JP5114186B2 - 均油機構 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の圧縮機を有した冷凍装置や空気調和機における均油機構に関するものである。
従来のこの種の均油システムとしては、特許文献1に記載されているように、複数の圧縮機の吐出側合流点と四方弁との間に、油分離器を接続し、油分離器の油戻し管と各圧縮機の各吸入側との間に、開閉弁を介して夫々バイパス路を設け、各圧縮機の何れかが運転された時間を積算し、その積算時間が所定時間に達したとき、各開閉弁を閉じると共に、各圧縮機を運転して、冷媒回路内の潤滑油を各圧縮機へ回収する回収運転を開始し、予め設定された設定時間経過後、各圧縮機を順次停止し、停止圧縮機に対応する開閉弁を開き、油分離器内の潤滑油を停止圧縮機に戻し、各圧縮機の油面高さが均一になるよう制御するようにしたものが知られている。
特開2004−116805号公報
しかしながら、前述のものは、時間間隔のみで開閉弁を制御するため、実際の油面に対応した返油ができない可能性がある。また、均油運転のためには停止圧縮機が必要であり、圧縮機全数運転時には、均油することができない。すなわち、均油運転時にはいずれかの圧縮機を停止しなければならず、その分だけ能力が低下するという問題がある。
本発明は、かかる問題点を鑑みてなされたものであって、その主たる所期課題は、複数の圧縮機を具備した冷凍サイクルにおいて、実際に油量低下状態にある圧縮機にのみ油戻しを行い、無駄な返油を避けて効率的な均油を行うことができるようにするとともに、その均油動作に際して圧縮機の運転停止を不要とし、それに起因する能力低下を招来しないようにすることができる均油機構を提供することにある。さらに、本発明の所期課題は、かかる均油機構において、アンローディング運転が可能な特殊な圧縮機に対応でき、特殊な運転状況などにおいて、圧縮機の油量低下状態を検知することが困難な場合でも、通常運転時に近い状態で均油を行うことができるようすることにもある。
すなわち、本発明に係る均油機構は、複数の圧縮機を具備した冷凍サイクルに適用されるものであって、各圧縮機内の貯留油量が標準状態か低下状態かを検知する油量検知機構と、油分離器から各圧縮機に潤滑油を戻すための油戻し流路と、各油戻し流路にそれぞれ設けられた開閉弁と、前記開閉弁を開閉制御する制御機構とを具備してなる。そして、前記制御機構が、前記油量検知機構からの検知信号に基づいて、油量が低下状態の圧縮機に対応する開閉弁を開放するとともに、油量が標準状態の圧縮機に対応する開閉弁を閉止する通常制御部と、前記通常制御部による各開閉弁の開閉周期及び開閉期間比率に基づいて、開閉弁毎に固有の開閉周期及び開閉期間比率を設定する開閉周期等設定部と、前記通常制御部による開閉弁制御とは選択的に用いられ、一の開閉弁について所定の切替事由が発生した場合に、前記開閉周期等設定部で設定された開閉周期及び開閉期間比率によって、当該開閉弁を開閉制御する特殊制御部と、を具備したものであることを特徴とする。
このようなものであれば、前記油量検知機構からの検知信号に基づいて、油量が低下している圧縮機に対応する開閉弁を開放し、その他の圧縮機に対応する開放弁を閉止することによって、油量が低下している圧縮機にだけ潤滑油を戻すことができる。また、この均油動作においては、油量が低下している圧縮機を停止する必要が無いので、圧縮機全体での能力を落とすことも無い。
さらに、ある開閉弁について油量検知機構からの信号に基づいた通常制御部による制御が困難であるといった他の制御に切り替えるべき事由が発生した場合には、特殊制御部による開閉弁の制御に切り替えることによって対応できる。この特殊制御部による開閉弁の制御は、通常制御部がその開閉弁に行っていた制御の開閉周期と開閉期間比率に基づいて行われるため、単に一定周期の開閉を行うのに比べて、より好適に均油を行うことができる。
切替事由が発生して、制御を切り替えたときに、適切な油量を圧縮機に戻すことができるようにしつつ、開閉弁を頻繁に開閉することによる故障を防ぐことができるようにするためには、前記開閉周期等設定部が、通常制御部による開閉周期が一定時間を下回る開閉弁については、当該開閉弁固有の開閉期間比率を、通常制御部による前記開閉期間比率に略維持するとともに、当該開閉弁固有の開閉周期を前記一定時間以上に設定するようにしているものが好ましい。
各圧縮機の油量検知機構は、信頼性確保のためにそれぞれ一つのセンサによって測定を行い、冷媒を加熱する必要が無く、簡単な構成で正確に油量を検知できるものが好ましい。そのようなものとしては、前記圧縮機が、潤滑油を貯留する低圧容器を具備し、該低圧容器に冷媒を導入するための吸入管を接続するように構成した低圧容器型のものであって、前記油量検知機構が、前記低圧容器内の標準油量時の油面高さを基準として当該低圧容器の上側位置及び下側位置からそれぞれ引き出した上側接続管及び下側接続管と、前記上側接続管及び前記下側接続管に接続され、内部空間の油面が前記低圧容器内の油面と同一変位するように構成した連通管と、前記吸入管から分岐させて先端を前記連通管の内部空間における前記標準油量時の油面高さより高い位置に開口させた分岐管と、前記下側接続管の表面温度を測定する温度センサと、を具備し、前記温度センサによる測定温度によって、圧縮機内の貯留油量が標準状態か低下状態かを検知可能に構成したものが挙げられる。
制御の切替事由が発生したかどうかは簡単に判断できるほうが好ましい。具体的な態様としては、前記油量検知機構によって検知された油量状態が、同じ状態で一定期間以上継続することであれば、切替事由が発生していると判断するものを挙げることができる。
前記圧縮機が、吸入圧縮作用を営むローディング状態と、作動しながらも吸入圧縮作用を営まないアンローディング状態とに切替可能なものの場合、アンローディング状態では
前記温度センサによる測定温度に変化が現れにくく、油量の検知を行うことが難しい。したがって、前記ローディング状態からアンローディング状態に切り替わったことを切替事由にすれば、好適に均油を行うことができる。
潤滑油が不足している圧縮機が複数ある場合に、それぞれの圧縮機に適切な量の潤滑油を戻すことができるようにするには、前記通常制御部及び特殊制御部による開放制御が、同時には1つの開閉弁に対してのみ行われるように構成していればよい。
例えば、圧縮機から流出した潤滑油が油分離器で十分に分離されず、多量のオイルが長時間、圧縮機に戻ってこない場合などには、前記通常制御部及び前記特殊制御部による制御では油戻しが十分に行えないことがある。そのような問題を解決するには、前記制御機構が、油量の低下状態が予め定めた規定時間よりも長く継続した場合、油量の低下状態が一定時間内に所定回数以上生じた場合、又は所定台数以上の圧縮機に同時に油量低下状態が発生した場合に、油量が標準状態にある圧縮機を運転するとともに該圧縮機に対応する開閉弁を閉止し、なおかつ、油量が低下状態にある圧縮機の運転を停止するとともに該圧縮機に対応する開閉弁を開放する油回収制御部をさらに具備しているものであればよい。
大規模な冷凍サイクルでは、1又は複数の圧縮機を有する室外機を複数具備していることがあり、この場合、潤滑油が室外機内の冷媒回路から外の冷媒回路に出てしまい、室外機間で圧縮機の油量の不均衡が発生することがある。このような問題を解決するためには、
前記油回収制御部が、ある室外機の全ての圧縮機において油量低下状態が発生した場合に、全ての圧縮機を運転するとともに、油量が低下状態にある圧縮機に対応する開閉弁を開放し、なおかつ、油量が標準状態にある圧縮機に対応する開閉弁を閉止するものであるのが好ましい。
このような均油機構を具備している空気調和装置であれば、圧縮機の能力低下を伴うことなく、潤滑油の不足している圧縮機に適切に油戻しを行うことができる。さらに、前記油量検知機構による油量の検知に不具合が生じたとしても、正常に動作していときに近い状態で均油を行うことができる制御に切り替えることができる。
このように本発明は、油量の低下している圧縮機を停止することなく、その圧縮機だけに潤滑油を戻すことができ、しかも、油量の検知に不具合が生じたとしても、通常運転時に近い形態の特殊制御に切り替えることによって適切な均油を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る均油機構100は、図1に示すように、複数の圧縮機1を有する冷凍装置や空気調和装置などの動力―熱変換システム(図示しない)に適用されて、各圧縮機1の油量をそれぞれ適量に保つべく、作動するものである。なお、この実施形態に係る圧縮機1は、潤滑油を貯留する低圧容器2を具備した低圧容器型圧縮機であり、該低圧容器2には、冷媒を導入するための吸入管3が接続してある。
しかして、前記均油機構100は、各圧縮機1内の貯留油量が標準状態か低下状態かを検知する油量検知機構4と、油分離器OSから各圧縮機1に潤滑油を戻すための油戻し流路Lと、各油戻し流路Lにそれぞれ設けられた開閉弁Vと、前記開閉弁Vの開閉制御を行う制御機構Cとを具備している。
各部につき、詳述すれば、前記油量検知機構4は、図2及び図3に示すように、前記低圧容器2内の標準油量時の油面高さを基準として当該低圧容器2の上側位置及び下側位置からそれぞれ引き出された上側接続管54及び下側接続管53と、前記上側接続管54及び前記下側接続管53に接続され、内部空間の油面が前記低圧容器2内の油面と同一変位するように構成された連通管52と、前記吸入管3から分岐して先端を前記連通管52の内部空間における前記標準油量時の油面高さH(1)より高い位置に開口させた分岐管51と、前記下側接続管53の表面温度を検知する温度センサ6と、を具備し、前記温度センサ6で検知される検知温度によって、圧縮機1内の貯留油量が標準状態か低下状態かを検知可能に構成したものである。
前記圧縮機1は低圧容器型圧縮機であり、吸入圧縮作用を営むローディング状態と、作動しながらも吸入圧縮作用を営まないアンローディング状態とに切替可能に構成してある。
前記油分離器OSは、前記圧縮機1から吐出された冷媒と潤滑油を分離し、その潤滑油を前記油戻し流路Lに流すものである。
前記油戻し流路Lは、前記油分離器OSと各圧縮機1の吸入側の低圧配管とを接続するものである。油分離器OSから延出する主流部L1と、その主流部L1から分岐して各圧縮機1の吸入側の低圧配管と接続する支流部L2とからなる。
前記開閉弁Vは、各支流部L2に一つずつ設けてあり、前記制御機構Cの開閉指令に従って前記支流部L2を開放及び閉止するものである。
前記制御機構Cは、少なくとも、ハードウェア構成としては、CPU、メモリ、各種ドライバ回路などを具備したものであり、前記メモリに記憶させたプログラムに従って、前記CPUや周辺機器が協動することで種々の機能を発揮する。
しかして、この実施形態においては、図4の機能ブロック図に示すように、少なくとも通常制御部C1と、開閉周期等設定部C2と、特殊制御部C3と、油回収制御部C4としての機能を発揮するようにプログラムが構成してある。
前記通常制御部C1は、前記油量検知機構4からの検知信号に基づいて、油量が低下している圧縮機1に対応する前記開閉弁Vを開放するとともに、油量が適正な量の範囲内にある標準状態の圧縮機1に対応する開閉弁Vを閉止するものである。また、油量が低下している圧縮機1が複数あると検知されているときには、それぞれの圧縮機1に対応する開閉弁Vを同時に開放するのではなく、各開閉弁Vの開放時間をずらして開放するようにも構成してある。
前記開閉周期等設定部C2は、前記通常制御部C1が開閉弁Vの制御を行っている通常制御状態における各開閉弁Vの開閉周期及び、開閉期間比率に基づいて、開閉弁V毎に固有の開閉周期及び開閉期間比率を設定するものである。具体的には、この開閉周期等設定部C2は、前期通常制御部C1が開閉弁Vを開放していた実時間及び閉止していた実時間を1周期として、その実周期を計測し、平均することによって平均開閉周期を算出するものである。また、開閉弁Vが開放していた実時間と閉止していた実時間の比率である実開閉期間比率も平均することによって、平均開閉期間比率を設定するように構成してある。さらに、算出された平均開閉周期が、前記メモリに格納してある所定の周期よりも短い場合には、平均開閉期間比率は保ったまま、複数の開放時間を足し合わせて補正開放時間を算出し、複数の閉止時間を足し合わせて補正閉止時間を算出することによって一つの周期にまとめるよう構成してある(この具体例については、後で動作と合わせて説明する)。
前記特殊制御部C3は、前記圧縮機1がアンローディング運転をしていることにより、冷媒の吸入圧縮が行われず、温度センサ6によって温度の低下が顕著でないため、油量が低下していることを判断するのが難しい場合に、前記通常制御部C1から切り替えられるものである。ここで、通常制御部C1から特殊制御部C3への切り替えは、前記温度センサ6からの信号が前記メモリに格納してある規定時間よりも長い時間温度の変化が無い場合に行うように構成してある。この特殊制御部C3の制御は、前記開閉周期等設定部C2によって設定された、平均開閉周期と平均開閉期間比率又は補正開閉周期と補正開閉期間比率に基づいて、前記開閉弁Vを制御するように構成してある。また、この特殊制御部C3の制御でも、各圧縮機1に対応する開閉弁Vを開放するときには、複数の開閉弁Vが同時に開放されないように、開放時間をずらして設定するようにもしてある。
前記油回収制御部C4は、例えば、前記油分離器による潤滑油の分離機能が低下し、多量のオイルが長時間戻ってこないような状況において、潤滑油の不足している圧縮機1への均油を強制的に行うためのものである。通所制御部あるいは特殊制御部C3から油回収制御部C4への切り替えは、圧縮機1の油量低下が前記メモリに格納してある規定時間よりも長い場合、圧縮機1の油量低下の頻度が高く一定時間内に所定回数以上起こっている場合、油量低下状態の圧縮機1の台数が所定台数以上の場合に行われるように構成してある。この油回収部制御部は、油量が標準状態にある圧縮機1を運転するとともにその圧縮機1に対応する開放弁を閉じておくとともに、油量が低下状態にある圧縮機1の運転を停止するとともに該圧縮機1に対応する開閉弁Vを開放するものである。
この均油機構100の大まかな動作について図5のフローチャートを参照しながら最初に説明する。前記均油機構100が運転を開始すると、最初は、通常制御部C1によって各開閉弁Vの制御を行う(ステップS1)。この通常制御期間中に、前記開閉周期等設定部C2は、各開閉弁Vの平均開閉周期と、平均開閉期間比率を算出し、その値に基づいて、前記特殊制御部C3の開閉指令値を生成しておく(ステップS2)。
ある圧縮機1において、温度センサ6からの信号がメモリに格納してある所定期間よりも長い時間同じ値を示しているという特殊制御部切替事由が検知されると(ステップS3)、その圧縮機1に対応する開閉弁Vの制御は、特殊制御部C3が行うように切り替える。この圧縮機1の温度センサ6からの信号が同じ値を示さなくなったら、この開閉弁Vの制御を通常制御部C1が行うように戻す(ステップS4)。
さらに、圧縮機1の油量低下時間が前記メモリに格納してある規定時間よりも長いこと、圧縮機1の油量低下の頻度が高く一定時間内に前記メモリに格納してある所定回数以上起こっていること、油量低下状態の圧縮機1の台数が前記メモリに格納してある所定台数よりも多いことのいずれか油回収制御部切替事由が検知されると(ステップS5)、各開閉弁Vの制御は、通常制御部C1あるいは特殊制御部C3から油回収制御部C4による制御に切り替える(ステップS6)。油回収制御部C4切替事由が解消されれば、各圧縮機1の制御は通常制御部C1あるいは特殊制御部C3による制御に戻す。
次に、ステップS1の油量検知及び通常制御部C1による均油動作について図6のフローチャートを参照しながら詳述する。
圧縮機1に適切な量の潤滑油が入っている場合には、図2に示すように、油量検知機構4の温度センサ6が設けてある前記下側接続管53には高温の潤滑油が接触しているため、温度センサ6が検知する温度は高い温度で変動する。次に油量が低下して、図3に示すような油面が低下した状態の油面高さH(2)になると、前記下側接続管53は低温のガス冷媒が通過し、熱を奪っていくので、前記温度センサ6が検知する温度が低下する。前記油量検知機構4は、この検知温度が所定の温度より低下したか否かによって各圧縮機1の油低下状態を検知する(ステップS11)。
ある圧縮機1において、この油低下状態が検知されると、前記通常制御はその該当する圧縮機1に対応する開閉弁Vだけを開放し、その他の適正油量が保たれている圧縮機1の開放弁は閉じた状態にしておく。すると、油分離器OSから分離された潤滑油は油量が低下している圧縮機1のみに流れ込むことになる(ステップS13)。
このステップS13の前の段階で、油量低下状態の圧縮機1が複数存在すると油量検知機構4によって検知されている場合には、それぞれの圧縮機1に対応する開閉弁Vの開放時間を図7に示すように所定時間だけずらして設定している(ステップS12)。
前記油量検知機構4が圧縮機1に潤滑油を戻ったことを検知すると、前記通常制御部C1は、開放していた開放弁を閉止し、ステップS11に戻る。
次に、ステップS4の特殊制御部C3による均油動作について詳述する。
前記通常制御部C1において、図8に示すように、開閉弁Vの開閉制御が所定期間よりも短い周期で行われていた場合を例とする。
この場合、前記開閉周期等設定部C2は、前記通常制御部C1によって行われていた開閉弁Vの制御の平均開閉期間比率を保ったまま、図8に示すように、複数の開放時間及び閉止時間を合わせて、開閉弁Vの開閉頻度が少なくなるように補正開閉周期を前記特殊制御部C3に設定する。特殊制御部C3はこの補正開閉周期と平均開閉期間比率になるように時間によって前記開閉弁Vを制御し、均油を行う。
このように、本実施形態によれば、前記油量検知機構4からの検知信号に基づいて、油量が低下している圧縮機1に対応する開閉弁Vを開放し、その他の圧縮機1に対応する開放弁を閉止することよって、油量が低下している圧縮機1だけに潤滑油を戻すことができる。また、この均油動作においては、均油される圧縮機1を停止させる必要がないので、能力の低下も発生しない。
前記油検知機構は、一つの温度センサ6だけで、油量検知を行うことができるので、複数のセンサを用いる方法に比べて、信頼性が高い。
圧縮機1が油量低下を検知しづらいアンローディング運転を行っていても、油量検知に基づいた通常制御から、時間に基づいた時間特殊制御に切り替えることによって、適切に均油を行うことができる。しかも、その特殊制御は通常制御時の開閉弁Vの開閉周期と開閉期間比率に基づいて設定されているので、通常運転時に非常に近い形で均油を行うことができる。さらに、その開閉周期が短すぎる場合には、開閉期間比率を保ったまま開閉周期を適切な長さに変更するので、頻繁な開閉による開閉弁Vの早期故障を防ぐことができる。
通常制御部C1及び特殊制御部C3による開閉弁Vの制御では、油量低下状態を解消するのが難しい場合には、油回収制御部C4に切り替え、油量の低下している圧縮機1を停止し、対応する開閉弁Vを開放することによって、油量を適正な値にすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
前記実施形態の均油機構を空気調和装置に用いても構わない。
通常制御部から特殊制御部に制御を切り替える切替事由としては、油量検知機構が故障し、油量検知による制御ができなくなった場合も考えられる。この場合も、例えば、温度センサが故障したことにより、常に一定の値しか出力しなくなっていることを故障の検出条件として用い、制御の切り替えを行えばよい。
前記冷凍サイクルが、1又は複数の圧縮機を有する室外機を複数具備し、前記油回収制御部が、ある室外機の全ての圧縮機において油量低下状態が発生した場合に、全ての圧縮機を運転するとともに、油量が低下状態にある圧縮機に対応する開閉弁を開放し、なおかつ、油量が標準状態にある圧縮機に対応する開閉弁を閉止するものであってもかまわない。このようなものであれば、室外機単位で圧縮機の油量低下が発生した場合でも、通常制御部及び特殊制御部の制御では均油を行うことが難しい室外機間での均油を行うことができる。
特殊制御部が、通常制御部の制御を所定時間記録しておき、そのままの開閉周期や開閉比率を再現するものであっても構わない。このようなものであっても、圧縮機の油量低下の傾向に沿った均油動作を行うことができる。
油量検知機構は、温度センサを複数用いるものであっても構わない。その場合は、少なくとも一つの温度センサの出力が長時間、同じ値を示す場合には制御を切り替えるようにすればよい。
その他、本発明は前記実施形態等に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態における均油機構を示す模式的概略図。 同実施形態における標準油量時の油面検知機構等を示す模式的概略図。 同実施形態における低油量時の油面検知機構等を示す模式的概略図。 同実施形態の機能ブロック図。 同実施形態の均油制御を示すフローチャート。 同実施形態における通常制御部による均油制御を示すフローチャート。 同実施形態における複数の開放弁の間の関係を示す開放時間グラフ。 同実施形態における短周期で開閉が繰り返されていた場合の特殊制御部の開閉制御を示すグラフ。
符号の説明
100・・・均油機構
1・・・圧縮機
2・・・低圧容器
3・・・吸入管
54・・・上側接続管
53・・・下側接続管
52・・・連通管
51・・・分岐管
6・・・温度センサ
OS・・・油分離器
L・・・油戻し流路
V・・・開閉弁
C・・・制御機構
C1・・・通常制御部
C2・・・開閉周期等設定部
C3・・・特殊制御部
C4・・・油回収制御部
H(1)・・・標準油量時の油面高さ

Claims (9)

  1. 複数の圧縮機を具備した冷凍サイクルに適用されるものであって、
    各圧縮機内の貯留油量が標準状態か低下状態かを検知する油量検知機構と、油分離器から各圧縮機に潤滑油を戻すための油戻し流路と、各油戻し流路にそれぞれ設けられた開閉弁と、前記開閉弁を開閉制御する制御機構とを具備してなり、
    前記制御機構が、
    前記油量検知機構からの検知信号に基づいて、油量が低下状態の圧縮機に対応する開閉弁を開放するとともに、油量が標準状態の圧縮機に対応する開閉弁を閉止する通常制御部と、
    前記通常制御部による各開閉弁の開閉周期及び開閉期間比率に基づいて、開閉弁毎に固有の開閉周期及び開閉期間比率を設定する開閉周期等設定部と、
    前記通常制御部による開閉弁制御とは選択的に用いられ、一の開閉弁について所定の切替事由が発生した場合に、前記開閉周期等設定部で設定された固有開閉周期及び固有開閉期間比率によって、当該開閉弁を開閉制御する特殊制御部と、を具備したものであることを特徴とする均油機構。
  2. 前記開閉周期等設定部が、通常制御部による開閉周期が一定時間を下回る開閉弁については、当該開閉弁固有の開閉期間比率を、通常制御部による前記開閉期間比率に略維持するとともに、当該開閉弁固有の開閉周期を前記一定時間以上に設定するようにしている請求項1記載の均油機構。
  3. 前記圧縮機が、潤滑油を貯留する低圧容器を具備し、該低圧容器に冷媒を導入するための吸入管を接続するように構成した低圧容器型のものであり、
    前記油量検知機構が、前記低圧容器内の標準油量時の油面高さを基準として当該低圧容器の上側位置及び下側位置からそれぞれ引き出した上側接続管及び下側接続管と、前記上側接続管及び前記下側接続管に接続され、内部空間の油面が前記低圧容器内の油面と同一変位するように構成した連通管と、前記吸入管から分岐させて先端を前記連通管の内部空間における前記標準油量時の油面高さより高い位置に開口させた分岐管と、前記下側接続管の表面温度を測定する温度センサと、を具備し、前記温度センサによる測定温度によって、圧縮機内の貯留油量が標準状態か低下状態かを検知可能に構成したものである請求項1又は2記載の均油機構。
  4. 前記切替事由は、前記油量検知機構によって検知された油量状態が、同じ状態で一定期間以上継続することである請求項1乃至3いずれか記載の均油システム。
  5. 前記圧縮機が、吸入圧縮作用を営むローディング状態と、作動しながらも吸入圧縮作用を営まないアンローディング状態とに切替可能なものであって、
    前記切替事由は、前記ローディング状態からアンローディング状態に切り替わったことである請求項3記載の均油機構。
  6. 前記通常制御部及び特殊制御部による開放制御が、同時には1つの開閉弁に対してのみ行われるように構成している請求項1乃至4いずれか記載の均油機構。
  7. 前記制御機構が、
    油量の低下状態が予め定めた規定時間よりも長く継続した場合、油量の低下状態が一定時間内に所定回数以上生じた場合、又は所定台数以上の圧縮機に同時に油量低下状態が発生した場合に、油量が標準状態にある圧縮機を運転するとともに該圧縮機に対応する開閉弁を閉止し、なおかつ、油量が低下状態にある圧縮機の運転を停止するとともに該圧縮機に対応する開閉弁を開放する油回収制御部をさらに具備している請求項1乃至6記載の均油機構。
  8. 前記冷凍サイクルが、1又は複数の圧縮機を有する室外機を複数具備し、
    前記油回収制御部が、ある室外機の全ての圧縮機において油量低下状態が発生した場合に、全ての圧縮機を運転するとともに、油量が低下状態にある圧縮機に対応する開閉弁を開放し、なおかつ、油量が標準状態にある圧縮機に対応する開閉弁を閉止するものである請求項7記載の均油機構。
  9. 請求項1乃至8いずれか記載の均油機構を具備していることを特徴とする空気調和装置。
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