JP5115295B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体チップの表面全体をモールド樹脂で覆った半導体装置およびその製造方法に関する。
従来より、半導体チップをモールド封止した半導体装置を製造する方法が、例えば特許文献1〜3で提案されている。具体的に、特許文献1〜3では、半導体ウェハに多数の半導体領域を形成し、半導体ウェハを半導体領域ごとに個々にチップ化した後、別基板である支持基板等の上に半導体チップを配置し、ボンディング等の電気的接続を行った後、各半導体チップを樹脂で一括モールドする方法が提案されている。
そして、支持基板等を樹脂でモールドした後、支持基板等をさらにダイシングカットすることにより、個々の半導体装置が完成する。
特許第3854814号公報 特開2003−332508号公報 特開2003−60126号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載の発明では、個々に分割された半導体チップを実装するための別基板を用意しなければならない。また、半導体ウェハを分割する工程や分割した半導体チップを支持基板等に実装する工程を行わなければならないため、加工時間が必要となる。このため、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、支持基板等の別基板を用いることなく半導体チップがモールド封止された半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、5、8に記載の発明では、板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、表面(14)側から裏面(15)側に延設されて裏面(15)から露出した貫通電極(12)と有する半導体チップ(10)と、半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆うモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、表面(31)側の表層部に半導体デバイス部(11)が複数形成され、複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された貫通電極(12)が表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、モールド樹脂(20)を形成した後、モールド樹脂(20)を支持部材として半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、半導体ウェハ(30)の裏面(32)から貫通電極(12)を露出させる工程と、貫通電極(12)を露出させた後、モールド樹脂(20)と半導体ウェハ(30)とが一体化されたものを半導体チップ(10)ごとに個々に分割する工程とを含んでいることを特徴とする。
このように、半導体デバイス部(11)が形成された半導体ウェハ(30)を半導体チップ(10)ごとに分割する前に、半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成している。このため、半導体装置の一部となるモールド樹脂(20)を半導体ウェハ(30)の支持部材として用いることができ、支持基板等の別基板を不要とすることができる。
そして、個々に分割した半導体チップ(10)を実装するための支持基板を不要とすることができる。また、支持基板を用いることに伴う工程も該工程を行うための時間も省略することができる。以上により、製造コストを下げることができる。
請求項2、6、9に記載の発明では、板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、表面(14)側から裏面(15)側に延設されて裏面(15)から露出した貫通電極(12)とを有する複数の半導体チップ(10)と、複数の半導体チップ(10)の表面(14)全体をそれぞれ覆うと共に、半導体チップ(10)ごとにハーフカットされたモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、表面(31)側の表層部に半導体デバイス部(11)が複数形成され、複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された貫通電極(12)が表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、モールド樹脂(20)を形成した後、モールド樹脂(20)を支持部材として半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、半導体ウェハ(30)の裏面(32)から貫通電極(12)を露出させる工程と、半導体ウェハ(30)を半導体チップ(10)ごとに個々に分割すると共に、モールド樹脂(20)をハーフカットする工程とを含んでいることを特徴とする。
これにより、請求項1、5、8と同様に、半導体チップ(10)を保持するための支持基板等の別基板を不要とすることができる。また、複数の半導体チップ(10)は、該半導体チップ(10)ごとにハーフカットされたモールド樹脂(20)で繋がれた状態になっているため、個々に分割した場合よりも完成品の取り扱いやすさを向上させることができる。また、半導体ウェハ(30)とモールド樹脂(20)とが一体化されたものを個々に完全に分割する場合に必要なダイシングシートも不要とすることができる。そして、個々に分割したい場合には、機械的にまたは人為的にモールド樹脂(20)を折るだけで良く、容易に分離することができる。
請求項12に記載の発明では、半導体ウェハ(30)の裏面(32)から貫通電極(12)を露出させる工程では、半導体ウェハ(30)から貫通電極(12)を露出させた後、該裏面(32)から露出した貫通電極(12)の上に裏面電極(13)を形成することを特徴とする。
これにより、回路基板等への実装を容易に行うことができる。例えば、半導体装置を回路基板等にフリップチップ実装することが可能となる。
請求項13に記載の発明では、半導体ウェハ(30)を用意する工程では、後に半導体デバイス部(11)ごとに個々に分割する工程を行うと、個々に分割された半導体チップ(10)の側面に貫通電極(12)が露出するように、半導体ウェハ(30)のダイシング部(50)の領域が含まれた領域に貫通電極(12)が形成されたものを用意することを特徴とする。
これにより、半導体装置を回路基板等に対して垂直に立てて実装できるようにすることができる。したがって、回路基板等における半導体装置が必要とするスペースを小さくすることができる。
請求項1、2、10に記載の発明では、半導体ウェハ(30)を用意する工程では、半導体チップ(10)となる領域内にトレンチ(16)が設けられたものを用意し、モールド樹脂(20)を形成する工程では、モールド樹脂(20)でトレンチ(16)を埋めることを特徴とする。
これによると、半導体チップ(10)に対するモールド樹脂(20)の接触面積を広くすることができるので、モールド樹脂(20)が半導体チップ(10)の表面(14)から剥離しにくくすることができる。また、半導体ウェハ(30)を分割する際に半導体ウェハ(30)に水が掛かる場合や実装後の湿気にさらされる場合などに対し、該水分が半導体チップ(10)の表面(14)とモールド樹脂(20)との界面から内部に進入する経路を長くすることができるので、モールド樹脂(20)のシール性を向上させることができる。
請求項1、2に記載の発明では、トレンチ(16)は、該トレンチ(16)の深さ方向にトレンチ(16)の幅が大きくなるようにアンダーカットされていることを特徴とする。
これにより、モールド樹脂(20)にアンカー効果を持たせることができ、モールド樹脂(20)がより剥離しにくくすることができる。また、半導体チップ(10)に対するモールド樹脂(20)の接触面積を大きくすることができ、シール性をより向上させることができる。
請求項11に記載の発明では、トレンチ(16)は、半導体ウェハ(30)のダイシング部(50)の領域を含むように形成されていることを特徴とする。
これにより、モールド樹脂(20)の剥離をしにくくすると共にシール性を向上できることに加え、半導体チップ(10)のサイズを小さくすることができる。
請求項3、5、6に記載の発明では、モールド樹脂(20)を形成する工程では、モールド樹脂(20)で半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆った後、モールド樹脂(20)の上に支持用のボス部(21)を形成することを特徴とする。
これにより、モールド樹脂(20)を掴みやすくすることができ、製造上、モールド樹脂(20)と半導体ウェハ(30)とが一体化されたものを取り扱いやすくすることができる。
請求項4、7、8、9に記載の発明では、半導体ウェハ(30)を用意する工程では、第1シリコン層(61)と第2シリコン層(62)とで絶縁層(63)を挟み込んだSOI基板(60)のうち第1シリコン層(61)の表層部に半導体デバイス部(11)が形成され、半導体デバイス部(11)に接続されると共に絶縁層(63)側に貫通電極(12)が延設されているものを用意し、モールド樹脂(20)を形成する工程では、第1シリコン層(61)の上にモールド樹脂(20)を形成し、半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削する工程では、第2シリコン層(62)および絶縁層(63)を研削することにより、第1シリコン層(61)から貫通電極(12)を露出させることを特徴とする。このとき、絶縁層(63)を残して、該絶縁層(63)も貫通するような貫通電極(12)を延設しても良い。
このように、SOI基板の第1シリコン層に半導体デバイス部(11)が形成されるようなものにおいて、第2シリコン層や絶縁層を研削することによって第1シリコン層のみを残すようなものについては、第1シリコン層のみでは非常に薄いものになって取り扱いが難しくなるが、この第1シリコン層を個々に分割する前に第1シリコン層にモールド樹脂(20)を形成することにより、第1シリコン層をモールド樹脂(20)によって支持することができるため、非常に薄くなった第1シリコン層の取り扱いを容易にすることができる。
上記では、半導体装置の製造方法について述べたが、上記製造方法によって得られた請求項14ないし18に記載の半導体装置についても同様のことが言える。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の断面図である。この図に示されるように、半導体装置1は、半導体チップ10とモールド樹脂20とを備えて構成されている。
半導体チップ10は、シリコンや炭化珪素などで形成された半導体ウェハが分割された板状のものであり、半導体デバイス部11と、貫通電極12と、裏面電極13とを備えている。半導体チップ10は、例えば数十〜数百μmになっている。
半導体デバイス部11は、半導体チップ10の表面14側の表層部に形成された部位であり、半導体プロセスにより電気回路やトランジスタ等の素子が形成された領域である。
貫通電極12は、半導体デバイス部11と外部とを電気的に接続するための配線をなすものである。この貫通電極12は、半導体デバイス部11に電気的に接続され、半導体チップ10の表面14側から裏面15側に延設されて裏面15に露出するように形成されている。貫通電極12の材質は、導通がとれるものであれば良く、例えばW(タングステン)、Al(アルミニウム)、銅などが採用される。このように、本発明では半導体デバイス部11から裏面15までの電気的経路を貫通電極12のみで配設しており、ワイヤボンディングなどを使っていないのも特徴の1つである。なお、図1では二本の貫通電極12が描かれているが、これは一例を示したものである。
裏面電極13は、いわゆるバンプであり、半導体装置1が外部に電気的に接続される部位である。裏面電極13は、貫通電極12の上にそれぞれ形成されている。裏面電極13として、例えばはんだなどが採用される。この裏面電極13によって、半導体装置1を回路基板等に容易にフリップチップ実装することができる。
モールド樹脂20は、半導体チップ10の表面14全体を覆うものである。モールド樹脂20として、エポキシ系の樹脂が採用される。モールド樹脂20の厚さは、例えば数十μm〜100μmのオーダーの厚さになっている。以上が、本実施形態に係る半導体装置1の全体構成である。
次に、図1に示される半導体装置1の製造方法について、図2および図3を参照して説明する。図2は、半導体装置1の製造工程図を示したものであり、図3は金型40内の平面図を示したものである。なお、図2では、半導体デバイス部11および貫通電極12を省略してある。
まず、図2(a)に示す工程では、例えばシリコンや炭化珪素などで形成された半導体ウェハ30を用意する。この半導体ウェハ30には、該半導体ウェハ30の表面31側の表層部に半導体デバイス部11が複数形成され、複数の半導体デバイス部11それぞれに接続された貫通電極12が表面31側から裏面32側にそれぞれ延設されたものを用意する。
貫通電極12については、半導体ウェハ30に貫通電極12用のトレンチを形成し、該トレンチの内壁面を熱酸化して絶縁膜を形成し、この後に該トレンチに電気的導電材料を埋め込むことにより形成することができる。
続いて、図2(b)に示す工程では、半導体ウェハ30の表面31全体にモールド樹脂20を形成する。具体的には、図3に示されるように、金型40内に半導体ウェハ30を配置し、樹脂溜まりとしてのカル41からランナー42を流れるエポキシ系の樹脂をゲート43から金型40内に流し込んで金型40内に樹脂を充填する。そして、樹脂を硬化させることにより、半導体ウェハ30の表面31全体に数十μm〜数百μmのオーダーの厚さのモールド樹脂20を形成する。
このように、金型40を用いることにより、半導体ウェハ30の表面31の場所に関わらず、一定の厚さのモールド樹脂20を形成することができる。モールド樹脂20の面精度(特には平面度)を確保する点では、金型40を用いることは有効である。
そして、図2(c)に示す工程では、モールド樹脂20を支持部材として半導体ウェハ30の裏面32を研削する。これにより、半導体ウェハ30の裏面32から貫通電極12を露出させる。
ここで、モールド樹脂20は、後工程でウェハサポート等を用いることなく支持部材として使えることが有効であり、そのためには金型40によって膜厚が少なくとも100μm以上の精度・強度を併せ持つものとして形成されることが望ましい。また、そうすることで半導体ウェハ30の裏面32の研削を精度良く実施することができる。
本実施形態では、もともと600μmほどの厚さだった半導体ウェハ30を例えば450μmほどにまで研削するがモールド樹脂20の厚さよりも半導体ウェハ30を薄くすることも可能である。例えば、裏面32の研削後の半導体ウェハ30の厚さを100μm未満とすることも可能である。この100μm未満の薄さのものは薄くされて剛性が失われているため、扱いづらいものになっているが、モールド樹脂20によって支持されているため、非常に扱いやすくなっている。
この後、図2(d)に示す工程では、半導体ウェハ30の裏面32から露出した貫通電極12の上に裏面電極13を形成する。
図2(e)に示す工程では、モールド樹脂20と半導体ウェハ30とが一体化されたもののダイシング部50を切断する。これにより、モールド樹脂20と半導体ウェハ30とが一体化されたものを半導体チップ10ごとに個々に分割する。こうして、半導体装置1が完成する。この半導体装置1は、半導体デバイス部11の種別に応じて、回路基板等に実装され使用される。
以上説明したように、本実施形態では、半導体ウェハ30に半導体デバイス部11等を形成したものを用意した後、半導体ウェハ30を半導体チップ10ごとに個々に分割する前に半導体ウェハ30の表面31にモールド樹脂20を形成し、この後、半導体ウェハ30を半導体チップ10ごとに分割することが特徴となっている。
これにより、半導体装置1の一部となるモールド樹脂20を半導体ウェハ30の支持部材として用いることができ、個々に分割された半導体チップ10を実装するための支持基板等の別基板を不要とすることができる。
このように、半導体ウェハ30を分割する前にモールド樹脂20を形成できるのは、半導体チップ10に貫通電極12を設け、該貫通電極12をモールド樹脂20とは反対側に延設した構造としたからこそにもよる。すなわち、この構造は、配線を半導体チップ10の平面方向に引き伸ばさなくても済む構造になっている。このため、半導体装置1の小型化が可能である。
また、上記のように支持基板等の別基板が不要となり、別基板を用いる工程を行わなくても良いため、製造時間も省略することができる。したがって、製造コストを下げることもできる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施形態では、図2(e)に示す工程にて、半導体ウェハ30とモールド樹脂20とが一体化されたものを個々に分割していたが、本実施形態では、モールド樹脂20についてはハーフカットすることが特徴となっている。このことについて、図4を参照して説明する。
すなわち、図2(d)に示す工程を終えた後、図4に示す工程では、半導体ウェハ30を半導体チップ10ごとに個々に分割すると共に、モールド樹脂20をハーフカットする。この場合、半導体ウェハ30とモールド樹脂20とが一体化されたものを個々に完全に分割する場合に必要なダイシングシートは不要である。このように、モールド樹脂20をハーフカットすると、ダイシング部50にモールド樹脂20の一部が残された形態となる。
このようにして製造されたものは、半導体ウェハ30は半導体チップ10ごとに個々に分割されているが、モールド樹脂20については、すべての半導体チップ10について繋がった状態になっている。すなわち、図4に示される形態が完成品となり、この状態で転々流通させることが可能である。
このように、モールド樹脂20が半導体チップ10ごとに繋がったものについては、例えば機械折りや手折りによって容易に分離することができる。また、複数の半導体チップ10がモールド樹脂20で繋がれた状態になっているため、複数の半導体チップ10を一体的に取り扱うことが可能となり、個々に分割した場合よりも完成品の取り扱いやすさを向上させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図5は、本実施形態に係る半導体装置1の断面図である。この図に示されるように、本実施形態では、半導体チップ10の側面に貫通電極12が露出して形成されている。半導体チップ10の側面に露出した貫通電極12は、図示しない配線によって半導体デバイス部11に電気的に接続されている。
すなわち、半導体チップ10の側面の貫通電極12のみを使った実装が考えられる。この場合、半導体装置1は回路基板等に対して垂直に立てられて実装されることになるため、回路基板等における半導体装置1に要するスペースを小さくすることが可能となる。
図5に示される半導体装置1は、以下のようにして製造する。まず、図2(a)に示す工程にて、半導体ウェハ30を用意する。このとき、図2(e)または図4に示す工程にて半導体ウェハ30のダイシング部50をカットすることにより、半導体チップ10を個々に分割すると、個々に分割した半導体チップ10の側面に貫通電極12が露出するように、半導体ウェハ30のダイシング部50の領域が含まれた領域に貫通電極12が形成された半導体ウェハ30を用意する。
この後、図2(b)〜図2(d)に示す工程を行い、図2(e)または図4に示す工程にて半導体ウェハ30のダイシング部50をカットすることにより、半導体チップ10の側面に貫通電極12を露出させる。こうして、図5に示される半導体装置1が完成する。
以上説明したように、貫通電極12が半導体チップ10の側面に露出するように該貫通電極12を半導体チップ10に設けることができる。このとき、研削後のウェハ裏面32aには半導体チップ10の側面に露出した貫通電極12以外の裏面電極13はあってもなくてもよい。
また、複数の裏面電極13を電気的に短絡させて側面電極へのパス17を設けてもよい。こうすることで自由度が上がり配線の容易化が可能となる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図6は、本実施形態に係る半導体装置1を示した図であり、(a)は断面図、(b)は半導体チップ10をモールド樹脂20側から見た平面図である。なお、図6では半導体デバイス部11や貫通電極12を省略してある。
図6(a)に示されるように、半導体チップ10の表層部にトレンチ16が設けられている。そして、このトレンチ16にはモールド樹脂20が埋められている。また、図6(b)に示されるように、本実施形態では、半導体チップ10の表面14の二箇所にトレンチ16が設けられている。
このような半導体装置1を製造する際には、図2(a)に示す工程にて半導体チップ10となる領域内にトレンチ16が設けられた半導体ウェハ30を用意し、図2(b)に示す工程にてモールド樹脂20でトレンチ16を埋める。この後、図2(c)〜図2(e)に示す工程を行うことで、図6に示される半導体装置1が完成する。図2(e)に示す工程に代えて、図4に示す工程を行っても良い。
以上説明したように、半導体チップ10のうちモールド樹脂20で覆われる表面14に、該表面14が凹んだトレンチ16を設けることにより、モールド樹脂20の半導体チップ10に対するアンカー効果が生まれ、密着力を向上させるだけでなくモールド樹脂20が半導体チップ10の表面14から剥離しにくくすることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図7は、本実施形態に係る半導体装置1において、半導体チップ10をモールド樹脂20側から見た平面図である。この図に示されるように、本実施形態では、トレンチ16が半導体チップ10の表面14の外縁部に輪状に形成されている。なお、図7では半導体デバイス部11や貫通電極12を省略してある。
このように、トレンチ16が半導体チップ10の表面14の外縁部を一周して囲むように形成されることで、図6(b)に示される場合よりもモールド樹脂20がさらに剥離しにくくなると共にシール性を向上させることができる。
特に、図2(e)または図4に示す工程では、ダイシングの際に半導体ウェハ30に水を掛ける場合があるが、半導体チップ10にトレンチ16が設けられているため、水が半導体チップ10の表面14とモールド樹脂20との界面から内部に進入する経路が長くなっており、水の進入に対してシール性が向上している。また、完成後に半導体装置1が湿気にさらされる場合にも、湿度パスがさらに長くなっていると共に該シール性の向上によって水分から半導体装置1の内部が保護される。
以上説明したように、半導体チップ10のうちモールド樹脂20で覆われる表面14に、該表面14が凹んだトレンチ16を設けることにより、半導体チップ10の表面14に接触するモールド樹脂20の接触面積を広くすることができる。このため、半導体チップ10の表面14とモールド樹脂20との密着力を向上させることができ、モールド樹脂20が半導体チップ10の表面14から剥離しにくくすることができる。また、湿度パスを長くできるので、半導体装置1の耐湿性も向上させることができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図8は、本実施形態に係る半導体装置1の断面図である。なお、図8では半導体デバイス部11や貫通電極12を省略してある。
図8に示されるように、トレンチ16は、該トレンチ16の深さ方向にトレンチ16の幅が大きくなるようにアンダーカットされている。これにより、アンダーカットされたトレンチ16にモールド樹脂20が埋まると、第4および第5実施形態よりも大きなアンカー効果を持たせることができる。すなわち、モールド樹脂20がトレンチ16に引っ掛かりやすくなるので、モールド樹脂20がより剥離しにくくなるようにすることができる。さらに、第5実施形態のようにすればシール性がより向上するのは言うに及ばない。
このようなアンダーカットされたトレンチ16は、異方性エッチングの後、等方性エッチングを行うことで形成することが可能である。
(第7実施形態)
本実施形態では、第4〜第6実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図9は、本実施形態に係る半導体装置1の断面図である。なお、図9では半導体デバイス部11や貫通電極12を省略してある。
図9に示されるように、トレンチ16は、半導体チップ10の側面の一部が削られて形成されている。このような半導体装置1は、半導体ウェハ30のダイシング部50の領域を含むようにトレンチ16を形成した半導体ウェハ30を用意し、この半導体ウェハ30を図2(e)に示す工程で半導体チップ10ごとに分割することにより得られる。図2(e)に示す工程に代えて、図4に示す工程を行っても良い。
これにより、モールド樹脂20の剥離のしにくさ、シール性の向上、および半導体チップ10の小型化を実現することができる。
(第8実施形態)
本実施形態では、第1〜第7実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図10は、本実施形態に係る半導体装置1の製造工程を示した図であり、図2(b)に対応した図である。
すなわち、本実施形態では、図2(b)に示す工程において、図10に示されるように、モールド樹脂20で半導体チップ10の表面14全体を覆うのと同時に、例えば図10に示すような形状の支持用のボス部21を形成する。
このボス部21は、いわゆる捨てボスであり、半導体装置1を製造する上で図2(c)に示す工程以降において、モールド樹脂20を保持する際に利用できるものである。このボス部21によってモールド樹脂20が掴みやすくなる。このように、モールド樹脂20にボス部21を設けることで、モールド樹脂20と半導体ウェハ30とが一体化されたものを取り扱いやすくすることができる。
(第9実施形態)
本実施形態では、第1〜第8実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記各実施形態では、半導体ウェハ30として、シリコンで形成されたものを用いていたが、本実施形態ではSOI基板を用いることが特徴となっている。
図11に示すようにSOI基板60は、第1シリコン層61と第2シリコン層62とで絶縁層63が挟み込まれたものであり、第1シリコン層61に半導体デバイス部11等が形成される。貫通電極12は絶縁層63側に延設される。第1シリコン層61の厚さは、例えば数μm〜数十μm程度である。
このようなSOI基板60を用意し、図2(b)に示す工程にて第1シリコン層61の上にモールド樹脂20を形成する。そして、図2(c)に示す工程にて第2シリコン層62および絶縁層63を研削する。本実施形態のようにSOI基板60を用いる場合には、第1シリコン層61を50μm以下の厚さ、さらには20μm以下にまで研削する。そして、第1シリコン層61から貫通電極12を露出させる。
この後、図2(d)および図2(e)に示す工程を行うこととなる。図2(e)に示す工程に代えて、図4に示す工程を行っても良い。
このように、半導体ウェハ30としてSOI基板60を用いる場合、第2シリコン層62および絶縁層63を研削により除去すると、数μm〜数十μmの厚さの第1シリコン層61のみが残る。この第1シリコン層61は非常に薄いため、剛性が失われており、第1シリコン層61単体では扱いにくい。このような薄い層をチップごとに分割したり、実装したりすることは困難である。
しかし、上述のように、SOI基板60の状態で第1シリコン層61のモールド樹脂20を形成しておけば、モールド樹脂20は第1シリコン層61よりも十分厚いため、第1シリコン層61の支持部材となる。このように、非常に薄いものを取り扱う際には、モールド樹脂20を支持部材することができるため、非常に薄くなった第1シリコン層61の取り扱いを容易にすることができる。このように、SOI基板60を用いる場合にも、チップ化する前にモールド樹脂20を形成し、この後、チップごとに分割することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、貫通電極12の上に裏面電極13が形成されたものが示されているが、貫通電極12の上に裏面電極13が形成されていなくても良い。
上記各実施形態では、半導体ウェハ30を金型40に配置して半導体ウェハ30の表面31にモールド樹脂20を形成していたが、印刷の方法により半導体ウェハ30の表面31にモールド樹脂20を形成しても良い。印刷の方法では、半導体ウェハ30の表面31の場所に関わらず、一定の厚さのモールド樹脂20を形成することができる。
上記各実施形態では、相違点のみ述べたが、各実施形態を組み合わせて実施することもできる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の断面図である。 半導体装置の製造工程を示した図である。 金型内の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造工程を示した図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の断面図である。 (a)は本発明の第4実施形態に係る半導体装置の断面図であり、(b)は半導体チップをモールド樹脂側から見た平面図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置において、半導体チップをモールド樹脂側から見た平面図である。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第7実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の製造工程を示した図である。 本発明の第9実施形態において、SOI基板を適用した事例を示すウェハの部分断面図である。
符号の説明
10 半導体チップ
11 半導体デバイス部
12 貫通電極
13 裏面電極
14 半導体チップの表面
15 半導体チップの裏面
16 トレンチ
17 パス
20 モールド樹脂
21 ボス部
30 半導体ウェハ
31 半導体ウェハの表面
32 半導体ウェハの裏面
50 ダイシング部
60 SOI基板
61 第1シリコン層
62 第2シリコン層
63 絶縁層

Claims (18)

  1. 板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)と有する半導体チップ(10)と、
    前記半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆うモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、
    表面(31)側の表層部に前記半導体デバイス部(11)が複数形成され、前記複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された前記貫通電極(12)が前記表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、
    前記モールド樹脂(20)を形成した後、前記モールド樹脂(20)を支持部材として前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)から前記貫通電極(12)を露出させる工程と、
    前記貫通電極(12)を露出させた後、前記モールド樹脂(20)と前記半導体ウェハ(30)とが一体化されたものを前記半導体チップ(10)ごとに個々に分割する工程とを含み、
    前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、前記半導体チップ(10)となる領域内にトレンチ(16)が設けられたものを用意し、
    前記トレンチ(16)は、該トレンチ(16)の深さ方向に前記トレンチ(16)の幅が大きくなるようにアンダーカットされており、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記モールド樹脂(20)で前記トレンチ(16)を埋めることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)とを有する複数の半導体チップ(10)と、
    前記複数の半導体チップ(10)の表面(14)全体をそれぞれ覆うと共に、前記半導体チップ(10)ごとにハーフカットされたモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、
    表面(31)側の表層部に前記半導体デバイス部(11)が複数形成され、前記複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された前記貫通電極(12)が前記表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、
    前記モールド樹脂(20)を形成した後、前記モールド樹脂(20)を支持部材として前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)から前記貫通電極(12)を露出させる工程と、
    前記半導体ウェハ(30)を前記半導体チップ(10)ごとに個々に分割すると共に、前記モールド樹脂(20)をハーフカットする工程とを含み、
    前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、前記半導体チップ(10)となる領域内にトレンチ(16)が設けられたものを用意し、
    前記トレンチ(16)は、該トレンチ(16)の深さ方向に前記トレンチ(16)の幅が大きくなるようにアンダーカットされており、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記モールド樹脂(20)で前記トレンチ(16)を埋めることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記モールド樹脂(20)で前記半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆った後、前記モールド樹脂(20)の上に支持用のボス部(21)を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、第1シリコン層(61)と第2シリコン層(62)とで絶縁層(63)を挟み込んだSOI基板(60)のうち第1シリコン層(61)の表層部に前記半導体デバイス部(11)が形成され、前記半導体デバイス部(11)に接続されると共に前記絶縁層(63)側に前記貫通電極(12)が延設されているものを用意し、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記第1シリコン層(61)の上に前記モールド樹脂(20)を形成し、
    前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削する工程では、前記第2シリコン層(62)および前記絶縁層(63)を研削することにより、前記第1シリコン層(61)から前記貫通電極(12)を露出させることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)と有する半導体チップ(10)と、
    前記半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆うモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、
    表面(31)側の表層部に前記半導体デバイス部(11)が複数形成され、前記複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された前記貫通電極(12)が前記表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、
    前記モールド樹脂(20)を形成した後、前記モールド樹脂(20)を支持部材として前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)から前記貫通電極(12)を露出させる工程と、
    前記貫通電極(12)を露出させた後、前記モールド樹脂(20)と前記半導体ウェハ(30)とが一体化されたものを前記半導体チップ(10)ごとに個々に分割する工程とを含み、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記モールド樹脂(20)で前記半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆った後、前記モールド樹脂(20)の上に支持用のボス部(21)を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)とを有する複数の半導体チップ(10)と、
    前記複数の半導体チップ(10)の表面(14)全体をそれぞれ覆うと共に、前記半導体チップ(10)ごとにハーフカットされたモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、
    表面(31)側の表層部に前記半導体デバイス部(11)が複数形成され、前記複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された前記貫通電極(12)が前記表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、
    前記モールド樹脂(20)を形成した後、前記モールド樹脂(20)を支持部材として前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)から前記貫通電極(12)を露出させる工程と、
    前記半導体ウェハ(30)を前記半導体チップ(10)ごとに個々に分割すると共に、前記モールド樹脂(20)をハーフカットする工程とを含み、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記モールド樹脂(20)で前記半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆った後、前記モールド樹脂(20)の上に支持用のボス部(21)を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、第1シリコン層(61)と第2シリコン層(62)とで絶縁層(63)を挟み込んだSOI基板(60)のうち第1シリコン層(61)の表層部に前記半導体デバイス部(11)が形成され、前記半導体デバイス部(11)に接続されると共に前記絶縁層(63)側に前記貫通電極(12)が延設されているものを用意し、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記第1シリコン層(61)の上に前記モールド樹脂(20)を形成し、
    前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削する工程では、前記第2シリコン層(62)および前記絶縁層(63)を研削することにより、前記第1シリコン層(61)から前記貫通電極(12)を露出させることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)と有する半導体チップ(10)と、
    前記半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆うモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、
    表面(31)側の表層部に前記半導体デバイス部(11)が複数形成され、前記複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された前記貫通電極(12)が前記表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、
    前記モールド樹脂(20)を形成した後、前記モールド樹脂(20)を支持部材として前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)から前記貫通電極(12)を露出させる工程と、
    前記貫通電極(12)を露出させた後、前記モールド樹脂(20)と前記半導体ウェハ(30)とが一体化されたものを前記半導体チップ(10)ごとに個々に分割する工程とを含み、
    前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、第1シリコン層(61)と第2シリコン層(62)とで絶縁層(63)を挟み込んだSOI基板(60)のうち第1シリコン層(61)の表層部に前記半導体デバイス部(11)が形成され、前記半導体デバイス部(11)に接続されると共に前記絶縁層(63)側に前記貫通電極(12)が延設されているものを用意し、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記第1シリコン層(61)の上に前記モールド樹脂(20)を形成し、
    前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削する工程では、前記第2シリコン層(62)および前記絶縁層(63)を研削することにより、前記第1シリコン層(61)から前記貫通電極(12)を露出させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)とを有する複数の半導体チップ(10)と、
    前記複数の半導体チップ(10)の表面(14)全体をそれぞれ覆うと共に、前記半導体チップ(10)ごとにハーフカットされたモールド樹脂(20)とを備えた半導体装置の製造方法であって、
    表面(31)側の表層部に前記半導体デバイス部(11)が複数形成され、前記複数の半導体デバイス部(11)それぞれに接続された前記貫通電極(12)が前記表面(31)側から裏面(32)側にそれぞれ延設された半導体ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)を形成する工程と、
    前記モールド樹脂(20)を形成した後、前記モールド樹脂(20)を支持部材として前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削し、前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)から前記貫通電極(12)を露出させる工程と、
    前記半導体ウェハ(30)を前記半導体チップ(10)ごとに個々に分割すると共に、前記モールド樹脂(20)をハーフカットする工程とを含み、
    前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、第1シリコン層(61)と第2シリコン層(62)とで絶縁層(63)を挟み込んだSOI基板(60)のうち第1シリコン層(61)の表層部に前記半導体デバイス部(11)が形成され、前記半導体デバイス部(11)に接続されると共に前記絶縁層(63)側に前記貫通電極(12)が延設されているものを用意し、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記第1シリコン層(61)の上に前記モールド樹脂(20)を形成し、
    前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)を研削する工程では、前記第2シリコン層(62)および前記絶縁層(63)を研削することにより、前記第1シリコン層(61)から前記貫通電極(12)を露出させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、前記半導体チップ(10)となる領域内にトレンチ(16)が設けられたものを用意し、
    前記モールド樹脂(20)を形成する工程では、前記モールド樹脂(20)で前記トレンチ(16)を埋めることを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記トレンチ(16)は、前記半導体ウェハ(30)のダイシング部(50)の領域を含むように形成されていることを特徴とする請求項1ないし4、10のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記半導体ウェハ(30)の裏面(32)から前記貫通電極(12)を露出させる工程では、前記半導体ウェハ(30)から前記貫通電極(12)を露出させた後、該裏面(32)から露出した前記貫通電極(12)の上に裏面電極(13)を形成することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記半導体ウェハ(30)を用意する工程では、後に前記半導体デバイス部(11)ごとに個々に分割する工程を行うと、個々に分割された前記半導体チップ(10)の側面に前記貫通電極(12)が露出するように、前記半導体ウェハ(30)のダイシング部(50)の領域が含まれた領域に前記貫通電極(12)が形成されたものを用意することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 半導体ウェハ(30)の表面(31)側の表層部に複数の半導体デバイス部(11)が形成され、前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)が形成されたものが、半導体チップ(10)ごとに個々に分割されたものであり、
    板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)と有する前記半導体チップ(10)と、
    前記半導体チップ(10)の表面(14)全体を覆う前記モールド樹脂(20)とを備え
    前記半導体チップ(10)の表層部にトレンチ(16)が設けられており、前記トレンチ(16)は前記モールド樹脂(20)に埋められており、
    前記トレンチ(16)は、該トレンチ(16)の深さ方向に前記トレンチ(16)の幅が大きくなるようにアンダーカットされていることを特徴とする半導体装置。
  15. 半導体ウェハ(30)の表面(31)側の表層部に複数の半導体デバイス部(11)が形成され、前記半導体ウェハ(30)の表面(31)全体にモールド樹脂(20)が形成されたものが、前記半導体ウェハ(30)については前記半導体チップ(10)ごとに個々に分割されると共に、前記モールド樹脂(20)については半導体チップ(10)ごとにハーフカットされたものであり、
    板状をなしており、表面(14)側の表層部に形成された半導体デバイス部(11)と、前記半導体デバイス部(11)に電気的に接続され、前記表面(14)側から裏面(15)側に延設されて前記裏面(15)から露出した貫通電極(12)とを有する前記複数の半導体チップ(10)と、
    前記複数の半導体チップ(10)の表面(14)全体をそれぞれ覆うと共に、前記半導体チップ(10)ごとにハーフカットされた前記モールド樹脂(20)とを備え
    前記半導体チップ(10)の表層部にトレンチ(16)が設けられており、前記トレンチ(16)は前記モールド樹脂(20)に埋められており、
    前記トレンチ(16)は、該トレンチ(16)の深さ方向に前記トレンチ(16)の幅が大きくなるようにアンダーカットされていることを特徴とする半導体装置。
  16. 前記トレンチ(16)は、前記半導体チップ(10)の側面の一部が削られて形成されていることを特徴とする請求項14または15に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体チップ(10)の裏面(15)から露出した前記貫通電極(12)の上に裏面電極(13)が形成されていることを特徴とする請求項14ないし16のいずれか1つに記載の半導体装置。
  18. 前記半導体チップ(10)の側面に前記貫通電極(12)が露出して形成されていることを特徴とする請求項14ないし17のいずれか1つに記載の半導体装置。
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