JP5121623B2 - 洗濯機のインバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータマグネット低保磁力の永久磁石を備える永久磁石モータにより洗濯運転を行う洗濯機のインバータ装置に関する。
一般に、インバータ回路によりモータを制御することで発生させた回転駆動力により洗濯運転を行う構成の洗濯機においては、モータが過負荷や脱調状態となったり、インバータ回路に故障が発生した場合に過電流が流れることがあるため、その過電流を検出する手段を備え(例えば、特許文献1参照)、過電流が検出されると運転を停止するなどの異常処理を行っている。
特開2008−104481号公報
ところで、出願人は、洗濯機用のモータとして、ロータ側に、第1永久磁石と、保磁力が第1永久磁石よりも小さく、且つ着磁量を容易に変更可能なレベルの保磁力を有する第2永久磁石とからなるロータマグネットを備えて構成される永久磁石モータを使用することを、例えば特願2007−289886などで提案している。上記のような永久磁石モータを使用する場合、第2永久磁石の着磁量を変化させるための励磁電流を、インバータ回路を介してステータ巻線に流す必要がある。上記励磁電流の量は、洗濯運転を行う場合の電流に比較してかなり多く、また、着磁量を制御するには、励磁電流量を適切に制御する必要がある。
しかしながら、上記の永久磁石モータを使用する洗濯機は、比較的新規な構成であるため、励磁電流を適切に制御するための具体的な構成は、まだ提案されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロータマグネットの着磁量を変更可能な永久磁石モータを使用する場合に、励磁電流の制御を簡単な構成で行うことができる洗濯機のインバータ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の洗濯機のインバータ装置は、ロータ側に、着磁量を容易に変更可能なレベルの保磁力を有する永久磁石よりなるロータマグネットを備えて構成される永久磁石モータが発生する回転駆動力により洗濯運転を行う洗濯機に搭載され、
前記永久磁石モータを制御するインバータ回路と、
このインバータ回路を介して流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記インバータ回路を介して、前記永久磁石の着磁量を変化させるように励磁電流を発生させる着磁量制御手段とを備え、
前記着磁量制御手段が動作して前記励磁電流を流す場合に、前記電流検出手段によって検出される電流に対して電流制限閾値を設定し、両者を比較することで、前記電流検出手段を前記励磁電流の制限手段として利用することを特徴とする。
上述したように、洗濯機には一般に電流を検出する手段を備えているので、その電流検出手段が検出する電流について過電流検出用の閾値を設定して比較を行うようにすれば、着磁量制御手段が永久磁石の着磁量を変化させるように励磁電流を発生させる場合の制御にも使用できる。
本発明の洗濯機のインバータ装置によれば、ロータマグネットの着磁量を変更可能な永久磁石モータを使用する場合でも、既存の電流検出手段を流用して永久磁石の着磁量を変化させるように励磁電流を制限できるので、着磁量を高精度に制御して洗濯機の運転特性を安定化させることができる。
(第1実施例)
以下、本発明をヒートポンプ式洗濯乾燥機(ランドリー機器)に適用した第1実施例について、図1乃至図10を参照して説明する。ドラム式洗濯乾燥機の縦断側面を示す図8において、外箱1の内部には、水槽2が複数の支持装置3により弾性支持されて水平状態に配設されている。この水槽2の内部には、これと同軸状態で回転ドラム(回転槽)4が回転可能に配設されている。この回転ドラム4は、周側壁及び後壁に通風孔を兼ねる脱水孔4a(一部のみ図示)を多数有していて、洗濯槽、脱水槽及び乾燥室としても機能する。なお、回転ドラム4の内周面には、複数のバッフル4b(1個のみ図示)が設けられている。
上記外箱1、水槽2及び回転ドラム4において、いずれも前面部(図中、右側部)には、洗濯物出し入れ用の開口部5、6及び7をそれぞれ有しており、開口部5と開口部6とは、弾性変形可能なベロー8により水密に連通接続されている。また、外箱1の開口部5には、これを開閉する扉9が設けられている。また、回転ドラム4は、背面部に回転軸10を有しており、この回転軸10は、軸受(図示せず)に支持されて、水槽2の背面部の外側に取付けられたアウタロータ型の三相ブラシレスDCモータからなるドラムモータ(洗い・脱水モータ,永久磁石モータ)11により回転駆動される。尚、回転軸10はモータ11の回転軸と一体であり、回転ドラム4は、ダイレクトドライブ方式により駆動される。
外箱1の底板1aには、複数の支持部材12を介してケーシング13が支持されており、そのケーシング13の右端部上部及び左端部上部には、吐出口13a及び吸入口13bがそれぞれ形成されている。また、底板1aには、ヒートポンプ(冷凍サイクル)14の圧縮機15が設置されている。更に、ケーシング13内には、ヒートポンプ14の凝縮器16及び蒸発器17が右側から左側に向け順に設置されているとともに、右端部に位置して送風ファン18が配設されている。ケーシング13における蒸発器17の下方に位置する部位には、皿状の水受け部13cが形成されている。
水槽2において、前面部の上部には吸気口19が形成され、背面部下部には排気口20が形成されている。吸気口19は、直線状ダクト21及び伸縮自在な連結ダクト22を介してケーシング13の吐出口13aに接続されている。また、排気口20は、環状ダクト23及び伸縮自在の連結ダクト24を介してケーシング13の吸入口13bに接続されている。環状ダクト23は、水槽2の背面部の外側に取付けられており、ドラムモータ11と同心円状をなすように形成されている。すなわち、環状ダクト23の入口側が排気口20に接続され、出口側が連結ダクト24を介して吸入口13bに接続されている。そして、上記ケーシング13、連結ダクト22、直線状ダクト21、吸気口19、排気口20、環状ダクト23及び連結ダクト14は、空気循環経路25を構成する。
外箱1内において、その後方上部には、三方弁からなる給水弁26が配設され、また、前方上部には、洗剤投入器26aが配設されている。給水弁26は、その入水口が給水ホースを介して水道の蛇口に接続され、第1の出水口が洗い用給水ホース26bを介して洗剤投入器26aの上段の入水口に接続され、第2の出水口がすすぎ用給水ホース26cを介して洗剤投入器26aの下段の入水口に接続されている。そして、洗剤投入器26aの出水口は、水槽2の上部に形成された給水口2aに給水ホース26dを介して接続されている。
水槽2の底部の後方部位には、排水口2bが形成されており、この排水口2bは、排水弁27aを介して排水ホース27に接続されている。なお、排水ホース27の一部は伸縮自在になっている。そして、ケーシング13の水受け部13cは、排水ホース28及び逆止弁28aを介して排水ホース27の途中部位に接続されている。
外箱1の前面上部には操作パネル部29が設けられており、この操作パネル部29には、図示はしないが、表示器及び各種の操作スイッチが設けられている。また、操作パネル部29の裏面には、表示・操作用基板84が設けられており、基板ケース120に内蔵される制御回路(着磁量制御手段)30と通信を行うことで操作パネル部29が制御される。制御回路30は、マイクロコンピュータで構成されており、操作パネル部29の操作スイッチの操作に応じて給水弁26、ドラムモータ11及び排水弁27aを制御し、洗い、すすぎ及び脱水の洗濯運転や、ドラムモータ11及び圧縮機15を駆動する三相ブラシレスDCモータからなる圧縮機モータ(コンプレッサモータ,図示せず)を制御することで乾燥運転を実行する。
図9は、ドラムモータ11の駆動系を概略的に示すものである。インバータ回路(PWM制御方式インバータ)32は、6個のIGBT(半導体スイッチング素子)33a〜33fを三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT33a〜33fのコレクタ−エミッタ間には、フライホイールダイオード34a〜34fが接続されている。
下アーム側のIGBT33d、33e、33fのエミッタは、シャント抵抗(電流検出手段)35u、35v、35wを介してグランドに接続されている。また、IGBT33d、33e、33fのエミッタとシャント抵抗35u、35v、35wとの共通接続点は、夫々レベルシフト回路36を介して制御回路30に接続されている。尚、ドラムモータ11の巻線11u〜11wには最大で15A程度流れるので、シャント抵抗35u〜35wの抵抗値は、例えば0.1Ωに設定されている。
レベルシフト回路(電流検出手段)36はオペアンプなどを含んで構成され、シャント抵抗35u〜35wの端子電圧を増幅すると共にその増幅信号の出力範囲が正側に収まるように(例えば、0〜+3.3V)バイアスを与える。また、過電流比較回路(電流検出手段)38は、レベルシフト回路36の出力を受けて、インバータ回路32の上下アームが短絡した場合、回路の破壊を防止するために過電流検出を行なう。
インバータ回路32の入力側には駆動用電源回路39が接続されている。駆動用電源回路39は、100Vの交流電源40を、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路41及び直列接続された2個のコンデンサ42a、42bにより倍電圧全波整流し、約280Vの直流電圧をインバータ回路32に供給する。インバータ回路32の各相出力端子は、ドラムモータ11の各相巻線11u、11v、11wに接続されている。
制御回路30は、レベルシフト回路36を介して得られるモータ11の巻線11u〜11wに流れる電流Iau〜IawをA/D変換部74によりA/D変換して読み込み、その電流値に基づいて2次側の回転磁界の位相θ及び回転角速度ωを推定すると共に、三相電流を直交座標変換及びd−q(direct−quadrature) 座標変換して励磁電流成分Id、トルク電流成分Iqを得る。
そして、制御回路30は外部より速度指令が与えられると、推定した位相θ及び回転角速度ω並びに電流成分Id、Iqに基づいて電流指令Idref 、Iqref を生成し、それを電圧指令Vd、Vqに変換すると直交座標変換及び三相座標変換を行なう。最終的には、駆動信号がPWM信号として生成され、インバータ回路32を介してモータ11の巻線11u〜11wに出力される。
第1電源回路43は、インバータ回路32に供給される約280Vの駆動用電源を降圧して15Vの制御用電源を生成して制御回路30及び駆動回路44に供給するようになっている。また、第2電源回路45は、第1電源回路43によって生成された15V電源より3.3V電源を生成し、制御回路30に供給する三端子レギュレータである。高圧ドライバ回路46は、インバータ回路32における上アーム側のIGBT33a〜33cを駆動するために配置されている。
また、モータ11のロータには、起動時に使用するための例えばホールICで構成される回転位置センサ78(u,v,w)が配置されており、回転位置センサ78(位置検出手段)が出力するロータの位置信号は、制御回路30に与えられている。すなわち、モータ11の起動時において、ロータ位置の推定が可能となる回転速度(例えば、約30rpm)までは、回転位置センサ78を使用してベクトル制御を行い、上記回転速度に達した以降は、回転位置センサ78を使用しないセンサレスベクトル制御に切り替える。
そして、圧縮機モータについては、具体的には図示しないが、ドラムモータ11の駆動系とほぼ対称な構成が配置されている。
また、電源回路39の出力端子とグランドとの間には、抵抗素子79a,79bの直列回路が接続されており、それらの共通接続点は、制御回路30の入力端子に接続されている。制御回路30は、抵抗素子79a,79bにより分圧されたインバータ回路32の入力電圧を読み込み、PWM信号デューティを決定するための基準とする。
その他、制御回路30は、例えばドアロック制御回路や乾燥用ファンモータ等の各種電装品83を制御したり、前述した表示・操作用基板84との間で操作信号や制御信号等の入出力を行うようになっている。
図10は、制御回路30が、ドラムモータ11(並びに圧縮機モータ)について行なうセンサレスベクトル制御の機能ブロックを示す図である。この構成は、例えば特開2003−181187号公報などに開示されているものと同様であり、ここでは概略的に説明する。尚、図10において、(α,β)はモータ11の各相に対応する電気角120度間隔の三相(UVW)座標系を直交変換した直交座標系を示し、(d,q)は、モータ11のロータの回転に伴い回転している2次磁束の座標系を示す。
減算器62には、速度指令出力部60より目標速度指令ωrefが被減算値として、エスティメータ(Estimator) 63により検出されたモータ11の検出速度ωが減算値として与えられ、減算器62の減算結果は、速度PI(Proportional-Integral) 制御部65に与えられる。速度PI制御部65は、目標速度指令ωref と検出速度ωとの差分量に基づいてPI(比例積分)制御を行い、q軸電流指令値Iqrefとd軸電流指令値Idrefとを生成して減算器66q、66dに被減算値として夫々出力する。減算器66q、66dには、αβ/dq変換部67より出力されるq軸電流値Iq、d軸電流値Idが減算値として夫々与えられ、減算結果は、電流PI制御部68q、68dに夫々与えられる。尚、速度PI制御部65における制御周期は1m秒に設定されている。
電流PI制御部68q、68dは、q軸電流指令値Iqrefとd軸電流指令値Idrefとの差分量に基づいてPI制御を行い、q軸電圧指令値Vq及びd軸電圧指令値Vdを生成してdq/αβ変換部69に出力する。dq/αβ変換部69には、エスティメータ63によって検出された2次磁束の回転位相角(ロータ位置角)θが与えられ、その回転位相角θに基づいて電圧指令値Vd、Vqを電圧指令値Vα、Vβに変換する。
dq/αβ変換部69が出力する電圧指令値Vα、Vβは、αβ/UVW変換部70により三相の電圧指令値Vu、Vv、Vwに変換されて出力する。電圧指令値Vu、Vv、Vwは、切換スイッチ71u、71v、71wの一方の固定接点71ua、71va、71waに与えられ、他方の固定接点71ub、71vb、71wbには、初期パターン出力部76より出力される電圧指令値Vus、Vvs、Vwsが与えられる。切換スイッチ71u、71v、71wの可動接点71uc、71vc、71wcは、PWM形成部73の入力端子に接続されている。
PWM形成部73は、電圧指令値Vus、Vvs、Vws又はVu、Vv、Vwに基づいて15.6kHzのキャリア(三角波)を変調した各相のPWM信号Vup(+,-) 、Vvp(+,-) 、Vwp(+,-) をインバータ回路32に出力する。PWM信号Vup〜Vwpは、例えばモータ11の各相巻線11u、11v、11wに正弦波状の電流が通電されるよう、正弦波に基づいた電圧振幅に対応するパルス幅の信号として出力される。
A/D変換部74は、IGBT33d〜33fのエミッタに現れる電圧信号をA/D変換した電流データIau、Iav、IawをUVW/αβ変換部75に出力する。UVW/αβ変換部75は、三相の電流データIau、Iav、Iawを所定の演算式に従って直交座標系の2軸電流データIα、Iβに変換する。そして、2軸電流データIα、Iβをαβ/dq変換部67に出力する。
αβ/dq変換部67は、ベクトル制御時にはエスティメータ63よりモータ11のロータ位置角θを得ることで、所定の演算式に従って2軸電流データIα、Iβを回転座標系(d,q)上のd軸電流値Id、q軸電流値Iqに変換すると、それらを前述のようにエスティメータ63及び減算器66d、66qに出力する。
エスティメータ63は、q軸電圧指令値Vq、d軸電圧指令値Vd、q軸電流値Iq、d軸電流値Idに基づいてロータの位置角θ及び回転速度ωを推定し、各部に出力する。ここで、モータ11は、起動時には、初期パターン出力部76による起動パターンが印加され強制転流が行われる。その後、回転位置センサ78によりセンサ信号に基づきベクトル制御を行うと、エスティメータ63が起動されてドラムモータ11のロータの位置角θ及び回転速度ωが推定されるセンサレスベクトル制御に移行する。尚、圧縮機モータの場合は、強制転流からセンサレスベクトル制御に移行する。
切換え制御部77は、PWM形成部73より与えられるPMW信号のデューティ情報に基づいて切換スイッチ71の切換えを制御する。尚、以上の構成において、インバータ回路32を除く構成は、制御回路30のソフトウエアによって実現されている機能をブロック化したものである。ベクトル制御における電流制御周期は例えば128μ秒に設定されている。但し、PWM搬送波周期は、ドラムモータ11側が64μ秒,圧縮機モータ側が128μ秒となっている。そして、制御回路30とインバータ回路32とがインバータ装置99を構成している。
図7は、ドラムモータ11の全体構成を概略的に示す(a)平面図、(b)は一部を拡大して示す斜視図である。ドラムモータ11は、ステータ91と、これの外周に設けたロータ92とから構成され、ステータ91は、ステータコア93とステータ巻線11u,11v,11とから構成されている。ステータコア93は、環状のヨーク部93aと、当該ヨーク部93aの外周部から放射状に突出する多数のティース部93bとを有しており、ステータ巻線11u,11v,11wは、各ティース部93bに巻装されている。
ロータ92は、フレーム94とロータコア95と複数の永久磁石96,97とを図示しないモールド樹脂により一体化した構成となっている。フレーム94は、磁性体である例えば鉄板をプレス加工することで扁平な有底円筒状に形成されている。そして、永久磁石96,97は、ロータマグネット98を構成している。
ロータコア95は、フレーム94の周側壁の内周部に配置されており、その内周面は、内方に向けて円弧状に突出する複数の凸部95aを有した凹凸状に形成されている。これら複数の凸部95aの内部には、軸方向に貫通し、短辺の長さが異なる矩形状挿入穴95b,95cが形成されており、それらが1つずつ交互に、環状に配置されている。各挿入穴95b,95cには、ネオジム磁石96(第1永久磁石)と、アルニコ磁石97(第2永久磁石)とが挿入されている。この場合、ネオジム磁石96の保磁力は約900kA/m、アルニコ磁石97の保磁力は約100kA/mであり、保磁力が9倍程度異なっている。
また、これら2種類の永久磁石96,97は、それぞれ1種類で1磁極を形成しており、その磁化方向が永久磁石モータ1の径方向に沿うように、例えば各24個ずつ、合計で48個配置されている。このように2種類の永久磁石96,97を交互に且つその磁化方向が径方向に沿うように配置することで、隣同士に配置された永久磁石96,97が互いに反対方向に磁極を有する状態(一方のN極が内側、他方のN極が外側となる状態)となり、これらネオジム磁石96とアルニコ磁石97との間に例えば矢印Bで示す方向に磁気経路(磁束)が生ずる。すなわち、保磁力が大きいネオジム磁石96と保磁力が小さいアルニコ磁石97の双方を通過する磁気経路が形成されるようになっている。
図1は、図9に示す構成を、本発明の要旨に係る部分について示すものであり、U相に対応するレベルシフト回路36U及び過電流比較回路38Uを具体回路で示している。また、インバータ回路32の正側,負側電源母線の間に接続されているのは、図9では図示していないが、容量が例えば0.22μF程度フィルムコンデンサからなるスナバコンデンサ100である(これに対して、平滑用のコンデンサ42a,42bは例えば820μF程度の電解コンデンサである)。
レベルシフト回路36Uは、オペアンプ101により増幅回路を構成しており、オペアンプ101の非反転入力端子は、抵抗素子102を介してIGBT33dのエミッタに接続されていると共に、抵抗素子103を介して5Vにプルアップされている。また、オペアンプ101の反転入力端子は、抵抗素子104を介してグランドに接続されていると共に、抵抗素子105を介して自身の出力端子に接続されている。
過電流比較回路38Uは、コンパレータ(励磁電流制限手段)106を中心に構成されており、その反転入力端子は、オペアンプ101の出力端子に接続されている。また、コンパ106の非反転入力端子は、抵抗素子107を介して5Vに接続されていると共に、抵抗素子108を介してグランドに接続されている。また、同非反転入力端子とグランドとの間には、スイッチSW1及び抵抗素子109の直列回路と、スイッチSW2及び抵抗素子110の直列回路とが接続されている。
すなわち、制御回路30がスイッチSW1,SW2をオンオフ制御することで、コンパレータ106の閾値電圧を変更可能となっている。そして、インバータ回路32によりドラムモータ11を通常運転させる場合には、スイッチSW1及びSW2を何れもオンに設定しておき、コンパレータ106の閾値電圧を、過電流検出(例えば10A程度)に対応した最も低い電圧に設定しておく。尚、コンパレータ106の検出信号は、ロウアクティブとなっている(勿論、ハイアクティブであっても良い)。
また、図1では、U相に対応するレベルシフト回路36U及び過電流比較回路38Uのみ図示したが、W相についても同様の構成が配置されている。そして、V相については、着磁制御では使用しないため、従来と同様に、過電流検出に対応した閾値電圧が固定的に設定されたコンパレータが配置されている。
次に、本実施例の作用について図2ないし図6も参照して説明する。本実施例の構成では、回転ドラム4に収容された洗濯物の重量を検知する(負荷量センシング,検知処理)場合や、洗い・すすぎ運転のように低速回転・高出力トルクが要求される場合には、アルニコ磁石97の着磁量を増加(増磁)させることでロータマグネット98全体の磁束を増加させ、脱水運転のように高速回転・低出力トルクが要求される場合は、アルニコ磁石97の着磁量を減少(減磁)させることでロータマグネット98全体の磁束を減少させるように制御する。
図5は、洗濯機における洗いから脱水までの一連の行程を概略的に示すフローチャートである。運転を開始すると、制御回路30は、先ず増磁動作を行い(ステップS101)、続いて負荷量センシングを行う(ステップS102)。尚、負荷量センシングは、例えば特開2004−267334号公報に開示されている手法を用い、回転ドラム4内の洗濯物の分布状態がバランスしたと推定される時点から回転ドラム4を最大加速度で回転させ、その加速期間におけるq軸電流の積算値を求めるようにする。この場合のドラムモータ11の最高回転数は、例えば170rpm程度である。
そして、ステップS102で求めた負荷量に応じて、回転ドラム4内への洗剤投入量や給水量などを決定すると、洗い動作を行う(ステップS103)。この場合のドラムモータ11の最高回転数は、例えば50rpm程度である。洗い動作を終了すると、減磁動作を行い(ステップS104)、「すすぎ」の前処理である第1脱水を行う(ステップS105)。この場合のドラムモータ11の最高回転数は、例えば1300rpm程度である。それから、増磁動作を行い(ステップS106)、続いて「すすぎ」かくはん動作を行う(ステップS107)。この場合のドラムモータ11の最高回転数は洗い動作と同じである。
続いて、再び減磁動作を行うと(ステップS108)、「すすぎ」の後処理である第2脱水を行い(ステップS109)、増磁動作を行ってから(ステップS110)再度「すすぎ」かくはん動作を行う(ステップS111)。そして、減磁動作を行った後(ステップS112)、最終脱水を行う(ステップS113)。その後、必要に応じて乾燥運転を行う場合がある。
図3は、アルニコ磁石97が減磁されている状態から増磁させる場合の処理を示すフローチャートである。先ず、制御回路30は、スイッチSW1,SW2を何れもオフにする(ステップS11)。これにより、コンパレータ106の閾値電圧は、励磁電流の制限値(例えば20A程度)に対応した最も高い電圧に設定される。次に、インバータ回路32により電流PWM制御を行いながら強制転流(例えば、d軸電流3A)によりドラムモータ11を回転させて、位置センサ78により電気角+30°の位置でロータ92を固定する(ステップS12)。
次に、図1に示すように、U相上側のIGBT33aとW相下側のIGBT33fとを同時に連続でオンさせて、モータ11の巻線11U,11Wに励磁電流を通電する(ステップS13)。このとき、制御回路30は、励磁電流の通電を開始した時点からの経過時間を、タイマにより計時する(計時手段)。それから、W相に配置されているコンパレータ106Wの検出出力がオン(ロウレベル)になったか否かを監視し(ステップS14)、通電開始から1m秒経過後にコンパレータ106Wがオンすれば(ステップS15:NO)、インバータ回路32による通電を3秒間オフさせる(ステップS16)。
ステップS15で「YES」と判断した場合は、所期通りに着磁が行われたケースである。ここで、図2には、上記のように増磁を行う場合の励磁電流波形の一例を示すものであるが、ステップS13の通電パターンとは異なり、PWM制御で5m秒間通電した場合であり、通電開始から約4m秒で励磁電流は21Aまで達している。したがって、連続通電の場合、電流の上昇度合いはより急峻となる。
また、励磁電流の制限値である20Aは、アルニコ磁石97を増磁する場合に、着磁が完全に飽和するレベルの電流の90%以下に相当する値に設定している。すなわち、着磁が完全に飽和するレベルの電流を流そうとすると、それに応じてインバータ回路32の電流容量を増やす必要があり、コストアップするからである。
また、ステップS16において、3秒間の通電停止インターバルを設けるのは、励磁電流の通電によりモータ11にトルクが発生するため、連続して通電すると、そのトルクに抗したトルクを発生させた場合には、モータ11が不連続に回転して騒音や振動を生じるおそれがある。そのような事態を回避するため、上記のインターバルを設けている。
ステップS16の実行後は、ステップS12と同様に、但し1電気角分(1/24機械角分)回転させた状態で、電気角+30°の位置でロータを再度固定し(ステップS17)、ステップS13と同様にモータ11の巻線11U,11Wに励磁電流を通電する(ステップS18)。そして、通電開始から1m秒経過後にコンパレータ106Wがオンすれば(ステップS20:YES,S21:NO)、通電を3秒間オフさせ(ステップS21)、最後にスイッチSW1,SW2を何れもオンにして(ステップS22)処理を終了する。
ここで、図7(a)に示すように、アルニコ磁石97は時計回りにU,V,W,…の順に並んでおり、例えば最上部のU相を基準にロータ92を位置決めすると、ステータ91のティース93bが相対するアルニコ磁石97は、U,W,V,U,W,V,…の1つ置き順となる。したがって、ステップS13では上記のようにアルニコ磁石97が1つ置きに増磁され、それらの間に位置するアルニコ磁石97は、着磁が不完全な状態となる。そこで、ステップS18でロータ92を1電気角度分移動させると、残りのアルニコ磁石97を良好に増磁させることが可能となる。
一方、ステップS13またはS18において励磁電流を通電した場合に、通電開始から20m秒(上限値)が経過すると(ステップS23,S27:YES)、例えば交流電源40の電圧が不足しているため励磁電流が十分なレベルで供給できていない、という状態が想定される。或いは、インバータ回路32や、モータ11に異常や故障が発生していることも考えられる。そこで、その時点でスイッチSW1がオンにしていなければ(ステップS24,S28:YES)、ステップS16,S21と同様に3秒間の通電停止インバータバルをとった後、スイッチSW1をオンにする(ステップS25,S29,異常判定手段)。これにより、コンパレータ106Wの閾値は、抵抗素子109が並列接続されることで低下する(例えば、電流値17A〜18A程度に相当する値に設定する)。そして、一旦減磁処理を行ってから(ステップS26,S30)ステップS12,S17にそれぞれ移行し、再度同様に増磁を試行する。
スイッチSW1をオンにしても、通電開始から20m秒が経過してコンパレータ106Wがオンしなかった場合は、ステップS24,S28で「YES」と判断し、インバータ回路32による通電を停止して(ステップS31)、故障判定処理を行うようにする(ステップS32,異常判定手段)。
また、図4は、アルニコ磁石97を、増磁されている状態から減磁させる場合の処理を示すフローチャートであるが、図3のステップS13,S14,S18,S19,S26,S30を、ステップS13D,S14D,S18D,S19D,S26D,S30Dに置き換えたものである。
すなわち、ステップS13D及びS18Dでは、図1に示すように、W相上側のIGBT33cとU相下側のIGBT33dとを同時に連続オンさせて、モータ11の巻線11W,11Uに励磁電流を逆方向に通電する。そして、ステップS14D及びS19Dでは、U相に配置されているコンパレータ106Uの検出出力がオンになったか否かを監視する。また、ステップS26D,S30Dでは、スイッチSW1をオンして再度減磁を試行する前に、増磁処理を行うようにする。
また、図6は、図3におけるアルニコ磁石97の増磁処理が、コンパレータ106の閾値を変更することなく完了したか、スイッチSW1をオンした状態で完了したかに応じて、図5のステップS102で行う負荷量センシングで洗濯物の重量判定を行うための判定値(q軸電流積算値)を変更する一例を示すものである。
すなわち、アルニコ磁石97の増磁処理がスイッチSW1をオンした状態で完了した場合は、コンパレータ106の閾値を低下させた結果、ロータマグネット98全体の磁束量が所期の値より低くなっている。したがって、モータ11の出力トルクも若干低下することになり、ベクトル制御において得られるq軸電流に基づく負荷量判定の基準も変更することが望ましい。図6では、同じレンジの重量を判定する値を、スイッチSW1をオンした場合はより高く設定するように変更している。
以上のように本実施例によれば、ドラムモータ11が、ロータ92側に、ネオジム磁石96と、アルニコ磁石97とからなるロータマグネット98を備えて構成される場合、インバータ回路32を介して流れる電流を、検出閾値と比較して過電流を検出するためのコンパレータ106と、インバータ回路32を介してアルニコ磁石の着磁量を変化させるように励磁電流を発生させる制御回路30とを備え、励磁電流を流す場合に、コンパレータ106に設定する閾値を、過電流検出用の閾値よりも大なる電流制限閾値に変更することで、コンパレータ106を励磁電流の制限手段として利用するようにした。
したがって、過電流検出用として配置されているコンパレータ106を流用してアルニコ磁石97の着磁量を変化させるように励磁電流を制限できるので、着磁量を高精度に制御して洗濯機の運転特性を安定化させることができる。尚、コンパレータ106を用いることで、電流の変化状態を高速に判定できる。
また、制御回路30は、励磁電流の通電を開始した時点から、コンパレータ106により励磁電流が電流制限閾値を超えたことが検出されるまでの時間を計時し、その時間が20m秒を超えると、スイッチSW1をオンしてコンパレータ106に設定する電流制限閾値を減少させてからアルニコ磁石97を再度着磁させるので、例えば電圧が若干不足しているなどの理由で着磁制御が完了しなかった場合には、閾値を低下させて完了させることができる。若しくは、インバータ回路32等の故障によるか否かを、段階的に、より確実に判定することができる。
更に、制御回路30は、電流制限閾値を減少させる場合、又は電流制限閾値を減少させることなく、ロータ92の位置を1電気角分変更して続けて着磁を行う場合に3秒の通電停止期間を設けるので、励磁電流の通電によりモータ11に発生するトルクの影響をなくして、不用意な騒音や振動の発生を回避できる。
加えて、制御回路30は、電流制限閾値を初期値から減少させた場合に、モータ11の回転状態に基づいて行う検知処理の結果を評価するために設定される判定値を補正する。具体的には、回転ドラム4内に収容された洗濯物の重量を検知する処理の判定値を補正するので、モータ11の出力トルクが所期の値より若干低下した状態となった場合でも、検知処理を正確に行うことができる。
(第2実施例)
図11乃至図14は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図11は、第1実施例の図1相当図である。第2実施例では、コンパレータ106の非反転入力端子に接続されていた、スイッチSW1及び抵抗素子109の直列回路と、スイッチSW2及び抵抗素子110の直列回路とが削除されている。すなわち、コンパレータ106は、従来構成と同様に過電流検出用に設けられており、そのため、抵抗素子111は、第1実施例の抵抗素子108〜110を並列接続した抵抗値に相当するものとなっている。
そして、アルニコ磁石97の着磁制御を行う場合に、励磁電流が電流制限値に到達したか否かの判定は、制御回路(励磁電流制限手段)30が、A/D変換部(電流検出手段,励磁電流制限手段)74がA/D変換したデータを参照し、そのデータに対して電流制限閾値を設定して両者を比較することで行う。図12は、A/D変換部74がA/D変換を行うタイミングを示すものである。A/D変換部74は、PWM制御の搬送波周期(例えば128μ秒)に同期して、三角波のピークでA/D変換を行うようになっている。
次に、第2実施例の作用について図13及び図14を参照して説明する。図13,図14は、第1実施例の図3,図4相当図であり、第1実施例ではコンパレータ106を用いて行っていた処理を、A/D変換部74で行うように置き換えている。ステップS11Aでは、A/D変換部74による判定閾値(電流制限値)を20Aに設定している。そして、ステップS14A,S19Aでは、W相の電流データを20Aと比較する。また、ステップS22は削除されている。
ステップS24A,S28Aでは、判定閾値を17Aに低下済みか否かを判定し、ステップS25A,S29Aでは、判定閾値を17Aに低下させるように処理する。その他の処理は。第1実施例と同様である。図14では、図13におけるステップS14A,S19Aを、U相の電流データを20Aと比較する処理に置き換え(ステップS14D_A,S19D_A)、また、ステップS26,S30の増磁処理を、ステップS26D,S30Dの減磁処理に置き換えている。
以上のように構成される第2実施例によれば、アルニコ磁石97の増減磁処理にともなう励磁電流の制限制御を、コンパレータ106に替えてA/D変換部74を用いて行うようにした。すなわち、A/D変換周期は128μ秒であるから、m秒オーダーの電流変化の判定を十分に行うことができ、第1実施例のように、コンパレータ106の閾値電圧を切り替えるためのスイッチSW1,SW2や抵抗素子108〜110を削除することができる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
電流値や通電時間の閾値はあくまでも一例であり、個別の設計に応じて適宜変更して実施すれば良い。
励磁電流の制限閾値を低下させた場合に、判定値を変更する検知処理は、洗濯物の重量判定に限ることなく、例えば回転ドラム4内における洗濯物分布のバランス判定などでも良い。また、上記判定値の変更は、必要に応じて行えば良い。
励磁電流に関する制限閾値の変更は、2段階以上に変更しても良い。例えば第1実施例においても、抵抗素子108,109の抵抗値が異なる場合は、ステップS25,S29とはSW1,SW2のオンオフを逆にすることで閾値を2段階で低下させても良い。
ステップS15やS25などにおける通電停止時間は、3秒に限らず適宜変更して良い。また、これらのステップを削除しても良い。
ベクトル制御を行うインバータ装置に限ることなく、適用することができる。
第1,第2永久磁石は、ネオジム磁石,アルニコ磁石に限らず、両者の保磁力が、後者の着磁量を変化させる場合に前者の着磁状態が影響を受けない程度に差があるもの適宜選択して使用すれば良い。
増磁処理,減磁処理を行う場合のd軸電流の出力パターンは、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
乾燥機能が無い洗濯機に適用しても良い。
IGBT33に替えて、パワーMOSFETやパワートランジスタなどの半導体スイッチング素子を使用しても良い。
ドラム式洗濯機に限ることなく、パルセータを回転させる縦型の洗濯機に適用しても良い。
ベクトル制御を行う洗濯機に限ることはない。
アウタロータ型に限ることなく、インナーロータ型の永久磁石モータに適用しても良い。
回転ドラム4の回転軸は、水平に対して仰角方向に10度〜15度程度の傾きを持たせるようにしても良い。
本発明の第1実施例であり、図9に示す構成を本発明の要旨に係る部分について示す図 アルニコ磁石を増磁を行う場合の励磁電流波形の一例を示す図 アルニコ磁石を増磁させる場合の処理を示すフローチャート 同減磁させる場合の処理を示すフローチャート 洗いから脱水までの一連の行程を概略的に示すフローチャート 洗濯物の重量判定を行うための判定値を変更するテーブルを示す図 ドラムモータの全体構成を概略的に示す(a)平面図、(b)は一部を拡大して示す斜視図 ドラム式洗濯乾燥機の縦断側面図 ドラムモータの駆動系を概略的に示す図 制御回路がモータについて行なうセンサレスベクトル制御の機能ブロックを示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 A/D変換を行うタイミングを示す図 図3相当図 図4相当図
符号の説明
図面中、4は回転ドラム(回転槽)、11はドラムモータ(永久磁石モータ)、30は制御回路(着磁量制御手段,計時手段,異常判定手段)、32はインバータ回路、35はシャント抵抗(電流検出手段)、36はレベルシフト回路(電流検出手段)、74はA/D変換部(電流検出手段,励磁電流制限手段)、78は回転位置センサ(位置検出手段)、92はロータ、96はネオジム磁石(第1永久磁石)、97はアルニコ磁石(第2永久磁石)、98はロータマグネット、99はインバータ装置、106コンパレータ(電流検出手段,励磁電流制限手段)を示す。

Claims (7)

  1. ロータ側に、着磁量を容易に変更可能なレベルの保磁力を有する永久磁石よりなるロータマグネットを備えて構成される永久磁石モータが発生する回転駆動力により洗濯運転を行う洗濯機に搭載され、
    前記永久磁石モータを制御するインバータ回路と、
    このインバータ回路を介して流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記インバータ回路を介して、前記永久磁石の着磁量を変化させるように励磁電流を発生させる着磁量制御手段とを備え、
    前記着磁量制御手段が動作して前記励磁電流を流す場合に、前記電流検出手段によって検出される電流に対して電流制限閾値を設定し、両者を比較することで、前記電流検出手段を前記励磁電流の制限手段として利用することを特徴とする洗濯機のインバータ装置。
  2. 前記電流検出手段は、過電流検出用のコンパレータで構成され、
    前記コンパレータに設定する閾値を、過電流検出閾値よりも大なる電流制限閾値に変更することで、前記励磁電流の制限手段として利用することを特徴とする請求項1記載の洗濯機のインバータ装置。
  3. 前記着磁量制御手段が前記励磁電流の通電を開始した時点から、前記励磁電流制限手段により前記励磁電流が前記電流制限閾値を超えたことが検出されるまでの時間を計時する計時手段と、
    この計時手段により計時された時間の長さに応じて、前記永久磁石モータ又は前記インバータ回路の異常を判定する異常判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の洗濯機のインバータ装置。
  4. 前記計時手段により計時された時間が上限値を超えると、前記着磁量制御手段の動作を停止させ、前記電流制限閾値を減少させてから、前記着磁量制御手段により前記永久磁石を再度着磁させることを特徴とする請求項3記載の洗濯機のインバータ装置。
  5. 前記電流制限閾値を減少させる場合、又は前記電流制限閾値を減少させることなく、前記着磁量制御手段が続けて着磁を行う場合に、所定の通電停止期間を設けることを特徴とする請求項4記載の洗濯機のインバータ装置。
  6. 前記電流制限閾値を初期値から減少させた場合に、前記永久磁石モータの回転状態に基づいて行う検知処理の結果を評価するために設定される判定値を補正することを特徴とする請求項4又は5記載の洗濯機のインバータ装置。
  7. 前記検知処理は、回転槽内に収容された洗濯物の量を検知する処理であることを特徴とする請求項6記載の洗濯機のインバータ装置。
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