被覆がなされていることを確認した。この測定は、株式会社日東分析センターに依頼して実施した。
ここで、ESCAは代表的な表面分析装置の一つで、固体の表面から数nmの深さ領域に関する元素および化学結合状態の分析に用いられる。すなわち、高真空中で固体試料表面に特定エネルギーの軟X線を照射すると、光電効果により試料から光電子が放出される。これをアナライザーに導き、電子の運動エネルギーで分けてスペクトルとして検出する。非弾性散乱せずに試料表面から脱出した数nmの深さ領域の光電子のみがピークとして検出され、分析に用いられる。結合エネルギーは、照射した軟X線のエネルギーから光電子の運動エネルギーを引いた差として求められる。各種原子の内殻電子は固有の結合エネルギーをもっているので、検出された電子の結合エネルギーから元素の種類を、シグナル強度から元素の比率を求めることができる。ここでは、クロスポビドンに特有の窒素原子等について測定した。
試料1の調製:
D−マンニトール(東和化成工業(株))274.1g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)18.3gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、クロスポビドン9.9gを膨潤させた精製水を噴霧し、造粒物を得た。この造粒物にクロスポビドン43.8gを投入し、クロスポビドン1.1gを膨潤させた精製水で粉コーティングした。この崩壊剤被覆造粒物を乾燥機内で静置乾燥した。
試料2の調製:
D−マンニトール(東和化成工業(株))274.1g、軽質無水珪酸(フロイント産業(株))12.8g、クロスポビドン(ISP)73.1gを流動層造粒乾燥機〔(株)パウレック製、LAB−1〕に仕込み、精製水を噴霧し造粒物を得た。この造粒物を流動層造粒乾燥機内で乾燥した。
試料2は顆粒を調製した段階のもの、試料1はそれにクロスポビドン被覆を施したものである。それぞれ任意の5サンプルについて測定しており、“n”はそのサンプル番号である。測定条件は、次の通り。
ESCA;アルバック・ファイ社製Quantum2000
Xray Setting;100μmφ[25W(15kV)]のポイント分析
X線源;モノクロAlKα
光電子取出し角;45゜
中和条件;中和銃とイオン銃(中和モード)の併用
測定結果は表6のとおり。
Figure 0005123517
この結果から、試料1、試料2に共通してC、N、O、Siの4元素が検出され、N、Siからそれぞれクロスポビドン、ケイ酸成分の存在が示された。そして、試料2の窒素の元素比率はいずれも0.5%未満であったのに対し、試料1の窒素の元素比率は0.7%から2.9%の範囲であった。よって、試料1のほうが表面窒素量は多く、クロスポビドン被覆操作により、実際にクロスポビドンが被覆されていることが確認された。
[実施例16]飛行時間型二次イオン質量分析装置(TOF−SIMS)による表面分析
実施例15と同様な検討を飛行時間型二次イオン質量分析装置(TOF−SIMS)を用いて行なった。すなわち、上述した崩壊剤被覆操作でクロスポビドン被覆がなされていることを確認した。この測定は、株式会社日東分析センターに依頼して実施した。
TOF−SIMSとは、固体試料の最表面にどのような成分(原子、分子)が存在するかを調べるための装置である。ppmオーダーの極微量成分を検出することができ、有機物・無機物に適用できる。すなわち、高真空中で、高速のイオンビーム(1次イオン)を固体試料表面にぶつけると、スパッタリング現象によって表面の構成成分がはじき飛ばされる。このとき発生する正または負の電荷を帯びたイオン(2次イオン)を電場によって一方向に飛ばして、一定距離離れた位置で検出する。スパッタの際には、試料表面の組成に応じて様々な質量をもった2次イオンが発生するが、軽いイオンほど早く、反対に重いイオンほど遅い速度で飛んでいくので、2次イオンが発生してから検出されるまでの飛行時間を測定すれば発生した2次イオンの質量を計算することができる。TOF−SIMSでは1次イオン照射量が著しく少ないため、有機化合物は化学構造を保った状態でイオン化され、質量スペクトルから有機化合物の構造を知ることができる。固体試料表面の最も外側で発生した2次イオンのみが真空中へ飛び出すことができるので、試料の最表面(深さ数Å程度)の情報を得ることができる。さらに、1次イオンビームを走査することによって、試料表面のイオン像(マッピング)を測定することができる。
試料1および試料2は、粘着テープ上に保持し、TOF−SIMS測定用ホルダーに固定して測定した。測定条件は次の通り。
TOF−SIMS;ULVAC−PHI社製TRIFT2
1次イオン;69Ga(加速電圧15kV)
これにより、試料1および試料2の表面の正および負2次イオン質量スペクトル、ならびに正・負イオン像が得られた。そして、各試料からクロスポビドン、ケイ酸成分、マンニトールが検出された。クロスポビドンに特徴的なイオンは、C10NO、CN、CNO等である。クロスポビドンは試料2と比べて試料1の表面に多く、上述の被覆操作でたしかにクロスポビドン被覆がなされていることがわかった。また、試料1におけるクロスポビドンの分散状態は、顆粒表面全体に存在していることから、均一にクロスポビドン被覆がなされていることが確認できた。
本発明は、医薬品製造のために利用される。

Claims (23)

  1. 崩壊剤のみで被覆された顆粒を圧縮成形してなる錠剤であって、該顆粒の内部にも崩壊剤が含まれており、該崩壊剤がクロスポビドンであり、該顆粒の内部および/または外部に薬物としてのアンブロキソールまたはその薬学的に許容される塩が含まれている口腔内速崩性錠剤。
  2. 顆粒の内部に一種類以上の製薬学的に許容される添加剤を含む請求項1に記載の口腔内速崩性錠剤。
  3. 一種以上の製薬学的に許容される添加剤とともに顆粒を圧縮成形してなる請求項1または2に記載の口腔内速崩性錠剤。
  4. 顆粒の内部に空隙を有する請求項1からのいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  5. 少なくとも崩壊剤を含む粉末から顆粒を調製し、次にこれを崩壊剤のみで被覆し、さらにこれを圧縮成形してなる錠剤であって、該崩壊剤がクロスポビドンであり、該顆粒調製時および/または該圧縮成形時において薬剤としてのアンブロキソールまたはその薬学的に許容される塩が加えられる口腔内速崩性錠剤。
  6. 崩壊剤のほか、一種類以上の製薬学的に許容される添加剤を含む混合物から顆粒が調製される、請求項に記載の口腔内速崩性錠剤。
  7. 一種類以上の製薬学的に許容される添加剤とともに顆粒を圧縮成形してなる請求項またはに記載の錠剤。
  8. 顆粒調製前に、それに用いる崩壊剤を水および/またはエタノールで膨潤させる工程を加え、かつ崩壊剤で被覆後に顆粒を静置乾燥する工程を加えた請求項5から7のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  9. 薬物がアンブロキソール塩酸塩である請求項1から8のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  10. 結合剤を含有しない請求項1から9のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  11. 薬物としてのアンブロキソールが顆粒外部のみに含まれる請求項1から10のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  12. 顆粒内部の崩壊剤の割合が錠剤全体の4−20重量%であり、顆粒被覆部の崩壊剤の割合が錠剤全体の4−20重量%である請求項1から11のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  13. 少なくとも顆粒内部にエリスリトールを含む請求項1から12のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  14. 顆粒内部の崩壊剤の割合が錠剤全体の4−8重量%であり、顆粒被覆部の崩壊剤の割合が錠剤全体の4−8重量%である請求項13に記載の口腔内速崩性錠剤。
  15. 少なくとも顆粒内部にマンニトールを含む請求項1から12のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  16. 滑沢剤として軽質無水珪酸および/またはステアリン酸塩を含む請求項1から15のいずれかに記載の口腔内速崩性錠剤。
  17. 錠剤成形用の顆粒であって、その内部に崩壊剤を含んでおり、さらに薬物としてのアンブロキソールまたはその薬学的に許容される塩を含んでいてもよく、かつ崩壊剤のみで被覆されている顆粒であって、該崩壊剤がクロスポビドンである、顆粒
  18. 内部に一種類以上の製薬学的に許容される添加剤を含む請求項17に記載の顆粒。
  19. 内部にエリスリトールを含む請求項17に記載の顆粒。
  20. 内部にマンニトールを含む請求項17に記載の顆粒。
  21. その内部に空隙を有する請求項17から20のいずれかに記載の顆粒。
  22. 結合剤を含有しない請求項17から21のいずれかに記載の顆粒。
  23. 薬物がアンブロキソール塩酸塩である請求項17から22のいずれかに記載の顆粒。
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