JP5119701B2 - スラストニードル軸受用の保持器及びスラストニードル軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両のステアリング装置などに用いられると好適なスラストニードル軸受用の保持器及びスラストニードル軸受に関する。
車両のステアリング装置等において、スラストニードル軸受が設けられている。ここで、スラストニードル軸受は、ころが転動する一対の軌道輪と共に用いられるが、搬送時等においては、軌道輪が分離しないように何らかの手段で固定することが好ましい。特許文献1には、樹脂製の保持器の外周にリップ部を一体成形し、これを軌道輪の外周に係合させることで、保持器と軌道輪との分離を阻止するようにしている。
仏国特許第2831232号明細書
しかるに、特許文献1に示す保持器においては、一体成形された環状のリップ部は剛性が高く、軌道輪を組み込む際にリップ部が変形又は破損する恐れがある。又、特許文献1に示す保持器は、リップ部を外周側に設けているので、その分だけ外径が大きくなるという問題もある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、コンパクトでありながら、軌道輪との分離を阻止できるスラストニードル軸受用の保持器及びスラストニードル軸受を提供することを目的とする。
本発明の、ころを保持するスラストニードル軸受用の保持器において、
前記保持器はプラスチックから形成され、中央に開口を有する円盤部と、該円盤部の内縁から軸線方向両側に部分円筒状に延在し、軌道輪を組み付けたときに前記軌道輪に係合する環状のリップ部を備え、
前記リップ部には、内外周を貫通するようにして一カ所以上の切欠がそれぞれ形成されており、一方の前記リップ部の切欠と、他方の前記リップ部の切欠とは位相がずれていることを特徴とする。
本発明によれば、前記リップ部には、内外周を貫通するようにして一カ所以上の切欠がそれぞれ形成されているので、前記リップ部の肉厚を高めた場合でも弾性変形しやすくなるため、前記軌道輪に係合する際の抵抗を抑えることができ、組付性が向上する。一方、前記軌道輪を組み付けた後は、適度の剛性によって前記軌道輪の分離を抑制できる。切欠の数、長さ、形状は任意に設定できる。
更に、前記リップ部が、前記保持器の内径側に形成されていると、前記保持器の外径を抑えてコンパクトなスラストニードル軸受を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるスラストニードル軸受を、組み込んだ状態で示す断面図である。図1において、ベース1に対して、フランジ2aを有する軸2がスラストニードル軸受10により回転自在に支持されている。尚、フランジを設けることなく、軸2をワッシャを介してナットで固定したり、ボルトで直接固定しても良い。
スラストニードル軸受10は、ころ11と、ころ11を保持する保持器12と、ベース1に当接する円板状の軌道輪13と、軸2のフランジ部2aに当接する円板状の軌道輪14とを有する。
図2は、保持器12の側面図であり、図3は、保持器12の斜視図である。保持器12は、プラスチック素材から射出成形により一体的に成形されている。
保持器12は、中央に開口12aを有する円盤部12bと、円盤部12bの内縁から軸線方向両側に部分円筒状に延在するリップ部12cとを有している。リップ部12cの先端12dは、半径方向外側に行くにつれて拡径しており、図1に示す軌道輪13,14の中央開口13a、14aにそれぞれ係合したときに、抜け止めの機能を発揮するようになっている。尚、中央開口13a、14aには、係合する先端12dに対応したテーパ状の面取り部が設けられていると好ましい。
リップ部12cの周方向において、切欠12eが1カ所形成されている。図3に示すように、切欠12eの位相を180度ずらせると、全体的な変形が抑制されるので好ましい。円盤部12bは、周方向に等間隔に矩形開口状のポケット部12fを有しており、その内部にころ11(図1)を収容している。
スラストニードル軸受の動作時には、図1に矢印で示すように、軸2にはスラスト荷重が加わるが、かかるスラスト荷重は、フランジ部2aを介して軌道輪14に伝達され、ころ11により支持されることとなる。
組み付け時には、軌道輪13,14の中央開口13a、14aにそれぞれリップ12cを挿入し、軌道輪13,14を円盤部12bに向かって押圧すると、リップ部12cが縮径する方向に弾性変形し、各先端12dが中央開口13a、14aを通過した時点でその弾性変形から復帰する。このようにしてリップ部12cが中央開口13a、14aに係合することにより、保持器12と軌道輪13,14の分離防止が図れるので、取り扱いが容易になる。
本実施の形態によれば、リップ部12cには一カ所以上の切欠12eが形成されているので、リップ部12cの肉厚を高めた場合でも弾性変形しやすくなるため、軌道輪13,14に係合する際の抵抗を抑えることができ、組付性が向上する。一方、軌道輪13,14を組み付けた後は、適度の剛性によってその分離を抑制できる。
図4は、別な実施の形態にかかる保持器12’の側面図であり、図5は、別な実施の形態にかかる保持器12’の斜視図である。本実施の形態においては、各リップ部12cに3つの切欠12eを等間隔に形成している。尚、上部12Aに設けた切欠12eと、下部12Bに設けた切欠12eとは、互いに60度位相でずれていると、全体としての変形が抑制されるので好ましい。
ここで、切欠12eの長さについて考察する。図6は、リップ部12cを軸線方向に見た図である。切欠12eの長さは任意であるが、リップ部12cの半径に対してあまり長くなりすぎると、強度が低下して不用意な取り扱いにより変形又は破損したり、軌道輪の保持性が悪化したりする恐れがある。従って、切欠12eの総合長さ(ここではT1+T2+T3)と、リップ部12cの全周長さ2πRとは、以下の関係が成立することが望ましい。
(T1+T2+T3)/2πR≦0.35
図7は、別な実施の形態にかかる保持器12”の側面図であり、図8は、別な実施の形態にかかる保持器12”の斜視図である。本実施の形態においては、各リップ部12cに2つの切欠12eを等間隔に形成している。尚、上部12Aに設けた切欠12eと、下部12Bに設けた切欠12eとは、互いに90度位相でずれていると、全体としての変形が抑制されるので好ましい。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その発明の範囲内で変更・改良が可能であることはもちろんである。スラストニードル軸受は、各種の機械に適用できる。
本実施の形態にかかるスラストニードル軸受を、組み込んだ状態で示す断面図である。 第1の実施の形態にかかる保持器12の側面図である。 第1の実施の形態にかかる保持器12の斜視図である。 第2の実施の形態にかかる保持器12’の側面図である。 第2の実施の形態にかかる保持器12’の斜視図である。 リップ部12cを軸線方向に見た図である。 第3の実施の形態にかかる保持器12”の側面図である。 第3の実施の形態にかかる保持器12”の斜視図である。
符号の説明
1 ベース
2a フランジ
2a フランジ部
10 スラストニードル軸受
12 保持器
11 ころ
12A 上部
12B 下部
12a 開口
12b 円盤部
12c リップ部
12d 先端
12e 切欠
12f ポケット部
13 軌道輪
13a 中央開口
14 軌道輪
14a 中央開口

Claims (3)

  1. ころを保持するスラストニードル軸受用の保持器において、
    前記保持器はプラスチックから形成され、中央に開口を有する円盤部と、該円盤部の内縁から軸線方向両側に部分円筒状に延在し、軌道輪を組み付けたときに前記軌道輪に係合する環状のリップ部を備え、
    前記リップ部には、内外周を貫通するようにして一カ所以上の切欠がそれぞれ形成されており、一方の前記リップ部の切欠と、他方の前記リップ部の切欠とは位相がずれていることを特徴とするスラストニードル軸受用の保持器。
  2. 前記両リップ部の切欠が各々1カ所の場合、前記位相のズレは180度であり、前記両リップ部の切欠が各々2カ所に等間隔に設けられている場合、前記位相のズレは90度であり、前記両リップ部の切欠が各々3カ所に等間隔に設けられている場合、前記位相のズレは60度であることを特徴とする請求項1に記載のスラストニードル軸受用の保持器。
  3. 請求項1又は2に記載の保持器を有することを特徴とするスラストニードル軸受。
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