JP5119194B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受光素子からの出力に基づいてサーボを行う制御部に接続され、複数の層が形成される光記録媒体に記録される情報を読取る光ピックアップ装置に関する。
図9は、光記録媒体に形成される複数の記録層1に、対物レンズ2を透過した光が集光される様子を表す側面図である。図9には、複数の記録層1のうち、対物レンズ2に近い位置に配置される記録層に光が集光されている場合を表している。光記録媒体に複数の記録層1が積層して形成される場合、複数の記録層1のいずれか一方に集光した光は、光が集光されていない記録層にも入射し、光が集光された記録層からのみならず、光が集光されていない記録層によっても反射が生じる。
図10は、第1の従来技術に係る光ピックアップ装置における受光素子3の平面図である。図10には、フォーカシングサーボに用いられる受光領域と、その両側に配置されるトラッキングサーボに用いられる受光素子とを示し、さらにこの受光素子3に入射する光線束の照射によって形成される照射領域を、併せて示している。第1の従来技術に係る光ピックアップ装置では、光が集光されていない記録層からの復路光のうちの一部は、フォーカシングに用いられる受光領域4とトラッキングに用いられる受光領域5との両方に入射する。このように集光されていない記録層によって反射された後の復路光が受光素子3に入射すると、受光素子3からの出力に応じて行われるサーボが悪影響を受けるという問題点がある。
これを解決するために、第2の従来技術に係る光ピックアップ装置として、対物レンズに近い記録層に集光したときに、遠い側の記録層からの反射光を、フォーカスエラーに寄与する受光領域に、均一に入射させる光ピックアップ装置が知られる(たとえば特許文献1参照)。
また前記第1の従来技術における問題点を解決するために、第3の従来技術に係る光ピックアップ装置として、集光されていない非集光記録層からの復路光が、トラッキングサーボに寄与する受光領域には入射しない光ピックアップ装置が知られる。この光ピックアップ装置では、対物レンズ側の第1記録層に集光された状態において、非集光記録層すなわち対物レンズから遠い第2記録層で反射し回折素子で回折した復路光は、フォーカシングサーボに寄与する受光領域には入射し、トラッキングサーボに寄与する受光領域には入射しない。対物レンズから遠い第2記録層に集光された状態では、非集光記録層すなわち対物レンズ側の第1記録層で反射し、回折素子で回折した復路光は、対物レンズがラジアル方向に変位駆動されてもフォーカシングサーボに寄与する受光領域とトラッキングサーボに寄与する受光領域との両方に入射する(たとえば特許文献2参照)。
特開2004−288227号公報 特開2004−303296号公報
第1の従来技術では、集光されていない非集光記録層からの復路光は、フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボの両方に悪影響を与えるという問題点があり、第2の従来技術では、非集光記録層からの復路光がフォーカシングサーボに寄与する受光領域において均一に入射したとしても、非集光記録層からの復路光によって、フォーカシングサーボに用いられる信号のSN比(signal-to-noise ratio)が低下することを防止できないという問題点がある。
また第3の従来技術では、非集光記録層からの復路光が、フォーカシングサーボに寄与する受光領域に入射するので、非集光記録層からの復路光がフォーカシングサーボに影響することを防止することができないという問題点がある。
本発明の目的は、非集光記録層からの復路光によって、フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボに用いられる信号のSN比が低下することを防止し、フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボが悪影響を受けることを抑制することのできる光ピックアップ装置を提供することである。
本発明は、光を出射する光源と、
光記録媒体に形成される予め定める記録層に対して、前記光源から出射された光を集光する対物レンズと、
光源から出射され、前記光記録媒体で反射された復路光を予め定める向きに回折させる複数の回折領域が形成される回折素子と、
フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボを行う制御部に接続され、受光した光強度に応じて出力を行う受光素子であって、
対物レンズによって光が集光された前記予め定める記録層からの復路光を受光する複数の受光領域として、光記録媒体に記録されている情報の読取りに利用される読取り受光領域と、フォーカシングサーボに利用されるフォーカシング受光領域と、トラッキングサーボに利用されるトラッキング受光領域とが形成され、
前記予め定める記録層とは異なる非集光記録層からの復路光のうち、前記フォーカシング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のFES照射領域と、前記トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
前記非集光記録層からの復路光のうち、前記トラッキング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のTES照射領域と、前記フォーカシング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
前記FES照射領域は、前記フォーカシング受光領域のうちの一部に重なって形成される受光素子を含み、
非集光記録層からの復路光のうち、前記回折素子を透過した0次光によって照射される受光素子上の中央照射領域は、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域とは異なる位置において、円形に形成され、
前記受光素子上の、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域は、前記中央照射領域の周囲の、前記中央照射領域と同心円を成す円周上において、前記中央照射領域を囲んで配置され、
前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域に照射される光線束は、前記回折素子で回折した±1次光のいずれか一方であり、
前記回折素子のホログラムパターンと前記受光素子の受光面とは互いに平行であり、
前記回折素子のホログラムパターンに垂直な方向に見たときに、該ホログラムパターンの中心と前記受光素子の受光面の中心とは互いに一致することを特徴とする光ピックアップ装置である。
また本発明は、光を出射する光源と、
光記録媒体に形成される予め定める記録層に対して、前記光源から出射された光を集光する対物レンズと、
光源から出射され、前記光記録媒体で反射された復路光を予め定める向きに回折させる複数の回折領域が形成される回折素子と、
フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボを行う制御部に接続され、受光した光強度に応じて出力を行う受光素子であって、
対物レンズによって光が集光された前記予め定める記録層からの復路光を受光する複数の受光領域として、光記録媒体に記録されている情報の読取りに利用される読取り受光領域と、フォーカシングサーボに利用されるフォーカシング受光領域と、トラッキングサーボに利用されるトラッキング受光領域とが形成され、
前記予め定める記録層とは異なる非集光記録層からの復路光のうち、前記フォーカシング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のFES照射領域と、前記トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
前記非集光記録層からの復路光のうち、前記トラッキング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のTES照射領域と、前記フォーカシング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
前記TES照射領域は、前記トラッキング受光領域のうちの一部に重なって形成される受光素子を含み、
非集光記録層からの復路光のうち、前記回折素子を透過した0次光によって照射される受光素子上の中央照射領域は、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域とは異なる位置において、円形に形成され、
前記受光素子上の、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域は、前記中央照射領域の周囲の、前記中央照射領域と同心円を成す円周上において、前記中央照射領域を囲んで配置され、
前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域に照射される光線束は、前記回折素子で回折した±1次光のいずれか一方であり、
前記回折素子のホログラムパターンと前記受光素子の受光面とは互いに平行であり、
前記回折素子のホログラムパターンに垂直な方向に見たときに、該ホログラムパターンの中心と前記受光素子の受光面の中心とは互いに一致することを特徴とする光ピックアップ装置である。
また本発明は、各回折領域からの±1次光を受光する複数の受光領域は、受光素子上において、前記中央照射領域の中心点に関して点対称の位置に配置されることを特徴とする。
また本発明は、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域は、複数の補助領域を含み、
集光記録層からの復路光が入射する領域は、前記補助領域とは異なる位置に配置されることを特徴とする。
また本発明は、前記光源は、複数設けられ、互いに波長の異なる複数種類の光を、それぞれ単独に出射可能であることを特徴とする。
本発明によれば、受光素子上のFES照射領域と、トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に形成される。FES照射領域は、フォーカシング受光領域のうちの一部に重なって形成される。これによって、非集光記録層からの復路光のうち、フォーカシング受光領域に入射する光線束は、トラッキング受光領域には入射しない。同様に、トラッキング受光領域に入射する光線束は、フォーカシング受光領域には入射しない。これによって、フォーカシング受光領域に入射する復路光に含まれる、正常な制御を攪乱する攪乱要因を1つに限定することができる。また非集光記録層からフォーカシング受光領域に入射する復路光は、フォーカシング受光領域のうちの一部に入射するので、非集光記録層からの光強度を求めることができる。これによって、フォーカシング受光領域に入射する非集光記録層からの復路光に変動がある場合にも、フォーカシング受光領域に入射する復路光の光強度に基づいて、非集光記録層の影響を排除することができる。したがって、非集光記録層からの復路光によって、フォーカシングサーボに用いられる信号のSN比が低下することを防止することができる。
また本発明によれば、受光素子上のFES照射領域と、トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に形成される。TES照射領域は、トラッキング受光領域のうちの一部に重なって形成される。これによって、非集光記録層からの復路光のうち、フォーカシング受光領域に入射する光線束は、トラッキング受光領域には入射しない。同様に、トラッキング受光領域に入射する光線束は、フォーカシング受光領域には入射しない。これによって、トラッキング受光領域に入射する復路光に含まれる、正常な制御を攪乱する攪乱要因を1つに限定することができる。また非集光記録層からトラッキング受光領域に入射する復路光は、トラッキング受光領域のうちの一部に入射するので、非集光記録層からの光強度を求めることができる。これによって、トラッキング受光領域に入射する非集光記録層からの復路光に変動がある場合にも、トラッキング受光領域に入射する復路光の光強度に基づいて、非集光記録層の影響を排除することができる。したがって、非集光記録層からの復路光によって、トラッキングサーボに用いられる信号のSN比が低下することを防止することができる。
本発明の一実施形態における受光素子16の平面図である。 本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置10の構成を表す図である。 本発明の一実施形態において、回折素子14に形成されるホログラムパターン49の平面図である。 本発明の一実施形態における各回折領域と各受光領域との対応関係を示す図である。 本発明の一実施形態において、浅い記録層87が集光された第1集光状態における復路光の光線束を表す側面図である。 本発明の一実施形態において、深い記録層88が集光された第2集光状態における光線束を表す側面図である。 本発明の一実施形態において、第1集光状態で回折素子14および受光素子16に入射する非集光記録層22からの復路光のスポットを表す平面図である。 本発明の一実施形態において、第2集光状態で回折素子14および受光素子16に入射する非集光記録層22からの復路光のスポット径を表している。 光記録媒体に形成される複数の記録層1に、対物レンズ2を透過した光が集光される様子を表す側面図である。 第1の従来技術に係る光ピックアップ装置における受光素子3の平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明に係る技術を具体化するために例示するものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明に係る技術内容は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることが可能である。
図1は、本発明の一実施形態における受光素子16の平面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置10の構成を表す図である。本実施形態に係る光ピックアップ装置10は、たとえばCD、DVD、BDなどの光学記録媒体11に対して、光の出射および受光を行う装置で、情報処理装置に搭載される。情報処理装置は、光記録媒体11に対して、情報の記録、再生、消去、および書換えの少なくともいずれか1つの処理を行う。
光ピックアップ装置10は、光源12と、対物レンズ13と、回折素子14と、受光素子16とを含んで構成される。光源12は、光を出射する。対物レンズ13は、予め定める記録層21に対して、光源12から出射された光を集光する。予め定める記録層21は、光記録媒体11に形成される。回折素子14には、複数の回折領域が形成される。複数の回折領域は、光源12から出射され光記録媒体11で反射された復路光18を予め定める向きに回折させる。受光素子16は、フォーカシングおよびトラッキングサーボを行う制御部に接続され、受光した光強度に応じて出力を行う。受光素子16には、対物レンズ13によって光が集光された予め定める記録層21からの復路光18を受光する複数の受光領域として、読取り受光領域24と、フォーカシング受光領域と、トラッキング受光領域とが形成される。読取り受光領域24は、光記録媒体11に記録されている情報の読取りに利用され、フォーカシング受光領域は、フォーカシングサーボに利用される。トラッキング受光領域は、トラッキングサーボに利用される。
受光素子16上のFES照射領域28と、トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に形成される。受光素子16上のFES照射領域28には、非集光記録層22からの復路光18のうち、フォーカシング受光領域に向けて回折した光線束が照射される。非集光記録層22は、予め定める記録層21とは異なる記録層である。受光素子16上のTES照射領域32と、読取り受光領域24およびフォーカシング受光領域とは、互いに異なる位置に形成される。受光素子16上のTES照射領域32には、非集光記録層22からの復路光18のうち、トラッキング受光領域に向けて回折した光線束が照射される。FES照射領域28は、フォーカシング受光領域のうちの一部に重なって形成される。TES照射領域32は、トラッキング受光領域のうちの一部に重なって形成される。
本実施形態において光源12は、半導体レーザであり、情報の少なくとも読取りおよび再生の対象とする光記録媒体11の種類に応じた波長の光を出射する。たとえば光記録媒体11がブルーレイディスク(blu-ray disk, 略称「BD」)である場合には、波長が405ナノメートル(nanometers, 略号「nm」)付近である青紫色の光を出射する。1つの光ピックアップ装置10に光源12は複数設けられてもよいけれども、本実施形態では、1つとする。光源12は、予め定める向きに大部分の光を出射するとともに、予め定める向きとは逆の、背後の向きに、わずかに光を出射する。光源12に関して予め定める光の出射の向きを「出射方向一方」と称することがある。
光ピックアップ装置10には、光出力モニタ用受光素子33が設けられる。光出力モニタ用受光素子33は、光源12の背後の向きに出射される光を受光し、受光した光強度に応じて出力を行う。光出力モニタ用受光素子33からの出力は、図示外の光出力制御部による光源12印加部の制御に用いられる。光出力制御部は、光出力モニタ用受光素子33からの出力を受けて、その出力に応じて光源12印加部を制御する。光出力制御部の制御によって、光源12印加部は、光源12に対して調整された電圧値の電圧を印加する。光源12印加部による光源12に対する電圧の印加によって、光源12は、予め定める波長の光を出射する。
光ピックアップ装置10には、鏡板34とプリズム素子36とが設けられる。鏡板34は、光源12よりも出射方向一方に配置され、光源12から出射された光を光記録媒体11に向けて反射する。プリズム素子36は、光記録媒体11に照射され光記録媒体11の記録面で反射された後の復路光18を、回折素子14に導く。鏡板34、プリズム素子36および回折素子14は、光源12と対物レンズ13との間の光路途中に配置され、これらのうちプリズム素子36および回折素子14は、保護カバー42に固定される。回折素子14は、プリズム素子36よりも光源12に近い側に配置される。
プリズム素子36は、偏光ビームスプリッタ38と反射膜39とを含み、一体に形成される。偏光ビームスプリッタ38は、光源12からのP偏光をほぼ100%透過し、偏向角がP偏光とは直交するS偏光をほぼ100%反射する。偏光ビームスプリッタ38には、偏光分離膜が形成され、偏光分離膜は、プリズム素子36が配置される位置における光路の方向に対して角度を成して配置される。これによって、復路光18が光源12に入射することを防止し、かつ復路光18の進行の向きを変更する。反射膜39は、偏光分離膜によって反射された復路光18をさらに反射し、これによって復路光18の進路を回折素子14および受光素子16に向かう進路に変更する。回折素子14および受光素子16は、プリズム素子36よりも後述するステム44側に配置されるので、反射膜39は、復路光18の進路をステム44側に向ける。
光ピックアップ装置10には、さらに保護カバー42と、ステム44と、リードピン46とが設けられる。保護カバー42は、ステム44とともに光源12、鏡板34、光出力モニタ用受光素子33、および受光素子16を外囲する。保護カバー42には、回折素子14と、プリズム素子36とが固定される。これによって、光源12など保護カバー42に外囲される複数の素子と光路途中に配置される回折素子14およびプリズム素子36との相対的な位置関係は、固定される。リードピン46は複数設けられ、ステム44に形成される複数の貫通孔にそれぞれ嵌合して配置される。リードピン46は、光源12、受光素子16、サーボなどを行う制御部、光出力モニタ用受光素子33、図示外の光出力制御部、光源12印加部などを互いに接続し、電力供給路または信号伝送路の少なくとも一部を形成する。
プリズム素子36と対物レンズ13との間には、コリメートレンズ48がさらに設けられる。コリメートレンズ48は、プリズム素子36を透過して光源12から光記録媒体11に向かう光線束を、平行光とするレンズであり、コリメートレンズ48を光記録媒体11に向けて透過した後の平行光は、対物レンズ13に入射する。対物レンズ13は、光記録媒体11に設けられ複数の記録層のうち、いずれか一方に光を集光する。複数の光記録媒体11のいずれに光を集光させるかという択一的な選択は、対物レンズ13の光源12に対する位置を変化させることによって、行われる。またコリメートレンズ48には、光記録媒体11からの復路光18も入射する。光記録媒体11の記録面に形成される複数の記録層のうち、対物レンズ13によって光源12からの往路光が集光される記録層を、「集光記録層」(21)と称し、集光記録層21を除く他の記録層を「非集光記録層」(22)と称する。
本実施形態において、回折素子14のホログラムパターン49と、受光素子16の受光面51とは互いに平行に配置され、これらに垂直な方向から見たときに、ホログラムパターン49の中心と、受光面51の中心とは、仮想共通軸線上に位置する。仮想共通軸線は、ホログラムパターン49および受光面51に垂直に、かつホログラムパターン49および受光面51の中心を通る仮想的な軸線である。ホログラムパターン49および受光面51に垂直な方向を、「垂直方向」(Z)と称することがある。
図3は、本発明の一実施形態において、回折素子14に形成されるホログラムパターン49の平面図である。回折素子14に形成されるホログラムパターン49は、1または複数の分割線によって複数の回折領域に分割される。図3において、光ピックアップが走査する光記録媒体11の半径方向に対応する方向を、左右方向として表し、光ピックアップ装置10が走査する位置におけるトラックの接線方向に対応する方向を、上下方向として表す。以下、光記録媒体11の半径方向およびこれに対応する回折素子14上の方向を「ラジアル方向」(X)と称し、ラジアル方向Xに直交し、光ピックアップ装置10が走査する位置におけるトラックの接線方向と、これに対応する回折素子14上の方向とを「タンジェンシャル方向」(Y)と称する。
回折素子14は平板状に形成され、その厚み方向に見てのホログラムパターン49は、円形に形成される。ホログラムパターン49には、円の中心を通りラジアル方向Xに延びる第1分割線68が形成され、第1分割線68よりもタンジェンシャル方向一方Y1の領域は、半円形の第1回折領域61として形成される。またホログラムパターン49には、円の中心からタンジェンシャル方向他方Y2に延びて円周にまで達する第2分割線69が形成される。第2分割線69の途中位置には、第2分割線69と直交し、円周から円周にまで達する弦として、第3分割線70が形成される。ホログラムパターン49は、第1〜第3分割線70によって、5つの回折領域に分割される。
半円形の第1回折領域61のタンジェンシャル方向他方Y2に隣接する2つの回折領域のうち、図3において右として表すラジアル方向一方X1の回折領域を「第2回折領域」(62)と称し、ラジアル方向他方X2の回折領域を「第3回折領域」(63)と称する。第2回折領域62のタンジェンシャル方向他方Y2に隣接し、大略的に扇形を成す回折領域を「第4回折領域」(64)と称し、第3回折領域63のタンジェンシャル方向他方Y2に隣接し、大略的に扇形を成す回折領域を「第5回折領域」(65)と称する。
図1に示すように、受光素子16の受光面51には複数の受光領域が形成される。中央照射領域66は、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域とは異なる位置に形成される。中央照射領域66は、非集光記録層22からの復路光18のうち、回折素子14を透過した0次光によって照射される。フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域に照射される光線束は、回折素子14で回折した±1次光のいずれか一方である。受光素子16上のフォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域は、中央照射領域66の周囲に、中央照射領域66を囲んで配置される。
中央照射領域66は、円形に形成される。フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域は、中央照射領域66と同心円を成す円周上に配置される。各回折領域からの±1次光を受光する複数の受光領域は、受光素子16上において中央照射領域66の中心点67に関して点対称の位置に配置される。フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域の少なくともいずれか一方は、受光領域のうち集光記録層21からの復路光18が入射する主領域55と、主領域55とは異なる位置に設けられる複数の補助領域56とを含むので、集光記録層21からの復路光は補助領域56には、入射しない。
垂直方向Zに見たときの受光面51の中心には、第1受光領域71が配置され、第1受光領域71のラジアル方向一方X1には第2受光領域72が形成される。第2受光領域72のタンジェンシャル方向Y両側には、第2受光領域72に近接して、2つの第3受光領域73が形成される。第1受光領域71のラジアル方向他方X2には、第4受光領域74が形成される。第2〜第4受光領域74は、仮想軸線を中心とする仮想的な仮想円86の円周上に配置される。具体的には、第2〜第4受光領域74の各受光領域は、仮想円86の円周に一部でもかかる姿勢で配置される。したがって、第2〜第4受光領域74は、第1受光領域71からほぼ等距離の位置に配置される。
受光面51上に形成される複数の受光領域のうち、第1受光領域71を除く残余の複数の受光領域は、前記仮想円86の円周上に並んで配置される。これらのうち第5および第6受光領域76は、第1受光領域71よりもラジアル方向一方X1かつタンジェンシャル他方に配置される。仮想円86の周方向のうち、垂直方向Zに受光素子16を見たときに、仮想軸線まわりに時計回りに向かう向きを「周方向一方」称し、仮想円86の周方向のうち、周方向一方と反対の向きを「周方向他方」と称する。第2および第3受光領域73から周方向一方に向かうと、第2および第3受光領域73に近い順に第5受光領域75と第6受光領域76とが並ぶ。
受光面51上に形成される複数の受光領域のうち、第7および第8受光領域78は、第1受光領域71よりもラジアル方向他方X2かつタンジェンシャル他方に配置される。第6受光領域76から周方向一方に向かうと、第6受光領域76に近い順に第7受光領域77と第8受光領域78とが並ぶ。
受光面51上に形成される複数の受光領域のうち、第9および第10受光領域80は、第1受光領域71よりもラジアル方向他方X2かつタンジェンシャル一方に配置される。第4受光領域74から周方向一方に向かうと、第4受光領域74に近い順に第9受光領域79と第10受光領域80とが並ぶ。受光面51上に形成される複数の受光領域のうち、第11および第12受光領域82は、第1受光領域71よりもラジアル方向一方X1かつタンジェンシャル一方に配置される。第10受光領域80から周方向一方に向かうと、第10受光領域80に近い順に第11受光領域81と第12受光領域82とが並ぶ。
第2受光領域72は、仮想円86の中心点67からラジアル方向Xに延びる直線によってさらに2つの領域に分割され、この2つの領域は、互いに同じ形状および同じ大きさに形成される。また第5、第6、第11および第12受光領域82は、それぞれさらに3つの領域に分割される。第5、第6、第11および第12受光領域82を分割する線は、およそ仮想軸線の半径方向に一致し、それぞれの受光領域を分割する2本の分割線は、互いに平行に形成される。第5、第6、第11および第12受光領域82に形成される3つの領域のうち、中央の領域を、「主領域」(55)と称し、主領域55の両側の2つの領域を「補助領域」(56)と称する。
図4は、本発明の一実施形態における各回折領域と各受光領域との対応関係を示す図である。図4には、集光記録層21からの復路光18について図示しており、複数の記録層のうち対物レンズ13側の浅い記録層87に往路光が集光される場合にも、対物レンズ13から遠い、深い記録層88に往路光が集光される場合にも、図4に示すような同じ状態となる。
光記録媒体11の記録面で反射された後の復路光18が回折素子14のホログラムパターン49に入射すると、各回折領域によって0次光と+1次光と−1次光とに分割される。0次光は、回折素子14に入射し、光の進行方向が変更されることなく直線的に回折領域を通過する光である。+1次光と−1次光を含めて「±1次光」と称する。±1次光は、各回折領域に形成される複数の微細溝によって、微細溝に平行な直線まわりに進行方向が変化するので、受光素子16上においては、微細溝の方向に対応する方向とは垂直な方向に離れる2つの照射領域を形成する。第1回折領域61に形成される微細溝は、第1分割線68に垂直に形成される。
集光記録層21からの復路光18は、0次光も±1次光も、受光素子16の受光面51において小さな点として集光される。集光記録層21からの0次光は、第1〜第5回折領域65のいずれを通過した光も、第1受光領域71に入射する。第1回折領域61によって回折した後の+1次光は、第2受光領域72に入射する。第1回折領域61によって回折した後の−1次光は、第4受光領域74に入射する。
第2回折領域62によって回折した後の+1次光は、第12受光領域82に入射し、−1次光は、第8受光領域78に入射する。第3回折領域63によって回折した後の+1次光は、第5受光領域75に入射し−1次光は、第9受光領域79に入射する。第4回折領域64によって回折した後の+1次光は、第11受光領域81に入射し、−1次光は、第7受光領域77に入射する。第5回折領域65によって回折した+1次光は、第6受光領域76に入射し、−1次光は、第10受光領域80に入射する。
+1次光および−1次光は、進行の向きが互いに異なるけれども、それぞれを特徴付ける物理的性質は同じであるので、互いに名称を交換し、それぞれ−1次光および+1次光と称することも可能である。本実施形態では、それぞれの受光領域に入射する向きに応じて、前述のように区別して称することとする。
第2受光領域72をさらに2つの領域に分割する分割線は、第1回折領域61の第1分割線68側の端に対応して配置されており、これによって、ナイフエッジ法によるフォーカシングサーボを行うことが可能となる。第2受光領域72に形成される2つの領域からの出力信号を、それぞれ「Sa」および「Sb」とすると、フォーカスエラー信号FESは、
FES=Sa−Sb …(1)
と表される。
第12受光領域82と第8受光領域78とには、第2回折領域62からの±1次光が入射する。第12受光領域82と第8受光領域78とからの出力信号の合計を「Sc」とする。第5受光領域75と第9受光領域79とには、第3回折領域63からの±1次光が入射する。第5受光領域75と第9受光領域79とからの出力信号の合計を「Sd」とする。さらに第1受光領域71からの出力信号を「S0」とし、第4受光領域74からの出力信号を「Sg」とする。
第11受光領域81と第7受光領域77とには、第4回折領域64からの±1次光が入射する。第11受光領域81と第7受光領域77とからの出力信号の合計を「Se」とする。第6受光領域76と第10受光領域80とには、第5回折領域65からの±1次光が入射する。第6受光領域76と第10受光領域80とからの出力信号の合計を「Sf」とする。
トラッキングエラー信号を位相差法(differential phase detection)によって算出する場合には、トラッキングエラー信号DPDは、
DPD=Sc−Sd …(2)
と表される。
トラッキングエラー信号を差動プッシュプル法(differential push pull)によって算出する場合には、トラッキングエラー信号DPPは、
DPP=(Sc−Sd)−k(Se−Sf) …(3)
と表される。
式(3)において「k」は、「メインプッシュプル」とも呼ばれる(Sc−Sd)の値と、「サブプッシュプル」とも呼ばれる(Se−Sf)の値との規模の差を補正するための係数であり、これらの光強度の比である。この係数「k」を乗ずることによって、対物レンズ13のシフト、光記録媒体11の傾動などによる信号のオフセットをキャンセルすることができる。したがって、第2受光領域72はフォーカシング受光領域であり、第5〜第12受光領域82は、トラッキング受光領域である。
光記録媒体11の記録層に記録される情報を再生するための再生信号RFは、
RF=Sa+Sb+Sc+Sd …(4)
によって求めることもでき、また、
RF=Sa+Sb+Sc+Se+S0 …(5)
によって求めることもでき、また、
RF=Sa+Sb+Sc+Se+S0+Sg …(6)
によって求めることもできる。
本実施形態では、式(6)によって求めるものとした。出力信号「S0」および「Sg」をも再生信号RFの算出に利用することによって、安定した再生を行うことができる。したがって、第2および第4〜第12受光領域82は、トラッキング受光領域である。
以下、対物レンズ13によって光が集光されていない非集光記録層22からの復路光18について、光記録媒体11における記録層が、2つ形成される場合を一例として説明する。対物レンズ13によって、対物レンズ13側の浅い記録層87に集光されている場合を「第1集光状態」と称し、対物レンズ13から遠い、深い記録層88に集光されている場合を「第2集光状態」と称する。第1集光状態では、浅い記録層87が前記予め定める記録層21、すなわち集光記録層21となる。このとき深い記録層88は、非集光記録層22となる。第2集光状態では、深い記録層88が前記予め定める記録層21、すなわち集光記録層21となる。このとき浅い記録層87は、非集光記録層22となる。
図5は、本発明の一実施形態において、浅い記録層87が集光された第1集光状態における復路光の光線束を表す側面図である。図5(a)は、浅い記録層87浅い記録層87、すなわち集光記録層21からの復路光18を表しており、図5(b)は、深い記録層88、すなわち非集光記録層22からの復路光18を表している。図6は、本発明の一実施形態において、深い記録層88が集光された第2集光状態における光線束を表す側面図である。図6(a)は、深い記録層88、すなわち集光記録層21からの復路光18を表しており、図6(b)は、浅い記録層87、すなわち非集光記録層22からの復路光18を表している。
集光記録層21からの復路光18が回折素子14のホログラムパターン49に入射するスポット径は、第1および第2集光状態において、ともに等しい。図5(a)および図6(a)に示すように、集光記録層21からの復路光18は、受光素子16の受光面51上において、第1および第2集光状態で、ともに小さな点として集光される。
図5(b)に示すように、第1集光状態では、非集光記録層22からの復路光18は、受光素子16よりも対物レンズ13側で焦点を結び、受光素子16の受光面51上への照射によって形成される照射領域は、0次光および±1次光いずれについても点ではなく大きな照射範囲として形成される。第1集光状態においてホログラムパターン49に入射する非集光記録層22からの復路光18のスポット径は、集光記録層21からの復路光18のスポット径に比べて小さくなる。
図6(b)に示すように、第2集光状態では、非集光記録層22からの復路光18は、受光素子16よりも対物レンズ13から遠い側で焦点を結ぶ拡散度をもって受光面51に入射する。これによって受光素子16の受光面51上への照射によって形成される照射領域は、0次光および±1次光いずれについても点ではなく大きな照射範囲として形成される。第2集光状態においてホログラムパターン49に入射する非集光記録層22からの復路光18のスポット径は、集光記録層21からの復路光18のスポット径に比べて大きくなる。
図7は、本発明の一実施形態において、第1集光状態で回折素子14および受光素子16に入射する非集光記録層22からの復路光18のスポットを表す平面図である。図7(a)は、ホログラムパターン49に入射する非集光記録層22からの復路光18のスポット径を表しており、図7(b)は、受光面51上に形成される、非集光記録層22からの復路光18による各照射領域を表している。図7(b)に示すように、ホログラムパターン49を通過した0次光は、第1受光領域71を中心として円形の照射領域を形成し、第1受光領域71に入射する。この0次光の照射領域を「中央照射領域」(66)と称する。
複数の受光領域のうち、フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボに利用される受光領域は、円形の中央照射領域とは異なる位置に配置され、0次光が入射することはない。第1回折領域61で回折した+1次光は、第2受光領域72に向けて進み第2受光領域72の一部に重なる照射領域を形成する。第1回折領域61で回折した−1次光は、第4受光領域74に向けて進み第4受光領域74の一部に重なる照射領域を形成する。
第2回折領域62で回折した+1次光は、第5受光領域75に向けて進み第5受光領域75の一部に重なる照射領域を形成する。第2回折領域62で回折した−1次光は、第9受光領域79に向けて進み第9受光領域79の一部に重なる照射領域を形成する。第3回折領域63で回折した+1次光は、第12受光領域82に向けて進み第12受光領域82の一部に重なる照射領域を形成する。第3回折領域63で回折した−1次光は、第8受光領域78に向けて進み第8受光領域78の一部に重なる照射領域を形成する。
第5および第12受光領域82には、3つの領域が形成されており、第5および第12受光領域82に向かって進む回折光は、主領域55と、2つのうち少なくともいずれか一方の補助領域56とに入射する。これによって、補助領域56からの出力信号から、第5および第12受光領域82のそれぞれに入射する回折光の光強度を算出することができる。また第2回折領域62および第3回折領域63からの±1次光の光強度は、第5および第12受光領域82の各主領域55と第8および第9受光領域79とからの出力信号にも基づいて、算出することができる。したがって、算出結果に応じて非集光記録層22からの復路光18の影響をキャンセルし、排除することができる。第1集光状態では、ホログラムパターン49に入射する非集光記録層22からの復路光18のスポット径は小さいので、第4および第5回折領域65には、非集光記録層22からの復路光18の入射がない。
図8は、本発明の一実施形態において、第2集光状態で回折素子14および受光素子16に入射する非集光記録層22からの復路光18のスポット径を表している。図8(a)は、ホログラムパターン49に入射する非集光記録層22からの復路光18のスポット径を表しており、図8(b)は、受光面51上に形成される、非集光記録層22からの復路光18による各照射領域を表している。図8(b)に示すように、ホログラムパターン49を通過した0次光は、第1受光領域71を中心として円形の照射領域を形成し、第1受光領域71に入射する。この0次光の照射領域を、第2集光状態においても「中央照射領域」(66)と称することとする。
複数の受光領域のうち、フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボに利用される受光領域は、円形の中央照射領域66とは異なる位置に配置され、0次光が入射することはない。第1回折領域61で回折した+1次光は、第2受光領域72に向けて進み第2受光領域72の一部に重なる照射領域を形成する。第1回折領域61で回折した−1次光は、第4受光領域74に向けて進み第4受光領域74の一部に重なる照射領域を形成する。
第2回折領域62で回折した+1次光は、第5受光領域75に向けて進み第5受光領域75の一部に重なる照射領域を形成する。第2回折領域62で回折した−1次光は、第9受光領域79に向けて進み第9受光領域79の一部に重なる照射領域を形成する。第3回折領域63で回折した+1次光は、第12受光領域82に向けて進み第12受光領域82の一部に重なる照射領域を形成する。第3回折領域63で回折した−1次光は、第8受光領域78に向けて進み第8受光領域78の一部に重なる照射領域を形成する。
第2集光状態では、第4回折領域64で回折した+1次光は、第6受光領域76に向けて進み、第6受光領域76の一部に重なる照射領域を形成する。第4回折領域64で回折した−1次光は、第10受光領域80に向けて進み、第10受光領域80の一部に重なる照射領域を形成する。第5回折領域65で回折した+1次光は、第11受光領域81に向けて進み、第11受光領域81の一部に重なる照射領域を形成する。第4回折領域64で回折した−1次光は、第7受光領域77に向けて進み、第7受光領域77の一部に重なる照射領域を形成する。
第5、第6、第11および第12受光領域82には、3つの領域が形成されており、第5、第6、第11および第12受光領域82に向かって進む回折光は、主領域55と、2つのうち少なくともいずれか一方の補助領域56とに入射する。これによって、補助領域56からの出力信号から、第5、第6、第11および第12受光領域82のそれぞれに入射する回折光の光強度を算出することができる。また第2〜第4回折領域64からの±1次光の光強度は、第5、第6、第11および第12受光領域82の各主領域55からの出力信号と、第7、第8、第9および第10受光領域80からの出力信号とに基づいて、算出することができる。したがって、算出結果に応じて非集光記録層22からの復路光18の影響をキャンセルし、排除することができる。
第5、第6、第11、第12受光領域82のうち、各主領域55からの出力信号をそれぞれ「Sca」、「Sea」、「Sfa」、「Sda」とし、それぞれの受光領域に形成される2つの補助領域56のうち一方からの出力信号を、それぞれ「Scb」、「Seb」、「Sfb」、「Sdb」とし、それぞれの受光領域に形成される2つの補助領域56のうち他方からの出力信号を、それぞれ「Scc」、「Sec」、「Sfc」、「Sdc」とする。また第7、第8、第9、第10受光領域80から出力される出力信号をそれぞれ「Sfi」、「Sdi」、「Sci」、「Sei」とすると、これによって第2、第3、第4および第5回折領域65によって回折した回折光の光強度「Oc」、「Od」、「Oe」、「Of」、は、
Oc=Sca+Sci−α(Scb+Scc) …(7)
Od=Sda+Sdi−α(Sdb+Sdc) …(8)
Oe=Sea+Sei−α(Seb+Sec) …(9)
Of=Sfa+Sfi−α(Sfb+Sfc) …(10)
と表すことができる。αは、主領域55および補助領域56における回路ゲインであり、実験によって予め設定しておくことによって、非集光記録層22からの復路光18の光強度を求めることができる。
補助領域56に入射する非集光記録層22からの復路光は、必ずしも一定せず、光強度および入射位置に変動がある場合も考えることはできる。実験の結果から回路ゲインαを決定するときには、平均的に最も非集光記録層22からの復路光による影響を相殺しやすい値として決定される。これによって、仮に非集光記録層22からの復路光の光強度および入射位置に変動があっても、平均的には効率よく非集光記録層22からの復路光の影響を排除することができる。
したがって、フォーカシング受光領域として機能する第2受光領域72に入射する第1回折領域61の+1次光による照射領域が、FES照射領域28であり、トラッキング受光領域として機能する第5〜第12受光領域82に入射する第2〜第5回折領域65の±1次光によって照射される照射領域が、TES照射領域32である。本実施形態において中央照射領域66は、非集光記録層22からの復路光18のうち、第1〜第5回折領域65を透過した0次光が照射される照射領域である。
光記録媒体11の複数の記録層によって、繰返し反射された多重反射光についても、図8と同様に、0次光はフォーカシングサーボに用いられる受光領域には入射せず、±1次光についても、図8についての説明と同様の機構によって、キャンセルすることができる。このように、多重反射光に対してもフォーカシングサーボおよびトラッキングサーボに対する影響を排除することができる。また光記録媒体11の記録面の表面部として形成される保護膜の表面が反射面として機能する場合には、この保護膜も、非集光記録層22としてその反射光を処理することができる。ただし、保護膜からの反射光の光強度は弱く、問題となることは少ない。
本実施形態によれば、受光素子16上のFES照射領域28と、トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に配置される。受光素子16上のTES照射領域32と、読取り受光領域24およびフォーカシング受光領域とは、互いに異なる位置に配置される。FES照射領域28は、フォーカシング受光領域のうちの一部に重なって配置される。これによって、非集光記録層22からの復路光18のうち、フォーカシング受光領域に入射する光線束は、トラッキング受光領域には入射しない。同様に、トラッキング受光領域に入射する光線束は、フォーカシング受光領域には入射しない。これによって、フォーカシング受光領域に入射する復路光18に含まれる、正常な制御を攪乱する攪乱要因を1つに限定することができる。
また非集光記録層22からフォーカシング受光領域に入射する復路光18は、フォーカシング受光領域のうちの一部に入射するので、非集光記録層22からの光強度を求めることができる。これによって、フォーカシング受光領域に入射する非集光記録層22からの復路光18に変動がある場合にも、フォーカシング受光領域に入射する復路光18の光強度に基づいて、非集光記録層22の影響を排除することができる。したがって、非集光記録層22からの復路光18によって、フォーカシングサーボに用いられる信号のSN比が低下することを防止することができる。
また本実施形態によれば、TES照射領域32は、トラッキング受光領域のうちの一部に重なって配置される。これによって、非集光記録層22からの復路光18のうち、フォーカシング受光領域に入射する光線束は、トラッキング受光領域には入射しない。同様に、トラッキング受光領域に入射する光線束は、フォーカシング受光領域には入射しない。これによって、トラッキング受光領域に入射する復路光18に含まれる、正常な制御を攪乱する攪乱要因を1つに限定することができる。
また非集光記録層22からトラッキング受光領域に入射する復路光18は、トラッキング受光領域のうちの一部に入射するので、非集光記録層22からの光強度を求めることができる。これによって、トラッキング受光領域に入射する非集光記録層22からの復路光18に変動がある場合にも、トラッキング受光領域に入射する復路光18の光強度に基づいて、非集光記録層22の影響を排除することができる。したがって、非集光記録層22からの復路光18によって、トラッキングサーボに用いられる信号のSN比が低下することを防止することができる。
また本実施形態によれば、中央照射領域66は、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域とは異なる位置に形成される。フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域に照射される光線束は、回折素子14で回折した±1次光のいずれか一方である。これによって、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域に0次光が入射することを防止することができる。0次光は、±1次光のいずれか一方に比べて、光強度が強いので、0次光の入射を防止することによって、フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボに対する復路光18の影響を抑制することができる。
また本実施形態によれば、受光素子16上のフォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域は、中央照射領域66の周囲に、中央照射領域66を囲んで配置される。これによって、受光素子16の受光面51を小さく設定することが可能となる。0次光は、複数の回折領域で回折することなく透過するので、まとまりのある中央照射領域66を形成する。したがって、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域を、たとえば直線的に配置する場合に比べて、中央照射領域66の近傍に集約して配置することが可能となる。したがって、受光素子16が占める空間的領域を小さく設定することが可能となる。
また本実施形態によれば、中央照射領域66は、円形に形成される。フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域は、中央照射領域66と同心円を成す円周上に配置される。これによって、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域のいずれかが、同心円から外れて配置される場合に比べて、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域をRF照射領域の近傍に配置することが可能となる。したがって、受光素子16が占める空間的領域を可及的に小さく設定することが可能となる。また、読取り受光領域24以外の、たとえばフォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域を、0次光が入射するRF照射領域からほぼ等距離に配置することができる。したがって、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域に向けて復路光18を回折させる回折領域のそれぞれの回折効率を、互いにおよそ等しく設定することが可能となる。これによって、受光素子16は、復路光18の光線束の光強度に応じて高精度に出力することができる。
また本実施形態によれば、各回折領域からの±1次光を受光する複数の受光領域は、受光素子16上において中央照射領域66の中心点67に関して点対称の位置に配置される。これによって、±1次光の両方を受光素子16で受光し利用することが可能となる。各回折領域で回折した後の光線束は、円形の中央照射領域66を中心として、その両側に±1次光による照射領域を形成する。したがって、複数の受光領域を点対称に形成することによって、±1次光の両方を受光領域に入射させることが可能となる。これによって、±1次光のいずれか一方のみを検出して利用する場合に比べて、再生信号およびサーボに利用する信号の検出精度を高くすることができる。
また本実施形態によれば、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域の少なくともいずれか一方は、受光領域のうち集光記録層21からの復路光18が入射する主領域55と、主領域55とは異なる位置に設けられる複数の補助領域56とを含み、FES照射領域28およびTES照射領域32は、複数の補助領域56のうちの少なくとも一部に入射する。これによって、補助領域56からの出力信号に基づいて、FES照射領域28およびTES照射領域32に照射される光線束の光強度を算出することができる。これによって、フォーカシング受光領域およびトラッキング受光領域の主領域55に非集光記録層22からの復路光18が照射される場合にも、非集光記録層22からの復路光18の影響を排除することができる。
(他の実施形態)
本実施形態では、光源12は1つであるものとしたけれども、光源12の数については、規定しない。他の実施形態において光源12は、複数設けられ、互いに波長の異なる複数種類の光を、それぞれ単独に出射可能である。これによって、複数種類の光記録媒体11に対応することが可能となる。
10 光ピックアップ装置
11 光記録媒体
12 光源
13 対物レンズ
14 回折素子
16 受光素子
18 復路光
21 集光記録層
22 非集光記録層
24 読取り受光領域
28 FES照射領域
32 TES照射領域
61 第1回折領域
62 第2回折領域
63 第3回折領域
64 第4回折領域
65 第5回折領域
66 中央照射領域
87 浅い記録層
88 深い記録層

Claims (5)

  1. 光を出射する光源と、
    光記録媒体に形成される予め定める記録層に対して、前記光源から出射された光を集光する対物レンズと、
    光源から出射され、前記光記録媒体で反射された復路光を予め定める向きに回折させる複数の回折領域が形成される回折素子と、
    フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボを行う制御部に接続され、受光した光強度に応じて出力を行う受光素子であって、
    対物レンズによって光が集光された前記予め定める記録層からの復路光を受光する複数の受光領域として、光記録媒体に記録されている情報の読取りに利用される読取り受光領域と、フォーカシングサーボに利用されるフォーカシング受光領域と、トラッキングサーボに利用されるトラッキング受光領域とが形成され、
    前記予め定める記録層とは異なる非集光記録層からの復路光のうち、前記フォーカシング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のFES照射領域と、前記トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
    前記非集光記録層からの復路光のうち、前記トラッキング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のTES照射領域と、前記フォーカシング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
    前記FES照射領域は、前記フォーカシング受光領域のうちの一部に重なって形成される受光素子を含み、
    非集光記録層からの復路光のうち、前記回折素子を透過した0次光によって照射される受光素子上の中央照射領域は、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域とは異なる位置において、円形に形成され、
    前記受光素子上の、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域は、前記中央照射領域の周囲の、前記中央照射領域と同心円を成す円周上において、前記中央照射領域を囲んで配置され、
    前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域に照射される光線束は、前記回折素子で回折した±1次光のいずれか一方であり、
    前記回折素子のホログラムパターンと前記受光素子の受光面とは互いに平行であり、
    前記回折素子のホログラムパターンに垂直な方向に見たときに、該ホログラムパターンの中心と前記受光素子の受光面の中心とは互いに一致することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 光を出射する光源と、
    光記録媒体に形成される予め定める記録層に対して、前記光源から出射された光を集光する対物レンズと、
    光源から出射され、前記光記録媒体で反射された復路光を予め定める向きに回折させる複数の回折領域が形成される回折素子と、
    フォーカシングサーボおよびトラッキングサーボを行う制御部に接続され、受光した光強度に応じて出力を行う受光素子であって、
    対物レンズによって光が集光された前記予め定める記録層からの復路光を受光する複数の受光領域として、光記録媒体に記録されている情報の読取りに利用される読取り受光領域と、フォーカシングサーボに利用されるフォーカシング受光領域と、トラッキングサーボに利用されるトラッキング受光領域とが形成され、
    前記予め定める記録層とは異なる非集光記録層からの復路光のうち、前記フォーカシング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のFES照射領域と、前記トラッキング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
    前記非集光記録層からの復路光のうち、前記トラッキング受光領域に向けて回折した光線束が照射される、受光素子上のTES照射領域と、前記フォーカシング受光領域とは、互いに異なる位置に形成され、
    前記TES照射領域は、前記トラッキング受光領域のうちの一部に重なって形成される受光素子を含み、
    非集光記録層からの復路光のうち、前記回折素子を透過した0次光によって照射される受光素子上の中央照射領域は、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域とは異なる位置において、円形に形成され、
    前記受光素子上の、前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域は、前記中央照射領域の周囲の、前記中央照射領域と同心円を成す円周上において、前記中央照射領域を囲んで配置され、
    前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域に照射される光線束は、前記回折素子で回折した±1次光のいずれか一方であり、
    前記回折素子のホログラムパターンと前記受光素子の受光面とは互いに平行であり、
    前記回折素子のホログラムパターンに垂直な方向に見たときに、該ホログラムパターンの中心と前記受光素子の受光面の中心とは互いに一致することを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 各回折領域からの±1次光を受光する複数の受光領域は、受光素子上において、前記中央照射領域の中心点に関して点対称の位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記フォーカシング受光領域および前記トラッキング受光領域は、複数の補助領域を含み、
    集光記録層からの復路光が入射する領域は、前記補助領域とは異なる位置に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記光源は、複数設けられ、互いに波長の異なる複数種類の光を、それぞれ単独に出射可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
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