JP5121028B2 - ライナープレート及び深礎工法 - Google Patents

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Description

本発明は、ライナープレート及び深礎工法に関する。
近年、深礎工法では、ライナープレートが用いられる場合がある。ライナープレートは立坑の内壁面を覆うように設けられ、土留材として用いられる。
このライナープレートを用いた深礎工法は、例えば特許文献1に示すように、作業員が立坑内において複数のライナープレートのフランジ部をボルトで連結して立坑の内壁面に設ける工程を有していた。
また、この深礎工法では、ライナープレートの外周面と立坑の内壁面との間に裏込め材を注入するとともに、立坑内にコンクリートを打設して、ライナープレートがそのまま立坑内に固定されていた。
特許第3084141号公報
しかしながら、上述した従来のライナープレート及び深礎工法では、作業員が立坑内においてライナープレートの連結作業を行わなければならないために、危険性を伴うとともに、作業効率も悪かった。
また、上述した従来のライナープレート及び深礎工法では、コンクリートの打設によって、ライナープレートを立坑内に埋殺してしまうために、コストが高くなり、また、ライナープレートの外周面と立坑の内壁面との間にコンクリートを十分に充填することができず十分な強度の立坑を得ることができないという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、安全に作業ができ、作業効率が向上したライナープレート及び深礎工法を提供することを目的とする。
また、本発明は、コストが低減し、高強度の立坑を得ることができるライナープレート及び深礎工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のライナープレートは、
掘削される立坑の内壁面に連結されて設けられるとともに、該立坑から引き抜き可能である複数の筒状のライナープレートユニットと、
前記ライナープレートユニットの上端に固定されるととともに、外方に開口した凹部が形成された、前記ライナープレートユニット同士を連結するための連結リングとを備えたライナープレートであって、
前記ライナープレートユニットは、前記立坑の掘削位置の周囲、かつ、地面に設置された基台上に設けられた複数の突状の支持部が前記連結リングの凹部に挿入されることにより、前記連結リングを介して支持可能であることを特徴とする。
また、前記ライナープレートユニット同士の前記連結リングを介した連結及び該連結の解除が前記立坑の外で可能である。
また、前記支持部により、前記立坑の掘削位置において上下方向に移動可能に支持可能である。
また、前記立坑内に打設されたコンクリートの所定の高さに応じて、前記立坑内から所定の距離引き抜くことが可能である。
また、前記基台は、貫通孔が形成された上下の接合板と、該接合板により接合された枠片により枠組形成され、
複数の棒状の固定部材が、前記接合板の貫通孔に嵌合されるとともに地面に打ち込まれるようにしてもよい。
また、前記ライナープレートユニットには、下端にも前記ライナープレートユニット同士を連結するための連結リングが固定されるようにしてもよい。
また、前記支持部は、H形鋼により形成され、上側のフランジ部により前記連結リングを支持可能であるようにしてもよい。
また、前記ライナープレートユニットの上端に固定され連結リングは、断面がコ字状であるようにしてもよい。
また、前記支持部は、前記基台上に摺動可能に設けられるようにしてもよい。
また、前記ライナープレートユニットは凹状部を有する波形形状を備え、
前記ライナープレートユニットは、前記支持部が前記凹状部に挿入されることによっても、支持可能であるようにしてもよい。
また、上記目的を達成するため、本発明の深礎工法は、
立坑を掘削する工程と、外方に開口した凹部が形成された連結リングが上端にそれぞれ固定された複数の筒状のライナープレートユニットを前記連結リングを介して連結する工程と、掘削した立坑の内壁面に前記連結されたライナープレートユニットを設置する工程とを有する深礎工法であって、
前記立坑の掘削位置の周囲、かつ、地面に設置された基台上に設けられた複数の突状の支持部を、前記立坑の掘削位置に配置された前記ライナープレートユニットの上端に固定された連結リングの凹部に挿入して、前記連結リングを介して前記ライナープレートユニットを支持する工程と、
前記立坑の外で、前記支持部により支持されたライナープレートユニットと、他の前記ライナープレートユニットとを前記連結リングを介して連結する工程とを有する。
また、前記立坑内から前記ライナープレートユニットを引き抜く工程と、
前記立坑の外で、前記ライナープレートユニット同士の前記連結リングによる連結を外す工程とを有する。
また、前記ライナープレートユニットは、前記立坑の掘削位置において上下方向に移動可能に支持される。
また、前記立坑内に打設されたコンクリートの所定の高さに応じて、前記ライナープレートユニットを前記立坑内から所定の距離引き抜く工程を有する。
本発明によれば、安全に作業ができ、作業効率を向上させることができるライナープレート及び深礎工法を提供することができる。
また、本発明によれば、コストが低減するとともに、高強度の立坑を得ることができるライナープレート及び深礎工法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るライナープレート及び支持枠の構成を表す斜視図である。 図1に示したライナープレートユニットの連結前の状態及び支持枠の構成を表す斜視図である。 図2に示したライナープレートユニットに固定された連結リングと支持枠に固定された支持部との連結部分付近の拡大斜視図である。 図1に示したライナープレートユニットの連結部分付近の拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る深礎工法を説明するための断面図である。 本発明の変形例に係る固定部材を備えた支持枠の構成を表す一部省略斜視図である。
本発明の実施の形態に係るライナープレート及び深礎工法について、以下図面を参照して説明する。
ライナープレート1は、立坑2内の内壁面に引き抜き可能に設置が可能であり、土留材として用いられるものである。
ライナープレート1は、図1に示すように、複数のライナープレートユニット11と、ライナープレートユニット11同士を連結する複数の連結リング12とを備えている。ライナープレート1は、複数のライナープレートユニット11が立坑2の掘削位置において連結リング12を介して順次上方から連結されていくことにより構成される。なお、図1においては、2つのライナープレートユニット11が連結した状態を表わしているが、立坑2の深さに応じて所定数のライナープレートユニット11を更に連結リング12を介して連結することでライナープレート1は構成される。
ライナープレートユニット11は、図1及び図2に示すように、筒状の鋼板により形成され、上下方向に波形形状を有する。ライナープレートユニット11の波形形状は、凹状部11aを有する。
ライナープレートユニット11の上下端の周縁部には、図4に示すように、連結リング12を固定するための複数のボルト孔11bがそれぞれ形成され、ライナープレートユニット11の上下端の周縁部に連結リング12が取り付け可能になっている。なお、図1及び図2において、最下部に位置するライナープレートユニット11の下端の周縁部には、他のライナープレートユニットを連結する必要がないので連結リング12は固定されていない。
連結リング12は、各ライナープレートユニット11を連結するととともに、後述する支持部53とともにライナープレートユニット11を支持する。連結リング12は、例えば鋼材等により形成される。
連結リング12は、図4に示すように、断面コ字状のリングにより構成され、周に沿って外方に開口した凹部12aと、上下のフランジ部12bとを有する。凹部12aには支持部53が挿入され、支持部53により連結リング12を支持することにより、連結リング12を介してライナープレート11ひいてはライナープレート1が支持される。
連結リング12には、上下のフランジ部12bの一方に他の連結リング12に固定するための複数のボルト孔12cが形成され、上下のフランジ部12bの他方に各ライナープレートユニット11に固定するための複数のボルト孔12dが形成されている。
連結リング12は、ボルト孔11b及びボルト孔12dにボルト6を挿入し、ボルト6にナット7を螺合することにより、各ライナープレートユニット11の上下端の周縁部または上下端の周縁部の一方に固定される。また、連結リング12同士は、ボルト孔12c,12cにボルト6を挿入し、ボルト6にナット7を螺合することにより連結される。
支持枠5は、図1乃至図4に示すように、ライナープレート1を立坑2へと案内するとともに、ライナープレート1を連結リング12とともに支持する支持部材である。支持枠5は、鋼材を接合して枠組形成された地面に設置される基台51と、基台51の各枠片52の中央付近に設けられた突状の支持片である支持部53とを備えている。基台51は、立坑2の掘削位置の周囲に設置される。なお、図1及び図2においては、4つの支持部53のうち、2つの支持部53のみが記載されている。
支持部53は、H形鋼により形成され、上下のフランジ部53a,53bとウェブ部53cとを有する。
上側のフランジ部53aは、図3及び図4に示すように、連結リング12の凹部12aに挿入され、その上面(支持面)が連結リング12の上側のフランジ部12bの裏側に当接され、連結リング12を支持する。
下側のフランジ部53bは、図4に示すように、上側のフランジ部53aよりも長手方向に短く形成されている。このため、連結リング12の凹部12a内には上側のフランジ部53a及びウェブ部53cの一部のみが挿入され、支持部53は連結リング12の凹部12aに挿入されやすくなる。
下側のフランジ部53bには、基台51の枠組の中に設置されるライナープレート1への方向が長手方向である複数の案内孔531bが形成されている。
枠片52には、図4に示すように、支持部53を固定するための複数のボルト孔52aが形成されている。ボルト8を支持部53の案内孔531b及びボルト孔52aに挿入して、ボルト8にナット9を螺合することにより、支持部53は枠片52に固定される。なお、ボルト8にナット9を螺合する際に、ワッシャーを用いてもよい。
支持部53の案内孔531bにより、支持部53の連結リング12に対する固定位置を調整することができる。
次に、本発明の実施の形態に係るライナープレート1を用いた深礎工法について、図5等を用いて説明する。
まず、立坑2を掘削する位置が枠組の中に位置するように支持枠5を設置する。支持枠5を設置後、例えばクラムシェル60により、図5(A)に示すように、立坑2を掘削する。クラムシェル60による機械掘削の後、手摺り70等を利用して、作業員が地山を修正掘削する。
次に、連結リング12が上端に固定されたライナープレートユニット11を、図5(B)に示すように、例えばクレーン80で吊り、立坑2の掘削位置に配置して所定の高さにセットする。なお、連結リング12は、図2に示すように、地面よりも高い位置で、支持部53により支持可能な位置に設置される。
4つの支持部53を、図2及び図3に示すように、連結リング12の凹部12aにそれぞれ挿入して、上側のフランジ部53aの上面(支持面)を連結リング12の上側のフランジ部12bの裏面と当接させる。ボルト8を、支持部53の案内孔531b及び枠片52のボルト孔52aに挿入して、ボルト8にナット9を螺合することにより、支持部53を枠片52に固定する。これにより、4つの支持部53により連結リング12を介してライナープレートユニット11が支持される。そして、クレーン80の吊り具を連結リング12が固定されたライナープレートユニット11から外す。
次に、クラムシェル60により、図5(C)に示すように、立坑2を所定深さ掘削する。その後、作業員による修正掘削を行う。
次に、連結リング12が上下端に固定された別のライナープレートユニット11を、図5(D)に示すように、クレーン80で吊り、下端に固定された連結リング12を、支持枠5に支持されたライナープレートユニット11の上端に固定された連結リング12の上に重ねる。この際には、互いの連結リング12のボルト孔12cの位置が一致するように、連結リング12同士を当接させる。
そして、図1及び図4に示すように、ボルト孔12c,12cにボルト6を挿入して、ボルト6にナット7を螺合して締め付けることにより、ライナープレートユニット11,11同士を連結リング12,12を介して連結する。この作業は、立坑2外である地面上において行うことができる。2つの連結リング12,12による連結によりライナープレートユニット11,11同士の連結は強固になる。なお、この連結作業は、クレーン80によるライナープレートユニット11の吊りを保持したままでも、吊りを解除した状態でも可能である。
次に、クレーン80により、連結したライナープレートユニット11,11を吊った状態で、4つの支持部53による下側のライナープレートユニット11の支持を解除する。具体的には、ボルト8に対するナット9の螺合を解除することにより、支持部53を枠片52から取り外す。
その後、クレーン80で吊りながら連結したライナープレートユニット11,11を立坑2内へ所定距離下降させ、上側のライナープレートユニット11の上端に固定された連結リング12を4つの支持部53により支持させる。そして、クレーン80の吊り具をライナープレートユニット11から外す。
次に、クラムシェル60により、図5(E)に示すように、立坑2を所定深さ掘削する。その後、作業員による修正掘削を行う。
この後、更に新たなライナープレートユニット11の上方からの連結作業、支持部53によるライナープレート1(連結されたライナープレートユニット11)の支持の解除、ライナープレート1の立坑2内への所定距離の下降、支持部53による連結リング12を介したライナープレート1の支持、クラムシェル60による機械掘削、作業員による修正掘削等を数回繰り返して、図5(F)に示すように、所定の掘削長まで立坑2を掘削する。
この立坑2の掘削が終了した状態では、最も上方に位置するライナープレートユニット11の上端に固定された連結リング12を介してライナープレート1が支持部53により支持されている。
立坑2の掘削後は、図5(G)に示すように、主筋90、フープ筋91を立坑2内に配筋して、鉄筋の組立を行う。
そして、コンクリートシュート100を用いて、立坑2内にコンクリート110を打設するとともに、複数のライナープレートユニット11で構成されるライナープレート1を立坑2内から徐々に引き抜いていてく。
具体的には、コンクリート110を打設し、礎底より所定の高さ以上まで上がったら、その打設したコンクリート110の所定の高さに応じて、ライナープレート1をクレーン80を用いて立坑2内から所定の距離引き抜いていき、ライナープレートユニット11の連結リング12による連結部分が立坑2の外に現れた場合には、図5(H)に示すように、ライナープレートユニット11同士の連結を外して解除していく。
ライナープレートユニット11同士の連結を外すには、4つの支持部53により、上から2番目に位置するライナープレートユニット11の連結リング12を支持させながら、ボルト6とナット7の螺合を解除して連結リング12同士の連結を外し、最も上に位置するライナープレートユニット11をクレーン80で吊りあげる。
このように立坑2内のコンクリート110の高さに応じて、上方からライナープレートユニット11の連結を外しながら、ライナープレート1を立坑2内から引き抜いていく。
なお、コンクリートシュート100は、1本ずつ手作業で外していく。
コンクリート110の打設作業は、必要に応じて、連結リング12を支持部53によって支持させながら、ライナープレート1を安定させて行われる。
図5(I)に示すように、コンクリート110の立坑2内への打設、ライナープレート1の立坑2からの引き抜きが終了して、深礎工法は終了する。
このように本実施の形態では、地面上等の立坑2の外において、支持部53により支持しながらライナープレートユニット11を連結できるようにしたので、立坑2内での作業のように危険性を伴うことなく安全に作業を行うことができ、また、連結作業の作業効率も向上する。
また、本実施の形態では、支持部53によりライナープレート1を支持するようにしたので、立坑2の掘削位置において上下方向に移動可能にライナープレート1を支持することができる。このため、ライナープレート1を立坑2へと安定して案内、設置できるとともに、ライナープレート1を立坑2から安定して引き抜くことができる。また、ライナープレート1の連結作業、連結解除作業の効率を高めることができる。
また、本実施の形態では、コンクリート110の打設作業に伴って、ライナープレート1を立坑2内から引き抜くようにしたので、ライナープレート1が立坑2内で埋殺されてしまうことがなくなり、深礎工法にかかるコストを低減することができる。更に、立坑2内に十分にコンクリート110を充填することができ、十分な強度の立坑を得ることができる。
また、本実施の形態では、立坑2内からライナープレート1を引き抜く際に、地面上等の立坑2外において、ライナープレートユニット11同士の連結が容易に外れるようにしたので、引き抜き作業の作業効率がよい。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。ライナープレート1を構成する各ライナープレートユニット11は、高さ方向の長さがそれぞれ同じものであっても、異なるものであってもよい。
また、本実施の形態では、ライナープレートユニット11同士を連結するのに、図4に示すように、それぞれに固定された2つの連結リング12を介して連結する例について説明したが、1つの連結リング12のみを用いて連結するようにしてもよい。
すなわち、下側に位置するライナープレートユニット11の上端の周縁部に固定された連結リング12のみを用いて、この連結リング12に直接、上側に位置するライナープレートユニット11の下端の周縁部をボルト6、ナット7を用いて連結するようにしてもよい。
この場合には、下側に位置するライナープレートユニット11の上端の周縁部に固定された連結リング12のボルト孔12c及び上側に位置するライナープレートユニット11の下端の周縁部のボルト孔11bに、ボルト6を挿入しナット7を螺合することにより、ライナープレートユニット11同士が1つの連結リング12を介して連結される。
このように、各ライナープレートユニット11の上下端の周縁部に連結リング12を必ずしも固定する必要はなく、ライナープレートユニット11の上端の周縁部のみに連結リング12を固定するようにしてもよい。
また、すべてのライナープレート11に連結リング12を固定する必要はなく、一部のライナープレート11同士については連結リング12を用いずに直接連結するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、連結リング12が断面コ字状のリングにより構成され、周全体に沿って外方に開口した凹部12aが形成された例について説明したが、支持部53が挿入される部分にのみ凹部12aを形成した連結リングを用いるようにしてもよいし、凹部12aが形成されたものであれば断面はコ字状のものに限られず、例えば断面がH型であっても、I型であってもよい。
また、本実施の形態では、支持部53がH形鋼により形成される例について説明したが、支持部は突状であって、連結リング12の凹部12aに挿入され、連結リング12を支持可能な部材であればよく、例えば、断面コ字状の鋼材、I型鋼、棒鋼、角型の中空の鋼管等で形成してもよい。
また、本実施の形態では、支持部53の下側のフランジ部53bは、連結リング12の凹部12aに挿入されやすくするように、上側のフランジ部53aよりも長手方向に短く形成された例について説明したが、上下のフランジ部53a,53bを同じ長さに形成して、突状の支持部53が連結リング12の凹部12aに嵌合するようにしてもよい。これにより、支持部53による連結リング12を介したライナープレート1の支持はより安定する。
また、図6に示すように、地面に打ち込まれるパイプ等からなる棒状の固定部材58を支持枠5が備えるようにしてもよい。支持枠5の枠片52を四角で接合する上側の接合プレート56と下側の接合プレート57にそれぞれ貫通孔56a,57aを形成する。貫通孔56a,57aに棒状の固定部材58を嵌合させた上で、この固定部材58を地面に打ち込むことにより、支持枠5が地面上に安定して固定される。
これにより、支持枠5に支持されるライナープレート1の立坑2に対する位置決めを正確に行うことができ、杭芯のずれを抑えることができる。
また、本実施の形態では、ライナープレート1の引き抜き作業等においてクレーン80を用いる例について説明したが、例えば、ライナープレート1の下縁にほぼ等間隔で4つの油圧ウインチのフックを引っかけて、これらの油圧ウインチを用いてライナープレート1を持ち上げるようにして引き抜き作業等を行ってもよい。
また、本実施の形態では、ライナープレートユニット11同士を連結リング12を介してボルト6及びナット7により連結する例について説明したが、連結手段はボルト6及びナット7限定されず、連結及び連結の解除が可能であれば手段は問わない。
また、本実施の形態では、支持枠5の基台51が枠組形成された例について説明したが、基台は一体となっていなくても、支持部53を設けることができ、立坑2の掘削位置の周囲で地面に設置されるものであれば別体になっていてもよい。
また、本実施の形態では、支持部53を4つ有する例について説明したが、ライナープレート1を支持可能な複数の支持部53であればよく、2つまたは3つの支持部53を有するようにしても、5つ以上の支持部53を有するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、支持部53を枠片52に取り外し可能に固定する例について説明したが、支持部53をライナープレート1への方向及びその逆方向に摺動可能に基台51の枠片52に常時固定するようにしてもよい。この場合には、案内孔531bを長手方向に長めに形成する。ボルト8にナット9を緩めに締めた状態にすることにより、支持部53をライナープレート1の方向及びその逆方向に摺動自在にする。
ライナープレート1を立坑2の掘削位置において上下方向に移動させる場合等には、支持部53をその障害にならないようにライナープレート1から遠ざかる方向で引いた位置に摺動させる。
また、支持部53により連結リング12を介してライナープレート1を支持する際には、支持部53を連結リング12の凹部12aに挿入する位置まで摺動させ、ボルト8にナット9を締め付けることによりしっかりと支持部53を枠片52に固定する。
また、本実施の形態では、支持部53を連結リング12の凹部12aに挿入して支持する例について説明したが、補助的に、突状の支持部53を各ライナープレートユニット11の凹状部11a(図4)に挿入して支持できるようにしてもよい。この場合には、支持部53がライナープレートユニット11の凹状部11aに挿入、当接され、安定してライナープレートユニット11を支持できるように、凹状部11aに嵌合可能な形状で突状の支持部53を形成するようにしてもよい。
これにより、ライナープレート1を立坑2の掘削位置において、より細かい距離で上下方向に移動させることができ、立坑2の掘削を精度よく行うことができる。
また、本実施の形態では、ライナープレート1を立坑2内から引き抜く作業において、1つずつライナープレートユニット11を外していく例について説明したが、複数のライナープレートユニット11を一度に外していくようにしてもよい。
1 ライナープレート
11 ライナープレートユニット
11a 凹状部
12 連結リング
12a 凹部
12b フランジ部
2 立坑
5 支持枠(支持部材)
51 基台
52 枠片
53 支持部
53a 上側のフランジ部
53b 下側のフランジ部
531b 案内孔
53c ウェブ部
56,57 接合プレート(接合板)
56a,57a 貫通孔
58 固定部材
6,8 ボルト
7,9 ナット
80 クレーン
110 コンクリート

Claims (14)

  1. 掘削される立坑の内壁面に連結されて設けられるとともに、該立坑から引き抜き可能である複数の筒状のライナープレートユニットと、
    前記ライナープレートユニットの上端に固定されるととともに、外方に開口した凹部が形成された、前記ライナープレートユニット同士を連結するための連結リングとを備えたライナープレートであって、
    前記ライナープレートユニットは、前記立坑の掘削位置の周囲、かつ、地面に設置された基台上に設けられた複数の突状の支持部が前記連結リングの凹部に挿入されることにより、前記連結リングを介して支持可能であることを特徴とするライナープレート。
  2. 前記ライナープレートユニット同士の前記連結リングを介した連結及び該連結の解除が前記立坑の外で可能であることを特徴とする請求項1に記載のライナープレート。
  3. 前記支持部により、前記立坑の掘削位置において上下方向に移動可能に支持可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のライナープレート。
  4. 前記立坑内に打設されたコンクリートの所定の高さに応じて、前記立坑内から所定の距離引き抜くことが可能であることを特徴とする請求項3に記載のライナープレート。
  5. 前記基台は、貫通孔が形成された上下の接合板と、該接合板により接合された枠片により枠組形成され、
    複数の棒状の固定部材が、前記接合板の貫通孔に嵌合されるとともに地面に打ち込まれたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のライナープレート。
  6. 前記ライナープレートユニットには、下端にも前記ライナープレートユニット同士を連結するための連結リングが固定されたことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のライナープレート。
  7. 前記支持部は、H形鋼により形成され、上側のフランジ部により前記連結リングを支持可能であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載のライナープレート。
  8. 前記ライナープレートユニットの上端に固定され連結リングは、断面がコ字状であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載のライナープレート。
  9. 前記支持部は、前記基台上に摺動可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載のライナープレート。
  10. 前記ライナープレートユニットは凹状部を有する波形形状を備え、
    前記ライナープレートユニットは、前記支持部が前記凹状部に挿入されることによっても、支持可能であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項に記載のライナープレート。
  11. 立坑を掘削する工程と、外方に開口した凹部が形成された連結リングが上端にそれぞれ固定された複数の筒状のライナープレートユニットを前記連結リングを介して連結する工程と、掘削した立坑の内壁面に前記連結されたライナープレートユニットを設置する工程とを有する深礎工法であって、
    前記立坑の掘削位置の周囲、かつ、地面に設置された基台上に設けられた複数の突状の支持部を、前記立坑の掘削位置に配置された前記ライナープレートユニットの上端に固定された連結リングの凹部に挿入して、前記連結リングを介して前記ライナープレートユニットを支持する工程と、
    前記立坑の外で、前記支持部により支持されたライナープレートユニットと、他の前記ライナープレートユニットとを前記連結リングを介して連結する工程とを有することを特徴とする深礎工法。
  12. 前記立坑内から前記ライナープレートユニットを引き抜く工程と、
    前記立坑の外で、前記ライナープレートユニット同士の前記連結リングによる連結を外す工程とを有することを特徴とする請求項11に記載の深礎工法。
  13. 前記ライナープレートユニットは、前記立坑の掘削位置において上下方向に移動可能に支持されることを特徴とする請求項11または12に記載の深礎工法。
  14. 前記立坑内に打設されたコンクリートの所定の高さに応じて、前記ライナープレートユニットを前記立坑内から所定の距離引き抜く工程を有することを特徴とする請求項12に記載の深礎工法。
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