JP5109790B2 - 永久磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents

永久磁石形同期電動機の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置に関し、詳しくは、永久磁石形同期電動機のインダクタンス値等の電気定数が未知である場合にも、制御定数を最適に設定することにより電動機の磁極位置を正確に演算可能とした永久磁石形同期電動機の制御装置に関するものである。
永久磁石形同期電動機(以下、PMSMともいう)の制御装置のコストを低減するため、磁極位置検出器を使わないで運転する、いわゆるセンサレス制御技術が実用化されている。
ところで、PMSMは、回転子の構造により、表面磁石構造永久磁石形同期電動機(以下、SPMSMともいう)と埋込磁石構造永久磁石形同期電動機(以下、IPMSMともいう)とに大別される。これらのうち、IPMSMにおいては、回転子の突極性を利用して磁極位置を演算する技術が実用化されている。
例えば、特許文献1及び非特許文献1には、回転子の磁極方向であるd軸と、制御装置側で推定したd軸(両文献ではdc軸と表記)との間に角度誤差がある場合に、推定のd軸とこれと直交する推定のq軸(両文献ではqc軸と表記)との間に、前記角度誤差に依存して発生する相互インダクタンスを利用して磁極位置を演算する技術が開示されている。
具体的には、推定のd軸と平行方向のベクトルである高周波交番電圧を電動機に印加し、このときに推定のq軸方向に流れる高周波電流が零になるようにして磁極位置を演算しており、これにより、零速度を含む低速時における電動機のセンサレス制御を可能にしている。
特許文献1及び非特許文献1に記載された従来技術では、高周波交番電圧を印加したときに発生する高周波電流を利用して磁極位置を間接的に演算している。この場合、磁極位置を高精度に演算するためには、電流検出器の検出精度を考慮して、十分な大きさの高周波電流が流れるように高周波交番電圧の大きさを決める必要がある。同時に、磁極位置演算を安定かつ高応答に行うには、制御定数を最適値に設計する必要がある。
これらのことを実現するためには、PMSMのインダクタンス値の情報が必要であり、インダクタンス値が未知のPMSMを対象として磁極位置演算を行う場合には、インダクタンス値を実際に測定するか、または、別の方法を用いて制御定数の最適値を演算する必要がある。
ここで、電力変換器を利用してPMSMのインダクタンスを自動測定する技術が、特許文献2、特許文献3に開示されている。
また、磁極位置が未知である場合にインダクタンスを自動測定する技術は、特許文献4、特許文献5に開示されている。
特許第3312472号公報(段落[0014]〜[0044]、図1,図5,図6等) 特許第3435975号公報(段落[0024]〜[0032]、図1等) 特許第3468459号公報(段落[0008]〜[0011]、図2等) 特開2002−262599号公報(段落[0010]〜[0036]、図1等) 特開2002−272195号公報(段落[0010]〜[0017]、図1等) Takashi Aihara, Akio Toba, Takao Yanase, Akihide Mashimo, and Kenji Endo,「Sensorless Torque Control of Salient-Pole Synchronous Motor at Zero-Speed Operation」,IEEE TRANSACTIONS ON POWER ELECTRONICS, VOL. 14, NO.1, JANUARY 1999
前述した特許文献2、特許文献3に係る従来技術では、インダクタンスの測定開始前に磁極位置の情報が必要であるため、磁極位置演算部の最適調整に適用することができない。
また、特許文献4、特許文献5に係る従来技術において、インダクタンスを測定する際に印加する高周波電圧の最適設計や、高周波電流を指令値に制御する電流調節器の最適設計を実現するためには、インダクタンスの概略値が既知であることが必要であり、適用可能な電動機が限定されるという問題がある。
そこで、本発明の解決課題は、回転子の突極性を利用して磁極位置を演算する場合において、電動機のインダクタンス値等の電気定数が不明であっても、電動機に印加する高周波電圧の振幅や角度誤差演算ゲイン等の制御定数の最適値を自動調整することにより、磁極位置を確実に演算可能とした永久磁石形同期電動機の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る制御装置は、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置であって、
電動機の端子電圧及び電流をベクトルとしてとらえ、電動機の推定磁極位置と平行方向に交番する高周波電圧を電動機に印加したときに前記推定磁極位置と直交方向に流れる高周波電流から電動機の磁極位置を演算する永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記高周波電圧と平行方向の高周波電流であるγ軸高周波電流の振幅を検出する手段と、
前記高周波電圧と直交方向の高周波電流であるδ軸高周波電流の振幅を検出する手段と、
γ軸高周波電流振幅検出値から、前記高周波電圧を電動機の推定磁極位置と平行方向に印加したときのd軸高周波電流振幅を検出する手段と、
δ軸高周波電流振幅検出値から、電気角180度周期で脈動する成分を検出する手段と、
d軸高周波電流振幅指令値にd軸高周波電流振幅検出値が一致するように、第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する高周波電流調節手段と、
を有するd軸高周波電流制御手段と、
電動機に印加する前記高周波電圧を演算するための第2のγ軸高周波電圧振幅指令値を第1のγ軸高周波電圧振幅指令値から演算し、かつ、前記電動機の速度を求めるためのゲインを前記δ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分から演算する制御定数演算手段と、
を備えたものである。
これにより、電動機のインダクタンス値が未知である場合にも、制御定数演算手段によって磁極位置演算を行うための高周波電圧振幅や角度誤差演算ゲイン等の制御定数を最適調整することができ、磁極位置演算を確実に実施することができる。
請求項2に係る制御装置は、請求項1記載の制御装置をより簡素化したものである。
すなわち、請求項2に係る制御装置は、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置であって、
電動機の端子電圧及び電流をベクトルとしてとらえ、電動機の推定磁極位置と平行方向に交番する高周波電圧を電動機に印加したときに前記推定磁極位置と直交方向に流れる高周波電流から電動機の磁極位置を演算する永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記高周波電圧と平行方向の高周波電流であるγ軸高周波電流の振幅を検出する手段と、
γ軸高周波電流振幅検出値から、前記高周波電圧を電動機の推定磁極位置と平行方向に印加したときのd軸高周波電流振幅を検出する手段と、
γ軸高周波電流振幅検出値から、電気角180度周期で脈動する成分を検出する手段と、
d軸高周波電流振幅指令値にd軸高周波電流振幅検出値が一致するように、第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する高周波電流調節手段と、
を有するd軸高周波電流制御手段と、
電動機に印加する前記高周波電圧を演算するための第2のγ軸高周波電圧振幅指令値を第1のγ軸高周波電圧振幅指令値から演算し、かつ、前記電動機の速度を求めるためのゲインを前記γ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分から演算する制御定数演算手段と、
を備えたものである。
請求項3に係る制御装置は、請求項1または請求項2に記載した制御装置において、
前記高周波電流調節手段は、
前記d軸高周波電流振幅指令値と前記d軸高周波電流振幅検出値との偏差を増幅して前記第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する手段からなるものである。
この発明によれば、比較的簡単な構成で制御装置を実現することができる。
請求項4に係る制御装置は、請求項1または請求項2に記載した制御装置において、
前記高周波電流調節手段は、
前記第1のγ軸高周波電圧振幅指令値とゲイン推定値とからd軸高周波電流振幅の推定値を演算する高周波電流振幅推定手段と、
前記d軸高周波電流振幅の推定値と前記d軸高周波電流振幅検出値との偏差を増幅して前記ゲイン推定値を演算するゲイン推定手段と、
前記d軸高周波電流振幅指令値と前記ゲイン推定値とから前記第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する手段と、
からなるものである。
本発明は、電動機のインダクタンス値が未知の場合でもd軸高周波電流振幅を高応答に制御できるという特徴がある。
請求項5に係る制御装置は、請求項1において、前記δ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分を所定値よりも大きくできない場合、または、請求項2において、前記γ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分を所定値よりも大きくできない場合に、磁極位置演算が不可能であると判定するものである。
この発明によって磁極位置演算が実施可能かどうかを判別することで、磁極位置演算の失敗によるPMSMの不安定現象や暴走を未然に防止することができる。
本発明によれば、電動機のインダクタンス値等の電気定数が不明な場合にも、電動機に印加する高周波交番電圧の振幅等を含む制御定数の最適値を自動調整することができ、これによって電動機の磁極位置を確実に演算することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、PMSMは、回転子のd軸(回転子の磁極方向)とd軸から90度進んだq軸とに従って電流制御を行うことにより、高精度なトルク制御を実現可能である。しかしながら、磁極位置検出器を持たない場合にはd,q軸を直接検出できないので、d,q軸に対応して角速度ω(=速度演算値)で回転する直交回転座標系のγ,δ軸を制御装置側に推定して制御演算を行っている。
このγ,δ軸の定義を図6に示す。なお、図6において、ωはd,q軸の回転角速度、θerrはd,q軸とγ,δ軸との角度誤差(位置演算誤差)である。なお、便宜的に、γ軸方向を推定磁極位置に平行な方向、δ軸方向を推定磁極位置に直交する方向というものとする。
図5は、本発明の実施形態における磁極位置演算を実現するための基本的な制御ブロック図である。以下に、この制御ブロック図において磁極位置演算のために電動機に高周波交番電圧を印加する方法について説明する。
まず、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機80を駆動する主回路について説明すると、50は三相交流電源であり、整流回路60は電源50の三相交流電圧を整流して直流電圧に変換する。この直流電圧はPWMインバータからなる電力変換器70に供給され、電動機80を駆動するための所定の三相交流電圧に変換される。
次に、制御装置の構成及び作用は以下の通りである。
電流座標変換器14は、電力変換器70の出力側のu相電流検出器11u、w相電流検出器11wによりそれぞれ検出した相電流検出値i,iを、磁極位置演算値θに基づいて前記γ,δ軸上の電流検出値iγ,iδに座標変換する。
ノッチフィルタ23は、γ,δ軸電流検出値iγ,iδから、磁極位置演算のために重畳する高周波交番電圧によって流れる高周波電流を除去し、γ,δ軸基本波電流iγf,iδfを検出する。
γ軸電流指令値iγ とγ軸基本波電流iγfとの偏差を減算器19aにより演算し、この偏差をγ軸電流調節器20aによって増幅することによりγ軸基本波電圧指令値vγf を演算する。一方、δ軸電流指令値iδ とδ軸基本波電流iδfとの偏差を減算器19bにより演算し、この偏差をδ軸電流調節器20bによって増幅することによりδ軸基本波電圧指令値vδf を演算する。ここで、γ,δ軸電流指令値iγ ,iδ は、共に零としておく。
高周波電圧演算器21は、振幅が高周波電圧振幅指令値Vγh に等しく、周期がTである矩形波の高周波交番電圧指令値vγh を演算する。この高周波交番電圧指令値vγh の波形を図7、図8に示す。なお、図7、図8には、高周波交番電圧指令値vγh に直交する方向のδ軸電流検出値iδの波形も併せて示してあるが、これらについては後述する。
再び図5において、加算器22により、γ軸電流調節器20aから出力されたγ軸基本波電圧指令値vγf に前記高周波交番電圧指令値vγh を重畳してγ軸電圧指令値vγ を求める。一方、δ軸電圧指令値vδ については、δ軸電流調節器20bから出力される基本波電圧指令値vδf に制御する。
γ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ は電圧座標変換器15に入力され、磁極位置演算値θに基づいて三相の相電圧指令値v ,v ,v に変換される。
電圧検出器12により検出した電力変換器70の直流入力電圧Edcと上記相電圧指令値v ,v ,v とがPWM回路13に入力され、電力変換器70の半導体スイッチング素子をオンオフするためのゲート信号を生成する。電力変換器70は、このゲート信号に基づいて半導体スイッチング素子をオンオフ制御することにより、永久磁石形同期電動機80の端子電圧が相電圧指令値v ,v ,v に制御される。
次に、この実施形態における磁極位置の演算原理を説明する。なお、この原理は、前述した特許文献1及び非特許文献1に記載されているものと同様である。
PMSMが停止している場合において、γ軸に平行な方向に矩形波の高周波交番電圧を印加したときの高周波成分の状態方程式は、電機子抵抗を無視できる場合、数式1のようになる。
Figure 0005109790
このときに流れるγ,δ軸高周波電流の振幅は、数式1の状態方程式における高周波交番電圧vγhの1/2周期の積分より、数式2のようになる。
Figure 0005109790
数式2より、γ軸に平行な方向に高周波交番電圧vγhを印加すると、このときのδ軸高周波電流振幅Iδhは、角度誤差θerrの2倍周期で変化することが明らかである。図9に、角度誤差θerrとγ,δ軸高周波電流振幅Iγh,Iδhとの関係を示す。
以上の結果から、δ軸高周波電流振幅Iδhを入力とするPLL回路を構成し、δ軸高周波電流振幅Iδhを零に制御することで、角度誤差θerrを零、または180度として磁極位置演算値θを真値に収束させることができる。
次に、図5の制御ブロック図による磁極位置演算動作の詳細について説明する。
バンドパスフィルタ24は、γ,δ軸電流検出値iγ,iδから高周波交番電圧vγhと同じ周波数のγ,δ軸高周波電流振幅Iγh,Iδhを演算する。このうち、δ軸高周波電流振幅Iδhは、図7、図8より、矩形波であるγ軸高周波交番電圧vγhの極性が変化するタイミングのδ軸電流検出値iδの偏差から演算する。
数式2及び図9より、δ軸高周波電流振幅Iδhは極性を持っているが、図7のように高周波交番電圧指令値vγh の極性とδ軸電流検出値iδの変化率の極性とが同じ場合を「正」、図8のように高周波電圧指令値vγh の極性とδ軸電流検出値iδの変化率の極性とが異なる場合を「負」と定義する。
なお、バンドパスフィルタ24において、γ軸高周波電流振幅Iγhは、γ軸電流検出値iγからδ軸高周波電流振幅Iδhと同様に演算する。
図9より、角度誤差θerrが零近傍では、δ軸高周波電流振幅Iδhは角度誤差θerrとほぼ比例関係にある。そこで、図5における速度演算器25では、角度誤差演算ゲインKθerrを用いてδ軸高周波電流振幅Iδhから角度誤差演算値θerrestを比例演算し、この角度誤差演算値θerrestを比例積分演算して速度演算値ωを求める。これらの演算を数式で表すと、数式3,数式4となる。
Figure 0005109790
Figure 0005109790
電気角演算器26は、速度演算値ωを積分して磁極位置演算値θを求める。
これらの演算によってδ軸高周波電流振幅Iδhを零に収束させるPLL回路が構成されるため、磁極位置θを演算することができる。
次いで、上記の原理に基づく本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の第1実施例を示す制御ブロック図であり、請求項1に記載した発明に相当する。この第1実施例は、図9に示した角度誤差θerrとγ,δ軸高周波電流振幅Iγh,Iδhとの関係、及び、d軸高周波電流振幅Idhを指令値に制御するための高周波電圧振幅Vγh **を測定し、これらの情報から、磁極位置演算を実施するために最適な制御定数を演算するものである。求める制御定数は、図5に示した高周波電圧演算器21に入力されるγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh 、及び、速度演算器25に入力される角度誤差演算ゲインKθerrである。
図1と図5とは、実質的にγ軸高周波電圧指令値vγh 及びγ,δ軸の角速度ωの与え方が異なるだけであり、その他の演算処理は同じである。図1の制御ブロック図の説明は、図5と異なる箇所を中心に行うものとし、同じ箇所については省略する。
すなわち、図1において、γ,δ軸の角速度ωを一定値ωLθに制御して電気角演算器26に入力し、γ,δ軸の角度θを一定の速度ωLθで回転させる。
フーリエ級数演算器31には、γ,δ軸高周波電流振幅Iγh,Iδh、及び、γ,δ軸の角度θが入力されており、フーリエ級数演算器31は、γ軸高周波電流振幅Iγhの角度θに依存しない直流成分Iγha0、γ軸高周波電流振幅Iγhの電気角180度周期で脈動する成分Iγhc2、及び、δ軸高周波電流振幅Iδhの電気角180度周期で脈動する成分Iδhc2を、それぞれ数式5〜数式7により演算する。
Figure 0005109790
Figure 0005109790
Figure 0005109790
前述した図9より、γ軸高周波電流振幅Iγhが最大になるのは、高周波交番電圧をPMSMの磁極位置と平行方向に印加したとき(角度誤差θerrが0度、180度、……)であり、このときのγ軸高周波電流振幅Iγhはd軸高周波電流振幅Idhに等しくなるので、以下の数式8により、d軸高周波電流振幅Idhを数式5,数式6の演算結果から求めることができる。
Figure 0005109790
図1において、高周波電流調節器32は、フーリエ級数演算器31により求めたd軸高周波電流振幅Idhが図示されていないd軸高周波電流振幅指令値Idh に一致するように、第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **を演算する。
高周波電圧演算器21は、振幅が第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **に等しく、周期がTである矩形波のγ軸高周波交番電圧指令値vγh を演算する。
以上の構成において、バンドパスフィルタ24、フーリエ級数演算器31及び高周波電流調節器32は、請求項1におけるd軸高周波電流制御手段を構成している。
また、請求項1における制御定数演算手段としての制御定数演算器33は、第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **、及び、δ軸高周波電流振幅の電気角180度周期で脈動する成分Iδhc2から、第2のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh 及び角度誤差演算ゲインKθerrを求める。ここで、第2のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh は、図5において高周波電圧演算器21に入力されているγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh に相当する。
電流検出器11u,11wの検出誤差を考慮した場合、磁極位置演算の精度は、δ軸高周波電流振幅の電気角180度周期で脈動する成分Iδhc2が大きいほど高くなる。
このため、制御定数演算器33は、上記成分Iδhc2が所定の値よりも大きい場合には磁極位置演算の精度は十分であると考え、第2のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh として第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **をそのまま用いて高周波電圧演算器21により高周波交番電圧指令値vγh を演算する。
勿論、Iδhc2が大きくなり過ぎないように必要最小限にしたい場合には、制御定数演算器33により、第2のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh を第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **よりも小さく設定して高周波交番電圧指令値vγh を演算することにより、高周波電流による騒音を低減してもよい。
一方、Iδhc2が所定の値よりも小さい場合には、必要な磁極位置演算精度を得るのに十分なIδhc2が流れるようにするため、制御定数演算器33により、第2のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh を第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **よりも大きく設定して高周波交番電圧指令値vγh を演算することが望ましい。
また、制御定数演算器33では、図9に示した角度誤差θerrとδ軸高周波電流振幅Iδhとの関係に基づき、角度誤差演算ゲインKθerrを、θerrの零近傍における線形近似によって数式9のように設定する。
Figure 0005109790
以上のようにこの第1実施例では、δ軸高周波電流振幅の電気角180度周期で脈動する成分Iδhc2に応じて、磁極位置演算のための最適なγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh 及び角度誤差演算ゲインKθerrを演算し、これらの制御定数を用いて、図5に示した制御ブロック図により電動機80の磁極位置θを正確に演算することができる。
次に、図2は、本発明の第2実施例を示す制御ブロック図であり、請求項2に記載した発明に相当する。
この第2実施例は、図1の第1実施例を簡素化したものであり、以下、図1との相違点を中心に説明する。
フーリエ級数演算器31は、γ軸高周波電流振幅Iγh及びδ,γ軸の角度θから、γ軸高周波電流振幅Iγhの角度θに依存しない直流成分Iγha0、γ軸高周波電流振幅Iγhの電気角180度周期で脈動する成分Iγhc2を、それぞれ前記数式5、数式6により演算する。また、d軸高周波電流振幅Idhを前記数式8により演算する。
更に、制御定数演算器33は、第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **及び前記成分Iγhc2から、第2のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh 及び角度誤差演算ゲインKθerrを求める。
数式2、図9に示すように、γ軸高周波電流振幅Iγhの電気角180度周期で脈動する成分Iγhc2とδ軸高周波電流振幅Iδhの電気角180度周期で脈動する成分Iδhc2とは、大きさが等しい。このことから、制御定数演算器33において、第1実施例におけるIδhc2の代わりにIγhc2を用いても、第1実施例と同様に制御定数Vγh ,Kθerrの演算が可能である。
本実施例によれば、図1の第1実施例と比べて数式7の演算が不要になるため、制御演算を簡素化することができる。
なお、以上の構成において、バンドパスフィルタ24、フーリエ級数演算器31及び高周波電流調節器32は、請求項2におけるd軸高周波電流制御手段を構成し、制御定数演算器33は、請求項2における制御定数演算手段を構成している。
次に、本発明の第3実施例を説明する。
この第3実施例は、第1実施例または第2実施例において、前記高周波電流調節器32を、図3に示す高周波電流調節器32Aのように積分調節器によって構成したものであり、請求項3に記載した発明に相当する。
すなわち、図3において、d軸高周波電流振幅指令値Idh とd軸高周波電流振幅検出値Idhとの偏差を減算器101により演算し、この偏差を積分調節器102により増幅して第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **を演算する。
この結果、d軸高周波電流振幅検出値Idhを指令値Idh に制御することができる。
更に、本発明の第4実施例は、第1実施例または第2実施例において、前記高周波電流調節器32を、図4に示す高周波電流調節器32Bのように適応制御理論を応用した構成としたものであり、請求項4に記載した発明に相当する。
適応制御は、制御対象の特性が不明な場合にも応答性と安定性とを両立できることから、本発明のように、電動機80のインダクタンス値が不明な場合にも高周波電流の応答を速くすることが可能である。
図4において、d軸高周波電流振幅指令値Idh を除算器201に入力し、ゲイン推定値Θest1により除算して第1のγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **を演算する。また、乗算器202によりγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **とゲイン推定値Θest1とを乗算し、d軸高周波電流振幅推定値Idhestを演算する。
更に、減算器203により、d軸高周波電流振幅推定値Idhestとd軸高周波電流振幅検出値Idhとの偏差εを演算し、この偏差εをゲイン推定器204により増幅してゲイン推定値Θest1を演算する。
具体的な演算内容は、次の数式10の通りである。
Figure 0005109790
以上の演算処理の結果、ゲイン推定値Θest1は偏差εを零にするために真値に収束し、高周波電流調節器32Bは、d軸高周波電流振幅検出値Idhを指令値Idh に制御するためのγ軸高周波電圧振幅指令値Vγh **を出力できるようになる。
最後に、本発明の第5実施例は、図5に示した磁極位置演算を実施可能かどうかを事前に判別し、磁極位置演算の失敗によるPMSMの不安定現象や暴走を未然に防止するためのものであり、請求項5に係る発明に相当する。
実際の装置では、電力変換器の最大出力電圧及び最大出力電流の制約がある。このため、これらの制約から、δ軸高周波電流振幅の電気角180度周期で脈動する成分Iδhc2、または、γ軸高周波電流振幅の電気角180度周期で脈動する成分Iγhc2を、磁極位置演算を実現するために十分な値に制御できないことがある。
そこで、この第5実施例では、Iδhc2またはIγhc2を所定の値より大きく制御できない場合は、磁極位置演算が不可能であると判定する。こうして磁極位置演算が不可能であると判定した場合は、他の方法による磁極位置演算、または、電流ベクトルを一定に制御して、回転子を電流ベクトルに引き込んでから始動する方法等、他の始動方法を使って運転すればよい。
なお、本発明の実施形態ないし実施例では、磁極位置演算のために電動機印加電圧に重畳する高周波交番電圧の波形を矩形波にした場合につき説明したが、本発明は、高周波交番電圧の波形を正弦波にした場合にも適用可能である。
本発明の第1実施例を示すブロック図である。 本発明の第2実施例を示すブロック図である。 本発明の第3実施例における高周波電流調節器のブロック図である。 本発明の第4実施例における高周波電流調節器のブロック図である。 本発明の実施形態における磁極位置演算を実現するための制御ブロック図である。 γ,δ軸の定義を示すベクトル図である。 矩形波高周波交番電圧を印加したときの電流波形(Iδh>0)を示す図である。 矩形波高周波交番電圧を印加したときの電流波形(Iδh<0)を示す図である。 γ軸に平行な方向に高周波交番電圧を印加したときの、角度誤差とγ,δ軸高周波電流振幅との関係を示す図である。
符号の説明
50 三相交流電源
60 整流回路
70 電力変換器
80 永久磁石形同期電動機(PMSM)
11u u相電流検出器
11w w相電流検出器
12 電圧検出器
13 PWM回路
14 電流座標変換器
15 電圧座標変換器
19a,19b 減算器
20a γ軸電流調節器
20b δ軸電流調節器
21 高周波電圧演算器
22 加算器
23 ノッチフィルタ
24 バンドパスフィルタ
25 速度演算器
26 電気角演算器
31 フーリエ級数演算器
32,32A,32B 高周波電流調節器
33 制御定数演算器
101 減算器
102 積分調節器
201 除算器
202 乗算器
203 減算器
204 ゲイン推定器

Claims (5)

  1. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置であって、
    電動機の端子電圧及び電流をベクトルとしてとらえ、電動機の推定磁極位置と平行方向に交番する高周波電圧を電動機に印加したときに前記推定磁極位置と直交方向に流れる高周波電流から電動機の磁極位置を演算する永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記高周波電圧と平行方向の高周波電流であるγ軸高周波電流の振幅を検出する手段と、
    前記高周波電圧と直交方向の高周波電流であるδ軸高周波電流の振幅を検出する手段と、
    γ軸高周波電流振幅検出値から、前記高周波電圧を電動機の推定磁極位置と平行方向に印加したときのd軸高周波電流振幅を検出する手段と、
    δ軸高周波電流振幅検出値から、電気角180度周期で脈動する成分を検出する手段と、
    d軸高周波電流振幅指令値にd軸高周波電流振幅検出値が一致するように、第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する高周波電流調節手段と、
    を有するd軸高周波電流制御手段と、
    電動機に印加する前記高周波電圧を演算するための第2のγ軸高周波電圧振幅指令値を第1のγ軸高周波電圧振幅指令値から演算し、かつ、前記電動機の速度を求めるためのゲインを前記δ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分から演算する制御定数演算手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  2. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置であって、
    電動機の端子電圧及び電流をベクトルとしてとらえ、電動機の推定磁極位置と平行方向に交番する高周波電圧を電動機に印加したときに前記推定磁極位置と直交方向に流れる高周波電流から電動機の磁極位置を演算する永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記高周波電圧と平行方向の高周波電流であるγ軸高周波電流の振幅を検出する手段と、
    γ軸高周波電流振幅検出値から、前記高周波電圧を電動機の推定磁極位置と平行方向に印加したときのd軸高周波電流振幅を検出する手段と、
    γ軸高周波電流振幅検出値から、電気角180度周期で脈動する成分を検出する手段と、
    d軸高周波電流振幅指令値にd軸高周波電流振幅検出値が一致するように、第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する高周波電流調節手段と、
    を有するd軸高周波電流制御手段と、
    電動機に印加する前記高周波電圧を演算するための第2のγ軸高周波電圧振幅指令値を第1のγ軸高周波電圧振幅指令値から演算し、かつ、前記電動機の速度を求めるためのゲインを前記γ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分から演算する制御定数演算手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載した制御装置において、
    前記高周波電流調節手段は、
    前記d軸高周波電流振幅指令値と前記d軸高周波電流振幅検出値との偏差を増幅して前記第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する手段からなることを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載した制御装置において、
    前記高周波電流調節手段は、
    前記第1のγ軸高周波電圧振幅指令値とゲイン推定値とからd軸高周波電流振幅の推定値を演算する高周波電流振幅推定手段と、
    前記d軸高周波電流振幅の推定値と前記d軸高周波電流振幅検出値との偏差を増幅して前記ゲイン推定値を演算するゲイン推定手段と、
    前記d軸高周波電流振幅指令値と前記ゲイン推定値とから前記第1のγ軸高周波電圧振幅指令値を演算する手段と、
    からなることを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  5. 請求項1において、前記δ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分を所定値よりも大きくできない場合、または、請求項2において、前記γ軸高周波電流振幅検出値の脈動成分を所定値よりも大きくできない場合に、
    磁極位置演算が不可能であると判定することを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
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