JP2006059452A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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正宏 松丸
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Abstract

【課題】光ディスクからの反射光束の光スポットと、この光スポットを受光する光検出器との相対的な位置調整を、容易、かつ、高精度に行えるようにする。
【解決手段】光ディスクDからの反射光束を受光する光検出器11において、ホログラム素子10を経た±1次回折光を受光する少なくとも2つの位置検出セグメント118、119を設け、この位置検出セグメント118、119は、±1次回折光のスポット径と略同一径の面積を有し、この位置検出セグメント118、119からの光検出出力に基づいて、光検出器11の位置調整を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ディスクに対する情報の記録、または、再生を行う光ピックアップ装置に関する。
従来、光学的に情報の記録、または、再生が行われる情報記録媒体として、「CD(Compact disc)」や「DVD(Digital Versatile Disc)」等の光ディスクが知られている。また、再生専用の光ディスクや、情報を追記録することが可能な追記型光ディスク、情報の消去及び再記録が可能な書き換え型光ディスク等、種々の光ディスクが提案されている。
そして、このような光ディスクにおいては、情報記録の高密度化と、高密度化に対応する光ピックアップ装置及び情報記録再生装置の開発が進められるとともに、種類の異なる光ディスクを利用することが可能な、いわゆる互換性を有する光ピックアップ装置及び情報記録再生装置の開発が進められている。
例えば、特許文献1に記載されている光ピックアップ装置は、図4に示すように、光源となる半導体レーザ素子101を備え、この半導体レーザ素子101から発せられたレーザ光束LAを、対物レンズ105により光ディスクDの情報記録面上に集光させるとともに、この情報記録面からの反射光束を検出するように構成されている。
すなわち、この光ピックアップ装置においては、半導体レーザ素子101から出射されたレーザ光束LAは、コリメータレンズ102により平行光束となされ、偏光ビームスプリッタ103(もしくは、ハーフミラー)を透過する。そして、このレーザ光束は、立ち上げミラー104を経て、対物レンズ105により、光ディスクDの情報記録面上に集光され、この情報記録面上に光スポットを形成する。
そして、光ディスクDの情報記録面により反射された反射光束は、対物レンズ105に戻り、略平行光束となされて、偏光ビームスプリッタ103に入射する。この偏光ビームスプリッタ103において、情報記録面からの反射光束は、偏光分離膜により反射され、集光レンズ106及びシリンドリカルレンズ107からなる検出光学系108へと導かれる。この検出光学系108を経た反射光束は、光検出器109によって受光される。そして、この光検出器109からの光検出出力に基づいて、光ディスクDに記録された信号が検出される。
この光ピックアップ装置における検出光学系108は、フォーカスエラー信号の検出を非点収差法により、トラッキングエラー信号の検出をプッシュプル法によって行うように構成されている。すなわち、偏光ビームスプリッタ103において反射された反射光束は、検出光学系108の集光レンズ106により収束光束となされるとともに、シリンドリカルレンズ107により非点収差を発生されて、光検出器109の受光面上に光スポットを形成する。この光検出器109の受光面は、中心から放射状に4分割され、4つの検出セグメントとなっている。
非点収差法は、シリンドリカルレンズ107により発生される非点収差を利用したフォーカス検出法である。すなわち、光ディスクD上の光スポットが情報記録面に対して合焦状態にあるとき、光検出器109上の光スポットは、円形になる。そして、光ディスクDと対物レンズ105との間の距離が変化し、光ディスクD上の光スポットが情報記録面に対する合焦状態からデフォーカスするにつれて、光検出器109上の光スポットは、楕円に変化する。このような光検出器109上の光スポットの形状の変化を、4つの検出セグメントからの光検出出力に基づいて検出することにより、フォーカスエラー信号が得られる。
一方、プッシュプル法は、光ディスク上の光スポットが記録トラックを横切る方向(トラッキング方向)に移動したときに光検出器109上の光スポットも対応する方向に移動することを利用したトラッキング検出法である。すなわち、光ディスク上の光スポットがトラッキング方向に移動したとき、光検出器109において記録トラック方向に対峙する二組の検出セグメントからの光検出出力には差が生ずるので、このような光検出出力の差に基づいて、トラッキングエラー信号が得られる。
なお、プッシュプル法においては、対物レンズ105のトラッキング方向へのレンズシフトによって、得られるトラッキングエラー信号にオフセットが発生するという問題がある。そのため、「DVD(Digital Versatile Disc)」用の光ピックアップ装置においては、DPD法(位相差検出法)というトラッキング検出法が用いられている。このDPD法は、光ディスクのピットによって生ずる反射光束の強度変化の位相を利用するトラッキング検出法であり、光検出器109の各検出セグメントから得られるそれぞれの光検出出力に基づく演算をすることにより、トラッキングエラー信号を生成するものである。
また、図5に示すように、ホログラムを利用した光ピックアップ装置が提案されている。この光ピックアップ装置においては、光源となる半導体レーザ素子と反射光束を検出するための光検出器とを一つのパッケージに収めるとともに、このパッケージにホログラム素子110を貼り付けることにより、ホログラムデバイス111が構成されている。この光ピックアップ装置においては、ホログラム素子110を利用して、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号が検出される。
この光ピックアップ装置においては、ホログラムデバイス111内の半導体レーザ素子から出射されたレーザ光束は、ホログラム素子110に入射し、このホログラム素子110における0次回折光が、コリメータレンズ102、立ち上げミラー104及び対物レンズ105を経て、光ディスクDの情報記録面上に光スポットを形成する。
光ディスクDの情報記録面により反射された反射光束は、対物レンズ105、立ち上げミラー104及びコリメータレンズ102を経て、収束光束となって、ホログラム素子110に入射する。このとき、このホログラム素子110において回折された+1次回折光、または、−1次回折光を利用して、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号の検出を行う。
そして、この光ピックアップ装置におけるホログラム素子110は、図6に示すように、中心を通ってこのホログラム素子110を2等分する第1分割線110aと、この第1分割線110aの中央においてこの第1分割線110aに直交する第2分割線110bとにより、第1乃至第3の領域110c,110d,110eに分割されている。第1の領域110cは、ホログラム素子110の1/2を占める領域である。そして、第2及び第3の領域110d,110eは、それぞれホログラム素子110の1/4を占める領域である。これら3つの領域110c,110d,110eは、それぞれが特性の異なる回折面となっている。
この光ピックアップ装置においては、ホログラム素子110の各領域における反射光束の+1次回折光を利用して、例えば、ナイフエッジ法によりフォーカス検出を行い、DPD法によりトラッキング検出を行うことができる。この場合、光検出器は、図7に示すように、4つの検出セグメントA,B,C,Dを有している。第1の領域110cにおける+1次回折光は、中心側の2つの検出セグメントA,Bの境界線上に集光される。そして、第2の領域110dにおける+1次回折光は、一方側の検出セグメントC上に集光される。また、第3の領域110eにおける+1回折光は、他方側の検出セグメントD上に集光される。
これら検出セグメントA,B,C,Dからの光検出出力A,B,C,Dに基づいて、フォーカスエラー信号(FE)及びトラッキングエラー信号(TE)は、以下のようにして得ることができる。
FE=A−B
TE=phaseC−phaseD
なお、ここで、「phase」とは、その信号の位相を表している。
また、この光ピックアップ装置におけるホログラム素子110は、図8に示すように、中心を通ってこのホログラム素子110を2等分する第1分割線110aと、この第1分割線110aの中央においてこの第1分割線110aに直交する第2分割線110bとにより、第1乃至第4の領域110c,110d,110e,110fに分割するようにしてもよい。第1乃至第4の領域110c,110d,110e,110fは、それぞれホログラム素子110の1/4を占める領域である。
この場合には、ホログラム素子110において回折される+1次回折光及び−1次回折光を利用して、光スポットサイズ法(SSD法)により、フォーカス検出を行うことができる。光検出器としては、図9に示すように、それぞれが並行に3分割された4群の検出セグメントを有するものを用いる。すなわち、この光検出器は、12個の検出セグメントA1,B1,C1、A2,B2,C2、A3,B3,C3、A4,B4,C4を有している。
これら検出セグメントA1,B1,C1、A2,B2,C2、A3,B3,C3、A4,B4,C4からの光検出出力A1,B1,C1、A2,B2,C2、A3,B3,C3、A4,B4,C4に基づいて、フォーカスエラー信号(FE)及びトラッキングエラー信号(TE)は、以下のようにして得ることができる。
FE=(A1+C1+A2+C2+A3+C3+A4+C4)−(B1+B2+B3+B4)
TE=phase(A1+B1+C1+A4+B4+C4)−phase(A2+B2+C2+A3+B3+C3)
さらに、例えば、いわゆる「DVD−R」、「DVD−RW」、「DVD−RAM」など、情報信号の記録が可能な光ディスクにおいては、情報信号の未記録時においては、光ディスク上にビット列が存在しない。そのため、このような情報信号の記録が可能な光ディスク用の光ピックアップ装置においては、ビットの位相を検出する方法であるDPD法によるトラッキング検出を行うことができない。
そこで、このような光ピックアップ装置においては、ビット列がなくてもトラッキングエラー信号の検出が可能であり、レンズシフトによるオフセットの問題が改善された差動プッシュプル法(DPP法)が用いられている。
このDPP法においては、いわゆる「3ビーム法」と同様に、回折格子を用いて、光源から発せられたレーザ光束をメインピーム及び一対のサブビームに分割して、光ディスクに照射する。各サブビームは、情報信号を読み取るためのメインビームに対し、記録トラックを横切る方向に僅かにずれた位置において、光ディスク上に照射される。
「3ビーム法」においては、これらサブビームがメインビームに対して1/4トラックピッチだけずれた位置に照射され、これらサブビームの反射光束の強度差に基づいて、トラッキングエラー信号が検出される。差動プッシュプル法においては、各サブビームは、メインビームに対して1/2トラックピッチだけずれた位置に照射される。
差動プッシュプル法を行う光ピックアップ装置においては、各サブピームの反射光束を検出する光検出器は、図10に示すように、それぞれにおいてプッシュプル信号が検出できるように、それぞれが2つの検出セグメントE1,E2、F1,F2に分割されている。また、メインピームの反射光束を検出する光検出器は、中心から放射状に4つの検出セグメントA,B、C,Dに分割されている。
この光ピックアップ装置においては、メインビームの反射光束によるプッシュプル信号と、各サブビームの反射光束によるプッシュプル信号との差動を求めることにより、対物レンズのレンズシフトによるプッシュプル信号のオフセットがキャンセルされるようになっている。すなわち、この光ピックアップ装置においては、各検出セグメントA,B,C,D、E1,E2、F1,F2からの光検出出力A,B,C,D、E1,E2、F1,F2に基づいて、トラッキングエラー信号(TE)は以下のようにして得られる。
TE={(A+D)−(B+C)}−G{(E1−E2)+(F1−F2)}
ここで、Gは、ゲインを示しており、光ディスクに照射される光束の回折格子における分割光量比に応じた調整をするためのものであり、回折格子の溝深さによって決まる。
特開昭62−264452号公報
前述のように、光ディスク用の光ピックアップ装置における信号検出法には、さまざまな方式がある。しかし、いずれの方式を採用したとしても、光ピックアップ装置を構成する各光学素子は、所定の精度により、予め組み立てられ、調整されている必要がある。
そして、従来の光ピックアップ装置において、光検出器の位置の調整は、光検出器の各検出セグメントからの光検出出力を観察しながら、この光検出出力に基づいて行なわれている。
ところが、この光ピックアップ装置において、反射光束を受光する検出セグメントは、この検出セグメントにより受光される光スポットがこの検出セグメントに対して多少位置ずれしても検出セグメントから外れないようにするために、受光する光スポットよりも大きい面積としておく必要がある。
したがって、検出セグメントからの光検出出力に基づく調整によっては、また、検出セグメント及び光スポットの重なり合いの状態を顕微鏡により観察する方法によっても、これら検出セグメントと光スポットとの相対的な位置調整を十分な精度を確保して行うことは困難である。
そこで、本発明は、前述の課題に鑑みて提案されるものであって、本発明の目的は、光ディスクの情報記録面からの反射光束が形成する光スポットと、光検出器の検出セグメントとの相対的な位置調整が容易、かつ、高精度に行える光ピックアップ装置を提供することにある。
本発明は、光源から出射されたレーザ光束を3本の光束に分離させる回折格子と、光ディスクの記録トラックに平行な方向に3分割された回折領域を有し、これらの回折領域で、前記光ディスクの情報記録面で反射された前記3本の光束を回折分離させるホログラム素子と、前記ホログラム素子で回折分離された3本の光束を受光する複数の検出セグメントを有する光検出器と、を備える光ピックアップ装置において、前記ホログラム素子の3分割された回折領域は、前記光ディスクの情報記録面で反射された前記3本の光束のうちの中央の光束を±1次回折光に分離する第1回折領域と、前記中央の光束の両側の2つの光束を、前記第1回折領域で分離された±1次回折光とは異なる方向の±1次回折光に分離する2つの第2回折領域と、からなり、前記光検出器は、前記第1回折領域で分離された±1次回折光を受光し、前記±1次回折光のスポット径と同一径を有する少なくとも2つの位置検出セグメントと、前記2つの第2回折領域で分離された±1次回折光を受光する複数の検出セグメントと、を備えていることを特徴とする光ピックアップ装置を提供する。
本発明は、光ディスクの情報記録面からの反射光束が形成する光スポットと、光検出器の検出セグメントとの相対位置調整が容易、かつ、確実に行える光ピックアップ装置を提供することができるものである。
以下、本発明に係る光ピックアップ装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置の構成を示す側面図である。
この光ピックアップ装置は、図1に示すように、光源となる半導体レーザ1を備えている。この半導体レーザ1より発せられるレーザ光束LAは、直線偏光束であるとともに、拡散光束であり、ビーム断面形状が楕円形となっている。
半導体レーザ1より発せられたレーザ光束LAは、コリメータレンズ2によって平行光束となされ、回折格子(グレーティング)3に入射される。レーザ光束LAは、回折格子3を経ることにより、3本以上の光束に分割される。この回折格子3において分割された光束は、0次光(メインビーム)が光ディスクに対する情報信号の記録または再生を行うための光束となり、±1次光(サブビーム)がトラッキングエラー信号等の種々のエラー信号を検出するための光束となる。
これら3本の光束となされたレーザ光束LAは、整形プリズム4を経て、偏光ビームスプリッタ5に入射される。整形プリズム4は、レーザ光束LAのビーム断面形状を円形にするものである。
偏光ビームスプリッタ5に入射されたレーザ光束LAは、偏光反射面5aに対してP偏光となされており、この偏光反射面5aを透過する。偏光反射面5aを透過したレーザ光束LAは、偏光ビームスプリッタ5より出射されて、立ち上げミラー6によって反射され、四分の一波長(λ/4)板7に入射する。この四分の一波長(λ/4)板7は、直線偏光であるレーザ光束LAを円偏光に変換して、対物レンズ8に入射させる。この対物レンズ8は、入射された光束を、光ディスクDのディスク基板を透して、この光ディスクDの情報記録面上に集光して照射する。すなわち、この光ディスクDにおいて、ディスク基板は、情報記録面のカバー層となっている。
図2は、光ディスクの情報記録面上の光スポットの配列状態を示す平面図である。
光ディスクDの情報記録面上においては、図2に示すように、3本に分割されたレーザ光束LAが、3つの光スポットSP1,SP2,SP3を形成する。これら光スポットSP1,SP2,SP3は、略々記録トラックTRの方向に沿って配置されている。メインビームによる中央の光スポットSP1に対して前後に位置するサブピームによる光スポットSP2,SP3は、中央の光スポットSP1に対して、記録トラックTRのトラックピッチの1/2だけずれた位置に形成される。サブピームによる光スポットSP2,SP3のメインビームによる光スポットSP1に対する位置は、回折格子3の光軸回りの角度を調整することによって調整されている。
なお、対物レンズ8は、光ディスクDの情報記録面上の記録トラックに追従されるため、図示しないアクチュエータによって支持されており、このアクチュエータにより、光軸方向及び光ディスクDのラジアル方向に移動操作される。
そして、光ディスクDの情報記録面からの反射光束は、この情報記録面上に記録された情報信号に応じて変調されているとともに、往路光と反対方向の円偏光の光束となっており、対物レンズ8に入射して平行光束となり、四分の一波長(λ/4)板7に入射する。
この四分の一波長(λ/4)板7は、この反射光束を、往路光の偏光方向に直交する方向の直線偏光束として、出射する。
四分の一波長(λ/4)板7を経た反射光束は、立ち上げミラー6によって反射されて偏向され、偏光ビームスプリッタ5に入射する。
偏光ビームスプリッタ5に入射した反射光束は、偏光反射面5aによって反射されて偏光ビームスプリッタ5より出射され、集光レンズ9によって収束光束となされ、ホログラム素子10を経て、光検出器11によって受光される。
図3は、ホログラム素子及び光検出器の構成を示す正面図である。
図3に示すように、ホログラム素子10は、タンジェンシャル方向(記録トラックTR方向)に中央の分割線10aを中心として左右に形成された複数の分割線及びラジアル方向に中央の分割線10bによって分割された短冊状の回折領域A〜E、a〜dを有している。回折領域Eは、光ディスクDの情報記録面で反射された3本の光束のうちの中央の光束を±1次回折光に分離する第1回折領域Pを形成している。
また、回折領域A、a、B、bは、光ディスクDの情報記録面で反射された3本の光束のうちの中央の光束の両側の一方を、第1回折領域Pで分離された±1次回折光とは異なる方向の±1次回折光に分離する第2回折領域Q1を形成し、回折領域C、c、D、dは、光ディスクDの情報記録面で反射された3本の光束のうちの中央の光束の両側の他方を、第1回折領域Pで分離された±1次回折光とは異なる方向の±1次回折光に分離する第3回折領域Q2を形成している。
このホログラム素子10に入射する3本の反射光束は、中央の分割線10aに対して対角方向に直線的に斜め跨いで回折領域A、a、D、d、E(或いは回折領域B、b、C、c、E)に入射するので、回折領域A、a(或いは回折領域B、b)において各反射光束から±1次回折光が生じ、回折領域D、d(或いは回折領域C、c)においても各反射光束から±1次回折光が生じ、3本の反射光束からは、少なくとも10本の±1次回折光が生ずることとなる。また、このホログラム素子10の回折領域A〜E、a〜dは、+1次回折光101に対してはマイナスのパワーを有しており、凹レンズとして作用し、−1次回折光102に対してはプラスのパワーを有しており、凸レンズとして作用する。
光検出器11は、複数の受光領域を有して構成されている。各受光領域は、入射された光束を受光し、光検出出力を生成して出力する。
この光検出器11は、回折領域A〜D、a〜dで回折された回折光のうち、ホログラム素子10の分割線10aと同方向にある中心線12を対称軸として、一方側に配置された+1次回折光101を検出する4分割された受光領域111〜114と、回折領域A〜D、a〜dで回折された回折光のうち、他方側に配置された−1次回折光102を検出する中心軸12に対して直交する方向に3分割された検出セグメント115〜117と、中心線12上に所定間隔離間されて配置され、回折領域Eで回折された回折光のうち、+1次回折光101を受光する位置検出セグメント118、−1次回折光102を受光する位置検出セグメント119と、から構成されている。
公知の方法により、検出セグメント111〜117で検出される受光信号を演算して、フォーカスエラー検出、トラッキングエラー検出及び情報再生信号検出を行うことができる。
また、位置検出セグメント118、119は、その他の検出セグメント111〜117より小さく、かつ位置検出セグメント118、119に集光する光スポット径と略同一径を有しており、位置検出セグメント118、119で検出される受光信号に基づいて、光検出器11が回転方向にずれた場合にも位置調整を容易、かつ高精度に行うためのものである。具体的には、光検出器11の位置調整としては、2つの位置検出セグメント118、119で検出される受光信号出力が極大、かつ等しくなるようにする。
以上のように、ホログラム素子10は、光ディスクDの情報記録面で反射された3本の光束のうちの中央の光束を±1次回折光に分離する第1回折領域Pと、この中央の光束の両側の2つの光束を、第1回折領域Pで分離された±1次回折光とは異なる方向に、±1次回折光に分離する2つの第2回折領域Q1、Q2と、からなり、光検出器11は、第1回折領域Pで分離された±1次回折光のスポット径と同一径を有する位置検出セグメント118、119と、第2回折領域Q1、Q2で分離された±1次回折光を受光する複数の検出セグメントA〜D、a〜dとを有するので、光ディスクDの情報記録面からの反射光束が形成する光スポットと、光検出器11の検出セグメントとの相対的な位置調整が容易、かつ、高精度に行うことができる。光検出器11が回転方向にずれた場合にも、位置検出セグメント118、119で検出される受光信号出力が極大、かつ等しくなるように光検出器11の位置調整を行うことができるので、回転方向の位置調整が容易に行うことができる。
なお、本発明の実施の形態では、位置検出セグメント118、119は、2つであるが、複数個でも良い。複数個の検出セグメントにした場合には、光検出器11の回転方向の位置調整をより精確に行うことができる。
本発明に係る光ピックアップ装置の構成を示す側面図である。 前記光ピックアップ装置において、光ディスクの情報記録面上の光スポットの配列状態を示す平面図である。 前記光ピックアップ装置におけるホログラム素子及び光検出器を示す図である。 従来の光ピックアップ装置の構成を示す側面図である。 ホログラム素子を利用した従来の光ピックアップ装置の構成を示す側面図である。 従来の光ピックアップ装置におけるホログラム素子のパターンを示す正面図である。 ホログラム素子を利用した従来の光ピックアップ装置における光検出器の受光パターンを示す正面図である。 従来の光ピックアップ装置におけるホログラム素子のパターン(フォーカス検出に光スポットサイズ法(SSD法)を用いた場合)を示す正面図である。 ホログラム素子を利用した従来の光ピックアップ装置における光検出器の受光パターン(フォーカス検出に光スポットサイズ法(SSD法)を用いた場合)を示す正面図である。 従来の光ピックアップ装置における光検出器の受光パターン(トラッキング検出にDPP法を用いた場合)を示す正面図である。
符号の説明
1 半導体レーザ
2 コリメータレンズ
3 回折格子
5 偏光ビームスプリッタ
8 対物レンズ
9 集光レンズ
10 ホログラム素子
11 光検出器
D 光ディスク
A〜E、a〜e 回折領域
第1回折領域 P
第2回折領域 Q1、Q2
検出セグメント 115〜117
位置検出セグメント 118、119

Claims (1)

  1. 光源から出射されたレーザ光束を3本の光束に分離させる回折格子と、光ディスクの記録トラックに平行な方向に3分割された回折領域を有し、これらの回折領域で、前記光ディスクの情報記録面で反射された前記3本の光束を回折分離させるホログラム素子と、
    前記ホログラム素子で回折分離された3本の光束を受光する複数の検出セグメントを有する光検出器と、を備えた光ピックアップ装置において、
    前記ホログラム素子の3分割された回折領域は、前記光ディスクの情報記録面で反射された前記3本の光束のうちの中央の光束を±1次回折光に分離する第1回折領域と、前記中央の光束の両側の2つの光束を、前記第1回折領域で分離された±1次回折光とは異なる方向の±1次回折光に分離する2つの第2回折領域と、からなり、
    前記光検出器は、前記第1回折領域で分離された前記±1次回折光のスポット径と同一径を有する少なくとも2つの位置検出セグメントと、前記2つの第2回折領域で分離された±1次回折光を受光する複数の検出セグメントと、を備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186541A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Taiyo Yuden Co Ltd 光情報記録媒体およびその製造方法
CN113532320A (zh) * 2021-07-20 2021-10-22 武汉华工激光工程有限责任公司 一种基于图像的光斑衍射环分析方法、存储介质及芯片

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JP2008186541A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Taiyo Yuden Co Ltd 光情報記録媒体およびその製造方法
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