JP5112239B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、ターボファンを備え、該ターボファンにより半径方向に吹き出される空調風をケーシングの吹き出し口から該吹き出し口に配設されている複数枚の縦ルーバにより整流して室内へと吹き出す空気調和機に関するものである。
従来から、ファンケースを必要としないターボファンを備え、該ターボファンによりケーシングの前面側から熱交換器を通して吸い込んだ空気を半径方向に吹き出し、この空調風を吹き出し口から該吹き出し口の長手方向に沿って配設されている複数枚の縦ルーバにより整流して室内へと吹き出すように構成した空気調和機が知られている。この空気調和機では、ターボファンの外周から接線方向に対して外向きに吹き出される空調風を、吹き出し口の長手方向に配設されている複数枚の縦ルーバにより整流して室内へと吹き出すようにしているが、複数枚の縦ルーバが同一形状とされているため、吹き出し口の長手方向において均一な整流効果が得られず、空調風の到達性が悪化する場合があった。
そこで、吹き出し口の長手方向に配設されている複数枚の縦ルーバについて、ターボファンの回転方向の後方側から前方側に向って順次湾曲を大きくし、あるいはそれに加えて隣接する縦ルーバ間の間隔を順次狭くすることによって、整流効果の改善および剥離による騒音の低減を図ったものが、特許文献1により提案されている。
特開平11−182921号公報
しかしながら、特許文献1に示されたものは、複数枚の縦ルーバの吹き出し方向長さがすべて同一寸法とされている。このため、ターボファンと吹き出し口との間の距離を短くすることによりコンパクト化を図っている構成のユニットでは、吹き出し口の中央部付近において、ターボファンと縦ルーバとの距離が近くなり過ぎ、空気圧損が増大して風量対比の騒音増加や異音(風切り音)の発生に繋がるという問題があった。
例えば、床置き上下2方向吹き出しの空気調和機では、ケーシングの上部および下部の2箇所にそれぞれ吹き出し口が設けられている。このタイプの空気調和機では、ユニットの高さ方向寸法が制約されることから、ケーシングの前面から上面にかけてのコーナー部分に斜め上方に向って設けられる上部吹き出し口とターボファンとの間の距離が短くなりがちである。このため、吹き出し口の中央部付近に配設される縦ルーバとターボファンとが接近しやすく、上記の問題が顕著に現れる傾向があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、吹き出し口の長手方向において均一な整流効果が得られ、かつ空気圧損の増大による送風音や異音の発生を抑制することができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、ケーシング内に配設されたターボファンを介して、前記ケーシングの前面側から吸い込んだ空気を半径方向に吹き出し、該空気を前記ケーシングに設けられている吹き出し口から該吹き出し口に配設されている複数枚の縦ルーバにより整流して室内へと吹き出す空気調和機において、前記縦ルーバのうち、前記吹き出し口の長手方向の少なくとも前記ターボファンから吹き出される空調風の方向と前記縦ルーバとの交差角が大きくなる一側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする。
本発明によれば、吹き出し口に配設されている複数枚の縦ルーバのうち、吹き出し口の長手方向の少なくともターボファンから吹き出される空調風の方向と縦ルーバとの交差角が大きくなる一側部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さが、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされているため、ターボファンの外周から接線方向に対して外向きに吹き出される空調風を、吹き出し口における吹き出し風の方向と縦ルーバとの交差角が大きくなる一側部位では、吹き出し方向長さが長くされている縦ルーバにより、吹き出し口に対して確実に直角方向前方に向け整流することができる。従って、吹き出し口の長手方向全長に亘り略均一な整流効果が得られ、空調風の到達性をアップさせることができ、また、左方向または右方向への吹き出しに際しても同様の効果を得ることができる。加えて、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバについては、特に吹き出し方向長さを長くする必要がなく、従って、縦ルーバをターボファンに対して空気圧損の増大による送風音や異音が発生しない限界付近まで接近させて配設することができ、ユニットの寸法制約に対しても十分に対応することができる。
さらに、本発明にかかる空気調和機は、ケーシング内に配設されたターボファンを介して、前記ケーシングの前面側から吸い込んだ空気を半径方向に吹き出し、該空気を前記ケーシングに設けられている吹き出し口から該吹き出し口に配設されている複数枚の縦ルーバにより整流して室内へと吹き出す空気調和機において、前記縦ルーバのうち、前記吹き出し口の長手方向の両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする。
本発明によれば、吹き出し口に配設されている複数枚の縦ルーバのうち、吹き出し口の長手方向の両側部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さが、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされているため、ターボファンの外周から接線方向に対して外向きに吹き出される空調風を、吹き出し口における両側部位では、吹き出し方向長さが長くされている縦ルーバにより、吹き出し口に対して確実に直角方向前方に向け整流することができる。従って、吹き出し口の長手方向全長に亘って略均一な整流効果が得られ、空調風の到達性をアップさせることができ、また、左方向または右方向への吹き出しに際しても同様の効果を得ることができる。加えて、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバについては、特に吹き出し方向長さを長くする必要がなく、従って、縦ルーバをターボファンに対して空気圧損の増大による送風音や異音が発生しない限界付近まで接近させて配設することができ、ユニットの寸法制約に対しても十分に対応することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記吹き出し口の長手方向の前記一側部位または両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さに対して数枚毎に段階的に長くされていることを特徴とする。
本発明によれば、吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さが、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さに対して数枚毎に段階的に長くされているため、吹き出し口の一側部位または両側部位では、ターボファンから吹き出される空調風を、数枚毎に段階的に長くされた縦ルーバにより、吹き出し口に対して確実に直角方向前方に向け整流することができる。従って、吹き出し口の長手方向全長に亘ってより均一な整流効果を得ることができ、空調風の到達性をアップさせることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さに対して中央部位から一側部位側または両側部位側にかけて漸次長くされていることを特徴とする。
本発明によれば、吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さが、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さに対して中央部位から一側部位側または両側部位側にかけて漸次長くされているため、吹き出し口の一側部位または両側部位では、ターボファンから吹き出される空調風を、中央部位から一側部位側または両側部位側にかけて漸次長くされている縦ルーバにより、吹き出し口に対して確実に直角方向前方に向け整流することができる。従って、吹き出し口の長手方向全長に亘ってより均一な整流効果を得ることができ、空調風の到達性をアップさせることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記吹き出し口が、前記ケーシングの上部および下部の2箇所に設けられ、少なくとも上部吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、該上部吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする。
本発明によれば、吹き出し口がケーシングの上部および下部の2箇所に設けられ、少なくとも上部吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さが、該上部吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされているため、ケーシングの前面から上面にかけてのコーナー部に設けられ、ターボファンとの間の距離が短くなりがちな上部吹き出し口に配設されている縦ルーバのうち、上部吹き出し口の一側部位または両側部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さを長くし、その整流効果を高めることによって中央部位に配設されている縦ルーバの長さを最小限の長さに抑えることができる。従って、上部吹き出し口に配設されている縦ルーバをターボファンに対して空気圧損の増大による送風音や異音が発生しない限界まで接近させて配設することができ、ユニットの高さ方向の寸法制約に対しても十分に対応することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記下部吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、該下部吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする。
本発明によれば、下部吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さが、該下部吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされているため、下部吹き出し口の長手方向の一側部位または両側部位に配設されている吹き出し方向長さが長くされている縦ルーバにより、下部吹き出し口から吹き出される空調風の整流効果を高めることができる。従って、暖房運転での温風吹き出し時において、下部吹き出し口から吹き出される温風の到達性をアップさせ、より快適な暖房を実現することが可能となる。
本発明によると、ターボファンの外周から接線方向に対して外向きに吹き出される空調風を、吹き出し口の一側部位または両側部位では、吹き出し方向長さが長くされている縦ルーバにより、吹き出し口に対してより確実に直角方向前方に向け整流することができるため、吹き出し口の長手方向全長に亘り略均一な整流効果が得られ、空調風の到達性をアップさせることができ、また、左方向または右方向への吹き出し時にも同様の効果を得ることができる。加えて、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバについては、特に吹き出し方向長さを長くする必要がなく、従って、縦ルーバをターボファンに対して空気圧損の増大による送風音や異音が発生しない限界付近まで接近させて配設することができ、ユニットの寸法制約に対しても十分に対応することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る空気調和機のターボファンの回転中心を通る縦断面図が示され、図2には、そのターボファンおよび上部吹き出し口側の縦ルーバの配設位置付近における縦断面図が示されている。空気調和機1としては、上下2方向吹き出しタイプの床置き形空気調和機の例が示されており、該空気調和機1は、ベース3と前面パネル4とによって構成された横長長方形状のケーシング2を備えている。
前面パネル4の前面には、室内の空気を吸い込む吸い込み口5が開口されており、該吸い込み口5には、吸い込みグリル6が設けられている。また、前面パネル4の前面から上にかけてのコーナー部分には、上部吹き出し口7が幅方向に水平に開口されており、該上部吹き出し口7は、開口部に回動自在に設置されている水平ルーバ8によって開閉可能とされている。さらに、前面パネル4の下方部には、下部吹き出し口9が幅方向に水平に開口され、該下部吹き出し口9は、開口部に回動自在に設置されている水平ルーバ10によって開閉可能とされている。
ケーシング2内において、吸い込みグリル6の背後には、エアーフィルタ11が着脱自在に配設され、その背後には、プレートフィンチューブタイプの室内熱交換器12が固定設置されている。室内熱交換器12は、図示省略されている室外ユニット側の機器と冷媒配管を介して接続されることにより公知の冷凍サイクルを構成している。室内熱交換器12の下部には、ドレンパン13が配設されており、冷房および除湿運転時に室内熱交換器12の表面で結露し落下するドレン水を受け、図示省略のドレンホースを介して外部に排出できる構成とされている。
室内熱交換器12の下流側には、該室内熱交換器12を流通した空気をその下流側に設置されているターボファン17に導くためのベルマウス14が、室内熱交換器12と一体化されてケーシング2内に固定設置されている。ベルマウス14の中央部には、ターボファン17と対向するように吸い込み部15が形成され、該吸い込み部15には円形のベル形状とされた吸い込み口16が開口されている。また、ベルマウス14の下流には、ベル形状とされた状吸い込み口16に対向するようにターボファン17が設置されている。
ターボファン17は、主板18とシュラウド19と複数枚のブレード20とから構成されており、主板18の中心部がベース3上に固定設置されているモータ21の回転軸22先端に固定されることにより、モータ21を介して水平軸周りに回転駆動されるようになっている。ターボファン17を介してラジアル方向に吹き出される空調風Aは、図2に矢印で示されるように、ターボファン17の外周から接線方向に対して外向きに或る角度をもって吹き出されるようになる。
また、ターボファン17から吹き出された空調風Aを上部吹き出し口7および下部吹き出し口9に導くための導風路23,24が、ベース3とベルマウス14との間に形成されている。ベース3には、上部吹き出し口7および下部吹き出し口9に対応して各吹き出し口7,9にターボファン17から吹き出された空調風Aをガイドするノーズ部25,26が一体に成形されている。上部側の導風路23には、上部吹き出し口7の長手方向に沿って複数枚の縦ルーバ27が互いに連結されて縦軸周りに回動可能に設置され、また、下部側の導風路24には、下部吹き出し口9の長手方向に沿って複数枚の縦ルーバ28が互いに連結されて縦軸周りに回動可能に設置されている。
上部側の導風路23は、上部吹き出し口7がケーシング2の前面から上面にかけてのコーナー部に設けられていることから、ターボファン17の外周部からの距離が下部側の導風路24に比べて短くなっている。このため、縦ルーバ27の一部は、ターボファン17の外周に接近して設置されている。縦ルーバ27,28は、ターボファン17の外周から接線方向に対して外向きに或る角度で吹き出される空調風Aを整流し、吹き出し口7,9に対して直角方向前方、あるいは左方向または右方向に向け吹き出す機能を担っている。
従って、縦ルーバ27,28による整流効果が、吹き出し口7,9の長手方向において不均一であったり、整流効果が不十分であったりすると、吹き出された空調風Aの到達性が悪化することになる。一方、整流効果を高めるためには、縦ルーバ27,28の吹き出し方向に沿う長さを長くすればよいが、ターボファン17の外周と接近している状態で縦ルーバ27,28を長くすると、空気圧損が増大し騒音増加や異音(風切り音)発生の要因となる。そこで、本実施形態では、上部側の風路23に設置されている複数枚の縦ルーバ27を以下のような構成としている。
上部側の導風路23に設置されている複数枚の縦ルーバ27のうち、上部吹き出し口7の長手方向の両側部位に配設されている複数枚の縦ルーバ27Bの吹き出し方向長さL2を、上部吹き出し口7の長手方向の中央部位に配設されている複数枚の縦ルーバ27Aの吹き出し方向長さL1よりも長くした構成としている。図3には、吹き出し方向に沿う長さL1が縦ルーバ27Bよりも短くされた縦ルーバ27Aの側面図が示され、図4には、吹き出し方向に沿う長さL2が縦ルーバ27Aよりも長くされた縦ルーバ27Bの側面図が示されている。
なお、上記例では、上部吹き出し口7の中央部位に配設される複数枚の縦ルーバ27Aの長さL1に対して、両側部位に配設される複数枚の縦ルーバ27Bの長さL2を1段階長くしているが、両側部位に配設される複数枚の縦ルーバ27Bの長さL2を数枚毎に2段階以上で段階的に長くするようにしてもよいし、あるいは上部吹き出し口7に配設される複数枚の縦ルーバ27の吹き出し方向に沿う長さL2を中央部位から両側部位側にかけて漸次長くするようにしてもよい。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空気調和機1の運転開始によりターボファン17が回転されると、室内の空気が吸い込み口5から吸い込みグリル6を介してケーシング2内に吸い込まれる。この空気は、エアーフィルタ11で塵埃が除去された後、室内熱交換器12を通過する過程で冷媒と熱交換されることによって冷却または加熱され、その下流側に設けられているベルマウス14により案内されてベル形状の吸い込み口16からターボファン17に吸い込まれる。
ターボファン17により昇圧され、その外周部からラジアル方向に吹き出された空調風Aは、ターボファン17の外周から接線方向に対して外向きに或る角度をもって吹き出される。この空調風Aは、ノーズ部25,26によりガイドされながら、導風路23,24を経て上部吹き出し口7および/または下部吹き出し口9に導かれ、室内へと吹き出されることによって冷房または暖房に供される。空調風Aの室内への吹き出しは、吹き出しモードに応じて上部吹き出し口7および下部吹き出し口9の双方、またはそのいずれか一方から選択的に吹き出される。
ここで、上部吹き出し口7から空調風Aを吹き出す場合について説明する。
上部吹き出し口7は、水平方向に長くされており、ターボファン17から上部吹き出し口7に向って吹き出される空調風Aの角度は、上部吹き出し口7の長手方向位置によって異なる。縦ルーバ27は、この空調風Aの向きを整流し、上部吹き出し口7に対して直角方向前方、あるいは左方向または右方向に向けて吹き出すように機能する。この際、ターボファン17から吹き出される空調風Aの吹き出し角度の関係から、上部吹き出し口7の長手方向の両側部位に配設されている縦ルーバ27Bの整流効果を高くしないと、長手方向において均一な整流効果が得られない。
しかるに、本実施形態によれば、上部吹き出し口7に配設されている複数枚の縦ルーバ27のうち、上部吹き出し口7の長手方向の両側部位に配設されている縦ルーバ27Bの吹き出し方向長さL2を、上部吹き出し口7の中央部位に配設されている縦ルーバ27Aの吹き出し方向長さL1よりも長くしているため、ターボファン17から吹き出された空調風Aを上部吹き出し口7の両側部位では吹き出し方向長さL2が長くされている縦ルーバ27Bによって、上部吹き出し口7に対してより確実に直角方向前方、あるいは左方向または右方向に向け整流することができる。
これによって、上部吹き出し口7の長手方向全長に亘り略均一な整流効果が得られ、空調風Aの到達性をアップさせ、快適な空調を実現することができる。また、上部吹き出し口7の中央部位に配設されている縦ルーバ27Aについては、吹き出し方向長さL1を縦ルーバ27Bほど長くする必要はなく、最小限の長さに抑えることができる。従って、縦ルーバ27Aをターボファン17に対して空気圧損の増大による送風音や異音が発生しない限界付近まで接近させて配設することができ、ユニットの高さ方向の寸法制約に対しても十分に対応することができる。
また、上部吹き出し口7の両側部位に配設される複数枚の縦ルーバ27Bの長さL2を数枚毎に2段階以上で段階的に長くする、あるいは上部吹き出し口7に配設される複数枚の縦ルーバ27の吹き出し方向に沿う長さL2を中央部位から両側部位側にかけて漸次長くすることでも、縦ルーバ27による整流効果を上部吹き出し口7の長手方向全長に亘って均一化することが可能であり、これによっても、空調風Aの到達性を一段とアップすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、上記した第1実施形態に対して、縦ルーバ27のうち、上部吹き出し口7の長手方向の少なくともターボファン17から吹き出される空調風Aの方向と縦ルーバ27との交差角が大きくなる一側部位に配設されている縦ルーバ27Bのみの吹き出し方向長さを長くしている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
つまり、第1実施形態では、縦ルーバ27のうち、上部吹き出し口7の長手方向の両側部位に配設されている縦ルーバ27Bの吹き出し方向長さを、上部吹き出し口7の中央部位に配設されている縦ルーバ27Aの吹き出し方向長さよりも長くしている。しかし、特に整流効果を高めなければならないのは、図2にも示されるように、ターボファン17の外周部から吹き出される空調風Aが接線方向に対して外向きに或る角度をもっていることから、この空調風Aの方向と縦ルーバ27との交差角が大きくなる吹き出し口7の中央部位よりも図示右側サイドの一側部位に配設されている縦ルーバ27Bである。
そこで、本実施形態では、縦ルーバ27のうち、上部吹き出し口7の長手方向の少なくともターボファン17から吹き出される空調風Aの方向と縦ルーバ27との交差角が大きくなる一側部位に配設されている縦ルーバ27B、すなわち上部吹き出し口7の長手方向の中央部位よりもターボファン17から吹き出される空調風Aの吹き出し方向前方部位に配設されている縦ルーバ27Bのみの吹き出し方向長さL2を、上部吹き出し口7の中央部位に配設されている縦ルーバ27Aの吹き出し方向長さL1よりも長くした構成としている。
上記のように、ターボファン17から吹き出される空調風Aの方向と縦ルーバ27との交差角が大きくなる一側部位に配設されている縦ルーバ27Bのみの吹き出し方向長さL2を中央部位の縦ルーバ27Aの長さL1よりも長くした構成とすることにより、ターボファン17の外周から接線方向に対して外向きに吹き出される空調風Aを、該空調風Aの方向と縦ルーバ27との交差角が特に大きくなる吹き出し口サイドにおいて、吹き出し方向の長さが長くされている縦ルーバ27Bによって、確実に直角方向前方に向け整流することができる。
従って、本実施形態においても、上部吹き出し口7の長手方向全長に亘って略均一な整流効果が得られ、空調風の到達性をアップさせることができ、また、左方向または右方向への吹き出しに際しても同様の効果を得ることができる。加えて、吹き出し口の中央部位に配設されている縦ルーバについては、特に吹き出し方向長さを長くする必要がなく、従って、縦ルーバをターボファンに対して空気圧損の増大による送風音や異音が発生しない限界付近まで接近させて配設することができ、ユニットの寸法制約に対しても十分に対応することができるという第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
上記第1および第2実施形態では、上部吹き出し口7に配設されている縦ルーバ27について、中央部位に配設される縦ルーバ27Aと、両側部位または空調風Aの方向と縦ルーバ27との交差角が大きくなる一側部位に配設される縦ルーバ27Bとの吹き出し方向長さL1,L2を異なる長さとし、下部吹き出し口9に配設されている複数枚の縦ルーバ28については、すべて同一長さのルーバとしている。これは、導風路24の距離が導風路23の距離に比べて長く、縦ルーバ28とターボファン17との間に一定の距離を確保できることから、縦ルーバ28の吹き出し方向長さを縦ルーバ27Bの長さよりも若干長めに設定し、全体として整流効果を高めるようにするためである。
しかして、本実施形態では、上記の構成にもかかわらず、下部吹き出し口9に配設されている複数枚の縦ルーバ28について、上記した第1および第2実施形態と同様に、下部吹き出し口9の長手方向の両側部位または空調風Aの方向と縦ルーバ28との交差角が大きくなる一側部位に配設される縦ルーバ28の吹き出し方向長さを、下部吹き出し口9の中央部位に配設される縦ルーバ28の吹き出し方向長さよりも長くした構成としている。
このような構成とすることにより、下部吹き出し口9の長手方向の両側部位または空調風Aの方向と縦ルーバ28との交差角が大きくなる一側部位に配設される吹き出し方向長さが長くされた縦ルーバ28を介して、下部吹き出し口9から吹き出される空調風Aの整流効果を高めることができる。これによって、暖房運転での温風吹き出し時において、下部吹き出し口9から吹き出される温風の到達性をアップさせ、より快適な暖房を実現することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、上下2方向吹き出しの床置き形空気調和機の例について説明したが、本発明は、床置き形や上下2方向吹き出しの空気調和機に限定されるものではない。
また、水平ルーバ8,10および/または縦ルーバ27,28については、それぞれ回動可能とされているが、回動方法については手動または電動のいずれであってもよい。さらに、ケーシング2については、横長長方形状とした例について説明したが、正方形状や縦長形状であってもよい。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機のターボファンの回転中心を通る縦断面図である。 図1に示す空気調和機のターボファンおよび上部吹き出し口側の縦ルーバの配設位置付近における縦断面図である。 図1に示す空気調和機の上部吹き出し口の中央部位に配設される縦ルーバの側面図である。 図1に示す空気調和機の上部吹き出し口の両側部位に配設される縦ルーバの側面図である。
符号の説明
1 空気調和機
2 ケーシング
7 上部吹き出し口
9 下部吹き出し口
17 ターボファン
27 縦ルーバ
27A 中央部位に配設される縦ルーバ
27B 一側部位または両側部位に配設される縦ルーバ
28 縦ルーバ
L1 縦ルーバ27Aの長さ
L2 縦ルーバ27Bの長さ

Claims (6)

  1. ケーシング内に配設されたターボファンを介して、前記ケーシングの前面側から吸い込んだ空気を半径方向に吹き出し、該空気を前記ケーシングに設けられている吹き出し口から該吹き出し口に配設されている複数枚の縦ルーバにより整流して室内へと吹き出す空気調和機において、
    前記縦ルーバのうち、前記吹き出し口の長手方向の少なくとも前記ターボファンから吹き出される空調風の方向と前記縦ルーバとの交差角が大きくなる一側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする空気調和機。
  2. ケーシング内に配設されたターボファンを介して、前記ケーシングの前面側から吸い込んだ空気を半径方向に吹き出し、該空気を前記ケーシングに設けられている吹き出し口から該吹き出し口に配設されている複数枚の縦ルーバにより整流して室内へと吹き出す空気調和機において、
    前記縦ルーバのうち、前記吹き出し口の長手方向の両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする空気調和機。
  3. 前記吹き出し口の長手方向の前記一側部位または前記両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さに対して数枚毎に段階的に長くされていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記吹き出し口の長手方向の前記一側部位または前記両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、前記吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さに対して中央部位から前記一側部位側または前記両側部位側にかけて漸次長くされていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  5. 前記吹き出し口が、前記ケーシングの上部および下部の2箇所に設けられ、少なくとも上部吹き出し口の長手方向の前記一側部位または前記両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、該上部吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 前記下部吹き出し口の長手方向の前記一側部位または前記両側部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さが、該下部吹き出し口の中央部位に配設されている前記縦ルーバの吹き出し方向長さよりも長くされていることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
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